説明

ナビゲーション装置

【課題】 乗員が興味を持った対象について適切に情報を提供できるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】 ナビゲーション装置1は、乗員の視線または顔の向きに基づいて、乗員の注視方向を検出する注視方向検出部24と、注視方向と地図情報とに基づいて、注視対象物を検出する注視対象物検出部26と、注視対象物に関する情報を出力するディスプレイ16とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、POI(Point Of Interest)情報を出力可能なナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、HDD等の大容量のデータベースを備えたナビゲーション装置や、無線通信システムによって情報を取得できるナビゲーション装置が知られている。このようなナビゲーション装置は、ドライバに様々な情報を提供することができる。特許文献1には、走行中の車両位置周辺の施設等のPOI情報を提供するナビゲーション装置が開示されている。
【0003】
特許文献1に記載されたナビゲーション装置は、予め対象物の位置情報を設定しておく。そして、予め設定された対象物が車両から視認可能であると判定されたときに、対象物の位置を現実の風景に重ね合わせて表示する。
【特許文献1】特開2005−106650
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のナビゲーション装置では、POI情報を提供する対象物があらかじめ設定され、車両がその付近を通過するときには、POI情報が自動的に提供されていた。このような従来のナビゲーション装置では、乗員が好むと好まざるとにかかわらず、POI情報が提供されるので、乗員が運転に集中したい場合には、煩わしさを感じることがあった。
【0005】
本発明は、上記背景に鑑み、乗員が興味を持った対象について適切に情報を提供できるナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のナビゲーション装置は、乗員の視線または顔の向きに基づいて、乗員の注視方向を検出する注視方向検出部と、前記注視方向と地図情報とに基づいて、注視対象物を検出する注視対象物検出部と、前記注視対象物に関する情報を出力する注視対象物情報出力部とを備える。
【0007】
このように乗員の視線または顔の向きに基づいて乗員の注視方向を検出し、注視方向にある注視対象物に関する情報を出力することにより、乗員が興味を持ったと考えられる対象についての情報を提供できる。なお、注視対象物に関する情報は、ナビゲーション装置のディスプレイに表示してもよいし、音声メッセージによって出力してもよい。
【0008】
上記ナビゲーション装置は、施設の位置と施設に関する情報とを関連付けて記憶した施設情報記憶部を備え、前記注視対象物検出部は、前記注視方向検出部にて検出された注視方向にある施設を前記施設情報記憶部から検索し、前記注視対象物情報出力部は、検索された施設の情報を出力してもよい。
【0009】
このように施設に関する情報とその施設の位置とを関連付けて記憶した施設情報記憶部を備え、施設情報記憶部から注視対象物の位置に対応する施設の情報を検索して出力することにより、注視対象物に関する情報を提供できる。施設に関する情報としては、例えば、施設を説明する情報や施設の外観の画像等が含まれる。なお、通常のナビゲーション装置は、地図情報記憶部に道路情報と施設情報とを記憶している。従って、地図情報記憶部を施設情報記憶部として用い、地図情報記憶部に記憶された施設情報を利用してもよい。また、地図情報記憶部とは別に、施設に関する詳細な情報を記憶した施設情報記憶部を設けてもよい。
【0010】
上記ナビゲーション装置は、前記注視対象物検出部にて検出された注視対象物に関する情報を、施設に関する情報を保存したサーバから取得する施設情報取得部を備え、前記注視対象物情報出力部は、前記施設情報取得部にて取得した情報を出力してもよい。
【0011】
この構成により、ナビゲーション装置は、サーバに保存された施設の情報を利用できる。サーバに最新情報を保存しておくことにより、注視対象物に関する最新情報を乗員に提供することができる。
【0012】
上記ナビゲーション装置において、前記注視対象物情報出力部は、ディスプレイに表示された地図上に、前記注視対象物検出部にて検出された注視対象物の位置を表示してもよい。
【0013】
このようにディスプレイに表示された地図上に注視対象物の位置を表示することにより、注視対象物がどこにあるかを視覚的に知らせることができる。地図上に様々な施設が表示されている場合、ナビゲーション装置は、注視対象物の位置を判別しやすい態様で示すことが好ましい。例えば、注視対象物の位置にマーカを付ける、注視対象物の名称を他の施設の名称より大きいフォントで表示する、注視対象物の名称の他の施設の文字色と違う文字色で表示する、注視対象物付近の地図の背景色を変える等、様々な方法を採用できる。
