半導体装置とその製造方法
【課題】半導体基板の表裏両面間を貫通配線層で接続した半導体装置において、グランド特性や放熱性を改善する。
【解決手段】半導体装置1は貫通孔3を有する半導体基板2を備える。半導体基板2の第1の主面2aには活性層4が設けられている。貫通孔3の内壁面、活性層4で塞がれた貫通孔3の底面、および半導体基板2の第2の主面2bは絶縁層5で覆われている。貫通孔3の底面に存在する絶縁層5には第1の開口部6が設けられている。半導体基板2の第2の主面2bに存在する絶縁層5には第2の開口部7が設けられている。第1の配線層8は貫通孔3内から半導体基板2の第2の主面2bに亘って設けられている。第2の配線層9は第2の開口部7を介して第2の主面2bと接続するように設けられている。
【解決手段】半導体装置1は貫通孔3を有する半導体基板2を備える。半導体基板2の第1の主面2aには活性層4が設けられている。貫通孔3の内壁面、活性層4で塞がれた貫通孔3の底面、および半導体基板2の第2の主面2bは絶縁層5で覆われている。貫通孔3の底面に存在する絶縁層5には第1の開口部6が設けられている。半導体基板2の第2の主面2bに存在する絶縁層5には第2の開口部7が設けられている。第1の配線層8は貫通孔3内から半導体基板2の第2の主面2bに亘って設けられている。第2の配線層9は第2の開口部7を介して第2の主面2bと接続するように設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体装置とその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体集積回路を用いた半導体装置においては、半導体素子を多段に積重することが行われている。多段に積重された半導体素子間の電気的な接続には貫通接続部が適用されている。貫通接続部は半導体素子(半導体基板)の表裏両面間の電気的な接続にも適用されている。貫通接続部を有する半導体装置に関しては、半導体基板の裏面側からエッチングにより貫通孔を形成し、この貫通孔内に形成した導電体層によって、半導体基板の表面と裏面の配線層間を電気的に接続する構造が提案されている(特許文献1,2参照)。
【0003】
貫通接続部を有する半導体装置は、例えば以下のようにして作製される。まず、半導体基板をその裏面側から活性層が露出するまでエッチングして貫通孔を形成する。次いで、貫通孔の内壁面および半導体基板の裏面に、貫通孔の底面や内壁面に比べて半導体基板の裏面側の膜厚が厚くなるように絶縁膜を形成する。異方性エッチングを適用して絶縁膜をエッチバックすることによって、貫通孔の底面に存在する絶縁膜を除去して活性層を露出させる。このようにして、半導体基板の表裏両面間を接続する貫通孔を形成する。
【0004】
次に、貫通孔を介して活性層に内接するように、貫通孔の内部から半導体基板の裏面に亘る貫通配線層を形成する。貫通配線層は貫通孔内を充填しつつ、半導体基板の裏面に形成される。さらに、半導体基板の裏面を保護膜で覆った後、保護膜に貫通配線層を露出させる開口を形成し、この開口に外部接続端子を形成する。半導体装置は半導体ウェハに格子状に複数個形成され、最後に切断されて個片化される。
【0005】
従来の貫通接続部を有する半導体装置は、半導体基板の裏面が絶縁膜で覆われているため、半導体基板をグランドに接続するためには表面側の活性層や貫通配線層を介する必要がある。このため、デバイスの動作特性の向上に限界がある。さらに、半導体基板の裏面は絶縁膜と保護膜で覆われているため、半導体基板の裏面からの放熱特性にも限界があり、発熱が大きいデバイスの動作を制限してしまうという問題がある。
【0006】
さらに、半導体基板の裏面に形成された絶縁膜と半導体基板との密着性が低いと、半導体ウェハを切断して半導体装置を個片化する際に、絶縁膜が剥離するおそれがある。すなわち、半導体ウェハの切断時に半導体基板の切断面に露出した半導体基板と絶縁膜との界面から剥離が発生しやすく、これにより機械的信頼性が低下するという問題がある。
【特許文献1】特許第3186941号公報
【特許文献2】特開2007−123719号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、半導体基板の表裏両面間を貫通配線層で接続するにあたって、グランド特性や放熱性を改善した半導体装置とその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の態様に係る半導体装置は、第1の主面と、前記第1の主面とは反対側の第2の主面とを有する半導体基板と、前記第1の主面と第2の主面とを繋ぐように、前記半導体基板に設けられた貫通孔と、前記貫通孔を塞ぐように、前記半導体基板の前記第1の主面に設けられた活性層と、前記貫通孔の内壁面、前記活性層で塞がれた前記貫通孔の底面、および前記半導体基板の前記第2の主面を覆う絶縁層と、前記活性層を露出させるように、前記貫通孔の底面に存在する前記絶縁層に設けられた第1の開口部と、前記半導体基板の前記第2の主面を露出させるように、前記第2の主面に存在する前記絶縁層に設けられた第2の開口部と、前記第1の開口部を介して前記活性層と接続するように、前記貫通孔内から前記半導体基板の前記第2の主面に亘って、前記絶縁層を介して設けられた第1の配線層と、前記第2の開口部を介して前記半導体基板の前記第2の主面と接続するように、前記第2の主面に設けられた第2の配線層とを具備することを特徴としている。
【0009】
本発明の態様に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板の第1の主面に活性層を形成する工程と、前記活性層を露出させるように、前記半導体基板の前記第1の主面とは反対側の第2の主面から前記第1の主面に向けて前記半導体基板に貫通孔を形成する工程と、前記貫通孔の内壁面、前記活性層で塞がれた前記貫通孔の底面、および前記半導体基板の前記第2の主面を覆うように絶縁層を形成する工程と、前記貫通孔の底面に存在する前記絶縁層の一部を除去し、前記活性層を露出させる第1の開口部を形成する工程と、前記第2の主面上に存在する前記絶縁層の一部を除去し、前記半導体基板の前記第2の主面を露出させる第2の開口部を形成する工程と、前記貫通孔内から前記半導体基板の前記第2の主面に亘って、前記第1の開口部を介して前記活性層と接続する第1の配線層を前記絶縁層を介して形成する工程と、前記半導体基板の前記第2の主面に、前記第2の開口部を介して前記第2の主面と接続する第2の配線層を形成する工程とを具備することを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の態様に係る半導体装置とその製造方法においては、半導体基板の第2の主面を覆う絶縁層に第2の開口部を形成し、この第2の開口部を介して半導体基板の第2の主面と接続する第2の配線層を設けている。このような第2の配線層をグランド配線や放熱部材として利用することによって、デバイス特性を向上させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施形態による半導体装置を示す断面図である。図1に示す半導体装置1は半導体基板2を具備している。半導体基板2にはシリコン(Si)基板等が用いられる。半導体基板2は第1の主面2aとそれとは反対側の第2の主面2bとを有している。第1の主面(表面)2aはトランジスタ等を含む集積回路や配線、電極等の形成面となり、第2の主面(裏面)2bは外部接続端子等の形成面となる。
