説明

グリコシド誘導体およびその使用

本発明は、式(I)


の化合物および薬学的に許容される塩類、製剤および、とりわけ、代謝障害の処置における使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

〔式中、
環AおよびBは独立してC6−10アリール、C3−7シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロ環式であり;
は−S(O)−、−N(R)−、または−(CH)−である;ただし、Xが−O−であるとき、Lは−N(R)−ではなく;
は−(CH)O(CH)−、−S(O)−、−N(R)−、−Si(R’)(R”)−、−(C(R’)(R”))−、−(CH)C(O)(CH)−(CH)C(O)NR(CH)−、−(CH)NRC(O)(CH)−、−C2−6アルケニル−、−C(O)C2−6アルケニル−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)SO−、または−SON(R)−であり;
Vはハロゲン、OR1bまたは水素である;
ただし、Vが−OR1bであり、YがC6−10アリールであり、Lが結合であり、Lが−CH−であり、環AおよびBがフェニルであるとき、Yは非置換アリールではなく、また置換基としてハロゲン、C1−6ハロアルキル、C1−6ペルハロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、C1−6ペルハロアルコキシまたはシアノで排他的に置換されているアリールでもない;
tは1〜4の整数であり;
mは、それぞれで独立して、0または1〜4の整数であり;
nは、それぞれで独立して、0または1〜4の整数であり;
pは、それぞれで独立して、0または1〜2の整数であり;
R’およびR”は、それぞれで独立して、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、またはC1−6ペルハロアルキルであるか、または一体となって場合によりO、NまたはSから選択されるヘテロ原子を有してよい環を形成し;
、R1aおよびR1bは独立して水素、C1−6アルキル、C6−10アリールC1−4アルキル、−C(O)C6−10アリールまたは−C(O)C1−6アルキルから選択され;
およびR2aは、それぞれで独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4ヒドロキシルアルキル、シアノ、−NR、−CHNR、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、C1−4アルコキシ、C3−7シクロアルコキシ、−S(O)、−S(O)NR、−OS(O)、−C(O)R、−C(O)OR、−CHC(O)OR、−C(O)NR、−CHC(O)NR、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、C1−6ハロアルキル、C1−6ペルハロアルキル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−4アルキル、C6−10アリール、C6−10アリールC1−4アルキル、C6−10アリールオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−4アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1−4アルキル、ヘテロアリールオキシ、またはヘテロシクロキシであり;
は水素、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C6−10アリール、ヘテロアリール、−NRまたはヘテロシクリルであり;
qは、それぞれで独立して0または1〜3の整数であり;
YはC6−10アリール、C3−7シクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロ環であり、その各々は場合により置換されていてよく;
XはS(O)またはOであり;
およびRは、それぞれで独立して水素、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−4アルキル、C6−10アリールC1−4アルキル、C6−10アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1−4アルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルC1−4アルキル、or
およびRは、一体となって飽和であっても部分的に飽和であっても芳香族であってもよく、場合によりO、NまたはSから選択されるさらなるヘテロ原子を含んでよい単環式または二環式環系を形成してよく、該環系は場合によりさらに置換されていてよく;
およびRは、それぞれで独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ヒドロキシアルキル、C6−10アリール、C6−10アリールC1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−4アルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールC1−4アルキルであるか;または
およびRは、一体となって、飽和でも部分的に飽和でもよく、O、NまたはSから選択されるさらなるヘテロ原子を含んでよい、スピロ、単環式または二環式環系を形成してよく、該環系は場合によりさらに置換されていてよく;
ここで、ある基が場合により置換されていてよいとき、該置換基は以下のものから成る群から選択され:ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C2−6アルケニルオキシ、C2−6アルキニルオキシ、ハロゲン、C1−6ハロアルキル、C1−6ペルハロアルキル、C1−6アルキルカルボニル、(CH)−COOR、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ−C1−6アルキルアミノカルボニル、C1−6アルキルカルボニルアミノ、C1−6アルキルカルボニル(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルスルファニル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニル、アミノスルホニル、C1−6アルキルアミノスルホニルおよびジ−C1−6アルキルアミノスルホニル、アミノカルボニルC1−6アルキル、C1−6アルキルアミノカルボニルC1−6アルキル、ジ−C1−6アルキルアミノカルボニルC1−6アルキル、スルファニルC1−6アルキル、C1−6アルキルスルファニルC1−6アルキル、スルフィニルC1−6アルキル、C1−6アルキルスルフィニルC1−6アルキル、スルホニルC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニルC1−6アルキル、シクロアルキル、C10アリール(例えばフェニル)、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルカルボニル、ピロリジノカルボニル、アゼチジノカルボニル、シクロアルキルカルボニルアミノ、シクロプロピルカルボニルアミノ、シクロペンチル(penty)カルボニルアミノ、シクロヘキシルカルボニルアミノ、C10アリールカルボニルアミノ、およびフェニルカルボニルアミノ、ここで、前記基の各々は、場合により1個以上のハロゲン、C1−6アルキル、ヒドロキシル、オキソ、C1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノまたはシアノで置換されていてよい。〕
の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
式(II)または(III)
【化2】

