説明

新規なカルボシランデンドリマー、その調製方法及びその使用

本発明は、新規なカルボシランデンドリマー、その調製方法及びその使用に関する。本発明のデンドリマーの分岐端は、第1級、第2級、第3級及び第4級アミノ基を含む。前述のデンドリマーは、例えば、ODN及びRNAi分子を含む核酸分子並びに他のアニオン性医薬等の、血液におけるアニオン性分子を運搬するビヒクルとして使用でき、デンドリマーはこれらと相互作用して、血漿中のタンパク質との相互作用から保護し、及び/又はその標的細胞透過率を上昇させる。長く持続する結合の場合、アニオン性分子を表面に結合させるためにデンドリマーを使用することができる。本発明のデンドリマーはまた、微生物によって引き起こされる疾患の予防又は治療のための有効成分として、そのライフサイクル及び/又は構造に干渉させるために投与することができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1世代である場合、
式:
【化1】


第2世代である場合、
式:
【化2】


第3世代である場合、
式:
【化3】


のいずれか1つ、又はその後の世代の場合は対応する類似の式に対応する、第1級、第2級、第3級、又は第4級アミノ基を含む末端部分を分岐鎖の端に有する分岐鎖カルボシランデンドリマーであって、各世代iに対応する式は、新しいタイプのブロック:
【化4】


によって前の世代に対応する式中のXを置換することから生じ、この置換ブロックと同じシリコン原子に結合した基は(Ri−13−pによる表示から(Ri−13−zによる表示に移行し;
式中、Alq、Alq、Alq、・・・、Alqは、各世代における分岐鎖長に従って互いに独立に選択される炭素2から4個のアルキレン部分を表し;
、R、R、・・・、Ri−1、Rは、メチル及びフェニルの中から互いに独立に選択される部分を表し;
Xは、少なくとも1つの第1級、第2級、第3級、又は第4級アミノ基を含む部分を表し;
pは、1と3の間で変化する自然数であり;
m、n、・・・、zは、1と3の間で独立に変化する自然数である、分岐鎖カルボシランデンドリマー。
【請求項2】
部分Alq、Alq、Alq、・・・、Alqが、エチレン及びプロピレンの中から独立に選択される、請求項1に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項3】
部分Alq、Alq、Alq、・・・、Alqが、総て同一であり、プロピレン部分に対応する、請求項2に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項4】
自然数m、n、・・・、zが、互いに同一であり、値2である、請求項1に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項5】
部分R、R、R、・・・、Ri−1、Rが、総て同一であり、メチル部分に対応する、請求項1に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項6】
部分Alq、Alq、Alq、・・・、Alqが、互いに同一であり、プロピレン部分に対応し、自然数m、n、・・・、jが、互いに同一であり、値2であり、かつ部分R、R、R、・・・、Ri−1、Rが、総て同一であり、メチル部分に対応する、請求項1から5までに記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項7】
少なくとも1つのアミノ基を含む分岐鎖の末端部分が、アルコール−アミンの−OH基から形成した−O−基によってデンドリマーに結合している、請求項6に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項8】
少なくとも1つのアミノ基を含む分岐鎖の末端部分が、部分−OCHCHN(CH、−OCH−(C)−3,5−(OCHCHN(CH及び−OCHCHN(CH)CHCHN(CHの中から選択される、請求項7に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項9】
少なくとも1つのアミノ基を含む分岐鎖の末端部分が、部分−OCHCHN(CHである、請求項8に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項10】
「p」表記が値1を取り、各分岐鎖が1つの−OCHCHN(CH部分で終わる、請求項9に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項11】
第1、第2又は第3世代である、請求項10に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項12】
「p」表記が値2を取り、各分岐鎖が2つの−OCHCHN(CH部分で終わる、請求項9に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項13】
第1、第2又は第3世代である、請求項12に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項14】
少なくとも1つのアミノ基を含む分岐鎖の末端部分が、部分−OCH−(C)−3,5−(OCHCHN(CH)である、請求項8に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項15】
「p」表記が値1を取り、各分岐鎖が1つの−OCH−(C)−3,5−(OCHCHN(CH部分で終わる、請求項14に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項16】
第1、第2又は第3世代である、請求項15に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項17】
「p」表記が値2を取り、各分岐鎖が2つの−OCH−(C)−3,5−(OCHCHN(CH部分で終わる、請求項14に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項18】
第1、第2又は第3世代である、請求項17に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項19】
少なくとも1つのアミノ基を含む分岐鎖の末端部分が、部分−OCHCHN(CH)CHCHN(CHである、請求項8に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項20】
「p」表記が値1を取り、各分岐鎖が1つの−OCHCHN(CH)CHCHN(CH部分で終わる、請求項19に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項21】
第1、第2又は第3世代である、請求項20に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項22】
