説明

IDH変異体をもつことを特徴とする癌治療用の治療的活性化合物

癌の治療に有用な化合物および該化合物を含む組成物が本明細書に記載される。化合物および組成物を用いて、アルファヒドロキシルネオ活性をもつイソクエン酸デヒドロゲナーゼ(IDH)変異体(例えばIDHImまたはIDH2m)を調節し得る。本発明の特定の実施形態によれば、対象に、特定の化合物またはその医薬的に許容可能な塩の治療有効量を投与することを含む、IDH変異を有することを特徴とする癌を治療する方法が提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象に、式(I)の化合物またはその医薬的に許容可能な塩の治療有効量を投与することを含む、IDH変異を有することを特徴とする癌を治療する方法:
【化201】


(式中:
W、X、Y、およびZはそれぞれ独立してCHまたはNから選択され;
BおよびBは独立して水素、アルキルから選択されるか、またはそれらが結合している炭素と一緒の場合、カルボニル基を形成し;
QはC=OまたはSOであり;
DおよびDは独立して結合、酸素、またはNRから選択され;
Aは0〜3個のRでそれぞれ置換されたアリールまたはヘテロアリールであり;
は独立してアルキル、アシル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、シクロアルキルアルキル、アラルキル、およびヘテロアラルキルから選択され;その各々が随意に0〜3個のRで置換されてもよく;
各Rは独立してハロ、ヒドロキシ、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル、−NR’、アルキル−NR’、−OR、−C(O)OH、−C(O)OR、−C(O)NR’、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、シクロアルキルアルキル、アラルキル、またはヘテロアラルキルから選択され;
各Rは独立してハロ、ハロアルキル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロシクリル、および−ORから選択されるか、または2つの隣接Rが(nが2の場合)、それらと結合している炭素原子と共に、随意に置換されたヘテロシクリルを形成し;
各Rは独立してアルキル、アルコキシ、アルキルアルコキシ、アルキルアルコキシルアルコキシ、アルキル−C(O)OR、アルキル−C(O)OR、およびハロアルキルから選択され;
各Rは独立してアルキルであり;
各RおよびR’は、独立して水素、アルキル、アルキル−C(O)OR、およびアルケニルから選択され;
各Rは独立してハロ、ハロアルキル、アルキル、ニトロ、シアノ、および−ORから選択されるか、または2つのRが、それらが結合している炭素原子と共に、随意に置換されたヘテロシクリルを形成し;
nは0、1、または2であり;
hは0、1、2であり;および
gは0、1、または2である。
【請求項2】
化合物が、以下の表に記載の化合物のいずれか1つから選択される、請求項1に記載の方法:
【表2−1】


【表2−2】


【表2−3】


【表2−4】


【表2−5】


【表2−6】


【表2−7】


【表2−8】


【表2−9】


【表2−10】


【表2−11】

【請求項3】
前記化合物またはその医薬的に許容可能な塩が医薬的に許容可能な担体と共に医薬に処方される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記化合物の投与前にIDH1 R132X変異体対立遺伝子の存在について対象を評価する、請求項1〜3のいずれか1つに記載の方法。
【請求項5】
前記化合物の投与前に2HGの上昇レベルの存在について対象を評価する、請求項1〜3のいずれか1つに記載の方法。
【請求項6】
癌治療の効力が治療中の対象の2HGレベルを監視することを含む、請求項1〜3のいずれか1つに記載の方法。
【請求項7】
癌治療の効力が治療終了後の対象の2HGレベルを監視することを含む、請求項1〜3のいずれか1つに記載の方法。
【請求項8】
式(I)の化合物またはその医薬的に許容可能な塩の、IDH変異を有することを特徴とする癌の治療を必要とする対象で該癌を治療するための薬剤の製造での使用:
【化202】


