説明

パッケージされた集積回路装置及びその動作方法とこれを有するメモリ保存装置及び電子システム

【課題】減少した信号スキューを提供するマルチチップ・パッケージされた集積回路装置及びその動作方法を提供する。
【解決手段】本発明のパッケージされた集積回路装置は、導電性パッドを上に含む基板と、基板上に複数のチップを含むチップスタックと、1次導電性ラインと、2次導電性ラインと、を備える。1次導電性ラインは、基板上の導電性パッドと、チップスタックの複数のチップのうちの一つの上に設けられた導電性パッドとを電気的に連結する。2次導電性ラインは、チップスタック内の複数のチップのうちの一つの上に設けられた導電性パッドを、その上側にある複数のチップのうちの一つ、及び下側にある複数のチップのうちの一つの上に設けられた対応する導電性パッドに電気的に連結する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、減少した信号スキューを提供するマルチチップ・パッケージされた集積回路装置及びその動作方法とこれを有するメモリ保存装置及び電子システムに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体製造技術の発展によって、継続的に集積度が高まり、半導体装置のサイズは、小さくなっている。しかし、例えば、研究関連コストだけではなく、ウェーハ処理に使われる施設や装備のアップグレードに要求されるコストによって、半導体装置で、このような発展を維持することは、コスト高になりうる。例えば、半導体メモリ装置において、64メガビット(Mb)のDRAM(dynamic random access memory)素子を製造するために使われる製造工程を、256MbDRAM素子を製造できるようにアップグレードすることは、相当なコストが要求されうる。
【0003】
半導体装置の製造メーカは、複数の半導体チップを1つのパッケージ内に配置する製造方法を導入している。特に、二つ以上の半導体チップは、一つの上に他のものが配列されたり或いは「スタック」されたりして、スタックされたマルチチップ・パッケージ(MCP:multi−chip package)を提供できる。多重半導体チップを1つのパッケージ内にスタックさせることは、新しいウェーハの処理を要求せずに、半導体装置の集積度や性能を改善できる。例えば、256MbDRAM素子は、4つの64MbDRAM半導体メモリチップを、同じパッケージ内に組立てることによって製造されうる。
【0004】
図1は、第1〜第4半導体チップ101〜104の各半導体チップの一部がそれぞれ露出するように、第1半導体チップ101上にずれるようにスタックされた第2半導体チップ102、第3半導体チップ103、及び第4半導体チップ104を含む従来の半導体パッケージ100の例を示している。ボンディングワイヤ112は、基板10上の露出したパッドを、第1半導体チップ101に、第2半導体チップ102に、第3半導体チップ103に、そして第4半導体チップ104に、最下位チップの第1半導体チップ101から最上位チップの第4半導体チップ104まで段階的な方式で電気的に連結する。
【0005】
しかし、パッケージ内に徐々に多くの半導体チップがスタックされればされるほど、そのパッケージ内のチップ間に次第に多くの信号遅延が生じうる。図2は、チップスタック内に第1〜第8半導体チップ101〜108の8つのチップを含む従来の半導体パッケージ100’を図示しており、ボンディングワイヤ112’が、基板10上の露出したパッドを、第1〜第8半導体チップ101〜108の各半導体チップに電気的に連結する。従って、もし基板10から第1半導体チップ101に信号を伝送するのに必要な時間が「t」であるとするならば、スタック内の第8半導体チップ108まで信号が伝送されるのに必要な時間は、「8t」でありうる。従って、パッケージ内に更なるチップを提供することは、ずれるようにスタックされた半導体チップの信号遅延時間を長くしうる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、減少した信号スキューを提供するマルチチップ・パッケージされた集積回路装置及びその動作方法とこれを有するメモリ保存装置及び電子システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明の一特徴によるパッケージされた集積回路装置は、導電性パッドを上に含む基板と、前記基板上に複数のチップを含むチップスタックと、1次導電性ラインと、2次導電性ラインと、を備える。1次導電性ラインは、前記基板上の前記導電性パッドを前記チップスタックの前記基板の直接上にない複数のチップのうちの一つの上に設けられた導電性パッドに電気的に連結し、2次導電性ラインは、前記複数のチップのうちの前記一つの上に設けられた前記導電性パッドを、その上側にある複数のチップのうちの一つ、及び下側にある複数のチップのうちの一つの上に設けられた各導電性パッドに電気的に連結される。
一実施形態において、前記1次導電性ラインは、前記基板上の前記導電性パッドから、前記チップスタックの複数のチップのうちの前記一つの上に設けられた前記導電性パッドに信号を伝送するように構成され、前記2次導電性ラインは、前記複数のチップのうちの一つで信号を受信することに反応し、前記複数のチップのうちの前記一つから出てくる信号を、前記チップスタック内の前記複数のチップのうちの前記一つの上側にある複数のチップのうちの一つ、及び下側にある複数のチップのうちの一つに同時に伝送するように構成されうる。
一実施形態において、前記複数のチップのうちの前記一つで前記信号を受信した後、前記複数のチップのうちの前記一つの両側にそれぞれ類似して位置する複数のチップでの前記信号の受信における時間遅延が実質的に類似してなされるように、第1の2次導電性ラインが、前記複数のチップのうちの前記一つと、それより上側にある前記複数のチップとを直列に連結でき、第2の2次導電性ラインが、前記複数のチップのうちの前記一つと、それより下にある前記複数のチップと、を直列に連結できる。
一実施形態において、前記パッケージされた集積回路装置は、前記2次導電性ラインのうちの一本に連結された複数のチップのうちの最後のチップ上に設けられた各導電性パッドのうちの一つを、前記最後のチップの直接上に位置しない前記複数のチップのうちの他の一つの上に設けられた導電性パッドに連結する3次導電性ラインを更に含むことができる。前記3次導電性ラインは、前記複数のチップのうちの最後のチップから、前記複数のチップのうちの他の一つに信号を伝送するように構成されうる。4次導電性ラインは、前記複数のチップのうちの前記他の一つの上に設けられた前記導電性パッドを、前記複数のチップのうちの前記他の一つより上側にあるチップ上に設けられた導電性パッド、及び前記複数のチップのうちの前記他の一つより下側にあるチップ上に設けられた導電性パッドにそれぞれ連結する。前記4次導電性ラインは、前記複数のチップのうちの前記他の一つから、前記複数のチップのうちの前記他の一つより上側にあるチップ上に設けられた導電性パッド、及び前記複数のチップのうちの前記他の一つより下側にあるチップ上に設けられた導電性パッドにそれぞれ前記信号を同時に伝送するように構成されうる。
一実施形態において、前記1次導電性ライン及び前記2次導電性ラインを介して伝送される前記信号は、アドレス信号、データ信号、及び命令信号のうちの少なくともいずれか一つでありうる。
一実施形態において、前記複数のチップのうちの前記一つは、前記チップスタック内で、前記複数のチップの中央位置近くに位置されうる。
一実施形態において、前記複数のチップのうちの前記一つと、それより下側に位置するチップとが第1マルチチップ・パッケージの第1チップスタックを定義し、前記複数のチップのうちの前記一つより上側にある複数のチップが第2マルチチップ・パッケージの第2チップスタックを定義してパッケージ・オン・パッケージ(PoP:package−on−package)構造を提供できる。前記第2マルチチップ・パッケージは、前記第2チップスタックを上に有する第2基板を含むことができる。前記第2基板は、導電性パッドを自体の上に含んで前記第1チップスタックの複数のチップのうちの前記一つの上に設けられた導電性パッドに電気的に連結される外部端子を含むことができる。前記2次導電性ラインのうちの一本は、前記第2基板上の前記導電性パッドを、前記第2チップスタックの複数のチップに連結できる。