「p」表記が値2を取り、各分岐鎖が2つの−OCHCHN(CH)CHCHN(CH部分で終わる、請求項19に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項23】
第1、第2又は第3世代である、請求項22に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項24】
少なくとも1つのアミノ基を含む分岐鎖の末端部分が、分岐鎖の末端部分を生成するためにデンドリマーと反応させる少なくとも1つのアミノ基を含む化合物の炭素−炭素二重結合の一部を形成していた末端炭素から形成した−CH−基によってデンドリマーに結合している、請求項6に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項25】
分岐鎖の末端部分が、式−CHCH(CH−NHに対応し、ここで「e」が0と2の間の数である、請求項24に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項26】
「e」が値1を取り、少なくとも1つのアミノ基を含む分岐鎖の末端部分が式−CHCHCH−NHに対応する、請求項25に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項27】
「p」表記が値1を取り、各分岐鎖が1つの−CHCHCH−NH部分で終わる、請求項26に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項28】
カルボシランデンドリマーが、第1、第2又は第3世代である、請求項27に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項29】
分岐鎖の末端部分に存在するアミノ基の一部又は全部が四級化されている、請求項6に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項30】
少なくとも1つの四級化アミノ基を含む分岐鎖の末端部分が、部分−OCHCH(CH、−OCH−(C)−3,5−(OCHCH(CH)I及び−OCHCHN(CH)CHCH(CHの中から選択される、請求項29に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項31】
少なくとも1つの四級化アミノ基を含む分岐鎖の末端部分が、部分−OCHCH(CHである、請求項30に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項32】
「p」表記が値1を取り、各分岐鎖が1つの−OCHCH(CH部分で終わる、請求項31に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項33】
第1、第2又は第3世代である、請求項32に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項34】
「p」表記が値2を取り、各分岐鎖が2つの−OCHCH(CH部分で終わる、請求項31に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項35】
第1、第2又は第3世代である、請求項34に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項36】
少なくとも1つの四級化アミノ基を含む分岐鎖の末端部分が、部分−OCH−(C)−3,5−(OCHCH(CH)Iである、請求項30に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項37】
「p」表記が値1を取り、各分岐鎖が1つの−OCH−(C)−3,5−(OCHCH(CH)I部分で終わる、請求項36に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項38】
第1、第2又は第3世代である、請求項37に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項39】
「p」表記が値2を取り、各分岐鎖が2つの−OCH−(C)−3,5−(OCHCH(CH)I部分で終わる、請求項36に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項40】
第1、第2又は第3世代である、請求項39に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項41】
少なくとも1つの四級化アミノ基を含む分岐鎖の末端部分が、部分−OCHCHN(CH)CHCH(CHである、請求項30に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項42】
「p」表記が値1を取り、各分岐鎖が1つの−OCHCHN(CH)CHCH(CH部分で終わる、請求項41に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項43】
第1、第2又は第3世代である、請求項42に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項44】
「p」表記が値2を取り、各分岐鎖が2つの−OCHCHN(CH)CHCH(CH部分で終わる、請求項41に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項45】
第1、第2又は第3世代である、請求項44に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項46】
少なくとも1つの四級化アミノ基を含む分岐鎖の末端部分が、式−CHCH(CH−NClに対応し、ここで「e」が0と2の間の自然数である、請求項29に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項47】
「e」が値1を取り、少なくとも1つの四級化アミノ基を含む分岐鎖の末端部分が式−CHCHCH−NClに対応する、請求項46に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項48】
「p」表記が値1を取り、各分岐鎖が1つの−CHCHCH−NCl部分で終わる、請求項47に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項49】
カルボシランデンドリマーが、第1、第2又は第3世代である、請求項48に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項50】
少なくとも1つのアミノ基を含む末端部分が、抗原部分の一部を形成する、請求項6に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項51】
