二官能性ヒストンデアセチラーゼインヒビター
新規な治療剤およびそれを合成するための有効な方法を開発する必要性の認識において、本発明は、ヒストンデアセチラーゼを阻害するための新規な二官能性、三官能性、または多官能性化合物、ならびにその薬学的に受容可能な塩および誘導体を提供する。本発明は、さらに、治療上有効量の本発明の化合物をそれを必要とする被験体に投与することを含むヒストンデアセチラーゼ活性によって調節される障害(例えば、増殖性疾患、癌、炎症性疾患、原虫感染、脱毛など)を治療する方法を提供する。また、本発明は本発明の化合物を調製するための方法も提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】
の化合物、およびその薬学的に受容可能な塩であって、
式中、
Aはヒストンデアセチラーゼを阻害する官能基を含み;
Bはヒストンデアセチラーゼを阻害する官能基を含み、ここで、AおよびBは同一であっても異なってもよく;そして
LはAおよびBを一緒に共有結合させるリンカーである、
化合物。
【請求項2】
AおよびBがZn2+をキレート化する官能基である請求項1記載の化合物。
【請求項3】
AおよびBが:
【化2】
よりなる群から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項4】
AおよびBが同一である請求項1、2または3記載の化合物。
【請求項5】
AおよびBが異なる請求項1、2または3記載の化合物。
【請求項6】
Aが
【化3】
を含む請求項1、2、3、4または5記載の化合物。
【請求項7】
Bが
【化4】
を含む請求項1、2、3、4または5記載の化合物。
【請求項8】
Aが
【化5】
を含む請求項1、2、3、4または5記載の化合物。
【請求項9】
Bが
【化6】
を含む請求項1、2、3、4または5記載の化合物。
【請求項10】
Aが
【化7】
を含む請求項1、2、3、4または5記載の化合物。
【請求項11】
Bが
【化8】
を含む請求項1、2、3、4または5記載の化合物。
【請求項12】
Lが置換されたまたは置換されていない、環状または非環状の、分岐したまたは分岐していない脂肪族部分;置換されたまたは置換されていない、環状または非環状の、分岐したまたは分岐していないヘテロ脂肪族部分;置換されたまたは置換されていないアリール部分;置換されたまたは置換されていないヘテロアリール部分である請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
Lが式:
【化9】
のものであり、式中、mは0および20を含めて0〜20の整数である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
Lが式:
【化10】
のものであり、式中、
RL’の各出現は、独立して、水素、C1〜C6脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはアシルであり;そして
mは0および20を含めて0〜20の整数である、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
Lが式:
【化11】
のものであり、
式中、
Arの各出現は、独立して、アリールまたはヘテロアリールであり;そして
mは0および20を含めて0〜20の整数である、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
Lが式:
【化12】
のものであり、
式中、
RL’の各出現は、独立して、水素、C1〜C6脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはアシルであり;そして
mは0および20を含めて0〜20の整数である、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項17】
Lが式:
【化13】
のものであり、式中、mは0および20を含めて0〜20の整数である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
Lが式:
【化14】
のものであり、式中、mは0および20を含めて0〜20の整数である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項19】
Lが式:
【化15】
のものであり、式中、mは0および20を含めて0〜20の整数である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項20】
Lが式:
【化16】
のものであり、式中、mは0および20を含めて0〜20の整数である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項21】
Lが式:
【化17】
のものであり、式中、mは0および20を含めて0〜20の整数である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項22】
Lが式:
【化18】
のものであり、式中、
mは0および20を含めて0〜20の整数であり;そして
RLの各出現は、独立して、水素、C1〜C6脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはアシルである、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項23】
RLがアセチルである請求項22記載の化合物。
【請求項24】
Lが式:
【化19】
のものであり、式中、
mは0および20を含めて0〜20の整数であり;そして
RLの各出現は、独立して、水素、C1〜C6脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはアシルである、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項25】
Lが式:
【化20】
のものであり、式中、
mは0および20を含めて0〜20の整数であり;そして
RL’の各出現は、独立して、水素、C1〜C6脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヒドロキシまたはチオールである、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項26】
Lが式:
【化21】