一実施形態において、前記1次導電性ラインは、第1の1次導電性ライン及び第2の1次導電性ラインを含むことができ、前記第1の1次導電性ラインは、前記基板上の前記導電性パッドを、前記チップスタックの複数のチップの動作を制御するように構成されたコントローラチップに連結でき、前記第2の1次導電性ラインは、前記コントローラチップを、前記チップスタックの複数のチップのうちの一つに連結できる。
一実施形態において、前記1次導電性ラインは、前記基板上の前記導電性パッドを、前記複数のチップのうちの前記一つの上に設けられた前記導電性パッドに直接連結するワイヤボンドでありうる。前記2次導電性ラインは、前記複数のチップのうちの前記一つの上に設けられた前記導電性パッドを、前記複数のチップのうちの前記一つより上側にある複数のチップのうちの一つと連結する第1ワイヤボンド、及び前記複数のチップのうちの前記一つの上に設けられた前記導電性パッドを、前記複数のチップのうちの前記一つより下側にある複数のチップのうちの一つと連結する第2ワイヤボンドを含むことができる。
一実施形態において、前記1次導電性ラインは、前記基板上の前記導電性パッドと、前記複数のチップのうちの前記一つとを直接連結するスルーモールド・ビア(TMV:through molded via)、及びワイヤボンドのうちの少なくともいずれか一つでありうる。前記2次導電性ラインは、それぞれ前記複数のチップのうちの前記1つの上側にある複数のチップのうちの一つと、下側にある複数のチップのうちの一つとを貫通して延びる導電性ビアでありうる。
一実施形態において、前記チップスタックの複数のチップは、フラッシュメモリ、DRAM(dynamic random access memory)、SRAM(static random access memory)、RRAM(resistive random access memory)、及びMRAM(magnetic random access memory)のチップのうちの一つでありうる。
一実施形態において、前記チップスタックの前記複数のチップは、8個以上のメモリチップを含むことができる。
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明の一特徴によるメモリ保存装置は、上記パッケージされた集積回路装置を該メモリ保存装置のメモリユニット内に有し、コントローラと、前記メモリユニットと、印刷回路基板と、を備える。前記印刷回路基板は、その上に前記コントローラ及び前記メモリユニットを含んでそれらの間の通信を提供するように構成される。
【0009】
上記目的を達成するためになされた本発明の一特徴による電子システムは、上記パッケージされた集積回路装置を該電子システムのプロセッサ及びメモリユニットのうちの少なくともいずれか一つに有し、前記プロセッサと、前記メモリユニットと、入力/出力ユニットと、バスを備える。前記バスは、前記プロセッサ、前記メモリユニット、及び前記入力/出力ユニットを通信させるように結合する。
【0010】
上記目的を達成するためになされた本発明の一特徴による集積回路装置の動作方法は、基板及び該基板上に複数のチップを含むチップスタックを備える集積回路装置の動作方法であって、信号を、前記基板上の導電性パッドから、前記チップスタックの複数のチップのうちの一つに、前記基板上の前記導電性パッドと、前記複数のチップのうちの前記一つの上に設けられた導電性パッドとを連結する1次導電性ラインを介して伝送する段階を有する。前記複数のチップのうちの前記一つは、前記基板の直接上にない。その後、前記信号は、前記複数のチップのうちの前記一つから、前記チップスタックの前記複数のチップの前記一つより上側にある複数のチップ、及び下側にある複数のチップに、2次導電性ラインを介して同時に伝送される。前記2次導電性ラインは、前記複数のチップのうちの前記一つの上に設けられた導電性パッドと、前記チップスタックの前記複数のチップのうちの前記一つの上側にある複数のチップ上に設けられた導電性パッドと、下側にある複数のチップ上に設けられた導電性パッドとをそれぞれ連結する。
一実施形態において、前記信号は、前記複数のチップのうちの前記一つの上側にある複数のチップに、前記複数のチップのうちの前記一つと、その上側にある複数のチップとを連結する第1の2次導電性ラインを介して直列に伝送され、また前記複数のチップのうちの前記一つの下側にある複数のチップに、前記複数のチップのうちの前記一つと、その下側にある複数のチップとを連結する第2の2次導電性ラインを介して直列に伝送されうる。前記複数のチップのうちの前記一つで前記信号を受信した後、前記複数のチップのうちの前記1つの両側にそれぞれ類似して位置する複数のチップにおいて、前記信号を受信する際の時間遅延は、実質的に類似している。
一実施形態において、前記信号は、前記2次導電性ラインのうちの一本に連結された複数のチップのうちの最後のチップ上に設けられた各導電性パッドのうちの一つから、前記複数のチップのうちの前記最後のチップの直接上に位置しない他の一つの上に設けられた導電性パッドに3次導電性ラインを介して伝送され、また同時に、前記複数のチップのうちの前記他の一つの上に設けられた前記導電性パッドから、前記チップスタック内の前記複数のチップの前記他の一つの上側にある複数のチップ上に設けられた導電性パッドと、下側にある複数のチップ上に設けられた導電性パッドと、にそれぞれ4次導電性ラインを介して伝送されうる。
一実施形態において、前記1次導電性ラインは、前記基板上の前記導電性パッドを、前記チップスタック内の前記複数のチップの動作を制御するように構成されたコントローラチップに連結する第1の1次導電性ライン、及び前記コントローラチップを、前記チップスタック内の前記複数のチップのうちの前記一つに連結する第2の1次導電性ラインを含むことができる。前記信号は、前記基板から出てくる制御信号を、前記第1の1次導電性ラインを介して前記コントローラチップに伝送する段階、及びその後、前記コントローラチップから出てくる前記信号を、前記2次導電性ラインを介して前記チップスタック内の前記複数のチップのうちの前記一つに伝送する段階によって、前記基板上の前記導電性パッドから前記チップスタックの複数のチップのうちの前記一つに伝送されうる。
【0011】
本発明の実施形態による他の要素や装置は、後述する図面と詳細な説明とを検討すれば、当技術分野で当業者に自明であろう。本発明の実施形態の任意の組み合わせだけではなく、このようなあらゆる追加的な装置が本詳細な説明内に含まれ、本発明の範囲内において保護されることを意図する。
【発明の効果】
【0012】
本発明のパッケージされた集積回路装置によれば、複数のチップのうちの一つで信号を受信することと、2次導電性ラインを介してチップスタックの複数のチップのうちの最後のチップで信号を受信することとの間の全体信号スキュー(skew)は、信号が前記スタック内の複数のチップのうちの最初のチップから最後のチップまで順次に伝送される従来の場合の信号スキューより小さくすることができ、これにより高速の動作を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】スタック内にいくつかの半導体チップを含む従来のパッケージされた集積回路装置を示す断面図である。
【図2】スタック内にいくつかの半導体チップを含む従来のパッケージされた集積回路装置を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施形態によるパッケージされた集積回路装置を示す断面図である。
【図4】図3のパッケージされた集積回路装置を示した斜視図である。
【図5】図3及び図4に示した本発明の一実施形態によるパッケージされた集積回路装置での信号遅延を説明する図面である。
