説明

チャージトラップインシュレータメモリ装置

【課題】ナノスケールチャージトラップインシュレータメモリ装置において維持特性を向上させ、多数のセル絶縁層を用いて多数のチャージトラップインシュレータセルアレイが垂直方向に積層してセル集積容量を高める技術を開示する。
【解決手段】下部ワードラインと、下部ワードラインの上部に形成されフローティング状態を維持するP型フロートチャンネルと、P型フロートチャンネルの上部に形成されデータが格納されるチャージトラップインシュレータと、チャージトラップインシュレータゲートの上部に下部ワードラインと平行に形成された上部ワードラインと、フロートチャンネルの両側に形成されたN型ドレイン領域及びN型ソース領域とを含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チャージトラップインシュレータ(Charge trap insulator)メモリ装置に関し、より詳しくはナノスケール(Nano scale)チャージトラップインシュレータメモリ装置において維持(retention)特性を向上させ、多数のセル絶縁層を用いて多数のチャージトラップインシュレータセルアレイが垂直方向に積層してセル集積容量を高める技術に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、従来の技術に係るチャージトラップインシュレータ装置のメモリセルの断面図である。
【0003】
チャージトラップインシュレータメモリ装置のメモリセルはP型基板2上に形成されたN型ドレイン領域4と、N型ソース領域6を含み、チャンネル領域の上部に順次形成される第1の絶縁層8、チャージトラップインシュレータ10、第2の絶縁層12及びワードライン14を含む。
【0004】
このような構成を有する従来のチャージトラップインシュレータメモリ装置のメモリセルは、チャージトラップインシュレータ10に格納された電荷(Charge)の状態によりメモリセルのチャンネル抵抗が異なることになる。
【0005】
即ち、チャージトラップインシュレータ10に電子が格納されていればチャンネルに陽(+)のチャンネル電荷を誘導するので、メモリセルは高抵抗チャンネル状態となりオフ状態となる。
【0006】
一方、チャージトラップインシュレータ10に正孔が格納されていればチャンネルに陰(−)のチャンネル電荷を誘導するので、メモリセルは低抵抗チャンネル状態となりオン状態となる。
【0007】
このように、チャージトラップインシュレータの電荷の種類を選択して書き込むことにより、非揮発性メモリセルとして動作することができる。
【0008】
しかし、前記の従来のチャージトラップインシュレータメモリ装置のメモリセルはセルの大きさが小さくなると(Scale Down)、維持特性などにより正常の動作の具現が難しくなるという問題点がある。
【0009】
特に、ナノスケールレベルのチャージトラップインシュレータ構造のメモリセルは、低電圧ストレスにおいても維持特性が弱くなり、読出し時にワードラインに任意の電圧を印加する方法を適用することができないという問題点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
前記のような問題点を解決するための本発明の目的は、ナノスケールレベルのチャージトラップインシュレータ構造のメモリセルが低電圧で動作可能にすることにある。
【0011】
前記のような問題点を解決するための本発明の他の目的は、多数のセル絶縁層を用いて多数のチャージトラップインシュレータセルアレイが垂直方向に積層してセル集積容量を高めることにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置は、下部ワードラインと、前記下部ワードラインの上部に形成されフローティング状態を維持するフロートチャンネル層と、前記フロートチャンネル層の上部に形成され、データが格納されるチャージトラップインシュレータと、前記チャージトラップインシュレータの上部に前記下部ワードラインと平行に形成された上部ワードラインとを含み、前記下部ワードライン及び前記上部ワードラインのレベル状態に従い前記チャージトラップインシュレータにデータを書き込み、前記チャージトラップインシュレータに格納された電荷の極性状態に従い前記フロートチャンネル層に互いに異なるチャンネル抵抗を誘導し、該当するデータの読出し動作を行なうことを特徴とする。
【0013】
さらに、本発明に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置は、下部ワードラインと、前記下部ワードラインの上部に形成された第1の絶縁層と、前記第1の絶縁層の上部に形成されてフローティング状態を維持するP型フロートチャンネルと、前記P型フロートチャンネルの上部に形成された第2の絶縁層と、前記第2の絶縁層の上部に形成され電荷が格納されるチャージトラップインシュレータと、前記チャージトラップインシュレータの上部に形成された第3の絶縁層と、前記第3の絶縁層の上部に形成された上部ワードラインと、前記フロートチャンネルの両側に形成されたN型ドレイン領域及びN型ソース領域とを含み、 前記下部ワードラインが選択された状態で前記上部ワードラインのレベル状態に従い前記チャージトラップインシュレータにデータを書き込み、前記チャージトラップインシュレータに格納された電荷の極性状態に従い前記フロートチャンネルに互いに異なるチャンネル抵抗を誘導してデータを読み出すことを特徴とする。
