説明

加熱調理器

【課題】載置部材の異常な温度上昇を防止し、加熱効率を良好に維持すると共に、容器からこぼれた煮汁などの清掃が容易な加熱調理器を提供する。
【解決手段】鍋11の底面には、載置部材6の上面に当接可能なエンボス12を形成する。載置部材6の上面を可及的に平坦状にすることができるので、鍋11から煮汁などがこぼれても、載置部材6の上面を隅々まで容易に清掃できる。また、鍋11を誘導加熱コイル2で電磁誘導加熱するので、載置部材6との接触状態に左右されず、鍋11を良好に加熱できると共に、載置部材6が異常に温度上昇する虞れもない。しかも、こぼれた煮汁が載置部材6の上面で直ぐに固まったりせず、この点でも加熱調理器しての清掃性が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主にコンビニエンスストアー(以下、CVSという)などに設置される加熱調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、CVSなどで調理物を加熱して販売するための加熱調理器が、たとえば特許文献1などで知られている。この種の加熱調理器は、加熱手段を接合した載置部材に、容器を載せて加熱するとともに、温度検知部によって容器の温度を監視し、容器を加熱して販売を行なっている。
【特許文献1】特開平11−18940号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記構成の販売用の加熱調理器では、加熱手段を接合した載置部材を加熱し、熱伝導により容器を加熱する方式(ヒータ式)なので、載置部材と容器との接触状態により熱効率が左右され、容器の載置部材接触面に対する寸法精度が高く要求される。また、使用に伴ない容器の変形や汚れが発生したり、容器と載置部材との間に煮汁の蒸発残渣物などによる堆積や異物の挟み込みなどが発生したりすると、熱効率が極端に低下するだけでなく、容器の載置部材が異常に温度上昇して、加熱手段の断線や載置部材の変形などを引き起こす。
【0004】
また、温度検知部は、所定の圧力で容器に接触して容器の温度を正確に検知するように付勢されており、容器からこぼれた煮汁が蒸発して固まると、当該温度検知部が動作不良になって、容器内の温度を正確に検知できない場合が多い。さらに、こぼれた煮汁は高温の載置部材やその周囲で固形分が固まり、長時間の使用によって汚れがこびり付いて、布で拭いても容易に取れなくなり、不衛生になる。そのため、使用中に容器から煮汁がこぼれても、容器の温度を正確に検出でき、汚れも簡単に清掃できる加熱調理器の出現が望まれていた。
【0005】
また、特に近年は加熱調理器としての省エネルギー化が求められているが、従来のような容器の周囲に設けられた枠体や、容器を覆う蓋であると、容器内で加熱された被調理物が直ぐに冷えてしまい、そのような要求に十分応えることができなかった。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑み、載置部材の異常な温度上昇を防止し、加熱効率を良好に維持すると共に、容器からこぼれた煮汁などの清掃が容易な加熱調理器を提供することを、その第1の目的とする。
【0007】
また、本発明の第2の目的は、容器に対する温度制御を正確に行なうことができる加熱調理器を提供することにある。
【0008】
また、本発明の第3の目的は、容器からの熱の逃げを極力防ぎ、省エネルギー効果の高い加熱調理器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の請求項1における加熱調理器では、容器を安定に載せるための突部を載置部材に設けるのではなく、容器に脚としてエンボス形成するので、載置部材の上面を可及的に平坦状にすることができる。これにより、容器から煮汁などがこぼれても、載置部材の上面を隅々まで容易に清掃ができる。また、容器を加熱手段で電磁誘導加熱するので、容器の変形や汚れが生じた場合でも、載置部材との接触状態に左右されず、容器を良好に加熱できると共に、従来のように載置部材をヒータで直接加熱する必要がなく、載置部材が異常に温度上昇する虞れもない。しかも、こぼれた煮汁が載置部材の上面で直ぐに固まったりしないので、この点でも加熱調理器しての清掃性が向上する。
