説明

デュアル・ダマシン配線及びその形成方法

【課題】 デュアル・ダマシン配線の形成方法を改善し、デュアル・ダマシン配線効率を向上させる新たなデュアル・ダマシン配線構造体を提供すること。
【解決手段】 デュアル・ダマシン相互接続構造体及び該構造体を形成する方法であり、該構造体はデュアル・ダマシン配線を誘電体層に含み、該デュアル・ダマシン配線は該誘電体層の厚さと比べて小さい距離にわたって該誘電体層内に延び、デュアル・ダマシン・ビア・バーは該デュアル・ダマシン配線の底面と一体になっており、かつ、該底面から該誘電体層の底面に向かって延びる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は集積回路の分野に関し、より具体的には、デュアル・ダマシン配線構造体、及び該デュアル・ダマシン配線構造体を形成する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デュアル・ダマシン配線は、従来の相互接続方法に比べて密度を高められるため、半導体及び他の構造体を集積回路に相互接続する方法として用いられる。業界では、デュアル・ダマシン配線の形成方法を改善し、デュアル・ダマシン配線効率を向上させる新たなデュアル・ダマシン配線構造体を絶えず探している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
デュアル・ダマシン配線の作成方法を改善し、デュアル・ダマシン配線効率を向上させる新たなデュアル・ダマシン配線構造体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様は、第1の誘電体層を備え、多数の第1のダマシン導電性配線又はデュアル・ダマシン導電性配線を含み、該第1のダマシン導電性配線又はデュアル・ダマシン導電性配線の各々が該第1の誘電体層の上面から該第1の誘電体層の底面に向かって該第1の誘電体層の厚さと比べて小さいか、等しいか、又は大きい距離にわたって延びる、第1の相互接続レベルと、該第1の誘電体層の真上にあって、該第1の誘電体層と接触し、第2の誘電体層を備え、多数の第2のデュアル・ダマシン導電性配線を含み、該第2のデュアル・ダマシン導電性配線の各々が該第2の誘電体層の上面から該第2の誘電体層の底面に向かって該第2の誘電体層の厚さと比べて小さい距離にわたって延びる、第2の相互接続レベルと、該第2の相互接続レベル内にあって、該多数の第2のデュアル・ダマシン導電性配線のうちの1つの底面及び該多数の第1のデュアル・ダマシン導電性配線のうちの1つの上面と一体になってこれらから延び、幅と比べて大きい長さを有するデュアル・ダマシン導電性ビア・バーであって、該長さ及び幅が該第2の誘電体層の該上面によって画定される面に延びるデュアル・ダマシン導電性ビア・バーと、を備えるデュアル・ダマシン構造体である。
【0005】
本発明の第2の態様は、第1の誘電体層を備え、多数の第1のダマシン導電性配線又はデュアル・ダマシン導電性配線を含み、該第1のダマシン導電性配線又はデュアル・ダマシン導電性配線の各々が該第1の誘電体層の上面から該第1の誘電体層の底面に向かって該第1の誘電体層の厚さと比べて小さい距離にわたって延びる、第1の相互接続レベルを形成するステップと、該第1の誘電体層の真上にあって、該第1の誘電体層と接触し、第2の誘電体層を備え、多数の第2のデュアル・ダマシン導電性配線を含み、該第2のデュアル・ダマシン導電性配線の各々が該第2の誘電体層の上面から該第2の誘電体層の底面に向かって該第2の誘電体層の厚さと比べて小さい距離にわたって延びる、第2の相互接続レベルを形成するステップと、該第2の相互接続レベル内にあって、該多数の第2のデュアル・ダマシン導電性配線のうちの1つの底面及び該多数の第1のデュアル・ダマシン導電性配線のうちの1つの上面と一体になってこれらから延び、幅と比べて大きい長さを有するデュアル・ダマシン導電性ビア・バーであって、該長さ及び幅が該第2の誘電体層の該上面によって画定される面に延びるデュアル・ダマシン導電性ビア・バーを形成するステップとを含む、デュアル・ダマシン構造体を形成する方法である。
【0006】
本発明の第3の態様は、(a)基板を準備するステップと、(b)該基板の上面に誘電体層を形成するステップと、(c)幅と比べて大きい長さを有するビア・バー開口部であって、該長さ及び幅が該誘電体層の上面によって画定される面に延び、該誘電体層の厚さ全体を通って延びるビア・バー開口部を、該誘電体層に形成するステップと、(d)該ビア・バー開口部に位置合わせされ、該誘電体層の該上面から該誘電体層の底面に向かって、該誘電体層の厚さと比べて小さい距離にわたって延びる第1のトレンチ(溝)を、該誘電体層にエッチングするステップと、(e)該ビア・バー開口部を充填する反射防止膜を該誘電体層の該上面に塗布するステップと、(f)マスク層を該反射防止膜の上面に塗布するステップと、(g)該ビア・バー開口部から該反射防止膜をエッチングし、該誘電体層の該上面から該誘電体層の該底面に向かって該誘電体層の厚さと比べて小さい距離にわたって延びる第1のトレンチを、該誘電体層の該ビア・バー開口部上に形成するステップと、(h)該マスク層及びすべての残留反射防止膜を除去するステップと、(i)該第1のトレンチ及び該ビア・バー開口部を導電体によって充填するステップとを含む、デュアル・ダマシン構造体を形成する方法である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の特徴は、特許請求の範囲に記述される。しかしながら、本発明自体は、添付図面と併せて読まれたときに、例示的な実施形態に関する以下の詳細な説明を参照することによって、最も良く理解されるであろう。
【0008】
ダマシン・プロセスは、配線トレンチ又はビア開口部を誘電体層に形成し、トレンチを充填するのに十分な厚さの導電体を誘電体の上面に堆積させ、余分な導電体を除去して導電体の表面が誘電体層の表面と同一面になるように化学的機械研磨(CMP)処理を行うことによって、ダマシン配線(又はダマシン・ビア)を形成するプロセスである。
【0009】
デュアル・ダマシン・プロセスは、誘電体層の厚さ全体を通してビア開口部を形成し、続いて、いずれかの所与の断面において、該誘電体層の途中までトレンチを形成するプロセスである。全てのビア開口部は、上方の一体型配線トレンチ及び下方の配線トレンチと交わるが、全てのトレンチがビア開口部と交わる必要はない。トレンチ及びビア開口部を充填するのに十分な厚さの導電体を誘電体の上面に堆積させ、トレンチの中の導電体の表面が誘電体層の表面と同一面になるようにCMP処理を行うことによって、デュアル・ダマシン配線と、一体型デュアル・ダマシン・ビアを有するデュアル・ダマシン配線とを形成する。
【0010】
