説明

ピリダジノン化合物及びP2X7受容体阻害剤

【課題】プリン受容体の一種であるP2X7受容体の阻害活性を有し、炎症や免疫などが関わる疾患の予防、治療又は改善に有用な新規ピリダジノン化合物を提供する。
【解決手段】式(I)(式中のR、R、Q、X、Y及びZは、本文中において定義される。)で表される新規ピリダジノン化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【化1】


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】


[式中、Rは水素原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシ基、カルバモイル基、アミノ基、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基又はC1−6アルコキシ基
(該C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基及びC1−6アルコキシ基は、無置換であるか又は1つ以上のハロゲン原子で置換されている。)
を意味し、
は水素原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、、カルボキシ基、カルバモイル基、アミノ基、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C1−6アルコキシ基、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキルチオ基又はC1−6アルキルスルホニル基
(該C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C1−6アルコキシ基、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキルチオ基及びC1−6アルキルスルホニル基は、無置換であるか又は1つ以上のハロゲン原子で置換されている。)
を意味し、
Qは式(II)
【化2】

(式中、
及びRはそれぞれ独立して水素原子、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基又はC2−6アルキニル基
(該C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基及びC2−6アルキニル基は、無置換であるか又は1つ以上のハロゲン原子で置換されている。)の何れかで示される構造を意味し、
はC1−20アルキル基、C2−20アルケニル基又はC2−19ヘテロシクリル基
(該C1−20アルキル基、C2−20アルケニル基及びC2−19ヘテロシクリル基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)
を意味するか、
とRが一緒になって含窒素ヘテロシクリル基
(該含窒素へテロシクリル基は、無置換であるか、又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基、若しくは1つ以上のC1−20アルキル基で置換されている。)
を意味し、
mは0,1又は2を意味し、
Tは酸素原子又は硫黄原子を意味する。)
の何れかで示される構造を意味し、
Xは単結合又はC1−6アルキレン基
(該C1−6アルキレン基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)
を意味し、
Yは単結合、C2−14アリーレン基、C2−9ヘテロシクリレン基
(該C2−14アリーレン基及びC2−9ヘテロシクリレン基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)
又は式(III)
【化3】


(式中、R及びRはそれぞれ独立して、水素原子、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基(該C1−6アルキル基及びC2−6アルケニル基は、無置換であるか又は置換基群V1より単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)又はハロゲン置換C1−3アルキル基を意味し、
U及びWはそれぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子又はNOR10
(式中、R10は水素原子、C1−3アルキル基又はハロゲン置換C1−3アル
キル基を意味する。)
を意味し、nは0,1又は2を意味する。)
の何れかで示される構造を意味し、
Zは水素原子、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C1−6アルコキシ基、C3−12シクロアルキル基、C3−12シクロアルケニル基
(該C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C1−6アルコキシ基、C3−12シクロアルキル基及びC3−12シクロアルケニル基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)、
2−14アリール基、縮合C2−14アリール基、C2−14アリールオキシ基又はC2−9ヘテロシクリル基
(該C2−14アリール基、縮合C2−14アリール基、C2−14アリールオキシ基及びC2−9ヘテロシクリル基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)
を表し、
置換基群Vは、、カルボキシ基、カルバモイル基、スルファモイル基、ホスホノ基、スルホ基、、テトラゾリル基、ホルミル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C1−6アルコキシ基、C2−9ヘテロシクリル基、C1−6アルキルチオ基及びC1−6アルキルスルホニル基
(該モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C1−6アルコキシ基、C2−9ヘテロシクリル基、C1−6アルキルチオ基及びC1−6アルキルスルホニル基は、無置換であるか又はカルボキシル基、カルバモイル基、スルファモイル基、ホスホノ基、スルホ基、、テトラゾリル基、ホルミル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、ハロゲン置換C1−3アルキル基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン置換C1−3アルコキシ基、水酸基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキルチオ基若しくはC1−6アルキルスルホニル基で置換されている。)
により構成され、
置換基群Vは、置換基群V、C2−14アリール基及び縮合C2−14アリール基
(該C2−14アリール基及び縮合C2−14アリール基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)
により構成される。]
で表される化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項2】
式(I)
【化4】


