説明

フロアキックアップ部補強のための燃料電池車両用アッパーボディ構造

【課題】アッパーボディのフロアキックアップ部の集中荷重及び側面衝突荷重が、効果的に分散され、振動及び車体変形が最小化され、乗り心地が向上され、乗客及び水素タンクの保護が図れる燃料電池車両用アッパーボディ構造を提供する。
【解決手段】燃料電池車両用アッパーボディ構造において、センターフロアとリアフロアとの間の連結部となるフロアキックアップ部の下段で、サイドシルの間を横に連結するセンターフロアリアクロスメンバーと、下端部がセンターフロアリアクロスメンバーの両端部に連結され、各々上下に長く配置される2つのリアフロアフロントサイドメンバーと、フロアキックアップ部の上段で、2つのリアフロアフロンドサイドメンバーの上端部の間を横に連結するリアフロアフロントクロスメンバーと、が設置され、これらが環形構造1を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は燃料電池車両用車体構造に係り、より詳細には、燃料電池車両の車体において、フロアキックアップ部を補強したアッパーボディの下部車体構造に関する。
【背景技術】
【0002】
世界の自動車産業は100年以上もガソリン及びディーゼル内燃機関を中心に急速な成長を遂げてきたが、最近に入り環境規制やエネルギーとなる化石燃料の枯渇問題まで非常に大きな変化に直面している。
【0003】
そこで、先進国を中心として世界各国は、環境にやさしい自動車開発のための熾烈な競争に次々と参入している。各自動車メーカーは、先端技術を使用して、環境にやさしく高効率の未来型自動車の技術開発競争に努力を傾けている。直面する化石燃料の枯渇問題を解決し、より環境にやさしい製品を開発しなければならないという時代的要請に応じて、各自動車メーカーは、特に電気モータを動力源として使用する電気自動車の研究をさらに活発化させている。現在最も活発に研究されている電気自動車の分野としては、燃料電池システムを搭載した車両を挙げることができる。
【0004】
燃料電池システムが搭載された車両は、燃料として使用される水素を燃料電池スタックに供給して電気を生産し、燃料電池スタックにより生産された電気で電気モータを作動させて車両を駆動させる。ここで燃料電池システムは、燃料が持っている化学エネルギーを燃焼により熱に変えるのではなく、燃料電池スタック内で、電気化学的に直接電気エネルギーに変換させる一種の発電システムである。
【0005】
燃料電池システムは大きく電気エネルギーを発生させる燃料電池スタック、燃料電池スタックに燃料(水素)を供給する燃料供給システム、燃料電池スタックに電気化学反応に必要な酸化剤である空気中の酸素を供給する空気供給システム、燃料電池スタックの反応熱をシステムの外部に除去し、燃料電池スタックの運転温度を制御する熱及び水管理システムとで構成される。このような構成の燃料電池システムでは、燃料である水素と空気中の酸素による電気化学反応により電気を発生させ、反応副産物として熱と水を排出する。現在自動車用として多く使用されている燃料電池スタックは、出力密度が高い固体高分子電解質型燃料電池(PEMFC)である。
【0006】
一方、従来の燃料電池車両ではモノコックボディと呼ばれるボックスタイプの車体が使用され、これはフレームのような骨組みを持たない構造となっている。このようなモノコックボディはエンジンルーム、キャビンスペース、トランクルームなどが形成されるように薄いパネルと補強メンバーを適切に組み合わせて構成した構造であり、外部の力をボディ全体に分散させて耐える構造となっている。
【0007】
このような従来の車体構造では、燃料電池スタックに供給される空気を加湿するための加湿器、燃料電池水素と空気中の酸素による電気化学反応により電気を発生させる燃料電池スタック、燃料タンクである水素タンクから供給される水素の圧力を調節し、燃料電池スタックに供給するFPSなどは、モノコックボディのエンジンルーム内部に搭載され、複数の水素タンクはボディのリアフロア下側に搭載される。
【0008】
しかし、燃料電池車両に搭載される加湿器及び燃料電池スタックなどは相当な重量を持つ重量部品である。従って、これらの重量部品をモノコックボディのエンジンルーム内部に装着する場合、成形製作された厚さの薄いパネルを組み合わせて構成したボディでは強度に耐えられなくなり、結局、ボディが外部からの力に対する耐久強度面において非常に脆弱になり、さらに、十分な強度を与えるためにボディの構造が複雑になるなど多くの問題がある。
【0009】
