説明

ナビゲーション装置

【課題】曖昧な検索エリアの設定を容易に行えるようにすること。
【解決手段】本実施の形態のナビゲーション装置は、ディスプレイに表示した地図上において、ユーザが手書きで検索エリアを指定することができる。そのため、ナビゲーション装置は、「このあたり」というユーザの曖昧な指定によって検索エリアを設定することができる。ナビゲーション装置は、ユーザが設定した検索エリアに存在する検索対象物の検索データを他の検索データから絞り込んで検索を行うことにより、ユーザが意図する検索対象物のヒット率を向上させ、更に検索時間の短縮を図ることができる。また、ナビゲーション装置は、検索エリアを包含する周囲のエリアまで検索エリアを拡張する機能を備えることも可能であり、これによって、検索エリアの指定の曖昧さから派生する検索対象漏れを抑制することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関し、例えば、手書きにて検索エリアを設定するものに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ナビゲーション装置によって車両を誘導することが盛んに行われている。
ナビゲーション装置は、出発地から目的地までの経路を探索する機能、GPS(Global Positioning Systems)衛星やジャイロなどのセンサを用いて自車両の位置を検出する機能、及び目的地までの経路と自車両の現在位置を地図上に表示する機能などを備えている。
ナビゲーション装置には、例えば、次の特許文献1〜3で示されているように、検索エリアを設定して検索対象を絞り込むことにより検索効率を高めるものがある。
【0003】
【特許文献1】特開平9−210715号
【特許文献2】特開平9−101159号
【特許文献3】特開平9−264750号
【0004】
特許文献1では、例えば、郵便番号や電話番号により特定地域を指定し、当該特定地域を検索エリアとする技術が開示されている。
特許文献2では、自車位置周辺を検索エリアとし、その周辺のランドマークを用いて検索を行う技術が開示されている。
特許文献3では、経路沿いを検索エリアとし、経路沿いの施設を検索する技術が開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ユーザは、「このあたり」などと、目的施設などのだいたいの所在地がわかる場合でも、住所や電話番号などを調べるなどして入力しなければならず、不便であった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、ナビゲーション装置において、曖昧な検索エリアの設定を容易に行えるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、地図を表示する地図表示手段と、前記表示した地図上でユーザが指定した位置を検知する指定位置検知手段と、前記表示した地図に対応して、前記検知した指定位置を基準とした閉領域を設定する閉領域設定手段と、前記設定した閉領域に対応する対象物データを取得する対象物データ取得手段と、対象物データを検索するための検索語を取得する検索語取得手段と、前記取得した対象物データのうち、当該対象物データに対応付けられている検索語と、前記取得した検索語が一致するものを検索する検索手段と、前記検索された対象物データを提示する提示手段と、を具備したことを特徴とするナビゲーション装置を提供する。
請求項2に記載の発明では、前記設定した閉領域を拡張して拡張領域を設定する拡張手段を具備し、前記検索手段は、前記設定した閉領域で対象物データが検索されなかった場合、前記拡張した拡張領域に存在する対象物データを検索することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置を提供する。
請求項3に記載の発明では、前記拡張手段は、前記閉領域を内包する道路に沿った最小の領域を前記拡張領域に設定することを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置を提供する。
請求項4に記載の発明では、走行した走行済み道路を記憶する走行道路記憶手段を具備し、前記拡張手段は、前記閉領域を内包し、前記記憶した走行済み道路の少なくとも一部に沿った領域を前記拡張領域に設定することを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置を提供する。
請求項5に記載の発明では、前記拡張手段は、前記閉領域の外側に存在する地形的境界、又は行政的境界の少なくとも一方を用いて前記閉領域を拡張することを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置を提供する。
請求項6に記載の発明では、前記指定位置検知手段によって、前記設定した閉領域の移動方向と移動距離をユーザから取得し、前記取得した移動方向へ前記取得した移動距離だけ前記閉領域を移動する移動手段を具備したことを特徴とする請求項1から請求項5までのうちの何れか1の請求項に記載のナビゲーション装置を提供する。
請求項7に記載の発明では、前記指定位置検知手段によって、前記設定した閉領域の境界の箇所の指定を受け付け、当該箇所の変形量をユーザから取得し、前記閉領域の前記指定を受け付けた箇所の境界を前記取得した変形量だけ変形することを特徴とする請求項1から請求項6までのうちの何れか1の請求項に記載のナビゲーション装置を提供する。
