画像形成装置
【課題】 画像形成装置本体に対して着脱自在に構成された交換ユニットを備えた画像形成装置において、電気ノイズによる影響を受けずに、しかも、記憶手段に対する情報の読み出しや書き込みを素早く行うことが可能な画像形成装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 画像形成装置本体に対して交換可能に装着される交換ユニットを備えた画像形成装置において、前記交換ユニットには、当該交換ユニットに関する情報を記憶したメモリ部材を着脱可能に装着し、前記交換ユニットを前記画像形成装置本体の所定箇所に装着すると共に、前記交換ユニットから取り外したメモリ部材を画像形成装置本体の所定箇所にコネクタ部材を介して装着し、前記メモリ部材に記憶された前記交換ユニットに関する情報に基づいて、画像形成装置を制御するように構成して課題を解決した。
【解決手段】 画像形成装置本体に対して交換可能に装着される交換ユニットを備えた画像形成装置において、前記交換ユニットには、当該交換ユニットに関する情報を記憶したメモリ部材を着脱可能に装着し、前記交換ユニットを前記画像形成装置本体の所定箇所に装着すると共に、前記交換ユニットから取り外したメモリ部材を画像形成装置本体の所定箇所にコネクタ部材を介して装着し、前記メモリ部材に記憶された前記交換ユニットに関する情報に基づいて、画像形成装置を制御するように構成して課題を解決した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子写真方式を用いた複写機やプリンター、あるいはファクシミリ、更にはこれらの機能を兼ね備えた複合機等の画像形成装置に関し、より詳しくは画像形成装置本体に対して交換可能なユニットを有する画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】特開昭62−75668号公報
【特許文献2】特開2004−138711号公報
【特許文献3】特開2004−333890号公報
【特許文献4】特開平11−338329号公報
【0003】
従来、この種の電子写真方式を用いた複写機やプリンター、あるいはファクシミリ、更にはこれらの機能を兼ね備えた複合機等の画像形成装置においては、メンテナンス性の向上等を目的として、感光体ドラムや当該感光体ドラムの周辺に配設される帯電器等の部材、あるいは現像器などの部材を一体的にユニット化することにより、感光体ユニットや画像形成ユニットを構成し、これらの感光体ユニットや画像形成ユニットを画像形成装置本体に対して着脱自在に構成したものがある。
【0004】
上記感光体ユニットでは、感光層の磨耗による膜厚の減少や、帯電器の経時劣化などがあるため、使用量に応じて画像形成条件を変更することが好ましい。また、ユニット内に使い切りのトナーを有する画像形成ユニットやトナーカートリッジなどの交換ユニットでは、トナー残量を予測あるいは検知することが好ましい。そのため、上記画像形成ユニットやトナーカートリッジなどの交換ユニットでは、必要に応じて、トナーの残量が空に近付くと、画像形成条件を変更するように構成したものがある。この場合には、トナーの残量情報をユーザーに表示して、どの程度のプリントが可能かを知らせることも可能である。
【0005】
ただし、上記交換ユニットにおいては、トナーが完全に空になる前に、使用途中で他のユニットに交換されてしまう場合がある。この場合、途中まで使用されて、他のユニットに交換されて、再度元のユニットに交換されても、そのユニットの使用状態を知るためには、交換ユニットが新品か否かだけではなく、交換ユニットを個々に識別する必要があり、個々のユニットにユニットID、使用状態、ユニット特性等を記録しておく必要がある。
【0006】
また、上記交換ユニットが一種類のみではなく、複数種類がある場合、例えば、感光体ユニットの感光層を標準品よりも厚くして長寿命化したものや、標準品よりトナー充填量を減らして低コスト化したユニットでは、当該ユニットの種類に応じて、つまり標準品の制御を補正したり、あるいは異なった制御を行う必要が生じる場合がある。
【0007】
この場合には、交換ユニットの種類を判別することができれば、制御を切り替えることは可能であるが、この場合にも、交換ユニットが使用途中で他のユニットに交換されてしまう場合がある。
【0008】
そこで、上記交換ユニットを互いに識別するために、特開昭62−75668号公報に開示された技術では、交換ユニットにICチップを設けるように構成されている。その際、上記ICチップのメモリと画像形成装置本体との電気的接続は、交換ユニットを画像形成装置本体に装着する際に、交換ユニットのコネクタと本体側のコネクタが嵌合することで達せされる。
【0009】
更に説明すると、上記特開昭62−75668号公報に係る画像形成装置は、電子写真プロセスによる画像形成のためのユニットを少なくとも1つ装置本体と分離可能にした画像形成装置において、前記ユニットの少なくとも1つに画像形成のためのユニット特有のデータを記憶し、該ユニットを前記装置本体に装着したときに該データを該装置本体の画像形成制御に供する記録手段を備えるように構成したものである。
【0010】
しかしながら、上記特開昭62−75668号公報に係る画像形成装置の場合、ユーザーは、ユニットを交換する際に、交換ユニットと本体側とを電気的に接続するコネクタの存在を意識しておらず、ユニットの交換自体に意識が向いている。このため、上記コネクタは、操作性を向上させる等の観点から、斜め方向から嵌合するため、コネクタの動きに余裕(遊び)をもたせたり、大きな力がかかるため強度を持たせる必要があり、コネクタ自体が大きくて高価なものになってしまうという問題点を有していた。
【0011】
また、4サイクル方式を採用したカラー機では、画像形成装置本体に対して回転する支持部材(以降、「ロータリー機構」と呼ぶ。)に、通常、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の各色の交換ユニットを装着するように構成した装置がある。
【0012】
この場合には、各交換ユニットに装着されるICチップのメモリと本体の電気的接続は、コネクタを介した有線の接続を採用すると、ロータリー機構の回転によって配線が捩れてしまうため、不可能である。
【0013】
そこで、特開2004−138711号公報に開示された技術では、画像形成装置本体の所定箇所に電気的接点を設け、ロータリー機構側の電気的接点が、本体側の電気的接点に接触したときに、ICチップのメモリ情報の読み出し、あるいは書き込みを実行するように構成されている。
【0014】
更に説明すると、上記特開2004−138711号公報に係る画像形成装置は、複数の現像器を順次切り替えてカラー画像を形成する画像形成装置において、前記現像器内部に不揮発性メモリを設けるとともに、前記画像形成装置内に前記不揮発性メモリに対しての制御手段を有し、前記現像器と前記画像形成装置の電気接点を当接・離間させる機構を有するように構成したものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記特開2004−138711号公報に係る画像形成装置の場合には、繰り返しによる接点の汚れや接点部材のへたり、振動による導通不良、接触時に発生する電気ノイズによる周囲の機器への影響が発生するという問題点を有している。
【0016】
また、上記特開2004−138711号公報に係る画像形成装置の場合には、ローター機構の電気的接点と本体の電気的接点が接続している位置でしか、メモリの読出しや書込みを行うことができないという問題点をも有している。
【0017】
かかる問題点に対しては、特開2004−333890号公報や特開平11−338329号公報に開示されているように、ローター機構の電気的接点と本体の電気的接点との導通の信頼性を向上させるように構成したり、交換ユニットに無線式のメモリを設け、ロータリー機構が回転することにより、本体側のアンテナ部に対向したときにメモリ情報の読み出し、あるいは書込みを実行するように構成した技術も既に提案されている。
【0018】
この特開2004−333890号公報に係る画像形成装置は、記憶装置を有する交換可能な少なくとも一つ以上のカートリッジと、前記カートリッジのうち少なくとも一つを、現像ポジション、前記カートリッジに搭載された記憶媒体と本体との通信ポジション、カートリッジ交換ポジションへ移動させるカートリッジ移動手段を有し、前記カートリッジに搭載された記憶装置と本体とにそれぞれ少なくとも1つ以上の通信接点を有し、接触方式により通信を行う通信手段を有する画像形成装置において、前記通信接点とは別に少なくとも1つ以上の接触検知が可能な検知手段を設けるように構成したものである。
【0019】
また、上記特開平11−338329号公報に係る画像形成装置は、画像形成装置本体と、前記画像形成装置本体に着脱可能であり、記憶手段と、該記憶手段と電気的に繋がった第1アンテナとを有するユニットと、前記ユニットが前記画像形成装置本体に装着されている時に前記記憶手段と通信するための、第2のアンテナを有する通信手段と、前記ユニットが前記画像形成装置本体に装着されている時に少なくとも前記第1アンテナ及び前記第2アンテナの周りを囲む導電性のシールド手段と、を有するように構成したものである。
【0020】
しかし、上記特開2004−333890号公報に係る画像形成装置の場合には、ローター機構の電気的接点と本体の電気的接点が接続している位置でしか、メモリの読出しや書込みを行うことができないという問題点を依然として有している。
【0021】
また、上記特開平11−338329号公報に係る画像形成装置の場合には、無線方式であるため、有線に比べて読み出し、あるいは書込み時間が遅いばかりか、周囲からの電気ノイズによって誤作動が発生するという問題点を有している。また、この特開平11−338329号公報に係る画像形成装置の場合には、ロータリー機構の無線メモリと本体のアンテナが対向している位置でしか、メモリの読み出しや書込みができないという問題点を有している。
【0022】
なお、上述した周囲からの電気ノイズによる誤作動の発生という問題点に対しては、特開平11−348375号公報に開示されているように、シールドを設けることによって対処した技術も、既に提案されている。
【0023】
上記特開平11−348375号公報に係る画像形成装置は、画像形成装置本体と、前記画像形成装置本体に着脱可能であり、記憶手段と、該記憶手段と電気的に繋がった第1アンテナとを有するユニットと、前記ユニットが前記画像形成装置本体に装着されている時に前記記憶手段と通信するための、第2のアンテナを有する通信手段と、前記ユニットが前記画像形成装置本体に装着されている時に少なくとも前記第1アンテナ及び前記第2アンテナの周りを囲む導電性のシールド手段と、を有するように構成したものである。
【0024】
しかし、この特開平11−348375号公報に係る画像形成装置の場合にも、周囲からの電気ノイズによる誤作動の発生という問題点に対しては、効果があるものの、有線に比べて読み出し、あるいは書込み時間が遅いという問題点を依然として有している。
【0025】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成された交換ユニットを備えた画像形成装置において、電気ノイズによる影響を受けずに、しかも、記憶手段に対する情報の読み出しや書き込みを素早く行うことが可能な画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0026】
すなわち、請求項1に記載された発明は、画像形成装置本体に対して交換可能に装着される交換ユニットを備えた画像形成装置において、
前記交換ユニットには、当該交換ユニットに関する情報を記憶したメモリ部材を着脱可能に装着し、前記交換ユニットを前記画像形成装置本体の所定箇所に装着すると共に、前記交換ユニットから取り外したメモリ部材を画像形成装置本体の所定箇所にコネクタ部材を介して装着し、前記メモリ部材に記憶された前記交換ユニットに関する情報に基づいて、画像形成装置を制御することを特徴とする画像形成装置である。
【0027】
また、請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記メモリ部材に記憶された情報に基づいて、交換ユニットの使用履歴又は画像形成条件を取得することを特徴とする画像形成装置である。
【0028】
さらに、請求項3に記載された発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記交換ユニットは、画像形成装置本体に対して回転する支持部材に装着されることを特徴とする画像形成装置である。
【0029】
又、請求項4に記載された発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記交換ユニットを画像形成装置本体に装着することによってはじめて、前記メモリ部材を、交換ユニットから取り外し可能とする解除手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0030】
更に、請求項5に記載された発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、
前記交換ユニットにメモリ部材を装着したままの状態では、前記回転する支持部材の回転動作を阻止するようにロックするロック手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0031】
また、請求項6に記載された発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記メモリ部材を前記画像形成装置本体から取り外して、前記交換ユニットに装着することによって、当該交換ユニットを画像形成装置本体から取り外し可能とする解除手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0032】
さらに、請求項7に記載された発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記解除手段は、前記画像形成装置本体に装着する前に、前記交換ユニットからメモリ部材を取り外した場合に、当該交換ユニットの画像形成本体への装着が不可能となるように構成したことを特徴とする画像形成装置である。
【0033】
又、請求項8に記載された発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記メモリ部材を前記交換ユニットに装着する部分の嵌合形状は、複数の種類が設定されていることを特徴とする画像形成装置である。
【0034】
更に、請求項9に記載された発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記メモリ部材が複数種類設けられている場合には、各メモリ部材は、画像形成装置本体側の該当する専用箇所にしか装着できないように構成されていることを特徴とする画像形成装置である。
【0035】
また、請求項10に記載された発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記メモリ部材が複数種類設けられているとともに、各メモリ部材は、画像形成装置本体側のメモリ部材装着箇所の2以上の箇所に装着可能に構成されており、前記メモリ部材が適正な装着箇所に装着されなかった場合に、当該メモリ部材の装着箇所が適正でない旨をユーザーに通知する通知手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0036】
さらに、請求項11に記載された発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記メモリ部材が複数種類設けられているとともに、各メモリ部材は、画像形成装置本体側のメモリ部材装着箇所の2以上の箇所に装着可能に構成されており、前記メモリ部材が画像形成装置本体側のいずれかの装着箇所に装着されたとき、前記メモリ部材の記憶内容に基づいて、対応する交換ユニットを特定する特定手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0037】
請求項1、2に記載された発明によれば、交換ユニットから取り外したメモリ部材を画像形成装置本体の所定箇所にコネクタ部材を介して装着するように構成したので、ユーザがコネクタ部材を意識して画像形成装置本体に装着するため、コネクタ部材として小型のものを使用することができ、コストダウンが可能であるとともに、無線等を介さないので、電気ノイズによる影響を受けずに、しかも、記憶手段に対する情報の読み出しや書き込みを素早く行うことが可能となる。
【0038】
また、請求項3に記載された発明によれば、交換ユニットが画像形成装置本体に対して回転する支持部材に装着される場合であっても、回転する支持部材の回転位置によらず、常時メモリ部材からの読み込み及び/又は書き込みを実行することができる。
【0039】
さらに、請求項4乃至8に記載された発明によれば、前記交換ユニットを画像形成装置本体に装着することによってはじめて、前記メモリ部材を、交換ユニットから取り外し可能とする解除手段を備えているので、交換ユニットとメモリ部材を常に1対1に対応した関係とすることができ、旧品と新品の交換ユニットなど、異なる交換ユニットとメモリ部材が間違われて使用されることを確実に防止することができる。
【0040】
又、請求項5に記載された発明によれば、メモリ部材が取り付いたまま回転する支持部材が回転して、メモリ部材が画像形成装置本体に衝突し、メモリ部材あるいは本体が損傷するのを防止することができる。
【0041】
更に、請求項9乃至11に記載された発明によれば、複数の交換ユニットが存在する画像形成装置であっても、交換ユニットとメモリ部材とが間違った組み合わせで使用されるのを防止することができる。
【発明の効果】
【0042】
この発明によれば、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成された交換ユニットを備えた画像形成装置において、電気ノイズによる影響を受けずに、しかも、記憶手段に対する情報の読み出しや書き込みを素早く行うことが可能な画像形成装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0044】
