説明

フラッシュメモリ素子およびその製造方法

【課題】周辺セルの干渉効果によるしきい値電圧シフトを減らすためのフラッシュメモリ素子およびその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板上に形成されたトンネル誘電膜と、前記トンネル誘電膜上に形成され、セル単位で島状に分離されるフローティングゲートと、前記フローティングゲートを含んだ全面に形成された層間誘電膜と、前記層間誘電膜上に形成され、前記フローティングゲートの上面および側面を完全に覆いながら一方向に配列されるコントロールゲートとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フラッシュメモリ素子に係り、特に、フローティングゲート間の干渉を減らし且つカップリング比(coupling ratio)を向上させるのに適したフラッシュメモリ素子およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
高集積化に伴ってフラッシュメモリセルのサイズが小さくなっているが、パターニング(patterning)技術および装備の限界によりその進歩速度が遅くなっている実情である。
【0003】
このような限界を克服するために、1つのメモリセルに複数のデータを保存することが可能な多重ビットセルについての研究が活発に行われている。このような方式のメモリセルをいわゆるマルチレベルセル(Multi Level Cell:MLC)という。
【0004】
通常、マルチレベルセル(MLC)は、2つ以上のしきい値電圧(threshold voltage)分布を有し、これに対応する2つ以上のデータ保存状態を有する。
【0005】
図1はマルチレベルセルのデータ保存状態を示す図である。
【0006】
図1に示すように、2ビットのデータをプログラムすることが可能なマルチレベルセル(MLC)は、4つのデータ保存状態、すなわち‘11’、‘10’、‘01’、‘00’を有する。これらの分布は、それぞれマルチレベルセル(MLC)のしきい値電圧分布に対応する。例えば、メモリセルのしきい値電圧分布がそれぞれ−2.7V以下、0.3〜0.7V、1.3〜1.7V、2.3〜2.7Vであると仮定すると、前記‘11’は−2.7V以下、‘10’は0.3〜0.5V、‘01’は1.3〜1.7V、‘00’は2.3〜2.7にそれぞれ対応する。すなわち、マルチレベルセル(MLC)のしきい値電圧が前記4つのしきい値電圧分布のいずれか一つに該当すると、‘11’、‘10’、‘01’、‘00’のうちそれに該当する2ビットのデータ情報が前記メモリセルに保存される。
【0007】
したがって、各レベルでしきい値電圧分布を細密に調節しなければならない必要がある。例えば、一つのレベルに対する範囲は約1Vに調節されるべきであり、このために、センシングマージン(sensing margin)は、プログラムパルスステップ(program pulse step)と関連があるが、約0.2V程度に調節されるべきである。
【0008】
しかし、一つのレベルに対する範囲またはセンシングマージンを非常に細かく調節すると、製品の性能低下につながるため、あまり小さく作ることができない。セルの固有なしきい値電圧シフト(threshold voltage shift)を0.2V程度と考慮すれば、調節すべきしきい値電圧分布は0.4V未満でなければならない。
【0009】
このようなしきい値電圧分布を成すためには、最も理想的に調節することが可能なしきい値電圧分布がプログラムパルスステップと関連していることを考慮するとき、約0.2V未満への調節が不可である。
【0010】
ここに、ブロックパターン(block pattern)依存性を考慮すると、周辺セルの状態に伴う干渉効果によるしきい値電圧の変動幅は殆ど0.05V以下に調節しなければならない。
【0011】
図2はセルサイズの縮小に伴う干渉効果によるしきい値電圧dVTのシフト現象を示すグラフである。
【0012】
図2に示すように、ビットライン方向の周辺セルによって変わるしきい値電圧値dVTは0.05V以下なので、大きく問題にならない。ところが、ワードライン方向の周辺セルによって変わるしきい値電圧値dVTが0.3〜0.5Vにもなって、MLCセルを実現することが非常に難しい実情である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、前述した従来の技術の問題点を解決するためのもので、その目的とするところは、周辺セルの干渉効果によるしきい値電圧シフトを減らすためのフラッシュメモリ素子およびその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために、本発明に係るフラッシュメモリ素子は、半導体基板上に形成されたトンネル誘電膜と、前記トンネル誘電膜上に形成され、セル単位で島状に分離されるフローティングゲートと、前記フローティングゲートを含んだ全面に形成された層間誘電膜と、前記層間誘電膜上に形成され、前記フローティングゲートの上面および側面を完全に覆いながら一方向に配列されるコントロールゲートとを含む。