【0014】
上記ナビゲーション装置は、前記注視対象物検出部にて検出された注視対象物を記憶する注視対象物記憶部を備えてもよい。
【0015】
このように注視対象物検出部にて検出された注視対象物を記憶しておくことにより、乗員が注視した対象物を後で確認することができる。
【0016】
上記ナビゲーション装置において、前記注視対象物情報出力部は、前記注視対象物記憶部に記憶された注視対象物の情報をディスプレイに表示してもよい。
【0017】
このように注視対象物記憶部に記憶された情報をディスプレイに表示することにより、乗員は注視対象物に関する情報を吟味できる。例えば、車両の停止中に、情報を表示することにより、運転中に確認できなかった注視対象物に関する情報を吟味できる。また、車両の走行中に情報を表示することにより、助手席の乗員が注視対象物に関する情報を見ることができる。
【0018】
上記ナビゲーション装置は、車両の周囲を撮影する車外カメラと、前記車外カメラにて撮影された映像を記憶する映像記憶部とを備え、前記車外カメラは、前記注視対象物検出部が注視対象物を検出できない場合に、前記注視方向検出部にて検出された注視方向を撮影してもよい。
【0019】
このように注視対象物を検出できない場合に注視方向を車外カメラにて撮影することにより、乗員が注視した対象物を含む風景を映像として記憶しておくことができる。地図情報に情報が登録されていない建物や風景に注視する場合もあるが、注視した領域の映像を保存しておくことにより、乗員が注視対象物を思い出すことができる。
【0020】
上記ナビゲーション装置は、前記映像記憶部に記憶された映像を、その映像を撮影したときの車両の位置情報と共に送信する映像送信部を備えてもよい。
【0021】
このように映像を位置情報と共に送信することにより、どの位置でどのような風景が見られるかを知ることができる。この映像情報を多数集めることにより、注視される頻度の高い建物や風景を分析することができるので、注視対象物となり得る候補を地図情報に新たに登録することができる。
【0022】
本発明の別の態様のナビゲーション装置は、乗員の視線または顔の向きに基づいて、乗員の注視方向を検出する注視方向検出部と、前記注視方向と地図情報とに基づいて、乗員が注視している注視領域を検出する注視領域検出部と、前記注視領域の地図を表示する地図表示部とを備える。
【0023】
このように乗員の視線または顔の向きに基づいて乗員の注視方向を求め、注視領域の地図を表示することにより、乗員は注視方向に何があるかを容易に判断できる。なお、ナビゲーション装置は、注視領域を示す地図を現在位置周辺の地図と切り替えてディスプレイに表示してもよいし、現在位置周辺の地図に重ね合わせて表示してもよい。現在位置周辺の地図に重ね合わせて表示する場合には、注視領域の地図を拡大して表示してもよい。
【0024】
本発明のナビゲーション方法は、乗員の視線または顔の向きに基づいて、乗員の注視方向を検出するステップと、前記注視方向と地図情報とに基づいて、注視対象物を検出するステップと、前記注視対象物に関する情報を出力するステップとを備える。
【0025】
このように乗員の視線または顔の向きに基づいて乗員の注視方向を検出し、注視方向にある注視対象物に関する情報を出力することにより、乗員が興味を持ったと考えられる対象についての情報を提供できる。なお、本発明のナビゲーション装置の各種の構成を本発明のナビゲーション方法に適用することも可能である。
【0026】
本発明のプログラムは、ナビゲーション装置に用いられるプログラムであって、コンピュータに、乗員の視線または顔の向きに基づいて、乗員の注視方向を検出するステップと、前記注視方向と地図情報とに基づいて、注視対象物を検出するステップと、前記注視対象物に関する情報を出力するステップとを実行させる。
【0027】
このように乗員の視線または顔の向きに基づいて乗員の注視方向を検出し、注視方向にある注視対象物に関する情報を出力することにより、乗員が興味を持ったと考えられる対象についての情報を提供できる。なお、本発明のナビゲーション装置の各種の構成を本発明のプログラムに適用することも可能である。
【発明の効果】
【0028】
本発明は、乗員の視線または顔の向きに基づいて乗員の注視方向を検出し、注視方向にある注視対象物に関する情報を出力することにより、乗員が興味を持ったと考えられる対象についての情報を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の実施の形態のナビゲーション装置について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態のナビゲーション装置1の構成を示す図である。第1の実施の形態のナビゲーション装置1は、ナビゲーションに必要な地図情報を記憶した地図情報記憶部10と、車両位置を検出する車両位置検出部12と、車両周辺の状況を検知する車両周辺センサ14と、地図情報を表示するディスプレイ16と、ナビゲーションのメッセージを出力するスピーカ18と、これらの各構成を制御するCPU20とを備えている。
