説明

物品保持装置

【課題】物品に位置ズレが生じていても、物品を適切に保持できる物品保持装置を提供する。
【解決手段】物品保持装置13は、物品2の側面部3,4,5に対して進退可能でそれぞれが異なる側面部3,4,5に引っ掛かるフック体21,41,51を備える。各フック体21,41,51には、対応する側面部3,4,5を検知する検知手段42,52を取り付ける。対応するフック体21,41,51を進退させる駆動手段23を各フック体21,41,51に対応して設ける。物品保持装置13は、検知手段42,52の検知に基づいて駆動手段23を制御して各フック体21,41,51の進出動作を個別に停止させる制御手段61を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品に位置ズレが生じていても、物品を適切に保持できる物品保持装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記の特許文献1に記載された物品保持装置が知られている。
【0003】
この従来の物品保持装置は、物品の側面部に対して進退可能で物品の側面部に当接する主当接保持体と、主当接保持体に形成され物品の側面部の凹部に挿入される突出部と、主当接保持体に昇降可能に設けられ物品の側面部の上端部分に当接する副当接保持体とを備えている。
【特許文献1】特開2001−89090号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の物品保持装置では、主当接保持体は、物品の側面部に対して進出する際に、予め設定された停止位置で停止するため、物品に位置ズレが生じていると、物品を保持できないおそれがある。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、物品に位置ズレが生じていても、物品を適切に保持できる物品保持装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の物品保持装置は、物品の側面部に対して進退可能で、それぞれが異なる側面部に引っ掛かる複数のフック体と、この各フック体に取り付けられ、対応する側面部を検知する検知手段と、前記各フック体に対応して設けられ、対応するフック体を進退させる駆動手段と、前記検知手段の検知に基づいて前記駆動手段を制御して前記各フック体の進出動作を個別に停止させる制御手段とを備えるものである。
【0007】
請求項2記載の物品保持装置は、第1側面部、この第1側面部の一側端に隣接する第2側面部、前記第1側面部の他側端に隣接する第3側面部および前記第1側面部の反対側の第4側面部を有する外形略直方体状の物品を保持する物品保持装置であって、前記第1側面部に対して進退可能で、その第1側面部に引っ掛かる第1フック体と、この第1フック体に取り付けられ、前記第1側面部を検知する第1検知手段と、前記第1フック体を前記第1側面部に対して進退させる第1駆動手段と、前記第2側面部に対して進退可能で、その第2側面部に引っ掛かる第2フック体と、この第2フック体に取り付けられ、前記第2側面部を検知する第2検知手段と、前記第2フック体を前記第2側面部に対して進退させる第2駆動手段と、前記第3側面部に対して進退可能で、その第3側面部に引っ掛かる第3フック体と、この第3フック体に取り付けられ、前記第3側面部を検知する第3検知手段と、前記第3フック体を前記第3側面部に対して進退させる第3駆動手段と、前記第1検知手段の検知に基づいて前記第1駆動手段を制御して前記第1フック体の進出動作を停止させ、前記第2検知手段の検知に基づいて前記第2駆動手段を制御して前記第2フック体の進出動作を停止させ、前記第3検知手段の検知に基づいて前記第3駆動手段を制御して前記第3フック体の進出動作を停止させる制御手段とを備えるものである。
【0008】
請求項3記載の物品保持装置は、請求項2記載の物品保持装置において、第1フック体に取り付けられ、物品の上面部における第1側面部側の部分に対して進退可能で、その物品の上面部における第1側面部側の部分に当接する上面押え体を備え、前記第1フック体は、物品の第1側面部における水平方向中央部分に引っ掛かり、第2フック体は、物品の第2側面部における第4側面部側の部分に引っ掛かり、第3フック体は、物品の第3側面部における第4側面部側の部分に引っ掛かるものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に係る発明によれば、制御手段が検知手段の検知に基づいて駆動手段を制御して各フック体の進出動作を個別に停止させるため、物品に位置ズレが生じていても、物品を適切に保持できる。
【0010】
