説明

情報検出装置及び情報検出方法

【課題】被測定物の円筒状孔の軸線方向に移動することなく被測定物の円筒状孔の幾何学的な情報を検出する光学検出装置及び光学検出方法を提供すること。
【解決手段】光源110から投光された光を軸線に垂直な面に対して傾斜した面に沿った全周方向に分配して照射する照射手段120と、被測定物に照射された光を撮像する撮像手段130とが配され、撮像データに基づき幾何学的な情報を検出する情報検出手段を備えたこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被測定物の幾何学的な情報を検出する情報検出装置及び情報検出方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、被測定物である円筒状孔の幾何学的な情報を検出する情報検出装置として、円筒状孔の軸線方向に、ビーム状の光を投光する光源と、該投光された光を前記軸線に対する全周方向に分配して照射する照射手段と、該照射手段によって被測定物に照射された光を撮像する撮像手段とが配されたものが知られている(例えば、特許文献1、2等参照。)。
【0003】
これらの情報検出装置は、撮像された情報から被測定物の円筒状孔の照射面の断面形状を演算し、情報検出装置を被測定物の円筒状孔の軸線方向に移動することによって、軸線方向の各断面の形状を検出するようになっている。
【特許文献1】特開平5−149884号公報(第2乃至3頁、図1)
【特許文献2】特許第2883236号公報(第4乃至5頁、図1、図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来の情報検出装置及び情報検出方法は、例えば被測定物の円筒状孔の軸線と情報検出装置の軸線の相対的な関係を検出する場合であっても被測定物の円筒状孔の複数個所の幾何学的情報を得るために、情報検出装置を被測定物の円筒状孔の軸線方向に移動する必要があり、検出が容易ではないという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本請求項1に係る発明は、ビーム状の光を投光する光源と、該投光された光を投光軸線に対する全周方向に分配して照射する照射手段と、該照射手段によって被測定物に照射された光を撮像する撮像手段とが配され、該撮像手段による撮像データに基づき被測定物の幾何学的な情報を検出する情報検出手段を備えた情報検出装置において、前記照射手段が、前記光源からの光を投光軸線に垂直な面に対して傾斜した面に沿って分配照射することにより、前記課題を解決するものである。
【0006】
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載された情報検出装置の構成に加えて、前記照射手段が、回転自在に設けられ、前記撮像手段が、前記照射手段の回転による被測定物の照射点の移動軌跡を撮像するように配置され、前記情報検出手段が、該照射点の移動軌跡に基づき幾何学情報を検出することにより、前記課題を解決するものである。
【0007】
本請求項3に係る発明は、請求項2に記載された情報検出装置の構成に加えて、前記撮像手段が、被測定物である円筒状孔の軸心方向に離反した2つの照射点各々の回転による移動軌跡を撮像し、前記情報検出手段が、両照射点の移動軌跡の中心位置に基づき、円筒状孔の軸心情報を検出することにより、前記課題を解決するものである。
【0008】
本請求項4に係る発明は、請求項3に記載された情報検出装置の構成に加えて、前記円筒状孔が、工作機械の主軸と対向する背面主軸の軸心方向の孔であることにより、前記課題を解決するものである。
【0009】
本請求項5に係る発明は、請求項4に記載された情報検出装置の構成に加えて、前記光源、照射手段及び撮像手段が、一体的に工作機械の主軸に取り付け可能に構成されたことにより、前記課題を解決するものである。
【0010】
本請求項6に係る発明は、光源から投光されたビーム状の光を、照射手段によって投光軸線に対する全周方向に分配して被測定物に照射し、被測定物に照射された光を撮像手段によって撮像し、撮像手段によって撮像された撮像データに基づき被測定物の幾何学的な情報を検出する情報検出方法において、前記照射手段によって投光軸線に垂直な面に対して傾斜した面に沿って被測定物に光源からの光を分配照射することにより、前記課題を解決するものである。
