説明

情報処理装置、情報処理装置のセキュリティ管理方法

【課題】所定の地域の外に持ち出された場合に、正当な所有者以外の第三者による不正使用のリスクを抑制することができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、位置情報取得手段を有する情報処理装置であって、情報処理装置の起動時に、位置情報取得手段が情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的にロックがかかり、情報処理装置が、所定の使用許可地域の内の位置にある場合に、情報処理装置のロックを自動的に解除することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置を正当な所有者以外の者に不正に使用されるリスクを抑制する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置が盗難されると、正当な所有者と異なる第三者によって、当該情報処理装置に内蔵される記憶装置に記憶されていた企業秘密や個人情報が盗み見られ、第三者による情報漏えい等の不正利用のリスクが生じる。
【0003】
そこで、構内の出入り口にICタグライタを設置し、情報処理装置が出入り口を通過して持ち出された時点で、当該情報処理装置に付与されたICタグにアクセス禁止を示すセキュリティ情報が書き込まれ、使用者が当該情報処理装置の記憶装置に記憶されている情報へのアクセスを試みると、当該情報処理装置のセキュリティ管理手段が、ICタグのセキュリティ情報を参照して、使用者によるアクセスを禁止するものがある。
【0004】
なお、特許文献1には、ICタグライタの設置された出入り口を通過するたびに、情報処理装置側のICタグにセキュリティ情報を書き換え、当該セキュリティ情報に基づいて、情報処理装置を介してアクセスする情報に制限をかけることができる情報セキュリティ管理方法について開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2003−288275
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、携行型の情報処理装置の使用者は、構内だけでなく、構外においても情報処理装置を使用することが多々あり、上述のように、出入り口を通過して構外に持ち出した途端に、情報へのアクセスが禁止されると、使用者にとって、非常に不便である。
【0007】
また、オフィス近辺等所定の地域においてのみ、構外であっても情報へのアクセスを許可すると、アクセス許可地域からアクセス禁止地域に持ち出される際の経路が無数にあるために、当該情報処理装置が盗難された場合に不正使用のリスクを抑制できない場合がある。
【0008】
なぜならば、情報処理装置が、第三者によって、アクセス禁止地域に持ち出された場合に、上述のようなICタグライタを用いても、当該第三者が、ICタグライタを設置した経路を通過するとは限らないからである。
【0009】
そこで、本発明は、所定の地域の外に持ち出された場合に、正当な所有者以外の第三者による不正使用のリスクを抑制することができる情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の情報処理装置は、位置情報取得手段を有する情報処理装置であって、前記情報処理装置の起動時に、前記位置情報取得手段が前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的にロックがかかることを特徴とする。
【0011】
本発明の第2の情報処理装置は、位置情報取得手段を有する情報処理装置であって、前記情報処理装置の起動時に、前記位置情報取得手段が前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的にロックがかかり、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の内の位置にある場合に、前記情報処理装置のロックを自動的に解除することを特徴とする。
【0012】
本発明の第3の情報処理装置は、位置情報取得手段を有する情報処理装置であって、前記情報処理装置の起動時に、前記位置情報取得手段が前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的にロックがかかり、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の内の位置にある場合に、前記情報処理装置のロックを自動的に解除し、ロックを解除した後に、再び、前記位置情報取得手段が前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得し、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的にロックがかかることを特徴とする。
【0013】
本発明の第4の情報処理装置は、位置情報取得手段を有する情報処理装置であって、前記情報処理装置の起動時に、前記位置情報取得手段が前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的にロックがかかり、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の内の位置にある場合に、前記情報処理装置のロックを自動的に解除し、前記位置情報取得手段が、前記情報処理装置の現在位置を示す情報の取得に失敗した場合に、自動的にロックがかかることを特徴とする。
【0014】
本発明の第5の情報処理装置は、位置情報取得手段を有する情報処理装置であって、前記情報処理装置の起動時に、前記位置情報取得手段が前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的にロックがかかり、使用者が前記情報処理装置の正当な所有者であることを認証した場合に、前記情報処理装置のロックを解除することを特徴とする。
【0015】
本発明の第6の情報処理装置は、位置情報取得手段を有する情報処理装置であって、前記情報処理装置の起動時に、前記位置情報取得手段が、前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にあることを確認する使用許可判定手段と、前記使用許可判定手段による確認の結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的にロックをかける第1のロック手段とを有することを特徴とする。
【0016】
本発明の第7の情報処理装置は、位置情報取得手段を有する情報処理装置であって、前記情報処理装置の起動時に、前記位置情報取得手段が、前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にあることを確認する使用許可判定手段と、前記使用許可判定手段による確認の結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的にロックをかける第1のロック手段と、前記使用許可判定手段による確認の結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用可能地域の内の位置にある場合に、前記情報処理装置のロックを解除する第1のロック解除手段とを有することを特徴とする。
【0017】
本発明の第8の情報処理装置は、位置情報取得手段を有する情報処理装置であって、前記情報処理装置の起動時に、前記位置情報取得手段が、前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にあることを確認する使用許可判定手段と、前記使用許可判定手段による確認の結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的にロックをかける第1のロック手段と、前記使用許可判定手段による確認の結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用可能地域の内の位置にある場合に、前記情報処理装置のロックを解除する第1のロック解除手段と前記第1のロック解除手段がロックを解除した後に、再び、前記位置情報取得手段が前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得し、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にあることを判定する使用許可再判定手段と前記使用許可再判定手段による判定の結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の外の位置にある場合、自動的にロックをかける第2のロック手段とを有することを特徴とする。