【0030】
地図情報記憶部10の記憶媒体としては、大容量の情報を記録できるCD−ROMまたはDVD−ROMを用いるのが一般的であるが、メモリカード、HDD等を用いてもよい。地図情報記憶部10は、地図情報として、全国の道路を示す道路情報に加えて、レストランや建物等の施設情報を記憶している。
【0031】
図2は、地図情報記憶部10に記憶された施設情報の例を示す図である。図2に示すように、施設情報には、施設名称、位置情報、施設種類の情報が含まれる。施設名称は、地図上に表示する施設の名称を示す情報である。位置情報は、施設の緯度、経度を示す情報である。ナビゲーション装置1は、位置情報に基づいて施設の情報を道路地図上に表示する。施設種類は、例えば、観光施設、宿泊施設等の施設の種類を示す情報である。ナビゲーション装置1は、施設の位置を地図上に表示する際には、施設の種類を一目で把握できるようなマークによって施設の位置を示す。なお、図2は、施設情報の一例を示しており、例えば施設の電話番号や住所等の情報を施設情報に含んでもよい。
【0032】
車両位置検出部12は、車両の現在位置を検出する機能を有する。車両位置検出部12としては、例えば、地磁気センサ、ジャイロスコープ、距離センサ、GPS受信機、ステアリングの回転センサ、各転動輪の車両センサ等を用いることができる。車両位置検出部12は、これらのいくつかのセンサを用いて構成してもよい。これらのセンサは、性質の異なる誤差を持っているので、複数のセンサで補完することにより、車両の現在位置を精度良く検出できる。
【0033】
車両周辺センサ14は、車両の周辺の状況を検知する機能を有する。車両周辺センサ14は、例えば、周囲の明るさ、降雨の有無、車両周辺にいる通行人等を検知する。
【0034】
ディスプレイ16は、現在位置の周辺地図や目的地までの経路を表示する機能を有する。また、ディスプレイ16は、タッチパネルを備えており、目的地設定等のために必要な情報の入力を受け付ける。
【0035】
本実施の形態のナビゲーション装置1は、乗員の視線を検出する視線検出部22と、視線検出部22にて検出した視線に基づいて注視方向を検出する注視方向検出部24と、注視方向にある注視対象物を検出する注視対象物検出部26と、注視対象物検出部26によって検出された注視対象物の情報を記憶するブックマーク記憶部28とを備えている。
【0036】
視線検出部22は、例えば、車内カメラにて撮影された乗員の映像に基づいて、乗員の頭部の位置および向きと、頭部に対する眼球の位置を求めることによって、乗員の視線の向きを検出する。なお、眼球の位置の別の検出方法としては、アイマークカメラを用いてもよい。
【0037】
注視方向検出部24は、視線検出部22にて検出した視線に基づいて、乗員の注視行動を検出し、その注視方向を求める機能を有する。ここで、注視対象物検出部26による注視対象物の検出処理について説明する。
【0038】
注視方向検出部24は、まず、乗員の視線が所定時間継続して一定の方向を向いていたか否かを検出する。所定時間は、例えば0.5秒とし、0.5秒以上一定の方向を向いていた場合に、注視対象物検出部26は、乗員の注視行動を検出する。続いて、注視方向検出部24は、車内カメラ等で検出した乗員の注視方向と車両の位置および向きに基づいて、乗員が注視している注視領域を検出する。具体的には、視線検出部22にて検出される視線方向は、車両に対する相対的な視線方向なので、この視線方向と車両の向きとに基づいて、地図上における視線方向に変換する。これにより、乗員の注視方向を検出できる。注視方向検出部24は、さらに、車両位置と注視方向とに基づいて、注視領域を特定する。
【0039】
注視対象物検出部26は、注視領域内に存在する注視対象物を検出する機能を有する。注視対象物検出部26は、注視領域に対応する位置座標を有する施設を地図情報記憶部10から読み出すことにより、注視対象物を検出する。なお、注視領域内に複数の施設が存在する場合には、例えば、車両から一番近い施設を注視対象物として読み出してもよいし、注視領域のより中央近くに存在する施設を注視対象物として読み出してもよい。また、注視対象物検出部26は、複数の注視対象物を読み出すことも可能である。
【0040】
本実施の形態のナビゲーション装置1は、読み出した注視対象物の位置をディスプレイ16に表示された地図上に示す。注視領域内に施設が存在しない場合には、ナビゲーション装置1は、注視領域を拡大した地図をディスプレイ16に表示する。
【0041】
図3は、注視領域内に施設が存在する場合のディスプレイ16の表示例を示す図である。図3に示すように、注視対象物として検出された施設「ABCタワー」の位置を示すマーク40を表示し、その施設の名称を他の施設の名称より大きいフォントで表示する。これにより、乗員は、注視した対象物が「ABCタワー」であること、および「ABCタワー」の位置を一目で把握できる。なお、本実施の形態では、地図上で注視対象物を他と判別しやすいように表示する態様として、注視対象物の位置にマーク40を表示すると共に、他の施設より大きいフォントで注視対象物の名称を表示する例を挙げたが、注視対象物を判別しやすい他の表示方法を採用してもよい。例えば、注視対象物の施設名を表示する色を他の施設名と異なる色にしてもよい。また、注視対象物の付近を通常に表示し、その他の領域を半透明で表示してもよい。
