説明

地図情報提供システム

【課題】施設内の地図情報を端末装置に提供する地図情報提供システムを提案する。
【解決手段】地図情報提供システムに含まれる出入管理装置101はテーマパークの入り口等に設置されて、ICカード読取部102に携帯電話端末をかざされることにより、非接触でICカードが接続された携帯電話装置であることが認識し、通過を許可するか否かを判断する。通過が許可する場合は、決済処理や改札処理が行なわれた後、地図情報が携帯電話端末に対して提供され、門扉103が閉状態から開状態となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は地図情報提供システムに関し、特に、施設内の地図情報を端末装置に提供する地図情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、たとえば特開2001−175739号公報(以下、特許文献1)にも開示されているように、駅周辺の案内機に訪問する先のランドマークの情報を入力し、ランドマークまでの(地図を含む)案内情報を磁気券やIC(Integrated Circuit)カードなどに記録する方法はあった。
【0003】
また、特開平6−308218号公報(以下、特許文献2)に開示されているような、携帯電話の電話回線の利用し、地図情報を取得する方法や、特開平7−83684号公報(以下、特許文献3)に開示されているような、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory)などの記録媒体からICカードに地図情報を記録し表示する方法はあった。
【特許文献1】特開2001−175739号公報
【特許文献2】特開平6−308218号公報
【特許文献3】特開平7−83684号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような方法が採用された場合には、地図情報を取得するために、案内機に接続する、電話回線を用いる、CD−ROMドライブに接続するなど、施設の利用には本来必要ない手順を踏む必要があり、煩雑であるという問題がある。
【0005】
またテーマパークなどでは、通常、その施設に備え付けてある案内図付のパンフレットなどを見て現在地を知り、行き先を決めることがなされているが、パンフレットなどの紙媒体はかさばる上、耐久性が低いという問題がある。さらに、パンフレットを提供する側のコストもかかり、環境に負荷をかける場合もあるという問題がある。
【0006】
本発明はこれらの問題に鑑みてなされたものであって、非接触ICカードまたは非接触ICカード機能を有する携帯電話端末を利用して、利用者が本来必要ではない手順を要求することなく、かつ紙媒体などによらない電磁的な方法で施設内の地図情報を提供し、表示する地図情報提供システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、地図情報提供システムは、施設への出入を管理する出入管理装置と、端末装置とを含み、端末装置は、ICカードと、ICカードからの識別情報を出力する手段とを備え、出入管理装置は、端末装置に備えられるICカードに対して非接触にてアクセスし、ICカードからの識別情報を読取る手段と、上記識別情報に基づいて、上記端末装置を携帯した利用者の通過を許可するか否かを判断する手段と、上記端末装置を携帯した利用者の通過を許可する場合、上記端末装置に対して地図情報を送信する手段とを備え、端末装置は、出入管理装置から送信された地図情報を記憶する記憶手段と、地図情報を表示する表示手段とをさらに備える。
【0008】
好ましくは、出入管理装置は、端末装置を携帯した利用者が施設へ進入する際に、端末装置のICカードに対して非接触にてアクセスし、入場料金を決済する手段を備える。
【0009】
好ましくは、上記施設は交通機関を利用するための設備であって、出入管理装置は、端末装置を携帯した利用者が上記施設へ進入する際に、端末装置のICカードに対して非接触にてアクセスし、上記交通機関の改札を行なう手段をさらに備える。
【0010】
好ましくは、地図情報は付加情報を含む。
より好ましくは、上記付加情報は、地図情報に含まれる地図の座標を含む。または、より好ましくは、上記付加情報は、地図情報上の目標となるものの名称を含む。または、より好ましくは、上記付加情報は、地図情報上の目標となるものに関連する情報を含む。または、より好ましくは、上記付加情報は、上記施設と直接関連しない広告情報を含む。
【0011】
より好ましくは、端末装置の表示手段は、付加情報を地図情報と共に表示する。
さらに好ましくは、上記付加情報は当該付加情報の表示を制限する情報を含み、端末装置の表示手段は、上記付加情報の表示を制限する情報に基づいて、上記付加情報を表示するか否かを判断する手段を含む。
【0012】
好ましくは、端末装置は、地図情報を加工する加工手段をさらに備え、記憶手段は、加工手段で加工された地図情報を記憶する。
【0013】
さらに好ましくは、端末装置は、加工手段で加工された地図情報を外部に送信する送信手段を備える。さらに好ましくは、上記送信手段は、加工手段で加工された地図情報を外部メモリに送信する。
【0014】
好ましくは、付加情報は、地図情報の加工、複製を禁止する情報を含む。
好ましくは、端末装置は現在位置を取得する手段をさらに備え、表示手段は、地図情報の表示の上に、現在位置を表示する。
【0015】
より好ましくは、端末装置は、目的地を設定する手段と、現在位置から目的地までの経路を検索する手段とをさらに備え、表示手段は、地図情報の表示の上に、検索された経路を表示する。
【0016】
好ましくは、出入管理装置は、端末装置を携帯した利用者が施設から退出する際に、端末装置に対して、端末装置の記憶手段に記憶された地図情報を消すための命令を送信する手段をさらに備える。
【0017】
好ましくは、端末装置は、端末装置を携帯した利用者が施設から退出する際に、出入管理装置から、記憶手段に記憶された地図情報を消すための命令を受信する手段と、受信した命令にしたがって、地図情報を消去する処理を行なう手段とをさらに備える。
