説明

ナビゲーション装置

【課題】 分かり易い案内を行うとともに間違った案内を行う可能性を低くすることができるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】 本発明は、目的地までの誘導案内を行うナビゲーション装置である。ナビゲーション装置は、地図上のランドマークの情報を記憶する。また、ランドマーク毎に設定される変数の値と、当該値を時間の経過に応じて減少させる減少条件とを関連付けて記憶する。現在位置が交差点から所定距離内に近づいたとき、ナビゲーション装置は、記憶されている変数の値および減少条件を用いて、当該交差点の付近に位置する各ランドマークについて設定されている変数の現在の値を算出する。また、変数の値が算出された各ランドマークの中から、算出された値の大きさに応じてランドマークを選出する。さらに、選出されたランドマークを用いて交差点の誘導案内を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関し、より特定的には、交差点における誘導案内をランドマークを用いて行うナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カーナビゲーションシステムをはじめとするナビゲーション装置は、現在位置から設定された目的地までの推奨経路を計算し、その推奨経路に基づいて経路誘導案内を実行することによって、ユーザを目的地まで導いてくれる。このようなナビゲーション装置は、経路誘導案内を実行する際、現在位置や推奨経路等を周辺地図に重ねてディスプレイに表示する。そして、現在位置が曲がるべき交差点に近づいたら交差点拡大図等を表示しながら、音声によって曲がる方向を案内するなど、ユーザにとって分かり易い案内を実行する。
【0003】
交差点の案内において、ナビゲーション装置は、対象となる交差点(曲がるべき交差点)をユーザがいち早く見つけられるように、交差点付近に存在し目印となるランドマークを用いて案内を行う。例えば「近くに○○があります。」のように、交差点付近に存在するランドマークについて音声案内を行うことによって、対象となる交差点をユーザが発見しやすくする。
【0004】
ここで、交差点付近にランドマークが複数存在する場合、全てのランドマークを案内することは時間的に余裕がなく、また、多すぎる情報を提示されるとユーザは逆に混乱してしまうことから、案内に用いるランドマークを選出することが行われている。すなわち、ランドマークに優先順位を予め付しておき、案内するランドマークを優先順位に従って選出することが行われている(例えば、特許文献1および2参照)。具体的には、コンビニエンスストアやガソリンスタンドといった、目立ってユーザが発見しやすいランドマークについては優先順位を高く設定しておく。これによって、ユーザの目につきやすいランドマークを交差点の案内に用いることができるので、案内の効果がより大きくなる、すなわち、ユーザにとってより分かり易い案内を行うことができる。
【特許文献1】特開平10−122884号公報
【特許文献2】特開2000−131084号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的に、年月が過ぎて地図データが古くなると、ランドマークが取りつぶされたり名称が変更されたりする結果、地図データに記録されたランドマークが実際には存在しなくなることがある。ここで、コンビニエンスストアやガソリンスタンドといった目立つランドマークほど、店舗の入れ替わりや名称の変化が激しいという傾向がある。つまり、目立つランドマークほど、地図データに記録されていても実際には存在しない可能性が高いという傾向がある。従来の方法は、目立つランドマークに高い優先順位を付すことによって分かり易い案内を行うものであるので、換言すれば、従来の方法は、取りつぶされたり名称が変更されて実際には存在しなくなる可能性が高いランドマークに高い優先順位が付されていることになる。したがって、従来の方法においては、地図データが新しい間は分かり易い案内を行うことができるものの、地図データが古くなって案内するランドマークが実際には存在しなくなると、必ず間違った案内を行ってしまうことになる。
【0006】
それゆえ、本発明の目的は、分かり易い案内を行うとともに間違った案内を行う可能性を低くすることができるナビゲーション装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するために以下の構成を採用した。なお、この欄における括弧内の参照符号および補足説明等は、本発明の理解を助けるために後述の実施形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
すなわち、第1の発明は、目的地までの誘導案内を行うナビゲーション装置であって、地図上のランドマークの情報(ランドマーク属性情報32)を記憶するランドマーク記憶部と、ランドマーク毎に設定される変数(選出度)の値と、当該値を時間の経過に応じて減少させる減少条件(減衰係数)とを関連付けて記憶する変数記憶部と、現在位置が交差点から所定距離内に近づいたとき、変数記憶部に記憶されている変数の値および減少条件を用いて、当該交差点の付近に位置する各ランドマークについて設定されている変数の現在の値を算出する算出部と、算出部によって変数の値が算出された各ランドマークの中から、算出された値の大きさに応じてランドマークを選出する選出部と、選出部によって選出されたランドマークを用いて交差点の誘導案内を行う案内部とを備えている。
