説明

部品取出方法および部品取出装置

【課題】ロボットに、整列トレイ上の予め決められた位置に支持された部品を確実に把持させ取り出させることができる部品取出方法および部品取出装置を提供する。
【解決手段】制御部40が高精度に計測が可能な位置にカメラとともにロボットハンド22を移動させてカメラ30にLED基板120の撮影を行なわせ、位置・姿勢認識部50に撮影画像に基づいて整列トレイ11の位置・姿勢および整列トレイ11に支持されている各部品13の位置を算出させる。LED基板には3つのLEDを同一平面上に設けるとともにその平面から垂直方向に離れた位置にもう1つ、精度を向上させるためのLEDを設けておく。制御部40は位置・認識処理部50に算出させた位置にロボットハンド22を正対させて部品13を把持させ取り出させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品取出方法および部品取出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、搬送機によって検査位置へと搬送されてくる整列トレイを一旦停止させ停止させた整列トレイに支持されている検査対象デバイスが有する電気接続用のピンに、外部からソケットを自動的に挿入しその検査対象デバイスの電気特性を自動的に測定してその検査対象デバイスの良否を判別する検査装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−55244号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、ロボットに、部品支持台上の予め決められた位置に支持された部品を確実に把持させ取り出させることができる部品取出方法および部品取出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の部品取出方法は、
カメラで、複数の光点からなる光点群を有し位置および姿勢の計測の対象となる被計測体と取出し対象の部品をそれぞれ予め定められた各位置に支持した部品支持台に支持された被計測体の光点群を撮影し、撮影画像上の、光点群を構成する各光点を表わす光像に基づいて被計測体の位置および姿勢を認識する位置・姿勢認識過程と、
位置・姿勢認識過程で認識した被計測体の位置および姿勢と、部品支持台に支持された被計測体および部品の幾何学的な配置位置とに基づいて部品の位置および姿勢を算出する位置・姿勢算出過程と、
部品を把持するためのロボットを、位置・姿勢算出過程で位置および姿勢が算出された部品に正対させ、そのロボットに、部品を把持させて部品支持台から取り出させる部品取出過程とを有する部品取出方法である。
【0006】
請求項2記載の部品取出方法は、請求項1記載の部品取出方法において、
部品支持台が被計測体と複数の部品をそれぞれ予め定められた各位置に支持するものであって、
位置・姿勢算出過程が、複数の部品それぞれの位置および姿勢を算出する過程であり、
部品取出過程が、ロボットを、位置・姿勢算出過程で位置および姿勢が算出された各部品に順次に正対させて、そのロボットにそれらの各部品を順次に取り出させる過程である部品取出過程である。
【0007】
請求項3記載の部品取出方法は、請求項2記載の部品取出方法において、ロボットが部品支持台から取り出す部品の個数を計数して部品支持台が部品支持台から全数取り出された空の状態に達したことを判定する空判定過程を有する部品取出方法である。
【0008】
請求項4記載の部品取出方法は、請求項2記載の部品取出方法において、
部品支持台が、複数の部品がそれぞれ支持される各位置に、部品の存在により遮光され部品の取出しによってあらわれる各光点を有し、
当該部品取出方法が、カメラで部品支持台の光点を撮影し、部品が支持されていた全ての位置の光点が撮影されたことをもって、部品支持台が部品支持台から部品が全数取り出された空の状態に達したことを判定する空判定過程を有する部品取出方法である。
【0009】
請求項5記載の部品取出方法は、請求項1から4のうちのいずれか1項記載の部品取出方法において、
被計測体と部品とを支持した状態の部品支持台が複数段積み重ねられるものであって、
当該部品取出方法は、最上段に積み重ねられている部品支持台に支持された部品の取出しを行なうものであり、
当該部品取出方法が、さらに、上記ロボットを、最上段に積み重ねられ部品の取出しが終了した部品支持台に正対させ、そのロボットにその部品支持台を把持させて最上段から取り外させる部品支持台取外し過程を有する部品取出方法である。
【0010】
請求項6記載の部品取出方法は、請求項1から5のうちのいずれか1項記載の部品取出方法において、
上記被計測体が、互いに離れた位置に置かれた3つの第1の光点とその3つの第1の光点それぞれを頂点とする三角形の参照面から垂直方向に離れた位置に置かれた1つの第2の光点とを含む光点群を有し、
上記位置・姿勢認識過程が、上記カメラを、上記第2の光点を通る上記参照面への垂線と撮影光軸とが不一致の位置に置いて、そのカメラで被計測体上の光点群を撮影する過程を含む部品取出方法である。
【0011】
請求項7記載の部品取出装置は、
カメラと、
