説明

移動体情報提供システムおよび移動体情報提供プログラム

【課題】 コストを抑えつつ事業者および顧客の利便性を向上させること。
【解決手段】 現在位置が移動する移動体(9)の前記現在位置を記憶する移動体現在位置記憶手段と、顧客が前記移動体(9)に関する情報を受信する位置である顧客位置(21)を特定する顧客位置情報と、前記移動体(9)に関する情報である移動体関連情報の受信先を特定する受信先特定情報と、を対応させて記憶する顧客情報記憶手段と、前記移動体(9)の現在位置に対して予め設定された情報送信範囲(22)内に、前記顧客位置(21)が含まれるか否かを判別する顧客位置判別手段と、前記情報送信範囲(22)内に前記顧客位置(21)が含まれる場合に、顧客の前記受信先に対して、前記移動体関連情報を送信する情報送信手段と、を備えたことを特徴とする移動体情報提供システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客の興味対象に関する情報を提供する移動体情報提供システムおよび移動体情報提供プログラムに関し、特に、興味対象が、移動する移動体に関する情報を提供する移動体情報提供システムおよび移動体情報提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、広告や店舗位置等の情報を望む顧客に対して、効率よく情報送信を行うことが模索されている。特に、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistants)、ノート型パソコン等の携帯端末を利用したネットワークが発達した現在では、ユーザ(顧客)が自宅だけでなく勤務先や旅行先等のあらゆる場所で情報を得ることができるようになっており、情報送信の効率化による効果は大きくなっている。
【0003】
携帯端末を利用してユーザ(顧客)に各種情報を提供する技術として、下記の従来技術(1)〜(4)が公知である。
(1)特許文献1(特開2003−295804号公報)記載の技術
特許文献1には、顧客の居住地域に応じて、その地域の店舗のバーゲン情報等の広告が含まれたメールマガジンを電子メールで送信する技術が記載されている。
(2)特許文献2(特開2003−323430号公報)記載の技術
特許文献2には、あるユーザが待ち合わせをしたい店舗の前で撮像した画像データに位置データを付与して送信し、受信した別のユーザが店舗の位置(着目位置座標)付きの地図画像の送信を要求した場合に、前記位置データに基づいて店舗の位置付きの地図データを表示する技術が記載されている。
【0004】
(3)特許文献3(特開平6−26875号公報)記載の技術
特許文献3には、車両(移動局)から伝送されてくる位置情報と、認識コードとに基づいて、親局が一定の範囲の単位エリアに区分された複数の監視エリアのいずれかに車両が属するかを判定することにより、車両の存在位置を把握する技術が記載されている。
(4)特許文献4(特開2004−157607号公報)記載の技術
特許文献4には、幼稚園の送迎バスに搭載されたバス用端末装置により、保護者の携帯電話や幼稚園のサーバに対して、バスの現在位置情報を定期的に送信したり、バス停に到着した時にそのバス停に登録された保護者の携帯電話および幼稚園のサーバに到着したバス停の名称を送信する技術が記載されている。このバス用端末装置においては、通常は各バス停への幼稚園バスの到着を保護者が見ていること、また、幼稚園バスは子供を受け取るまで待ってくれることなどの前提のもとに、迎えに行く幼稚園バスのバス停に保護者メールアドレスが結び付けられているが、実際は、迎えに行くバス停より前のバス停で保護者に連絡が入らないと間に合わないことになる。
【0005】
【特許文献1】特開2003−295804号公報(段落番号「0019」〜「0069」)
【特許文献2】特開2003−323430号公報(段落番号「0019」〜「0031」)
【特許文献3】特開平6−26875号公報
【特許文献4】特開2004−157607号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
(従来技術の問題点)
前記従来技術(1)、(2)では、固定された店舗で事業を行う場合には適しているが、石焼きいもの販売、屋台、廃品回収等の移動車を使用する移動販売型の事業の場合には適していない。石焼きいもの販売等の移動車を使用する移動販売型のビジネスモデルでは、特定の顧客のために移動するといったことをすれば、効率が悪く利益が上がりにくい。したがって、固定された店舗と異なり、移動車がある程度決まったルートをゆっくり移動しながら顧客を獲得する方法が適している。しかし、移動車がスピーカ等でアナウンスしながらゆっくり移動しても、アナウンスを聞いたユーザが屋外に出た時には、既に移動車が通り過ぎていることがあり、顧客、事業者ともに効率、利便性が悪いという問題がある。特に、遮音性の高いビルや高層ビルの上層階では、アナウンスが聞こえづらく、利便性が悪いという問題もある。
【0007】
前記従来技術(1)、(2)では、店舗等の固定の対象物に対する広告や位置情報の提供であり、対象物である移動車が移動する前記移動販売型のビジネスには対応できず、顧客が移動車の現在位置を把握することはできないという問題がある。
前記従来技術(3)、(4)では、車両毎に位置情報や認識コード(バスや車両の識別情報)を発信するための装置が必要となり、車両から送信されたデータをリアルタイムで監視する装置(サーバ)も必要となるため、コストが高くなるという問題がある。特に、移動販売型の事業者は、小規模事業者がほとんどであるため、前記従来技術(3)、(4)のような監視システムは、コスト面から導入することが困難であるという問題がある。
【0008】
本発明は、前述に事情に鑑み、コストを抑えつつ事業者および顧客の利便性を向上させることを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(本発明)
(第1発明)
前記技術的課題を解決するために第1発明の移動体情報提供システムは、
現在位置が移動する移動体の前記現在位置を記憶する移動体現在位置記憶手段と、
顧客が前記移動体に関する情報を受信する位置である顧客位置を特定する顧客位置情報と、前記移動体に関する情報である移動体関連情報の受信先を特定する受信先特定情報と、を対応させて記憶する顧客情報記憶手段と、
前記移動体の現在位置に対して予め設定された情報送信範囲内に、前記顧客位置が含まれるか否かを判別する顧客位置判別手段と、
前記情報送信範囲内に前記顧客位置が含まれる場合に、顧客の前記受信先に対して、前記移動体関連情報を送信する情報送信手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
(第1発明の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の移動体情報提供システムでは、移動体現在位置記憶手段は、現在位置が移動する移動体の前記現在位置を記憶する。顧客情報記憶手段は、顧客が前記移動体に関する情報を受信する位置である顧客位置を特定する顧客位置情報と、前記移動体に関する情報である移動体関連情報の受信先を特定する受信先特定情報と、を対応させて記憶する。顧客位置判別手段は、前記移動体の現在位置に対して予め設定された情報送信範囲内に、前記顧客位置が含まれるか否かを判別する。情報送信手段は、前記情報送信範囲内に前記顧客位置が含まれる場合に、顧客の前記受信先に対して、前記移動体関連情報を送信する。
【0011】
