説明

半導体装置の製造方法及び基板処理装置

【課題】基板処理に伴い生成される副生成物が、ガス供給ラインに逆流することを防止できる基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板処理装置は、ウエハ200を処理する処理室201と、処理室201内にウエハ200を処理するための処理ガスを供給する処理ガス供給管312,322と、処理ガス供給管312,322に合流するように接続され、処理室201内をクリーニングするためのクリーニングガスを処理室201内に供給するクリーニングガス供給管330,340と、クリーニングガス供給ラインを制御して、処理室201内に前記クリーニングガスを供給させ、処理室201内に付着した付着物を除去させ、処理室201内をクリーニングさせるコントローラ240と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体装置の製造方法及び基板処理装置に関し、特に基板の処理に伴い生成される副生成物によって基板が汚染されるのを未然に抑制する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、基板処理装置の一例として、基板を処理する処理室に対し、処理ガスを供給して基板を処理し、その後定期的にクリーニングガスを供給して処理室内に付着した付着物を除去する(処理室内をクリーニングする)装置が知られている。このような基板処理装置では、処理ガス用のガス供給ラインとクリーニングガス用のガス供給ラインとの複数のラインを別個のラインとして並列的に処理室に接続し、処理ガスとクリーニングガスとを別々のラインでそれぞれ処理室に供給している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この場合、処理ガスとクリーニングガスとのいずれか一方のガスを供給している間は他方のガスの供給ラインが未使用の状態となり、基板処理に伴い処理室内で生成される副生成物がその未使用のラインに逆流するときがある。例えば、処理ガスとしてクロル系シランガス,NHガスを使用してこれを処理室に供給すれば、基板の処理と同時にNHCl等の副生成物が生成されるが、処理ガスを供給している間はクリーニングガス供給ラインにはガスの流れが形成されず、当該NHClがクリーニングガス供給ラインに逆流するときがある。
【0004】
このとき、その副生成物は、ガス供給ライン中の低温部位に晒され低温化して固体となり、ガス供給ライン中に付着する。そしてこの固体副生成物が再揮発又は蒸発すると、その副生成物がパーティクルとなってその後の基板処理で基板を汚染する要因となる可能性がある。
【0005】
したがって、本発明の主な目的は、基板処理に伴い生成される副生成物がガス供給ラインに逆流するのを防止することができる半導体装置の製造方法及び基板処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、
基板を処理室内に搬入する工程と、
処理ガス供給ラインより前記処理室内に処理ガスを供給して基板を処理する工程と、
処理後の基板を前記処理室内より搬出する工程と、
前記処理ガス供給ラインに合流するように接続されたクリーニングガス供給ラインによって前記処理室内にクリーニングガスを供給し、前記処理室内に付着した付着物を除去して前記処理室内をクリーニングする工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
【0007】
本発明の他の態様によれば、
基板を処理する処理室と、
前記処理室内に基板を処理するための処理ガスを供給する処理ガス供給ラインと、
前記処理ガス供給ラインに合流するように接続され、前記処理室内をクリーニングするためのクリーニングガスを前記処理室内に供給するクリーニングガス供給ラインと、
前記クリーニングガス供給ラインを制御して、前記処理室内に前記クリーニングガスを供給させ、前記処理室内に付着した付着物を除去させ、前記処理室内をクリーニングさせるコントローラと、
を有することを特徴とする基板処理装置が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、クリーニングガス供給ラインが処理ガス供給ラインに合流するように接続されているから、処理室に処理ガスを供給する場合でもクリーニングガスを供給する場合でも、処理室に直に連通するライン(すなわち処理ガス供給ライン)には常にガスの流れが存在し、そのラインに処理室内の物質が逆流することは阻害される。以上から、基板処理に伴い生成される副生成物がガス供給ラインに逆流するのを防止することができる。さらに、処理室にガスを供給するノズル内の副生成物を低減し、ライン内のよどみも解消する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施例を説明する。
【実施例1】
【0010】
図1に示す通り、本発明の好ましい実施例に係る基板処理装置は処理炉202を有している。処理炉202は加熱機構としてのヒータ206を有している。ヒータ206は円筒形状を呈しており、ヒータベース251に支持された状態で垂直に据え付けられている。
【0011】
ヒータ206の内側にはプロセスチューブ203が配設されている。プロセスチューブ203はヒータ206に対し同心円状に配置されている。プロセスチューブ203は内部反応管としてのインナーチューブ204と、その外側に設けられた外部反応管としてのアウターチューブ205とから構成されている。インナーチューブ204は、例えば石英(SiO)または炭化シリコン(SiC)等の耐熱性材料からなり、上端および下端が開口した円筒形状を呈している。