【0012】
半導体基板2は第1の主面2aと第2の主面2bとを繋ぐ貫通孔3を有している。半導体基板2の第1の主面2aには活性層4が形成されている。活性層4は貫通孔3の開口を塞ぐように設けられている。すなわち、活性層4は貫通孔3内に露出しており、このような活性層4で貫通孔3の底面が構成されている。活性層4はトランジスタ、抵抗、コンデンサ等の半導体素子やそれらに電気的に接続された導電層等を含むものである。
【0013】
貫通孔3の内壁面(側面)と活性層4で塞がれた貫通孔3の底面は絶縁層5で覆われている。さらに、貫通孔3の底面に存在する絶縁層5には、活性層4を露出させるように、貫通孔3の開口径より小径の第1の開口部6が設けられている。第1の開口部6は貫通孔3の底面に存在する絶縁層5の一部を除去することにより形成されている。さらに、半導体基板2の第2の主面2bに存在する絶縁層5には、第2の主面2bを露出させるように第2の開口部7が設けられている。第2の開口部7は第2の主面2bに存在する絶縁層5の一部を除去することにより形成されている。
【0014】
貫通孔3内には第1の配線層8となる導電材料が絶縁層5を介して充填されている。貫通孔3の底面に存在する絶縁層5には第1の開口部6が設けられているため、第1の配線層8は第1の開口部6を介して活性層4と接続している。第1の配線層8は貫通孔3内から半導体基板2の第2の主面2bに亘って設けられている。第1の配線層8の一部は半導体基板2の第2の主面2b上に絶縁層5を介して形成されている。第1の配線層8は半導体基板2の第1の主面2aと第2の主面2bとを接続する貫通配線層である。
【0015】
さらに、半導体基板2の第2の主面2bには、第2の開口部7を介して第2の主面2bと接続する第2の配線層9がグランド配線等として設けられている。第2の配線層9の一部は絶縁層5上に形成されている。第2の主面2bの絶縁層5上に設けられた第2の配線層9は、第2の開口部7を介して第2の主面2bと接続されている。第2の配線層9は半導体基板2と電気的に接続しており、オーミック接触していることが好ましい。
【0016】
第1の配線層8には第1の外部接続端子10が設けられている。さらに、第2の配線層9には第2の外部接続端子11が設けられている。半導体基板2の第2の主面2bは、第1および第2の外部接続端子10、11を除いて保護層12で覆われている。第2の主面2b上の絶縁層5および配線層8、9は保護層12で覆われている。保護層12は少なくとも第1および第2の配線層8、9を覆うように設ければよい。
【0017】
第1の実施形態の半導体装置1は、例えば以下のようにして作製される。まず、図2に示すように、半導体基板2の第1の主面2aにトランジスタ、抵抗、コンデンサ等の半導体素子や導電層を含む活性層4を形成する。半導体基板2は半導体ウェハとして供給され、活性層4等は半導体ウェハの各装置構成領域に応じて形成される。導電層には高抵抗金属材料(Ti、TiN、TiW、Ni、Cr、TaN、CoWP等)や低抵抗金属材料(Al、Al−Cu、Al−Si−Cu、Cu、Au、Ag等)が用いられる。これらは単層構造もしくは複数の材料層を積層した多層構造で導電層を構成する。
【0018】
次に、図3に示すように、半導体基板2の第2の主面2b側から第1の主面2aに向けて貫通孔3を形成し、貫通孔3内に活性層4を露出させる。貫通孔3は半導体基板2の第2の主面2b側に配置された所定パターンのマスク(図示せず)を用いて、半導体基板2をプラズマエッチング法等でエッチングすることにより形成される。貫通孔3は例えば活性層4の近傍で第1の主面2aに向けて凸状の断面形状を有する。プラズマエッチングは、通常プラズマ中にエッチング用のガス(例えば半導体基板2がSi基板で構成されている場合にはSF6、O2、Arの混合ガス)を導入して実施される。
【0019】
貫通孔3はレーザエッチング法で形成してもよい。この場合にはマスクは不要である。エッチング用のレーザ光源としては、例えばYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)レーザ、UV(固体紫外線)レーザ、エキシマレーザ、炭酸ガス(CO2)レーザ等が用いられる。YAGレーザの波長は355nm、UVレーザの波長は213nmおよび266nm(CLBO:セシウムリチウムトリボレート結晶)、355nm(CBO:セシウムトリボレート結晶、LBO:リチウムトリボレート結晶)、エキシマレーザの波長は193nm(ArF)、248nm(KrF)、308nm(XeCl)、351nm(XeF)である。半導体基板2がSi基板である場合には、レーザ光源としてYAGレーザ(波長:355nm)を適用することが好ましい。
【0020】
次いで、図4に示すように、貫通孔3の内壁面、活性層4で塞がれた貫通孔3の底面、および半導体基板2の第2の主面2bを覆うように、CVD法、スプレーコート法、スピンコート法、フィルムラミネート法等を適用して絶縁層5を形成する。絶縁層5は、例えばシリコン酸化膜やシリコン窒化膜等の無機絶縁膜、あるいはポリイミド樹脂膜、BCB(ベンゾシクロブテン)膜、エポキシ樹脂膜等の有機絶縁膜で構成される。
【0021】
次に、図5に示すように、貫通孔3の底面に相当する活性層4を覆う絶縁層5を、所定パターンのマスク(図示せず)を用いて、貫通孔3の開口径よりも小さくプラズマエッチングにより除去して第1の開口部6を形成し、貫通孔3内に活性層4を露出させる。第1の開口部6の形成と同時に、同じマスクを利用して半導体基板2の第2の主面2bに存在する絶縁層5を一部除去して第2の開口部7を形成し、第2の開口部7内に半導体基板2の第2の主面2bを露出させる。絶縁層5がSiO2膜で構成されている場合、エッチング用のガスとして例えばC5F8、O2、Arの混合ガスが用いられる。
【0022】
絶縁層5はレーザエッチング法を適用して除去してもよい。この場合にはマスクは不要である。レーザエッチングに適用可能なレーザ光源は上述した通りである。例えば、有機絶縁膜で構成された絶縁層5を微細に加工(開口)する場合には、UVレーザ(波長:266nm)を使用することが好ましい。ここでは第1の開口部6と第2の開口部7とを同一工程で形成しているが、第1の開口部6の形成工程と第2の開口部7の形成工程は別工程として実施してもよい。ただし、半導体装置1の製造工数や製造コストの低減を図る上で、第1の開口部6と第2の開口部7とは同一工程で形成することが好ましい。
【0023】
続いて、図6に示すように、貫通孔3内から半導体基板2の第2の主面2bに亘って第1の配線層8を形成する。第1の配線層8は絶縁層6を介して貫通孔3内および半導体基板2の第2の主面2b上に形成される。貫通孔3の底面に存在する絶縁層5には予め第1の開口部6が設けられているため、第1の配線層8は第1の開口部6を介して活性層4と接続される。第1の配線層8は所定パターンのマスク(図示せず)を用いて、スパッタ法、CVD法、蒸着法、めっき法、印刷法等を適用して形成される。同時に、同じマスクを利用して半導体基板2の第2の主面2bに第2の配線層9を形成する。第2の配線層9は第2の開口部7を介して第2の主面2bと接続するように形成される。