したがって、第1発明の移動体情報提供システムでは、移動体の現在位置を中心とした情報送信範囲内に顧客位置が入ると、顧客に対して移動体関連情報が送信される。したがって、移動体関連情報を受信した顧客は、移動体が顧客位置の近くに来たことを前もって知ることができ、移動体が通り過ぎてしまう不具合の発生を低減できる。また、例えば、顧客位置が移動体のアナウンスが聞こえにくい場合でも、移動体関連情報を得ることができる。この結果、事業者および顧客の利便性を向上させることができる。さらに、移動体の現在位置を監視するサーバ等が必ずしも必要ないので、サーバを使用しない場合、コストを軽減できる。
【0012】
(第1発明の形態1)
第1発明の形態1の移動体情報提供システムは、前記第1発明において、
前記移動体の現在位置を検出する移動体現在位置検出手段と、
顧客の前記受信先特定情報含む顧客送信情報を受信する顧客送信情報受信手段と、
前記顧客送信情報受信手段により前記受信先特定情報を受信した時の前記移動体の現在位置を、前記顧客位置情報として記憶する前記顧客情報記憶手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0013】
(第1発明の形態1の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態1の移動体情報提供システムでは、移動体現在位置検出手段は、前記移動体の現在位置を検出する。顧客送信情報受信手段は、顧客の前記受信先特定情報含む顧客送信情報を受信する。前記顧客情報記憶手段は、前記顧客送信情報受信手段により前記受信先特定情報を受信した時の前記移動体の現在位置を、前記顧客位置情報として記憶する。したがって、第1発明の形態1の移動体情報提供システムでは、顧客から顧客位置情報が送信されなくても、受信先特定情報を受信した時の移動体の現在位置から顧客位置の登録ができる。
【0014】
(第1発明の形態2)
第1発明の形態2の移動体情報提供システムは、前記第1発明の形態1において、
前記顧客位置情報および受信先特定情報を含む顧客送信情報を受信する顧客送信情報受信手段と、
前記顧客送信情報に含まれる前記顧客位置情報および受信先特定情報を記憶する前記顧客情報記憶手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0015】
(第1発明の形態2の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態2の移動体情報提供システムでは、顧客送信情報受信手段は、前記顧客位置情報および受信先特定情報を含む顧客送信情報を受信する。前記顧客情報記憶手段は、前記顧客送信情報に含まれる前記顧客位置情報および受信先特定情報を記憶する。したがって、第1発明の形態2の移動体情報提供システムは、顧客から顧客位置情報を取得できる。
【0016】
(第1発明の形態3)
第1発明の形態3の移動体情報提供システムは、前記第1発明において、
前記移動体の通過順序が予め設定された複数の経由地を有する移動経路に対して、前記複数の経由地の中の特定の経由地の位置情報を前記顧客位置情報として記憶する前記顧客情報記憶手段と、
前記移動体の現在位置を検出する移動体現在位置検出手段と、
前記移動体の現在位置に対して前記移動経路上で前記通過順序が早い経由地を前記情報送信範囲内に含まれる経由地とし、前記通過順序が早い経由地に前記顧客位置情報により特定される経由地が該当するか否かを判別する前記顧客位置判別手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0017】
(第1発明の形態3の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態3の移動体情報提供システムでは、前記顧客情報記憶手段は、前記移動体の通過順序が予め設定された複数の経由地を有する移動経路に対して、前記複数の経由地の中の特定の経由地の位置情報を前記顧客位置情報として記憶する。移動体現在位置検出手段は、前記移動体の現在位置を検出する。前記顧客位置判別手段は、前記移動体の現在位置に対して前記移動経路上で前記通過順序が早い経由地を前記情報送信範囲内に含まれる経由地とし、前記通過順序が早い経由地に前記顧客位置情報により特定される経由地が該当するか否かを判別する。したがって、第1発明の形態3の移動体情報提供システムでは、顧客は、移動経路上を移動する移動体の移動体関連情報を受信することができる。
【0018】
(第1発明の形態4)
第1発明の形態4の移動体情報提供システムは、前記第1発明において、
地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
前記移動体の現在位置を検出する移動体現在位置検出手段と、
前記移動体の現在位置と、前記地図データとに基づいて、移動体現在位置表示地図画像を作成する現在位置表示地図作成手段と、
前記移動体現在位置表示地図画像を表示させるためのリンク情報を含む前記移動体関連情報を送信する情報送信手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0019】
(第1発明の形態4の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態4の移動体情報提供システムでは、地図データ記憶手段は、地図データを記憶する。移動体現在位置検出手段は、前記移動体の現在位置を検出する。現在位置表示地図作成手段は、前記移動体の現在位置と、前記地図データとに基づいて、移動体現在位置表示地図画像を作成する。情報送信手段は、前記移動体現在位置表示地図画像を表示させるためのリンク情報を含む前記移動体関連情報を送信する。したがって、リンク情報を利用して移動体現在位置表示地図画像を受信することができる。
【0020】
(第1発明の形態5)
第1発明の形態5の移動体情報提供システムは、前記第1発明において、
前記移動体毎に設定された移動体属性を記憶する移動体属性記憶手段と、
前記各移動体の現在位置を記憶する移動体現在位置記憶手段と、
顧客が選択した移動体属性と、前記受信先特定情報と、前記顧客位置情報と、を対応させて記憶する前記顧客情報記憶手段と、
前記顧客が選択した移動体属性が設定された前記移動体の現在位置を中心とする前記情報送信範囲内に、前記顧客位置が含まれるか否かを判別する前記顧客位置判別手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0021】
(第1発明の形態5の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態5の移動体情報提供システムでは、移動体属性記憶手段は、前記移動体毎に設定された移動体属性を記憶する。移動体現在位置記憶手段は、前記各移動体の現在位置を記憶する。前記顧客情報記憶手段は、顧客が選択した移動体属性と、前記受信先特定情報と、前記顧客位置情報と、を対応させて記憶する。前記顧客位置判別手段は、前記顧客が選択した移動体属性が設定された前記移動体の現在位置を中心とする前記情報送信範囲内に、前記顧客位置が含まれるか否かを判別する。したがって、顧客は、選択した移動体属性が設定された移動体の移動体関連情報を受信できる。
【0022】