【0012】
インナーチューブ204の内部には処理室201が形成されている。インナーチューブ204の内部には、基板の一例としてのウエハ200が後述のボート217に支持された状態で収容されており、インナーチューブ204の内部ではウエハ200が水平姿勢を保持しながら垂直方向に沿って多段に整列している。アウターチューブ205は、例えば石英または炭化シリコン等の耐熱性材料からなり、内径がインナーチューブ204の外径よりも大きく、上端が閉塞し下端が開口した円筒形状を呈している。アウターチューブ205は、インナーチューブ204と同心円状に配置されている。
【0013】
アウターチューブ205の下方には、アウターチューブ205と同心円状にマニホールド209が配設されている。マニホールド209は、例えばステンレス等からなり、上端および下端が開口した円筒形状を呈している。マニホールド209は、インナーチューブ204とアウターチューブ205とに係合しており、これらを支持するように設けられている。マニホールド209とアウターチューブ205との間にはOリング220aが設けられており、これら部材間が気密になっている。インナーチューブ204とアウターチューブ205とがマニホールド209により支持され、プロセスチューブ203は垂直に据え付けられた状態となっている。処理炉202では、少なくともプロセスチューブ203とマニホールド209とにより反応容器が形成されている。
【0014】
マニホールド209にはガス導入部としてのノズル310,320が接続されている。ノズル310,320の先端部は処理室201内に連通している。ノズル310,320には処理ガス供給管312,322が接続されている。
【0015】
処理ガス供給管312のノズル310との接続側と反対側である上流側には、バルブ313、ガス流量制御器としてのMFC(マスフローコントローラ)314、バルブ315を介して処理ガス供給源316が接続されている。処理ガス供給管322のノズル320との接続側と反対側である上流側にも、バルブ323、ガス流量制御器としてのMFC324、バルブ325を介して処理ガス供給源326が接続されている。
【0016】
本実施例では、ウエハ200を処理するための処理ガスの一例として、クロル系シランガス(例えばSiHCl),NHガスが使用され、クロル系シランガスが処理ガス供給源316から、NHガスが処理ガス供給源326からそれぞれ供給される。MFC314,324にはガス流量制御部235が電気的に接続されており、基板処理用のガスの供給流量が所望の量となるよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。また、バルブ313,315,323,325にはバルブ開閉制御部234が電気的に接続されており、これらバルブの開閉動作が制御されるように構成されている。
【0017】
処理ガス供給管312にはクリーニングガス供給管330が合流するように接続されている。クリーニングガス供給管330にはバルブ333、MFC334、バルブ335を介してクリーニングガス供給源336が接続されている。処理ガス供給管322にはクリーニングガス供給管340が合流するように接続されている。クリーニングガス供給管340にはバルブ343、MFC344、バルブ345を介してクリーニングガス供給源346が接続されている。
【0018】
本実施例では、処理室201内をクリーニングするためのクリーニングガスの一例としてClFガス,Fガス,HFガス,NFガス等が使用され、これらクリーニングガスの1種がクリーニングガス供給源336,346からそれぞれ供給される。MFC334,344にはガス流量制御部235が電気的に接続されており、クリーニングガスの供給流量が所望の量となるよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。また、バルブ333,335,343,345にはバルブ開閉制御部234が電気的に接続されており、これらバルブの開閉動作が制御されるように構成されている。
【0019】
処理ガス供給管312には不活性ガス供給管350が合流するように接続されている。不活性ガス供給管350にはバルブ353、MFC354、バルブ355を介して不活性ガス供給源356が接続されている。クリーニングガス供給管330には不活性ガス供給管360が合流するように接続されている。不活性ガス供給管360にはバルブ363、MFC364、バルブ365を介して不活性ガス供給源356が接続されている。
【0020】
処理ガス供給管322には不活性ガス供給管370が合流するように接続されている。不活性ガス供給管370にはバルブ373、MFC374、バルブ375を介して不活性ガス供給源376が接続されている。クリーニングガス供給管340には不活性ガス供給管380が合流するように接続されている。不活性ガス供給管380にはバルブ383、MFC384、バルブ385を介して不活性ガス供給源376が接続されている。
【0021】
本実施例では、処理室201内をパージするための不活性ガスの一例としてNガス,Arガス等が使用される。MFC354,364,374,384にはガス流量制御部235が電気的に接続されており、不活性ガスの供給流量が所望の量となるよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。また、バルブ353,355,363,365,373,375,383,385にはバルブ開閉制御部234が電気的に接続されており、これらバルブの開閉動作が制御されるように構成されている。