上記カメラに、複数の光点からなる光点群を有し位置および姿勢の計測の対象となる被計測体と取出し対象の部品をそれぞれ予め定められた各位置に支持した部品支持台に支持された被計測体の光点群を撮影させる撮影制御部と、
上記カメラでの撮影により得られた撮影画像上の、光点群を構成する各光点を表わす光像に基づいて被計測体の位置および姿勢を認識する位置・姿勢認識部と、
上記位置・姿勢認識部で認識した被計測体の位置および姿勢と、部品支持台に支持された被計測体および部品の幾何学的な配置位置とに基づいて部品の位置および姿勢を算出する位置・姿勢算出部と、
部品を把持するためのロボットと、
上記ロボットを、位置・姿勢算出部で位置および姿勢が算出された部品に正対させ、ロボットに部品を把持させて部品支持台から取り出させる部品取出制御部とを備えた部品取出装置である。
【0012】
請求項8記載の部品取出装置は、請求項7記載の部品取出装置であって、
上記部品支持台が被計測体と複数の部品をそれぞれ予め定められた各位置に支持するものであって、
上記位置・姿勢算出部が、複数の部品それぞれの位置および姿勢を算出するものであり、
上記部品取出部が、ロボットを、位置・姿勢算出部で位置および姿勢が算出された各部品に順次に正対させて、そのロボットにそれらの各部品を順次に取り出させる部品取出装置である。
【0013】
請求項9記載の部品取出装置は、請求項8記載の部品取出装置において、上記ロボットが部品支持台から取り出す部品の個数を計数して、部品支持台が、その部品支持台から部品が全数取り出された空の状態に達したことを判定する空判定部を備えた部品取出装置である。
【0014】
請求項10記載の部品取出装置は、請求項8記載の部品取出装置において、
上記部品支持台が、上記複数の部品がそれぞれ支持される各位置に、部品の存在により遮光され部品の取出しによってあらわれる各光点を有し、
当該部品取出装置が、上記カメラで部品支持台の光点を撮影し、部品が支持されていた全ての位置の光点が撮影されたことをもって、その部品支持台が、その部品支持台から部品が全数取り出された空の状態に達したことを判定する空判定部を備えた部品取出装置である。
【0015】
請求項11記載の部品取出装置は、請求項7から10のうちのいずれか1項記載の部品取出装置において、
上記被計測体と上記部品とを支持した状態の部品支持台が複数段積み重ねられるものであって、
当該部品取出装置は、最上段に積み重ねられている部品支持台に支持された部品の取出しを行なうものであり、
当該部品取出装置が、さらに、上記ロボットを、最上段に積み重ねられ部品の取出しが終了した部品支持台に正対させ、そのロボットにその部品支持台を把持させて最上段から取り外させる部品支持台取外し制御部を備えた部品取出装置である。
【0016】
請求項12記載の部品取出装置は、請求項7から11のうちのいずれか1項記載の部品取出装置において、
上記被計測体は、互いに離れた位置に置かれた3つの第1の光点とその3つの第1の光点それぞれを頂点とする三角形の参照面から垂直方向に離れた位置に置かれた1つの第2の光点とを含む光点群を有し、
上記撮影制御部は、上記カメラを、上記第2の光点を通る上記参照面への垂線と撮影光軸とが不一致の位置に置いて、そのカメラにその被計測体上の上記光点群を撮影させる部品取出装置である。
【0017】
請求項13記載の部品取出装置は、請求項7から12のうちのいずれか1項記載の部品取出装置において、上記カメラと上記ロボットは、互いに固定されて一体的にのみ位置および姿勢の変更が可能な部品取出装置である。
【0018】
請求項14記載の部品取出装置は、請求項7から13のうちのいずれか1項記載の部品取出装置において、上記カメラと上記ロボットは、互いに独立に位置および姿勢の変更が可能な部品取出装置である。
【0019】
請求項15記載の部品取出装置は、請求項7から14のうちのいずれか1項記載の部品取出装置において、上記光点が発光ダイオードである部品取出装置である。
【0020】
請求項16記載の部品取出装置は、請求項7から14のうちのいずれか1項記載の部品取出装置において、上記光点が入射光を入射方向に反射させる再帰反射体である部品取出装置である。
【発明の効果】
【0021】
請求項1記載の部品取出方法および請求項7記載の部品取出装置によれば、部品支持台上の予め決められた位置に支持された部品をロボットに確実に把持させ取り出させることができる。
【0022】
請求項2記載の部品取出方法および請求項8記載の部品取出装置によれば、部品支持台上の予め決められた位置に支持された部品1つ1つをロボットに順次に把持させ取り出させることができる。
【0023】
請求項3記載の部品取出方法および請求項9記載の部品取出装置によれば、取り出した部品の個数を計数するだけで、部品支持台が空であるかどうかを判定することができる。
【0024】
請求項4記載の部品取出方法および請求項10記載の部品取出装置によれば、部品をいくつ取り出したかを計数して記憶しておかなくても部品支持台が空であるかどうかを判定することができる。
【0025】
請求項5記載の部品取出方法および請求項11記載の部品取出装置によれば、ロボットに、最上段にある部品を取り出させた後、次の段の部品を続けて取り出させることができる。