【0014】
さらに、本発明に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置は、多数のチャージトラップインシュレータメモリセルを含み、多層に積層された多数の単位メモリセルアレイを含み、前記チャージトラップインシュレータメモリセルは下部ワードラインと、前記下部ワードラインの上部に形成された第1の絶縁層と、前記第1の絶縁層の上部に形成されフローティング状態を維持するP型フロートチャンネルと、前記P型フロートチャンネルの上部に形成された第2の絶縁層と、前記第2の絶縁層の上部に形成され電荷が格納されるチャージトラップインシュレータと、前記チャージトラップインシュレータの上部に形成された第3の絶縁層と、前記第3の絶縁層の上部に形成された上部ワードラインと、前記フロートチャンネルの両側に形成されたN型ドレイン領域及びN型ソース領域とを含み、前記下部ワードラインが選択された状態で前記上部ワードラインのレベル状態に従い前記チャージトラップインシュレータにデータを書き込み、前記チャージトラップインシュレータに格納された電荷の極性状態に従い前記フロートチャンネルに互いに異なるチャンネル抵抗を誘導し、データを読み出すことを特徴とする。
【0015】
さらに、本発明に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置は、多数のチャージトラップインシュレータメモリセルを含み、多層に積層された多数の単位メモリセルアレイを含み、前記チャージトラップインシュレータメモリセルは下部ワードラインと、前記下部ワードラインの上部に形成された第1の絶縁層と、前記第1の絶縁層の上部に形成されフローティング状態を維持するP型フロートチャンネルと、前記P型フロートチャンネルの上部に形成された第2の絶縁層と、前記第2の絶縁層の上部に形成され電荷が格納されるチャージトラップインシュレータと、前記チャージトラップインシュレータの上部に形成された第3の絶縁層と、前記第3の絶縁層の上部に形成された上部ワードラインと、前記フロートチャンネルの両側に形成されたN型ドレイン領域及びN型ソース領域とを含み、前記多数のメモリセルアレイの前記多数のメモリセルの前記下部ワードラインが共通に連結され、前記下部ワードラインが選択された状態で前記上部ワードラインのレベル状態に従い前記チャージトラップインシュレータにデータを書き込み、前記チャージトラップインシュレータに格納された電荷の極性状態に従い前記フロートチャンネルに互いに異なるチャンネル抵抗を誘導し、データを読み出すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置は、ナノスケールレベルのチャージトラップインシュレータを用いたメモリセル構造においてスケールダウン現象を克服することができるという効果が得られる。
【0017】
さらに、本発明に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置は、多数のセル絶縁層を用い、多数のチャージトラップインシュレータセルアレイを断面方向に積層してセルの集積容量をセルアレイの積層数ほど高めることができるという効果が得られる。
【0018】
なお、本発明について、好ましい実施の形態を基に説明したが、これらの実施の形態は、例を示すことを目的として開示したものであり、当業者であれば、本発明に係る技術思想の範囲内で、多様な改良、変更、付加等が可能である。このような改良、変更等も、特許請求の範囲に記載した本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
前述の目的及びその他の目的と本発明の特徴及び長所は、図面と関連した次の詳細な説明を介しより明らかになるはずである。
以下、図を参照して本発明に係る実施の形態を詳しく説明する。
【0020】
図2A及び図2Bは、本発明に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置の単位メモリセルの断面図である。
【0021】
図2Aは、ワードラインと平行方向に切断した単位メモリセルの断面図である。
先ず、下部ワードライン16が最下部層に形成され、上部ワードライン18が最上部層に形成される。下部ワードライン16と上部ワードラインは互いに平行に配置され、同一のローアドレスデコーダにより駆動される。
【0022】
下部ワードライン10の上部には第1の絶縁層20,フロートチャンネル22,第2の絶縁層24,チャージトラップインシュレータ26及び第3の絶縁層28が順次形成される。ここで、フロートチャンネル22はP型半導体を用いて形成する。
【0023】
図2Bは、ワードラインと垂直方向に切断した単位メモリセルの断面図である。