【0042】
図4は、注視領域内に施設が存在しない場合のディスプレイ16の表示例を示す図である。図4に示すように、ナビゲーション装置1は、注視領域の中心付近にマーク40を表示すると共にサブウィンドウ42に注目領域の拡大地図を表示する。なお、図4では、サブウィンドウ42を元の地図に重ねて表示しているが、画面を2分割し、それぞれの画面に元の地図と拡大地図を表示してもよい。
【0043】
次に、本実施の形態のナビゲーション装置1の動作について説明する。本実施の形態のナビゲーション装置1は、目的地までの経路探索や、設定された経路に従ったナビゲーションの動作に加え、乗員が注視行動をとったときに、注視対象物に関する情報をディスプレイ16に表示する動作を行う。以下、注視対象物に関する情報を提供する動作について説明する。
【0044】
図5は、本実施の形態のナビゲーション装置1の動作を示す図である。ナビゲーション装置1の視線検出部22は、乗員の視線を検出する(S10)。注視方向検出部24は、視線検出部22で検出された視線に基づいて、乗員が注視行動をとったか否かを判定する(S12)。注視行動がなかった場合には(S12でNO)、ステップS10に戻って、視線検出を行う。注視行動があった場合には(S12でYES)、ナビゲーション装置1の注視方向検出部24は、視線方向と車両の位置および向きに基づいて、注視領域を特定する(S14)。
【0045】
次に、ナビゲーション装置1は、地図情報記憶部10に記憶された施設情報に基づいて、注視領域内に施設が存在するか否かを判定する(S16)。注視領域内に施設が存在する場合には(S16でYES)、その施設を注視対象物として検出し、注視対象物の位置をディスプレイ16に表示した地図上に示す(S18、図3参照)。注視領域内に施設が存在しない場合には(S16でNO)、注視領域を拡大した地図を表示する(S24、図4参照)。
【0046】
ナビゲーション装置1は、ディスプレイ16に注視対象物の位置を地図上に示した状態で、乗員に対し、注視対象物の情報をブックマーク記憶部28に記憶するか否かを問い合わせ、これに対する応答に基づいて、ブックマーク登録するか否かを判定する(S20)。
【0047】
ブックマーク登録の乗員に対する問合せの方法としては、例えば、スピーカ18から、「ブックマーク登録しますか?」等の音声メッセージを出力し、乗員からの応答を受け付ける構成を採用することができる。乗員からの応答は、ディスプレイ16のタッチパネルによって受け付けてもよい。また、図示しないマイクによって乗員の返事を集音し、音声を解析することによって乗員の応答を受け付けてもよい。また、例えば、頷き等の乗員からの反応を受け付ける構成を採用してもよい。なお、乗員の頷きは、一定時間内に乗員の視線または顔向きが上下に動いたことによって検知できる。
【0048】
ナビゲーション装置1は、ブックマーク登録すると判定された場合には(S20でYES)、ディスプレイ16に示した注視対象物の情報をブックマーク記憶部28に記憶する(S22)。なお、本実施の形態では、乗員の応答に基づいて、ブックマーク登録するか否かを判定する例について説明したが、注視対象物検出部26にて検出された注視対象物をすべてブックマーク登録する構成としてもよい。
【0049】
ブックマーク記憶部28に記憶した注視対象物に関する情報は、例えば、車両の停止中に、ディスプレイ16に表示することができる。
図6は、ブックマークされた注視対象物の情報を表示した画面を示す図である。図6に示すように、ブックマークされた注視対象物の一覧44がディスプレイ16に表示される。ディスプレイ16には、3つの注視対象物が表示されている。
【0050】
ブックマーク登録された注視対象物の情報を一画面に表示しきれない場合には、ナビゲーション装置1は、注視対象物の情報の左側にスクロールバー46を表示する。図6では、現在位置に近い方から3つの注視対象物を表示しているが、スクロールバー46を操作することによって現在地から遠いところで登録された注視対象物の情報を見ることができる。
【0051】
図6において、注視対象物を選択すると、その注視対象物に関する情報が表示される。図7は、注視対象物に関する情報を表示した画面例を示す図である。図7に示すように、ナビゲーション装置1は、ディスプレイ16に注視対象物に関する情報を表示する。画面の下の方に、「目的地セット」のボタンがあり、このボタンを押すことによって、注視対象物が目的地として設定され、ナビゲーション装置1は、注視対象物までの最適経路を探索する。
【0052】