アミン部分が、ペプチドの一部を形成する、請求項50に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項52】
a)
a1)SiClをBrMg(CHCH=CHと反応させて、式:
Si[(CHCH=CH
(式中、aは、分岐鎖に対する所望の長さによって、0と2の間で変化する)
の基本開始カルボシランデンドリマーを生成するステップと;
a2)a1)の基本開始カルボシランデンドリマーをHSi(R3−mClと反応させ、その結果、下記式:
【化5】


(式中、mは、1と3の間で変化し、次世代に達成することができる分岐鎖の数又はCl基を置換することができる末端官能基の数と等しく;Rは、フェニル又はメチル部分を表す)
のデンドリマーを生成して、後世代のデンドリマーの第1世代カルボシランデンドリマー前駆体を生成するステップと;
a3)場合によって、段階a2)において生成されたSi−Cl末端結合を有する誘導体に段階a1)及びa2)、すなわち
i)Si−Cl末端結合を有する対応する誘導体を、BrMg(CHCH=CH(式中、「b」はこれらの分岐鎖に求められる長さに従って、0と2の間で変化し、「a」表記と同一であっても異なってもよい)と反応させて、新しい分岐鎖を生成するステップ;及び
ii)i)において生成された新世代のカルボシランデンドリマー骨格を、HSi(R3−nCl(式中、「n」は1と3の間で変化し、前世代の「m」表記と同一であってもよく、Rはフェニル又はメチル部分を表す)と反応させるステップ
の繰り返しを受けさせて、後世代のデンドリマーの第2世代カルボシランデンドリマー前駆体を生成するステップと;
a4)場合によって、前世代に対応するSi−Cl末端結合を有する誘導体を、BrMg(CHCH=CH反応剤を使用する段階a3)i)の繰り返し及びHSi(R3−zCl反応剤を使用する段階a3)ii)の繰り返し(ここで、「c」は0と2の間で変化し、「z」は1と3の間で変化する)で求められるものに供し、後世代デンドリマーの次に続く世代の前駆体のカルボシランデンドリマーを生成するステップと;
a5)デンドリマーが、それぞれ、第1、第2又は世代iであるかに依存して、段階a2)、a3)又は段階a4)の繰り返しi−1において、HSi(R3−pCl反応剤(ここで、「p」は1と3の間で変化し、Rはフェニル又はメチル部分を表す)を使用して、少なくとも1つのアミノ基を含む部分が段階b)において加えられる最終カルボシランデンドリマー骨格を生成するステップと
に従ってカルボシランデンドリマー骨格を生成する段階と、
b)
b1)過剰のアルカリの存在下で第1級、第2級又は第3級アルコール−アミンと反応させて、段階a5)において生成されたカルボシランデンドリマーのSi−Cl末端結合のアルコール分解を引き起こす経路;
b2)少なくとも1つの第1級、第2級又は第3級アミノ基を含む部分が後で結合されるSi−H末端結合を有するカルボシランデンドリマーを予め生成する経路であって、
i)Cl原子の一部又は全部をH原子で置換するように、Si−Cl結合を有する対応するカルボシランデンドリマーを、ヒドリド基を引き渡すことができる反応剤と反応させて、任意の世代のカルボシランデンドリマーのSi−H末端結合を有する誘導体を生成する段階と;
ii)Si−H結合を有するカルボシランデンドリマーを、ヒドロシリル化触媒の存在下で、第1級、第2級又は第3級アミノ基を含み、1つの末端に炭素−炭素二重結合を有する化合物と反応させて、該化合物が、該二重結合が見られる末端によってデンドリマーに結合するようにさせる段階と
を通過させる経路
の1つに従って、第1級、第2級又は第3級アミノ基を有する末端部分を有するカルボシランデンドリマーを生成する段階と、
c)場合によって、段階b)において生成されたデンドリマーとA−Hal反応剤(ここで、Aは水素、1から10個の炭素のアルキル又はアリール原子を表し、HalはCl、Br、Iを表す)とを反応させることによって、四級化アミノ基を有する末端部分を有するカルボシランデンドリマーを生成する段階と
を含む、カルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項53】
開始反応剤の「a」表記が1に等しく、したがってBrMgCHCH=CHである、請求項52に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項54】
任意の段階a3)i)における新たな分岐鎖を生成するために使用されるBrMg(CHCH=CH反応剤の「b」表記及び段階a4)の任意の繰り返しの各1つにおいて新たな分岐鎖を生成するために使用されるBrMg(CHCH=CH反応剤の異なる「c」表記が1に等しく、したがって反応剤がBrMgCHCH=CHである、請求項52に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項55】
BrMgCHCH=CH反応剤が、開始段階a1)における場合及び新たな分岐鎖が任意の段階a3)i)を介して又は任意の段階a4)の繰り返しによって生成される総ての場合の双方で使用される、請求項53及び54に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項56】
任意の段階a3)ii)におけるSi−Cl末端結合を有する誘導体を生成するために使用されるHSi(R3−nCl反応剤の部分Rのような段階a2)のHSi(R3−mCl反応剤の部分R、及び段階a4)の任意の繰り返しのHSi(R3−zCl反応剤の連続したR部分の双方は互いに全く同じであり、メチル部分に対応する、請求項52から55までのいずれか一項に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項57】
段階a2)の反応剤HSi(R3−mClの「m」表記及び任意の段階a3)ii)の反応剤HSi(R3−nClの「n」表記の双方並びに段階a4)の任意の繰り返しの反応剤HSi(R3−zClの「z」表記が、反応剤HSi(RClを使用する総ての場合において、互いに総て同一であり、2に等しい、請求項52から56までのいずれか一項に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項58】
段階a2)の反応剤HSi(R3−mClの部分R及び任意の段階a3)ii)においてSi−Cl末端結合を有する誘導体を生成するために使用される反応剤HSi(R3−nClの部分Rの双方並びに段階a4)の任意の繰り返しにおいて使用される反応剤HSi(R3−zClの連続したR部分が、互いに総て同一であり、メチル部分に対応し;
段階a2)の反応剤HSi(R3−mClの「m」表記及び任意の段階a3)ii)の反応剤HSi(R3−nClの「n」表記の双方及び段階a4)の任意の繰り返しの反応剤HSi(R3−zClの「z」表記が、互いに総て同一であり、2に等しく;