このような問題を解決するために、燃料電池車両の専用プラットホーム構造として、図1に示すように、エンジンルーム、キャビンスペース、トランクルームなどが区分されるように薄いパネル及び補強メンバーを適切に組み合わせて構成したアッパーボディ(既存モノコックボディ)100と、縦部材である2個のサイドメンバー210に複数のクロスメンバー(横部材)222、223、バンパー補強メンバー231、232などを結合して構成したシャーシフレーム200が含まれた車体構造が適用される。
【0010】
これは燃料電池車両のフレームボディの適用のために、車体下部を形成するシャーシフレーム200が追加され、上側のアッパーボディ100と共にシャーシフレーム200が燃料電池車両の車体を形成しながら、加湿器11、燃料電池スタック12、FPS13、水素タンク14など主要燃料電池システム部品をマウントするようになっている。
【0011】
アッパーボディ100は、既存の内燃機関車両のモノコックボディと同様に、ルーフ101、フィラー102、フェンダー103、フード104、トランクのふた(図示せず)、ダッシュパネル(図示せず)、センターフロア105、リアフロア106などで構成され、各構成部は薄いパネルを成形して製作される。
【0012】
このようなアッパーボディ100は、シャーシフレーム200の上側に載せられて組み立てられ、この時、アッパーボディ100がマウントされて締結されるようにシャーシフレーム200にはアッパーボディと結合される複数のボディマウント部217a〜217dが形成されている。
【0013】
図1に示すように、一例として、シャーシフレーム200に上側のアッパーボディ100をマウントするため、計8カ所のボディマウント部217a〜217dが具備されている。このような各ボディマウント部217a〜217dは、アッパーボディ100の底側の対応部が出会う地点であり、アッパーボディ100は、計8カ所でシャーシフレーム200と結合される。このように、アッパーボディ100は、ボディマウント部217a〜217dを通してのみシャーシフレーム200と結合されるため、シャーシフレーム200の各ボディマウント部217a〜217dは、アッパーボディ100に集中荷重を伝える位置となる。
【0014】
一方、燃料電池車両において、燃料である水素は気体状態で水素タンク14に貯蔵され、リアサスペンションの前後に、2〜3個の水素タンクが設置される。このように、水素タンク14が2個以上設置されるにもかかわらず、水素が気体状態で貯蔵されるため、各水素タンクのサイズは大きくなり、これは車両の地上高の設定、乗客ルームの空間確保に不利である。
【0015】
図2に示すように、車両下部に設置される水素タンク14の存在により、アッパーボディ100のセンターフロア105とリアフロア106間の連結部にはフロアキックアップ部107を設けなくてはならない。また、フロアキックアップ部107のセンターフロア側は、シャーシフレーム200のボディマウント部(図1の図面符号217c)と出会い結合される部分であり、アッパーボディ100とシャーシフレーム200間の結合のためにシャーシフレーム200の対応位置にはフロアキックアップ部107のセンターフロア側と結合されるボディマウント部217cを設けなくてはならない。
【0016】
燃料電池車両専用プラットホームにおいて、アッパーボディ100のフロアキックアップ部107は、上側に乗客が搭乗する部分であり、下側には水素タンク14が位置される部分として、フロアキックアップ部107のリアフロア側の真上に乗客が搭乗するため、乗り心地の面で非常に重要な部分である。また、側面衝突時、乗客の保護と合わせて燃料システムである水素タンク14の保護の面でも非常に重要な部分である。このように、燃料電池車両の車体フロアは側面衝突時の乗客保護と水素タンクの保護という2種類の機能を効果的に具現しなければならない。特に、既存のガソリン及びディーゼル車両は、側面衝突時に燃料タンクの破壊が発生する可能性はほとんど皆無であり、関連法規及び車体構造の制限はない。しかし、水素タンクが搭載される燃料電池車両は、燃料システムのレイアウト及び水素タンクのサイズなどの理由により、側面衝突が燃料電池システムに至大な影響を及ぼすことが予想されている。
【0017】
従って、既存車両とは異なり、側面衝突時の燃料システムの保護のための車体構造の改善が必要であり、衝突による車体変形の最小化、乗客の保護及び水素タンクの保護を極大化することのできる構造改善が望まれている。
【0018】