先ず、下部ワードライン16が最下部層に形成され、上部ワードライン18が最上部層に形成される。下部ワードライン16と上部ワードラインは互いに平行に配置される。
【0024】
下部ワードライン10の上部には第1の絶縁層20,フロートチャンネル22,第2の絶縁層24,チャージトラップインシュレータ26及び第3の絶縁層28が順次形成される。ここで、フロートチャンネル22の両側にN型ドレイン30及びN型ソース32が形成される。
【0025】
さらに、フロートチャンネル22,N型ドレイン30及びN型ソース32は炭素ナノチューブ(Carbon Nano Tube)形態となるか、シリコン、ゲルマニウム(Ge)、有機半導体などその他の材料で形成することができる。
【0026】
このように形成された本発明に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置の単位メモリセルは、チャージトラップインシュレータ26に格納された電荷の状態に従いメモリセルのチャンネル抵抗が変化する。
【0027】
即ち、チャージトラップインシュレータ26に電子が格納されていれば、メモリセルのチャンネルに陽(+)のチャンネル電荷を誘導するので、メモリセルは高抵抗チャンネル状態としてオフ状態となる。
【0028】
一方、チャージトラップインシュレータ26に正孔が格納されていればチャンネル陰(−)の電荷を誘導するので、メモリセルは低抵抗チャンネル状態としてオン状態となる。
【0029】
このようにチャージトラップインシュレータ26の電荷の種類を選択して書き込むことにより非揮発性メモリセルとして動作することができる。
【0030】
図3A及び図3Bは、本発明に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置のハイレベルデータ「1」を書込み及び読出しする動作を説明するための図である。
【0031】
先ず、図3Aはハイレベルデータ「1」の書込み動作を示す概念図である。
下部ワードライン16に接地電圧GNDを印加し、上部ワードライン18に陰の電圧−Vを印加する。このとき、ドレイン領域30とソース領域32は接地電圧GND状態となるようにする。
【0032】
このような場合、第1の絶縁層20,第2の絶縁層24及び第3の絶縁層28の間のキャパシタの電圧分配によりチャージトラップインシュレータ26とチャンネル領域22との間に電圧が加えられると、チャージトラップインシュレータ26に陽の電荷が蓄積されるため電子がチャンネル領域に放出される。従って、チャージトラップインシュレータ26は陽の電荷が蓄積された状態となる。
【0033】
一方、図3Bはハイレベルデータ「1」の読出し動作を示す概念図である。
下部ワードライン16と上部ワードライン18に接地電圧GNDを印加すれば、チャンネル領域22に陰の電荷が誘導され、ドレイン領域30とソース領域32はグラウンド状態であるため、チャンネル領域22はオン状態となる。
【0034】
これに伴い、読出し動作モード時にメモリセルに格納されたデータ「1」を読み出すことができるようになる。このとき、ドレイン領域30とソース領域32に僅かな電圧差を与えると、チャンネル領域22がオン状態なので多くの電流が流れることになる。
【0035】
図4A及び図4Bは、本発明に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置のローレベルデータ「0」を書込み及び読出しする動作を説明するための図である。
【0036】
先ず、図4Aはローレベルデータ「0」の書込み動作を示す概念図である。
ドレイン領域30及びソース領域32に接地電圧GNDを印加し、下部ワードライン16及び上部ワードライン18に陽の電圧+Vを印加すれば、チャンネルがオン状態となり、チャンネルに接地電圧のチャンネルが形成される。
【0037】
チャンネル22の接地電圧と上部ワードライン18の陽の電圧+Vとの間に高い電圧差が形成されるので、チャンネル領域22の電子がチャージトラップインシュレータ26に移動して蓄積される。
【0038】
一方、チャージトラップインシュレータ26にハイレベルデータ「1」が格納された状態でドレイン領域30及びソース領域32に陽の電圧+Vを印加すれば、チャンネルがオフ状態となり、チャンネルに接地電圧のチャンネルが形成されない。
【0039】
チャンネル領域22のフローティング状態の陽の電圧と上部ワードライン18の陽の電圧+Vとの間に電圧差がないので、チャージトラップインシュレータ26への電子移動は発生しない。
【0040】
従って、チャージトラップインシュレータ26は以前の状態を維持する。即ち、以前に格納されたハイレベルデータ「1」を維持するため、選択的にローレベルデータ「0」を書き込むことができる。
【0041】
図4Bは、ローレベルデータ「0」の読出し動作を示す概念図である。
下部ワードライン16及び上部ワードライン18に接地電圧GNDを印加し、ドレイン領域30及びソース領域32の間に僅かな電圧差を与えると、チャンネル22がオフになっているので少ないオフ電流が流れる。
【0042】