のものであり、式中、
mは0および20を含めて0〜20の整数であり;そして
RL’の各出現は、独立して、水素、C1〜C6脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヒドロキシまたはチオールである、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項27】
Lが式:
【化22】
のものである請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項28】
Lが式:
【化23】
のものであり、式中、
nの各出現は1および10を含めて1〜10の整数であり;
mは1および4を含めて1〜4;好ましくは、1および2を含めて1〜2の整数であり;そして
R1の各出現は、独立して、水素;ハロゲン;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していない脂肪族;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロ脂肪族;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアシル;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアリール;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロアリール;−ORA;−C(=O)RA;−CO2RA;−CN;−SCN;−SRA;−SORA;−SO2RA;−NO2;−N(RA)2;;−NHRA;−NHC(O)RA;または−C(RA)3であり;ここで、RAの各出現は、独立して、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項29】
Lが式:
【化24】
のものであり、式中、
nの各出現は1および10を含めて1〜10の整数であり;
mは1および4を含めて1〜4;好ましくは、1および2を含めて1〜2の整数であり;そして
R1の各出現は、独立して、水素;ハロゲン;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していない脂肪族;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロ脂肪族;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアシル;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアリール;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロアリール;−ORA;−C(=O)RA;−CO2RA;−CN;−SCN;−SRA;−SORA;−SO2RA;−NO2;−N(RA)2;;−NHRA;−NHC(O)RA;または−C(RA)3であり;ここで、RAの各出現は、独立して、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項30】
Lが式:
【化25】
のものであり、式中、
nの各出現は1および10を含めて1〜10の整数であり;
mは1および4を含めて1〜4;好ましくは、1および2を含めて1〜2の整数であり;そして
R1の各出現は、独立して、水素;ハロゲン;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していない脂肪族;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロ脂肪族;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアシル;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアリール;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロアリール;−ORA;−C(=O)RA;−CO2RA;−CN;−SCN;−SRA;−SORA;−SO2RA;−NO2;−N(RA)2;;−NHRA;−NHC(O)RA;または−C(RA)3であり;ここで、RAの各出現は、独立して、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項31】
Lが式:
【化26】
のものであり、式中、
nの各出現は1および10を含めて1〜10の整数であり;
mは1および4を含めて1〜4;好ましくは、1および2を含めて1〜2の整数であり;そして
R1の各出現は、独立して、水素;ハロゲン;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していない脂肪族;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロ脂肪族;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアシル;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアリール;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロアリール;−ORA;−C(=O)RA;−CO2RA;−CN;−SCN;−SRA;−SORA;−SO2RA;−NO2;−N(RA)2;;−NHRA;−NHC(O)RA;または−C(RA)3であり;ここで、RAの各出現は、独立して、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項32】
Lが式:
【化27】
のものであり、式中、
nの各出現は1および10を含めて1〜10の整数であり;そして
mの各出現は1および10を含めて1〜10の整数である、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項33】
Lが式:
【化28】
のものであり、式中、
nの各出現は1および10を含めて1〜10の整数であり;そして
mは1および10を含めて1〜10の整数である、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項34】
Lが式:
【化29】
のものであり、式中、