また、アッパーボディ100のフロアキックアップ部107は、シャーシフレームのボディマウント部217cから集中して荷重が伝えられる位置となるため、このような集中荷重の効果的な分散、及びこれを通した振動及び変形防止も切実なものとなっている。
【特許文献1】特開2003−123779号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
本発明は、上記の点を考慮してなされたものであり、本発明の第1の目的は、アッパーボディのフロアキックアップ部で下側シャーシフレームのボディマウント部を通して伝達される集中荷重及び側面衝突時に伝達される側面衝突荷重が、効果的に分散される燃料電池車両用アッパーボディ構造を提供することにある。
【0020】
さらに、本発明の第2の目的は、アッパーボディのフロアキックアップ部を補強することにより、振動及び車体変形が最小化されると同時に、乗り心地が向上され、乗客保護及び水素タンク保護を極大化させる燃料電池車両用アッパーボディ構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0021】
前記目的を達成するため、本発明によるフロアキックアップ部補強のための燃料電池車両用アッパーボディ構造は、燃料電池車両用アッパーボディ構造において、センターフロアとリアフロアとの間の連結部となるフロアキックアップ部の下段で、アッパーボディの両サイド側に設置されたサイドシルの間を横に連結するセンターフロアリアクロスメンバーと、アッパーボディの両サイド側で、下端部が前記センターフロアリアクロスメンバーの両端部に連結されるようにし、各々上下に長く配置される2つのリアフロアフロントサイドメンバーと、前記フロアキックアップ部の上段で、前記2つのリアフロアフロンドサイドメンバーの上端部の間を横に連結するリアフロアフロントクロスメンバーと、が設置され、前記センターフロアリアクロスメンバー、前記2つのリアフロアフロントサイドメンバー、前記リアフロアフロントサイドメンバーが環形構造1を形成することを特徴とする。
【0022】
好ましい実施例において、前記リアフロアフロントクロスメンバーの両端部がリアフロアの両サイドメンバーに連結され、前記リアフロアフロントクロスメンバーの後方で前記リアフロアの両サイドメンバーの間を横に連結するリアフロアセンタークロスメンバーが設置され、前記リアフロアフロントクロスメンバー、前記リアフロアの両サイドメンバー、前記リアフロアセンタークロスメンバーが環形構造2を形成することを特徴とする。
【0023】
さらに好ましい実施例において、前記リアフロアの両サイドメンバーには前記リアフロアセンタークロスメンバーが出会う地点で各々サイドシルの後端部終端が連結され、前記リアフロアフロントクロスメンバーの両端部に連結された2つのリアフロアフロントサイドメンバーの下端部が前記サイドシルと連結され、アッパーボディの両サイド側で、前記リアフロアのサイドメンバー、前記リアフロアフロントサイドメンバー、前記サイドシルが環形構造3を形成し、環形構造1のセンターフロアリアクロスメンバー、環形構造3のサイドシル、環形構造2のリアフロアセンタークロスメンバーが環形構造4を形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
前記特徴を有する本発明の燃料電池車両用アッパーボディ構造によれば、アッパーボディとシャーシフレームで構成された燃料電池車両用車体において、アッパーボディのフロアキックアップ部を補強するためにフロアキックアップ部に配置されるメンバーを荷重分散に有利な環形構造に配置することで、下側シャーシフレームのボディマウント部を通して伝達される集中荷重及び側面衝突時に伝達される側面衝突荷重が効果的に分散され、これを通して振動及び車体変形を最小化することができると同時に、乗り心地が向上され、乗客保護及び水素タンク保護を極大化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、添付した図面を参照にして本発明の実施例について詳しく説明する。
【実施例】
【0026】
本発明はアッパーボディとシャーシフレームで構成された燃料電池車両用車体において、アッパーボディのフロアキックアップ部を補強するためにアッパーボディの下部車体を構成するメンバー構造を改善したものである。
【0027】
図3は、本発明による燃料電池車両用車体構造を図示した斜視図であり、アッパーボディの下部車体構造を図示したものである。
【0028】
図3に示すように、アッパーボディ100の下部は、多数のメンバーが縦、横に配置されて相互に組み合わされる構造となっている。
【0029】