図7に示す画面例では、「目的地セット」の他に、「口コミ」「施設」「地点登録」のボタンが画面の下の方に表示されている。「口コミ」は、口コミ情報を表示するためのボタン、「施設」は施設の詳細情報を表示するためのボタンである。「地点登録」は、注視対象物を地点登録するためのボタンである。地点登録として登録しておくことにより、次回から、登録された地点を読み出すだけで、容易に目的地を設定することができる。図7に示す画面は一例であって、注視対象物の表示画面は、上記した以外の機能を有してもよい。例えば、図7に示すように展覧会の情報を表示する場合には、展覧会のチケットの購入ボタンを設けてもよい。
以上、第1の実施の形態のナビゲーション装置1およびその動作について説明した。
【0053】
本実施の形態のナビゲーション装置1は、注視対象物検出部26によって乗員の注視方向にある注視対象物を検出し、検出された注視対象物の名称および位置を地図上に表示する。これにより、乗員は、自らが注視した対象物が何であるかを容易に把握できる。また、注視していない対象物に関しては、情報提供がなされないので、運転に集中することができる。
【0054】
また、本実施の形態のナビゲーション装置1は、注視方向に注視対象物が存在しない場合には、注視領域の地図を拡大表示する。これにより、注視領域内に登録された施設情報がない場合にも、注視領域の地図が拡大表示されるので、乗員は注視した対象物がどの辺りにあるのかを把握できる。
【0055】
また、本実施の形態のナビゲーション装置1は、注視対象物をブックマーク登録しておき、後でブックマーク登録した注視対象物を見ることができるので、乗員は、車両の停止中などに、ブックマーク登録された注視対象物の情報を吟味できる。
【0056】
(第2の実施の形態)
図8は、第2の実施の形態のナビゲーション装置2の構成を示す図である。第2の実施の形態のナビゲーション装置2は、第1の実施の形態のナビゲーション装置1と基本的な構成は同じである。第2の実施の形態のナビゲーション装置2は、第1の実施の形態のナビゲーション装置1の構成に加え、POI情報記憶部30を備えている。地図情報記憶部10は、施設情報として、ナビゲーションを行うために必要な情報を記憶しているが、POI情報記憶部30は、地図情報記憶部10より詳細な情報を記憶したデータベースである。なお、POI情報記憶部30には、施設に関する情報だけでなく、例えば、「○○市場・・・朝市で有名」等のように地域の特色に関する情報を記憶してもよい。
【0057】
図9は、POI情報記憶部30に記憶された情報の例を示す図である。POI情報記憶部30には、施設名称、位置情報、住所、写真データの各情報が記憶されている。施設名称は、施設の名称を示す情報である。位置情報は、施設の位置を特定するための情報である。ここでは、位置情報は、緯度、経度に加え、施設の高さを示す情報を含んでいる。これにより、乗員の視線方向が、地上より高い方向に向いている場合にも、視線の先にある施設を特定することができる。住所は、施設の住所を示す情報である。写真データは、施設の外観や内装等の写真データである。なお、図9は、POI情報記憶部30の一例を示しており、POI情報記憶部30には、図9に示す以外のデータを記憶してもよい。例えば、POI情報として、施設の形状を記憶しておいてもよい。これにより、例えば、注視領域内に複数の施設が存在する場合に、施設の高さや形状に基づいて最も目立っている注視対象物を読み出すことができる。
【0058】
図10は、第2の実施の形態のナビゲーション装置2の動作を示す図である。ナビゲーション装置2は、乗員の視線を検出し(S30)、検出された視線に基づいて、乗員が注視行動をとったか否かを判定する(S32)。注視行動があった場合には(S32でYES)、ナビゲーション装置2は、視線方向と車両の位置および向きに基づいて、注視領域を特定する(S34)。ここまでの動作は、第1の実施の形態のナビゲーション装置1と同じである。
【0059】
次に、ナビゲーション装置2は、POI情報記憶部30に記憶された情報に基づいて、注視領域内のPOI情報が存在するか否かを判定する(S36)。注視領域内にPOI情報が存在する場合には(S36でYES)、POI情報記憶部30からPOI情報を読み出して、ディスプレイ16にPOI情報を表示する(S38)。
【0060】
図11は、ディスプレイ16にPOI情報を表示した画面例を示す図である。図11に示すように、POI情報の位置を示すマーク40を表示し、そのPOI情報をサブウィンドウ42に表示する。図11では、POI情報として「Fデパート」の外観の写真と、営業時間が表示されている。ここでは、POI情報として写真と営業時間を表示しているが、例えば、対象物が歴史的な建設物や滝等の自然のスポットの場合には、由来や背景についての概要を、写真と共に表示してもよい。
【0061】
注視領域内にPOI情報が存在しない場合には(S36でNO)、ナビゲーション装置2は、地図情報記憶部10に記憶された施設情報に基づいて、注視領域内に施設が存在するか否かを判定する(S40)。施設が存在する場合には(S40でYES)、その施設を注視対象物として検出し、注視対象物の位置をディスプレイ16に表示された地図上に示す(S42)。注視領域内に施設が存在しない場合には(S40でNO)、注視領域を拡大した地図を表示する(S44)。注視対象物の位置の表示、および拡大地図の表示は、第1の実施の形態と同様の態様で行う(図3、図4参照)。