【0015】
前記コントロールゲートの前記一方向に垂直な他方向への幅は、前記フローティングゲートの他方向への幅と前記層間誘電膜の厚さの2倍とオーバーレイマージンとを加算した値に該当することが好ましい。
【0016】
前記オーバレイマージンは、ミスアラインマージンと前記他方向での前記フローティングゲートの両側面に形成されるコントロールゲートの最小厚さとの和であることが好ましい。
【0017】
前記他方向での前記フローティングゲートの両側面に形成されるコントロールゲートの最小厚さは、10nmであることが好ましい。
【0018】
前記フローティングゲートは、四角形、円形、楕円形または多角形であることが好ましい。
【0019】
また、上記の構造を有するフラッシュメモリ素子の製造方法は、素子分離膜によって活性領域とフィールド領域とに分離された半導体基板上にトンネル誘電膜を形成する段階と、前記活性領域および前記活性領域に隣接したフィールド領域上に、セル単位で島状に分離されるフローティングゲートを形成する段階と、全面に層間誘電膜を形成する段階と、前記層間誘電膜上にコントロールゲート用電極物質を形成する段階と、前記コントロールゲート用電極物質をパターニングして、前記フローティングゲートの上面および側面を完全に覆うコントロールゲートラインを形成する段階とを含んで形成する。
【0020】
前記コントロールゲート用電極物質を形成した後、コントロールゲート用電極物質の一定の領域上にハードマスク膜パターンを形成する段階と、前記ハードマスク膜パターンの側面にハードマスク膜のスペーサを形成する段階とをさらに含み、前記コントロールゲート用電極物質のパターニングの際に前記ハードマスク膜パターンおよびハードマスク膜をマスクとして用いることが好ましい。
【0021】
前記ハードマスク膜および前記ハードマスク膜スペーサは、酸化膜で形成することが好ましい。
【0022】
前記コントロールゲートを形成した後、エッチングダメージを緩和するための再酸化工程を行う段階をさらに含むことが好ましい。
【0023】
前記トンネル誘電膜は、酸化膜で形成し、前記層間誘電膜は、酸化膜、または酸化膜と窒化膜との積層膜で形成することが好ましい。
【0024】
前記フローティングゲートとコントロールゲートは、ポリシリコンまたは金属化合物で形成することが好ましい。
【発明の効果】
【0025】
本発明は、次のような効果がある。
【0026】
第一に、フローティングゲートが完全に覆われるようにコントロールゲートを形成して、コントロールゲートを介して隣接したフローティングゲート間の干渉を減らすことができる。したがって、フローティングゲート間の干渉によるしきい値電圧のシフト値を減らすことができるので、MLCの実現が容易である。
【0027】
第二に、フローティングゲートが完全に覆われるようにコントロールゲートを形成してコントロールゲートとフローティングゲート間のオーバーラップ面積、すなわちカップリング比を向上させることができる。したがって、セル動作電圧および消費電力を減らすことができる。
【0028】
第三に、消費電力を減らすことができるので、周辺回路の高電圧トランジスタおよびポンプサイズの縮小が可能になってポンプサイズの縮小によるチップサイズの減少および総ダイ数の増加を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施例を詳細に説明する。ところが、これらの実施例は様々な形に変形できるが、本発明の範囲を限定するものではない。これらの実施例は当該技術分野で通常の知識を有する者に本発明の範疇をより完全に知らせるために提供されるものである。本発明の範囲は本願の特許請求の範囲によって理解されるべきである。
【0030】
図3は本発明の実施例に係るフラッシュメモリ素子の平面図、図4は図3のA−A線に沿った断面図である。
【0031】