請求項2に係る発明によれば、制御手段が、第1検知手段の検知に基づいて第1駆動手段を制御して第1フック体の進出動作を停止させ、第2検知手段の検知に基づいて第2駆動手段を制御して第2フック体の進出動作を停止させ、第3検知手段の検知に基づいて第3駆動手段を制御して第3フック体の進出動作を停止させるため、物品に位置ズレが生じていても、物品を適切に保持できる。
【0011】
請求項3に係る発明によれば、第1フック体が物品の第1側面部における水平方向中央部分に引っ掛かり、第2フック体が物品の第2側面部における第4側面部側の部分に引っ掛かり、第3フック体が物品の第3側面部における第4側面部側の部分に引っ掛かり、上面押え体が物品の上面部における第1側面部側の部分に当接するため、物品を安定かつ適切に保持できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の物品保持装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図1において、1は物品移載装置で、この物品移載装置1は、外形略直方体状で箱状の物品2、例えば折り畳み可能な容器であるコンテナを保持して所定位置まで移載するロボットパレ・デパレ兼用機である。すなわち、多関節ロボットである物品移載装置1は、パレット上に4個卍積付パターンで積み付けられた組立状態の物品2をデパレするデパレ動作と、中身が取り出された後にコンベヤで所定位置まで搬送された折畳状態の物品2をパレット上に4個卍積付パターンに積み付けるパレ動作とをするものである。
【0014】
物品2は、組立状態か折畳状態かに拘わらず、外形略直方体状をなすもので、第1側面部3と、第1側面部3の一側端に直交状に隣接する第2側面部4と、第1側面部3の他側端に直交状に隣接する第3側面部5と、第1側面部3の反対側の第4側面部6と、上面部7と、下面部8とを有している。各側面部3,4,5,6は、折り畳まれることにより上下方向寸法が減少するもので、下端部に凹状の下段部9が形成されている。また、各側面部3,4,5,6は、物品2の組立状態時には上端部近傍に凹状の上段部10を有する。
【0015】
物品移載装置1は、図1に示すように、基台11を備え、この基台11にはロボットアーム12の基端部が取り付けられている。ロボットアーム12の先端部を構成する回動軸14には、ハンド装置である物品保持装置13が取り付けられている。
【0016】
物品保持装置13は、図1ないし図5に示されるように、ロボットアーム12の作動により上下方向および水平方向を含む全方向に移動可能でかつ回動軸14の回動により回動可能なベース体16を備え、このベース体16の上面側中央部にその回動軸14が取り付けられている。
【0017】
また、物品保持装置13は、ベース体16に水平移動可能に設けられ物品2の第1側面部3の外面に対して水平移動により進退可能で進出状態時に第1側面部3に引っ掛かる第1フック体21と、第1フック体21に取り付けられ第1側面部3の上面を検知する第1検知手段22と、第1フック体21を第1側面部3に対して進退つまり水平移動させる第1駆動手段23とを備えている。
【0018】
第1フック体21は、物品2の第1側面部3に面状に当接する上下方向長手状で略板状の当接部25を有している。当接部25の下端部には、物品2の第1側面部3の段部9,10に係脱自在に引掛係合する略板状の係合部26が内方に向って水平状に突設されている。
【0019】
第1検知手段22は、例えば物体反射型の光電スイッチ等にて構成されたもので、検知光を下方に向けて投光し物品2の第1側面部3の上面で反射された反射光を受光して進出動作停止用の検知信号を出力する。第1検知手段22は、第1フック体21の被取付板部27に取り付けられている。
【0020】
第1駆動手段23は、例えばブレーキ機能付シリンダ等にて構成されたもので、ベース体16に取付枠30を介して取り付けられたシリンダ本体28と、このシリンダ本体28内に対して出入りするロッド29とを有し、このロッド29の先端部が第1フック体21に取り付けられている。そして、第1駆動手段23の伸縮により第1フック体21が水平移動して物品2の第1側面部3に対して進退する。
【0021】
また、第1フック体21には、物品2の上面部7における第1側面部側の部分に対して進退可能で進出状態時にその物品2の上面部7における第1側面部側の部分に面状に当接する略板状のアッパープレート等の上面押え体31が昇降可能に取り付けられている。すなわち、上面押え体31は、この上面押え体31を物品2の上面部7に対して進退つまり昇降させる昇降駆動手段32を介して第1フック体21に取り付けられている。
【0022】