【0018】
本発明の第9の情報処理装置は、位置情報取得手段を有する情報処理装置であって、前記情報処理装置の起動時に、前記位置情報取得手段が、前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にあることを確認する使用許可判定手段と、前記使用許可判定手段による確認の結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的にロックをかける第1のロック手段と、前記使用許可判定手段による確認の結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用可能地域の内の位置にある場合に、前記情報処理装置のロックを解除する第1のロック解除手段と、前記位置情報取得手段が、前記情報処理装置の現在位置を示す情報の取得に失敗した場合に、自動的にロックをかける第3のロック手段とを有することを特徴とする。
【0019】
本発明の第10の情報処理装置は、位置情報取得手段を有する情報処理装置であって、前記情報処理装置の起動時に、前記位置情報取得手段が、前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にあることを確認する使用許可判定手段と、前記使用許可判定手段による確認の結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的にロックをかける第1のロック手段と、前記使用許可判定手段による確認の結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用可能地域の内の位置にある場合に、前記情報処理装置のロックを解除する第1のロック解除手段と、前記位置情報取得手段が、前記情報処理装置の現在位置を示す情報の取得に失敗した場合に、自動的にロックをかける第3のロック手段と、使用者が前記情報処理装置の正当な所有者であるかを判定する認証手段と、前記認証手段による判定の結果、使用者が前記情報処理装置の正当な所有者であると判定された場合に、ロックを解除する第2のロック解除手段とを有することを特徴とする。
【0020】
本発明の第1のセキュリティ管理方法は、位置情報取得手段を有する情報処理装置のセキュリティ管理方法であって、前記情報処理装置の起動時に、前記位置情報取得手段が前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的に前記情報処理装置をロックさせることを特徴とする。
【0021】
本発明の第2のセキュリティ管理方法は、位置情報取得手段を有する情報処理装置のセキュリティ管理方法であって、前記情報処理装置の起動時に、前記位置情報取得手段が前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的に前記情報処理装置をロックさせ、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の内の位置にある場合に、前記情報処理装置のロックを自動的に解除させることを特徴とする。
【0022】
本発明の第3のセキュリティ管理方法は、位置情報取得手段を有する情報処理装置のセキュリティ管理方法であって、前記情報処理装置の起動時に、前記位置情報取得手段が前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的に前記情報処理装置をロックさせ、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の内の位置にある場合に、前記情報処理装置のロックを自動的に解除させ、ロックを解除させた後に、再び、前記位置情報取得手段が前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得し、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的に前記情報処理装置をロックさせることを特徴とする。
【0023】
本発明の第4のセキュリティ管理方法は、位置情報取得手段を有する情報処理装置のセキュリティ管理方法であって、前記情報処理装置の起動時に、前記位置情報取得手段が前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的に前記情報処理装置をロックさせ、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の内の位置にある場合に、前記情報処理装置のロックを自動的に解除させ、前記位置情報取得手段が、前記情報処理装置の現在位置を示す情報の取得を失敗した場合に、自動的に前記情報処理装置をロックさせることを特徴とする。
【0024】
本発明の第5のセキュリティ管理方法は、位置情報取得手段を有する情報処理装置のセキュリティ管理方法であって、前記情報処理装置の起動時に、前記位置情報取得手段が前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的に前記情報処理装置をロックさせ、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の内の位置にある場合に、前記情報処理装置のロックを自動的に解除させ、前記位置情報取得手段が、前記情報処理装置の現在位置を示す情報の取得を失敗した場合に、自動的に前記情報処理装置をロックさせ、使用者が前記情報処理装置の正当な所有者であることが認証された場合に、前記情報処理装置のロックを解除させることを特徴とする。
【0025】
本発明の第6のセキュリティ管理方法は、位置情報取得手段を有する情報処理装置のセキュリティ管理方法であって、前記情報処理装置の起動時に、前記位置情報取得手段が、前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にあることを確認させる使用許可判定ステップと、前記使用許可判定ステップに確認させた結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的に前記情報処理装置をロックさせる第1のロックステップとを有することを特徴とする。
【0026】
本発明の第7のセキュリティ管理方法は、位置情報取得手段を有する情報処理装置のセキュリティ管理方法であって、前記情報処理装置の起動時に、前記位置情報取得手段が、前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にあることを確認させる使用許可判定ステップと、前記使用許可判定ステップに確認させた結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的に前記情報処理装置をロックさせる第1のロックステップと、前記使用許可判定ステップによる確認の結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用可能地域の内の位置にある場合に、前記情報処理装置のロックを解除させる第1のロック解除ステップとを有することを特徴とする。
【0027】
本発明の第8のセキュリティ管理方法は、位置情報取得手段を有する情報処理装置のセキュリティ管理方法であって、前記情報処理装置の起動時に、前記位置情報取得手段が、前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にあることを確認させる使用許可判定ステップと、前記使用許可判定ステップに確認させた結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的に前記情報処理装置をロックさせる第1のロックステップと、前記使用許可判定ステップによる確認の結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用可能地域の内の位置にある場合に、前記情報処理装置のロックを解除させる第1のロック解除ステップと、前記第1のロック解除ステップによって、前記情報処理装置のロックを解除させた後に、再び、前記位置情報取得手段が前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得し、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の外の位置にあることを判定させる使用許可再判定ステップと、前記使用許可再判定ステップによる判定の結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の外の位置にある場合、自動的に前記情報処理装置をロックさせる第2のロックステップとを有することを特徴とする。