それにより、Si−Cl末端結合が、新たな分岐鎖によるCl部分の各1つの置換によって、後世代の誘導体の生成を可能にするように意図されて生成される総てのステップにおいて、使用されるのは反応剤HSiCHClである、請求項56及び57に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項59】
反応剤BrMgCHCH=CHが、開始段階a1)における場合及び新たな分岐鎖が任意の段階a3)i)又は段階a4)の任意の繰り返しによって得られるそれら総ての場合の双方で使用され;
新たな分岐鎖によるCl部分の各1つの置換によって後世代の誘導体の生成を可能とするように意図してSi−Cl末端結合が生成される総てのステップにおいて、使用されるのは反応剤HSiCHClである、請求項55及び58に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項60】
段階b)においてアミノ基を有する部分が加えられることになる最終カルボシランデンドリマー骨格において末端Si−Cl結合を生成するために使用される反応剤HSi(R3−pClが、HSi(CHClである、請求項59に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項61】
段階b)において、アルコール−アミンとの反応の経路b1)に従って、Si−Cl末端結合を有する最終カルボシランデンドリマー骨格に、少なくとも1つのアミノ基を含む部分が結合する、請求項60に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項62】
Si−Cl末端結合を有する最終カルボシランデンドリマー骨格が、N,N−ジエチルエタノールアミン(CHOH−CH−N(CH)、2−[(2−(ジメチルアミノエチル)メチル]アミノエタノール(CHOH−CH−N(CH)−CH−CH−N(CH)又は3,5−ビス(ジメチルアミノエトキシ)ベンジルアルコール(CHOH−(C)−(O−CH−CH−N(CH)から選択されるアルコール−アミンを用いて段階b1)において処理される、請求項61に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項63】
好ましくは、選択されるアルコール−アミンが、段階a)において生成される最終カルボシランデンドリマー骨格に存在するSi−Cl末端結合の数に対して化学量論量で使用される、請求項62に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項64】
任意の段階c)が、過剰のCHIで処理して、段階b1)において生成されるカルボシランデンドリマーのアミノ基の四級化について行われる、請求項62又は63のいずれかに記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項65】
段階b1)においてアルコール−アミンで処理されるSi−Cl末端結合を有する最終カルボシランデンドリマー骨格が、段階a2)をカルボシランデンドリマー骨格の生成の完了の段階a5)と一致させて生成され、段階b)において第1世代カルボシランデンドリマーを生成する、請求項62から64までのいずれか一項に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項66】
段階b1)においてアルコール−アミンで処理されるSi−Cl末端結合を有する最終カルボシランデンドリマー骨格が、段階a3)をカルボシランデンドリマー骨格の生成の完了の段階a5)と一致させて生成され、段階b)において第2世代カルボシランデンドリマーを生成する、請求項62から64までのいずれか一項に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項67】
段階b1)においてアルコール−アミンで処理されるSi−Cl末端結合を有する最終カルボシランデンドリマー骨格が、段階a4)の第1番目の実施をカルボシランデンドリマー骨格の生成の完了の段階a5)と一致させて生成され、段階b)において第3世代カルボシランデンドリマーを生成する、請求項62から64までのいずれか一項に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項68】
段階b)においてアミノ基を有する部分が加えられることになる最終カルボシランデンドリマー骨格におけるSi−Cl末端結合を生成するために使用される反応剤HSi(R3−pClが、HSiCHClである、請求項59に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項69】
段階b)において、アルコール−アミンとの反応の経路b1)に従って、Si−Cl末端結合を有する最終カルボシランデンドリマー骨格に、少なくとも1つのアミノ基を含む部分が結合する、請求項68に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項70】
Si−Cl末端結合を有する最終カルボシランデンドリマー骨格が、N,N−ジエチルエタノールアミン(CHOH−CH−N(CH)、2−[(2−(ジメチルアミノエチル)メチル]アミノエタノール(CHOH−CH−N(CH)−CH−CH−N(CH)又は3,5−ビス(ジメチルアミノエトキシ)ベンジルアルコール(CHOH−(C)−(O−CH−CH−N(CH)から選択されるアルコール−アミンを用いて段階b1)において処理される、請求項69に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項71】
好ましくは、選択されるアルコール−アミンが、段階a)において生成される最終カルボシランデンドリマー骨格に存在するSi−Cl末端結合の数に対して化学量論量で使用される、請求項70に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項72】
任意の段階c)が、過剰のCHIで処理する段階b1)において生成されるカルボシランデンドリマーのアミノ基の四級化について行われる、請求項70又は71のいずれか一項に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項73】
段階b1)においてアルコール−アミンで処理されるSi−Cl末端結合を有する最終カルボシランデンドリマー骨格が、段階a2)をカルボシランデンドリマー骨格の生成の完了の段階a5)と一致させて生成され、段階b)において第1世代カルボシランデンドリマーを生成する、請求項70から72までのいずれか一項に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項74】