図1から図6までは、本発明に係るダマシン配線要素の形成を示す断面図である。図1において、誘電体拡散バリア層115が、基板105の上面100に形成される。誘電体拡散バリア層115の上面110には、層間誘電体(ILD)層120が形成される。ILD層120は、層間誘電体の付加的な層と誘電体拡散バリア層とを含むことができる。基板105は、電界効果トランジスタ(FET)、SiGeバイポーラ・トランジスタを含むバイポーラ・トランジスタ、ダイオード、抵抗、キャパシタ、及び/又はインダクタなどの集積回路デバイスと、誘電体拡散バリア層115及びILD層120に形成されることになる配線構造体にこれらのデバイスを接続する、これらのデバイスへのコンタクトとを含むことができる。
【0011】
誘電体拡散バリア層115の材料の例には、窒化シリコン、炭化シリコン、及び他の誘電体材料が含まれるが、これらに限定されるものではない。ILD層120については、ILDの例として、バルク又は多孔性の酸化シリコン、SiC、ミシガン州ミッドランド所在のDow Chemical社が製造するSiLK(商標)(ポリ(アリーレン)エーテル)、及び他の誘電体材料を挙げることができる。1つの例においては、誘電体拡散バリア層115はSiCN又はSiであり、その厚さは約50nmから約10mmであり、ILD層120の厚さは約200nmから約6ミクロンである。
【0012】
図2においては、フォトレジスト層125がILD層120の上面130に形成され、開口部135A、135C、135D、及び135Eが、それぞれの領域140A、140C、140D、及び140Eにおけるフォトレジスト層を除去することによって、これらの領域のフォトレジスト層内に形成される。開口部135A、135C、135D、及び135Eは、当該技術分野でよく知られている多数のフォトリソグラフィ・プロセスのいずれかによって形成することができる。底部反射防止膜(BARC)がない場合には、ILD層120の上面130が、開口部135A、135C、135D、及び135Eの中で露出する。代替的に、ILD層120の上面130の上及びフォトレジスト層125の下に、当該技術分野で知られているスピン・オン法又は化学的気相堆積(CVD)法を用いて堆積させたBARCを利用することができるであろう。フォトレジスト層125は、領域140Bにおいては除去されない。
【0013】
図3においては、例えば反応性イオン・エッチング(RIE)プロセスを誘電体拡散バリア層115上のILD層120に選択的に用いて、フォトレジスト層125によって覆われていない該ILD層120のそれぞれの領域140A、140C、140D、及び140Eに、ビア開口部145Aと、ビア・バー開口部145C、145D、及び145Eとを形成した。当該技術分野でよく知られているあらゆる適切なRIEプロセスを用いることができる。第1の層が第2の層より速い速度でエッチングされるときには、エッチング・プロセスは、該第2の層の上の該第1の層に選択的に作用することになる。誘電体拡散バリア層115の上面110は、ビア開口部145A並びにビア・バー開口部145C、145D、及び145E内で露出する。ビア開口部145Aは幅W1を有し、ビア・バー開口部145Cは幅W2を有し、ビア・バー開口部145Dは幅W3を有し、ビア・バー開口部145Eは幅W4を有する。第1の例においては、W1=W2=W3=W4である。第2の例においては、W1、W2、W3、及びW4は、各々が約140nmである。第3の例においては、W2、W3、及びW4は、各々が独立にW1より大きい。
【0014】
図4においては、フォトレジスト層125(図3を参照)が除去される。当該技術分野で知られるように、反射防止膜(ARC)150がILD層120の上面130に塗布され、ビア開口部145A並びにビア・バー開口部145C、145D、及び145Eを充填する。フォトレジスト層155がARC150の上面160に塗布され、開口部165A、165B、165C、及び165Eが、それぞれの領域140A、140B、140C、及び140Eにおいてフォトレジスト層に形成される。当該技術分野で知られるように、開口部165A、165B、165C、及び165Eは、ILD層120のビア開口部若しくはビア・バー開口部、又は、基板上の先行層構造体に位置合わせされる。開口部165A及び165Cは、それぞれILD層120のビア開口部145A及び145Cに位置合わせされ、ビア開口部(トレンチ)145A及び145Cより幅が広い。1つの例においては、ARC150は、ビア開口部又はビア・バー開口部がない範囲においては、厚さが約50nmから約800nmであり、ビア開口部又はビア・バー開口部がある範囲においては、ボイドフリー(空隙なし)に該ビア開口部又はビア・バー開口部を充填する。
【0015】
ビア・ホール及びビア・バーの両方の存在は、良好なARC層150充填の達成をより困難なものにする。ビア・バーはビア・ホールよりはるかに大きい容積を有するため、ARC層150はビア・バーに引き込まれる傾向があり、このことにより、感度が増大し、その後のトレンチ(トラフ)・エッチング・ステップの際に、ARC層150を通って誘電体拡散バリア層115まで、又は該誘電体拡散バリア層115を超えて、エッチングされる結果となる。これを避けるために、ARC層150の充填を、スピン塗布プロセスの一部としてショット・サイズ(滴下量)を増加する(例えば、Shipley AR14 ARCを用いる200mmウェハの場合は、ショット・サイズを1.5mlから5mlに増加する)ことによって、多段階のARC塗布後ベーク処理を用いてビア・バー内へのリフローを増すことによって、又はARCを二度塗布しアニールする2段階ARC塗布及び硬化プロセスを用いることによって、最適化する必要がある。ARC充填を最適化するときは、トレンチ・エッチング・プロセスが、トレンチのレジスト・プロファイルの劣化を引き起こす過剰なARCを通してエッチングをする必要がないように、ビア・ホール又はビア・バーのない領域におけるARCの厚さを最小(例えば、50−200nm)に保つことが重要である。
【0016】