【0008】
また、第2の発明においては、選出部は、算出部によって変数の値が算出された各ランドマークの中から、算出された値が最も大きいランドマークを選出してもよい。
【0009】
また、第3の発明においては、選出部は、算出部によって変数の値が算出された各ランドマークの中から、算出された値の大きさに応じた確率でランダムにランドマークを選出してもよい。
【0010】
また、第4の発明においては、ランドマークに設定される基準日(建築年月日)を記憶する基準日記憶部をさらに備えていてもよい。このとき、減少条件は、基準日から現在の日付までの差に応じて値が小さくなるように変数の現在の値を決定する条件である。
【0011】
また、第5の発明においては、減少条件は、変数の値を単位時間当たりに減少させる値を示す減衰係数を含んでいてもよい。このとき、算出部は、変数記憶部に記憶されている変数の値から、基準日から現在の日付までの差と減衰係数との積を減算した値を変数の現在の値として算出する。
【0012】
また、第6の発明においては、案内部は、選出部によって選出されたランドマークのみについて音声案内を行ってもよい。
【0013】
また、第7の発明においては、案内部は、選出部によって選出されたランドマークを、選出されていないランドマークとは異なる態様で表示してもよい。
【0014】
第8の発明は、目的地までの誘導案内を行うナビゲーション装置のコンピュータに実行させるためのプログラムである。ここで、ナビゲーション装置は、地図上のランドマークの情報を記憶するランドマーク記憶部と、ランドマーク毎に設定される変数の値と、当該値を時間の経過に応じて減少させる減少条件とを関連付けて記憶する変数記憶部とを備えている。上記プログラムは、コンピュータに、現在位置が交差点から所定距離内に近づいたとき、変数記憶部に記憶されている変数の値および減少条件を用いて、当該交差点の付近に位置する各ランドマークについて設定されている変数の現在の値を算出する算出ステップ(ステップS203)と、算出ステップにおいて変数の値が算出された各ランドマークの中から、算出された値の大きさに応じてランドマークを選出する選出ステップ(ステップS205)と、選出部において選出されたランドマークを用いて交差点の誘導案内を行う案内ステップ(ステップS206)とを実行させる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、誘導案内に用いるために選出されるランドマークを、時間の経過に応じて変化させることができる。これによって、ある時点で選出されたランドマークと、それから時間が経過した後で選出されるランドマークとが異なることになる。ここで、ユーザが発見しやすいものの、時間が経過すると存在しなくなる可能性が高いランドマークAと、ユーザが発見しにくいものの、時間が経過しても存在しなくなる可能性が低いランドマークBとを例として考える。本発明では、最初はランドマークAの変数の値がランドマークBの変数の値よりも大きくなり、その後にランドマークBの変数の値がランドマークAの変数の値よりも大きくなるように、減少条件を設定することが可能である。したがって、このように減少条件を設定することによって、ランドマークAが存在すると思われる時期にはランドマークAを用いて誘導案内を行い、ランドマークAが存在しなくなっていると思われる時期にはランドマークBを用いて誘導案内を行うことができる。つまり、本発明によれば、目立つランドマークを用いることによる誘導案内の効果、および、情報の正しさの両方を考慮して誘導案内に用いるランドマークを選出することができるので、分かり易い誘導案内を行うとともに間違った誘導案内を行う可能性を低くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係るナビゲーション装置について説明する。図1は、本実施形態に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。図1において、ナビゲーション装置は、入力部1と、位置検出部2と、データ記憶部3と、演算処理部4と、出力部5とを備える。図1に示すナビゲーション装置は、現在位置から目的地までの推奨経路を計算し、その推奨経路に基づいて経路誘導案内を実行することによって、ユーザを目的地まで導くものである。また、曲がるべき交差点に現在位置が近づいたときには、ナビゲーション装置は、曲がるべき交差点をユーザがいち早く見つけられるように、交差点付近に存在するランドマークを用いて音声案内を行う。
【0017】
入力部1は、ナビゲーション装置を操作するための専用リモコンや、音声を収集するマイク、さらにIrDA(赤外線通信)機能を搭載した携帯電話や携帯情報端末(PDA)等である。ユーザは、入力部1を用いた操作によって、目的地の設定を行ったり、ナビゲーションの各種操作を行ったりする。入力部1に入力された操作情報は、演算処理部4に伝えられる。
【0018】
位置検出部2は、速度センサ、ジャイロセンサ、GPS受信機等によって構成される。これらのセンサおよび受信機が2つ以上組み合わさって、位置検出部2を構成する場合もある。本実施形態では、位置検出部2は、速度センサ、ジャイロセンサ、およびGPS受信機を備えるものとする。速度センサは車両の移動速度を検出し、ジャイロセンサは車両の進行方位を検出し、GPS受信機は車両の地球上における絶対位置を検出する。これらのセンサおよび受信機によって検出された情報は、演算処理部4に入力され、演算処理部4において現在位置を道路上に補正するマップマッチング処理等に使用される。