請求項8に記載の発明では、手書き文字を受け付ける手書き文字受付手段を具備し、前記検索語取得手段は、前記受け付けた手書き文字と類似する文字候補を検索語として取得することを特徴とする請求項1から請求項7までのうちの何れか1の請求項に記載のナビゲーション装置を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、地図上においてユーザから手書きによる範囲指定を受け付けることにより、曖昧な検索エリアの設定を容易に行えるようにする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(1)実施の形態の概要
本実施の形態のナビゲーション装置は、ディスプレイに表示した地図上において、ユーザが手書きで検索エリアを指定することができる。
そのため、ナビゲーション装置は、「このあたり」というユーザの曖昧な指定によって検索エリアを設定することができる。
そして、ナビゲーション装置は、ユーザが設定した検索エリアに存在する検索対象物の検索データを他の検索データから絞り込んで検索を行うことにより、ユーザが意図する検索対象物のヒット率を向上させ、更に検索時間の短縮を図ることができる。
また、ナビゲーション装置は、検索エリアを包含する周囲のエリアまで検索エリアを拡張する機能を備えることも可能であり、これによって、検索エリアの指定の曖昧さから派生する検索対象漏れを抑制することができる。
更に、ナビゲーション装置は、検索語の入力も手書きにて受け付けることにより、検索語の設定、及び検索エリアの設定を含む一連の操作を手書き操作とすることができ、ユーザの利便性を高めることができる。
【0010】
(2)実施の形態の詳細
図1は本実施形態が適用されるナビゲーション装置1のシステム構成図である。
ナビゲーション装置1は、車両に搭載され、この図に示すように、現在位置検出装置10、情報処理制御装置20、入出力装置40及び情報記憶装置50とを備えている。まず、現在位置検出装置10は、以下のような構成を有している。絶対方位センサ11は、例えば、磁石に基づいてN方向の検出から、車両がいずれの方向に位置するかを検出する地磁気センサであり、絶対方向を検出する手段であればよい。
【0011】
相対方位センサ12は、例えば交差点を曲がったか否かを検出するものであり、ハンドルの回転部に取り付けた光学的な回転センサや回転型の抵抗ボリューム或いは車輪部に取り付ける角度センサでもよい。また、角速度を利用して角度の変化を検出するジャイロセンサを用いてもよい。つまり、基準角度(絶対方位)に対して、相対的に変化した角度を検出することができる手段であればよい。
距離センサ13は、例えば、車輪の回転を検出して計数するものや、加速度を検出して2回積分するものでもよい。つまり、車両の移動距離を計測できる手段であればよい。
【0012】
GPS(Global Positioning System)受信装置14は、人工衛星からの信号を受信する装置であり、信号の発信時刻、受信装置の位置情報、受信装置の移動速度、受信装置の進行方向など様々な情報を得ることができる。
ビーコン受信装置15は、特定の地点に設置された送信装置より発信された信号を受信する装置である。特に、VICS情報を入手することができ、渋滞情報、現在位置情報、駐車場情報等車両の走行に関する情報を入手することができる。
このように、ナビゲーション装置1は、現在位置取得(検出)手段を備えている。
【0013】
データ送受信装置16は、電話回線や電波を利用して車両外部と通信をし、情報の交換を行うための装置である。例えば、自動車電話、ATIS、VICS、GPS補正、車両間通信など様々な利用方法があり、走行に関する情報を入出力することが可能である。
次に、情報処理制御装置20は、現在位置検出装置10、入出力装置40から入力される情報及び情報記憶装置50に格納された情報にもとづいて演算及び制御を行うとともに、演算結果をディスプレイ42、プリンタ43またはスピーカ44等の出力手段に出力するように制御する手段である。
【0014】
この情報処理制御装置20は、以下のような構成を有している。
中央処理装置(CPU)21は、ナビゲーション装置1全体の総括的な演算及び制御を行う。
第1ROM22は、ナビゲーションに関するプログラム、特に、現在位置の検出、検索モード(地域モード、広域モード)の切り替え、手書き文字の入力受け付け、手書き文字に対応する文字候補の選定、手書きによる検索エリアの設定、経路の探索、表示案内などに関するナビゲーションプログラムを格納している。センサ入力インターフェイス23は、現在位置検出装置10からの情報を受け取る手段である。
このように、ナビゲーション装置1は、経路探索手段、経路案内手段を備えている。
【0015】
RAM24は、後述する入力装置により入力された目的地の情報、通過地点の情報等の利用者が入力した情報を記憶すると共に、利用者の入力情報に基づいてCPU21により演算された結果や、経路探索された結果、または情報記憶装置50から読み込まれた地図情報を格納するための記憶手段である。
通信インターフェイス25は、現在位置検出手段装置10からの情報、特に外部から得られる情報を入出力するための手段である。
