説明

画像形成システム

【課題】複数の画像形成装置を用紙搬送方向に接続した画像形成システムにおいてプリンタγ補正を行う際の設定操作の煩雑さを解消する。
【解決手段】画像制御CPU101は、第1の画像形成装置1及び第2の画像形成装置2のそれぞれにおいて画像形成された濃度補正用チャートのカラーセンサ32による測色結果である電圧値及びXYZ三刺激値測色機5による測色結果である濃度値を取得して、当該取得した電圧値及び濃度値の組み合わせである濃度変換用データを測色に用いた濃度補正用チャートを形成した画像形成装置の不揮発メモリに記憶させる。また、トレイ用紙プロファイルに一つ以上の濃度変換用データを関連付けて不揮発メモリ102cに記憶させ、画像形成時には、各画像形成装置に対し、画像形成に用いられるトレイ又は用紙のプロファイルに関連付けられた濃度変換用データに基づくプリンタγ補正を行わせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置における画像処理では、濃度補正が行われる。濃度補正には、例えばプリンタγ補正がある。
【0003】
「プリンタγ補正」とは、画像形成装置に入力された入力画像の濃度や輝度などの(入力値)と、入力画像に基づいて実際に用紙に画像形成された画像の濃度(出力値)との相対関係を調整することをいう。プリンタγ補正が行われることにより、画像形成装置の装置特性による影響が低減され、入力画像に忠実な色の画像を用紙に形成することができる。なお、濃度補正にはプリンタγ補正の他、スクリーン処理等も影響要因として挙げられる。
【0004】
例えば、特許文献1には、スキャナを用いてプリンタγ補正を行う技術が開示されている。具体的には、γ補正用パッチを用紙に形成し、γ補正用パッチが形成された用紙をスキャナで読み取る。始めのγ補正用パッチとスキャナで読み取られたγ補正用パッチとのデータを比較して相違を打ち消す濃度データを求める。これを濃度補正に用いることにより、プリンタγ補正を行う技術が開示されている。
【0005】
また、スキャナを用いてγ補正用のパッチを読み取るかわりに、画像形成装置内の中間転写ベルト近傍にIDC(Image Density Control)センサを設け、このIDCセンサにより中間転写ベルトに形成されたγ補正用パッチを読み取ることにより得られた電圧値と、測色機等によりγ補正用のパッチを読み取って得られたXYZ三刺激値等の濃度値に基づいて、センサの電圧値を濃度値に変換するための濃度変換テーブル又は関数を作成し、この濃度変換テーブルを用いて入力値と出力値との関係を示すプリンタγ補正テーブルを作成してプリンタγ補正を行う技術も知られている。
【0006】
また、例えば、特許文献2には、実際に用紙に形成される画像の濃度には下地となる用紙の色や濃度の違いを含んでいることを考慮して、標準用紙とは別に、ユーザが使用する目的用紙にγ補正用パッチを形成し、これをスキャナ読み取って目的用紙に応じた目標階調特性を生成し、これを用いてγ補正用の濃度データを作成する技術が記載されている。特許文献2においては、複数の目的階調特性が登録されているため、目的用紙に印刷を行う際、目的用紙に応じた目的階調特性をユーザが選択する操作を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−303701号公報
【特許文献2】特許第4274031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、近年、複数台の画像形成装置を用紙搬送方向に接続して構成される画像形成システム(直列タンデムシステム)が提案されている。
【0009】
このような画像形成システムにおいて特許文献2に記載のような目的用紙に応じたプリンタγ補正を行う場合、ユーザは、各画像形成装置のそれぞれにおいて目的用紙に対応する目的階調特性を選択する操作必要があり、操作が煩雑で不便であった。
【0010】
本発明の課題は、複数の画像形成装置を用紙搬送方向に接続した画像形成システムにおいてプリンタγ補正を行う際の設定操作の煩雑さを解消することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
用紙に画像を形成する複数の画像形成装置が用紙搬送方向に接続された画像形成システムであって、
前記複数の画像形成装置において用紙に形成された濃度補正用チャートを測色して、測色結果である電圧値を出力するカラーセンサと、
前記濃度補正用チャートを外部の測色機により測色した測色結果である濃度値を取り込む取り込み手段と、
複数の給紙トレイと、
前記カラーセンサによる測色結果である電圧値及び前記測色機による測色結果である濃度値を取得して、当該取得した電圧値及び濃度値の組み合わせである濃度変換用データを前記測色に用いた濃度補正用チャートを形成した画像形成装置の記憶手段に記憶させる濃度変換用データ登録手段と、
前記給紙トレイのそれぞれにセットされた用紙についての設定情報であるトレイ用紙プロファイル又は当該画像形成システムで用いられる各用紙についての設定情報である用紙プロファイルに、前記濃度変換用データ登録手段により取得された少なくとも一つ以上の濃度変換用データを関連付けて用紙設定記憶手段に記憶させる用紙設定手段と、
前記各画像形成装置の記憶手段に記憶されている濃度変換用データに基づいて、前記各画像形成装置において前記電圧値を前記濃度値に変換するための濃度変換テーブル又は関数を作成させ、画像形成時に、前記各画像形成装置に対し前記用紙設定記憶手段に記憶されている前記画像形成に用いる用紙の用紙プロファイル又は当該用紙がセットされた給紙トレイのトレイ用紙プロファイルに関連付けられた濃度変換用データを用いて作成された前記濃度変換テーブル又は前記関数に基づいてプリンタγ補正を行わせる制御手段と、
を備える。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記用紙設定手段は、前記トレイ用紙プロファイル又は前記用紙プロファイルに対し、前記各画像形成装置毎の濃度変換用データを関連付けて前記用紙設定記憶手段に記憶させる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記各画像形成装置の記憶手段は、更に、予め定められた濃度変換用データ及びIDCセンサからの電圧値に基づいて生成された濃度変換用データを記憶し、
前記用紙設定手段は、前記トレイ用紙プロファイル又は前記用紙プロファイルに対し、前記画像形成装置毎に、前記濃度変換用データ登録手段により取得された何れかの濃度変換用データ、予め定められた濃度変換用データ、IDCセンサに基づく濃度変換用データの何れかを関連付けて前記用紙設定記憶手段に記憶させる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記濃度変換用データ登録手段は、前記複数の画像形成装置のそれぞれに同一種類の用紙を用いて前記濃度補正用チャートを形成させ、前記複数の全ての画像形成装置についての濃度変換用データを取得した後、当該取得した濃度変換用データのそれぞれに同一種類の用紙を用いて取得された一まとまりの濃度変換用データであることを示す識別情報を付与して前記各画像形成装置の記憶手段に記憶させ、
前記用紙設定手段は、前記トレイ用紙プロファイル又は前記用紙プロファイルに、前記一まとまりの濃度変換用データの識別情報を関連付けて前記用紙設定記憶手段にさせる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、複数の画像形成装置を用紙搬送方向に接続した画像形成システムにおいてプリンタγ補正を行う際の設定操作の煩雑さを解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】画像処理支援システムの概略構成図である。
【図2】画像形成装置の概略構成図である。
【図3】カラーセンサの概略構成図である。
【図4】画像形成システムの機能ブロック図である。
【図5】γ補正用チャートのサイズ仕様である。
【図6】γ補正用チャートの一例である。
【図7】(a)は、不揮発メモリ102cのデータ格納構造を示す図であり、(b)は、不揮発メモリ202cのデータ格納構造を示す図である。
【図8】(a)は、図7(a)の用紙カテゴリ管理領域の構造を示す図であり、(b)は、図7(a)、(b)の用紙カテゴリ格納領域の構造を示す図である。
【図9】トレイ用紙プロファイルの構造を示す図である。
【図10】用紙プロファイルの構造を示す図である。
【図11】用紙カテゴリ、トレイ用紙プロファイル、用紙プロファイルの相互関係を示す図である。
【図12】濃度変換用データの登録処理を示すフロー図である。
【図13】起動時画面である。
【図14】調整メニューの設定画面である。
【図15】出力紙濃度調整の設定画面である。
【図16】用紙カテゴリのリスト選択画面である。
【図17】用紙カテゴリの名称入力画面である。
【図18】プリントスタンバイ画面である。
【図19】プリント中画面である。
【図20】用紙カテゴリのリスト選択画面である。
【図21】接続要求画面である。
【図22】測色結果のファイル選択画面である。
【図23】用紙カテゴリのリスト選択画面である。
【図24】測色結果のファイルの登録が出来なかった場合の画面である。
【図25】リンク解除処理を示すフロー図である。
【図26】トレイ用紙プロファイルのリンク設定処理を示すフロー図である。
【図27】起動時画面である。
【図28】用紙設定画面である。
【図29】個別設定変更画面である。
【図30】用紙カテゴリ選択画面である。
【図31】個別設定変更画面である。
【図32】用紙プロファイルの登録処理を示すフロー図である。
【図33】設定メニュー画面である。
【図34】給紙トレイ設定画面である。
【図35】用紙プロファイル登録画面である。
【図36】用紙条件登録画面である。
【図37】用紙カテゴリ選択画面である。
【図38】用紙条件登録画面である。
【図39】変形例におけるトレイ用紙プロファイルの構造を示す図である。