実施の形態1
図1はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタを示すものである。
【0045】
図1において、1は画像形成装置本体としてのフルカラープリンタの本体を示すものであり、このフルカラープリンタ本体1の内部には、中央よりもやや右上部に、像担持体としての感光体ドラム2が回転可能に配設されている。この感光体ドラム2としては、例えば、表面にOPC等よりなる感光体層が被覆された直径が約47mmの導電性円筒体からなるものが用いられ、図示しない駆動手段により、矢印方向に沿って約150mm/secのプロセススピードで回転駆動される。上記感光体ドラム2の表面は、当該感光体ドラム2の略真下に配置された帯電手段としての帯電ロール3によって所定の電位に帯電された後、これ又感光体ドラム2直下の離れた位置に配置された露光手段としてのROS4 (Raster Output Scanner)によって、レーザービーム(LB)による画像露光が施され、画像情報に応じた静電潜像が形成される。上記感光体ドラム2上に形成された静電潜像は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の現像器5Y、5M、5C、5Kを周方向に沿って配置したロータリー式の現像装置5によって現像され、所定の色のトナー像となる。なお、上記各色の現像器5Y、5M、5C、5Kには、隣接して配設された交換ユニットとしての現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kから、少なくとも対応する色のトナーを含む現像剤が供給されるように構成されている。この実施の形態では、現像剤として、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤が供給されるようになっている。
【0046】
その際、上記感光体ドラム2の表面には、形成する画像の色に応じて、帯電・露光・現像の各工程が、所定回数だけ繰り返される。上記ロータリー式の現像装置5は、対応する色の現像器5Y、5M、5C、5Kが、感光体ドラム2と対向する現像位置に移動する。例えば、フルカラーの画像を形成する場合、感光体ドラム2の表面には、帯電・露光・現像の各工程が、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応して合計4回繰り返され、当該感光体ドラム2の表面には、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応したトナー像が順次形成される。上記トナー像を形成するにあたって感光体ドラム2が回転する回数は、画像のサイズに応じて異なるが、例えば、A4サイズであれば、感光体ドラム2が3回転することによって、1つの画像が形成される。つまり、感光体ドラム2の表面には、感光体ドラム2が3回転するごとに、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応したトナー像が順次形成される。
【0047】
上記感光体ドラム2上に順次形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、感光体ドラム2の外周に中間転写体としての中間転写ベルト6が巻き付けられた一次転写位置において、当該中間転写ベルト6上に互いに重ね合わされた状態で、一次転写ロール7によって一次転写される。この中間転写ベルト6上に多重に転写されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像は、二次転写ロール8によって、所定のタイミングで給紙される記録用紙9上に一括して二次転写される。記録用紙9は、フルカラープリンタ本体1の下部に配置された給紙カセット10から、フィードロール11によって送り出されるとともに、当該フィードロール11及びリタードロール12によって1枚ずつ捌かれた状態で給紙され、用紙搬送路13を介してレジストロール14によって中間転写ベルト6上に転写されたトナー像と同期した状態で、搬送ガイド15を通って中間転写ベルト6の二次転写位置へと搬送される。なお、図2中、16、17はプリンタ本体1内の温度及び湿度を検知する温度センサ及び湿度センサをそれぞれ示している。
【0048】
上記中間転写ベルト6は、複数のロールによって張架されており、所定のプロセススピード(約150mm/sec)で循環移動するように、例えば、感光体ドラム2の回転に伴って従動される。この中間転写ベルト6は、感光体ドラム2における回動方向の上流側にて中間転写ベルト6のラップ位置を特定するラップインロール18と、感光体ドラム2上に形成されたトナー像を中間転写ベルト6上に転写する一次転写ロール7と、ラップ位置の下流側にて中間転写ベルト6のラップ位置を特定するラップアウトロール19と、二次転写ロール8に中間転写ベルト6を介して当接するバックアップロール20と、中間転写ベルト6のクリーニング装置21に対向する第1のクリーニングバックアップロール22と、第2のクリーニングバックアップロール23とによって、所定の張力で張架されている。
【0049】
また、上記中間転写ベルト6は、上記の如く、複数のロール7、8、18〜20、22、23によって張架されているが、この実施の形態では、フルカラープリンタ本体1の小型化を図るため、中間転写ベルト6が張架される断面形状が、偏平な細長い略台形状となるように構成されている。
【0050】
さらに、この実施の形態では、図1に示すように、フルカラープリンタの全体が可能な限り小型化されているが、フルカラープリンタ本体1の大きなスペースを回転式の現像装置5が占めている。そのため、上記フルカラープリンタ本体1は、装置の小型化を達成しつつ、中間転写ベルト6や回転式の現像装置5などのメンテナンス性を向上させるように設計されている。具体的に、上記中間転写ベルト6は、図2に示すように、感光体ドラム2や帯電ロール3、二次転写ロール8を含めて、一体的に交換ユニットとしての画像形成ユニット24を構成しており、フルカラープリンタ本体1の上部カバー25を開くことによって、画像形成ユニット24の全体がフルカラープリンタ本体1に着脱可能(自在)となるように構成されている。上記画像形成ユニット24は、中間転写ベルト6を含む中間転写ユニット26から、更に感光体ドラム2と帯電ロール3とクリーニング装置27とからなる感光体ユニット28が、別個に着脱可能となっており、当該感光体ユニット28を単独で交換することも可能となっている。また、上記現像装置5の上部には、現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kが未使用か否かを検知する未使用検知センサ29が配設されている。また、上部カバー25は、図1に示すように、支点25aを中心にして開閉するように構成されており、当該支点25aの近傍には、上部カバー25の開閉を検知する開閉検知センサ25bが設けられている。
【0051】
また、上記中間転写ベルト6のクリーニング装置21は、図1に示すように、第1のクリーニングバックアップロール22によって張架された中間転写ベルト6の表面に当接するように配置されたスクレーパ30と、第2のクリーニングバックアップロール23によって張架された中間転写ベルト6の表面に圧接するように配置されたクリーニングブラシ31とを備え、これらのスクレーパ30やクリーニングブラシ31によって除去された残留トナーや紙粉は、クリーニング装置21の内部に回収されるようになっている。なお、上記クリーニング装置21は、揺動軸32を中心にして、図中反時計周り方向に揺動可能に配置されており、最終色のトナー像の二次転写が終了するまでは、中間転写ベルト6の表面から離間した位置に退避しているとともに、最終色のトナー像の二次転写が終了すると、中間転写ベルト6の表面に当接するように構成されている。
【0052】
さらに、上記中間転写ベルト6からトナー像が転写された記録用紙9は、図1に示すように、定着器33へと搬送され、この定着器33の加熱ロール33a及び加圧部材33bによって熱及び圧力でトナー像が記録用紙9上に定着され、定着ユニット34に設けられた排出ロール35によって、排出口36を介してプリンタ本体1の上部に設けられた排出トレイ37上に排出される。
【0053】
なお、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム2の表面は、当該感光体ドラム2が1回転する毎に、感光体ドラム2の斜め下方に配置されたクリーニング装置27のクリーニングブレード38によって、残留トナーなどが除去され、次の画像形成工程に備えるようになっている。
【0054】
ところで、この実施の形態では、プリンタ本体1に対して交換可能に装着された交換ユニットを備えるように構成されている。かかる交換ユニットとしては、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kが挙げられるが、これに限定されるものではなく、プリンタ本体1に対して交換可能に装着されるものであれば、図2に示すように、画像形成ユニット24や中間転写ユニット26、あるいは感光体ユニット28や定着ユニット34などであっても勿論良い。
【0055】
図3は、この実施の形態に係る交換ユニットとしての現像剤カートリッジを適用した現像装置としてのロータリー式現像装置5の一具体例を示す外観斜視図である。なお、図3は、便宜上、現像装置本体に1つの現像器5Y及び現像剤カートリッジ45Yを搭載した状態を示している。
【0056】
このロータリー式現像装置5は、図3及び図4に示すように、垂直面内で回転可能に配置された回転する支持部材としての現像装置本体40を備えている。現像装置本体40は、その中心部に長手方向に沿って配設された円筒状の回転軸部材41と、当該回転軸部材41の長手方向の手前側の端部に配設されたフロント側のフランジ部材42と、前記回転軸部材41の長手方向の奥側の端部に配設されたリア側のフランジ部材43と、回転軸部材41とフロント側及びリア側のフランジ部材42、43によって形成される円筒形状の空間Sを90度毎に4つに仕切る仕切り部材44とを備えている。
【0057】
上記現像装置本体40は、回転軸部材41を中心にして、図3に示すように、反時計回り方向に沿って回転可能にプリンタ本体1に取り付けられている。この現像装置本体40には、図5に示すように、時計回り方向に沿って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの現像器5Y、5M、5C、5Kが、周方向に沿って実装されているとともに、これらの現像器5Y、5M、5C、5Kに対応してイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kが、周方向に沿って実装されている。
【0058】
これらの現像器5Y、5M、5C、5Kは、すべて同様に構成されているので、ここでは、イエロー(Y)の現像器5Yを例にして説明すると、このイエロー(Y)の現像器5Yは、図6に示すように、現像器本体46を備えており、当該現像器本体46には、現像剤カートリッジ45Yから新しい現像剤が供給されるように構成されている。
【0059】
上記現像器本体46の内部には、図6に示すように、現像器本体46の外周に面して設けられた開口部47に一部が露出するように配置され、紙面に垂直な方向に長尺な現像ロール48と、この現像ロール48の斜め下方の背面側に位置し、当該現像ロール48と平行に延びる2本のスパイラルオーガ49、50が配設されている。上記現像ロール48は、図7に示すように、現像器本体46の略全長にわたって配設されている。上記現像器5Yでは、図6に示すように、現像ロール48が回転すると、奥側のスパイラルオーガ49が、現像器本体46内に収容されている現像剤51を紙面と垂直な一方向に攪拌しながら搬送する。一方、スパイラルオーガ50は、スパイラルオーガ49の搬送方向とは逆方向に現像剤51を攪拌しながら搬送して、現像剤51を現像ロール48に均等に供給するものである。上記現像ロール48の表面に供給された現像剤51は、層厚規制部材52によって層厚が規制され、現像ロール48の回転に伴なって、感光体ドラム2と対向する現像領域へと搬送される。なお、この実施の形態では、現像剤51として、トナーとキャリアとからなる二成分の現像剤を使用しているが、現像剤51としては、少なくともトナーを含んでいればよく、トナーのみからなる一成分の現像剤を使用しても勿論良い。
【0060】
上記現像ロール48は、図6に示すように、内部に固定した状態で配設されるマグネットロール48aによって、現像剤51中に含まれるキャリアを磁力で吸着し、当該現像ロール48の表面に現像剤51の磁気ブラシを形成し、キャリアに吸着したトナーを感光体ドラム2と対向する現像領域へと搬送する。そして、感光体ドラム2上に形成された静電潜像は、現像ロール48の表面に形成されたキャリアとトナーとからなる現像剤51の磁気ブラシによって顕像化されるようになっている。
【0061】
また、上記現像剤カートリッジ45は、図3及び図8、図9に示すように、そのほとんどの断面形状が円形状ではない非円形状の長尺な筒状の容器からなる。この現像剤カートリッジ45の内部は、図10に示すように、新しい現像剤52を収容する現像剤収容部53と、使用済みの現像剤54を回収する現像剤回収部55とに、仕切り用のキャップ56によって区画されている。尚、図示の実施の形態では、現像剤収容部53が、現像剤カートリッジ45の全長の約4/5を占め、現像剤回収部55が、約1/5を占めるように設定されているが、これら現像剤収容部53及び現像剤回収部55の長さの割合は、他の比率であっても良いことは勿論である。
【0062】
ところで、上記現像剤カートリッジ45の現像剤収容部53は、図8及び図9に示すように、その断面形状が円形状ではない非円形状に形成されている。この現像剤収容部53の断面形状は、図9に示すように、頂部に位置する角部58の角度がやや小さく設定された略三角形状に形成され、各々の角部57、58、59が円弧状に形成された、" おむすび" 形状乃至、略涙の滴形状をした略ティアドロップ形状に形成されている。更に説明すると、上記現像剤収容部53の断面形状は、下端部に位置する第1の角部57が、相対的に大きな半径を有する円弧状に形成されており、当該第1の角部57を中心にして、略平面状に形成された第1及び第2の側面60、61が、約60度程度の角度をなす略V字形状に配置されている。また、上記第1の側面60及び第2の側面61の先端に位置する第2の角部58及び第3の角部59は、第1の角部57よりも小さな半径を有し、且つ第2の角部58と第3の角部59が略同じ半径を有するように、円弧状に形成されている。そして、上記第2の角部58と第3の角部59を結ぶ第3の側面62は、図4に示すように、現像装置5のフロント側のフランジ部材42の半径と略等しい大きな半径を有する円弧状に形成されている。
【0063】
その結果、上記現像剤カートリッジ45の現像剤収容部53は、図9(c)に示すように、当該現像剤収容部53の断面形状が円形状ではなく、現像剤カートリッジ45が装着される現像装置本体46の1つの現像器5Yに割り当てられた空間S1のうち、現像器5Y以外の空間S2の略すべてを占める非円形状に形成されているので、この現像剤収容部53には、現像装置6の全体を小型化し、当該現像装置6の直径を小さく設定した場合であっても、可能な限り多くの現像剤52を収容することが可能となっている。
【0064】
一方、上記現像剤収容部53の一端部に連設された現像剤回収部55は、図9(a)
(c)に示すように、その断面形状が、現像剤カートリッジ45が装着される現像装置本体46の1つの現像器6に割り当てられた空間S1のうち、現像器5以外の空間S2に略内接し、かつこれよりも僅かに小径の円形状に形成されている。この現像剤回収部55は、図10に示すように、現像剤収容部53の長手方向の一端部に、断面形状が円形となる円筒形状に一体的に形成されており、当該現像剤回収部55の現像剤収容部53寄りの端部に、仕切り用のキャップ56が配設されている。
【0065】
更に説明すると、上記現像剤収容部53は、図10に示すように、その現像剤回収部55寄りの端部が、若干細く形成されており、円筒形状に形成された現像剤回収部55に連接されている。その結果、上記現像剤収容部53は、その現像剤回収部55寄りの端部53aが、当該現像剤回収部55と同じ円筒形状に形成されている。上記現像剤収容部53の円筒形状部分53aには、図6に示すように、現像剤回収部55側の端部に、外部に新しい現像剤52を供給するための供給口65が、やや傾斜した位置に矩形状に開口されている。また、現像剤収容部53の内部には、当該現像剤収容部53の内部に収容された新しい現像剤52を、攪拌しつつ搬送するスパイラル状のアジテータ66が回転自在に配設されており、このアジテータ66によって現像剤52が搬送されて供給口65から外部に供給されるようになっている。なお、上記現像剤カートリッジ45のリア側の端部には、アジテータ66を回転駆動するためのギヤ67が、その一部が外部に露出するように設けられている。このギヤ67は、図6に示すように、現像剤カートリッジ45を現像装置本体46に装着した状態で、当該現像装置本体46に設けられたギヤ67aと噛み合い、アジテータ66が回転駆動されるように構成されている。
【0066】
なお、上記現像剤収容部53の曲率の小さい曲面57は、現像剤カートリッジ45内の現像剤を攪拌させる攪拌部材としてのアジテータ66の回転中心と略等しい中心を有するように構成されている。
【0067】
上記現像剤カートリッジ45から現像剤52が供給される現像器5Yには、図7に示すように、当該現像剤カートリッジ45の供給口65に対応した部分を当接する現像器側のシャッター板68が、略円弧状に湾曲した状態で設けられている。このシャッター板68は、現像器本体46に対して矢印方向に沿ってスライド自在に装着されている。また、上記シャッター板68には、現像剤カートリッジ45から供給される新しい現像剤52を受ける補給受け口69が開口されているとともに、当該補給受け口69の外周側の端部には、凸片69aが内側に向けて突設されている。上記補給受け口69から現像剤52が補給された現像器5Yは、図5及び図6に示すように、現像器本体46の背面側の上部に所定の長さにわたって配設され、入り口に現像剤の補給口71aを有する補給用のオーガ71により、現像器本体46の長手方向に沿って所定の距離だけ搬送された後、現像器本体46の背面側の上部に設けられた図示しない補給用の開口部から現像器本体46の内部に補給される。