【0016】
第2ROM26は、ナビゲーションに関するプログラム、特に、音声案内に関するナビゲーションプログラムを格納している。画像プロセッサ27は、CPUで処理されたベクトル情報を画像情報に処理するための処理手段である。
時計28は、時刻を刻む。画像メモリ29は、画像プロセッサにより処理された画像情報を格納する手段である。
音声プロセッサ30は、情報記憶装置50から読み込まれた音声情報を処理し、スピーカ44に出力する。
【0017】
入出力装置40は、利用者により目的地、通過地点、探索条件等のデータを入力する入力装置41、画像を表示するディスプレイ42、情報を印刷するプリンタ43、音声を出力するスピーカ44より構成される。
入力装置41は、例えば、本実施形態において手書きによる文字入力を受け付けるタッチパネル、タッチスイッチ、ジョイスティック、キースイッチ等で構成される。
情報記憶装置50は、伝送路45を介して情報処理制御装置20に接続される。
情報記憶装置50は、地図データファイル51、交差点データファイル52、ノードデータファイル53、道路データファイル54、写真データファイル55、目的地データファイル56、案内地点データファイル57、詳細目的地データファイル58、目的地読みデータファイル59、その他のデータファイル60を格納している。
【0018】
その他のデータファイル60には、ユーザが検索対象物を検索するための検索データファイルや、ユーザの手書き文字に対応する文字候補を選定するための文字データファイルなどが記憶されている。
この情報記憶装置50は、一般的には、光学的記憶媒体であるDVD−ROM、CD−ROMや磁気的記憶媒体であるハードディスクなどで構成されるが、光磁気ディスク、半導体メモリなどの各種情報記憶媒体で構成してもよい。
【0019】
このように構成されたナビゲーション装置1では、現在位置検出手段により検出される現在位置に基づいて、情報記憶装置50より地図情報を読み込みディスプレイに表示する。
更に、目的地が入力されると、現在位置から目的地に至る経路を情報処理制御装置20により演算し、現在位置検出装置10によって検出された現在位置を追跡することにより、経路案内を行う。
【0020】
図2は、検索データファイルの論理的な構成の一例を示した図である。
検索データファイルには、位置データ、名称検索データ、住所検索データ、施設検索データ、ジャンル検索データ、その他の検索データが格納されており、各データは、検索対象物の対象物IDに対応づけられている。
これらは、通常リレーショナルデータベースなどにより構築されるが、ここでは、簡略化するため表にて一覧表示している。
【0021】
対象物IDは、検索対象物を識別するための識別情報である。対象物IDは、例えば、他のデータベースと連携する際のキーとして使用される。
位置データは、検索対象物の所在地の緯度・経度を記録した検索データであり、位置データにより検索対象物の地図上での位置が特定される。
【0022】
名称検索データは、検索対象物の名称を記録した検索データであり、例えば、「田中食堂」、「ファミリーレストラン鈴木」、「山田ガソリンスタンド」など、検索対象物の名称が文字により記録されている。
住所検索データは、検索対象物の所在住所を記録した検索データであり、例えば、「愛知県名古屋市千種区○○町1−2−3」などと、検索対象物の所在住所が文字により記録されている。
【0023】
施設検索データは、検索対象物の施設区分を記録した検索データであり、例えば、「レストラン」、「給油所」、「コンビニエンスストア」などと、施設区分が文字により記録されている。
また、「コンビニエンスストア」と「コンビニ」などと、1つの検索対象物に対して複数の施設区分を対応させることもできる。
ジャンル検索データは、例えば、「食べる」、「休む」、「遊ぶ」など、検索対象物の属するジャンルであり、文字により記録されている。レストランに「食べる」と「休む」を対応付けるなど、1つの検索対象物に複数のジャンルを対応させることも可能である。
【0024】
ナビゲーション装置1は、ユーザから検索データ(名称検索データ、住所検索データ、・・・、の何れか)の指定を受け付け、指定された検索データ内で手書き文字に対する文字候補を検索する。
即ち、ナビゲーション装置1は、検索エリアの設定により検索データを絞り込むほか、ユーザが指定した名称、住所、施設、ジャンルなどによっても検索データを絞り込む。
【0025】
例えば、ユーザが名称検索データを指定した後、手書きで「田中食堂」と入力すると、ナビゲーション装置1は、検索データファイルの名称検索データにおいて、「田中食堂」という文字を検索し、当該名称検索データに対応付けられた対象物IDを特定する。即ち、名称検索データから検索対象物が特定される。
また、ユーザが、施設検索データを指定した後、手書きで「レストラン」と入力すると、ナビゲーション装置1は、施設検索データで「レストラン」という文字を検索し、検索対象物を特定することができる。
【0026】
更に、詳細には、ナビゲーション装置1は、手書き文字に対応する文字候補の組合せ(文字の順序も含む)を少なくとも一部に含む検索対象物を検索する。
例えば、文字候補が「山田食堂」であった場合、「山田食堂」のほか、「湯の町山田食堂」や「山田食堂本店」は、検索されるが、「田山食堂」は検索されないようになっている。