【図40】変形例における個別設定画面及び用紙条件登録画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本実施形態における画像形成システムについて、図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施形態に係る画像形成システムは本願発明の一例であり、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0018】
[画像処理支援システム100Aの構成]
まず、構成について説明する。
図1に、画像処理支援システム100Aの概略構成を示す。
図1に示すように、画像処理支援システム100Aは、第1の画像形成装置1(マスタ側)、第2の画像形成装置2(スレーブ側)、リレーユニット(以下、RU)3、及び後処理装置4を備える画像形成システム100と、XYZ三刺激値測色機5と、外部PC6と、USBメモリ7と、を備えて構成される。画像処理支援システム100Aは、画像形成システム100を構成する各画像形成装置(ここでは、第1の画像形成装置1及び第2の画像形成装置2)の出力紙濃度調整を行なうためのシステムである。出力紙濃度調整とは、各画像形成装置において、使用される用紙に応じた最適なプリンタγ補正をかけることができるように、各画像形成装置において各種用紙に対する濃度変換用のデータを作成することをいう。
【0019】
図2に、画像形成システム100の概略構成を示す。
図2に示すように、画像形成システム100は、第1の画像形成装置1、第2の画像形成装置2、RU3、後処理装置4が順に接続されて構成される。図2中の点線矢印は、用紙の搬送経路を示している。なお、本実施の形態においては2台の画像形成装置が接続された場合を例にとり説明するが、画像形成装置の台数は2台以上であれば特に限定されない。
【0020】
第1の画像形成装置1は、電子写真方式のデジタル印刷機であって、制御部10、給紙部11、画像形成部12、操作表示部14等を備えて構成される。画像形成部12は、YMCK各色の感光体ドラム12a〜12d、中間転写ベルト12e、転写ローラ12f、定着装置12g等を備えて構成される。なお、この他にも自動原稿搬送部やスキャナ部等を備えて構成されるが、ここでの説明は省略する。また、IDCセンサ12hが中間転写ベルト12eの回転方向下流側に設置されている。
【0021】
制御部10は、画像制御CPU101、RAM102a、ROM102b、不揮発メモリ102c(図4参照)等を備えて構成される。制御部10の画像制御CPU101は、ROM102b又は不揮発メモリ102cに記憶されている各種プログラムをRAM102aに展開し、展開された各種プログラムとの協働により、第1の画像形成装置1の各部の動作を集中制御する。
【0022】
給紙部11は、複数の給紙トレイを備えて構成され、用紙種類ごとに用紙を格納し、格納されている用紙を所定の搬送路により搬送して用紙を給紙する。
【0023】
画像形成部12のYMCK各色の感光体ドラム12a〜12dは、感光体ドラム上にYMCK各色のトナー像をそれぞれ形成して担持し、これを中間転写ベルト12e上に転写する(一次転写)。
中間転写ベルト12eは、転写されて形成されたトナー像を担持しながら回転する。
転写ローラ12fは、中間転写ベルト12e上に担持されているYMCK各色のトナー像を用紙に転写する(二次転写)。
定着装置12gは、用紙に転写されて形成されたYMCK各色のトナー像を加熱又は加圧し、トナー像を用紙に定着させる。トナー像が定着された用紙は、その後、第2の画像形成装置2に搬送される。
【0024】
操作表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)及びタッチパネル等を備えて構成され、各種設定画面を表示する。また、操作表示部14は、ユーザにより各種ボタンが押下された場合には押下信号を生成し、生成された押下信号を画像制御CPU101に出力する。
【0025】
第2の画像形成装置2は、電子写真方式のデジタル印刷機であって、制御部20、給紙部21、画像形成部22等を備えて構成される。これらの各部の構成は、第1の画像形成装置1の同名の各部と同様の構成であるので説明を援用する。
【0026】
RU3は、カラーセンサ32を備えて構成される。第1の画像形成装置1及び第2の画像形成装置2が用紙にγ補正用チャート(濃度補正用チャート)を画像形成すると、RU3はカラーセンサ32によりγ補正用チャートを読み取り、読み取られた電圧値の情報を画像制御CPU101に出力する。また、RU3は、カラーセンサ32の他にも、画像形成部22から搬送されてくる用紙の搬送スピードと後処理装置4との同期をとる機能を備える。
【0027】
図3に、カラーセンサ32の概略構成及び条件を示す。
カラーセンサ32は、LED光源321、受光素子322、レンズ323、レンズホルダ324等を備えて構成される反射型センサである。
カラーセンサ32は、用紙に定着して形成されたチャート(本実施形態ではγ補正用チャート(図6参照))を測色して、測色により算出された電圧値を画像制御CPU101に出力する。
【0028】
後処理装置4は、パンチ処理、折り処理、糊塗布処理、断裁処理等の各種の後処理を行い得る機能、いわゆるフィニッシャー機能を備える装置である。
【0029】
図1に戻り、XYZ三刺激値測色機5は、分光光度計等を備えて構成され、外部PC6とはUSB接続されている。XYZ三刺激値測色機5は、用紙に形成されたγ補正用チャートを読み取り、読み取られたγ補正用チャートをXYZ三刺激値に変換する。また、XYZ三刺激値測色機5は、変換されたXYZ三刺激値の情報を外部PC6に出力する。なお、本実施形態では、XYZ表色系を採用し、XYZ三刺激値測色機5によりXYZ三刺激値を取得するようにしているが必ずしもこれに限られない。他の表色系を採用し、色空間座標値測色機により他の色空間座標値を濃度値として取得するようにしてもよい。
【0030】
外部PC6は、出力されたXYZ三刺激値の情報を入力し、入力されたXYZ三刺激値の情報をUSBメモリ7に記憶する。
【0031】
USBメモリ7は、外部PC6から抜き取られて第1の画像形成装置1に接続され、画像制御CPU101にXYZ三刺激値の情報を出力する。なお、XYZ三刺激値測色機5、外部PC6及び第1の画像形成装置1は、LANケーブル等によりデータ通信可能に常時接続されるとしてもよい。
【0032】
制御部10の画像制御CPU101は、USBメモリ7から出力されたXYZ三刺激値の情報を入力し、カラーセンサ32により読み取られた電圧値、入力されたXYZ三刺激値の情報及び予め定められたアルゴリズムに基づいて、電圧値をXYZ三刺激値(濃度値)に変換するための電圧濃度変換テーブル(以下、濃度変換テーブル)又は関数を作成する。画像制御CPU101は、作成された濃度変換テーブルを用いてプリンタγ補正用テーブルを作成し、画像形成時にプリンタγ補正を行う。
【0033】
[画像形成システム100の機能的構成]
図4に、画像形成システム100の機能ブロック図を示す。
第1の画像形成装置1は、制御部10、画像形成部12、スキャナ部13、操作表示部14、プリントコントローラ15、調停部16、USBポート17等を備えて構成される。
【0034】
制御部10は、画像制御CPU101、記憶部102、読み取り処理部103、圧縮IC104、DRAM制御IC105、画像メモリ106、伸張IC107、書き込み処理部108等を備えて構成される。
【0035】
画像制御CPU101は、記憶部102のROM102b又は不揮発メモリ102cに記憶されている各種プログラムを読み出してRAM102aに展開し、展開された各種プログラムとの協働により各種処理を実行する。
【0036】
記憶部102は、RAM102a、ROM102b、不揮発メモリ102cにより構成される。
RAM102aは、画像制御CPU101により実行制御される各種処理において、ROM102b又は不揮発メモリ102cから読み出されたプログラム、入力、若しくは出力データ及びパラメータ等の一時的な格納領域となる。
ROM102bは、第1の画像形成装置1に対応するシステムプログラム及び該システムプログラム上で実行可能な各種プログラムを記憶する。これらのプログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形態で格納され、画像制御CPU101は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。また、ROM102bは、プログラムの実行に必要なデータを記憶する。
不揮発メモリ102cについては後述する。
【0037】
読み取り処理部103は、CCD131から出力されるアナログ画像信号を入力し、入力されたアナログ画像信号にアナログ処理、シェーディング処理、A/D変換処理等を行いデジタル画像データを生成する。読み取り処理部103は、生成された画像データを圧縮IC104に出力する。
【0038】
圧縮IC104は、読み取り処理部103から出力される画像データに圧縮処理を行った後、圧縮された画像データをDRAM制御IC105に出力する。
【0039】
DRAM制御IC105は、読み取り処理部103により読み取られた画像データを圧縮IC104により圧縮し、圧縮画像データを106aに記憶させる。
また、DRAM制御IC105は、圧縮メモリ106aから圧縮画像データを読み出して伸長IC107により伸長し、伸長された非圧縮画像データをページメモリ106bに記憶させる。更に、DRAM制御IC105は、ページメモリ106bに記憶されている非圧縮画像データを読み出して書き込み処理部108に出力する。
【0040】
画像メモリ106は、DRAMにより構成され、圧縮メモリ106a及びページメモリ106bを備える。圧縮メモリ106aは、圧縮画像データを記憶する。また、ページメモリ106bは、画像形成前に画像形成対象の非圧縮画像データを一時的に記憶する。
【0041】
伸長IC107は、入力される圧縮画像データに伸長処理を行う。
【0042】
書き込み処理部108は、DRAM制御IC105から入力された画像形成対象の画像データを画像形成部12に出力する。