【0068】
さらに、上記現像器5Yは、図6(b)に示すように、現像器本体46の内部に収容された現像剤51のうち、使用済みの現像剤を回収するため、現像器本体46の背面側の上部には、回収用の開口部95が設けられており、現像器5Yが回転して図4のC位置に移動した際に、フラップ73が開いて使用済みの現像剤54を回収するように構成されている。この現像器5から回収された使用済みの現像剤54は、図7に示すように、シャッター板68に開口された回収用の排出口70及び、図10に示すように、現像剤カートリッジ45に開口された回収口74を介して、図6(b)に示すように、現像剤カートリッジ45の現像剤回収部55内に回収されるように構成されている。なお、上記現像器の回収用の排出口70にも、図7に示すように、凸片70aが内側に向けて突設されている。
【0069】
また、この実施の形態では、図6及び図10に示すように、現像剤カートリッジ45の円筒形状に形成された現像剤収容部53a及び現像剤回収部55の外周に、現像剤収容部53の供給口65及び現像剤回収部55の回収口74を開閉する開閉部材としてのハンドル部材75が、周方向に沿って回動自在に嵌挿されている。このハンドル部材75は、図6及び図10に示すように、現像剤カートリッジ45の現像剤収容部53a及び現像剤回収部55と同様に、円筒形状に形成されているが、当該ハンドル部材75の内径は、現像剤回収部55の外径よりも僅かに大きく、図6及び図8(c)に示すように、現像剤カートリッジ45が装着される現像装置本体46の1つの現像器5Yに割り当てられた空間S1のうち、現像器5Y以外の空間S2に略内接する円形状に形成されている。
【0070】
上記ハンドル部材75には、図6及び図10、図11に示すように、現像剤カートリッジ45の供給口65と回収口74に対応した位置に、供給用の開口部76と回収用の開口部77とが開口されており、このハンドル部材75は、現像剤カートリッジ45の現像剤回収部55の外周に沿って、回動させることにより、現像剤カートリッジ45の供給口65と回収口74を同時に開閉することが可能となっている。なお、上記ハンドル部材75の供給用の開口部76と回収用の開口部77の端縁には、凸片76a及び77aが外側に向けて突設されている。
【0071】
また、上記ハンドル部材75には、図8に示すように、その周方向の一部に、当該ハンドル部材75を回動操作するとともに、現像剤カートリッジ45を把持して、現像装置本体46に装着するための把手78が、半径方向外方に向けて突設されている。この把手78は、図6に示すように、現像剤カートリッジ45を現像器本体46に装着し、ハンドル部材75を開けた状態で、現像剤カートリッジ45の現像剤収容部53の第2の角部58と一致するように、先端の曲率半径が設定されているとともに、当該把手78の側面は、把持を容易にするように複数の凸条からなるすべり止め部79が設けられている。
【0072】
さらに、上記ハンドル部材75は、図9(a)に示すように、当該ハンドル部材75を時計周り方向に回動操作し、現像剤カートリッジ45の供給口65と回収口74を閉じた状態では、現像装置本体46の外周に把手78が突出するように構成されている。
【0073】
また、上記ハンドル部材75には、図11に示すように、現像剤カートリッジ45を現像装置本体46から取り外した状態では、当該ハンドル部材75を誤って現像剤カートリッジ45の供給口65と回収口74を開く方向に回動するのを防止するロック機構80が設けられている。このロック機構80は、図12に示すように、現像剤カートリッジ45のフロント側の端面45aに形成された突き当て部81と、当該突き当て部81と係止するように、ハンドル部材75の内面に突設された弾性変形可能な係止片82とから構成されている。そして、上記現像剤カートリッジ45は、現像装置本体46から取り外した状態では、ハンドル部材75の内面に突設された係止片82が、当該現像剤カートリッジ45のフロント側の端面45aに形成された突き当て部81と係止されて、図13に示すように、ハンドル部材75が現像剤カートリッジ45の供給口65と回収口74を開く方向に回動するのを防止するように構成されている。また、上記現像剤カートリッジ45は、現像装置本体46の所定の位置に装着されると、当該現像装置本体46の所定の位置に突設された突起83によって、図12に破線で示すように、現像剤カートリッジ45の係止片82が弾性変形されて突き当て部81との係止状態が解除され、ハンドル部材75を現像剤カートリッジ45の供給口65と回収口74を開く方向に回動することが可能となっている。
【0074】
さらに、この実施の形態では、現像剤カートリッジ45を現像器本体46の所定の位置に装着して、ハンドル部材75を開いたままの状態で、当該現像剤カートリッジ45を現像器本体46から取り外すのを防止するストッパ機構85を備えている。このストッパ機構85は、現像剤カートリッジ45を現像器本体46の所定の位置に装着し、ハンドル部材75を開く方向に回動すると、現像器本体46の所定の位置に突設された係止板部86が、図14に示すように、ハンドル部材75の端面に設けられたフランジ部87の内周に設けられた係止用の凹部88に係止され、そのままの状態では、現像器本体46に突設された係止板部86が、ハンドル部材75の係止用の凹部88に当接して、ハンドル部材75を閉じる方向に回動しない限り、現像剤カートリッジ45を現像器本体46から取り外すことができないように構成されている。
【0075】
また、上記ハンドル部材75のフランジ部87には、図14に示すように、係止用の凹部88の手前側に、滑らかに湾曲した山部89aを介して、傾斜した傾斜面89bが形成されており、ハンドル部材75を回動して山部89aを越えると、傾斜面89bの傾斜によって係止板部86が係止用の凹部88へと案内され、常に、確実に現像剤カートリッジ45を現像装置本体46の所定の位置に装着することが可能となっている。
【0076】
また、この実施の形態では、現像剤カートリッジ45を現像器本体46の所定の位置に装着する際に、当該現像剤カートリッジ45を現像器本体46の半径方向外方から、現像器本体46の略中心方向に向けてスライドすることにより、図15に示すように、現像剤カートリッジ45の奥側の端面に突設されたスライド部90が、現像器本体46の対応する位置に設けられた係合用の板バネ91に係合するとともに、現像剤カートリッジ45のフロント側の端面に突設されたハンドル部材75のフランジ部87のガイド用の隙間92を介して、図16に示すように、現像器本体46に突設された係止板部86が案内されるように構成されている。
【0077】
ところで、この実施の形態では、画像形成装置本体に対して交換可能に装着される交換ユニットを備えた画像形成装置において、前記交換ユニットには、当該交換ユニットに関する情報を記憶したメモリ部材を着脱可能に装着し、前記交換ユニットを前記画像形成装置本体の所定箇所に装着すると共に、前記交換ユニットから取り外したメモリ部材を画像形成装置本体の所定箇所にコネクタ部材を介して装着し、前記メモリ部材に記憶された前記交換ユニットに関する情報に基づいて、画像形成装置を制御するように構成されている。
【0078】
また、この実施の形態では、前記メモリ部材に記憶された情報に基づいて、交換ユニットの使用履歴又は画像形成条件を取得するように構成されている。
【0079】
さらに、この実施の形態では、前記交換ユニットを画像形成装置本体に装着することによってはじめて、前記メモリ部材を、交換ユニットから取り外し可能とする解除手段を備えるように構成されている。
【0080】
又、この実施の形態では、前記交換ユニットにメモリ部材を装着したままの状態では、前記回転する支持部材の回転動作を阻止するようにロックするロック手段を備えるように構成されている。
【0081】
更に、この実施の形態では、前記メモリ部材を前記画像形成装置本体から取り外して、前記交換ユニットに装着することによって、当該交換ユニットを画像形成装置本体から取り外し可能とする解除手段を備えるように構成されている。
【0082】
すなわち、この実施の形態では、図1に示すように、基本的に、交換ユニットとしての現像剤カートリッジ45が、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応して4種類設けられており、各色の現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kは、使用するトナーの色の違い等に起因して現像特性が異なったり、各現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kで現像剤の消費のされ方が異なるため、4種類の現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kを、まず識別する必要があるとともに、同種の現像剤カートリッジ45であっても、これらを個別に識別する必要がある。
【0083】
そのため、上記現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kには、図17に示すように、当該現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kを識別したり、使用履歴等を管理する目的で、メモリ部材100がそれぞれ着脱可能に装着されている。このメモリ部材100には、図27に示すように、対応する現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kに個別に付与された識別符号IDや、使用履歴、あるいは現像剤の特性などを示す複数のデータを記憶したNVM等からなる記憶素子101が内蔵されており、当該記憶素子101に記憶されたデータは、少なくとも読み出し可能に、さらに望ましくは読み出し/書き込み可能となっている。
【0084】
上記メモリ部材には、その端面にプリンタ本体1の所定位置に装着するためのコネクタ部102が一体的に設けられている。このメモリ部材100は、図19及び図20に示すように、プリンタ本体1のカバー部を開けた状態で、当該プリンタ本体1の内部に設けられたメモリ部材100の装着箇所103に装着されるようになっており、当該装着箇所103には、図21に示すように、メモリ部材100のコネクタ部102を結合する雄型のコネクタ部104が設けられている。
【0085】
なお、上記メモリ部材100の装着箇所103としては、図20に示すように、プリンタ本体1の内部に限らず、当該プリンタ本体1の側面に設けるように構成しても良い。
【0086】
また、上記メモリ部材100には、図18に示すように、現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kと常に一対一の関係を維持するため、通常のキー(鍵)と同様に構成されたキー部105が、コネクタ部102と反対側の端面に一体的に設けられている。なお、上記コネクタ部102及びキー部105は、現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kと連結されたものであれば、必ずしも一体的に設ける必要はない。
【0087】
上記メモリ部材100のキー部105は、通常のキーと同様に、現像剤カートリッジ45のハンドル部材75の上端部に設けられた適合するキー溝部材106に挿入した状態で、当該キー部105を所定の方向に回動することによってはじめて、現像剤カートリッジ45から取り外すことが可能となるように構成されている。上記キー溝部材106は、図22に示すように、内外二重の円筒状部材107、108から構成されており、内側の円筒状部材107は、外側の円筒状部材108に対して回転自在に挿入されている。また、上記内外二重の円筒状部材107、108の側面には、係合孔109が穿設されている。さらに、上記内側の円筒状部材107の底部には、ハンドル回転防止用アーム110が略L字形状に突設されている。
【0088】
なお、上記メモリ部材100のキー部105は、同種の現像剤カートリッジ45のキー溝部材106にのみ挿入可能に構成されており、種類が異なる現像剤カートリッジのキー溝部材106には、挿入することができないように構成されている。ただし、上記メモリ部材100のキー部105は、種類が異なる現像剤カートリッジのキー溝部材に対して挿入可能に構成しても良い。
【0089】
さらに、上記メモリ部材100のキー部105は、市販された未使用状態では、現像剤カートリッジ45のキー溝部材106に挿入されており、当該現像剤カートリッジ45をプリンタ本体1に装着していない状態では、メモリ部材100のキー部105を回動して、メモリ部材100を現像剤カートリッジ45から取り外すことができないように構成されている。そして、上記メモリ部材100は、現像剤カートリッジ45を現像装置本体40に装着することによって、はじめて、当該現像剤カートリッジ45から取り外し可能となるように構成されている。
【0090】
すなわち、上記現像剤カートリッジ45は、通常(保管時など)、図17に示すように、ハンドル部75が時計回り方向に所定の角度だけ回動した位置で停止しており、この状態で、図23に示すように、現像機本体40に対して着脱され、当該現像剤カートリッジ45を現像機本体40に装着して、図24に示すように、ハンドル部75が時計回り方向に回動される。上記ハンドル部材75には、図25に示すように、キー溝部材106とともに、当該キー溝部材106の係止孔109に嵌合されるロッド111を備えた片持ち梁状の弾性板からなるストッパー部材112が設けられている。上記ハンドル部材75は、図25に示すように、反時計回り方向に沿って回転されると、ストッパー部材112の先端が、現像剤カートリッジ45の本体側に設けられた凸部113に当接して弾性変形し、当該ストッパー部材112のロッド111が、キー溝部材106のうち、内側の円筒状部材107の係合孔109から外れ、回動自在となる。そして、上記メモリ部材100は、図24に示すように、時計回り方向に略90度回動することにより、通常のキーと同様に、メモリ部材100のキー部105が初めて現像剤カートリッジ45から取り外し可能となるように構成されている。
【0091】
上記現像機本体40は、図17に示すように、現像剤カートリッジ45にメモリ部材100が取り付けられた状態では、機械的にロックされており、当該現像剤カートリッジ45に取り付けられたメモリ部材100が、現像機本体40を回転自在に取り付ける図示しないフレームに当接して、現像機本体40の回転が機械的にロックされるように構成されている。
【0092】
また、上記現像剤カートリッジ45は、現像剤が空になって新しい現像剤カートリッジ45と交換するときなど、メモリ部材を後述するようにプリンタ本体1から取り外して、当該メモリ部材100を現像剤カートリッジ45に装着することによって、はじめて、現像剤カートリッジ45を現像機本体40から取り外し可能となるように構成されている。更に説明すると、上記現像剤カートリッジ45は、適正なメモリ部材100のキー部105をキー溝部材106に挿入して、当該メモリ部材100のキー部105によってキー溝部材106を図25に示すように時計回り方向に回動させないと、キー溝部材106に設けられたハンドル回転防止用アーム110が、現像剤カートリッジ45の本体側に設けられたハンドル回転防止用凸部113に当接した状態となっており、ハンドル部材75を時計回り方向に回動させることができず、現像剤カートリッジ45を現像機本体40から取り外すことができないように構成されている。
【0093】
さらに、上記現像剤カートリッジ45は、上述したように、当該現像剤カートリッジ45を現像機本体40に装着する前には、メモリ部材100を取り外すことができないように構成されているが、現像剤カートリッジ45を現像機本体40に装着する前に、ユーザが誤って図24に示すようにメモリ部材100を現像剤カートリッジ45から取り外してしまうと、キー溝部材106に設けられたハンドル回転防止用アーム110が、図25に示すように、凸部113に当接した状態となり、ハンドルを時計回り方向に回動させることができず、現像剤カートリッジ45を現像機本体40に装着することができないようになっている。
【0094】
また、この実施の形態では、図22に示すように、現像剤カートリッジ45のキー部105とメモリ部材100の嵌合形状が、複数種類設定されている。上記現像剤ユニット45のキー部105とメモリ部材100の嵌合形状は、例えば、現像器5Y、5M、5C、5Kの各色であるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)に対応して、4種類設定されるており、同じ色の現像剤ユニット45のキー部105とメモリ部材100は、同じ嵌合形状となっている。
【0095】
さらに、この実施の形態では、各色毎に現像剤ユニット45のキー部105とメモリ部材100の嵌合形状が異なる場合、各メモリ部材100は、プリンタ本体1側のそのメモリ部材100が装着される専用箇所103にしか装着することができないように構成されている。その際、上記各メモリ部材100には、その一部に凸部を設けるなどして、同種のメモリ部材100は、プリンタ本体1の専用箇所103にのみ装着可能となっている。
【0096】
また、上記メモリ部材100が複数ある場合には、、各メモリ部材100は、プリンタ本体1側の当該メモリ部材100が装着される専用箇所103に装着されなかった場合、装着箇所が適正でない旨をユーザーに通知するように構成されている。
【0097】
さらに、上記メモリ部材100が複数ある場合でも、各メモリ部材の装着形状を同一に設定してもよく、プリンタ本体側の装着箇所も同一としてもよく、メモリ部材100がプリンタ本体1側のいずれかの装着箇所103に装着されたとき、メモリ部材100の記憶内容に基づいて、対応する現像剤カートリッジ45を特定するように構成しても良い。