【0028】
本発明の第9のセキュリティ管理方法は、位置情報取得手段を有する情報処理装置のセキュリティ管理方法であって、前記情報処理装置の起動時に、前記位置情報取得手段が、前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にあることを確認させる使用許可判定ステップと、前記使用許可判定ステップに確認させた結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的に前記情報処理装置をロックさせる第1のロックステップと、前記使用許可判定ステップによる確認の結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用可能地域の内の位置にある場合に、前記情報処理装置のロックを解除させる第1のロック解除ステップと、前記位置情報取得手段が、前記情報処理装置の現在位置を示す情報の取得に失敗した場合に、自動的に前記情報処理装置をロックさせる第3のロックステップとを有することを特徴とする。
【0029】
本発明の第10のセキュリティ管理方法は、位置情報取得手段を有する情報処理装置のセキュリティ管理方法であって、前記情報処理装置の起動時に、前記位置情報取得手段が、前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にあることを確認させる使用許可判定ステップと、前記使用許可判定ステップに確認させた結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的に前記情報処理装置をロックさせる第1のロックステップと、前記使用許可判定ステップによる確認の結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用可能地域の内の位置にある場合に、前記情報処理装置のロックを解除させる第1のロック解除ステップと、前記位置情報取得手段が、前記情報処理装置の現在位置を示す情報の取得に失敗した場合に、自動的に前記情報処理装置をロックさせる第3のロックステップと、使用者が前記情報処理装置の正当な所有者であるかを判定させる認証ステップと、前記認証ステップによる認証の結果、使用者が前記情報処理装置の正当な所有者であることが判定された場合に、前記情報処理装置のロックを解除させる第2のロック解除ステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、所定の地域の外に持ち出された場合に、正当な所有者以外の第三者による不正使用のリスクを抑制することができる情報処理装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本実施の形態を説明するためのブロック図である。
【0032】
図1を参照すると、情報処理装置10は、制御部20と、記憶部30と、通信制御部40と、情報処理装置10に装着されている情報媒体50と、操作部60と、表示部70と、位置情報取得部80とを有する。
【0033】
ここで、記憶部30は、情報処理装置10に内蔵するものではなく、情報処理装置10とネットワークで接続されている、サーバー装置に内蔵されている記憶装置であっても良い。
【0034】
また、位置情報取得部80は、情報処理装置10と接続されている携帯電話又は情報処理装置10との通信が可能な携帯電話において有するように構成されている場合には、該携帯電話において位置情報取得部80を有するように構成されていても良い。
【0035】
制御部20は、記憶媒体に格納されたプログラムを実行することにより、操作制御手段21と、コマンド確認手段22と、情報媒体確認手段23と、電波状況確認手段24と、位置情報制御手段25とを論理的に備える。なお、各手段の動作については後述する。ここで、操作制御手段21と、コマンド確認手段22と、情報媒体確認手段23と、電波状況確認手段24と、位置情報制御手段25とは、それぞれ専用のハードウェアで構成されても良い。
【0036】
また、コマンド確認手段22と、情報媒体確認手段23と、電波状況確認手段24と、位置情報制御手段25とは、情報処理装置10と接続されている携帯電話や、情報処理装置10との通信が可能な携帯電話において有するように構成されても良い。
【0037】
さらに、コマンド確認手段22と、情報媒体確認手段23と、電波状況確認手段24と、位置情報制御手段25とは、情報処理装置10と接続されている携帯情報端末(例えば、PDA(Personal Digital Assistant)やMID(Mobile Internet Device)が挙げられる。)や、情報処理装置10との通信が可能な携帯情報端末において有するように構成されても良い。
【0038】
記憶部30は、情報処理装置10の正当な所有者によって予め登録されている、情報処理装置10に装着する情報媒体50の識別情報である識別情報100と、正当な所有者によって予め登録されているスクリーンロックを解除するための本人識別情報101と、正当な所有者によって予め登録されている使用可能地域情報102と、地図情報103とが、格納されている。
【0039】
ここで、記憶部30は、情報処理装置10に内蔵するものではなく、情報処理装置10とネットワークで接続されている、サーバー装置に内蔵されている記憶装置であっても良い。
【0040】
また、地図情報103は、地図のデータであるが、インターネット上のサービス提供者が運営する地図情報提供サービスから、ネットワークを介して取得するものであっても良い。
【0041】
通信制御部40は、無線通信事業者の運営する無線通信基地局との無線通信を行う機能を有する。
【0042】
情報媒体50は、情報処理装置10に対して着脱可能な媒体(例えば、SIM((Subscriber Indentity Module)カードが挙げられる)であって、情報媒体50に個別の識別情報が記憶されている。情報媒体50の識別情報は、情報処理装置10が無線通信を行う際に、装着されている情報媒体50によって、情報処理装置10を特定させるものである。
【0043】
なお、情報媒体確認手段23が、情報処理装置10と接続されている携帯電話又は情報処理装置10との通信が可能な携帯電話において有するように構成されている場合には、該携帯電話において情報媒体50を有するように構成されていても良い。
【0044】
操作部60は、情報処理装置10の操作をするための部分である。例えば、情報処理装置のキーボード等が挙げられる。
【0045】
表示部70は、情報処理装置10の表示をするための部分である。例えば、情報処理装置の液晶ディスプレイ部分やモニター部分が挙げられる。
【0046】
位置情報取得部80は、情報処理装置10の現在位置を測位するシステム(例えば、GPS(Global Positioning System)衛星や、無線通信事業者の無線通信基地局及びそれに付随するシステムが、挙げられる。)からの位置情報を受信する機能を有する。
【0047】
なお、位置情報取得部80は、複数あっても良い。例えば、GPSから位置情報を取得するものと、無線通信事業者が運営するシステムから位置情報を取得するものとを、両方備えていても良い。
【0048】
また、位置情報制御手段25を、情報処理装置10と接続されている携帯電話や、情報処理装置10との通信が可能な携帯電話において有するように構成されている場合、位置情報取得部80を該携帯電話において備えていても良い。
【0049】
さらに、位置情報制御手段25を、情報処理装置10と接続されている携帯情報端末(例えば、PDAやMIDが挙げられる。)や、情報処理装置10との通信が可能な携帯情報端末において有するように構成されている場合、位置情報取得部80を該携帯情報端末において備えていても良い。
