説明

電子部品打抜装置及びキャリアテープ

【課題】切断精度を向上させ得る電子部品打抜装置等を提案する。
【解決手段】キャリアテープの搬送路に設けられる打抜土台と、キャリアテープに設けられる電子部品における本体の周囲を打ち抜く刃をもち、打抜土台の土台面に対して昇降される打抜刃と、キャリアテープのうち長方向の各端部に沿って所定間隔ごとに設けられる孔の一部が挿通される位置決めピンとをもつ。この位置決めピン又は打抜刃は、キャリアテープの幅方向へ移動自在に設けられ、移動対象とされる方向と反対方向の孔が土台面に対する打抜刃の打抜位置の領域外となる範囲内で移動されるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子部品打抜装置及びキャリアテープに関し、キャリアテープに設けられたドライバIC(Integrated Circuit)を実装する技術分野に属するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、TAB(Tape Automated Bonding)、TCP(Tape Carrier Package)又はCOF(Chip On Film)等のキャリアテープに設けられるドライバICは、実装の際にキャリアテープから打ち抜かれる。
【0003】
このドライバICの打抜装置として、例えば、安定した状態でキャリアテープを走行させるようにしてドライバICを打ち抜くものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2007−214385公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、図1に示すように、一般に、キャリアテープ1におけるドライバIC2の実端子2A,2Bの先端には、該ドライバIC2に対するテスト用の端子3A,3Bが一体に形成された状態にある。
【0005】
このテスト用の端子3A,3Bは、実装には不要な部品であるため、キャリアテープ1からドライバIC2を打ち抜く場合、図1の破線部分で示されるように、実端子2A,2Bの一部を切断することによって除かれる。
【0006】
実端子2A,2Bを切断する刃は、該切断により磨耗するものである。しかしながら、刃が磨耗すると、ドライバIC2における実端子2A,2Bの切断部分が丸みを帯びたものとなる。
【0007】
このため、磨耗の程度が大きくなるほど、当該切断部分の接触によりドライバIC2がショートする確率が高くなる。近年では、高集積化に起因して実端子2A,2Bのピッチ間が狭くなる傾向にあるが、該ピッチ間が狭くなるほど、ドライバIC2がショートする確率は高くなるので、切断精度の向上が強く望まれている。
【0008】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、切断精度を向上させ得る電子部品打抜装置及びキャリアテープを提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる課題を解決するため本発明は、電子部品打抜装置であって、キャリアテープの搬送路に設けられる打抜土台と、キャリアテープに設けられる電子部品における本体の周囲を打ち抜く刃をもち、打抜土台の土台面に対して昇降される打抜刃と、キャリアテープのうち長方向の各端部に沿って所定間隔ごとに設けられる孔の一部が挿通される位置決めピンとをもつ。この位置決めピン又は打抜刃は、キャリアテープの幅方向へ移動自在に設けられ、移動対象とされる方向と反対方向の孔が土台面に対する打抜刃の打抜位置の領域外となる範囲内で移動されるものである。
【0010】
また本発明は、キャリアテープであって、テープ本体と、テープ本体のうち長方向の各端部に沿って所定間隔ごとに設けられる孔と、テープ本体のうち各端部に設けられる孔の間において、長方向へ所定間隔ごとに、隣接されるもの同士の配置位置がシフトされた状態で設けられる複数の同型の電子部品とをもつ。この電子部品は、固定の打抜位置で電子部品本体の周囲を打ち抜く打抜刃によって打ち抜かれる対象となるものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明では、キャリアテープに対する打抜位置がシフトされるため、該打抜位置をシフトさせない場合に比べて、打抜刃の減りを部分的に集中させることなく均一化することができ、消耗品となる打抜刃の延命を図るとともに、単位打抜数あたりの、当該打ち抜きにより切断される実端子同士の接触確率を低減することができる。かくして本発明は、切断精度を向上させ得る電子部品打抜装置及びキャリアテープを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下図面について本発明の一実施の形態を詳述する。
