説明

タッチパネル装置

【課題】操作ボタンの表示を高階層化させる必要がなく、所望の操作ボタンを大サイズで瞬時に表示できる電子機器を提供する。
【解決手段】本発明のタッチパネル装置では、操作画面51の複数の操作ボタン61-69は、複数のグループに区分されている。何れかのグループに属する操作ボタンは、第1サイズで、その他のグループに属する操作ボタンは、第1サイズよりも小さい第2サイズで示される。そして、操作画面51には、第2サイズで操作ボタンが示されたグループの各々について、ボタンサイズ変更エリア71-73が示される。あるボタンサイズ変更エリアが選択されると、そのボタンサイズ変更エリアに対応するグループに属する操作ボタンが、第1サイズで示されると共に、そのボタンサイズ変更エリアが選択される際に第1サイズで示されていた操作ボタンが、第2サイズで示されるように、操作画面51は変更される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネルを用いたGUI(Graphical User Interface)を有するナビゲーション装置などの電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチパネルを用いたGUIは、ナビゲーション装置、PDA(Personal Digital Assistant)や複写機などの電子機器に広く使用されている。このような電子機器では、LCD(Liquid Crystal Monitor)などの表示装置に複数の操作ボタンが描かれた操作画面が表示されて、表示装置の表示領域上に配置されたタッチパネルを介して、使用者により操作ボタンが選択される。
【0003】
電子機器が多機能化するにつれて、操作に要する操作ボタンの数は多くなり、多数の操作ボタンを表示装置に表示することが必要となる。操作ボタンの表示サイズを小さくして、1つの操作画面に多数の操作ボタンを表示すると、個々の操作ボタンを視覚的に判別することが難しくなると共に、操作ボタンの押し間違いが頻発してしまう。このため、GUIを有する電子機器では、操作ボタンを階層化して表示装置に表示することが広く行われている。また、押下される頻度が高い操作ボタンのサイズを、押下される頻度が低い操作ボタンのサイズよりも大きくする電子機器も存在する。
【0004】
【特許文献1】特開2004−029350号公報
【特許文献2】特開2006−133922号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
操作ボタンを階層化して表示しても、操作ボタンの数が多くなるにつれて、操作ボタンを表示する操作画面の数も多くなってしまい、最下層の操作ボタンを表示装置に表示させるためには、幾つもの操作画面を順次表示させる操作が必要となる。押下される頻度に応じて操作ボタンの表示サイズに差を設けると、一連の操作において必ず押下する必要がある操作ボタンまでもが、その他の操作ボタンよりも押下回数が少なければ小さく表示されてしまう事態が起こり得る。また、押下頻度に応じて表示サイズに差を設けると、所望の操作ボタンが小サイズで表示されている場合には、それを識別するのに時間を要する。
【0006】
近年、PDAや携帯型のナビゲーション装置などの小型の電子機器でも、GUIが採用されている。このような電子機器では、表示装置の表示領域は必然的に狭くなることから、上記の手法をそのまま適用すると、それらの問題点がより顕著に現れてしまう。故に、GUIを有する小型の電子機器では、操作画面を工夫して操作性の向上を図ることが非常に重要な課題となっている。
【0007】
本発明は、上記の問題を解決するものであり、操作ボタンの数が多い場合に操作ボタンの表示を高階層化させる必要がなく、また、操作ボタンの表示サイズに差が設けている場合にて、所望の操作ボタンを大サイズで直ちに表示できる電子機器を提供することを目的とする。さらに、本発明は、表示領域が比較的小さい表示装置を有する電子機器に、操作性に優れたGUIをもたらすことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のタッチパネル装置は、複数の操作ボタンを含む操作画面を表示し、選択された操作ボタンをタッチパネルを用いて特定する操作手段を備えるタッチパネル装置において、前記複数の操作ボタンは、複数のグループに区分されており、前記操作画面では、何れかのグループに属する1又は複数の操作ボタンは、第1サイズで、その他のグループに属する1又は複数の操作ボタンは、前記第1サイズよりも小さい第2サイズで示されると共に、前記第2サイズで操作ボタンが示されたグループの各々について、ボタンサイズ変更エリアが示されており、前記操作手段は、選択されたボタンサイズ変更エリアを特定し、前記選択されたボタンサイズ変更エリアに対応するグループに属する操作ボタンが、前記第1サイズで示されると共に、前記選択されたボタンサイズ変更エリアが選択される際に前記第1サイズで示されていた操作ボタンが、前記第2サイズで示されるように変更された前記操作画面を表示することを特徴とする。
【0009】
本発明のタッチパネル装置は、複数の操作ボタンを含む操作画面の画像データを作成する描画手段と、前記画像データを用いて前記操作画面を表示する表示手段と、選択された操作ボタンをタッチパネルを用いて特定する特定手段と、前記選択された操作ボタンに対応した動作を実行する制御手段とを備えるタッチパネル装置において、前記複数の操作ボタンは、複数のグループに区分されており、前記操作画面では、何れかのグループに属する1又は複数の操作ボタンは、第1サイズで、その他のグループに属する1又は複数の操作ボタンは、前記第1サイズよりも小さい第2サイズで示されると共に、前記第2サイズで操作ボタンが示されたグループの各々について、ボタンサイズ変更エリアが示されており、前記特定手段は、選択されたボタンサイズ変更エリアを特定し、前記制御手段は、あるボタンサイズ変更エリアが選択されると、前記描画手段に前記画像データの変更を指示し、前記描画手段は、このボタンサイズ変更エリアに対応するグループに属する操作ボタンが前記第1サイズで示されると共に、そのボタンサイズ変更エリアが選択される際に前記第1サイズで示されていた操作ボタンが、前記第2サイズで示されるように前記画像データを変更することを特徴とする。
