説明

消化器剤、抗ストレス剤

【課題】整腸剤、腸管の免疫力増強剤などの消化器剤、抗ストレス剤の提供。
【解決手段】甘草、桂皮および/または柑橘類の皮を含む栄養剤等の薬剤、とくに、甘草、桂皮および/または柑橘類の皮、貝殻を含む栄養剤、整腸剤、腸管の免疫力増強剤などの消化器剤、抗うつ剤、抗更年期障害剤、抗老人性痴呆症剤、抗アルツハイマー剤、強筋肉剤、皮膚用剤、抗炎症剤、抗脳梗塞後遺症剤、抗運動麻痺剤、抗喘息剤、抗視力減退剤、抗肝炎剤、抗炎症性腸疾患剤、抗機能性腸障害剤、抗機能性心臓障害剤、抗機能性肝臓障害剤、抗機能性腎臓障害剤、抗下痢剤、抗痴呆症剤、抗ストレス剤、体質改善剤、とくに、整腸剤、腸管の免疫力増強剤などの消化器剤、抗ストレス剤に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願発明は新しい栄養剤、整腸剤、腸管の免疫力増強剤などの消化器剤、抗うつ剤、抗更年期障害剤、抗老人性痴呆症剤、抗アルツハイマー剤、強筋肉剤、皮膚用剤、抗炎症剤、抗脳梗塞後遺症剤、抗運動麻痺剤、抗喘息剤、抗視力減退剤、抗肝炎剤、抗炎症性腸疾患剤、抗機能性腸障害剤、抗機能性心臓障害剤、抗機能性肝臓障害剤、抗機能性腎臓障害剤、抗下痢剤、抗痴呆症剤、抗ストレス剤、体質改善剤、とくに、整腸剤、腸管の免疫力増強剤などの消化器剤、抗ストレス剤に関する。
【背景技術】
【0002】
中国伝統医学は身体を常に正常な状態に保つことを一つの基本としているが、その目的を達成するための「気血水」という概念があり、また、その概念に基づいた具体的な手段手法もあることは昔から知られていた。
しかし、その概念の説明は中国特有の哲学的表現でなされ、その手段方法としては天然の素材を乾燥したものだけを用いるという科学的文明の世界では理解され難い概念と受け入れがたい手段手法であったので、貴重な中国伝統医学も中国以外では殆ど用いられていない医学であった。
1999年4月中国の医学機関誌である中国薬信息雑誌(英文名、Chinese Journal of Information on Traditional Chinese Medicine)のVol.6 No.4に、「世人期待的中医薬−論医薬科研的思維与方法学」という一文が発表された。
この論文は、「気血水」の概念に含まれていた科学に関連する部分について世界の共通語である科学の言葉を用いて説明されたものである。
気血水なる概念に含まれていた科学について簡単に説明すると、「気」という言葉に含まれている科学とは、人体が持つ総ての機能をしっかりと作動させることであり、「血」という言葉に含まれている科学とは、それらの機能を発揮するために必要な物質を血管を通じて体中に供給することであり、又、「水」という言葉に含まれている科学とは、血管で運ばれたそれらの必要物質をさらに血管のない部分にも十分供給することであるが、この時の必要物質の搬路は体の内から外に向かって形成されている水分の流れである。
中国伝統医学に含まれていた医学理論としては全く新しい科学概念が表明されたことは多くの既存の科学理論がその発現と同時に無限の発展を示したように、この新医学理論も西洋医学の世界に新しい医学手法を提供し、従来、西洋医学にも言葉としては存在した、疾病の予防、自然治癒力の増強、病後回復の促進などを具体的に実現しうる可能性を初めて呈示している。
さらに、この新しい医学理論は従来、中国伝統医学で素材として用いられた各生薬に含まれているその医学的理論部分を達成するための有効成分を決定することを極めて容易とし、その結果としてこの新しい医学理論の実現に使用される総ての素材を純度の高い活性有効成分とすることを可能にした。
脳における意志の充実、即ち気力の充実は脳ホルモンと呼ばれるセロトニン、ノルアドレナリンによって支配され、この意志の充実に対応して随意筋は副腎骨髄質や神経筋上のクロム親和細胞から分泌され、副腎髄質ホルモンであるアドレナリンによって賦活される。
セロトニン、ノルアドレナリン、アドレナリンは生体モノアミンとよばれ、これらは、最長3時間以内にはモノアミンオキシダーゼという酵素によって酸化分解されるか又は神経組織などに再吸収されて分泌された殆どのモノアミンは作用を失う。
これはモノアミンが長時間作用することにより疲労をもたらすので、その疲労を防ぐための巧妙な人体のからくりである。
うつ病の発症はこれら生体モノアミン分泌能の低下により、意志、気力の充実を欠き憂うつな状態が維持されることによりおこり、時に強い自殺願望を生ずるまで気力が低下することがある。
これまで、うつ病に対応する処置としては、モノアミンオキシダーゼの作用を抑制する薬剤か、あるいは、これらモノアミンの再吸収を防ぐ薬剤を投与して分泌能の低下したこれらモノアミンの濃度を維持し、気力の極度の低下を防止するという消極的な対症療法を行っている。