なお、前記第1発明および第1発明の形態1〜5において、前記受信先特定情報を電子メールのメールアドレスにより構成することも可能である。この場合、電子メールにより移動体関連情報を受信できる。また、前記情報送信手段により送信された前記移動体関連情報を、移動体関連情報表示端末により受信し、表示することも可能である。さらに、前記移動体関連情報に前記移動体の広告情報を含めることも可能である。また、二次元コードに埋め込まれた前記顧客情報の送信先を特定する送信先特定情報を認識するコード認識手段を設けることも可能である。この場合、二次元コードを利用して顧客情報を容易に送信することができる。
【0023】
(第2発明)
前記技術的課題を解決するために第2発明の移動体情報提供装置は、
現在位置が移動する移動体の前記現在位置を記憶する移動体現在位置記憶手段と、
顧客が前記移動体に関する情報を受信する位置である顧客位置を特定する顧客位置情報と、前記移動体に関する情報である移動体関連情報の受信先を特定する受信先特定情報と、を対応させて記憶する顧客情報記憶手段と、
前記移動体の現在位置に対して予め設定された情報送信範囲内に、前記顧客位置が含まれるか否かを判別する顧客位置判別手段と、
前記情報送信範囲内に前記顧客位置が含まれる場合に、顧客の前記受信先に対して、前記移動体関連情報を送信する情報送信手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0024】
(第2発明の作用)
前記構成要件を備えた第2発明の移動体情報提供装置では、移動体現在位置記憶手段は、現在位置が移動する移動体の前記現在位置を記憶する。顧客情報記憶手段は、顧客が前記移動体に関する情報を受信する位置である顧客位置を特定する顧客位置情報と、前記移動体に関する情報である移動体関連情報の受信先を特定する受信先特定情報と、を対応させて記憶する。顧客位置判別手段は、前記移動体の現在位置に対して予め設定された情報送信範囲内に、前記顧客位置が含まれるか否かを判別する。情報送信手段は、前記情報送信範囲内に前記顧客位置が含まれる場合に、顧客の前記受信先に対して、前記移動体関連情報を送信する。
【0025】
したがって、第2発明の移動体情報提供装置では、移動体の現在位置を中心とした情報送信範囲内に顧客位置が入ると、顧客に対して移動体関連情報が送信される。したがって、移動体関連情報を受信した顧客は、移動体が顧客位置の近くに来たことを前もって知ることができ、移動体が通り過ぎてしまう不具合の発生を低減できる。また、例えば、顧客位置が移動体のアナウンスが聞こえにくい場合でも、移動体関連情報を得ることができる。この結果、事業者および顧客の利便性を向上させることができる。さらに、移動体の現在位置を監視するサーバ等が必ずしも必要ないので、サーバを使用しない場合、コストを軽減できる。
【0026】
(第2発明の形態1)
第2発明の形態1の移動体情報提供装置は、前記第2発明において、
前記移動体の現在位置を検出する移動体現在位置検出手段と、
顧客の前記受信先特定情報含む顧客送信情報を受信する顧客送信情報受信手段と、
前記顧客送信情報受信手段により前記受信先特定情報を受信した時の前記移動体の現在位置を、前記顧客位置情報として記憶する前記顧客情報記憶手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0027】
(第2発明の形態1の作用)
前記構成要件を備えた第2発明の形態1の移動体情報提供装置では、移動体現在位置検出手段は、前記移動体の現在位置を検出する。顧客送信情報受信手段は、顧客の前記受信先特定情報含む顧客送信情報を受信する。前記顧客情報記憶手段は、前記顧客送信情報受信手段により前記受信先特定情報を受信した時の前記移動体の現在位置を、前記顧客位置情報として記憶する。したがって、第2発明の形態1の移動体情報提供装置では、顧客から顧客位置情報が送信されなくても、受信先特定情報を受信した時の移動体の現在位置から顧客位置の登録ができる。
【0028】
(第2発明の形態2)
第2発明の形態2の移動体情報提供システムは、前記第2発明の形態1において、
前記顧客位置情報および受信先特定情報を含む顧客送信情報を受信する顧客送信情報受信手段と、
前記顧客送信情報に含まれる前記顧客位置情報および受信先特定情報を記憶する前記顧客情報記憶手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0029】
(第2発明の形態2の作用)
前記構成要件を備えた第2発明の形態2の移動体情報提供装置では、顧客送信情報受信手段は、前記顧客位置情報および受信先特定情報を含む顧客送信情報を受信する。前記顧客情報記憶手段は、前記顧客送信情報に含まれる前記顧客位置情報および受信先特定情報を記憶する。したがって、第2発明の形態2の移動体情報提供装置は、顧客から顧客位置情報を取得できる。
【0030】
(第2発明の形態3)
第2発明の形態3の移動体情報提供装置は、前記第2発明において、
前記移動体の通過順序が予め設定された複数の経由地を有する移動経路に対して、前記複数の経由地の中の特定の経由地の位置情報を前記顧客位置情報として記憶する前記顧客情報記憶手段と、
前記移動体の現在位置を検出する移動体現在位置検出手段と、
前記移動体の現在位置に対して前記移動経路上で前記通過順序が早い経由地を前記情報送信範囲内に含まれる経由地とし、前記通過順序が早い経由地に前記顧客位置情報により特定される経由地が該当するか否かを判別する前記顧客位置判別手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0031】
(第2発明の形態3の作用)
前記構成要件を備えた第2発明の形態3の移動体情報提供装置では、前記顧客情報記憶手段は、前記移動体の通過順序が予め設定された複数の経由地を有する移動経路に対して、前記複数の経由地の中の特定の経由地の位置情報を前記顧客位置情報として記憶する。移動体現在位置検出手段は、前記移動体の現在位置を検出する。前記顧客位置判別手段は、前記移動体の現在位置に対して前記移動経路上で前記通過順序が早い経由地を前記情報送信範囲内に含まれる経由地とし、前記通過順序が早い経由地に前記顧客位置情報により特定される経由地が該当するか否かを判別する。したがって、第1発明の形態3の移動体情報提供システムでは、顧客は、移動経路上を移動する移動体の移動体関連情報を受信することができる。
【0032】
(第3発明)
前記技術的課題を解決するために第3発明の移動体情報提供サーバは、
現在位置が移動する移動体毎に設定された移動体属性を記憶する移動体属性記憶手段と、
各移動体の現在位置を記憶する移動体現在位置記憶手段と、
顧客が選択した移動体属性と、前記移動体に関する情報である移動体関連情報の受信先を特定する受信先特定情報と、顧客が前記移動体に関する情報を受信する位置である顧客位置情報と、を対応させて記憶する顧客情報記憶手段と、
前記顧客が選択した移動体属性が設定された前記移動体の現在位置を中心とする情報送信範囲内に、前記顧客位置が含まれるか否かを判別する顧客位置判別手段と、
前記情報送信範囲内に前記顧客位置が含まれる場合に、顧客の前記受信先に対して、前記移動体関連情報を送信する情報送信手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0033】
(第3発明の作用)
前記構成要件を備えた第3発明の移動体情報提供サーバでは、移動体属性記憶手段は、前記移動体毎に設定された移動体属性を記憶する。移動体現在位置記憶手段は、前記各移動体の現在位置を記憶する。前記顧客情報記憶手段は、顧客が選択した移動体属性と、前記受信先特定情報と、前記顧客位置情報と、を対応させて記憶する。前記顧客位置判別手段は、前記顧客が選択した移動体属性が設定された前記移動体の現在位置を中心とする前記情報送信範囲内に、前記顧客位置が含まれるか否かを判別する。情報送信手段は、前記情報送信範囲内に前記顧客位置が含まれる場合に、顧客の前記受信先に対して、前記移動体関連情報を送信する。