【0050】
次に、図2を参照して、本実施の形態の動作について説明する。図2は、本実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【0051】
図2を参照すると、情報処理装置10が起動されると、コマンド確認手段22が、ロックコマンドが有効かを判断する(S1)。
【0052】
ロックコマンドとは、情報処理装置の正当な所有者から、無線通信網を運営する無線通信事業者のシステムに対して発信される、情報処理装置のロックの要求の有無を示すものであり、初期状態は無効の状態となっている。
【0053】
該システムには、情報処理装置に装着されている情報媒体の識別情報が登録されており、正当な所有者からのロックの要求を受け付けると、情報媒体の識別情報に対応するロックコマンドを示す情報を、有効を示す情報に書き換える。
【0054】
ステップS1の具体的な処理は、コマンド確認手段22は、情報媒体50の識別情報を取得し、通信制御部40を介して、無線通信事業者の無線通信基地局に対して、ロックコマンド確認要求と、情報媒体50の識別情報とを送信する。
【0055】
ロックコマンドの確認の処理については、例えば、コマンド確認手段22が送信する情報媒体50の識別情報が「001」だった場合、無線通信基地局が、ロックコマンド確認要求と、情報媒体50の識別情報とを受信すると、無線通信事業者のシステムは、該無線通信基地局が受信した識別情報である「001」と一致する識別情報に対応するロックコマンドを示す情報が有効を示す情報となっているか、無効を示す情報となっているかを確認する。
【0056】
ここで、無線通信事業者のシステムが、情報処理装置の正当な所有者から、情報媒体の識別情報が「001」である情報処理装置をロックする要求を受信していた場合、ロックコマンドは有効となる。
【0057】
一方、無線通信事業者のシステムが、正当な所有者から、情報処理装置をロックする要求を受信していない場合には、ロックコマンドは無効となる。
【0058】
確認の結果、無線通信事業者のシステムが、情報媒体50を装着した情報処理装置をロックする要求を受信していた場合には、該システムは、無線通信事業者の無線通信基地局から、ロックコマンドが有効であることを示す情報を情報処理装置10に送信する。
【0059】
なお、情報処理装置10の正当な所有者から情報処理装置10をロックする要求がなされているかを確認する手段は、上述の手段以外の手段で確認しても良い。
【0060】
また、コマンド確認手段22を、携帯電話において有する場合には、情報処理装置10に接続等されている該携帯電話のコマンド確認手段22が、ロックコマンドが有効かを判断する。
【0061】
さらに、コマンド確認手段22を、携帯情報端末において有する場合には、情報処理装置10に接続等されている該携帯情報端末のコマンド確認手段22が、ロックコマンドが有効かを判断する。
【0062】
本実施の形態では、コマンド確認手段22は、無線通信基地局に対して、ロックコマンド確認要求を送信するが、通信事業者等の運営するシステムに、ネットワークを介して、ロックコマンド確認要求を送信することとしても良い。
【0063】
本実施の形態では、コマンド確認手段22は、無線通信基地局に対して、ロックコマンド確認要求を送信するが、情報処理装置10の正当な所有者が所属する組織のサーバーに、ネットワークを介して、ロックコマンド確認要求を送信することとしても良い。
【0064】
また、コマンド確認手段22が、ロックコマンド確認要求とともに送信する情報は、情報媒体50の識別情報の代わりに、通信事業者等の運営するシステムが有する記憶装置の中に情報処理装置10のロックコマンドの有無を示す情報を格納する領域を確保し、該領域にアクセスするためのログイン情報を送信することにしても良い。
【0065】
なお、ログイン情報とは、情報処理装置に固有に割り当てられているID又は識別番号とパスワードとを示す情報であるものであって、記憶部30に格納されている。
【0066】
ステップS1で、情報処理装置10に対するロックコマンドが無効であると判断すると、情報媒体確認手段23は、装着されている情報媒体50の識別情報と、識別情報100とを比較する(ステップS2)。
【0067】
また、情報媒体確認手段23を、携帯電話において有する場合には、情報処理装置10に接続等されている携帯電話のコマンド確認手段23が、該携帯電話に装着されている情報媒体50の識別情報と、識別情報100とを比較する。
【0068】
さらに、情報媒体確認手段23を、携帯情報端末において有する場合には、情報処理装置10に接続等されている携帯情報端末のコマンド確認手段23が、該携帯情報端末に装着されている情報媒体50の識別情報と、識別情報100とを比較する。
【0069】
ステップS2で、装着されている情報媒体50の識別情報と、識別情報100とが一致する場合、電波状況確認手段24は、通信制御部40から電波状況を示す情報を取得し、情報処理装置10が圏内の状態となる位置にあるかを判定する(ステップS3)。
【0070】
また、電波状況確認手段24を、携帯電話において有する場合には、情報処理装置10に接続等されている該携帯電話のコマンド確認手段24が、情報処理装置10に接続等されている該携帯電話が圏内の状態となる位置にあるかを判定する。
【0071】
さらに、電波状況確認手段24を、携帯情報端末において有する場合には、情報処理装置10に接続等されている該携帯情報端末のコマンド確認手段24が、情報処理装置10に接続等されている該携帯情報端末が圏内の状態となる位置にあるかを判定する。
【0072】
なお、圏内の状態とは、情報処理装置10が、無線通信基地局との通信が可能な電波状況にあることを言う。
【0073】
一方、圏外の状態とは、情報処理装置10が、無線通信基地局との通信が不可能な電波状況にあることを言う。
【0074】
ステップS3で、情報処理装置10が圏内の状態となる位置にあることを判定すると、位置情報制御手段25は、位置情報取得部80を介して、情報処理装置10の位置情報を取得する(ステップS4)。
【0075】
なお、位置情報取得部80が複数ある場合、GPSから位置情報を取得して失敗した場合に、次に無線通信事業者のシステムから位置情報を取得するようにしても良い。
【0076】
また、位置情報制御手段25を、携帯電話において有する場合には、情報処理装置10に接続等されている該携帯電話の位置情報制御手段25が、情報処理装置10に接続等されている該携帯電話の位置情報取得部80を介して、該携帯電話の位置情報を取得する。
【0077】
さらに、位置情報制御手段25を、携帯情報端末において有する場合には、情報処理装置10に接続等されている該携帯情報端末の位置情報制御手段25が、情報処理装置10に接続等されている該携帯情報端末の位置情報取得部80を介して、該携帯情報端末の位置情報を取得する。
【0078】
ステップS4で、情報処理装置10の位置情報を取得すると、位置情報制御手段25は、使用可能地域情報102が示す地域内に、情報処理装置10があるかを確認する(ステップS5)。
【0079】
ここで、使用可能地域情報102は、予め、正当な所有者によって登録される。
【0080】
具体的には、正当な所有者が、地図情報103を表示部70に表示させて、情報処理装置10を使用可能としたい地域の中心地となる場所を操作部60で指定すると、当該正当な所有者が指定した地域の緯度と経度を示す位置から、所定の範囲(例えば、半径1キロメートル以内と指定する)の地域を、使用可能地域情報102として登録するようにする。
【0081】
なお、正当な所有者が、情報処理装置10を複数の地域で使用可能としたい場合には、複数の地域の情報を使用可能地域情報102として保有しても良い。
【0082】
また、使用可能地域情報102の登録方法は、上述以外の方法であっても良く、例えば、「東京都品川区大崎一丁目」といった形式で住所によって指定すると、地図情報103における当該住所に対応する地域を使用可能地域情報102として登録させても良く、郵便番号を指定すると、地図情報103における当該郵便番号に対応する地域を使用可能地域情報102として登録させても良い。
【0083】
ステップS5で、情報処理装置10の位置が、使用可能地域情報102の示す地域内にあることを確認した場合、使用者によって情報処理装置10の本体終了処理が選択されない限り、ステップS1の処理に戻る(ステップS6)。
【0084】