【0062】
ナビゲーション装置2は、POI情報の表示(S38)、あるいは施設名称の表示(S42)の後に、ブックマーク登録を行うか否かを問合せ(S46)、問合せを行うとの応答があった場合には(S46でYES)、POI情報または施設情報をブックマーク記憶部28に記憶する(S48)。
以上、第2の実施の形態のナビゲーション装置2について説明した。
【0063】
第2の実施の形態のナビゲーション装置2は、POI情報記憶部30にPOI情報を記憶しており、乗員の注視方向に基づいて注視対象物のPOI情報を提供できる。また、第1の実施の形態と同様に、乗員が注視していない対象物に関しては、情報提供がなされないので、運転に集中することができる。
【0064】
(第3の実施の形態)
図12は、第3の実施の形態のナビゲーション装置3の構成を示す図である。第3の実施の形態のナビゲーション装置3は、第2の実施の形態のナビゲーション装置2と基本的な構成は同じである。第3の実施の形態のナビゲーション装置3は、第2の実施の形態のナビゲーション装置2の構成に加え、外部と通信するための通信部32をさらに備えている。
【0065】
また、第3の実施の形態では、POI情報記憶部30にPOI情報としてURLの情報を含んでいる。図13は、POI情報記憶部30に記憶された情報の例を示す図である。ナビゲーション装置3は、通信部32によって、URLで指定されたサイトにアクセスし、最新のPOI情報を取得する。
【0066】
図14は、第3の実施のナビゲーション装置3の動作を示す図である。第3の実施の形態のナビゲーション装置3の基本的な動作は、第2の実施の形態のナビゲーション装置2と同様である。第3の実施の形態のナビゲーション装置3では、注視領域内にPOI情報があると判定された場合に(S36でYES)、POI情報記憶部30に記憶されたURLで指定されたサイトにアクセスし、最新のPOI情報を取得する(S37)。そして、ナビゲーション装置3は、POI情報記憶部30に記憶されたPOI情報と通信部32を通じて取得したPOI情報とを、ディスプレイ16に表示する(S38)。
【0067】
図15は、ディスプレイ16にPOI情報を表示した例を示す図である。図15に示すように、第3の実施の形態では、「Fデパート」の外観の写真、営業時間の情報に加え、「○○セール開催中」という最新のイベント情報が表示されている。
【0068】
第3の実施の形態のナビゲーション装置3は、通信部32を備え、外部ネットワークと通信可能とすることにより、最新のPOI情報を乗員に提供することができる。なお、本実施の形態では、POI情報記憶部30にURLを記憶しておき、URLで指定されたサイトにアクセスすることによって最新のPOI情報を取得する構成を採用したが、上記以外の構成によって最新のPOI情報を取得することも可能である。例えば、最新のPOI情報を管理する専用のサーバを設けておき、そのサーバにアクセスすることにより、最新のPOI情報を取得してもよい。
【0069】
ナビゲーション装置3とサーバとの間の高速通信が可能な場合には、第3の実施の形態において、ナビゲーション装置3からPOI情報記憶部30を省略した構成を採用することも可能である。ナビゲーション装置3は、乗員の注視行動を検出したときに、注視領域を示す情報をサーバに送信してPOI情報を問い合わせ、サーバからPOI情報を取得して、ディスプレイ16に表示することもできる。
【0070】
(第4の実施の形態)
図16は、第4の実施の形態のナビゲーション装置4の構成を示す図である。第4の実施の形態のナビゲーション装置4は、第3の実施の形態のナビゲーション装置3と基本的な構成は同じである。第4の実施の形態のナビゲーション装置4は、第3の実施の形態のナビゲーション装置3の構成に加え、車両の周囲を撮影する車外カメラ34と、車外カメラ34で撮影した映像を記憶する映像記憶部36とを備えている。車外カメラ34は、乗員が視線を向けそうな方向を網羅する画角を有することが好ましい。
【0071】
第4の実施の形態のナビゲーション装置4は、注視対象物検出部26によって、注視領域に注視対象物が検出されない場合に、車外カメラ34にて撮影した注視領域の映像を記録する。
【0072】
図17は、第4の実施の形態のナビゲーション装置4の動作を示す図である。第4の実施の形態のナビゲーション装置4では、車外カメラ34によって車外の風景を撮影する(S28)。車外カメラ34による撮影は、車両の走行中継続して行う。以下の第4の実施の形態のナビゲーション装置4の基本的な動作は、第3の実施の形態のナビゲーション装置3と同様である。第4の実施の形態のナビゲーション装置4は、注視領域内にPOI情報も施設情報もない場合に(S40でNO)、車外カメラ34で撮影した映像から乗員が注視している領域の映像を切り出して記録する(S50)。
