説明

交通情報伝達システムおよび緊急車両報知システム

【課題】
前方の車両に届く程度の弱い出力の信号を用いて、何台も離れた車両に緊急車両接近を報知することができる緊急車両報知システムを提供する。
【解決手段】
緊急車両11はその前方に走行している一般車両12に緊急車両11の接近を報知する緊急車両接近信号を送信する。緊急車両11からの緊急車両接近信号を受信した一般車両12は、前方に走行している一般車両13に緊急車両11の接近を知らせる緊急車両接近信号を送信する。一般車両13はさらに前方を走行している一般車両に緊急車両11の接近を知らせる緊急車両接近信号を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は交通情報を知らせる交通情報伝達システムに関し、特に緊急車両の接近を知らせる緊急車両報知システムに用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
緊急車両は目的地に一刻も早く到達するために一般車両に対して優先的に道路を通過する。優先的に通行するためには緊急車両が追い越せるように一般車両は道を開けなくてはならない。そのために緊急車両は接近を知らせるためにサイレンを鳴らしたり警告灯を点灯させたりする。しかし、近年の車両の密閉度向上による防音効果向上のため、緊急車両のサイレンの音が聞こえにくくなっており、緊急車両の接近がわからない場合がある。このため、サイレンや警告灯以外の方法により緊急車両の接近を知らせる方法が開発されてきた。
【0003】
緊急車両の接近を知らせる方法として緊急車両から電波を発信して緊急車両の接近を知らせる方法が知られている(特許文献1)。また、超音波によるパルス信号によって緊急車両の接近を知らせる方法が知られている(特許文献2)。その他、GPS(Global Positioning System)を利用して緊急車両の位置を検知して緊急車両に搭載されたVICS(道路交通情報通信システム)送信機を利用して一般車両に緊急車両の位置を知らせる方法がある。(特許文献3)。
【特許文献1】特開平10−67278号公報
【特許文献2】特開2001−134894号公報
【特許文献3】特開2000−172988号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1〜3に開示されている発明は、緊急車両から無線電波や超音波などを利用して緊急車両の接近をそれぞれの車両に直接知らせるため、無線電波や超音波などの出力を大きくしなくてはならず、大出力の送信器が必要となる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)請求項1の発明による交通情報伝達システムは、他の車両から送信された交通情報を受信し、受信した交通情報をさらに別の他の車両に送信する送受信手段を有する複数の車両同士が、リレー式に他の車両から受信した交通情報をさらに別の他の車両に送信することによって交通情報を伝達することを特徴とする。
(2)請求項2の発明は、緊急車両から一般車両へ緊急車両接近信号を送信する緊急車両報知システムにおいて、緊急車両は、一般車両に対して緊急車両接近信号を送信する第1の緊急車両接近信号送信手段を有し、一般車両は、緊急車両接近信号を受信する第1の緊急車両接近信号受信手段と、緊急車両接近信号を受信するとさらに別の他の一般車両に対して緊急車両接近信号を送信する第2の緊急車両接近信号送信手段とを有することを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項2の緊急車両報知システムにおいて、緊急車両接近信号には、緊急車両接近信号を送受信した車両の台数に関するカウント情報が付加され、一般車両は、車両の台数が所定値未満のカウント情報が付加された緊急車両接近信号を受信したときは緊急車両接近信号を送信し、車両の台数が所定値以上のカウント情報が付加された緊急車両接近信号を受信したときは、緊急車両接近信号を送信しないことを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項2または3に記載された緊急車両報知システムにおいて、緊急車両は、追い越した一般車両に対して、緊急車両接近信号の送信を止める解除信号を送信するとともに、一般車両は、解除信号を受信すると緊急車両接近信号の送信を中止することを