図5においては、フォトレジスト層155(図4を参照)によって保護されていないすべてのARC150、ILD層120、及び誘電体拡散バリア層115を除去するために、一連のRIEプロセスが実施される。当該技術分野でよく知られているあらゆる適切なRIEプロセスを用いることができる。フォトレジスト層155(図4を参照)は、誘電体拡散バリア層115のエッチング前に、エッチングの一部として除去された。領域140Aにおいては、ILD層120内への深さDを有し、ビア開口部145Aの上に位置合わせされた配線トレンチ170Aが、形成される。領域140Bにおいては、領域内におけるILD層120への深さDを有する配線トレンチ170Bが形成される。領域140Cにおいては、ILD層120内への深さDを有し、ビア・バー開口部145Cの上に位置合わせされた配線トレンチ170Cが、形成される。1つの例においては、Dは、ILD層120の厚さの約30%から約70%である。ビア開口部145A並びにビア・バー開口部145C及び145Eの底部からは、さらに誘電体拡散バリア層115が除去される。配線トレンチ170Aは幅W5を有し、配線トレンチ170Bは幅W6を有し、配線トレンチ170Cは幅W7を有する。第1の例においては、W5=W6=W7である。第2の例においては、W5はW1より大きい。第3の例いては、W7はW2より大きい。第4の例においては、W5、W6、及びW7は、約140nmから約1mmの間である。
【0017】
図6は、図7の線1F−1Fを通る断面図である。図6では、領域140Aにおいて、一体型デュアル・ダマシン・ビア180Aを有するデュアル・ダマシン配線175Aが、配線トレンチ170A並びに開口部145A(図5を参照)の中に形成される。領域140Bにおいては、デュアル・ダマシン配線175Bが、配線トレンチ170B(図5を参照)の中に形成される。領域140Cにおいては、一体型デュアル・ダマシン・ビア・バー180Cを有するデュアル・ダマシン配線175Cが、配線トレンチ170C及びビア・バー開口部145D(図5を参照)の中に形成される。領域140Dにおいては、デュアル・ダマシン・ビア・バー180Dが、ビア・バー開口部145D(図5を参照)の中に形成される。領域140Eにおいては、デュアル・ダマシン・ビア・バー180Eが、ビア・バー開口部145E(図5を参照)の中に形成される。デュアル・ダマシン配線175A、175B、及び175Cと、デュアル・ダマシン・ビア180Aと、デュアル・ダマシン・ビア・バー180C、180D、及び180Eは、各々が任意の導電性ライナ185及びコア導電体190を含む。デュアル・ダマシン配線175A、175B、及び175Cと、デュアル・ダマシン・ビア180Aと、デュアル・ダマシン・ビア・バー180C、180D、及び180Eは、共形(コンフォーマル)な導電性材料を1つ又はそれ以上堆積させて導電性ライナ185を形成し、導電性シード層(1つの例においては、導電性シード層は銅である)を堆積させ、導電性材料を電気メッキ法又はその組み合わせによって処理してコア導電体190を形成し、続いてCMPによりILD層120の上面130からすべての余分なライナ及びコア材料を除去することによって、形成される。代替的に、シード層は、電気メッキ処理ではなくCVDプロセスによって形成することができる。堆積プロセスの例には、物理的気相堆積(PVD)法、イオン化PVD(IPVD)法、自己イオン化プラズマ(SIP)堆積法、ホロー・カソード・マグネトロン(HCD)堆積法、化学的気相堆積(CVD)法、及び原子層堆積(ALD)法が含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0018】
ビア・ホール及びビア・バーの両方の存在は、ボイドフリーなCu充填の達成をより困難なものにする。ビア・バーは、ビア・ホールよりはるかに大きい容積を有し、設計又はプロセスの問題のいずれかによってより幅広くなる可能性があるため、電気メッキされたCuにおけるボイドを避けるように注意を払わなければならない。具体的には、Cu電気メッキは、一般に、以下の3つのステップ、すなわち、1)低電流メッキによる開始ステップ、2)中電流メッキによるギャップ充填ステップ、3)高電流メッキによる過負荷ステップ、によって実施される。ステップ3)の高電流メッキによる過負荷ステップはギャップ充填が劣り、ビア・バーを完全に充填するように十分な時間をかけて、中電流メッキのステップ2)を実施しなければならない。
【0019】
デュアル・ダマシン配線175A、175B、及び175C、並びに、デュアル・ダマシン・ビア・バー180D及び180Eのそれぞれの上面195A、195B、195C、195D、及び195Eは、ILD層120の上面130と実質的に同一面にある。デュアル・ダマシン・ビア・バー180Dとデュアル・ダマシン・ビア・バー180Eとの間の1つの違いは、デュアル・ダマシン・ビア・バー180Dは誘電体拡散バリア層115を貫通して延びないのに対し、デュアル・ダマシン・ビア・バー180Eは誘電体拡散バリア層115を貫通して延びることである。デュアル・ダマシン・ビア・バー180Cとデュアル・ダマシン・ビア・バー180Eとの間の1つの違いは、デュアル・ダマシン・ビア・バー180CはILD層120の上面130まで延びないのに対し、デュアル・ダマシン・ビア・バー180EはILD層120の上面130まで延びることである。(第1の意味においては、デュアル・ダマシン・ビア・バー180Cはデュアル・ダマシン配線175Cの底部までしか延びないが、デュアル・ダマシン・ビア・バー180Cはデュアル・ダマシン配線175Cと一体であるため、第2の意味では、デュアル・ダマシン・ビア・バー180CはILD層120の上面130まで延びる。デュアル・ダマシン・ビア・バー180Cとデュアル・ダマシン・ビア・バー180Eとの間の比較は、第1意味において行われる。)
【0020】
導電性ライナ185の材料は、コア導電体190の材料に対する拡散バリアとなるように選ぶことができる。誘電体拡散バリア層115の材料は、コア導電体190の材料に対する誘電体拡散バリアとなるように選択することができる。導電性ライナ185に適した材料には、タンタル、窒化タンタル、窒化シリコンタンタル、チタン、窒化チタン、窒化シリコンチタン、タングステン、窒化タングステン、窒化シリコンタングステン、及び、それらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されるものではない。コア導電体190に適した材料には、銅、タングステン、アルミニウム、アルミニウム−銅合金、及びポリシリコンが含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0021】
図7は図6の平面図である。図7においては、デュアル・ダマシン配線175Aは、L軸と平行に縦方向に延び、L軸と直交するW軸と平行に、横(幅)方向に距離W5にわたって延びる。デュアル・ダマシン・ビア180Aは、L軸方向に距離L1にわたって延び、W軸方向に距離W1にわたって延びる。1つの例においては、L1=W1である。デュアル・ダマシン配線175Bは、L軸方向に任意の距離にわたって延び、W軸方向に距離W6にわたって延びる。デュアル・ダマシン配線175Cは、L軸方向に任意の距離にわたって延び、W軸方向に距離W7にわたって延び、デュアル・ダマシン・ビア・バー180Cは、L軸方向に任意の距離にわたって延び、W軸方向に距離W2にわたって延びる。デュアル・ダマシン・ビア・バー180Dは、L軸方向に任意の距離にわたって延び、W軸方向に距離W3にわたって延びる。デュアル・ダマシン・ビア・バー180Eは、L軸方向に任意の距離にわたって延び、W軸方向に距離W4にわたって延びる。