【0098】
また、この実施の形態では、図28に示すように、異なる色の現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kが、誤って異なる色の現像器5Y、5M、5C、5Kの現像器本体46に装着されるのを確実に防止するため、現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kと、現像器5Y、5M、5C、5Kとに突起を設けるように構成されている。
【0099】
即ち、上記現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kには、図28に示すように、その長手方向に沿った奥側の近傍に、6個の突起301〜306が設けられているとともに、現像器5Y、5M、5C、5Kの対応する位置にも、6個の突起311〜316が設けられている。そして、図28に示すように、上記現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45K側の突起301〜306、及び現像器5Y、5M、5C、5Kの突起311〜316のうち、現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45K側は、対応する位置の突起301〜306のみを残すとともに、現像器5Y、5M、5C、5K側は、対応する突起301〜306のみを切り欠くことによって、イエロ−色の現像剤カートリッジ45Yは、イエロー色の現像器5Yにのみ装着でき、マゼンタ色の現像剤カートリッジ45Mは、マゼンタ色の現像器5Mにのみ装着できるといったように構成されている。
【0100】
図26はこの発明の実施の形態1に係るフルカラープリンタの制御回路200を示すブロック図である。
【0101】
図26において、201はフルカラープリンタの動作を制御するCPU、202はプログラムROM、203はRAM、204は本体NVM、25bは開閉検知センサ、16は温度センサ、17は湿度センサ、29は未使用検知センサ、205はトナー有無検知センサ、206はトナー濃度センサ、207は画像濃度センサ、208は廃トナー満杯センサ、209はセンサI/F回路、210は通信I/F回路、211はネットワーク、212はホスト装置、213はUI装置(図1及び図19参照)、214はUI制御回路、215は画像描画回路、216はプロセス制御回路、217は画像形成部I/F回路、218は画像形成部、219は用紙搬送部制御回路、220は用紙搬送部、100はメモリ部材、104はプリンタ本体1のコネクタ部、221はメモリ制御回路、222はシステムバスをそれぞれ示している。
【0102】
また、上記プログラムROM202には、例えば、図27に示すように、プログラム領域234に実行プログラム238が、設定値領域236に各寿命しきい値240、各寿命しきい値到達設定回数242、対温度パラメータ群244、対湿度パラメータ群246、トナー濃度パラメータ群248、画像濃度パラメータ群250、判定時期設定値252・・・などが記憶されている。
【0103】
さらに、上記本体NVM204には、例えば、図27に示すように、対応ユニット情報領域254に、対応機種コード258と対応国コード260が、本体側更新領域256に、各ユニットの装着履歴262、各ライフカウント値264、各寿命しきい値到達回数266、各検知履歴267、各動作モード履歴270・・・などが記憶されている。
【0104】
また、上記メモリ部材100のNVMには、例えば、図27に示すように、ユニット情報領域272に、機種コード276、国コード278、製造年月日280、寿命しきい値282、プロセスパラメータ284が、ユニット側更新領域274に、ライフカウント値288、寿命しきい値到達回数290、関連履歴情報292・・・などが記憶されている。
【0105】
以上の構成において、この実施の形態に係る画像形成装置としてのフルカラープリンタでは、次のようにして、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成された交換ユニットを備えた画像形成装置において、電気ノイズによる影響を受けずに、しかも、記憶手段に対する情報の読み出しや書き込みを素早く行うことが可能となっている。
【0106】
すなわち、この実施の形態にかかるフルカラープリンタでは、図1に示すように、プリンタ本体1に対して着脱可能な交換ユニットとして、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応した4種類の現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kを備えている。そして、上記現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kは、新しいものがプリンタ本体1に装着されて使用され、当該現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45K内の現像剤が空になった場合には、対応する新しい現像剤カートリッジ45と交換されるようになっている。
【0107】
その際、上記現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kには、図27に示すように、当該現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kが使用されるプリンタの機種コード276や、当該現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kの製造番号280あるいは使用履歴292などを示すパラメータが記憶されたNVMを内蔵したメモリ部材100が装着されている。このメモリ部材100は、現像剤カートリッジ45をプリンタ本体1に装着する以前の状態では、当該現像剤カートリッジ45から取り外すことができないようになっている。
【0108】
そして、上記新しい現像剤カートリッジ45をプリンタ本体1の現像機本体40に装着する場合には、図23に示すように、当該現像剤カートリッジ45をプリンタ本体1の現像機本体40の所定位置に装着した状態で、図17に示すように、ハンドル部材75を反時計周り方向に沿って所定角度だけ回転させるようになっている。すると、上記ハンドル部材75に設けられたストッパー部材112の先端が、図25に示すように、カートリッジ本体側に設けられたストッパー解除用凸部111に当接して変位し、当該ストッパー部材112に突設されたロッド111が、キー溝部材106の係止孔109から外れて、メモリ部材100を回転させることにより、図22及び図24に示すように、キー溝部材107が回動可能となる。
【0109】
次に、上記メモリ部材100を図24中時計周り方向に回転させると、メモリ部材100のキー部105は、図22に示すように、カートリッジ45のハンドル部材75のキー溝部材106から外れるようになっている。上記現像剤カートリッジ45から取り外されたメモリ部材100は、図20及び図21に示すように、プリンタ本体1の所定箇所に設けられた雄型のコネクタ部104を備えた装着位置103に装着され、当該メモリ部材100のNVMに記憶された各種の情報が、図26に示すように、プリンタ本体1側のCPU201によって読み出したり、書き込んだりすることが可能となる。
【0110】
上記プリンタ本体1のCPU201は、図26に示すように、プリンタ本体1のコネクタ部104に装着されたメモリ部材100から情報を読み出して、所定のメモリ部材100が所定の箇所に正しく装着されている場合には、画像形成動作を可能とする。また、上記CPU201は、必要数のメモリ部材100が所定の箇所に装着されていない場合には、その旨をUI装置213に表示してユーザに通知するようになっている。さらに、上記CPU201は、必要数のメモリ部材100がすべて装着されていれば、当該メモリ部材100の装着位置にかかわらず、これらのメモリ部材100を製造番号280等によって互いに識別して、画像形成動作を可能とするように構成しても良い。
【0111】
また、上記現像剤カートリッジ45を新しいものと交換する場合には、図21に示すように、所定箇所103に装着されたメモリ部材100のうち、交換する現像剤カートリッジ45に対応したメモリ部材100を取り外して、図24に示すように、当該メモリ部材100を対応する現像剤カートリッジ45に装着するようになっている。
【0112】
上記現像剤カートリッジ45は、図22に示すように、メモリ部材100のキー部105を挿し込むことによって、はじめて当該現像剤カートリッジ45のハンドル部材75に設けられたキー溝部材106が回転可能となり、当該キー溝部材106は、メモリ部材100のキー部105によって反時計周り方向に沿って略90度回転される。こうすることによって、上記現像剤カートリッジ45のハンドル部材75は、時計周り方向に回転可能となり、当該現像剤カートリッジ45のハンドル部材75を、時計周り方向に沿って略90度回転させることで、現像剤カートリッジ45は、現像機本体40から取り外すことができるようになっている。
【0113】
その後、新しい現像剤カートリッジ45を上述した手順と同様に操作して、当該新しい現像剤カートリッジ45を現像機本体40の所定位置に装着するようになっている。
【0114】
このように、上記実施の形態1によれば、現像剤カートリッジ45から取り外したメモリ部材100をプリンタ本体1の所定箇所にコネクタ部102、104を介して装着するように構成したので、ユーザがコネクタ部102、104を意識してプリンタ本体1に装着するため、コネクタ部102、104として小型のものを使用することができ、コストダウンが可能であるとともに、無線等を介さないので、電気ノイズによる影響を受けずに、しかも、記憶手段に対する情報の読み出しや書き込みを素早く行うことが可能となる。
【0115】
また、上記実施の形態1によれば、現像剤カートリッジ45がプリンタ本体1に対して現像機本体40に装着される場合であっても、回転する現像機本体40の回転位置によらず、常時メモリ部材100からの読み込み及び/又は書き込みを実行することができる。
【0116】
さらに、上記実施の形態1によれば、現像剤カートリッジ45をプリンタ本体1側に装着することによってはじめて、前記メモリ部材100を、現像剤カートリッジ45から取り外し可能とする解除手段としてのストッパー部材112等を備えているので、現像剤カートリッジ45とメモリ部材100を常に一対一に対応した関係とすることができ、旧品と新品の現像剤カートリッジ45など、異なる現像剤カートリッジ45とメモリ部材100が間違われて使用されることを確実に防止することができる。
【0117】
又、上記実施の形態1によれば、メモリ部材100が取り付いたまま回転する現像機本体40が回転して、メモリ部材100がプリンタ本体1に衝突し、メモリ部材100あるいは本体1が損傷するのを防止することができる。
【0118】
更に、上記実施の形態1によれば、複数の現像剤カートリッジ45が存在する画像形成装置であっても、現像剤カートリッジ45とメモリ部材100とが間違った組み合わせで使用されるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】図1はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタを示す構成図である。
【図2】図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタにおける交換ユニットの着脱状態を示す構成図である。
【図3】図3はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタにおける回転式現像装置を示す斜視構成図である。
【図4】図4はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタにおける回転式現像装置を示す正面図である。
【図5】図5はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタにおける回転式現像装置を示す断面構成図である。
【図6】図6は回転式現像装置の現像器を示す断面構成図である。
【図7】図7は回転式現像装置の現像器を示す斜視構成図である。
【図8】図8は回転式現像装置の現像剤カートリッジを示す斜視構成図である。
【図9】図9は回転式現像装置の現像剤カートリッジを示す断面図である。
【図10】図10は回転式現像装置の現像剤カートリッジを示す断面図である。
【図11】図11は回転式現像装置の現像剤カートリッジの要部を示す構成図である。
【図12】図12は回転式現像装置の現像剤カートリッジの要部を示す構成図である。
【図13】図13は回転式現像装置の現像剤カートリッジの要部を示す構成図である。
【図14】図14は回転式現像装置の現像剤カートリッジの要部を示す構成図である。
【図15】図15は回転式現像装置の現像剤カートリッジの要部を示す斜視構成図である。
【図16】図16は回転式現像装置の現像剤カートリッジの要部を示す斜視構成図である。
【図17】図17は交換ユニットとしての現像剤カートリッジを示す正面構成図である。
【図18】図18はメモリ部材を示す斜視構成図である。
【図19】図19はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタを示す外観構成図である。
【図20】図20はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタを示す外観構成図である。
【図21】図21はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタにおけるメモリ部材の着脱部を示す構成図である。
【図22】図22はメモリ部材の着脱動作を示す斜視構成図である。
【図23】図23はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタにおける回転式現像装置を示す斜視構成図である。
【図24】図24は現像剤カートリッジに対するメモリ部材の着脱動作を示す構成図である。
【図25】図25は現像剤カートリッジの要部を示す構成図である。
【図26】図26はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタの制御回路を示すブロック図である。
【図27】図27はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタのメモリに記憶された情報を示す説明図である。
【図28】図28は現像剤カートリッジ及び現像器を示す構成図である。
【符号の説明】
【0120】
1:フルカラープリンタ本体、45:現像剤カートリッジ(交換ユニット)、100:メモリ部材、103:プリンタ本体1の専用箇所、105:キー部、201:CPU。
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子写真方式を用いた複写機やプリンター、あるいはファクシミリ、更にはこれらの機能を兼ね備えた複合機等の画像形成装置に関し、より詳しくは画像形成装置本体に対して交換可能なユニットを有する画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】特開昭62−75668号公報
【特許文献2】特開2004−138711号公報
【特許文献3】特開2004−333890号公報
【特許文献4】特開平11−338329号公報
【0003】
従来、この種の電子写真方式を用いた複写機やプリンター、あるいはファクシミリ、更にはこれらの機能を兼ね備えた複合機等の画像形成装置においては、メンテナンス性の向上等を目的として、感光体ドラムや当該感光体ドラムの周辺に配設される帯電器等の部材、あるいは現像器などの部材を一体的にユニット化することにより、感光体ユニットや画像形成ユニットを構成し、これらの感光体ユニットや画像形成ユニットを画像形成装置本体に対して着脱自在に構成したものがある。
【0004】
上記感光体ユニットでは、感光層の磨耗による膜厚の減少や、帯電器の経時劣化などがあるため、使用量に応じて画像形成条件を変更することが好ましい。また、ユニット内に使い切りのトナーを有する画像形成ユニットやトナーカートリッジなどの交換ユニットでは、トナー残量を予測あるいは検知することが好ましい。そのため、上記画像形成ユニットやトナーカートリッジなどの交換ユニットでは、必要に応じて、トナーの残量が空に近付くと、画像形成条件を変更するように構成したものがある。この場合には、トナーの残量情報をユーザーに表示して、どの程度のプリントが可能かを知らせることも可能である。
【0005】
ただし、上記交換ユニットにおいては、トナーが完全に空になる前に、使用途中で他のユニットに交換されてしまう場合がある。この場合、途中まで使用されて、他のユニットに交換されて、再度元のユニットに交換されても、そのユニットの使用状態を知るためには、交換ユニットが新品か否かだけではなく、交換ユニットを個々に識別する必要があり、個々のユニットにユニットID、使用状態、ユニット特性等を記録しておく必要がある。
【0006】
また、上記交換ユニットが一種類のみではなく、複数種類がある場合、例えば、感光体ユニットの感光層を標準品よりも厚くして長寿命化したものや、標準品よりトナー充填量を減らして低コスト化したユニットでは、当該ユニットの種類に応じて、つまり標準品の制御を補正したり、あるいは異なった制御を行う必要が生じる場合がある。
【0007】
この場合には、交換ユニットの種類を判別することができれば、制御を切り替えることは可能であるが、この場合にも、交換ユニットが使用途中で他のユニットに交換されてしまう場合がある。
【0008】
そこで、上記交換ユニットを互いに識別するために、特開昭62−75668号公報に開示された技術では、交換ユニットにICチップを設けるように構成されている。その際、上記ICチップのメモリと画像形成装置本体との電気的接続は、交換ユニットを画像形成装置本体に装着する際に、交換ユニットのコネクタと本体側のコネクタが嵌合することで達せされる。
【0009】