【0034】
したがって、第3発明の移動体情報提供サーバでは、選択した移動体属性が設定された移動体の現在位置を中心とした情報送信範囲内に顧客位置が入ると、顧客に対して移動体関連情報が送信される。したがって、移動体関連情報を受信した顧客は、移動体が顧客位置の近くに来たことを前もって知ることができ、移動体が通り過ぎてしまう不具合の発生を低減できる。また、例えば、顧客位置が移動体のアナウンスが聞こえにくい場合でも、移動体関連情報を得ることができる。この結果、事業者および顧客の利便性を向上させることができる。
【0035】
(第4発明)
前記技術的課題を解決するために第4発明の移動体情報提供プログラムは、
コンピュータを、
現在位置が移動する移動体の前記現在位置を記憶する移動体現在位置記憶手段、
顧客が前記移動体に関する情報を受信する位置である顧客位置を特定する顧客位置情報と、前記移動体に関する情報である移動体関連情報の受信先を特定する受信先特定情報と、を対応させて記憶する顧客情報記憶手段、
前記移動体の現在位置に対して予め設定された情報送信範囲内に、前記顧客位置が含まれるか否かを判別する顧客位置判別手段、
前記情報送信範囲内に前記顧客位置が含まれる場合に、顧客の前記受信先に対して、前記移動体関連情報を送信する情報送信手段、
として機能させることを特徴とする。
【0036】
(第4発明の作用)
前記構成要件を備えた第4発明の移動体情報提供プログラムでは、移動体現在位置記憶手段は、現在位置が移動する移動体の前記現在位置を記憶する。顧客情報記憶手段は、顧客が前記移動体に関する情報を受信する位置である顧客位置を特定する顧客位置情報と、前記移動体に関する情報である移動体関連情報の受信先を特定する受信先特定情報と、を対応させて記憶する。顧客位置判別手段は、前記移動体の現在位置に対して予め設定された情報送信範囲内に、前記顧客位置が含まれるか否かを判別する。情報送信手段は、前記情報送信範囲内に前記顧客位置が含まれる場合に、顧客の前記受信先に対して、前記移動体関連情報を送信する。
【0037】
したがって、第4発明の移動体情報提供プログラムでは、移動体の現在位置を中心とした情報送信範囲内に顧客位置が入ると、顧客に対して移動体関連情報が送信される。したがって、移動体関連情報を受信した顧客は、移動体が顧客位置の近くに来たことを前もって知ることができ、移動体が通り過ぎてしまう不具合の発生を低減できる。また、顧客位置が移動体のアナウンスが聞こえにくい場所でも、移動体関連情報を得ることができる。この結果、事業者および顧客の利便性を向上させることができる。さらに、移動体の現在位置を監視するサーバ等が必ずしも必要ないので、サーバを使用しない場合、コストを軽減できる。
【0038】
(第4発明の形態1)
第4発明の形態1の移動体情報提供プログラムは、前記第4発明において、
コンピュータを、
前記移動体の現在位置を検出する移動体現在位置検出手段、
顧客の前記受信先特定情報含む顧客送信情報を受信する顧客送信情報受信手段、
前記顧客送信情報受信手段により前記受信先特定情報を受信した時の前記移動体の現在位置を、前記顧客位置情報として記憶する前記顧客情報記憶手段、
として機能させることを特徴とする。
【0039】
(第4発明の形態1の作用)
前記構成要件を備えた第4発明の形態1の移動体情報提供プログラムでは、移動体現在位置検出手段は、前記移動体の現在位置を検出する。顧客送信情報受信手段は、顧客の前記受信先特定情報含む顧客送信情報を受信する。前記顧客情報記憶手段は、前記顧客送信情報受信手段により前記受信先特定情報を受信した時の前記移動体の現在位置を、前記顧客位置情報として記憶する。したがって、第4発明の形態1の移動体情報提供プログラムにより、顧客から顧客位置情報が送信されなくても、受信先特定情報を受信した時の移動体の現在位置から顧客位置の登録ができる。
【0040】
(第4発明の形態2)
第4発明の形態2の移動体情報提供プログラムは、前記第4発明の形態1において、
コンピュータを、
前記顧客位置情報および受信先特定情報を含む顧客送信情報を受信する顧客送信情報受信手段、
前記顧客送信情報に含まれる前記顧客位置情報および受信先特定情報を記憶する前記顧客情報記憶手段、
として機能させることを特徴とする。
【0041】
(第4発明の形態2の作用)
前記構成要件を備えた第4発明の形態2の移動体情報提供プログラムでは、顧客送信情報受信手段は、前記顧客位置情報および受信先特定情報を含む顧客送信情報を受信する。前記顧客情報記憶手段は、前記顧客送信情報に含まれる前記顧客位置情報および受信先特定情報を記憶する。したがって、第4発明の形態2の移動体情報提供プログラムにより、顧客から顧客位置情報を取得できる。
【0042】
(第4発明の形態3)
第4発明の形態3の移動体情報提供プログラムは、前記第4発明において、
コンピュータを、
前記移動体の通過順序が予め設定された複数の経由地を有する移動経路に対して、前記複数の経由地の中の特定の経由地の位置情報を前記顧客位置情報として記憶する前記顧客情報記憶手段、
前記移動体の現在位置を検出する移動体現在位置検出手段、
前記移動体の現在位置に対して前記移動経路上で前記通過順序が早い経由地を前記情報送信範囲内に含まれる経由地とし、前記通過順序が早い経由地に前記顧客位置情報により特定される経由地が該当するか否かを判別する前記顧客位置判別手段、
として機能させることを特徴とする。
【0043】
(第4発明の形態3の作用)
前記構成要件を備えた第4発明の形態3の移動体情報提供プログラムでは、前記顧客情報記憶手段は、前記移動体の通過順序が予め設定された複数の経由地を有する移動経路に対して、前記複数の経由地の中の特定の経由地の位置情報を前記顧客位置情報として記憶する。移動体現在位置検出手段は、前記移動体の現在位置を検出する。前記顧客位置判別手段は、前記移動体の現在位置に対して前記移動経路上で前記通過順序が早い経由地を前記情報送信範囲内に含まれる経由地とし、前記通過順序が早い経由地に前記顧客位置情報により特定される経由地が該当するか否かを判別する。したがって、第4発明の形態3の移動体情報提供プログラムにより、顧客は、移動経路上を移動する移動体の移動体関連情報を受信することができる。
【0044】
(第4発明の形態4)
第4発明の形態4の移動体情報提供プログラムは、前記第4発明において、
コンピュータを、
地図データを記憶する地図データ記憶手段、
前記移動体の現在位置を検出する移動体現在位置検出手段、
前記移動体の現在位置と、前記地図データとに基づいて、移動体現在位置表示地図画像を作成する現在位置表示地図作成手段、
前記移動体現在位置表示地図画像を表示させるためのリンク情報を含む前記移動体関連情報を送信する情報送信手段、
として機能させることを特徴とする。
【0045】
(第4発明の形態4の作用)
前記構成要件を備えた第4発明の形態4の移動体情報提供プログラムでは、地図データ記憶手段は、地図データを記憶する。移動体現在位置検出手段は、前記移動体の現在位置を検出する。現在位置表示地図作成手段は、前記移動体の現在位置と、前記地図データとに基づいて、移動体現在位置表示地図画像を作成する。情報送信手段は、前記移動体現在位置表示地図画像を表示させるためのリンク情報を含む前記移動体関連情報を送信する。したがって、リンク情報を利用して移動体現在位置表示地図画像を受信することができる。
【0046】
(第4発明の形態5)