【図6】図3及び図4に示した本発明の一実施形態によるパッケージされた集積回路装置での信号遅延を示す図面である。
【図7】本発明の他の実施形態によるパッケージされた集積回路装置を示した断面図である。
【図8】図7に示した本発明の他の実施形態によるパッケージされた集積回路装置での信号遅延を説明する図面である。
【図9】図7に示した本発明の他の実施形態によるパッケージされた集積回路装置での信号遅延を示す図面である。
【図10】本発明の更に他の実施形態によるパッケージされた集積回路装置を示した断面図である。
【図11】本発明の一実施形態によるパッケージ・オン・パッケージ集積回路装置を示した断面図である。
【図12】本発明の更に他の実施形態によるパッケージされた集積回路装置を示した断面図である。
【図13】本発明の一実施形態によるパッケージされた集積回路装置を含むメモリ保存装置を示したブロック図である。
【図14】本発明の一実施形態によるパッケージされた集積回路装置を含む電子システムを示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明のパッケージされた集積回路装置及びその動作方法とこれを有するメモリ保存装置及び電子システムを実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。しかし、本発明は、他の多くの実施形態で具現化され、ここで説明する実施形態に限定解釈されるものではなく、それらの実施形態は、本開示が完全なように提供するものであり、当技術分野で当業者に本発明の範囲を完全に伝えるためのものである。図面で、層及び領域のサイズと相対的なサイズは、明確性のために誇張されうる。同じ参照番号は、同じ要素を指す。
【0015】
第1、第2、第3、1次、2次のような用語が、ここで多様な要素、部品、領域、層、部分を説明するために使われるが、それら要素、部品、領域、層、部分が、それら用語によって限定されるものではないことは自明である。それらの用語は、1つの要素、部品、領域、層又は部分を、他の要素、部品、領域、層又は部分と区分するために使われるだけである。従って、以下で論述する第1又は1次の要素、部品、領域、層、部分は、本発明の教示から外れるものではなく、第2又は2次の要素、部品、領域、層、部分と命名されうる。
【0016】
「下の」、「更に低い」、「下部の」、「上の」、「更に上側の」、「上部の」のように、空間的な相対的用語は、ここで図面に示したような1つの要素又は部分が、他の要素又は部分と有する関係を説明するために、説明の便宜上使われる。空間的な相対的用語は、使われる装置の異なる方向、又は図面に描写された方向と共に、動作を包括する意図であることは自明である。例えば、図面での装置が逆さまになれば、他の要素又は部分の「下の」、「下部の」又は「下の」と説明する要素は、他の要素又は部分の「上の」又は「上部」の方向を有することになる。従って、例示的な用語である「下の」と「下部の」は、下と上側との方向をいずれも包括できる。装置は、他の方向を有することもでき(90°回転又は他の方向)、ここで使われる空間的に相対的な説明は、それによって解釈されうる。また、ある層が二層「間に」あると言及するとき、その二層間には、1層があることもあり、一層以上の介在する層が存在することがあることは自明である。
【0017】
本明細書で使われる用語は、特定の実施形態を説明するために使われ、本発明を制限するためのものではない。本明細書で使われるように、単数形態は、文脈上とりわけその場合を明確に指すものではないならば、複数の形態を含むことができる。また、本明細書で使われる場合、「包含する(comprise)」、「包含する(ところの)(comprising)」は、言及した形状、数字、段階、動作、部材、要素、それらのグループの存在を特定するものであり、一つ以上の他の形状、数字、動作、部材、要素、グループの存在又は付加を排除するものではない。本明細書で使われる場合、用語「及び/又は」は、当該列挙された項目のうち、いずれか一つ及び一つ以上の任意の、そしてあらゆる組み合わせを含んで「/」と省略されうる。
【0018】
ある要素又は層が、他の要素又は層の「上に」あったり、他の要素又は層に「結合」されたり、又は「隣接」すると言及するとき、それは、他の要素又は層の直接上にあったり、連結されたり隣接することもでき、又は介在する要素又は層が、存在することができることは自明である。対照的に、ある要素が他の要素又は層の「直接上に」あったり、他の要素又は層に「直接結合」されたり、又は「すぐ横に隣接」すると言及するときは、介在する要素又は層が存在しない。
【0019】
本発明の実施形態は、本発明の理想化された実施形態(及び中間構造物)の概念的な図面の断面図を参照しながら説明する。従って、例えば、製造技術や公差の結果、図示した形態と違いが生じることが予想される。従って、本発明の具現例は、ここに図示した領域の特定形態に限定されるように解釈されることがあってはならず、例えば、製造から作り出される形態上の差を含むものである。従って、図面に示した領域は、本質的に概念的なものであり、それらの形態は、装置の領域の実際の形態を示したり、本発明の範囲を限定したりする意図ではない。
【0020】
取り分け、定義されない限り、(技術及び科学用語を含んで)ここで使われるあらゆる用語は、本発明の概念が属する技術分野の当業者が普通に理解するところと同じ意味を有する。普通に使われる事前に定義されたような用語は、関連技術や本明細書の脈絡で、それが有する意味と一貫する意味を有すると解釈されるものであり、明示上の定義がここになされていない限り、理想化されたり、過度に形式的な意味に解釈されたりすることがあってはならないことは明らかである。
【0021】
本発明の一実施形態は、基板上の導電性パッドを、チップスタックの複数のチップのうちの基板の直接上にない一つの上に設けられた導電性パッドに電気的に連結させる1次導電性ライン、及び複数のチップのうちの一つの上に設けられた導電性パッドを、その上側にある複数のチップのうちの一つ、及び下側にある複数のチップのうちの一つの上に設けられた各導電性パッドに電気的に連結させる2次導電性ラインを含むマルチチップ・パッケージ(MCP:multi−chip package)を提供する。チップスタック内の最初のチップから最後のチップまで順次に伝送される場合に比べ、チップスタック内のチップ間の信号遅延又はスキューが減少するように、1次導電性ラインは、基板上のパッドから、チップスタックの複数のチップのうちの一つの上に設けられた導電性パッドに信号を伝送し、2次導電性ラインは、チップスタック内の複数のチップのうちの1つの上側にある複数のチップのうちの一つ、及び下側にある複数のチップのうちの一つに同時に伝送する。ここで使われる「信号遅延」又は「信号スキュー」は、ある信号がチップスタック内の異なるチップで異なる時点で受信される現象を指す。
【0022】
図3は、本発明の一実施形態によるパッケージされた集積回路装置200を示す断面図であり、図4は、図3のパッケージされた集積回路装置を示す斜視図である。図3及び図4を参照すると、パッケージされた集積回路装置200は、基板110上に8個の半導体チップ210a〜210hのそれぞれの一部が露出するようにずれてスタックされた半導体チップ210a〜210hを含むチップスタック210を含む。チップスタック210内の各チップ間には、接着層205が提供され、モールディング・コンパウンド145が、チップスタック210の各半導体チップ210a〜210h、及び基板110上の1次及び2次導電性ライン125、122とチップ選択ライン135とを保護する。基板110は、印刷回路基板(PCB:printed circuit board)であって、硬質又は軟質(テープボードのようなもの)でありうる。基板110は、自体の第1表面上に、導電性パッド又はボンディング・フィンガ120、130を含み、自体の第2表面上に、バンプパッド140を含む。バンプパッド140は、外部装置との入力/出力に利用されうる外部端子150との連結を提供する。図3に示したように、外部端子150は、ソルダバンプ又はソルダボールでありうる。しかし、他の実施形態では、他の金属バンプ又はリード(lead)が、外部端子150を提供するために使われうる。導電性パッド120は、1次導電性ライン125及び2次導電性ライン122を介して、チップスタック210内のチップ210a〜210hに、制御信号、アドレス信号及び/又はデータ信号を提供する。一方、導電性パッド130は、チップ選択ライン135を介して、チップスタック210内のチップ210a〜210hに、チップ選択信号を提供する。