【0026】
請求項6記載の部品取出方法および請求項12記載の部品取出装置によれば、請求項6や請求項12の被計測体を用いない場合と比べ、被計測体の位置および姿勢を高精度に認識することができる。
【0027】
請求項13の部品取出装置によれば、移動・姿勢制御機構が1つで済む。
【0028】
請求項14の部品取出装置によれば、カメラ、ロボットそれぞれに必要な動作のみ行なわさせることができる。
【0029】
請求項15の部品取出装置によれば、カメラによる撮影画像上で明るい光像を得ることができる。
【0030】
請求項16の部品取出装置によれば、被計測体への発光のための電力の供給が不要である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】従来の部品取出方法の説明図である。
【図2】昇降機構に載って停止した状態の整列トレイを示す図である。
【図3】以下の各実施形態で採用される計測法の説明図である。
【図4】本発明の第1実施形態としての部品取出方法の説明図である。
【図5】本発明の第1実施形態としての部品取出方法の説明図である。
【図6】本発明の第2実施形態としての部品取出方法の第1過程を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態としての部品取出方法の第2過程を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態としての部品取出方法の第3過程を示す図である。
【図9】本発明の第2実施形態としての部品取出方法の第4過程を示す図である。
【図10】積み重ねられた整列トレイのうちの最上段にある整列トレイが、ロボットにより取り外されて別の場所に積み重ねられていく過程を説明する図である。
【図11】整列トレイに固定されたLED基板を示す図である。
【図12】LED基板、又はLEDの整列トレイへの固定位置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0033】
ここでは先ず、比較例として、従来の部品取出法について説明し、次いで、本発明の各種実施形態について説明する。
【0034】
図1は、従来の部品取出方法の説明図である。
【0035】
図1(A)には、部品13Aが載せられた整列トレイ62Aを搬送する搬送機構の側面図が示され、図1(B)には平面図が示されている。以降においては、この整列トレイが本発明にいう部品支持台の一例を構成するとして説明する。
【0036】
部品13Aが載せられた整列トレイ62Aが搬送台64A上に置かれ、矢印A方向に搬送され、A方向先頭にある整列トレイ62が昇降機構65Aに載せられ、突当部66Aに突き当たって停止する。こうして整列トレイ62が停止した後でロボット3によって整列トレイ62Aから部品13Aが取り出される。
【0037】
ここで、整列トレイ62Aが突当部66Aに突き当たって停止するときには突当部66Aに突き当たった衝撃で整列トレイ62Aが傾いてしまう場合がある。
【0038】
図2は、昇降機構65Aに載って停止した状態の整列トレイ62Aを示す図である。
【0039】
図2に示す破線は、整列トレイ62Aの正規の位置および姿勢を示している。
【0040】
整列トレイ62Aは、搬送台64A上に適当な姿勢に置かれることも多く、また、昇降機構65Aの突当部66Aに突き当たった際に傾いたりして、図2に示すように位置ずれや傾きをもって停止する場合がある。
【0041】
ロボット3は、整列トレイ62Aが突当部66Aに当たって正規の位置に正しい姿勢で停止することを予定して整列トレイ62Aから部品13Aを把持して取り出すようプログラムされており、したがって整列トレイ62Aが位置ずれや傾きを持って停止すると、ロボット3が整列トレイ62Aから部品13Aを把持して取り出すことができなくなる。
【0042】
これらを踏まえて本発明の各実施形態を説明する。
【0043】
このように従来の部品取出方法では、整列トレイ62Aが傾くとロボット3が部品13Aを把持して取り出すことができなくなるという問題を抱えている。
【0044】
これらを踏まえて本発明の各種実施形態を説明する。
【0045】
図3は、以下の各実施形態で採用される計測法の説明図である。
【0046】
ここには、LED基板120とカメラ30が示されている。このLED基板120には、複数のLED121,122が配置されている。
【0047】
以下の各実施形態では、LED基板120の表面に配置されたLED121と、そのLED基板120の表面から少し高い位置にあるもう一つLED122とを用いた計測法を用いることにより計測精度が高められている。
【0048】