しかし、この療法は生体モノアミンの分泌能低下という発症原因の除去を目指した根本的療法ではないので、長期的に及ぶ対症療法の間にモノアミン分泌能が自然回復することを期待する以外にない療法である。
その自然回復も常時モノアミンが存在するためにモノアミン分泌能を更に弱めるだけでなく、アドレナリンによる糖や脂質の過剰燃焼による疲労に原因した体力低下を起こしやすいという欠点を有する療法である。
ところで、気とは人体の総ての機能を指すがその機能は大別して2種に分かれる。その一つは自律神経によって支配されている機能で各臓器、ホルモン分泌、血管などのもつ機能である。今一つは脳思考の機能と脳思考によって発せられる指令によって動く随意筋などの機能である。
中医学で補気、理気で表現されている気は前者の自律神経支配の機能のみを指すことは早くから指摘されていた。これらのどの機能をどれだけ発揮させるかの指令は脳の最下部にある延髄から発せられる。補気薬がある特定の臓器、器官だけを賦活するのではなく総ての自律神経支配の機能を賦活することを考えると、補気薬の作用点は各臓器、器官ではなくその指令発生源である延髄と考えられる。即ち、補気薬の作用は延髄からの指令発信とその伝達の強化との促進にあることになる。私は補気薬が体内血液を臓器などに偏在させることを見出しているが、これも延髄の重要な作用の一つである血管の収縮、拡張の作用が働いて自律神経支配系に向う血管を拡張し、脳や脳支配系器官に向う血管を収縮することによって達成し、補気薬の副次的な作用として必要な部分により多くの養分を送ることを目指したものである。
かつてうつ病は希な病気であったが世界各国のうつ病発症率は近年増加の一途をたどり、東京都では150人に1人はうつ病患者であるといわれている。
最近、このうつ病発症増加の原因についての興味深い見解が発表された。
即ち、世界は一部の地域紛争を除き戦争という危険から遠のき、社会秩序も整えられて不測の事故に遭遇する機会も減少して、人体が危険に対して身構え気力を充実する必要も殆どなくなっている。
そのために生体アミン分泌の必要も極度に減り、その分泌能が退化した結果うつ病を発症しやすくなったという説である。
この説が正しいとすれば、若し、人工的に例えば1日1回生体モノアミン分泌促進の手段をとれば、うつ病の発症を防げるし、生体アミン分泌能の低下したうつ病患者も生体モノアミン分泌能を回復し、うつ病からも回復する可能性も生じてくる。
また、年齢を重ねるにしたがって、脱肛や脚、腰、腕の痛みが発生するが、それはそれらの局所における血行障害又はその結果発生する炎症によるとのみ理解されてきたが、血行障害除去の十分な力のある薬品の単独常用ではこれらの病状の改善は不十分であった。
これらの障害の原因は脳指令の局所への伝達の不十分によるものであり、血行障害や炎症発生は脳指令の不完全伝達によって筋肉が正常な動きができないために発生したトラブルである。
筋肉における障害の総てが脳指令伝達の不十分によるものだけではないが、その障害の大部分は脳指令伝達不十分にあると考えられる。特に加齢と共に発生する腰痛、手足の痛みなどの筋肉障害はクルクミンなどによる脳指令伝達の改善によって容易に除去されることを見い出した。
この出願発明者等は、これらについてつぎの発明を既に開発している。
【特許文献1】特開2002−205998(特許請求の範囲) 特開2003−113117(特許請求の範囲) 特開2003−123671(特許請求の範囲) 特開2004−182599(特許請求の範囲) 特開2004−182600(特許請求の範囲) 特開2004−210656(特許請求の範囲)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この出願発明は、この新しい医学理論を基に新しい薬剤の開発を行ったものであり、栄養剤、整腸剤、腸管の免疫力増強剤などの消化器剤、抗うつ剤、抗更年期障害剤、抗老人性痴呆症剤、抗アルツハイマー剤、強筋肉剤、皮膚用剤、抗炎症剤、抗脳梗塞後遺症剤、抗運動麻痺剤、抗喘息剤、抗視力減退剤、抗肝炎剤、抗炎症性腸疾患剤、抗機能性腸障害剤、抗機能性心臓障害剤、抗機能性肝臓障害剤、抗機能性腎臓障害剤、抗下痢剤、抗痴呆症剤、抗ストレス剤、体質改善剤、とくに整腸剤、腸管の免疫力増強剤などの消化器剤、抗ストレス剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この出願発明は、甘草、桂皮および/または柑橘類の皮を含む栄養剤、整腸剤、腸管の免疫力増強剤などの消化器剤、抗うつ剤、抗更年期障害剤、抗老人性痴呆症剤、抗アルツハイマー剤、強筋肉剤、皮膚用剤、抗炎症剤、抗脳梗塞後遺症剤、抗運動麻痺剤、抗喘息剤、抗視力減退剤、抗肝炎剤、抗炎症性腸疾患剤、抗機能性腸障害剤、抗機能性心臓障害剤、抗機能性肝臓障害剤、抗機能性腎臓障害剤、抗下痢剤、抗痴呆症剤、とくに、甘草、桂皮および/または柑橘類の皮、貝殻を含む栄養剤、消化器剤、抗うつ剤、抗更年期障害剤、抗老人性痴呆症剤、抗アルツハイマー剤、強筋肉剤、皮膚用剤、抗炎症剤、抗脳梗塞後遺症剤、抗運動麻痺剤、抗喘息剤、抗視力減退剤、抗肝炎剤、抗炎症性腸疾患剤、抗機能性腸障害剤、抗機能性心臓障害剤、抗機能性肝臓障害剤、抗機能性腎臓障害剤、抗下痢剤、抗痴呆症剤、抗ストレス剤、体質改善剤、とくに整腸剤、腸管の免疫力増強剤などの消化器剤、抗ストレス剤に関する。