【0023】
更に具体的に、1次導電性ライン125は、基板上の導電性パッド120を、チップ210d上の各導電性パッド220に直接連結する。2次導電性ライン122は、チップ210d上の導電性パッド220を、チップ210dの上側にあるチップ210e〜210h上の導電性パッド220のそれぞれに、そしてチップ210dの下側にあるチップ210a〜210c上の導電性パッド220のそれぞれに、電気的に連結する。従って、第1の2次導電性ライン122は、チップ210dを、チップ210e〜210hに直列的に連結し、第2の2次導電性ライン122は、チップ210dを、チップ210c〜210aに直列的に連結する。チップ210dは、2次導電性ライン122の電気的長さ(そして、その結果として得られる信号スキュー)が、実質的に同一になるように、チップスタック210の中央近くに位置しうる。チップ選択ライン135は、基板110上の各導電性パッド130を、チップスタック210の異なるチップ210a〜210h上にある導電性パッド230に連結する。1次導電性ライン及び/又は2次導電性ライン及び/又はチップ選択ラインは、一実施形態において、ボンディングワイヤでありうる。
【0024】
互いに直接上にスタックされたチップ210a〜210hについて、図3及び図4を示しているが、(シリコン基板、ポリマー基板、回路基板、又は他の受動要素のように)インターポーザ(interposer)又は中間基板が、チップスタックの一つ以上のチップ210a〜210h間に提供されうることは自明なことである。更に、チップスタック210が、8個のチップを含むものとして図示したが、チップスタック210が他の実施形態で、更に多く、又は更に少ないチップを含むことができることは、自明なことである。また、チップ210a〜210hのそれぞれの上のに設けられた導電性パッド220は、一列又は二列に配列されて提供されうる。チップ210a〜210hは、コントローラやマイクロプロセッサのような半導体論理チップ、フラッシュメモリ、DRAM(dynamic random access memory)、FeRAM(ferroelectric random access memory)、PRAM(phase−changeable random access memory)、MRAM(magnetic random access memory)、RRAM(resistive random access memory)のような半導体メモリチップでありうる。
【0025】
図5及び図6は、図3及び図4に示した本発明の一実施形態によるパッケージされた集積回路装置200の信号遅延又はスキューを示す。図5及び図6を参照すると、信号が、基板110上の導電性パッド120から、1次導電性ライン125を介して、チップスタック210のチップ210a〜210hのうちの一つに伝送される。信号は、例えば、制御信号、アドレス信号、又はデータ信号でありうる。特に、信号は、チップスタック210の中央付近に位置したチップ210d上の導電性パッドに、(1)で示したように伝送される。その後、最初のチップ210aから最後のチップ210hまで順次に信号を伝送することに比べてチップスタック210のチップ210a〜210h間の信号遅延が減少するように、信号は、2次導電性ライン122を介して、(2)で示したように、チップ210dから、それより上のチップ210e〜210h上の各導電性パッド220、及びそれより下のチップ210a〜210c上の各導電性パッド220のそれぞれに、同時に中継される。特に、信号は、2次導電性ライン122を介して、チップ210dから直列に、210e、210f、210g、210hに、そしてチップ210dから直列に、210c、210b、210aに、並行して(in parallel)伝送される。
【0026】
図6に示したように、伝送時間「t」、は1つのチップから他のチップに信号が伝送されるのに必要な時間を示す。従って、基板110上の導電性パッド120から、スタックの4番目のチップであるチップ210d上の導電性パッド220に、信号を伝送するのに必要な伝送時間は、約「4t」である。同様に、信号をチップ210dから、その下のチップ210aに伝送するためには、約「3t」の伝送時間が必要であり、信号をチップ210dから、その上のチップ210hに伝送するためには、約「4t」の伝送時間が必要である。従って、信号を、基板110からチップスタック210の最後のチップ210hまで伝送するために必要な総伝送時間は、約「8t」である(例えば、基板110からチップ210dまでの「4t」に、チップ210dからチップ210hまでの「4t」を加えた値)。しかし、スタック210で、最初のチップで信号を受信する時間(この例では、「4t」)と、スタック210で、最後のチップで信号を受信する時間(この例では、「8t」)との時間上の差を指すチップスタック210における総信号遅延又はスキューは、約「4t」に過ぎない。
【0027】
対照的に、図2を参照すると、基板10からチップ101まで信号を伝送するために、約「1t」の伝送時間が必要である一方、チップ101から102、103、104、105、106、107、108と、信号を順次に伝送するためには、約「7t」の伝送時間が必要である。これは、約「8t」の類似した総伝送時間をもたらす。しかし、図2の配列による総信号遅延又はスキューは、約「7t」である一方(例えば、チップスタックの最初のチップ101で信号を受信する時間(「1t」)と、最後のチップ108で信号を受信する時間(「8t」)との時間差)、図3の実施形態によって提供される総信号スキューは、約「4t」である。次の表1は、図3の実施形態と図2の実施形態とにおける、信号スキュー間を比較したものである。
【0028】
【表1】

【0029】
従って、本実施形態は、基板の直接上にある最初のチップから、基板から最も遠い最後のチップまで、信号を順次に伝送することに比べ、総信号スキューを顕著に減少させることができ、更に高速の動作を可能にする。更に、チップ210dを中心に反対側の類似した位置に位置するチップにおける、信号を受信するための相対的な時間遅延は、実質的に同一である。特に、図6に示したように、類似した電気的長さの2次導電性ライン122を利用することによって、チップ210dの上側のチップ210e〜210hにおける約「4t」の伝送時間は、チップ210dの下側のチップ210a〜210cにおける約「3t」の伝送時間と実質的に同一である。従って、更なる回路の使用なしに、チップ210a〜210h間の信号スキューを減少させながら、チップスタック210内のあらゆるチップ210a〜210hに、制御信号、アドレス信号、及び/又はデータ信号を提供できる。
【0030】
図7は、本発明の他の実施形態によるパッケージされた集積回路装置500を示す断面図である。パッケージされた集積回路装置500は、基板110上に、8個の半導体チップ210a〜210hのそれぞれの一部が露出するように、ずれてスタックされた半導体チップ210a〜210hを含むチップスタック210を含む。基板110は、自体の第1表面上に、導電性パッド又はボンディング・フィンガ120を含み、自体の第2表面上に、外部端子150との連結のためのバンプパッド140を含む。先の図3の実施形態を参照して説明した通り同様に、チップスタック210内の各チップ間には、接着層205が提供され、モールディング・コンパウンド145が、チップスタック210の各チップ210a〜210h、1次〜4次導電性ライン125a、122a、125b、122bを保護する。1次〜4次導電性ライン125a、122a、125b、122bは、制御、アドレス及び/又はデータ信号を、チップスタック210のチップ210a〜210hに同じように伝送できる。また、パッケージされた集積回路装置500は、基板110上の特定の導電性パッドを、チップスタック210の異なるチップ210a〜210hに連結するチップ選択ライン(図示せず)を含むことができる。導電性ライン及び/又はチップ選択ラインは、一実施形態において、ボンディングワイヤによってなされうる。