【0010】
本発明の請求項2における加熱調理器では、載置部材の上面の清掃性が向上しているので、当該載置部材に温度の検出部を設けた場合に、こぼれた煮汁を直ぐに拭き取って、容器に対する温度制御を正確に行なうことができる。
【0011】
本発明の請求項3における加熱調理器では、検出部を配置した突部が容器に向けて突出しているので、容器の温度を精度よく検出できると共に、突部を除く載置部材を平坦に形成でき、この載置部材にこぼれた煮汁などを極力残さずに拭き取ることができる。
【0012】
本発明の請求項4における加熱調理器では、載置部材に検出部を配置するための段差部や突部が設けられておらず、その所定面を平坦に形成しているので、載置部材にこぼれた煮汁などを残さずに、極めて容易に拭き取ることが可能になる。
【0013】
本発明の請求項5における加熱調理器では、容器を覆う蓋に断熱材を設けることで、容器から蓋を通しての熱の逃げを抑制して、省エネルギー効果を高めることが可能になる。
【0014】
本発明の請求項6における加熱調理器では、極めて断熱効果の高い真空断熱材で断熱材が構成されるので、容器から蓋を通しての熱の逃げを極力防止することが可能になる。
【0015】
本発明の請求項7における加熱調理器では、容器の周囲にある木枠に断熱材を設けることで、従来からの木枠を用いつつ、容器から木枠を通しての熱の逃げを抑制して、省エネルギー効果を高めることが可能になる。
【0016】
本発明の請求項8における加熱調理器では、極めて断熱効果の高い真空断熱材で断熱材が構成されるので、容器から木枠を通しての熱の逃げを極力防止することが可能になる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の請求項1における加熱調理器によれば、載置部材の異常な温度上昇を防止し、加熱効率を良好に維持すると共に、容器からこぼれた煮汁などの清掃を容易に行なうことができる。
【0018】
本発明の請求項2における加熱調理器によれば、容器に対する温度制御を正確に行なうことができる。
【0019】
本発明の請求項3における加熱調理器によれば、突部を除く載置部材を平坦に形成することで、当該載置部材にこぼれた煮汁などを極力残さずに拭き取ることができる。
【0020】
本発明の請求項4における加熱調理器によれば、載置部材にこぼれた煮汁などを残さずに、極めて容易に拭き取ることが可能になる。
【0021】
本発明の請求項5における加熱調理器によれば、容器から蓋を通しての熱の逃げを抑制して、省エネルギー効果を高めることができる。
【0022】
本発明の請求項6における加熱調理器によれば、容器から蓋を通しての熱の逃げを極力防止することが可能になる。
【0023】
本発明の請求項7における加熱調理器によれば、容器から木枠を通しての熱の逃げを抑制して、省エネルギー効果を高めることができる。
【0024】
本発明の請求項8における加熱調理器によれば、容器から木枠を通しての熱の逃げを極力防止することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明におけるおでん販売用の加熱調理器の一実施例について、添付図面を参照しながら説明する。加熱調理器の全体図を表わした図1〜図3において、1は本体の外郭をなす箱型の架台、2は磁束を発生するコイルである電磁誘導コイルで、この電磁誘導コイル2は架台1の上面に設けた耐熱樹脂製のコイルベース3に支持される。また、4は前記架台1の外周を覆うようにして設けられた耐熱樹脂製の上ケースであり、この上ケース4に前記コイルベース3が取付けられている。上ケース4の中央部には、前記電磁誘導コイル2やコイルベース3が配置され、この上ケース4の中央開口を覆うように、平板状の天板5が設けられる。そして、この上ケース4と天板5とにより、後述する鍋11が載る載置部材6を構成する。
【0026】
鍋11は、電磁特性がよく、且つ耐腐食性を向上させたフェライト系ステンレスからなり、おでんの具やだし汁などの被調理物を何時でも出し入れできるように、上部を開口した有底状に形成される。また、鍋11の底面には、外方に突出したエンボス12が複数形成される。これらの各エンボス12は、何れも前記載置部材6の上面に形成した凹凸のない平坦面6Aに当接するようになっている。さらに13は、電磁誘導コイル2の下側に配設されたフェライトコアであり、当該フェライトコア13は電磁誘導コイル2から発生する磁束を整え、磁束を鍋11に有効に伝えるためのものである。