【0024】
第1および第2の配線層8、9には、例えば高抵抗金属材料(Ti、TiN、TiW、Ni、Cr、TaN、CoWP等)や低抵抗金属材料(Al、Al−Cu、Al−Si−Cu、Cu、Au、Ag、半田材等)が用いられる。これらは単層構造もしくは複数の材料層を積層した多層構造で導電層を構成する。ここでは第1の配線層8と第2の配線層9とを同一工程で形成しているが、第1の配線層8の形成工程と第2の配線層9の形成工程は別工程として実施してもよい。ただし、半導体装置1の製造工数や製造コストの低減を図る上で、第1の配線層8と第2の配線層9とは同一工程で形成することが好ましい。
【0025】
この後、図7に示すように、第1および第2の配線層8、9にそれぞれ第1および第2の外部接続端子10、11を形成する。そして、外部接続端子10、11を除いて、半導体基板2の第2の主面2bを覆うように保護層12を形成する。第2の主面2bに存在する絶縁層5や配線層8、9は保護層12で覆われている。外部接続端子10、11は例えば半田材で形成され、保護層12はポリイミド樹脂やエポキシ樹脂、あるいはソルダーレジスト材等で形成される。これら一連の工程(ウェハ工程)が終了した後、半導体基板2をブレードで切断して個片化することによって、図1に示す半導体装置1が作製される。
【0026】
図8は半導体装置1の裏面図(第2の主面2b側から平面視した図)である。第2の配線層9に設けられた第2の外部接続端子11は、半導体基板2のグランド端子として機能するものであり、ここでは第2の開口部7と同軸的に配置された状態を示している。第2の外部接続端子11は例えば第2の配線層9を半導体基板2の第2の主面2b上で引き回すことによって、第2の開口部7からオフセットされた位置に配置してもよい。
【0027】
第1の実施形態の半導体装置1においては、半導体基板2の第2の主面2bに存在する絶縁層5に第2の開口部7を形成し、この第2の開口部7を介して半導体基板2の第2の主面2bの露出部と電気的に接続された第2の配線層9を設けている。このような第2の配線層9をグランド配線として利用することによって、半導体基板2の第2の主面2bにグランド端子としての第2の外部接続端子11を直接接続することができる。従って、ノイズの発生等が抑制される。さらに、第2の配線層9を介して半導体基板2の第2の主面2bから放熱させることができる。これらによって、デバイス特性を向上させた半導体装置1を提供することが可能となる。
【0028】
図9は第1の実施形態による半導体装置1の変形例を示す平面図である。図9に示す半導体装置1において、第2の配線層9は半導体基板2の第2の主面2b上で第1の配線層8を取り囲むように矩形状に設けられている。第2の配線層9に設けられた第2の外部接続端子11は、第2の配線層9とほぼ同様な形状(矩形状)を有しており、第1の配線層8に設けられた第1の外部接続端子10を取り囲んでいる。第2の外部接続端子11は第1の配線層8および第1の外部接続端子10のシールドとして機能するため、第1の配線層8および第1の外部接続端子10の信号特性を向上させることができる。従って、デバイス特性をさらに向上させた半導体装置1を提供することが可能となる。
【0029】
図9に示す半導体装置1において、第2の開口部7は第2の配線層9と同様な形状となるように、半導体基板2の第2の主面2bに存在する絶縁層5を矩形状に除去した形状を有している。第2の開口部7の形状はこれに限られるものではなく、第2の配線層9が形成される領域の絶縁層5の一部(例えば円形状)を除去したものであってもよい。さらに、半導体装置1を基板等に実装する際に、第2の外部接続端子11は第1の外部接続端子10と共に基板配線と接続されるため、第2の外部接続端子11は第1の外部接続端子10と同等の高さを有することが望ましい。
【0030】
次に、本発明の第2の実施形態による半導体装置について、図10を参照して説明する。図10は第2の実施形態による半導体装置21の構成を示す断面図である。同図に示す半導体装置21においては、半導体基板2の第2の主面2bに存在する絶縁層5に第2の開口部7に加えて第3の開口部22が設けられている。第3の開口部22は半導体基板2の第2の主面2bの周縁部(外周部)が露出するように絶縁層5に設けられている。それ以外の構成(第1の開口部6、配線層8、9等)については第1の実施形態と同様とされている。図10において、図1と同一部分には同一符号を付している。
【0031】
半導体基板2の側面(切断面)23の第2の主面2b側、すなわち第2の主面2bの周縁部は、その部分に位置する絶縁層5を除去して第3の開口部22を形成することによって、半導体基板2の第2の主面2bを露出させている。第2の主面2bの周縁部側の露出部は、切断時の不良発生(絶縁層5の剥離不良)の抑制に寄与するものである。半導体基板2の第2の主面2bは第1および第2の外部接続端子10、11を除いて保護層12で覆われている。絶縁層5が除去された第2の主面2bの周縁部(第3の開口部22に相当する部分)は保護層12で覆われている。すなわち、保護層12は半導体基板2の側面(切断面)23とほぼ面一の側面(切断面)を有している。
【0032】
第2の実施形態の半導体装置21は、例えば以下のようにして作製される。まず、第1の実施形態と同様にして、半導体基板2に対して活性層4の形成工程、貫通孔3の形成工程、絶縁層5の形成工程を実施する。この状態は図4に示した通りである。次いで、図11に示すように、貫通孔3の底面に相当する活性層4を覆う絶縁層5を、所定パターンのマスク(図示せず)を用いて、貫通孔3の開口径よりも小さくプラズマエッチングにより除去して第1の開口部6を形成し、貫通孔3内に活性層4を露出させる。
【0033】
第1の開口部6の形成と同時に、同じマスクを利用して半導体基板2の第2の主面2bに存在する絶縁層5を一部除去することによって、第2の開口部7と第3の開口部22を形成する。これによって、半導体基板2の第2の主面2bを第2の開口部7内に露出させると共に、第2の主面2bの周縁部を第3の開口部22により露出させる。第3の開口部22は半導体基板2の切断領域を含むように形成される。絶縁層5のエッチングは第1の実施形態と同様に、レーザエッチングを適用して実施してもよい。
【0034】
次いで、図12に示すように、第1および第2の配線層8、9を形成する。この後、図13に示すように、第1および第2の配線層8、9にそれぞれ第1および第2の外部接続端子10、11を形成する。そして、外部接続端子10、11を除いて、半導体基板2の第2の主面2bを覆うように保護層12を形成する。第3の開口部22は保護層12で覆われる。これら一連の工程(ウェハ工程)が終了した後、半導体基板2をブレードで切断して個片化する。半導体基板2は第3の開口部22の中心に沿ってブレードダイシングされる。このようにして、図10に示す半導体装置1が作製される。
【0035】
第2の実施形態の半導体装置21においては、第1の実施形態と同様な効果(ノイズの低減と放熱性の向上に伴うデバイス特性の向上効果)に加えて、半導体基板2を切断して個片化する際の不良抑制効果等を得ることができる。すなわち、半導体基板2の第2の主面2bの周縁部は絶縁層5を除去して第3の開口部22とされているため、半導体基板2を切断する際に絶縁層5の剥離に起因する不良発生、また半導体装置21の使用時における端面からの剥離等を抑制することができる。従って、製造歩留り並びに機械的な信頼性を向上させた半導体装置21を提供することが可能となる。