【0022】
マニホールド209には、処理室201内の雰囲気を排気するガス排気管231が設けられている。ガス排気管231の端部は、インナーチューブ204とアウターチューブ205との隙間によって形成される筒状空間250の下端部に配置されており、筒状空間250に連通している。
【0023】
排気管231のマニホールド209との接続側と反対側である下流側には圧力検出器としての圧力センサ245および圧力調整装置242を介して真空ポンプ等の真空排気装置246が接続されており、処理室201内の圧力が所定の圧力(真空度)となるよう真空排気し得るように構成されている。圧力調整装置242および圧力センサ245には、圧力制御部236が電気的に接続されており、圧力制御部236は圧力センサ245により検出された圧力に基づいて圧力調整装置242により処理室201内の圧力が所望の圧力となるよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。
【0024】
マニホールド209の下部には、マニホールド209の下端開口を気密に閉塞可能な炉口蓋体としてのシールキャップ219が設けられている。シールキャップ219はマニホールド209の下端に垂直方向下側から当接されるようになっている。シールキャップ219は例えばステンレス等の金属からなり、円盤状に形成されている。シールキャップ219とマニホールド209との間にはOリング220bが設けられており、これら部材間が気密になっている。本実施例では、少なくともプロセスチューブ203、マニホールド209、シールキャップ219により処理室201が形成されている。
【0025】
シールキャップ219の下方には、ボート217を回転させる回転機構254が設置されている。回転機構254の回転軸255はシールキャップ219を貫通してボート217に接続されている。回転機構254が作動して回転軸255が回転すると、ボート217が回転してウエハ200も回転するように構成されている。シールキャップ219はプロセスチューブ203の外部に垂直に設備された昇降機構としてのボートエレベータ115によって垂直方向に昇降されるように構成されており、これによりボート217を処理室201に対し搬入・搬出することが可能となっている。回転機構254及びボートエレベータ115には、駆動制御部237が電気的に接続されており、所望の動作をするよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。
【0026】
基板保持具としてのボート217は、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなり、複数枚のウエハ200を水平姿勢でかつ互いに中心を揃えた状態で整列させて多段に保持するように構成されている。ボート217の下部には、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなる円板形状をした断熱部材としての断熱板216が水平姿勢で多段に複数枚配置されており、ヒータ206からの熱がマニホールド209側に伝わりにくくなるよう構成されている。
【0027】
プロセスチューブ203内には、温度検出器としての温度センサ263が設置されている。ヒータ206と温度センサ263には、電気的に温度制御部238が接続されており、温度センサ263により検出された温度情報に基づきヒータ206への通電具合を調整することにより処理室201内の温度が所望の温度分布となるよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。
【0028】
バルブ開閉制御部234、ガス流量制御部235、圧力制御部236、駆動制御部237、温度制御部238、は、操作部、入出力部をも構成し、基板処理装置全体を制御する主制御部239に電気的に接続されている。これらバルブ開閉制御部234、ガス流量制御部235、圧力制御部236、駆動制御部237、温度制御部238、主制御部239はコントローラ240として構成されている。
【0029】
次に、上記構成に係る処理炉202を用いて、半導体デバイス(半導体装置)の製造工程の一工程として、CVD法によりウエハ200上に薄膜を形成する方法について説明する。なお、以下の説明において、基板処理装置を構成する各部の動作はコントローラ240により制御される。
【0030】
〔成膜工程〕
複数枚のウエハ200がボート217に装填(ウエハチャージ)されると、図1に示されているように、複数枚のウエハ200を保持したボート217は、ボートエレベータ115によって持ち上げられて処理室201に搬入(ボートローディング)される。この状態で、シールキャップ219はOリング220bを介してマニホールド209の下端をシールした状態となる。
【0031】
処理室201内が所望の圧力(真空度)となるように真空排気装置246によって真空排気される。この際、処理室201内の圧力は、圧力センサ245で測定され、この測定された圧力に基づき圧力調整装置242が、フィードバック制御される。また、処理室201内が所望の温度となるようにヒータ206によって加熱される。この際、処理室201内が所望の温度分布となるように温度センサ263が検出した温度情報に基づきヒータ206への通電具合がフィードバック制御される。続いて、回転機構254により、ボート217が回転されることで、ウエハ200が回転される。
【0032】