【0010】
本発明のタッチパネル装置は、複数の操作ボタンを含む操作画面を表示し、選択された操作ボタンをタッチパネルを用いて特定する操作手段を備えるタッチパネル装置において、前記複数の操作ボタンは、複数のグループに区分されており、前記操作画面では、何れかのグループに属する1又は複数の操作ボタンは、第1サイズで、その他のグループに属する1又は複数の操作ボタンは、前記第1サイズよりも小さい第2サイズで示されており、前記操作手段は、前記複数のグループの何れかを指定するハードキー手段を含んでおり、前記表示手段は、操作ボタンが前記第2サイズで示されているグループが指定されると、そのグループに属する操作ボタンが、前記第1サイズで示されると共に、そのグループが選択される際に前記第1サイズで示されていた操作ボタンが、前記第2サイズで示されるように変更された前記操作画面を表示することを特徴とする。
【0011】
本発明のタッチパネル装置では、前記複数の操作ボタンの何れかが選択されると、それらのサイズに拘わらず、選択された操作ボタンに対応した処理が行われてよい。また、本発明のタッチパネル装置では、前記複数の操作ボタンの何れかが選択されると、それらのサイズに拘わらず、選択された操作ボタンに対応した動作が行われてよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明のタッチパネル装置によれば、操作画面にて、複数の操作ボタンが大サイズと小サイズとで示されることで、多数の操作ボタンを1つの操作画面に含ませることができ、操作ボタン(又は操作画面)の高階層化が抑制される。それに加えて、本発明のタッチパネル装置では、ボタンサイズ変更エリアを選択することで、又はハードキー手段を操作することで、小サイズの操作ボタンが大サイズになり、それまで大サイズであった操作ボタンは小サイズになる。これにより、タッチパネルの使用者は、所望の操作ボタンを容易に大サイズにして、押し間違いすることなく選択することができる。また、本発明のタッチパネル装置では、操作ボタンの表示サイズがグループ単位で変更されるので、所望の操作ボタンを迅速に探し出すことができる。
【0013】
本発明のタッチパネル装置では、ボタンサイズ変更エリアを選択することで、小サイズの操作ボタンが大サイズになり、それまで大サイズであった操作ボタンが小サイズになることで、操作画面の変更に応じて、操作画面に含まれる操作ボタンの種類及び数を変化させる必要はない。それに加えて、複数の操作ボタンの並べ方を、それらの表示サイズに拘わらずに同じとすることで、タッチパネル装置の使用者は、操作画面の操作に慣れるにつれて、例えば、右下にある操作ボタンは再検索の操作ボタン、中央にある操作ボタンは50音検索の操作ボタンというように、各操作ボタンの種別を、操作ボタンの表示サイズに拘わらず、操作ボタンの単純な位置関係だけで把握できるようになる。また、本発明のタッチパネル装置では、表示サイズに拘わらず、選択された操作ボタンに対応した動作がされることで、操作に習熟した使用者は、表示サイズを変更させることなく迅速に、所望の動作をタッチパネル装置に実行させることができる。
【0014】
このように、本発明のタッチパネル装置は、操作性を犠牲とすることなく多数の操作ボタンを操作画面に表示できるので、表示装置の表示領域が狭い場合に非常に有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を図を用いて説明する。図1は、本発明のタッチパネル装置の一実施例であるナビゲーション装置の概要を示すブロック図である。ナビゲーション装置は、車両に搭載用であって、GPS(Global Positioning System)衛星から受信した電波に基づいて車両位置を特定し、車両位置と共にその付近の地図が示された誘導画面を表示して、誘導経路に沿って車両を誘導することを主たる機能としている。
【0016】
GPS部(1)は、受信アンテナ及びチューナ等で構成されており、GPS衛星から受信した電波を処理して測位用データを取り出す。取り出された測位用データは、インターフェイス部(3)を介して制御部(5)に送られる。制御部(5)は、例えばマイクロコンピュータで構成されており、GPS部(1)から送られた測位用データに基づいて車両の現在位置を特定する。ナビゲーション装置は、所謂ハイブリッド方式を採用しており、車両の向きを検知するためのジャイロセンサ(7)と、車両の速度を検知するための車速センサ(9)とを備えている。インターフェイス部(3)を介して送られたこれらセンサ(7)(9)の信号に基づいて、制御部(5)は、車両の向き及び速度を特定する。
【0017】
制御部(5)は、ナビゲーション装置の制御を統括的に行うと共に、車両位置の特定や経路探索等の各種動作及び処理を実行する。制御部(5)は、例えばマイクロコンピュータで構成されており、制御や動作の手順が記述された各種プログラムを実行するCPU(11)と、CPU(11)で使用されるデータや、後述する記録媒体(17)から読み出されてCPU(11)で実行されるプログラムを一時的に記憶するRAM(13)と、立上げや入出力等に関する基本的な制御を記述したプログラムやフォントデータ等を記憶するROM(15)とを含んでいる。これらCPU(11)等は、図示を省略したバスを介して接続されている。