図3および図4を参照すると、ワードライン方向に配列されるストライプパターンの素子分離膜11が半導体基板10を活性領域とフィールド領域に分離しており、素子分離膜11の形成された半導体基板10の表面に沿ってトンネル誘電膜12が形成されており、前記活性領域およびこの活性領域に隣接したフィールド領域の上に、セル単位で分離された島状の複数のフローティングゲート13が形成されており、前記フローティングゲート13を含んだ半導体基板10の表面上には層間誘電膜14が形成されており、前記ワードライン方向に垂直なビットライン方向にストライプパターンのコントロールゲート15が前記フローティングゲート13の上面および側面を完全に覆うように形成されている。
【0032】
既存のフラッシュメモリ素子の場合、ビットライン方向に隣り合うフローティングゲートの間にはコントロールゲートが位置するが、コントロールゲートのエッチングの際にフローティングゲートが同時にエッチングされるので、ワードライン方向に隣り合うフローティングゲートの間にはコントロールゲートが存在しない。
【0033】
一方、本発明に係るフラッシュメモリ素子は、前述したようにコントロールゲート15がフローティングゲート13の上面および側面を完全に覆うように形成されるので、ビットライン方向だけではなく、ワードライン方向においても隣り合うフローティングゲート13の間にコントロールゲート15が位置する。
【0034】
表1は、既存の方法および本発明のフラッシュメモリ素子におけるビットラインB/LおよびワードラインW/L方向でのフローティングゲート間の干渉によるしきい値電圧のシフト値を示す。
【0035】
【表1】

【0036】
表1によれば、既存の方法でワードライン方向に隣り合うフローティングゲート間の干渉によるしきい値電圧のシフト値がビットライン方向でより著しく大きい値を示している。
【0037】
これは、ビットライン方向に隣り合うフローティングゲートの間にはコントロールゲートが存在し、このコントロールゲートがフローティングゲート間の干渉を緩和する役割をするが、ワードライン方向に隣り合うフローティングゲートの間にはコントロールゲートが存在せず、干渉の緩和が全くなされないためである。
【0038】
本発明では、ビットライン方向だけでなく、ワードライン方向に隣り合うフローティングゲートの間にコントロールゲートを位置させてフローティングゲート間の干渉を緩和させることにより、ワードライン方向においても干渉によるしきい値電圧のシフト値が低くなったことを確認することができる。
【0039】
このような構造を有するフラッシュメモリ素子の製造方法は次のとおりである。
【0040】
図5は本発明に係るフラッシュメモリ素子の製造工程中の平面図、図6(a)〜図6(c)は本発明の実施例に係るフラッシュメモリ素子の製造工程を示す断面図であって、図6(a)は図5のB−B線に沿った断面図である。
【0041】
まず、図5および図6(a)に示すように、通常の方法で形成された素子分離膜11によって活性領域とフィールド領域に分離された半導体基板10上に、例えば酸化膜を80Å程度の厚さに成長させてトンネル誘電膜12を形成する。
【0042】
前記トンネル誘電膜12上にポリシリコン膜または金属化合物を蒸着してフローティングゲート用導電層を形成し、所定のフォトエッチング工程により前記フローティングゲート用導電層をパターニングすることにより、セル単位で分離される島(island)状に多数のフローティングゲート13を形成する。前記フローティングゲート13は、四角形以外にも多角形、円形、楕円形などいろいろの形状に形成することができる。
【0043】
従来では、前記フローティングゲート用導電層のパターニングの際に前記フローティングゲート用導電層を前記素子分離膜と平行な方向にアラインされるストライプパターンで形成し、その後コントロールゲートエッチングの際にビットライン方向に1回さらにエッチングしてフローティングゲートをセル単位で分離した。ところが、このような方法を使用すると、ワードライン方向に隣り合うフローティングゲートの間にコントロールゲートが位置できないので、本発明では、前記フローティングゲート用導電層のパターニングの際にセル単位で分離させる。
【0044】
その後、図6(b)に示すように、半導体基板10の全面に厚さ約50Åの層間誘電膜14を形成し、前記層間誘電膜14上にコントロールゲート用導電層15aを形成する。
【0045】
前記層間誘電膜14は、以後のコントロールゲートパターニングの際にエッチングが層間誘電膜14上で止められるよう、コントロールゲート用導電層15aに対して高選択比を持たせる。
【0046】
例えば、前記層間誘電膜14は、酸化膜、または酸化膜/窒化膜/酸化膜(ONO)のような酸化膜と窒化膜の積層膜で形成し、前記コントロールゲート用導電層15aは、ポリシリコン膜または金属化合物のような導電層を蒸着して形成する。