ステップS6で、使用者が情報処理装置10の本体終了処理を選択した場合は、操作制御手段21は、情報処理装置10の電源を落とすといった処理を行う(ステップS6)。
【0085】
次に、図3を参照して、ステップS1で、ロックコマンドが有効であると判断された場合の動作を説明する。図3は、本動作を説明するためのフローチャートである。
【0086】
図3を参照すると、ステップS1で、ロックコマンドが有効であると判断すると、操作制御手段21が、情報処理装置10をロックする(ステップS7)。
【0087】
情報処理装置10がロックされると、例えば、使用者による操作部60の操作を禁止する。また、ロックされた旨を表示部70に表示するようにしても良い。
【0088】
ステップS7で、情報処理装置10をロックすると、位置情報制御手段25は、位置情報取得部80を介して、情報処理装置10の位置情報を取得する(ステップS8)。
【0089】
なお、位置情報制御手段25を、携帯電話において有する場合には、情報処理装置10に接続等されている該携帯電話の位置情報制御手段25が、情報処理装置10に接続等されている該携帯電話の位置情報取得部80を介して、該携帯電話の位置情報を取得する。
【0090】
また、位置情報制御手段25を、携帯情報端末において有する場合には、情報処理装置10に接続等されている該携帯情報端末の位置情報制御手段25が、情報処理装置10に接続等されている該携帯情報端末の位置情報取得部80を介して、該携帯情報端末の位置情報を取得する。
【0091】
ステップS8で、情報処理装置10の位置情報の取得に成功すると、位置情報制御手段25は、取得した位置情報に対応する地図情報103における位置を特定し、使用可能地域情報102の示す地域内に、情報処理装置10があるかを確認する(ステップS9)。
【0092】
なお、ステップS8で、情報処理装置10の位置情報の取得に失敗すると、ステップS1の処理に戻る(ステップS8)。
【0093】
ステップS9で、使用可能地域情報102の示す地域内に、情報処理装置10があることを確認すると、操作制御手段21はロックを解除する(ステップS10)。
【0094】
このときに、コマンド確認手段22は、無線通信事業者のシステムにおける、情報処理装置10に対応するロックコマンドを示す情報を、無効を示す情報に変更する要求を、通信制御部40を介して発信しても良い。
【0095】
なお、ロックが解除されると、使用者は操作部60を操作することが可能となり、操作部60を介して、情報処理装置10に所望の処理をさせることができる。
【0096】
ステップS9で、使用可能地域情報102の示す地域の外に、情報処理装置10があることを確認した場合、ステップS1の処理に戻る(ステップS9)。
【0097】
ステップS10で、ロックを解除した場合、ステップS1の処理に戻る(ステップS10)。
【0098】
次に、図4を参照して、ステップS2で情報媒体50の識別情報と、識別情報100とが、一致しなかった場合の動作を説明する。図4は、本動作を説明するためのフローチャートである。
【0099】
図4を参照すると、ステップS2で、情報媒体50の識別情報と、識別情報100とが、一致しない場合、操作制御手段21は、情報処理装置10のスクリーンロックを行なう(ステップS11)。
【0100】
情報処理装置10がスクリーンロックされると、例えば、スクリーンロックされた旨を示すメッセージを表示部70に表示するようにして、その他の情報を一切表示しないようにする。また、後述する認証の処理に伴う操作以外の使用者によるを禁止するようにしても良い。
【0101】
ステップS11で、スクリーンロックをすると、電波状況確認手段24は、通信制御部40から電波状況を示す情報を取得し、情報処理装置10が圏外の状態となる位置にあるかを判定する(ステップS12)。
【0102】
また、電波状況確認手段24を、携帯電話において有する場合には、情報処理装置10に接続等されている該携帯電話の電波状況確認手段24が、情報処理装置10に接続等されている該携帯電話が圏外の状態となる位置にあるかを判定する。
【0103】
さらに、電波状況確認手段24を、携帯情報端末において有する場合には、情報処理装置10に接続等されている該携帯情報端末の電波状況確認手段24が、情報処理装置10に接続等されている該携帯情報端末が圏外の状態となる位置にあるかを判定する。
【0104】
なお、ステップS11からステップS12の処理に進まずに、後述するステップS13の処理に進んでも良い。
【0105】
ステップS12で、圏外の状態となる位置にあることを判定すると、操作制御手段21は、使用者が、情報処理装置10の正当な所有者であるかを判定するため、認証を行う(ステップS13)。
【0106】
具体的には、使用者に操作部60からパスワードを入力させて、入力されたパスワードが、本人識別情報101と一致するかを判定する。
【0107】
なお、本人識別情報101は、パスワードでなくても良く、正当な所有者の指紋や虹彩といったバイオメトリクス情報や、正当な所有者が保有するIDカードを示す情報であっても良い。
【0108】
例えば、本人識別情報101が正当な所有者の指紋の情報であった場合、ステップS13で、操作部60の指紋情報取得部分に使用者の指をかざさせて、使用者の指紋の情報を取得し、使用者の指紋の情報と、本人識別情報101の情報とが、一致するかを判定することで、使用者が情報処理装置10の正当な所有者であるかを判定することとしても良い。
【0109】
また、例えば、本人識別情報101が正当な所有者の保有するIDカードを示す情報であった場合、操作部60のIDカード情報読み取り部分に、使用者の所有するIDカードをかざさせることで、使用者の所有するIDカードを示す情報を取得し、使用者の所有するIDカードの情報と、本人識別情報101の情報とが、一致するかを判定することで、使用者が情報処理装置10の正当な所有者であるかを判定することとしても良い。
【0110】
ステップS13で、認証をした結果、使用者が情報処理装置10の正当な所有者であると判定された場合、操作制御部21は、スクリーンロックを解除する(ステップS14)。
【0111】
具体的には、スクリーンロックが解除されると、使用者は、情報処理装置10の操作をすることができるようになる。
【0112】
ところで、本実施の形態では、スクリーンロックをした後、ステップS13で使用者の認証をしてから、ステップS14でスクリーンロックの解除をすることになっているが、スクリーンロックをしている間は、電波状況確認手段24が、通信制御部40から電波状況を示す情報を取得する処理を繰り返し、情報処理装置10が圏内の状態にあることを示す情報を取得した場合には、正当な所有者であるという認証を行わずに、操作制御手段21が、スクリーンロックを解除して、ステップS1の処理に戻るようにしても良い。
【0113】
一方、ステップS13で、認証をした結果、使用者は情報処理装置10の正当な所有者ではないと判定された場合、ステップS11の処理に戻る(ステップS13)。
【0114】
ステップS12で、情報処理装置10が圏内の位置にあることを判定した場合は、ステップS14の処理に進み、スクリーンロックを解除する(ステップS12)。
【0115】
ステップS14で、スクリーンロックを解除すると、ステップS1の処理に戻る(ステップS14)。
【0116】
次に、図5を参照して、ステップS3で、情報処理装置10が圏外の状態となる位置にあると判定された場合の動作を説明する。図5は、本動作を説明するためのフローチャートである。
【0117】
図5を参照すると、ステップS3で、情報処理装置10が圏外の状態となる位置にあると判定されると、操作制御手段21は、所定時間待機する(ステップS15)。
【0118】
ステップS15の待機時間の間に、電波状況確認手段24は、通信制御部40から電波状況を示す情報を取得し、情報処理装置10が圏内の状態となる位置にあるかを判定する(ステップS15)。
【0119】
なお、圏内の状態となる位置にあるかを判定する処理は、待機時間の間、繰り返すこととしても良い。
【0120】
ステップS15で、情報処理装置10が圏内の状態となる位置にあると判定した場合、ステップS1の処理に戻る(ステップS15)。
【0121】
一方、ステップS15で、情報処理装置10が圏内の状態となる位置にないことを判定し、かつ所定の待機時間も経過すると、操作制御手段21は、情報処理装置10のスクリーンロックを行う(ステップS16)。
