説明

半導体装置

【課題】検知セルからのセンス電流を正確に検出することができる半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置は、第1および第2主表面を有する半導体基板80と、半導体基板80に形成された主電流スイッチセル32および電流検知セル31と、電流検知セル31に接続されると共に、ボンディングワイヤが接続される外部配線接続部とを備え、主電流スイッチセル32は、エミッタ電極17と、金属コレクタ電極19と、ゲート電極16とを含み、電流検知セル31は、エミッタ電極27と、金属コレクタ電極19と、ゲート電極16とを含み、外部配線接続部49は、半導体基板上に形成された抵抗部および検知用ボンディングパッドとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関し、特に、半導体スイッチ素子と、この半導体スイッチ素子の主電流に対応する検知電流を出力する検知用半導体素子とを含む半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)等の過電流保護対策について、従来から各種提案されている。
【0003】
たとえば、特開平7−161992号公報に記載された過電流制限機能付き絶縁ゲート型バイポーラトランジスタは、半導体基板に形成された複数のIGBTセルを備え、複数のIGBTセルの一部を電流検出用のセンスセルとして用いると共に、他のIGBTセルを主セルとして機能させている。そして、センスセルの領域に主セルのエミッタ電極と分離して、センスセルのエミッタ電極を形成し、このエミッタ電極を外部の過電流保護回路に接続している。
【0004】
特開平8−46193号公報に記載された電流検出セル内蔵半導体装置においては、ボンディングパッド部に接続された電流検出セルの周辺を主電流ユニットセルで囲んでいる。このように電流検出セルと主電流ユニットセルとを配置することで、電流検出セルの破壊耐量の向上等が図られている。
【0005】
特開2008−78375号公報に記載された半導体装置は、メインセルと、センスセルとを含み、メインセルのIGBTのゲート電極およびセンスセルのIGBTのゲート電極を分割せずに共通化させている。このように、ゲート電極を共通化させることで、ゲート電極の電圧上昇に伴うゲート絶縁膜の破損の抑制が図られている。
【0006】
国際公開2001/022584号パンフレットに記載された電力半導体素子の過電流制限回路は、過電流制限回路に設けられたMOSFETのゲート電極とソース電極との間に、MOSFETのしきい値電圧以上に設定された順方向電圧を有するダイオードを設けている。このダイオードは、順バイアスされるように設けられており、過電流制限回路内のセンス抵抗で生じる電圧値がダイオードの順方向電圧以上となるとダイオードは通電ようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平7−161992号公報
【特許文献2】特開平8−46193号公報
【特許文献3】特開2008−78375号公報
【特許文献4】国際公開2001/022584号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上記従来の電流検出セル内蔵半導体装置等においては、過電流保護回路内に設けられる抵抗部の搭載位置等について明記されていない。そして、当該抵抗部を主電流セルや検知セルが形成された半導体基板上に設けずに外付けしたとすると、外付けされた抵抗部と検知セルとの間を接続する接続配線が長尺なものとなる。接続配線が長くなると、接続配線の抵抗が高くなり、検知セルから検出されるセンス電流を正確にセンシングし難くなる。
【0009】
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、検知セルからのセンス電流を正確に検出することができる半導体装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る半導体装置は、第1および第2主表面を有する半導体基板と、半導体基板に形成された主電流セルと、半導体基板に形成された検知セルと、検知セルに接続されると共に、外部配線が接続される外部配線接続部とを備える。そして、上記主電流セルは、第1主表面に形成された第1電極と、第2主表面に形成された第2電極と、第1電極および第2電極の間を流れる主電流を制御する第3電極とを含む。さらに、上記検知セルは、主電流セルから出力される電流量に対応する電流量の検知電流を出力する検知電極を含み、外部配線接続部は、半導体基板に形成されると共に検知電極に接続された抵抗部と、半導体基板上に形成され、抵抗部に接続されたボンディングパッド部とを含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る半導体装置によれば、検知セルから出力されるセンス電流を精度よく検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態に係る半導体装置90の一部を平面視した平面図である。