【0036】
図14は第2の実施形態による半導体装置21の変形例を示している。図14に示す半導体装置21において、半導体基板2の第2の主面2bの周縁部には第3の開口部22が形成されている。半導体基板2の第2の主面2bを覆う保護層12は、その端面が第3の開口部22内に位置するように、半導体基板2の側面(切断面)23から後退している。すなわち、保護層12は第2の主面2bの絶縁層5を覆うと共に、第3の開口部22内の第2の主面2bが露出するように設けられている。このような保護層12を適用することによって、切断時における絶縁層5や保護層12の剥離に起因する不良発生、また半導体装置21の使用時における端面からの剥離をより有効に抑制することができる。
【0037】
図14に示す半導体装置21は、例えば以下のようにして作製される。まず、図10に示した半導体装置21の製造工程と同様にして、半導体基板2に対して活性層4の形成工程、貫通孔3の形成工程、絶縁層5の形成工程、配線層8、9の形成工程を実施する。この状態は図12に示した通りである。この後、図15に示すように、第1および第2の配線層8、9にそれぞれ第1および第2の外部接続端子10、11を形成する。そして、外部接続端子10、11を除いて、半導体基板2の第2の主面2bを保護層12で覆う。
【0038】
この際、保護層12の第2の主面2bの周縁部に相当する位置に開口部24を形成する。保護層12の開口部24は、絶縁層5の第3の開口部22と同軸的に、かつそれより小さく形成される。つまり、保護層12は絶縁層5を覆いつつ、半導体基板2の第2の主面2bの周縁部に相当する部分を露出させるように形成される。これら一連の工程(ウェハ工程)が終了した後、半導体基板2をブレードで切断して個片化する。この際、半導体基板2を保護層12の開口部24の中心に沿ってブレードダイシングすることによって、半導体基板2の切断面(側面23)から後退した保護層12が得られる。このようにして、図14に示す半導体装置1が作製される。
【0039】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、半導体基板の表裏両面間を貫通配線層で接続すると共に、半導体基板の第2の主面(裏面)に絶縁層や配線層を形成する各種の半導体装置に適用することができる。そのような半導体装置も本発明に含まれる。また、本発明の実施形態は本発明の技術的思想の範囲内で拡張もしくは変更することができ、この拡張、変更した実施形態も本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の第1の実施形態による半導体装置を示す断面図である。
【図2】図1に示す半導体装置の製造工程における活性層の形成段階を示す図である。
【図3】図1に示す半導体装置の製造工程における貫通孔の形成段階を示す図である。
【図4】図1に示す半導体装置の製造工程における絶縁層の形成段階を示す図である。
【図5】図1に示す半導体装置の製造工程における絶縁層への開口部の形成段階を示す図である。
【図6】図1に示す半導体装置の製造工程における配線層の形成段階を示す図である。
【図7】図1に示す半導体装置の製造工程における外部接続端子および保護層の形成段階を示す図である。
【図8】図1に示す半導体装置の裏面図である。
【図9】図1に示す半導体装置の変形例を示す裏面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態による半導体装置を示す断面図である。
【図11】図10に示す半導体装置の製造工程における絶縁層への開口部の形成段階を示す図である。
【図12】図10に示す半導体装置の製造工程における配線層の形成段階を示す図である。
【図13】図10に示す半導体装置の製造工程における外部接続端子および保護層の形成段階を示す図である。
【図14】図10に示す半導体装置の変形例を示す断面図である。
【図15】図14に示す半導体装置の製造工程における外部接続端子および保護層の形成段階を示す図である。
【符号の説明】
【0041】
1,21…半導体装置、2…半導体基板、2a…第1の主面、2b…第1の主面、3…貫通孔、4…活性層、5…絶縁層、6…第1の開口部、7…第2の開口部、8…第1の配線層、9…第2の配線層、10…第1の外部接続端子、11…第2の外部接続端子、12…保護層、22…第3の開口部、23…側面(切断面)、24…開口部。
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体装置とその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体集積回路を用いた半導体装置においては、半導体素子を多段に積重することが行われている。多段に積重された半導体素子間の電気的な接続には貫通接続部が適用されている。貫通接続部は半導体素子(半導体基板)の表裏両面間の電気的な接続にも適用されている。貫通接続部を有する半導体装置に関しては、半導体基板の裏面側からエッチングにより貫通孔を形成し、この貫通孔内に形成した導電体層によって、半導体基板の表面と裏面の配線層間を電気的に接続する構造が提案されている(特許文献1,2参照)。
【0003】
貫通接続部を有する半導体装置は、例えば以下のようにして作製される。まず、半導体基板をその裏面側から活性層が露出するまでエッチングして貫通孔を形成する。次いで、貫通孔の内壁面および半導体基板の裏面に、貫通孔の底面や内壁面に比べて半導体基板の裏面側の膜厚が厚くなるように絶縁膜を形成する。異方性エッチングを適用して絶縁膜をエッチバックすることによって、貫通孔の底面に存在する絶縁膜を除去して活性層を露出させる。このようにして、半導体基板の表裏両面間を接続する貫通孔を形成する。
【0004】
次に、貫通孔を介して活性層に内接するように、貫通孔の内部から半導体基板の裏面に亘る貫通配線層を形成する。貫通配線層は貫通孔内を充填しつつ、半導体基板の裏面に形成される。さらに、半導体基板の裏面を保護膜で覆った後、保護膜に貫通配線層を露出させる開口を形成し、この開口に外部接続端子を形成する。半導体装置は半導体ウェハに格子状に複数個形成され、最後に切断されて個片化される。
【0005】
従来の貫通接続部を有する半導体装置は、半導体基板の裏面が絶縁膜で覆われているため、半導体基板をグランドに接続するためには表面側の活性層や貫通配線層を介する必要がある。このため、デバイスの動作特性の向上に限界がある。さらに、半導体基板の裏面は絶縁膜と保護膜で覆われているため、半導体基板の裏面からの放熱特性にも限界があり、発熱が大きいデバイスの動作を制限してしまうという問題がある。
【0006】
さらに、半導体基板の裏面に形成された絶縁膜と半導体基板との密着性が低いと、半導体ウェハを切断して半導体装置を個片化する際に、絶縁膜が剥離するおそれがある。すなわち、半導体ウェハの切断時に半導体基板の切断面に露出した半導体基板と絶縁膜との界面から剥離が発生しやすく、これにより機械的信頼性が低下するという問題がある。
【特許文献1】特許第3186941号公報