更に説明すると、上記特開昭62−75668号公報に係る画像形成装置は、電子写真プロセスによる画像形成のためのユニットを少なくとも1つ装置本体と分離可能にした画像形成装置において、前記ユニットの少なくとも1つに画像形成のためのユニット特有のデータを記憶し、該ユニットを前記装置本体に装着したときに該データを該装置本体の画像形成制御に供する記録手段を備えるように構成したものである。
【0010】
しかしながら、上記特開昭62−75668号公報に係る画像形成装置の場合、ユーザーは、ユニットを交換する際に、交換ユニットと本体側とを電気的に接続するコネクタの存在を意識しておらず、ユニットの交換自体に意識が向いている。このため、上記コネクタは、操作性を向上させる等の観点から、斜め方向から嵌合するため、コネクタの動きに余裕(遊び)をもたせたり、大きな力がかかるため強度を持たせる必要があり、コネクタ自体が大きくて高価なものになってしまうという問題点を有していた。
【0011】
また、4サイクル方式を採用したカラー機では、画像形成装置本体に対して回転する支持部材(以降、「ロータリー機構」と呼ぶ。)に、通常、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の各色の交換ユニットを装着するように構成した装置がある。
【0012】
この場合には、各交換ユニットに装着されるICチップのメモリと本体の電気的接続は、コネクタを介した有線の接続を採用すると、ロータリー機構の回転によって配線が捩れてしまうため、不可能である。
【0013】
そこで、特開2004−138711号公報に開示された技術では、画像形成装置本体の所定箇所に電気的接点を設け、ロータリー機構側の電気的接点が、本体側の電気的接点に接触したときに、ICチップのメモリ情報の読み出し、あるいは書き込みを実行するように構成されている。
【0014】
更に説明すると、上記特開2004−138711号公報に係る画像形成装置は、複数の現像器を順次切り替えてカラー画像を形成する画像形成装置において、前記現像器内部に不揮発性メモリを設けるとともに、前記画像形成装置内に前記不揮発性メモリに対しての制御手段を有し、前記現像器と前記画像形成装置の電気接点を当接・離間させる機構を有するように構成したものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記特開2004−138711号公報に係る画像形成装置の場合には、繰り返しによる接点の汚れや接点部材のへたり、振動による導通不良、接触時に発生する電気ノイズによる周囲の機器への影響が発生するという問題点を有している。
【0016】
また、上記特開2004−138711号公報に係る画像形成装置の場合には、ローター機構の電気的接点と本体の電気的接点が接続している位置でしか、メモリの読出しや書込みを行うことができないという問題点をも有している。
【0017】
かかる問題点に対しては、特開2004−333890号公報や特開平11−338329号公報に開示されているように、ローター機構の電気的接点と本体の電気的接点との導通の信頼性を向上させるように構成したり、交換ユニットに無線式のメモリを設け、ロータリー機構が回転することにより、本体側のアンテナ部に対向したときにメモリ情報の読み出し、あるいは書込みを実行するように構成した技術も既に提案されている。
【0018】
この特開2004−333890号公報に係る画像形成装置は、記憶装置を有する交換可能な少なくとも一つ以上のカートリッジと、前記カートリッジのうち少なくとも一つを、現像ポジション、前記カートリッジに搭載された記憶媒体と本体との通信ポジション、カートリッジ交換ポジションへ移動させるカートリッジ移動手段を有し、前記カートリッジに搭載された記憶装置と本体とにそれぞれ少なくとも1つ以上の通信接点を有し、接触方式により通信を行う通信手段を有する画像形成装置において、前記通信接点とは別に少なくとも1つ以上の接触検知が可能な検知手段を設けるように構成したものである。
【0019】
また、上記特開平11−338329号公報に係る画像形成装置は、画像形成装置本体と、前記画像形成装置本体に着脱可能であり、記憶手段と、該記憶手段と電気的に繋がった第1アンテナとを有するユニットと、前記ユニットが前記画像形成装置本体に装着されている時に前記記憶手段と通信するための、第2のアンテナを有する通信手段と、前記ユニットが前記画像形成装置本体に装着されている時に少なくとも前記第1アンテナ及び前記第2アンテナの周りを囲む導電性のシールド手段と、を有するように構成したものである。
【0020】
しかし、上記特開2004−333890号公報に係る画像形成装置の場合には、ローター機構の電気的接点と本体の電気的接点が接続している位置でしか、メモリの読出しや書込みを行うことができないという問題点を依然として有している。
【0021】
また、上記特開平11−338329号公報に係る画像形成装置の場合には、無線方式であるため、有線に比べて読み出し、あるいは書込み時間が遅いばかりか、周囲からの電気ノイズによって誤作動が発生するという問題点を有している。また、この特開平11−338329号公報に係る画像形成装置の場合には、ロータリー機構の無線メモリと本体のアンテナが対向している位置でしか、メモリの読み出しや書込みができないという問題点を有している。
【0022】
なお、上述した周囲からの電気ノイズによる誤作動の発生という問題点に対しては、特開平11−348375号公報に開示されているように、シールドを設けることによって対処した技術も、既に提案されている。
【0023】
上記特開平11−348375号公報に係る画像形成装置は、画像形成装置本体と、前記画像形成装置本体に着脱可能であり、記憶手段と、該記憶手段と電気的に繋がった第1アンテナとを有するユニットと、前記ユニットが前記画像形成装置本体に装着されている時に前記記憶手段と通信するための、第2のアンテナを有する通信手段と、前記ユニットが前記画像形成装置本体に装着されている時に少なくとも前記第1アンテナ及び前記第2アンテナの周りを囲む導電性のシールド手段と、を有するように構成したものである。
【0024】
しかし、この特開平11−348375号公報に係る画像形成装置の場合にも、周囲からの電気ノイズによる誤作動の発生という問題点に対しては、効果があるものの、有線に比べて読み出し、あるいは書込み時間が遅いという問題点を依然として有している。
【0025】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成された交換ユニットを備えた画像形成装置において、電気ノイズによる影響を受けずに、しかも、記憶手段に対する情報の読み出しや書き込みを素早く行うことが可能な画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0026】
すなわち、請求項1に記載された発明は、画像形成装置本体に対して交換可能に装着される交換ユニットを備えた画像形成装置において、
前記交換ユニットには、当該交換ユニットに関する情報を記憶したメモリ部材を着脱可能に装着し、前記交換ユニットを前記画像形成装置本体の所定箇所に装着すると共に、前記交換ユニットから取り外したメモリ部材を画像形成装置本体の所定箇所にコネクタ部材を介して装着し、前記メモリ部材に記憶された前記交換ユニットに関する情報に基づいて、画像形成装置を制御することを特徴とする画像形成装置である。
【0027】
また、請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記メモリ部材に記憶された情報に基づいて、交換ユニットの使用履歴又は画像形成条件を取得することを特徴とする画像形成装置である。
【0028】
さらに、請求項3に記載された発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記交換ユニットは、画像形成装置本体に対して回転する支持部材に装着されることを特徴とする画像形成装置である。
【0029】
又、請求項4に記載された発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記交換ユニットを画像形成装置本体に装着することによってはじめて、前記メモリ部材を、交換ユニットから取り外し可能とする解除手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0030】
更に、請求項5に記載された発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、
前記交換ユニットにメモリ部材を装着したままの状態では、前記回転する支持部材の回転動作を阻止するようにロックするロック手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0031】
また、請求項6に記載された発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記メモリ部材を前記画像形成装置本体から取り外して、前記交換ユニットに装着することによって、当該交換ユニットを画像形成装置本体から取り外し可能とする解除手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0032】
さらに、請求項7に記載された発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記解除手段は、前記画像形成装置本体に装着する前に、前記交換ユニットからメモリ部材を取り外した場合に、当該交換ユニットの画像形成本体への装着が不可能となるように構成したことを特徴とする画像形成装置である。
【0033】
又、請求項8に記載された発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記メモリ部材を前記交換ユニットに装着する部分の嵌合形状は、複数の種類が設定されていることを特徴とする画像形成装置である。
【0034】
更に、請求項9に記載された発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記メモリ部材が複数種類設けられている場合には、各メモリ部材は、画像形成装置本体側の該当する専用箇所にしか装着できないように構成されていることを特徴とする画像形成装置である。
【0035】
また、請求項10に記載された発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記メモリ部材が複数種類設けられているとともに、各メモリ部材は、画像形成装置本体側のメモリ部材装着箇所の2以上の箇所に装着可能に構成されており、前記メモリ部材が適正な装着箇所に装着されなかった場合に、当該メモリ部材の装着箇所が適正でない旨をユーザーに通知する通知手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0036】
さらに、請求項11に記載された発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記メモリ部材が複数種類設けられているとともに、各メモリ部材は、画像形成装置本体側のメモリ部材装着箇所の2以上の箇所に装着可能に構成されており、前記メモリ部材が画像形成装置本体側のいずれかの装着箇所に装着されたとき、前記メモリ部材の記憶内容に基づいて、対応する交換ユニットを特定する特定手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0037】
請求項1、2に記載された発明によれば、交換ユニットから取り外したメモリ部材を画像形成装置本体の所定箇所にコネクタ部材を介して装着するように構成したので、ユーザがコネクタ部材を意識して画像形成装置本体に装着するため、コネクタ部材として小型のものを使用することができ、コストダウンが可能であるとともに、無線等を介さないので、電気ノイズによる影響を受けずに、しかも、記憶手段に対する情報の読み出しや書き込みを素早く行うことが可能となる。
【0038】
また、請求項3に記載された発明によれば、交換ユニットが画像形成装置本体に対して回転する支持部材に装着される場合であっても、回転する支持部材の回転位置によらず、常時メモリ部材からの読み込み及び/又は書き込みを実行することができる。
【0039】
さらに、請求項4乃至8に記載された発明によれば、前記交換ユニットを画像形成装置本体に装着することによってはじめて、前記メモリ部材を、交換ユニットから取り外し可能とする解除手段を備えているので、交換ユニットとメモリ部材を常に1対1に対応した関係とすることができ、旧品と新品の交換ユニットなど、異なる交換ユニットとメモリ部材が間違われて使用されることを確実に防止することができる。
【0040】
又、請求項5に記載された発明によれば、メモリ部材が取り付いたまま回転する支持部材が回転して、メモリ部材が画像形成装置本体に衝突し、メモリ部材あるいは本体が損傷するのを防止することができる。
【0041】
更に、請求項9乃至11に記載された発明によれば、複数の交換ユニットが存在する画像形成装置であっても、交換ユニットとメモリ部材とが間違った組み合わせで使用されるのを防止することができる。
【発明の効果】
【0042】
この発明によれば、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成された交換ユニットを備えた画像形成装置において、電気ノイズによる影響を受けずに、しかも、記憶手段に対する情報の読み出しや書き込みを素早く行うことが可能な画像形成装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0044】
実施の形態1
図1はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタを示すものである。
【0045】
図1において、1は画像形成装置本体としてのフルカラープリンタの本体を示すものであり、このフルカラープリンタ本体1の内部には、中央よりもやや右上部に、像担持体としての感光体ドラム2が回転可能に配設されている。この感光体ドラム2としては、例えば、表面にOPC等よりなる感光体層が被覆された直径が約47mmの導電性円筒体からなるものが用いられ、図示しない駆動手段により、矢印方向に沿って約150mm/secのプロセススピードで回転駆動される。上記感光体ドラム2の表面は、当該感光体ドラム2の略真下に配置された帯電手段としての帯電ロール3によって所定の電位に帯電された後、これ又感光体ドラム2直下の離れた位置に配置された露光手段としてのROS4 (Raster Output Scanner)によって、レーザービーム(LB)による画像露光が施され、画像情報に応じた静電潜像が形成される。上記感光体ドラム2上に形成された静電潜像は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の現像器5Y、5M、5C、5Kを周方向に沿って配置したロータリー式の現像装置5によって現像され、所定の色のトナー像となる。なお、上記各色の現像器5Y、5M、5C、5Kには、隣接して配設された交換ユニットとしての現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kから、少なくとも対応する色のトナーを含む現像剤が供給されるように構成されている。この実施の形態では、現像剤として、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤が供給されるようになっている。
【0046】
その際、上記感光体ドラム2の表面には、形成する画像の色に応じて、帯電・露光・現像の各工程が、所定回数だけ繰り返される。上記ロータリー式の現像装置5は、対応する色の現像器5Y、5M、5C、5Kが、感光体ドラム2と対向する現像位置に移動する。例えば、フルカラーの画像を形成する場合、感光体ドラム2の表面には、帯電・露光・現像の各工程が、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応して合計4回繰り返され、当該感光体ドラム2の表面には、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応したトナー像が順次形成される。上記トナー像を形成するにあたって感光体ドラム2が回転する回数は、画像のサイズに応じて異なるが、例えば、A4サイズであれば、感光体ドラム2が3回転することによって、1つの画像が形成される。つまり、感光体ドラム2の表面には、感光体ドラム2が3回転するごとに、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応したトナー像が順次形成される。
【0047】
上記感光体ドラム2上に順次形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、感光体ドラム2の外周に中間転写体としての中間転写ベルト6が巻き付けられた一次転写位置において、当該中間転写ベルト6上に互いに重ね合わされた状態で、一次転写ロール7によって一次転写される。この中間転写ベルト6上に多重に転写されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像は、二次転写ロール8によって、所定のタイミングで給紙される記録用紙9上に一括して二次転写される。記録用紙9は、フルカラープリンタ本体1の下部に配置された給紙カセット10から、フィードロール11によって送り出されるとともに、当該フィードロール11及びリタードロール12によって1枚ずつ捌かれた状態で給紙され、用紙搬送路13を介してレジストロール14によって中間転写ベルト6上に転写されたトナー像と同期した状態で、搬送ガイド15を通って中間転写ベルト6の二次転写位置へと搬送される。なお、図2中、16、17はプリンタ本体1内の温度及び湿度を検知する温度センサ及び湿度センサをそれぞれ示している。
【0048】