【図2】図1のII−II線における断面図である。
【図3】図1におけるIII−III線における断面図である
【図4】電流検知セル、主電流スイッチセルおよび抵抗部等によって形成される過電流保護回路を示す回路図である。
【図5】検知用ボンディングパッドおよびその周囲の構造の変形例を示す断面図である。
【図6】図5に示された調整用ボンディングパッドおよび検知用ボンディングパッド等の概略構成を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1から図6を用いて、本発明の実施の形態に係る半導体装置について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る半導体装置90の一部を平面視した平面図である。図2は、図1のII−II線における断面図であり、図3は、図1におけるIII−III線における断面図である。
【0014】
ここで、図2に示すように、半導体装置90は、主表面80Aおよび主表面80Aと反対側に位置する主表面80Bを含む半導体基板80と、主表面80Bに形成された金属コレクタ電極19と、主表面80A上に間隔をあけて形成された複数のゲート絶縁膜15と、ゲート絶縁膜15上に形成されたゲート電極16と、ゲート絶縁膜15を覆うように形成された層間絶縁膜20と、主表面80A上に形成されたエミッタ電極17,27とを備えている。
【0015】
そして、半導体基板80は、主表面80Bに形成され、金属コレクタ電極19に接続されたP型コレクタ領域11と、P型コレクタ領域11上に形成されたn- ベース領域12と、n- ベース領域12内に間隔を隔てて形成されると共に、主表面80Aに達するp型ベース領域13,23と、p型ベース領域13内に位置し、主表面80Aに形成されたn+ エミッタ領域14と、p型ベース領域23内に位置し、主表面80Aに形成されたn+ エミッタ領域24とを含む。
【0016】
n+ エミッタ領域14およびn+ エミッタ領域24は、主表面80Aのうち、ゲート電極16と隣り合う位置に形成されている。そして、n- ベース領域12は、p型ベース領域13間と、p型ベース領域23間と、p型ベース領域13およびp型ベース領域23間とから主表面80Aに達するように延びている。
【0017】
そして、エミッタ電極17は、ゲート電極16を覆うように形成されており、主表面80Aから露出するn+ エミッタ領域14およびp型ベース領域13に接続されている。エミッタ電極27も、ゲート電極16を覆うように形成されており、主表面80Aから露出する24およびp型ベース領域23に接続されている。
【0018】
エミッタ電極17と、エミッタ電極27とは、間隔をあけて形成されている。エミッタ電極17は、主電流スイッチ用エミッタ端子Eに接続され、エミッタ電極27は電流検知セル用端子Sに接続されている。そして、金属コレクタ電極19は、コレクタ端子Cに接続されている。
【0019】
各ゲート電極16を覆うように層間絶縁膜20が形成されている。このため、各ゲート電極16と、エミッタ電極17およびエミッタ電極27とは、層間絶縁膜20によって絶縁されている。
【0020】
このように、半導体基板80には、複数の主電流スイッチセル32および電流検知セル31が形成されている。
【0021】
主電流スイッチセル32は、エミッタ電極17と、このエミッタ電極17下に位置するゲート電極16と、このゲート電極16の両側に位置するp型ベース領域13と、このp型ベース領域13内に形成されたn+ エミッタ領域14と、n- ベース領域12と、P型コレクタ領域11と、金属コレクタ電極19とによって形成されている。
【0022】
電流検知セル31は、エミッタ電極27と、このエミッタ電極27下に位置するゲート電極16と、このゲート電極16両側に位置するp型ベース領域23と、このp型ベース領域23内に形成されたn+ エミッタ領域24と、n- ベース領域12と、P型コレクタ領域11と、金属コレクタ電極19とによって形成されている。
【0023】