nの各出現は1および10を含めて1〜10の整数であり;そして
mの各出現は1および10を含めて1〜10の整数である、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項35】
式(Ia):
【化30】
の請求項1および12〜34のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項36】
式(Ib):
【化31】
の請求項1および12〜34のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項37】
式(Ic):
【化32】
の請求項1および12〜34のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項38】
式(Id):
【化33】
の請求項1および12〜34のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項39】
式(Ie):
【化34】
の化合物であり、式中、XはOまたはNHである、請求項1および12〜34のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項40】
式(If):
【化35】
の化合物であり、式中、
XはOまたはNHであり;そして
nは1および20を含めて1〜20;好ましくは、1および12を含めて1〜12;より好ましくは、2および8を含めて2〜8の整数である、
請求項1および12〜34のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項41】
式(Ig):
【化36】
の化合物であり、式中、
XはOまたはNHであり;そして
nは1および20を含めて1〜20;好ましくは、1および12を含めて1〜12;より好ましくは、2および8を含めて2〜8の整数である、
請求項1および12〜34のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項42】
式(Ih):
【化37】
の化合物であり、式中、
XはOまたはNHであり;そして
nは1および20を含めて1〜20の整数である、
請求項1および12〜34のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項43】
式(Ii):
【化38】
の化合物であり、式中、
XはOまたはNHであり;そして
nは1および20を含めて1〜20の整数である、
請求項1および12〜34のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項44】
nが6である請求項40、41、42または43に記載の化合物。
【請求項45】
XがNHである請求項39、40、41、42または43に記載の化合物。
【請求項46】
XがOである請求項39、40、41、42または43に記載の化合物。
【請求項47】
式:
【化39】
【化40】
のうちの1つの請求項1に記載の化合物。
【請求項48】
式(II):
【化41】
の化合物であり、式中、
R2は水素;ハロゲン;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していない脂肪族;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロ脂肪族;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアシル;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアリール;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロアリール;−ORB;−C(=O)RB;−CO2RB;−CN;−SCN;−SRB;−SORB;−SO2RB;−NO2;−N(RB)2;;−NHRB;−NHC(O)RB;または−C(RB)3であり;ここで、RBの各出現は、独立して、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項49】
R2が−CH2−X(RB)nであり、ここで、XはO、S、N、またはCであり;そしてnは1、2、または3である請求項48記載の化合物。
【請求項50】
R2が−CH2−ORBである請求項48記載の化合物。
【請求項51】
R2が−CH2−SRBである請求項48記載の化合物。
【請求項52】
R2が−CH2−N(RB)2である請求項48記載の化合物。
【請求項53】
2つのRB基が環状構造を形成する請求項52記載の化合物。
【請求項54】
R2が−CH2−NHRBである請求項48記載の化合物。
【請求項55】
式:
【化42】
【化43】
のうちの1つの請求項48〜54のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項56】
式(IIa):
【化44】
の化合物であり、式中、
XはOまたはNHであり;
nは1および20を含めて1〜20の整数である、
請求項48〜54のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項57】
式(IIb):
【化45】
の化合物であり、式中、nは1および20を含めて1〜20の整数である、請求項48〜54のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項58】
式:
【化46】
の請求項48に記載の化合物。
【請求項59】
式(III):
【化47】
の化合物であり、式中、
nは1および20を含めて1〜20;好ましくは、1および12を含めて1〜12;より好ましくは、2および8を含めて2〜8の整数であり;
mの各出現は、独立して、0および20を含めて0〜20;好ましくは、0および12を含めて0〜12;より好ましくは、0および8を含めて0〜8の整数であり;
pの各出現は、独立して、1、2または3であり;そして
