説明

固定端末用移動支援ナビゲーション・システム

【課題】乗り場案内用固定端末による情報提供システムで、利用者が選択した推奨経路について利用者にとって有用な案内情報をリアルタイムで利用者の携帯端末に通知できる固定端末用移動支援ナビゲーション・システムを提供する。
【解決手段】固定端末用移動支援ナビゲーション・システムは、バス等の行先に応じた発車場を案内し、情報表示画面12と行先入力装置13を備える固定端末11と、利用者20により行先入力装置で特定の行先が指定されたときに、固定端末に対して行先に係る複数の推奨経路の情報と、複数の推奨経路の各々に対応するコード表記19の情報とを提供するナビサーバ25Aとを備える。固定端末は、ナビサーバから複数の推奨経路の情報とコード表記の情報とを受けたとき、情報表示画面に複数の推奨経路とコード表記を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は固定端末用移動支援ナビゲーション・システムに関し、特に、バスターミナル等に設置された乗り場案内用固定端末で利用者の経路選択意志に基づき当該利用者の携帯端末に行先案内情報を通知する固定端末用移動支援ナビゲーション・システムに関する。
【背景技術】
【0002】
第1の従来例として、バスターミナルでは、行先に応じて多数のバス発車場を備えているので、利用者に対する情報提供サービスとして情報提供用の固定端末を設置している。この固定端末は、情報表示画面を備え、当該情報表示画面に時間経過軸に沿って発車時刻と行先情報とバス発車場(乗り場)情報とを複数表示している。固定端末には、さらに、行先指定装置とプリンタとが装備されている。利用者は、固定端末の情報表示画面によって行先情報等を得て、行先を選択し、選択した行先を行先指定装置で指定する。そうすると、指定した行先に関する諸情報がプリンタで印刷紙片に印刷され、出力される。利用者は、その印刷紙片を所持して、選択した行先のためのバス発車場に移動する。
【0003】
第2の従来例としては、利用者が所有するインターネット対応用携帯電話でURLを入力する等して、バス案内サービスを行うナビゲーション・サイトのサーバにアクセスし、バスの発着情報を入力して、推奨経路の情報を取得するシステムが存する。
【0004】
さらに第3の従来例としては、上記第2のシステム形式において、固定端末でバスの発着情報を入力して推奨経路を選択し、その後に利用者のインターネット対応用携帯電話でナビゲーション・サイトのサーバにアクセスし、推奨経路の情報を取得するというシステムが存する。
【0005】
上記の第3の従来例の場合には、技術的構成として、利用者の携帯電話の情報提供先(メールアドレス等)を事前に登録し、さらに、利用者を特定するための情報を有する媒体(ICカード等)を固定端末に対して提示するということが要求される。
【0006】
本発明に関連する従来技術として、さらに特許文献1を挙げる。特許文献1には、バーコードと携帯電話のメール送受信機能等とを利用してナビゲーションサービス方法が開示されている。この特許文献1に記載されたシステム構成は、上記の第3の従来例に類似するものである。
【特許文献1】特開2005−182653号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年、バスターミナル等に設置された乗り場案内用固定端末による情報提供システムについて、前述した第3の従来例に係るシステム構成のインフラを利用しつつ、ICカード等の登録システムが不要であり、かつ事前の会員登録手続きが不要である固定端末用移動支援ナビゲーション・システムが要望されている。
【0008】
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、バスターミナル等に設置された乗り場案内用固定端末による情報提供システムについて、ICカード等の登録システムが不要で、かつ事前の会員登録手続きが不要であり、利用者が選択した経路について利用者にとって有用な経路情報をリアルタイムで利用者の携帯端末に通知することができる固定端末用移動支援ナビゲーション・システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る固定端末用移動支援ナビゲーション・システムは、上記の目的を達成するため、次のように構成される。
【0010】
固定端末用移動支援ナビゲーション・システムは、公共用移動体の行先に応じた発車場を案内し、情報表示部と行先入力装置を備える固定端末と、利用者により行先入力装置で特定の行先が指定されたときに、固定端末に対して行先に係る複数の推奨経路の情報と、複数の推奨経路の各々に対応するコード表記の情報とを提供する推奨経路情報提供手段とを備える。上記の固定端末は、推奨経路情報提供手段から複数の推奨経路の情報とコード表記の情報とを受けたとき、情報表示部の画面に複数の推奨経路とコード表記を表示する。