このように、本実施の形態においては、電流検知セル31および主電流スイッチセル32のいずれも、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)が採用されている。
【0024】
ここで、電流検知セル31および主電流スイッチセル32のON/OFF動作について説明する。
【0025】
電流検知セル31および主電流スイッチセル32のターンオン時には、エミッタ電極17,27が接地され、金属コレクタ電極19およびゲート電極16に正電圧を印加する。ゲート電極16に正電圧が印加されることで、p型ベース領域13およびp型ベース領域23内にチャネルが形成される。そして、形成されたチャネルを通して、n- ベース領域12内にn+ エミッタ領域14,24から電子が入り込む。これに伴い、P型コレクタ領域11からn- ベース領域12内にホールが注入される。
【0026】
ホールがn- ベース領域12内に入り込むことで、P型コレクタ領域11とn- ベース領域12との接合が順バイアスとなり、n- ベース領域12が伝導度変調する。これにより、エミッタ電極17,27および金属コレクタ電極19間の抵抗が小さくなり、オン抵抗が引き下げられる。
【0027】
電流検知セル31および主電流スイッチセル32のターンオフ時には、エミッタ電極17,27は接地され、ゲート電極16に負電圧を印加する。ゲート電極16に負電圧が印加されることで、チャネルが消滅し、n+ エミッタ領域14,24からn- ベース領域12内への電子の流入が停止する。
【0028】
なお、n- ベース領域12内にはホールおよび電子が残存しており、ホールは、p型ベース領域13,23を通り、エミッタ電極17,27内に流入する。
【0029】
このように、主電流スイッチセル32のエミッタ電極17および金属コレクタ電極19間を流れる主電流および電流検知セル31のエミッタ電極27と金属コレクタ電極19との間を流れるカレントセンス電流は、各々ゲート電極16によって制御されている。
【0030】
ここで、上記図1に示すように、電流検知セル31は、主電流スイッチセル32によって取り囲まれるように形成されており、電流検知セル31の両側には、主電流スイッチセル32が形成されている。
【0031】
このように、電流検知セル31が主電流スイッチセル32と隣り合い、電流検知セル31がn- ベース領域12およびP型コレクタ領域11を主電流スイッチセル32と共有することで、電流検知セル31のキャリア分布と、主電流スイッチセル32のキャリア分布と近似させることができる。これにより、各電流検知セル31から出力されるカレントセンス電流の電流量を各主電流スイッチセル32から出力される電流量に対応させることができる。
【0032】
なお、全て主電流スイッチセル32から出力される出力電流(主電流)の電流量に対する、全ての電流検知セル31から出力される電流量の比は、電流検知セル31および主電流スイッチセル32の数や、各エミッタ電極17,27およびp型ベース領域13,23の接触面積によっても影響を受ける。このため、セル数や上記接触面積を所定値に設定することで、全て主電流スイッチセル32から出力される出力電流の電流量に対する、全ての電流検知セル31から出力される電流量の比を調整することができる。
【0033】
図1において、主電流スイッチセル32のエミッタ電極17は、半導体基板80の主表面の大部分を覆うように形成されている。そして、エミッタ電極17の外周縁部には、複数の窪み60,61,62が形成されている。
【0034】
そして、窪み60内には、エミッタ電極27が形成され、窪み60と隣り合う窪み61には、外部配線接続部49が形成されている。外部配線接続部49は、検知用ボンディングパッド47と抵抗部43と、配線端部40とを含む。エミッタ電極27には、エミッタ電極17の外周縁部に沿って延びる配線41が接続され、配線41の端部に形成された配線端部40には、抵抗部43が接続されている。そして、検知用ボンディングパッド47は、抵抗部43に接続されている。
【0035】
そして、窪み61に対して窪み60と反対側に位置する窪み62には、ゲート電極用パッド部50が形成されており、ゲート電極用パッド部50には、配線51が接続されている。図2に示すように、各ゲート電極16は配線51に接続されている。配線51は、配線41よりも外周側を通って延び、エミッタ電極17の外周縁部に沿って延びている。
【0036】
図3に示すように、半導体基板80の主表面80A上には、シリコン酸化膜等から形成された絶縁膜42と、絶縁膜42の上面上に形成された抵抗部43と、絶縁膜42および抵抗部43を覆うように形成された層間絶縁膜44とが形成されている。