【0027】
15は、鍋11の底面に当接するように、前記上ケース4の上面から突出して設けた感熱部である。この感熱部15は、載置部材6の上面に突部として形成されたもので、感熱部15の高さ方向の寸法は、前記エンボス12の高さ寸法と同じく、載置部材6の平坦面6Aを基準として例えば2mmに形成される。載置部材6に設けられた温度センサ16は、鍋11の温度を精度よく検出するために、弾性部材であるバネ17により感熱部15の下面に常時押し当てられている。そして、感熱部15は前記鍋11に設けられたエンボス12と共に、お互いが突き合わないように三点で鍋11を支持しており(図3参照)、これにより載置部材6の実質的な上面である平坦面6Aと鍋11の底面との間に、所定の隙間が形成される。
【0028】
なお、エンボス12と感熱部15は、図3に示すような位置関係に限定されるものではない。例えば、図4に示すように、矩形状をなす鍋11の底面の四隅に、脚としてのエンボス12をそれぞれ配設すると共に、感熱部15の上面を載置部材6の上面と面一になるように(つまり、感熱部15の上面を載置部材6の平坦面6Aから突出させないように)、エンボス12に臨んで感熱部15を配置する。こうすることで、鍋11はエンボス12で載置部材6の平坦面6A上に支持され、且つ鍋11の底部から突出したエンボス12が感熱部15に直接接することで、温度センサ16により鍋11の温度を精度よく検出することができる。
【0029】
前記感熱部15は、図3および図4の何れの場合においても、従来のようにばねなどの弾性部材で鍋11に押し当てられて上下動する構造ではなく、感熱部15そのものが動かないように、載置部材6を構成する上ケース4に取付け固定される。このように、感熱部15が可動しない構造であると、感熱部15と上ケース4との隙間にシール材(図示せず)を充填することができ、万一樹脂製のカバーが破損したり、取付けなかったりした場合でも、煮汁などが隙間から侵入しないようになっている。
【0030】
架台1の内部には、電磁誘導コイル2に供給する高周波電流を供給するためのIH(電磁誘導加熱)制御回路21と、このIH制御回路21を構成する発熱部品としての制御素子を冷却するための放熱器22と、放熱器22から放出される熱を架台1の外部に放出する冷却用ファン23が各々設けられる。また、架台1の正面側には、操作および表示のための操作パネル25(図2参照)が設けられる。そして、IH制御回路21から高周波電流が電磁誘導コイル2に供給されると、電磁誘導コイル2から発生する磁界によって鍋11が自己発熱して、鍋11内に収容した被調理物の煮込みや保温の各行程を実行する。その際、課鍋11内の温度を制御する制御手段としてのIH制御回路21は、内蔵するプログラムシーケンスにより、被調理物であるおでんの煮込みが終了すると、自動的に保温に切り替わるように構成されている。
【0031】
加熱調理器の正面図を示す図2において、操作パネル25は、電源プラグ(図示せず)が差し込まれるコンセントからの商用電源を投入または遮断する電源スイッチ27と、前記温度センサ16で検出した鍋11の温度を表示したり、IH制御回路21が異常と判断した時に、どのような異常であるのかをエラー状態として表示したりするLCD表示部28と、制御中の行程を点灯す表示するランプ表示部29と、を備えて構成される。なお、表示手段としてのLCD表示部28やランプ表示部29は、LCDやランプ以外の各種表示器を用いてもよい。
【0032】
再度図1に戻り、本実施例における加熱調理器は、載置部材6に載置された鍋11の上面開口に、取手31付きの着脱自在な蓋32が設けられると共に、鍋11の側面全周を囲うように、枠体である木枠33が設けられる。これらの蓋32や木枠33は、食品衛生法で適法範囲内にある樹脂製でもよいが、ここでは木製のものを使用している。また、蓋32や木枠33の内部には、鍋11からの熱の逃げを抑制するために、発泡ウレタンなどの断熱材34が配設される。特に鍋11からの熱の逃げを効果的に防止するには、グラスウールなどの芯材をシート材の内部に圧縮真空状態で収容してなる真空断熱パネルを、こうした断熱材34として用いるのが好ましい。