【0011】
本請求項7に係る発明は、請求項6に記載された情報検出方法の構成に加えて、前記照射手段を回転し、被測定物の照射点の移動軌跡を撮像装置によって撮像して被測定物の幾何学的な情報を検出することにより、前記課題を解決するものである。
【0012】
本請求項8に係る発明は、請求項7に記載された情報検出方法の構成に加えて、前記撮像手段により被測定物である円筒状孔の投光軸心方向に離反した2つの照射点を特定し、照射手段の回転による両照射点の移動軌跡の中心位置を算出し、両照射点の移動軌跡の中心位置に基づき、円筒状孔の軸心情報を検出することにより、前記課題を解決するものである。
【0013】
本請求項9に係る発明は、請求項8に記載された情報検出方法の構成に加えて、前記光源、照射手段及び撮像手段を、一体的に工作機械の主軸に取り付け、該主軸の回転により、主軸と対向する背面主軸の軸心方向の孔の軸心情報を検出することにより、前記課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0014】
本請求項1に係る発明の情報検出装置は、軸線に垂直な面に対して傾斜した面に沿った全周方向にビーム状の光を分配して照射するため、被測定物に対する傾斜光によって種々の計測手法を使用して被測定物の幾何学的情報を簡単に検出することができるという利点がある。情報検出装置を軸周りに回転させることで軸方向の移動を行うことなく被測定物の円筒状孔の複数個所の幾何学的情報を得ることがでるとともに、被測定物の円筒状孔の軸線と情報検出装置の軸線の相対的な関係を検出することができる。
【0015】
例えば本請求項2に係る発明のように、照射手段を回転させ、被測定物の照射点の回転による移動軌跡を撮像することによって、該照射点の移動軌跡に基づき幾何学情報を検出することができる。
【0016】
また本請求項3に係る発明のように、円筒状の孔からなる被測定物、例えば請求項4に係る発明のように、工作機械の主軸に対向する背面主軸の軸心方向の孔の軸心方向に離反した2つの照射点各々の回転による移動軌跡を撮像することによって、情報検出装置自体を円筒状孔の軸心方向に移動させることなく、両照射点の移動軌跡の中心位置に基づき、円筒状孔の軸心情報を容易に検出することもできる。
【0017】
なお請求項5に係る発明のように、前記光源、照射手段及び撮像手段を、一体的に工作機械の主軸に取り付け可能に構成することにより、工作機械の主軸に簡単に装着して、主軸を基準とする背面主軸の幾何学的情報を容易に検出することができる他、情報検出装置自体の幾何学的な校正情報を一度取得しておけば検出の都度の校正作業が不要であるとともに、情報検出装置自体に回転機構を設ける必要もない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1に示すように、本発明の一実施例である情報検出装置100は、ビーム状の光を投光する光源110と、該投光された光を全周方向に分配して照射する照射手段であるコーンミラー120と、該コーンミラー120によって被測定物に照射された光を撮像する撮像手段130とを備えている。光源110とコーンミラー120は、ガラス等からなる円筒状の透明管102内に収容されている。撮像手段130は円筒状の保持筒101に位置決め固定されている。該保持筒101は取付軸104を有するホルダ103に軸心を一致させて保持されている。
【0019】
透明管102は、保持筒101に撮像手段130の撮像方向に軸心を一致させてが固定されている。
光源110は透明管102の先端に、透明管102の軸心方向に撮像手段130に向かって前記ビーム光を投光するように固定されている。コーンミラー120は透明管102の中間部に、軸心が透明管102の軸心に対して傾斜するように固定されている。コーンミラー120は、コーンミラー120の軸心方向に沿って頂点に投光されたビーム光を、コーンミラー120の軸心に垂直な面に沿った全周方向に分配して照射する。
【0020】