RL’の各出現は、独立して、水素;ハロゲン;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していない脂肪族;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロ脂肪族;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアシル;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアリール;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロアリール;アルコキシ;−CN;−SCN;アルキルチオキシ;−NO2;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノである、
請求項1に記載の化合物。
【請求項60】
式(IIIa):
【化48】
の請求項59に記載の化合物。
【請求項61】
mが6である請求項59または60に記載の化合物。
【請求項62】
nが4、5、6、または7である請求項59、60または61記載の化合物。
【請求項63】
式:
【化49】
の化合物であり、式中、
Aはヒストンデアセチラーゼを阻害する官能基を含み;
Lは置換されたまたは置換されていない、環状または非環状の、分岐したまたは分岐していない脂肪族部分;置換されたまたは置換されていない、環状または非環状の、分岐したまたは分岐していないヘテロ脂肪族部分;置換されたまたは置換されていないアリール部分;置換されたまたは置換されていないヘテロアリール部分であり;そして
R0は環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していない脂肪族;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロ脂肪族;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアシル;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアリール;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロアリールである、
化合物、ならびにその薬学的に受容可能な塩および誘導体。
【請求項64】
請求項1〜63のいずれか1項に記載の化合物、および薬学的に受容可能な賦形剤を含む薬学的組成物。
【請求項65】
さらに、細胞傷害性薬を含む請求項64記載の薬学的組成物。
【請求項66】
ヒストンデアセチラーゼを請求項1〜63いずれか1項に記載の化合物と接触させる工程を含む、ヒストンデアセチラーゼを阻害する方法。
【請求項67】
前記ヒストンデアセチラーゼが精製されている請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記ヒストンデアセチラーゼが細胞中にある請求項66に記載の方法。
【請求項69】
前記ヒストンデアセチラーゼがHDAC6である請求項66に記載の方法。
【請求項70】
治療上有効量の請求項1〜54のいずれか1項に記載の化合物を被験体に投与する工程を含む、増殖障害を持つ被験体を治療する方法。
【請求項71】
前記被験体が哺乳動物である請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記被験体がヒトである請求項70に記載の方法。
【請求項73】
前記増殖障害が癌である請求項70、71、または72に記載の方法。
【請求項74】
前記増殖障害が炎症性疾患である請求項70、71、または72に記載の方法。
【請求項75】
ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)の阻害剤を同定する方法であって、
試験化合物を提供する工程;
標的基質の存在下で、該試験化合物をヒストンデアセチラーゼ(HDAC)と接触させる工程であって、ここで、該標的基質の脱アセチル化形態はトリプシンによって切断されて、蛍光プローブを放出させる、工程;次いで、
該放出された蛍光プローブの蛍光を測定する工程;
を含む、方法。
【請求項76】
前記HDACはHDAC6である請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記標的基質がアセチル化されたリジン残基を含む請求項75または76に記載の方法。
【請求項78】
前記接触させる工程が、前記試験化合物を少なくとも2つのヒストンデアセチラーゼと接触させることを含む請求項75に記載の方法。
【請求項79】
前記蛍光プローブが式:
【化50】
である請求項75、76、または78に記載の方法。
【請求項80】
請求項1に記載の化合物を調製する方法であって、
式:
【化51】
の二官能性化合物であって、式中、
Lはリンカーであり;そして
Xは脱離基である、
二官能性化合物を式:
H−Nu−A
の求核試薬であって、式中、
Nuは求核試薬であり;
Aはヒストンデアセチラーゼを阻害する官能基を含む、
求核試薬と適当な条件下で反応させて、式:
【化52】
の化合物を形成する工程を含む、方法。
【請求項81】
前記反応させる工程が、前記二官能性化合物を少なくとも2当量の求核試薬と反応させることを含む請求項80に記載の方法。
【請求項82】
請求項1に記載の化合物を調製する方法であって、
式:
【化53】
の二官能性化合物であって、式中、Lはリンカーである二官能性化合物を式:
【化54】
のアルキンであって、式中、Aはヒストンデアセチラーゼを阻害する官能基を含むアルキンと適当な条件下で反応させて、式:
【化55】
の化合物を形成する工程を含む、方法。
【請求項83】
前記反応させる工程が、前記二官能性化合物を少なくとも2当量のアルキンと反応させることを含む請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記反応させる工程が、銅(I)の存在下で反応させることを含む請求項82または83に記載の方法。
【請求項1】
式(I):
【化1】
の化合物、およびその薬学的に受容可能な塩であって、
式中、
Aはヒストンデアセチラーゼを阻害する官能基を含み;
Bはヒストンデアセチラーゼを阻害する官能基を含み、ここで、AおよびBは同一であっても異なってもよく;そして
LはAおよびBを一緒に共有結合させるリンカーである、
化合物。
【請求項2】
AおよびBがZn2+をキレート化する官能基である請求項1記載の化合物。
【請求項3】
AおよびBが:
【化2】
よりなる群から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項4】
AおよびBが同一である請求項1、2または3記載の化合物。
【請求項5】