【発明の効果】
【0005】
この出願発明は、甘草、桂皮および/または柑橘類の皮、とくに、甘草、桂皮、貝殻を含む栄養剤等の薬剤に関するものであり、とくに、甘草、桂皮および/または柑橘類の皮、貝殻を含む栄養剤、整腸剤、腸管の免疫力増強剤などの消化器剤、抗うつ剤、抗更年期障害剤、抗老人性痴呆症剤、抗アルツハイマー剤、強筋肉剤、皮膚用剤、抗炎症剤、抗脳梗塞後遺症剤、抗運動麻痺剤、抗喘息剤、抗視力減退剤、抗肝炎剤、抗炎症性腸疾患剤、抗機能性腸障害剤、抗機能性心臓障害剤、抗機能性肝臓障害剤、抗機能性腎臓障害剤、抗下痢剤、抗痴呆症剤、抗ストレス剤、体質改善剤、とくに整腸剤、腸管の免疫力増強剤などの消化器剤、抗ストレス剤の薬剤を提供することができるものである。
この出願発明により、病気の予防、自然治癒能力の増強、病後の回復促進を同時に達成することができる。
この出願発明により、身体を常に正常な状態に保つことによって免疫力を高め、体力を増し、また、体力の回復を促進するという優れた効果がある。
甘草、桂皮、とくに、甘草、桂皮、貝殻を含む栄養剤等の薬剤、とくに、甘草、桂皮、貝殻、クルクミン、イソフラボンおよび/またはイソフラボン配糖体を投与したところ、体力を増し、また、体力の回復を促進するという優れた効果がある。
この出願発明によりそれらの相乗作用により、栄養不良、消化器不全に対してより早く治療、予防できる栄養剤、消化器剤を提供することができるという優れた効果がある。
また、この出願発明は、辛味物質、苦味物質又は酸味物質をさらに含むことによる相乗効果により気分を爽快にするものであり、物忘れを防ぎ、衰えた筋肉を強化し、リウマチなどに有効な栄養剤等の薬剤を提供することができるという優れた効果がある。
また、この出願発明によりうつ病、更年期障害から脱離するものであり、積極的にうつ病、更年期障害、老人性痴呆症、アルツハイマーを治療できる抗うつ剤、抗更年期障害剤、抗老人性痴呆症剤、抗アルツハイマー剤を提供することができるという優れた効果がある。
この出願発明は、イソフラボンおよび辛味物質、苦味物質又は酸味物質、とくに、辛味物質をさらに含むことによりそれらの相乗作用により、筋肉の衰え、炎症とくに関節炎、リウマチなどの関節炎に対して治療、予防できる強筋肉剤、皮膚用剤、抗炎症剤あるいは抗脳梗塞後遺症剤、抗運動麻痺剤、抗喘息剤、抗視力減退剤、抗肝炎剤、抗炎症性腸疾患剤、抗機能性腸障害剤、抗機能性心臓障害剤、抗機能性肝臓障害剤、抗機能性腎臓障害剤、抗下痢剤、抗痴呆症剤、抗ストレス剤、体質改善剤を提供することができるという優れた効果がある。
また、抗癌剤による副作用、例えば、内出血、下痢、心臓、肝臓、腎臓等の機能障害に有効である。従って、抗癌剤と併用することによりこれらの副作用を抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
この出願発明は、甘草、桂皮および/または柑橘類の皮、とくに、甘草、桂皮および/または柑橘類の皮、貝殻がとくに好ましい。
この出願発明は、辛味物質、苦味物質又は酸味物質を含むことが好ましい。
【0007】
また、イソフラボンおよびイソフラボン配糖体を含むことが好ましく、イソフラボンおよびイソフラボン配糖体は、大豆に含まれる大豆イソフラボンおよび大豆イソフラボン配糖体がとくに好ましい。
【0008】
この出願発明の辛味物質、苦味物質又は酸味物質は、辛味物質であることが好ましい。
辛味物質は、ウコンのクルクミン、
【化1】

トウガラシのカプサイシン、
【化2】

コショウのピペリン、
【化3】

ショウガのジンゲロン、
【化4】

ショウガの[6]−ショーガオール、
【化5】

ショウガの[6]−ジンゲロール
【化6】

であることが好ましく、クルクミンがとくに好ましい。
【0009】
苦味物質は、スウェルチアマリン、ゲンチオピクリン、ロガニンが好ましい。
また、酸味物質は、クエン酸、乳酸が好ましい。
【0010】
その他の成分として、医薬品一般が使用され、ビタミン類、抗生物質、抗ガン剤、ヘム鉄、プルーンエキス、生薬が使用される。
【0011】
生薬としては、扶正の効果を有するもの、例えば、自律神経に支配される器官、腺、血管の機能を賦活するもの、消化を助けるものが好ましい。