【0037】
そして、配線端部40および検知用ボンディングパッド47は、互いに間隔を隔てて設けられており、配線端部40および検知用ボンディングパッド47は、層間絶縁膜44の上面の一部を覆うように形成されている。
【0038】
検知用ボンディングパッド47と抵抗部43とは、コンタクト部46によって接続されており、配線端部40と抵抗部43とコンタクト部45によって接続されている。そして、コンタクト部45とコンタクト部46とは、互いに間隔をあけて形成されており、配線端部40と抵抗部43と検知用ボンディングパッド47とは直列に接続されている。
【0039】
なお、図1に示すように、検知用ボンディングパッド47および抵抗部43は、窪み61内に位置しており、半導体基板80の大型化が抑制されている。
【0040】
図4は、電流検知セル31、主電流スイッチセル32および抵抗部43によって形成される過電流保護回路を示す回路図である。
【0041】
この過電流保護回路は、主電流スイッチセル32からの主電流I1と比例する電流検知セル31から出力されるカレントセンス電流I2とをモニタリングして、主電流スイッチセル32に過電流が流れるときには、主電流スイッチセル32のゲート電圧を下げて、主電流を制限する。
【0042】
具体的には、カレントセンス電流I2と抵抗部43の抵抗値Rsとの積により得られる電圧が、MOSトランジスタT3のしきい値電圧以上となると、MOSトランジスタT3がONとなり、主電流スイッチセル32および電流検知セル31のゲート電圧を下げる。これにより、主電流スイッチセル32および電流検知セル31がOFFとなり、主電流I1の増大が抑制される。このように、MOSトランジスタT3のON/OFF動作は、カレントセンス電流I2の電流量に基づいて行われている。
【0043】
ここで、本実施の形態に係る半導体装置90においては、主電流スイッチセル32および電流検知セル31が搭載された半導体基板80上に抵抗部43が設けられている。このため、抵抗部43を半導体装置90外部に配置した場合と比較すると、抵抗部43とエミッタ電極27との間の配線抵抗を低減させることができる。さらに、配線41は配線51よりも短く、配線41自体の抵抗の低減も図られている。
【0044】
このように、エミッタ電極27から抵抗部43までの配線抵抗を低減することで、カレントセンス電流I2を高精度に検出することができ、正確に過電流保護回路を駆動させることができる。
【0045】
さらに、上述のように、電流検知セル31と主電流スイッチセル32とがn- ベース領域12およびP型コレクタ領域11を共有することで、電流検知セル31のカレントセンス電流I2が主電流スイッチセル32の主電流I1に正確に対応させることができ、主電流スイッチセル32に過電流が生じた際に、MOSトランジスタT3を精度よく駆動させることができる。
【0046】
図5は、検知用ボンディングパッド47およびその周囲の構造の変形例を示す断面図である。この図5に示す例においては、主表面80A上には絶縁膜42が形成され、絶縁膜42の上面上には複数の分割絶縁部65,66,67,68が間隔をあけて形成されている。なお、各分割絶縁部65,66,67,68の抵抗値は、配線41等の抵抗値よりも高くなっている。そして、各分割絶縁部65,66,67,68を覆うように層間絶縁膜44が形成されている。
【0047】
そして、配線端部40と検知用ボンディングパッド47との間には、複数の調整用ボンディングパッド84,85,86が間隔をあけて形成されている。各調整用ボンディングパッド84,85,86は、各分割絶縁部65,66,67,68を直列に接続している。各調整用ボンディングパッド84,85,86は層間絶縁膜44の上面上に位置しており、外方に開放されている。
【0048】
そして、配線端部40は、コンタクト70によって分割絶縁部65に接続され、分割絶縁部65はコンタクト71によって調整用ボンディングパッド84に接続されている。調整用ボンディングパッド84はコンタクト72によって分割絶縁部66に接続され、分割絶縁部65と分割絶縁部66は調整用ボンディングパッド84およびコンタクト71,72によって直列に接続されている。
【0049】
同様に、分割絶縁部66と分割絶縁部67とは、調整用ボンディングパッド85およびコンタクト73,74によって直列に接続されている。そして、分割絶縁部67と分割絶縁部68とは、調整用ボンディングパッド86およびコンタクト75,76によって直列に接続されている。そして、分割絶縁部68がコンタクト77によって検知用ボンディングパッド47に接続され、分割絶縁部65がコンタクト70によって配線端部40に接続されている。