【発明の効果】
【0018】
本発明にかかる地図情報提供システムがテーマパークなどの関係者以外の入場を制限する施設や入場が課金される施設等に設置されることで、施設の利用者は、特別の操作を行なうことなく端末装置にその施設の地図情報を取り込み、端末装置上にその地図情報を表示することができる。そのため、施設の利用者は迷うことなくその施設内を移動することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
【0020】
本実施の形態にかかる地図情報提供システムは、出入管理装置101および端末を含んで構成される。本実施の形態において、上記端末は、ICカードを搭載し、ICカードの情報を所定の範囲で無線送信して非接触にて読取らせる機能を備えた携帯電話であるものとするが、携帯電話の他、IC(Integrated Circuit)カードそのものや、同様の機能を備えたパーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistants)やデジタルカメラや腕時計などであってもよい。
【0021】
図1は本実施の形態にかかる出入管理装置101の外観の概略図であり、図2はその内部構成の概略を示すブロック図、および図3はその機能構成の具体例を示すブロック図である。
【0022】
図1を参照して、出入管理装置101は、人が1人通過することが可能な程度の間隔(たとえば70cm程度)の間隔をあけて左右1対で設置され、その間に、上記人の通過を妨げる位置に門扉103が開閉可能に設置される。出入管理装置101の高さは起立した人の手の到達する高さ(たとえば1m程度)であることが好ましく、出入管理装置101の上記間隔を通過する際に人の手が到達しやすい位置(図1においては上面)にICカード読取部102を備える。
【0023】
出入管理装置101はテーマパークなどの入り口に設置されて、テーマパークの入場者は、出入管理装置101の端末装置として機能する携帯電話端末401(図4,図5)を出入管理装置101のICカード読取部102にかざす。それによって、入場者は電子決済を利用してテーマパークの入場料を支払い、門扉103が開かれてテーマパークに入場できる。本実施の形態にかかる出入管理装置101は、この料金を支払うタイミングでテーマパークの案内図情報を携帯電話端末401に出力する。
【0024】
出入管理装置101の内部構成は、図2を参照して、出入管理装置101全体の制御を行なうCPU(Central Processing Unit)206、CPU206で実行されるプログラムや地図情報などを記憶する記憶部205、CPU206からの制御信号に従って門扉103を開閉させる機構である門扉開閉機構部203、携帯電話端末401に内蔵されるICカードより発せられる電波を受信するアンテナ201、およびアンテナ201で受信された電波を検波してICカードから出力された電波を検出してCPU206に出力するICカード無線部202を含む。
【0025】
図3に示される出入管理装置101の機能は、CPU206が記憶部205に記憶されるプログラムを読出して実行し、図2に示された各部を制御することで主にCPU206に形成される。また、いずれかの機能は、図2に示されたCPU206以外の他の構成によって実現されてもよい。
【0026】
図3を参照して、出入管理装置101の機能には、電波入力部301、ICカード認識部303、認証情報取得部305、ICカード認証部307、通過許可判断部309、開閉制御部311、地図情報出力部313、通過判断結果送信部315、および消去命令送信部317が含まれる。
【0027】
電波入力部301は、ICカード無線部202からの、ICカードから発せられる電波を、ICカード認識部303に入力する。ICカード認識部303は、その電波を解析してICカードから出力された電波であり、ICカードが搭載された携帯電話端末401がICカード読取部102にかざれていることを認識し、その認識結果を認証情報取得部305に入力する。認証情報取得部305は、その電波がICカードから出力された電波である場合に、アンテナ201およびICカード無線部202を介して携帯電話端末401に対してICカードの認証情報を要求し、認証情報を取得してICカード認証部307に入力する。
【0028】
ICカード認証部307は、入力された認証情報が予め記憶部205に記憶されている通過が許可される認証情報等の所定の条件に合致するか否かを認証し、その結果を通過許可判断部309に入力する。通過許可判断部309はICカード認証部307から入力された認証結果が予め記憶部205に記憶されている所定の条件に合致しているという結果である場合には通過を許可すると判断する。所定の条件に合致していないという結果である場合には通過を許可しないと判断する。その判断結果は開閉制御部311、地図情報出力部313、および通過判断結果送信部315に入力される。
【0029】
通過判断結果送信部315は通過許可判断部309での判断結果を携帯電話端末401に対して送信する。地図情報出力部313は、通過許可判断部309からの判断結果に応じて記憶部205に記憶されている地図情報をアンテナ201およびICカード無線部202を介して携帯電話端末401に対して出力する。また、開閉制御部311は、通過許可判断部309からの判断結果に応じて門扉103を閉状態から開状態にするための制御信号を門扉開閉機構部203に対して出力する。また、消去命令送信部317は、通過許可判断部309からの判断結果に応じて携帯電話端末401に対して記憶されている地図情報の消去を命令する消去命令を、携帯電話端末401に対して送信する。
【0030】
なお、出入管理装置101の機能には上述の機能以外の機能が含まれていてもよい。たとえば、通過許可判断部309において通過を許可しないと判断された場合に警告音や警告ランプを作動させる警報作動部や、通過許可判断部309において通過を許可すると判断された場合に、携帯電話端末401に対して決済処理を行なう決済処理部、改札処理を行なう改札処理部などが含まれていてもよい。