【0043】
スキャナ部13は、CCD131及びCCD131を駆動制御するスキャナ制御部132を備えて構成される。スキャナ部13は、図示しない原稿台に載置された原稿面を光源により露光走査して原稿面からの反射光を受光し、受光された反射光をCCD131により光電変換してアナログ画像信号を生成する。スキャナ部13は、生成されたアナログ画像信号を読み取り処理部103に出力する。
【0044】
操作表示部14は、LCD141及び操作表示制御部142等を備えて構成される。
LCD141は、LCD141を覆うタッチパネルを備える。操作表示制御部142は、画像制御CPU101から出力される表示信号を入力し、入力される表示信号に基づいて各種設定画面等をLCD141に表示する。また、操作表示制御部142は、図示しない操作キー群又はタッチパネルの押下により生成される操作信号を入力し、入力される操作信号を画像制御CPU101に出力する。
【0045】
画像形成部12は、プリンタエンジン122及びプリンタエンジン122の画像形成動作を制御するプリンタ制御部121を備えて構成される。プリンタエンジン122は、図1に示す感光体ドラム12a〜12d、中間転写ベルト12e、転写ローラ12f、定着装置12g等を備えて構成され、用紙にトナー像を形成し、形成されたトナー像を定着させる一連の画像形成処理を行う。
【0046】
プリントコントローラ15は、コントローラ制御部151、DRAM制御IC152、画像メモリ153、LANIF154を備えて構成される。
【0047】
コントローラ制御部151は、プリントコントローラ15の各部の動作を統括的に制御する。
DRAM制御IC152は、LANIF154により受信された画像データやジョブの設定情報をコントローラ制御部151に出力するとともに、コントローラ制御部151からの指示に従って、コントローラ制御部151から入力された画像データを画像メモリ153へ一時的に格納する制御を行う。また、DRAM制御IC152は、第1の画像形成装置1のDRAM制御IC105及び第2の画像形成装置2のDRAM制御IC205とPCI(Peripheral Components Interconnect)バスで接続されており、コントローラ制御部151からの指示に従って、ジョブの設定情報をDRAM制御IC105出力したり、画像メモリ153から画像データを読み出してDRAM制御IC105及びDRAM制御IC205に出力したりする。
【0048】
画像メモリ153は、DRAMにより構成され、画像データを一時的に記憶する。
LANIF154は、NICやモデム等のLANと接続するための通信インターフェイスであり、外部PCから送信された画像データをLANを介して受信する。また、LANIF154は、受信された画像データをDRAM制御IC152に出力する。
【0049】
調停部16は、調停制御部161及びNIC(Network Interface Card)162等を備えて構成される。調停部16は、第2の画像形成装置2の調停部26との間で各種情報の送受信を行う。
【0050】
USBポート17は、USBメモリに記憶されている各種データを読み出して画像制御CPU101に出力する。
【0051】
第2の画像形成装置2は、制御部20、画像形成部22、調停部26等を備えて構成される。第2の画像形成装置2の各部の処理については、第1の画像形成装置1において説明した同名の各部の処理と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0052】
RU3は、RU制御部31及びカラーセンサ32等を備えて構成される。
RU制御部31は、CPU、RAM、ROM等から構成され、ROMに記憶されている各種プログラムを読み出してRAMに展開し、展開された各種プログラムとの協働により各種処理を実行する。また、RU制御部31は、プリンタ制御部221、画像制御CPU201、調停部26を介して画像制御CPU101とデータ通信可能に接続される。
【0053】
カラーセンサ32は、センサ上を通過する用紙に形成されたγ補正用チャートを読み取り、得られた電圧値をRU制御部31に出力する。
【0054】
次に、画像形成システム100を構成する各画像形成装置(ここでは、第1の画像形成装置1及び第2の画像形成装置2)において出力紙濃度調整を行なうために出力されるγ補正用チャート、及び出力紙濃度調整のために確保されている不揮発メモリ領域について説明する。
【0055】
[γ補正用チャート]
図5に、γ補正用チャートのサイズ仕様を示す。
γ補正用チャートのサイズ仕様の設定については、予め不揮発メモリ102c、202cに記憶されているものとする。γ補正用チャートは複数のγ補正用パッチにより構成され、γ補正用パッチは複数枚の用紙に渡って形成される。なお、γ補正用パッチのサイズはカラーセンサ32の性能等によって定まる。一般に、用紙サイズが大きいほどγ補正用チャートに用いられる用紙枚数は少なくて済み、用紙サイズが小さいほど多くの用紙が必要となる。ここでは、大サイズ、中サイズ、小サイズの合計3パターンの用紙サイズに対し、γ補正用チャートに必要な用紙枚数が対応付けられた設定となっている。例えば、副走査方向(用紙搬送方向)の長さが297.0mmの用紙(A4用紙)にγ補正用チャートを形成する場合、「中サイズ」であるから、「γ補正用パッチ数」は32個、「用紙枚数」は4枚である。
【0056】
図6に、γ補正用チャートの一例を示す。
図6に示すγ補正用チャートは、A4用紙に形成されたγ補正用チャートである。YMCK各色のγ補正用パッチがA4−1〜A4−4の合計4枚に渡って形成される。A4用紙1枚につきγ補正用パッチは8個形成され、A4用紙4枚で合計32個形成される。YMCK各色のγ補正用パッチの総数は、32個×4色=128個である。γ補正用チャートA4−1〜A4−4に形成されるγ補正用パッチの階調値は、同図に示すように、階調255を最大としてA4−1〜A4−4に満遍なく散らされる。濃度を満遍なく散らすことにより、色の再現性を確保し、チャート依存性の低減又はノイズの低減を図ることができる。
【0057】
[不揮発メモリ構造]
図7(a)に、第1の画像形成装置1における不揮発メモリ102cの構造を示す。図7(a)に示すように、不揮発メモリ102cには、出力紙濃度調整のためのデータ格納領域として、用紙カテゴリ管理領域A11、用紙カテゴリ格納領域A12、トレイ用紙プロファイル格納領域A13、用紙プロファイル格納領域A14が設けられている。この不揮発メモリ102cは、第1の画像処理装置1についての濃度変換用データを記憶する記憶手段、及び用紙設定記憶手段として機能する。
【0058】
用紙カテゴリ管理領域A1は、用紙カテゴリ管理情報を格納するための領域である。図8(a)に示すように、用紙カテゴリ管理領域A1には、用紙カテゴリ管理情報として、No.1〜No.10までの合計10個の名称(用紙カテゴリの名称)が記憶される。
【0059】
用紙カテゴリ格納領域A12は、第1の画像形成装置1に対する用紙カテゴリを格納するための領域である。
「用紙カテゴリ」とは、プリンタγ補正に用いるγ補正テーブルを作成する際に使用される濃度変換テーブル又は関数を作成するための濃度変換用データをいう。具体的には、γ補正用チャートをカラーセンサ32で測色した結果を示す電圧値及び同じγ補正用チャートをXYZ三刺激値測色機5で測色した結果を示す濃度値の組み合わせである。
図8(b)に示すように、本実施形態における用紙カテゴリ格納領域A12は、No.1〜No.10の最大で10個の用紙カテゴリを記憶することができる。用紙カテゴリのそれぞれは、「登録状態」、「更新日」、「濃度値」、「パッチ測色電圧値」により構成される。「登録状態」は、0:未登録、1:測色データ登録待ち、2:登録済み、の何れかのデータである。「更新日」は、用紙カテゴリの更新日を示すデータである。「濃度値」には、第1の画像形成装置1で画像形成されたγ補正用チャートをXYZ三刺激値測色機5で測色した結果を示すXYZ三刺激値(濃度値)である。「パッチ測色電圧値」は、第1の画像形成装置1で画像形成されたγ補正用チャートをカラーセンサ32で測色した結果を示す電圧値である。
【0060】
なお、後述する一回の濃度変換用データの登録処理において登録された用紙カテゴリの名称、第1の画像形成装置1についての用紙カテゴリ、及び第2の画像形成装置2についての用紙カテゴリは、同一の登録No.が付与されることにより互いに関連付けられており、これにより同一種類の用紙を用いて取得された一まとまりの情報として管理されている。例えば、NO.1が付与されている各画像形成装置の不揮発メモリに記憶されている用紙カテゴリは、NO.1の用紙カテゴリ管理情報の「名称」をもつ同一種類の用紙についての用紙カテゴリとして管理されている。
【0061】
トレイ用紙プロファイル格納領域A13は、トレイ用紙プロファイルを格納するための領域である。トレイ用紙プロファイルは、画像形成システム100の給紙部(給紙部11及び給紙部21)が備える各給紙トレイにセットされた用紙についての設定情報である。トレイ用紙プロファイル格納領域A13は、画像形成システム100が有する給紙トレイの数分のトレイ用紙プロファイルを記憶することができる領域を有している。図9に示すように、本実施の形態では、NO.1〜NO.9の最大で9個のトレイ用紙プロファイル設定を記憶することができるようになっている。
トレイ用紙プロファイルは、図9に示すように「用紙種類」、「用紙名称」、「坪量単位」、「坪量」、…、「プリンタγ補正モード」、「用紙カテゴリデータベースへのリンク」、の各データにより構成される。「プリンタγ補正モード」については、「デフォルト補正値」:1、「用紙カテゴリ」:2、「OFF」:0、のうち何れかが登録される。「デフォルト補正値」は、予め定められたデフォルトの濃度変換用データを用いて濃度変換テーブル又は関数を作成するモードである。「用紙カテゴリ」は、後述する濃度変換用データの登録処理で登録された用紙カテゴリを濃度変換用データとして用いて濃度変換テーブル又は関数を作成するモードである。「OFF」は、出力紙濃度調整を行なわず、IDCセンサを用いて取得された濃度変換用データを用いて濃度変換テーブル又は関数を作成するモードである。「用紙カテゴリデータベースへのリンク」については、用紙カテゴリの登録番号No.1〜No.10(図8(a)、(b)参照)のうち何れかの登録NO.番号が登録される。番号が登録されることにより、トレイ用紙プロファイルは登録された番号の用紙カテゴリとリンクする(関連付けられる)。