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、請求項2乃至4のいずれか一項に記載された緊急車両報知システムにおいて、緊急車両接近信号を受信する受信手段と、受信手段で受信した緊急車両接近信号を送信する送信手段とを有する中継装置を有し、一般車両は、受信した緊急車両接近信号を中継装置に対して送信するとともに、中継装置から送信された緊急車両接近信号を受信すると緊急車両接近信号を他の車両に送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、近接して走行する前方または後方の車両に届く程度の弱い出力の信号を用いて、何台も離れた車両に交通情報や緊急車両接近を報知することができ、小型、低コストのシステムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明による交通情報伝送システムの一実施の形態である緊急車両報知システムを以下に説明する。この緊急車両報知システムは、前方を走行している一般車両(緊急車両以外の車両をいう)に緊急車両の接近を報知するものである。
【0008】
図1に本発明の緊急車両報知システムによる信号の流れを示す。緊急車両11は、その前方を走行している一般車両12に向けて緊急車両11の接近を報知する緊急車両接近信号を無線電波により送信する。すなわち、緊急車両11は、緊急車両接近信号を車両前方に送信する送信装置を搭載している。緊急車両11から緊急車両接近信号を受信した一般車両12は、すぐ前を走行している一般車両13に向けて緊急車両11の接近を知らせる緊急車両接近信号を送信する。さらに一般車両13は前方を走行している不図示の一般車両に緊急車両11の接近を知らせる緊急車両接近信号を送信する。すなわち、一般車両は、緊急車両接近信号を受信する受信機と、受信した緊急車両接近信号を送信する送信機を搭載している。
【0009】
それぞれの車両が、後方車両からの緊急車両接近を知らせる緊急車両接近信号を受信したとき、前方車両に緊急車両接近信号を送信することを繰り返すことによって、緊急車両11から何台も離れた一般車両に緊急車両11の接近を知らせることができる。
【0010】
図2(a)は一般車両12、13に搭載される通信装置30の一例を示すブロック図である。この通信装置20は、制御端末21と、受信装置22と、送信装置23とを備えている。制御端末21は、受信装置22の受信内容をモニタ21aに表示する機能と、緊急車両接近信号の送受信を制御する機能とを有する。受信装置22は、後続車両から送信される緊急車両接近信号を受信して制御端末21へ送信する。送信装置23は、制御端末21の制御の下で、緊急車両接近信号を受信したときに前方へ緊急車両接近信号を送信する。制御端末21は車両の居住空間、たとえば、運転席のインストルメントパネルに設置され、受信装置22は、車両の後部に設置され、送信装置23は車両の前部に設置される。
【0011】
通信装置20で行われる処理を図3のフローチャートを参照して説明する。この処理は、制御端末21のCPUでプログラムを実行して行われる。緊急車両接近信号が受信装置22で受信されたことを判定すると、ステップS301が肯定されてステップS302に進み、モニタ21aに緊急車両が接近していることを表示する。ステップS303では、緊急車両接近信号を前方の車両へ送信するように送信装置23を制御する。このような構成により、後方車両から受信した緊急車両接近信号を前方の一般車両に報知することができる。
【0012】
図4は、緊急車両11から6台前方を走行する一般車両17に対する緊急車両接近信号の流れを示す。図中の黒矢印は緊急車両接近信号の流れを示している。緊急車両11は前方の車両12に緊急車両接近信号を送信し、車両12は車両13へ、車両13は車両14へのように、6台前方を走っている一般車両17に緊急車両の接近を知らせることができる。
【0013】
このような緊急車両報知システムによれば、出力の小さな装置で緊急車両から何台も離れた一般車両に緊急車両の接近を知らせることができるという作用効果が得られる。
【0014】
図2(b)に示すように、車室内に設けられた制御端末21で制御され、車両後方からの緊急車両接近信号を受信し、その信号を車両前方へ送信する送受信装置24を車両の上部に設置してもよい。このような通信装置20によっても、後方の緊急車両あるいは一般車両から受信した緊急車両接近信号を前方の一般車両に次々に報知することができる。
【0015】