例えば、アッパーボディ100の両サイド側にサイドシル111が車体前後方向に沿って長く配置される。
【0030】
そして、センターフロア側にもサイドシル111の内側に縦、横に配置される多数のメンバーが、格子構造をなすように相互組み合わされて設置される。この時、両側サイドシル111の内側の縦方向メンバー112と横方向に設置されるクロスメンバー113、114が相互組み合わされる。
【0031】
さらに、リアフロア側にもアッパーボディ100の両サイド側に車体の前後方向に沿って長く配置されるリアフロアサイドメンバー121が設置され、両側リアフロアサイドメンバー121の中間に配置される縦方向メンバー122と、その横方向に配置されるクロスメンバー(後述のリアフロアフロントクロスメンバー、リアフロアセンタークロスメンバー)124、125が相互に組立てられて設置される。
【0032】
本発明ではアッパーボディ100のフロアキックアップ部を補強するために、フロアキックアップ部に配置されるメンバーを荷重分散に有利な環形構造で配置するが、これについて詳しく説明すると下記の通りである。
【0033】
まず、センターフロア側でフロアキックアップ部の下段にセンターフロアリアクロスメンバー114を横に設置するが、センターフロアリアクロスメンバー114は、両端部が両側サイドシル111の内部壁に溶接されて連結される。
【0034】
そして、リアフロア側でフロアキックアップ部の上段にリアフロアフロントクロスメンバー124を横に設置し、アッパーボディ100の両サイド側に、上下に長く垂直に配置されるリアフロアフロントサイドメンバー123を設置する。そして、リアフロアフロントクロスメンバー124の両端部に、リアフロアフロントサイドメンバー123の上端部が連結される。
【0035】
さらに、各リアフロアフロントサイドメンバー123の下端部は、センターフロアリアクロスメンバー114の両端部に連結される。
【0036】
結局、上下に配置されるセンターフロアリアクロスメンバー114とリアフロアフロントクロスメンバー124の両端部が、リアフロアフロントサイドメンバー123により連結される構造となり、このようなメンバー構造は車体の長さ方向(前後方向)に対して垂直な面上で環形構造1を形成する。
【0037】
次に、リアフロアフロントクロスメンバー124の両端部は、両側リアフロアサイドメンバー121の前端部に連結される。また、リアフロアフロントクロスメンバー124の後方には、サイドシル111の後端部終端と連結されたリアフロアセンタークロスメンバー125が両側リアフロアサイドメンバー121の間に連結される。
【0038】
結局、リアフロアフロントクロスメンバー124とリアフロアセンタークロスメンバー125の両端部が、両側リアフロアサイドメンバー121により連結される構造となり、このようなメンバー構造は車体の高さ方向に対して垂直な面上で環形構造2を形成する。
【0039】
次に、両側リアフロアフロントサイドメンバー123の下端部が該当方向のサイドシル111とも連結され、両側のリアフロアサイドメンバー121はリアフロアセンタークロスメンバー125の端部と出合う部分でサイドシル111の後端部終端とも連結される。このようなメンバー構造では、アッパーボディ100の両サイド側でリアフロアサイドメンバー121、リアフロアフロントサイドメンバー123、サイドシル111が車体の左右幅方向に対して垂直な面上で環形構造3を形成する。
【0040】
そして、前述のアッパーボディ下部のメンバー構造では、フロアキックアップ部に形成された環形構造1、2、3が互いに連結されているため、環形構造1のセンターフロアリアクロスメンバー114、環形構造3のサイドシル111、環形構造2のリアフロアセンタークロスメンバー125がまた別の環形構造4を形成する。
【0041】
以下、図4と図5を参照して、本発明による車体構造の作用効果を説明する。
【0042】
まず、フロアキックアップ部は車両の骨格剛性に最も大きな影響を与える部分であり、走行時に発生する車両のゆがみ及び横荷重(特にコーナリング時)に対して、キックアップ部の環形構造は、図4に示すような多様な荷重伝達経路及びゆがみ剛性を提供する。
【0043】
図4には、下側シャーシフレームのボディマウント部を通して伝達される集中荷重が、アッパーボディ100でその下部の骨格を形成するメンバーに沿って伝達される経路を矢印で示している。シャーシフレームでアッパーボディ100のフロアキックアップ部に位置するボディマウント部は、乗り心地に至大な影響を及ぼし、このボディマウント部を通してアッパーボディ100のサイドシル111に伝えられる集中荷重は本発明による環形構造により多様な経路で分散され、車両の変形と振動が防止され、乗り心地が向上される。