【0031】
図7に示したように、1次導電性ライン125aは、基板110上の導電性パッド120を、チップ210c上の導電性パッド220にそれぞれ直接連結し、2次導電性ライン122aは、チップ210c上のパッド220を、それより上側のチップ210d、210e上の導電性パッド220と、それより下側のチップ210b、210a上の導電性パッド220とにそれぞれ連結する。3次導電性ライン125bは、チップ210e上の導電性パッド220を、チップ210g上の導電性パッド220にそれぞれ連結し、4次導電性ライン122bは、チップ210g上のパッド220を、それより上側のチップ210h上の導電性パッド220と、それより下側のチップ210f上の導電性パッド220とにそれぞれ連結する。従って、1次導電性ライン125a及び3次導電性ライン125bは、直接接触しないチップ間の連結を提供する一方、2次導電性ライン122a及び4次導電性ライン122bは、直に横に隣接したチップ間の直列連結を提供する。他の実施形態において、更に少なかったり、又は更に多かったりする導電性ラインやチップが提供されうることは、自明である。また、特定の連結を有する導電性ラインを参照しながら例示したが、導電性ラインの数や位置は、他の実施形態で変更されうる。
【0032】
図8及び図9は、図7に示した本発明の他の実施形態によるパッケージされた集積回路装置500内の信号遅延を示している。図8及び図9を参照すると、基板110上の導電性パッド120から、1次導電性ライン125aを介して、チップスタック210のチップ210a〜210hのうちの一つに信号が伝送される。信号は、例えば、制御信号、アドレス信号、又はデータ信号でありうる。特に、信号は、(1)で示したように、チップ210c上の導電性パッド220に伝送される。その後、信号は、2次導電性ライン122aを介して、(2)で示したように、チップ210cから、それより上側にあるチップ210d、210e上の各導電性パッド220、及びそれより下側にあるチップ210b、210a上の各導電性パッド220のそれぞれに同時に中継される。特に、信号は、2次導電性ライン122aを介して、チップ210cから直列に、チップ210b、210aに伝送され、チップ210cから直列に、210d、210eに並行して(in parallel)伝送される。信号は、チップ210eから、(3)で示したように、3次導電性ライン125bを介して、チップ210gの導電性パッド220に更に伝送される。その後、信号は、4次導電性ライン122bを介して、(4)で示したように、チップ210gから、それより上側のチップ210h上の導電性パッド220と、それより下側のチップ210f上の導電性パッド220とにそれぞれ同時に並行して(in parallel)中継される。
【0033】
図9に示したように、伝送時間「t」は、1つのチップから他のチップに信号が伝送されるのに必要な時間を示す。従って、基板110上の導電性パッド120から、スタックの3番目のチップであるチップ210c上の導電性パッド220に、信号を伝送するのに必要な伝送時間は、約「3t」である。また、信号をチップ210cから、その下のチップ210aに伝送するためには、約「2t」の伝送時間が必要であり、信号を、チップ210cからその上のチップ210eに伝送するためには、約「2t」の伝送時間が必要である。同様に、信号をチップ210eから、チップ210gに伝送するために、約「2t」の伝送時間が必要であり、信号を、チップ210gから、その下のチップ210fと、その上のチップ210hとに伝送するためには、約「1t」の伝送時間が必要である。従って、信号を、基板110から、チップスタック210の最後のチップ210hまで伝送するために必要な総伝送時間は、依然として約「8t」である(例えば、基板110から、チップ210cまでの「3t」に、チップ210cからチップ210eまでの「2t」と、チップ210eからチップ210gまでの「2t」と、チップ210gからチップ210hまでの「1t」と、を加えた値)。しかし、チップスタック210における総信号遅延又はスキュー(例えば、チップスタック210の最初のチップ210cで信号を受信する時間(「3t」)と、最後のチップ210hで信号を受信する時間(「8t」)との時間差)は、約「5t」に過ぎない。表2は、図7の実施形態と図2の実施形態との、信号スキュー間を比較したものである。
【0034】
【表2】

【0035】
従って、図7の実施形態によって提供される総信号スキュー(約「5t」)は、図2の配列によって提供される総信号スキュー(約「7t」)において、減少を可能にする。従って、図7に示すように、本実施形態は、更なる回路を利用せずとも、基板の直接上に位置した最初のチップから、基板から最も遠い最後のチップまで信号を順次に伝送することに比べ、チップ210a〜210h間に、減少した信号スキューを提供できる。
【0036】
図10は、本発明の更に他の実施形態によるパッケージされた集積回路装置800を示した断面図である。図8を参照すると、パッケージされた集積回路装置800は、基板110上にスタックされた6つのチップ410a〜410fを含むチップスタック410を含む。チップスタック410の各チップ間には、接着層405が提供される。1次導電性ライン125c(図10では、ワイヤボンドとして図示される)は、基板110上の導電性パッド120を、チップ410c上の導電性パッド420にそれぞれ直接連結する。2次導電性ビア構造物460は、チップ410c上の導電性パッドを、その上のチップ410d〜410fと、その下のチップ410a〜410bとの上の導電性パッド420にそれぞれ電気的に連結する。例えば、2次導電性ビア460は、一実施形態で、スルー・シリコンビア(TSVs:through silicon vias)でありうる。図3の実施形態を参照しながら上記で説明したものと同様に、モールディング・コンパウンド145は、チップスタック410の各チップ410a〜410fと、1次導電性ライン125cとを保護する。パッケージされた集積回路装置800は、基板110上の特定の導電性パッドを、チップスタック410の異なるチップ410a〜410fにそれぞれ連結するチップ選択ライン(図示せず)を含むことができる。
【0037】
従って、図10で、基板110上の導電性パッド120から、1次導電性ライン125cによって、チップ410cに信号が伝送される。信号は、例えば、制御信号、アドレス信号、又はデータ信号でありうる。特に、信号は、チップスタック210の中央付近に位置したチップ410c上の導電性パッド420に伝送される。その後、信号は、2次導電性ビア460によって、チップ410cから、その上側にあるチップ410d〜410f、及びその下側にあるチップ410a〜410b上の導電性パッド420に、それぞれ同時に中継される。特に、信号を、基板110から最初のチップ410aまで、そして最後のチップ410fまで順次に伝送する場合に比べ、チップスタック410内のチップ410a〜410f間の信号遅延又はスキューを減少させるように、信号は、チップ410cから直列に、410d、410e、410fに、そしてチップ410cから直列に、410b、410aに、並行して(in parallel)伝送される。
【0038】
図10に、ワイヤボンドで示したが、他の実施形態において、1次導電性ラインは、モールディング・コンパウンド145内から延び、基板上の導電性パッド120と、チップ410c上の導電性パッド420とをそれぞれ直接連結するスルー・モールドビア(TMVs:through−molded vias)で具現することもできることは、自明である。また、他の実施形態において、チップ上の導電性パッド420を、2次導電性ビア460に電気的に連結するために、再配線(redistribution lines)を使うこともできる。