第4発明の形態5の移動体情報提供プログラムは、前記第4発明において、
コンピュータを、
前記移動体毎に設定された移動体属性を記憶する移動体属性記憶手段、
前記各移動体の現在位置を記憶する移動体現在位置記憶手段、
顧客が選択した移動体属性と、前記受信先特定情報と、前記顧客位置情報と、を対応させて記憶する前記顧客情報記憶手段、
前記顧客が選択した移動体属性が設定された前記移動体の現在位置を中心とする前記情報送信範囲内に、前記顧客位置が含まれるか否かを判別する前記顧客位置判別手段、
として機能させることを特徴とする。
【0047】
(第4発明の形態5の作用)
前記構成要件を備えた第4発明の形態5の移動体情報提供プログラムでは、移動体属性記憶手段は、前記移動体毎に設定された移動体属性を記憶する。移動体現在位置記憶手段は、前記各移動体の現在位置を記憶する。前記顧客情報記憶手段は、顧客が選択した移動体属性と、前記受信先特定情報と、前記顧客位置情報と、を対応させて記憶する。前記顧客位置判別手段は、前記顧客が選択した移動体属性が設定された前記移動体の現在位置を中心とする前記情報送信範囲内に、前記顧客位置が含まれるか否かを判別する。したがって、顧客は、選択した移動体属性が設定された移動体の移動体関連情報を受信できる。
【発明の効果】
【0048】
前述の本発明は、コストを抑えつつ移動販売型の事業者および顧客の利便性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0049】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【実施例1】
【0050】
図1は、本発明の移動体情報提供システムの実施例1の説明図である。
図1の実施例1の移動体情報提供システムSにおいて、ユーザ(顧客)が携帯可能な携帯端末(移動体関連情報表示端末)としての携帯電話1は、携帯電話ネットワーク2を介して携帯電話事業者のデータ通信装置3と接続されている。そして、前記データ通信装置3は、専用線4やインターネット6を介して、移動体情報提供サーバ7(後述する実施例3参照)やその他の情報配信業者(コンテンツプロバイダ、アプリケーションサービスプロバイダ)の情報配信サーバ8に接続されている。なお、実施例1では、移動体情報提供サーバ7は、専用線4を介してデータ通信装置3に接続されているが、インターネット6を介して接続することも可能である。
したがって、携帯電話1は、携帯電話ネットワーク2を介して、他のユーザの携帯電話1や移動販売車9の事業者(移動販売事業者)の携帯電話1′(移動体情報提供装置)と通信できる。
【0051】
前記携帯電話1、1′は、表示画像が表示される情報表示画面(表示器)11や、ユーザが各種入力を行う入力キー12を有し、内部にプログラム等が記録された記憶装置(記録媒体)を備えている。また、実施例1の携帯電話1、1′は、携帯電話の現在位置を三次元側位可能なGPS(Global Positioning System、全地球無線側位システム)装置を内蔵している。さらに、前記携帯電話1、1′は、電子メール(以下、単に「メール」と記載することもある)により情報の送受信をする機能が内蔵されている。
また、実施例1の移動体情報提供システムSでは、顧客の携帯電話1には、印刷物や風景等を撮像可能なカメラが内蔵されており、従来公知の2次元コード(QRコード)をカメラで読取り、2次元コードに埋め込まれた情報を解読する機能を有している。また、実施例1では、移動販売車(移動体)9の外装には、事業者の携帯電話1′のメールアドレス(送信先特定情報)の情報が埋め込まれた2次元コード9aが印刷されている。
【0052】
(携帯電話1の制御部の説明)
図2は前記図1に示す移動体情報提供システムの顧客の携帯電話の機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図2において、携帯電話1のコントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ、記録媒体)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ、記録媒体)、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有するマイクロコンピュータにより構成されており、前記ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0053】
(携帯電話のコントローラCに接続された信号入力要素)
前記携帯電話1のコントローラCは、前記入力キー12やGPS装置、カメラCAMやその他の信号入力要素からの信号が入力されている。
前記入力キー12は、ユーザにより入力された入力信号を検出して、その検出信号をコントローラCに入力する。
前記GPS装置は、側位開始の入力信号に応じて、衛星から発射された時刻信号の電波の到達時間等から地球上の携帯電話1の位置を側位し、側位結果をコントローラCに入力する。
前記カメラCAMは、2次元コード9aや風景等を撮像した画像データをコントローラCに入力する。
【0054】
(携帯電話のコントローラCに接続された制御要素)
また、携帯電話1のコントローラCは、液晶駆動回路KD1、GPS駆動回路KD2、振動モータ駆動回路KD3、カメラ駆動回路KD4や図示しない電源回路、その他の制御要素に接続されており、それらの作動制御信号を出力している。
前記液晶駆動回路KD1は、液晶表示パネルの表示用電極のオン・オフを制御して情報表示画面11に表示画像を表示する。
前記GPS駆動回路KD2は、前記GPS装置に側位開始の信号を出力してGPS装置を駆動する。
振動モータ駆動回路KD3は、電話の着信時等に、振動モータM1を作動させて、携帯電話1を振動させ、ユーザに告知する。
前記カメラ駆動回路KD4は、ユーザの撮像の入力に応じてカメラCAMを駆動して、撮像を行う。
【0055】
(携帯電話のコントローラCの機能)
携帯電話1のコントローラCは、前記各信号出力要素からの出力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能(制御手段)を有している。前記コントローラCの機能(制御手段)を次に説明する。
C1:液晶駆動回路制御手段(経路案内画像表示手段)
液晶駆動回路制御手段C1は、液晶駆動回路KD1を制御して、情報表示画面11に画像を表示する。
C2:振動モータ制御手段
振動モータ制御手段C2は、振動モータ駆動回路KD3を介して振動モータM1の駆動を制御する。
C3:GPS制御手段
GPS制御手段C3は、前記GPS駆動回路KD2を介してGPS装置を作動させる。
C4:カメラ制御手段
カメラ制御手段C4は、前記カメラ駆動回路KD4を介してカメラCAMを作動させる。
【0056】
C5:メール受信手段(移動体関連情報受信手段)
メール受信手段C5は、他の携帯電話1や事業者の携帯電話1′、あるいは、インターネット6を介して接続された端末等から送信されたメールを受信し、記憶する。
C6:コード認識手段
コード認識手段C6は、前記カメラCAMによって二次元コード9aを撮像した場合に、撮像した画像データに基づいて、二次元コード9aに埋め込まれた情報を解析、認識する。
C7:顧客位置検出手段
顧客位置検出手段C7は、前記GPS装置から入力される測位結果に基づいて、携帯電話1の位置、すなわち、携帯電話1を携帯する顧客の現在位置を検出し、顧客位置記憶手段C7Aに記憶する。
C8:メール送信手段(顧客情報送信手段)