(式中:
W、X、Y、およびZはそれぞれ独立してCHまたはNから選択され;
BおよびBは独立して水素、アルキルから選択されるか、またはそれらが結合する炭素と一緒になる場合カルボニル基を形成し;
QはC=OまたはSOであり;
DおよびDは独立して結合、酸素、またはNRから選択され;
Aは0〜3個のRでそれぞれ置換されたアリールまたはヘテロアリールであり;
は独立してアルキル、アシル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、シクロアルキルアルキル、アラルキル、およびヘテロアラルキルから選択され;その各々が随意に0〜3個のRで置換されてもよく;
各Rが独立してハロ、ヒドロキシ、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル、−NR’、アルキル−NR’、−OR、−C(O)OH、−C(O)OR、−C(O)NR’、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、シクロアルキルアルキル、アラルキル、またはヘテロアラルキルから選択され;
各Rは独立してハロ、ハロアルキル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロシクリル、および−ORから選択されるか、または2つの隣接Rが(nが2の場合)、それらと結合する炭素原子により共に結合して随意に置換されたヘテロシクリルを形成し;
各Rは独立してアルキル、アルコキシ、アルキルアルコキシ、アルキルアルコキシルアルコキシ、アルキル−C(O)OR、アルキル−C(O)OR、およびハロアルキルから選択され;
各Rは独立してアルキルであり;
各RおよびR’は、独立して水素、アルキル、アルキル−C(O)OR、およびアルケニルから選択され;
各Rは独立してハロ、ハロアルキル、アルキル、ニトロ、シアノ、および−ORから選択されるか、または2つのRがそれらが結合する炭素原子と共に随意に置換されたヘテロシクリルを形成し;
nは0、1、または2であり;
hは0、1、2であり;および
gは0、1、または2である)。
【請求項9】
式(Ic)の化合物:
【化203】


(式中、W、X、Y、およびZはそれぞれ独立してCHまたはNから選択され;
BおよびBは独立して水素、アルキルから選択されるか、または炭素により共に結合する場合カルボニル基を形成し;
DおよびDは独立して結合またはNRから選択され;
Aが各々0〜3個のRにより置換されているアリールまたはヘテロアリールであり;
は独立してアシル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、シクロアルキルアルキル、アラルキル、およびヘテロアラルキルから選択され;その各々が随意に0〜3個のRで置換されてもよく;
各Rは独立してハロ、ヒドロキシ、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル、−NR’、アルキル−NR’、−OR、−C(O)OH、−C(O)OR、または−C(O)NR’から選択され;
各Rは独立してハロ、ハロアルキル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロシクリル、および−ORから選択されるか、または2つの隣接R(nが2の場合)がそれらが結合する炭素原子と共に随意に置換されたヘテロシクリルを形成し;
各Rは独立してアルキル、アルコキシ、アルキルアルコキシ、アルキルアルコキシルアルコキシ、アルキル−C(O)OR、アルキル−C(O)OR、およびハロアルキルから選択され;
各Rは独立してアルキルであり;
各RおよびR’は、独立して水素、アルキル、アルキル−C(O)OR、およびアルケニルから選択され;
各Rは独立してハロ、ハロアルキル、アルキル、ニトロ、シアノ、および−ORから選択されるか、または2つのRが、それらが結合する炭素原子と共に、随意に置換されたヘテロシクリルを形成し;
nは0、1、または2であり;
hは0、1、2であり;および
gは0、1、または2であり;
ただし:
(1)W、X、Y、およびZがそれぞれ独立してCHから選択され;
BおよびBが、それらと結合している炭素と共に、カルボニル基を形成し;
各Rが独立してハロ、アルキル、および−ORから選択され;
(iv)hおよびgはそれぞれ1であり;DおよびDのうち一方が結合であり他方がNHであり;Rはフェニルまたは単環ヘテロアリールであり、その各々が随意に0〜3個のRで置換されてもよい場合;
その場合Aは非置換アルキル、非置換アルコキシ、ハロ、CF、CHCHNH、NO、またはアシルで随意に置換されたフェニルではない;
(v)hおよびgはそれぞれ1であり;DおよびDのうち一方が結合であり他方がNHであり;Rはアシルである場合;
その場合nは1であり、Rはアルキルであり、RはWと連結し、Aはメチル、F、メトキシ、またはエトキシで置換されたフェニルではない;および
(vi)hおよびgの和が3であり、Dが結合であり、DがNHであり;Rはo−メトキシフェニルである場合;
その場合Aは非置換アルキル、メトキシ、エトキシ、またはハロで置換されたフェニルではない;
(2)化合物はN−(4−ブチルフェニル)−N’−[3−[[4−2−(メトキシフェニル)−1−ピペラジニル]カルボニル]−4−メチルフェニル]−スルファミドではない)。
【請求項10】
前記化合物が式(II)の化合物である、請求項9に記載の化合物:
【化204】