【0039】
図11は、本発明の一実施形態によるパッケージ・オン・パッケージ(PoP:package−on−package)集積回路装置900を示した断面図である。図11を参照すると、パッケージ・オン・パッケージ集積回路装置900は、第1半導体パッケージ200aと、その上に積層された第2半導体パッケージ200bとを含む。第1半導体パッケージ200aは、基板110上に8個のチップ210a〜210hのそれぞれの一部が露出するように、ずれてスタックされた半導体チップ210a〜210hを含むチップスタック210を含む。チップスタック210内の各チップ間には、接着層205が提供され、モールディング・コンパウンド145が、チップスタック210の各チップ210a〜210hを保護する。基板110は、自体の第1表面上に、導電性パッド又はボンディング・フィンガ120を含み、自体の第2表面上に、外部端子150aとの連結のためのバンプパッド140を含む。同様に、第2半導体パッケージ200bは、基板110’上に、8個のチップ210a’〜210h’のそれぞれの一部が露出するように、ずれてスタックされた半導体チップ210a’〜210h’を含むチップスタック210’を含む。チップスタック210’内の各チップ間には、接着層205’が提供され、モールディング・コンパウンド145’が、チップスタック210’の各チップ210a’〜210h’を保護する。基板110’は、自体の第1表面上に、導電性パッド又はボンディング・フィンガ120’を含み、自体の第2表面上に、外部端子150bとの連結のためのバンプパッド140’を含む。導電性パッド120、120’は、制御信号、アドレス信号、及び/又はデータ信号をチップ210a〜210h、210a’〜210h’にそれぞれ提供する。
【0040】
図11を続けて参照すると、1次導電性ライン125dは、基板110上の導電性パッド120を、第1パッケージ200aのチップスタック210の最上部又は最後のチップ210h上の導電性パッドにそれぞれ直接連結する。2次導電性ライン122は、チップ210a〜210gが直列に連結されるように、チップ210h上の導電性パッドを、チップスタック210内で、それより下側にあるチップ210g〜210a上の導電性パッドにそれぞれ電気的に連結する。2次導電性ライン122’は、チップ210a’〜210h’が直列に連結されるように、基板110’上の導電性パッド120’を、チップスタック210’のチップ210a’〜210h’に電気的に連結する。1次導電性ライン125d及び/又は2次導電性ライン122、122’は、一実施形態において、ボンディングワイヤを利用して具現されうる。
【0041】
チップスタック210のチップ210hは、その上に設けられた導電性パッドと、チップスタック210’のチップ210a’〜210h’との電気的連結を提供するために、自体の上に再配線層(redistribution layer)255を更に含むことができる。特に、第2パッケージ200bのチップ210a’〜210h’が、1次導電性ライン125dを介して第1パッケージ200aのボンディング・フィンガ又は導電性パッド120と電気的に連結されるように、再配線層255は、第2パッケージ200bの外部端子150bへの電気的連結を提供する。図11に示したように、外部端子150a、150bは、ソルダバンプ又はソルダボールでありうる。しかし、他の実施形態において、他の金属バンプ又はリード(lead)が、外部端子150a、150bを提供できる。
【0042】
従って、図11で、信号が、1次導電性ライン125dによって、基板110上の導電性パッド120からチップ210hに伝送される。信号は、例えば、制御信号、アドレス信号、又はデータ信号でありうる。その後、信号は、2次導電性ライン122を介して、第1パッケージ200aのチップ210hから、それより下側にあるチップ210g〜210a上の導電性パッドのそれぞれに、そして外部端子150b、バンプパッド140’、導電性パッド120’及び2次導電性ライン122’を介して、チップ210hより上側にある第2パッケージのチップ210a’〜210h’に同時に中継される。特に、信号は、第1パッケージ200aのチップスタック210と、第2パッケージ200bのチップスタック210’とのチップ間の信号遅延又はスキューを減少させるように、チップ210hから直列に、チップ210g、210f、210e、210d、210c、210b、210aに、そしてチップ210hから直列に、チップ210a’、210b’、210c’、210d’、210e’、210f’、210g’、210h’に並行して(in parallel)伝送される。
【0043】
図12は、本発明の更に他の実施形態によるパッケージされた集積回路装置1000を示した断面図である。図12を参照すると、パッケージされた集積回路装置1000は、基板110上に8個のチップ210a〜210hのそれぞれの一部が露出するように、ずれてスタックされた半導体チップ210a〜210hを含むチップスタック210を含む。チップスタック210は、最上部チップ210hの上にスタックされたコントローラチップ350を更に含む。コントローラチップ350は、チップスタック210のチップ210a〜210hの動作を制御するように構成されうる。チップスタック210内の各チップ間には、接着層205が提供され、モールディング・コンパウンド145が基板110上の各チップ210a〜210h、及びコントローラチップ350と一次及び2次導電性ライン125e、125f、122とを保護する。基板110は、自体の第1表面上に、導電性パッド又はボンディング・フィンガ120を含み、自体の第2表面上に、外部端子150との連結のためのバンプパッド140を含む。外部端子150は、外部装置との入力/出力のために使われうる。
【0044】
図12に示したように、第1の1次導電性ライン125eは、基板110上の導電性パッド又はボンディング・フィンガ120を、コントローラチップ350の入力側に直接連結し、第2の1次導電性ライン125fは、コントローラチップ350の出力側を、チップスタック210のチップ210a〜210hのうちの一つに直接連結する。特に、第2の1次導電性ライン125fは、コントローラチップ350の出力パッドを、チップスタック210のチップ210dに電気的に連結する。2次導電性ライン122は、チップ210d上の導電性パッドを、チップ210dより上側にあるチップ210e〜210hの導電性パッド220のそれぞれに、そしてチップ210dより下側にあるチップ210a〜210cの導電性パッド220のそれぞれに電気的に連結する。従って、第1の2次導電性ライン122は、チップ210dを直列にチップ210e〜210hに連結し、第2の2次導電性ライン122は、チップ210dを直列にチップ210c〜210aに連結する。チップ210dは、2次導電性ライン122の電気的長さが(そして、その結果として得られる信号スキューが)実質的に同一になるように、チップスタック210の中央付近に位置しうる。パッケージされた集積回路装置1000は、基板110上の特定の導電性パッドを、チップスタック210の異なるチップ210a〜210hに連結するチップ選択ライン(図示せず)を含むことができる。一実施形態において、1次導電性ライン及び/又は2次導電性ライン及び/又はチップ選択ラインは、ボンディングワイヤでありうる。
【0045】
従って、図12で、信号は、基板110上の導電性パッド120から、第1の1次導電性ライン125eを介して、コントローラチップ350上の導電性入力パッドに伝送され、出力信号は、コントローラチップ350上の導電性出力パッドから、第2の1次導電性ライン125fを介して、チップスタック210のチップ210dに伝送される。コントローラチップ350からの出力信号は、例えば、制御信号、アドレス信号、又はデータ信号でありうる。その後、信号は、2次導電性ライン122を介して、チップ210dから、それより上側のチップ210e〜210h上の導電性パッドのそれぞれに、そしてそれより下側のチップ210c〜210a上の導電性パッドのそれぞれに、同時に中継される。特に、最初のチップ210aから最後のチップ210hまで順次に信号を伝送する場合と比較し、チップスタック210内のチップ210a〜210h間の信号遅延を減少させるように、信号は、チップ210dから直列に、チップ210e、210f、210g、210hに、そしてチップ210dから直列に、チップ210c、210b、210aに並行して(in parallel)伝送される。