【0019】
データ記憶部3は、CD−ROMやDVD−ROM、HDD(ハードディスクドライブ)、メモリ等によって構成されている。データ記憶部3には、地図データ31、ランドマーク属性情報32および選出度算出テーブル33が記憶されている。地図データ31には、演算処理部4における経路探索、誘導案内、マップマッチング等の処理で使用する道路ネットワークデータや、地図を表示する際に使用する背景データが含まれている。ランドマーク属性情報32には、上記地図データの地図上におけるランドマークの情報が含まれている。選出度算出テーブル33には、選出度を算出するために必要となる情報が含まれている。選出度とは、交差点における誘導案内を行う際に用いるランドマークを選出するための指標となる値である。ランドマーク属性情報32および選出度算出テーブル33の詳細については後述する。なお、図示していないが、データ記憶部3には上記のデータの他に、ユーザが目的地を設定する際に所在地を検索するために用いられる検索用のデータ等が記憶されている。
【0020】
演算処理部4は、経路探索部41と、算出部42と、選出部43と、案内部44とを含む。演算処理部4は、所定のプログラムを実行するCPUによって構成され、当該所定のプログラムがCPUに実行されることによって、経路探索部41、算出部42、選出部43、および案内部44の各部の機能が実現される。演算処理部4は、入力部1および位置検出部2から入力される情報と地図データ31とを用いて、経路探索処理、マップマッチング処理、および誘導案内処理等の各種処理を行う。経路探索処理は、経路探索部41によって行われ、車両の現在位置からユーザが入力部1によって設定した目的地までの推奨経路を求める処理である。マップマッチング処理は、経路探索部41によって行われ、位置検出部2によって検出された情報を基に車両の現在位置が道路上から外れていた場合に位置を補正する処理である。誘導案内処理は、案内部44によって行われ、車両のユーザに対して、経路探索処理で求められた推奨経路に従った誘導案内を行う処理である。また、交差点における誘導案内を行う際には、算出部42および選出部43は、当該交差点付近に存在するランドマークのうちで、誘導案内に用いるランドマークを選出する処理を行う。なお、「誘導案内に用いるランドマーク」とは、例えば誘導案内を音声で行う場合において、その名称が音声で出力されるランドマークである。誘導案内に用いるランドマークを選出する処理の詳細については後述する。
【0021】
出力部5は、ディスプレイ装置およびスピーカーから構成される。出力部5は、案内部44の指示にしたがって、上記推奨経路に沿った誘導案内を行うための画像および音声を出力する。ディスプレイ装置には、地図、車両の現在位置、および推奨経路等が表示される。スピーカーからは、例えば「およそ700m先、○○交差点を右方向です。近くに○○銀行(ランドマークの名称)があります。」といった、誘導案内のための音声が出力される。
【0022】
次に図2を用いて、ランドマーク属性情報32のデータ構造について説明する。図2は、図1に示すランドマーク属性情報32の一例を示す図である。ランドマーク属性情報32は、地図データ31の内容に応じて予め作成されてデータ記憶部3に記憶される。ランドマーク属性情報32には、地図データ31に記録されているランドマークに関する情報が含まれている。具体的には、ランドマーク属性情報32には、地図データ31に記録されている各ランドマークに対して、ID、名称、種別、位置、および建築年月日が関連付けて格納されている。
【0023】
IDとは、地図データに記録された全てのランドマークを一意に識別できるように各ランドマークに付された番号である。ランドマークのIDは、道路ネットワークデータの中に記録されている交差点情報に関連付けて記録されることが好ましい。これによって、任意の交差点の近傍に存在するランドマークを容易に参照することができる。名称とは、ランドマークの施設の名称や、店舗の名称である。種別とは、ランドマークの種類のことであり、例えば、「コンビニエンスストア」、「ガソリンスタンド」、「ファミリーレストラン」、「銀行」、「学校」、「郵便局」等である。位置とは、ランドマークが存在する位置を示す位置情報のことである。位置情報は、地球上の任意の位置を表すことができる絶対経度緯度で表現されてもよいし、ランドマークが属する交差点(IDが関連付けられている交差点)からの相対距離で表現されてもよい。建築年月日とは、ランドマークの施設や建造物が建築された年月日である。なお、ランドマークが商業施設や店舗である場合には、建築年月日は、営業を開始した年月日であってもよい。
【0024】
次に図3を用いて、選出度算出テーブル33のデータ構造について説明する。図3は、図1に示す選出度算出テーブル33の一例を示す図である。選出度算出テーブル33もランドマーク属性情報32と同様、地図データ31の内容に応じて予め作成されてデータ記憶部3に記憶される。選出度算出テーブル33には、ランドマークの種別毎に、選出度初期値および減衰係数が関連付けられて格納されている。選出度算出テーブル33は、上記選出度を算出するために用いられる。
