説明

燃料キャップ

【課題】 燃料キャップ10内に設けられた調圧弁50の負圧弁70の開弁時における最大流量を増大させること。
【解決手段】 調節弁は、正圧弁60と負圧弁70とを備えている。正圧弁60は、正圧弁体61と、第1スプリング68とを有し、負圧弁70は、負圧弁体71と、第2スプリング78とを備えている。負圧弁70の上流に配置された正圧弁体61を支持する弁保持部材65には、筒体65cが一体形成されている。筒体65cは、負圧弁70の開弁状態にて、外部から流入する空気の乱れをなくして、負圧弁70に導く。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料タンク内を調圧する調圧弁を備えた燃料キャップに関し、詳しくは調圧弁の流量特性を改善する機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の燃料キャップとして、燃料タンクの注入口に螺着されるキャップ本体と、このキャップ本体に装着されかつ燃料タンク内の圧力を調圧する調圧弁とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1,2)。調圧弁は、正圧弁と負圧弁とから構成されており、タンク内圧が所定値を超えたときに正圧弁が開き、タンク内圧が所定値を下回ったときに負圧弁が開くことで、タンク内圧を所定範囲内に調整している。
【0003】
燃料タンクは、負圧の値が大きくなると燃料タンクの損傷を招きやすいので、上記負圧弁は、負圧になった時点で速やかに開弁して大流量の外気を流して、燃料タンク内の負圧状態を解消することが要請される。
【0004】
【特許文献1】特開平10−278958号公報
【特許文献2】特開2002−347454号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来の技術の問題を解決するものであり、開弁時に迅速かつ大流量の外気を導くことができる調圧弁を備えた燃料キャップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するためになされた本発明は、
燃料タンクのタンク開口に装着されるキャップ本体と、該キャップ本体内に収納されかつ該キャップ本体に形成されたキャップ内流路を開閉することにより燃料タンク内の調圧を行なう調圧弁とを備えた燃料キャップにおいて、
上記調圧弁は、上記燃料タンク内の圧力が第1圧力値より高くなったときに開弁する正圧弁と、上記燃料タンク内の圧力が上記第1圧力値より負圧側の第2圧力値より低くなったときに開弁する負圧弁と、上記負圧弁の開弁時における空気の流れを上記負圧弁に導く流路形成部材とを備え、
上記正圧弁は、上記キャップ内流路の一部を構成する第1弁流路を開閉する正圧弁体と、該正圧弁体に貫通形成され上記キャップ内流路の一部を構成する第2弁流路とを備え、
上記負圧弁は、上記第2弁流路を開閉する負圧弁体を有し、
上記流路形成部材は、上記第1弁流路の上流側に配置され、負圧時における外気の流れを、上記第2弁流路に導く流路を有すること、
を特徴とする。
【0007】
本発明の燃料キャップでは、調圧弁によりキャップ内流路を開閉することにより燃料タンク内を所定圧力範囲内に調節する。すなわち、正圧弁は、燃料タンクの内圧が第1圧力値より高くなったときに、正圧弁体が開弁し、負圧弁は、タンク内圧が第2圧力値より小さくなったときに負圧弁体が開弁し、これにより、燃料タンク内の内圧を所定範囲内に維持する。また、負圧弁の上流側に配置した流路形成部材は、負圧弁に導く流れの乱れを低減するから、負圧弁の開弁時に流れる流量を増大し、燃料タンク内の負圧状態を速やかに解消することができる。
【0008】
本発明の好適な態様として、上記正圧弁は、上記キャップ本体に設けた支持部材によりその一端部が支持され他端で該正圧弁体に対して閉じ方向への付勢力を加える第1スプリングを有し、上記正圧弁体は、上記第1弁流路に臨みかつ上記キャップ本体に設けられた第1着座部に着座することで該第1弁流路を閉じるシート部と、上記第2弁流路に臨んで設けられた第2着座部と、を有する構成をとることができる。
