説明

γ−セクレターゼ調節剤

多くの実施形態において、本発明は、γ−セクレターゼの調節剤としての新規な複素環化合物、そのような化合物を製造する方法、1以上のそのような化合物を含む医薬組成物、1以上のそのような化合物を含む医薬製剤の製造方法、ならびにそのような化合物または医薬組成物を用いる中枢神経系関連の1以上の疾患の治療、予防、阻害もしくは改善方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
化合物P2、Q3、R2、S3、T2、U2、V8、W6、X2、X3、Y2、Z2、AA2、AA3、AB2、AC12、AD7、AE4、AG2、AH7、A12、AJ12、201から214、216から266、268から424、437から465および468から553からなる群から選択される化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項2】
化合物P2、Q3、R2、S3、T2、U2、V8、W6、X2、X3、Y2、Z2、AA2、AA3、AB2、AC12、AD7、AE4、AG2、AH7、201から214、216から266、268から424および437から446からなる群から選択される化合物。
【請求項3】
請求項1に記載の化合物の製薬上許容される塩。
【請求項4】
治療上有効量の請求項1に記載の化合物および製薬上許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項5】
治療上有効量の請求項1に記載の化合物および製薬上許容される担体、ならびに有効量の(a)アルツハイマー病の治療に有用な薬剤(b)神経組織内、上または周囲でのアミロイドタンパク質(例えば、アミロイドβタンパク質)の沈着を阻害するのに有用な薬剤、(c)神経変性疾患を治療するのに有用な薬剤および(d)γ−セレクターゼを阻害するのに有用な薬剤からなる群から選択される1以上の他の医薬活性薬剤を含む医薬組成物。
【請求項6】
治療上有効量の請求項1に記載の化合物および製薬上許容される担体および有効量の1以上のBACE阻害薬を含む医薬組成物。
【請求項7】
(1)治療上有効量の少なくとも一つの請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩、溶媒和物もしくはエステルおよび少なくとも一つの製薬上許容される担体を含む、または
(2)治療上有効量の少なくとも一つの請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩、溶媒和物もしくはエステルおよび少なくとも一つの製薬上許容される担体および有効量の(a)アルツハイマー病の治療に有用な薬剤、(b)神経組織内、上または周囲でのアミロイドタンパク質(例えば、アミロイドβタンパク質)の沈着を阻害するのに有用な薬剤、(c)神経変性疾患を治療するのに有用な薬剤および(d)γ−セレクターゼを阻害するのに有用な薬剤からなる群から選択される1以上の他の医薬活性薬剤を含む、または
(3)治療上有効量の少なくとも一つの請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩、溶媒和物もしくはエステルおよび少なくとも一つの製薬上許容される担体および有効量の1以上のBACE阻害薬を含む、または
(4)治療上有効量の少なくとも一つの請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩、溶媒和物もしくはエステルおよび少なくとも一つの製薬上許容される担体および有効量の1以上のコリンエステラーゼ阻害薬を含む、または
(5)治療上有効量の少なくとも一つの請求項1に記載の化合物および少なくとも一つの製薬上許容される担体および有効量の1以上のコリンエステラーゼ阻害薬を含む、または
(6)治療上有効量の少なくとも一つの請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩、溶媒和物もしくはエステルおよび少なくとも一つの製薬上許容される担体および有効量の1以上のBACE阻害薬、ムスカリン性拮抗薬、コリンエステラーゼ阻害薬;γ−セクレターゼ阻害薬;γ−セクレターゼ調節剤;HMG−CoAレダクターゼ阻害薬;非ステロイド系抗炎症剤;N−メチル−D−アスパラギン酸受容体拮抗薬;抗アミロイド抗体;ビタミンE;ニコチン性アセチルコリン受容体作動薬;CB1受容体逆作動薬またはCB1受容体拮抗薬;抗生物質;成長ホルモン分泌促進物質;ヒスタミンH3拮抗薬;AMPA作動薬;PDE4阻害薬;GABA逆作動薬;アミロイド凝集の阻害薬;グリコーゲンシンターゼキナーゼβ阻害薬;α−セクレターゼ活性促進剤;PDE−10阻害薬およびコレステロール吸収阻害薬を含む、または
(7)治療上有効量の少なくとも一つの請求項1に記載の化合物および少なくとも一つの製薬上許容される担体および有効量の1以上のBACE阻害薬、ムスカリン性拮抗薬、コリンエステラーゼ阻害薬;γ−セクレターゼ阻害薬;γ−セクレターゼ調節剤;HMG−CoAレダクターゼ阻害薬;非ステロイド系抗炎症剤;N−メチル−D−アスパラギン酸受容体拮抗薬;抗アミロイド抗体;ビタミンE;ニコチン性アセチルコリン受容体作動薬;CB1受容体逆作動薬またはCB1受容体拮抗薬;抗生物質;成長ホルモン分泌促進物質;ヒスタミンH3拮抗薬;AMPA作動薬;PDE4阻害薬;GABA逆作動薬;アミロイド凝集阻害薬;グリコーゲンシンターゼキナーゼβ阻害薬;α−セクレターゼ活性促進剤;PDE−10阻害薬およびコレステロール吸収阻害薬を含む、または
(8)治療上有効量の少なくとも一つの請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩、溶媒和物もしくはエステルおよび少なくとも一つの製薬上許容される担体および有効量のドネペジル塩酸塩を含む、または
(9)治療上有効量の少なくとも一つの請求項1に記載の化合物および少なくとも一つの製薬上許容される担体および有効量のドネペジル塩酸塩を含む医薬組成物。
【請求項8】
(a)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する、γ−セクレターゼを調節する;または
(b)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する、1以上の神経変性疾患を治療する;または
(c)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する、神経組織内、上または周囲でのアミロイドタンパク質の沈着を阻害する段階を有する、アルツハイマー病を治療する方法。
【請求項9】
処置を必要とする患者に対して有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する、アルツハイマー病の治療方法。
【請求項10】
処置を必要とする患者に対して有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する、アルツハイマー病の治療方法。