本実施例では、コーンミラー120が光源110の投光軸線からオフセットした位置に配置され、光源110とコーンミラー120の中間にプリズム111が配置されている。光源110から投光されたビーム光は、プリズム111で屈折されコーンミラー120の頂点に、コーンミラー120の軸心方向から投光される。コーンミラー120は、光源110からのビーム光を、透明管120の軸心方向に交差する傾斜面に沿った全周方向に均等に照射する。
【0021】
例えば取付軸104を工作機械の主軸200のチャック201に把持させ、主軸200の軸心方向への移動によって、主軸200に対向する背面主軸300に透明管102を挿入し、情報検出装置100全体を主軸200により回転させ、背面主軸300の内周面301の照射光Tの軌跡を撮像手段130により連続的に撮像し、本情報検出装置100からの情報が入力される情報検出手段(図示せず)で、照射光Tの最も奥の円周軌跡Aの中心CAと、照射光Tの最も手前の円周軌跡Bの中心CBとを特定して背面主軸300の幾何学的情報を検出することができる。
【0022】
情報検出装置100各個別の幾何学的情報は、校正冶具310を使用してあらかじめ特定して情報検出手段等に保持しておくことが望ましい。校正冶具310は、図3に示すような内面半径Rkの円筒状の筒体と、透明管102の軸心を中心として情報検出装置100を回転自在に支持する図示しない支持体とを備えたものとすることができる。筒体と支持体とは、筒体の中心軸Ckと支持体に支持された透明管102の回転中心軸Cとが一致するように予め配置設定されている。支持体は筒体の中心軸Ckと平行にスライド移動できる。筒体は、内面の一個所に、中心軸Ckに対する垂直面に沿った円周溝Mを有する。
【0023】
支持体に支持された情報検出装置100を校正冶具310に挿入して照射光Tを照射しながら移動させて撮像手段130により照射光Tと溝Mを撮像し、情報検出手段(図示せず)により、照射光Tの最も奥の照射点が溝Mに一致する情報検出装置100の位置から照射光Tの最も手前の照射点が溝Mに一致する情報検出装置100の位置まで情報検出装置100の移動距離を計測することによって校正冶具110内の照射光Tの奥行Lを計測する。
また照射光Tの最も奥の照射点が溝Mに一致している状態での照射光Tの最も奥の照射点の高さ方向の座標値と、照射光Tの最も手前の照射点が溝Mに一致している状態での照射光Tの最も手前の照射点の高さ方向の座標値とを検出し、両座標値と前述の照射光Tの奥行Lとによって、情報検出装置100の回転中心軸Cに対する照射光Tの傾きθを算出する。前記座標値は撮像手段130による照射光Tの撮像によって検出することができる。なお照射光Tの奥行Lと既知の校正冶具310の内面半径Rkから、照射光Tの傾きθを算出することもできる。
【0024】
照射光Tが全て校正冶具310内に照射される図4(a)の状態で、撮像手段130には図4(b)に点線で示すTの画像が得られ、情報検出装置100を回転させて撮像手段130により照射光Tが連続的に回転した画像を得ることで、図4(b)に示すように、照射光Tの最も奥の照射点の円周軌跡Akが特定されて中心CAk、半径RAkが特定でき、照射光Tの最も手前の照射点の円周軌跡Bkが特定されて中心CBk、半径RBkが特定できる。この時、撮像手段130は情報検出装置100と一体に回転するため、撮像手段130の撮像面(図示せず)上の照射光Tの画像自体は回転しないが、情報検出手段(図示せず)が情報検出装置100の回転角度情報を基に演算することで、回転中心軸Cの周りに回転変換した照射光Tが連続的に回転した画像を得ることができる。
【0025】
そして、最も奥の照射点の円周軌跡Akの中心CAkと最も手前の照射点の円周軌跡Bkの中心CBkと奥行Lとに基づき撮像軸線Csが特定され、校正冶具310の中心Ck、照射光Tの傾きθと奥行L、円周軌跡Akの中心CAkと半径RAk、円周軌跡Bkの中心CBkと半径RBkから、撮像手段130の撮像軸線Csと情報検出装置100の回転中心軸Cの傾きα、及びオフセット量pが得られる。なおα及びpの算出に校正治具310の内面半径Rkを使用する場合もある。
これらの得られた値及び既知の値を情報検出装置100の幾何学的情報として用いる。