【0046】
図13は、本発明の一実施形態によるパッケージされた集積回路装置を含むメモリ保存装置600を示したブロック図である。図13を参照すると、メモリ保存装置600は、コントローラ610、メモリユニット620、及びコントローラ610とメモリユニット620との間の通信を提供するように構成された印刷回路基板630を含む。メモリ保存装置600は、外部システムとのインターフェース(図示せず)を更に含むことができる。従って、メモリ保存装置600は、メモリユニット620にデータを入力したり、又は外部システムにデータを出力したりするように構成されうる。メモリユニット620は、上述したマルチチップ・パッケージを一つ以上含む。特に、メモリユニット620は、図3〜図12を参照して上記で説明した実施形態を一つ以上含むことができる。一実施形態において、メモリ保存装置600は、マルチメディアカード(MMC:MultiMediaCard)、SD(secure digital)カード、又はソリッドステートドライブ(SSD:solid state drive)でありうる。
【0047】
図14は、本発明の一実施形態によるパッケージされた集積回路装置を含む電子システム700を示したブロック図である。図14に示したように、電子システム700は、プロセッサ710、入力/出力ユニット730、及びメモリユニット720を含む。バス740は、プロセッサ710、メモリユニット720、及び入力/出力ユニット730を通信させるように結合される。プロセッサ710とメモリユニット720は、上記で説明したようなパッケージされた集積回路装置を一つ以上含む。特に、プロセッサ710とメモリユニット720は、図3〜図12を参照して上記で説明した実施形態を一つ以上含むことができる。
【0048】
本実施形態は、フラッシュメモリ、DRAM、FeRAM、PRAM、MRAM、RRAMのような半導体基板メモリを利用する任意の電子装置に採用されうる。このような電子装置の例は、コンピュータシステム、(携帯電話、MP3プレーヤ、及び道案内システムのような)モバイル/ポータブル装置、家庭用電子製品を含む。
【0049】
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0050】
110、110’ 基板
120、120’、130 ボンディング・フィンガ(導電性パッド)
122、122’、122a 2次導電性ライン
122b 4次導電性ライン122b
125、125a、125c、125d、125e、125f 1次導電性ライン
125b 3次導電性ライン
135 チップ選択ライン
140、140’ パンプパッド
145、145’ モールディング・コンパウンド
150、150a、150b 外部端子
200、500、800、1000 パッケージされた集積回路装置
200a 第1半導体パッケージ
200b 第2半導体パッケージ
205、205’、405 接着層
210、210’、410 チップスタック
210a〜210h、210a’〜210h’、410a〜410f (半導体)チップ
220、230、420 導電性パッド
255 再配線層
350 コントローラチップ
460 (2次)導電性ビア
600 メモリ保存装置
610 コントローラ
620、720 メモリユニット
630 印刷回路基板
700 電子システム
710 プロセッサ
730 入力/出力ユニット
740 バス
900 パッケージ・オン・パーケージ集積回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性パッドを上に含む基板と、
前記基板上に複数のチップを含むチップスタックと、
前記基板上の前記導電性パッドと、前記チップスタックの複数のチップのうちの一つの上に設けられた導電性パッドとを電気的に連結する1次導電性ラインと、
前記チップスタック内の前記複数のチップのうちの一つの上に設けられた前記導電性パッドを、その上側にある複数のチップのうちの一つ、及び下側にある複数のチップのうちの一つの上に設けられた対応する導電性パッドに電気的に連結する2次導電性ラインと、を備えることを特徴とするパッケージされた集積回路装置。
【請求項2】
前記1次導電性ラインは、前記基板上の前記導電性パッドから、前記チップスタックの複数のチップのうちの一つの上に設けられた前記導電性パッドに信号を伝送するように構成され、
前記2次導電性ラインは、前記複数のチップのうちの一つで信号を受信することに反応し、前記複数のチップのうちの前記一つから出てくる信号を、前記チップスタック内の前記複数のチップのうちの前記一つの上側にある複数のチップのうちの一つ、及び下側にある複数のチップのうちの一つに同時に伝送するように構成されることを特徴とする請求項1に記載のパッケージされた集積回路装置。
【請求項3】
前記複数のチップのうちの前記一つで前記信号を受信した後、前記複数のチップのうちの前記1つの両側にそれぞれ類似して位置する複数のチップでの前記信号の受信における時間遅延が実質的に類似してなされるように、第1の2次導電性ラインが、前記複数のチップのうちの前記一つと、それより上側にある前記複数のチップとを直列に連結し、第2の2次導電性ラインが、前記複数のチップのうちの前記一つと、それより下側にある前記複数のチップと、を直列に連結することを特徴とする請求項2に記載のパッケージされた集積回路装置。
【請求項4】
前記2次導電性ラインのうちの一本に連結された複数のチップのうちの最後のチップ上に設けられた各導電性パッドのうちの一つを、前記最後のチップの直接上に位置しない前記複数のチップのうちの他の一つの上に設けられた導電性パッドに連結して信号を伝送するように構成された3次導電性ラインと、
前記複数のチップのうちの前記他の一つの上に設けられた前記導電性パッドを、前記複数のチップのうちの前記他の一つより上側にあるチップ上に設けられた導電性パッド、及び前記複数のチップのうちの前記他の一つより下側にあるチップ上に設けられた導電性パッドにそれぞれ連結し、信号を同時に伝送するように構成された4次導電性ラインと、を更に含むことを特徴とする請求項2に記載のパッケージされた集積回路装置。
【請求項5】
前記1次導電性ライン及び前記2次導電性ラインを介して伝送される前記信号は、アドレス信号、データ信号、及び命令信号のうちの少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする請求項1に記載のパッケージされた集積回路装置。
【請求項6】
前記2次導電性ラインのそれぞれが類似した電気的長さを含むように、前記複数のチップのうちの前記一つは、前記チップスタック内で前記複数のチップの中央位置近くに位置することを特徴とする請求項1に記載のパッケージされた集積回路装置。
【請求項7】
パッケージ・オン・パッケージ(PoP)構造を提供するために、前記複数のチップのうちの前記一つと、それより下側に位置するチップとが第1マルチチップ・パッケージの第1チップスタックを定義し、前記複数のチップのうちの前記一つより上側にある複数のチップが第2マルチチップ・パッケージの第2チップスタックを定義し、
前記第2マルチチップ・パッケージは、前記第2チップスタックを上に有する第2基板を含み、前記第2基板は、導電性パッドを自体の上に含んで前記第1チップスタックの複数のチップのうちの一つの上に設けられた導電性パッドに電気的に連結される外部端子を含み、
前記2次導電性ラインのうちの一本は、前記第2基板上の前記導電性パッドを、前記第2チップスタックの複数のチップに連結することを特徴とする請求項1に記載のパッケージされた集積回路装置。
【請求項8】