【0122】
情報処理装置10がスクリーンロックされると、例えば、スクリーンロックされた旨を示すメッセージを表示部70に表示するようにして、その他の情報を一切表示しないようにする。また、後述する認証の処理に伴う操作以外の使用者による操作を禁止するようにしても良い。
【0123】
ステップS16で、スクリーンロックをすると、電波状況確認手段24は、通信制御部40から電波状況を示す情報を取得し、情報処理装置10が圏外の状態となる位置にあるかを判定する(ステップS17)。
【0124】
なお、ステップS16からステップS17の処理に進まずに、後述するステップS18の処理に進んでも良い。
【0125】
ステップS17で、圏外の状態となる位置にあることを判定すると、操作制御手段21は、使用者が、情報処理装置10の正当な所有者であるかを判定するため、認証を行う(ステップS18)。
【0126】
具体的には、使用者に操作部60からパスワードを入力させて、入力されたパスワードが、本人識別情報101と一致するかを判定する。
【0127】
なお、本人識別情報101は、パスワードでなくても良く、正当な所有者の指紋や虹彩といったバイオメトリクス情報や、正当な所有者が保有するIDカードを示す情報であっても良い。
【0128】
例えば、本人識別情報101が正当な所有者の指紋の情報であった場合、ステップS13で、操作部60の指紋情報取得部分に使用者の指をかざさせて、使用者の指紋の情報を取得し、使用者の指紋の情報と、本人識別情報101の情報とが、一致するかを判定することで、使用者が情報処理装置10の正当な所有者であるかを判定することとしても良い。
【0129】
また、例えば、本人識別情報101が正当な所有者の保有するIDカードを示す情報であった場合、操作部60のIDカード情報読み取り部分に、使用者の所有するIDカードをかざさせることで、使用者の所有するIDカードを示す情報を取得し、使用者の所有するIDカードの情報と、本人識別情報101の情報とが、一致するかを判定することで、使用者が情報処理装置10の正当な所有者であるかを判定することとしても良い。
【0130】
ステップS18で、認証をした結果、使用者が情報処理装置10の正当な所有者であると判定されると、操作制御部21は、スクリーンロックを解除する(ステップS19)。
【0131】
具体的には、スクリーンロックが解除されると、使用者は、情報処理装置10の操作をすることができるようになる。
【0132】
一方、ステップS18で、認証をした結果、使用者は情報処理装置10の正当な所有者ではないと判定された場合、ステップS16の処理に戻る(ステップS18)。
【0133】
ステップS17で、情報処理装置10が圏内の位置にあることを判定した場合は、ステップS14の処理に進み、スクリーンロックを解除する(ステップS19)。
【0134】
ところで、本実施の形態では、スクリーンロックをした後、ステップS18で使用者の認証をしてから、ステップS19でスクリーンロックの解除をすることになっているが、スクリーンロックをしている間は、電波状況確認手段24が、通信制御部40から電波状況を示す情報を取得する処理を繰り返し、情報処理装置10が圏内の状態にあることを示す情報を取得した場合には、正当な所有者であるという認証が行わずに、操作制御手段21が、スクリーンロックを解除して、ステップS1の処理に戻るようにしても良い。
【0135】
ステップS19で、スクリーンロックを解除すると、ステップS1の処理に戻る(ステップS19)。
【0136】
次に、図6を参照して、ステップS4で、位置情報取得手段25が、情報処理装置10の位置情報を取得できなかった場合の動作を説明する。図6は、本動作を説明するためのフローチャートである。
【0137】
図6を参照すると、ステップS4で、情報処理装置10の位置情報を取得できなかった場合、操作制御手段21は、情報処理装置10のスクリーンロックを行なう(ステップS20)。
【0138】
情報処理装置10がスクリーンロックされると、例えば、スクリーンロックされた旨を示すメッセージを表示部70に表示するようにして、その他の情報を一切表示しないようにする。また、後述する認証の処理に伴う操作以外の使用者による操作を禁止するようにしても良い。
【0139】
ステップS20で、スクリーンロックをすると、電波状況確認手段24は、通信制御部40から電波状況を示す情報を取得し、情報処理装置10が圏外の状態となる位置にあるかを判定する(ステップS21)。
【0140】
なお、ステップS20からステップS21の処理に進まずに、後述するステップS22の処理に進んでも良い。
【0141】
ステップS21で、圏外の状態となる位置にあることを判定すると、操作制御手段21は、使用者が、情報処理装置10の正当な所有者であるかを判定するため、認証を行う(ステップS22)。
【0142】
具体的には、使用者に操作部60からパスワードを入力させて、入力されたパスワードが、本人識別情報101と一致するかを判定する。
【0143】
なお、本人識別情報101は、パスワードでなくても良く、正当な所有者の指紋や虹彩といったバイオメトリクス情報や、正当な所有者が保有するIDカードを示す情報であっても良い。
【0144】
例えば、本人識別情報101が正当な所有者の指紋の情報であった場合、ステップS22で、操作部60の指紋情報取得部分に使用者の指をかざさせて、使用者の指紋の情報を取得し、使用者の指紋の情報と、本人識別情報101の情報とが、一致するかを判定することで、使用者が情報処理装置10の正当な所有者であるかを判定することとしても良い。
【0145】
また、例えば、本人識別情報101が正当な所有者の保有するIDカードを示す情報であった場合、操作部60のIDカード情報読み取り部分に、使用者の所有するIDカードをかざさせることで、使用者の所有するIDカードを示す情報を取得し、使用者の所有するIDカードの情報と、本人識別情報101の情報とが、一致するかを判定することで、使用者が情報処理装置10の正当な所有者であるかを判定することとしても良い。
【0146】
ステップS22で、認証をした結果、使用者が情報処理装置10の正当な所有者であると判定された場合、操作制御部21は、スクリーンロックを解除する(ステップS23)。
【0147】
具体的には、スクリーンロックが解除されると、使用者は、情報処理装置10の操作をすることができるようになる。
【0148】
一方、ステップS22で、認証をした結果、使用者は情報処理装置10の正当な所有者ではないと判定された場合、ステップS20の処理に戻る(ステップS22)。
【0149】
ステップS21で、情報処理装置10が圏内の位置にあることを判定した場合は、ステップS23の処理に進み、スクリーンロックを解除する(ステップS21)。
【0150】
ところで、本実施の形態では、スクリーンロックをした後、ステップS22で使用者の認証をしてから、ステップS23でスクリーンロックの解除をすることになっているが、スクリーンロックをしている間は、電波状況確認手段24が、通信制御部40から電波状況を示す情報を取得する処理を繰り返し、情報処理装置10が圏内の状態にあることを示す情報を取得した場合には、正当な所有者であるという認証を行わずに、操作制御手段21が、スクリーンロックを解除して、ステップS1の処理に戻るようにしても良い。
【0151】
ステップS23で、スクリーンロックを解除すると、ステップS1の処理に戻る(ステップS23)。
【0152】
次に、図7を参照して、ステップS5で、情報処理装置10の位置が、使用可能地域情報102の示す地域外にあることを確認した場合の動作を説明する。図7は、本動作を説明するためのフローチャートである。
【0153】
図7を参照すると、ステップS5で、情報処理装置10の位置が、使用可能地域情報102の示す地域外にあることを確認すると、操作制御手段21が、情報処理装置10をロックする(ステップS24)。
【0154】
情報処理装置10がロックされると、例えば、使用者による操作部60の操作を禁止する。また、ロックされた旨を表示部70に表示するようにしても良い。
【0155】
ステップS24で、情報処理装置10をロックすると、位置情報制御手段25は、位置情報取得部80を介して、情報処理装置10の位置情報を取得する(ステップS25)。
【0156】
ステップS25で、情報処理装置10の位置情報の取得に成功すると、位置情報制御手段25は、取得した位置情報に対応する地図情報103における位置を特定し、使用可能地域情報102の示す地域内に、情報処理装置10があるかを確認する(ステップS26)。