昇降駆動手段32は、例えばブレーキ機能付シリンダ等にて構成されたもので、第1フック体21に取り付けられたシリンダ本体33と、このシリンダ本体33内に対して出入りするロッド34とを有し、このロッド34の先端部が上面押え体31に取り付けられている。そして、昇降駆動手段32の伸縮により上面押え体31が昇降して物品2の上面部7に対して進退する。また、上面押え体31は、水平方向長手状に形成され、この水平方向寸法は物品2の第1側面部3の水平方向寸法より長く、物品2の上面部7に当接した状態では長手方向両端部が物品2から外側方に突出する(図4参照)。
【0023】
また、物品保持装置13は、ベース体16に第1フック体21の移動方向に対して直交する方向に水平移動可能に設けられ物品2の第2側面部4の外面に対して水平移動により進退可能で進出状態時に第2側面部4に引っ掛かる第2フック体41と、第2フック体41に取り付けられ第2側面部4の上面を検知する第2検知手段42と、第2フック体41を第2側面部4に対して進退つまり水平移動させる第2駆動手段43とを備えている。
【0024】
第2フック体41は、物品2の第2側面部4に面状に当接する上下方向長手状で略板状の当接部45を有している。当接部45の下端部には、物品2の第2側面部4の段部9,10に係脱自在に引掛係合する略板状の係合部46が内方に向って水平状に突設されている。
【0025】
第2検知手段42は、例えば物体反射型の光電スイッチ等にて構成されたもので、検知光を下方に向けて投光し物品2の第2側面部4の上面で反射された反射光を受光して進出動作停止用の検知信号を出力する。第2検知手段42は、第2フック体41の被取付板部47に取り付けられている。
【0026】
第2駆動手段43は、例えばブレーキ機能付シリンダ等にて構成されたもので、ベース体16に取付枠50を介して取り付けられたシリンダ本体48と、このシリンダ本体48内に対して出入りするロッド49とを有し、このロッド49の先端部が第2フック体41に取り付けられている。そして、第2駆動手段43の伸縮により第2フック体41が水平移動して物品2の第2側面部4に対して進退する。
【0027】
さらに、物品保持装置13は、ベース体16に第1フック体21の移動方向に対して直交する方向に水平移動可能に設けられ物品2の第3側面部5の外面に対して水平移動により進退可能で進出状態時に第3側面部5に引っ掛かる第3フック体51と、第3フック体51に取り付けられ第3側面部5の上面を検知する第3検知手段52と、第3フック体51を第3側面部5に対して進退つまり水平移動させる第3駆動手段53とを備えている。
【0028】
第3フック体51は、第2フック体41と対称構造のもので、第2フック体41と離間対向して配設されている。この第3フック体51は、物品2の第3側面部5に面状に当接する上下方向長手状で略板状の当接部55を有している。当接部55の下端部には、物品2の第3側面部5の段部9,10に係脱自在に引掛係合する略板状の係合部56が内方に向って水平状に突設されている。
【0029】
第3検知手段52は、例えば物体反射型の光電スイッチ等にて構成されたもので、検知光を下方に向けて投光し物品2の第3側面部5の上面で反射された反射光を受光して進出動作停止用の検知信号を出力する。第3検知手段52は、第3フック体51の被取付板部57に取り付けられている。
【0030】
第3駆動手段53は、例えばブレーキ機能付シリンダ等にて構成されたもので、ベース体16に取付枠60を介して取り付けられたシリンダ本体58と、このシリンダ本体58内に対して出入りするロッド59とを有し、このロッド59の先端部が第3フック体51に取り付けられている。そして、第3駆動手段53の伸縮により第3フック体51が水平移動して物品2の第3側面部5に対して進退する。
【0031】
また、物品保持装置13は、3つの検知手段22,42,52および3つの駆動手段23,43,53に電気的に接続された制御手段61を備えている。そして、制御手段61は、例えば検知手段22,42,52の検知に基づいて駆動手段23,43,53を制御して対応する各フック体21,41,51の進出動作をそれぞれ個別に停止させる機能を有している。
【0032】
次に、物品移載装置1の作用等を説明する。
【0033】
図6(a)〜(d)には、組立状態の物品2がパレットP上にパレットPからはみ出すことなく規則正しく4個卍積付パターンで積み付けられた状態でのデパレ動作時の各フック位置が示されている。つまり、パレットP上の物品2に位置ズレが生じていない場合には、図6に示す各フック位置から各フック体21,41,51が進出動作を開始し、物品2を保持する。
【0034】
図7(a)〜(d)には、組立状態の物品2がパレットP上にパレットセンタに対しX方向に例えば30mm、Y方向に例えば30mmずれて4個卍積付パターンで積み付けられた状態でのデパレ動作時の各フック位置が示されている。このようにパレットP上の物品2に位置ズレが生じていたとしても、物品保持装置13にて物品2を保持することが可能である。
【0035】