【0031】
図4は、本実施の形態にかかる携帯電話端末401の外観の概略図であり、図5はその内部構成の概略を示すブロック図、および図6は携帯電話端末401が出入管理装置101の端末装置として機能するための機能構成の具体例を示すブロック図である。本実施の形態にかかる携帯電話端末401は、ICカードを接続し、または内部に含み、ICカードの情報を所定範囲で無線通信によって出力する機能を備える。
【0032】
具体的には、図4を参照して、本実施の形態にかかる携帯電話端末401はクラムシェル型の携帯電話であるものとして、折り畳んだときに内側に相当する面に、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示部403、およびボタンやキーボードやマウスなどのポインティング装置やタッチパネルなどの操作部404が備えられる。また、折り畳んだときに外側に相当する面に、ICカードの情報を無線通信で送信するICカード読取部402が備えられる。また、図4に示される構成に加えて、音声を鳴動させるスピーカなどが含まれてもよい。
【0033】
携帯電話端末401の利用者は、出入管理装置101が入り口に設置されたテーマパークなどに入場する際、出入管理装置101のICカード読取部102に携帯電話端末401のICカード読取部402を近づけ、入場料金の決済等を行なう。このとき、携帯電話端末401は出入管理装置101から地図情報を受取る。
【0034】
携帯電話端末401の内部構成は、図5を参照して、携帯電話端末401全体の制御を行なうCPU507、CPU507で実行されるプログラムや携帯電話端末401またはその利用者の認証情報や受信した地図情報などを記憶する記憶部506、ICカードの情報を送信するためのICカードアンテナ501、接続または内蔵するICカードにアクセスしてICカードアンテナ501を介して送信するために情報を読出す処理や受信した情報をICカードに書込む処理を行なうICカード無線部502、携帯電話機能における音声データや画像データなどを送受信するための携帯電話アンテナ505、携帯電話アンテナ505を介して携帯電話機能における音声データや画像データなどを送受信するための処理を行なう携帯電話無線部504、およびGPS(Global Positioning System)機能を利用したり基地局から位置情報を得たりして現在位置を取得する位置情報取得部509を含む。
【0035】
図6に示される携帯電話端末401の機能は、CPU507が記憶部506に記憶されるプログラムを読出して実行し、図5に示された各部を制御することで主にCPU507に形成される。また、いずれかの機能は、図5に示されたCPU507以外の他の構成によって実現されてもよい。
【0036】
図6を参照して、携帯電話端末401の機能には、ICカード電波出力部601、認証情報送信部603、認証情報読出部605、通過判断結果受信部607、地図情報受信部609、地図情報記憶部611、地図情報表示指示部613、地図情報読出部615、地図情報表示制御部617、地図情報加工制御部619、地図情報加工指示部621、地図情報送信部623、消去命令受信部625、および消去処理部627が含まれる。
【0037】
ICカード電波出力部601は、接続または内蔵するICカードから発せられる電波をICカード無線部502およびICカードアンテナ501を介して出力する。
【0038】
認証情報読出部605は、出入管理装置101からの要求に応じてICカードから認証情報を読出し、認証情報送信部603に入力する、認証情報送信部603はICカード無線部502およびICカードアンテナ501を介して出入管理装置101に対して送信する。
【0039】
通過判断結果受信部607は、出入管理装置101から通過が許可されるか否かの判断結果を受信する。判断結果は、必要に応じてその結果を表示部403に表示するための処理に用いられてもよいし、携帯電話端末401が出入管理装置101に対して決済処理を行なう決済処理部を備える場合には、決済処理部において決済処理に用いられてもよいし、出入管理装置101に対して改札処理を行なう改札処理部を備える場合には、改札処理部において改札処理に用いられてもよい。
【0040】
地図情報受信部609は、出入管理装置101から送信された地図情報を受信し、記憶部506の所定領域である地図情報記憶部611に格納する。
【0041】
地図情報表示指示部613は、操作部404から地図情報の表示を指示する信号、および表示する地図情報を特定する信号を受付け、地図情報読出部615に入力する。地図情報読出部615は指示された地図情報を地図情報記憶部611より読出し、地図情報表示制御部617に入力する。地図情報表示制御部617は入力された地図情報を表示するための処理を行なって表示するための信号を生成し、表示部403に入力して表示させる。
【0042】
地図情報加工指示部621は、操作部404から地図情報の加工を指示する信号、および加工内容を特定する信号を受付け、地図情報加工制御部619に入力する。地図情報加工制御部619は指示された地図情報に対して加工し、加工された地図情報を地図情報記憶部611に記憶する。または地図情報送信部623に入力する。地図情報送信部623は、携帯電話無線部504および携帯電話アンテナ505を介して、指定された送信先に入力された地図情報を送信する。
【0043】
消去命令受信部625は、出入管理装置101から送信された、記憶する地図情報を消去する命令を受信し、消去処理部627に入力する。消去処理部627は、該当する地図情報を消去する。
【0044】
図7は、本実施の形態にかかる地図情報提供システムにおいて地図情報を提供する際の、出入管理装置101で実行される処理の具体例を表わすフローチャートである。図7のフローチャートに表わされる処理は、出入管理装置101のCPU206が記憶部205に記憶されているプログラムを読出して実行し、図3に示される各部を機能させることで実現される。