このように、ナビゲーション装置1は、対象物のうち、当該対象物に対応付けられている文字と、選定した文字候補が一致するものを検索する検索手段を備えている。
【0027】
次に、文字データファイルについて説明する。
図示しないが、文字データファイルには、各種文字が登録されている。これら文字には、ひらがな、漢字、英数字など各種のものがあるが、記号なども文字に含まれるものとする。
ナビゲーション装置1は、ユーザがタッチパネルに手書きした文字と、文字データファイルに登録されている文字と、の類似度を所定のアルゴリズムで判別し、類似度が所定値以上のものをユーザが意図した文字の文字候補として選定する。
なお、本実施の形態では、手書き文字と文字候補との類似度を0%から100%で評価し、類似度が高いほど類似性が高いものとする。
このように、ナビゲーション装置1は、手書き文字との類似度を判別することにより、当該手書き文字と類似する文字候補を選定する文字候補選定手段を備えている。
また、ナビゲーション装置1は、類似度によって手書き文字を認識する文字認識手段を備えているとも言える。
【0028】
ナビゲーション装置1は、このようにして文字データファイルから選定された文字候補を検索データファイルの指定された検索データで検索して検索対象物を特定するが、1つの文字に対して選定された文字候補が複数存在する場合、ナビゲーション装置1は、選定された各文字の組合せについて検索を行う。
例えば、ユーザが「田中」と手書き入力し、ナビゲーション装置1が「田」の候補として「田」、「日」を選定し、「中」の候補として「中」「串」を選定した場合、ナビゲーション装置1は、「田中」、「田串」、「日中」、「日串」の各組合せを指定された検索データで検索する。
【0029】
次に、ナビゲーション装置1の各種操作画面について説明する。
図3は、ナビゲーション装置1が表示した検索語入力画面の一例を示した図である。
ナビゲーション装置1では、ディスプレイ42の上面に、ディスプレイ42の表示内容が透過して見える透明のタッチパネル71が取り付けられている。
タッチパネル71は、例えば、ユーザが指先やペン先などにより物理的に接触した位置座標を押圧や静電気などにより検知し、情報処理制御装置20に出力する。
タッチパネル71は、手書き文字を受け付ける手書き文字受け付け手段としての機能や、検索語を取得する検索語取得手段としての機能を備えている。
【0030】
図3は、ユーザが指先にてタッチパネル71に「コンビニ」と入力したところを示している。
ディスプレイ42の上部には「手書き検索」なる表示81がなされ、ユーザに手書き入力受付中であることが示されると共に、ディスプレイ42の下部右側には手書き入力が完了した際にタッチする完了ボタン82が表示されている。
【0031】
タッチパネル71は、ユーザの指先やペン先などによる接触を検知し、検知した箇所の座標値を刻々と情報処理制御装置20に出力する。
情報処理制御装置20は、タッチパネル71から出力される座標値を記憶しておき、完了ボタン82がタッチされると、記憶した座標値から形成される領域を、文字ファイルに記憶されている各文字と比較して類似度を計算する。
情報処理制御装置20は、類似度が所定値以上となった文字を文字候補として選定し、検索を行うことになる。
なお、本実施の形態では、検索語を手書き入力にて入力するが、これに限定するものではなく、五十音ボタンによって入力したり、あるいは音声入力によって入力したりなど、他の方法を用いて入力するように構成することも可能である。
【0032】
図4(a)は、ナビゲーション装置1が表示した検索エリア入力画面を示した図である。
ナビゲーション装置1は、図3の検索語入力画面で完了ボタン82をタッチすると、このような検索エリア入力画面をディスプレイ42に表示する。
検索エリア入力画面では、現在位置周辺の地図(ユーザが指定した地域の地図でもよい)が表示されており、ユーザは、指先などをタッチパネル71に接触させたまま検索エリアに設定したい領域の輪郭をなぞる。図ではなぞった軌跡を点線で示してある。
【0033】
そして、ユーザは検索エリアの輪郭の入力が完了すると、完了ボタン83をタッチし、入力完了をナビゲーション装置1に通知する。
このように、ディスプレイ42は、地図を表示する地図表示手段として機能し、タッチパネル71は、表示した地図上でユーザが指定した位置を検知する指定位置検知手段として機能している。
【0034】
詳細は後述するが、ナビゲーション装置1は、ユーザが指先などを接触させた点の座標値を刻々と取得している。そして、ナビゲーション装置1は、完了ボタン83がタッチされると、これらの点を用いて閉領域を形成し、これを検索エリア90に設定する。
ナビゲーション装置1は、検索エリア90を設定すると、検索エリア90に存在する検索対象物を検索対象とする。
【0035】
このように、ナビゲーション装置1は、ディスプレイ42に表示した地図に対応して、タッチパネル71で検知した指定位置を基準とした閉領域を設定する閉領域設定手段を備えている。
その結果、図4(a)の例では、検索エリア90に存在する検索対象物101a、101bが検索対象となる。
【0036】
図4(b)は、ナビゲーション装置1が表示した検索結果画面を示した図である。
ナビゲーション装置1は、検索処理が完了すると、ディスプレイ42に検索結果画面を表示する。
