説明

サービス提供方法、情報処理装置及びプログラム

【課題】 情報処理装置が端末から位置情報を通知され、通知された前記端末の位置情報に応じたサービスを提供するサービス提供方法において、各端末の電力消費を効果的に削減することが課題である。
【解決手段】
情報処理装置は通知された位置情報に基づき端末同士の動向を判定し、端末同士の動向の差が閾値以下と判定した場合、判定した端末を示す情報を紐付け情報DBへ格納し、紐付けられた端末に、位置情報の通知頻度を減らした通知態様を示す信号を送信し、一の端末から位置情報が通知された際に、当該通知された位置情報を、一の端末自身の位置情報として用いると共に他の端末の位置情報としても用いるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービス提供方法、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報提供装置に、単位領域ごとに、携帯端末によって位置情報を送信する必要がある情報送信必要領域又は送信する必要がない情報送信不要領域であることを示す情報送信判断情報を付加した簡易地図データを記憶しておく技術が知られている。この技術では、携帯端末は、簡易地図データと自己の位置情報とを照合し、端末位置領域が情報送信必要領域である場合には位置情報の送信を行い、情報送信不要領域である場合には位置情報の送信を禁止する。
【0003】
又、携帯端末の位置を定期的に測定して測定した位置の情報(位置情報)をサービス提供者に提供する「オートGPS」の技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−88775号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】「NTTdocomo、オートGPS」(URL: http://www.nttdocomo.co.jp/service/information/auto_gps/)
【非特許文献2】「NTTdocomo、オートGPS対応機能」(URL: http://www.nttdocomo.co.jp/service/customize/iconcier/auto_gps/)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
情報処理装置が端末から位置情報を通知され、通知された端末の位置情報に応じたサービスを提供するサービス提供方法において、端末の電力消費を効果的に削減することが課題である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
情報処理装置は通知された位置情報に基づき端末同士の動向を判定し、端末同士の動向の差が閾値以下と判定した場合、判定した端末を示す情報を紐付けて紐付け情報DBへ格納し、前記紐付けられた端末に、位置情報を通知する頻度を減らした通知態様を示す信号を送信し、一の端末から位置情報が通知された際に、当該通知された位置情報を、一の端末自身の位置情報として用いると共に、紐付けられた他の端末の位置情報としても用いる。
【発明の効果】
【0008】
情報処理装置が端末から位置情報を通知され、通知された端末の位置情報に応じたサービスを提供するサービス提供方法において、端末の電力消費を効果的に削減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施例1のサービス提供方法を実現する情報処理システムに含まれる端末及びサーバの夫々のハードウェア構成例を示す図である。
【図2】図1に示す情報処理システムに含まれる端末及びサーバの夫々の機能ブロック構成例を示す図である。
【図3】実施例1のサービス提供方法における位置情報受信時の処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図4】実施例1のサービス提供方法における紐付け処理及び同行解除予測処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図5】実施例1のサービス提供方法における同行解除判定処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図6】実施例1のサービス提供方法における分岐点抽出処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図7】実施例1のサービス提供方法における同行判定処理の流れの例を示すシーケンス図(その1)である。
【図8】実施例1のサービス提供方法における位置情報通知メッセージの一例を示す図である。
【図9】実施例1のサービス提供方法における通知タイミングメッセージの一例を示す図である。
【図10】実施例1のサービス提供方法における同行判定処理の流れの例を示すシーケンス図(その2)である。
【図11】実施例1のサービス提供方法における同行時の位置情報通知処理の流れの例を示すシーケンス図である。
【図12】実施例1のサービス提供方法に適用可能な、分岐点抽出処理の流れの例を示すシーケンス図である。
【図13】実施例1のサービス提供方法に適用可能な、分岐点抽出処理について説明する図である。
【図14】実施例1のサービス提供方法における同行解除予測処理の流れの例を示すシーケンス図である。
【図15】実施例1のサービス提供方法における同行解除予測通知メッセージの一例を示す図である。
【図16】実施例1のサービス提供方法における同行解除判定処理の流れの例を示すシーケンス図(その1)である。
【図17】実施例1のサービス提供方法における同行解除判定用位置情報通知メッセージの一例を示す図である。
【図18】実施例1のサービス提供方法における同行解除判定処理の流れの例を示すシーケンス図(その2)である。
【図19】実施例1のサービス提供方法における通知間隔を元に戻す場合の通知タイミングメッセージの一例を示す図である。
【図20A】実施例1のサービス提供方法における通知タイミングの計算例を説明する図(その1)である。
【図20B】実施例1のサービス提供方法における通知タイミングの計算例を説明する図(その2)である。
【図20C】実施例1のサービス提供方法における通知タイミング決定方法の処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図21】実施例2のサービス提供方法における位置情報通知メッセージの一例を示す図である。
【図22A】実施例2のサービス提供方法における通知タイミングの計算例を説明する図(その2)である。
【図22B】実施例2のサービス提供方法における通知タイミング決定方法の処理の流れの例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に実施例によるサービス提供方法について説明を行う。
【実施例1】
【0011】
実施例1によるサービス提供方法では、サービスを提供するサーバが携帯電話機等の端末から当該端末の位置を示す位置情報を通知され、通知された位置情報に基づいたサービスを当該端末に対して提供する。又、実施例1によるサービス提供方法では、サービスを提供するサーバに対し端末から位置情報を通知する際、端末同士が同行していると判定される場合には、サーバは、同行していると判定される端末間で位置情報を共有化する。同行していると判定される端末間で位置情報の共有化する点につき、以下に説明する。
【0012】
すなわち、同行していると判定される端末のうちの一台の端末から位置情報が通知された際、サーバが、通知された位置情報を、当該一台の端末の位置情報として使用すると共に、同行していると判定される他の端末の位置情報としても使用する。このように、サーバが、同行していると判定される端末間で位置情報を使い回すことを位置情報の共有化と称する。
【0013】
実施例1によるサービス提供方法によれば、同行していると判定される端末間で位置情報を共有化することにより、各端末がサーバに対し位置情報を通知する頻度を減らすことが可能となる。ここで通知する頻度とは、一定時間内に通知する平均的な回数を意味するものとし、通知頻度とも称する。その結果、各端末の電力消費を効果的に低減し、又、各端末が自己の位置を測定する測定負荷を効果的に削減できる。尚、端末が位置情報を通知する間隔である通知間隔を単に通知間隔と称する場合があり、端末が位置情報を通知するタイミングである通知タイミングを単に通知タイミングと称する場合がある。
【0014】
以下にサービスを提供するサーバが携帯電話機等の端末から当該端末の位置を示す位置情報を通知され、通知された位置情報に基づいたサービスを当該端末に対して提供するシステムについて説明する。当該システムでは、端末がGPS(Global Positioning System)機能を使用して自己の位置の情報である位置情報を取得し、サーバに対し通知する。サーバは通知を受け、位置情報に応じたサービスを端末に対し提供することができる。具体的には、端末の位置に応じて、端末に対し、当該位置における推奨するレストランや店舗を紹介する情報を提供し、あるいは端末の位置と現在の時間とに応じて、端末に対し、最終電車の情報を提供する例等が挙げられる。
【0015】
ところで、このようなシステムでは各端末が定期的に位置情報を取得してサーバに送信する場合がある。この場合、位置情報の取得及び位置情報の送信の夫々の動作に電力を消費するとともに、端末からサーバへ位置情報を送信することによってネットワーク負荷がかかる。他方、上記電力消費の低減及びネットワーク負荷の低減のために位置情報の通知頻度を減らした場合、必要なサービスが提供されなくなるおそれがある。
【0016】
実施例1によれば、サーバは各端末から通知される位置情報から当該端末の移動経路を取得し、移動経路を用いて、複数の端末が互いに同行していることを検出する。尚、以下、互いに同行していると判定される端末を、互いに同行する端末、あるいは単に同行端末と称する場合がある。
【0017】
サーバは複数の端末が同行していることを検出すると、互いに同行する端末同士を紐付けて管理する。互いに同行する端末同士を紐付けて管理するとは、互いに同行する端末同士を互いに関連付けて管理することを意味する。
【0018】
サーバは互いに同行する端末の各端末が位置情報を通知する通知間隔(後述する実施例2では当該通知間隔と電池残量と)に基づき、互いに同行する端末のうち、同時に位置情報を通知する端末の個数が1となるよう、端末毎に、位置情報の通知タイミングを計算する。サーバは計算した位置情報の通知タイミングを夫々対応する端末に送信する。端末は、受信した通知タイミングで位置情報を取得し、取得した位置情報をサーバに通知する。サーバは各端末から通知された位置情報を受信すると、互いに同行する端末間で位置情報の共有化を行う。
【0019】
実施例1によれば、このように、互いに同行する端末間で位置情報の共有化を行うことにより、互いに同行する端末のうちの一の端末が通知した位置情報を他の端末の位置情報としても用いることができる。その結果、各端末が位置情報を通知する頻度を減らしても、サーバは、各端末がサーバから上記通知タイミングを受信する前に位置情報を通知していた通知間隔と同様の時間間隔で位置情報を得ることができる。したがって各端末の消費電力を低減し、ネットワーク負荷を低減することが可能である。又、サーバは各端末から通知される位置情報のみから同行端末の判定を行い、他のセンサ情報や端末情報を必要としないため、他のセンサ情報や端末情報を収集する負荷がかからない。同行端末の判定とは、端末同士が同行しているか否かを判定することを意味する。
【0020】
図1とともに、実施例1のサービス提供方法を実現するシステムの一例を説明する。
【0021】
図1に示されるように、当該システムは、サーバ200と端末100とを含む。尚、説明の便宜上、1台の端末100のみを図示しているが、実際には、当該システムには多数の端末が含まれ、夫々の端末は端末100と同様の構成及び機能を有する。
【0022】
サーバ200と端末100とは無線通信ネットワーク300によって相互に無線通信可能に接続される。
【0023】
端末100は例えば携帯電話機、携帯情報端末、ノートブック型パーソナルコンピュータ等であり、CPU(Central Processing Unit)101,メモリ102、通信部103,GPS部104,電源部105,バッテリ106及びタイマ107を有する。
【0024】
CPU101は、端末100全体の動作を制御すると共に、様々な演算処理を行う。メモリ102はプログラム及びデータを格納する。CPU101はメモリ102が格納するプログラムを実行することにより、端末100の動作を制御し、様々な演算処理を行う。又メモリ102は、CPU101に作業領域を提供する。
【0025】