【0018】
記録媒体(17)には、誘導画面の表示や経路探索などに必要となる地図データベースと、ナビゲーション装置の各種動作を記述したプログラムとが格納されている。制御部(5)は、記録媒体(17)からドライブ部(19)を介してこのプログラムを読み出して実行する。地図データベースには、道路、施設及び背景等の情報を含む地図データ、地図データに基づいて地図や誘導画面を描画する際に参照される描画パラメータ、各種検索にて参照される索引データ、経路誘導用やその他の用途の音声の生成に使用される音声データ等が含まれている。制御部(5)は、実行する動作に必要なデータを、地図データベースから部分的に取り出して参照する。記録媒体(17)には、ハードディスク、メモリーカード又はDVD等が使用される。
【0019】
描画部(21)は、描画専用のCPU等を含むICチップであって、制御部(5)からの指示に基づいて、誘導画面の画像データや後述する操作画面の画像データ等を作成する。描画部(21)で作成された画像データは、表示制御部(23)に送られて、表示制御部(23)の有するRAMに記憶される。表示制御部(23)は、記憶した画像データに基づいて表示部(25)に画像表示用の信号を送り、表示部(25)の表示領域に画像データに係る画面が表示される。表示部(25)には、LCDや有機ELディスプレイなどが使用される。
【0020】
ナビゲーション装置は、使用者の操作手段として、ハードキー(27)及びタッチパネル(29)を備えている。ハードキー(27)は、電源のオン/オフをする電源キーや音量調整用のキー等を含んでいる。ハードキー(27)を構成するキーの1つが押下されると、そのキーの押下を通知する信号がインターフェイス部(33)を介して制御部(5)に送られる。タッチパネル(29)は、例えば、格子状に配置された透明な電極を有する感圧式のタッチパネルであって、表示部(25)の表示領域上に置かれる。タッチパネル(29)が押下されると、位置検出部(31)は、タッチパネル(29)から送られた電圧信号に基づいて、押下された位置の座標情報を通知する信号を生成する。この信号は、インターフェイス部(33)を介して制御部(5)に送られる。
【0021】
音源回路部(35)は、制御部(5)から送られた音声データに基づいて、経路誘導用やその他の用途のアナログ音声信号を生成する。生成されたアナログ音声信号は、スピーカ(37)で再生される。
【0022】
図2(a)乃至(c)は、本実施例のナビゲーション装置の表示部(25)に表示される操作画面(51)の説明図である。操作画面(51)は、ナビゲーション装置の各種動作の実行を指示するメニュー画面であって、操作画面(51)に示された略正方形の9個の操作ボタン(61-69)の何れかを押下することで、選択された操作ボタン(61-69)に対応した動作がナビゲーション装置にて実行される。操作画面(51)の右上には、車両の現在位置を示す地図の表示を指示する操作ボタン(53)も示されている。操作画面(51)の状態は後述するように変化し、図2(a)乃至(c)は夫々、操作画面(51)の異なる状態を示している。
【0023】
9個の操作ボタン(61-69)は、上段、中段及び下段からなる3つのグループに区分されており、操作画面(51)にて、これら操作ボタン(61-69)は、各グループ毎に横並びに配置されている。上段のグループは、自宅を目的地とした誘導動作を指示する第1ボタン(61)と、お気に入りとして設定されている目的地を選択する選択画面の表示を指示する第2ボタン(62)と、現在地付近の地図のスクロール表示を指示する第3ボタン(63)とで構成されている。
【0024】
中段のグループは、目的地の住所の全て又は一部を入力する検索画面の表示を指示する第4ボタン(64)と、目的地とする施設の名称の全て又は一部を50音で入力する検索画面の表示を指示する第5ボタン(65)と、目的地に関するその他のキーワードを入力する検索画面の表示を指示する第6ボタン(66)とで構成されている。
【0025】
下段のグループは、誘導経路を離れた場合などに再度目的地までの経路の探索を指示する第7ボタン(67)と、誘導経路の編集画面の表示を指示する第8ボタン(68)と、ナビゲーション装置の各種設定を行う設定画面の表示を指示する第9ボタン(69)とで構成されている。
【0026】
操作ボタン(61-69)の表示サイズには大小の2種類があって、何れかのグループに属する操作ボタンは、その他のグループに属する操作ボタンよりも大きく示されている。図2(a)に示す状態では、上段のグループに属する第1乃至第3ボタン(61-63)の表示サイズは、その他のグループに属する操作ボタン(64-69)の表示サイズよりも大きくされている。図2(b)に示す状態では、中段のグループに属する第4乃至第6ボタン(64-66)の表示サイズは、その他のグループに属する操作ボタン(61-63)(67-69)の表示サイズよりも大きくされている。図2(c)に示す状態では、下段のグループに属する第7乃至第9ボタン(67-69)の表示サイズは、その他のグループに属する操作ボタン(61-66)の表示サイズよりも大きくされている。各グループの操作ボタンは、大サイズで示される場合には、各操作ボタンの間に僅かな隙間を開けて、操作画面(51)の左端近くから右端近くに渡って並べて描画される。
【0027】
操作画面(51)には、操作ボタンが小サイズで示されているグループの各々に対応して、操作画面(51)の左端近くから右端近くに渡って、横長の帯状のボタンサイズ変更エリア(71-73)が描画されており、ボタンサイズ変更エリア(71-73)の中に、そのグループに属する3個の操作ボタンが小サイズで描画されている。図2(a)に示す状態では、中段のグループに対応したボタンサイズ変更エリア(72)と、下段のグループに対応したボタンサイズ変更エリア(73)とが操作画面(51)内に描画されており、第4乃至第6ボタン(64-66)は、ボタンサイズ変更エリア(72)の中央付近に、これらボタン幅の半分程度の間隔を開けて並べて描画されている。第7乃至第9ボタン(67-69)も、ボタンサイズ変更エリア(73)の中央付近に同様に描画されている。