【0045】
図7を参照して、始めに、ICカード認識部303は、ICカード読取部102に携帯電話端末401をかざされることにより、ICカードからの電波を非接触でアンテナ201において受信しICカード無線部202で検波することにより、ICカードを搭載した携帯電話端末401であることを認識する(ステップS301)。ステップS301でICカードが搭載された携帯電話装置401であることが認識されると、認証情報取得部305はアンテナ201およびICカード無線部202を介して携帯電話端末401に対してICカードの認証情報を要求し、ICカードの認証情報を受信する(ステップS302)。ICカード認証部307はステップS302で受信した認証情報を確認し、予め記憶部205に記憶されている所定の条件を参照して、ICカードの認証を行なう。通行許可判断部309は、その認証結果に基づいて、出入管理装置101の通過を許可するか否かを判断する(ステップS303)。
【0046】
ステップS303において、通過を許可しない場合(ステップS303でNo)、開閉制御部311は門扉103を閉状態のままとし、開状態にするための制御信号を門扉開閉機構部203に出力しない(ステップS304)。このとき、出入管理装置101に上記警報作動部が備えられている場合、警報音を鳴らしたり、ランプを点灯させたりしてもよい。
【0047】
ステップS303において、通過を許可する場合は(ステップS303でYes)、出入管理装置101に上記決済処理部や上記改札処理部が備えられている場合、必要に応じて決済処理(ステップS305a)や改札処理(ステップS305b)を行なう。そして、地図情報出力部313において、記憶部205に記録されている地図情報が携帯電話端末401に対して送信される(ステップS305)。
【0048】
その後、開閉制御部311は門扉103を開けて閉状態から開状態とする制御信号を門扉開閉機構部203に送り、門扉103を開ける(ステップS306)。
【0049】
なお、上記処理は、出入管理装置101がテーマパークの入り口に設置されて、利用者がテーマパークに入場する際に行なわれるものしたが、出入管理装置101は、関係者以外の進入を制限するような施設の入り口に設置されて同様の処理が行なわれてもよい。具体的には、上記ステップS303でICカード認証部307においてICカードが認証され、当該ICカードを含む携帯電話端末401を携帯している利用者が関係者と認められると、通過許可判断部309においてこの利用者の通過が許可され、ステップS305で地図情報出力部313から地図情報が送信される。同様に、駅の自動改札機に出入管理装置101が搭載される場合、利用されるICカードは運賃を支払うためのICカードと兼用されていてもよく、ステップS303で通過が許可された場合には(ステップS303でYes)、ステップS305bで図示されない改札処理部において改札処理がなされて、ステップS305で地図情報出力部313から地図情報が送信される。
【0050】
図8は、本実施の形態にかかる地図情報提供システムにおいて地図情報を提供する際の、携帯電話端末401で実行される処理の具体例を表わすフローチャートである。図8のフローチャートに表わされる処理は、携帯電話端末401のCPU507が記憶部506に記憶されているプログラムを読出して実行し、図6に示される各部を機能させることで実現される。
【0051】
図8を参照して、始めに、携帯電話端末401の利用者が携帯電話端末401のICカード読取部402を出入管理装置101のICカード読取部102からの距離が所定範囲になる位置まで近づけることで、ICカード電波出力部601からの電波が出入管理装置101に到達し(ステップS601)、上記ステップS301の認識に用いられる。ICカードが出入管理装置101において認識され、上記ステップS302で出入管理装置101から送信された認証情報の要求を受信すると、認証情報読出部605はその要求に応じてICカードから当該ICカードの認証情報を読出し、認証情報送信部603からICカード無線部502、およびICカードアンテナ501を介して出入管理装置101に対して送信される(ステップS602)。
【0052】
その後、上記ステップS303での判断結果として、出入管理装置101の通行が許可されなかった場合には(ステップS603でNo)、通過判断結果受信部607において通過を拒否する情報が出入管理装置101から受信される(ステップS604)。このとき、表示部403にその旨を表示する処理や、警告音を発したりして通過拒否を携帯電話端末401の利用者に通知する処理が実行されてもよい。
【0053】
上記ステップS303での判断結果として、出入管理装置101の通行が許可された場合は(ステップS603でYes)、携帯電話端末401に上記決済処理部や上記改札処理部が備えられている場合、必要に応じて決済処理(ステップS605a)や改札処理(ステップS605b)を行なう。また、地図情報受信部609において、上記ステップS305で出入管理装置101から送信された地図情報が受信され(ステップS606)、記憶部506の地図情報記憶部611に記録される(ステップS607)。
【0054】
図9および図10は地図情報の構成の具体例を説明する図である。
図9に示されるように、地図情報は、建物や樹木など目標となるオブジェクトの画像と道の画像とを含む地図の画像データと、その他の付加情報とを含んで構成される。
【0055】
付加情報の構成の具体例は、図10に示される。図10を参照して、付加情報は、予め地図情報に付属している付加情報801と、後述する利用者による加工処理によって付加された付加情報802と、当該地図情報の利用を制御する制御フラグ803と、地図の座標などで位置を表わす位置情報804とを含む。
【0056】
位置情報804としては、図10に示されるように、地図上の座標を計算するため、たとえば方形の地図の場合、地図の始点の座標と終点の座標とが該当する。または、緯度や経度を表わす情報であってもよい。ここでは具体的に座標を利用して位置を表わすものとする。