【請求項11】
処置を必要とする患者に対して
(1)有効量の請求項1に記載の化合物および
(2)有効量の1以上のBACE阻害薬、ムスカリン性拮抗薬、コリンエステラーゼ阻害薬;γ−セクレターゼ阻害薬;γ−セクレターゼ調節剤;HMG−CoAレダクターゼ阻害薬;非ステロイド系抗炎症剤;N−メチル−D−アスパラギン酸受容体拮抗薬;抗アミロイド抗体;ビタミンE;ニコチン性アセチルコリン受容体作動薬;CB1受容体逆作動薬またはCB1受容体拮抗薬;抗生物質;成長ホルモン分泌促進物質;ヒスタミンH3拮抗薬;AMPA作動薬;PDE4阻害薬;GABA逆作動薬;アミロイド凝集阻害薬;グリコーゲンシンターゼキナーゼβ阻害薬;α−セクレターゼ活性促進剤;PDE−10阻害薬およびコレステロール吸収阻害薬からなる群から選択される他の医薬有効成分を投与する段階を有する、
(a)γ−セクレターゼを調節する、(b)1以上の神経変性疾患を治療する、(c)神経組織内、上または周囲でのアミロイドタンパク質の沈着を阻害する、または(d)アルツハイマー病を治療する方法。
【請求項12】
処置を必要とする患者に対して有効量の請求項1に記載の化合物および有効量のAβ抗体阻害薬、γ−セクレターゼ阻害薬およびβ−セクレターゼ阻害薬からなる群から選択される1以上の化合物を投与する段階を有する、アルツハイマー病の治療方法。
【請求項13】
処置を必要とする患者に対して有効量の請求項1に記載の化合物および有効量の1以上のBACE阻害薬を投与する段階を有する、アルツハイマー病の治療方法。
【請求項14】
(1)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上のコリンエステラーゼと組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(2)処置を必要とする患者に対して有効量のドネペジル塩酸塩と組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(3)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上のコリンエステラーゼと組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(4)処置を必要とする患者に対して有効量のドネペジル塩酸塩と組み合わせて有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(5)処置を必要とする患者に対して有効量のリバスティグミンと組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(6)処置を必要とする患者に対して有効量のタクリンと組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(7)処置を必要とする患者に対して有効量のタウキナーゼ阻害薬と組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(8)処置を必要とする患者に対して有効量のGSK3β阻害薬、cdk5阻害薬、ERK阻害薬からなる群から選択される1以上のタウキナーゼ阻害薬と組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、
(9)処置を必要とする患者に対して有効量の一つの抗Aβワクチン接種と組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(10)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上のAPPリガンドと組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(11)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上のインシュリン分解酵素を上昇させる薬剤および/またはネプリライシンと組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(12)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上のコレステロール降下剤と組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(13)処置を必要とする患者に対して有効量のアトルバスタチン、フルバスタチン、ロバスタチン、メバスタチン、ピタバスタチン、プラバスタチン、ロスバスタチン、シンバスタチンおよびエゼチミブからなる群から選択される1以上のコレステロール降下剤と組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(14)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上のフィブラート類と組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(15)処置を必要とする患者に対して有効量のクロフィブラート、クロフィブリド、エトフィブラート、アルミニウムクロフィブラートからなる群から選択される1以上のフィブラート類と組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(16)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上のLXR作動薬と組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(17)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上のLRP模倣薬と組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(18)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上の5−HT6受容体拮抗薬と組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(19)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上のニコチン性受容体作動薬と組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(20)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上のH3受容体拮抗薬と組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(21)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上のヒストンデアセチラーゼ阻害薬と組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