【0013】
(1)キャリアテープの構成
図1との対応部分に同一符号を付した図2を用いて、キャリアテープ1の構成を説明する。このキャリアテープ1は帯状でなり、該キャリアテープ1には、長手方向の両端部それぞれに沿って所定間隔ごとに同型のスプロケットホールSHが設けられる。
【0014】
またスプロケットホールSH間には、キャリアテープ1における長方向へ所定間隔ごとに列をなして同型のドライバIC2が設けられる。各ドライバIC2のチップ本体BDから伸びる実端子2A,2Bの先端には、上述したように、テスト用の端子が一体に形成されている。
【0015】
この実施の形態では、液晶ディスプレイの画素に対応する半導体素子の駆動に用いられるドライバIC2が採用される。
【0016】
(2)電子部品打抜装置の構成
次に、図3を用いて、電子部品打抜装置10の構成を説明する。この電子部品打抜装置10は、繰出リール11と、巻取リール12とを有し、該繰出リール11と巻取リール12との間には、スプロケット13,14が設けられる。またスプロケット13,14の間には打抜機構部20が設けられる。
【0017】
電子部品打抜装置10は、繰出リール11から、該繰出リール11に取り付けられる巻回状態のキャリアテープ1を所定長ごとに繰り出し、該所定長ごとに巻取リール12でキャリアテープ1を巻き取る。
【0018】
また電子部品打抜装置10は、キャリアテープ1を繰り出した場合、スプロケット13,14で打抜機構部20に案内し、該キャリアテープ1に設けられるドライバIC2を打抜機構部20で打ち抜くようになされている。
【0019】
(3)打抜機構部の構成
次に、図3及び図4を用いて、打抜機構部20の構成を説明する。この打抜機構部20はステージ21を有し、該ステージ21には打抜土台22が設置される。
【0020】
打抜土台22には、キャリアテープ1の幅よりも大きい間隔をもって対向される2対の支持棒23A,23Bが、該キャリアテープ1の搬送路(以下、これをテープ搬送路とも呼ぶ)に沿って立設される。
【0021】
支持棒23A,23Bには打抜ヘッド24が昇降自在に設けられ、該打抜ヘッド24には、打抜土台22の土台面に対向される打抜刃25が設けられる。この打抜刃25は、ドライバIC2におけるチップ本体BDの周囲を打ち抜くための刃であり、例えば、ドライバIC2におけるチップ本体BDと実端子2Aの先端又は一部とを含む大きさ(図1を例にとれば破線で示される大きさ)の内径をもつ筒状とされる。
【0022】
打抜機構部20では、キャリアテープ1は打抜土台22における各対の支持棒23A,23B間をスプロケット13,14により搬送される。またキャリアテープ1からドライバIC2を打ち抜く場合、キャリアテープ1は打抜土台22の土台面に対してスプロケット13,14により当接される。
【0023】
ステージ21には、キャリアテープ1における幅方向に相当する間隔に対応される2対の位置決めピン26A,26Bが、テープ搬送路に沿って打抜土台22の脇に立設される。これら位置決めピン26A,26Bには、キャリアテープ1が打抜土台22の土台面に当接された場合、該キャリアテープ1のスプロケットホールSHが挿通され、これにより土台面に対するキャリアテープ1の位置ずれが抑えられることとなる。
【0024】
打抜土台22の土台面に対してキャリアテープ1が位置決めされた場合、打抜刃25によって打抜対象のドライバIC2がキャリアテープ1から打ち抜かれる。ちなみに、ステージ21及び打抜土台22Aには、この打抜刃25によってキャリアテープ1から打ち抜かれたドライバIC2に対する通路(図中の破線部分)が形成されており、該通路を経たドライバIC2は搬送機構(図示せず)によって搬送されることとなる。
【0025】
この実施の形態における打抜機構部20では、キャリアテープ1の搬送方向(図中では矢印により示される方向)と直交する方向へ移動自在に位置決めピン26A,26Bが立設されており、打抜土台22の土台面に対するキャリアテープ1の位置がシフト可能とされる。
【0026】
(4)打抜制御手法