【0025】
選出度初期値は、選出度の初期値である。ここで、ユーザが発見しやすいランドマークの種別については、選出度初期値を高く設定しておく。例えば、派手な外観のランドマークや目につきやすい場所にあるランドマークは、ユーザが発見しやすいと言える。一般的に、コンビニエンスストアやガソリンスタンドは、目立つ外観の建物が多いので、ユーザが見つけやすい。したがって、図3においては、コンビニエンスストアやガソリンスタンドについては選出度初期値を高く設定している。一方、学校や郵便局は、派手な外観のものはあまりなく、コンビニエンスストアやガソリンスタンドに比べてユーザの目につきにくいと言える。したがって、図3においては、学校や郵便局については、コンビニエンスストアやガソリンスタンドと比べて選出度初期値を低く設定しておく。
【0026】
減衰係数は、選出度を算出するために初期値とともに用いられる値である。選出度は、時間の経過につれて大きくなる値を当該減衰係数に乗算し、乗算した値を初期値から減算することによって算出される。つまり、減衰係数は、時間の経過につれて選出度が小さくなる度合を示す。換言すれば、減衰係数は、選出度初期値を時間の経過に応じて減少させるための条件(減少条件)である。本実施形態においては、減衰係数は、以下のように設定される。
【0027】
地図データが作成されてから時間が経過して地図データが古くなると、実際のランドマークが閉鎖したり移転したりした結果、地図データに記録されているランドマークが実際には存在しない状態となることがある。図3においては、ランドマークが存在しなくなる可能性が高い種別のランドマークについては、減衰係数を大きく設定しておく。つまり、減衰係数は、ランドマークが実在することに関する信頼度が低いランドマークほど大きく設定する。例えばコンビニエンスストアやガソリンスタンドは、一般的に店舗の閉鎖や入れ替わりが激しいので、実在しなくなる可能性が比較的大きい。したがって、図3においては、コンビニエンスストアやガソリンスタンドについては減衰係数を比較的大きく設定しておく。一方、学校や郵便局は、閉鎖や移転の可能性がほとんどないと考えられるので、実在しなくなる可能性が低い。したがって、図3においては、学校や郵便局については減衰係数をコンビニエンスストアやガソリンスタンドに比べて小さく設定しておく。
【0028】
なお、図3に示す選出度初期値および減衰係数は、統計データ等を用いて予め作成しておく。ここで、図3ではランドマークの種別につき1種類の選出度初期値および減衰係数を決定したが、これらの値をランドマークの種別毎に一意に決めてしまっては、個別のランドマークによってばらつきが大きくなることも考えられる。したがって、他の実施形態においては、ランドマーク毎に、すなわち、図2に示すランドマーク属性情報32にて示されているランドマークのそれぞれについて、選出度初期値および減衰係数を関連付けて格納してもよい。具体的には、図2に示すランドマーク属性情報32に選出度初期値および減衰係数の項目を設けるようにしてもよい。
【0029】
次に図4を用いて、ナビゲーション装置の処理について説明する。図4は、本実施形態に係るナビゲーション装置の処理の流れを示すフローチャートである。まずステップS101において、経路探索部41は、目的地を設定する。すなわち、ユーザが入力部1を用いることによって目的地の位置を指定すると、経路探索部41は、ユーザによって指定された位置を入力部1から受け取り、目的地として設定する。なお、入力部1における目的地の具体的な指定方法としては、住所や郵便番号や電話番号から目的地を検索して指定する方法や、画面に表示された地図上で目的地を直接指定する方法がある。
【0030】
ステップS102において、経路探索部41は、現在位置からステップS101で設定された目的地までの経路探索を行う。すなわち、現在位置から目的地まで経路探索を行い、現在位置から目的地までの推奨経路を算出する。経路探索のアルゴリズムには周知のダイクストラ法が用いられる。経路探索部41は、ユーザからの「一般道優先」や「高速優先」といった指示内容に従って推奨経路を算出してもよいし、複数の経路を同時に求め、その中から1つの経路を推奨経路としてユーザに選ばせてもよい。また、ナビゲーション装置がネットワークを介して外部装置と通信可能である場合には、経路探索処理をナビゲーション装置内で行わずに、外部装置に行わせてもよい。例えば、ナビゲーション装置は、携帯電話等の通信モジュールを用いてネットワーク上のサーバに接続し、現在位置および目的地の位置情報をサーバへ送信する。サーバは、受信した位置情報に基づいて経路探索を行い、探索された推奨経路をナビゲーション装置へ送信する。これによって、ナビゲーション装置は、経路探索処理を行わなくとも推奨経路を得ることができる。
【0031】
ステップS103において、経路探索部41は、車両の現在位置を位置検出部2から取得する。すなわち、位置検出部2は、速度センサ、ジャイロセンサ、およびGPS受信機によって、移動速度、移動方位、および地球上における経度緯度座標の各種情報を検出する。検出された各種情報は、経路探索部41に入力される。経路探索部41は、入力された各種情報を用いて、地図データ31に含まれる道路ネットワークデータに対してマッチング処理を実行し、車両の現在位置を特定する。ステップS102で算出された推奨経路およびステップS103で特定された現在位置の情報は、経路探索部41から案内部44へ渡される。