(22)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上のhsp90阻害薬と組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(23)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上のm1ムスカリン性受容体作動薬と組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(24)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上の5−HT6受容体拮抗薬mGluR1またはmGluR5陽性アロステリック調節剤または作動薬と組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(25)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上のmGluR2/3拮抗薬と組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(26)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上の神経炎症を軽減することができる抗炎症剤と組み合わせて有効量の1以上の群Aに記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(27)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上のプロスタグランジンEP2受容体拮抗薬と組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(28)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上のPAI−1阻害薬と組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(29)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上のAβ流出を誘発することができる薬剤と組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(30)処置を必要とする患者に対して有効量のゲルソリンと組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するアルツハイマー病を治療する、または
(31)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するダウン症候群を治療する、または
(32)処置を必要とする患者に対して有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するダウン症候群を治療する、、または
(33)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上のコリンエステラーゼ阻害薬と組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するダウン症候群を治療する、
(34)処置を必要とする患者に対して有効量のドネペジル塩酸塩と組み合わせて有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するダウン症候群を治療する、または
(35)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上のコリンエステラーゼ阻害薬と組み合わせて有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するダウン症候群を治療する、
(37)処置を必要とする患者に対して有効量のドネペジル塩酸塩と組み合わせて有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有するダウン症候群を治療する、または
(38)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する軽度認識障害を治療する、または
(39)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する緑内障を治療する、または
(40)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する脳アミロイド血管症を治療する、または
(41)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する卒中を治療する、または
(42)本発明は処置を必要とする患者に対して有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する認知症の治療方法も提供する、または
(43)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する小膠細胞症を治療する、または
(44)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する脳の炎症を治療する、または
(45)処置を必要とする患者に対して有効量の1以上の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する嗅覚機能喪失を治療する方法。
【請求項15】
組み合わせて使用するための医薬組成物を単一のパッケージ中の別々の容器内に含むキットであって、一つの容器が製薬上許容される担体中に有効量の請求項1に記載の化合物を含み、別の容器が有効量の別の医薬有効成分を含み、前記請求項1に記載の化合物および前記他の医薬有効成分を合わせた量が、(a)アルツハイマー病を治療する、または(b)神経組織の中、上または周囲におけるアミロイドタンパク質の沈着を阻害する、または(c)神経変性疾患を治療する、または(d)γ−セクレターゼの活性を調節するのに有効であるキット。


【公表番号】特表2012−508182(P2012−508182A)
【公表日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−534922(P2011−534922)
【出願日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際出願番号】PCT/US2009/063396
【国際公開番号】WO2010/054078
【国際公開日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【出願人】(596129215)シェーリング コーポレイション (785)
【氏名又は名称原語表記】Schering Corporation
【Fターム(参考)】