【0062】
用紙プロファイル格納領域A14は、用紙プロファイルを格納するための領域である。用紙プロファイルは、画像形成システム100で用いられる各用紙についての設定情報である。本実施の形態では、用紙プロファイル格納領域A14は、NO.1〜NO.500の最大で500個の用紙プロファイル設定を記憶することができる領域を有している。
用紙プロファイルは、図10に示すようにトレイ用紙プロファイルと同じデータ構成である。トレイ用紙プロファイルと同様に、「プリンタγ補正モード」については、「デフォルト補正値」:1、「用紙カテゴリ」:2、「OFF」:0、のうち何れかが登録される。「用紙カテゴリデータベースへのリンク」については、用紙カテゴリの登録番号No.1〜No.10(図8(a)、(b)参照)のうち何れかの番号が登録される。番号が登録されることにより、用紙プロファイルは登録された番号の用紙カテゴリとリンクする(関連付けられる)。
【0063】
図7(b)に、第2の画像形成装置2における不揮発メモリ202cの構造を示す。図7(b)に示すように、不揮発メモリ202cには、出力紙濃度調整のためのデータ格納領域として、用紙カテゴリ管理領域A21、用紙カテゴリ格納領域A22が設けられている。この不揮発メモリ202cは、第2の画像処理装置2についての濃度変換用データを記憶する記憶手段として機能する。なお、用紙カテゴリ管理領域A21は、用紙カテゴリ管理領域A1と同様に、用紙カテゴリ管理情報を格納するための領域であるが、通常は使用されない。
【0064】
用紙カテゴリ格納領域A22は、第2の画像形成装置2に対する用紙カテゴリを格納するための領域である。用紙カテゴリ格納領域A22に格納される用紙カテゴリのデータ構成は、図8(b)に示す用紙カテゴリ格納領域A12に格納される用紙カテゴリと同様である。ただし、「濃度値」は、第2の画像形成装置2で画像形成されたγ補正用チャートをXYZ三刺激値測色機5で測色した結果を示すXYZ三刺激値(濃度値)である。「パッチ測色電圧値」は、第2の画像形成装置2で画像形成されたγ補正用チャートをカラーセンサ32で測色した結果を示す電圧値である。
【0065】
また、不揮発メモリ102c、202cのそれぞれは、図示しないが、上述のγ補正用チャートの画像データ、サイズ仕様、デフォルトの濃度変換用データ、IDCセンサによる濃度変換用データ等を記憶している。
【0066】
図11に、用紙カテゴリ、トレイ用紙プロファイル及び用紙プロファイルの相互関係を示す。前提として、USBメモリ7がUSBポート17に挿入され、USBメモリ7に記憶されているXYZ三刺激値の情報が制御部10の画像制御CPU101に出力されたものとする。
【0067】
USBメモリ7に記憶されている、第1の画像形成装置1及び第2の画像形成装置2のそれぞれにおいて画像形成されたγ補正用チャートを測色したXYZ三刺激値が画像制御CPU101に入力されると、画像制御CPU101は、入力されたXYZ三刺激値を用紙カテゴリ格納領域A12、A22の同一登録番号(図11では、No.1)に登録する。
【0068】
トレイ用紙プロファイル及び用紙プロファイルは、用紙カテゴリにリンクすることができる。図11の例では、トレイ番号2のトレイ用紙プロファイルは、用紙カテゴリのNo.1にリンクしていることを示している。また、用紙番号3の用紙プロファイルは、用紙カテゴリのNo.3にリンクしていることを示している。例えば、ユーザによりトレイ番号2の給紙トレイが指定されてプリントが行われる場合、トレイ番号2のトレイ用紙プロファイルにリンクされているNo.1の用紙カテゴリの濃度変換用データを用いて作成された濃度変換テーブル又は関数に基づくプリンタγ補正が行われる。ユーザによりトレイが指定されずに用紙番号3に対応する用紙の種類が指定されてプリントが行われるか、又は、用紙番号3の用紙プロファイルが指定されてプリントが行われる場合、用紙番号3の用紙種類の用紙を装着している給紙トレイのトレイ用紙プロファイルが用紙番号3の用紙プロファイルの内容に更新され、用紙番号3の用紙プロファイルにリンクされているNo.3の用紙カテゴリの濃度変換用データを用いて作成された濃度変換テーブル又は関数に基づくプリンタγ補正が行われる。
【0069】
すなわち、ユーザは、実際に使用する用紙ごとに最適なプリンタγ補正をかけたい場合、使用する用紙のトレイ用紙プロファイル又は用紙プロファイルに、プリンタγ補正モードとして「用紙カテゴリ」を設定し、使用する用紙を用いて作成された用紙カテゴリをリンクさせておくことで、プリンタγ補正時に操作することなく最適なプリンタγ補正をかけることができる。
【0070】
[濃度変換用データの登録処理]
図12を参照して、濃度変換用データ(用紙カテゴリ)登録処理について説明する。濃度変換用データの登録処理は、画像制御CPU101と記憶部102に記憶されているプログラムとの協働により実行される。濃度変換用データの登録処理の実行により、濃度変換用データ登録手段が実現される。
【0071】
まず、画像制御CPU101は、操作表示部14に起動時画面を表示する(ステップS1)。
【0072】
図13に、起動時画面G11を示す。
画面右側には、用紙トレイ(給紙トレイ)がトレイ番号1〜9まで選択可能に表示される。また、画面下側には「調整」ボタンが押下可能に表示される。
【0073】
画像制御CPU101は、起動時画面G11において、用紙トレイが選択され、「調整」ボタンが押下された場合に生成される押下信号を入力したか否か判断する(ステップS2)。
【0074】
調整ボタンの押下信号を入力していない場合(ステップS2;N)、画像制御CPU101は、起動時画面G11を継続して表示する。
調整ボタンの押下信号を入力した場合(ステップS2;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に調整メニューの設定画面を表示する(ステップS3)。
【0075】
図14に、調整メニューの設定画面G12を示す。
画面右側には、「出力紙濃度調整」ボタンが押下可能に表示される。
【0076】
画像制御CPU101は、調整メニューの設定画面G12において、「出力紙濃度調整」ボタンが押下された場合に生成される押下信号を入力したか否か判断する(ステップS4)。
【0077】
出力紙濃度調整ボタンの押下信号を入力していない場合(ステップS4;N)、画像制御CPU101は、調整メニューの設定画面G12を継続して表示する。
出力紙濃度調整ボタンの押下信号を入力した場合(ステップS4;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に出力紙濃度調整の設定画面を表示する(ステップS5)。
【0078】
図15に、出力紙濃度調整の設定画面G13を示す。
画面左側には、調整メニューの設定画面G12から出力紙濃度調整の設定画面G13に移行している様子が表示される。
画面右側には、「用紙カテゴリ登録」ボタンが押下可能に表示される。
【0079】
画像制御CPU101は、出力紙濃度調整の設定画面G13において、「用紙カテゴリ登録」ボタンが押下された場合に生成される押下信号を入力したか否か判断する(ステップS6)。
【0080】
用紙カテゴリ登録ボタンの押下信号を入力していない場合(ステップS6;N)、画像制御CPU101は、出力紙濃度調整の設定画面G13を継続して表示する。
用紙カテゴリ登録ボタンの押下信号を入力した場合(ステップS6;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に用紙カテゴリのリスト選択画面を表示する(ステップS7)。
【0081】
図16に、用紙カテゴリのリスト選択画面G14を示す。
リスト選択画面G14には、用紙カテゴリの名称又は名称が無い場合はブランク領域がNo.1〜No.10まで合計10個選択可能に表示される。また、画面下側には、「印刷モード」ボタンが押下可能に表示される。
【0082】
画像制御CPU101は、用紙カテゴリのリスト選択画面G14において、No.1〜No.10までのうち、何れか一の用紙カテゴリが選択され、「印刷モード」ボタンが押下された場合に生成される押下信号を入力したか否か判断する(ステップS8)。
【0083】
印刷モードボタンの押下信号を入力していない場合(ステップS8;N)、画像制御CPU101は、用紙カテゴリのリスト選択画面G14を継続して表示する。
印刷モードボタンの押下信号を入力した場合(ステップS8;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に用紙カテゴリの名称入力画面を表示する(ステップS9)。
【0084】
図17に、用紙カテゴリの名称入力画面G15を示す。
用紙カテゴリの名称入力画面G15には、キーボードが押下可能に表示される。画面下側には、「OK」ボタンが押下可能に表示される。
【0085】
画像制御CPU101は、用紙カテゴリの名称入力画面G15において、名称が入力され、「OK」ボタンが押下された場合に生成される押下信号を入力したか否か判断する(ステップS10)。
【0086】
OKボタンの押下信号を入力していない場合(ステップS10;N)、画像制御CPU101は、用紙カテゴリのリスト選択画面G14を表示する。
OKボタンの押下信号を入力した場合(ステップS10;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14にプリントスタンバイ画面を表示する(ステップS11)。
【0087】
図18に、プリントスタンバイ画面G16を示す。
画面右下側には、トレイ1〜トレイ9までの合計9個のトレイが選択可能に表示される。ここで選択されるトレイのトレイ用紙プロファイルに、後に濃度変換用データが登録される。