【0028】
図2(b)に示す状態では、上段のグループに対応したボタンサイズ変更エリア(71)と、下段のグループに対応したボタンサイズ変更エリア(73)とが操作画面(51)に描画されており、これらボタンサイズ変更エリア(71)(73)の中に、上段及び下段グループの操作ボタン(61-63)(67-69)が小サイズで夫々描画されている。図2(c)に示す状態では、上段のグループに対応したボタンサイズ変更エリア(71)と、中段のグループに対応したボタンサイズ変更エリア(72)とが操作画面(51)に描画されており、これらボタンサイズ変更エリア(71)(72)の中に、上段及び中段のグループの操作ボタン(61-63)(64-66)が小サイズで夫々描画されている。
【0029】
ボタンサイズ変更エリア(71-73)が押下されると、操作画面(51)にて、大サイズで示されていた操作ボタンは小サイズの操作ボタンに変更され、押下されたボタンサイズ変更エリア上に描かれている小サイズの操作ボタンは、大サイズの操作ボタンに変更される。図2(a)に示す状態にて、中段のグループに対応したボタンサイズ変更エリア(72)が押下されると、操作画面(51)は、図2(b)に示す状態になり、下段のグループに対応したボタンサイズ変更エリア(73)が押下されると、操作画面(51)は、図2(c)に示す状態になる。図2(b)に示す状態にて、上段のグループに対応したボタンサイズ変更エリア(71)が押下されると、操作画面(51)は、図2(a)に示す状態になり、下段のグループに対応したボタンサイズ変更エリア(73)が押下されると、操作画面(51)は、図2(c)に示す状態になる。図2(c)に示す状態にて、上段のグループに対応したボタンサイズ変更エリア(71)が押下されると、操作画面(51)は、図2(a)に示す状態になり、中段のグループに対応したボタンサイズ変更エリア(72)が押下されると、操作画面(51)は、図2(b)に示す状態になる。
【0030】
大サイズで示されていた操作ボタンが小サイズの操作ボタンに変更され、押下されたボタンサイズ変更エリア内に描かれている小サイズの操作ボタンが、大サイズの操作ボタンに変更されることから、図2(a)乃至(c)の各状態において、操作画面(51)にて、(操作ボタン(61-69)及びボタンサイズ変更エリア(71-73)の意匠に起因した細かな変動を除いて)操作ボタン(61-69)及びボタンサイズ変更エリア(71-73)が全体的に占める範囲に変化はない。つまり、図2(a)乃至(c)に示す何れの状態においても、操作ボタン(61-69)及びボタンサイズ変更エリア(71-73)は、現在地の地図の表示を指示する操作ボタン(53)の下方にて、一定の範囲(図2(c)にて破線で示す)を占めており、この領域から逸脱することはない。
【0031】
表示サイズの大小に拘わらず、操作画面(51)における第1乃至第9ボタン(61-69)の並べ方に変化はない。つまり、図2(a)乃至(c)では、第1乃至第3ボタン(61-63)は左から右へと横に並べられており、第4乃至第6ボタン(64-66)は、第1乃至第3ボタン(61-63)の下方にて左から右へと横に並べられており、第7乃至第9ボタン(67-69)は、第4乃至第6ボタン(64-66)の下方にて左から右へと横に並べられている。
【0032】
図2(a)乃至(c)に示す状態ごとに、第1乃至第9ボタン(61-69)及びボタンサイズ変更エリア(71-73)の各々について(さらには、操作ボタン(53)について)、それらの描画領域に対応させたタッチパネル(29)の検出座標領域が、制御部(5)において設定されている。表示部(25)に操作画面(51)が表示された状態でタッチパネル(29)が押下されると、押下位置の座標情報を含む信号が、インターフェイス部(33)を介して位置検出部(31)から制御部(5)に送られる。制御部(5)は、操作画面(51)が図2(a)乃至(c)に示す状態の何れの状態にあるかを記憶しており、操作画面(51)の状態に対応した検出座標領域の設定に基づいて、押下の有効及び無効を判定し、さらに、押下により選択された操作ボタン(61-69)又はボタンサイズ変更エリア(71-73)を判別する。ボタンサイズ変更エリア(71-73)の何れかが押下されると、制御部(5)は、変更された操作画面(51)の画像データの生成を描画部(21)に指示する。
【0033】
本実施例のナビゲーション装置では、表示サイズの大小によって、第1乃至第9ボタン(61-69)の意匠は若干異なっている。大サイズで示される場合、第1乃至第9ボタン(61-69)を表す略正方形の領域には、それらボタン(61-69)を押下することで選択又は実行される動作を直感的に示す絵と、その動作を端的に記述する文字列とが付加されている。例えば、第1ボタン(61)が大サイズで示されている場合、図2(a)に示すように、第1ボタン(61)には、自宅を目的地として誘導動作を行うことを直感的に示す家の絵と、その動作を端的に記述する「自宅に戻る」という文字列とが付されている。小サイズで示される場合には、文字列を描画しても読み取りが困難なので、第1乃至第9ボタン(61-69)を表す略正方形の領域には、絵のみが示される。例えば、図2(b)及び(c)に示すように、第1ボタン(61)が小サイズで示される場合、第1ボタン(61)には、家の絵のみが付されている。
【0034】