通信部103はモデム(変復調装置)等を含み、無線通信ネットワーク300を介したサーバ200との無線通信を実現する。通信部103は又、図示せぬGPS衛星との通信を行い、GPS衛星から受信した信号をGPS部104に提供する。
【0026】
GPS部104は、通信部103から提供されるGPS衛星から受信した信号に基づき、端末100の位置を取得し、その位置情報を、通信部103を介してサーバ200に通知する。
【0027】
電源部105は、バッテリ106から供給される電力を、GPS部104を含む端末100の各部に供給する(後述する実施例2では、更に、バッテリ106の電池残量の情報を、通信部103を介してサーバ200に通知する)。
【0028】
タイマ107は、端末100がサーバ200に対し位置情報を通知する通知タイミングを計測する。
【0029】
サーバ200は、CPU201,メモリ202,ハードディスク装置203及び通信部204を有する。
【0030】
CPU201はサーバ200全体の動作を制御すると共に、様々な演算処理を行う。メモリ202はプログラム及びデータを格納する。CPU201はメモリ202が格納するプログラムを実行することにより、サーバ200の動作を制御し、様々な演算処理を行う。又メモリ202は、CPU201に作業領域を提供する。
【0031】
通信部203はモデム(変復調装置)等を含み、無線通信ネットワーク300を介した端末100との無線通信を実現する。
【0032】
サーバ200は、端末100から位置情報を通知され、位置情報に応じたサービスを端末100に対し提供する。例えばサーバ200は、端末100から位置情報を通知され、位置情報に応じた情報を端末100に対し提供する。ここでサーバ200において、例えばメモリ202に格納されたプログラムをCPU201が実行することにより、以下の動作を行うようにすることができる。すなわち、ハードディスク装置203に予め格納しておいた情報のうち、端末100から通知された位置情報に対応する情報を読み出して端末に提供する。あるいは、サーバ200において、例えばメモリ202に格納されたプログラムをCPU201が実行することにより、以下の動作を行うようにしてもよい。すなわち、端末100に提供すべき情報はサーバ200とは別の図示せぬ情報提供サーバ等が格納、あるいは準備し、サーバ200は端末から通知された位置情報を情報提供サーバ等に転送し、位置情報に応じて情報提供サーバ等から提供された情報を端末に転送する。又、ここでサーバ200あるいはコンテンツサーバ等が端末100に対し提供する情報としては、例えば上記した、当該位置における推奨するレストランや店舗を紹介する情報、端末の位置と現在の時間とに応じて提供する最終電車の情報等が挙げられる。
【0033】
次に図2乃至図20Cと共に、上記したサーバ200及び端末100の夫々に機能につき、詳細に説明する。
【0034】
図2は、サーバ200及び端末100の夫々に機能ブロックの構成を示す。
【0035】
図2に示す如く、端末100は、GPS情報取得部111と、通知制御部112とを有する。GPS情報取得部111及び通知制御部112は、図1に示すCPU101が、メモリ102に格納されたプログラムを実行し、メモリ102、通信部103,GPS部104、タイマ107等を使用して実現する。
【0036】
GPS情報取得部111は、GPS部104から提供される端末100の位置情報を取得して通知制御部112に渡す。
【0037】
サーバ200は、位置管理部211,同行判定部212,通知タイミング計算部213,分岐点管理部214,位置情報DB(データベース)215,紐付け情報DB216,端末情報DB217及び分岐点情報DB218を有する。
【0038】
位置管理部211,同行判定部212,通知タイミング計算部213及び分岐点管理部214は、CPU201がメモリ202に格納されたプログラムを実行し、メモリ202,ハードディスク装置203及び通信部204等を使用して実現する。
【0039】
位置情報DB215,紐付け情報DB216,端末情報DB217及び分岐点情報DB218は、CPU201がメモリ202に格納されたプログラムを実行し、ハードディスク装置203に格納されたデータ等を使用して実現する。
【0040】
位置管理部211は、端末100の通知制御部112から送信された位置情報を受信し、位置情報DB215に登録する。同行判定部212は、同行端末の判定(同行判定処理)を行う。同行端末の判定は、位置情報DB215に格納されている各端末の位置情報に基づいて行われる。又、同行判定部212は、後述する同行解除判定処理も行う。同行解除判定処理とは、同行端末同士の同行状態が解消されたか否かの判定であり、位置情報DB215に格納されている各端末の位置情報等に基づいて行う。
【0041】
通知タイミング計算部213は、同行端末の通知タイミングを計算し、計算した通知タイミングを、同行判定部212を介し、夫々対応する端末100に送信する。通知タイミングの計算は、同行端末の通知間隔(後述する実施例2では通知間隔及び電池残量)に基づいて行う。
【0042】
分岐点管理部214は、位置情報DB215に格納されている位置情報に基づき、同行端末の同行状態が解消される可能性がある位置(分岐点)を示す情報である分岐点情報を、分岐点情報DB218を使用して管理する。ここで同行端末の同行状態が解消される可能性がある位置(分岐点)とは、各端末の位置情報の履歴から生成される経路が分岐する点(分岐点)の位置であり、例えば道路の分岐点や交差点の位置と一致する。ここでは先ず、各端末の位置情報の履歴から各端末の経路を求める。各端末の経路とは、当該端末が移動した経路を意味する。例えば、履歴のデータ上で、複数の端末の経路(互いに異なる時刻におけるものでも良い)が重複する部分の端部、すなわち、複数の端末の経路が重なる状態が継続した後、互いに分離する点が分岐点である。
【0043】
位置情報DB215は、各端末の位置情報を時刻毎に格納する。図2には、一例として、最初のレコード(1行目)として、9時(9:00:00)の時刻における3台の端末A,B,Cの夫々の緯度(139.000,139.001,139.001)及び経度(35.505,35.505,35.504)の夫々の情報が格納された状態が示されている。又次のレコード(2行目)として、5分後の9時5分(9:05:00)の時刻における同様の情報も格納されている。
【0044】
紐付け情報DB216は、同行端末のリストを格納する。図2の例では、最初のレコードとして、同行端末A,B,Cに対し、グループID(G1)が付されて格納され、更に、最短通知間隔の5[分]が格納されている。ここで最短通知間隔とは、同行端末の夫々が同行端末でない状態で位置情報を通知する通知間隔のうち、最短の値を意味する。
【0045】
端末情報DB217は、各端末の情報を格納する。図2の例では、最初のレコードとして、端末IDがAの端末Aにつき、通知間隔が5分であり、グループIDがG1であるとの情報が格納されている。この場合の通知間隔は、当該端末が、同行端末でない状態で位置情報を通知する間隔を意味する。尚、この通知間隔は、各端末のユーザが自由に決定するようにしてもよいし、あるいは提供されるサービスの側から決定されるようにしても良い。
【0046】
分岐点情報DB218は上記した分岐点情報を格納する。図2の例では、分岐点情報として、緯度139.001,経度35.505、及び緯度139.012,経度35.506の夫々の位置の情報が格納されている。
【0047】
次に、実施例1のサービス提供方法における各処理の動作の流れについて説明する。
【0048】
図3は、サーバ200が端末100から位置情報を受信した際の動作の流れを示す。
【0049】
図3中、サーバ200が端末100から位置情報を受信すると(ステップS101 YES)、当該位置情報が同行解除判定用か否かを判定する(ステップS102)。他方、位置情報を受信していない場合(ステップS101 NO),サーバ200は再度ステップS101を実行する。
【0050】
ここで同行解除判定用の位置情報について説明する。サーバ200は、後述する図5の分岐点情報取得のステップ(ステップS1112)で分岐点情報DB218から分岐点情報を取得し、同行端末である端末100が、分岐点情報が示す分岐点を通過する時刻を計算する。そして分岐点を通過する時刻後の時刻における位置情報の通知を指示する同行解除予測通知メッセージを端末100に送信する(図4のステップS115)。端末100は同行解除予測通知メッセージに応じ、上記分岐点を通過する時刻後の時刻に同行解除判定用の位置情報を通知する。
【0051】
受信した位置情報が同行解除判定用の位置情報であれば(ステップS102 YES),位置情報DB215に位置情報を登録し(ステップS103)、ステップS104に移行する。他方、同行解除判定用の位置情報でなければ(ステップS102 NO),ステップS106に移行する。
【0052】
ステップS104では、同行解除予測中の全ての端末から位置情報を受信したか否かを判定する。ここで同行解除予測中の全ての端末とは、同行端末の同行状態が解消される可能性がある全ての同行端末を意味し、サーバ200が上記同行解除予測通知メッセージを送信した送信先の端末を意味する。
【0053】
同行解除予測中の全ての端末から位置情報を受信していなかった場合(ステップS104 NO),サーバ200は再度ステップS101を実行する。同行解除予測中の全ての端末から位置情報を受信していた場合(ステップS104 YES),図5と共に後述する同行解除判定処理を実行する(ステップS105)。
【0054】
ステップS106では、端末情報DB217から、上記受信した位置情報を送信した端末のグループIDを取得し、次に、紐付け情報DB216から、取得したグループIDを有する全ての同行端末を示す情報(紐付け情報)を抽出してステップS107に移行する。但し、上記受信した位置情報を送信した端末が同行端末ではない場合、当該端末はグループIDを有さないため、そのままステップS107に移行する。
【0055】
ステップS107では、当該端末が同行端末ではない場合、位置情報DB215において、受信した位置情報を、当該端末について登録する。他方、当該端末が同行端末であった場合、位置情報DB215において、受信した位置情報を、当該端末について登録するとともに、ステップS106で抽出した紐付け情報に基づき、他の同行端末についても登録する。すなわち、受信した位置情報を送信した端末が同行端末の場合、当該端末に同行する他の同行端末も当該端末と同じ位置情報を有するものと見なし、当該端末に同行する他の同行端末の各々についても、当該端末から受信した位置情報を登録するのである。すなわち、同行端末のうちの一の端末から通知された位置情報を、当該一の端末の位置情報として取得すると共に、互いに同行する他の端末の位置情報としても取得するのである。ステップS107の次に、図4とともに後述する紐付け処理、同行解除予測処理を実行する(ステップS108)。
【0056】
次に、図4とともに、紐付け処理、同行解除予測処理の動作の流れについて説明する。
【0057】
先ずステップS111にて、サーバ200は、位置情報DB215から、上記受信した位置情報を送信した端末の位置情報の履歴を取得する。
【0058】
次にステップS112にて、取得した位置情報の履歴から、当該端末の移動速度、進行方向を求める。そして、当該端末の移動速度、進行方向及びステップS106で取得した紐付け情報に含まれる同行端末の最短通知間隔に基づき、当該端末が次の通知タイミングまでの間に通過すると予測される分岐点の分岐点情報を分岐点情報DB218から抽出する。その後、ステップS113に移行する。
【0059】
ステップS113にて、ステップS112にて分岐点情報が取得(抽出)できたか否かを判定する。サーバ200は、分岐点情報が取得できていれば、ステップS114に移行し、以降、同行解除予測処理を実行する。他方、分岐点情報が取得できていなければ、ステップS117に移行し、以降、同行判定処理を含む紐付け処理を実行する。
【0060】
ステップS114では、ステップS106にて取得を試みた、上記受信した位置情報を送信した端末のグループIDの有無を判定し、当該端末に紐付けられた他の端末が存在するか否かを判定する。即ち当該端末が同行端末か否かを判定する。紐付けられた端末がない場合(ステップS114 NO),当該処理を終了する。
【0061】
他方、紐付けられた端末がある場合(ステップS114 YES),ステップS115で、紐付けられた端末、すなわち上記受信した位置情報を送信した端末及び当該端末に同行する全端末から一台の端末を抽出する。そして抽出した端末に対し、同行解除予測通知メッセージを送信し、ステップS116に移行する。
【0062】
ステップS116では、上記全端末に対し、同行解除予測通知メッセージを送信し終えたか否かを判定する。上記全端末に対し、同行解除予測通知メッセージを送信し終えた場合(ステップS116 YES),当該処理を終了する。他方、上記全端末に対し、同行解除予測通知メッセージを送信し終えていなかった場合(ステップS116 NO),ステップS115に戻る。