【特許文献2】特開2007−123719号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、半導体基板の表裏両面間を貫通配線層で接続するにあたって、グランド特性や放熱性を改善した半導体装置とその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の態様に係る半導体装置は、第1の主面と、前記第1の主面とは反対側の第2の主面とを有する半導体基板と、前記第1の主面と第2の主面とを繋ぐように、前記半導体基板に設けられた貫通孔と、前記貫通孔を塞ぐように、前記半導体基板の前記第1の主面に設けられた活性層と、前記貫通孔の内壁面、前記活性層で塞がれた前記貫通孔の底面、および前記半導体基板の前記第2の主面を覆う絶縁層と、前記活性層を露出させるように、前記貫通孔の底面に存在する前記絶縁層に設けられた第1の開口部と、前記半導体基板の前記第2の主面を露出させるように、前記第2の主面に存在する前記絶縁層に設けられた第2の開口部と、前記第1の開口部を介して前記活性層と接続するように、前記貫通孔内から前記半導体基板の前記第2の主面に亘って、前記絶縁層を介して設けられた第1の配線層と、前記第2の開口部を介して前記半導体基板の前記第2の主面と接続するように、前記第2の主面に設けられた第2の配線層とを具備することを特徴としている。
【0009】
本発明の態様に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板の第1の主面に活性層を形成する工程と、前記活性層を露出させるように、前記半導体基板の前記第1の主面とは反対側の第2の主面から前記第1の主面に向けて前記半導体基板に貫通孔を形成する工程と、前記貫通孔の内壁面、前記活性層で塞がれた前記貫通孔の底面、および前記半導体基板の前記第2の主面を覆うように絶縁層を形成する工程と、前記貫通孔の底面に存在する前記絶縁層の一部を除去し、前記活性層を露出させる第1の開口部を形成する工程と、前記第2の主面上に存在する前記絶縁層の一部を除去し、前記半導体基板の前記第2の主面を露出させる第2の開口部を形成する工程と、前記貫通孔内から前記半導体基板の前記第2の主面に亘って、前記第1の開口部を介して前記活性層と接続する第1の配線層を前記絶縁層を介して形成する工程と、前記半導体基板の前記第2の主面に、前記第2の開口部を介して前記第2の主面と接続する第2の配線層を形成する工程とを具備することを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の態様に係る半導体装置とその製造方法においては、半導体基板の第2の主面を覆う絶縁層に第2の開口部を形成し、この第2の開口部を介して半導体基板の第2の主面と接続する第2の配線層を設けている。このような第2の配線層をグランド配線や放熱部材として利用することによって、デバイス特性を向上させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施形態による半導体装置を示す断面図である。図1に示す半導体装置1は半導体基板2を具備している。半導体基板2にはシリコン(Si)基板等が用いられる。半導体基板2は第1の主面2aとそれとは反対側の第2の主面2bとを有している。第1の主面(表面)2aはトランジスタ等を含む集積回路や配線、電極等の形成面となり、第2の主面(裏面)2bは外部接続端子等の形成面となる。
【0012】
半導体基板2は第1の主面2aと第2の主面2bとを繋ぐ貫通孔3を有している。半導体基板2の第1の主面2aには活性層4が形成されている。活性層4は貫通孔3の開口を塞ぐように設けられている。すなわち、活性層4は貫通孔3内に露出しており、このような活性層4で貫通孔3の底面が構成されている。活性層4はトランジスタ、抵抗、コンデンサ等の半導体素子やそれらに電気的に接続された導電層等を含むものである。
【0013】
貫通孔3の内壁面(側面)と活性層4で塞がれた貫通孔3の底面は絶縁層5で覆われている。さらに、貫通孔3の底面に存在する絶縁層5には、活性層4を露出させるように、貫通孔3の開口径より小径の第1の開口部6が設けられている。第1の開口部6は貫通孔3の底面に存在する絶縁層5の一部を除去することにより形成されている。さらに、半導体基板2の第2の主面2bに存在する絶縁層5には、第2の主面2bを露出させるように第2の開口部7が設けられている。第2の開口部7は第2の主面2bに存在する絶縁層5の一部を除去することにより形成されている。
【0014】
貫通孔3内には第1の配線層8となる導電材料が絶縁層5を介して充填されている。貫通孔3の底面に存在する絶縁層5には第1の開口部6が設けられているため、第1の配線層8は第1の開口部6を介して活性層4と接続している。第1の配線層8は貫通孔3内から半導体基板2の第2の主面2bに亘って設けられている。第1の配線層8の一部は半導体基板2の第2の主面2b上に絶縁層5を介して形成されている。第1の配線層8は半導体基板2の第1の主面2aと第2の主面2bとを接続する貫通配線層である。
【0015】
さらに、半導体基板2の第2の主面2bには、第2の開口部7を介して第2の主面2bと接続する第2の配線層9がグランド配線等として設けられている。第2の配線層9の一部は絶縁層5上に形成されている。第2の主面2bの絶縁層5上に設けられた第2の配線層9は、第2の開口部7を介して第2の主面2bと接続されている。第2の配線層9は半導体基板2と電気的に接続しており、オーミック接触していることが好ましい。
【0016】
第1の配線層8には第1の外部接続端子10が設けられている。さらに、第2の配線層9には第2の外部接続端子11が設けられている。半導体基板2の第2の主面2bは、第1および第2の外部接続端子10、11を除いて保護層12で覆われている。第2の主面2b上の絶縁層5および配線層8、9は保護層12で覆われている。保護層12は少なくとも第1および第2の配線層8、9を覆うように設ければよい。
【0017】
第1の実施形態の半導体装置1は、例えば以下のようにして作製される。まず、図2に示すように、半導体基板2の第1の主面2aにトランジスタ、抵抗、コンデンサ等の半導体素子や導電層を含む活性層4を形成する。半導体基板2は半導体ウェハとして供給され、活性層4等は半導体ウェハの各装置構成領域に応じて形成される。導電層には高抵抗金属材料(Ti、TiN、TiW、Ni、Cr、TaN、CoWP等)や低抵抗金属材料(Al、Al−Cu、Al−Si−Cu、Cu、Au、Ag等)が用いられる。これらは単層構造もしくは複数の材料層を積層した多層構造で導電層を構成する。
【0018】
次に、図3に示すように、半導体基板2の第2の主面2b側から第1の主面2aに向けて貫通孔3を形成し、貫通孔3内に活性層4を露出させる。貫通孔3は半導体基板2の第2の主面2b側に配置された所定パターンのマスク(図示せず)を用いて、半導体基板2をプラズマエッチング法等でエッチングすることにより形成される。貫通孔3は例えば活性層4の近傍で第1の主面2aに向けて凸状の断面形状を有する。プラズマエッチングは、通常プラズマ中にエッチング用のガス(例えば半導体基板2がSi基板で構成されている場合にはSF6、O2、Arの混合ガス)を導入して実施される。
【0019】