このカメラ30による撮影画像に基づく計測法は、基本的には以下の通りである。すなわち、カメラ30の位置および姿勢は既知であり、その位置および姿勢が既知のカメラ30でLED基板120上の各LED121を撮影し、撮影画像上のLED121の像の位置からカメラ30から見たときの各LED121の方向が求められる。各LED121相互の相対位置関係はあらかじめ分かっており、したがってカメラ30から見たときの各LED121の方向が求められると、それらの情報からLED121で決まる平面、すなわちLED基板120の位置および姿勢が求められる。あるいは球面収差の大きな撮影レンズを搭載したカメラ30を使用し、各LED121の撮影画像上の像の寸法を利用してもよい。球面収差の大きな撮影レンズを使用すると、各LED121の撮影画像上の像は略円形にボケた像となる。しかもその像の寸法は、カメラ30から各LED121までの距離によって異なる。これを利用し、そのLED121の像の寸法に基づいて、カメラ30から各LED121までの距離が求められる。またカメラ30から見たときの各LED121の方向は、上記と同様、撮影画像上の像の位置から求められる。
【0049】
ここでは従来の計測法を2例紹介したが、それらの計測法を併用してもよい。
【0050】
このようにして、LED基板120上の3個のLED121のそれぞれの方向と距離が求められると、3個のLED121それぞれの三次元的な位置が求められ、その3個のLED121で決まる参照面の位置および姿勢、すなわち3個のLED121が配置されたLED基板120の位置および姿勢が求められる。
【0051】
尚、図3では、LED基板120の表面に4個のLED121が示されているが、4個目のLED121は、LED基板120の位置および姿勢を計測する際の精度向上のために用いられる。あるいは、4個目のLED121の位置をLED基板120ごとに変更し、LED基板を特定するためのIDとしてその4個目のLED121を用いても良い。
【0052】
このLED基板120を図1の整列トレイ62Aのあらかじめ定められた位置に固定すると、LED基板121の位置及び姿勢が求められ、整列トレイ62A上の部品13Aの位置および姿勢も求められる。このようにして、整列トレイ62Aに支持された部品13Aの位置および姿勢が求められると、その位置および姿勢が求められた部品13Aをロボット3に正確に把持させることができる。
【0053】
ここまで説明してきた計測法の場合、カメラ30から見たときの各LED121の方向についてはかなり高精度に計測されるが、カメラ30と各LED121との間の距離については方向についての計測精度ほどの精度はない。
【0054】
そこで、以下に説明する様に、もう一つのLED122を追加して距離の分解能を向上させても良い。
【0055】
前述した様に、もう1個のLED122は、上記参照面(ここではLED基板120の表面と重なっている)から垂直方向に離れた位置に置かれている。
【0056】
図3では、カメラ30は、このLED基板120の表面(3個のLED121により形成される三角形の参照面)へのLED122を通る垂線Pと撮影光軸とが不一致の位置から、その参照面を向いた姿勢に置かれている。このように、カメラ30を垂線Pと撮影光軸とが不一致の位置に置いて、その位置に置いたカメラ30からLED121,122を撮影すると、その撮影方向に応じてLED基板120の表面のLED121とその表面から少し立ち上がった位置にある1個のLED122の、撮影画面上での位置のずれ方が異なる。
【0057】
このようにして、上述した計測法の2例のうちのいずれか又は双方を採用し、さらにその計測法に加え、LED121とLED122の、撮影画面上での位置のずれ方の違いを利用することで、参照面の位置および姿勢、すなわち図3の例ではLED基板120の位置および姿勢を、従来の計測法による計測よりも高精度に特定することができる。
【0058】
図4、図5は、本発明の第1実施形態としての部品取出方法の説明図である。
【0059】
この図4には、図1と同様の図が示されており、図4(A)には、部品13が載せられた整列トレイ62を搬送する搬送機構の側面図が示され、図4(B)には平面図が示されている。
【0060】
ここでは、整列トレイ62が積載される整列トレイ積載板61を備え、その整列トレイ積載板61にLED基板120(図3参照)を搭載した例について説明する。尚、整列トレイに直接にLED基板120を搭載した例については後述する。
【0061】
図4に示す例では、部品13が載せられた整列トレイ62が整列トレイ積載板61に積載された状態で搬送台64上に置かれ、矢印A方向に搬送され、A方向先頭にある整列トレイ62が昇降機構65に載せられ、突当部66に突き当たって停止する。
【0062】
図1で説明したと同様に、整列トレイ積載板61は、搬送台64上に適当な姿勢に置かれることも多く、また、昇降機構65の突当部66に突き当たった際に傾いたりして、図5に示すように位置ずれや傾きをもって停止する場合がある。
【0063】
この図4を参照して本実施形態の部品組立方法を説明する。
【0064】
整列トレイ積載板61は、多数の部品13を載せた状態で搬送台64により矢印Aの方向に搬送され、昇降機構65の突当部66に突き当たるなどして停止する。この整列板積載板61の予め決められた位置には図3のLED基板120が設けられている。本実施形態では、LED基板120が本発明にいう被計測体の一例を構成する。
【0065】
整列トレイ積載板61が停止したところの上部には、ロボット20が置かれている。このロボット20は、ロボットアーム21と、部品13を取り出すためのロボットハンド22とを有する。このロボットハンド22には、カメラ30が固定されている。