【0026】
次に、図1に示されるように本発明の情報検出装置100を主軸200に装着し、主軸200に対向する背面主軸300の幾何学的な情報を検出する一実施例について説明する。なお、情報検出装置100の幾何学的情報の内、撮像手段130の撮像軸線Csと情報検出装置100の回転中心軸Cの傾きα、及びオフセット量pについては情報検出手段(図示せず)の演算処理によって補正が可能であるため、補正により撮像手段130の撮像軸線Csと情報検出装置100の回転中心軸Cは一致しているものとして説明する。
【0027】
図1、図2に示すように、情報検出装置100の透明管102が背面主軸300の円筒状孔に挿入されるように主軸200を軸心方向に移動させ、照射光Tが全て背面主軸300の内周面301に照射される位置で情報検出装置100を回転する。情報検出装置100は撮像手段130により照射光Tが連続的に回転した画像を得ることにより、最も奥の照射点の円周軌跡Aの中心CAと、最も手前の照射点の円周軌跡Bの中心CBを特定する。
【0028】
情報検出装置100の回転中心軸C(すなわち主軸200の回転軸)と背面主軸300の回転軸CWが一致している場合、図5に示すように、円周軌跡Aの中心CAと、円周軌跡Bの中心CBは、情報検出装置100の回転中心軸Cと一致する。
情報検出装置100の回転中心軸C(すなわち主軸200の回転軸)と背面主軸300の回転軸CWがオフセット量qを有している場合、図6に示すように、円周軌跡Aの中心CAと、円周軌跡Bの中心CBは一致するが、情報検出装置100の回転軸Cとは一致しない。
情報検出装置100の回転中心軸C(すなわち主軸200の回転軸)と背面主軸300の回転軸CWが角度βを有する場合、図7に示すように、円周軌跡Aの中心CAと、円周軌跡Bの中心CBは一致しない。
【0029】
円周軌跡Aの中心CAと、円周軌跡Bの中心CBを特定することにより、主軸200の回転軸に対する照射光Tの傾斜θに基づき、背面主軸300の回転軸CWが特定でき、背面主軸300の回転軸CWの主軸200の回転軸に対する幾何学的な情報(角度β及びオフセット量q)を正確に検出することができる。
【0030】
また、情報検出装置100の照射光Tが背面主軸300の端面に照射される位置で情報検出装置100を回転し撮像手段130により照射光Tが連続的に回転した画像を得ることにより、背面主軸300の端面の垂直面に対する振れ等の幾何学的な情報を検出することも可能である。
【0031】
例えば、背面主軸300の端面に照射される照射光Tは直線状をなし、情報検出装置100を回転した時の照射光Tの最も中心Cに近い点の軌跡は、端面が垂直である場合、図8に示すように、一定の半径の円形となりR1=R2となる。
端面が垂直に対して振れている場合、図9に示すように、前記軌跡は円形が歪んだ形となり、中心Cから最も近くなるT1までの距離R1と中心Cから最も遠くなるT2までの距離R2を検出することができる。
したがって、このR1とR2を特定することで、それらの比から背面主軸300の端面の垂直面に対する振れの角度を算出することができる。
【0032】
情報検出装置100の透明管102は、寸法精度の高いものが望ましく硬質ガラス等が好適であるが、傾いた照射光Tのもっと奥の部分及び最も手前の部分がコーンミラー120から外方に照射可能でかつ撮像手段130により撮像可能であれば、一部開放あるいは一部透明部材が使用された不透明な材料からなる円筒管であっても良い。
【0033】
また、上記実施例では照射手段はコーンミラー120で、その照射光は全周方向に平面状に分配して照射、すなわちコーンミラー120の先端角度が90°の例を示したが、全周方向に円錐状に分配、すなわちコーンミラー120の先端角度が90°より小さいあるいは大きいものであっても良い。また、コーンミラー以外の照射手段によって分配しても良い。
さらに、撮像手段130の撮像軸線Csと情報検出装置100の回転中心軸Cの傾きα、及びオフセット量pは演算により補正しても、校正時に物理的にそれぞれゼロとなるように調整しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施例である情報検出装置の断面図。