貫通孔3はレーザエッチング法で形成してもよい。この場合にはマスクは不要である。エッチング用のレーザ光源としては、例えばYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)レーザ、UV(固体紫外線)レーザ、エキシマレーザ、炭酸ガス(CO2)レーザ等が用いられる。YAGレーザの波長は355nm、UVレーザの波長は213nmおよび266nm(CLBO:セシウムリチウムトリボレート結晶)、355nm(CBO:セシウムトリボレート結晶、LBO:リチウムトリボレート結晶)、エキシマレーザの波長は193nm(ArF)、248nm(KrF)、308nm(XeCl)、351nm(XeF)である。半導体基板2がSi基板である場合には、レーザ光源としてYAGレーザ(波長:355nm)を適用することが好ましい。
【0020】
次いで、図4に示すように、貫通孔3の内壁面、活性層4で塞がれた貫通孔3の底面、および半導体基板2の第2の主面2bを覆うように、CVD法、スプレーコート法、スピンコート法、フィルムラミネート法等を適用して絶縁層5を形成する。絶縁層5は、例えばシリコン酸化膜やシリコン窒化膜等の無機絶縁膜、あるいはポリイミド樹脂膜、BCB(ベンゾシクロブテン)膜、エポキシ樹脂膜等の有機絶縁膜で構成される。
【0021】
次に、図5に示すように、貫通孔3の底面に相当する活性層4を覆う絶縁層5を、所定パターンのマスク(図示せず)を用いて、貫通孔3の開口径よりも小さくプラズマエッチングにより除去して第1の開口部6を形成し、貫通孔3内に活性層4を露出させる。第1の開口部6の形成と同時に、同じマスクを利用して半導体基板2の第2の主面2bに存在する絶縁層5を一部除去して第2の開口部7を形成し、第2の開口部7内に半導体基板2の第2の主面2bを露出させる。絶縁層5がSiO2膜で構成されている場合、エッチング用のガスとして例えばC5F8、O2、Arの混合ガスが用いられる。
【0022】
絶縁層5はレーザエッチング法を適用して除去してもよい。この場合にはマスクは不要である。レーザエッチングに適用可能なレーザ光源は上述した通りである。例えば、有機絶縁膜で構成された絶縁層5を微細に加工(開口)する場合には、UVレーザ(波長:266nm)を使用することが好ましい。ここでは第1の開口部6と第2の開口部7とを同一工程で形成しているが、第1の開口部6の形成工程と第2の開口部7の形成工程は別工程として実施してもよい。ただし、半導体装置1の製造工数や製造コストの低減を図る上で、第1の開口部6と第2の開口部7とは同一工程で形成することが好ましい。
【0023】
続いて、図6に示すように、貫通孔3内から半導体基板2の第2の主面2bに亘って第1の配線層8を形成する。第1の配線層8は絶縁層6を介して貫通孔3内および半導体基板2の第2の主面2b上に形成される。貫通孔3の底面に存在する絶縁層5には予め第1の開口部6が設けられているため、第1の配線層8は第1の開口部6を介して活性層4と接続される。第1の配線層8は所定パターンのマスク(図示せず)を用いて、スパッタ法、CVD法、蒸着法、めっき法、印刷法等を適用して形成される。同時に、同じマスクを利用して半導体基板2の第2の主面2bに第2の配線層9を形成する。第2の配線層9は第2の開口部7を介して第2の主面2bと接続するように形成される。
【0024】
第1および第2の配線層8、9には、例えば高抵抗金属材料(Ti、TiN、TiW、Ni、Cr、TaN、CoWP等)や低抵抗金属材料(Al、Al−Cu、Al−Si−Cu、Cu、Au、Ag、半田材等)が用いられる。これらは単層構造もしくは複数の材料層を積層した多層構造で導電層を構成する。ここでは第1の配線層8と第2の配線層9とを同一工程で形成しているが、第1の配線層8の形成工程と第2の配線層9の形成工程は別工程として実施してもよい。ただし、半導体装置1の製造工数や製造コストの低減を図る上で、第1の配線層8と第2の配線層9とは同一工程で形成することが好ましい。
【0025】
この後、図7に示すように、第1および第2の配線層8、9にそれぞれ第1および第2の外部接続端子10、11を形成する。そして、外部接続端子10、11を除いて、半導体基板2の第2の主面2bを覆うように保護層12を形成する。第2の主面2bに存在する絶縁層5や配線層8、9は保護層12で覆われている。外部接続端子10、11は例えば半田材で形成され、保護層12はポリイミド樹脂やエポキシ樹脂、あるいはソルダーレジスト材等で形成される。これら一連の工程(ウェハ工程)が終了した後、半導体基板2をブレードで切断して個片化することによって、図1に示す半導体装置1が作製される。
【0026】
図8は半導体装置1の裏面図(第2の主面2b側から平面視した図)である。第2の配線層9に設けられた第2の外部接続端子11は、半導体基板2のグランド端子として機能するものであり、ここでは第2の開口部7と同軸的に配置された状態を示している。第2の外部接続端子11は例えば第2の配線層9を半導体基板2の第2の主面2b上で引き回すことによって、第2の開口部7からオフセットされた位置に配置してもよい。
【0027】
第1の実施形態の半導体装置1においては、半導体基板2の第2の主面2bに存在する絶縁層5に第2の開口部7を形成し、この第2の開口部7を介して半導体基板2の第2の主面2bの露出部と電気的に接続された第2の配線層9を設けている。このような第2の配線層9をグランド配線として利用することによって、半導体基板2の第2の主面2bにグランド端子としての第2の外部接続端子11を直接接続することができる。従って、ノイズの発生等が抑制される。さらに、第2の配線層9を介して半導体基板2の第2の主面2bから放熱させることができる。これらによって、デバイス特性を向上させた半導体装置1を提供することが可能となる。
【0028】
図9は第1の実施形態による半導体装置1の変形例を示す平面図である。図9に示す半導体装置1において、第2の配線層9は半導体基板2の第2の主面2b上で第1の配線層8を取り囲むように矩形状に設けられている。第2の配線層9に設けられた第2の外部接続端子11は、第2の配線層9とほぼ同様な形状(矩形状)を有しており、第1の配線層8に設けられた第1の外部接続端子10を取り囲んでいる。第2の外部接続端子11は第1の配線層8および第1の外部接続端子10のシールドとして機能するため、第1の配線層8および第1の外部接続端子10の信号特性を向上させることができる。従って、デバイス特性をさらに向上させた半導体装置1を提供することが可能となる。
【0029】
図9に示す半導体装置1において、第2の開口部7は第2の配線層9と同様な形状となるように、半導体基板2の第2の主面2bに存在する絶縁層5を矩形状に除去した形状を有している。第2の開口部7の形状はこれに限られるものではなく、第2の配線層9が形成される領域の絶縁層5の一部(例えば円形状)を除去したものであってもよい。さらに、半導体装置1を基板等に実装する際に、第2の外部接続端子11は第1の外部接続端子10と共に基板配線と接続されるため、第2の外部接続端子11は第1の外部接続端子10と同等の高さを有することが望ましい。
【0030】
次に、本発明の第2の実施形態による半導体装置について、図10を参照して説明する。図10は第2の実施形態による半導体装置21の構成を示す断面図である。同図に示す半導体装置21においては、半導体基板2の第2の主面2bに存在する絶縁層5に第2の開口部7に加えて第3の開口部22が設けられている。第3の開口部22は半導体基板2の第2の主面2bの周縁部(外周部)が露出するように絶縁層5に設けられている。それ以外の構成(第1の開口部6、配線層8、9等)については第1の実施形態と同様とされている。図10において、図1と同一部分には同一符号を付している。