次に、図5〜図7を用いて、打抜制御手法を説明する。すなわち電子部品打抜装置10は、例えば打抜命令を受けると、この打抜制御処理手順を開始し、ステップSP1に進んで、繰出リール11及び巻取リール12(図3)を巻回させ、キャリアテープ1を所定長だけ搬送方向に搬送する(図6(A−1)、(B−1))。
【0027】
そして電子部品打抜装置10は、次のステップSP2に進んで、スプロケット13,14(図3)を下降させて、キャリアテープ1を、テープ搬送位置から打抜土台22の土台面に接触する位置(以下、これを打抜実行位置とも呼ぶ)へ移動させる(図6(A−2)、(B−2))。このときキャリアテープ1のスプロケットホールSHには、ステージ21に立設された位置決めピン26A,26Bが挿通され、該キャリアテープ1は打抜土台22に位置決めされる。
【0028】
電子部品打抜装置10は、続くステップSP3では、位置決めピン26A,26Bのピン位置を示す設定値を設定してからの打抜回数が規定数に達しているか否かを判定する。
【0029】
ここで、打抜回数が規定数に達している場合、電子部品打抜装置10は、ステップSP4に進んで、現在設定されているピン位置に相当する値から、位置決めピン26A,26Bに対して近づくまたは遠ざかる方向へ規定の移動量だけシフトした位置に相当する値に設定値を変更した後、ステップSP5に進む。
【0030】
一方、打抜回数が規定数に達していない場合、電子部品打抜装置10は、ステップSP4を経ることなく、ステップSP5に進む。
【0031】
電子部品打抜装置10は、このステップSP5では、位置決めピン26A,26Bのピン位置を、基準位置から設定値に相当するピン位置に移動させ(図7(A−3)、(B−3))、この後、次のステップSP6に進んで、打抜ヘッド24を打抜待機位置から打抜位置にまで下降させる(図7(A−4)、(B−4))。この下降に伴って、打抜ヘッド24に設けられる打抜刃25によって、打抜土台22にある打抜対象のドライバIC2が打ち抜かれることとなる。
【0032】
ちなみに、基準位置は、例えば、キャリアテープ1の幅の中心と、位置決めピン26A,26B間の中心(以下、これをピン中心位置とも呼ぶ)とが一致するときのピン位置とされる。
【0033】
電子部品打抜装置10は、打抜位置にまで打抜ヘッド24を下降させた場合、次のステップSP7に進んで、該打抜ヘッド24を打抜待機位置に戻し(図8(A−5)、(B−5))、続くステップSP8において、位置決めピン26A,26Bのピン位置を基準位置に戻し、続くステップSP9において、キャリアテープ1をテープ搬送位置に戻す(図8(A−6)、(B−6))。
【0034】
そして電子部品打抜装置10は、次のステップSP10に進んで、未だ打抜対象のドライバIC2がキャリアテープ1に存在するか否かを、例えばテープ搬送路に設けられるセンサ(図示せず)からの出力に基づいて判定する。
【0035】
ここで、電子部品打抜装置10は、打抜対象のドライバIC2が存在すると判定した場合にはステップSP1に戻って上述のステップSP1〜ステップSP9までの各ステップを繰り返し、該打抜対象のドライバIC2が存在しないと判定した場合にはこの打抜制御処理手順を終了するようになされている。
【0036】
このようにこの打抜制御手法は、規定数の打ち抜きがあるごとに、テープ搬送方向とは直交する方向(キャリアテープ1の幅方向)へキャリアテープ1をシフトさせるステップ(ステップSP4,SP5)を経ることによって、例えば図9に示すように、打抜土台22にある打抜対象のドライバIC2に対する、昇降動作が固定とされる打抜刃25での打抜位置をずらすことができる。
【0037】
ここで、かかるステップ(ステップSP4,SP5)での態様について、具体的な数値を適用した場合を例として挙げてみる。すなわち、電子部品打抜装置10は、ピン中心位置から、位置決めピン26Aに近づく方向へ、100回の打ち抜きがあるごとに5[μm]ずつ位置決めピン26A,26Bを移動させる。そして電子部品打抜装置10は、ピン中心位置から位置決めピン26A側に25[μm](最大シフト量/2)だけ移動させた場合、その移動位置から、位置決めピン26Bに近づく方向へ、100回の打ち抜きがあるごとに5[μm]ずつ位置決めピン26A,26Bを移動させる。また電子部品打抜装置10は、ピン中心位置から位置決めピン26B側に25[μm](最大シフト量/2)だけ移動させた場合、その移動位置から、位置決めピン26Aに近づく方向へ、100回の打ち抜きがあるごとに5[μm]ずつ位置決めピン26A,26Bを移動させる。
【0038】