メール送信手段C8は、他の携帯電話1や事業者の携帯電話1′等にメールを送信する。なお、実施例1のメール送信手段C8は、顧客位置記憶手段C7Aに記憶された顧客の現在位置(顧客位置)と、顧客のメールアドレス(受信先特定情報)と、を含むメールを送信することができる。
【0057】
(携帯電話1′の制御部の説明)
図3は前記図1に示す移動体情報提供システムの事業者の携帯電話の機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
次に、図3を使用して事業者の携帯電話1′のコントローラCの説明を行うが、前記顧客の携帯電話1と同様の構成については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図3において、携帯電話1′のコントローラCは、前記携帯電話1と同様に、マイクロコンピュータにより構成されており、前記ROM等に記憶されたプログラム(移動体情報提供プログラム)を実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0058】
(携帯電話1′のコントローラCに接続された信号入力要素)
前記携帯電話1′のコントローラCには、前記入力キー12やGPS装置、その他の信号入力要素からの信号が入力されている。なお、実施例1の事業者の携帯電話1′では、カメラCAMが省略されているが、カメラCAM機能を内蔵させることも可能である。
(携帯電話のコントローラCに接続された制御要素)
また、携帯電話1′のコントローラCは、液晶駆動回路KD1、GPS駆動回路KD2、振動モータ駆動回路KD3や図示しない電源回路、その他の制御要素に接続されている。なお、実施例1の事業者の携帯電話1′では、前記図2の顧客の携帯電話1と異なり、カメラCAMが省略されているので、カメラ駆動回路KD4は省略されている。
【0059】
(携帯電話のコントローラCの機能)
携帯電話1のコントローラCは、前記各信号出力要素からの出力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能(制御手段)を有している。前記コントローラCの機能(制御手段)を次に説明する。なお、液晶駆動回路制御手段C1、振動モータ制御手段C2およびGPS制御手段C3は、前記図2の顧客の携帯電話1のそれらと同様であるので説明は省略する。
C5′:メール受信手段(顧客送信情報受信手段)
メール受信手段C5′は、顧客の携帯電話1等から送信されたメール(顧客送信情報)を受信する。
【0060】
C7′:移動体現在位置検出手段
移動体現在位置検出手段C7′は、前記GPS装置から入力される測位結果に基づいて、携帯電話1′の位置、すなわち、携帯電話1′が載せられた移動販売車9の現在位置を検出し、移動体現在位置記憶手段C7A′に記憶する。
C8′:メール送信手段(移動体情報送信手段)
メール送信手段C8′は、顧客の携帯電話1等にメール(移動体情報)9を送信する。
【0061】
C11:顧客登録手段
顧客登録手段C11は、メール受信判別手段C11Aと、顧客位置情報有無判別手段C11Bと、顧客情報記憶手段C11Cとを有し、顧客の携帯電話1から送信されたメールに基づいて、顧客情報の登録を行う。
C11A:メール受信判別手段
メール受信判別手段C11Aは、移動販売業者の顧客として登録するために顧客の携帯電話1から送信されたメールを受信したか否かを判別する。
C11B:顧客位置情報有無判別手段
顧客位置情報有無判別手段C11Bは、受信したメールに、顧客がメールを送信した位置(顧客位置)の情報が含まれているか否かを判別する。なお、実施例1では、前記顧客位置は、顧客の携帯電話1のGPS装置で取得した顧客位置や、ユーザがメールに記載した郵便番号等により特定される顧客位置を使用できる。
C11C:顧客情報記憶手段
顧客情報記憶手段C11Cは、顧客位置情報記憶手段C11C1と、メールアドレス記憶手段C11C2とを有し、登録された顧客の情報を記憶する。
【0062】
図4は実施例1の移動体情報提供システムの作用説明図であり、図4Aは移動車の移動と顧客の位置との関係の説明図、図4Bは情報送信範囲の変更例の説明図、図4Cは顧客に送信される移動体関連情報の説明図である。
C11C1:顧客位置情報記憶手段
顧客位置情報記憶手段C11C1は、顧客が移動販売車9に関する情報を受信する位置である顧客位置21(図4A参照)を特定する顧客位置情報を記憶する。なお、実施例1の顧客位置情報記憶手段C11C1は、前記顧客から送信されたメールに顧客位置21の情報が含まれている場合にはメールに記載された顧客位置21を記憶する。一方、前記顧客から送信されたメールに顧客位置21の情報が含まれていない場合には、顧客が移動販売車9のそばにいる状態で移動販売車9の外装に付された二次元コード9aを認識してメールを送信したものと推定し、移動販売車9の携帯電話1′がメールを受信した時の移動販売車9の現在位置をGPS装置により取得し、その位置を顧客位置として記憶する。
【0063】
C11C2:メールアドレス記憶手段(受信先特定情報記憶手段)
メールアドレス記憶手段C11C2は、前記顧客の携帯電話1から送信されたメールの送信メールアドレスを、顧客のメールアドレス(受信先特定情報)として記憶する。すなわち、実施例1では、前記メールアドレスを、移動販売車に関する情報の受信先を特定する受信先特定情報として使用している。
C12:顧客位置判別手段
顧客位置判別手段C12は、情報送信範囲記憶手段C12Aと、距離演算手段C12Bとを有し、移動販売車9から所定の情報送信範囲22内に含まれる顧客位置21が存在するか否かを判別する。
【0064】
C12A:情報送信範囲記憶手段
情報送信範囲記憶手段C12Aは、移動販売車9に関する情報を送信する範囲である情報送信範囲22(図4参照)を記憶する。実施例1の情報送信範囲記憶手段C12Aは、前記情報送信範囲22として、例えば、半径100mの円の範囲を記憶している。なお、図4Bに示すように、情報送信範囲として、移動販売車9の進行方向前側の扇形の情報送信範囲22′を採用することも可能である。この場合、移動販売車9の進行方向は、GPS装置や従来公知の加速度センサ等を使用して検出することができる。なお、前記情報送信範囲は100mに限定されず、値は任意に変更可能であり、範囲の形状も円や扇形に限定されず、任意の形状とすることが可能である。
C12B:距離演算手段
距離演算手段C12Bは、移動販売車9の携帯電話1′の位置(移動体現在位置)と各顧客位置との距離を演算する。
【0065】
C13:メール送信制御手段
メール送信制御手段C13は、送信済みメールアドレス記憶手段C13Aと、メール未送信判別手段C13Bと、範囲外既送信メールアドレス判別手段C13Cと、送信情報記憶手段C13Dとを有し、前記顧客位置判別手段C12の判別結果に応じて、移動販売車9に関連する情報をメールで自動送信する。
C13A:送信済みメールアドレス記憶手段
送信済みメールアドレス記憶手段C13Aは、同じ顧客に何度もメールを送ることを防止するために、既にメールの送信を行った顧客のメールアドレスを記憶(登録)する。
【0066】
C13B:メール未送信判別手段
メール未送信判別手段C13Bは、情報送信範囲22内に含まれる顧客位置の顧客のメールアドレスに対して、メールをまだ送信していないかどうかを判別する。
C13C:範囲外既送信メールアドレス判別手段
範囲外既送信メールアドレス判別手段C13Cは、送信済みメールアドレス記憶手段C13Aに記憶されたメールアドレスの中で、顧客位置が情報送信範囲22外になった顧客のメールアドレスがあるか否かを判別し、そのメールアドレスを送信済みメールアドレス記憶手段C13Aから消去する。