【図2】本発明の情報検出方法の斜視説明図。
【図3】本発明の情報検出装置の照射光の傾きの校正の説明図。
【図4】本発明の情報検出装置の撮像軸線の校正の説明図。
【図5】本発明の情報検出方法の軸が一致している場合の説明図。
【図6】本発明の情報検出方法の軸がオフセットしている場合の説明図。
【図7】本発明の情報検出方法の軸が角度を有する場合の説明図。
【図8】本発明の情報検出方法の端面が垂直の場合の説明図。
【図9】本発明の情報検出方法の端面が垂直でない場合の説明図。
【符号の説明】
【0035】
100 ・・・情報検出装置
101 ・・・本体
102 ・・・透明管
110 ・・・光源
111 ・・・プリズム
120 ・・・コーンミラー
130 ・・・撮像手段
200 ・・・主軸
300 ・・・背面主軸
310 ・・・校正冶具
C ・・・回転中心軸
CW ・・・背面主軸の回転軸
T ・・・照射光
A ・・・最も奥の円周軌跡
B ・・・最も手前の円周軌跡
M ・・・円周溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビーム状の光を投光する光源と、該投光された光を投光軸線に対する全周方向に分配して照射する照射手段と、該照射手段によって被測定物に照射された光を撮像する撮像手段とが配され、該撮像手段による撮像データに基づき被測定物の幾何学的な情報を検出する情報検出手段を備えた情報検出装置において、
前記照射手段が、前記光源からの光を投光軸線に垂直な面に対して傾斜した面に沿って分配照射することを特徴とする情報検出装置。
【請求項2】
前記照射手段が、回転自在に設けられ、
前記撮像手段が、前記照射手段の回転による被測定物の照射点の移動軌跡を撮像するように配置され、
前記情報検出手段が、該照射点の移動軌跡に基づき幾何学情報を検出することを特徴とする請求項1の情報検出装置。
【請求項3】
前記撮像手段が、被測定物である円筒状孔の軸心方向に離反した2つの照射点各々の回転による移動軌跡を撮像し、
前記情報検出手段が、両照射点の移動軌跡の中心位置に基づき、円筒状孔の軸心情報を検出することを特徴とする請求項2の情報検出装置。
【請求項4】
前記円筒状孔が、工作機械の主軸と対向する背面主軸の軸心方向の孔であることを特徴とする請求項3に記載の情報検出装置。
【請求項5】
前記光源、照射手段及び撮像手段が、一体的に工作機械の主軸に取り付け可能に構成されたことを特徴とする請求項4に記載の情報検出装置。
【請求項6】
光源から投光されたビーム状の光を、照射手段によって投光軸線に対する全周方向に分配して被測定物に照射し、被測定物に照射された光を撮像手段によって撮像し、撮像手段によって撮像された撮像データに基づき被測定物の幾何学的な情報を検出する情報検出方法において、前記照射手段によって投光軸線に垂直な面に対して傾斜した面に沿って被測定物に光源からの光を分配照射することを特徴とする情報検出方法。
【請求項7】
前記照射手段を回転し、被測定物の照射点の移動軌跡を撮像装置によって撮像して被測定物の幾何学的な情報を検出することを特徴とする請求項6の情報検出方法。
【請求項8】
前記撮像手段により被測定物である円筒状孔の投光軸心方向に離反した2つの照射点を特定し、照射手段の回転による両照射点の移動軌跡の中心位置を算出し、両照射点の移動軌跡の中心位置に基づき、円筒状孔の軸心情報を検出することを特徴とする請求項7に記載の情報検出方法。
【請求項9】
前記光源、照射手段及び撮像手段を、一体的に工作機械の主軸に取り付け、該主軸の回転により、主軸と対向する背面主軸の軸心方向の孔の軸心情報を検出することを特徴とする請求項8に記載の情報検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−25878(P2010−25878A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−190612(P2008−190612)
【出願日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【出願人】(507207203)シチズンマシナリー株式会社 (22)
【Fターム(参考)】