説明

ポジ型レジスト組成物及びレジストパターン形成方法

【課題】膜表面の疎水性が高いレジスト膜を形成できるポジ型レジスト組成物、及び当該ポジ型レジスト組成物を用いるレジストパターン形成方法の提供。
【解決手段】側鎖の末端に「−SO−を含む環式基」を含有する構成単位(a0)と、酸解離性溶解抑制基を含むアクリル酸エステルから誘導される構成単位(a1)とを有する高分子化合物(A1)と、酸発生剤成分(B)と、フッ素原子を有していてもよい酸解離性溶解抑制基含有基を含み、かつ少なくとも1つのフッ素原子が含まれる構成単位(f1)を有する含フッ素樹脂成分とを含有するポジ型レジスト組成物。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解性が増大する基材成分(A)と、露光により酸を発生する酸発生剤成分(B)と、含フッ素化合物成分(F)とを含有するポジ型レジスト組成物であって、
前記基材成分(A)は、下記一般式(a0−1)で表される構成単位(a0)と、酸解離性溶解抑制基を含むアクリル酸エステルから誘導される構成単位(a1)とを有する高分子化合物(A1)を含み、かつ、
前記含フッ素化合物成分(F)は、下記一般式(f1−0)で表される構成単位(f1)を有する含フッ素樹脂成分を含むことを特徴とするポジ型レジスト組成物。
【化1】

[式(a0−1)中、Rは水素原子、炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数1〜5のハロゲン化アルキル基であり、Rは2価の連結基であり、Rはその環骨格中に−SO−を含む環式基である。]
【化2】

[式(f1−0)中、Rは水素原子、炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数1〜5のハロゲン化アルキル基であり、Qは単結合又はフッ素原子を有する2価の連結基であり、RX0はフッ素原子を有していてもよい酸解離性溶解抑制基含有基である。ただし、式(f1−0)中に少なくとも1つのフッ素原子が含まれるものとする。]
【請求項2】
前記構成単位(f1)が、下記一般式(f1−01)で表される構成単位又は下記一般式(f1−02)で表される構成単位である請求項1記載のポジ型レジスト組成物。
【化3】

[式(f1−01)中、Rは水素原子、炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数1〜5のハロゲン化アルキル基であり、RX1はフッ素原子を有する酸解離性溶解抑制基含有基である。]
【化4】

[式(f1−02)中、Rは水素原子、炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数1〜5のハロゲン化アルキル基であり;Qは−O−、−CH−O−又は−C(=O)−O−を含有する基であり;Rq1はフッ素原子又はフッ素化アルキル基であり、RX0はフッ素原子を有していてもよい酸解離性溶解抑制基含有基である。]
【請求項3】
前記一般式(f1−01)で表される構成単位が、下記一般式(f1−01−1)で表される構成単位及び下記一般式(f1−01−2)で表される構成単位からなる群から選ばれる少なくとも1種の構成単位である請求項2記載のポジ型レジスト組成物。
【化5】

[式(f1−01−1)中、Rは水素原子、炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数1〜5のハロゲン化アルキル基であり;R〜Rはそれぞれ独立してアルキル基又はフッ素化アルキル基である。ただし、前記フッ素化アルキル基は、R〜Rが結合している第三級炭素原子に隣接する炭素原子にはフッ素原子が結合していない基であり、R〜Rの少なくとも一つは前記フッ素化アルキル基である。RおよびRは一つの環構造を形成していてもよい。mは0又は1である。]
【化6】

[式(f1−01−2)中、Rは水素原子、炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数1〜5のハロゲン化アルキル基であり、Rはフッ素原子を有する有機基であり、X10は下記の一般式(x−1)又は一般式(x−2)で表される2価の有機基である。]
【化7】

[式中、R101およびR102はそれぞれ独立してアルキル基であり、互いに結合して環を形成していてもよく、R103およびR104はそれぞれ独立して水素原子又は直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基であり、X101およびX102はそれぞれ独立してアルキレン基又は2価の脂肪族環式基である。ただし、R101〜R104、X101およびX102はいずれもフッ素原子を含まないものとする。]
【請求項4】
前記一般式(f1−02)で表される構成単位が、下記一般式(f1−02−1)で表される構成単位である請求項2又は請求項3記載のポジ型レジスト組成物。
【化8】

[式(f1−02−1)中、Rは水素原子、炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数1〜5のハロゲン化アルキル基であり、Rq1はフッ素原子又はフッ素化アルキル基であり;Rq2〜Rq3はそれぞれ独立して水素原子、アルキル基又はフッ素化アルキル基であり、互いに結合して環を形成していてもよく;RX2は酸解離性溶解抑制基含有基である。]
【請求項5】
前記一般式(a0−1)におけるRが、その環骨格中に−O−SO−を含む環式基である請求項1〜4のいずれか一項に記載のポジ型レジスト組成物。
【請求項6】
前記一般式(a0−1)におけるRが、下記一般式(3−1)で表される環式基である請求項5記載のポジ型レジスト組成物。
【化9】

[式(3−1)中、A’は酸素原子若しくは硫黄原子を含んでいてもよい炭素数1〜5のアルキレン基、酸素原子又は硫黄原子であり;pは0〜2の整数であり;Rはアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン化アルキル基、水酸基、−COOR”、−OC(=O)R”、ヒドロキシアルキル基又はシアノ基であり、R”は水素原子又はアルキル基である。]
【請求項7】
前記高分子化合物(A1)が、さらに、極性基含有脂肪族炭化水素基を含むアクリル酸エステルから誘導される構成単位(a3)を有する請求項1〜6のいずれか一項に記載のポジ型レジスト組成物。
【請求項8】
さらに、含窒素有機化合物成分(D)を含有する請求項1〜7のいずれか一項に記載のポジ型レジスト組成物。
【請求項9】
支持体上に、請求項1〜8のいずれか一項に記載のポジ型レジスト組成物を用いてレジスト膜を形成する工程、前記レジスト膜を露光する工程および前記レジスト膜をアルカリ現像してレジストパターンを形成する工程を含むレジストパターン形成方法。

【図1】
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【公開番号】特開2010−210835(P2010−210835A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−55745(P2009−55745)
【出願日】平成21年3月9日(2009.3.9)
【出願人】(000220239)東京応化工業株式会社 (1,407)
【Fターム(参考)】