C13D:送信情報記憶手段
送信情報記憶手段C13Dは、顧客に対して自動送信する定型の送信メールの内容(送信情報)を記憶する。実施例1の送信情報記憶手段C13Dは、送信メールとして、図4Cに示す、以下の広告内容の移動体情報画像26を記憶している。
「やきいもの○○屋です。
もうすぐご近所に伺います
今日のお芋は「ベニアズマ」
よろしくおねがいします。」
なお、前記送信メールの内容は、図4Cに示す内容に限定されず、事業者ごとに任意の内容とすることが可能であり、事業者の入力キー12による入力に応じて変更可能に構成することも可能である。
【0067】
(フローチャートの説明)
次に、フローチャートを使用して、実施例1の移動体情報提供システムの説明を行うが、顧客が携帯電話1を使用して二次元コード9aを読取り、送信元メールアドレス(顧客のメールアドレス、すなわち、受信先特定情報)を含むメール(いわゆる、空メール)を送信する処理は、図示を省略する。なお、移動販売業者に送信するメールに、顧客が顧客位置やメールアドレスを入力キー12で入力して送信したり、GPS装置で取得した現在位置(顧客位置)のデータを添付して送信することも可能である。
例えば、二次元コードに専用コマンドを記録しておき、自動的にGPSから得た緯度・経度の位置データをメール本文に付け加えるように設定しておくことにより容易に実施できる。もちろん、携帯電話1に備えているメール送信のメニューを利用し、ユーザが手動で、「メール本文」→「メニュー」→「GPS情報引用」→「現在地」の操作を行って緯度・経度をメール本文に付加する方法でもよい。
【0068】
(移動販売業者の携帯電話1′の処理の説明)
(顧客登録処理の説明)
図5は実施例1の移動体情報提供システムの移動販売業者の携帯電話が備えている顧客登録処理のフローチャートである。
図5のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記コントローラCのROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は携帯電話1′の他の各種処理(音声通話等)と並行して実行される。
図5に示すフローチャートは、移動販売業者が移動販売を開始する場合等で、移動体情報提供プログラムが起動された時に開始される。
【0069】
図5のST1において、顧客の携帯電話1から送信されたメールを受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進み、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、受信したメールに顧客位置情報が含まれているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST3に進み、ノー(N)の場合はST4に進む。
ST3において、メールに記載されている顧客位置情報と、顧客の送信元メールアドレスとを、顧客情報として登録(記憶)する。そして、ST1に戻る。
ST4において、次の処理(1)、(2)を実行し、ST1に戻る。
(1)移動体9(携帯電話1′)の現在位置を取得する。
(2)取得した移動体9の現在位置を顧客位置とし、受信した顧客の送信元メールアドレスに対応させて登録する。
【0070】
(メール送信処理(移動体関連情報送信処理))
図6は実施例1の移動体情報提供システムの移動販売業者の携帯電話が備えているメール送信処理のフローチャートである。
図6のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記コントローラCのROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は携帯電話1′の他の各種処理(音声通話や前記顧客登録処理等)と並行して実行される。
図6に示すフローチャートは、移動体情報提供プログラムの起動により開始される。
【0071】
図6のST11において、GPS装置の測位データに基づいて、移動販売車9の現在位置を取得する(検出し、記憶する)。そして、ST12に進む。
ST12において、移動販売車9の現在位置と、各顧客位置との距離を演算し、情報送信範囲22内に顧客位置が含まれる顧客のメールアドレスを抽出する。そして、ST13に進む。
ST13において、抽出されたメールアドレスの中に未送信のメールアドレスがあるか否かを判別する。すなわち、抽出されたメールアドレスの中に送信済みメールアドレスとして登録されていないものがあるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST14に進み、ノー(N)の場合はST15に進む。
【0072】
ST14において、次の処理(1)、(2)を実行する。そして、ST15に進む。
(1)未送信のメールアドレスに対して、移動販売車9の情報が記載されたメール(図4C参照)を送信する。
(2)メールを送信したメールアドレスを送信済みメールアドレスに登録する。
ST15において、前記送信済みメールアドレスとして登録されているメールアドレスの中に、前記ST12で抽出されたメールアドレスに含まれていないメールアドレスがあるか否かを判別する。すなわち、顧客位置が情報送信範囲22外になった顧客のメールアドレスがあるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST16に進み、ノー(N)の場合はST11に戻る。
ST16において、情報送信範囲22外になった顧客のメールアドレスを送信済みメールアドレスから登録抹消する。すなわち、送信済みメールアドレスから未送信メールアドレスに設定する。そして、ST11に戻る。
【0073】
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の移動体情報提供システムSでは、図4Aに示すように、街中を移動する移動販売車9から情報送信範囲22内に含まれる顧客には、移動販売車9がまもなく顧客位置に到着することを知らせるメールが送信される。したがって、顧客は、移動販売車9が到着する前に、移動販売車9の情報を得ることができる。この結果、従来、ビルの上層階で移動販売車9のアナウンスが聞こえない顧客や、アナウンスが聞こえてから上層階から下りていっても間に合わなかった顧客等も、予めメールで情報を得ることができる。したがって、顧客の利便性を向上させることができ、事業者も顧客を獲得することができる。
【0074】
また、実施例1の移動体情報提供システムSでは、移動販売業者の携帯電話1′に顧客登録手段C11や顧客位置判別手段C12、メール送信制御手段C13等のプログラムモジュールを含むアプリケーションプログラムを組み込む(インストールする)だけで、顧客の登録と移動体関連情報(メール)の自動送信を行うことができるため、各事業者に対するコスト負担を軽減することができる。また、実施例1の移動体情報提供システムSでは、顧客の携帯電話1と移動体販売業者の携帯電話1′との間でのメールのやりとりのみで構成され、移動体の現在位置を監視するサーバを必要としないので、コスト負担は少ない。
さらに、実施例1の移動体情報提供システムSでは、顧客は、移動販売車9に印刷された二次元コード9aを読取り、空メールを送信するだけで顧客登録ができるので、登録作業を容易にでき、利便性が高い。なお、前記二次元コード9aは、移動販売車9の外装に付するだけでなく、移動販売車9で販売した商品の包装紙や、新聞広告、ポスター、折り込みチラシ、ダイレクトメール等に付することも可能である。