【0011】
上記構成を有するシステムによれば、移動体利用に関する案内情報を提供する固定端末で、利用者が行先を指定すると、情報表示画面に複数の推奨経路が2次元バーコード等と共に表示される。いずれかの2次元バーコードをカメラ付き携帯電話で撮像すると、ナビサーバへメール送信が行われ、選択した推奨経路のIDが特定され、当該推奨経路に関するリアルタイムの案内情報を利用者の携帯電話で入手することができる。
【0012】
上記の構成において、好ましくは、利用者が、固定端末の情報表示部の画面に表示された複数の推奨経路のうちの特定の推奨経路を選択してそのコード表記をカメラ付き携帯電話で撮像するとき、携帯電話から送られた特定の推奨経路の特定IDと携帯電話のメールアドレスを受信し、選択された特定の推奨経路の案内情報を、運行状況データベースから取り出して携帯電話に返信する経路案内情報提供手段を備えている。
【0013】
上記の構成において、さらに好ましくは、推奨経路情報提供手段と経路案内情報提供手段を含むナビゲーション・サーバを備え、ナビゲーション・サーバは、通信回線を介して固定端末と接続され、かつインターネットを介して携帯電話との間で接続可能である。
【0014】
上記の構成において、さらに好ましくは、推奨経路情報提供手段は、固定端末に付加された経路導入データベースを含む手段であり、さらに経路案内情報提供手段を含むナビゲーション・サーバを備え、このナビゲーション・サーバはインターネットを介して携帯電話との間で接続可能である。
【0015】
上記の構成において、さらに好ましくは、経路案内情報提供手段を含むナビゲーション・サーバは、インターネットを介して移動体と運行状況に係る情報の送受を行い、運行状況データベースには最新の運行状況に係る情報が格納されている。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、行先に応じた複数のバス発車場があるバースターミナル等でバス発車場についての行先に係る推奨経路を案内する情報を表示する固定端末のための移動支援ナビゲーション・システムにおいて、固定端末の情報表示画面に表示される行先に係る推奨経路の各々に2次元バーコード等のコード表記(経路ID)を併せて表示させるようにしたため、利用者はメール機能を有するカメラ付き携帯電話でコード表記を撮像することで、ナビゲーション・サーバにアクセスして選択した推奨経路についてリアルタイムの情報を得ることができる。本発明によれば、利用者は、既存のインフラを生かしつつ、簡単なシステム構成により、選択した推奨経路についての情報配信を受けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
【0018】
図1〜図4を参照して、本発明に係る固定端末用移動支援ナビゲーション・システムの第1の実施形態を説明する。図1はシステムの全体構成を示し、図2は固定端末の構成を示し、図3はナビゲーション・サイト(以下「ナビサイト」と記す)におけるナビゲーション・サーバ(以下「ナビサーバ」と記す)の構成を示し、図4は構成要素(固定端末、ナビサーバ、携帯電話)の間の要求送信・情報(データ)提供の流れを示す関係図である。
【0019】
図1において、符号11は、例えば比較的に広いバスターミナルでの各行先に対応する複数のバス発車場(バス乗り場)の各々を案内するための1つの固定端末を示している。固定端末11はバスターミナルにおける多くの利用者が移動する広場または通路等の見えやすい場所に設置されている。なおバスターミナルに設置される固定端末は符号11で示されただけのものではなく、必要な場所に複数台の固定端末が設置されている。
【0020】
固定端末11は、その外観上、情報表示画面12と行先入力装置13とプリンタ14とを備えている。図1では、情報表示画面12において一例として表形式の表示区画15を表示し、この表示区画15において、各表示欄15a内に、発車時刻16と行先17と乗り場番号18等の各情報が表示されている。これらの表示欄15aの情報は、利用者の要求に応じて所定の行先に関する複数の推奨経路を時系列に従って示している。複数の表示欄15aは、表示区画15において例えば上側から下側に向うに従って例えば時間の経過(時刻の順序)に沿って並べられている。
【0021】
さらに、複数の表示欄15aの各々について、例えば右側端には、例えば2次元バーコードまたはQRコード等のコード表記19(以下、「2次元バーコード等19」と記す)が併せて表示されている。
【0022】
情報表示画面12における上記の表示区画15の表示は、利用者20が、自分の意思に基づいて自身の特定の「行先」についての情報を行先入力装置13で入力する結果として表示される。行先入力装置13においてかかる「行先」についての情報が入力されない場合には、通常、情報表示画面12には何も表示されていない。