【0073】
第4の実施の形態のナビゲーション装置4は、注視領域にPOI情報および施設情報がない場合には、注視方向の映像を映像記憶部36に記憶するので、乗員が注視した対象物を含む領域の映像を記憶しておくことができる。何を注視するかは、乗員によって異なるので、注視した方向にあらかじめ登録されたPOI情報や施設情報が存在しない場合もある。このような場合に、注視領域の映像を保存しておくことにより、後で、何に興味を持ったかを思い出すことができる。
【0074】
また、ナビゲーション装置4は、通信部32を通じて、映像記憶部36に記憶された映像を管理センターに送信してもよい。この際、ナビゲーション装置4は、映像と共に映像を撮影した位置情報を管理センターに送信する。多数のナビゲーション装置4が管理センターに映像を送信することにより、管理センターは、乗員がどのような対象物を注視したかを分析できる。管理センターは、分析結果に基づいて、新たにPOI情報や施設情報を登録することができる。
【0075】
以上、本発明のナビゲーション装置について実施の形態を挙げて詳細に説明したが、本発明のナビゲーション装置は、上記した実施の形態に限定されるものではない。
【0076】
上記した実施の形態では、乗員が注視した注視領域内にPOI情報または施設情報が含まれるか否かを判定していたが、この判定を行わない構成を採用してもよい。
【0077】
図18は、POI情報または施設情報の有無を判定しないナビゲーション装置の動作を示す図である。上記した実施の形態のナビゲーション装置1〜4と同様に、乗員の視線を検出し(S70)、視線に基づいて乗員の注視行動の有無を判定する(S72)。注視行動が検出された場合には(S72でYES)、注視領域を特定する(S74)。ナビゲーション装置は、注視領域を特定したら、注視領域内にPOI情報や施設情報があるか否かを判定せずに、注視領域の地図を拡大してディスプレイに表示する(S76)。このような構成によっても、乗員の注視行動に基づいて、情報を提供できるので、乗員は運転に集中できる。
【0078】
また、上記した実施の形態においては、視線方向検出部22で検出した乗員の視線方向に基づいて注視方向を求める例について説明したが、注視方向検出部24は乗員の視線でなく、顔の向きに基づいて注視方向を求めることも可能である。顔の向きで注視方向を検出することにより、眼球の方向まで解析する必要がないので、容易に注視方向を検出できる。なお、注視方向検出部24は、顔の向きと視線方向の両方を用いて、注視方向を求めてもよい。
【0079】
また、上記した実施の形態において、注視行動を判定する際に、車両の前方への視線検出を注視行動から除外する処理をしてもよい。前方を注意して見るのは、通常の運転行動なので、乗員が興味を持って注視する行動とは異なる。例えば、車両の前方からプラスマイナス5°の範囲への注視は、運転行動に基づくものと判定し、注視行動として検出しなくてもよい。また、上記した実施の形態において、前方と脇とで注視行動の検出基準を変えてもよい。例えば、視線が前方に向いている場合には、脇に向いている場合より長時間一定方向を見ていると検出された場合に注視であると判断してもよい。このように、運転中の通常の視線の動きを、注視行動と誤って判断されないような工夫をすることにより、不適切な情報提供を低減できる。
【0080】
上記した実施の形態では、ナビゲーション装置および注視に基づいて情報提供するナビゲーション方法について説明したが、本発明には、上記ナビゲーション装置を実現するプログラムも含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明は、運転の妨げにならない態様で適切に情報を提供でき、POI情報を提供するナビゲーション装置等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】第1の実施の形態のナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図2】施設情報の例を示す図である。
【図3】第1の実施の形態のナビゲーション装置の画面表示例を示す図である。
【図4】第1の実施の形態のナビゲーション装置の画面表示例を示す図である。
【図5】第1の実施の形態のナビゲーション装置の動作を示す図である。
【図6】第1の実施の形態のナビゲーション装置の画面表示例を示す図である。
【図7】第1の実施の形態のナビゲーション装置の画面表示例を示す図である。
【図8】第2の実施の形態のナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図9】POI情報記憶部に記憶された情報の例を示す図である。
【図10】第2の実施の形態のナビゲーション装置の動作を示す図である。
【図11】第2の実施の形態のナビゲーション装置の画面表示例を示す図である。
【図12】第3の実施の形態のナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図13】POI情報記憶部に記憶された情報の例を示す図である。