自律神経に支配される器官、腺、血管の機能を賦活する生薬は十種以上が知られており、例えば、ニンジンその他があるが、ニンジンをはじめこれらの生薬の幾つかの有効成分は既に明らかにされている。
したがって、これらの有効成分を含むことが好ましい。これらの有効成分をさらに含むことにより、機能賦活作用を発揮することができる。
このような生薬としては、人参(ニンジン)、党参(トウジン)、太子参(タイシジン)、西洋参(セイヨウジン)、黄耆(オウギ)、白朮(ビャクジュツ)、山薬(サンヤク)、甘草(カンゾウ)、大棗(タイソウ)、膠飴(コウイ)、黄精(オウセイ)、四葉参(シヨウジン)などがとくに好ましい。
【0012】
また、消化を助ける生薬である、サンザシ、神麹(シンキク)、ライフクシ、麦芽(バクガ)、穀芽(コクガ)、鶏内金(ケイナイキン)、阿魏(アギ)などを含むことがとくに好ましい。
【0013】
また、抗菌、抗ウイルス作用のある生薬を含むことが好ましく、抗菌、抗ウイルス作用のある生薬としては、葛根(カッコン)、可首烏(カシュウ)、肉桂(ニッケイ)、丹参(タンジン)、陳皮(チンピ)、益母草(ヤクモソウ)、紫蘇葉(シソヨウ)、黄連(オウレン)、茯苓(ブクリョウ)、板藍根(バンランコン)、蒲公英(ホコウエイ)、茴香(ウイキョウ)、センキュウ、まむしなどがとくに好ましい。
【0014】
また、この出願発明において用いられるもうひとつの素材は、イソフラボンおよびイソフラボン配糖体である。
大豆に含まれるこの目的のための有効成分はダイズイン(Daidzin)、グリシチン(Glycitin)、ゲニスチン(Genistin)などの数種のイソフラボン配糖体であり、また、そのアグリコンであるダイゼイン(Daidzein)、グリシテイン(Glycitein)、ゲニステイン(Genistein)などの数種のイソフラボンである。
大豆は大豆油の製造原料であるが、大豆油の需要量は大きく、その副産物である大豆粕は同時に大量に生産される。大豆粕の一部は食品原料となる大豆蛋白などの製造原料となるが主として肥料、飼料として使われその価格は極めて低い。産業廃棄物に近い大豆粕を原料として大豆イソフラボンおよび大豆イソフラボン配糖体を高い純度で廉価に製造することができる。
【0015】
この出願発明は、イノシン酸を含むことが好ましい。
【0016】
この出願発明は、奇数脂肪酸を含むことが好ましい。
奇数脂肪酸としては、トリデカノイックアシッド、ペンタデカノイックアシッド、ヘプタデカノイックアシッド、ノナデカノイックアシッドが好ましく、ペンタデカノイックアシッド、ヘプタデカノイックアシッドがとくに好ましい。
また、この出願発明は、ドコサヘキサエン酸を含むことが好ましい。
【0017】
この出願発明の生薬は、そのまま使用してもよいし、抽出したものを使用してもよい。
また、この出願発明の栄養剤等の薬剤の剤形としては、とくに限定されないが、錠剤、カプセル剤、粉末剤、固形剤、液剤その他として投与する。
また、投与する場合には、とくに限定されないが、一日2回投与することが好ましい。
【0018】
以下に、この出願発明を具体的に説明する。
使用する大豆イソフラボン、大豆イソフラボン配糖体の純度は40%とした。
【実施例1】
【0019】
甘草粉末 1.0g
陳皮粉末 1.0g
芍薬粉末 1.0g
柴胡粉末 1.0g
人参粉末 2.0g
黄連粉末 1.0g
桂皮粉末 1.0g
カキガラ粉末 2.0g
計 10.0g
を水で煎じて1.2gのエキスにする。(以下、Aエキスという)
なお、粉末の状態で服用してもよい。
(1回0.6g1日2回)
この実施例の薬剤は、胃腸を整え、腸管の免疫力を高めてストレスなどに対する抵抗力を高めることができる。
甘草粉末は0.1〜10g、陳皮粉末は0.1〜10g、芍薬粉末は0.1〜10g、柴胡粉末は0.1〜10g、人参粉末0.1〜20g、黄連粉末は0.1〜10g、桂皮粉末は0.2〜20g、カキガラ粉末は0.2〜20gが好ましい。
【実施例2】
【0020】
甘草粉末 2.0g
桂皮粉末 2.0g
オレンジの果皮 1.0g
食用海草粉末 2.0g
カキガラ粉末 3.0g
計 10.0g
を水で煎じて1.2gのエキスにする。(以下、Bエキスという)
なお、粉末の状態で服用してもよい。
(1回0.6g1日2回)
この実施例の薬剤は、胃腸を整え、腸管の免疫力を高めてよるストレスなどに対する抵抗力を高めることができる。
オレンジピールは0.2〜20g、食用海草粉末は0.2〜20gが好ましい。
【実施例3】
【0021】
甘草粉末 2.0g
桂皮粉末 4.0g
陳皮粉末 2.0g
カキガラ粉末 4.0g
計 12.0g
を水で煎じて1.2gのエキスにする。(以下、Cエキスという)
なお、粉末の状態で服用してもよい。
(1回0.6g1日2回)
【実施例4】
【0022】
散剤
クルクミン 45mg