【0023】
図2に示すように、固定端末11は、上記の情報表示画面12を備えた表示装置21と、上記の行先入力装置13およびプリンタ14と、演算処理制御部22と、通信部23と、を備えている。
【0024】
利用者20が行先入力装置13で行先ボタンを適宜に操作して特定の「行先」について行先指示を行うと、この指示信号は演算処理制御部22に入力される。演算処理制御部22は、入力した行先に係る指示信号に基づいて、行先特定情報と推奨経路要求信号を通信部23および通信回線(ネットワーク)24を介してナビサイト25のナビサーバ25Aに送信する(矢印A1)。この固定端末11から送られた要求信号(矢印A1)に応じて、ナビサーバ25Aは所要の演算・処理を行って、行先についての複数の推奨経路の情報を通信回線24を経由して固定端末11に送信する(矢印A2)。固定端末11は、通信部23を介して行先についての複数の推奨経路の情報を受け取り、表示装置21の情報表示画面12に、図1に示すごとき所定の形式で表示する。すなわち、利用者20が指定した「行先」に関しての複数の推奨経路が時系列で表示され、併せて複数の推奨経路の各々に2次元バーコード等19が表示される。2次元バーコード等19は、対応する推奨経路を特定するための経路IDを意味している。
【0025】
上記の固定端末11において、情報表示画面12に「行先」に係る複数の推奨経路(表示区画15)と2次元バーコード等19とが表示されている場合において、プリンタ14を操作してプリント出力を行うと、印刷紙片26が出力される。この印刷紙片26には、情報表示画面12に表示されていた内容と同一の内容が印刷される。印刷紙片26には複数の推奨経路(表示区画15)と2次元バーコード等19とが印刷される。
【0026】
ナビサーバ25Aは、図3に示すように、通信部31と、演算処理制御部32とを備える。ナビサイト25において、ナビサーバ25Aは、経路導出DB(データ・ベース)33と、運行状況DB(データ・ベース)34と、個人DB(データ・ベース)35を有している。経路導出DB33には、予め設定された多数の「行先」にそれぞれについて時刻に応じて推奨経路の情報を格納している。運行状況DBには、多数の推奨経路のそれぞれについて各時刻でのバスの実際の運行状況の情報を、当該バス等との間で通信を行うことにより収集し格納している。ナビサーバ25Aと実際に運行しているバス36との間における実際の運行状況の情報の送受は、例えばインターネット37、衛星通信、無線通信等を介して行われ、実際のバス36の運行状況がナビサーバ25Aで収集される。
【0027】
ナビサーバ25Aは、固定端末11からの「行先」に係る要求信号を受けると、利用者20によって指定された「行先」に係る複数の推奨経路の情報を経路導出DB33から取り出し、固定端末11に対して送信する。この推奨経路の情報には、予め2次元バーコード等19が付加されている。
【0028】
利用者20は、インターネット対応の通信機能(サイトアクセス機能、メール送受信機能)を有しかつ2次元バーコード等19を読み取って通信を行う機能を有したカメラ付きの携帯電話41を所持している。利用者20が携帯電話41を使用して、そのカメラで、情報表示画面12に表示された、または印刷紙片26にプリントされた複数の推奨経路のいずれかの2次元バーコード等19を選択して撮像する行為を行うと、携帯電話41は送信動作を開始し、インターネット37を経由してナビサーバ25Aに対して、選択した推奨経路に関する案内情報を要求するアクセスを行うことができる。
【0029】
またナビサイト25における上記の個人DB35は、例えば、利用者20から携帯電話41によって上記のごときアクセスがあったときに、アクセスに関する記録を、利用者に係る携帯電話41の個人情報(メールアドレス等)と共に、記録して格納する。
【0030】
以上のシステム構成を有する固定端末用移動支援ナビゲーション・システムの動作を図4を参照して説明する。
【0031】
図4は、本システムの構成要素である固定端末11とナビサーバ25Aと利用者20の携帯電話41との間における要求送信・情報(データ)提供等の流れを示す関係図を示している。
【0032】
バスターミナルにおいて利用者20が固定端末11の行先入力装置13を操作し、行先を選択する(ステップS11)。利用者20が行先を選択する前での段階では情報表示画面12には基本的に推奨経路等の表示はなされておらず、通常、「行先入力」に関する操作ガイド表示が行われている。
【0033】