そこで、図8ないし図11を参照して物品保持装置13の保持動作について説明すると、まず、物品保持装置13は、図8(a)および(b)に示すように、ロボットアーム12の作動により組立状態の物品2に向って下降し、第1フック体21は物品2の第1側面部3の外面と離間対向し、第2フック体41は物品2の第2側面部4の外面と離間対向し、第3フック体51は物品2の第3側面部5の外面と離間対向する。
【0036】
その後、図9(a)および(b)に示すように、第1フック体21が第1駆動手段23の作動により物品2の第1側面部3に向って進出動作し、第1検知手段22が物品2の第1側面部3の上面を検知して検知信号を出力すると(図11参照)、制御手段61がその検知信号に基づいて第1駆動手段23を制御し、その結果、当接部25が物品2の第1側面部3の外面に当接しかつ係合部26が物品2の第1側面部3の上段部10の下方に入り込んだ状態で第1フック体21の進出動作が停止し、この状態の第1フック体21が第1駆動手段23のブレーキ機能によってベース体16に対して固定される。
【0037】
また同様に、第2、第3フック体41,51が第2、第3駆動手段43,53の作動により物品2の第2、第3側面部4,5に向って進出動作し、第2、第3検知手段42,52が物品2の第2、第3側面部4,5の上面を検知して検知信号を出力すると、制御手段61がその検知信号に基づいて第2、第3駆動手段43,53を制御し、その結果、当接部45,55が物品2の第2、第3側面部4,5の外面に当接しかつ係合部46,56が物品2の第2、第3側面部4,5の上段部10の下方に入り込んだ状態で第2、第3フック体41,51の進出動作が停止し、この状態の第2、第3フック体41,51が第2、第3駆動手段43,53のブレーキ機能によってベース体16に対して固定される。
【0038】
その後、図10(a)および(b)に示すように、上面押え体31は、昇降駆動手段32の作動により物品2の上面部7における第1側面部3側の部分、つまり第1側面部3の近傍部分に当接するまで第1フック体21に対して下降し、昇降駆動手段32のブレーキ機能によって第1フック体21に対して固定される。
【0039】
次いで、物品保持装置13がロボットアーム12の作動により上昇すると、第1フック体21は、物品2の第1側面部3における水平方向中央部分の上段部10に引っ掛かり、第2フック体41は、物品2の第2側面部4における第4側面部6側の部分の上段部10に引っ掛かり、第3フック体51は、物品2の第3側面部5における第4側面部6側の部分の上段部10に引っ掛かり、これら3つのフック体21,41,51と上面押え体31とにて物品2が保持される。そして、物品2は、物品保持装置13にて保持されたまま所定位置まで移載され、その後、3つのフック体21,41,51の後退動作および上面押え体31の上昇により物品保持が解除される。
【0040】
また図示しないが、折畳状態の物品2に対するパレ動作も、上述した組立状態の物品2に対するデパレ動作と同様に行なわれる。なお、パレ動作の場合には、第1フック体21が物品2の第1側面部3における水平方向中央部分の下段部9に引っ掛かり、第2フック体41が物品2の第2側面部4における第4側面部6側の部分の下段部9に引っ掛かり、第3フック体51が物品2の第3側面部5における第4側面部6側の部分の下段部9に引っ掛かり、かつ上面押え体31が物品2の上面部7における第1側面部3側の部分に当接する。
【0041】
そして、上記物品移載装置1によれば、制御手段61が、第1検知手段22の検知に基づいて第1駆動手段23を制御して第1フック体21の進出動作を停止させ、第2検知手段42の検知に基づいて第2駆動手段43を制御して第2フック体41の進出動作を停止させ、第3検知手段52の検知に基づいて第3駆動手段53を制御して第3フック体51の進出動作を停止させるため、パレットP上の物品2に位置ズレが生じていても、物品保持装置13にて物品2を適切に保持でき、所望位置まで物品2を移載できる。
【0042】
また、第1フック体21が物品2の第1側面部3における水平方向中央部分に引っ掛かり、第2フック体41が物品2の第2側面部4における第4側面部6側の部分に引っ掛かり、第3フック体51が物品2の第3側面部5における第4側面部6側の部分に引っ掛かり、上面押え体31が物品2の上面部7における第1側面部3側の部分に当接するため、物品保持装置13にて物品2を安定かつ適切に保持できる。
【0043】
なお、物品保持装置13は、3つのフック体21,41,51を備えた構成には限定されず、例えば積付けパターンによっては、物品2の第4側面部6に対して進退可能でその第4側面部6に引っ掛かる第4フック体および対応する検知手段および駆動手段等をさらに備えた構成でもよく、また物品2の側面部に対して進退可能でそれぞれが異なる側面部に引っ掛かる複数、例えば2つのフック体および対応する検知手段および駆動手段等を備えた構成でもよく、また例えば4つのフック体のうち3つのフック体に関してのみ検知手段の検知で停止するようにしてもよい。