【0032】
ステップS104において、経路探索部41は、ステップS103で特定された現在位置が交差点付近に位置するか否かを判定する。ステップS104の判定は、交差点における誘導案内を行うか、それとも、交差点以外の場所における誘導案内を行うかを決定するための処理である。具体的には、経路探索部41は、現在位置から予め定められた第1距離内に交差点が存在するか否かを地図データ31を用いて判定する。ステップS104の判定において、現在位置から上記第1距離内に交差点が存在しない、すなわち、現在位置が交差点付近に位置しないと判定された場合、ステップS105の処理が行われる。ステップS105において、案内部44は、交差点以外の場所における誘導案内(その他の誘導案内)を必要に応じて行う。案内部44は、誘導案内に必要となる情報(地図データに含まれている交差点名や推奨経路の情報等)を経路探索部41から取得し、例えば、次に曲がるべき交差点までの距離や、目的地までの残距離や、到達予定時間や、高速道路の出入口等に関する情報を出力部5に出力させる。ステップS105の後、ステップS107の処理が行われる。
【0033】
一方、ステップS104の判定において、現在位置から上記第1距離内に交差点が存在する、すなわち、現在位置が交差点付近に位置すると判定された場合、ステップS106の交差点案内処理が行われる。交差点案内処理は、交差点における誘導案内を行うための処理である。以下、交差点案内処理の詳細を説明する。
【0034】
図5は、図4に示すステップS106の処理の詳細を示すフローチャートである。図5に示す交差点案内処理においては、まずステップS201において、交差点の付近に存在するランドマークが特定される。なお、この交差点とは、案内対象となっている交差点(以下、対象交差点と呼ぶ。)、すなわち、ステップS104において現在位置から上記第1距離内に位置すると判定された交差点である。具体的には、経路探索部41は、当該対象交差点から予め定められた第2距離内に位置するランドマークを地図データ31を用いて特定する。さらに、経路探索部41は、ランドマーク属性情報32を参照することによって、特定したランドマークの属性情報(ID、種別、および建築年月日等)を取得し、取得した属性情報を算出部42に送る。なお、対象交差点から第1距離内に位置するランドマークが複数存在する場合には、各ランドマークの属性情報が算出部42に送られる。図2を例にとって説明すると、対象交差点から第1距離内に位置するランドマークとして、IDが0であるランドマークおよびIDが1であるランドマークが特定された場合、これらのランドマークに関する属性情報が算出部42に送られる。
【0035】
なお、本実施形態においては、対象交差点の付近に存在するランドマークを、対象交差点の位置と各ランドマークの位置とを用いて特定した。ここで、他の実施形態においては、交差点とその付近に存在するランドマークとを関連付けてランドマーク属性情報32に格納しておくようにしてもよい。このとき、ステップS201においては、ランドマーク属性情報32において対象交差点に関連付けられているランドマークを、対象交差点の付近に存在するランドマークとして容易に特定することができる。
【0036】
ステップS202において、算出部42は、ステップS201で特定されたランドマークの選出度初期値および減衰係数を選出度算出テーブル33から取得する。具体的には、算出部42は、ステップS201で経路探索部41から送られた属性情報から、ステップS201で特定されたランドマークの種別を特定する。そして、特定したランドマークの種別について選出度初期値および減衰係数を選出度算出テーブル33から取得する。例えば図2および図3を例にとって、種別が「コンビニエンスストア」であるランドマークの属性情報、および、種別が「ガソリンスタンド」であるランドマークの属性情報が経路探索部41から送られた場合を考える。この場合、コンビニエンスストアの選出度初期値“0.99”および減衰係数“0.0012”が選出度算出テーブル33から取得されるとともに、ガソリンスタンドの選出度初期値“0.9”および減衰係数“0.0005”が選出度算出テーブル33から取得される。取得された選出度初期値および減衰係数は、ランドマークの属性情報に関連付けられて選出部43へ送られる。
【0037】
ステップS203において、算出部42は、対象交差点の付近に存在する各ランドマークについて現在の選出度を算出する。具体的には、選出度は、次の式(1)を用いて算出される。
(選出度)=(選出度初期値)−(建築年月日から現在までの日数)×(減衰係数)…(1)
式(1)において、建築年月日から現在までの日数は、ランドマークの属性情報に含まれる建築年月日と現在の日付とから予め算出しておく。ここでは、日数の単位はここでは「日」としておく。算出部42は、対象交差点の付近に存在する全てのランドマークについて選出度を算出し、算出した各ランドマークの選出度を選出部43に送る。
【0038】