次いで、バルブ313,315が開き、クロル系シランガスが、MFC314にて所望の流量となるように制御されながら処理ガス供給源316から処理ガス供給管312に流入し、処理ガス供給管312を流通し、ノズル310から処理室201内に導入される。同時に、バルブ323,325が開き、NHガスが、MFC324にて所望の流量となるように制御されながら処理ガス供給源326から処理ガス供給管322に流入し、処理ガス供給管322を流通し、ノズル320から処理室201内に導入される。
【0033】
導入されたクロル系シランガス,NHガスは処理室201内を上昇し、インナーチューブ204の上端開口から筒状空間250に流出して排気管231から排気される。クロル系シランガス,NHガスは処理室201内を通過する際にウエハ200の表面と接触し、この際に熱CVD反応によってウエハ200の表面上にSiN膜が堆積(デポジション)される。
【0034】
予め設定された処理時間が経過すると、バルブ353,355,373,375が開き、不活性ガス供給源356,376から処理室201内に不活性ガスが供給され、処理室201内が不活性ガスに置換されるとともに、処理室201内の圧力が常圧に復帰される。
【0035】
その後、ボートエレベータ115によりシールキャップ219が下降されて、マニホールド209の下端が開口されるとともに、処理済のウエハ200がボート217に保持された状態でマニホールド209の下端からプロセスチューブ203の外部に搬出(ボートアンローディング)される。その後、処理済のウエハ200はボート217より取出される(ウエハディスチャージ)。
【0036】
〔クリーニング工程〕
上記成膜を繰り返すと、インナーチューブ204の内壁や外壁、アウターチューブ205の内壁等にSiN膜が付着物として付着するが、このSiN膜が所定の膜厚に達した時点で、プロセスチューブ203内のクリーニングが行われる。
【0037】
クリーニングは次のように行われる。
ウエハ200を装填していない空のボート217が、ボートエレベータ115によって持ち上げられて処理室201に搬入(ボートローディング)される。この状態で、シールキャップ219はOリング220bを介してマニホールド209の下端をシールした状態となる。
【0038】
処理室201内が所望の圧力(真空度)となるように真空排気装置246によって真空排気される。この際、処理室201内の圧力は、圧力センサ245で測定され、この測定された圧力に基づき圧力調整装置242が、フィードバック制御される。また、処理室201内が所望の温度となるようにヒータ206によって加熱される。この際、処理室201内が所望の温度分布となるように温度センサ263が検出した温度情報に基づきヒータ206への通電具合がフィードバック制御される。続いて、回転機構254により、ボート217が回転される。なお、ボート217は回転させなくてもよい。
【0039】
次いで、バルブ333,335が開き、クリーニングガスがクリーニングガス供給源336からクリーニングガス供給管330に流入し、そのクリーニングガスはMFC334にて所望の流量となるように制御されながらクリーニングガス供給管330を流通して処理ガス供給管312に至り、処理ガス供給管312を流通してノズル310から処理室201内に導入される。このとき、処理ガス供給源316から接続されるラインのバルブ313は三方弁を用いて閉じてもよいし、クリーニングガスを希釈するために開いてもよい(不活性ガスを流してもよい。)。
【0040】
これと同様に、バルブ343,345が開き、クリーニングガスがクリーニングガス供給源346からクリーニングガス供給管340に流入し、そのクリーニングガスはMFC344にて所望の流量となるように制御されながらクリーニングガス供給管340を流通して処理ガス供給管322に至り、処理ガス供給管322を流通してノズル320から処理室201内に導入される。このとき、処理ガス供給源326から接続されるラインのバルブ323は三方弁を用いて閉じてもよいし、クリーニングガスを希釈するために開いてもよい(不活性ガスを流してもよい。)。
【0041】
導入されたクリーニングガスは処理室201内を上昇し、インナーチューブ204の上端開口から筒状空間250に流出して排気管231から排気される。このようにして、処理室201内のクリーニングが行われる。クリーニングガスは処理室201内を通過する際にインナーチューブ204の内壁や外壁、アウターチューブ205の内壁、ボート217等に堆積したSiN膜と接触し、この際に熱化学反応によってSiN膜が除去(クリーニング)される。
【0042】
予め設定されたクリーニング時間が経過すると、処理ガス供給源側のバルブは閉じられ、クリーニングガス供給管330,340が不活性ガスでパージされるように、バルブ363,365,383,385が開き、不活性ガス供給源356,376から不活性ガスが供給され、処理室201内が不活性ガスに置換される。
【0043】
このクリーニング後、プロセスチューブ203内にはハロゲン種が残留する。この残留ハロゲン種を除去しなければ、その後の成膜において、成膜を阻害する原因となり、また膜質にも悪影響を及ぼす。そこで、本実施例では、クリーニング後に残留ハロゲン種を除去する。残留ハロゲン種の除去は次のように行われる。
【0044】
〔NHパージ工程〕