上記中間転写ベルト6は、複数のロールによって張架されており、所定のプロセススピード(約150mm/sec)で循環移動するように、例えば、感光体ドラム2の回転に伴って従動される。この中間転写ベルト6は、感光体ドラム2における回動方向の上流側にて中間転写ベルト6のラップ位置を特定するラップインロール18と、感光体ドラム2上に形成されたトナー像を中間転写ベルト6上に転写する一次転写ロール7と、ラップ位置の下流側にて中間転写ベルト6のラップ位置を特定するラップアウトロール19と、二次転写ロール8に中間転写ベルト6を介して当接するバックアップロール20と、中間転写ベルト6のクリーニング装置21に対向する第1のクリーニングバックアップロール22と、第2のクリーニングバックアップロール23とによって、所定の張力で張架されている。
【0049】
また、上記中間転写ベルト6は、上記の如く、複数のロール7、8、18〜20、22、23によって張架されているが、この実施の形態では、フルカラープリンタ本体1の小型化を図るため、中間転写ベルト6が張架される断面形状が、偏平な細長い略台形状となるように構成されている。
【0050】
さらに、この実施の形態では、図1に示すように、フルカラープリンタの全体が可能な限り小型化されているが、フルカラープリンタ本体1の大きなスペースを回転式の現像装置5が占めている。そのため、上記フルカラープリンタ本体1は、装置の小型化を達成しつつ、中間転写ベルト6や回転式の現像装置5などのメンテナンス性を向上させるように設計されている。具体的に、上記中間転写ベルト6は、図2に示すように、感光体ドラム2や帯電ロール3、二次転写ロール8を含めて、一体的に交換ユニットとしての画像形成ユニット24を構成しており、フルカラープリンタ本体1の上部カバー25を開くことによって、画像形成ユニット24の全体がフルカラープリンタ本体1に着脱可能(自在)となるように構成されている。上記画像形成ユニット24は、中間転写ベルト6を含む中間転写ユニット26から、更に感光体ドラム2と帯電ロール3とクリーニング装置27とからなる感光体ユニット28が、別個に着脱可能となっており、当該感光体ユニット28を単独で交換することも可能となっている。また、上記現像装置5の上部には、現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kが未使用か否かを検知する未使用検知センサ29が配設されている。また、上部カバー25は、図1に示すように、支点25aを中心にして開閉するように構成されており、当該支点25aの近傍には、上部カバー25の開閉を検知する開閉検知センサ25bが設けられている。
【0051】
また、上記中間転写ベルト6のクリーニング装置21は、図1に示すように、第1のクリーニングバックアップロール22によって張架された中間転写ベルト6の表面に当接するように配置されたスクレーパ30と、第2のクリーニングバックアップロール23によって張架された中間転写ベルト6の表面に圧接するように配置されたクリーニングブラシ31とを備え、これらのスクレーパ30やクリーニングブラシ31によって除去された残留トナーや紙粉は、クリーニング装置21の内部に回収されるようになっている。なお、上記クリーニング装置21は、揺動軸32を中心にして、図中反時計周り方向に揺動可能に配置されており、最終色のトナー像の二次転写が終了するまでは、中間転写ベルト6の表面から離間した位置に退避しているとともに、最終色のトナー像の二次転写が終了すると、中間転写ベルト6の表面に当接するように構成されている。
【0052】
さらに、上記中間転写ベルト6からトナー像が転写された記録用紙9は、図1に示すように、定着器33へと搬送され、この定着器33の加熱ロール33a及び加圧部材33bによって熱及び圧力でトナー像が記録用紙9上に定着され、定着ユニット34に設けられた排出ロール35によって、排出口36を介してプリンタ本体1の上部に設けられた排出トレイ37上に排出される。
【0053】
なお、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム2の表面は、当該感光体ドラム2が1回転する毎に、感光体ドラム2の斜め下方に配置されたクリーニング装置27のクリーニングブレード38によって、残留トナーなどが除去され、次の画像形成工程に備えるようになっている。
【0054】
ところで、この実施の形態では、プリンタ本体1に対して交換可能に装着された交換ユニットを備えるように構成されている。かかる交換ユニットとしては、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kが挙げられるが、これに限定されるものではなく、プリンタ本体1に対して交換可能に装着されるものであれば、図2に示すように、画像形成ユニット24や中間転写ユニット26、あるいは感光体ユニット28や定着ユニット34などであっても勿論良い。
【0055】
図3は、この実施の形態に係る交換ユニットとしての現像剤カートリッジを適用した現像装置としてのロータリー式現像装置5の一具体例を示す外観斜視図である。なお、図3は、便宜上、現像装置本体に1つの現像器5Y及び現像剤カートリッジ45Yを搭載した状態を示している。
【0056】
このロータリー式現像装置5は、図3及び図4に示すように、垂直面内で回転可能に配置された回転する支持部材としての現像装置本体40を備えている。現像装置本体40は、その中心部に長手方向に沿って配設された円筒状の回転軸部材41と、当該回転軸部材41の長手方向の手前側の端部に配設されたフロント側のフランジ部材42と、前記回転軸部材41の長手方向の奥側の端部に配設されたリア側のフランジ部材43と、回転軸部材41とフロント側及びリア側のフランジ部材42、43によって形成される円筒形状の空間Sを90度毎に4つに仕切る仕切り部材44とを備えている。
【0057】
上記現像装置本体40は、回転軸部材41を中心にして、図3に示すように、反時計回り方向に沿って回転可能にプリンタ本体1に取り付けられている。この現像装置本体40には、図5に示すように、時計回り方向に沿って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの現像器5Y、5M、5C、5Kが、周方向に沿って実装されているとともに、これらの現像器5Y、5M、5C、5Kに対応してイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kが、周方向に沿って実装されている。
【0058】
これらの現像器5Y、5M、5C、5Kは、すべて同様に構成されているので、ここでは、イエロー(Y)の現像器5Yを例にして説明すると、このイエロー(Y)の現像器5Yは、図6に示すように、現像器本体46を備えており、当該現像器本体46には、現像剤カートリッジ45Yから新しい現像剤が供給されるように構成されている。
【0059】
上記現像器本体46の内部には、図6に示すように、現像器本体46の外周に面して設けられた開口部47に一部が露出するように配置され、紙面に垂直な方向に長尺な現像ロール48と、この現像ロール48の斜め下方の背面側に位置し、当該現像ロール48と平行に延びる2本のスパイラルオーガ49、50が配設されている。上記現像ロール48は、図7に示すように、現像器本体46の略全長にわたって配設されている。上記現像器5Yでは、図6に示すように、現像ロール48が回転すると、奥側のスパイラルオーガ49が、現像器本体46内に収容されている現像剤51を紙面と垂直な一方向に攪拌しながら搬送する。一方、スパイラルオーガ50は、スパイラルオーガ49の搬送方向とは逆方向に現像剤51を攪拌しながら搬送して、現像剤51を現像ロール48に均等に供給するものである。上記現像ロール48の表面に供給された現像剤51は、層厚規制部材52によって層厚が規制され、現像ロール48の回転に伴なって、感光体ドラム2と対向する現像領域へと搬送される。なお、この実施の形態では、現像剤51として、トナーとキャリアとからなる二成分の現像剤を使用しているが、現像剤51としては、少なくともトナーを含んでいればよく、トナーのみからなる一成分の現像剤を使用しても勿論良い。
【0060】
上記現像ロール48は、図6に示すように、内部に固定した状態で配設されるマグネットロール48aによって、現像剤51中に含まれるキャリアを磁力で吸着し、当該現像ロール48の表面に現像剤51の磁気ブラシを形成し、キャリアに吸着したトナーを感光体ドラム2と対向する現像領域へと搬送する。そして、感光体ドラム2上に形成された静電潜像は、現像ロール48の表面に形成されたキャリアとトナーとからなる現像剤51の磁気ブラシによって顕像化されるようになっている。
【0061】
また、上記現像剤カートリッジ45は、図3及び図8、図9に示すように、そのほとんどの断面形状が円形状ではない非円形状の長尺な筒状の容器からなる。この現像剤カートリッジ45の内部は、図10に示すように、新しい現像剤52を収容する現像剤収容部53と、使用済みの現像剤54を回収する現像剤回収部55とに、仕切り用のキャップ56によって区画されている。尚、図示の実施の形態では、現像剤収容部53が、現像剤カートリッジ45の全長の約4/5を占め、現像剤回収部55が、約1/5を占めるように設定されているが、これら現像剤収容部53及び現像剤回収部55の長さの割合は、他の比率であっても良いことは勿論である。
【0062】
ところで、上記現像剤カートリッジ45の現像剤収容部53は、図8及び図9に示すように、その断面形状が円形状ではない非円形状に形成されている。この現像剤収容部53の断面形状は、図9に示すように、頂部に位置する角部58の角度がやや小さく設定された略三角形状に形成され、各々の角部57、58、59が円弧状に形成された、" おむすび" 形状乃至、略涙の滴形状をした略ティアドロップ形状に形成されている。更に説明すると、上記現像剤収容部53の断面形状は、下端部に位置する第1の角部57が、相対的に大きな半径を有する円弧状に形成されており、当該第1の角部57を中心にして、略平面状に形成された第1及び第2の側面60、61が、約60度程度の角度をなす略V字形状に配置されている。また、上記第1の側面60及び第2の側面61の先端に位置する第2の角部58及び第3の角部59は、第1の角部57よりも小さな半径を有し、且つ第2の角部58と第3の角部59が略同じ半径を有するように、円弧状に形成されている。そして、上記第2の角部58と第3の角部59を結ぶ第3の側面62は、図4に示すように、現像装置5のフロント側のフランジ部材42の半径と略等しい大きな半径を有する円弧状に形成されている。
【0063】
その結果、上記現像剤カートリッジ45の現像剤収容部53は、図9(c)に示すように、当該現像剤収容部53の断面形状が円形状ではなく、現像剤カートリッジ45が装着される現像装置本体46の1つの現像器5Yに割り当てられた空間S1のうち、現像器5Y以外の空間S2の略すべてを占める非円形状に形成されているので、この現像剤収容部53には、現像装置6の全体を小型化し、当該現像装置6の直径を小さく設定した場合であっても、可能な限り多くの現像剤52を収容することが可能となっている。
【0064】
一方、上記現像剤収容部53の一端部に連設された現像剤回収部55は、図9(a)
(c)に示すように、その断面形状が、現像剤カートリッジ45が装着される現像装置本体46の1つの現像器6に割り当てられた空間S1のうち、現像器5以外の空間S2に略内接し、かつこれよりも僅かに小径の円形状に形成されている。この現像剤回収部55は、図10に示すように、現像剤収容部53の長手方向の一端部に、断面形状が円形となる円筒形状に一体的に形成されており、当該現像剤回収部55の現像剤収容部53寄りの端部に、仕切り用のキャップ56が配設されている。
【0065】
更に説明すると、上記現像剤収容部53は、図10に示すように、その現像剤回収部55寄りの端部が、若干細く形成されており、円筒形状に形成された現像剤回収部55に連接されている。その結果、上記現像剤収容部53は、その現像剤回収部55寄りの端部53aが、当該現像剤回収部55と同じ円筒形状に形成されている。上記現像剤収容部53の円筒形状部分53aには、図6に示すように、現像剤回収部55側の端部に、外部に新しい現像剤52を供給するための供給口65が、やや傾斜した位置に矩形状に開口されている。また、現像剤収容部53の内部には、当該現像剤収容部53の内部に収容された新しい現像剤52を、攪拌しつつ搬送するスパイラル状のアジテータ66が回転自在に配設されており、このアジテータ66によって現像剤52が搬送されて供給口65から外部に供給されるようになっている。なお、上記現像剤カートリッジ45のリア側の端部には、アジテータ66を回転駆動するためのギヤ67が、その一部が外部に露出するように設けられている。このギヤ67は、図6に示すように、現像剤カートリッジ45を現像装置本体46に装着した状態で、当該現像装置本体46に設けられたギヤ67aと噛み合い、アジテータ66が回転駆動されるように構成されている。
【0066】
なお、上記現像剤収容部53の曲率の小さい曲面57は、現像剤カートリッジ45内の現像剤を攪拌させる攪拌部材としてのアジテータ66の回転中心と略等しい中心を有するように構成されている。
【0067】
上記現像剤カートリッジ45から現像剤52が供給される現像器5Yには、図7に示すように、当該現像剤カートリッジ45の供給口65に対応した部分を当接する現像器側のシャッター板68が、略円弧状に湾曲した状態で設けられている。このシャッター板68は、現像器本体46に対して矢印方向に沿ってスライド自在に装着されている。また、上記シャッター板68には、現像剤カートリッジ45から供給される新しい現像剤52を受ける補給受け口69が開口されているとともに、当該補給受け口69の外周側の端部には、凸片69aが内側に向けて突設されている。上記補給受け口69から現像剤52が補給された現像器5Yは、図5及び図6に示すように、現像器本体46の背面側の上部に所定の長さにわたって配設され、入り口に現像剤の補給口71aを有する補給用のオーガ71により、現像器本体46の長手方向に沿って所定の距離だけ搬送された後、現像器本体46の背面側の上部に設けられた図示しない補給用の開口部から現像器本体46の内部に補給される。
【0068】
さらに、上記現像器5Yは、図6(b)に示すように、現像器本体46の内部に収容された現像剤51のうち、使用済みの現像剤を回収するため、現像器本体46の背面側の上部には、回収用の開口部95が設けられており、現像器5Yが回転して図4のC位置に移動した際に、フラップ73が開いて使用済みの現像剤54を回収するように構成されている。この現像器5から回収された使用済みの現像剤54は、図7に示すように、シャッター板68に開口された回収用の排出口70及び、図10に示すように、現像剤カートリッジ45に開口された回収口74を介して、図6(b)に示すように、現像剤カートリッジ45の現像剤回収部55内に回収されるように構成されている。なお、上記現像器の回収用の排出口70にも、図7に示すように、凸片70aが内側に向けて突設されている。
【0069】
また、この実施の形態では、図6及び図10に示すように、現像剤カートリッジ45の円筒形状に形成された現像剤収容部53a及び現像剤回収部55の外周に、現像剤収容部53の供給口65及び現像剤回収部55の回収口74を開閉する開閉部材としてのハンドル部材75が、周方向に沿って回動自在に嵌挿されている。このハンドル部材75は、図6及び図10に示すように、現像剤カートリッジ45の現像剤収容部53a及び現像剤回収部55と同様に、円筒形状に形成されているが、当該ハンドル部材75の内径は、現像剤回収部55の外径よりも僅かに大きく、図6及び図8(c)に示すように、現像剤カートリッジ45が装着される現像装置本体46の1つの現像器5Yに割り当てられた空間S1のうち、現像器5Y以外の空間S2に略内接する円形状に形成されている。
【0070】
上記ハンドル部材75には、図6及び図10、図11に示すように、現像剤カートリッジ45の供給口65と回収口74に対応した位置に、供給用の開口部76と回収用の開口部77とが開口されており、このハンドル部材75は、現像剤カートリッジ45の現像剤回収部55の外周に沿って、回動させることにより、現像剤カートリッジ45の供給口65と回収口74を同時に開閉することが可能となっている。なお、上記ハンドル部材75の供給用の開口部76と回収用の開口部77の端縁には、凸片76a及び77aが外側に向けて突設されている。
【0071】
また、上記ハンドル部材75には、図8に示すように、その周方向の一部に、当該ハンドル部材75を回動操作するとともに、現像剤カートリッジ45を把持して、現像装置本体46に装着するための把手78が、半径方向外方に向けて突設されている。この把手78は、図6に示すように、現像剤カートリッジ45を現像器本体46に装着し、ハンドル部材75を開けた状態で、現像剤カートリッジ45の現像剤収容部53の第2の角部58と一致するように、先端の曲率半径が設定されているとともに、当該把手78の側面は、把持を容易にするように複数の凸条からなるすべり止め部79が設けられている。
【0072】
さらに、上記ハンドル部材75は、図9(a)に示すように、当該ハンドル部材75を時計周り方向に回動操作し、現像剤カートリッジ45の供給口65と回収口74を閉じた状態では、現像装置本体46の外周に把手78が突出するように構成されている。
【0073】
また、上記ハンドル部材75には、図11に示すように、現像剤カートリッジ45を現像装置本体46から取り外した状態では、当該ハンドル部材75を誤って現像剤カートリッジ45の供給口65と回収口74を開く方向に回動するのを防止するロック機構80が設けられている。このロック機構80は、図12に示すように、現像剤カートリッジ45のフロント側の端面45aに形成された突き当て部81と、当該突き当て部81と係止するように、ハンドル部材75の内面に突設された弾性変形可能な係止片82とから構成されている。そして、上記現像剤カートリッジ45は、現像装置本体46から取り外した状態では、ハンドル部材75の内面に突設された係止片82が、当該現像剤カートリッジ45のフロント側の端面45aに形成された突き当て部81と係止されて、図13に示すように、ハンドル部材75が現像剤カートリッジ45の供給口65と回収口74を開く方向に回動するのを防止するように構成されている。また、上記現像剤カートリッジ45は、現像装置本体46の所定の位置に装着されると、当該現像装置本体46の所定の位置に突設された突起83によって、図12に破線で示すように、現像剤カートリッジ45の係止片82が弾性変形されて突き当て部81との係止状態が解除され、ハンドル部材75を現像剤カートリッジ45の供給口65と回収口74を開く方向に回動することが可能となっている。