【0057】
予め地図情報に付属している付加情報801および利用者による加工処理によって付加された付加情報802としては、地図情報を表示する際に地図と共に表示される文字や図形を特定する識別情報、および上記文字や図形を表示する位置を特定する位置情報が該当する。上記識別情報には、文字や図形の画像データそのものや、文字や図形の画像データを記憶する出入管理装置101の記憶部205、携帯電話端末401の記憶部506、またはインターネット等を介してアクセス可能な他の記憶装置へアクセスして画像データを取得するためのアクセス情報が含まれ得る。
【0058】
地図情報を表示する際に地図と共に表示される文字や図形としては、たとえば、オブジェクトの名称、商品の割引情報、クーポン券、特価情報、おすすめ商品の情報、利用料金、時刻表、待ち時間、設備の説明、施設に直接関係しない広告等が挙げられる。
【0059】
図10を参照して、これらの文字や図形は、表示する位置を特定する位置情報と対応付けられている。具体的には、地図上の位置を表わす座標と対応付けられている。
【0060】
制御フラグ803としては、図10に示されているような地図情報の読出しのみ許可されて加工や複製が禁止されるフラグや、付加情報の表示を制限するフラグや、許可される読出しの範囲や加工の範囲を設定するフラグや、複製回数や送信回数を制限するフラグなどが挙げられる。
【0061】
次に、携帯電話端末401において、地図情報を表示する処理について説明する。図11は、上記地図情報表示制御部617に含まれる機能構成の具体例を示すブロック図である。図11を参照して、地図情報表示制御部617には、地図情報から画像データを読出す画像データ読出部701、地図情報に含まれる制御フラグ803を参照して付加情報の表示の制限を判断する付加情報表示判断部703、上記判断に応じて地図情報から付加情報を読出す付加情報読出部705、位置情報取得部509で取得される現在位置を入力する現在位置情報入力部707、利用者から設定された目的地を記憶する記憶部506の所定領域である目的地記憶部711、目的地記憶部711から設定された目的地を読出す目的地読出部709、現在位置と目的地と地図情報に含まれる位置情報804とを用いて現在位置から目的地までの経路を検索する経路検索部713、および地図情報を表示するための処理を行なう表示処理部715が含まれる。
【0062】
なお、利用者から設定された目的地に関する情報は、図10に示されるように、後述する現在位置の位置情報と共に、利用者による加工処理によって付加された付加情報802に含まれてもよい。
【0063】
図12は、携帯電話端末401において地図情報を表示する処理の具体例を表わすフローチャートである。図12のフローチャートに表わされる処理もまた、携帯電話端末401のCPU507が記憶部506に記憶されているプログラムを読出して実行し、図6,図11に示される各部を機能させることで実現される。
【0064】
携帯電話端末401の操作部404を操作することで表示部403に表示される図示されないメニュー画面から地図表示を選択することで、操作部404から地図情報の表示を指示する信号が入力される。
【0065】
図12を参照して、地図情報表示指示部613において上記信号を受信すると(ステップS901)、地図情報読出部615において記憶部506の地図情報記憶部611から該当する地図情報が読出され(ステップS902)、画像データ読出部701において画像データが読出される。付加情報表示判断部703において、該当する地図情報に付加情報があり、かつ制御フラグ803を参照して表示が許可されていると判断されると(ステップS903でYes)、付加情報読出部705はステップS902で読出された地図情報より付加情報を読出す(ステップS904)。ここでは、地図情報に付加情報が含まれると判断された場合であっても、制御フラグ803で表示が制限されている場合には、付加情報の表示が制限される。付加情報の表示を制限する制御フラグは、たとえば地図情報の提供者が設定するものであってもよいし、利用者が画面上で対象の付加情報を選択して画面上のメニューから付加情報の表示を禁止する設定をすることにより付加情報の表示を禁止することで設定されてもよい。
【0066】
現在位置情報取得部509が現在位置を取得する場合(ステップS905でYes)、現在位置情報入力部707は最新の現在位置の位置情報を取得する(ステップS906a)。さらに、目的地情報が設定されて目的地記憶部711に記憶されている場合(ステップS906bでYes)、目的地読出部709は設定されている目的地を読出し、経路探索部713は経路検索処理を実行する(ステップS906c)。なお、上述のように、現在位置の位置情報と利用者から設定された目的地に関する情報とが付加情報802に含まれるものである場合、上記ステップS905,S906bでは付加情報802を参照してこれらの情報が含まれているか否かを確認することが好ましい。
【0067】
現在情報を取得しない場合(ステップS905でNo)には、これらの処理はスキップされる。また、現在情報が取得されて最新の現在位置の位置情報が取得されている場合(ステップS905でYes,ステップS906a)であっても、目的地が設定されていない場合(ステップS906でNo)には、経路検索処理(ステップ906c)がスキップされる。
【0068】
表示処理部715は、ステップS902で読出された画像データ、ステップS904の処理が実行された場合には読出された付加情報、ステップS906aの処理が実行された場合には取得された現在位置の位置情報、およびステップS906cの経路検索が実行された場合には得られた経路情報に基づいて、地図情報に基づいた画面を表示部403に表示させるための信号を生成し、表示部403に表示させる(ステップS907)。
【0069】