利用者20によって行先の選択が行われると、固定端末11は、通信部23および通信回線24を経由して、ナビサーバ25Aに対して行先特定情報と推奨経路要求信号を送信する(ステップS12)。ナビサーバ25Aは、固定端末11から送られた要求信号等を受信する(ステップS31)。その後、ナビサーバ25Aは、この要求信号等に応じて、経路導出DB33にアクセスし、所要の演算・処理を行って、上記の行先についての複数の推奨経路の情報を取り出す(ステップS32)。さらにその後、ナビサーバ25Aは、取り出した複数の推奨経路の情報を、通信部31および通信回線24を経由して固定端末11の通信部23に送信する(ステップS33)。固定端末11は、通信部23を介して行先についての複数の推奨経路の情報を受け取る(ステップS13)。固定端末11は、受け取った複数の推奨経路の情報を表示装置21の情報表示画面12に表形式で表示する(ステップS14)。固定端末11の表示装置21の情報表示画面12では、利用者20が指定した「行先」に関しての複数の推奨経路が時系列の表形式(表示区画15)で表示され、併せて複数の推奨経路の各々に2次元バーコード等19が表示される。
【0034】
固定端末11において、利用者20の行先選択行為に基づいて、表示装置21の情報表示画面12に「行先」に係る複数の推奨経路(表示区画15)と2次元バーコード等19とが表示されているとき、プリンタ14のプリント指示器14aを操作して(ステップS15)プリント出力を行うと、印刷紙片26が出力される(ステップS16)。この印刷紙片26には、情報表示画面12に表示されていた内容と同一の内容が印刷され、複数の推奨経路(表示区画15)と2次元バーコード等19とが印刷される。
【0035】
次の段階で、利用者20は、情報表示画面12に表示された上記の複数の推奨経路の中から利用しようとする例えば1つの推奨経路を選択し、その2次元バーコード等19を携帯電話41のカメラで撮像する(ステップS21)。その結果、当該携帯電話41のメール送信機能が起動して、インターネット37を経由してナビサーバ25Aにメールを送信する(ステップS22)。このメールには、利用者20の携帯電話41のメールアドレスの情報と、2次元バーコード等19が含む情報すなわち利用者20によって選択された推奨経路を特定する情報(経路ID)とが含まれている。
【0036】
ナビサーバ25Aは携帯電話41から送信されてきたメールを受信する(ステップS34)。メールを受信したナビサーバ25Aは、利用者20の携帯電話41のメールアドレスと利用者20が選択した推奨経路の経路IDを取得する(ステップS35)。その後、ナビサーバ25Aは、利用者20の携帯電話41のメールアドレスの情報を個人DB35に格納する(ステップS36)。またナビサーバ25Aは、利用者20が選択した推奨経路に関するリアルタイムの情報を運行状況DB34から取り出す(ステップS37)。運行状況DB34には、ナビサーバ25Aとバス36または管理局等との間の運行状況に係る情報のやり取りに基づいて、その時点での最新の運行状況の情報が格納されている。ナビサーバ25Aは、運行状況DB34から取り出した選択推奨経路に関するリアルタイムの情報を、取得した携帯電話41のメールアドレス情報に従って、メール送信により、インターネット37を経由して自動的に携帯電話41へ返送する(ステップS38)。携帯電話41は、ナビサーバ25Aから送られるリアルタイムの情報を受信し(ステップS23)、その表示部に表示する(ステップS24)。これにより利用者20は、所定の「行先」について推奨された複数の経路のうちの選択した1つの経路に関してリアルタイムの案内情報を得て、案内されることになる。
【0037】
上記のごとく、利用者20が印刷紙片26を入手している場合に、利用者20が必要に応じて上記のステップS21を実行し、ステップS22,S34〜S38,S23,S24を繰り返すと、さらに最新の運行状況に係る案内情報をリアルタイムで入手することができる。
【0038】
なお、利用者20が複数の推奨経路の中から1つの経路を特定して携帯電話41のメール機能等でナビサーバ25Aにアクセスした場合には、その後、ナビサーバ25Aは、バス乗り場への誘導、バスの発車を知らせるアラーム、下車時の事前のアラーム、運賃案内等のサービスを利用者20の携帯電話41に向けて行う。
【0039】
次に、図5を参照して、本発明に係る固定端末用移動支援ナビゲーション・システムの第2の実施形態を説明する。図5は図1と同様な図であり、図5において、第1実施携帯で説明した要素と実質的に同一の要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0040】