段階b1)においてアルコール−アミンで処理されるSi−Cl末端結合を有する最終カルボシランデンドリマー骨格が、段階a3)をカルボシランデンドリマー骨格の生成の完了の段階a5)と一致させて生成され、段階b)において第2世代カルボシランデンドリマーを生成する、請求項70から72までのいずれか一項に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項75】
段階b1)においてアルコール−アミンで処理されるSi−Cl末端結合を有する最終カルボシランデンドリマー骨格が、段階a4)の第1番目の実施をカルボシランデンドリマー骨格の生成の完了の段階a5)と一致させて生成され、段階b)において第3世代カルボシランデンドリマーを生成する、請求項70から72までのいずれか一項に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項76】
Si−Cl末端結合を有する最終カルボシランデンドリマー骨格に、1つの末端に炭素−炭素二重結合を有し、少なくとも1つのアミノ基を含む化合物との反応の経路b2)に従って段階b)において少なくとも1つのアミノ基を含む部分が結合する、請求項60又は68のいずれかに記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項77】
Si−H結合におけるSi−Cl結合の一部又は全部を転換するためにヒドリド基を引き渡すことができる反応剤がLiAlHであり、Si−H結合を有するカルボシランデンドリマーに結合させるために使用されるヒドロシリル化触媒が、末端付近に第1級、第2級又は第3級アミノ基を含む化合物であり、ここで前記化合物が炭素−炭素二重結合を有し、Karstedt触媒である、請求項76に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項78】
1つの末端に炭素−炭素二重結合を有する化合物が、式CH=CH−(CH−NH(式中、「e」表記は、0と2の間で変化する)の第1級アルキレンアミンである、請求項77に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項79】
式CH=CH−(CH−NHの「e」表記が値1であり、段階b2)に使用されるアリルアミンがアルキレンアミン、CH=CH−CH−NHである、請求項78に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項80】
好ましくは、アリルアミンが、カルボシランデンドリマー骨格に存在するSi−H結合の数に対して化学量論量で使用される、請求項79に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項81】
任意の段階c)が、HClで処理して、段階b2)において生成されたカルボシランデンドリマーのアミノ基の四級化について行われた、請求項79又は80のいずれかに記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項82】
段階b2)i)においてLiAlHを用いて処理されるSi−Cl末端結合を有する最終カルボシランデンドリマー骨格が、段階a2)をカルボシランデンドリマー骨格の生成の完了の段階a5)と一致させて生成され、段階b)において第1世代カルボシランデンドリマーを生成する、請求項79から81までのいずれか一項に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項83】
段階b2)i)においてLiAlHで処理されるSi−Cl末端結合を有する最終カルボシランデンドリマー骨格が、段階a3)をカルボシランデンドリマー骨格の生成の完了の段階a5)と一致させて生成され、段階b)において第2世代カルボシランデンドリマーを生成する、請求項79から81までのいずれか一項に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項84】
段階b2)i)においてLiAlHで処理されるSi−Cl末端結合を有する最終カルボシランデンドリマー骨格が、段階a4)の第1番目の実施をカルボシランデンドリマー骨格の生成の完了の段階a5)と一致させて生成され、段階b)において第3世代カルボシランデンドリマーを生成する、請求項79から81までのいずれか一項に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項85】
請求項1から51までのいずれか一項に記載の少なくとも1つのカルボシランデンドリマーを含む組成物。
【請求項86】
少なくとも1つのアニオン性又はポリアニオン性の分子をさらに含む、請求項85に記載の組成物。
【請求項87】
ポリアニオン性の分子が、核酸又はその誘導体の配列である、請求項86に記載の組成物。
【請求項88】
核酸又はその誘導体の配列が、アンチセンスDNAである、請求項87に記載の組成物。
【請求項89】
存在するカルボシランデンドリマーの少なくとも1つが、アンチセンスDNAと血漿タンパク質又は細胞表面との相互作用の可能性を減少させるために、アンチセンスDNA又はその誘導体のビヒクルとして作用する目的を有する、請求項88に記載の組成物。
【請求項90】
存在するカルボシランデンドリマーの少なくとも1つが、そこに存在する少なくとも1つのアンチセンスDNA又はその誘導体の制御された放出を容易にする目的を有する、請求項89に記載の組成物。
【請求項91】
存在するカルボシランデンドリマーの少なくとも1つが、NN、IM8及び/又はIM16から選択されるデンドリマーである、請求項90に記載の組成物。
【請求項92】
アンチセンスDNAが、配列番号1の配列を有する、請求項88から91までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項93】
アンチセンスDNAが、配列番号2の配列を有する、請求項88から91までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項94】
アンチセンスDNAが、配列番号3の配列を有する、請求項88から91までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項95】
アンチセンスDNAが、配列番号4の配列を有する、請求項88から91までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項96】
アンチセンスDNAが、配列番号5の配列を有する、請求項88から91までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項97】
核酸又はその誘導体の配列が、二本鎖DNA配列である、請求項87に記載の組成物。
【請求項98】
核酸又はその誘導体の配列が、プラスミド又はウイルスのDNA誘導体である、請求項97に記載の組成物。
【請求項99】
ポリアニオン性の分子が、干渉RNA又はその誘導体である、請求項86に記載の組成物。