【0022】
デュアル・ダマシン配線175A及び一体型デュアル・ダマシン・ビア180Aは、第1の配線構造体の例である。デュアル・ダマシン配線175Bは、第2の配線構造体の例である。デュアル・ダマシン配線175C及び一体型デュアル・ダマシン・ビア・バー180Cは、第3の配線構造体の例である。デュアル・ダマシン・ビア・バー180Dは、第4の配線構造体の例であり、デュアル・ダマシン・ビア・バー180Eは、本発明の第5の配線構造体の例である。以下に説明されるように、これら5つの配線構造体のすべては、(一種の配線と考えることができる)端子パッドのような他のものと共に、相互に、及び、FET、SiGeバイポーラ・トランジスタを含むバイポーラ・トランジスタ、ダイオード、抵抗、キャパシタ、及び/又はインダクタのようなデバイスに接続して、集積回路を形成することができる。
【0023】
典型的な用途においては、(各々が、ILD内に形成されたデュアル・ダマシン配線、デュアル・ダマシン・ビア、及びデュアル・ダマシン・ビア・バーを含み、任意選択で誘電体拡散バリア層を含む)いくつかの相互接続レベルが、順次上に重ねて積層される。最も低い相互接続レベルは、基板に最も近い相互接続レベルであり、最も高い相互接続レベルは、基板から最も遠い相互接続レベルである。
【0024】
本発明以前には、デュアル・ダマシン配線175Aのような配線は、隣接する下方相互接続レベルにおける配線構造体に、ビア(例えばデュアル・ダマシン・ビア180A)を通して電気的に接続することができるのみであり、デュアル・ダマシン配線175A及び175Bのような配線は、隣接する上方相互接続レベルにおける配線構造体に、該上方相互接続レベルに位置するビア(例えばデュアル・ダマシン・ビア180A)を通して電気的に接続することができるのみであった。デュアル・ダマシン・ビア・バー180C及び180Eのようなビア・バーは、デュアル・ダマシン・ビア・バーを含む中間の相互接続レベルによって分離された相互接続レベルにおける配線構造体を電気的に接続することを可能にする。
【0025】
配線は、相互接続レベル内で信号又は電力を水平方向に運ぶ。ビアは、相互接続レベル内及び相互接続レベル間で、信号及び電力を垂直方向に運ぶ。ビア・バーは、相互接続レベル内で信号又は電力を水平方向及び垂直方向に運ぶ。
【0026】
図8は、本発明によるデュアル・ダマシン配線及びデュアル・ダマシン・ビア・バーの種々の組み合わせを示す平面図であり、図9は、図8の線3B−3Bを通る断面図である。図8及び図9においては、誘電体拡散バリア層205とILD層210とを含む下方相互接続レベル200が、基板105の上に形成される。第1の相互接続レベル200の上には、誘電体拡散バリア層218とILD層220とを含む上方相互接続レベル215が形成される。上方相互接続レベル215には、デュアル・ダマシン配線222、224、230、及び272と、デュアル・ダマシン・ビア・バー226、232、238、240、244、250、254、256、260、及び268と、デュアル・ダマシン・ビア274が形成される。下方相互接続レベル200には、デュアル・ダマシン配線228、234、242、246、258、262、及び276と、デュアル・ダマシン・ビア・バー236、248、252、264、及び270が形成される。
【0027】
デュアル・ダマシン配線224は、デュアル・ダマシン・ビア・バー226を通して、デュアル・ダマシン配線228に電気的に接続される。デュアル・ダマシン配線230は、デュアル・ダマシン・ビア・バー232を通して、デュアル・ダマシン配線234に電気的に接続され、デュアル・ダマシン配線234はさらに、デュアル・ダマシン・ビア・バー236を通して、基板105におけるデバイスに接続されるか、又は基板105のさらに下方の相互接続レベルに接続される。
【0028】
デュアル・ダマシン・ビア・バー240は、デュアル・ダマシン配線242に電気的に接続される。デュアル・ダマシン・ビア・バー244は、デュアル・ダマシン配線246に電気的に接続され、デュアル・ダマシン配線246はさらに、デュアル・ダマシン・ビア・バー248を通して、基板105におけるデバイスに接続されるか、又は基板105のさらに下方の相互接続レベルに接続される。デュアル・ダマシン・ビア・バー250は、デュアル・ダマシン・ビア・バー252に電気的に接続され、デュアル・ダマシン・ビア・バー252はさらに、基板105におけるデバイスに接続されるか、又は基板105のさらに下方の相互接続レベルに接続される。
【0029】
デュアル・ダマシン・ビア・バー256は、デュアル・ダマシン配線258の上で延びるが、デュアル・ダマシン・ビア・バーとデュアル・ダマシン配線との間に介在する誘電体拡散バリア層218のために、デュアル・ダマシン配線258に電気的に接続されない。デュアル・ダマシン・ビア・バー260は、デュアル・ダマシン配線262の上で延びるが、デュアル・ダマシン・ビア・バーとデュアル・ダマシン配線との間に介在する誘電体拡散バリア層218のために、デュアル・ダマシン配線262に電気的に接続されない。デュアル・ダマシン配線262はさらに、デュアル・ダマシン・ビア・バー264を通して、基板105におけるデバイスに接続されるか、又は基板105のさらに下方の相互接続レベルに接続される。デュアル・ダマシン・ビア・バー268は、デュアル・ダマシン・ビア・バー270の上で延びるが、2つのデュアル・ダマシン・ビア・バーの間に介在する誘電体拡散バリア層218のために、デュアル・ダマシン・ビア・バー270に電気的に接続されない。デュアル・ダマシン・ビア・バー270はさらに、基板105内のデバイスに接続されるか、又は基板105のさらに下方の相互接続レベルに接続される。各々がそれぞれの相互接続レベルの対応する誘電体拡散バリア層を貫通して延びないデュアル・ダマシン・ビア・バーを積層させることが可能である。
【0030】
デュアル・ダマシン配線272は、デュアル・ダマシン・ビア274を通して、デュアル・ダマシン配線276に電気的に接続される。
【0031】
デュアル・ダマシン配線222、224、及び230と、デュアル・ダマシン・ビア・バー238、240、244、250、254、256、260、及び268は、上方相互接続レベル215及び下方相互接続レベル200における配線構造体間に示された接続の組み合わせのいずれかを用いて、上方の隣接する相互接続レベル280における(端子パッドを含む)付加的な配線構造体に電気的に接続することができる。したがって、いかなる数の相互接続レベルも構築することができる。