【0066】
このカメラ30は、上記の計測用のものであって、制御部40によりその動作が制御される。またこのロボット20は、制御部40によりその位置や姿勢が制御される。この制御部40は、本発明にいう、撮影制御部と部品取出制御部とを兼ねたものであり、例えばコンピュータとそのコンピュータ内で実行される制御プログラムとで構成される。
【0067】
カメラ30でLED121,122の撮影が行なわれると、その撮影画像を基に位置・姿勢認識部50が参照面の位置および姿勢、すなわち図3の例ではLED基板120が上面に固定されている整列トレイ積載板61の位置および姿勢を高精度に特定することができる。
【0068】
こうして整列トレイ積載板61の位置及び姿勢が高精度に特定されると、位置・姿勢算出部において、その整列トレイ積載板61の位置及び姿勢を基に部品の位置及び姿勢が算出され、制御部40の指示の下に図4に示すようにロボットハンド22が整列トレイ積載板61の部品13に正対して置かれて、その部品13が高精度に把持され取り出される。
【0069】
なお、この第1実施形態では、カメラ30とロボット20と一体的にしたが別々にしても良い。カメラ30とロボットを別々にすると、ロボット20用とカメラ30用のそれぞれの移動機構が必要となるが、ロボット20に撮影のための無駄な動作を行なわさせる必要がなく、またカメラ30に部品13の取り出しのための無駄な動作を行なわさせる必要がなく、無駄な動きが減ることによる移動機構の寿命の延長が期待できる。
【0070】
また、LED121,122を点灯させるための電力供給方法については、LED基板120上に電池が搭載され、その電池からLED121,122に電力を供給してもよい。あるいはLED基板120上にコイル又はアンテナを搭載し、外部から電磁誘導あるいは電波により電力を供給し、その供給を受けた電力でLED121,122を点灯させてもよい。この場合、LED基板120上に消耗品である電池を搭載する必要がなく、保守性の向上につながる。
【0071】
さらに、この第1実施形態におけるLED121,122に代えて、再帰反射体(再帰反射体)を用いてもよい。再帰反射体は、その再帰反射体への入射光をその入射方向に反射させる性質を有する。LED基板120上のLED121,122の代わりに再帰反射体を置き、カメラ30側から照明してその反射光をカメラ30で撮影することによりLED121,122を置いたときと同等の計測が可能であり、かつ再帰反射体自体には電力は不要であるため、この場合も保守性の向上が図られる。
【0072】
再帰反射体の場合、組立板10側に電力を供給したり電力発生源を置かずに済むため、防爆環境にも適性がある。
【0073】
なお、図4では、カメラ30でLED基板120のほぼ真上から撮影しているように示されているが、LED基板120に対して斜め上方にカメラ30を移動させてLED基板120上のLED121とLED122の位置ずれを用いる演算法を採用すると上述した様に計測精度が高まる。
【0074】
以上説明した様に、本実施形態によれば、ロボットに、整列トレイ上の予め決められた位置に支持された部品を確実に把持させ取り出させることができる部品取出方法および部品取出装置が実現する。
【0075】
図6〜図9は、本発明の第2実施形態としての部品取出方法の各過程を示す図である。
【0076】
図4と同一の要素には同一の符号を付して示し説明は省略する。相違点は、この第2実施形態では、整列トレイ11上に図3に示すLED基板120が置かれている点である。
【0077】
この第2実施形態としての部品取出方法の場合、先ず図6に示すように、積み重ねられた整列トレイ11のうちの最上段に置かれた整列トレイ11上のLED基板120が、ロボット20が初期位置にあるときに、カメラ30により撮影される。
【0078】
ロボット20が初期位置にあるとき、カメラ30は、LED基板120の直上にある。ただし、積み重ねられた整列トレイ11は、作業者により台の上にラフに置かれたものであり、カメラ30は整列トレイ11が標準の位置に置かれた場合の真上にあるのであって、整列トレイ11が実際に置かれた位置によっては、LED基板120はカメラ30の直下から外れる場合もある。ただし、LED基板120は、ロボット20が初期位置にあるときのカメラ30の撮影画角内には十分に入っているものとする。
【0079】
ここでは先ず、図6に示すように、ロボット20が初期位置にあるときのカメラ30により第一段階目の位置・姿勢計測が行なわれる。
【0080】
ここで採用されているLED基板120は、図3に示すように、1個のLED122が他のLED121よりも少し立ち上がった位置にあるが、第一段階目の計測の場合、カメラ30はLED基板120のほぼ直上にあり、かつ計測法は距離の分解能が比較的低いため、1個のLED122が少し立ち上がった位置にあってもLED基板120の位置や姿勢を特定するための精度向上にはあまり寄与せず、したがってこの第一段階目の計測では、比較的低い精度での位置・姿勢の特定となる。本実施形態は、LED基板120の位置や姿勢について、この第一段目の計測の精度よりもさらに高い精度で求めようとするものである。
【0081】