AおよびBが異なる請求項1、2または3記載の化合物。
【請求項6】
Aが
【化3】
を含む請求項1、2、3、4または5記載の化合物。
【請求項7】
Bが
【化4】
を含む請求項1、2、3、4または5記載の化合物。
【請求項8】
Aが
【化5】
を含む請求項1、2、3、4または5記載の化合物。
【請求項9】
Bが
【化6】
を含む請求項1、2、3、4または5記載の化合物。
【請求項10】
Aが
【化7】
を含む請求項1、2、3、4または5記載の化合物。
【請求項11】
Bが
【化8】
を含む請求項1、2、3、4または5記載の化合物。
【請求項12】
Lが置換されたまたは置換されていない、環状または非環状の、分岐したまたは分岐していない脂肪族部分;置換されたまたは置換されていない、環状または非環状の、分岐したまたは分岐していないヘテロ脂肪族部分;置換されたまたは置換されていないアリール部分;置換されたまたは置換されていないヘテロアリール部分である請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
Lが式:
【化9】
のものであり、式中、mは0および20を含めて0〜20の整数である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
Lが式:
【化10】
のものであり、式中、
RL’の各出現は、独立して、水素、C1〜C6脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはアシルであり;そして
mは0および20を含めて0〜20の整数である、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
Lが式:
【化11】
のものであり、
式中、
Arの各出現は、独立して、アリールまたはヘテロアリールであり;そして
mは0および20を含めて0〜20の整数である、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
Lが式:
【化12】
のものであり、
式中、
RL’の各出現は、独立して、水素、C1〜C6脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはアシルであり;そして
mは0および20を含めて0〜20の整数である、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項17】
Lが式:
【化13】
のものであり、式中、mは0および20を含めて0〜20の整数である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
Lが式:
【化14】
のものであり、式中、mは0および20を含めて0〜20の整数である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項19】
Lが式:
【化15】
のものであり、式中、mは0および20を含めて0〜20の整数である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項20】
Lが式:
【化16】
のものであり、式中、mは0および20を含めて0〜20の整数である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項21】
Lが式:
【化17】
のものであり、式中、mは0および20を含めて0〜20の整数である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項22】
Lが式:
【化18】
のものであり、式中、
mは0および20を含めて0〜20の整数であり;そして
RLの各出現は、独立して、水素、C1〜C6脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはアシルである、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項23】
RLがアセチルである請求項22記載の化合物。
【請求項24】
Lが式:
【化19】
のものであり、式中、
mは0および20を含めて0〜20の整数であり;そして
RLの各出現は、独立して、水素、C1〜C6脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはアシルである、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項25】
Lが式:
【化20】
のものであり、式中、
mは0および20を含めて0〜20の整数であり;そして
RL’の各出現は、独立して、水素、C1〜C6脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヒドロキシまたはチオールである、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項26】
Lが式:
【化21】
のものであり、式中、
mは0および20を含めて0〜20の整数であり;そして
RL’の各出現は、独立して、水素、C1〜C6脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヒドロキシまたはチオールである、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項27】
Lが式:
【化22】
のものである請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項28】
Lが式:
【化23】
のものであり、式中、
nの各出現は1および10を含めて1〜10の整数であり;
mは1および4を含めて1〜4;好ましくは、1および2を含めて1〜2の整数であり;そして
R1の各出現は、独立して、水素;ハロゲン;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していない脂肪族;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロ脂肪族;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアシル;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアリール;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロアリール;−ORA;−C(=O)RA;−CO2RA;−CN;−SCN;−SRA;−SORA;−SO2RA;−NO2;−N(RA)2;;−NHRA;−NHC(O)RA;または−C(RA)3であり;ここで、RAの各出現は、独立して、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項29】