〔式中、
およびR2aは、それぞれで独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4ヒドロキシルアルキル、シアノ、−NR、−CHNR、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、C1−4アルコキシ、−S(O)、−OS(O)、−C(O)R、−C(O)OR、−CHC(O)OR、−C(O)NR、−CHC(O)NR、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、C1−6ハロアルキル、C1−6ペルハロアルキル、C6−10アリールオキシ、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールから選択され;
pは、それぞれで独立して0、1または2であり;
qは、それぞれで独立して1、2、または3であり;そして
Yは場合により置換されていてよいC6−10アリールまたは場合により置換されていてよいヘテロアリールである。〕
の式を有する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
式(IV)または(V)
【化3】

〔式中、
およびR2aは、それぞれで独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4ヒドロキシルアルキル、シアノ、−NR、−CHNR、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、C1−4アルコキシ、−S(O)、−OS(O)、−C(O)R、−C(O)OR、−CHC(O)OR、−C(O)NR、−CHC(O)NR、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、C1−6ハロアルキル、C1−6ペルハロアルキル、C6−10アリールオキシ、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールから選択され;
pは、それぞれで独立して0、1または2であり;
qは、それぞれで独立して1、2、または3であり;そして
Yは場合により置換されていてよいC6−10アリールまたは場合により置換されていてよいヘテロアリールである。〕
の式を有する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
YがC6−10アリールまたはヘテロアリールである、請求項1、2または3に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
Yが置換フェニルである、請求項1から3のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
Yが
【化4】

であり;
10が独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1−4ヒドロキシルアルキル、シアノ、−NR1617、オキソ(=O)、−CHNR1617、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、C1−4アルコキシ、−S(O)18、−OS(O)18、−C(O)R18、−C(O)OR18、−CHC(O)OR18、−C(O)NR1617、−CHC(O)NR1617、−NR18C(O)NR1617、−NR18C(O)R18、−NR18C(O)OR18、−CHNR16C(O)OR18、−CHNR16C(O)NR1617、−CHNR16S(O)18、−S(O)NR1617、C1−6ハロアルキル、C1−6ペルハロアルキル、C6−10アリールオキシ、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールであり;
18は水素、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C6−10アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり;
16およびR17は独立して水素、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C6−10アリール(C1−4)アルキル、C6−10アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C1−4)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル(C1−4)アルキルであるか、または
16およびR17は、一体となって飽和であっても部分的に飽和であっても芳香族であってもよく、場合によりO、NまたはSから選択されるさらなるヘテロ原子を含んでよい単環式または二環式環系を形成してよく、該環系は場合によりさらに置換されていてよく;
pは、それぞれで独立して0、1または2であり;そして
wは0であるか、または1〜4の整数である、
請求項1〜3および5のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
Yが
【化5】

である、請求項1〜3、5および6のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
Yが
【化6】

である、請求項1〜3、5および6のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項9】
Yが
【化7】

である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
Yが
【化8】

である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項11】
治療に使用するための、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項12】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、および
薬学的に許容される賦形剤または担体
を含む、医薬組成物。
【請求項13】
糖尿病の処置方法であって:
それを必要とする対象に請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法。
【請求項14】
哺乳動物におけるナトリウムD−グルコース共輸送体の阻害が仲介する疾患または状態を処置する方法であって、それを必要とする哺乳動物に治療有効量の請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法。
【請求項15】
疾患または状態がメタボリック症候群、症候群X、糖尿病、インスリン抵抗性、糖耐性低下、非インスリン依存性真性糖尿病、2型糖尿病、1型糖尿病、糖尿病合併症、体重障害、減量、肥満度指数またはレプチン関連疾患である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
メタボリック症候群が異脂肪血症、肥満、インスリン抵抗性、高血圧、微量アルブミン尿、高尿酸血症、および凝固性亢進である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
治療有効量の請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を治療有効量のインスリン、インスリン誘導体または摸倣剤;インスリン分泌促進物質;インスリン分泌性スルホニルウレア受容体リガンド;PPARリガンド;インスリン増感剤;ビグアナイド;アルファ−グルコシダーゼ阻害剤;GLP−1、GLP−1類似体または摸倣剤;DPPIV阻害剤;HMG−CoAレダクターゼ阻害剤;スクアレンシンターゼ阻害剤;FXRまたはLXRリガンド;コレスチラミン;フィブラート;ニコチン酸;またはアスピリンと組み合わせて含む、医薬組成物。
【請求項18】
対象におけるナトリウムD−グルコース共輸送体の阻害が仲介する障害または疾患を処置するための医薬組成物の製造のための、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項19】
医薬として使用するための、請求項12または17に記載の医薬組成物。
【請求項20】
対象におけるナトリウムD−グルコース共輸送体の阻害が仲介する障害または疾患の処置用医薬の製造における、請求項12または17に記載の医薬組成物の使用。

【公表番号】特表2012−502950(P2012−502950A)
【公表日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−527320(P2011−527320)
【出願日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際出願番号】PCT/EP2009/062054
【国際公開番号】WO2010/031813
【国際公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(504389991)ノバルティス アーゲー (806)
【Fターム(参考)】