また、上記負圧弁としては、上記負圧弁体に対して閉じる方向への付勢力を加える第2スプリングを備える構成をとることができる。
【0009】
本発明の好適な態様として、流路形成部材は、正圧弁体を支持する弁保持部材に一体形成した筒体で構成したり、上記第1スプリングの他端を支持する内蓋に一体形成した筒体で構成したり、正圧弁体に一体形成した筒体で構成することができる。
さらに、上記第1スプリングは、コイルスプリングであり、上記流路形成部材は、上記第1スプリングの内側のスペースを貫通するように配置する構成をとることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
(1) 燃料キャップ10の概略構成
図1は本発明の第1実施例にかかる燃料キャップ10を示す断面図である。図1において、燃料キャップ10は、図示しない燃料タンクに燃料を補給する注入口FNa(タンク開口)を有するフィラーネックFNに装着されており、ポリアセタール等の合成樹脂材料から形成されたキャップ本体20と、このキャップ本体20の上部に装着されナイロン等の合成樹脂材料から形成される操作部を有する蓋体40と、キャップ本体20の上部開口を閉じて弁室25を形成する内蓋30(支持部材)と、弁室25に収納された調圧弁50と、トルク機構80と、キャップ本体20の上部外周に装着されてフィラーネックFNとの間をシールするガスケットGSとを備えている。
【0011】
上記キャップ本体20は、フィラーネックFNの内周部に係合されるキャップ側係合部21を有するほぼ円筒状の外管体20aと、外管体20aの下部から上部にかけて設けられ上記弁室25を構成する弁室形成体20bとを備えている。この弁室形成体20bと外管体20aの上部は、キャップ本体20の上部に装着される内蓋30により覆われることにより上記弁室25を形成している。弁室25内に収納される調圧弁50は、正圧弁60及び負圧弁70から構成され、燃料タンク内の圧力を所定範囲内に調節する。
【0012】
キャップ本体20の上部のフランジ部22の下面には、ガスケットGSが外装されている。ガスケットGSは、フランジ部22のシール保持部24とフィラーネックFNの注入口FNaとの間に介在しており、燃料キャップ10を注入口FNaに締め込むと、シール保持部24に対して押しつけられてシール作用を果たす。このとき、操作者は、トルク機構80により燃料キャップ10を閉じる動作時において所定の回転トルクを越えたときにクリック感を受け、所定回転トルク以上で締められていることを確認することができる。
【0013】
(2) 調圧弁50の構成
図2は調圧弁50の付近を拡大した断面図である。調圧弁50は、正圧弁60及び負圧弁70から構成されている。正圧弁60は、弁室25の上室25aに配置され、負圧弁70は、下室25bに配置されている。上室25aと下室25bとの間であって弁室形成体20bの内側から傾斜した部分に第1着座部20fが形成されており、この第1着座部20fに臨んで第1弁流路25dが形成されている。この第1弁流路25dは、底部20dに形成された連通孔25cに連通し、さらに連通孔25cは、図示しないフィラーパイプを通じて燃料タンクに接続されている。
【0014】
(2)−1 正圧弁60の構成
正圧弁60は、第1弁流路25dを開閉する正圧弁体61と、弁保持部材65と、内蓋30に一端で固定されると共に弁保持部材65を介して該正圧弁体61に対して閉じ方向への付勢力を加える第1スプリング68とを備えている。
【0015】
図3は調圧弁50を分解した断面図である。正圧弁体61は、フッ素ゴムなどから形成された円板状の正圧弁本体62を備えており、この正圧弁本体62に弁機能を果たすための貫通孔や突起が形成されている。すなわち、正圧弁本体62には、第1着座部20fに着座することで第1弁流路25dを閉じるシート部63aが形成されている。このシート部63aは、正圧弁本体62の外周上面から環状凹所63bが形成されることにより薄肉になっており、第1着座部20fに着座したときに脈状に撓んでシール性を高めている。また、上記正圧弁本体62の中心部には、第1弁流路25dに接続される第2弁流路63cが貫通形成されている。さらに、正圧弁本体62の下面であって第2弁流路63cに臨んだ部位に、第2着座部63dが形成されている。この第2着座部63dは、後述するように負圧弁70の着座面として作用するものである。正圧弁本体62の下面であって環状凹所63bの内周側には、環状溝63eが形成されている。この環状溝63eは、正圧弁体61が閉弁したときに撓みやすくするための溝である。