Lが式:
【化24】
のものであり、式中、
nの各出現は1および10を含めて1〜10の整数であり;
mは1および4を含めて1〜4;好ましくは、1および2を含めて1〜2の整数であり;そして
R1の各出現は、独立して、水素;ハロゲン;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していない脂肪族;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロ脂肪族;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアシル;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアリール;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロアリール;−ORA;−C(=O)RA;−CO2RA;−CN;−SCN;−SRA;−SORA;−SO2RA;−NO2;−N(RA)2;;−NHRA;−NHC(O)RA;または−C(RA)3であり;ここで、RAの各出現は、独立して、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項30】
Lが式:
【化25】
のものであり、式中、
nの各出現は1および10を含めて1〜10の整数であり;
mは1および4を含めて1〜4;好ましくは、1および2を含めて1〜2の整数であり;そして
R1の各出現は、独立して、水素;ハロゲン;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していない脂肪族;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロ脂肪族;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアシル;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアリール;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロアリール;−ORA;−C(=O)RA;−CO2RA;−CN;−SCN;−SRA;−SORA;−SO2RA;−NO2;−N(RA)2;;−NHRA;−NHC(O)RA;または−C(RA)3であり;ここで、RAの各出現は、独立して、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項31】
Lが式:
【化26】
のものであり、式中、
nの各出現は1および10を含めて1〜10の整数であり;
mは1および4を含めて1〜4;好ましくは、1および2を含めて1〜2の整数であり;そして
R1の各出現は、独立して、水素;ハロゲン;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していない脂肪族;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロ脂肪族;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアシル;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアリール;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロアリール;−ORA;−C(=O)RA;−CO2RA;−CN;−SCN;−SRA;−SORA;−SO2RA;−NO2;−N(RA)2;;−NHRA;−NHC(O)RA;または−C(RA)3であり;ここで、RAの各出現は、独立して、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項32】
Lが式:
【化27】
のものであり、式中、
nの各出現は1および10を含めて1〜10の整数であり;そして
mの各出現は1および10を含めて1〜10の整数である、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項33】
Lが式:
【化28】
のものであり、式中、
nの各出現は1および10を含めて1〜10の整数であり;そして
mは1および10を含めて1〜10の整数である、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項34】
Lが式:
【化29】
のものであり、式中、
nの各出現は1および10を含めて1〜10の整数であり;そして
mの各出現は1および10を含めて1〜10の整数である、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項35】
式(Ia):
【化30】
の請求項1および12〜34のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項36】
式(Ib):
【化31】
の請求項1および12〜34のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項37】
式(Ic):
【化32】
の請求項1および12〜34のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項38】
式(Id):
【化33】
の請求項1および12〜34のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項39】
式(Ie):
【化34】
の化合物であり、式中、XはOまたはNHである、請求項1および12〜34のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項40】
式(If):
【化35】
の化合物であり、式中、
XはOまたはNHであり;そして
nは1および20を含めて1〜20;好ましくは、1および12を含めて1〜12;より好ましくは、2および8を含めて2〜8の整数である、