検索結果画面の上部には、認識結果表示エリアが設けられ、ユーザが入力した手書き文字の認識結果が表示される。図4(b)では、ユーザが入力した「コンビニ」なる手書きの文字の認識結果として「コンビニエンスストア」が表示されている。
本実施の形態のナビゲーション装置1は、「コンビニ」と「コンビニエンスストア」など、よく使用される略称と正式名称を関連づけて記憶しており、略称は正式名称に変換するようになっている。
また、複数の検索文字が認識された場合は、例えば、「銀座」、「金座」など、複数表示される。また、複数表示されたうち、ユーザがタッチしたものを検索用の文字候補として採用するように構成することもできる。
【0037】
検索結果画面の中央には、検索結果選択ボタン87、87、・・・が表示される。
図4(b)では、入力「コンビニ」の検索に対して、「スーパー山田」、「田中マート」がヒットしている。
なお、ヒットした検索対象物を地図上に一覧表示するように構成することもできる。
このように、ナビゲーション装置1は、検索された対象物を提示する提示手段を備えている。
ユーザが、何れかの検索結果選択ボタン87をタッチすると、接触がタッチパネル71により感知され、タッチした位置の座標値が情報処理制御装置20に伝達される。
情報処理制御装置20は、この座標値から何れの検索結果選択ボタン87が選択されたかを認識し、選択された検索対象物に対して経路案内などの処理を行う。
【0038】
次に、図5を用いてナビゲーション装置1が手書きによる検索エリアの設定を受け付ける機能について説明する。
ナビゲーション装置1は、検索エリア入力画面では、ディスプレイ42に地図を表示し、その地図上の地点の緯度・経度にタッチパネル71上の各点の座標値を対応させている。
そのため、ユーザが地図を視認して地図上の任意の地点をタッチすると、ナビゲーション装置1は、タッチパネル71上のタッチされた点の座標値から、ユーザがタッチした地点の緯度・経度を取得することができるようになっている。
なお、本実施の形態では、位置情報として緯度・経度を用いるが、他の情報により位置を特定するように構成してもよい。
【0039】
ナビゲーション装置1は、以上のように構成された検索エリア入力画面において、ユーザがタッチパネル71にタッチした点の座標値を所定の時間間隔でサンプリングしている。
このため、ユーザがタッチパネル71上でタッチしたまま指先を移動すると、ナビゲーション装置1は、指先の移動した軌跡上の複数の点104、104、・・・の座標値を取得することができる。
【0040】
ナビゲーション装置1は、このようにして取得した点104、104、・・・を滑らかな閉曲線で補完し、この閉曲線で囲まれる閉領域を検索エリア90とする。
なお、点104、104、・・・の補完は、線分によって行うように構成することもできる。
【0041】
また、本実施の形態では、ユーザが指先の軌跡をサンプリングしたが、ユーザがタッチパネル71上の複数の点を離散的にタッチし、これらタッチされた点を補完して検索エリア90を設定するように構成することもできる。この場合、ユーザが少なくとも3点をタッチすれば、検索エリア90を設定することができる。
【0042】
更には、ユーザがタッチパネル71の一点をタッチし、ナビゲーション装置1がその点を中心として半径Rkmの円を検索エリアに設定するといったような構成も可能である。
即ち、ナビゲーション装置1は、タッチパネル71にユーザがタッチした接触点の軌跡や離散的な点など、ユーザが指定したポイントの範囲内で検索を行う。
【0043】
次に、図6のフローチャートを用いて、以上のように構成されたナビゲーション装置1が検索対象物を検索する手順を説明する。
まず、情報処理制御装置20は、ボタン押下の検知などにより、ユーザからの検索要求を受け付けると、GPS受信装置14やその他の装置・センサを用いて現在位置を取得する。
次に、ナビゲーション装置1は、名称検索データ、住所検索データなどのうち、検索に用いる検索データの指定をユーザから受け付ける(ステップ5)。
【0044】
そして、情報処理制御装置20は、検索語入力画面をディスプレイ42に表示して、タッチパネル71から手書きによる検索語の入力を受け付ける(ステップ10)。
検索語の入力を受け付けると、情報処理制御装置20は、ユーザが入力した手書き文字と文字データファイルに記録されている文字との類似度を計算することにより、手書き文字との類似の程度が所定の閾値以上のものを文字候補として選定する(ステップ15)。
【0045】
次に、情報処理制御装置20は、現在位置に対応する地図をディスプレイ42に表示すると共に、タッチパネル71上の点の座標値と緯度・経度との対応関係を設定することにより検索エリア入力画面をディスプレイ42に表示し、タッチパネル71から手書きによる検索エリアの指定を受け付ける(ステップ20)。
【0046】
情報処理制御装置20は、ユーザがタッチした一連の点の座標値をサンプリングして取得し、これらに対応する緯度・経度を取得する。
そして、情報処理制御装置20は、これらの点を曲線などで補完することにより、検索エリアを認識する(ステップ25)。
【0047】
次に、情報処理制御装置20は、検索データファイルからユーザが指定した検索データ(名称検索データ、住所検索データなど)を取得し、この検索データに含まれるもののうち、位置データで示される地点が検索エリア内にあるものを絞り込む(ステップ30)。