ステップS907では、ステップS902で読出された画像データに、ステップS904で読出された付加情報により特定されて取得された画像データ(または生成された画像データ)を、対応する位置に合成し、さらに、ステップS906aで取得された現在位置を示すマークを現在位置に基づいて付加し、ステップS906cで得られた経路情報を表わす画像を対応する位置に合成する処理が実行される。
【0070】
現在位置を示すマークは、たとえば、地図情報に示される地図が方形の場合、X軸方向の位置は、現在位置の位置情報のX軸方向の位置情報/(地図の座標のX軸方向の終点−座標のX軸方向の始点)×地図のX軸方向の大きさ、で地図上の位置が特定される。Y軸方向の地図上の位置も同様に特定され得る。
【0071】
図13は、地図情報の表示の具体例を示す図である。図13に表示の具体例が示される地図情報は、図10に示される付加情報を含んでいるものとする。その場合、図13を参照して、地図情報の表示には、具体的には、画像データに含まれる建物や樹木など目標となるものや道などの画像700と、上記付加情報801で特定される「観覧車」のようなアトラクションの名称701と、上記付加情報801で特定される「レストラン カレー500円」のような建物の名称およびそのおすすめ商品の関する情報702と、上記付加情報801で特定される「○×商事」「ABCランドへようこそ!」のような施設に直接関連しない広告708と、上記付加情報802で特定される「景色がきれい」のような利用者が書込んだ(加工した)情報704と、現在位置を示すマーク705と、設定された目的地を示すマーク706と、検索された現在位置から目的地までの経路を示す画像707とが含まれている。
【0072】
さらに、本実施の形態においては、携帯電話端末401において、携帯電話端末の利用者の操作により地図情報が加工されてもよい。そこで、次に、携帯電話端末401において、地図情報を加工する処理について説明する。図14は、上記地図情報加工制御部619に含まれる機能構成の具体例を示すブロック図である。図14を参照して、地図情報加工制御部619には、地図情報加工指示部621から指示された加工内容を解析する加工内容解析部801、地図情報に含まれる制御フラグ803を参照して加工の可否や加工可能な範囲などを判断する加工可否判断部803、加工可否判断部803での判断された範囲で上記指示に応じて画像加工を行なう画像加工処理部805、地図情報に含まれる制御フラグ803を参照して地図情報を地図情報記憶部611に記録(複製)することが可能であるか否かを判断する複製判断部807、記録が可能な場合に図示されない選択画面を表示部403に表示して利用者からの記録先の選択を受付ける記録先選択部809、図示されない選択画面を表示部403に表示して利用者からの加工後の地図情報の送信先の選択を受付ける送信先選択部813、および選択された送信先に加工後の地図情報を出力する加工地図出力部811が含まれる。
【0073】
図15は、携帯電話端末401において地図情報を加工する処理の具体例を表わすフローチャートである。図15のフローチャートに表わされる処理もまた、携帯電話端末401のCPU507が記憶部506に記憶されているプログラムを読出して実行し、図6,図14に示される各部を機能させることで実現される。
【0074】
図15を参照して、表示部403に地図が表示された後(ステップS1001)、地図情報加工指示部621において、利用者の操作により、地図のトリミングや回転、マーキング、付加情報の追加・変更など地図情報および/または地図情報に含まれる付加情報の加工の指示を受付け、加工可否判断部803においてその内容が解析される。そして、画像加工処理部805において、指示された画像加工が行なわれる(ステップS1002)。なお、ステップS1002においては、加工可否判断部803が、指示された加工内容について、地図情報の制御フラグ803を参照して加工の可否や加工可能な範囲などを判断し、画像加工処理部805において、その判断に応じた画像加工が行なわれてもよい。ステップS1002での加工方法については本発明において特定の方法に限定されず、一般的な画像加工技術等が採用され得る。
【0075】
複製判断部807は地図情報の制御フラグ803を参照して、地図情報の複製が禁止されているか否かを判断し(ステップS1003)、その結果、複製が禁止されていると判断された場合(ステップS1003でYes)、以降の処理をスキップして処理を終了する。複製が許可されていると判断された場合は(ステップS1003でNo)、記録先選択部809において利用者の操作により加工後の地図情報を保存する場所の選択を受付けて(ステップS1004)、選択された記録先に加工後の地図情報が保存される(ステップS1005)。このとき、保存する場所は携帯電話端末401内部の記憶部506でもよいし、携帯電話端末401に有線または無線で接続される外部メモリであってもよい。
【0076】
送信先選択部813において、操作部404より加工後の地図情報を他の装置に送信して他の装置の利用者と共有する指示が入力され、送信先として電話番号やメールアドレスの選択を受付けた場合(ステップS1006でYes)、加工地図出力部811は、加工された地図情報またはステップS1005で保存された地図情報を、指定された送信先に送信する(ステップS1007)。ステップS1007では、携帯電話端末の通信機能を用いてメールに添付することで送信してもよいし、地図情報を所定のサーバ上に記憶させて、その旨を指定された送信先に通知してもよい。
【0077】
上記ステップS1002で画像加工処理部805によって行なわれる画像加工としては、地図そのものを変形させたり、書足したりする加工であってもよいし、図10に示された、利用者が追加した付加情報802と同様に、付加情報を追加する加工であってもよい。また、現在位置の位置情報や目的地、経路も、付加情報802として記録されてもよい。
【0078】
次に、携帯電話端末401の利用者がテーマパークなどから退出する際に地図情報提供システムにおいて実行される処理を説明する。
【0079】