請求項1および12〜34のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項41】
式(Ig):
【化36】
の化合物であり、式中、
XはOまたはNHであり;そして
nは1および20を含めて1〜20;好ましくは、1および12を含めて1〜12;より好ましくは、2および8を含めて2〜8の整数である、
請求項1および12〜34のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項42】
式(Ih):
【化37】
の化合物であり、式中、
XはOまたはNHであり;そして
nは1および20を含めて1〜20の整数である、
請求項1および12〜34のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項43】
式(Ii):
【化38】
の化合物であり、式中、
XはOまたはNHであり;そして
nは1および20を含めて1〜20の整数である、
請求項1および12〜34のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項44】
nが6である請求項40、41、42または43に記載の化合物。
【請求項45】
XがNHである請求項39、40、41、42または43に記載の化合物。
【請求項46】
XがOである請求項39、40、41、42または43に記載の化合物。
【請求項47】
式:
【化39】
【化40】
のうちの1つの請求項1に記載の化合物。
【請求項48】
式(II):
【化41】
の化合物であり、式中、
R2は水素;ハロゲン;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していない脂肪族;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロ脂肪族;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアシル;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアリール;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロアリール;−ORB;−C(=O)RB;−CO2RB;−CN;−SCN;−SRB;−SORB;−SO2RB;−NO2;−N(RB)2;;−NHRB;−NHC(O)RB;または−C(RB)3であり;ここで、RBの各出現は、独立して、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項49】
R2が−CH2−X(RB)nであり、ここで、XはO、S、N、またはCであり;そしてnは1、2、または3である請求項48記載の化合物。
【請求項50】
R2が−CH2−ORBである請求項48記載の化合物。
【請求項51】
R2が−CH2−SRBである請求項48記載の化合物。
【請求項52】
R2が−CH2−N(RB)2である請求項48記載の化合物。
【請求項53】
2つのRB基が環状構造を形成する請求項52記載の化合物。
【請求項54】
R2が−CH2−NHRBである請求項48記載の化合物。
【請求項55】
式:
【化42】
【化43】
のうちの1つの請求項48〜54のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項56】
式(IIa):
【化44】
の化合物であり、式中、
XはOまたはNHであり;
nは1および20を含めて1〜20の整数である、
請求項48〜54のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項57】
式(IIb):
【化45】
の化合物であり、式中、nは1および20を含めて1〜20の整数である、請求項48〜54のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項58】
式:
【化46】
の請求項48に記載の化合物。
【請求項59】
式(III):
【化47】
の化合物であり、式中、
nは1および20を含めて1〜20;好ましくは、1および12を含めて1〜12;より好ましくは、2および8を含めて2〜8の整数であり;
mの各出現は、独立して、0および20を含めて0〜20;好ましくは、0および12を含めて0〜12;より好ましくは、0および8を含めて0〜8の整数であり;
pの各出現は、独立して、1、2または3であり;そして
RL’の各出現は、独立して、水素;ハロゲン;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していない脂肪族;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロ脂肪族;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアシル;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアリール;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロアリール;アルコキシ;−CN;−SCN;アルキルチオキシ;−NO2;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノである、
請求項1に記載の化合物。
【請求項60】
式(IIIa):
【化48】
の請求項59に記載の化合物。
【請求項61】
mが6である請求項59または60に記載の化合物。
【請求項62】
nが4、5、6、または7である請求項59、60または61記載の化合物。
【請求項63】
式:
【化49】
の化合物であり、式中、
Aはヒストンデアセチラーゼを阻害する官能基を含み;
Lは置換されたまたは置換されていない、環状または非環状の、分岐したまたは分岐していない脂肪族部分;置換されたまたは置換されていない、環状または非環状の、分岐したまたは分岐していないヘテロ脂肪族部分;置換されたまたは置換されていないアリール部分;置換されたまたは置換されていないヘテロアリール部分であり;そして