そこで、次に、この第一段階目での計測により得られたLED基板120の位置・姿勢を元に、原理上最も高精度な計測が可能な位置にロボット20を移動させる(図7参照)。この高精度計測が可能な位置は、カメラ30からLED基板120への垂線と撮影光軸とが不一致のた位置であり、図3に示す少し立ち上がったLED122の、カメラ30による撮影画面上での撮影位置のずれ方が大きい位置である。
【0082】
また、この第1実施形態ではカメラ30の位置を移動させるだけでなく、LED基板120がカメラ30の撮影光軸上に置かれるようにカメラ30の姿勢も変更している。
【0083】
カメラ30を高精度な計測が可能な位置に移動させた後、第二段階目の撮影が行なわれる(図8参照)。
【0084】
この第二段階目の計測では、図3に示すLED122が他のLED121により形成される平面(LED基板120の表面)から立ち上がった位置に置かれていることに起因して撮影画面上の位置がずれていることに基づく計測を行なうことにより、LED基板120の位置および姿勢が高精度に求められる。
【0085】
この第二段階目の計測によりLED基板120の位置および姿勢が高精度に特定されることになり、そのLED基板120があらかじめ定められた位置に置かれている整列トレイ11の位置および姿勢も高精度に特定され、その整列トレイ11上のあらかじめ定められた各位置に置かれた複数の部品13それぞれの位置および姿勢も高精度に特定される。
【0086】
次に、図9に示すようにロボットハンド22が整列トレイ11から取り出そうとしている部品13に正対する位置および姿勢に置かれて、その部品13がロボットハンド22により把持されて整列トレイ11から取り出される。取り出そうとする部品13の位置および姿勢は高精度に特定されているため、ロボットハンド22による部品13の把持およびその把持した部品13の整列トレイ11からの取出しの失敗を大きく減らすことができる。
【0087】
最上段の整列トレイ11内の部品13が全て取り出されて最上段の整列トレイ11が空になると、その最上段の整列トレイ11自体が最上段から取り外され、新たに最上段になった整列トレイ11について同様の作業が行なわれる。
【0088】
最上段の空の整列トレイ11の取り外しは、本実施形態では人手によって行なってよく、あるいはロボット20により取り外す構成としてもよい。整列トレイ11をロボットにより取り外す構成については、図10を参照して後で説明する。
【0089】
ここで、図6〜図9に示す第2実施形態の場合、図7、図8に示すように、第二段階目の撮影の際、カメラ30は、LED基板120の方向を向くように斜めの姿勢に移動させているが、カメラ30は、垂線Pと同一方向を向けたままとし、カメラ30の撮影画面上の中心から外れた位置にLED基板120上のLED121,122が写し込まれるようにしてもよい。その場合、カメラ30の撮影レンズの、LED121,122が撮影画面上の中央から外れることにより生じる収差も考慮に入れることが好ましい。
【0090】
また、この第2実施形態では、LED基板120の位置および姿勢を特定するにあたり、第一段階目の撮影と第二段階目の撮影とに分けて最終的に高精度な計測を行なっているが、整列トレイ11の置き場所や置いたときの姿勢が大きくはばらつかないことが予想できるときは、第一段階目の撮影を省略し、LED基板120が標準的な位置および姿勢にあるものとして、いきなり第二段階目の撮影を行なって、LED121,122の方向および距離を特定してもよい。
【0091】
ここで、積み重ねられた整列トレイ11の最上段にある整列トレイ11が、ロボット20により取り外されて別の場所に積み重ねられていく過程を説明しておく。
【0092】
図10は、積み重ねられた整列トレイ11の最上段にある整列トレイ11が、ロボット20により取り外されて別の場所に積み重ねられていく過程を説明する図である。
【0093】
図10(a)から図10(f)には、その過程が順に示されている。
【0094】
図10(a)には、図6から図9で説明した位置・姿勢認識過程を経た後、部品取出過程でロボット20が最上段に積み重ねられた整列トレイ11から部品13をすべて取り出した後の状態が示されている。
【0095】
図10(a)に示す制御部40は内部に計数器を有していて、図6から図9で説明した動作をロボット20に行なわせて整列トレイ11から部品13を取りださせているときには、部品を取り出させる度に部品の数を計数器で計数して、その計数器で計数している値が整列トレイ11上の部品数に達するかどうかを判定している。そして、整列トレイ11が空になったと判定したときに制御部40はロボット20とともにカメラ30をLED基板12上に移動させてLED基板120の位置および姿勢を再認識することにより整列トレイ11を把持する位置を確認する(図10(b)参照)。このときには従来の計測法(2次元での認識)とは異なり、LED基板上の4つのLEDを表わす画像に基づいて整列トレイの姿勢を3次元的に捉えることができる。そして図10(c)に示す様に整列トレイ11の中央の突起部をロボット20に把持させて空の整列トレイ11を取り外させ、図10(d)に示す様に、把持した整列トレイ11を別の場所に移動させる。そして、制御部30は、空の整列トレイ11を移動させカメラが空の整列トレイ11が積み重ねられている位置周辺に達したときに、カメラ30にLED基板120を撮影させて空の整列トレイ11が積み重ねられている場所を確認し、空の整列トレイ11が積み重ねられている最上段の整列トレイ11の上に移動させた整列トレイ11を積み重ねさせる。そうしたら制御部40は、図10(a)の状態に戻って最上段の次の段の整列トレイ11の部品13の取り出しを開始する。