【図14】第3の実施の形態のナビゲーション装置の動作を示す図である。
【図15】第3の実施の形態のナビゲーション装置の画面表示例を示す図である。
【図16】第4の実施の形態のナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図17】第4の実施の形態のナビゲーション装置の動作を示す図である。
【図18】変形例に係るナビゲーション装置の動作を示す図である。
【符号の説明】
【0083】
1〜4 ナビゲーション装置
10 地図情報記憶部
12 車両位置検出部
14 車両周辺センサ
16 ディスプレイ
18 スピーカ
20 CPU
22 視線検出部
26 注視対象物検出部
28 ブックマーク記憶部
30 POI情報記憶部
32 通信部
34 車外カメラ
36 映像記憶部
40 マーク
42 サブウィンドウ
44 ブックマーク登録一覧
46 スクロールバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗員の視線または顔の向きに基づいて、乗員の注視方向を検出する注視方向検出部と、
前記注視方向と地図情報とに基づいて、注視対象物を検出する注視対象物検出部と、
前記注視対象物に関する情報を出力する注視対象物情報出力部と、
を備えるナビゲーション装置。
【請求項2】
施設の位置と施設に関する情報とを関連付けて記憶した施設情報記憶部を備え、
前記注視対象物検出部は、前記注視方向検出部にて検出された注視方向にある施設を前記施設情報記憶部から検索し、
前記注視対象物情報出力部は、検索された施設の情報を出力する請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記注視対象物検出部にて検出された注視対象物に関する情報を、施設に関する情報を保存したサーバから取得する施設情報取得部を備え、
前記注視対象物情報出力部は、前記施設情報取得部にて取得した情報を出力する請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記注視対象物情報出力部は、ディスプレイに表示された地図上に、前記注視対象物検出部にて検出された注視対象物の位置を表示する請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記注視対象物検出部にて検出された注視対象物を記憶する注視対象物記憶部を備える請求項1〜4のいずれかに記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記注視対象物情報出力部は、前記注視対象物記憶部に記憶された注視対象物の情報をディスプレイに表示する請求項5に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
車両の周囲を撮影する車外カメラと、
前記車外カメラにて撮影された映像を記憶する映像記憶部と、
を備え、
前記車外カメラは、前記注視対象物検出部が注視対象物を検出できなかった場合に、前記注視方向検出部にて検出された注視方向を撮影する請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記映像記憶部に記憶された映像を、その映像を撮影したときの車両の位置情報と共に送信する映像送信部を備える請求項7に記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
乗員の視線または顔の向きに基づいて、乗員の注視方向を検出する注視方向検出部と、
前記注視方向と地図情報とに基づいて、乗員が注視している注視領域を検出する注視領域検出部と、
前記注視領域の地図を表示する地図表示部と、
を備えるナビゲーション装置。
【請求項10】
乗員の視線または顔の向きに基づいて、乗員の注視方向を検出するステップと、
前記注視方向と地図情報とに基づいて、注視対象物を検出するステップと、
前記注視対象物に関する情報を出力するステップと、
を備えるナビゲーション方法。
【請求項11】
ナビゲーション装置に用いられるプログラムであって、コンピュータに、
乗員の視線または顔の向きに基づいて、乗員の注視方向を検出するステップと、
前記注視方向と地図情報とに基づいて、注視対象物を検出するステップと、
前記注視対象物に関する情報を出力するステップと、
を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2008−157661(P2008−157661A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−344136(P2006−344136)
【出願日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願人】(502324066)株式会社デンソーアイティーラボラトリ (332)
【Fターム(参考)】