【0063】
ステップS117では、同行端末情報を取得する。ここで同行端末情報とは、上記位置情報を受信した端末と同行する端末の情報を意味する。すなわち、ここで同行端末情報を取得することは、同行判定処理を行うことを意味する。具体的には、上記位置情報を受信した端末の位置情報の直近の履歴を位置情報DB215から取得し、取得した位置情報の履歴から直近の経路を求める。そして、位置情報DB215を参照し、求めた当該端末の経路と同一あるいは略同一の直近の経路を有する他の端末を検索する。検索された端末を、上記受信した位置情報を送信した端末と同行する端末と判定する。ステップS17の次にステップS118に移行する。
【0064】
ここで同行判定の方法について説明する。
【0065】
実施例1の場合、位置情報DB215を参照し、直近の経路が同じ2台の端末が存在する場合、当該2台の端末同士が同行していると判定する。ここで直近の経路が同じとは、例えば5分間隔で位置情報を得る場合、5分前に両端末間の距離が一定距離以下であり、且つ現時点においても両端末間の距離が一定距離以下である場合を意味する。すなわち、端末同士の動向を判定し、端末同士の動向の差が閾値以下と判定した場合、端末同士が同行していると判定する。
【0066】
又、他の同行判定の方法の例として、単純に2台の端末同士の距離が一定距離以下(あるいは未満)である場合に2台の端末が同行していると判定してもよい。一定距離は、例えば20mとすることができる。すなわち、2台の端末同士の距離が20m未満であれば同行していると判定することができる。
【0067】
又、3台以上の複数の端末の場合、複数の端末から抽出し得る2台の組み合わせの全てについて当該2台が互いに同伴していると判定できる場合、複数の端末が同行していると判定することができる(以下同様)。
【0068】
あるいは、2台の端末同士の距離が、一定時間以上、一定距離以下である場合に2台の端末が同行していると判定するようにしてもよい。
【0069】
あるいは、端末の移動状態に応じて異なるロジックで同行の有無を判定するようにしても良い。具体的には、移動状態が「静止」及び「歩行」の場合には、上記同様、2台の端末同士の距離が20m未満であれば同行していると判定し、「電車」の場合には、2台の端末の移動ベクトルを計算するようにしても良い。この場合、例えば15秒間隔で端末の位置を測定した場合に移動ベクトルの大きさ(移動距離)の差が30m未満、かつ、移動ベクトルの向き(移動方向)の差が左右22.5度未満である場合に同行と判定することができる。尚、移動状態の判定は以下のようにして行うことができる。例えば15秒間隔で端末の位置を測定した場合に端末の移動距離が10m未満である場合「静止」、10m以上30m未満であれば「徒歩」、30m以上であれば「電車」と判定することができる。
【0070】
又、同行判定の他の方法として、2台の端末のユーザ同士が一緒に行動している場合には動きの変化が同じになると考えられる点に着目した方法がある。この方法の場合、各端末は加速度センサを有し、加速度センサの出力を参照することにより、端末の動きの変化を検出する。この方法では、一の端末の動きが変化した時点で測定した当該一の端末の位置と、他の端末の動きが変化した時点で測定した当該他の端末の位置とを比較して両端末間の距離を算出し、算出した距離が閾値以下の場合、両端末が同行していると判定する。
【0071】
また、この方法の場合、端末のユーザのうち、互いに関係を有するユーザの組を識別する情報を予め登録しておき、2台の端末の夫々のユーザ同士が関係を有する場合のみに2台の端末が同行していると判定してもよい。すなわちこの場合、2台の端末同士の距離が閾値以下であっても、夫々のユーザ同士が関係を有さない場合には2台の端末は同行していないと判定することができる。ユーザ同士の関係の例としては、「会社同僚」、「家族」等が挙げられる。
【0072】
ステップS118では、ステップS117の同行判定処理の結果、上記受信した位置情報を送信した端末と同行する端末が存在するか否かを判定する。存在しなければ(ステップS118 NO),当該処理を終了する。存在すれば(ステップS118 YES),ステップS119に移行する。
【0073】
ステップS119では、紐付け情報を登録する。すなわち、紐付け情報DB216において、ステップS117,S118で得られた同行端末と上記受信した位置情報を送信した端末とにつき、共通のグループIDを付して登録する。即ち同行端末同士を紐付ける。
【0074】
次にステップS120にて、通知タイミングを計算する。通知タイミングの計算方法については図20A〜図20Cとともに後述する。次にステップS121にて、ステップS119で紐付けた同行端末のうちから一台の端末を取り出し、上記通知タイミングを送信し、ステップS122に移行する。ステップS122では、ステップS119で紐付けた同行端末の全てに対しステップS121で通知タイミングを送信したか否かを判定する。ステップS119で紐付けた同行端末の全てに対しステップS121で通知タイミングを送信した場合(ステップS122 YES),当該処理を終了する。他方、ステップS119で紐付けた同行端末の全てに対しステップS121で通知タイミングを送信していなかった場合(ステップS122 NO),ステップS121に戻る。
【0075】
次に図5とともに、同行解除判定処理について説明する。
【0076】
先ず、ステップS131で、同行端末、非同行端末を抽出する。すなわち、上記同行解除予測中の全ての端末を、同行端末と非同行端末とに区分けする、同行解除判定処理を行う。同行解除判定処理では、位置情報DB215を参照し、上記同行解除予測中の全ての端末の夫々の位置情報が示す位置を互いに比較する。そして、例えばそのうちの一台の端末の位置が、他の全ての端末の位置の各々から所定距離以上離れている場合に、当該一台の端末の同行が解消されたと判定する。当該同行が解消されたと判定された一台の端末が上記非同行端末である。このようにして上記同行解除予測中の全ての端末を同行端末と非同行端末とに区分けした後、ステップS132に移行する。
【0077】
ステップS132では、通知タイミングを計算する。すなわち、ステップS131で非同行端末が存在した場合、同行端末の個数が、非同行端末が除かれることによって減少する。その結果、残った同行端末の夫々の通知タイミングを計算し直す必要があるからである。他方、ステップS131で非同行端末が存在しなかった場合、同行端末の個数は変わらず、よって同行端末の夫々の通知タイミングを計算し直す必要はない。
【0078】
次にステップS133以降で、ステップS132で計算した通知タイミングを夫々の同行端末に送信する。尚、上記の如く、ステップS131で非同行端末が存在しなかった場合、同行端末の夫々の通知タイミングを計算し直す必要はないため、通知タイミングの通知も不要である。又、非同行端末については、当該端末が同行端末でなかった状態における通知タイミング(元の通知タイミング)等を送信する。
【0079】
ステップS133では、ステップS131で抽出された同行端末及び非同行端末のうちから一台の端末を取り出し、ステップS134で、取り出した端末に通知タイミングを送信する。次にステップS135で、ステップS131で抽出された同行端末及び非同行端末の全てに対し通知タイミングを送信したか否かを判定する。ステップS131で抽出された同行端末及び非同行端末の全てに対し通知タイミングを送信した場合(ステップS135のYES),当該処理を終了する。他方、ステップS131で抽出された同行端末及び非同行端末の全てに対し通知タイミングを送信していなかった場合(ステップS135 NO),ステップS133に戻る。
【0080】
次に、分岐点抽出処理につき、図6とともに説明する。分岐点抽出処理とは、予め分岐点情報DB218に登録しておく分岐点情報を求める処理である。
【0081】
図6中、ステップS141で、サーバ200は位置情報DB215を参照し、端末をランダムに選択し、選択した端末の位置情報の履歴を取得する。次にステップS142で、取得した位置情報の履歴から当該端末の経路(経路情報)を求める。次にステップS143で、ステップS142で求めた経路情報が示す経路と同様の経路を示す経路情報を有する他の端末を位置情報DB215から検索する。そして検索した他の端末の位置情報の履歴を取得する。
【0082】
次にステップS144で、ステップS141で取得した端末の位置情報の履歴から、ステップS142で生成した経路情報が示す経路の直後の位置を示す位置情報を取り出す。次にステップS145で、ステップS144で取り出した位置情報と同じ位置情報を有する端末を、ステップS143検索した端末から検索する。次にステップS146で、ステップS145で検索によって得られた端末数が、ステップS143で検索によって得られた端末数より少ないか否かを判定する。そして、ステップS145で検索によって得られた端末数がステップS143で検索によって得られた端末数より少ない場合(ステップS146 YES),ステップS147に移行する。
【0083】
ステップS147では、当該位置情報を分岐点として分岐点情報を分岐点情報DB218に登録する。ここでステップS145で検索によって得られた端末数がステップS143で検索によって得られた端末数より少ないということは、少ない分の端末につき、それ以外の端末との間で位置情報が一致しなくなったと判断できる。すなわち履歴のデータ上、上記少ない分の端末の経路が分岐したと判断できるからである。すなわち、ステップS141で選択した端末と、ステップS143で検索した端末とは、少なくともステップS142で生成した経路情報が示す経路の範囲で位置情報が互いに一致している。そこで、ステップS146の判定により、当該互いに位置情報が一致している範囲後の経路で位置情報が一致しなくなる位置を求め、求めた位置を分岐点として登録するのである。
【0084】
他方、ステップS145で検索によって得られた端末数がステップS143で検索によって得られた端末数と一致する場合(ステップS146 NO),未だ経路が分岐していないと判断でき、ステップS148に移行する。ステップS148では、ステップS141で取得した、選択された位置情報の履歴に含まれ、ステップS142で生成した経路情報が示す経路の範囲後の位置を示す位置情報をステップS144で全て取り出したか否かを判断する。
【0085】
ステップS142で生成した経路情報が示す経路の範囲後の位置を示す位置情報をステップS144で全て取り出していなかった場合(ステップS148 NO)、ステップS144に戻る。このときステップS144では、前回のステップS144で取り出した、ステップS142で生成した経路情報が示す経路の直後の位置の更に次(直後)の位置を示す位置情報を取り出し、取り出した位置情報につき、ステップS145,S146を再度実行する。その結果、ステップS146の判断結果が依然としてNOの場合であってステップS148の判断結果もNOの場合、再度ステップS144に移行する。このときステップS144では、直前のステップS144で取り出した、ステップS142で生成した経路情報が示す経路の後の位置の更に次(直後)の位置を示す位置情報を取り出し、取り出した位置情報につき、ステップS145,S146を再度実行する。このようにして経路の分岐点を探索する。
【0086】
ステップS142で生成した経路情報が示す経路の範囲後の位置を示す位置情報をステップS144で全て取り出していた場合(ステップS148 YES),当該処理を終了する。但し、ここでステップS141に戻り、他の端末をランダムに選択して選択した端末の位置情報の履歴を取得し、取得した位置情報の履歴に対し、ステップS142以降を再度実行することができる。その結果、予め分岐点情報DB214に登録しておく分岐点情報の内容を充実させることができる。更に、ステップS141で選択した同一の端末につき、ステップS142で位置情報の履歴から異なる一部の経路情報を生成し、生成された経路情報に対し、ステップS143以降を実行することができる。その結果、予め分岐点情報DB214に登録しておく分岐点情報の内容を更に充実させることができる。
【0087】
又、予め分岐点情報DB214に登録しておく分岐点情報としては、図6の方法によって求める他、地図情報に基づき道路の分岐点や交差点の位置を取得して、分岐点情報DB214に登録する分岐点情報の分岐点として使用することもできる。
【0088】
次に図7〜図19とともに、実施例1のサービス提供方法を実施する例として、3台の端末A,B,Cに係る同行判定処理、分岐点抽出処理、同行解除予測処理、同行解除判定処理等の動作の流れの例について説明する。
【0089】
図7は、端末Aと端末Bとが同行する場合の同行判定処理の動作例を説明するためのシーケンス図である。尚、図7の例では、端末Aの位置情報は既にサーバ200に対し通知されているものとする。