上記式(1)からわかるように、ランドマークの選出度の値は、そのランドマークが建築されて間もない時期には、選出度初期値に近い値であり、時間(日数)が経過するにつれて減少していく。ここで、図3に示したように、選出度初期値は、コンビニエンスストアやガソリンスタンドといった、ユーザが発見しやすい種別のランドマークについて大きな値が設定される。したがって、建築されて間もない時期には、コンビニエンスストアやガソリンスタンドのランドマークの選出度の値は、同時期に建築された郵便局や学校のランドマークの選出度の値よりも大きくなる。また、図3に示したように、減衰係数は、コンビニエンスストアやガソリンスタンドについて相対的に大きな値が設定され、郵便局や学校といった、実在しなくなる可能性が低いランドマークについて相対的に小さな値が設定される。したがって、ランドマークが建築されてからある程度の日数が経過した後では、郵便局や学校のランドマークの選出度の値は、同時期に建築されたコンビニエンスストアやガソリンスタンドのランドマークの選出度の値よりも大きくなる。
【0039】
ステップS204において、選出部43は、ステップS203で算出した各ランドマークの選出度の値を調整する。具体的には、各選出度は、各値の総和が1になるように調整される。例えば、対象交差点に付随するランドマークが3つ存在し、3つのランドマークの各選出度をそれぞれA、B、Cとする。α=1/(A+B+C)と定義し、A’=αA、B’=αB、C’=αCとすることで、調整後の各選出度A’、B’、C’を算出することができる。つまり、A’+B’+C’=1となるように、選出度A、B、CをA’、B’、C’に調整することができる。具体的には、例えばA=0.5、B=0.3、C=0.8とした場合、α=1/(0.5+0.3+0.8)=0.625であるので、調整後の各選出度A’、B’、C’は、A’=0.5×0.625、B’=0.3×0.625、C’=0.8×0.625=0.5となる。
【0040】
ステップS205において、選出部43は、ステップS204で調整された各ランドマークの選出度に基づいて、ステップS201で特定されたランドマークの中から誘導案内に用いるランドマークを選出する。ステップS205におけるランドマークの選出方法としては、各選出度を確率的な選出率を表す値として考え、各選出度に従った確率でランダムに選出する方法がある。例えば、対象交差点の付近にL1、L2、L3という3つのランドマークがあったとし、それぞれの選出度が、0.2、0.3、0.5であったとする。このとき、ランドマークL1を20%、ランドマークL2を30%、ランドマークL3を50%の確率でランダムに選出する。この選出方法を実現するには、例えば1〜100までの数値範囲における乱数を発生させ、発生した乱数の値が1〜20までの値であればL1を、21〜50までの値であればL2を、51〜100までの値であればL3を選出するようにする。また、選出部43によって選出されたランドマークの属性情報は、案内部44に送られる。
【0041】
ステップS206において、案内部44は、ステップS205で選出されたランドマークを用いて対象交差点における誘導案内を行う。具体的には、案内部44は、誘導案内に必要となる情報(地図データに含まれている交差点名や推奨経路の情報等)を経路探索部41から取得し、現在位置から対象交差点までの距離、当該対象交差点の名称、適切な車線の位置、および目印となるランドマークに関する情報を出力部5に音声出力させる。例えば、「およそ700m先、○○交差点を右方向です。右車線にお寄りください。近くに△△銀行があります。」という案内が音声出力される。なお、音声出力される各種情報は、ランドマークの属性情報や地図データ等から得ることができる。なお、ステップS206の誘導案内において、対象交差点の付近に存在する全てのランドマークを案内することは、音声出力を行うためには時間的に余裕がない。また、あまりに多くの情報を提示してもかえってユーザが混乱するだけである。それゆえ、本実施形態では、誘導案内に最も効果のあるランドマークを選出し(ステップS205)、選出された1つのランドマークのみを誘導案内に用いる(ステップS206)ようにしている。ステップS206の完了によって図5に示す交差点案内処理は終了する。
【0042】
以上のように、本実施形態においては、対象交差点の付近に存在する各ランドマークから、現時点での選出度の値に応じた確率でランドマークが選出され、選出されたランドマークを用いて誘導案内が行われる。ここで、上述したように、ランドマークが建築されて間もない時期には、コンビニエンスストアやガソリンスタンドのランドマークの選出度の値は、同時期に建築された郵便局や学校のランドマークの選出度の値よりも大きくなる。したがって、ランドマークが建築されて間もない時期においては、コンビニエンスストアやガソリンスタンドのランドマークが誘導案内に用いられる可能性が高い。一方、ランドマークが建築されてからある程度の時間(日数)が経過した後では、郵便局や学校のランドマークの選出度の値は、同時期に建築されたコンビニエンスストアやガソリンスタンドのランドマークの選出度の値よりも大きくなる。したがって、ランドマークが建築されてからある程度の時間が経過した後では、郵便局や学校のランドマークが誘導案内に用いられる可能性が高くなる。以上のように、本実施形態においては、そのランドマークが建築されてからの日数に応じて選出度の値が変化するので、誘導案内に用いられるランドマークが時間の経過に応じて変化する。
【0043】
図4の説明に戻り、ステップS106の後、ステップS107の処理が行われる。ステップS107においては、経路探索部41は、目的地に到着したか否かの判定を行う。ステップS107の判定において、目的地に到着したと判定した場合、ナビゲーション装置は図4に示す処理を終了する。一方、ステップS107の判定において、目的地に到着していないと判定した場合、再びステップS103の処理が行われる。以降、目的地に到着するまで、ステップS103〜S107の処理が繰り返される。