【0047】
次いで、図6(c)に示すように、フォトおよびエッチング工程で前記コントロールゲート用導電層15aをパターニングすることにより、前記フローティングゲート13の上面および側面を完全に覆うように、前記ワードライン方向に垂直なビットライン方向にアラインされるストライプパターンのコントロールゲート15を形成する。
【0048】
素子の高集積化に伴い、前記コントロールゲート15のサイズが解像力以下になって、前記コントロールゲート用導電層15aをパターニングする工程が難しい場合には、図7に示すように、コントロールゲート用導電層15a上にハードマスク膜16を形成し、パターニング可能なサイズに前記ハードマスク膜16をパターニングした後、前記パターニングされたハードマスク膜16の両側面にハードマスクスペーサ17を形成し、前記ハードマスク膜16とハードマスクスペーサ17をマスクとしてコントロールゲート導電層15aをエッチングしてコントロールゲート15を形成する。この際、前記ハードマスク膜16とハードマスクスペーサ17は、酸化膜を用いて形成することが良い。
【0049】
一方、前記コントロールゲート15のワードライン方向への幅は、フローティングゲート13のワードライン方向への幅と前記層間誘電膜14の厚さの2倍とオーバーレイマージン(overlay margin)との和に該当する。そして、前記オーバーレイマージは、前記ワードライン方向で前記フローティングゲート13の両側面に形成されて干渉効果を抑制することが可能なコントロールゲート15の最小厚さとミスアラインマージン(misalignmargin)との和に該当する。
【0050】
前記ワードライン方向でフローティングゲート13の両側面に該当するコントロールゲート15の最小厚さは、前記フローティングゲート13の一方の側面当たり5nmずつ、総10nmである。
【0051】
その後、図面には示していないが、前記コントロールゲート15のパターニング工程の際にエッチングダメージを緩和するために、再酸化(re-oxidation)工程を行う。この際、再酸化される厚さは約30Åとする。
【0052】
したがって、コントロールゲート15と半導体基板10との接触面の絶縁膜の厚さは、トンネル誘電膜12の厚さ、層間誘電膜14の厚さ、窒化膜の厚さ、再酸化膜の厚さを全て合算した値であって、前記トンネル誘電膜12が80Å、層間誘電膜14が50Å、窒化膜が50Å、再酸化膜が30Åなので、200Å以上となる。したがって、BVは20V以上になる。
【0053】
本発明に係るフラッシュメモリ素子では、コントロールゲート15がフローティングゲート13の上面および側面を完全に覆うので、ワードライン方向に隣り合うフローティングゲート13の間にもコントロールゲート15が存在してワードライン方向にフローティングゲート13間の干渉が減少する。したがって、フローティングゲート13間の干渉によるしきい値電圧のシフト値も減少する。
【0054】
また、コントロールゲート15がフローティングゲート13を完全に覆うので、フローティングゲート13とコントロールゲート15とのオーバーラップ面積、すなわちカップリング比(coupling ration)が増加する。
【0055】
表2は本発明に係るカップリング比の向上効果を示す。
【表2】

【0056】
このようにカップリング比が向上する場合、フラッシュセルにおいて動作電圧を約20%程度低めることができる。すなわち、既存の動作電圧を20Vから16V程度に低めることができ、製品の電力消耗を20%程度減らすことができる。これにより、フラッシュ周辺回路の主要素子である高電圧トランジスタの大きさを20%以上減らすことができ、周辺回路面積の大部分を占めるポンプ(Pump)ステージの大きさを20%減少させることができる。したがって、チップサイズの縮小およびネットダイ(net die)の増加という効果が期待される。
【0057】
本発明は、具体的な実施例についてのみ詳細に説明したが、本発明の技術的思想の範囲内で変形または変更することが可能なのは、本発明の属する分野の当業者には明らかなことである。また、このような変形または変更は本発明の特許請求の範囲に属すると言える。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】マルチレベルセルのデータ保存状態を示す図である。
【図2】セルサイズの縮小(shrink)に伴う干渉効果によるしきい値電圧シフト値(dVt)を示すグラフである。
【図3】本発明の実施例に係るフラッシュメモリ素子の平面図である。