【請求項100】
干渉RNAの分子が、配列番号6の配列を含む、請求項99に記載の組成物。
【請求項101】
アニオン性の分子が、生理学的pHで負電荷を有する薬剤である、請求項86に記載の組成物。
【請求項102】
負電荷を有する薬剤が、アセチルサリチル酸、インドメタシン、フロセミド、ペニシリン、フェニトイン、トルブタミド、ワーファリン、ナリジクス酸又はクロロチアジドである、請求項101に記載の組成物。
【請求項103】
存在するカルボシランデンドリマーの少なくとも1つが、そのライフサイクルにおいて干渉することができるウイルス又はプリオンによって引き起こされる疾患を予防及び/又は治療するために設計される活性成分として作用する目的を有する、請求項85に記載の組成物。
【請求項104】
予防又は治療することを試みる疾患が、HIVウイルスによって引き起こされる、請求項103に記載の組成物。
【請求項105】
NNデンドリマーが最も少なく存在する、請求項104に記載の組成物。
【請求項106】
存在するカルボシランデンドリマーの少なくとも1つが、その細胞膜又は細胞壁が前記デンドリマーによって変化されやすい細菌又は真菌によって引き起こされる疾患を予防及び/又は治療するために設計される活性成分として作用する目的を有する、請求項85に記載の組成物。
【請求項107】
存在するカルボシランデンドリマーの少なくとも1つが、アルツハイマー病又はプリオンによって引き起こされる脳症において出現するもの等のタンパク質凝集体の形成に干渉する又は溶解を容易にするように設計される活性物質として作用する目的を有する、請求項85に記載の組成物。
【請求項108】
デンドリマーに結合したペプチド部分又は抗原部分を含む微生物によって引き起こされる疾患に対して供給される個体を予防し又は保護する、免疫応答を起こすように設計される、請求項50又は51のいずれかに記載の少なくとも1つのカルボシランデンドリマーを含む組成物。
【請求項109】
イオントフォレーゼ、経皮経路又は吸入によって投与されるように設計される、請求項86から108までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項110】
注射されるように設計される、請求項86から108までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項111】
制御された放出が、本発明の少なくとも1つのデンドリマー又は前記組成物中に存在する少なくとも1つの物質からなるフィルムから生じるように、補てつ構造又はSTENTメッシュを被覆する前記フィルムを一緒に形成するように設計される、請求項86から108までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項112】
ヌクレオチド配列のマイクロチップの基体等の表面への核酸分子の固定に使用されるように設計される、請求項85に記載の少なくとも1つのカルボシランデンドリマーを含む組成物。
【請求項113】
デンドリマーが、フェニルアラニン及び/又はClNHである、請求項112に記載の組成物。
【請求項114】
症状がアンチセンスDNAの使用によって緩和又は根絶され得る、ウイルス又は遺伝子の変化によって引き起こされる疾患の予防又は治療のための薬剤の製造における、請求項1から51までのいずれか一項に記載のカルボシランデンドリマーの使用、又は請求項85から96までのいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項115】
予防又は治療することを試みようとする疾患が、HIVウイルスによって発症する、請求項114に記載の使用。
【請求項116】
症状が細胞における二本鎖DNAの導入によって緩和又は根絶され得る障害又は疾患の
予防又は治療のための薬剤の製造における、請求項1から51までのいずれか一項に記載のカルボシランデンドリマーの使用、又は請求項85又は97のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項117】
二本鎖DNAが、向けられる細胞において少なくとも1つのタンパク質を発現することができる、請求項116に記載の使用。
【請求項118】
症状が1つ又は複数の干渉RNAを使用して緩和又は根絶され得る、ウイルス又は遺伝子の変化によって引き起こされる障害又は疾患の予防又は治療のための薬剤の製造における、請求項1から51までのいずれか一項に記載のカルボシランデンドリマーの使用、又は請求項85、99又は100のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項119】
症状が生理学的pHで負電荷を有する薬剤の投与によって緩和又は根絶され得る障害又は疾患の予防又は治療のための薬剤の製造における、請求項1から51までのいずれか一項に記載のカルボシランデンドリマーの使用、或いは請求項85、101又は102のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項120】
そのライフサイクルにデンドリマーが干渉することができるウイルス又はプリオンによって引き起こされる障害又は疾患の予防又は治療の薬剤の製造における、請求項1から51までのいずれか一項に記載のカルボシランデンドリマーの使用、或いは請求項85、103、104又は105のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項121】
細胞膜若しくは細胞壁がデンドリマーによって変化させられやすい細菌又は真菌によって引き起こされる障害又は疾患の予防又は治療のための薬剤の製造における、請求項1から51までのいずれか一項に記載のカルボシランデンドリマーの使用、或いは請求項85又は106のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項122】
アルツハイマー病又はプリオンによって引き起こされる脳症に出現するもの等のタンパク質の凝集体の形成に干渉する又は溶解を容易にするように設計される薬剤の製造における、請求項1から51までのいずれか一項に記載のカルボシランデンドリマーの使用、或いは請求項85又は107のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項123】
デンドリマー中に存在するペプチド又は抗原部分を含む微生物によって引き起こされる疾患に対して予防又は防御する免疫応答を起こすように設計される薬剤の製造における、請求項50又は51のいずれか一項に記載のカルボシランデンドリマーの使用、或いは請求項85又は108のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項124】
分岐鎖の末端部分が、式−(CH(OCH)O(CHN(CHに対応する、請求項24に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項125】