Aエキス 1200mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
乳糖 2700mg
トウモロコシデンプン 適量
軽質無水ケイ酸 5mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 4000mg
(1包1g1回2包1日2回)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して散剤を製造した。
イソフラボンおよびイソフラボン配糖体の場合は、1〜500mgが好ましく、5〜200mgがより好ましく、10〜100mgがとくに好ましい。
辛味物質の場合は、1〜1000mgが好ましく、5〜300mgがより好ましく、10〜70mgがとくに好ましい。
これらの単独使用の場合は、1〜800mgが好ましく、3〜50mgがとくに好ましい。
また、十全大補湯などの扶正の効果を持つ漢方製剤又は漢方薬との併用のときの場合は、1〜200mgが好ましい。
【実施例5】
【0023】
顆粒剤
クルクミン 45mg
Aエキス 1200mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
乳糖 2700mg
トウモロコシデンプン 800mg
結晶セルロース 300mg
軽質無水ケイ酸 5mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 4000mg
(1包1g1回2包1日2回)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して顆粒剤を製造した。
【実施例6】
【0024】
球形顆粒
クルクミン 45mg
Aエキス 1200mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
乳糖 515mg
トウモロコシデンプン 適量
寒梅粉 500mg
結晶セルロース 400mg
合計 4000mg
(1包1g1回2包1日2回)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して球形顆粒剤を製造した。
【実施例7】
【0025】
錠剤
クルクミン 45mg
Aエキス 1200mg
大豆イソフラボン配糖体 280mg
乳糖 4000mg
カルボキシメチルセルロースカルシウム 320mg
ヒドロキシプロピルセルロース 74mg
結晶セルロース 適量
カープレックス 30mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 5600mg
(1錠280mg1回5錠1日2回)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して錠剤を製造した。
【実施例8】
【0026】
ハードカプセル
クルクミン 30mg
Aエキス 1200mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
トウモロコシデンプン 適量
ステアリン酸マグネシウム 9mg
合計 1800mg
(1日分6カプセル)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してハードカプセルを製造した。
【実施例9】
【0027】
ソフトカプセル
Aエキス 1200mg
クルクミン 45mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
ミツロウ 55mg
食用油 適量
合計 1800mg
(1日分6カプセル)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりにアセチル大豆イソフラボン、大豆イソフラボンを使用してソフトカプセルを製造した。
【実施例10】
【0028】
ソフトカプセル
クルクミン 45mg
Aエキス 1200mg
大豆イソフラボン 125mg
タラ肝油 80mg
酢酸トコフェロール 5mg
人参エキス 200mg
ミツロウ 55mg
食用油 適量
合計 1800mg
(1日分6カプセル)
同様に、大豆イソフラボンの代わりにアセチル大豆イソフラボン、大豆イソフラボン配糖体を使用してソフトカプセルを製造した。
【実施例11】
【0029】
ソフトカプセル
クルクミン 45mg
Bエキス 1200mg
大豆イソフラボン 125mg
タラ肝油 80mg
酢酸トコフェロール 5mg
人参エキス 200mg
ミツロウ 55mg
食用油 適量
合計 1800mg
(1日分6カプセル)
同様に、大豆イソフラボンの代わりにアセチル大豆イソフラボン、大豆イソフラボン配糖体を使用してソフトカプセルを製造した。