【0033】
上記構成において、鍋11を載置部材6の上面に載せると、鍋11の底面に形成したエンボス12が載置部材6の平坦面6A上に当接すると共に、このエンボス12を設けていない鍋11の底面の部分に、載置部材6の平坦面6Aから突出した感熱部15が当接して、鍋11が若干の隙間を有した状態で、載置部材6の上面に支持される。この状態で、おでんの具やだし汁などの被調理物を鍋11の上面開口から投入し、蓋32を鍋11の上面に載せて、電源スイッチ27を押動操作すると、IH制御回路21に予め組み込まれた制御シーケンスにしたがって、鍋11内の温度を温度センサ16からの検出信号に基づき監視しながら、電磁誘導コイル2の駆動を制御し、煮込みから保温に至る一連の加熱行程を実行する。
【0034】
このような加熱行程の途中で、例えば鍋11から煮汁がこぼれたりすると、この煮汁は載置部材6の上面へと流れ落ちる。しかし、載置部材6の上面は感熱部15を除いて平坦で、しかもこの感熱部15は、載置部材6の平坦面6Aよりエンボス12と同じ高さ寸法程度の僅かにしか突出していないので、感熱部15周辺に煮汁が残ることなく、布巾などで加熱部材6の上面全体をスムーズにまんべんなく清掃することができる。また、加熱手段である電磁誘導コイル2は、当該電磁誘導コイル2から発生する交番磁界によって鍋11を直接加熱するものなので、載置部材6が直接加熱されず、また、鍋11と載置部材6との間には隙間が形成されていて、鍋11からの熱が載置部材6全体に極力伝わらないようになっているので、載置部材6の上面に流れ落ちた煮汁が固形化するのを防止して、汚れを拭き取り易くすることができる。
【0035】
また、鍋11内の煮込みや保温中には、鍋11の側面から発生する熱が、木枠33の内部に設けた断熱材34によって封じ込められると共に、鍋11の上面から発生する熱も、蓋体32の内部に設けた別な断熱材34によって封じ込められ、鍋11全体の断熱性を維持することができる。この場合、断熱材としてより高性能な真空断熱パネルを使用することにより、顕著な断熱効果が得られ、加熱保温器として省エネルギー性を向上させることが可能になる。
【0036】
以上のように、本実施例では、被調理物を収容する容器としての鍋11と、鍋11を載置する載置部材6と、鍋11の蓋32と、鍋11の周りにある木枠33と、加熱手段としての電磁誘導コイル2とを備え、電磁誘導コイル2からの交番磁界により鍋11を電磁誘導加熱する構成とし、鍋11の底面に載置部材6の上面に当接可能な脚すなわちエンボス12を、エンボス加工を施すことにより形成している。
【0037】
このようにすると、鍋11を安定に載せるための突部を載置部材6に設けるのではなく、鍋11に脚としてのエンボス12を形成するので、載置部材6の上面を可及的に平坦状にすることができる。これにより、鍋11から煮汁などがこぼれても、載置部材6の上面を隅々まで容易に清掃ができる。また、鍋11を電磁誘導コイル2で電磁誘導加熱するので、鍋11の変形や汚れが生じた場合でも、載置部材6との接触状態に左右されず、鍋11を良好に加熱できると共に、従来のように載置部材6をヒータで直接加熱する必要がなく、載置部材6が異常に温度上昇する虞れもない。しかも、こぼれた煮汁が載置部材6の上面で直ぐに固まったりしないので、この点でも加熱調理器しての清掃性が向上する。
【0038】
また本実施例では、前記載置部材6に鍋11の温度を検出するための検出部としての温度センサ16を設けている。この場合、載置部材6の上面の清掃性が上述の理由により向上しているので、載置部材6に温度センサ16を設けた場合に、こぼれた煮汁を直ぐに拭き取って、鍋11に対する温度制御を正確に行なうことができる。
【0039】
この場合、載置部材6の上面に形成した段差状の突部たる感熱部15に、温度センサ16を配置してもよい。温度センサ16を配置した感熱部15が鍋11に向けて突出しているので、鍋11の温度を精度よく検出できると共に、感熱部15を除く載置部材6の上面を平坦に形成でき、この載置部材6の上面にこぼれた煮汁などを極力残さずに拭き取ることができる。
【0040】