【0090】
図7中、ステップS1で端末Bの通知制御部112はGPS情報取得部111から位置情報を得ると、ステップS2でサーバ200の位置管理手段に対し、取得した位置情報を通知する。図8は位置情報を通知するために端末Bがサーバ200へ送信する位置情報通知メッセージの一例を示す。図8に示す如く、位置情報通知メッセージは、メッセージタイプ「位置情報通知」、端末ID「B」及び位置情報の値の各情報を有する。
【0091】
ここで、受信されたメッセージのメッセージタイプは「同行解除判定用位置情報通知メッセージ」ではない(図17参照)。このため、図3中、ステップS101→S102→S106と進む。
【0092】
したがって次にステップS3でサーバの位置管理部211は、上記受信した位置情報を送信した端末(端末B)のグループIDを、端末情報DB217から取得する(図3中、ステップS106)。尚、この時点では未だ端末Bは同行端末として判定されていないため、端末BはグループIDを持たない。よって実際には位置管理部211は端末BのグループIDを取得することができない。
【0093】
次にステップS4で位置管理部211は、端末Bから通知された位置情報を位置情報DB215に登録する(図3中、ステップS107)。次にステップS5で、同行判定部212に、受信された端末Bの位置情報を通知する(図3中、ステップS108)。
【0094】
次にステップS6で同行判定部212は位置情報DB215から端末Bの位置情報の履歴を取得する(図4中、ステップS111)。尚、この場合、図4中、ステップS112の分岐点情報取得で分岐点情報を取得することができず(ステップS113 NO),ステップS117に移行するものとする。又、この場合、同行判定部212は、上記取得された端末Bの位置情報の履歴から端末Bの直近の経路を特定する。更に同行判定部212は、位置情報DB215を参照し、特定された端末Bの直近の経路と同じ直近の経路を有する端末を検索する(図4中、ステップS117)。
【0095】
図7の例の場合、端末Aと端末Bとが同じ経路を有する。すなわち、時刻9:00:00及び5分後の9:05:00における端末A,Bの夫々の位置情報(経度、緯度)を見比べると、経度は35.505で変化していない。緯度は、端末Aが139.000→139.003、端末Bが139.001→139.004であって、端末A,B間では、各時刻で末尾の桁が「1」違うのみであり、同じ経路と判定でき、端末A,Bは互いに同行すると判定される(図4中、ステップS118 YES)。尚、図7中、端末情報DB217の内容として端末Aの通知間隔が5分、端末B,Cの各々の通知間隔が10分とされている。しかしながら説明の便宜上、位置情報DB215の登録内容については端末A,B,Cの各々の位置情報が5分間隔で通知される(あるいは同行判定後は位置情報の共有化によって5分間隔で位置情報が得られる)ものとする(以下同様)。
【0096】
次にステップS7で、同行判定部212は、端末情報DB217に、上記の如く互いに同行すると判定された端末A,BのグループID(G1)を登録する。次にステップS8にて、同行判定部212は、紐付け情報DB216に、当該グループID(G1)と、グループに含まれる端末(端末A,B)のIDを登録する(図4中、ステップS119)。
【0097】
次にステップS9で同行判定部212は、通知タイミング計算部213に、同行端末A,Bの端末ID(A,B)を渡し、同行端末A,Bに係る通知タイミングの計算を依頼する。次にステップS10で、通知タイミング計算部213は、端末情報DB217から同行端末A,Bの通知間隔を取得し、ステップS11で同行端末の通知タイミングを計算する(図4中、ステップS120)。そして通知タイミング計算部213は計算した通知タイミングを同行判定部212に通知する。
【0098】
次にステップS12で、同行判定部212は、同行端末A,Bの夫々の通知制御部112に対し、通知された通知タイミングを送信する(図4中、ステップS121→S122)。図9に、通知タイミングを送信する通知タイミングメッセージの例を示す。図9の例では、通知タイミングメッセージには、メッセージタイプ「通知タイミング」、通知開始時刻「9:10:00」(9時10分)、及び通知周期「5min、5min、10min」の夫々の情報が含まれる。又、この例では、当該メッセージを受信した端末は、通知開始時刻の9時10分に位置情報を通知し、その5分後、更にその5分後、更にその10分後の夫々の通知タイミングで位置情報の通知を行い、以降、5分、5分、10分の通知間隔による位置情報の通知動作を繰り返す。
【0099】
図10は、更に端末Cが端末A、Bと同行する場合の同行判定処理の動作例を説明するためのシーケンス図である。
【0100】
図10中、ステップS21で端末Cの通知制御部112はGPS情報取得部111から位置情報を得ると、ステップS22でサーバ200の位置管理部211に対し、取得した位置情報を通知する。この場合も、受信されたメッセージのメッセージタイプは「同行解除判定用位置情報通知メッセージ」ではない。このため、図3中、ステップS101→S102→S106と進む。
【0101】
したがって次にステップS23でサーバの位置管理部211は、上記受信した位置情報を送信した端末(端末C)のグループIDを、端末情報DB217から取得する(図3中、ステップS106)。尚、この時点では未だ端末Cは同行端末として判定されていないため、端末CはグループIDを持たない。よって実際には位置管理部211は端末CのグループIDを取得することができない。
【0102】
次にステップS24で位置管理部211は、端末Cから通知された位置情報を位置情報DB215に登録する(図3中、ステップS107)。次にステップS25で、同行判定部212に、受信された端末Cの位置情報を通知する(図3中、ステップS108)。
【0103】
次にステップS26で同行判定部212は位置情報DB215から端末Cの位置情報の履歴を取得する(図4中、ステップS111)。この場合も、図4中、ステップS112の分岐点情報取得で分岐点情報を取得することができず(ステップS113 NO),ステップS117に移行するものとする。
【0104】
又、この場合、同行判定部212は、上記取得された端末Cの位置情報の履歴から端末Cの直近の経路を特定する。更に同行判定部212は、位置情報DB215を参照し、特定された端末Cの直近の経路と同じ直近の経路を有する端末を検索する(図4中、ステップS117)。図10の例の場合、端末A及び端末Bの各々が、端末Cと同じ経路を有する。すなわち、時刻9:00:00及び5分後の9:05:00における端末A,B,Cの夫々の位置情報(経度、緯度)を見比べると、経度は端末A,Bは、35.505で変化していない。端末Cのみが、35.504から35.505に変化し、末尾の桁が「1」異なった状態から、端末A,Bと同じ値になっている。緯度は、端末Aが139.000→139.003、端末Bが139.001→139.004、端末Cが139.001→139.003であって、端末A,B,Cの間では、各時刻で末尾の桁が「1」違うのみであり、同じ経路と判定でき、端末A,B,Cは互いに同行していると判定される(図4中、ステップS118 YES)。
【0105】
次にステップS27で、同行判定部212は、端末情報DB217に、端末A,B,CのグループID(G1)を登録する。尚、このとき、端末A.Bについては上記の如く既にグループID(G1)が登録されている。そこで同行判定部212は端末A,Bについて登録されているグループID(G1)を取得して端末CのグループIDとして登録しても良いし、あるいは、新たに端末A,B,C用のグループIDを取得して(端末A,Bについては)上書き登録するようにしても良い。
【0106】
次にステップS28にて、同行判定部212は、紐付け情報DB216に、当該グループID(G1)と、グループに含まれる端末(端末A,B,C)のIDを登録する(図4中、ステップS119)。
【0107】
次にステップS29で同行判定部212は、通知タイミング計算部213に、同行端末A,B,Cの端末ID(A,B,C)を渡し、同行端末A,B,Cに係る通知タイミングの計算を依頼する。次にステップS30で、通知タイミング計算部213は、端末情報DB217から同行端末A,B,Cの通知間隔を取得し、ステップS11で同行端末の通知タイミングを計算する(図4中、ステップS120)。そして通知タイミング計算部213は計算した通知タイミングを同行判定部212に通知する。
【0108】
次にステップS32で、同行判定部212は、同行端末A,B,Cの夫々の通知制御部112に対し、通知された通知タイミングを送信する(図4中、ステップS121、S122のループ)。
【0109】
次に図11と共に、端末A,B,Cが互いに同行している状態で、端末Aから位置情報が通知された場合の処理の流れの例について説明する。
【0110】
ステップS41で、端末Aの通知制御部112は、GPS情報取得部111から位置情報を取得し、ステップS42で、サーバの位置管理部211に対し取得した位置情報を通知する。次にステップS43で、サーバ200の位置管理部211は位置情報の通知を受ける(図3中、ステップS101 YES)。その後サーバ200の位置管理部211は、受信した位置情報を送信した端末AのグループIDを端末情報ID217から取得する(図3中、ステップステップS102 NO → S106)。この場合、上記の如く、端末Aは端末B,Cとともに同行端末であるため、端末AのグループID(G1)が得られる。
【0111】
次にステップS44で、位置管理部211は、この場合ステップS43で端末AのグループIDが得られたため、紐付け情報DB216から、上記グループID(G1)を有する端末IDのリスト(A,B,C)を取得する。位置管理部211は更に、これらの端末A,B,Cの夫々の通知間隔のうちの最短のもの(最短通知間隔)を取得する(図3中、ステップS106)。この場合、最短通知間隔は5分である。
【0112】
次にステップS45で、位置管理部211は、受信した端末Aの位置情報を、端末A,B,Cの夫々の位置情報として共有化し、位置情報DB215に登録する(図3中、ステップS107)。次に、図14の同行解除予測処理に移行する。
【0113】
ここで、図12、図13とともに、図6と共に上述した分岐点抽出処理の、他の例について説明する。
【0114】
図12中、ステップS51で、サーバ200の分岐点管理部214は、複数の端末(図12の例の場合、端末A,B,C)の位置情報の履歴を位置情報DB215から取得する。次にステップS52で、分岐点管理部214は、得られた位置情報の履歴から経路(経路情報)を生成し、複数の端末の経路から分岐点を抽出する。ステップS52の次はステップS53に移行する。
【0115】
ここで図13と共に、複数の端末の位置情報の履歴から経路を生成し、経路が分岐する点である分岐点を抽出する分岐点抽出処理の例につき、説明する。
【0116】
図13(a)中、太線は、位置情報DB215から取得された、端末Aの経路を示す。又、細線は、例えば道路を示す。ここで、実際は端末Aの経路(太線)は道路(細線)上に存在する。しかしながら図では説明の便宜上、端末Aの経路(太線)が道路(細線)に対し、図中、上方向に若干ずれているように示してある(以下同様)。
【0117】
同様に図13(b)中、太線は、位置情報DB215から取得された、端末Bの経路を示す。同様に図13(c)中、太線は、位置情報DB215から取得された、端末Cの経路を示す。又、図13(d)は、図13(a),(b),(c)の夫々に示される端末A,B,Cの夫々の経路を、同一座標上に表したものである。
【0118】
ここで特に図13を参照すると、位置(位置情報)p11,p12,p13までは、端末A,B,Cの経路は互いに一致し、p1,p2,p3の位置で、端末Bの経路が、端末A,Cの夫々の経路と分岐している。更に、p4,p5の位置で、今度は端末A,Cの夫々の経路が互いに分岐している。この場合、複数の端末の夫々の経路に含まれる位置同士が一定距離以上離れる場合、当該一定距離以上離れる位置の直前の位置が分岐点である。したがって図13の例の場合、p1,p2,p3の位置で端末Bの位置p2が、端末A,Cの夫々の位置p1,p3と、一定距離以上離れたとすると、直前の位置であるp11,p12,p13の位置が、分岐点である。同様に、p4,p5の位置で、今度は端末A,Cの夫々の位置p4,p5が互いに一定距離以上離れたとすると、直前の位置であるp14,p15の位置が、分岐点である。
【0119】
このように、複数の端末(A,B,C)の夫々の経路に含まれる位置同士を、経路に沿って比較する。そして、履歴データ上、夫々の経路に含まれる位置同士が一定距離未満の経路部分が存在した後に、夫々の経路に含まれる位置同士が一定距離以上離れた位置を求め、求められた位置の直前の位置を分岐点として得ることができる。