R0は環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していない脂肪族;環状または非環状の、置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロ脂肪族;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアシル;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないアリール;置換されたまたは置換されていない、分岐したまたは分岐していないヘテロアリールである、
化合物、ならびにその薬学的に受容可能な塩および誘導体。
【請求項64】
請求項1〜63のいずれか1項に記載の化合物、および薬学的に受容可能な賦形剤を含む薬学的組成物。
【請求項65】
さらに、細胞傷害性薬を含む請求項64記載の薬学的組成物。
【請求項66】
ヒストンデアセチラーゼを請求項1〜63いずれか1項に記載の化合物と接触させる工程を含む、ヒストンデアセチラーゼを阻害する方法。
【請求項67】
前記ヒストンデアセチラーゼが精製されている請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記ヒストンデアセチラーゼが細胞中にある請求項66に記載の方法。
【請求項69】
前記ヒストンデアセチラーゼがHDAC6である請求項66に記載の方法。
【請求項70】
治療上有効量の請求項1〜54のいずれか1項に記載の化合物を被験体に投与する工程を含む、増殖障害を持つ被験体を治療する方法。
【請求項71】
前記被験体が哺乳動物である請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記被験体がヒトである請求項70に記載の方法。
【請求項73】
前記増殖障害が癌である請求項70、71、または72に記載の方法。
【請求項74】
前記増殖障害が炎症性疾患である請求項70、71、または72に記載の方法。
【請求項75】
ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)の阻害剤を同定する方法であって、
試験化合物を提供する工程;
標的基質の存在下で、該試験化合物をヒストンデアセチラーゼ(HDAC)と接触させる工程であって、ここで、該標的基質の脱アセチル化形態はトリプシンによって切断されて、蛍光プローブを放出させる、工程;次いで、
該放出された蛍光プローブの蛍光を測定する工程;
を含む、方法。
【請求項76】
前記HDACはHDAC6である請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記標的基質がアセチル化されたリジン残基を含む請求項75または76に記載の方法。
【請求項78】
前記接触させる工程が、前記試験化合物を少なくとも2つのヒストンデアセチラーゼと接触させることを含む請求項75に記載の方法。
【請求項79】
前記蛍光プローブが式:
【化50】
である請求項75、76、または78に記載の方法。
【請求項80】
請求項1に記載の化合物を調製する方法であって、
式:
【化51】
の二官能性化合物であって、式中、
Lはリンカーであり;そして
Xは脱離基である、
二官能性化合物を式:
H−Nu−A
の求核試薬であって、式中、
Nuは求核試薬であり;
Aはヒストンデアセチラーゼを阻害する官能基を含む、
求核試薬と適当な条件下で反応させて、式:
【化52】
の化合物を形成する工程を含む、方法。
【請求項81】
前記反応させる工程が、前記二官能性化合物を少なくとも2当量の求核試薬と反応させることを含む請求項80に記載の方法。
【請求項82】
請求項1に記載の化合物を調製する方法であって、
式:
【化53】
の二官能性化合物であって、式中、Lはリンカーである二官能性化合物を式:
【化54】
のアルキンであって、式中、Aはヒストンデアセチラーゼを阻害する官能基を含むアルキンと適当な条件下で反応させて、式:
【化55】
の化合物を形成する工程を含む、方法。
【請求項83】
前記反応させる工程が、前記二官能性化合物を少なくとも2当量のアルキンと反応させることを含む請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記反応させる工程が、銅(I)の存在下で反応させることを含む請求項82または83に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14A】
【図14B】
【図14C】
【図14D】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14A】
【図14B】
【図14C】
【図14D】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公表番号】特表2009−526864(P2009−526864A)
【公表日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−555470(P2008−555470)
【出願日】平成19年2月14日(2007.2.14)
【国際出願番号】PCT/US2007/062145
【国際公開番号】WO2008/091349
【国際公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願人】(502072134)プレジデント アンド フェロウズ オブ ハーバード カレッジ (92)
【氏名又は名称原語表記】President and Fellows of Harvard College
【出願人】(592090692)ダナ ファーバー キャンサー インスティテュート (20)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年2月14日(2007.2.14)
【国際出願番号】PCT/US2007/062145
【国際公開番号】WO2008/091349
【国際公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願人】(502072134)プレジデント アンド フェロウズ オブ ハーバード カレッジ (92)
【氏名又は名称原語表記】President and Fellows of Harvard College
【出願人】(592090692)ダナ ファーバー キャンサー インスティテュート (20)
【Fターム(参考)】
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