「p」表記が値1を取り、各分岐鎖が1つの−(CH(OCH)O(CHN(CH部分で終わる、請求項124に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項126】
第1又は第2世代である、請求項125に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項127】
少なくとも1つの四級化アミノ基を含む分岐鎖の末端部分が、部分−(CH(OCH)O(CH(CHである、請求項29に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項128】
「p」表記が値1を取り、各分岐鎖が1つの−(CH(OCH)O(CH(CH)I部分で終わる、請求項127に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項129】
第1又は第2世代である、請求項128に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項130】
少なくとも1つの四級化アミノ基を含む分岐鎖の末端部分が、部分−O(CHN(CH(CHNMe2Iである、請求項29に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項131】
「p」表記が値1を取り、各分岐鎖が1つの−O(CHN(CH(CHNMe2I部分で終わる、請求項130に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項132】
第1又は第2世代である、請求項131に記載のカルボシランデンドリマー。
【請求項133】
1つの末端で炭素−炭素二重結合を有する化合物が、(CH=CH−CH)C(OCH)O(CHN(CHである、請求項77に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項134】
好ましくは、(CH=CH−CH)C(OCH)O(CHN(CHが、カルボシランデンドリマー骨格に存在するSi−H結合の数に対して、化学量論量で使用される、請求項133に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項135】
任意の段階c)が、CHIで処理して、段階b2)において生成されるカルボシランデンドリマーのアミノ基の四級化について行われる、請求項133又は134のいずれか一項に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項136】
段階b2)i)においてLiAlHで処理されるSi−Cl末端結合を有する最終カルボシランデンドリマー骨格が、段階a2)をカルボシランデンドリマー骨格の生成の完了の段階a5)と一致させて生成され、段階b)において第1世代カルボシランデンドリマーを生成する、請求項133から135までのいずれか一項に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項137】
段階b2)i)においてLiAlHで処理されるSi−Cl末端結合を有する最終カルボシランデンドリマー骨格が、段階a3)をカルボシランデンドリマー骨格の生成の完了の段階a5)と一致させて生成され、段階b)において第2世代カルボシランデンドリマーを生成する、請求項133から135までのいずれか一項に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項138】
段階b1)において、Si−Cl末端結合を有する最終カルボシランデンドリマー骨格が、2−[(2−ジメチルアミノエチル)メチル]アミノエタノール(CHOH−CH−N(CH)−CH−CH−N(CH)で処理される、請求項62に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項139】
好ましくは、2−[(2−ジメチルアミノエチル)メチル]アミノエタノール(CHOH−CH−N(CH)−CH−CH−N(CH)が段階a)において生成される最終カルボシランデンドリマー骨格に存在するSi−Cl末端結合の数に対して、化学量論量で使用される、請求項138に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項140】
任意の段階c)が、分岐鎖の末端アミノ基に存在する窒素原子及びカルボシランデンドリマー骨格の分岐鎖の末端を構成するアルコール−アミン由来部分の一部をまた形成する残存内部アミノ基に存在する窒素原子の双方の完全四級化のために必要な化学量論量に関して計算される、過剰のCHIで処理して、段階b1)において生成されるカルボシランデンドリマーの過剰のMeIによる四級化について行われる、請求項139に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項141】
段階b1)において2−[(2−ジメチルアミノエチル)メチル]アミノエタノール(CHOH−CH−N(CH)−CH−CH−N(CH)で処理されるSi−Cl末端結合を有する最終カルボシランデンドリマー骨格が、段階a2)をカルボシランデンドリマー骨格の生成の完了の段階a5)と一致させて生成され、段階b)における第1世代カルボシランデンドリマーを生成する、請求項140に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項142】
段階b1)において2−[(2−ジメチルアミノエチル)メチル]アミノエタノール(CHOH−CH−N(CH)−CH−CH−N(CH)で処理されるSi−Cl末端結合を有する最終カルボシランデンドリマー骨格が、段階a3)をカルボシランデンドリマー骨格の生成の完了の段階a5)と一致させて生成され、段階b)における第2世代カルボシランデンドリマーを生成する、請求項140に記載のカルボシランデンドリマーの調製方法。
【請求項143】
負電荷を有する薬剤が、メトトレキサート、ヘパリン又はインシュリンである、請求項101に記載の組成物。
【請求項144】
存在するカルボシランデンドリマーが、NN、NN16又はIM16から選択される、請求項143に記載の組成物。
【請求項145】
存在するカルボシランデンドリマーが、NN16であり、薬剤がインシュリンである、請求項144に記載の組成物。
【請求項146】
製造のためにカルボシランデンドリマーが使用される薬剤が、メトトレキサート、ヘパリン又はインシュリンを含む、請求項119に記載の使用。
【請求項147】
薬剤がインシュリンを含む、請求項146に記載の使用。
【請求項148】
薬剤の製造において使用されるカルボシランデンドリマーが、NN、NN16又はIM16から選択される、請求項146又は147に記載の使用。
【請求項149】