ちなみに、最大シフト量とは、位置決めピン26A,26Bの移動が可能とされる最大の範囲の意味であり、該位置決めピン26A,26Bのピン幅と、該ピン幅の方向に対応する打抜刃25の内径との差とされる。
【0039】
この例では、位置決めピン26A側に最も近づく位置から、位置決めピン26B側に最も近づく位置までの移動範囲は50[μm]であり、ドライバIC2の実端子2Aに対する打抜刃25の打抜位置が5[μm]ずつシフトされる。したがって、100回の打ち抜きでの打抜刃25の磨耗をXとすると、この打抜制御手法は、ステップSP4,SP5を経ない場合に比べて、打抜刃25の磨耗をX/50に相当する分だけ抑えることができる。
【0040】
(5)動作及び効果
以上の構成において、この電子部品打抜装置10は、キャリアテープ1のスプロケットホールSHに挿通される位置決めピン26A,26Bを、打抜土台22の土台面に対する、固定とされる打抜刃25の打抜位置の領域(図9では一点差線で囲まれる領域)外となる範囲内で、規定の打抜数ごとに所定のシフト量だけ移動させる。
【0041】
したがって、この電子部品打抜装置10は、固定の打抜位置で位置決めピン26A,26Bをシフトさせずに打ち抜く場合に比べて、打抜刃25の減りを部分的に集中させることなく均一化することができる。
【0042】
この結果、この電子部品打抜装置10では、消耗品となる打抜刃25の延命を図るとともに、単位打抜数あたりの、当該打ち抜きにより切断される実端子2A,2B同士の接触確率を低減することができる。
【0043】
また、打抜刃25は一般に高価なものであるため、打抜刃25の延命を図ることができるということは経済的にも有用となる。
【0044】
また、本実施の形態では、液晶ディスプレイの画素に対応する半導体素子の駆動に用いられるドライバIC2が採用されている。液晶ディスプレイでは高画質化乃至小型化が強く望まれており、近年では、ドライバIC2のチップ本体BDの大きさには変更がないにもかかわらず、実端子2A,2Bのピン数(チャンネル数)は著しく増加する傾向にある。
【0045】
また、1つのキャリアテープ1に取り付けるべき、液晶ディスプレイの実装に要するドライバIC2の個数を減らす観点からも、ドライバIC2のチップ本体BDの大きさには変更がないにもかかわらず、実端子2A,2Bのピン数(チャンネル数)は著しく増加する傾向にある。
【0046】
したがって、打抜刃25の減りを部分的に集中させることなく均一化することができるということは、実端子2A,2Bのピン数(チャンネル数)が著しく増加傾向にある液晶ディスプレイ分野では特に有用となる。
【0047】
以上の構成によれば、打抜刃25の減りを部分的に集中させることなく均一化するようにしたことにより、消耗品となる打抜刃25の延命を図るとともに、単位打抜数あたりの、当該打ち抜きにより切断される実端子2A,2B同士の接触確率を低減することができ、かくして切断精度を向上させ得る電子部品打抜装置10を実現できる。
【0048】
(6)他の実施の形態
上述の実施の形態では、キャリアテープ1のスプロケットホールSHに挿通される位置決めピン26A,26Bを、規定の打抜数ごとに所定のシフト量だけ移動させた。このシフト対象は、位置決めピン26A,26Bとすることに代えて、打抜刃25とことも可能である。
【0049】
すなわち、上述の実施の形態において移動自在とされた位置決めピン26A,26Bについては固定とし、該実施の形態において固定とされた打抜刃25については、上述のステップSP4−SP5において、規定数の打ち抜きがあるごとに、キャリアテープ1の幅方向へ所定のシフト量だけ移動させる。
【0050】
このようにしてシフト対象を打抜刃25とした場合であっても、上述の実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。
【0051】
なお、位置決めピン26A,26B又は打抜刃25のいずれか一方を固定とし、他方をキャリアテープ1の幅方向へシフトさせることに代えて、当該位置決めピン26A,26B及び打抜刃25の双方を固定とし、図1との対応部分に同一符号を付した図10に示すように、キャリアテープ1に対して、その長方向へ所定間隔ごとに、隣接されるもの同士の配置位置がシフトされた状態で複数の同型のドライバIC2を設けるようにしてもよい。
【0052】
このようにすれば、従来から用いられる打抜装置をそのまま用いつつも、上述の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0053】