【0044】
そして、燃料電池車両の車体フロアは、側面衝突時の乗客保護と水素タンクの保護という2つの機能を効果的に具現しなければならないが、本発明による車体環形構造は側面衝突荷重に対して、図5に示すような多重の荷重経路を提供し、従って、側面衝突時の車体の変形が最小化され、乗客保護及び水素タンクの保護が極大化される。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、アッパーボディの下部車体構造が強化されており、燃料電池車両の車体として好適である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】従来のアッパーボディとシャーシフレームで構成された燃料電池車両の車体構造を図示した斜視図である。
【図2】従来の燃料電池車両の車体構造において、フロアキックアップ部と水素タンクの設置位置を説明するための側面図である。
【図3】本発明による燃料電池車両用車体構造を図示した斜視図である。
【図4】本発明による燃料電池車両車体構造において、ボディマウント部を通して伝えられる集中荷重が分散される状態を図示した図面である。
【図5】本発明による燃料電池車両用車体構造において、側面衝突時の荷重が分散される状態を図示した図面である。
【符号の説明】
【0047】
111 サイドシル
114 センターフロアリアクロスメンバー
121 リアフロアサイドメンバー
123 リアフロアフロントサイドメンバー
124 リアフロアフロントクロスメンバー
125 リアフロアセンタークロスメンバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料電池車両用アッパーボディ構造において、
センターフロアとリアフロアとの間の連結部となるフロアキックアップ部の下段で、アッパーボディの両サイド側に設置されたサイドシルの間を横に連結するセンターフロアリアクロスメンバーと、
アッパーボディの両サイド側で、下端部が前記センターフロアリアクロスメンバーの両端部に連結されるようにし、各々上下に長く配置される2つのリアフロアフロントサイドメンバーと、
前記フロアキックアップ部の上段で、前記2つのリアフロアフロンドサイドメンバーの上端部の間を横に連結するリアフロアフロントクロスメンバーと、が設置され、
前記センターフロアリアクロスメンバー、前記2つのリアフロアフロントサイドメンバー、前記リアフロアフロントサイドメンバーが環形構造1を形成することを特徴とするフロアキックアップ部補強のための燃料電池車両用アッパーボディ構造。
【請求項2】
前記リアフロアフロントクロスメンバーの両端部がリアフロアの両サイドメンバーに連結され、前記リアフロアフロントクロスメンバーの後方で前記リアフロアの両サイドメンバーの間を横に連結するリアフロアセンタークロスメンバーが設置され、
前記リアフロアフロントクロスメンバー、前記リアフロアの両サイドメンバー、前記リアフロアセンタークロスメンバーが環形構造2を形成することを特徴とする請求項1に記載のフロアキックアップ部補強のための燃料電池車両用アッパーボディ構造。
【請求項3】
前記リアフロアの両サイドメンバーには前記リアフロアセンタークロスメンバーが出会う地点で各々サイドシルの後端部終端が連結され、
前記リアフロアフロントクロスメンバーの両端部に連結された2つのリアフロアフロントサイドメンバーの下端部が前記サイドシルと連結され、
アッパーボディの両サイド側で、前記リアフロアのサイドメンバー、前記リアフロアフロントサイドメンバー、前記サイドシルが環形構造3を形成し、環形構造1のセンターフロアリアクロスメンバー、環形構造3のサイドシル、環形構造2のリアフロアセンタークロスメンバーが環形構造4を形成することを特徴とする請求項2に記載のフロアキックアップ部補強のための燃料電池車両用アッパーボディ構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−57034(P2009−57034A)
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−288258(P2007−288258)
【出願日】平成19年11月6日(2007.11.6)
【出願人】(591251636)現代自動車株式会社 (1,064)
【出願人】(500518050)起亞自動車株式会社 (449)
【Fターム(参考)】