従って、前記のような読出しモードでは下部ワードライン16及び上部ワードライン18を接地電圧GNDにし、チャージトラップインシュレータ26に電圧ストレスが加えられないのでメモリセルの維持特性が向上される。
【0043】
図5は、本発明に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置のレイアウト平面図である。
【0044】
図5に示されているように、多数のワードラインWLと多数のビートラインBLの交差点に単位メモリセルUCが配置される。
【0045】
上部ワードラインWLと下部ワードラインBWLが互いに同一の方向に平行に配置され、ビットラインBLはワードラインWLと垂直方向に配置される。
【0046】
図6Aは、図5のレイアウト平面図においてワードラインWLと平行のA−A'方向の断面図である。
図6Aに示されているように、同一の下部ワードライン16 BWL_1及び上部ワードライン18 WL_1にカラム方向に多数の単位メモリセルUCが形成される。
【0047】
図6Bは、図5のレイアウト平面図においてワードラインWLと垂直のB−B'方向の断面図である。
図6Bに示されているように、同一のビットラインBL_1にロー方向に多数の単位メモリセルUCが形成される。
【0048】
図7は、本発明に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置が多層構造を有する場合を示す断面図である。
図7に示されているように、多数のセル絶縁層COL_1〜COL_4を形成して多数のチャージトラップインシュレータセルアレイが断面方向に積層される構造である。従って、同一の面積にセルの集積容量を積層数ほど高めることができる。
【0049】
図8は、本発明に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置の他の実施の形態を示すレイアウト平面図である。
図8に示されているように、図5に示した平面図と類似するが、下部ワードライン16 BWL_Sを一定のセルアレイ範囲で共通に用いる。そして、多数の上部ワードライン18 WLはカラム方向に多数個が備えられ、多数のビットラインBLはロー方向に多数個が備えられる。さらに、多数の上部ワードライン18 WLと多数のビットラインBLが交差する領域に多数の単位メモリセルUCが配置される。
【0050】
図9Aは、図8のレイアウト平面図においてワードラインWLと平行にC−C'方向の断面図である。
図9Aに示されているように、同一の下部ワードライン16 BWL_1及び上部ワードライン18 WL_1にカラム方向に多数の単位メモリセルUCが形成される。
【0051】
図9Bは、図8のレイアウト平面図においてワードラインWLと垂直のD−D'方向の断面図である。
図9Bに示されているように、同一のビットラインBL_1にロー方向に多数の単位メモリセルUCが形成される。ここで、下部ワードライン16 BWL_Sは共通に連結される。
【0052】
図10は、図8に示した本発明の他の実施の形態に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置が多層構造を有する場合を示す断面図である。
図10に示されているように、図8に示した単位セルアレイが多層構造に積層される。そして、各々の単位セルアレイは多数の絶縁層COLを介し互いに分離される。
【0053】
本発明では、P型チャンネル領域22の両側にN型ドレイン領域30及びN型ソース領域32が形成される場合の例をあげて説明したが、P型チャンネル領域22の両側にP型ドレイン領域及びP型ソース領域が形成される場合にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】従来の技術に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置のメモリセルの断面図である。
【図2A】本発明に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置の単位メモリセルの断面図である。
【図2B】本発明に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置の単位メモリセルの断面図である。
【図3A】本発明に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置のハイレベルデータ「1」を書込み及び読出しする動作を説明するための図である。
【図3B】本発明に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置のハイレベルデータ「1」を書込み及び読出しする動作を説明するための図である。
【図4A】本発明に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置のローレベルデータ「0」を書込み及び読出しする動作を説明するための図である。