【0074】
さらに、この実施の形態では、現像剤カートリッジ45を現像器本体46の所定の位置に装着して、ハンドル部材75を開いたままの状態で、当該現像剤カートリッジ45を現像器本体46から取り外すのを防止するストッパ機構85を備えている。このストッパ機構85は、現像剤カートリッジ45を現像器本体46の所定の位置に装着し、ハンドル部材75を開く方向に回動すると、現像器本体46の所定の位置に突設された係止板部86が、図14に示すように、ハンドル部材75の端面に設けられたフランジ部87の内周に設けられた係止用の凹部88に係止され、そのままの状態では、現像器本体46に突設された係止板部86が、ハンドル部材75の係止用の凹部88に当接して、ハンドル部材75を閉じる方向に回動しない限り、現像剤カートリッジ45を現像器本体46から取り外すことができないように構成されている。
【0075】
また、上記ハンドル部材75のフランジ部87には、図14に示すように、係止用の凹部88の手前側に、滑らかに湾曲した山部89aを介して、傾斜した傾斜面89bが形成されており、ハンドル部材75を回動して山部89aを越えると、傾斜面89bの傾斜によって係止板部86が係止用の凹部88へと案内され、常に、確実に現像剤カートリッジ45を現像装置本体46の所定の位置に装着することが可能となっている。
【0076】
また、この実施の形態では、現像剤カートリッジ45を現像器本体46の所定の位置に装着する際に、当該現像剤カートリッジ45を現像器本体46の半径方向外方から、現像器本体46の略中心方向に向けてスライドすることにより、図15に示すように、現像剤カートリッジ45の奥側の端面に突設されたスライド部90が、現像器本体46の対応する位置に設けられた係合用の板バネ91に係合するとともに、現像剤カートリッジ45のフロント側の端面に突設されたハンドル部材75のフランジ部87のガイド用の隙間92を介して、図16に示すように、現像器本体46に突設された係止板部86が案内されるように構成されている。
【0077】
ところで、この実施の形態では、画像形成装置本体に対して交換可能に装着される交換ユニットを備えた画像形成装置において、前記交換ユニットには、当該交換ユニットに関する情報を記憶したメモリ部材を着脱可能に装着し、前記交換ユニットを前記画像形成装置本体の所定箇所に装着すると共に、前記交換ユニットから取り外したメモリ部材を画像形成装置本体の所定箇所にコネクタ部材を介して装着し、前記メモリ部材に記憶された前記交換ユニットに関する情報に基づいて、画像形成装置を制御するように構成されている。
【0078】
また、この実施の形態では、前記メモリ部材に記憶された情報に基づいて、交換ユニットの使用履歴又は画像形成条件を取得するように構成されている。
【0079】
さらに、この実施の形態では、前記交換ユニットを画像形成装置本体に装着することによってはじめて、前記メモリ部材を、交換ユニットから取り外し可能とする解除手段を備えるように構成されている。
【0080】
又、この実施の形態では、前記交換ユニットにメモリ部材を装着したままの状態では、前記回転する支持部材の回転動作を阻止するようにロックするロック手段を備えるように構成されている。
【0081】
更に、この実施の形態では、前記メモリ部材を前記画像形成装置本体から取り外して、前記交換ユニットに装着することによって、当該交換ユニットを画像形成装置本体から取り外し可能とする解除手段を備えるように構成されている。
【0082】
すなわち、この実施の形態では、図1に示すように、基本的に、交換ユニットとしての現像剤カートリッジ45が、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応して4種類設けられており、各色の現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kは、使用するトナーの色の違い等に起因して現像特性が異なったり、各現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kで現像剤の消費のされ方が異なるため、4種類の現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kを、まず識別する必要があるとともに、同種の現像剤カートリッジ45であっても、これらを個別に識別する必要がある。
【0083】
そのため、上記現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kには、図17に示すように、当該現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kを識別したり、使用履歴等を管理する目的で、メモリ部材100がそれぞれ着脱可能に装着されている。このメモリ部材100には、図27に示すように、対応する現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kに個別に付与された識別符号IDや、使用履歴、あるいは現像剤の特性などを示す複数のデータを記憶したNVM等からなる記憶素子101が内蔵されており、当該記憶素子101に記憶されたデータは、少なくとも読み出し可能に、さらに望ましくは読み出し/書き込み可能となっている。
【0084】
上記メモリ部材には、その端面にプリンタ本体1の所定位置に装着するためのコネクタ部102が一体的に設けられている。このメモリ部材100は、図19及び図20に示すように、プリンタ本体1のカバー部を開けた状態で、当該プリンタ本体1の内部に設けられたメモリ部材100の装着箇所103に装着されるようになっており、当該装着箇所103には、図21に示すように、メモリ部材100のコネクタ部102を結合する雄型のコネクタ部104が設けられている。
【0085】
なお、上記メモリ部材100の装着箇所103としては、図20に示すように、プリンタ本体1の内部に限らず、当該プリンタ本体1の側面に設けるように構成しても良い。
【0086】
また、上記メモリ部材100には、図18に示すように、現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kと常に一対一の関係を維持するため、通常のキー(鍵)と同様に構成されたキー部105が、コネクタ部102と反対側の端面に一体的に設けられている。なお、上記コネクタ部102及びキー部105は、現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kと連結されたものであれば、必ずしも一体的に設ける必要はない。
【0087】
上記メモリ部材100のキー部105は、通常のキーと同様に、現像剤カートリッジ45のハンドル部材75の上端部に設けられた適合するキー溝部材106に挿入した状態で、当該キー部105を所定の方向に回動することによってはじめて、現像剤カートリッジ45から取り外すことが可能となるように構成されている。上記キー溝部材106は、図22に示すように、内外二重の円筒状部材107、108から構成されており、内側の円筒状部材107は、外側の円筒状部材108に対して回転自在に挿入されている。また、上記内外二重の円筒状部材107、108の側面には、係合孔109が穿設されている。さらに、上記内側の円筒状部材107の底部には、ハンドル回転防止用アーム110が略L字形状に突設されている。
【0088】
なお、上記メモリ部材100のキー部105は、同種の現像剤カートリッジ45のキー溝部材106にのみ挿入可能に構成されており、種類が異なる現像剤カートリッジのキー溝部材106には、挿入することができないように構成されている。ただし、上記メモリ部材100のキー部105は、種類が異なる現像剤カートリッジのキー溝部材に対して挿入可能に構成しても良い。
【0089】
さらに、上記メモリ部材100のキー部105は、市販された未使用状態では、現像剤カートリッジ45のキー溝部材106に挿入されており、当該現像剤カートリッジ45をプリンタ本体1に装着していない状態では、メモリ部材100のキー部105を回動して、メモリ部材100を現像剤カートリッジ45から取り外すことができないように構成されている。そして、上記メモリ部材100は、現像剤カートリッジ45を現像装置本体40に装着することによって、はじめて、当該現像剤カートリッジ45から取り外し可能となるように構成されている。
【0090】
すなわち、上記現像剤カートリッジ45は、通常(保管時など)、図17に示すように、ハンドル部75が時計回り方向に所定の角度だけ回動した位置で停止しており、この状態で、図23に示すように、現像機本体40に対して着脱され、当該現像剤カートリッジ45を現像機本体40に装着して、図24に示すように、ハンドル部75が時計回り方向に回動される。上記ハンドル部材75には、図25に示すように、キー溝部材106とともに、当該キー溝部材106の係止孔109に嵌合されるロッド111を備えた片持ち梁状の弾性板からなるストッパー部材112が設けられている。上記ハンドル部材75は、図25に示すように、反時計回り方向に沿って回転されると、ストッパー部材112の先端が、現像剤カートリッジ45の本体側に設けられた凸部113に当接して弾性変形し、当該ストッパー部材112のロッド111が、キー溝部材106のうち、内側の円筒状部材107の係合孔109から外れ、回動自在となる。そして、上記メモリ部材100は、図24に示すように、時計回り方向に略90度回動することにより、通常のキーと同様に、メモリ部材100のキー部105が初めて現像剤カートリッジ45から取り外し可能となるように構成されている。
【0091】
上記現像機本体40は、図17に示すように、現像剤カートリッジ45にメモリ部材100が取り付けられた状態では、機械的にロックされており、当該現像剤カートリッジ45に取り付けられたメモリ部材100が、現像機本体40を回転自在に取り付ける図示しないフレームに当接して、現像機本体40の回転が機械的にロックされるように構成されている。
【0092】
また、上記現像剤カートリッジ45は、現像剤が空になって新しい現像剤カートリッジ45と交換するときなど、メモリ部材を後述するようにプリンタ本体1から取り外して、当該メモリ部材100を現像剤カートリッジ45に装着することによって、はじめて、現像剤カートリッジ45を現像機本体40から取り外し可能となるように構成されている。更に説明すると、上記現像剤カートリッジ45は、適正なメモリ部材100のキー部105をキー溝部材106に挿入して、当該メモリ部材100のキー部105によってキー溝部材106を図25に示すように時計回り方向に回動させないと、キー溝部材106に設けられたハンドル回転防止用アーム110が、現像剤カートリッジ45の本体側に設けられたハンドル回転防止用凸部113に当接した状態となっており、ハンドル部材75を時計回り方向に回動させることができず、現像剤カートリッジ45を現像機本体40から取り外すことができないように構成されている。
【0093】
さらに、上記現像剤カートリッジ45は、上述したように、当該現像剤カートリッジ45を現像機本体40に装着する前には、メモリ部材100を取り外すことができないように構成されているが、現像剤カートリッジ45を現像機本体40に装着する前に、ユーザが誤って図24に示すようにメモリ部材100を現像剤カートリッジ45から取り外してしまうと、キー溝部材106に設けられたハンドル回転防止用アーム110が、図25に示すように、凸部113に当接した状態となり、ハンドルを時計回り方向に回動させることができず、現像剤カートリッジ45を現像機本体40に装着することができないようになっている。
【0094】
また、この実施の形態では、図22に示すように、現像剤カートリッジ45のキー部105とメモリ部材100の嵌合形状が、複数種類設定されている。上記現像剤ユニット45のキー部105とメモリ部材100の嵌合形状は、例えば、現像器5Y、5M、5C、5Kの各色であるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)に対応して、4種類設定されるており、同じ色の現像剤ユニット45のキー部105とメモリ部材100は、同じ嵌合形状となっている。
【0095】
さらに、この実施の形態では、各色毎に現像剤ユニット45のキー部105とメモリ部材100の嵌合形状が異なる場合、各メモリ部材100は、プリンタ本体1側のそのメモリ部材100が装着される専用箇所103にしか装着することができないように構成されている。その際、上記各メモリ部材100には、その一部に凸部を設けるなどして、同種のメモリ部材100は、プリンタ本体1の専用箇所103にのみ装着可能となっている。
【0096】
また、上記メモリ部材100が複数ある場合には、、各メモリ部材100は、プリンタ本体1側の当該メモリ部材100が装着される専用箇所103に装着されなかった場合、装着箇所が適正でない旨をユーザーに通知するように構成されている。
【0097】
さらに、上記メモリ部材100が複数ある場合でも、各メモリ部材の装着形状を同一に設定してもよく、プリンタ本体側の装着箇所も同一としてもよく、メモリ部材100がプリンタ本体1側のいずれかの装着箇所103に装着されたとき、メモリ部材100の記憶内容に基づいて、対応する現像剤カートリッジ45を特定するように構成しても良い。
【0098】
また、この実施の形態では、図28に示すように、異なる色の現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kが、誤って異なる色の現像器5Y、5M、5C、5Kの現像器本体46に装着されるのを確実に防止するため、現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kと、現像器5Y、5M、5C、5Kとに突起を設けるように構成されている。
【0099】
即ち、上記現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kには、図28に示すように、その長手方向に沿った奥側の近傍に、6個の突起301〜306が設けられているとともに、現像器5Y、5M、5C、5Kの対応する位置にも、6個の突起311〜316が設けられている。そして、図28に示すように、上記現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45K側の突起301〜306、及び現像器5Y、5M、5C、5Kの突起311〜316のうち、現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45K側は、対応する位置の突起301〜306のみを残すとともに、現像器5Y、5M、5C、5K側は、対応する突起301〜306のみを切り欠くことによって、イエロ−色の現像剤カートリッジ45Yは、イエロー色の現像器5Yにのみ装着でき、マゼンタ色の現像剤カートリッジ45Mは、マゼンタ色の現像器5Mにのみ装着できるといったように構成されている。
【0100】
図26はこの発明の実施の形態1に係るフルカラープリンタの制御回路200を示すブロック図である。
【0101】
図26において、201はフルカラープリンタの動作を制御するCPU、202はプログラムROM、203はRAM、204は本体NVM、25bは開閉検知センサ、16は温度センサ、17は湿度センサ、29は未使用検知センサ、205はトナー有無検知センサ、206はトナー濃度センサ、207は画像濃度センサ、208は廃トナー満杯センサ、209はセンサI/F回路、210は通信I/F回路、211はネットワーク、212はホスト装置、213はUI装置(図1及び図19参照)、214はUI制御回路、215は画像描画回路、216はプロセス制御回路、217は画像形成部I/F回路、218は画像形成部、219は用紙搬送部制御回路、220は用紙搬送部、100はメモリ部材、104はプリンタ本体1のコネクタ部、221はメモリ制御回路、222はシステムバスをそれぞれ示している。
【0102】
また、上記プログラムROM202には、例えば、図27に示すように、プログラム領域234に実行プログラム238が、設定値領域236に各寿命しきい値240、各寿命しきい値到達設定回数242、対温度パラメータ群244、対湿度パラメータ群246、トナー濃度パラメータ群248、画像濃度パラメータ群250、判定時期設定値252・・・などが記憶されている。
【0103】
さらに、上記本体NVM204には、例えば、図27に示すように、対応ユニット情報領域254に、対応機種コード258と対応国コード260が、本体側更新領域256に、各ユニットの装着履歴262、各ライフカウント値264、各寿命しきい値到達回数266、各検知履歴267、各動作モード履歴270・・・などが記憶されている。
【0104】
また、上記メモリ部材100のNVMには、例えば、図27に示すように、ユニット情報領域272に、機種コード276、国コード278、製造年月日280、寿命しきい値282、プロセスパラメータ284が、ユニット側更新領域274に、ライフカウント値288、寿命しきい値到達回数290、関連履歴情報292・・・などが記憶されている。
【0105】
以上の構成において、この実施の形態に係る画像形成装置としてのフルカラープリンタでは、次のようにして、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成された交換ユニットを備えた画像形成装置において、電気ノイズによる影響を受けずに、しかも、記憶手段に対する情報の読み出しや書き込みを素早く行うことが可能となっている。
【0106】
すなわち、この実施の形態にかかるフルカラープリンタでは、図1に示すように、プリンタ本体1に対して着脱可能な交換ユニットとして、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応した4種類の現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kを備えている。そして、上記現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kは、新しいものがプリンタ本体1に装着されて使用され、当該現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45K内の現像剤が空になった場合には、対応する新しい現像剤カートリッジ45と交換されるようになっている。