【図4】図3のA−A線に沿った断面図である。
【図5】本発明に係るフラッシュメモリ素子製造工程中の平面図である。
【図6】本発明の実施例に係るフラッシュメモリ素子の製造工程断面図である。
【図7】ハードマスクを用いたコントロールゲートパターニング工程を示す図である。
【符号の説明】
【0059】
10 半導体基板
11 素子分離膜
12 トンネル誘電膜
13 フローティングゲート
14 層間誘電膜
15 コントロールゲート
16 ハードマスク膜
17 ハードマスクスペーサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板と、
半導体基板上に形成されたトンネル誘電膜と、
前記トンネル誘電膜上に形成され、セル単位で島状に分離されるフローティングゲートと、
前記フローティングゲートを含んだ全面に形成された層間誘電膜と、
前記層間誘電膜上に形成され、前記フローティングゲートの上面および側面を完全に覆いながら一方向に配列されるコントロールゲートとを含むことを特徴とするフラッシュメモリ素子。
【請求項2】
前記コントロールゲートの前記一方向に垂直な他方向への幅は、前記フローティングゲートの他方向への幅と前記層間誘電膜の厚さの2倍とオーバーレイマージンとを加算した値に該当することを特徴とする請求項1記載のフラッシュメモリ素子。
【請求項3】
前記オーバレイマージンは、前記他方向での前記フローティングゲートの両側面に形成されるコントロールゲートの最小厚さとミスアラインマージンとの和であることを特徴とする請求項2記載のフラッシュメモリ素子。
【請求項4】
前記他方向での前記フローティングゲートの両側面に形成されるコントロールゲートの最小厚さは10nmであることを特徴とする請求項3記載のフラッシュメモリ素子。
【請求項5】
前記フローティングゲートは、四角形、円形、楕円形または多角形であることを特徴とする請求項1記載のフラッシュメモリ素子。
【請求項6】
素子分離膜によって活性領域とフィールド領域とに分離された半導体基板上にトンネル誘電膜を形成する段階と、
前記活性領域および前記活性領域に隣接したフィールド領域上に、セル単位で島状に分離されるフローティングゲートを形成する段階と、
全面に層間誘電膜を形成する段階と、
前記層間誘電膜上にコントロールゲート用電極物質を形成する段階と、
前記コントロールゲート用電極物質をパターニングして、前記フローティングゲートの上面および側面を完全に覆うコントロールゲートラインを形成する段階とを含んでなることを特徴とするフラッシュメモリ素子の製造方法。
【請求項7】
前記コントロールゲート用電極物質を形成した後、コントロールゲート用電極物質の一定の領域上にハードマスク膜パターンを形成する段階と、
前記ハードマスク膜パターンの側面にハードマスク膜スペーサを形成する段階とをさらに含み、
前記コントロールゲート用電極物質のパターニングの際に前記ハードマスク膜パターンおよびハードマスク膜をマスクとして用いることを特徴とする請求項6記載のフラッシュメモリ素子の製造方法。
【請求項8】
前記ハードマスク膜およびハードマスク膜スペーサは、酸化膜で形成することを特徴とする請求項7記載のフラッシュメモリ素子の製造方法。
【請求項9】
前記コントロールゲートを形成した後、エッチングダメージを緩和するための再酸化工程を行う段階をさらに含むことを特徴とする請求項6記載のフラッシュメモリ素子の製造方法。
【請求項10】
前記トンネル誘電膜は、酸化膜で形成し、前記層間誘電膜は、酸化膜、または酸化膜と窒化膜との積層膜で形成することを特徴とする請求項6記載のフラッシュメモリ素子の製造方法。
【請求項11】
前記フローティングゲートと前記コントロールゲートは、ポリシリコンまたは金属化合物で形成することを特徴とする請求項6記載のフラッシュメモリ素子の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−319293(P2006−319293A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−173403(P2005−173403)
【出願日】平成17年6月14日(2005.6.14)
【出願人】(591024111)株式会社ハイニックスセミコンダクター (1,189)
【氏名又は名称原語表記】HYNIX SEMICONDUCTOR INC.
【住所又は居所原語表記】San 136−1,Ami−Ri,Bubal−Eup,Ichon−Shi,Kyoungki−Do,Korea
【Fターム(参考)】