(式中:
BおよびBは独立して水素、アルキルから選択されるか、またはそれらが結合する炭素と一緒になる場合カルボニル基を形成し;
DおよびDは独立して結合またはNRから選択され;
Aは各々の0〜3個のRにより置換されているアリールまたはヘテロアリールであり;
は独立してシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルから選択され;その各々が随意に0〜3個のRで置換されてもよく;
各Rは独立してハロ、ヒドロキシ、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル、−NR’、アルキル−NR’、−OR、−C(O)OH、−C(O)OR、または−C(O)NR’から選択され;
各Rは独立してハロ、ハロアルキル、アルキル、および−ORから選択されるか、または2つの隣接R(nが2の場合)が、それらが結合している炭素原子と共に、随意に置換されたヘテロシクリルを形成し;
各Rは独立してアルキル、アルコキシ、アルキルアルコキシ、アルキルアルコキシルアルコキシ、アルキル−C(O)OR、アルキル−C(O)OR、およびハロアルキルから選択され;各RおよびR’は、独立して水素、アルキル、アルキル−C(O)OR、およびアルケニルから選択され;
各Rは独立してアルキルであり;
各Rは独立してハロ、ハロアルキル、アルキル、ニトロ、シアノ、および−ORから選択されるか、または2つのRが、それらが結合している炭素原子と共に、随意に置換されたヘテロシクリルを形成し;
nは0、1、または2であり;および
ただし、BおよびBが、それらと結合している炭素と共に、カルボニル基を形成し;
各Rが独立してハロ、アルキル、および−ORから選択され;
DおよびDのうち一方が結合であり他方がNHであり;および
はフェニルまたは単環ヘテロアリールであり、その各々が随意に0〜3個のRで置換されてもよい場合;
その場合Aは非置換アルキル、非置換アルコキシ、ハロ、CF、CHCHNH、NO、またはアシルで随意に置換されたフェニルではない)。
【請求項11】
前記化合物が式(III)の化合物である、請求項9に記載の化合物:
【化205】


(式中:
BおよびBは独立して水素、アルキルから選択されるか、または、それらが結合している炭素と共の場合、カルボニル基を形成し;
DおよびDが独立して結合またはNRから選択され;
Aが各々0〜3個のRにより置換されているアリールまたはヘテロアリールであり;
は独立して随意に0〜3個のRにより置換されているアシルから選択され;
各Rは独立してハロ、ヒドロキシ、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル、−NR’、アルキル−NR’、−OR、−C(O)OH、−C(O)OR、または−C(O)NR’から選択され;
はハロ、ハロアルキル、アルキル、または−ORであり;
各Rは独立してアルキルおよびハロアルキルから選択され;各RおよびR’は独立して水素、アルキル、およびアルケニルから選択され;
各Rは独立してアルキルであり;
各Rは独立してハロ、ハロアルキル、アルキル、ニトロ、シアノ、および−ORから選択されるか、または2つのRが、それらが結合している炭素原子と共に、随意に置換されたヘテロシクリルを形成し;および
ただし、BおよびBが、それらと結合している炭素と共に、カルボニル基を形成し;DおよびDが結合でありその他がNHである場合;
その場合Aはメチル、フッ素、メトキシ、またはエトキシにより置換されたフェニルではない)。
【請求項12】
BおよびBが、それらが結合している炭素原子と共に、カルボニル基を形成する、請求項11に記載の化合物
【請求項13】
Dが結合でありDがNRである、請求項11に記載の化合物。
【請求項14】
前記化合物が式(IV)の化合物である、請求項9に記載の化合物:
【化206】


(式中:
DおよびDが独立して結合またはNRから選択され;
Aが各々0〜3個のRで置換されているアリールまたはヘテロアリールであり;
は独立して、その各々が随意に0〜3個のRで置換されてもよくヘテロシクリルアルキル、シクロアルキルアルキル、アラルキル、およびヘテロアラルキルから選択され;
各Rは独立してハロ、ヒドロキシ、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル、−NR’、アルキル−NR’、−OR、−C(O)OH、−C(O)OR、または−C(O)NR’から選択され;
はアルキルであり;
各Rは独立してアルキルおよびハロアルキルから選択され;各RおよびR’は独立して水素、アルキル、およびアルケニルから選択され;
各Rは独立してアルキルであり;
各Rは独立してハロ、ハロアルキル、アルキル、ニトロ、シアノ、および−ORから選択されるか、または2つのRが、それらが結合している炭素原子と共に、随意に置換されたヘテロシクリルを形成し;および
ただし、Dが結合でDがNHの場合、その場合Aはメチルまたはメトキシで置換されたフェニルではない)。
【請求項15】
Dが結合でありDがNRである、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
が水素である、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
が0〜3個のRにより置換されたアラルキルまたはヘテロアラルキルである、請求項14に記載の化合物。
【請求項18】
Aが0〜3個のRにより置換されたフェニルである、請求項14に記載の化合物。

【図1】
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【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図2A】
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【図2B】
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【公表番号】特表2013−513613(P2013−513613A)
【公表日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−543295(P2012−543295)
【出願日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際出願番号】PCT/US2010/059778
【国際公開番号】WO2011/072174
【国際公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(511223394)アジオス ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (5)
【Fターム(参考)】