クリーニング後に処理室201内を不活性ガスに置換した後、処理室201内が所望の圧力(真空度)となるように真空排気装置246によって真空排気される。この際、処理室201内の圧力は、圧力センサ245で測定され、この測定された圧力に基づき圧力調整装置242が、フィードバック制御される。また、処理室201内が所望の温度となるようにヒータ206によって加熱される。この際、処理室201内が所望の温度分布となるように温度センサ263が検出した温度情報に基づきヒータ206への通電具合がフィードバック制御される。続いて、回転機構254により、ボート217が回転される。なお、ボート217はクリーニング時から継続して回転させ続けるようにしてもよいし、回転させなくてもよい。
【0045】
次いで、バルブ323,325が開き、NHガスが、MFC324にて所望の流量となるように制御されながら処理ガス供給源326から処理ガス供給管322に流入し、処理ガス供給管322を流通し、ノズル320から処理室201内に導入される。同時に、バルブ353,355が開き、不活性ガス供給源356から不活性ガス供給管350に不活性ガスが流入し、その不活性ガスはMFC354にて所望の流量となるように制御されながら不活性ガス供給管350を流通して処理ガス供給管312に至り、処理ガス供給管312を流通してノズル310から処理室201内に導入される。
【0046】
導入されたNHガス,不活性ガスは処理室201内を上昇し、インナーチューブ204の上端開口から筒状空間250に流出して排気管231から排気される。このようにして、処理室201内のNHパージが行われる。NHガスは処理室201内を通過する際に処理室201内に残留したハロゲン種と接触し、ハロゲン種が除去される。
【0047】
〔プリコーティング工程〕
その後、処理室201内のプリコーティングが行われる。プリコーティングは次のように行われる。
処理室201内が所望の圧力(真空度)となるように真空排気装置246によって真空排気される。この際、処理室201内の圧力は、圧力センサ245で測定され、この測定された圧力に基づき圧力調整装置242が、フィードバック制御される。また、処理室201内が所望の温度となるようにヒータ206によって加熱される。この際、処理室201内が所望の温度分布となるように温度センサ263が検出した温度情報に基づきヒータ206への通電具合がフィードバック制御される。続いて、回転機構254により、ボート217が回転される。なお、ボート217はクリーニング時から継続して回転させ続けるようにしてもよいし、回転させなくてもよい。
【0048】
次いで、バルブ313,315が開き、クロル系シランガスが、MFC314にて所望の流量となるように制御されながら処理ガス供給源316から処理ガス供給管312に流入し、処理ガス供給管312を流通し、ノズル310から処理室201内に導入される。同時に、バルブ323,325が開き、NHガスが、MFC324にて所望の流量となるように制御されながら処理ガス供給源326から処理ガス供給管322に流入し、処理ガス供給管322を流通し、ノズル320から処理室201内に導入される。
【0049】
導入されたクロル系シランガス,NHガスは処理室201内を上昇し、インナーチューブ204の上端開口から筒状空間250に流出して排気管231から排気される。クロル系シランガス,NHガスは処理室201内を通過する際にインナーチューブ204の内壁や外壁、アウターチューブ205の内壁、ボート217の表面等と接触し、この際に熱CVD反応によって、これら部材に成膜工程で形成される薄膜と同じSiN膜が堆積(プリコーティング)される。
【0050】
予め設定されたプリコーティング時間が経過すると、バルブ353,355,373,375が開き、不活性ガス供給源356,376から不活性ガスが供給され、処理室201内が不活性ガスに置換されるとともに、処理室201内の圧力が常圧に復帰される。
【0051】
その後、ボートエレベータ115によりシールキャップ219が下降されて、マニホールド209の下端が開口されるとともに、ボート217がマニホールド209の下端からプロセスチューブ203の外部に搬出(ボートアンローディング)される。
【0052】
プリコーティング工程終了後、成膜工程を再開することとなる。
【0053】
以上の本実施例によれば、処理ガス供給管316,326に対しクリーニングガス供給管330,340や不活性ガス供給管350,370を接続し(合流させ)、成膜工程以外の工程においてもクリーニングガスや不活性ガスを処理ガス供給管316,326に流通させ、ノズル310,320から処理室201内に導入している。そのため、成膜工程、クリーニング工程、NHパージ工程、プリコーティング工程のいずれの工程においてもノズル310,320には常にガス流れが存在し、成膜工程で生成されるNHCl等の副生成物がノズル310,320に逆流するのを防止することができる。
【実施例2】
【0054】
本実施例は下記の点で実施例1と異なっており、それ以外は実施例1と同様となっている。
【0055】
図2に示す通り、処理ガス供給管312,322に対し合流しているクリーニングガス供給管330,340や不活性ガス供給管350,370には、加熱ヒータ338,348,358,378がそれぞれ設けられている。加熱ヒータ338,348,358,378には電気的に温度制御部238が接続されており、温度制御部238により加熱ヒータ338,348,358,378が40℃以上に加熱制御される。
【0056】
以上の本実施例によれば、クリーニングガス供給管330,340や不活性ガス供給管350,370が40℃以上に加熱されるから、クリーニングガス供給管330,340や不活性ガス供給管350,370の内部でガスが液化するのを抑制又は防止することができる。
【実施例3】
【0057】
本実施例は下記の点で実施例1と異なっており、それ以外は実施例1と同様となっている。
【0058】