【0088】
画像制御CPU101は、プリントスタンバイ画面G16において、トレイ1〜トレイ9までのうち、何れかのトレイが選択され、プリント開始ボタン(図示省略)が押下された場合に生成される押下信号を入力したか否か判断する(ステップS12)。
【0089】
プリント開始ボタンの押下信号を入力していない場合(ステップS12;N)、画像制御CPU101は、プリントスタンバイ画面G16を継続して表示する。
プリント開始ボタンの押下信号を入力した場合(ステップS12;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14にプリント中画面を表示するとともに、選択されたトレイから順次用紙を給紙し画像形成システム100に接続されている全ての画像形成装置の画像形成部によりγ補正用チャートを画像形成させてRU3により測色させる(ステップS13)。
【0090】
図19に、プリント中画面G17を示す。
プリント中画面G17には、「コピーしています」等のメッセージが表示される。
プリント中画面G17を表示後、画像制御CPU101は、具体的には以下の制御を行う。即ち、本実施の形態における画像形成システム100には第1の画像形成装置1及び第2の画像形成装置2が接続されているので、ステップS13において、画像制御CPU101は、まず、選択されたトレイから用紙を給紙させ、給紙された用紙に第1の画像形成装置1の画像形成部12によりγ補正用チャートを画像形成させる。そして、γ補正用チャートが画像形成された用紙をRU3に搬送し、カラーセンサ32に測色させる。次いで、画像制御CPU101は、選択されたトレイから用紙を給紙させ、給紙された用紙に第2の画像形成装置2の画像形成部22によりγ補正用チャートを画像形成させる。そして、γ補正用チャートが画像形成された用紙をRU3に搬送し、カラーセンサ32に測色させる。
【0091】
全ての画像形成装置におけるγ補正用チャートの作成及び測色が終了すると、画像制御CPU101は、操作表示部14に表示されているプリント中画面G17をプリントスタンバイ画面G16に遷移させ、カラーセンサ32により測色されたγ補正用チャートの測色値(電圧値)を用紙カテゴリに登録する(ステップS14)。具体的には、ステップS9の名称入力画面G17から入力された名称を登録する用紙カテゴリの名称として、用紙カテゴリ管理領域A11のステップS7で選択された用紙カテゴリのNO.の領域に書き込む。画像形成部12により作成されたγ補正用チャートの測色値を用紙カテゴリ領域A12のステップS7で選択された用紙カテゴリのNO.の「パッチ測色電圧値」領域に書き込む。画像形成部22により作成されたγ補正用チャートの測色値を用紙カテゴリ領域A22のステップS7で選択された用紙カテゴリのNO.の「パッチ測色電圧値」領域に記憶させる。
【0092】
次いで、画像制御CPU101は、プリントスタンバイ画面G16(図18参照)において、「印刷モード終了」ボタンが押下された場合に生成される押下信号を入力したか否か判断する(ステップS15)。
【0093】
印刷モード終了ボタンの押下信号を入力しない場合(ステップS15;N)、画像制御CPU101は、プリントスタンバイ画面G16を継続して表示する。
印刷モード終了ボタンの押下信号を入力した場合(ステップS15;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に用紙カテゴリのリスト選択画面を表示する(ステップS16)。
【0094】
図20に、用紙カテゴリのリスト選択画面G18を示す。
リスト選択画面G18は、リスト選択画面G14と表示内容及び構成は同一である。ここでは、カラーセンサ32により読み取られたγ補正用チャートの電圧値が用紙カテゴリに登録されたため、用紙カテゴリリストの一に名称が表示されている。また、合わせて、「測色データ読み込み待ち状態です」等のメッセージが表示される。
画面下側には、「測色データ読み込み」ボタンが表示される。この「測色データ読み込み」ボタンは、当初は網掛け状態、即ち、押下不可能な状態で表示されるが、用紙カテゴリリストから用紙カテゴリが選択され、その用紙カテゴリが測色データ登録待ち状態、即ち、γ補正用チャートの電圧値が前段の処理工程で登録され、XYZ三刺激値が登録されていない用紙カテゴリであった場合に、画像制御CPU101の制御により網掛けが解除され、押下可能な状態で表示される。このように、γ補正用チャートの電圧値が前段の処理工程で登録されXYZ三刺激値が登録されていない用紙カテゴリが選択されている場合にのみ「測色データ読み込み」を押下できるように制御することで、電圧値のない用紙カテゴリや異なる種類の用紙の用紙カテゴリが選択されてしまうことを防止することができる。
【0095】
測色データ読み込み待ち状態になると、ユーザは、XYZ三刺激値測色機5を用いて第1の画像形成装置1により作成されたγ補正用チャートと第2の画像形成装置2により作成されたγ補正用チャートのそれぞれを測色させる。XYZ三刺激値測色機5は、測色を行った後、測色結果であるXYZ三刺激値の情報を外部PC6に出力する。外部PC6は、XYZ三刺激値測色機5から入力されたXYZ三刺激値の情報をUSBメモリ7に書き込む。測色後、ユーザは、リスト選択画面G18の「測色データ読み込み」ボタンを押下する。なお、外部PC6では、XYZ三刺激値測色機5から入力されたXYZ三刺激値の情報に、読み取ったγ補正用チャートを作成した画像形成装置の識別情報を付与することが可能である。
【0096】
画像制御CPU101は、リスト選択画面G18において、「測色データ読み込み」ボタンが押下された場合に生成される押下信号を入力したか否か判断する(ステップS17)。
【0097】
測色データ読み込みボタンの押下信号を入力していない場合(ステップS17;N)、画像制御CPU101は、リスト選択画面G18を継続して表示する。
測色データ読み込みボタンの押下信号を入力した場合(ステップS17;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14にUSBメモリ7の接続要求画面を表示する(ステップPS18)。
【0098】
図21に、接続要求画面G19を示す。
接続要求画面G19には、「USBメモリを接続してOKを選択して下さい」等のメッセージが表示される。また、「OK」ボタンが押下可能に表示される。
【0099】
画像制御CPU101は、接続要求画面G19において、「OK」ボタンが押下された場合に生成される押下信号を入力すると、USBメモリ7を認識できたか否か判断する(ステップS19)。
【0100】
認識できない場合(ステップS19;N)、画像制御CPU101は、接続要求画面G19と同様の構成画面にて「USBメモリを認識できませんでした」等のメッセージを表示する。
認識できた場合(ステップS19;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に測色結果のファイル選択画面を表示する(ステップS20)。
【0101】
図22に、測色結果のファイル選択画面G20を示す。
ファイル選択画面G20には、USBメモリ7に記憶されている測色結果のファイル名(XYZ三刺激値)が選択可能に表示される。画面下側には、「OK」ボタンが押下可能に表示される。
【0102】
画像制御CPU101は、ファイル選択画面G20において、ファイルが選択され、「OK」ボタンが押下された場合に生成される押下信号を入力したか否か判断する(ステップS21)。
【0103】
OKボタンの押下信号を入力していない場合(ステップS21;N)、画像制御CPU101は、ファイル選択画面G20を継続して表示する。
OKボタンの押下信号を入力した場合(ステップS21;Y)、画像制御CPU101は、選択されたファイルを用紙カテゴリの「濃度値」に登録する(ステップS22)。具体的には、ファイル選択画面G20において選択されたファイルを、用紙カテゴリ格納領域A12又はA22の、リスト選択画面G18において選択された用紙カテゴリのNO.の「濃度値」の領域に書き込む。第1の画像形成装置1により形成されたγ補正用チャートの測色結果は用紙カテゴリ領域A12に、第2の画像形成装置2により形成されたγ補正用チャートの測色結果は用紙カテゴリ領域A12に書き込ませる(記憶させる)。何れの領域に書き込むかは、例えば、ファイルに付与されている画像形成装置の識別情報により判断する。
【0104】
登録が終了すると、画像制御CPU101は、濃度変換用データの登録処理は終了する。
【0105】
図23に、濃度変換用データ、即ち用紙カテゴリが登録された後の用紙カテゴリのリスト選択画面G21を示す。
リスト選択画面G21は、リスト選択画面G18と同一の構成及び内容である。ここでは、濃度変換用データが用紙カテゴリとして登録されたため、用紙カテゴリのリストの一に「測色データ読み込み待ち状態です」等のメッセージが削除され、用紙カテゴリの名称のみが表示される。
【0106】
図24に、濃度変換用データの登録が出来なかった場合の画面G22を示す。
画面G22は、ファイル選択画面G20において、適切なファイルが選択されずに「OK」ボタンが押下された場合に表示される画面である。画面G22には、選択されたファイルを再確認する旨のメッセージが表示される。
【0107】
[リンク解除処理]
図25を参照して、リンク解除処理について説明する。
リンク解除処理は、画像制御CPU101と記憶部102に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
なお、図11で説明したように、トレイ用紙プロファイル又は用紙プロファイルは、用紙カテゴリとリンクしている。用紙カテゴリのNo.1〜No.10のうち、何れかの用紙カテゴリが削除又は上書き登録される場合、削除又は上書き登録時にリンクされているトレイ用紙プロファイル又は用紙プロファイルのリンク設定を削除する必要がある。
【0108】
画像制御CPU101は、トレイ用紙プロファイルが削除又は上書き登録の対象となっている用紙カテゴリとリンクされているか否か判断する(ステップS31)。