図16は、携帯電話端末401の利用者がテーマパークなどから退出する際に出入管理装置101で実行される処理の具体例を表わすフローチャートである。図16のフローチャートに表わされる処理もまた、出入管理装置101のCPU206が記憶部205に記憶されているプログラムを読出して実行し、図3に示される各部を機能させることで実現される。
【0080】
図16を参照して、始めに、ICカード認識部303は、ICカード読取部102に携帯電話端末401をかざされることにより、ICカードからの電波を非接触でアンテナ201において受信しICカード無線部202で検波することにより、ICカードを搭載した携帯電話端末401であることを認識する(ステップS1101)。ステップS1101でICカードが搭載された携帯電話装置401であることが認識されると、消去命令送信部317において、携帯電話端末401内に記憶されている地図情報を消去させるための命令が携帯電話端末401に対して送信される(S1102)。そして、開閉制御部311は門扉103を開けて閉状態から開状態とする制御信号を門扉開閉機構部203に送り、門扉103を開ける(ステップS1103)。
【0081】
また、図17は、携帯電話端末401の利用者がテーマパークなどから退出する際に携帯電話端末401で実行される処理の具体例を表わすフローチャートである。図17のフローチャートに表わされる処理もまた、携帯電話端末401のCPU507が記憶部506に記憶されているプログラムを読出して実行し、図6に示される各部を機能させることで実現される。
【0082】
図17を参照して、携帯電話端末401の利用者が携帯電話端末401のICカード読取部402を出入管理装置101のICカード読取部102からの距離が所定範囲になる位置まで近づけることで、ICカード電波出力部601からの電波が出入管理装置101に到達し(ステップS1201)、上記ステップS1101の認識に用いられる。ICカードが出入管理装置101において認識され、上記ステップS1102で出入管理装置101から送信された携帯電話端末401内に記憶されている地図情報を消去させるための命令を消去命令受信部625において受信すると(ステップS1202)、消去処理部627はその命令に地図情報記憶部611に記憶されている該当する地図情報を消去するための処理を行なう(ステップS1203)。
【0083】
本実施の形態にかかる地図情報提供システムがテーマパークなどの関係者以外の入場を制限する施設や入場が課金される施設等に設置され、上述の処理が実行されることで、施設の利用者は、従来の入場の際の操作と同様の操作で、携帯電話端末にその施設の地図情報を取り込み、携帯電話端末上にその地図情報を表示することができる。そのため、施設の利用者は迷うことなくその施設内を移動することができる。
【0084】
また、地図情報が、案内情報などが書かれたパンフレット等の紙媒体ではなく、データとして携帯電話端末に提供されるために、施設の利用者はパンフレット等の紙媒体を持ち歩く必要がなく、地図情報が利用しやすくなる。また、そのような紙媒体を用意する必要がなく、地図情報の提供側はコストを削減できる上、紙の消費を抑えることができるために、自然環境に対する負荷も軽減できる。
【0085】
また、上述のように、施設の利用者は携帯電話端末において地図情報を加工することができ、より使い勝手が向上する。さらに、加工後の地図情報を他の利用者と共有することができるため、施設内で小グループに分かれて行動する場合などに地図情報の使い勝手が向上する。
【0086】
さらに、上述のように、退場時に携帯電話端末に保存された地図情報を削除させる処理が実行されることで、地図情報の著作権の保護を図ることもできる。
【0087】
なお、上述の地図情報提供システムにおける処理を、プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0088】
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーションシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0089】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0090】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0091】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】出入管理装置101の外観の概略図である。
【図2】出入管理装置101の内部構成の概略を示すブロック図である。
【図3】出入管理装置101の機能構成の具体例を示すブロック図である。
【図4】携帯電話端末401の外観の概略図である。
【図5】携帯電話端末401の内部構成の概略を示すブロック図である。
【図6】携帯電話端末401の機能構成の具体例を示すブロック図である。
【図7】地図情報提供システムにおいて地図情報を提供する際の、出入管理装置101で実行される処理の具体例を表わすフローチャートである。
【図8】地図情報提供システムにおいて地図情報を提供する際の、携帯電話端末401で実行される処理の具体例を表わすフローチャートである。
【図9】地図情報の構成の具体例を説明する図である。
【図10】付加情報の構成の具体例を説明する図である。
【図11】地図情報表示制御部617に含まれる機能構成の具体例を示すブロック図である。
【図12】携帯電話端末401において地図情報を表示する処理の具体例を表わすフローチャートである。
【図13】地図情報の表示の具体例を示す図である。
【図14】地図情報加工制御部619に含まれる機能構成の具体例を示すブロック図である。
【図15】携帯電話端末401において地図情報を加工する処理の具体例を表わすフローチャートである。
【図16】携帯電話端末401の利用者がテーマパークなどから退出する際に出入管理装置101で実行される処理の具体例を表わすフローチャートである。