本実施例のナビゲーション装置では、操作画面(51)に多数の操作ボタン(61-69)が示されているが、使用者は、ボタンサイズ変更エリア(71-73)を押下することで、所望の操作ボタン(61-69)を大サイズにして、押し間違えることなく確実に選択できる。つまり、操作画面(51)に多数の操作ボタン(61-69)が設けられているものの、操作ボタン(61-69)の操作性は損なわれていない。また、個々の操作ボタン(61-69)の場所を十分に把握していない使用者は、ボタンサイズ変更エリア(71-73)を押下することで、所望の操作ボタン(61-69)を大サイズにして容易に探し出すことができる。
【0035】
本実施例のナビゲーション装置では、表示サイズの大小に拘わらず、操作ボタン(61-69)が押下されると、制御部(5)は、押下により選択された操作ボタンに対応した動作を実行するようにナビゲーション装置の制御を行う。例えば、図2(a)に示す状態にて、大サイズの第1ボタン(61)が選択されると、現在位置から自宅への経路探索が行われると共に、図3に示す誘導画面が表示される。また、図2(b)又は(c)に示す状態にて、小サイズの第1ボタン(61)が選択されても、経路探索が同様に行われると共に、図3に示す誘導画面(55)が表示部(25)に表示される。小サイズで示されている場合には、第1乃至9ボタン(61-69)は無効にされてもよいが、本実施例のように構成することで、第1乃至9ボタン(61-69)の並びを十分に記憶している使用者は、表示サイズの変更を要することなく所望のボタンを直ちに押下又は選択できる。
【0036】
図4は、本実施例のナビゲーション装置における操作画面(51)の表示動作の手順を示すフローチャートである。この手順を記述したプログラムは、記録媒体(17)から読み出されて、制御部(5)にて実行される。また、操作画面(51)の画像データの作成に使用されるデータも、記録媒体(17)から読み出されて、制御部(5)に記憶される。
【0037】
図3に示す誘導画面に示されたボタン(57)のような、操作画面(51)以外の画面において操作画面(51)の表示を指示する操作ボタンが押下されると、又は、図1のハードキー(27)に含まれる電源キーが押下されてナビゲーション装置の立上げが行われると、デフォルト状態(例えば、図2(a)に示す状態)の操作画面(51)が表示部(25)に表示される(S1)。ステップS1にて、制御部(5)は、デフォルト状態の操作画面(51)の画像データの作成を描画部(21)に指示すると共に、操作画面(51)の状態を記憶する。描画部(21)は、制御部(5)から送られた(背景や操作ボタン(61-69)などの各種構成要素の)画像データを用いて操作画面(51)の画像データを作成し、表示制御部(23)に送る。表示制御部(23)は、その画像データに基づいて操作画面(51)を表示部(25)に表示する。
【0038】
制御部(5)は、タッチパネル(29)の押下位置の座標情報を示す信号を出力する位置検出部(31)を周期的にスキャンすることで、タッチパネル(29)の押下の有無を判定する(S3)。タッチパネル(29)が押下されると、押下位置の座標情報を示す信号がインターフェイス部(33)を介して送られて、制御部(5)は、タッチパネル(29)が押下されたと判定すると共に、押下位置の座標情報を記憶する。
【0039】
ステップS3にて、タッチパネル(29)が押下されたと判定されると、制御部(5)は、押下位置の座標と、現在の操作画面(51)の状態に対応した検出座標領域の設定とに基づいて、第1乃至9ボタン(61-69)及び操作ボタン(53)の何れかが選択されたか否かを判定する(S5)。押下位置の座標が、操作ボタン(61-69)及び操作ボタン(53)の各々について与えられた検出座標領域の何れかに含まれている場合、押下位置の座標を含む検出座標領域に係る操作ボタンが選択されたと判定される。
【0040】
ステップS5にて、操作ボタン(61-69)及び操作ボタン(53)の何れかが選択されたと判定されると、選択された操作ボタンにより指示される動作が、表示部(25)の画面遷移を要するか否かが判定される(S7)。例えば、第1ボタン(61)や操作ボタン(53)により指示される動作は誘導画面の表示であり、第4ボタン(64)により指示される動作は、住所検索用の入力画面の表示である。ステップS7にて、選択された操作ボタンにより指示される動作が、表示部(25)の画面遷移を要すると判定された場合、制御部(5)は、遷移先の画面を表示部(25)に表示する処理を行う(S9)。ステップS7にて、選択された操作ボタンにより指示される動作が、表示部(25)の画面遷移を要しないと判定された場合、制御部(5)は、その動作を実行すると共に、ステップS3及びそれ以降のステップを引き続き実行する。例えば、第7ボタン(67)が選択された場合、表示部(25)に操作画面(51)が表示されたまま、誘導経路の再検索が実行される。
【0041】
ステップS5にて、何れの操作ボタン(61-69)及び操作ボタン(53)も選択されなかったと判定された場合、制御部(5)は、押下位置の座標と、現在の操作画面(51)の状態に対する検出座標領域の設定とに基づいて、ボタンサイズ変更エリア(71-73)が選択されたか否かを判定する(S11)。押下位置の座標が、操作画面(51)に現在示されているボタンサイズ変更エリア(71-73)の各々について与えられた検出座標領域の何れかに含まれている場合、押下位置の座標を含む検出座標領域に係るボタンサイズ変更エリアが選択されたと判定される。
【0042】
ステップS11にて、操作画面(71)に現在示されているボタンサイズ変更エリア(71-73)が選択されなかったと判定された場合、タッチパネル(29)の押下は無効であり、制御部(5)は、ステップS3及びそれ以降のステップを引き続き実行する。
【0043】