【0096】
なお、図10では制御部40が、部品13を取り出す度に取り出した部品の数を内部の計数器で計数して整列トレイが空になったかどうかを判定する構成を説明したが、部品それぞれが支持される整列トレイ11の各位置にLEDを設けておいて、整列トレイ11に部品13が支持されている間は部品の存在によりそのLEDの発光が遮光され、部品13が取り出されたことによってその発光が表われる構成にして、制御部40が発光が表われたLEDの数を計数して整列トレイ11が空になったか否かを判定する構成にしても良い。
【0097】
図11は、整列トレイ11に固定されたLED基板120を示す図である。図12は、LED基板120、又はLED121,122の整列トレイ11への固定位置を示す図である。
【0098】
上記実施形態においては、整列トレイ11に予め位置決めされている部品と、LED基板120との幾何的な配置位置が明確になっていることが必要である。
【0099】
図11(a)には、スナップフィットSNと呼ばれる固定部が整列トレイ11に設けられそのスナップフィットSNによってLED基板120が整列トレイ11に固定された後の状態が示されており、図11(b)には、ネジ止め用の穴SCHが設けられその穴SCHにネジが挿入されてLED基板120が整列トレイ11に固定される構成の整列トレイ11が示されている。いずれの構成であっても良く、LED基板120上のLED121,122と、部品13の幾何的な配置位置が一義的に決まるように固定されていれば良い。
【0100】
また、LED基板120の位置は図12(a)に示す様に整列トレイ11の端部であっても良く、図12(b)に示す様に整列トレイ11の中央であっても良い。また図12(c)に示す様に2個のLED基板120を整列トレイ11の対角位置にそれぞれ設けても良く、そうすると計測精度が高まる。また、図12(d)に示す様に、LED121,122を整列トレイ11の中央と4隅にそれぞれ設けても良い。
【符号の説明】
【0101】
62 62A 整列トレイ
120 LED基板
121,122 LED
13 部品
20 ロボット
22 ロボットハンド
30 カメラ
40 制御部
50 位置・姿勢認識部
51 位置・姿勢算出部
61 61A 整列トレイ積載板
64 64A 搬送台
65 65A 昇降機構


【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラで、複数の光点からなる光点群を有し位置および姿勢の計測の対象となる被計測体と取出し対象の部品をそれぞれ予め定められた各位置に支持した部品支持台に支持された該被計測体の前記光点群を撮影し、撮影画像上の、該光点群を構成する各光点を表わす光像に基づいて該被計測体の位置および姿勢を認識する位置・姿勢認識過程と、
前記位置・姿勢認識過程で認識した前記被計測体の位置および姿勢と、前記部品支持台に支持された該被計測体および前記部品の幾何学的な配置位置とに基づいて該部品の位置および姿勢を算出する位置・姿勢算出過程と、
前記部品を把持するためのロボットを、前記位置・姿勢算出過程で位置および姿勢が算出された部品に正対させ、該ロボットに、該部品を把持させて前記部品支持台から取り出させる部品取出過程とを有することを特徴とする部品取出方法。
【請求項2】
前記部品支持台が前記被計測体と複数の部品をそれぞれ予め定められた各位置に支持するものであって、
前記位置・姿勢算出過程が、前記複数の部品それぞれの位置および姿勢を算出する過程であり、
前記部品取出過程が、前記ロボットを、前記位置・姿勢算出過程で位置および姿勢が算出された各部品に順次に正対させて、該ロボットに該各部品を順次に取り出させる過程であることを特徴とする請求項1記載の部品取出方法。
【請求項3】
前記ロボットが前記部品支持台から取り出す部品の個数を計数して該部品支持台が該部品支持台から全数取り出された空の状態に達したことを判定する空判定過程を有することを特徴とする請求項2記載の部品取出方法。
【請求項4】
前記部品支持台が、前記複数の部品がそれぞれ支持される各位置に、部品の存在により遮光され部品の取出しによってあらわれる各光点を有し、
当該部品取出方法が、前記カメラで前記部品支持台の光点を撮影し、部品が支持されていた全ての位置の光点が撮影されたことをもって、該部品支持台が該部品支持台から部品が全数取り出された空の状態に達したことを判定する空判定過程を有することを特徴とする請求項2記載の部品取出方法。
【請求項5】
前記被計測体と前記部品とを支持した状態の前記部品支持台が複数段積み重ねられるものであって、
当該部品取出方法は、最上段に積み重ねられている部品支持台に支持された部品の取出しを行なうものであり、