【0044】
以上のように本実施形態に係るナビゲーション装置によれば、誘導案内に用いられるランドマークが時間の経過に応じて変化する。ここで、交差点における誘導案内においてユーザにとって分かり易い誘導案内を行うためには、コンビニエンスストアやガソリンスタンドのような、目立っており目につきやすいランドマークを用いて誘導案内を行えばよい。しかし、実際には、目立つランドマークほど、名称が変わったり閉鎖したりして存在しなくなる可能性が大きい。したがって、目立つという理由だけから、コンビニエンスストアやガソリンスタンドのランドマークを常に誘導案内に用いることとすると、実際にそのランドマークが存在しなかった場合は、間違った情報を案内することになってしまう。その結果、分かり易い誘導案内を行うどころか、かえってユーザを混乱させてしまうこととなる。一方、確実に間違いのない情報をユーザに提示するために、移転や閉鎖が比較的少ない郵便局や学校のランドマークを誘導案内に用いることも考えられる。しかし、郵便局や学校のランドマークを誘導案内に常に用いることは、もし同じ交差点にコンビニエンスストア等の目立つランドマークが存在する場合には、分かり易い誘導案内を行っていることにはならない。
【0045】
これに対して、本実施形態に係るナビゲーション装置においては、目立つランドマークが存在する可能性が高い状況、すなわち、ランドマークが建築されてから時間があまり経過していない状況では、目立つランドマークが優先的に用いられて誘導案内が行われる。一方、目立つランドマークが存在する可能性が低い状況、すなわち、ランドマークが建築されてから時間がある程度経過した状況では、目立つランドマークよりも存在する確率が高いランドマークが優先的に用いられて誘導案内が行われる。このように、本実施形態においては、目立つランドマークを用いることによる誘導案内の効果、および、情報の正しさの両方を考慮して誘導案内に用いるランドマークを選出している。したがって、分かり易い誘導案内を行うとともに間違った誘導案内を行う可能性を低くすることができる。
【0046】
なお、本実施形態においては、選出度を算出するためのデータとして、選出度初期値および減衰係数を用いた。ここで、減衰係数は、選出度初期値を時間の経過に応じて減少させるための条件(減少条件)であるが、他の実施形態においては、減少条件は、減衰係数とは異なる形で表されてもよい。つまり、選出度の値は、時間の経過に応じて減少するように算出されればよく、選出度を算出するために用意されるデータは上記選出度初期値および減衰係数に限らない。例えば、選出度算出テーブル33に代えて図6に示すテーブルを用いるようにしてもよい。図6は、他の実施形態において選出度を算出するために用いられるテーブルの一例を示す図である。図6に示すテーブルおいては、ランドマークの種別毎に減少条件が関連付けられて格納されている。減少条件としては、建築年月日からの経過年数とその時の選出度の値とが関連付けられている。例えば、種別が「コンビニエンスストア」のランドマークであれば、建築年月日からの経過年数が0年から1年の間においては選出度の値が0.9であり、経過年数が1年から3年の間においては選出度の値が0.8であり、経過年数が3年以降においては選出度の値が0.3である。図6に示すようなテーブルを用いることによっても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0047】
なお、本実施形態においては、交差点における誘導案内の方法として、ランドマークの情報について音声で出力する方法を例として説明したが、ランドマークを用いた誘導案内の方法はこれに限らない。例えば、ランドマークを用いた誘導案内は、表示によって行われてもよい。具体的には、誘導案内に用いるために選出されたランドマークを、他のランドマークとは表示形態を異なるようにして表示するようにしてもよい。例えば、選出されたランドマークを拡大表示したり点滅させたり色を変化させたりするようにしてもよいし、選出されたランドマークのみを表示し、他のランドマークを表示しないようにしてもよい。また、選出度の値に応じて表示形態を異なるようにしてもよい。
【0048】
また、本実施形態においては、ランドマーク属性情報32には建築年月日を格納したが、ランドマーク属性情報32には、各ランドマークについて経過日数を計算する基準となる日であればどのような日を格納してもよい。例えば、建築年月日に代えて、地図データ31およびランドマーク属性情報32のデータの更新日を格納してもよい。
【0049】
なお、本実施形態において、地図データ31が更新される場合、地図データ31の内容に応じてランドマーク属性情報32も更新する必要がある。すなわち、地図データ上で新たに追加・削除されたランドマークをランドマーク属性情報32においても追加・削除する必要がある。また、ランドマーク属性情報32にデータの更新日が格納されている場合には、地図データ31の更新に応じて当該更新日を変更する。
【0050】