このように、ナビゲーション装置1は、設定した検索エリア90(閉領域)に対応する検索データ(対象物データに対応する)を取得する対象物データ取得手段を備えている。
【0048】
次に、情報処理制御装置20は、ステップ30で絞り込んだ検索データから、これら検索データに記録されている文字がステップ15で選定した文字候補に一致するものを検索する(ステップ35)。
このように、ナビゲーション装置1は、検索データ(対象物データ)のうち、当該対象物データに対応付けられている検索語と、手書き入力などされた検索語が一致するものを検索する検索手段を備えている。
【0049】
情報処理制御装置20は、一致する検索データがあった場合(ステップ40;Y)、これらを検索結果画面に出力する(ステップ50)。
一方、情報処理制御装置20は、一致する検索データがなかった場合(ステップ40;N)、ユーザが指定した検索データの全検索データ内で文字候補を検索し(ステップ45)、検索結果を検索結果画面に出力する(ステップ50)。
【0050】
次に、本実施の形態の変形例について説明する。
ナビゲーション装置1では、ユーザが車内で手書きにて検索エリアを設定するため、必ずしも本人が意図した通りの正確な検索エリアの設定が困難である場合がある。
そのため、本変形例のナビゲーション装置1は、ユーザが設定した検索エリアを所定量だけ拡大した拡張エリアを設定し、当該拡張エリアまで検索対象を広げる。
【0051】
図7は、本変形例に係る検索エリア拡張機能を説明するための図である。
図7において、点線で示した検索エリア90は、ナビゲーション装置1が、ユーザがタッチパネル71(図示せず)上で入力した点を補完して設定したものである。
ナビゲーション装置1は、検索エリア90を含む閉領域によって拡張エリア91を設定する。
ナビゲーション装置1は、検索エリア90で検索データが検索されなかった場合、拡張エリア91にて更に検索データを検索する。
このように、ナビゲーション装置1は、閉領域から成る検索エリア90を拡張して拡張領域91を設定する拡張手段を備えている。
【0052】
図7の例では、検索対象物101a、101b、101cは、検索エリア90と拡張エリア91の両方に含まれる。
一方、検索対象物101dは検索エリア90には含まれないが、拡張エリア91には含まれる。
そのため、ナビゲーション装置1は、まず、検索エリア90で検索を行う場合は、検索対象物101a、101b、101cを対象に検索を行い、拡張エリア91で検索を行う場合は、検索対象物101a、101b、101c、及び検索対象物101dを対象に検索を行う。
又は、拡張エリア91で検索を行う場合、検索エリア90と拡張エリア91の差分である検索対象物101dを検索するようにナビゲーション装置1を構成してもよい。
【0053】
拡張の方法は、例えば、検索エリア90の境界線上に複数の点をとり、この点を通って、境界線に垂直な方向に所定距離だけ検索エリア90の外側にある点を設定し、これらの点を曲線などで補完したものを拡張エリア91とすることができる。
また、検索エリア90と拡張エリア91の重心を一致させ、相似比が所定倍となる検索エリア90の相似形を拡張エリア91としてもよい。
拡張エリア91の設定方法はこれらの他に各種考えられるが、これらの例については後述する。
【0054】
次に、図8のフローチャートを用いて、ナビゲーション装置1が拡張エリアにて検索対象物を検索する手順を説明する。
図6と同じ処理を行うステップには同じステップ番号を付し、説明を簡略化、又は省略することにする。
ステップ5からステップ35までは、図6と同じである。
【0055】
情報処理制御装置20は、ステップ35で絞り込んだ検索データで文字候補に一致するものがあった場合は(ステップ40;Y)、これを検索結果画面に出力する(ステップ50)。
一方、情報処理制御装置20は、検索データで文字候補に一致するものが無かった場合(ステップ40;N)、検索エリアを包含するように拡張エリアを設定する(ステップ65)。
そして、情報処理制御装置20は、ユーザが指定した検索データ(名称検索データ、住所検索データなど)のうち、位置データが拡張エリアに含まれるものを調べることにより、拡張エリア内の検索データを絞り込む(ステップ70)。
【0056】
次に、情報処理制御装置20は、ステップ70で絞り込んだ検索データから、検索データに記録されている文字がステップ15で選定した文字候補に一致するものを検索する(ステップ75)。
情報処理制御装置20は、一致する検索データがあった場合(ステップ80;Y)、これらを検索結果画面に出力する(ステップ50)。
一方、情報処理制御装置20は、一致する検索データがなかった場合(ステップ80;N)、ユーザが指定した検索データの全検索データ内で文字候補を検索し(ステップ45)、検索結果を検索結果画面に出力する(ステップ50)。
【0057】
次に、拡張エリアの各種設定方法について説明する。
図9(a)は、道路を境界線として拡張エリアを設定する例である。
例えば、ユーザが図に示したような検索エリア90を設定したとする。
この場合、ナビゲーション装置1は、検索エリア90の最寄りの道路105a〜105dを検索し、この道路105a〜105dで囲まれる閉領域を拡張エリア91とする。