【0157】
なお、ステップS25で、情報処理装置10の位置情報の取得に失敗すると、ステップS1の処理に戻る(ステップS25)。
【0158】
ステップS26で、使用可能地域情報102の示す地域内に、情報処理装置10があることを確認すると、操作制御手段21はロックを解除する(ステップS27)。
【0159】
このときに、コマンド確認手段22は、無線通信事業者のシステムにおける、情報処理装置10に対応するロックコマンドを示す情報を、無効を示す情報に変更する要求を、通信制御部40を介して発信しても良い。
【0160】
なお、ロックが解除されると、使用者は操作部60を操作することが可能となり、操作部60を介して、情報処理装置10に所望の処理をさせることができる。
【0161】
ステップS26で、使用可能地域情報102の示す地域外に、情報処理装置10があることを確認した場合、ステップS1の処理に戻る(ステップS26)。
【0162】
ステップS27で、ロックを解除した場合、ステップS1の処理に戻る(ステップS27)。
【0163】
次に、図8を参照して、ステップS5で、情報処理装置10の位置が、使用可能地域情報102の示す地域外にあることを確認した場合の別の動作を説明する。図8は、本動作を説明するためのフローチャートである。
【0164】
図8を参照すると、ステップS5で、情報処理装置10の位置が、使用可能地域情報102の示す地域外にあることを確認した場合、操作制御手段21は、情報処理装置10のスクリーンロックを行なう(ステップS28)。
【0165】
情報処理装置10がスクリーンロックされると、例えば、スクリーンロックされた旨を示すメッセージを表示部70に表示するようにして、その他の情報を一切表示しないようにする。また、後述する認証の処理に伴う操作以外の使用者による操作を禁止するようにしても良い。
【0166】
ステップS28で、スクリーンロックをすると、電波状況確認手段24は、通信制御部40から電波状況を示す情報を取得し、情報処理装置10が圏外の状態となる位置にあるかを判定する(ステップS29)。
【0167】
なお、ステップS28からステップS29の処理に進まずに、後述するステップS30の処理に進んでも良い。
【0168】
ステップS29で、圏外の状態となる位置にあることを判定すると、操作制御手段21は、使用者が、情報処理装置10の正当な所有者であるかを判定するため、認証を行う(ステップS30)。
【0169】
具体的には、使用者に操作部60からパスワードを入力させて、入力されたパスワードが、本人識別情報101と一致するかを判定する。
【0170】
なお、本人識別情報101は、パスワードでなくても良く、正当な所有者の指紋や虹彩といったバイオメトリクス情報や、正当な所有者が保有するIDカードを示す情報であっても良い。
【0171】
例えば、本人識別情報101が正当な所有者の指紋の情報であった場合、ステップS22で、操作部60の指紋情報取得部分に使用者の指をかざさせて、使用者の指紋の情報を取得し、使用者の指紋の情報と、本人識別情報101の情報とが、一致するかを判定することで、使用者が情報処理装置10の正当な所有者であるかを判定することとしても良い。
【0172】
また、例えば、本人識別情報101が正当な所有者の保有するIDカードを示す情報であった場合、操作部60のIDカード情報読み取り部分に、使用者の所有するIDカードをかざさせることで、使用者の所有するIDカードを示す情報を取得し、使用者の所有するIDカードの情報と、本人識別情報101の情報とが、一致するかを判定することで、使用者が情報処理装置10の正当な所有者であるかを判定することとしても良い。
【0173】
ステップS30で、認証をした結果、使用者が情報処理装置10の正当な所有者であると判定された場合、操作制御部21は、スクリーンロックを解除する(ステップS31)。
【0174】
具体的には、スクリーンロックが解除されると、使用者は、情報処理装置10を操作することができるようになる。
【0175】
ところで、本実施の形態では、スクリーンロックをした後、ステップS30で使用者の認証をしてから、ステップS31でスクリーンロックの解除をすることになっているが、スクリーンロックをしている間は、電波状況確認手段24が、通信制御部40から電波状況を示す情報を取得する処理を繰り返し、情報処理装置10が圏内の状態にあることを示す情報を取得した場合には、正当な所有者であるという認証を行わずに、操作制御手段21が、スクリーンロックを解除して、ステップS1の処理に戻るようにしても良い。
【0176】
一方、ステップS30で、認証をした結果、使用者は情報処理装置10の正当な所有者ではないと判定された場合、ステップS28の処理に戻る(ステップS30)。
【0177】
ステップS29で、情報処理装置10が圏内の位置にあることを判定した場合は、ステップS31の処理に進み、スクリーンロックを解除する(ステップS31)。
【0178】
このときに、コマンド確認手段22は、無線通信事業者のシステムにおける、情報処理装置10に対応するロックコマンドを示す情報を、無効を示す情報に変更する要求を、通信制御部40を介して発信しても良い。
【0179】
ステップS31で、スクリーンロックを解除すると、ステップS1の処理に戻る(ステップS31)。
【図面の簡単な説明】
【0180】
【図1】本発明の実施の形態の情報処理装置を説明するためのブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の情報処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態の情報処理装置の動作であって、ロックコマンドが有効となっていた場合の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態の情報処理装置の動作であって、装着されている情報媒体の情報が一致しなかった場合の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態の情報処理装置の動作であって、情報処理装置の位置が圏外の位置であった場合の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態の情報処理装置の動作であって、情報処理装置の位置情報を取得できなかった場合の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態の情報処理装置の動作であって、情報処理装置の位置が使用可能地域の範囲外であった場合の第1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態の情報処理装置の動作であって、情報処理装置の位置が使用可能地域の範囲外であった場合の第2の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0181】
10 情報処理装置
20 制御部
21 操作制御手段
22 コマンド確認手段
23 情報媒体確認手段
24 電波状況確認手段
25 位置情報制御手段
30 記憶部
40 通信制御部
50 情報媒体
60 操作部
70 表示部
80 位置情報取得部
100 識別情報
101 本人識別情報
102 使用可能地域情報
103 地図情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置情報取得手段を有する情報処理装置であって、前記情報処理装置の起動時に、前記位置情報取得手段が前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的にロックがかかることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記情報処理装置は、前記情報処理装置が、前記位置情報取得手段が前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得し、前記所定の使用許可地域の内の位置にある場合に、前記情報処理装置のロックを自動的に解除することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記情報処理装置は、ロックを解除した後に、再び、前記位置情報取得手段が前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得し、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的にロックがかかることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記情報処理装置は、前記位置情報取得手段が、前記情報処理装置の現在位置を示す情報の取得に失敗した場合に、自動的にロックがかかることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記情報処理装置は、使用者が前記情報処理装置の正当な所有者であることを認証した場合に、前記情報処理装置のロックを解除することを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