また、本実施形態においては、対象交差点の付近に複数のランドマークが存在する場合、複数のランドマークの中から1つのランドマークを選出度の値に応じた確率で選出した。ここで、他の実施形態においては、複数のランドマークの中から、選出度の値が最も大きいランドマークを1つ選出するようにしてもよい。また、他の実施形態においては、複数のランドマークの中から1つのみを選出する必要はなく、例えば、選出度の値が大きいもの2つを選出するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明に係るナビゲーション装置は、経路誘導案内を行うナビゲーション装置等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本実施形態に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図
【図2】図1に示すランドマーク属性情報32の一例を示す図
【図3】図1に示す選出度算出テーブル33の一例を示す図
【図4】本実施形態に係るナビゲーション装置の処理の流れを示すフローチャート
【図5】図4に示すステップS106の処理の詳細を示すフローチャート
【図6】他の実施形態において選出度を算出するために用いられるテーブルの一例を示す図
【符号の説明】
【0053】
1 入力部
2 位置検出部
3 データ記憶部
31 地図データ
32 ランドマーク属性情報
33 選出度算出テーブル
4 演算処理部
41 経路探索部
42 算出部
43 選出部
44 案内部
5 出力部



【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地までの誘導案内を行うナビゲーション装置であって、
地図上のランドマークの情報を記憶するランドマーク記憶部と、
ランドマーク毎に設定される変数の値と、当該値を時間の経過に応じて減少させる減少条件とを関連付けて記憶する変数記憶部と、
現在位置が交差点から所定距離内に近づいたとき、前記変数記憶部に記憶されている変数の値および減少条件を用いて、当該交差点の付近に位置する各ランドマークについて設定されている変数の現在の値を算出する算出部と、
前記算出部によって変数の値が算出された各ランドマークの中から、算出された値の大きさに応じてランドマークを選出する選出部と、
前記選出部によって選出されたランドマークを用いて交差点の誘導案内を行う案内部とを備える、ナビゲーション装置。
【請求項2】
前記選出部は、前記算出部によって変数の値が算出された各ランドマークの中から、算出された値が最も大きいランドマークを選出する、請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記選出部は、前記算出部によって変数の値が算出された各ランドマークの中から、算出された値の大きさに応じた確率でランダムにランドマークを選出する、請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
ランドマークに設定される基準日を記憶する基準日記憶部をさらに備え、
前記減少条件は、基準日から現在の日付までの差に応じて値が小さくなるように変数の現在の値を決定する条件である、請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記減少条件は、前記変数の値を単位時間当たりに減少させる値を示す減衰係数を含み、
前記算出部は、前記変数記憶部に記憶されている変数の値から、基準日から現在の日付までの差と前記減衰係数との積を減算した値を変数の現在の値として算出する、請求項4に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記案内部は、前記選出部によって選出されたランドマークのみについて音声案内を行う、請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記案内部は、前記選出部によって選出されたランドマークを、選出されていないランドマークとは異なる態様で表示する、請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
目的地までの誘導案内を行うナビゲーション装置のコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記ナビゲーション装置は、
地図上のランドマークの情報を記憶するランドマーク記憶部と、
ランドマーク毎に設定される変数の値と、当該値を時間の経過に応じて減少させる減少条件とを関連付けて記憶する変数記憶部とを備え、
前記コンピュータに、
現在位置が交差点から所定距離内に近づいたとき、前記変数記憶部に記憶されている変数の値および減少条件を用いて、当該交差点の付近に位置する各ランドマークについて設定されている変数の現在の値を算出する算出ステップと、
前記算出ステップにおいて変数の値が算出された各ランドマークの中から、算出された値の大きさに応じてランドマークを選出する選出ステップと、
前記選出部において選出されたランドマークを用いて交差点の誘導案内を行う案内ステップとを実行させるプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−189387(P2006−189387A)
【公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−2825(P2005−2825)
【出願日】平成17年1月7日(2005.1.7)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】