【0032】
図10は、本発明によるインダクタを示す平面図であり、図11は、図10の線4B−4Bを通る断面図である。図10においては、インダクタ300は、らせん形導電性デュアル・ダマシン・ビア・バーのスタック305(図11を参照)を含む。スタック305の第1の端部310は、デュアル・ダマシン・ビア320によって、デュアル・ダマシン配線315に接続される。スタック305の第2の端部325は、デュアル・ダマシン・ビア335によって、デュアル・ダマシン配線330に接続される。
【0033】
図11を参照すると、第1の相互接続レベル340が、基板345の上に形成される。第1の相互接続レベル340の上には、第2の相互接続レベル350が形成される。第2の相互接続レベル350の上には、第3の相互接続レベル355が形成される。第3の相互接続レベル355の上には、第4の相互接続レベル360が形成される。第1の相互接続レベル340には、第1のらせん形導電性デュアル・ダマシン・ビア・バー365が形成される。第2の相互接続レベル350には、第2のらせん形導電性デュアル・ダマシン・ビア・バー370が形成される。第3の相互接続レベル355には、第3のらせん形導電性デュアル・ダマシン・ビア・バー375が形成される。デュアル・ダマシン・ビア・バー375は、該デュアル・ダマシン・ビア・バー375の底面380Aの長さ全体に沿って、デュアル・ダマシン・ビア・バー370の上面380Bの長さ全体に接触し、電気的に接続される。デュアル・ダマシン・ビア・バー370は、該デュアル・ダマシン・ビア・バー370の底面385Aの長さ全体に沿って、デュアル・ダマシン・ビア・バー365の上面385Bの長さ全体に接触し、電気的に接続される。3つのらせん形デュアル・ダマシン・ビア・バーが図11に示されるが、隣接する相互接続レベルにおけるいかなる数のらせん形ビア・バーも、インダクタを形成するように積層させることができる。
【0034】
図11において、デュアル・ダマシン・ビア320並びにデュアル・ダマシン・ビア・バー365、370、及び375は、例えばデュアル・ダマシン配線315より狭い断面を持つものとして示されるが、デュアル・ダマシン・ビア・バー365、370、及び375は、(インダクタ300のコイル間に誘電体材料を残すための間隔調節を用いて)デュアル・ダマシン配線315と同じ幅とすることもできる。
【0035】
図12は、本発明によるキャパシタを示す平面図であり、図13は、図12の線5B−5Bを通る断面図である。図12において、キャパシタ400は、プレート405A、405B、405C、405D、及び405Eを含む(図13も参照)。プレート405Bの第1の端部410Bは、デュアル・ダマシン・ビア420Bによって、デュアル・ダマシン配線415に接続される。プレート405Dの第1の端部410Dは、デュアル・ダマシン・ビア420Dによって、デュアル・ダマシン配線415に接続される。プレート405Aの第1の端部425Aは、デュアル・ダマシン・ビア445Aによって、デュアル・ダマシン配線440に接続される。プレート405Cの第1の端部425Cは、デュアル・ダマシン・ビア445Cによって、デュアル・ダマシン配線440に接続される。プレート405Eの第1の端部435Eは、デュアル・ダマシン・ビア445Eによって、デュアル・ダマシン配線440に接続される。
【0036】
図13を参照すると、第1の相互接続レベル440が、基板445の上に形成される。第1の相互接続レベル440の上には、第2の相互接続レベル450が形成される。第2の相互接続レベル450の上には、第3の相互接続レベル455が形成される。第3の相互接続レベル455の上には、第4の相互接続レベル460が形成される。各々のプレート405A、405B、405C、405D、及び405Eは、第1の相互接続レベル440に形成されたデュアル・ダマシン・ビア・バー465と、第2の相互接続レベル450に形成されたデュアル・ダマシン・ビア・バー470と、第3の相互接続レベル455に形成されたデュアル・ダマシン・ビア・バー475と、を含む。各々のプレート405A、405B、405C、405D、及び405Eの内で、対応するデュアル・ダマシン・ビア・バー475は、該デュアル・ダマシン・ビア・バー475の底面480Aの長さ全体に沿って、各々のデュアル・ダマシン・ビア・バー470の上面480Bの長さ全体に接触し、電気的に接続される。各々のプレート405A、405B、405C、405D、及び405Eの内で、対応するデュアル・ダマシン・ビア・バー470は、該デュアル・ダマシン・ビア・バー470の底面485Aの長さ全体に沿って、各々のデュアル・ダマシン・ビア・バー465の上面485Bの長さ全体に接触し、電気的に接続される。異なるプレート405A、405B、405C、405D、及び405Eのデュアル・ダマシン・ビア・バー475は、相互に接触せず、電気的に接続されない。異なるプレート405A、405B、405C、405D、及び405Eのデュアル・ダマシン・ビア・バー470は、相互に接触せず、電気的に接続されない。異なるプレート405A、405B、405C、405D、及び405Eのデュアル・ダマシン・ビア・バー465は、相互に接触せず、電気的に接続されない。3つのレベルのデュアル・ダマシン・ビア・バーが図13に示されるが、ビア・バーを含むいかなる数の相互接続レベルも、キャパシタのプレートを形成するように積層させることができる。
【0037】
このように、本発明は、デュアル・ダマシン配線の形成を改善し、デュアル・ダマシン配線効率を向上させる新規な配線構造体を提供する。
【0038】
本発明の実施形態の上記の説明は、本発明の理解のために与えられるものである。本発明は、本明細書で説明された特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲から逸脱することなく当業者に明らかとなる種々の修正、再構成、及び置換が可能であることが理解されるであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、本発明の真の精神及び範囲内にあるものとして、このような修正及び変更の全てを網羅することが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に係るデュアル・ダマシン配線要素の形成を示す断面図である。
【図2】本発明に係るデュアル・ダマシン配線要素の形成を示す断面図である。
【図3】本発明に係るデュアル・ダマシン配線要素の形成を示す断面図である。
【図4】本発明に係るデュアル・ダマシン配線要素の形成を示す断面図である。
【図5】本発明に係るデュアル・ダマシン配線要素の形成を示す断面図である。
【図6】本発明に係るデュアル・ダマシン配線要素の形成を示す断面図である。