また上述の実施の形態では、シフト態様は規則的に行うようにしたが、ランダムに行うようにしてもよい。要は、隣接するドライバIC2に対する打抜位置がシフトされる関係にあればよい。
【0054】
また上述の実施の形態は、例えば打抜ヘッド24に対して、キャリアテープ1のうち打抜位置の周囲を打抜土台22に押さえる押圧部を昇降自在に設けることも可能である。このようにすれば、位置決めピン26A,26Bを用いてキャリアテープ1を幅方向へ移動させることによって、該キャリアテープ1に生じる可能性のあるしわを確実に回避することができ、この結果、しわに起因して実端子2A,2Bに対する斜め切断などを防止することができる。
【0055】
また上述の実施の形態は、筒状の打抜刃25を例示した。しかしながら、打抜刃はこの形状に限らず、ドライバIC2の周囲を切断するようにして打ち抜き可能なものであれば、種々のものを適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明は、合成樹脂のリサイクル産業上において利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】実端子とテスト端子との関係の説明に供する略線図である。
【図2】キャリアテープの構成を示す略線図である。
【図3】電子部品打抜装置の構成を示す略線図である。
【図4】打抜機構部の構成を示す略線図である。
【図5】打抜制御処理手順を示すフローチャートである。
【図6】キャリアテープの搬送工程の説明に供する略線図である。
【図7】ドライバICの打抜工程の説明に供する略線図である。
【図8】次打抜の準備工程の説明に供する略線図である。
【図9】打抜後のキャリアテープを示す略線図である。
【図10】他の実施の形態によるキャリアテープを示す略線図である。
【符号の説明】
【0058】
1……キャリアテープ、2……ドライバIC、2A,2B……実端子、3A,3B……テスト端子、10……電子部品打抜装置、11……繰出リール、12……巻取リール、13,14……スプロケット、20……打抜機構部、21……ステージ、22……打抜土台、23A,23B……支持棒、24……打抜ヘッド、25……打抜刃、26A,26B……位置決めピン、SH……スプロケットホール。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャリアテープの搬送路に設けられる打抜土台と、
上記キャリアテープに設けられる電子部品における本体の周囲を打ち抜く刃をもち、上記打抜土台の土台面に対して昇降される打抜刃と、
上記キャリアテープのうち長方向の各端部に沿って所定間隔ごとに設けられる孔の一部が挿通される位置決めピンと
を有し、
上記位置決めピン又は上記打抜刃は、
上記キャリアテープの幅方向へ移動自在に設けられ、移動対象とされる方向と反対方向の孔が上記土台面に対する上記打抜刃の打抜位置の領域外となる範囲内で移動される、電子部品打抜装置。
【請求項2】
上記領域外となる範囲内で、規定の打抜数ごとに所定のシフト量だけ移動される、請求項1に記載の電子部品打抜装置。
【請求項3】
上記電子部品は、液晶ディスプレイの画素に対応する半導体素子の駆動に用いられるドライバICである、請求項2に記載の電子部品打抜装置。
【請求項4】
テープ本体と、
上記テープ本体のうち長方向の各端部に沿って所定間隔ごとに設けられる孔と、
上記テープ本体のうち上記各端部に設けられる孔の間において、上記長方向へ所定間隔ごとに、隣接されるもの同士の配置位置がシフトされた状態で設けられる複数の同型の電子部品と
を有し、
上記電子部品は、
固定の打抜位置で電子部品本体の周囲を打ち抜く打抜刃によって打ち抜かれる対象となるものである、キャリアテープ。
【請求項5】
上記電子部品は、液晶ディスプレイの画素に対応する半導体素子の駆動に用いられるドライバICである、請求項4に記載のキャリアテープ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−21278(P2010−21278A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−179254(P2008−179254)
【出願日】平成20年7月9日(2008.7.9)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】