図1のクリーニングガス供給管330,340、MFC334,344、クリーニングガス供給源336,346が設けられていない。本実施例はこのような構成に代えて図3に示すような構成を有している。すなわち、マニホールド209に対しノズル400が接続されており、ノズル400にクリーニングガス供給管402が接続されている。クリーニングガス供給管402にはバルブ403、MFC404、バルブ405を介してクリーニングガス供給源406が接続されている。また、クリーニングガス供給管402には不活性ガス供給管360が接続されている。
【0059】
本実施例では、成膜工程において、クロル系シランガス,NHガスを処理室201に供給している間は、バルブ363,365が開き、不活性ガスが不活性ガス供給源356から不活性ガス供給管360,クリーニングガス供給管402,ノズル400を経て処理室201内に供給される。
【0060】
クリーニング工程においては、バルブ403,405が開き、クリーニングガスがクリーニングガス供給源406からクリーニングガス供給管402,ノズル400を経て処理室201内に供給される。この間、バルブ353,355,373,375が開き、不活性ガスが不活性ガス供給源356,376から不活性ガス供給管350,370,処理ガス供給管312,322,ノズル310,320を経て処理室201に供給される。
【0061】
NHパージ工程においては、NHガスを処理室201に供給している間は、バルブ353,355が開き、不活性ガスが不活性ガス供給源356から不活性ガス供給管350,処理ガス供給管312,ノズル310を経て処理室201に供給されるとともに、バルブ363,365が開き、不活性ガスが不活性ガス供給源356から不活性ガス供給管360,クリーニングガス供給管402,ノズル400を経て処理室201に供給される。
【0062】
プリコーティング工程においては、クロル系シランガス,NHガスを処理室201に供給している間は、バルブ363,365が開き、不活性ガスが不活性ガス供給源356から不活性ガス供給管360,クリーニングガス供給管402,ノズル400を経て処理室201内に供給される。
【0063】
以上の本実施例によれば、処理ガス供給管316,326とクリーニングガス供給管402とに対し不活性ガス供給管350,360,370をそれぞれ接続し(合流させ)、成膜工程、クリーニング工程、NHパージ工程、プリコーティング工程のいずれの工程においても、ノズル310,320,400のすべてからクロル系シランガス,NHガス,ガスクリーニングガス,不活性ガスのいずれかを処理室201に供給している。そのため、ノズル310,320,400には常にガス流れが存在し、成膜工程で生成されるNHCl等の副生成物がノズル310,320,400に逆流するのを防止することができる。
【0064】
なお、本実施例は、ガスの種類ごとに1本ずつ並列的にノズル310,320,400を配する必要がある場合に特に有用であり、クロル系シランガス,NHガス,クリーニングガス以外の他のガスを処理室201に供給して1つの処理炉202で多種の成膜を実現する場合にも適用することができる。この場合、ノズルの本数を増やし、そのノズルに対して当該他のガス専用の供給管等を接続し、さらにその供給管に不活性ガス供給管を合流するように接続すればよい。
【実施例4】
【0065】
本実施例は下記の点で実施例1と異なっており、それ以外は実施例1と同様となっている。
【0066】
図1のクリーニングガス供給管330,340、MFC334,344、クリーニングガス供給源336,346が設けられていない。本実施例はこのような構成に代えて図4に示すような構成を有している。すなわち、マニホールド209に対しノズル400が接続されており、ノズル400にクリーニングガス供給管402が接続されている。クリーニングガス供給管402にはバルブ403、MFC404、バルブ405を介してクリーニングガス供給源406が接続されている。また、クリーニングガス供給管402には不活性ガス供給管360が接続されている。
【0067】
更に、処理ガス供給管312,322、クリーニングガス供給管402のマニホールド209近傍にはチェックバルブ500,510,520がそれぞれ設けられている。チェックバルブ500は処理ガス供給管312からノズル310へのガスの流通を許容し、その反対の流通を遮断する逆止弁である。チェックバルブ510は処理ガス供給管322からノズル320へのガスの流通を許容し、その反対の流通を遮断する逆止弁である。チェックバルブ520はクリーニングガス供給管402からノズル410へのガスの流通を許容し、その反対の流通を遮断する逆止弁である。
【0068】
本実施例では、クリーニング工程において、クリーニングガスがクリーニングガス供給源406からクリーニングガス供給管402,ノズル400を経て処理室201内に供給される。
【0069】
以上の本実施例によれば、ガス供給管312,322、クリーニングガス供給管402にはチェックバルブ500,510,520がそれぞれ設けられ、クロル系シランガス,NHガスを処理室201に供給している間はチェックバルブ520により処理室201からクリーニングガス供給管402への物質の逆流が防止され、クリーニングガスを処理室201に供給している間はチェックバルブ500,510により処理室201から処理ガス供給管312,322への物質の逆流が防止される。そのため、成膜工程、クリーニング工程、NHパージ工程、プリコーティング工程の各工程において、成膜工程で生成されるNHCl等の副生成物が、処理ガス供給管312,322、クリーニングガス供給管402に逆流するのを防止することができる。