【実施例12】
【0030】
ソフトカプセル
クルクミン 45mg
Cエキス 1200mg
大豆イソフラボン 125mg
タラ肝油 80mg
酢酸トコフェロール 5mg
人参エキス 200mg
ミツロウ 55mg
食用油 適量
合計 1800mg
(1日分6カプセル)
同様に、大豆イソフラボンの代わりにアセチル大豆イソフラボン、大豆イソフラボン配糖体を使用してソフトカプセルを製造した。
【実施例13】
【0031】
ドリンク剤
クルクミン 45mg
Aエキス 1200mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
朝鮮人参エキス 1500mg
リュウガンエキス 100mg
ゴミシ流エキス 300mg
ローヤルゼリー 150mg
リン酸リボフラビンナトリウム 10mg
エタノール 1.2ml
パラオキシ安香酸 4mg
精製水 適量
合計 50ml
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してドリンク剤を製造した。
【実施例14】
【0032】
顆粒剤
クルクミン 45mg
Bエキス 1200mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
塩酸チアミン 10mg
塩酸ピリドキシン 100mg
塩酸ヒドロキソコバラミン 1.027mg
酢酸トコフェロール 100mg
乳糖 2700mg
結晶セルロース 300mg
軽質無水ケイ酸 5mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
トウモロコシデンプン 適量
合計 4000mg
(1包1g1回2包1日2回)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して顆粒剤を製造した。
【実施例15】
【0033】
ハードカプセル
クルクミン 45mg
Bエキス 1200mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
ビタミンA油 4mg
コレカルシフェロール 0.005mg
酢酸トコフェロール 10mg
ビタミンC 600mg
結晶セルロース 250mg
ステアリン酸マグネシウム 6mg
トウモロコシデンプン 適量
合計 1800mg
(1日分6カプセル)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してハードカプセルを製造した。
【実施例16】
【0034】
散剤
クルクミン 30mg
Bエキス 1200mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
乳糖 2700mg
トウモロコシデンプン 適量
軽質無水ケイ酸 5mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 4000mg
(1包2g1日2回)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して散剤を製造した。
【実施例17】
【0035】
散剤
クルクミン 30mg
Cエキス 1200mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
乳糖 2700mg
トウモロコシデンプン 適量
軽質無水ケイ酸 5mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 4000mg
(1包2g1日2回)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して散剤を製造した。
【実施例18】
【0036】
顆粒剤
クルクミン 25mg
Cエキス 1200mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
乳糖 2700mg
トウモロコシデンプン 適量
結晶セルロース 300mg
軽質無水ケイ酸 5mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 4000mg
(1包1g1回2包1日2回)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して顆粒剤を製造した。
【実施例19】
【0037】
錠剤
クルクミン 30mg
Bエキス 1200mg
大豆イソフラボン配糖体 280mg
乳糖 4000mg
カルボキシメチルセルロースカルシウム 320mg
ヒドロキシプロピルセルロース 74mg
結晶セルロース 適量
カープレックス 30mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 5600mg