第2実施形態に係るシステムで特徴的な構成は、固定端末11がナビサーバ25Aと通信回線で接続されておらず、固定端末それ自体が予め経路導出DB51を備えていることである。この構成によれば、固定端末11において、利用者20がその行先入力装置13で特定の「行先」を指定すると、内蔵されたその演算処理制御部(22)が付設された経路導出DB51にアクセスして、指定した「行先」に関する複数の推奨経路を2次元バーコード等19と共に、その情報表示画面12に表示する。利用者20自身の携帯電話41のカメラ機能およびメール送信機能を使用して2次元バーコード等19を撮像してナビサーバ25Aにアクセスすると、前述した通り、ナビサーバ25Aから選択した推奨経路に関するリアルタイムの案内情報を取得することができる。その他の構成、機能、および作用については、第1実施形態で説明した構成・機能・作用と同じである。
【0041】
第2実施形態に係る固定端末用移動支援ナビゲーション・システムによれば、バスターミナル等に設置された多数の固定端末11の各々とナビサイト25の間に通信回線を設ける必要がないので、従来のインフラを生かしつつ、システム構成を簡素にできるという利点を有する。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、バスターミナル等のバス発車場の案内情報等を提供する固定端末で、利用者が選択した推奨経路に関してリアルタイムの情報の配信に利用される。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明に係る固定端末用移動支援ナビゲーション・システムの第1の実施形態のシステムの全体構成図である。
【図2】固定端末の内部構成図である。
【図3】ナビゲーション・サーバ(ナビサーバ)の内部構成図である。
【図4】第1実施形態に係るシステムの構成要素(固定端末、ナビサーバ、携帯電話)の間の要求送信・情報(データ)提供の流れを示す関係図である。
【図5】本発明に係る固定端末用移動支援ナビゲーション・システムの第2の実施形態のシステムの全体構成図である。
【符号の説明】
【0044】
11 固定端末
12 情報表示画面
13 行先入力装置
14 プリンタ
15 表示区画
19 コード表記
20 利用者
24 通信回線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
公共用移動体の行先に応じた発車場を案内し、情報表示部と行先入力装置を備える固定端末と、
利用者により前記行先入力装置で特定の行先が指定されたときに、前記固定端末に対して前記行先に係る複数の推奨経路の情報と、前記複数の推奨経路の各々に対応するコード表記の情報とを提供する推奨経路情報提供手段と、を備え、
前記固定端末は、前記推奨経路情報提供手段から前記複数の推奨経路の情報と前記コード表記の情報とを受けたとき、前記情報表示部の画面に前記複数の推奨経路と前記コード表記を表示することを特徴とする固定端末用移動支援ナビゲーション・システム。
【請求項2】
利用者が、前記固定端末の前記情報表示部の画面に表示された前記複数の推奨経路のうちの特定の推奨経路を選択してその前記コード表記をカメラ付き携帯電話で撮像するとき、前記携帯電話から送られた前記特定の推奨経路の特定IDと前記携帯電話のメールアドレスを受信し、選択された前記特定の推奨経路の案内情報を、運行状況データベースから取り出して前記携帯電話に返信する経路案内情報提供手段を備えることを特徴とする請求項1記載の固定端末用移動支援ナビゲーション・システム。
【請求項3】
前記推奨経路情報提供手段と前記経路案内情報提供手段を含むナビゲーション・サーバを備え、前記ナビゲーション・サーバは、通信回線を介して前記固定端末と接続され、かつインターネットを介して前記携帯電話との間で接続可能であることを特徴とする請求項2記載の固定端末用移動支援ナビゲーション・システム。
【請求項4】
前記推奨経路情報提供手段は、前記固定端末に付加された経路導入データベースを含む手段であり、
さらに前記経路案内情報提供手段を含むナビゲーション・サーバを備え、このナビゲーション・サーバはインターネットを介して前記携帯電話との間で接続可能であることを特徴とする請求項2記載の固定端末用移動支援ナビゲーション・システム。
【請求項5】
前記経路案内情報提供手段を含む前記ナビゲーション・サーバは、前記インターネットを介して前記移動体と運行状況に係る情報の送受を行い、前記運行状況データベースには最新の運行状況に係る情報が格納されていることを特徴とする請求項3または4記載の固定端末用移動支援ナビゲーション・システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−157870(P2008−157870A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−349652(P2006−349652)
【出願日】平成18年12月26日(2006.12.26)
【出願人】(000004651)日本信号株式会社 (720)
【Fターム(参考)】