【0070】
なお、上記実施例1〜4では、クロル系シランガス,NHガスを用いてSiN膜を成膜する例を示したが、本発明の好ましい実施例(実施例1〜4)はSiHガスを用いてpoly-Si膜を成膜する場合や、SiHガス,PHガスを用いてD-poly-Si膜を成膜する場合等にも上記と同様に適用することができる。また、上記実施例1〜4の内容はそれぞれ単独で行われてもよいし、互いに組み合わせた状態で行われてもよい。さらに、上記実施例1〜4では、複数の処理ガス供給ラインを合流することで、ライン内のよどみを防止してもよい。
【0071】
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明の好ましい実施の形態によれば、
基板を処理室内に搬入する工程と、
処理ガス供給ラインより前記処理室内に処理ガスを供給して基板を処理する工程と、
処理後の基板を前記処理室内より搬出する工程と、
前記処理ガス供給ラインに合流するように接続されたクリーニングガス供給ラインによって前記処理室内にクリーニングガスを供給し、前記処理室内に付着した付着物を除去して前記処理室内をクリーニングする工程と、
を有する第1の半導体装置の製造方法が提供される。
【0072】
好ましくは、第1の半導体装置の製造方法において、
前記クリーニングガス供給ラインを40℃以上に加熱する第2の半導体装置の製造方法が提供される。
【0073】
本発明の他の好ましい実施の形態によれば、
基板を処理室内に搬入する工程と、
処理ガス供給ラインより前記処理室内に処理ガスを供給して基板を処理する工程と、
処理後の基板を前記処理室内より搬出する工程と、
クリーニングガス供給ラインより前記処理室内にクリーニングガスを供給し、前記処理室内に付着した付着物を除去して前記処理室内をクリーニングする工程と、
を有し、
前記基板を処理する工程では、前記クリーニングガス供給ラインに合流するように接続された第1の不活性ガス供給ラインより前記処理室内に不活性ガスを供給し、
前記処理室内をクリーニングする工程では、前記処理ガス供給ラインに合流するように接続された第2の不活性ガス供給ラインより前記処理室内に不活性ガスを供給する第3の半導体装置の製造方法が提供される。
【0074】
第3の半導体装置の製造方法によれば、基板を処理する工程、処理室内をクリーニングする工程のいずれにおいても、未使用の処理ガス供給ライン又はクリーニングガス供給ラインに不活性ガスが流通し、処理室に直に連通する処理ガス供給ライン,クリーニングガス供給ラインには常にガスの流れが存在する。そのため、処理ガス供給ライン又はクリーニングガス供給ラインに処理室内の物質が逆流することは阻害され、基板処理に伴い生成される副生成物がガス供給ラインに逆流するのを防止することができる。
【0075】
本発明の他の好ましい実施の形態によれば、
基板を処理室内に搬入する工程と、
処理ガス供給ラインより前記処理室内に処理ガスを供給して基板を処理する工程と、
処理後の基板を前記処理室内より搬出する工程と、
クリーニングガス供給ラインによって前記処理室内にクリーニングガスを供給し、前記処理室内に付着した付着物を除去して前記処理室内をクリーニングする工程と、
を有し、
前記処理ガス供給ライン及び前記クリーニングガス供給ラインには、前記処理室へのガスの流通のみを許容するチェックバルブがそれぞれ設けられている第4の半導体装置の製造方法が提供される。
【0076】
第4の半導体装置の製造方法によれば、処理ガス供給ライン及びクリーニングガス供給ラインにはチェックバルブが設けられているから、未使用の処理ガス供給ライン又はクリーニングガス供給ラインに処理室内の物質が逆流することは阻害され、基板処理に伴い生成される副生成物がガス供給ラインに逆流するのを防止することができる。
【0077】
本発明の他の好ましい実施の形態によれば、
基板を処理する処理室と、
前記処理室内に基板を処理するための処理ガスを供給する処理ガス供給ラインと、
前記処理ガス供給ラインに合流するように接続され、前記処理室内をクリーニングするためのクリーニングガスを前記処理室内に供給するクリーニングガス供給ラインと、
前記クリーニングガス供給ラインを制御して、前記処理室内に前記クリーニングガスを供給させ、前記処理室内に付着した付着物を除去させ、前記処理室内をクリーニングさせるコントローラと、
を有する第1の基板処理装置が提供される。
【0078】
好ましくは、第1の基板処理装置において、
前記クリーニングガス供給ラインを40℃以上に加熱する加熱ヒータが設けられている第2の基板処理装置が提供される。
【0079】
本発明の他の好ましい実施の形態によれば、
基板を処理する処理室と、
前記処理室内に基板を処理するための処理ガスを供給する処理ガス供給ラインと、
前記処理ガス供給ラインに合流するように接続され、前記処理ガス供給ラインを経由して不活性ガスを前記処理室内に供給する第1の不活性ガス供給ラインと、
前記処理室内をクリーニングするためのクリーニングガスを前記処理室内に供給するクリーニングガス供給ラインと、
前記クリーニングガス供給ラインに合流するように接続され、前記クリーニングガス供給ラインを経由して不活性ガスを前記処理室内に供給する第2の不活性ガス供給ラインと、
前記第1の不活性ガス供給ライン及び前記第2の不活性ガス供給ラインを制御して、前記処理ガス供給ラインから前記処理ガスが供給されている間は前記第2の不活性ガス供給ラインから不活性ガスを供給させ、前記クリーニングガス供給ラインから前記クリーニングガスが供給されている間は前記第1の不活性ガス供給ラインから不活性ガスを供給させるコントローラと、