【図4B】本発明に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置のローレベルデータ「0」を書込み及び読出しする動作を説明するための図である。
【図5】本発明に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置のレイアウト平面図である。
【図6A】図5のレイアウト平面図においてワードラインWLと平行のA−A'方向の断面図である。
【図6B】図5のレイアウト平面図においてワードラインWLと垂直のB−B'方向の断面図である。
【図7】本発明に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置が多層構造を有する場合を示す断面図である。
【図8】本発明に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置の他の実施の形態を示すレイアウト平面図である。
【図9A】図8のレイアウト平面図においてワードラインWLと平行のC−C'方向の断面図である。
【図9B】図8のレイアウト平面図においてワードラインWLと垂直のD−D'方向の断面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態に係るチャージトラップインシュレータメモリ装置が多層構造を有する場合を示す断面図である。
【符号の説明】
【0055】
2 P型基板
4 N型ドレイン領域
6 N型ソース領域
8 第1の絶縁層
10 チャージトラップインシュレータ
12 第2の絶縁層
14 ワードライン
16 下部ワードライン
18 上部ワードライン
20 第1の絶縁層
22 フロートチャンネル
24 第2の絶縁層
26 チャージトラップインシュレータ
28 第3の絶縁層
30 N型ドレイン
32 N型ソース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部ワードラインと、
前記下部ワードラインの上部に形成されフローティング状態を維持するフロートチャンネル層と、
前記フロートチャンネル層の上部に形成され、データが格納されるチャージトラップインシュレータと、
前記チャージトラップインシュレータの上部に前記下部ワードラインと平行に形成された上部ワードラインとを含み、
前記下部ワードライン及び前記上部ワードラインのレベル状態に従い前記チャージトラップインシュレータにデータを書き込み、
前記チャージトラップインシュレータに格納された電荷の極性状態に従い前記フロートチャンネル層に互いに異なるチャンネル抵抗を誘導し、該当するデータの読出し動作を行なうことを特徴とするチャージトラップインシュレータメモリ装置。
【請求項2】
前記フロートチャンネル層は炭素ナノチューブ、シリコン、ゲルマニウム、有機半導体のうち少なくともいずれか一つでなることを特徴とする請求項1に記載のチャージトラップインシュレータメモリ装置。
【請求項3】
前記フロートチャンネル層はN型ドレイン、P型チャンネル及びN型ソースを含むことを特徴とする請求項1に記載のチャージトラップインシュレータメモリ装置。
【請求項4】
前記フロートチャンネル層はP型ドレイン、P型チャンネル及びP型ソースを含むことを特徴とする請求項1に記載のチャージトラップインシュレータメモリ装置。
【請求項5】
下部ワードラインと、
前記下部ワードラインの上部に形成された第1の絶縁層と、
前記第1の絶縁層の上部に形成されてフローティング状態を維持するP型フロートチャンネルと、
前記P型フロートチャンネルの上部に形成された第2の絶縁層と、
前記第2の絶縁層の上部に形成され電荷が格納されるチャージトラップインシュレータと、
前記チャージトラップインシュレータの上部に形成された第3の絶縁層と、
前記第3の絶縁層の上部に形成された上部ワードラインと、
前記フロートチャンネルの両側に形成されたN型ドレイン領域及びN型ソース領域とを含み、
前記下部ワードラインが選択された状態で前記上部ワードラインのレベル状態に従い前記チャージトラップインシュレータにデータを書き込み、
前記チャージトラップインシュレータに格納された電荷の極性状態に従い前記フロートチャンネルに互いに異なるチャンネル抵抗を誘導してデータを読み出すことを特徴とするチャージトラップインシュレータメモリ装置。
【請求項6】
前記フロートチャンネル及びN型ドレイン領域及びN型ソース領域は炭素ナノチューブ、シリコン、ゲルマニウム、有機半導体のうち少なくともいずれか一つでなることを特徴とする請求項5に記載のチャージトラップインシュレータメモリ装置。
【請求項7】
前記フロートチャンネルは、前記チャージトラップインシュレータに電子が格納されていれば陽の電荷が誘導されて高抵抗状態となり、オフ状態となることを特徴とする請求項5に記載のチャージトラップインシュレータメモリ装置。
【請求項8】
前記フロートチャンネルは、前記チャージトラップインシュレータに正孔が格納されていれば陰の電荷が誘導されて低抵抗状態となり、オン状態となることを特徴とする請求項5に記載のチャージトラップインシュレータメモリ装置。
【請求項9】