位置情報取得手段を有する情報処理装置であって、
前記情報処理装置の起動時に、前記位置情報取得手段が、前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にあることを確認する使用許可判定手段と、
前記使用許可判定手段による確認の結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的にロックをかける第1のロック手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
前記情報処理装置は、前記使用許可判定手段による確認の結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用可能地域の内の位置にある場合に、前記情報処理装置のロックを解除する第1のロック解除手段とをさらに有することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記情報処理装置は、前記第1のロック解除手段がロックを解除した後に、再び、前記位置情報取得手段が前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得し、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にあることを判定する使用許可再判定手段と、
前記使用許可再判定手段による判定の結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の外の位置にある場合、自動的にロックをかける第2のロック手段とをさらに有することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記情報処理装置は、前記位置情報取得手段が、前記情報処理装置の現在位置を示す情報の取得に失敗した場合に、自動的にロックをかける第3のロック手段とをさらに有することを特徴とする請求項6乃至請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記情報処理装置は、使用者が前記情報処理装置の正当な所有者であるかを判定する認証手段と、
前記認証手段による判定の結果、使用者が前記情報処理装置の正当な所有者であると判定された場合に、ロックを解除する第2のロック解除手段とをさらに有することを特徴とする請求項6乃至請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
位置情報取得手段を有する情報処理装置のセキュリティ管理方法であって、前記情報処理装置の起動時に、前記位置情報取得手段が前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的に前記情報処理装置をロックさせることを特徴とする情報処理装置のセキュリティ管理方法。
【請求項12】
前記セキュリティ管理方法は、前記位置情報取得手段が前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の内の位置にある場合に、前記情報処理装置のロックを自動的に解除させることを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置のセキュリティ管理方法。
【請求項13】
前記セキュリティ管理方法は、ロックを解除させた後に、再び、前記位置情報取得手段が前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得し、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的に前記情報処理装置をロックさせることを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置のセキュリティ管理方法。
【請求項14】
前記セキュリティ管理方法は、前記位置情報取得手段が、前記情報処理装置の現在位置を示す情報の取得を失敗した場合に、自動的に前記情報処理装置をロックさせることを特徴とする請求項11乃至請求項13に記載の情報処理装置のセキュリティ管理方法。
【請求項15】
前記セキュリティ管理方法は、使用者が前記情報処理装置の正当な所有者であることが認証された場合に、前記情報処理装置のロックを解除させることを特徴とする請求項11乃至請求項14に記載の情報処理装置のセキュリティ管理方法。
【請求項16】
位置情報取得手段を有する情報処理装置のセキュリティ管理方法であって、
前記情報処理装置の起動時に、前記位置情報取得手段が、前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得した結果、前記情報処理装置が、所定の使用許可地域の外の位置にあることを確認させる使用許可判定ステップと、
前記使用許可判定ステップに確認させた結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の外の位置にある場合に、自動的に前記情報処理装置をロックさせる第1のロックステップとを有することを特徴とする情報処理装置のセキュリティ管理方法。
【請求項17】
前記セキュリティ管理方法は、前記使用許可判定ステップによる確認の結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用可能地域の内の位置にある場合に、前記情報処理装置のロックを解除させる第1のロック解除ステップとをさらに有することを特徴とする請求項16に記載の情報処理装置のセキュリティ管理方法。
【請求項18】
前記セキュリティ管理方法は、前記第1のロック解除ステップによって、前記情報処理装置のロックを解除させた後に、再び、前記位置情報取得手段が前記情報処理装置の現在位置を示す情報を取得し、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の外の位置にあることを判定させる使用許可再判定ステップと、
前記使用許可再判定ステップによる判定の結果、前記情報処理装置が、前記所定の使用許可地域の外の位置にある場合、自動的に前記情報処理装置をロックさせる第2のロックステップとをさらに有することを特徴とする請求項17に記載の情報処理装置のセキュリティ管理方法。
【請求項19】
前記セキュリティ管理方法は、前記位置情報取得手段が、前記情報処理装置の現在位置を示す情報の取得に失敗した場合に、自動的に前記情報処理装置をロックさせる第3のロックステップとをさらに有することを特徴とする請求項16乃至請求項18に記載の情報処理装置のセキュリティ管理方法。
【請求項20】
前記セキュリティ管理方法は、使用者が前記情報処理装置の正当な所有者であるかを判定させる認証ステップと、
前記認証ステップによる認証の結果、使用者が前記情報処理装置の正当な所有者であることが判定された場合に、前記情報処理装置のロックを解除させる第2のロック解除ステップとをさらに有することを特徴とする請求項16乃至請求項19に記載の情報処理装置のセキュリティ管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−211466(P2009−211466A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−54436(P2008−54436)
【出願日】平成20年3月5日(2008.3.5)
【出願人】(302069930)NECパーソナルプロダクツ株式会社 (738)
【Fターム(参考)】