[式中、Rは水素原子、水酸基、シアノ基、、カルボキシ基、カルバモイル基、アミノ基、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基又はC1−6アルコキシ基
(該C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基及びC1−6アルコキシ基は、無置換であるか又は1つ以上のハロゲン原子で置換されている。)
を意味し、
は水素原子、水酸基、シアノ基、、カルボキシ基、カルバモイル基、アミノ基、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキルチオ基又はC1−6アルキルスルホニル基
(該C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキルチオ基及びC1−6アルキルスルホニル基は、無置換であるか又は1つ以上のハロゲン原子で置換されている。)
を意味し、
Qは式(IV)
【化5】

(式中、
及びRはそれぞれ独立して水素原子、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基又はC2−6アルキニル基
(該C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基及びC2−6アルキニル基は、無置換であるか又は1つ以上のハロゲン原子で置換されている。)
の何れかで示される構造を意味し、
はC1−20アルキル基又はC2−20アルケニル基
(該C1−20アルキル基及びC2−20アルケニル基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)
を意味するか、
とRが一緒になって含窒素ヘテロシクリル基
(該含窒素へテロシクリル基は、無置換であるか、又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基、若しくは1つ以上のC1−20アルキル基で置換されている。)
を意味し、
Tは酸素原子又は硫黄原子を意味する。)
の何れかで示される構造を意味し、
Xは単結合又はC1−6アルキレン基
(該C1−6アルキレン基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)
を意味し、
Yは単結合、C2−14アリーレン基、C2−9ヘテロシクリレン基
(該C2−14アリーレン基及びC2−9ヘテロシクリレン基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)
又は式(V)
【化6】

(式中、R及びRはそれぞれ独立して、水素原子、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基又はハロゲン置換C1−3アルキル基を意味し、Uは酸素原子、硫黄原子又はNOR10
(式中、R10は水素原子、C1−3アルキル基又はハロゲン置換C1−3アル
キル基を意味する。)
を意味し、nは0,1又は2を意味する。)
の何れかで示される構造を意味し、
ZはC1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C1−6アルコキシ基、C3−12シクロアルキル基、C3−12シクロアルケニル基
(該C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C1−6アルコキシ基、C3−12シクロアルキル基及びC3−12シクロアルケニル基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)、
2−14アリール基、縮合C2−14アリール基、C2−14アリールオキシ基又はC2−9ヘテロシクリル基
(該C2−14アリール基、縮合C2−14アリール基、C2−14アリールオキシ基及びC2−9ヘテロシクリル基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)
を表し、
置換基群Vは、、カルボキシ基、カルバモイル基、スルファモイル基、ホスホノ基、スルホ基、、テトラゾリル基、ホルミル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C1−6アルコキシ基、C2−9ヘテロシクリル基、C1−6アルキルチオ基及びC1−6アルキルスルホニル基
(該モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C1−6アルコキシ基、C2−9ヘテロシクリル基、C1−6アルキルチオ基及びC1−6アルキルスルホニル基は、無置換であるか又はカルボキシル基、カルバモイル基、スルファモイル基、ホスホノ基、スルホ基、、テトラゾリル基、ホルミル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、ハロゲン置換C1−3アルキル基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン置換C1−3アルコキシ基、水酸基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキルチオ基若しくはC1−6アルキルスルホニル基で置換されている。)
により構成され、
置換基群Vは、置換基群V、C2−14アリール基及び縮合C2−14アリール基
(該C2−14アリール基及び縮合C2−14アリール基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)
により構成される。]
で表される化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項3】
が水素原子、C1−3アルコキシ基又はハロゲン置換C1−3アルコキシ基である、請求項1若しくは2に記載の化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項4】
が水素原子又はエトキシ基である請求項1若しくは2に記載の化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項5】
が水素原子、ハロゲン原子、C1−3アルコキシ基、C1−3アルキル基、C1−3アルキルチオ基又はC1−3アルキルスルホニル基
(該C1−3アルコキシ基、C1−3アルキル基、C1−3アルキルチオ基及びC1−3アルキルスルホニル基は、無置換であるか又は1つ以上のハロゲン原子で置換されている。)
である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項6】
がハロゲン原子である請求項5に記載の化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項7】
Qが式(VI)
【化7】