前記1次導電性ラインは、第1の1次導電性ライン及び第2の1次導電性ラインを含み、前記第1の1次導電性ラインは、前記基板上の前記導電性パッドを、前記チップスタックの複数のチップの動作を制御するように構成されたコントローラチップに連結し、前記第2の1次導電性ラインは、前記コントローラチップを、前記チップスタックの複数のチップのうちの一つに連結することを特徴とする請求項1に記載のパッケージされた集積回路装置。
【請求項9】
前記1次導電性ラインは、前記基板上の前記導電性パッドと、前記複数のチップのうちの前記一つとを直接連結するスルーモールド・ビア(TMV)、及びワイヤボンドのうちの少なくともいずれか一つを含み、前記2次導電性ラインは、前記複数のチップのうちの前記一つの上側にある複数のチップのうちの一つと、下側にある複数のチップのうちの一つとを貫通して延びる導電性ビアをそれぞれ含むことを特徴とする請求項1に記載のパッケージされた集積回路装置。
【請求項10】
前記チップスタックの複数のチップは、フラッシュメモリ、DRAM、SRAM、RRAM、及びMRAMのチップのうちのいずれか一つを含むことを特徴とする請求項1に記載のパッケージされた集積回路装置。
【請求項11】
前記チップスタックの前記複数のチップは8個以上のメモリチップを含むことを特徴とする請求項10に記載のパッケージされた集積回路装置。
【請求項12】
コントローラと、
メモリユニットと、
前記コントローラ及び前記メモリユニットを自体の上に含んでそれらの間の通信を提供するように構成された印刷回路基板と、を備え、
前記メモリユニットは、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の少なくとも1つのパッケージされた集積回路装置を有することを特徴とするメモリ保存装置。
【請求項13】
プロセッサと、
メモリユニットと、
入力/出力ユニットと、
前記プロセッサ、前記メモリユニット、及び前記入力/出力ユニットを通信させるように結合するバスと、を備え、
前記プロセッサ及び前記メモリユニットのうちの少なくともいずれか一つは、請求項1乃至11のいずれか1項に記載のパッケージされた集積回路装置を有することを特徴とする電子システム。
【請求項14】
基板と、該基板上に複数のチップを含むチップスタックとを備える集積回路装置の動作方法であって、
信号を、前記基板上の導電性パッドから、前記チップスタックの複数のチップのうちの一つに、前記基板上の前記導電性パッドと、前記複数のチップのうちの前記一つの上に設けられた導電性パッドとを連結する1次導電性ラインを介して伝送する段階と、
その後、前記信号を、前記複数のチップのうちの前記一つから、前記チップスタックの前記複数のチップの前記一つより上側にある複数のチップ、及び下側にある複数のチップに、2次導電性ラインを介して同時に伝送する段階と、を有し、
前記2次導電性ラインは、前記複数のチップのうちの前記一つの上に設けられた導電性パッドと、前記チップスタックの前記複数のチップのうちの前記一つの上側にある複数のチップ上に設けられた導電性パッドと、下側にある複数のチップ上に設けられた導電性パッドとをそれぞれ連結することを特徴とする集積回路装置の動作方法。
【請求項15】
前記2次導電性ラインを介して前記信号を同時に伝送する段階は、
前記信号を、前記複数のチップのうちの前記一つの上側にある複数のチップに、前記複数のチップのうちの前記一つと、その上側にある複数のチップとを連結する第1の2次導電性ラインを介して直列に伝送する段階と、
前記信号を、前記複数のチップのうちの前記一つの下側にある複数のチップに、前記複数のチップのうちの前記一つと、その下側にある複数のチップとを連結する第2の2次導電性ラインを介して直列に伝送する段階と、を含み、
前記複数のチップのうちの前記一つで前記信号を受信した後、前記複数のチップのうちの前記1つの両側にそれぞれ類似して位置する複数のチップにおいて、前記信号を受信する際の時間遅延は実質的に類似していることを特徴とする請求項14に記載の集積回路装置の動作方法。
【請求項16】
前記信号を、前記2次導電性ラインのうちの一本に連結された複数のチップのうちの最後のチップ上に設けられた各導電性パッドのうちの一つから、前記複数のチップのうちの前記最後のチップの直接上に位置しない他の一つの上に設けられた導電性パッドに3次導電性ラインを介して伝送する段階と、
前記信号を、前記複数のチップのうちの前記他の一つの上に設けられた前記導電性パッドから、前記チップスタック内の前記複数のチップの前記他の一つの上側にある複数のチップ上に設けられた導電性パッドと、下側にある複数のチップ上に設けられた導電性パッドとにそれぞれ4次導電性ラインを介して同時に伝送する段階と、を更に含むことを特徴とする請求項14に記載の集積回路装置の動作方法。
【請求項17】
前記信号は、アドレス信号、データ信号、及び命令信号のうちの少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする請求項14に記載の集積回路装置の動作方法。
【請求項18】
前記2次導電性ラインのそれぞれが類似した電気的長さを含むように、前記複数のチップのうちの前記一つが、前記チップスタック内で前記複数のチップの中央位置近くに位置することを特徴とする請求項14に記載の集積回路装置の動作方法。
【請求項19】
前記複数のチップのうちの前記一つと、その下側にある前記チップとが第1マルチチップ・パッケージの第1チップスタックを定義し、前記複数のチップのうちの前記一つより上側にある前記複数のチップが第2マルチチップ・パッケージの第2チップスタックを定義してパッケージ・オン・パッケージ(PoP)構造を提供し、
前記第2マルチチップ・パッケージは、前記第2チップスタックを上に有する第2基板を含み、前記第2基板は、該第2基板上の導電性パッドと、前記第1チップスタックの複数のチップのうちの最後のチップ上に設けられた導電性パッドとを電気的に連結する外部端子を含み、前記2次導電性ラインのうちの一本は、前記第2基板上の前記導電性パッドと、前記第2チップスタックの複数のチップとを連結することを特徴とする請求項14に記載の集積回路装置の動作方法。
【請求項20】
前記1次導電性ラインは、前記基板上の前記導電性パッドを、前記チップスタック内の前記複数のチップの動作を制御するように構成されたコントローラチップに連結する第1の1次導電性ライン、及び前記コントローラチップを、前記チップスタック内の前記複数のチップのうちの前記一つに連結する第2の1次導電性ラインを含み、
前記信号を、前記基板上の前記導電性パッドから前記チップスタックの複数のチップのうちの前記一つに伝送する段階は、
前記基板から出てくる制御信号を、前記第1の1次導電性ラインを介して前記コントローラチップに伝送する段階と、
その後、前記コントローラチップから出てくる前記信号を、前記2次導電性ラインを介して前記チップスタック内の前記複数のチップのうちの前記一つに伝送する段階と、を含むことを特徴とする請求項14に記載の集積回路装置の動作方法。
【請求項21】
前記1次導電性ラインは、前記基板上の前記導電性パッドと、前記複数のチップのうちの前記一つとを直接連結するスルーモールド・ビア(TMV)、及びワイヤボンドのうちの少なくともいずれか一つを含み、前記2次導電性ラインは、前記複数のチップのうちの前記一つの上側にある複数のチップのうちの一つと、下側にある複数のチップのうちの一つとを貫通して延びる導電性ビアをそれぞれ含むことを特徴とする請求項14に記載の集積回路装置の動作方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−251762(P2010−251762A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−93897(P2010−93897)
【出願日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.RRAM
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】