ステップS11にて、操作画面(71)に現在示されているボタンサイズ変更エリア(71-73)が選択されたと判定された場合、制御部(5)は操作画面(51)の変更を行う(S13)。ステップS13では、制御部(5)の指示により、描画部(21)は、第1乃至9ボタン(61-69)のうち、大サイズで示されている操作ボタンが小サイズが示されると共に、押下されたボタンサイズ変更エリア(71-73)に対応するグループに属する(小サイズで示されている)操作ボタンが大サイズで示された操作画面(51)の画像データを作成する。そして、この画像データに基づいて、変更された操作画面(51)が表示部(25)に表示される。ステップS13の後、変更された操作画面(51)が表示部(25)に表示された状態で、ステップS3及びそれ以降のステップが実行される。なお、ステップS13にて、制御部(5)は、記憶している操作画面(51)の状態を変更し、その後に行われるステップS5及びS11では、変更された操作画面(51)に対する検出座標領域の設定に基づいて判定が行われる。
【0044】
上記実施例では、描画部(21)にて、図2(a)乃至(c)の各々の状態の操作画面(51)の画像データが作成されているが、これらの操作画面(51)の状態の各々について予め画像データが制御部(5)に記憶されており、操作画面(51)の変更は、制御部(5)に記憶されている画像データを読み出して、表示制御部(23)に記憶されている画像データと置き換えることで行われてもよい。
【0045】
例えば、ステップS1が実行されて、図2(a)に示す状態の操作画面(51)が表示部(25)に表示されている状態で、中段のグループに対応したボタンサイズ変更エリア(72)が選択されると、ステップS3、S5、S11及びS13が実行されて、図2(b)に示す状態の操作画面(51)が表示部(25)に表示される。その後、下段のグループに対応したボタンサイズ変更エリア(73)が選択されると、同様にステップS3、S5、S11及びS13が実行されて、図2(c)に示す状態の操作画面(51)が表示部(25)に表示される。また、例えば、操作画面(51)が図2(a)乃至(c)に示す何れの状態であっても、第1ボタン(61)が押下されると、ステップS3、S5、S7及びS9が実行されて、図3に示す誘導画面(55)が表示部(25)に表示される。
【0046】
図5は、第2実施例のナビゲーション装置において、表示部(25)に表示される操作画面(51)のある状態を示す説明図である。先の実施例では、第1乃至9ボタン(61-69)は、上段、中段及び下段のグループに区別されていたが、第2実施例では、第1乃至9ボタン(61-69)は、左列、中列及び右列からなる3つのグループに区分されている。第1ボタン(61)、第4ボタン(64)及び第7ボタン(67)は左列のグループに、第2ボタン(62)、第5ボタン(65)及び第8ボタン(68)は中列のグループに、第3ボタン(63)、第6ボタン(66)及び第9ボタン(69)は右列のグループに属している。
【0047】
先の実施例と同様に、第2実施例の操作画面(51)でも、何れかのグループに属する操作ボタンが大サイズで示されると共に、その他のグループに属する操作ボタンは小サイズで示される。そして、操作ボタンが小サイズで示されているグループの各々に対応したボタンサイズ変更エリアが操作画面(51)に示される。図5の操作画面(51)では、左列のグループに属する操作ボタン(61)(64)(67)が大サイズで示されており、小サイズで操作ボタンが示されている中列及び左列のグループの各々に対応したボタンサイズ変更エリア(72')(73')が示されている。ボタンサイズ変更エリア(72')(73')は、縦長の略長方形の領域であって、中列のグループに属する操作ボタン(62)(65)(68)は、ボタンサイズ変更エリア(72')の中央付近に、右列のグループに属する操作ボタン(63)(66)(69)は、ボタンサイズ変更エリア(73')の中央付近に配置されている。
【0048】
例えば、中列のグループの各々に対応したボタンサイズ変更エリア(72')が選択されると、操作画面(51)が変更されて、左列のグループに属する操作ボタン(61)(64)(67)が、左列のグループに対応した(ボタンサイズ変更エリア(72')(73')と同様な形態の)ボタンサイズ変更エリアの中央付近に小サイズで示されると共に、中列のグループに属する操作ボタン(62)(65)(68)が、図5に示す操作ボタン(61)(64)(67)のように大サイズで示される。
【0049】
第2実施例のナビゲーション装置における操作画面(51)の表示動作の手順も、図4に示すフローチャートと同様に行われる。第2実施例のナビゲーション装置に関するその他の事項は、第1実施例のナビゲーション装置と同様であるか、又は、本明細書における第1実施例のナビゲーション装置に関する説明から容易に導出可能である。
【0050】
図6(a)は、本発明の第3実施例であるナビゲーション装置の前面を示した正面図であり、 図6(b)は、本発明の第4実施例であるナビゲーション装置の前面を示した正面図である。第1及び第2実施例では、ボタンサイズ変更エリア(71)(72)(73)(72')(73')が押下されることで、操作画面(51)が変更されたが、第3及び第4実施例では、ナビゲーション装置の前面に設けられたハードキーが押下されることで操作画面(51)が変更される。これら実施例の操作画面(51)は、ボタンサイズ変更エリア(71)(72)(73)が描画されていないことを除いて、第1実施例と同様である。
【0051】