以上の説明は、緊急車両接近信号を次々に前方走行車両にリレー方式で伝送することより小出力、すなわち直前を走行する先行車両に信号を送信できる程度の小さな出力パワーの通信装置を用いて、緊急車両から数百メートル離れた一般車両へ緊急車両接近信号を報知できる原理的な説明である。以下、図4〜図7を参照して交差点を側方から進入する車両などに対して効果的に緊急車両接近信号を報知するシステムについて説明する。
【0016】
図4に示すように、緊急車両11が交差点を通過する場合、その交差点に左側方から進入してくる一般車両18,19や、右側方から進入してくる一般車両110,111にも緊急車両接近を報知する必要がある。そこで、交差点の四隅に中継装置41a〜41dを設ける。図5に示すように中継装置41aは送受信部と制御部とを有し、支柱44の上部に設置されている。
【0017】
また、この実施の形態の緊急車両報知システムでは、図6に示すように、車両前部および車両後部にそれぞれ送受信装置62,63を設けた通信装置60を各一般車両に搭載する。
【0018】
図4に示すように、交差点において左側方から進入する車両18,19に対して中継装置41aを介して緊急車両接近信号を次のように送信する。図4から明らかなように、一般車両15は、後方から緊急車両11が走行してくる車線上の車両であり、交差点を通過使用とする現時点では既に緊急車両接近信号を後続の一般車両14から受信している。この一般車両15は前方に緊急車両接近信号を送信し、この信号は車両16で受信されるとともに、中継装置41aでも受信される。緊急車両接近信号を受信した中継装置41aは、左方向から交差点に入ってくる一般車両18に緊急車両接近信号を送信する。そして、一般車両18は、緊急車両接近信号を受信すると、その後方の車両19に緊急車両接近信号を送信する。さらに、一般車両19はその後方の一般車両(不図示)へ緊急車両接近信号を送信する。
【0019】
交差点を左方向から進入してくる車両について緊急車両接近信号の順次の受け渡しについて説明したが、交差点を右方向から進入してくる一般車両110,111に対しては次のように緊急車両接近を報知する。図4に示すように、中継装置41bは一般車両13から緊急車両接近信号を受信すると、その信号を中継装置41cに送信する。そして中継装置41cは緊急車両接近信号を一般車両110に向けて送信する。一般車両110は中継装置41cからの緊急車両接近信号を受信し、後続の一般車両111に緊急車両接近信号を送信し、一般車両111からその後方の一般車両(不図示)に緊急車両接近信号を送信することにより、交差点から何台も離れた車両に緊急車両の交差点への接近を報知することができる。
【0020】
このような緊急車両報知システムによれば、緊急車両が交差点を通過する場合、緊急車両が走行している車線へ左右から進入してくる何台も離れた一般車両に対しても、出力の小さな装置で緊急車両から緊急車両の接近を知らせることができるという作用効果が得られる。
【0021】
次に図7を参照して、本発明による緊急車両報知システムの他の実施の形態について説明する。上述したように、緊急車両は前方の複数台の車両に次々に緊急車両接近信号を送信するものである。そのため、緊急車両接近を報知する必要のない、かなり前方の一般車両にまで緊急車両接近の情報が届いてしまうという問題点がある。
【0022】
このような問題は、図7に示すように、車両間で送受信される情報にカウント情報を付加して、報知する必要のない前方車両にまで緊急車両接近の情報が届くことを防止すればよい。一般車両72〜74は、緊急車両接近情報と共に後方の車両からカウント情報を受信すると、前方の車両に対して、受信したカウント値に1プラスしたカウント情報を送る。そしてカウント値Nのカウント情報が付加された緊急車両接近信号を受信した一般車両75は、前方車両に緊急車両接近信号を送信しないようにする。
【0023】
例えば、緊急車両71からカウント値1の情報が付加された緊急車両接近信号を受信した一般車両72は、カウント値2の情報を付加した緊急車両接近信号を前方の一般車両73に送る。そして一般車両73は、前方車両にカウント値3の情報を付加した緊急車両接近信号を前方の一般車両(不図示)へ送信する。これを繰り返すことにより、一般車両74はカウント値N−1のカウント情報を付加した緊急車両接近信号を受信し、一般車両75にカウント値Nのカウント情報を付加した緊急車両接近信号を前方へ送信する。一般車両75は、カウント値Nが付加された緊急車両接近信号を受信するので、前方に緊急車両接近を知らせる信号を送信しない。これで、緊急車両の接近情報は一般車両75で止まることになる。このようにすることによって、特に新たな設備を設けることなく、緊急車両接近情報が関係のない遠方まで届いてしまうということを防止できる。