【0031】
半導体基板2の側面(切断面)23の第2の主面2b側、すなわち第2の主面2bの周縁部は、その部分に位置する絶縁層5を除去して第3の開口部22を形成することによって、半導体基板2の第2の主面2bを露出させている。第2の主面2bの周縁部側の露出部は、切断時の不良発生(絶縁層5の剥離不良)の抑制に寄与するものである。半導体基板2の第2の主面2bは第1および第2の外部接続端子10、11を除いて保護層12で覆われている。絶縁層5が除去された第2の主面2bの周縁部(第3の開口部22に相当する部分)は保護層12で覆われている。すなわち、保護層12は半導体基板2の側面(切断面)23とほぼ面一の側面(切断面)を有している。
【0032】
第2の実施形態の半導体装置21は、例えば以下のようにして作製される。まず、第1の実施形態と同様にして、半導体基板2に対して活性層4の形成工程、貫通孔3の形成工程、絶縁層5の形成工程を実施する。この状態は図4に示した通りである。次いで、図11に示すように、貫通孔3の底面に相当する活性層4を覆う絶縁層5を、所定パターンのマスク(図示せず)を用いて、貫通孔3の開口径よりも小さくプラズマエッチングにより除去して第1の開口部6を形成し、貫通孔3内に活性層4を露出させる。
【0033】
第1の開口部6の形成と同時に、同じマスクを利用して半導体基板2の第2の主面2bに存在する絶縁層5を一部除去することによって、第2の開口部7と第3の開口部22を形成する。これによって、半導体基板2の第2の主面2bを第2の開口部7内に露出させると共に、第2の主面2bの周縁部を第3の開口部22により露出させる。第3の開口部22は半導体基板2の切断領域を含むように形成される。絶縁層5のエッチングは第1の実施形態と同様に、レーザエッチングを適用して実施してもよい。
【0034】
次いで、図12に示すように、第1および第2の配線層8、9を形成する。この後、図13に示すように、第1および第2の配線層8、9にそれぞれ第1および第2の外部接続端子10、11を形成する。そして、外部接続端子10、11を除いて、半導体基板2の第2の主面2bを覆うように保護層12を形成する。第3の開口部22は保護層12で覆われる。これら一連の工程(ウェハ工程)が終了した後、半導体基板2をブレードで切断して個片化する。半導体基板2は第3の開口部22の中心に沿ってブレードダイシングされる。このようにして、図10に示す半導体装置1が作製される。
【0035】
第2の実施形態の半導体装置21においては、第1の実施形態と同様な効果(ノイズの低減と放熱性の向上に伴うデバイス特性の向上効果)に加えて、半導体基板2を切断して個片化する際の不良抑制効果等を得ることができる。すなわち、半導体基板2の第2の主面2bの周縁部は絶縁層5を除去して第3の開口部22とされているため、半導体基板2を切断する際に絶縁層5の剥離に起因する不良発生、また半導体装置21の使用時における端面からの剥離等を抑制することができる。従って、製造歩留り並びに機械的な信頼性を向上させた半導体装置21を提供することが可能となる。
【0036】
図14は第2の実施形態による半導体装置21の変形例を示している。図14に示す半導体装置21において、半導体基板2の第2の主面2bの周縁部には第3の開口部22が形成されている。半導体基板2の第2の主面2bを覆う保護層12は、その端面が第3の開口部22内に位置するように、半導体基板2の側面(切断面)23から後退している。すなわち、保護層12は第2の主面2bの絶縁層5を覆うと共に、第3の開口部22内の第2の主面2bが露出するように設けられている。このような保護層12を適用することによって、切断時における絶縁層5や保護層12の剥離に起因する不良発生、また半導体装置21の使用時における端面からの剥離をより有効に抑制することができる。
【0037】
図14に示す半導体装置21は、例えば以下のようにして作製される。まず、図10に示した半導体装置21の製造工程と同様にして、半導体基板2に対して活性層4の形成工程、貫通孔3の形成工程、絶縁層5の形成工程、配線層8、9の形成工程を実施する。この状態は図12に示した通りである。この後、図15に示すように、第1および第2の配線層8、9にそれぞれ第1および第2の外部接続端子10、11を形成する。そして、外部接続端子10、11を除いて、半導体基板2の第2の主面2bを保護層12で覆う。
【0038】
この際、保護層12の第2の主面2bの周縁部に相当する位置に開口部24を形成する。保護層12の開口部24は、絶縁層5の第3の開口部22と同軸的に、かつそれより小さく形成される。つまり、保護層12は絶縁層5を覆いつつ、半導体基板2の第2の主面2bの周縁部に相当する部分を露出させるように形成される。これら一連の工程(ウェハ工程)が終了した後、半導体基板2をブレードで切断して個片化する。この際、半導体基板2を保護層12の開口部24の中心に沿ってブレードダイシングすることによって、半導体基板2の切断面(側面23)から後退した保護層12が得られる。このようにして、図14に示す半導体装置1が作製される。
【0039】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、半導体基板の表裏両面間を貫通配線層で接続すると共に、半導体基板の第2の主面(裏面)に絶縁層や配線層を形成する各種の半導体装置に適用することができる。そのような半導体装置も本発明に含まれる。また、本発明の実施形態は本発明の技術的思想の範囲内で拡張もしくは変更することができ、この拡張、変更した実施形態も本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の第1の実施形態による半導体装置を示す断面図である。
【図2】図1に示す半導体装置の製造工程における活性層の形成段階を示す図である。
【図3】図1に示す半導体装置の製造工程における貫通孔の形成段階を示す図である。
【図4】図1に示す半導体装置の製造工程における絶縁層の形成段階を示す図である。
【図5】図1に示す半導体装置の製造工程における絶縁層への開口部の形成段階を示す図である。
【図6】図1に示す半導体装置の製造工程における配線層の形成段階を示す図である。
【図7】図1に示す半導体装置の製造工程における外部接続端子および保護層の形成段階を示す図である。
【図8】図1に示す半導体装置の裏面図である。
【図9】図1に示す半導体装置の変形例を示す裏面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態による半導体装置を示す断面図である。
【図11】図10に示す半導体装置の製造工程における絶縁層への開口部の形成段階を示す図である。
【図12】図10に示す半導体装置の製造工程における配線層の形成段階を示す図である。
【図13】図10に示す半導体装置の製造工程における外部接続端子および保護層の形成段階を示す図である。
【図14】図10に示す半導体装置の変形例を示す断面図である。
【図15】図14に示す半導体装置の製造工程における外部接続端子および保護層の形成段階を示す図である。