【0109】
リンクされている場合(ステップS31;Y)、画像制御CPU101は、トレイ用紙プロファイルから用紙カテゴリへのリンク設定を削除し(ステップS32)、ステップS33に移行する。
リンクされていない場合(ステップS31;N)、画像制御CPU101は、ステップS33に移行する。
【0110】
画像制御CPU101は、既に登録済みのトレイ用紙プロファイルが他に存在するか否か判断する(ステップS33)。
既に登録済みのトレイ用紙プロファイルが他に存在する場合(ステップS33;Y)、画像制御CPU101は、他の登録済みのトレイ用紙プロファイルを読み込み(ステップS34)、ステップS31に移行する。
既に登録済みのトレイ用紙プロファイルが他に存在しない場合(ステップS33;N)、画像制御CPU101は、ステップS35に移行する。
【0111】
画像制御CPU101は、用紙プロファイルが削除又は上書き登録の対象となっている用紙カテゴリとリンクされているか否か判断する(ステップS35)。
【0112】
リンクされている場合(ステップS35;Y)、画像制御CPU101は、用紙プロファイルから用紙カテゴリへのリンク設定を削除し(ステップS36)、ステップS37に移行する。
リンクされていない場合(ステップS35;N)、画像制御CPU101は、ステップS37に移行する。
【0113】
画像制御CPU101は、既に登録済みの用紙プロファイルが他に存在するか否か判断する(ステップS37)。
既に登録済みの用紙プロファイルが他に存在する場合(ステップS37;Y)、画像制御CPU101は、他の登録済みの用紙プロファイルを読み込み(ステップS38)、ステップS35に移行する。
既に登録済みの用紙プロファイルが他に存在しない場合(ステップS37;N)、画像制御CPU101は、リンク解除処理を終了する。
【0114】
[トレイ用紙プロファイルのリンク設定処理]
図26を参照して、トレイ用紙プロファイルのリンク設定処理について説明する。
トレイ用紙プロファイルのリンク設定処理は、画像制御CPU101と記憶部102に記憶されているプログラムとの協働により実行される。トレイ用紙プロファイルのリンク設定処理の実行により、用紙設定手段が実現され、トレイ用紙プロファイルに用紙カテゴリを関連付けることができる。
【0115】
まず、画像制御CPU101は、操作表示部14に起動時画面を表示する(ステップS41)。
【0116】
図27に、起動時画面G31を示す。
起動時画面G31は、起動時画面G11(図13参照)と同一の構成及び内容である。起動時画面G31には、画面左下側に「用紙設定」ボタンが押下可能に表示される。
【0117】
画像制御CPU101は、起動時画面G31において、用紙設定ボタンが押下された場合に生成される押下信号を入力したか否か判断する(ステップS42)。
【0118】
用紙設定ボタンの押下信号を入力していない場合(ステップS42;N)、画像制御CPU101は、起動時画面G31を継続して表示する。
用紙設定ボタンの押下信号を入力した場合(ステップS42;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に用紙設定画面を表示する(ステップS43)。
【0119】
図28に、用紙設定画面G32を示す。
画面左側には、トレイ1〜トレイ9までの合計9個の「トレイ」ボタンが選択可能に表示される。また、画面右下側には、「設定変更」ボタンが押下可能に表示される。
【0120】
画像制御CPU101は、用紙設定画面G32において、トレイ1〜トレイ9までのうち何れかのトレイが選択され、「設定変更」ボタンが押下された場合に生成される押下信号を入力したか否か判断する(ステップS44)。
【0121】
設定変更ボタンの押下信号を入力していない場合(ステップS44;N)、画像制御CPU101は、用紙設定画面G32を継続して表示する。
設定変更ボタンの押下信号を入力した場合(ステップS44;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に個別設定変更画面を表示する(ステップS45)。
【0122】
図29に、個別設定変更画面G33を示す。
個別設定変更画面G33は、画面左側には、「出力紙濃度調整」ボタンが押下可能に表示される。また、「出力紙濃度調整」ボタンが押下状態の場合、画面左側に「デフォルト補正値」ボタン、「用紙カテゴリ」ボタン及び「OFF」ボタンが押下可能に表示される。
ここで、トレイ用紙プロファイルに用紙カテゴリをリンク設定するための当該処理においては、個別設定変更画面G33で「出力紙濃度調整」及び「用紙カテゴリ」ボタンを押下した場合の処理について説明するが、予め定められたデフォルトの補正値を使用した簡易的な濃度変換用データを使用する設定にしたり、出力紙濃度調整機能をOFFにしてIDCセンサを用いてプリンタγ補正を行う設定にしたりすることもできる。これらの設定は、不揮発メモリ102cのトレイ用紙プロファイルの「プリンタγ補正モード」として登録される。ユーザは、画像形成する際に要求する精度や用途に応じて出力紙濃度調整を設定することができる。
また、個別設定変更画面G33においては、他の項目のボタン(例えば、用紙種類、用紙サイズ、坪量・・・)を押下すれば、これらの項目について入力、変更を行うことができる。
【0123】
画像制御CPU101は、個別設定変更画面G33において、「用紙カテゴリ」ボタンが押下された場合に生成される押下信号を入力したか否か判断する(ステップS46)。
【0124】
用紙カテゴリボタンの押下信号を入力していない場合(ステップS46;N)、画像制御CPU101は、個別設定変更画面G33を継続して表示する。
用紙カテゴリボタンの押下信号を入力した場合(ステップS46;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に用紙カテゴリ選択画面を表示する(ステップS47)。
【0125】
図30に、用紙カテゴリ選択画面G34を示す。
用紙カテゴリ選択画面G34は、リスト選択画面G21(図23参照)と同一の構成及び内容である。画面中央には、用紙カテゴリが選択可能に表示される。また、画面下側には、「OK」ボタンが押下可能に表示される。
【0126】
画像制御CPU101は、用紙カテゴリ選択画面G34において、用紙カテゴリが選択され、「OK」ボタンが押下された場合に生成される押下信号を入力したか否か判断する(ステップS48)。
【0127】
OKボタンの押下信号を入力していない場合(ステップS48;N)、画像制御CPU101は、用紙カテゴリ選択画面G34を継続して表示する。
OKボタンの押下信号を入力した場合(ステップS48;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に個別設定変更画面G33を再度表示する(ステップS49)。
【0128】
図31に、再度表示された個別設定変更画面G35を示す。
再度表示された個別設定変更画面G35は、個別設定変更画面G33(図29参照)と同一の構成及び内容である。個別設定変更画面G35では、「出力紙濃度調整」ボタン及び「用紙カテゴリ」ボタンが押下状態で表示される。また、画面下側には「OK」ボタンが押下可能に表示される。
【0129】
画像制御CPU101は、個別設定変更画面G35において、「OK」ボタンが押下された場合に生成される押下信号を入力したか否か判断する(ステップS50)。
【0130】
OKボタンの押下信号を入力していない場合(ステップS50;N)、画像制御CPU101は、個別設定変更画面G35を継続して表示する。
OKボタンの押下信号を入力した場合(ステップS50;Y)、画像制御CPU101は、不揮発メモリ102cのトレイ用紙プロファイル格納領域A13において、用紙設定画面G32において選択されたトレイのトレイ用紙プロファイルの「プリンタγ補正モード」を「用紙カテゴリ」に設定するとともに、当該トレイ用紙プロファイルが用紙カテゴリ選択画面G34において選択された用紙カテゴリとリンクするように、上記選択されたトレイ用紙プロファイルの「用紙カテゴリデータベースへのリンク」に選択された用紙カテゴリの登録No.を登録し(ステップS51)、トレイ用紙プロファイルのリンク設定処理を終了する。
【0131】
[用紙プロファイルの登録処理]
図32を参照して、用紙プロファイルの登録処理について説明する。
用紙プロファイルの登録処理は、画像制御CPU101と記憶部102に記憶されているプログラムとの協働により実行される。用紙プロファイルの登録処理により、用紙設定手段が実現され、用紙プロファイルに用紙カテゴリを関連付けることができる。また、最大500個までの用紙プロファイルを予め登録しておくことができる。
【0132】
まず、画像制御CPU101は、操作表示部14に設定メニュー画面を表示する(ステップS61)。
【0133】
図33に、設定メニュー画面G41を示す。
画面右側には、「ユーザ設定」ボタンが押下可能に表示される。
【0134】
画像制御CPU101は、設定メニュー画面G41において、「ユーザ設定」ボタンが押下された場合に生成される押下信号を入力し、続けて「環境設定」ボタン、「給紙トレイ設定」ボタンの順に押下信号を入力したか否か判断する(ステップS62)。
【0135】
最後の給紙トレイ設定ボタンの押下信号を入力していない場合(ステップS62;N)、画像制御CPU101は、設定メニュー画面G41を継続して表示する。
最後の給紙トレイ設定ボタンの押下信号を入力した場合(ステップS62;Y)、画像制御CPU101は、給紙トレイ設定画面を表示する(ステップS63)。
【0136】
図34に、給紙トレイ設定画面G42を示す。
画面右側には、設定メニューから始まり、ユーザ設定及び環境設定を経て、給紙トレイ設定に遷移してきた状態が表示される。また、画面左側には、「用紙設定」ボタンが押下可能に表示される。
【0137】
画像制御CPU101は、給紙トレイ設定画面G42において、「用紙設定」ボタンが押下された場合に生成される押下信号を入力したか否か判断する(ステップS64)。