【0107】
その際、上記現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kには、図27に示すように、当該現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kが使用されるプリンタの機種コード276や、当該現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kの製造番号280あるいは使用履歴292などを示すパラメータが記憶されたNVMを内蔵したメモリ部材100が装着されている。このメモリ部材100は、現像剤カートリッジ45をプリンタ本体1に装着する以前の状態では、当該現像剤カートリッジ45から取り外すことができないようになっている。
【0108】
そして、上記新しい現像剤カートリッジ45をプリンタ本体1の現像機本体40に装着する場合には、図23に示すように、当該現像剤カートリッジ45をプリンタ本体1の現像機本体40の所定位置に装着した状態で、図17に示すように、ハンドル部材75を反時計周り方向に沿って所定角度だけ回転させるようになっている。すると、上記ハンドル部材75に設けられたストッパー部材112の先端が、図25に示すように、カートリッジ本体側に設けられたストッパー解除用凸部111に当接して変位し、当該ストッパー部材112に突設されたロッド111が、キー溝部材106の係止孔109から外れて、メモリ部材100を回転させることにより、図22及び図24に示すように、キー溝部材107が回動可能となる。
【0109】
次に、上記メモリ部材100を図24中時計周り方向に回転させると、メモリ部材100のキー部105は、図22に示すように、カートリッジ45のハンドル部材75のキー溝部材106から外れるようになっている。上記現像剤カートリッジ45から取り外されたメモリ部材100は、図20及び図21に示すように、プリンタ本体1の所定箇所に設けられた雄型のコネクタ部104を備えた装着位置103に装着され、当該メモリ部材100のNVMに記憶された各種の情報が、図26に示すように、プリンタ本体1側のCPU201によって読み出したり、書き込んだりすることが可能となる。
【0110】
上記プリンタ本体1のCPU201は、図26に示すように、プリンタ本体1のコネクタ部104に装着されたメモリ部材100から情報を読み出して、所定のメモリ部材100が所定の箇所に正しく装着されている場合には、画像形成動作を可能とする。また、上記CPU201は、必要数のメモリ部材100が所定の箇所に装着されていない場合には、その旨をUI装置213に表示してユーザに通知するようになっている。さらに、上記CPU201は、必要数のメモリ部材100がすべて装着されていれば、当該メモリ部材100の装着位置にかかわらず、これらのメモリ部材100を製造番号280等によって互いに識別して、画像形成動作を可能とするように構成しても良い。
【0111】
また、上記現像剤カートリッジ45を新しいものと交換する場合には、図21に示すように、所定箇所103に装着されたメモリ部材100のうち、交換する現像剤カートリッジ45に対応したメモリ部材100を取り外して、図24に示すように、当該メモリ部材100を対応する現像剤カートリッジ45に装着するようになっている。
【0112】
上記現像剤カートリッジ45は、図22に示すように、メモリ部材100のキー部105を挿し込むことによって、はじめて当該現像剤カートリッジ45のハンドル部材75に設けられたキー溝部材106が回転可能となり、当該キー溝部材106は、メモリ部材100のキー部105によって反時計周り方向に沿って略90度回転される。こうすることによって、上記現像剤カートリッジ45のハンドル部材75は、時計周り方向に回転可能となり、当該現像剤カートリッジ45のハンドル部材75を、時計周り方向に沿って略90度回転させることで、現像剤カートリッジ45は、現像機本体40から取り外すことができるようになっている。
【0113】
その後、新しい現像剤カートリッジ45を上述した手順と同様に操作して、当該新しい現像剤カートリッジ45を現像機本体40の所定位置に装着するようになっている。
【0114】
このように、上記実施の形態1によれば、現像剤カートリッジ45から取り外したメモリ部材100をプリンタ本体1の所定箇所にコネクタ部102、104を介して装着するように構成したので、ユーザがコネクタ部102、104を意識してプリンタ本体1に装着するため、コネクタ部102、104として小型のものを使用することができ、コストダウンが可能であるとともに、無線等を介さないので、電気ノイズによる影響を受けずに、しかも、記憶手段に対する情報の読み出しや書き込みを素早く行うことが可能となる。
【0115】
また、上記実施の形態1によれば、現像剤カートリッジ45がプリンタ本体1に対して現像機本体40に装着される場合であっても、回転する現像機本体40の回転位置によらず、常時メモリ部材100からの読み込み及び/又は書き込みを実行することができる。
【0116】
さらに、上記実施の形態1によれば、現像剤カートリッジ45をプリンタ本体1側に装着することによってはじめて、前記メモリ部材100を、現像剤カートリッジ45から取り外し可能とする解除手段としてのストッパー部材112等を備えているので、現像剤カートリッジ45とメモリ部材100を常に一対一に対応した関係とすることができ、旧品と新品の現像剤カートリッジ45など、異なる現像剤カートリッジ45とメモリ部材100が間違われて使用されることを確実に防止することができる。
【0117】
又、上記実施の形態1によれば、メモリ部材100が取り付いたまま回転する現像機本体40が回転して、メモリ部材100がプリンタ本体1に衝突し、メモリ部材100あるいは本体1が損傷するのを防止することができる。
【0118】
更に、上記実施の形態1によれば、複数の現像剤カートリッジ45が存在する画像形成装置であっても、現像剤カートリッジ45とメモリ部材100とが間違った組み合わせで使用されるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】図1はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタを示す構成図である。
【図2】図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタにおける交換ユニットの着脱状態を示す構成図である。
【図3】図3はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタにおける回転式現像装置を示す斜視構成図である。
【図4】図4はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタにおける回転式現像装置を示す正面図である。
【図5】図5はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタにおける回転式現像装置を示す断面構成図である。
【図6】図6は回転式現像装置の現像器を示す断面構成図である。
【図7】図7は回転式現像装置の現像器を示す斜視構成図である。
【図8】図8は回転式現像装置の現像剤カートリッジを示す斜視構成図である。
【図9】図9は回転式現像装置の現像剤カートリッジを示す断面図である。
【図10】図10は回転式現像装置の現像剤カートリッジを示す断面図である。
【図11】図11は回転式現像装置の現像剤カートリッジの要部を示す構成図である。
【図12】図12は回転式現像装置の現像剤カートリッジの要部を示す構成図である。
【図13】図13は回転式現像装置の現像剤カートリッジの要部を示す構成図である。
【図14】図14は回転式現像装置の現像剤カートリッジの要部を示す構成図である。
【図15】図15は回転式現像装置の現像剤カートリッジの要部を示す斜視構成図である。
【図16】図16は回転式現像装置の現像剤カートリッジの要部を示す斜視構成図である。
【図17】図17は交換ユニットとしての現像剤カートリッジを示す正面構成図である。
【図18】図18はメモリ部材を示す斜視構成図である。
【図19】図19はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタを示す外観構成図である。
【図20】図20はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタを示す外観構成図である。
【図21】図21はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタにおけるメモリ部材の着脱部を示す構成図である。
【図22】図22はメモリ部材の着脱動作を示す斜視構成図である。
【図23】図23はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタにおける回転式現像装置を示す斜視構成図である。
【図24】図24は現像剤カートリッジに対するメモリ部材の着脱動作を示す構成図である。
【図25】図25は現像剤カートリッジの要部を示す構成図である。
【図26】図26はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタの制御回路を示すブロック図である。
【図27】図27はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタのメモリに記憶された情報を示す説明図である。
【図28】図28は現像剤カートリッジ及び現像器を示す構成図である。
【符号の説明】
【0120】
1:フルカラープリンタ本体、45:現像剤カートリッジ(交換ユニット)、100:メモリ部材、103:プリンタ本体1の専用箇所、105:キー部、201:CPU。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置本体に対して交換可能に装着される交換ユニットを備えた画像形成装置において、
前記交換ユニットには、当該交換ユニットに関する情報を記憶したメモリ部材を着脱可能に装着し、前記交換ユニットを前記画像形成装置本体の所定箇所に装着すると共に、前記交換ユニットから取り外したメモリ部材を画像形成装置本体の所定箇所にコネクタ部材を介して装着し、前記メモリ部材に記憶された前記交換ユニットに関する情報に基づいて、画像形成装置を制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、
前記メモリ部材に記憶された情報に基づいて、交換ユニットの使用履歴又は画像形成条件を取得することを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記交換ユニットは、画像形成装置本体に対して回転する支持部材に装着されることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記交換ユニットを画像形成装置本体に装着することによって、前記メモリ部材を、交換ユニットから取り外し可能とする解除手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項3に記載の画像形成装置において、
前記交換ユニットにメモリ部材を装着したままの状態では、前記回転する支持部材の回転動作を阻止するようにロックするロック手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記メモリ部材を前記画像形成装置本体から取り外して、前記交換ユニットに装着することによって、当該交換ユニットを画像形成装置本体から取り外し可能とする解除手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記解除手段は、前記画像形成装置本体に装着する前に、前記交換ユニットからメモリ部材を取り外した場合に、当該交換ユニットの画像形成本体への装着が不可能となるように構成したことを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記メモリ部材を前記交換ユニットに装着する部分の嵌合形状は、複数の種類が設定されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記メモリ部材が複数種類設けられている場合には、各メモリ部材は、画像形成装置本体側の該当する専用箇所にしか装着できないように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記メモリ部材が複数種類設けられているとともに、各メモリ部材は、画像形成装置本体側のメモリ部材装着箇所の2以上の箇所に装着可能に構成されており、前記メモリ部材が適正な装着箇所に装着されなかった場合に、当該メモリ部材の装着箇所が適正でない旨をユーザーに通知する通知手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項11】
請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記メモリ部材が複数種類設けられているとともに、各メモリ部材は、画像形成装置本体側のメモリ部材装着箇所の2以上の箇所に装着可能に構成されており、前記メモリ部材が画像形成装置本体側のいずれかの装着箇所に装着されたとき、前記メモリ部材の記憶内容に基づいて、対応する交換ユニットを特定する特定手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項1】
画像形成装置本体に対して交換可能に装着される交換ユニットを備えた画像形成装置において、
前記交換ユニットには、当該交換ユニットに関する情報を記憶したメモリ部材を着脱可能に装着し、前記交換ユニットを前記画像形成装置本体の所定箇所に装着すると共に、前記交換ユニットから取り外したメモリ部材を画像形成装置本体の所定箇所にコネクタ部材を介して装着し、前記メモリ部材に記憶された前記交換ユニットに関する情報に基づいて、画像形成装置を制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、
前記メモリ部材に記憶された情報に基づいて、交換ユニットの使用履歴又は画像形成条件を取得することを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記交換ユニットは、画像形成装置本体に対して回転する支持部材に装着されることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記交換ユニットを画像形成装置本体に装着することによって、前記メモリ部材を、交換ユニットから取り外し可能とする解除手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項3に記載の画像形成装置において、
前記交換ユニットにメモリ部材を装着したままの状態では、前記回転する支持部材の回転動作を阻止するようにロックするロック手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記メモリ部材を前記画像形成装置本体から取り外して、前記交換ユニットに装着することによって、当該交換ユニットを画像形成装置本体から取り外し可能とする解除手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記解除手段は、前記画像形成装置本体に装着する前に、前記交換ユニットからメモリ部材を取り外した場合に、当該交換ユニットの画像形成本体への装着が不可能となるように構成したことを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記メモリ部材を前記交換ユニットに装着する部分の嵌合形状は、複数の種類が設定されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記メモリ部材が複数種類設けられている場合には、各メモリ部材は、画像形成装置本体側の該当する専用箇所にしか装着できないように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記メモリ部材が複数種類設けられているとともに、各メモリ部材は、画像形成装置本体側のメモリ部材装着箇所の2以上の箇所に装着可能に構成されており、前記メモリ部材が適正な装着箇所に装着されなかった場合に、当該メモリ部材の装着箇所が適正でない旨をユーザーに通知する通知手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項11】
請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記メモリ部材が複数種類設けられているとともに、各メモリ部材は、画像形成装置本体側のメモリ部材装着箇所の2以上の箇所に装着可能に構成されており、前記メモリ部材が画像形成装置本体側のいずれかの装着箇所に装着されたとき、前記メモリ部材の記憶内容に基づいて、対応する交換ユニットを特定する特定手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【公開番号】特開2007−41311(P2007−41311A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−225785(P2005−225785)
【出願日】平成17年8月3日(2005.8.3)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月3日(2005.8.3)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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