前記チャージトラップインシュレータは前記下部ワードラインに陽の電圧を、前記上部ワードラインに陰の電圧を、前記ドレイン領域と前記ソース領域に接地電圧を印加して前記フロートチャンネルの電子が流入され、ハイレベルデータを書き込むことを特徴とする請求項5に記載のチャージトラップインシュレータメモリ装置。
【請求項10】
前記フロートチャンネルは、前記下部ワードラインと前記上部ワードラインに接地電圧を印加した状態で前記チャージインシュレータに格納された電子によりターンオンされ、ハイレベルデータを読み出すことを特徴とする請求項9に記載のチャージトラップインシュレータメモリ装置。
【請求項11】
前記チャージトラップインシュレータは前記下部ワードラインと前記上部ワードラインに陽の電圧を、前記ドレイン領域と前記ソース領域に接地電圧を印加し、電子を前記フロートチャンネルに放出してローレベルデータを書き込むことを特徴とする請求項5に記載のチャージトラップインシュレータメモリ装置。
【請求項12】
前記チャージトラップインシュレータは、前記下部ワードラインと前記上部ワードラインに陽の電圧を印加した状態で前記ドレイン領域と前記ソース領域に陽の電圧を印加し、以前に格納されたハイレベルデータを維持することを特徴とする請求項11に記載のチャージトラップインシュレータメモリ装置。
【請求項13】
前記フロートチャンネルは、前記下部ワードラインと前記上部ワードラインに接地電圧を印加した状態で前記チャージトラップインシュレータの極性に従いオフされ、ローレベルデータを読み出すことを特徴とする請求項5に記載のチャージトラップインシュレータメモリ装置。
【請求項14】
多数のチャージトラップインシュレータメモリセルを含み、多層に積層された多数の単位メモリセルアレイを含み、
前記チャージトラップインシュレータメモリセルは
下部ワードラインと、
前記下部ワードラインの上部に形成された第1の絶縁層と、
前記第1の絶縁層の上部に形成されフローティング状態を維持するP型フロートチャンネルと、
前記P型フロートチャンネルの上部に形成された第2の絶縁層と、
前記第2の絶縁層の上部に形成され電荷が格納されるチャージトラップインシュレータと、
前記チャージトラップインシュレータの上部に形成された第3の絶縁層と、
前記第3の絶縁層の上部に形成された上部ワードラインと、
前記フロートチャンネルの両側に形成されたN型ドレイン領域及びN型ソース領域とを含み、
前記下部ワードラインが選択された状態で前記上部ワードラインのレベル状態に従い前記チャージトラップインシュレータにデータを書き込み、
前記チャージトラップインシュレータに格納された電荷の極性状態に従い前記フロートチャンネルに互いに異なるチャンネル抵抗を誘導し、データを読み出すことを特徴とするチャージトラップインシュレータメモリ装置。
【請求項15】
前記多数の単位メモリセルアレイは、セルアレイ絶縁層により互いに分離されることを特徴とする請求項14に記載のチャージトラップインシュレータメモリ装置。
【請求項16】
多数のチャージトラップインシュレータメモリセルを含み、多層に積層された多数の単位メモリセルアレイを含み、
前記チャージトラップインシュレータメモリセルは
下部ワードラインと、
前記下部ワードラインの上部に形成された第1の絶縁層と、
前記第1の絶縁層の上部に形成されフローティング状態を維持するP型フロートチャンネルと、
前記P型フロートチャンネルの上部に形成された第2の絶縁層と、
前記第2の絶縁層の上部に形成され電荷が格納されるチャージトラップインシュレータと、
前記チャージトラップインシュレータの上部に形成された第3の絶縁層と、
前記第3の絶縁層の上部に形成された上部ワードラインと、
前記フロートチャンネルの両側に形成されたN型ドレイン領域及びN型ソース領域とを含み、
前記多数のメモリセルアレイの前記多数のメモリセルの前記下部ワードラインが共通に連結され、
前記下部ワードラインが選択された状態で前記上部ワードラインのレベル状態に従い前記チャージトラップインシュレータにデータを書き込み、
前記チャージトラップインシュレータに格納された電荷の極性状態に従い前記フロートチャンネルに互いに異なるチャンネル抵抗を誘導し、データを読み出すことを特徴とするチャージトラップインシュレータメモリ装置。
【請求項17】
前記多数の単位メモリセルアレイは、セルアレイ絶縁層により互いに分離されることを特徴とする請求項16に記載のチャージトラップインシュレータメモリ装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−190932(P2006−190932A)
【公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−145561(P2005−145561)
【出願日】平成17年5月18日(2005.5.18)
【出願人】(591024111)株式会社ハイニックスセミコンダクター (1,189)
【氏名又は名称原語表記】HYNIX SEMICONDUCTOR INC.
【住所又は居所原語表記】San 136−1,Ami−Ri,Bubal−Eup,Ichon−Shi,Kyoungki−Do,Korea
【Fターム(参考)】