このように、ナビゲーション装置1は、検索エリア90(閉領域)を内包する道路に沿った最小の領域を拡張エリア91に設定する。
図の例では、検索対象物101aは、拡張エリアに含まれることになる。
【0058】
なお、この例では、道路を拡張エリア91の境界とするが、この境界を更に道路から拡張エリア91の外側方向に所定距離だけ拡張するように構成することもできる。
このように構成すると、道路の両側において検索対象物を検索することができる。図の例では、検索対象物101bも検索対象となる。
ユーザが目的とする検索対象物は、道路沿いに存在することが多いため、このような拡張エリアの設定により、ヒット率を高めることができる。
【0059】
図9(b)は、以前に走行したことのある道路を含むように拡張エリアを設定する例である。
この例では、ナビゲーション装置1は、以前に走行した走行済みの道路を情報記憶装置50(図1)に記憶する走行道路記憶手段を備えている。
このように構成されたナビゲーション装置1において、例えば、ユーザが図に示したような検索エリア90を設定したとする。
この場合、ナビゲーション装置1は、検索エリア90に最寄りの道路105a〜105dを検索し、更に、走行済みの道路で検索エリア90に最寄りの道路105eを検索する。
【0060】
そして、ナビゲーション装置1は、これら検索した道路105a〜105eを用いて、検索エリア90を内包し、既に走行済みの道路である道路105eの少なくとも一部に沿った拡張領域を設定する。
その結果、ナビゲーション装置1は、道路105a、105b、105e、105dから成る拡張エリア91を設定する。
これによって、ユーザが以前走行した道路に面した検索対象物101cを検索対象に含めることができる。
また、道路105eから拡張エリア91の外側方向へ所定距離だけ拡張エリア91を拡張すると、道路105eの両側の検索対象物を検索対象とすることができる。
【0061】
ユーザが曖昧に検索エリアを設定する場合、以前立ち寄った店舗などを探している場合があるため、本変形例のように、車両の走行経路を記憶しておき、これを検索エリアに含めると、ユーザが望む検索対象物がヒットする可能性が高まり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0062】
図10は、河川、海岸、行政区域の境界などを境界線として拡張エリアを設定する例である。
この例では、ナビゲーション装置1は、検索エリア90から所定距離以内に河川などの地形的、又は行政的境界が存在する場合に、これらを境界の一部とする拡張エリア91を設定する。
【0063】
例えば、ユーザが河川106から所定距離以内において図に示したような検索エリア90を設定したとする。
この場合、ナビゲーション装置1は、検索エリア90の最寄りの道路105a〜105dを検索すると共に、河川106を通過し、検索エリア90に最寄りの道路である道路105eを検索する。
そして、ナビゲーション装置1は、河川106を含み、道路105a〜道路105eを用いて閉領域の構成を試みる。
【0064】
その結果、ナビゲーション装置1は、河川106、道路105a、105b、105eに沿った拡張エリア91を設定する。
このようにして、ナビゲーション装置1は、検索エリア90(閉領域)の外側に存在する地形的境界、又は行政的境界の少なくとも一方を用いて検索エリア90を拡張する。
ユーザは、「川のこちら側だった」とか、「確か岡崎市内だった」など、大まかな地形的、又は行政的境界を基準に施設などを記憶している場合があるため、このような場合に、地形的境界、行政的境界まで検索エリア90を拡張すると、ユーザの意図する検索対象物をヒットできる可能性が高まる。
【0065】
また、ナビゲーション装置1に、検索エリア90を移動したり変形したりする機能を備えることも可能である。
図11(a)は、検索エリア90をユーザがドラッグする例である。
ナビゲーション装置1は、タッチパネル71(図示せず)上でユーザが指先などを検索エリア90上に置き、これをドラッグする操作を検知することができる。
ドラッグとは、指先などをタッチパネル71にタッチしたまま移動させる操作である。
ナビゲーション装置1は、タッチパネル71上でのユーザの指先などの移動をサンプリングし、その移動方向と移動距離を刻々と検知する。
そして、ナビゲーション装置1は、刻々と検知される移動距離に従って、検索エリア90を移動する。
この処理によって、検索エリア90は、図中の矢線に示したように検索エリア90aに移動し、検索対象物101eが新たに検索対象に加わる。
【0066】
図11(b)は、検索エリア90をユーザが変形する例である。
ナビゲーション装置1は、タッチパネル71(図示せず)上でユーザが指先などを検索エリア90の境界上に置き、これをドラッグする操作を検知することができる。
ナビゲーション装置1は、タッチパネル71上でのユーザの指先などの移動をサンプリングし、その移動方向と移動距離を刻々と検知する。
そして、ナビゲーション装置1は、刻々と検知される移動距離に従って、ユーザがタッチしている近傍の境界を変形する。
この処理によって、検索エリア90のうち、境界92の部分は、図中の矢線に示したように境界93に変形して移動する。これによって、検索対象物101eが新たに検索対象に加わる。
【0067】
以上に説明した本実施の形態により次のような効果を得ることができる。