【0016】
また、正圧弁体61の中央部には、第2弁流路63cを囲むように筒状の嵌合部63fが立設されている。嵌合部63fの側部には、側部支持凹所63gが形成されており、弁保持部材65の嵌合孔65aに嵌挿されることにより、正圧弁体61が弁保持部材65に取り付けられている。弁保持部材65の上面には、ばね支持部65bが形成されており、このばね支持部65bは第1スプリング68の一端部を支持している。第1スプリング68は、その他端部を内蓋30の円筒支持部30aで支持されることによりばね支持部65bと内蓋30との間に掛け渡されている。
【0017】
また、弁保持部材65の上面には、筒体65c(流路形成部材)が突設されている。この筒体65cは、内蓋30の貫通孔30b内まで達しており、その内部を流路65dとしている。外気は、流路65d、第2弁流路63cを経て負圧弁70まで導かれることになる。
【0018】
(2)−2 負圧弁70の構成
図2に示すように、負圧弁70は、樹脂からなる負圧弁体71と、負圧弁体71と底部20dとの間に掛け渡されて負圧弁体71に付勢する第2スプリング78とを備えている。
【0019】
図3に示すように、負圧弁体71は、上壁板部72aと該上壁板部72aの外周部から突設された円筒状の側壁部72bとから形成されたカップ形状の負圧弁本体72を備えており、この負圧弁本体72に弁機能を果たすための突部などが形成されている。すなわち、負圧弁本体72の上壁板部72aには、正圧弁体61の第2着座部63dに着座することで第2弁流路63cを閉じるシート部73aが円形山形状に形成されている。また、側壁部72bの上部であって上記第1弁流路25dに臨んだ箇所には、環状突部73cが形成されている。この環状突部73cは、負圧弁体71の閉弁状態にて上記第1弁流路25dの流路面積を狭くし、正圧弁体61の開弁に伴って該正圧弁体61と一体に上記負圧弁体71が移動した状態にて第1弁流路25dの流路面積を大きくする絞り部を構成している。
【0020】
(3) 調圧弁50の動作
上記構成において、正圧弁60による燃料タンク内の調圧は、以下の動作により行われる。すなわち、図1および図2に示す燃料キャップ10をフィラーネックFNに装着した状態にて、燃料タンク内の圧力が第1圧力値を超える正圧になると、図4に示す状態へ、つまり第1スプリング68の付勢力に抗して正圧弁体61及び弁保持部材65が上昇し、燃料タンク内がキャップ内流路などを経て、つまりフィラーパイプ、底部20dの連通孔25c、第1弁流路25d、正圧弁体61の外周の間隙、および内蓋30の透孔などを通じて外気に連通して燃料タンク内の正圧状態が解消する方向へ向かう。外気への連通により、正圧弁体61に加わっている差圧が第1スプリング68の付勢力を下回ると、図2に示すように第1スプリング68の付勢力により正圧弁体61が下げられて閉弁する。このように、燃料タンク内の圧力が第1圧力値を超えないように正圧弁体61が開閉する。
【0021】
一方、燃料タンク内が第2圧力値を下回る負圧になると、図5に示すように、負圧弁体71は第2スプリング78の付勢力に抗して下方へ移動し、負圧弁体71が正圧弁体61の第2着座部63dから離れる。このとき、正圧弁体61は、第1着座部20fに着座しており、その状態を維持するために、負圧弁体71と正圧弁体61との間に通路が形成される。これにより、内蓋30の中央の貫通孔30b、弁保持部材65の筒体65c内の流路65d、第2弁流路63c、第1弁流路25d、底部20dの連通孔25cを通じて燃料タンクが大気に連通して燃料タンク内の負圧状態が解消する方向へ向かう。そして、負圧弁体71に加わっている差圧が第2スプリング78の付勢力を下回ると、負圧弁体71が閉じる。このとき、流路形成部材を構成する筒体65cは、流路65dに外気を流して、第1スプリング68の周辺に外気を向かわせて渦流のような乱流となるのを防止して、つまり層流状態にて速やかに外気を負圧弁70に導くから、負圧弁70の開弁時における最大流量が増大する。これにより、燃料タンクの負圧を速やかに解消するから、負圧に起因する燃料タンクの損傷を防止することができる。