【図7】図6の平面図である。
【図8】本発明に係るデュアル・ダマシン配線及びデュアル・ダマシン・ビア・バーの種々の組み合わせを示す平面図である。
【図9】図8の線3B−3Bを通る断面図である。
【図10】本発明に係るインダクタを示す平面図である。
【図11】図10の線4B−4Bを通る断面図である。
【図12】本発明に係るキャパシタを示す平面図である。
【図13】図12の線5B−5Bを通る断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の誘電体層を備え、多数の第1のダマシン導電性配線又はデュアル・ダマシン導電性配線を含み、前記第1のダマシン導電性配線又はデュアル・ダマシン導電性配線の各々が前記第1の誘電体層の上面から前記第1の誘電体層の底面に向かって前記第1の誘電体層の厚さと比べて小さいか、等しいか、又は大きい距離にわたって延びる、第1の相互接続レベルと、
前記第1の誘電体層の真上にあって、前記第1の誘電体層と接触し、第2の誘電体層を備え、多数の第2のデュアル・ダマシン導電性配線を含み、前記第2のデュアル・ダマシン導電性配線の各々が前記第2の誘電体層の上面から前記第2の誘電体層の底面に向かって前記第2の誘電体層の厚さと比べて小さい距離にわたって延びる、第2の相互接続レベルと、
前記第2の相互接続レベル内にあり、前記多数の第2のデュアル・ダマシン導電性配線のうちの1つの底面及び前記多数の第1のデュアル・ダマシン導電性配線のうちの1つの上面と一体になってこれらから延び、幅と比べて大きい長さを有するデュアル・ダマシン導電性ビア・バーであって、前記長さ及び幅が前記第2の誘電体層の前記上面によって画定される面内に延びるデュアル・ダマシン導電性ビア・バーと、
を含むデュアル・ダマシン構造体。
【請求項2】
前記第2の相互接続レベル内にあって、前記多数の第2のデュアル・ダマシン導電性配線のうちの1つの底面及び前記多数の第1のデュアル・ダマシン導電性配線のうちの1つの上面と一体になってこれらから延び、幅と概ね等しい長さを有するデュアル・ダマシン導電性ビアであって、前記長さ及び幅が前記第2の誘電体層の前記上面によって画定される面内に延びるデュアル・ダマシン導電性ビアをさらに含む、請求項1に記載の構造体。
【請求項3】
前記第1の相互接続レベル内にあって、前記多数の第2のデュアル・ダマシン導電性配線のうちの1つの底面から前記第1の誘電体層の前記底面に向かって付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーと前記第1の誘電体層の前記底面との間の距離と比べて小さい距離にわたって延びる、付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーをさらに含む、請求項1に記載の構造体。
【請求項4】
前記第1の相互接続レベル内にあって、前記第1の誘電体層の前記上面から前記第1の誘電体層の前記底面に向かって前記第1の誘電体層の前記厚さと比べて小さい距離にわたって延びる、付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーをさらに含む、請求項1に記載の構造体。
【請求項5】
前記第1の誘電体層は、底面が前記第1の誘電体層の前記底面と同一の広がりを持つ第1の誘電体拡散バリア層を含み、前記第2の誘電体層は、底面が前記第2の誘電体層の前記底面と同一の広がりを持つ第2の誘電体拡散バリア層を含む、請求項1に記載の構造体。
【請求項6】
前記誘電体拡散バリア層が、窒化シリコン及び炭化シリコンからなる群から選択された、請求項5に記載の構造体。
【請求項7】
(a)前記第1の誘電体層におけるらせん形デュアル・ダマシン導電性ビア・バー、
(b)前記第2の誘電体層におけるらせん形デュアル・ダマシン導電性ビア・バー、又は、
(c)前記第1及び第2の誘電体層の両方にあって、上縁部が対応する誘電体層の上面と同一面にあり、底縁部が前記対応する誘電体層の底面と同一面にあり、側壁が相互に位置合わせされ、かつ、相互に重ねて電気的接触状態で積層された、らせん形デュアル・ダマシン導電性ビア・バー、
をさらに含む、請求項1に記載の構造体。
【請求項8】
各々の上縁部が対応する相互接続レベルの上面と同一面にあり、各々の底縁部が対応する相互接続レベルの底面と同一面にあり、側壁が、相互に位置合わせされ、かつ、相互に重ねて電気的接触状態で積層されるらせん形デュアル・ダマシン導電性ビア・バーを各々が含む1つ又はそれ以上の付加的な相互接続レベルをさらに含む、請求項1に記載の構造体。
【請求項9】
(a)第1の付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーを備えるキャパシタの第1のプレート、及び、前記第2の誘電体層に第2の付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーを備える前記キャパシタの第2のプレート、又は、
(b)前記第1及び第2の誘電体層の両方に第1の付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーを備え、前記第1の付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーは、上縁部が対応する誘電体層の上面と同一面にあり、底縁部が前記対応する誘電体層の底面と同一面にあり、側壁が相互に位置合わせされ、かつ、相互に重ねて電気的接触状態で積層された、キャパシタの第1のプレート、及び、前記第1及び第2の誘電体層の両方に第2の付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーを備え、前記第2の付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーは、上縁部が対応する誘電体層の上面と同一面にあり、底縁部が前記対応する誘電体層の底面と同一面にあり、側壁が相互に位置合わせされ、かつ、相互に重ねて電気的接触状態で積層された、前記キャパシタの第2のプレート、
をさらに含む、請求項1に記載の構造体。
【請求項10】
付加的な誘電体層に第1の付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーを備え、前記第1の付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーの側壁が相互に位置合わせされ、かつ、相互に重ねて電気的接触状態で積層された、キャパシタの第1のプレートと、