(1)手書きにて領域の指定を受け付けることにより、地図上で「このあたり」という曖昧な検索エリアを設定することができる。
(2)検索データを検索エリアに対応するものに絞り込んでから検索を行うため、検索のヒット率が高まると共に、検索速度を向上させることができる。
(3)手書きにて検索語を入力することにより、検索語の入力と検索エリアの設定を一続きの手書き操作とし、ユーザの利便性を高めることができる。
(4)曖昧な検索エリアの設定によって、ユーザが意図する検索対象が検索エリアから漏れた場合でも、検索エリアを包含するように拡張エリアを設定することにより、これを検索対象とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本実施形態が適用されるナビゲーション装置のシステム構成図である。
【図2】検索データファイルの論理的な構成の一例を示した図である。
【図3】検索語入力画面の一例を示した図である。
【図4】検索エリア入力画面の一例を示した図である。
【図5】手書きによって検索エリアの設定を受け付ける機能を説明するための図である。
【図6】検索対象物を検索する手順を説明するためのフローチャートである。
【図7】検索エリア拡張機能を説明するための図である。
【図8】拡張エリアにて検索対象物を検索する手順を説明するためのフローチャートである。
【図9】拡張エリアの設定例を説明するための図である。
【図10】拡張エリアの設定例を説明するための図である。
【図11】検索エリアを変形する例を説明するための図である。
【符号の説明】
【0069】
1 ナビゲーション装置
10 現在位置検出装置
20 情報処理制御装置
40 入出力装置
41 入力装置
42 ディスプレイ
50 情報記憶装置
71 タッチパネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図を表示する地図表示手段と、
前記表示した地図上でユーザが指定した位置を検知する指定位置検知手段と、
前記表示した地図に対応して、前記検知した指定位置を基準とした閉領域を設定する閉領域設定手段と、
前記設定した閉領域に対応する対象物データを取得する対象物データ取得手段と、
対象物データを検索するための検索語を取得する検索語取得手段と、
前記取得した対象物データのうち、当該対象物データに対応付けられている検索語と、前記取得した検索語が一致するものを検索する検索手段と、
前記検索された対象物データを提示する提示手段と、
を具備したことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記設定した閉領域を拡張して拡張領域を設定する拡張手段を具備し、
前記検索手段は、前記設定した閉領域で対象物データが検索されなかった場合、前記拡張した拡張領域に存在する対象物データを検索することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記拡張手段は、前記閉領域を内包する道路に沿った最小の領域を前記拡張領域に設定することを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
走行した走行済み道路を記憶する走行道路記憶手段を具備し、
前記拡張手段は、前記閉領域を内包し、前記記憶した走行済み道路の少なくとも一部に沿った領域を前記拡張領域に設定することを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記拡張手段は、前記閉領域の外側に存在する地形的境界、又は行政的境界の少なくとも一方を用いて前記閉領域を拡張することを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記指定位置検知手段によって、前記設定した閉領域の移動方向と移動距離をユーザから取得し、前記取得した移動方向へ前記取得した移動距離だけ前記閉領域を移動する移動手段を具備したことを特徴とする請求項1から請求項5までのうちの何れか1の請求項に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記指定位置検知手段によって、前記設定した閉領域の境界の箇所の指定を受け付け、当該箇所の変形量をユーザから取得し、前記閉領域の前記指定を受け付けた箇所の境界を前記取得した変形量だけ変形することを特徴とする請求項1から請求項6までのうちの何れか1の請求項に記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
手書き文字を受け付ける手書き文字受付手段を具備し、
前記検索語取得手段は、前記受け付けた手書き文字と類似する文字候補を検索語として取得することを特徴とする請求項1から請求項7までのうちの何れか1の請求項に記載のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−224344(P2008−224344A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−61328(P2007−61328)
【出願日】平成19年3月12日(2007.3.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】