(式中、
は、水素原子又はC1−6アルキル基
(該C1−6アルキル基は、無置換であるか又は1つ以上のハロゲン原子で置換されている。)
を意味し、
はC1−20アルキル基又はC2−20アルケニル基
(該C1−20アルキル基及びC2−20アルケニル基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独もしくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)
を意味する。)
である請求項1乃至6のいずれか一項に記載の化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項8】
Qが式(VII)
【化8】

(式中、
mは0,1又は2を意味し、
はC1−20アルキル基又はC2−20アルケニル基
(該C1−20アルキル基及びC2−20アルケニル基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独もしくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)
を意味する。)
の何れかで示される構造である請求項1又は3乃至6のいずれか一項に記載の化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項9】
が水素原子を意味し、RがC3−12シクロアルキル基又はC3−12シクロアルケニル基
(該C3−12シクロアルキル基及びC3−12シクロアルケニル基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独もしくは異なって選ばれる1乃至3つの置換基によって置換されている。)
を意味する請求項7又は8に記載の化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項10】
が水素原子を意味し、RがC2−19ヘテロシクリル基
(該C2−19ヘテロシクリル基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独もしくは異なって選ばれる1乃至3つの置換基によって置換されている。)
を意味する請求項1又は(原文では"and”。「及び」にすべき?)3乃至6のいずれか一項に記載の化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項11】
が水素原子を意味し、RがC2−11ヘテロシクリル基
(該C2−11ヘテロシクリル基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独もしくは異なって選ばれる1乃至3つの置換基によって置換されている。)
を意味する請求項10に記載の化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項12】
XがC1−6アルキレン基
(該C1−6アルキレン基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる置換基1つ又は2つの置換基によって置換されている。)
を意味し、
Yが単結合、又は式(VIII)
【化9】

(式中、Rは、水素原子又はC1−6アルキル基
(該C1−6アルキル基は、無置換であるか又は1つ以上のハロゲン原子で置換されている。)
を意味し、Uは酸素原子又は硫黄原子を意味する。)
の何れかで示される構造を意味し、
ZがC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基
(該C1−6アルキル基及びC1−6アルコキシ基は、無置換であるか又は置換基群Vより選ばれる1つ若しくは2つの置換基によって置換されている。)、
2−14アリール基、C2−14アリールオキシ基又はC2−9ヘテロシクリル基
(該C2−14アリール基、C2−14アリールオキシ基及びC2−9ヘテロシクリル基は、無置換であるか又は置換基群Vより選ばれる1つの置換基で置換されている。)
を意味する請求項1乃至11のいずれか一項に記載の化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項13】
ZがC1−6アルキル基
(該C1−6アルキル基はC2−9ヘテロアリール基
(該C2−9ヘテロアリール基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独
若しくは異なって選ばれる1つ又は2つの置換基で置換されている。)
で置換されている。)
を意味する請求項1乃至12のいずれか一項に記載の化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項14】
式(I)
【化10】


[式中、Rは水素原子、水酸基、シアノ基、、カルボキシ基、カルバモイル基、アミノ基、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基又はC1−6アルコキシ基
(該C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基及びC1−6アルコキシ基は、無置換であるか又は1つ以上のハロゲン原子で置換されている。)
を意味し、
はC2−14アリール基
(該C2−14アリール基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)
を意味し、
Qは式(II)
【化11】

(式中、
及びRはそれぞれ独立して水素原子、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基又はC2−6アルキニル基
(該C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基及びC2−6アルキニル基は、無置換であるか又は1つ以上のハロゲン原子で置換されている。)
の何れかで示される構造を意味し、
はC1−20アルキル基又はC2−20アルケニル基
(該C1−20アルキル基及びC2−20アルケニル基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)
を意味するか、
とRが一緒になって含窒素ヘテロシクリル基
(該含窒素へテロシクリル基は、無置換であるか、又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基、若しくは1つ以上のC1−20アルキル基で置換されている。)
を意味し、
mは0,1又は2を意味し、
Tは酸素原子又は硫黄原子を意味する。)
の何れかで示される構造を意味し、
XはC1−6アルキレン基
(該C1−6アルキレン基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)
を意味し、
Yは式(IX)
【化12】