(1錠280mg1回5錠1日2回)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して錠剤を製造した。
【実施例20】
【0038】
錠剤
クルクミン 30mg
Cエキス 1200mg
大豆イソフラボン配糖体 280mg
乳糖 4000mg
カルボキシメチルセルロースカルシウム 320mg
ヒドロキシプロピルセルロース 74mg
結晶セルロース 適量
カープレックス 30mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 5600mg
(1錠280mg1回5錠1日2回)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して錠剤を製造した。
【実施例21】
【0039】
ハードカプセル
クルクミン 25mg
Cエキス 1200mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
トウモロコシデンプン 適量
ステアリン酸マグネシウム 9mg
合計 1800mg
(1日分6カプセル)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してハードカプセルを製造した。
【実施例22】
【0040】
ドリンク剤
クルクミン 30mg
Bエキス 1200mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
朝鮮人参エキス 1500mg
リュウガンエキス 100mg
ゴミシ流エキス 300mg
ローヤルゼリー 150mg
リン酸リボフラビンナトリウム 10mg
エタノール 1.2ml
パラオキシ安香酸 4mg
精製水 適量
合計 50ml
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してドリンク剤を製造した。
【実施例23】
【0041】
顆粒剤
Aエキス 1200mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
塩酸チアミン 10mg
塩酸ピリドキシン 100mg
塩酸ヒドロキソコバラミン 1.027mg
酢酸トコフェロール 100mg
乳糖 2700mg
結晶セルロース 300mg
軽質無水ケイ酸 5mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
トウモロコシデンプン 適量
合計 4000mg
(1包1g1回2包1日2回)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して顆粒剤を製造した。
【実施例24】
【0042】
ソフトカプセル
Bエキス 1200mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
ミツロウ 55mg
食用油 適量
合計 1800mg
(1日分6カプセル)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりにアセチル大豆イソフラボン、大豆イソフラボンを使用してソフトカプセルを製造した。
【実施例25】
【0043】
ソフトカプセル
Cエキス 1200mg
大豆イソフラボン 125mg
タラ肝油 80mg
酢酸トコフェロール 5mg
人参エキス 200mg
ミツロウ 55mg
食用油 適量
合計 1800mg
(1日分6カプセル)
同様に、大豆イソフラボンの代わりにアセチル大豆イソフラボン、大豆イソフラボン配糖体を使用してソフトカプセルを製造した。
【実施例26】
【0044】
ソフトカプセル
Aエキス 1200mg
大豆イソフラボン 125mg
タラ肝油 80mg
酢酸トコフェロール 5mg
人参エキス 200mg
ミツロウ 55mg
食用油 適量
合計 1800mg
(1日分6カプセル)
同様に、大豆イソフラボンの代わりにアセチル大豆イソフラボン、大豆イソフラボン配糖体を使用してソフトカプセルを製造した。
【実施例27】
【0045】
ドリンク剤
Cエキス 1200mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
朝鮮人参エキス 1500mg
リュウガンエキス 100mg
ゴミシ流エキス 300mg
ローヤルゼリー 150mg
リン酸リボフラビンナトリウム 10mg
エタノール 1.2ml
パラオキシ安香酸 4mg
精製水 適量
合計 50ml
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してドリンク剤を製造した。
【産業上の利用可能性】