前記付加的な誘電体層に第2の付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーを備え、前記第2の付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーの側壁が相互に位置合わせされ、かつ、相互に重ねて電気的接触状態で積層された、キャパシタの第2のプレートと、
をさらに含む、請求項1に記載の構造体。
【請求項11】
前記デュアル・ダマシン導電性配線、前記デュアル・ダマシン導電性ビア、及び前記デュアル・ダマシン導電性ビア・バーが、銅、アルミニウム、アルミニウム−銅合金、ポリシリコン、タンタル、窒化タンタル、窒化シリコンタンタル、チタン、窒化チタン、窒化シリコンチタン、タングステン、窒化タングステン、窒化シリコンタングステン、及び、それらの組み合わせからなる群から選択された同一の導電体を含む、請求項1に記載の構造体。
【請求項12】
前記誘電体層が、酸化シリコン、SiC、及びSiLK(商標)からなる群から選択された、請求項1に記載の構造体。
【請求項13】
デュアル・ダマシン構造体を形成する方法であって、
第1の誘電体層を備え、多数の第1のダマシン導電性配線又はデュアル・ダマシン導電性配線を含み、前記第1のダマシン導電性配線又はデュアル・ダマシン導電性配線の各々が前記第1の誘電体層の上面から前記第1の誘電体層の底面に向かって前記第1の誘電体層の厚さと比べて小さい距離にわたって延びる、第1の相互接続レベルを形成するステップと、
前記第1の誘電体層の真上にあって、前記第1の誘電体層と接触し、第2の誘電体層を備え、多数の第2のデュアル・ダマシン導電性配線を含み、前記第2のデュアル・ダマシン導電性配線の各々が前記第2の誘電体層の上面から前記第2の誘電体層の底面に向かって前記第2の誘電体層の厚さと比べて小さい距離にわたって延びる、第2の相互接続レベルを形成するステップと、
前記第2の相互接続レベル内にあって、前記多数の第2のデュアル・ダマシン導電性配線のうちの1つの底面及び前記多数の第1のデュアル・ダマシン導電性配線のうちの1つの上面と一体になってこれらから延び、幅と比べて大きい長さを有するデュアル・ダマシン導電性ビア・バーであって、前記長さ及び幅が前記第2の誘電体層の前記上面によって画定される面に延びるデュアル・ダマシン導電性ビア・バーを形成するステップと、
を含む方法。
【請求項14】
前記第2の相互接続レベル内にあって、前記多数の第2のデュアル・ダマシン導電性配線のうちの1つの底面及び前記多数の第1のデュアル・ダマシン導電性配線のうちの1つの上面と一体になってこれらから延び、幅と概ね等しい長さを有するデュアル・ダマシン導電性ビアであって、前記長さ及び幅が前記第2の誘電体層の前記上面によって画定される面に延びるデュアル・ダマシン導電性ビアを形成するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の相互接続レベル内にあって、前記多数の第2のデュアル・ダマシン導電性配線のうちの1つの底面から前記第1の誘電体層の前記底面に向かって付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーと前記第1の誘電体層の前記底面との間の距離と比べて小さい距離にわたって延びる、付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーを形成するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の相互接続レベル内にあって、前記第1の誘電体層の前記上面から前記第1の誘電体層の前記底面に向かって前記第1の誘電体層の前記厚さと比べて小さい距離にわたって延びる、付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーを形成するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の誘電体層は、底面が前記第1の誘電体層の前記底面と同一の広がりを持つ第1の誘電体拡散バリア層を含み、前記第2の誘電体層は、底面が前記第2の誘電体層の前記底面と同一の広がりを持つ第2の誘電体拡散バリア層を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記誘電体拡散バリア層が、窒化シリコン及び炭化シリコンからなる群から選択された、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
(a)らせん形デュアル・ダマシン導電性ビア・バーを前記第1の誘電体層に形成するステップ、
(b)らせん形デュアル・ダマシン導電性ビア・バーを前記第2の誘電体層に形成するステップ、又は、
(c)上縁部が対応する誘電体層の上面と同一面にあり、底縁部が前記対応する誘電体層の底面と同一面にあり、側壁が、相互に位置合わせされ、かつ、相互に重ねて電気的接触状態で積層されたらせん形デュアル・ダマシン導電性ビア・バーを、前記第1及び第2の誘電体層の両方に形成するステップ、
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
各々の上縁部が、対応する相互接続レベルの上面と同一面にあり、各々の底縁部が、対応する相互接続レベルの底面と同一面にあり、側壁が、相互に位置合わせされ、かつ、相互に重ねて電気的接触状態で積層されるらせん形デュアル・ダマシン導電性ビア・バーを各々が含む1つ又はそれ以上の付加的な相互接続レベルを形成するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項21】
(a)第1の付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーを備えるキャパシタの第1のプレートと、前記第2の誘電体層に第2の付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーを備える前記キャパシタの第2のプレートとを形成するステップ、又は、
(b)前記第1及び第2の誘電体層の両方に第1の付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーを備え、前記第1の付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーは、上縁部が対応する誘電体層の上面と同一面にあり、底縁部が前記対応する誘電体層の底面と同一面にあり、側壁が相互に位置合わせされ、かつ、相互に重ねて電気的接触状態で積層された、キャパシタの第1のプレートと、前記第1及び第2の誘電体層の両方に第2の付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーを備え、前記第2の付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーは、上縁部が対応する誘電体層の上面と同一面にあり、底縁部が前記対応する誘電体層の底面と同一面にあり、側壁が相互に位置合わせされ、かつ、相互に重ねて電気的接触状態で積層された、前記キャパシタの第2のプレートとを形成するステップ、