【図17】携帯電話端末401の利用者がテーマパークなどから退出する際に携帯電話端末401で実行される処理の具体例を表わすフローチャートである。
【符号の説明】
【0093】
101 出入管理装置、102 ICカード読取部、103 門扉、201 アンテナ、202 ICカード無線部、203 門扉開閉機構部、205,506 記憶部、206,507 CPU、301 電波入力部、303 ICカード認識部、305 認証情報取得部、307 ICカード認証部、309 通過許可判断部、311 開閉制御部、313 地図情報出力部、315 通過判断結果送信部、317 消去命令送信部、401 携帯電話端末、402 ICカード読取部、403 表示部、404 操作部、501 ICカードアンテナ、502 ICカード無線部、504 携帯電話無線部、505 携帯電話アンテナ、509 位置情報取得部、601 ICカード電波出力部、603 認証情報送信部、605 認証情報読出部、607 通過判断結果受信部、609 地図情報受信部、611 地図情報記憶部、613 地図情報表示指示部、615 地図情報読出部、617 地図情報表示制御部、619 地図情報加工制御部、621 地図情報加工指示部、623 地図情報送信部、625 消去命令受信部、627 消去処理部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設への出入を管理する出入管理装置と、
端末装置とを含み、
前記端末装置は、
ICカードと、
前記ICカードからの識別情報を出力する手段とを備え、
前記出入管理装置は、
前記端末装置に備えられる前記ICカードに対して非接触にてアクセスし、前記ICカードからの前記識別情報を読取る手段と、
前記識別情報に基づいて、前記端末装置を携帯した利用者の通過を許可するか否かを判断する手段と、
前記端末装置を携帯した前記利用者の通過を許可する場合、前記端末装置に対して地図情報を送信する手段とを備え、
前記端末装置は、前記出入管理装置から送信された前記地図情報を記憶する記憶手段と、
前記地図情報を表示する表示手段とをさらに備える、地図情報提供システム。
【請求項2】
前記出入管理装置は、前記端末装置を携帯した前記利用者が前記施設へ進入する際に、前記端末端末の前記ICカードに対して非接触にてアクセスし、入場料金を決済する手段をさらに備える、請求項1に記載の地図情報提供システム。
【請求項3】
前記施設は交通機関を利用するための設備であって、
前記出入管理装置は、前記端末装置を携帯した前記利用者が前記施設へ進入する際に、前記端末端末の前記ICカードに対して非接触にてアクセスし、前記交通機関の改札を行なう手段をさらに備える、請求項1に記載の地図情報提供システム。
【請求項4】
前記地図情報は付加情報を含む、請求項1に記載の地図情報提供システム。
【請求項5】
前記付加情報は、前記地図情報に含まれる地図の座標を含む、請求項4に記載の地図情報提供システム。
【請求項6】
前記付加情報は、前記地図情報上の目標となるものの名称を含む、請求項4に記載の地図情報提供システム。
【請求項7】
前記付加情報は、前記地図情報上の目標となるものに関連する情報を含む、請求項4に記載の地図情報提供システム。
【請求項8】
前記付加情報は、前記施設と直接関連しない広告情報を含む、請求項4に記載の地図情報提供システム。
【請求項9】
前記端末装置の前記表示手段は、前記付加情報を前記地図情報と共に表示する、請求項4に記載の地図情報提供システム。
【請求項10】
前記付加情報は、前記付加情報の表示を制限する情報を含み、
前記端末装置の前記表示手段は、前記付加情報の表示を制限する前記情報に基づいて、前記付加情報を表示するか否かを判断する手段をさらに含む、請求項9に記載の地図情報提供システム。
【請求項11】
前記端末装置は、前記地図情報を加工する加工手段をさらに備え、
前記記憶手段は、前記加工手段で加工された前記地図情報を記憶する、請求項1に記載の地図情報提供システム。
【請求項12】
前記端末装置は、
前記加工手段で加工された前記地図情報を外部に送信する送信手段をさらに備える、請求項11に記載の地図情報提供システム。
【請求項13】
前記送信手段は、前記加工手段で加工された前記地図情報を外部メモリに送信する、請求項12に記載の地図情報提供システム。
【請求項14】
前記付加情報は、前記地図情報の加工、複製を禁止する情報を含む、請求項4に記載の地図情報提供システム。
【請求項15】
前記端末装置は、
現在位置を取得する手段をさらに備え、
前記表示手段は、前記地図情報の表示の上に、前記現在位置を表示する、請求項1に記載の地図情報提供システム。
【請求項16】
前記端末装置は、
目的地を設定する手段と、
前記現在位置から前記目的地までの経路を検索する手段とをさらに備え、
前記表示手段は、前記地図情報の表示の上に、前記経路を表示する、請求項15に記載の地図情報提供システム。
【請求項17】
前記出入管理装置は、前記端末装置を携帯した前記利用者が前記施設から退出する際に、前記端末装置に対して、前記端末装置の前記記憶手段に記憶された前記地図情報を消すための命令を送信する手段をさらに備える、請求項1に記載の地図情報提供システム。
【請求項18】
前記端末装置は、
前記端末装置を携帯した前記利用者が前記施設から退出する際に、前記出入管理装置から、前記記憶手段に記憶された前記地図情報を消すための命令を受信する手段と、
前記命令にしたがって、前記地図情報を消去する処理を行なう手段とをさらに備える、請求項1に記載の地図情報提供システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2008−39830(P2008−39830A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−209868(P2006−209868)
【出願日】平成18年8月1日(2006.8.1)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】