図6(a)に示す第3実施例では、上段、中段及び下段からなる操作ボタン(61-69)の3つのグループの各々について、表示サイズ変更用の選択ボタン(81)(82)(83)が設けられている。例えば、選択ボタン(81)が押されると、大サイズで示されている操作ボタンが小サイズになると共に、選択ボタン(81)に対応した上段のグループに属する操作ボタン(61-63)が大サイズになるように操作画面(51)が変更される。選択ボタン(82)(83)も同様である。なお、操作ボタンが大サイズで表示されているグループに対応する選択ボタン(81)(82)(83)が押されても、操作画面(51)の変更は起こらない。なお、選択ボタン(81)(82)(83)は、図1のハードキー(27)に含まれる(図6(a)では、選択ボタン(81)(82)(83)以外のハードキーは図示を省略)。
【0052】
図6(b)に示す第4実施例では、上段、中段及び下段の3つのグループの何れかを指定するアップキー(85)及びダウンキー(87)が設けられている。アップキー(85)が押されると下から上へと、ダウンキー(87)が押されると上から下へと指定されるグループが巡回的に変化する。そして、操作画面(51)では、指定されたグループに属する操作ボタンのみが大サイズで示される。図6(b)では、上段のグループに属する操作ボタン(61-63)が大サイズで示されており、例えば、この状態でダウンキー(87)が押されると、中段のグループに属する操作ボタン(64-66)が大サイズになり、アップキー(85)が押されると、下段のグループに属する操作ボタン(67-69)が大サイズになる。なお、アップキー(85)及びダウンキー(87)は、図1のハードキー(27)に含まれる(図6(b)では、アップキー(85)及びダウンキー(87)以外のハードキーは図示を省略)。
【0053】
図7は、第3実施例であるナビゲーション装置における操作画面(51)の表示動作の手順を示すフローチャートである。ステップS31乃至39は、図4に示すステップS1乃至9と夫々対応しているが、ステップS35にて何れの操作ボタンも押下されなかったと判定された場合、ステップS33及びそれ以降のステップが実行される。また、制御部(5)は、ステップS33にてタッチパネルが押下されていないと判定された場合(つまり、位置検出部(31)をスキャンして押下位置の座標情報を示す信号が得られなかった場合)、選択ボタン(81-83)をスキャンし、各選択ボタン(81-83)からの信号の有無により、選択ボタン(81-83)の何れかが押下されたか否かを判定する(S41)。ステップS41にて、選択ボタン(81-83)の押下を示す信号が制御部(5)に送られなかった場合、ステップS33及びそれ以降のステップが実行される。ステップS41にて、選択ボタン(81-83)の何れかについて押下を示す信号が送られた場合、制御部(5)は、選択ボタン(81-83)の押下が有効であるか否かを判定する(S43)。ステップS43にて、操作ボタンが大サイズで示されているグループに対応したボタンが押されたと判定された場合、選択ボタン(81-83)の押下は無効であるので、ステップS33及びそれ以降のステップが実行される。ステップS43にて、操作ボタンが小サイズで示されているグループに対応したボタンが押されたと判定された場合、選択ボタン(81-83)の押下は有効であるので、図4に示すステップS13と同様なステップS45が実行される。
【0054】
第4実施例であるナビゲーション装置における操作画面(51)の表示動作の手順は、図7にてステップS43を除いたものとして理解できる。第3及び第4実施例のナビゲーション装置に関するその他の事項は、第1実施例のナビゲーション装置と同様であるか、又は、本明細書における第1実施例のナビゲーション装置に関する説明から容易に導出可能である。なお、図5に示す第2実施例のナビゲーション装置における操作ボタン(61-69)のサイズの変更が、図6(a)及び(b)に示す選択ボタン(81)(82)(83)やアップキー(85)及びダウンキー(87)のようなハードキーを用いて行われてもよい。
【0055】
上記実施例では、1つの操作画面(51)に(表示サイズが変化する)9個の操作ボタン(61-69)を描画しており、これら操作ボタン(61-69)を3個ごとに3つのグループに区別しているが、本発明において、操作画面(51)に描画される操作ボタンの数、グループの数、各グループに属する操作ボタンの数は、本発明の目的を達成できる限りにおいて、特に制限されない。グループの数は、2以上であって、各グループには、1個以上の操作ボタンが属していればよい。また、各グループに属する操作ボタンの数は同じである必要はない。
【0056】
本発明において、操作画面(51)に描画される操作ボタン(61-69)及びボタンサイズ変更エリア(71-73)(72')(73')の意匠は特に制限されないが、ボタンサイズ変更エリア(71-73)(72')(73')は、それに対応する操作ボタンの周囲に設けられて、ボタンサイズ変更エリア(71-73)(72')(73')と操作ボタン(61-69)の関係が、視覚的に明らかにされるのが好ましい。また、操作ボタン(61-69)の1つのグループについて、複数のボタンサイズ変更エリアが設けられてもよい。
【0057】
上記実施例は、ナビゲーション装置に本発明を適用したものであるが、本発明は、ナビゲーション装置に限定されることなく、複写機やPDAなどのタッチパネルを用いたGUIを備える電子機器に広く適用される。本明細書におけるタッチパネル装置とは、タッチパネルを用いた操作手段を有するこのような電子機器を指す。
【0058】
上記実施例において、制御部(5)(及び制御部(5)で実行されるプログラム)、描画部(21)、表示制御部(23)、表示部(25)、タッチパネル(29)、位置検出部(31)及びインターフェイス部(33)が、課題を解決するための手段における操作手段に対応している。選択ボタン(81)(82)(83)又はアップキー(85)及びダウンキー(87)は、ハードキー手段に対応している。表示制御部(23)及び表示部(25)は、課題を解決するための手段における表示手段に対応しており、上記実施例における描画部(21)が、課題を解決するための手段における描画手段に、制御部(5)(及び制御部(5)で実行されるプログラム)が制御手段に対応している。また、タッチパネル(29)、位置検出部(31)、インターフェイス部(33)及び制御部(5)(及び制御部(5)で実行されるプログラム)は特定手段に対応している。