を有する第3の基板処理装置が提供される。
【0080】
第3の基板処理装置によれば、未使用の処理ガス供給ライン又はクリーニングガス供給ラインには第1,第2の不活性ガス供給ラインから不活性ガスが供給され、処理室に直に連通する処理ガス供給ライン,クリーニングガス供給ラインには常にガスの流れが存在する。そのため、処理ガス供給ライン又はクリーニングガス供給ラインに処理室内の物質が逆流することは阻害され、基板処理に伴い生成される副生成物がガス供給ラインに逆流するのを防止することができる。
【0081】
本発明の他の好ましい実施の形態によれば、
基板を処理する処理室と、
前記処理室内に基板を処理するための処理ガスを供給する処理ガス供給ラインと、
前記処理ガス供給ラインに設けられ、前記処理室へのガスの流通のみを許容する第1のチェックバルブと、
前記処理室内をクリーニングするためのクリーニングガスを前記処理室内に供給するクリーニングガス供給ラインと、
前記クリーニングガス供給ラインに設けられ、前記処理室へのガスの流通のみを許容する第2のチェックバルブと、
前記クリーニングガス供給ラインを制御して、前記処理室内に前記クリーニングガスを供給させ、前記処理室内に付着した付着物を除去させ、前記処理室内をクリーニングさせるコントローラと、
を有する第4の基板処理装置が提供される。
【0082】
第4の基板処理装置によれば、処理ガス供給ライン及びクリーニングガス供給ラインには第1,第2のチェックバルブが設けられているから、未使用の処理ガス供給ライン又はクリーニングガス供給ラインに処理室内の物質が逆流することは阻害され、基板処理に伴い生成される副生成物がガス供給ラインに逆流するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明の好ましい実施例(実施例1)で使用される基板処理装置の処理炉とそれに付随する部材の概略構成図であり、特に処理炉部分を縦断面図として示す図面である。
【図2】本発明の好ましい実施例(実施例2)で使用される基板処理装置の処理炉とそれに付随する部材の概略構成図であり、特に処理炉部分を縦断面図として示す図面である。
【図3】本発明の好ましい実施例(実施例3)で使用される基板処理装置の処理炉とそれに付随する部材の概略構成図であり、特に処理炉部分を縦断面図として示す図面である。
【図4】本発明の好ましい実施例(実施例4)で使用される基板処理装置の処理炉とそれに付随する部材の概略構成図であり、特に処理炉部分を縦断面図として示す図面である。
【符号の説明】
【0084】
115 ボートエレベータ
200 ウエハ
201 処理室
202 処理炉
203 プロセスチューブ
204 インナーチューブ
205 アウターチューブ
206 ヒータ
209 マニホールド
216 断熱板
219 シールキャップ
220a,220b Oリング
231 ガス排気管
234 バルブ開閉制御部
235 ガス流量制御部
236 圧力制御部
237 駆動制御部
238 温度制御部
239 主制御部239
240 コントローラ
242 圧力調整装置
245 圧力センサ
246 真空排気装置
250 筒状空間
251 ヒータベース
254 回転機構
255 回転軸
263 温度センサ
310,320 ノズル
312,322 処理ガス供給管
314,324 MFC
316,326 処理ガス供給源
330,340 クリーニングガス供給管
334,344 MFC
336,346 クリーニングガス供給源
338,348 加熱ヒータ
350,360,370,380 不活性ガス供給管
354,364,374,384 MFC
356,376 不活性ガス供給源
358,368 加熱ヒータ
400 ノズル
402 クリーニングガス供給管
404 MFC
406 クリーニングガス供給源
500,510,520 チェックバルブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を処理室内に搬入する工程と、
処理ガス供給ラインより前記処理室内に処理ガスを供給して基板を処理する工程と、
処理後の基板を前記処理室内より搬出する工程と、
前記処理ガス供給ラインに合流するように接続されたクリーニングガス供給ラインによって前記処理室内にクリーニングガスを供給し、前記処理室内に付着した付着物を除去して前記処理室内をクリーニングする工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項2】
基板を処理する処理室と、
前記処理室内に基板を処理するための処理ガスを供給する処理ガス供給ラインと、
前記処理ガス供給ラインに合流するように接続され、前記処理室内をクリーニングするためのクリーニングガスを前記処理室内に供給するクリーニングガス供給ラインと、
前記クリーニングガス供給ラインを制御して、前記処理室内に前記クリーニングガスを供給させ、前記処理室内に付着した付着物を除去させ、前記処理室内をクリーニングさせるコントローラと、
を有することを特徴とする基板処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−34362(P2010−34362A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−195933(P2008−195933)
【出願日】平成20年7月30日(2008.7.30)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】