(式中、Rは水素原子、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基又はハロゲン置換C1−3アルキル基を意味し、
Uは酸素原子、硫黄原子又はNOR10
(式中、R10は水素原子、C1−3アルキル基又はハロゲン置換C1−3アル
キル基を意味する。)
を意味する。)
で示される構造を意味し、
Zは水素原子、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C1−6アルコキシ基、C3−12シクロアルキル基、C3−12シクロアルケニル基
(該C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C1−6アルコキシ基、C3−12シクロアルキル基及びC3−12シクロアルケニル基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)、
2−14アリール基、縮合C2−14アリール基又はC2−9ヘテロシクリル基
(該C2−14アリール基、縮合C2−14アリール基及びC2−9ヘテロシクリル基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)
を表し、
置換基群Vは、、カルボキシ基、カルバモイル基、スルファモイル基、ホスホノ基、スルホ基、、テトラゾリル基、ホルミル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C1−6アルコキシ基、C2−9ヘテロシクリル基、C1−6アルキルチオ基及びC1−6アルキルスルホニル基
(該モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C1−6アルコキシ基、C2−9ヘテロシクリル基、C1−6アルキルチオ基及びC1−6アルキルスルホニル基は、無置換であるか又はカルボキシル基、カルバモイル基、スルファモイル基、ホスホノ基、スルホ基、、テトラゾリル基、ホルミル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、ハロゲン置換C1−3アルキル基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン置換C1−3アルコキシ基、水酸基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキルチオ基若しくはC1−6アルキルスルホニル基で置換されている。)
により構成され、
置換基群Vは、置換基群V、C2−14アリール基及び縮合C2−14アリール基
(該C2−14アリール基及び縮合C2−14アリール基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)、
により構成される。]で表される化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項15】
が水素原子、C1−3アルコキシ基又はハロゲン置換C1−3アルコキシ基であり、
がC2−14アリール基であり、
Qが式(VI)
【化13】

(式中、
は、水素原子又はC1−6アルキル基
(該C1−6アルキル基は、無置換であるか又は1つ以上のハロゲン原子で置換されている。)
を意味し、
はC1−20アルキル基
(該C1−20アルキル基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独もしくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)
を意味する。)
であり、
ZがC1−6アルキル基
(該C1−6アルキル基はC2−9ヘテロアリール基
(該C2−9ヘテロアリール基は無置換であるか又は置換基群Vより単独も
しくは異なって選ばれる1つ又は2つの置換基で置換されている。)
で置換されている。)
を意味する、請求項14に記載の化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項16】
が水素原子、C1−3アルコキシ基又はハロゲン置換C1−3アルコキシ基であり、
がC2−14アリール基であり、
Qが式(VII)
【化14】

(式中、
mは0,1又は2を意味し、
はC1−20アルキル基
(該C1−20アルキル基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独もしくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)
を意味する。)
の何れかで示される構造であり、
ZがC1−6アルキル基
(該C1−6アルキル基はC2−9ヘテロアリール基
(該C2−9ヘテロアリール基は無置換であるか又は置換基群Vより単独も
しくは異なって選ばれる1つ又は2つの置換基で置換されている。)
で置換されている。)
を意味する、請求項14に記載の化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項17】
請求項1乃至16のいずれか一項に記載の化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物を有効成分として含有するP2X7受容体阻害剤。
【請求項18】
請求項17に記載のP2X7受容体阻害剤を有効成分として含有するP2X7受容体阻害作用が有効な疾患の予防・治療・改善薬。
【請求項19】
請求項17に記載のP2X7受容体阻害剤を有効成分として含有する関節リウマチ治療剤。
【請求項20】
請求項1乃至16のいずれか一項に記載の化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物を有効成分として含有する医薬。

【公表番号】特表2011−502116(P2011−502116A)
【公表日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−530685(P2010−530685)
【出願日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際出願番号】PCT/JP2008/070261
【国際公開番号】WO2009/057827
【国際公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【出願人】(000003986)日産化学工業株式会社 (510)
【Fターム(参考)】