【符号の説明】
【0041】
1,21…半導体装置、2…半導体基板、2a…第1の主面、2b…第1の主面、3…貫通孔、4…活性層、5…絶縁層、6…第1の開口部、7…第2の開口部、8…第1の配線層、9…第2の配線層、10…第1の外部接続端子、11…第2の外部接続端子、12…保護層、22…第3の開口部、23…側面(切断面)、24…開口部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の主面と、前記第1の主面とは反対側の第2の主面とを有する半導体基板と、
前記第1の主面と第2の主面とを繋ぐように、前記半導体基板に設けられた貫通孔と、
前記貫通孔を塞ぐように、前記半導体基板の前記第1の主面に設けられた活性層と、
前記貫通孔の内壁面、前記活性層で塞がれた前記貫通孔の底面、および前記半導体基板の前記第2の主面を覆う絶縁層と、
前記活性層を露出させるように、前記貫通孔の底面に存在する前記絶縁層に設けられた第1の開口部と、
前記半導体基板の前記第2の主面を露出させるように、前記第2の主面に存在する前記絶縁層に設けられた第2の開口部と、
前記第1の開口部を介して前記活性層と接続するように、前記貫通孔内から前記半導体基板の前記第2の主面に亘って、前記絶縁層を介して設けられた第1の配線層と、
前記第2の開口部を介して前記半導体基板の前記第2の主面と接続するように、前記第2の主面に設けられた第2の配線層と
を具備することを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
請求項1記載の半導体装置において、
前記半導体基板の前記第2の主面の周縁部を露出させるように、前記第2の主面に存在する前記絶縁層に設けられた第3の開口部を具備することを特徴とする半導体装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の半導体装置において、
前記第2の配線層は前記半導体基板の前記第2の主面上で前記第1の配線層を取り囲むように配置されていることを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
半導体基板の第1の主面に活性層を形成する工程と、
前記活性層を露出させるように、前記半導体基板の前記第1の主面とは反対側の第2の主面から前記第1の主面に向けて前記半導体基板に貫通孔を形成する工程と、
前記貫通孔の内壁面、前記活性層で塞がれた前記貫通孔の底面、および前記半導体基板の前記第2の主面を覆うように絶縁層を形成する工程と、
前記貫通孔の底面に存在する前記絶縁層の一部を除去し、前記活性層を露出させる第1の開口部を形成する工程と、
前記第2の主面上に存在する前記絶縁層の一部を除去し、前記半導体基板の前記第2の主面を露出させる第2の開口部を形成する工程と、
前記貫通孔内から前記半導体基板の前記第2の主面に亘って、前記第1の開口部を介して前記活性層と接続する第1の配線層を前記絶縁層を介して形成する工程と、
前記半導体基板の前記第2の主面に、前記第2の開口部を介して前記第2の主面と接続する第2の配線層を形成する工程と
を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項5】
請求項4記載の半導体装置の製造方法において、
前記第2の主面上に存在する前記絶縁層の一部を除去し、前記半導体基板の前記第2の主面の周縁部を露出させる第3の開口部を形成する工程を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項1】
第1の主面と、前記第1の主面とは反対側の第2の主面とを有する半導体基板と、
前記第1の主面と第2の主面とを繋ぐように、前記半導体基板に設けられた貫通孔と、
前記貫通孔を塞ぐように、前記半導体基板の前記第1の主面に設けられた活性層と、
前記貫通孔の内壁面、前記活性層で塞がれた前記貫通孔の底面、および前記半導体基板の前記第2の主面を覆う絶縁層と、
前記活性層を露出させるように、前記貫通孔の底面に存在する前記絶縁層に設けられた第1の開口部と、
前記半導体基板の前記第2の主面を露出させるように、前記第2の主面に存在する前記絶縁層に設けられた第2の開口部と、
前記第1の開口部を介して前記活性層と接続するように、前記貫通孔内から前記半導体基板の前記第2の主面に亘って、前記絶縁層を介して設けられた第1の配線層と、
前記第2の開口部を介して前記半導体基板の前記第2の主面と接続するように、前記第2の主面に設けられた第2の配線層と
を具備することを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
請求項1記載の半導体装置において、
前記半導体基板の前記第2の主面の周縁部を露出させるように、前記第2の主面に存在する前記絶縁層に設けられた第3の開口部を具備することを特徴とする半導体装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の半導体装置において、
前記第2の配線層は前記半導体基板の前記第2の主面上で前記第1の配線層を取り囲むように配置されていることを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
半導体基板の第1の主面に活性層を形成する工程と、
前記活性層を露出させるように、前記半導体基板の前記第1の主面とは反対側の第2の主面から前記第1の主面に向けて前記半導体基板に貫通孔を形成する工程と、
前記貫通孔の内壁面、前記活性層で塞がれた前記貫通孔の底面、および前記半導体基板の前記第2の主面を覆うように絶縁層を形成する工程と、
前記貫通孔の底面に存在する前記絶縁層の一部を除去し、前記活性層を露出させる第1の開口部を形成する工程と、
前記第2の主面上に存在する前記絶縁層の一部を除去し、前記半導体基板の前記第2の主面を露出させる第2の開口部を形成する工程と、
前記貫通孔内から前記半導体基板の前記第2の主面に亘って、前記第1の開口部を介して前記活性層と接続する第1の配線層を前記絶縁層を介して形成する工程と、
前記半導体基板の前記第2の主面に、前記第2の開口部を介して前記第2の主面と接続する第2の配線層を形成する工程と
を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項5】
請求項4記載の半導体装置の製造方法において、
前記第2の主面上に存在する前記絶縁層の一部を除去し、前記半導体基板の前記第2の主面の周縁部を露出させる第3の開口部を形成する工程を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2009−70966(P2009−70966A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−236637(P2007−236637)
【出願日】平成19年9月12日(2007.9.12)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年9月12日(2007.9.12)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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