【0022】
(4) 調圧弁50の作用・効果
上記実施例の構成により、以下の作用・効果を奏する。
【0023】
(4)−1 弁保持部材65に一体に形成した筒体65cという簡単な構成により、負圧弁70の流量特性を改善することができる。図6は負圧弁70の流量特性を示すグラフである。図6において、1点鎖線で囲まれた範囲が負圧弁70の流量特性で求められる範囲である。実線が本実施例、破線が従来例を示す。図6から分かるように、負圧が−9.6kPaのときに、従来例では70L/minであったのを、実施例では120L/minへと増大させることができた。すなわち、本実施例にかかる筒体65c(流路形成部材)は、負圧弁70の開弁時に、外部から第2弁流路63cへ流れるまでの気流の乱れをなくして、つまり層流状態にて速やかに外気を負圧弁70に導くから負圧弁70の流量を増大させることができた。
【0024】
(4)−2 流路形成部材を構成する筒体65cは、弁保持部材65に一体に形成しているから、部品点数も増加することなく、構成も簡単である。
【0025】
(4)−3 筒体65cは、正圧弁体61の第2弁流路63cに接続するように構成すればよく、燃料キャップ10に新たなスペースを拡張する必要がないから、燃料キャップ10を大型にする必要もなく、負圧弁70の大流量を実現することができる。
【0026】
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0027】
(1) 図7は第2実施例にかかる調圧弁を示す断面図である。本実施例の調圧弁50Bは、流路形成部材を、内蓋30B(支持部材)の下面から環状に突設した筒体30Bcとして形成した構成に特徴を有している。流路形成部材として作用する筒体30Bcは、乱れのない外気を負圧弁70に導くので、図1などの実施例と同様な作用効果を奏する。
【0028】
(2) 図8は第3実施例にかかる調圧弁を示す断面図である。本実施例の調圧弁50Cは、流路形成部材を、正圧弁体61Cの嵌合部63Cfの上部から環状に突設した筒体63Chで構成した点に特徴を有している。筒体63Chは、流路形成部材として作用し、図1、図7などの実施例と同様な作用効果を奏する。
【0029】
(3) 上記実施例において、流路形成部材は、筒体として弁保持部材または内蓋に一体に形成したが、これに限らず、負圧弁の上流側の流路に、別部材で形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の第1実施例にかかる燃料キャップを示す断面図である。
【図2】調圧弁の付近を拡大した断面図である。
【図3】調圧弁の分解した断面図である。
【図4】調圧弁の正圧時における開弁動作を説明する説明図である。
【図5】調圧弁の負圧時における開弁動作を説明する説明図である。
【図6】負圧弁の流量特性を示すグラフである。
【図7】第2実施例にかかる調圧弁を示す断面図である。
【図8】第3実施例にかかる調圧弁を示す断面図である。
【符号の説明】
【0031】
10...燃料キャップ
20...キャップ本体
20a...外管体
20b...弁室形成体
20d...底部
20f...第1着座部
21...キャップ側係合部
22...フランジ部
24...シール保持部
25...弁室
25a...上室
25b...下室
25c...連通孔
25d...第1弁流路
30...内蓋
30a...円筒支持部
30b...貫通孔
30c...筒体
40...蓋体
50...調圧弁
60...正圧弁
61...正圧弁体
62...正圧弁本体
63a...シート部
63b...環状凹所
63c...第2弁流路
63d...第2着座部
63e...環状溝
63f...嵌合部
63g...側部支持凹所
65...弁保持部材
65a...嵌合孔
65b...ばね支持部
65c...筒体
65d...通路