また代わりとして、別な変形例で説明したように、載置部材6の所定面である上面全体を平坦に形成し、この載置部材6の上面の一部に温度センサ16が当接する感熱部15を設けてもよい。こうすると、載置部材6の上面に温度センサ16を配置するための段差部や突部が設けられておらず、その所定面である全体を平坦に形成しているので、載置部材6の上面にこぼれた煮汁などを残さずに、極めて容易に拭き取ることが可能になる。
【0041】
また本実施例では、鍋11の上面開口を覆う蓋32に断熱材34を設けている。鍋11を覆う蓋32に断熱材34を設けることで、鍋11から蓋32を通しての熱の逃げを抑制して、省エネルギー効果を高めることが可能になる。そして好ましくは、蓋32に設けた断熱材34を、極めて断熱効果の高い真空断熱パネルのような真空断熱材で構成することで、鍋11から蓋32を通しての熱の逃げを極力防止することが可能になる。
【0042】
また本実施例では、鍋11と、鍋11を載置する載置部材6と、鍋11の周囲に設けられた木枠33と、鍋11を電磁誘導加熱する加熱手段としての電磁誘導コイルとを備え、木枠33に断熱材34を設けている。こうすると、鍋11の周囲にある木枠33に断熱材34を設けることで、従来からの木枠33を用いつつ、鍋11から木枠33を通しての熱の逃げを抑制して、省エネルギー効果を高めることが可能になる。
【0043】
そして好ましくは、木枠33に設けた断熱材34を、極めて断熱効果の高い真空断熱パネルのような真空断熱材で構成することで、鍋11から木枠33を通しての熱の逃げを極力防止することが可能になる。
【0044】
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。例えばエンボス12や感熱部15の位置や突出高さは、実施例中のものに限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の一実施例における加熱調理器の全体断面図である。
【図2】同上、加熱調理器の正面図である。
【図3】同上、加熱調理器の平面図である。
【図4】同上、図3とは別な変形例を示す加熱調理器の平面図である。
【符号の説明】
【0046】
2 電磁誘導コイル(加熱手段)
6 載置部材
11 鍋(容器)
12 エンボス(脚)
16 温度センサ(温度検出部)
32 蓋
33 木枠
34 断熱材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器と、容器を載置する載置部材と、前記容器を電磁誘導加熱する加熱手段とを備え、前記容器に脚をエンボス形成したことを特徴とする加熱調理器。
【請求項2】
前記載置部材に温度を検出する検出部を設けたことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
【請求項3】
前記載置部材に形成した突部に、温度を検出する検出部を配置したことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
【請求項4】
前記載置部材の所定面を平坦に形成したことを特徴とする請求項2記載の加熱調理器。
【請求項5】
前記容器を覆う蓋に断熱材を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の加熱調理器。
【請求項6】
前記蓋に設けた断熱材を、真空断熱材で構成したことを特徴とする請求項5記載の加熱調理器。
【請求項7】
容器と、容器を載置する載置部材と、前記容器の周囲に設けられた木枠と、前記容器を電磁誘導加熱する加熱手段とを備え、前記木枠に断熱材を設けたことを特徴とする加熱調理器。
【請求項8】
前記木枠に設けた断熱材を、真空断熱材で構成したことを特徴とする請求項7記載の加熱調理器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−79633(P2008−79633A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−259683(P2006−259683)
【出願日】平成18年9月25日(2006.9.25)
【出願人】(390010168)東芝ホームテクノ株式会社 (292)
【Fターム(参考)】