【0059】
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或いは範囲を減縮する様に解すべきではない。また、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明のタッチパネル装置の第1実施例であるナビゲーション装置の概要を示すブロック図である。
【図2】図2(a)乃至(c)は、第1実施例のナビゲーション装置に表示される操作画面を示す説明図であって、操作画面の異なる状態を夫々示している。
【図3】第1実施例のナビゲーション装置に表示される誘導画面を示す説明図である。
【図4】第1実施例のナビゲーション装置における操作画面の表示動作を示すフローチャートである。
【図5】第2実施例のナビゲーション装置に表示される操作画面を示す説明図である。
【図6】図6(a)は、第3実施例のナビゲーション装置の正面図であり、図6(b)は、第4実施例のナビゲーション装置の正面図である。
【図7】第3実施例のナビゲーション装置における操作画面の表示動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0061】
(5) 制御部
(21) 描画部
(25) 表示部
(27) ハードキー
(29) タッチパネル
(51) 操作画面
(61-69) 操作ボタン
(71-73) ボタンサイズ変更エリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の操作ボタンを含む操作画面を表示し、選択された操作ボタンをタッチパネルを用いて特定する操作手段を備えるタッチパネル装置において、
前記複数の操作ボタンは、複数のグループに区分されており、
前記操作画面では、何れかのグループに属する1又は複数の操作ボタンは、第1サイズで、その他のグループに属する1又は複数の操作ボタンは、前記第1サイズよりも小さい第2サイズで示されると共に、前記第2サイズで操作ボタンが示されたグループの各々について、ボタンサイズ変更エリアが示されており、
前記操作手段は、選択されたボタンサイズ変更エリアを特定し、前記選択されたボタンサイズ変更エリアに対応するグループに属する操作ボタンが、前記第1サイズで示されると共に、前記選択されたボタンサイズ変更エリアが選択される際に前記第1サイズで示されていた操作ボタンが、前記第2サイズで示されるように変更された前記操作画面を表示することを特徴とするタッチパネル装置。
【請求項2】
複数の操作ボタンを含む操作画面の画像データを作成する描画手段と、前記画像データを用いて前記操作画面を表示する表示手段と、選択された操作ボタンをタッチパネルを用いて特定する特定手段と、前記選択された操作ボタンに対応した動作を実行する制御手段とを備えるタッチパネル装置において、
前記複数の操作ボタンは、複数のグループに区分されており、
前記操作画面では、何れかのグループに属する1又は複数の操作ボタンは、第1サイズで、その他のグループに属する1又は複数の操作ボタンは、前記第1サイズよりも小さい第2サイズで示されると共に、前記第2サイズで操作ボタンが示されたグループの各々について、ボタンサイズ変更エリアが示されており、
前記特定手段は、選択されたボタンサイズ変更エリアを特定し、
前記制御手段は、あるボタンサイズ変更エリアが選択されると、前記描画手段に前記画像データの変更を指示し、前記描画手段は、このボタンサイズ変更エリアに対応するグループに属する操作ボタンが前記第1サイズで示されると共に、そのボタンサイズ変更エリアが選択される際に前記第1サイズで示されていた操作ボタンが、前記第2サイズで示されるように前記画像データを変更することを特徴とするタッチパネル装置。
【請求項3】
複数の操作ボタンを含む操作画面を表示し、選択された操作ボタンをタッチパネルを用いて特定する操作手段を備えるタッチパネル装置において、
前記複数の操作ボタンは、複数のグループに区分されており、
前記操作画面では、何れかのグループに属する1又は複数の操作ボタンは、第1サイズで、その他のグループに属する1又は複数の操作ボタンは、前記第1サイズよりも小さい第2サイズで示されており、
前記操作手段は、前記複数のグループの何れかを指定するハードキー手段を含んでおり、
前記表示手段は、操作ボタンが前記第2サイズで示されているグループが指定されると、そのグループに属する操作ボタンが、前記第1サイズで示されると共に、そのグループが選択される際に前記第1サイズで示されていた操作ボタンが、前記第2サイズで示されるように変更された前記操作画面を表示することを特徴とするタッチパネル装置。
【請求項4】
前記複数の操作ボタンの並べ方は、それらのサイズに拘わらず同じである、請求項1乃至3の何れかに記載のタッチパネル装置。
【請求項5】
前記複数の操作ボタンの何れかが選択されると、それらのサイズに拘わらず、選択された操作ボタンに対応した動作が行われる、請求項1乃至4の何れかに記載のタッチパネル装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−243128(P2008−243128A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−86666(P2007−86666)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】