68...第1スプリング
70...負圧弁
71...負圧弁体
72...負圧弁本体
72a...上壁板部
72b...側壁部
73a...シート部
73c...環状突部
78...第2スプリング
80...トルク機構
30B...内蓋
30Bc...筒体
50B...調圧弁
50C...調圧弁
61C...正圧弁体
63Cf...嵌合部
63Ch...筒体
FN...フィラーネック
GS...ガスケット
FNa...注入口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料タンクのタンク開口に装着されるキャップ本体(20)と、該キャップ本体(20)内に収納されかつ該キャップ本体(20)に形成されたキャップ内流路を開閉することにより燃料タンク内の調圧を行なう調圧弁とを備えた燃料キャップにおいて、
上記調圧弁(50)は、上記燃料タンク内の圧力が第1圧力値より高くなったときに開弁する正圧弁(60)と、上記燃料タンク内の圧力が上記第1圧力値より負圧側の第2圧力値より低くなったときに開弁する負圧弁(70)と、上記負圧弁(70)の開弁時における空気の流れを上記負圧弁(70)に導く流路形成部材とを備え、
上記正圧弁(60)は、上記キャップ内流路の一部を構成する第1弁流路(25d)を開閉する正圧弁体(61)と、該正圧弁体(61)に貫通形成され上記キャップ内流路の一部を構成する第2弁流路(63c)とを備え、
上記負圧弁(70)は、上記第2弁流路(63c)を開閉する負圧弁体(71)を有し、
上記流路形成部材は、上記第1弁流路(25d)の上流側に配置され、負圧時における外気の流れを、上記第2弁流路(63c)に導く流路を有すること、
を特徴とする燃料キャップ。
【請求項2】
請求項1に記載の燃料キャップにおいて、
上記正圧弁(60)は、上記キャップ本体(20)に設けた支持部材によりその一端部が支持され他端で該正圧弁体(61)に対して閉じ方向への付勢力を加える第1スプリング(68)を有し、
上記正圧弁体(61)は、上記第1弁流路(25d)に臨みかつ上記キャップ本体(20)に設けられた第1着座部(20f)に着座することで該第1弁流路(25d)を閉じるシート部(63a)と、上記第2弁流路(63c)に臨んで設けられた第2着座部(63d)と、を有する燃料キャップ。
【請求項3】
請求項2に記載の燃料キャップにおいて、
上記負圧弁(70)は、上記負圧弁体(71)に対して閉じる方向への付勢力を加える第2スプリング(78)を備える燃料キャップ。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の燃料キャップにおいて、
上記正圧弁体(61)を支持する弁保持部材(65)を備え、
上記流路形成部材は、上記弁保持部材(65)に一体形成されている筒体(65c)である燃料キャップ。
【請求項5】
請求項2または請求項3に記載の燃料キャップにおいて、
上記支持部材は、上記キャップ本体(20)に装着された内蓋(30B)であり、
上記流路形成部材は、上記内蓋(30B)に一体形成されている筒体(30Bc)である燃料キャップ。
【請求項6】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の燃料キャップにおいて、
上記流路形成部材は、上記正圧弁体(61C)に一体形成されている筒体(63Ch)である燃料キャップ。
【請求項7】
請求項2ないし請求項6のいずれかに記載の燃料キャップにおいて、
上記第1スプリング(68)は、コイルスプリングであり、
上記流路形成部材は、上記第1スプリング(68)の内側のスペースを貫通するように配置されている燃料キャップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−62740(P2006−62740A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−250211(P2004−250211)
【出願日】平成16年8月30日(2004.8.30)
【出願人】(000241463)豊田合成株式会社 (3,467)
【Fターム(参考)】