【0044】
また、検知手段22,42,52は、反射光を受光して進出動作停止用の検知信号を出力する光学系センサには限定されず、例えば物品の側面部に接触して進出動作停止用の検知信号を出力する接触式のセンサ等でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の一実施の形態に係る物品保持装置の正面図である。
【図2】同上物品保持装置の側面図である。
【図3】同上物品保持装置の平面図である。
【図4】同上物品保持装置で折畳状態の物品を保持した状態の正面図である。
【図5】同上物品保持装置で折畳状態の物品を保持した状態の側面図である。
【図6】(a)〜(d)は組立状態の物品が規則正しく積み付けられた状態での各フック位置を示す平面図である。
【図7】(a)〜(d)は組立状態の物品が位置ズレした状態での各フック位置を示す平面図である。
【図8】(a)および(b)は同上物品保持装置の動作説明図である。
【図9】(a)および(b)は図8に続く動作説明図である。
【図10】(a)および(b)は図9に続く動作説明図である。
【図11】同上物品保持装置の動作説明図である。
【符号の説明】
【0046】
2 物品
3 第1側面部
4 第2側面部
5 第3側面部
6 第4側面部
7 上面部
13 物品保持装置
21 フック体である第1フック体
22 検知手段である第1検知手段
23 駆動手段である第1駆動手段
31 上面押え体
41 フック体である第2フック体
42 検知手段である第2検知手段
43 駆動手段である第2駆動手段
51 フック体である第3フック体
52 検知手段である第3検知手段
53 駆動手段である第3駆動手段
61 制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品の側面部に対して進退可能で、それぞれが異なる側面部に引っ掛かる複数のフック体と、
この各フック体に取り付けられ、対応する側面部を検知する検知手段と、
前記各フック体に対応して設けられ、対応するフック体を進退させる駆動手段と、
前記検知手段の検知に基づいて前記駆動手段を制御して前記各フック体の進出動作を個別に停止させる制御手段と
を備えることを特徴とする物品保持装置。
【請求項2】
第1側面部、この第1側面部の一側端に隣接する第2側面部、前記第1側面部の他側端に隣接する第3側面部および前記第1側面部の反対側の第4側面部を有する外形略直方体状の物品を保持する物品保持装置であって、
前記第1側面部に対して進退可能で、その第1側面部に引っ掛かる第1フック体と、
この第1フック体に取り付けられ、前記第1側面部を検知する第1検知手段と、
前記第1フック体を前記第1側面部に対して進退させる第1駆動手段と、
前記第2側面部に対して進退可能で、その第2側面部に引っ掛かる第2フック体と、
この第2フック体に取り付けられ、前記第2側面部を検知する第2検知手段と、
前記第2フック体を前記第2側面部に対して進退させる第2駆動手段と、
前記第3側面部に対して進退可能で、その第3側面部に引っ掛かる第3フック体と、
この第3フック体に取り付けられ、前記第3側面部を検知する第3検知手段と、
前記第3フック体を前記第3側面部に対して進退させる第3駆動手段と、
前記第1検知手段の検知に基づいて前記第1駆動手段を制御して前記第1フック体の進出動作を停止させ、前記第2検知手段の検知に基づいて前記第2駆動手段を制御して前記第2フック体の進出動作を停止させ、前記第3検知手段の検知に基づいて前記第3駆動手段を制御して前記第3フック体の進出動作を停止させる制御手段と
を備えることを特徴とする物品保持装置。
【請求項3】
第1フック体に取り付けられ、物品の上面部における第1側面部側の部分に対して進退可能で、その物品の上面部における第1側面部側の部分に当接する上面押え体を備え、
前記第1フック体は、物品の第1側面部における水平方向中央部分に引っ掛かり、
第2フック体は、物品の第2側面部における第4側面部側の部分に引っ掛かり、
第3フック体は、物品の第3側面部における第4側面部側の部分に引っ掛かる
ことを特徴とする請求項2記載の物品保持装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−99744(P2010−99744A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−270604(P2008−270604)
【出願日】平成20年10月21日(2008.10.21)
【出願人】(000103426)オークラ輸送機株式会社 (84)
【Fターム(参考)】