【0046】
この出願発明は、甘草、桂皮および/または柑橘類の皮、とくに、甘草、桂皮および/または柑橘類の皮、貝殻を含む有効な栄養剤、整腸剤、腸管の免疫力増強剤などの消化器剤、抗うつ剤、抗更年期障害剤、抗老人性痴呆症剤、抗アルツハイマー剤、強筋肉剤、皮膚用剤、抗炎症剤、抗脳梗塞後遺症剤、抗運動麻痺剤、抗喘息剤、抗視力減退剤、抗肝炎剤、抗炎症性腸疾患剤、抗機能性腸障害剤、抗機能性心臓障害剤、抗機能性肝臓障害剤、抗機能性腎臓障害剤、抗下痢剤、抗痴呆症剤、抗ストレス剤、体質改善剤、とくに、整腸剤、腸管の免疫力増強剤などの消化器剤、抗ストレス剤に関する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
甘草、桂皮および/または柑橘類の皮を含むことを特徴とする薬剤。
【請求項2】
貝殻を含むことを特徴とする請求項1に記載の薬剤。
【請求項3】
芍薬を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の薬剤。
【請求項4】
柴胡を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の薬剤。
【請求項5】
黄連を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の薬剤。
【請求項6】
海草を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の薬剤。
【請求項7】
人参(ニンジン)、党参(トウジン)、太子参(タイシジン)、西洋参(セイヨウジン)、黄耆(オウギ)、白朮(ビャクジュツ)、山薬(サンヤク)、大棗(タイソウ)、膠飴(コウイ)、黄精(オウセイ)、四葉参(シヨウジン)の1種以上を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の薬剤。
【請求項8】
サンザシ、神麹(シンキク)、ライフクシ、麦芽(バクガ)、穀芽(コクガ)、鶏内金(ケイナイキン)、阿魏(アギ)の1種以上を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の薬剤。
【請求項9】
イソフラボンおよび/またはイソフラボン配糖体を含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の薬剤。
【請求項10】
イソフラボンおよびイソフラボン配糖体が大豆イソフラボンおよび大豆イソフラボン配糖体であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の薬剤。
【請求項11】
辛味物質、苦味物質又は酸味物質を含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の薬剤。
【請求項12】
辛味物質、苦味物質又は酸味物質が辛味物質であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の薬剤薬剤。
【請求項13】
辛味物質がクルクミンであることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の薬剤。
【請求項14】
イノシン酸を含むことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の薬剤。
【請求項15】
奇数脂肪酸を含むことを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の薬剤。
【請求項16】
ドコサヘキサエン酸を含むことを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の薬剤。
【請求項17】
薬剤が栄養剤、整腸剤、腸管の免疫力増強剤などの消化器剤、抗うつ剤、抗更年期障害剤、抗老人性痴呆症剤、抗アルツハイマー剤、強筋肉剤、皮膚用剤、抗炎症剤、抗脳梗塞後遺症剤、抗運動麻痺剤、抗喘息剤、抗視力減退剤、抗肝炎剤、抗炎症性腸疾患剤、抗機能性腸障害剤、抗機能性心臓障害剤、抗機能性肝臓障害剤、抗機能性腎臓障害剤、抗下痢剤、抗痴呆症剤、腸管の免疫力増強剤、抗ストレス剤、体質改善剤であることを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の薬剤。

【公開番号】特開2006−327970(P2006−327970A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−151868(P2005−151868)
【出願日】平成17年5月25日(2005.5.25)
【出願人】(501072197)有限会社大長企画 (28)
【Fターム(参考)】