【0138】
用紙設定ボタンの押下信号を入力していない場合(ステップS64;N)、画像制御CPU101は、給紙トレイ設定画面G42を継続して表示する。
用紙設定ボタンの押下信号を入力した場合(ステップS64;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に用紙プロファイル登録画面を表示する(ステップS65)。
【0139】
図35に、用紙プロファイル登録画面G43を示す。
画面中央には、No.1〜No.500まで合計500個の用紙プロファイルが選択可能に表示される。また、画面下側には、「追加/編集」ボタンが押下可能に表示される。
【0140】
画像制御CPU101は、用紙プロファイル登録画面G43において、用紙プロファイルが選択され、「追加/編集」ボタンが押下された場合に生成される押下信号を入力したか否か判断する(ステップS66)。
【0141】
追加/編集ボタンの押下信号を入力していない場合(ステップS66;N)、画像制御CPU101は、用紙プロファイル登録画面G43を継続して表示する。
追加/編集ボタンの押下信号を入力した場合(ステップS66;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に用紙条件登録画面を表示する(ステップS67)。
【0142】
図36に、用紙条件登録画面G44を示す。
用紙条件登録画面G44の画面左側には、「出力紙濃度調整」ボタンが押下可能に表示される。また、「出力紙濃度調整」ボタンが押下状態の場合、画面左側に「デフォルト補正値」ボタン、「用紙カテゴリ」ボタン及び「OFF」ボタンが押下可能に表示される。
ここで、上述のトレイ用紙プロファイルへの設定時と同様に、用紙条件登録画面44からは、「出力紙濃度調整」及び「用紙カテゴリ」ボタンを押下した場合の処理について説明するが、予め定められたデフォルトの濃度変換用データを使用する設定にしたり、出力紙濃度調整機能をOFFにしてIDCセンサを用いてプリンタγ補正を行う設定にしたりすることもできる。これらの設定は、不揮発メモリ102cの用紙プロファイルの「プリンタγ補正モード」として登録される。ユーザは、画像形成する際に要求する精度や用途に応じて出力紙濃度調整を設定することができる。
また、個別設定変更画面G33においては、他の項目のボタン(例えば、用紙種類、用紙サイズ、坪量・・・)を押下すれば、これらの項目について入力、変更を行うことができる。
【0143】
画像制御CPU101は、用紙条件登録画面G44において、「出力紙濃度調整」及び「用紙カテゴリ」が選択され、「OK」ボタンが押下された場合に生成される押下信号を入力したか否か判断する(ステップS68)。
【0144】
OKボタンの押下信号を入力していない場合(ステップS68;N)、画像制御CPU101は、用紙条件登録画面G44を継続して表示する。
OKボタンの押下信号を入力した場合(ステップS68;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に用紙カテゴリ選択画面を再度表示する(ステップS69)。
【0145】
図37に、用紙カテゴリ選択画面G45を示す。
用紙カテゴリ選択画面G45は、用紙カテゴリ選択画面G34(図30参照)と同一の構成及び内容である。画面中央には、用紙カテゴリが選択可能に表示される。ここで表示されている用紙カテゴリは、ユーザが予め登録しておいた用紙カテゴリである。また、画面下側には、「OK」ボタンが押下可能に表示される。
【0146】
画像制御CPU101は、用紙カテゴリ選択画面G45において、用紙カテゴリが選択され、「OK」ボタンが押下された場合に生成される押下信号を入力したか否か判断する(ステップS70)。
【0147】
OKボタンの押下信号を入力していない場合(ステップS70;N)、画像制御CPU101は、用紙カテゴリ選択画面G45を継続して表示する。
OKボタンの押下信号を入力した場合(ステップS70;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に用紙条件登録画面G44を再度表示する(ステップS71)。
【0148】
図38に、再度表示された用紙条件登録画面G46を示す。
再度表示された用紙条件登録画面G46は、用紙条件登録画面G44(図36参照)と同一の構成及び内容である。用紙条件登録画面G46では、「出力紙濃度調整」ボタン及び「用紙カテゴリ」ボタンが押下状態で表示される。また、画面下側には「OK」ボタンが押下可能に表示される。
【0149】
画像制御CPU101は、用紙条件登録画面G46において、「OK」ボタンが押下された場合に生成される押下信号を入力したか否か判断する(ステップS72)。
【0150】
OKボタンの押下信号を入力していない場合(ステップS72;N)、画像制御CPU101は、用紙条件登録画面G46を継続して表示する。
OKボタンの押下信号を入力した場合(ステップS72;Y)、画像制御CPU101は、不揮発メモリ102cの用紙プロファイル格納領域A14において、用紙プロファイル登録画面G43において選択された用紙プロファイルのプリンタγ補正モードを「用紙カテゴリ」に設定するとともに、当該用紙プロファイルが用紙カテゴリ選択画面G45において選択された用紙カテゴリとリンクするように、「用紙カテゴリへデータベースのリンク」に用紙カテゴリ選択画面G45から選択された用紙カテゴリの登録NO.を登録し(ステップS73)、用紙プロファイルの登録処理を終了する。
【0151】
[変形例]
上述の説明では、画像形成システム100に接続されている全ての画像形成装置について出力紙濃度調整の設定を同じにする場合を例にとり説明したが、以下の変形例に示すように、それぞれの画像形成装置について個別に出力紙濃度調整の設定を行うことができるようにしてもよい。
【0152】
それぞれの画像形成装置について個別に出力紙濃度調整の設定を行う構成とする場合、トレイ用紙プロファイル格納領域A13に格納されるトレイ用紙プロファイルは、図39に示すような構造となる。即ち、プリンタγ補正モードと用紙カテゴリデータベースへのリンクに、各画像形成装置のプリンタγ補正モードと用紙カテゴリへのリンク情報が格納される。用紙プロファイル格納領域A14に格納される用紙プロファイルについても同様の構造となる。それ以外の構成は、上述したとおりである。
【0153】
また、画像制御CPU101の制御としては、以下の点が異なる。
変形例において、上述のトレイ用紙プロファイルのリンク設定処理のステップS45において表示される個別設定変更画面G33、用紙プロファイルの登録処理のステップS67において表示される用紙条件登録画面G44において「出力紙濃度調整」ボタンが選択された際、画像制御CPU101は、図40に示すように、画像形成システム100に接続されている各画像形成装置(ここでは、マスタ側、スレーブ側)に対しての「デフォルト補正値」ボタン、「用紙カテゴリ」ボタン、「OFF」ボタンを表示する。これにより、ユーザは、各画像形成装置に対して個別に出力紙濃度調整の設定ができる。何れかの画像形成装置に対して「用紙カテゴリ」ボタンが押下されると、画像制御CPU101は、用紙カテゴリ選択画面を操作表示部14に表示する。ユーザは、「用紙カテゴリ」ボタンを押下した画像形成装置に対して個別に用紙カテゴリを選択することができる。全ての画像形成装置に対しての出力紙濃度調整の設定、及び「用紙カテゴリ」ボタンを押下した画像形成装置に対しての用紙カテゴリの選択が終了し、個別設定変更画面G35、又は用紙条件登録画面G45からOKボタンが押下されると、画像制御CPU101は、トレイ用紙プロファイル又は用紙プロファイルに各画像形成装置毎の出力紙濃度調整を設定する。即ち、画像制御CPU101は、不揮発メモリ102cに記憶されている、選択されたトレイ用紙プロファイル又は用紙プロファイルの「プリンタγ補正モード」に、各画像形成装置毎の出力紙濃度調整を登録し、出力紙濃度調整の設定として「用紙カテゴリ」が選択された画像形成装置に対しては、「用紙カテゴリデータベースへのリンク」に選択された用紙カテゴリの登録No.を登録する。この変形例によれば、ユーザは、各画像形成装置の使用用途に応じて、最適なプリンタγ補正を行うことが可能となる。
【0154】
画像制御CPU101は、画像形成システム100の起動時や濃度変換用データの登録処理の終了時等の予め定められたタイミングでγ補正テーブル作成処理を実行し、各画像形成装置の画像制御CPU、ここでは第1の画像形成装置の画像制御CPU101及び第2の画像形成装置2のCPU201に、それぞれの不揮発メモリの用紙カテゴリ格納領域に格納されている各用紙カテゴリの電圧値及び濃度値に基づいて予め定められたアルゴリズムにより各用紙カテゴリに対応する濃度変換テーブル又は関数(電圧値をXYZ三刺激値等の濃度値に変換するためのテーブル又は関数)を作成させる。そして、作成した濃度変換テーブル又は関数を用いてプリンタγ補正テーブルを作成させる。作成された濃度変換テーブル又は関数、プリンタγ補正テーブルは、用紙カテゴリの登録NO.に対応付けてRAM等に記憶される。
【0155】
また、画像制御CPU101は、画像形成ジョブの実行開始時に、ジョブにおいて指定された(ユーザにより指定された)トレイに対応するトレイ用紙プロファイルの用紙カテゴリの情報を取得し、取得した用紙カテゴリのNO.を各画像形成装置の画像制御CPUに通知する。ユーザによりトレイが指定されずに用紙の種類が指定されたか、又は、或る用紙プロファイルが指定された場合、画像制御CPU101は、指定された用紙種類又は用紙プロファイルに対応する用紙を装着している給紙トレイのトレイ用紙プロファイルをその用紙の用紙プロファイルの内容に更新し、更新したトレイ用紙プロファイルにリンクされている用紙カテゴリのNO.を各画像形成装置の画像制御CPUに通知する。
各画像形成装置の画像制御CPUは、RAM等に記憶されている、通知された用紙カテゴリに対応するプリンタγ補正テーブルに基づいてプリンタγ補正を行う。
【0156】