【0120】
ステップS53では、このようにして得られた分岐点の情報(分岐点情報)を、分岐点管理部214が分岐点情報DB218に登録する。
【0121】
次に、図14とともに、同行解除予測処理の動作例について説明する。図14の動作は、上述した図11の動作の次に実行される動作であり、端末Aから位置情報が通知された場合の、同行解除予測処理の動作例である。
【0122】
図14中、ステップS61で、サーバ200の位置管理部211は、図11のステップS42で端末Aから得た位置情報と、ステップS44で得たグループID情報(同行端末の端末IDのリスト及び最短通知間隔)とを同行判定部212に渡す。
【0123】
次にステップS62で同行判定部212は、渡された同行端末の端末IDのリストに含まれる同行端末の位置情報の履歴を位置情報DB215から取得する(図4中、ステップS111)。そして同行判定部212は、取得した同行端末の位置情報の履歴に基づき、同行端末の移動速度及び進行方向を得る。
【0124】
次にステップS63で同行判定部212は、端末Aの現在の位置の位置情報、進行方向、移動速度、及び同行端末の最短通知間隔を用い、分岐点管理部214に分岐点情報の取得を依頼する。分岐点管理部214は、ステップS64で、上記情報(端末Aの現在の位置の位置情報、進行方向、移動速度、及び同行端末の最短通知間隔)に基づき、分岐点情報DB218から分岐点情報を取得し、同行判定部212に通知する(図4中、ステップS112,S113 YES)。この場合、分岐点管理部214は、上記情報に基づき、最短通知間隔の次の通知タイミングまでに端末Aが通過すると考えられる分岐点の分岐点情報を分岐点情報DB218から検索して同行判定部212に通知する。
【0125】
又、同行判定部212は、端末Aに紐付けられた端末があるか否か判定する(図4中、ステップS114)。この場合、端末Aは端末B,Cとともに同行端末であるため、紐付けられた端末(B、C)を有する(ステップS114 YES)。
【0126】
次にステップS65で、同行判定部212は、分岐点管理部214から得た分岐点情報と、端末Aの現在位置の位置情報及び移動速度から、端末Aが、分岐点情報が示す分岐点を通過する時刻を計算する。次にステップS66で、同行判定部212は、計算された分岐点を通過する時刻後の時刻に位置情報を通知する旨を指示する同行解除予測通知メッセージを同行端末(端末A,B,C)に対し夫々送信する(図4中、ステップS115,S116のループ)。
【0127】
図15は同行解除予測通知メッセージの例を示す。図15の例では、同行解除予測通知メッセージは、メッセージタイプ「同行解除予測通知」及び通知時刻の各情報を含む。この例の場合、同行解除予測通知メッセージは、同行端末に対し、通知時刻「9:30:00」である9時半(分岐点を通過する時刻後の時刻)に、位置情報を通知するように指示する。
【0128】
次に図16〜図19とともに、図5とともに上述した同行解除判定処理の動作例について説明する。
【0129】
図16は、上記同行解除予測通知メッセージに応じて端末Aから同行解除判定用の位置情報が通知され、当該通知を受けてサーバ200が実行する動作の例を示す。尚、このときは、未だ他の同行端末B、Cからは、同行解除判定用の位置情報は通知されていないものとする。
【0130】
図16中、ステップS71で端末Aの通知制御部112は、上記通知時刻の9時半に、GPS情報取得部111から位置情報を取得し、ステップS72で、取得した位置情報を用い、同行解除判定用の位置情報をサーバ200の位置管理部211に通知する。
【0131】
図17は、同行解除判定用の位置情報を通知する同行解除判定用の位置情報通知メッセージの例を示す。図17の例では、同行解除判定用の位置情報通知メッセージは、メッセージタイプ「同行解除判定用位置情報通知」、端末ID及び位置情報の夫々の情報を含む。
【0132】
次にステップS73で、サーバ200の位置管理部211は、端末情報DB217から、端末AのグループIDを取得する。この場合、同行端末A,B,CのグループID(G1)が得られる。
【0133】
次にステップS74で、位置管理部211は、得られたグループID(G1)を有する端末(同行端末A,B,C)の端末IDのリストを、紐付け情報DB216から得る。ここでは同行端末の端末IDとしてA,B,Cが得られる。
【0134】
次にステップS75で位置管理部211は、端末Aの位置情報を、位置情報DB215に登録し、ステップS76で、端末Aの位置情報と、同行端末の端末IDのリストを含む同行解除判定用位置情報通知を同行判定部212に渡す。
【0135】
次にステップS77で同行判定部212は、端末Aの位置情報をメモリ202に保持するとともに、渡された同行端末の端末IDのリストに含まれる全ての同行端末(端末A,B,C)の現在の位置情報がメモリ202上に保持されているか否か判定する。この場合、上記の如く、端末B,Cからは未だ位置情報が通知されていないため、同行端末の端末IDのリストに含まれる全ての同行端末(端末A,B,C)の現在の位置情報がメモリ202上に保持されてはいない。
【0136】
図18は、上記同行解除予測通知メッセージに応じて端末A、Bから同行解除判定用の位置情報が通知された後、更に端末Cから同行解除判定用の位置情報が通知された際、当該通知を受けてサーバ200が同行解除判定処理を実行する動作の例を示す。尚、図16の動作の後、図18の動作の前に、端末Bから同行解除判定用の位置情報が通知され、当該通知を受けてサーバ200が、端末Bにつき、図16と同様の動作を行っているものとする。
【0137】
この場合、端末Cにつき、図16のステップS71〜S74と同様の処理がなされる。すなわち、端末Cの通知制御部112は、上記通知時刻の9時半に、GPS情報取得部111から位置情報を取得し、取得した位置情報を用い、同行解除判定用の位置情報をサーバ200の位置管理部211に通知する。次に、サーバ200の位置管理部211は、端末情報DB217から、端末CのグループIDを取得する。この場合、同行端末A,B,CのグループID(G1)が得られる。次に位置管理部211は、得られたグループID(G1)を有する端末(同行端末A,B,C)の端末IDのリストを、紐付け情報DB216から得る。ここでは同行端末の端末IDとしてA,B,Cが得られる。
【0138】
次にステップS85で位置管理部211は、端末Cの位置情報を、位置情報DB215に登録し、ステップS86で、端末Cの位置情報と、同行端末の端末IDのリストを含む同行解除判定用位置情報通知を同行判定部212に渡す。
【0139】
次にステップS87で同行判定部212は、この場合、渡された同行端末の端末IDのリストに含まれる全ての同行端末(端末A,B,C)の現在の位置情報がメモリ202上に保持されている。したがってこの場合、同行判定部212は、メモリ202に保持されている情報を用い、同行解除判定を行う(図5中、ステップS131)。
【0140】
図18の例の場合、図示の、時刻「9:30:00」(9時半)の位置情報を参照するに、当該時刻では、端末A,Bは夫々経度、緯度が夫々「35.515」、「140.001」で一致する。他方、端末Cは、経度、緯度が夫々「35.505」、「140.004」であり、末尾の2桁が、端末A,Bと比べ、夫々「10」、「03」異なる。この場合、端末Cのみが、端末A,Bとは同行しない状態になった、と判定されるものとする。すなわち端末A,Bは依然として互いに同行端末であるが、端末Cは端末A,Bのいずれとも同行していないと判定されたものとする。このように他のいずれの端末とも同行していない端末を非同行端末と称する場合がある。
【0141】
この同行解除判定は、例えば、互いに同行する端末のうち、一台の端末につき、他の全ての端末との間の距離が一定距離以上となった場合に、当該一台の端末の、残りの端末との同行が解消された、と判定することができる。
【0142】
尚、このような判定方法の他、同行解除判定の方法として、上述した同行判定を行い、同行していると判定される条件が満たされなくなった際に、同行が解消されたと判定するようにしてもよい。
【0143】
又同行解除判定の他の態様として、互いに同行する端末のうち、一台の端末につき、残りの全ての端末のうちの少なくとも何れか一台との間で同行の条件が満たされなくなった際には、当該条件が満たされなくなった端末との間では同行が解消されたと判定することができる。他方、それ以外の、同行の条件が依然として満たされている端末との間では同行が維持されていると判定することができる。例えば端末A,B,Cが互いに同行していたが、端末Aは、端末Bとの間は同行の条件が満たされるが、端末Cとの間では満たされなくなったような場合、端末Aは端末Bとは同行しており、端末Cとは同行していないと判定されることになる。この場合、端末A,Bは互いに同行端末であるが、端末Cは端末A,Bのいずれとも同行していない非同行端末である場合と、端末Bと同行している場合とが考えられる。後者の場合には、端末A,Bとの同行関係と、端末B,Cとの同行関係とが夫々個別に存在することになる。このような場合には、依然として端末A,B,Cが互いに同行していると判定し、端末A,B,Cの間で位置情報を共有化するようにしてもよい。
【0144】
次にステップS88で、同行判定部212は、通知タイミング計算部213に、同行端末A,Bの端末IDを渡し、通知タイミングの計算を依頼する。ステップS89で通知タイミング計算部213は、渡された同行端末の端末IDを用い、端末情報DB217から同行端末の通知間隔を取得する。そしてステップS90で通知タイミング計算部213は、取得した同行端末の通知間隔を用いて同行端末A,Bの通知タイミングを計算し、計算した通知タイミングを同行判定部212に通知する(図5中、ステップS132)。
【0145】
次にステップS91で、同行判定部212は、非同行端末の端末Cの通知制御部112に、端末Cが端末A,Bと共に同行端末となる前の、元の通知間隔に戻すように、元の通知間隔の通知タイミングを送信することができる。他方、同行端末の端末A,Bの夫々の通知制御部112には、ステップS90で通知された通知タイミングを夫々送信する。
【0146】
図19は、同行端末が非同行端末となった際に、元の通知間隔に戻すように、元の通知間隔の通知タイミング等を送信する通知タイミングメッセージの例を示す。図19の例では、通知タイミングメッセージは、メッセージタイプ「通知タイミング」、通知開始時刻及び通知周期の各情報を含む。但しこの場合、図示の如く、通知開始時刻は特に指定しなくてもよい。非同行端末は、当該通知タイミングメッセージを受信した時点から元の通知間隔を適用することができる。
【0147】
又図19の例では通知周期として、defaultの情報を通知する。即ちこの場合、非同行端末の通知制御部112は、同行端末でない状態における元の通知間隔(通知周期)の情報を保持している。そして上記defaultの情報の通知を受け、保持していた元の通知間隔の情報に基づき、元の通知間隔を適用するように制御することができる。あるいは図19の例に限られず、通知タイミングメッセージの通知周期の情報として、実際の元の通知間隔の時間の値を通知しても良い。
【0148】
次に図20A,20B,20Cとともに、通知タイミング計算部213が計算する通知タイミングの計算方法の例について説明する。
【0149】
通知タイミングは互いに同行する端末の各々の端末の通知間隔(同行端末でない状態における通知間隔)に基づいて計算される。より具体的には、互いに同行する端末の夫々の通知間隔の逆数の比率を収集回数の比率と定義する。ここで収集回数とは、一定の時間当たりの平均的な通知回数を意味し、通知頻度とも称する。そして収集回数の比率(第1の条件)及び最短通知間隔(第2の条件)に応じて、互いに同行する端末の夫々の通知タイミングが決定される。
【0150】
一例として、端末A,B,Cの夫々の通知間隔が5分、10分、10分であったとする。この場合、収集回数の比率は通知間隔の逆数の比率であるので、1/5:1/10:1/10=2:1:1、と求まる。又、上記夫々の通知間隔5分、10分、10分のうちの最短通知間隔は5分である。図20Aに、収集回数の比率(第1の条件)及び最短通知間隔(第2の条件)に応じて通知タイミング計算部213が決定した、互いに同行する端末の夫々の通知タイミングの例を示す。
【0151】
図20A中、最下段には5分単位の時間の経過が示され、最上段には端末Aの通知タイミング、次の段には端末Bの通知タイミング、3段目には端末Cの通知タイミングが夫々示されている。図20A中、丸印は位置情報の通知タイミングを示す。
【0152】