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項22】
付加的な誘電体層に第1の付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーを備え、前記第1の付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーの側壁が相互に位置合わせされ、かつ、相互に重ねて電気的接触状態で積層された、キャパシタの第1のプレートを形成するステップと、
前記付加的な誘電体層に第2の付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーを備え、前記第2の付加的なデュアル・ダマシン導電性ビア・バーの側壁が相互に位置合わせされ、かつ、相互に重ねて電気的接触状態で積層された、キャパシタの第2のプレートを形成するステップと、
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項23】
前記デュアル・ダマシン導電性配線、前記デュアル・ダマシン導電性ビア、及び前記デュアル・ダマシン導電性ビア・バーが、銅、アルミニウム、アルミニウム−銅合金、ポリシリコン、タンタル、窒化タンタル、窒化シリコンタンタル、チタン、窒化チタン、窒化シリコンチタン、タングステン、窒化タングステン、窒化シリコンタングステン、及び、それらの組み合わせからなる群から選択された同一の導電体を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項24】
前記誘電体層が、酸化シリコン、SiC、及びSiLK(商標)からなる群から選択された、請求項13に記載の方法。
【請求項25】
デュアル・ダマシン構造体を形成する方法であって、
(a)基板を準備するステップと、
(b)前記基板の上面に誘電体層を形成するステップと、
(c)幅と比べて大きい長さを有するビア・バー開口部であって、前記長さ及び幅が前記誘電体層の上面によって画定される面に延び、前記誘電体層の厚さ全体を通って延びるビア・バー開口部を、前記誘電体層に形成するステップと、
(d)前記ビア・バー開口部に位置合わせされ、前記誘電体層の前記上面から前記誘電体層の底面に向かって、前記誘電体層の厚さと比べて小さい距離にわたって延びる第1のトレンチを、前記誘電体層内にエッチングするステップと、
(e)前記ビア・バー開口部を充填する反射防止膜を前記誘電体層の前記上面に塗布するステップと、
(f)マスク層を前記反射防止膜の上面に塗布するステップと、
(g)前記ビア・バー開口部から前記反射防止膜をエッチングし、前記誘電体層の前記上面から前記誘電体層の前記底面に向かって前記誘電体層の厚さと比べて小さい距離にわたって延びる第1のトレンチを、前記誘電体層の前記ビア・バー開口部上に形成するステップと、
(h)前記マスク層及びすべての残留反射防止膜を除去するステップと、
(i)前記第1のトレンチ及び前記ビア・バー開口部を導電体によって充填するステップと、
を含む方法。
【請求項26】
前記ステップ(c)が、幅と概ね等しい長さを有するビア開口部であって、前記長さ及び幅が前記誘電体層の前記上面によって画定される面に延び、前記誘電体層の厚さ全体を通って延びるビア開口部を形成するステップをさらに含み、
前記ステップ(d)が、前記ビア・バー開口部に位置合わせされ、前記誘電体層の前記上面から前記誘電体層の前記底面に向かって、前記誘電体層の厚さと比べて小さい距離にわたって延びる第2のトレンチをエッチングするステップをさらに含み、
前記ステップ(e)が、前記ビア開口部を前記反射防止膜によって充填するステップをさらに含み、
前記ステップ(g)が、前記ビア・バー開口部から前記反射防止膜をエッチングし、前記誘電体層の前記上面から前記誘電体層の前記底面に向かって前記誘電体層の厚さと比べて小さい距離にわたって延びる第2のトレンチを、前記誘電体層の前記ビア・バー開口部上に形成するステップをさらに含み、
前記ステップ(i)が、前記第2のトレンチ及び前記ビア・バー開口部を前記導電体によって充填するステップをさらに含む、
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記基板の上面と前記誘電体層の底面との間にあり、前記底面と接触する誘電体拡散バリア層を形成するステップと、
前記ステップ(g)において、前記誘電体拡散バリア層を通して前記ビア開口部及び前記ビア・バー開口部をエッチングするステップと、
をさらに含む請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記誘電体拡散バリア層が、窒化シリコン及び炭化シリコンからなる群から選択される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記ステップ(c)において、付加的なビア・バー開口部を前記誘電体層にエッチングするステップと、
前記ステップ(e)において、前記付加的なビア・バー開口部を前記反射防止膜によって充填するステップと、
前記ステップ(g)において、第3のトレンチは前記誘電体拡散バリア層を通してエッチングしないステップと、
前記ステップ(i)において、前記付加的なビア・バー開口部を前記導電体によって充填するステップと、
をさらに含む請求項25に記載の方法。
【請求項30】
前記導電体が、銅、アルミニウム、アルミニウム−銅合金、ポリシリコン、タンタル、窒化タンタル、窒化シリコンタンタル、チタン、窒化チタン、窒化シリコンチタン、タングステン、窒化タングステン、窒化シリコンタングステン、及び、それら組み合わせからなる群からから選択された、請求項25に記載の方法。
【請求項31】
前記反射防止膜が約400nmから約800nmまでの厚さを有する、請求項25に記載の方法。
【請求項32】
前記誘電体層が、酸化シリコン、SiC、及びSiLK(商標)からなる群から選択された、請求項25に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−54433(P2006−54433A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−183686(P2005−183686)
【出願日】平成17年6月23日(2005.6.23)
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【Fターム(参考)】