薬剤の製造において使用されるカルボシランデンドリマーが、NN16であり、薬剤がインシュリンを含む、請求項148に記載の使用。
【請求項150】
カルボシランデンドリマーが生理学的pHで複合体を形成する前記pHでアニオン性又はポリアニオン性の分子のトランスフェクション率を増加させる、請求項1から51までのいずれか一項に記載のカルボシランデンドリマーの使用。
【請求項151】
アニオン性又はポリアニオン性の分子が、核酸又はその誘導体である、請求項150に記載の使用。
【請求項152】
核酸がアンチセンスDNA又は干渉RNAである、請求項151に記載の使用。
【請求項153】
トランスフェクトする細胞が、神経系の細胞又は神経系由来の細胞系の細胞である、請求項151又は152に記載の使用。
【請求項154】
トランスフェクション率を高めたい核酸が、アンチセンスDNAである、請求項153に記載の使用。
【請求項155】
デンドリマーが、1:1と1:8の間で変化する負電荷:正電荷比でアンチセンスDNAと複合体を形成する、請求項154に記載の使用。
【請求項156】
デンドリマーが、NN及びNN16から選択される、請求項155に記載の使用。
【請求項157】
トランスフェクトする細胞が、系U87−MGの細胞である、請求項153から156までのいずれか一項に記載の使用。
【請求項158】
デンドリマーが、1:8の負電荷:正電荷比でアンチセンスDNAと複合体を形成する、請求項157に記載の使用。
【請求項159】
デンドリマーがNNである、請求項158に記載の使用。
【請求項160】
デンドリマーがNN16である、請求項158に記載の使用。
【請求項161】
トランスフェクトする細胞が、系SK−N−MCの細胞である、請求項153から156までのいずれか一項に記載の使用。
【請求項162】
デンドリマーが、1:4の負電荷:正電荷比でアンチセンスDNAと複合体を形成する、請求項161に記載の使用。
【請求項163】
デンドリマーがNN16である、請求項162に記載の使用。
【請求項164】
アニオン性又はポリアニオン性の分子が生理学的pHで複合体を形成することができる請求項1から51までのいずれか一項に記載の少なくとも1つのカルボシランデンドリマーを含む生理学的pHでアニオン性又はポリアニオン性の分子のトランスフェクション率を増加させるためのキット。
【請求項165】
トランスフェクトする細胞が、神経系の細胞又は神経系由来の細胞系の細胞である、請求項164に記載のキット。
【請求項166】
トランスフェクション率を増加させたい、生理学的pHでアニオン性又はポリアニオン性の分子が核酸又はその誘導体である、請求項165に記載のキット。
【請求項167】
核酸がアンチセンスDNA又は干渉RNAである、請求項166に記載のキット。
【請求項168】
核酸がまた、キットに含まれる、請求項166又は167のいずれか一項に記載のキット。
【請求項169】
核酸が、カルボシランデンドリマーが一部を形成する組成物と別個の組成物においてキットに含まれる、請求項168に記載のキット。
【請求項170】
核酸が、カルボシランデンドリマーが一部を形成する同じ組成物においてキットに含まれる、請求項168に記載のキット。
【請求項171】
核酸が、デンドリマーが1:1と1:8の間で変化する負電荷:正電荷比において一部を形成する同じ組成物においてキット中に含まれる、請求項170に記載のキット。
【請求項172】
カルボシランデンドリマーが、NN及びNN16から選択される、請求項164から171までのいずれか一項に記載のキット。


【図1a】
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【図1b】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9a】
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【図9b】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21A】
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【図21B】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26a】
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【図26b】
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【図26c】
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【図26d】
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【図27a】
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【図27b】
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【図27c】
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【図27d】
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【図28a】
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【図28b】
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【図28c】
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【図28d】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34a】
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【図34b】
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【図35】
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【公表番号】特表2009−502765(P2009−502765A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−521998(P2008−521998)
【出願日】平成18年7月21日(2006.7.21)
【国際出願番号】PCT/ES2006/070111
【国際公開番号】WO2007/010080
【国際公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【出願人】(508020410)
【Fターム(参考)】