図20Aの例の場合、最初の20分間を見ると、端末Aが2回、端末B,Cが夫々1回の通知を行うことが分かる。すなわち、上記収集回数の比率2:1:1(第1の条件)に合致する。又、最短通知間隔である5分間隔で、端末A,B,Cのうちの何れかが位置情報の通知を行っていることも分かる。よって第2の条件も満たす。以降、図20Aに示されるように、20分ごとに、端末Aが2回、端末B,Cが夫々1回の通知を行う同じパターンの通知タイミングが繰り返される。
【0153】
図20Aの例の通知タイミングによれば、端末Aに着目すると、通知タイミングは5分、10分、25分、30分、45分、50分、...であり、通知頻度は20分に2回である。他方、元々の通知間隔は5分であるため、元の通知頻度は20分に4回である。このように端末Aの通知頻度が20分に4回から2回に減り、1/2となる。その結果、位置の測定及び位置情報の通知に必要な端末Aの電力消費を軽減し、又位置情報の通知に必要なネットワーク負荷を軽減することができる。
【0154】
一方、同行端末A,B,C間では、上記の如く、位置情報の共有化を行う。その結果、端末Aからは位置情報の通知はないが、代わりに端末B,Cから夫々通知がある、例えば15分、20分の夫々のタイミングでは、サーバ200は、端末B,Cから夫々通知された位置情報を、端末Aの位置情報としても使用することができる。したがってサーバ200は、図20Aの通知タイミングにおいても、端末Aにつき、元通りの5分間隔で位置情報を取得することができる。すなわち、元々の通知間隔である5分の場合と同様の時間間隔で端末Aの(ものと見なされる)位置情報を取得することができる。したがってサーバ200が端末Aの位置情報を取得する時間間隔は維持されながら、上記の如く端末Aの消費電力を軽減し、ネットワーク負荷を軽減することができるのである。
【0155】
同様に、図20Aの例の通知タイミングによれば、端末B、Cに着目すると、通知タイミングは15分、35分、55分、...、あるいは20分、40分、60分,...であり、通知頻度は20分に1回である。他方、元々の通知間隔は10分であるため、通知頻度は20分に2回であった。このように端末B、Cの各々の通知頻度が、20分に2回から1回に減り、1/2となる。その結果、位置の測定及び位置情報の通知に必要な端末B、Cの電力消費を軽減し、又位置情報の通知に必要なネットワーク負荷を軽減することができる。
【0156】
一方、同行端末A,B,C間では、上記の如く、位置情報の共有化を行う。その結果、端末Bからは位置情報の通知がないが代わりに端末A,Cからの通知がある、例えば5分、10分、20分の夫々のタイミングでは、サーバ200は、端末A,Cから通知された位置情報を、端末Bの位置情報としても使用することができる。同様に、端末Cからは位置情報の通知がないが、代わりに端末A,Bからの通知がある、例えば5分、10分、15分の夫々のタイミングでは、サーバ200は、端末A,Bから通知された位置情報を、端末Cの位置情報としても使用することができる。
【0157】
したがってサーバ200は、図20Aの通知タイミングにおいても、端末Bあるいは端末Cにつき、5分間隔で位置情報を取得することができる。すなわち、元々の通知間隔である10分の場合よりも短い時間間隔の5分間隔で端末Bあるいは端末Cの(ものと見なされる)位置情報を取得することができる。したがってサーバ200が端末Bあるいは端末Cの位置情報を取得する時間間隔は維持されながら、上記の如く端末Bあるいは端末Cの消費電力を軽減し、ネットワーク負荷を軽減することができる。
【0158】
尚、上記例の場合の同行端末A,B,Cの夫々の通知タイミングのパターンは、図20Aに示す例に限定されることはない。すなわち、同行端末の端末A,B,Cの収集回数の比率2:1:1が維持され(第1の条件)、且つ最短通知間隔である5分毎に端末A,B,Cのうちいずれかが位置情報の通知を行う(第2の条件)限り、他の様々な通知タイミングのパターンを適用し得る。
【0159】
次に他の例として、端末A,B,Cの夫々の通知間隔が5分、11分、16分であった場合について説明する。図20Bは、この場合に通知タイミング計算部213が計算する通知タイミングのパターンの例を示す。この例の場合、上記の例(端末A,B,Cの夫々の通知間隔が5分、10分、10分)と異なり、各端末の通知間隔が、最短通知間隔5分の倍数ではない。このような場合には、各端末の通知間隔を最短通知間隔で除し、得られた夫々の商の小数点以下を切り捨てた上で、得られた夫々の値に最短通知間隔を乗ずる。このようにして得られた夫々の値に基づいて収集回数の比率を求める。
【0160】
この場合、端末A,B,Cの夫々の通知間隔が5分、11分、16分なので、最短通知間隔5分で除し、小数点以下を切り捨てると、1,2,3が得られる。更に最短通知間隔(5[分])を乗ずると、5[分]、10[分]、15[分]となる。
【0161】
次に上記の例同様、得られた5分、10分、15分の逆数の比率を求める。その結果、収集回数の比率が、1/5:1/10:1/15=6:3:2と得られる。この場合に、上記の例同様、得られた収集回数の比率6:3:2(第1の条件)を有し、且つ、最短通知間隔の5分間隔で何れかの端末が位置情報の通知を行う(第2の条件)ように通知タイミングのパターンを求めた例を図20Bに示す。図20Bの例では、55分の間に、端末Aが6回、端末Bが3回、端末Cが2回、位置情報の通知を行う。したがって、収集回数の比率は6:3:2であり、第1の条件を満たす。更に、最短通知間隔の5分間隔で、何れかの端末が位置情報の通知を行っている。よって第2の条件も満たす。
【0162】
図20Cは、図20A,20Bに示したような通知タイミングのパターンを演算によって求める方法の一例の流れを示すフローチャートである。図20Cの動作は、通信タイミング計算部213が実行する。
【0163】
図20C中、ステップS151で、同行端末の夫々の通知間隔を取得する。次にステップS152で、取得した夫々の通知間隔のうちから最短の通知間隔(最短通知間隔)を求める。次にステップS153で、各端末の通知間隔を最短通知間隔で除し、得られた商の小数点以下を切り捨てて得た値に最短通知間隔を乗ずる。
【0164】
次にステップS154で、ステップS153で得られた夫々の値の逆数の比率を求める。次にステップS155で、求められた比率(収集回数の比率)の夫々の数値の和を求め、求められた和に最短通知間隔を乗ずることにより、繰り返し周期を求める。
【0165】
繰り返し周期とは、同行端末の夫々の通知タイミングのパターンに含まれる通知回数を言う。通知タイミングのパターンについて説明する。例えば図20Aの場合を例に取ると、20分毎に、最短通知間隔の5分間隔で、端末Aが連続して2回、その後端末B,Cが夫々一回ずつ通知する、という通知タイミングのパターンが繰り返される。このように繰り返されるパターンを通知タイミングのパターンと称する。図20Aの場合、通知タイミングのパターンは20分のパターンであり、20分のパターンに含まれる通知回数、すなわち繰り返し周期は4[回]である。他方図20Bの例の場合、通知タイミングのパターンは55分のパターンであり、55分のパターンに含まれる通知回数、すなわち繰り返し周期は11[回]である。
【0166】
次にステップS156で、求められた繰り返し周期に含まれる各回に、各端末の通知タイミングを、上記収集回数の比率で割り振る。次にステップS157で、ステップS156の動作を繰り返す。
【0167】
尚、ステップS156における割り振り方法の例として、収集回数の比率(第1の条件)に比例する確率で各端末の通知タイミングが生ずるように重み付けを行ってランダムに割り振る方法を採ることができる。あるいは他の方法として、収集回数の比率に比例する回数を各端末に連続的に割り当てるようにしても良い。例えば、図20Bの例の場合、繰り返し周期である11回のうち、最初の6回を端末Aに割り振り、次の3回を端末Bに割り振り、残りの2回を端末Cに割り振ることができる。その結果5分間隔で、端末A,A,A,A,A,A,B,B,B,C,Cの順番で通知タイミングが割り振られる。この場合も、収集回数の比率6:3:2の条件が満たされる。
【0168】
図20Cのフローチャートに、例えば図20Bの例を当てはめると、端末A,B,Cの通知間隔5分、11分、16分を取得し(ステップS151),最短通知間隔(5分)を求める(ステップS152)。
【0169】
次に、端末A,B,Cの夫々の通知間隔を最短通知間隔で除し,商の小数点以下を切り捨て、1,2,3を得る。そして得られた1,2,3に最短通知間隔を乗じ、5[分]、10[分],15[分]を得る(ステップS153)。更に、得られた値の逆数の比率1/5:1/10:1/15=6:3:2を得る(ステップS154)。
【0170】
そして得られた比率の夫々の数値6,3,2の和6+3+2=11を得る。得られた11が繰り返し周期である。そして、繰り返し周期の11[回]の各回に、収集回数の比率6:3:2で、各端末A,B,Cの通知タイミングを割り振る(ステップS156)。その結果、例えば図20Bの例のような通知タイミングのパターンが得られる。あるいは上記の如く、端末A,A,A,A,A,A,B,B,B,C,Cの順番で通知タイミングが割り振られる。以降、同様の通知タイミングの割り振りが繰り返される(ステップS157)。
【実施例2】
【0171】
実施例2のサービス提供方法について説明する。
【0172】
実施例2のサービス提供方法は上述した実施例1のサービス提供方法とほぼ同様の構成を有するため、両者の異なる点について説明を行い、重複する説明を適宜省略する。
【0173】
実施例2の場合、各端末100がサーバ200に対し、位置情報の通知の際に電池残量をも通知し、サーバ200の通知タイミング計算部213は、各端末の電池残量を考慮した上で、同行端末の通知タイミングを計算する。
【0174】
より具体的には、図7のステップS2では、端末Bの通知制御部112は、サーバ200の位置管理部211に対し、位置情報及び電池残量を通知する。電池残量は図1中、CPU101の制御下、電源部105がバッテリ106の電池残量を取得し、通信部103を介してサーバ200に送信する。図21は、実施例2の場合の位置情報通知メッセージの例を示す。
【0175】
図21の例の場合、位置情報通知メッセージは、メッセージタイプ「位置情報通知」、端末ID,位置情報及び電池残量の夫々の情報を含む。
【0176】
又図7のステップS5では、位置管理部211は、同行判定部212に対し、通知された端末Bの位置情報及び電池残量の夫々の情報を渡す。又ステップS9では、同行判定部212は、通知タイミング計算部213に対し、同行端末A,Bの端末ID(A,B)と、夫々の電池残量の情報を渡し、通知タイミングの計算を依頼する。
【0177】
次に実施例2による、同行端末の電池残量を考慮した通知タイミングの計算方法の例について説明を行う。この場合通知タイミング計算部213は、同行端末の夫々の通知タイミングを、同行端末の夫々の通知間隔及び電池残量に基づいて計算する。より具体的に説明すると、実施例1との違いは、同行端末の夫々の収集回数の比率に対し、同行端末の夫々の電池残量の比率を夫々乗じて得られた比率に応じて同行端末の夫々の通知タイミングが決定される。
【0178】
例えば端末A,B,Cの夫々の通知間隔が5分、10分、10分の場合、実施例1の場合同様、収集回数の比率は、通知間隔の逆数の比率であり、1/5:1/10:1/10=2:1:1と求まる。又、端末A,B,Cの夫々の電池残量が100%、100%、50%であったとすると、電池残量の比率は、100:100:50=2:2:1である。収集回数の比率に電池残量の比率を夫々乗ずると、2×2:1×2:1×1=4:2:1となる。このようにして得られた比率が、電池残量を考慮した収集回数の比率である。
【0179】
そして実施例2の場合、電池残量を考慮した収集回数の比率の条件が満たされ(第1の条件)、且つ、最短通知間隔で同行端末のいずれかが位置情報の通知を行う(第2の条件)ように通知タイミングのパターンを決定する。
【0180】
図22Aは、そのようにして決定された通知タイミングのパターンの一例である。この例の場合、繰り返し周期は、上記電池残量を考慮した収集回数の比率4:2:1から、4+2+1=7と求まる。最短通知間隔は、端末A,B,Cの夫々の通知間隔が5分、10分、10分であるから5分である。図22Aの例の場合、5[分]×7[回]=35[分]のパターンが通知タイミングのパターンであり、当該35分の通知タイミングのパターン中、端末Aが4回、端末Bが2回、端末Cが1回通知を行い、且つ、最短通知間隔の5分間隔で、同行端末A,B,Cのいずれかが通知を行う。よって第1の条件(収集回数の比率4:2:1)及び第2の条件(最短通知間隔:5分)を満たす。
【0181】
図22Bは、図22Aに示したような通知タイミングのパターンを演算によって求める方法の一例の流れを示すフローチャートである。図22Bの動作は、通信タイミング計算部213が実行する。
【0182】
図22Bの流れの中で、ステップS151〜S154は、図20CのステップS151〜S154と同様である。
【0183】