以上のように、本実施形態によれば、ユーザが実際に使用する用紙の種類ごとに色空間座標値変換情報(XYZ三刺激値変換テーブル)を不揮発メモリ102bに予め記憶しておくことができる。なお、色空間座標値変換情報(XYZ三刺激値変換テーブル)は、カラーセンサ32により入力された電圧値の情報及び色空間座標値測色機(XYZ三刺激値測色機5)により測色された色空間座標値(XYZ三刺激値)の情報に基づいて生成される。よって、ユーザは簡易な操作で実際に使用する用紙に対して最適なプリンタγ補正をかけることができる。
【0157】
以上説明したように、画像形成システム100によれば、マスタ側である第1の画像形成装置1の画像制御CPUは、濃度変換用データの登録処理を実行することによって、第1の画像形成装置1及び第2の画像形成装置2のそれぞれにおいて画像形成された濃度補正用チャートのカラーセンサ32による測色結果である電圧値及びXYZ三刺激値測色機5による測色結果である濃度値を取得して、当該取得した電圧値及び濃度値の組み合わせである濃度変換用データを前記測色に用いた濃度補正用チャートを形成した画像形成装置の不揮発メモリに記憶させる。
また、画像制御CPU101は、トレイ用紙プロファイルのリンク設定処理において、トレイ用紙プロファイルに少なくとも一つ以上の濃度変換用データを関連付けて(リンクさせて)不揮発メモリ102cに記憶させる。或いは、画像制御CPU101は、用紙プロファイルの登録処理において、用紙プロファイルに少なくとも一つ以上の濃度変換用データを関連付けて不揮発メモリ102cに記憶させる。
そして、画像制御CPU101は、電源投入時又は濃度変換用データの登録処理後等の所定のタイミングで、第1の画像形成装置1及び第2の画像形成装置2に対しそれぞれの不揮発メモリに記憶されている濃度変換用データに基づいて電圧値を濃度値に変換するための濃度変換テーブル又は関数を作成させ、画像形成時に、第1の画像形成装置1及び第2の画像形成装置2に対し画像形成に用いる用紙の用紙プロファイル又は当該用紙がセットされた給紙トレイのトレイ用紙プロファイルに関連付けられた濃度変換用データを用いて作成された濃度変換テーブル又は関数に基づいてプリンタγ補正を行わせる。
【0158】
従って、各画像形成装置のそれぞれにおいて、画像形成に用いるトレイ又は用紙に関連付けられている濃度変換用データに基づいて自動的に濃度変換テーブル又は関数を作成し、これに基づきプリンタγ補正を行うので、出力紙に応じたプリンタγ補正を行う場合において、従来のように画像形成時に各画像形成装置において出力階調特性を選択するという操作が不要となり、プリンタγ補正を行う際の設定操作の煩雑さを解消することができる。
【0159】
また、トレイ用紙プロファイル又は前記用紙プロファイルに対し、各画像形成装置毎の濃度変換用データを関連付けて不揮発メモリ102cに記憶する構成とすることで、各画像形成装置の使用用途に応じて最適なγ補正を行うことが可能となる。例えば、トレイ用紙プロファイル又は用紙プロファイルに対し、画像再現の精度を要求する画像形成装置には濃度変換用データの登録処理によって登録された何れかの濃度変換用データを用い、それほど精度を要求しない用途の画像形成装置には調整が容易なIDCセンサを用いることが可能となる。
【0160】
また、濃度変換用データの登録処理において、複数の画像形成装置のそれぞれに同一種類の用紙を用いてγ補正用チャートを形成させ、複数の全ての画像形成装置についての濃度変換用データを取得した後、当該取得した濃度変換用データのそれぞれに同一種類の用紙を用いて取得された一まとまりの濃度変換用データであることを示す登録No.を付与して各画像形成装置の不揮発メモリに記憶させておき、トレイ用紙プロファイル又は用紙プロファイルへの濃度変換用データの関連付けを行う際には、濃度変換用データの登録No.を一括して関連付けるようにすれば、同一種類の用紙を用いて取得した濃度変換用データを一括して各画像形成装置に自動的に関連付けることが可能となる。
【0161】
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る画像形成システムの好適な一例を示すものであり、これに限定されるものではない。
【0162】
例えば、本発明の画像形成システムは、第1の画像形成装置1、第2の画像形成装置2、RU3、後処理装置4等が、それぞれ独立して構成されて接続されているものに限らず、一体に構成されているものであっても構わない。
【0163】
また、上記実施の形態においては、XYZ三刺激値測色機5の測色結果を取り込む取り込み手段としてのUSBポートを第1の画像形成装置が備える構成としたが、何れの画像形成装置にあっても構わない。
【0164】
また、上記実施の形態においては、トレイ用紙プロファイルと用紙プロファイルの双方に濃度変換用データの関連付けを行ったが、何れか一方のみに関連付ける構成としても構わない。
【0165】
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として、ROM、不揮発性メモリ、ハードディスク等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
【0166】
その他、各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0167】
100 画像形成システム
1 第1の画像形成装置
2 第2の画像形成装置
10 制御部
101 画像制御CPU
102 記憶部
103 読み取り処理部
104 圧縮IC
105 DRAM制御IC
106 画像メモリ
106a 圧縮メモリ
106b ページメモリ
107 伸長IC
108 書き込み処理部
11 給紙部
12 画像形成部
13 スキャナ部
14 操作表示部
15 プリントコントローラ
151 コントローラ制御部
152 DRAM制御IC
153 画像メモリ
154 LANIF
16 調停部
17 USBポート
20 制御部
201 画像制御CPU
202 記憶部
203 読み取り処理部
204 圧縮IC
205 DRAM制御IC
206 画像メモリ
206a 圧縮メモリ
206b ページメモリ
207 伸長IC
208 書き込み処理部
22 画像形成部
26 調停部
3 RU
31 RU制御部
32 カラーセンサ
4 後処理装置
5 XYZ三刺激値測色機
6 外部PC
7 USBメモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙に画像を形成する複数の画像形成装置が用紙搬送方向に接続された画像形成システムであって、
前記複数の画像形成装置において用紙に形成された濃度補正用チャートを測色して、測色結果である電圧値を出力するカラーセンサと、
前記濃度補正用チャートを外部の測色機により測色した測色結果である濃度値を取り込む取り込み手段と、
複数の給紙トレイと、
前記カラーセンサによる測色結果である電圧値及び前記測色機による測色結果である濃度値を取得して、当該取得した電圧値及び濃度値の組み合わせである濃度変換用データを前記測色に用いた濃度補正用チャートを形成した画像形成装置の記憶手段に記憶させる濃度変換用データ登録手段と、
前記給紙トレイのそれぞれにセットされた用紙についての設定情報であるトレイ用紙プロファイル又は当該画像形成システムで用いられる各用紙についての設定情報である用紙プロファイルに、前記濃度変換用データ登録手段により取得された少なくとも一つ以上の濃度変換用データを関連付けて用紙設定記憶手段に記憶させる用紙設定手段と、
前記各画像形成装置の記憶手段に記憶されている濃度変換用データに基づいて、前記各画像形成装置において前記電圧値を前記濃度値に変換するための濃度変換テーブル又は関数を作成させ、画像形成時に、前記各画像形成装置に対し前記用紙設定記憶手段に記憶されている前記画像形成に用いる用紙の用紙プロファイル又は当該用紙がセットされた給紙トレイのトレイ用紙プロファイルに関連付けられた濃度変換用データを用いて作成された前記濃度変換テーブル又は前記関数に基づいてプリンタγ補正を行わせる制御手段と、
を備える画像形成システム。
【請求項2】
前記用紙設定手段は、前記トレイ用紙プロファイル又は前記用紙プロファイルに対し、前記各画像形成装置毎の濃度変換用データを関連付けて前記用紙設定記憶手段に記憶させる請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記各画像形成装置の記憶手段は、更に、予め定められた濃度変換用データ及びIDCセンサからの電圧値に基づいて生成された濃度変換用データを記憶し、
前記用紙設定手段は、前記トレイ用紙プロファイル又は前記用紙プロファイルに対し、前記画像形成装置毎に、前記濃度変換用データ登録手段により取得された何れかの濃度変換用データ、予め定められた濃度変換用データ、IDCセンサに基づく濃度変換用データの何れかを関連付けて前記用紙設定記憶手段に記憶させる請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記濃度変換用データ登録手段は、前記複数の画像形成装置のそれぞれに同一種類の用紙を用いて前記濃度補正用チャートを形成させ、前記複数の全ての画像形成装置についての濃度変換用データを取得した後、当該取得した濃度変換用データのそれぞれに同一種類の用紙を用いて取得された一まとまりの濃度変換用データであることを示す識別情報を付与して前記各画像形成装置の記憶手段に記憶させ、
前記用紙設定手段は、前記トレイ用紙プロファイル又は前記用紙プロファイルに、前記一まとまりの濃度変換用データの識別情報を関連付けて前記用紙設定記憶手段にさせる請求項1に記載の画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【公開番号】特開2012−103522(P2012−103522A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−252406(P2010−252406)
【出願日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】