【0024】
図8は、この実施の形態で使用される通信装置の処理手順を説明するフローチャートである。ステップS801で一般車両がカウント値Cが付加された緊急車両接近信号を受信する。ステップS802でカウント値CがC=Nであるか判定する。C=Nの場合は、ステップS803へ進み、緊急車両接近信号の送信を禁止する。一方、C=Nでない場合はステップS804に進み、C+1の値をカウント値Cとし、ステップS805で、すぐ前方の車両にカウント値Cを付加した緊急車両接近信号を送信する。
【0025】
このような緊急車両報知システムによれば、緊急車両の接近を報知する必要のない一般車両まで緊急車両接近情報が届かないように、緊急車両接近を報知する範囲を調整することができるという作用効果が得られる。
【0026】
図9,10を参照して、本発明による緊急車両報知システムのさらに他の実施の形態について説明する。図9は、緊急車両91が一般車両93を追い抜いた状況を示している。緊急車両に追い抜かれる前に一般車両93は緊急車両接近信号を受信し、一般車両93は、緊急車両接近信号を車両の前方、後方に緊急車両接近信号を送信している。しかし、緊急車両91に追い抜かれた後は緊急車両接近信号を前後の車両へ送信する必要はない。このため、緊急車両91は、追い抜いた一般車両93に対して緊急車両接近信号を解除する信号を送信する必要がある。
【0027】
図10は通信装置のその処理手順を示すフローチャートである。図3と同様の箇所には同一の符号を付して相違点を主に説明する。緊急車両91は常時に車両後方に解除信号を送信している。ステップS101において、一般車両93が解除信号を受信したことを判定すると、ステップS102において緊急車両接近信号の送信を禁止する。このようにすることによって、緊急車両が通過した後は速やかに一般車両は通常の走行状態に戻ることができ、交通の流れが円滑になる。
【0028】
以上説明した実施形態では、車々間無線信号により、緊急車両接近信号を送受信するようにしたが、前方もしくは後方車両に緊急車両接近信号を送信できる手段であれば、無線信号に限定されず、ミリ波信号、光信号などを用いてもよいし、ETC端末機器を用いてもよい。また、無線信号の到達距離は、すぐ前方を走行している車両に届く範囲でよく、たとえば、50mを想定した出力の送信機を用いればよい。しかし、一般には、50mを越えると大出力送信機が必要となるので、装置が大掛かりになるので好ましくない。
【0029】
以上では、緊急車両接近信号を無線通信により前方、もしくは後方に順番にリレー通信するようにしたが、ナビゲーション装置との連携を図って、緊急車両が通過する経路、緊急車両の目的地などの情報をナビゲーション装置のモニタ画面上に表示するようにしてもよい。
【0030】
また以上では、交差点の中継装置を介して、左右から進入してくる一般車両に緊急車両接近信号を送信したが、緊急車両接近信号の送信範囲を横方向に広げることによって直接左右から進入してくる一般車両に送信してもよい。前方方向のみに送信するに比べて送信装置に出力を要するが、中継装置を設ける必要がないという利点がある。
【0031】
また以上では、すぐ前方または後方の車両から緊急車両接近信号を受信し、すぐ前方または後方の車両へ緊急車両接近信号を送信したが、すぐ前方または後方の車両が本願発明のシステムのための通信装置を搭載していない場合もあるので、1〜5台の本願発明のシステムのための通信装置を搭載していない車両を越えて緊急車両接近信号を送受信してもよい。
【0032】
また以上では、緊急車両接近を一般車両に報知するシステムについて説明したが、事故発生による道路封鎖、降雪、路面凍結、強風などの緊急情報を前方の車両から後方の車両に次々にリレー通信するシステムにも本発明を適用することができる。
【0033】
特許請求の範囲と実施例との対応関係を説明する。
請求項1の発明における「交通情報」は、緊急車両の接近、事故発生による道路封鎖、降雪、路面凍結、強風などの緊急情報に対応する。