当該部品取出方法が、さらに、前記ロボットを、最上段に積み重ねられ部品の取出しが終了した部品支持台に正対させ、該ロボットに該部品支持台を把持させて最上段から取り外させる部品支持台取外し過程を有することを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか1項記載の部品取出方法。
【請求項6】
前記被計測体は、互いに離れた位置に置かれた3つの光点と該3つの光点それぞれを頂点とする三角形の参照面から垂直方向に離れた位置に置かれた1つの光点とを含む光点群を有し、
前記位置・姿勢認識過程は、前記カメラを、前記参照面への垂線から離れた位置に置いて、該カメラで該被計測体上の前記光点群を撮影する過程を含むものであることを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか1項記載の部品取出方法。
【請求項7】
カメラと
前記カメラに、複数の光点からなる光点群を有し位置および姿勢の計測の対象となる被計測体と取出し対象の部品をそれぞれ予め定められた各位置に支持した部品支持台に支持された該被計測体の前記光点群を撮影させる撮影制御部と、
前記カメラでの撮影により得られた撮影画像上の、該光点群を構成する各光点を表わす光像に基づいて該被計測体の位置および姿勢を認識する位置・姿勢認識部と、
前記位置・姿勢認識部で認識した前記被計測体の位置および姿勢と、前記部品支持台に支持された該被計測体および前記部品の幾何学的な配置位置とに基づいて該部品の位置および姿勢を算出する位置・姿勢算出部と、
前記部品を把持するためのロボットと、
前記ロボットを、前記位置・姿勢算出部で位置および姿勢が算出された部品に正対させ、該ロボットに、該部品を把持させて前記部品支持台から取り出させる部品取出制御部とを備えたことを特徴とする部品取出装置。
【請求項8】
前記部品支持台が前記被計測体と複数の部品をそれぞれ予め定められた各位置に支持するものであって、
前記位置・姿勢算出部が、前記複数の部品それぞれの位置および姿勢を算出するものであり、
前記部品取出部が、前記ロボットを、前記位置・姿勢算出部で位置および姿勢が算出された各部品に順次に正対させて、該ロボットに該各部品を順次に取り出させるものであることを特徴とする請求項7記載の部品取出装置。
【請求項9】
前記ロボットが前記部品支持台から取り出す部品の個数を計数して該部品支持台が該部品支持台から部品が全数取り出された空の状態に達したことを判定する空判定部を備えたことを特徴とする請求項8記載の部品取出装置。
【請求項10】
前記部品支持台が、前記複数の部品がそれぞれ支持される各位置に、部品の存在により遮光され部品の取出しによってあらわれる各光点を有し、
当該部品取出装置が、前記カメラで前記整列トレイの光点を撮影し、部品が支持されていた全ての位置の光点が撮影されたことをもって、該部品支持台が該部品支持台から部品が全数取り出された空の状態に達したことを判定する空判定部を備えたことを特徴とする請求項8記載の部品取出装置。
【請求項11】
前記被計測体と前記部品とを支持した状態の前記部品支持台が複数段積み重ねられるものであって、
当該部品取出装置は、最上段に積み重ねられている部品支持台に支持された部品の取出しを行なうものであり、
当該部品取出装置が、さらに、前記ロボットを、最上段に積み重ねられ部品の取出しが終了した部品支持台に正対させ、該ロボットに該部品支持台を把持させて最上段から取り外させる部品支持台取外し制御部を備えたことを特徴とする請求項7から10のうちのいずれか1項記載の部品取出装置。
【請求項12】
前記被計測体は、互いに離れた位置に置かれた3つの第1の光点と該3つの第1の光点それぞれを頂点とする三角形の参照面から垂直方向に離れた位置に置かれた1つの第2の光点とを含む光点群を有し、
前記撮影制御部は、前記カメラを、前記第2の光点を通る前記参照面への垂線と撮影光軸とが不一致の位置に置いて、該カメラに該被計測体上の前記光点群を撮影させるものであることを特徴とする請求項7から11のうちのいずれか1項記載の部品取出装置。
【請求項13】
前記カメラと前記ロボットは、互いに固定されて一体的にのみ位置および姿勢の変更が可能なものであることを特徴とする請求項7から12のうちのいずれか1項記載の部品取出装置。
【請求項14】
前記カメラと前記ロボットは、互いに独立に位置および姿勢の変更が可能なものであることを特徴とする請求項7から12のうちのいずれか1項記載の部品取出装置。
【請求項15】
前記光点が発光ダイオードであることを特徴とする請求項7から14のうちのいずれか1項記載の部品取出装置。
【請求項16】
前記光点が入射光を入射方向に反射させる再帰反射体であることを特徴とする請求項7から14のうちのいずれか1項記載の部品取出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−226029(P2010−226029A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−74343(P2009−74343)
【出願日】平成21年3月25日(2009.3.25)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】