【0050】
このため、配線端部40と検知用ボンディングパッド47との間に、分割絶縁部65〜68および調整用ボンディングパッド84〜86が電気的に直列に接続されている。
【0051】
図6は、上記図5に示された調整用ボンディングパッド84〜86および検知用ボンディングパッド47等の概略構成を示す平面図である。
【0052】
そして、この図6および上記図5に示すように、調整用ボンディングパッド84〜86および検知用ボンディングパッド47は、外方に露出しており、外部からボンディングワイヤー(外部配線)を接続することができる。
【0053】
そして、調整用ボンディングパッド84,85,86および検知用ボンディングパッド47のいずれかを選択してボンディングワイヤを半田付けすることで、図4に示す抵抗値Rsを調整することができる。
【0054】
これにより、半導体装置90ごとに図4に示す抵抗値Rsを調整することができ、半導体装置90によってカレントセンス電流I2にばらつきが生じたとしても、所定以上の主電流I1が流れるときに、MOSトランジスタT3が駆動するように調整することができる。
【0055】
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。さらに、上記数値などは、例示であり、上記数値および範囲にかぎられない。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明は、IGVTの過電流保護回路に好適である。
【符号の説明】
【0057】
11 P型コレクタ領域、12 ベース領域、13,23 p型ベース領域、14,24 エミッタ領域、15 ゲート絶縁膜、16 ゲート電極、17,27 エミッタ電極、19 金属コレクタ電極、20,44 層間絶縁膜、27 エミッタ電極、31 電流検知セル、32 主電流スイッチセル、40 配線端部、41 配線、42 絶縁膜、43 抵抗部、45,46 コンタクト部、47 検知用ボンディングパッド、50 ゲート電極用パッド部、51 配線、65,66,67,68 分割絶縁部、70 コンタクト、80 半導体基板、84,85,86 調整用ボンディングパッド、90 半導体装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1および第2主表面を有する半導体基板と、
前記半導体基板に形成された主電流セルと、
前記半導体基板に形成された検知セルと、
前記検知セルに接続されると共に、外部配線が接続される外部配線接続部と、
を備え、
前記主電流セルは、前記第1主表面に形成された第1電極と、前記第2主表面に形成された第2電極と、前記第1電極および前記第2電極の間を流れる主電流を制御する第3電極とを含み、
前記検知セルは、前記主電流セルから出力される電流量に対応する電流量の検知電流を出力する検知電極を含み、
前記外部配線接続部は、前記半導体基板に形成されると共に前記検知電極に接続された抵抗部と、前記半導体基板上に形成され、前記抵抗部に接続されたボンディングパッド部とを含む、半導体装置。
【請求項2】
前記抵抗部は、複数の分割抵抗部を含み、
前記分割抵抗部同士を直列に接続すると共に、前記外部配線を接続可能な分割パッド部をさらに備えた、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記主電流セルは、複数設けられ、
前記検知セルは、前記主電流セル間に位置する、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第3電極に接続された第3電極用配線と、
前記第3電極用配線によって前記第3電極に接続された第3電極用パッド部と、
前記外部配線接続部および前記検知電極を接続する検知電極用配線とをさらに備え、
前記検知電極用配線の長さは、前記第3電極用配線よりも短い、請求項1から請求項3のいずれかに記載の半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−199149(P2010−199149A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−39610(P2009−39610)
【出願日】平成21年2月23日(2009.2.23)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】