請求項2の発明における「第1の緊急車両接近信号送信手段」は、緊急車両11に搭載した通信装置であり、「第1の緊急車両接近信号受信手段」は、一般車両12等に搭載した受信機に対応する。「第2の緊急車両接近信号送信手段」は、一般車両12等に搭載した送信機に対応する。請求項5の「中継装置」は、中継装置41a〜41dに対応する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の緊急車両報知システムの一実施形態を示す図である。
【図2】本発明のための後方受信前方送信の通信装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明のための通信装置の動作を説明するフローチャートである。
【図4】各車両間の緊急車両接近信号の流れを示す図である。
【図5】交差点で左方向から進入する一般車両に緊急車両接近信号を送信するための構成を示す図である。
【図6】本発明のための前方送受信後方送受信の通信装置の構成を示すブロック図である。
【図7】緊急車両接近信号にカウント値を付加するシステムについて説明する図である。
【図8】カウント値を付加した緊急車両接近信号を受信したときの通信装置の動作を説明するフローチャートである。
【図9】緊急車両が一般車両を追い越した際の緊急車両接近信号を解除するシステムを説明する図である。
【図10】緊急車両接近信号を解除する信号を受信したときの通信装置の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0035】
11 緊急車両
12,13 一般車両
21 制御端末
22 受信装置
23 送信装置
41a,41b,41c,41d 中継装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他の車両から送信された交通情報を受信し、受信した交通情報をさらに別の他の車両に送信する送受信手段を有する複数の車両同士が、リレー式に他の車両から受信した交通情報をさらに別の他の車両に送信することによって交通情報を伝達することを特徴とする交通情報伝達システム。
【請求項2】
緊急車両から一般車両へ緊急車両接近信号を送信する緊急車両報知システムにおいて、
前記緊急車両は、一般車両に対して緊急車両接近信号を送信する第1の緊急車両接近信号送信手段を有し、
前記一般車両は、前記緊急車両接近信号を受信する第1の緊急車両接近信号受信手段と、前記緊急車両接近信号を受信するとさらに別の他の一般車両に対して前記緊急車両接近信号を送信する第2の緊急車両接近信号送信手段とを有することを特徴とする緊急車両報知システム。
【請求項3】
請求項2の緊急車両報知システムにおいて、
前記緊急車両接近信号には、前記緊急車両接近信号を送受信した車両の台数に関するカウント情報が付加され、
前記一般車両は、前記車両の台数が所定値未満のカウント情報が付加された緊急車両接近信号を受信したときは前記緊急車両接近信号を送信し、前記車両の台数が所定値以上のカウント情報が付加された緊急車両接近信号を受信したときは、前記緊急車両接近信号を送信しないことを特徴とする緊急車両報知システム。
【請求項4】
請求項2または3に記載された緊急車両報知システムにおいて、
前記緊急車両は、追い越した一般車両に対して、前記緊急車両接近信号の送信を止める解除信号を送信するとともに、
前記一般車両は、前記解除信号を受信すると緊急車両接近信号の送信を中止することを特徴とする緊急車両報知システム。
【請求項5】
請求項2乃至4のいずれか一項に記載された緊急車両報知システムにおいて、
前記緊急車両接近信号を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した緊急車両接近信号を送信する送信手段とを有する中継装置を有し、
前記一般車両は、前記受信した緊急車両接近信号を前記中継装置に対して送信するとともに、前記中継装置から送信された前記緊急車両接近信号を受信すると前記緊急車両接近信号を他の車両に送信することを特徴とする緊急車両報知システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−65556(P2006−65556A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−246724(P2004−246724)
【出願日】平成16年8月26日(2004.8.26)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】