ステップS154の次にステップS165を実行する。ステップS165では、ステップS154で得られた収集回数の比率に対し、同行端末の夫々の電池残量を乗じ、電池残量を考慮した収集回数の比率を求める。次にステップS166では、求められた電池残量を考慮した収集回数の比率の夫々の数値の和を求め、求められた和に最短通知間隔を乗ずることにより、繰り返し周期を求める。
【0184】
次にステップS167で、求められた繰り返し周期の各回に、各端末の通知タイミングを、上記電池残量を考慮した収集回数の比率で割り振る。次にステップS168で、ステップS167の動作を繰り返す。
【0185】
ステップS167における割り振りの方法の例としては、実施例1同様、収集回数の比率(第1の条件)に比例する確率で各端末の通知タイミングが生ずるように重み付けを行ってランダムに割り振る方法を採ることができる。あるいは他の方法として、実施例1同様、収集回数の比率に比例する回数を各端末に連続的に割り当てるようにしても良い。例えば、図22Aの例の場合、繰り返し周期である7回のうち、最初の4回を端末Aに割り振り、次の2回を端末Bに割り振り、残りの1回を端末Cに割り振ることができる。その結果5分間隔で、端末A,A,A,A,B,B,Cの順番で通知タイミングを割り振ることができる。この場合、第1の条件(電池残量を考慮した収集回数の比率:4:2:1)及び第2の条件(賛嘆通知間隔:5分)を満たす。
【0186】
図22Bのフローチャートに、例えば図22Aの例を当てはめると、端末A,B,Cの通知間隔5分、10分、10分を取得し(ステップS151),最短通知間隔(5分)を求める(ステップS152)。次に、端末A,B,Cの夫々の通知間隔を最短通知間隔で除し,商の小数点以下を切り捨て、1,2,2を得る。そして得られた1,2,2に最短通知間隔を乗じ、5[分]、10[分],10[分]を得る(ステップS153)。更に、得られた値の逆数の比率1/5:1/10:1/10=2:1:1を得る(ステップS154)。
【0187】
次にステップS165で、得られた収集回数の比率に電池残量の比率を乗じ、電池残量を考慮した収集回数の比率2×2:1×2:1×1=4:2:1を得る。次にステップS166で、得られた電池残量を考慮した収集回数の比率の夫々の数値4,2,1の和4+2+1=7を得る。得られた7[回]が繰り返し周期である。そして、繰り返し周期の7[回]の各回に、電池残量を考慮した収集回数の比率4:2:1で、各端末A,B,Cの通知タイミングを割り振る(ステップS167)。
【0188】
その結果、例えば図22Aの例のような通知タイミングのパターンが得られる。あるいは上記の如く、端末A,A,A,A,B,B,Cの順番で通知タイミングが割り振られる。以降、同様の通知タイミングの割り振りが繰り返される(ステップS168)。
【0189】
図22Aの例の場合、端末Aの通知頻度は35分に4回であり、元の通知頻度5分に1回(35分に7回)よりも頻度が減っている(4/7=0.57...)。端末Bの通知頻度は35分に2回であり、元の通知頻度10分に1回(35分に3.5回)よりも頻度が減っている(2/3.5=0.57...)。又端末Cの通知頻度は35分に1回であり、元の通知頻度10分に1回(35分に3.5回)よりも頻度が減っている(1/3.5=0.28...)。
【0190】
このように、特に電池残量が50%と少ない端末Cについては、他の端末A,Bに比し、より大きな割合で通知頻度が減っている。すなわち実施例2の場合、実施例1の効果に加え、電池残量が少ない端末について重点的に通知頻度を減らすことにより、電池残量の更なる減少を極力防止することができるという効果を有する。
【0191】
以上の実施例1,2を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
情報処理装置が端末から位置情報を通知され、通知された前記端末の位置情報に応じたサービスを提供するサービス提供方法であって、
前記情報処理装置は、前記通知された位置情報に基づき端末同士の動向を判定し、
前記情報処理装置は、端末同士の動向の差が閾値以下と判定した場合、判定した端末を示す情報を紐付けて紐付け情報DBへ格納し、
前記情報処理装置は、前記紐付けられた端末に、位置情報の通知頻度を減らした通知態様を示す信号を送信し、
前記情報処理装置は、前記紐付けられた端末のうちの一の端末から位置情報が通知された際に、当該通知された位置情報を、前記一の端末自身の位置情報として用いると共に、前記紐付けられた端末のうちの他の端末の位置情報としても用いることを特徴とするサービス提供方法。
(付記2)
前記紐付けられた端末は、前記情報処理装置から前記位置情報の通知頻度を減らした通知態様を示す信号を受信する前、夫々所定の通知間隔で位置情報を通知しており、前記情報処理装置が送信する信号が示す前記位置情報の通知頻度を減らした通知態様は、各端末の前記所定の通知間隔あるいは前記所定の通知間隔及び電池残量に基づき、前記紐付けられた端末のうち、同時に位置情報を通知する端末の個数が1となるように決定されることを特徴とする、付記1に記載のサービス提供方法。
(付記3)
前記紐付けられた端末は、前記情報処理装置から前記位置情報の通知頻度を減らした通知態様を示す信号を受信する前、夫々所定の通知間隔で位置情報を通知しており、前記情報処理装置が送信する信号が示す前記位置情報の通知頻度を減らした通知態様は、前記情報処理装置が前記紐付けられた端末のうちの一の端末から位置情報が通知された際に当該通知された位置情報を前記一の端末自身の位置情報として取得すると共に他の端末の位置情報としても取得することによって取得することができる前記紐付けられた端末の夫々の位置情報を取得する時間間隔として、夫々略前記所定の通知間隔によって位置情報を取得する時間間隔が確保されるように決定されることを特徴とする、付記1又は2に記載のサービス提供方法。
(付記4)
前記情報処理装置が送信する信号が示す前記位置情報の通知頻度を減らした通知態様は、前記情報処理装置が、
前記紐付けられた端末の夫々の前記所定の通知間隔のうちの最短の通知間隔を求め、
前記紐付けられた端末の夫々の所定の通知間隔を前記最短の通知間隔で除して得た商の小数点以下を切り捨てて得た値に前記最短の通知間隔を夫々乗じた値を得、
前記商の小数点以下を切り捨てて得た値に前記最短の通知間隔を夫々乗じて得た値の逆数同士の比率を夫々整数で得、
前記夫々整数で得た逆数同士の比率を足し合わせて得た値に前記最短の通知間隔を乗じて繰り返し周期を得、
前記繰り返し周期の中で、前記最短の通知間隔毎に、位置情報の通知を行う端末を、前記夫々整数で得た比率で、夫々の端末に割り振ることよって決定することを特徴とする、付記1乃至3のうちの何れかに記載のサービス提供方法。
(付記5)
前記情報処理装置が送信する信号が示す前記位置情報の通知頻度を減らした通知態様は、前記情報処理装置が、
前記紐付けられた端末の夫々の前記所定の通知間隔のうちの最短の通知間隔を求め、
前記紐付けられた端末の夫々の所定の通知間隔を前記最短の通知間隔で除して得た商の小数点以下を切り捨てて得た値に前記最短の通知間隔を夫々乗じた値を得、
前記商の小数点以下を切り捨てて得た値に前記最短の通知間隔を夫々乗じた得た値の逆数同士の比率を夫々整数で得、
前記夫々整数で得た逆数同士の比率に、対応する端末の電池残量の比率を夫々乗じて得た比率を夫々整数で得、
前記電池残量の比率を夫々乗じて得た比率を足し合わせて得た値に前記最短の通知間隔を乗じて繰り返し周期を得、
前記繰り返し周期の中で、前記最短の通知間隔毎に、位置情報の通知を行う端末を、前記電池残量の比率を夫々乗じて得た比率で、夫々の端末に割り振ることを特徴とする、付記1乃至3のうちの何れかに記載のサービス提供方法。
(付記6)
前記情報処理装置は、各端末の位置情報及び位置情報の履歴に基づき、前記紐付けられた端末同士の動向の差が閾値以下の状態が解消する可能性があるか否かを判定し、
前記情報処理装置は、前記紐付けられた端末同士の動向の差が閾値以下の状態が解消する可能性があると判定した場合、前記紐付けられた端末同士の動向の差が閾値以下の状態が解消する可能性のある時刻を含めて各端末に同行解除予測通知を行い、
各端末は前記同行解除予測通知を受信し、前記紐付けられた端末同士の動向の差が閾値以下の状態が解消する可能性のある時刻後に位置情報を通知し、
前記情報処理装置は、前記紐付けられた端末の夫々から前記紐付けられた端末同士の動向の差が閾値以下の状態が解消する可能性のある時刻後に通知された位置情報を用いて、前記紐付けられた端末同士の動向の差が閾値以下の状況が解消したか否かを判定することを特徴とする、付記1乃至5のうちの何れかに記載のサービス提供方法。
(付記7)
端末から位置情報が通知され、通知された前記端末の位置情報に応じたサービスを提供する情報処理装置であって、
前記通知された位置情報に基づき端末同士の動向を判定し、端末同士の動向の差が閾値以下と判定した場合、判定した端末を示す情報を紐付けて紐付け情報DBへ格納する判定部と、
前記紐付けられた端末につき、位置情報の通知頻度を減らした通知態様を求める通知態様取得部と、
前記通知態様取得部が求めた前記通知態様を示す信号を前記紐付けられた端末に送信する送信部と、
前記紐付けられた端末のうちの一の端末から位置情報が通知された際に、当該通知された位置情報を、前記一の端末自身の位置情報として用いると共に、前記紐付けられた端末のうちの他の端末の位置情報としても用いる位置情報利用部と、を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記8)
前記紐付けられた端末は、前記情報処理装置から前記位置情報の通知頻度を減らした通知態様を示す信号を受信する前、夫々所定の通知間隔で位置情報を通知しており、
前記通知態様取得部は、前記位置情報の通知頻度を減らした知態様を、各端末の前記所定の通知間隔あるいは前記所定の通知間隔及び電池残量に基づき、前記紐付けられた端末のうち、同時に位置情報を通知する端末の個数が1となるように決定することを特徴とする、付記7に記載のサービス提供方法。
(付記9)
前記紐付けられた端末は、前記位置情報の通知頻度を減らした夫々の通知間隔を示す信号を受信する前、夫々所定の通知間隔で位置情報を通知しており、
前記通知態様取得部は、前記位置情報の通知頻度を減らした夫々の通知態様を、前記判定部が前記紐付けられた端末のうちの一の端末から位置情報が通知された際に当該通知された位置情報を前記一の端末自身の位置情報として取得すると共に他の端末の位置情報としても取得することによって前記位置情報利用部が取得することができる前記紐付けられた端末の夫々の位置情報を取得する時間間隔として、夫々略前記所定の通知間隔によって位置情報を取得する時間間隔が確保されるように決定することを特徴とする、付記7又は8に記載の情報処理装置。
(付記10)
前記通知態様取得部は、
前記紐付けられた端末の夫々の前記所定の通知間隔のうちの最短の通知間隔を求め、
前記紐付けられた端末の夫々の所定の通知間隔を前記最短の通知間隔で除して得た商の小数点以下を切り捨てて得た値に前記最短の通知間隔を夫々乗じた値を得、
前記商の小数点以下を切り捨てて得た値に前記最短の通知間隔を夫々乗じて得た値の逆数同士の比率を夫々整数で得、
前記夫々整数で得た逆数同士の比率を足し合わせて得た値に前記最短の通知間隔を乗じて繰り返し周期を得、
前記繰り返し周期の中で、前記最短の通知間隔毎に、位置情報の通知を行う端末を、前記夫々整数で得た逆数同士の比率で、夫々の端末に割り振ることを特徴とする、付記7乃至9のうちの何れかに記載の情報処理装置。
(付記11)
前記通知態様取得部は、
前記紐付けられた端末の夫々の前記所定の通知間隔のうちの最短の通知間隔を求め、
前記紐付けられた端末の夫々の所定の通知間隔を前記最短の通知間隔で除して得た商の小数点以下を切り捨てて得た値に前記最短の通知間隔を夫々乗じた値を得、
前記商の小数点以下を切り捨てて得た値に前記最短の通知間隔を乗じた得た夫々の値の逆数同士の比率を夫々整数で得、
前記夫々整数で得た逆数同士の比率に、対応する端末の電池残量の比率を夫々乗じた比率を整数で得、
前記整数で得た電池残量の比率を夫々乗じた比率を足し合わせて得た値に前記最短の通知間隔を乗じて繰り返し周期を得、
前記繰り返し周期の中で、前記最短の通知間隔毎に、位置情報の通知を行う端末を、前記電池残量の比率を夫々乗じた比率で、夫々の端末に割り振ることを特徴とする、付記7乃至9のうちの何れかに記載の情報処理装置。
(付記12)
前記判定部は、
各端末の位置情報及び位置情報の履歴に基づき、前記紐付けられた端末同士の動向の差が閾値以下の状態が解消する可能性があるか否かを判定し、
前記紐付けられた端末同士の動向の差が閾値以下の状態が解消する可能性があると判定した場合、前記紐付けられた端末同士の動向の差が閾値以下の状態が解消する可能性のある時刻を含めて各端末に同行解除予測通知を行い、
前記紐付けられた端末の夫々から、前記同行解除予告通知に応じて前記紐付けられた端末同士の動向の差が閾値以下の状態が解消する可能性のある時刻後に通知された位置情報を用いて、前記紐付けられた端末同士の動向の差が閾値以下の状態が解消したか否かを判定することを特徴とする、付記7乃至11のうちの何れかに記載の情報処理装置。
(付記13)
端末から位置情報が通知され、通知された前記端末の位置情報に応じたサービスを提供するコンピュータに、
前記通知された位置情報に基づき端末同士の動向を判定し、
端末同士の動向の差が閾値以下と判定した場合、判定した端末を示す情報を紐付けて紐付け情報DBへ格納し、
前記紐付けられた端末につき、位置情報の通知頻度を減らした通知態様を求め、
前記通知態様を示す信号を前記紐付けられた端末に送信し、
前記紐付けられた端末のうちの一の端末から位置情報が通知された際に、当該通知された位置情報を、前記一の端末自身の位置情報として用いると共に、前記紐付けられた端末のうちの他の端末の位置情報としても用いる、
処理を実行させるプログラム。
(付記14)
前記紐付けられた端末は、前記情報処理装置から前記位置情報の通知頻度を減らした通知態様を示す信号を受信する前、夫々所定の通知間隔で位置情報を通知しており、前記情報処理装置が送信する信号が示す前記位置情報の通知頻度を減らした通知態様は、各端末の前記所定の通知間隔あるいは前記所定の通知間隔及び電池残量に基づき、前記紐付けられた端末のうち、同時に位置情報を通知する端末の個数が1となるように決定することを特徴とする、付記13に記載のサービス提供方法。
(付記15)
前記紐付けられた端末は、前記位置情報の通知頻度を減らした夫々の通知態様を示す信号を受信する前、夫々所定の通知間隔で位置情報を通知しており、
前記夫々の通知態様は、前記紐付けられた端末のうちの一の端末から位置情報が通知された際に当該通知された位置情報を前記一の端末自身の位置情報として取得すると共に他の端末の位置情報としても取得することによって取得することができる前記紐付けられた端末の夫々の位置情報を取得する時間間隔として、夫々略前記所定の通知間隔によって位置情報を取得する時間間隔が確保されるように決定することを特徴とする、付記13又は14に記載のプログラム。
(付記16)
前記夫々の通知態様は、
前記紐付けられた端末の夫々の前記所定の通知間隔のうちの最短の通知間隔を求め、
前記紐付けられた端末の夫々の所定の通知間隔を前記最短の通知間隔で除して得た商の小数点以下を切り捨てて得た値に前記最短の通知間隔を夫々乗じた値を得、
前記商の小数点以下を切り捨てて得た値に前記最短の通知間隔を夫々乗じて得た値の逆数同士の比率を夫々整数で得、
前記夫々整数で得た逆数同士の比率を足し合わせて得た値に前記最短の通知間隔を乗じて繰り返し周期を得、
前記繰り返し周期の中で、前記最短の通知間隔毎に、位置情報の通知を行う端末を、前記夫々整数で得た逆数同士の比率で、夫々の端末に割り振ることで決定することを特徴とする、付記13乃至15のうちの何れかに記載のプログラム。
(付記17)
前記夫々の通知態様は、
前記紐付けられた端末の夫々の前記所定の通知間隔のうちの最短の通知間隔を求め、
前記紐付けられた端末の夫々の所定の通知間隔を前記最短の通知間隔で除して得た商の小数点以下を切り捨てて得た値に前記最短の通知間隔を夫々乗じた値を得、
前記商の小数点以下を切り捨てて得た値に前記最短の通知間隔を夫々乗じた得た値の逆数同士の比率を夫々整数で得、
前記夫々整数で得た逆数同士の比率に、対応する端末の電池残量の比率を夫々乗じた比率を整数で得、
前記整数で得た電池残量の比率を夫々乗じて得た比率を足し合わせて得た値に前記最短の通知間隔を乗じて繰り返し周期を得、
前記繰り返し周期の中で、前記最短の通知間隔毎に、位置情報の通知を行う端末を、前記電池残量の比率を夫々乗じて得た比率で、夫々の端末に割り振ることで決定することを特徴とする、付記13乃至15のうちの何れかに記載のプログラム。
(付記18)
各端末の位置情報及び位置情報の履歴に基づき、前記紐付けられた端末同士の動向の差が閾値以下の状態が解消する可能性があるか否かを判定し、
前記紐付けられた端末同士の動向の差が閾値以下の状態が解消する可能性があると判定した場合、前記紐付けられた端末同士の動向の差が閾値以下の状態が解消する可能性のある時刻を含めて各端末に同行解除予測通知を行い、
前記紐付けられた端末の夫々から、前記同行解除予告通知に応じて前記紐付けられた端末同士の動向の差が閾値以下の状態が解消する可能性のある時刻後に通知された位置情報を用いて、前記紐付けられた端末同士の動向の差が閾値以下の状態が解消したか否かを判定する、
処理を前記コンピュータに実行させる、付記13乃至17のうちの何れかに記載のプログラム。
【符号の説明】
【0192】
100 端末
101 CPU
102 メモリ
104 GPS
105 電源部
106 バッテリ
111 GPS情報取得部
200 サーバ
201 CPU
202 メモリ
203 ハードディスク装置
211 位置管理部
212 同行判定部
213 通知タイミング計算部
214 分岐点管理部
215 位置情報DB
216 紐付け情報DB
217 端末情報DB
218 分岐点情報DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置が端末から位置情報を通知され、通知された前記端末の位置情報に応じたサービスを提供するサービス提供方法であって、
前記情報処理装置は、前記通知された位置情報に基づき端末同士の動向を判定し、
前記情報処理装置は、端末同士の動向の差が閾値以下と判定した場合、判定した端末を示す情報を紐付けて紐付け情報DBへ格納し、
前記情報処理装置は、前記紐づけられた端末に、位置情報の通知頻度を減らした通知態様を示す信号を送信し、
前記情報処理装置は、前記紐づけられた端末のうちの一の端末から位置情報が通知された際に、当該通知された位置情報を、前記一の端末自身の位置情報として用いると共に、前記紐づけられた端末のうちの他の端末の位置情報としても用いることを特徴とするサービス提供方法。
【請求項2】
前記紐付けられた端末は、前記情報処理装置から前記位置情報の通知頻度を減らした通知態様を示す信号を受信する前、夫々所定の通知間隔で位置情報を通知しており、前記情報処理装置が送信する信号が示す前記位置情報の通知頻度を減らした通知態様は、各端末の前記所定の通知間隔あるいは前記所定の通知間隔及び電池残量に基づき、前記紐付けられた端末のうち、同時に位置情報を通知する端末の個数が1となるように決定されることを特徴とする、請求項1に記載のサービス提供方法。
【請求項3】
前記紐付けられた端末は、前記情報処理装置から前記位置情報の通知頻度を減らした通知態様を示す信号を受信する前、夫々所定の通知間隔で位置情報を通知しており、前記情報処理装置が送信する信号が示す前記位置情報の通知頻度を減らした通知態様は、前記情報処理装置が前記紐付けられた端末のうちの一の端末から位置情報が通知された際に当該通知された位置情報を前記一の端末自身の位置情報として取得すると共に他の端末の位置情報としても取得することによって取得することができる前記紐付けられた端末の夫々の位置情報を取得する時間間隔として、夫々略前記所定の通知間隔によって位置情報を取得する時間間隔が確保されるように決定されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のサービス提供方法。
【請求項4】
前記情報処理装置が送信する信号が示す前記位置情報の通知頻度を減らした通知態様は、前記情報処理装置が、
前記紐付けられた端末の夫々の前記所定の通知間隔のうちの最短の通知間隔を求め、
前記紐付けられた端末の夫々の所定の通知間隔を前記最短の通知間隔で除して得た商の小数点以下を切り捨てて得た値に前記最短の通知間隔を夫々乗じた値を得、
前記商の小数点以下を切り捨てて得た値に前記最短の通知間隔を夫々乗じて得た値の逆数同士の比率を夫々整数で得、
前記夫々整数で得た逆数同士の比率を足し合わせて得た値に前記最短の通知間隔を乗じて繰り返し周期を得、
前記繰り返し周期の中で、前記最短の通知間隔毎に、位置情報の通知を行う端末を、前記夫々整数で得た比率で、夫々の端末に割り振ることよって決定することを特徴とする、請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載のサービス提供方法。
【請求項5】
前記情報処理装置が送信する信号が示す前記位置情報の通知頻度を減らした通知態様は、前記情報処理装置が、
前記紐付けられた端末の夫々の前記所定の通知間隔のうちの最短の通知間隔を求め、
前記紐付けられた端末の夫々の所定の通知間隔を前記最短の通知間隔で除して得た商の小数点以下を切り捨てて得た値に前記最短の通知間隔を夫々乗じた値を得、
前記商の小数点以下を切り捨てて得た値に前記最短の通知間隔を夫々乗じた得た値の逆数同士の比率を夫々整数で得、
前記夫々整数で得た逆数同士の比率に、対応する端末の電池残量の比率を夫々乗じて得た比率を夫々整数で得、
前記電池残量の比率を夫々乗じて得た比率を足し合わせて得た値に前記最短の通知間隔を乗じて繰り返し周期を得、
前記繰り返し周期の中で、前記最短の通知間隔毎に、位置情報の通知を行う端末を、前記電池残量の比率を夫々乗じて得た比率で、夫々の端末に割り振ることを特徴とする、請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載のサービス提供方法。
【請求項6】
前記情報処理装置は、各端末の位置情報及び位置情報の履歴に基づき、前記紐付けられた端末同士の動向の差が閾値以下の状態が解消する可能性があるか否かを判定し、
前記情報処理装置は、前記紐付けられた端末同士の動向の差が閾値以下の状態が解消する可能性があると判定した場合、前記紐付けられた端末同士の動向の差が閾値以下の状態が解消する可能性のある時刻を含めて各端末に同行解除予測通知を行い、
各端末は前記同行解除予測通知を受信し、前記紐付けられた端末同士の動向の差が閾値以下の状態が解消する可能性のある時刻後に位置情報を通知し、
前記情報処理装置は、前記紐付けられた端末の夫々から前記紐付けられた端末同士の動向の差が閾値以下の状態が解消する可能性のある時刻後に通知された位置情報を用いて、前記紐付けられた端末同士の動向の差が閾値以下の状態が解消したか否かを判定することを特徴とする、請求項1乃至5のうちの何れか一項に記載のサービス提供方法。
【請求項7】
端末から位置情報が通知され、通知された前記端末の位置情報に応じたサービスを提供する情報処理装置であって、
前記通知された位置情報に基づき端末同士の動向を判定し、端末同士の動向の差が閾値以下と判定した場合、判定した端末を示す情報を紐付けて紐付け情報DBへ格納する判定部と、
前記紐付けられた端末につき、位置情報の通知頻度を減らした通知態様を求める通知態様取得部と、
前記通知態様取得部が求めた前記通知態様を示す信号を前記紐付けられた端末に送信する送信部と、
前記紐付けられた端末のうちの一の端末から位置情報が通知された際に、当該通知された位置情報を、前記一の端末自身の位置情報として用いると共に、前記紐付けられた端末のうちの他の端末の位置情報としても用いる位置情報利用部と、を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
端末から位置情報が通知され、通知された前記端末の位置情報に応じたサービスを提供するコンピュータに、
前記通知された位置情報に基づき端末同士の動向を判定し、
端末同士の動向の差が閾値以下と判定した場合、判定した端末を示す情報を紐付けて紐付け情報DBへ格納し、
前記紐付けられた端末につき、位置情報の通知頻度を減らした通知態様を求め、
前記通知態様を示す信号を前記紐付けられた端末に送信し、
前記紐付けられた端末のうちの一の端末から位置情報が通知された際に、当該通知された位置情報を、前記一の端末自身の位置情報として用いると共に、前記紐付けられた端末のうちの他の端末の位置情報としても用いる、
処理を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図21】
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【図22A】
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【図22B】
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【公開番号】特開2012−142794(P2012−142794A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−294286(P2010−294286)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】