【0075】
(実施例1の変更例)
なお、実施例1の移動体情報提供システムSは、移動しながら販売を行う場合に限定されず、弁当販売のように、特定の場所に移動してきて販売を行う場合にも適用可能である。すなわち、販売を行う場所に到着する前に移動体情報提供プログラムを起動することにより、顧客にまもなく到着することと営業開始を知らせることができる。なお、この場合、顧客位置を、販売を行う場所に設定すれば、顧客のメールアドレスのみ登録することで、顧客から顧客位置を送信してもらう手間や顧客位置の判別等を省略することもできる。
【実施例2】
【0076】
次に本発明の実施例2の移動体情報提供システムSの説明を行うが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
【0077】
(携帯電話1の制御部の説明)
図7は実施例2の顧客の携帯電話の制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例1の図2に対応する図である。
図7において、実施例2の顧客の携帯電話1では、顧客位置検出手段C7が省略されている。
【0078】
(携帯電話1′の制御部の説明)
図8は実施例2の事業者の携帯電話の制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例1の図3に対応する図である。
図8において、移動車としてのゴミ回収車を管理する事業者(実施例2は市清掃局)の携帯電話1′では、実施例1の事業者(移動販売業者)の携帯電話1′の場合と比較して、距離演算手段C12Bと、範囲外既送信メールアドレス判別手段C13Cとが省略され、移動経路記憶手段C12Cが設けられている。
前記移動経路記憶手段C12Cは、ゴミ回収車(移動車)が通過する移動経路(ゴミ回収経路)を記憶している。すなわち、移動経路の経由地としての複数のゴミ集積所の位置(顧客位置)と、各ゴミ集積所を通過する順序とを記憶する。
【0079】
図9は実施例2の移動体情報提供システムの作用説明図であり、ゴミ回収車の移動経路と経由地としての集積所との関係を示す説明図である。
前記移動経路記憶手段C12Cの構成に対応して、実施例2の顧客情報記憶手段C11Cは、顧客位置情報として各ゴミ集積所毎に割り当てられた集積所識別情報(経由地識別情報)を記憶する。すなわち、図9に示すように、ゴミ回収車の複数移動経路(コースAやコースB)の通過順序に応じて、各ゴミ集積所にはA−10やA−11、B−10等の集積所識別情報を記憶する。すなわち、−(ハイフン)の前がコースを特定し、−(ハイフン)の後が通過する順番を特定する。したがって、実施例2の顧客情報記憶手段C11Cは、各集積所識別情報と顧客のメールアドレスとを対応させて記憶する。
【0080】
なお、実施例2の移動体情報提供システムSでは、図9に示すように、各集積所毎の集積所識別情報に応じてメールアドレスが割り当てられている。そして、実施例2の携帯電話1′は、集積所毎に割り当てられた全てのメールアドレスを受信可能に構成されており、受信したメールアドレス(集積所を特定するメールアドレス)と、送信元のメールアドレス(顧客のメールアドレス)とを、顧客情報として登録する。したがって、顧客(ゴミを集積所に持ち込む人、市民)は、自分が利用する集積所に割り当てられたメールアドレスに空メールを送信するだけで、顧客位置としての集積所の位置情報と、メールアドレス(受信先特定情報)とを登録することができる。
【0081】
また、実施例2の情報送信範囲記憶手段C12Aは、情報送信範囲として現在位置から3つ先までのゴミ集積所を記憶している。したがって、実施例2の顧客位置判別手段C12は、ゴミ回収車の現在位置とゴミ集積所の位置とに基づいて、ゴミ回収車が次に回収を行う集積所から3つ先の集積所までを、情報を送信する範囲として判別し、各集積所を利用する登録をした顧客(市民)に対してメールを送信する。なお、実施例2では、情報送信範囲を3つ先としたが、いくつ先とするかについては任意に変更可能であり、実施例1と同様に距離で判別することも可能である。
【0082】
(実施例2のフローチャートの説明)
次に、実施例2のフローチャートの説明を行うが、顧客の携帯電話1の処理や移動車の携帯電話1′の顧客登録処理は、実施例1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
(メール送信処理(移動体関連情報送信処理))
図10は実施例2の移動体情報提供システムの事業者の携帯電話が備えているメール送信処理のフローチャートであり、実施例1の図6に対応する図である。
図10のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記コントローラCのROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は携帯電話1′の他の各種処理(音声通話や前記顧客登録処理等)と並行して実行される。
図10に示すフローチャートは、移動体情報提供プログラムの起動により開始される。
【0083】
図10のST21において、GPS装置の測位データに基づいて、ゴミ回収車の現在位置を取得する(検出し、記憶する)。そして、ST22に進む。
ST22において、ゴミ回収車の現在位置から移動経路上の3つ先までの経由地(ゴミ集積所)を抽出する。そして、ST23に進む。
ST23において、抽出された各経由地毎に登録されているメールアドレスを抽出する。そして、ST24に進む。
【0084】
図11は、実施例2において事業者から顧客に送信される移動体関連情報の説明図であり、実施例1の図4Cに対応する図である。
ST24において、抽出されたメールアドレスの中に未送信のメールアドレスがあるか否かを判別する。すなわち、抽出されたメールアドレスの中に送信済みメールアドレスとして登録されていないものがあるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST25に進み、ノー(N)の場合はST21に戻る。
ST25において、未送信のメールアドレスに対して、ゴミ回収車の情報が記載されたメール(図11参照)を送信する。図11に示すように、実施例2では、以下の内容の移動体情報画像26′のメールが送信され、顧客にゴミ回収車が近づいているので、ゴミを集積所に出すように促す。
「○○市清掃局です。
ゴミ回収車が近づいています。
遅れないようにゴミを出してください。
明日は回収お休みです。」
そして、ST21に戻る。
【0085】
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2の移動体情報提供システムSでは、ゴミ回収車が来ることを、登録した顧客に知らせることができる。したがって、ゴミの出し忘れを少なくすることができるとともに、早く出し過ぎてカラス等の動物にゴミが荒らされる不都合の発生を低減でき、顧客(市民)および事業者(市清掃局)の両者にとって利便性が高まる。
また、実施例2の移動体情報提供システムSでは、各ゴミ集積所毎にコースおよび通過順序の両方が含まれた集積所識別情報が割り当てられているので、図9に示すようにコースA,Bが交差していても、顧客は確実に自分が利用する集積所に関する情報を得ることができる。すなわち、実施例1のように半径100mの範囲にメールを送信する場合、例えば、A−11の集積所を利用する顧客に対して、コースBのゴミ回収車が近づくと、コースBのゴミ収集車からのメールを受信してしまう場合があるが、実施例2では、このようなことを防止できる。
【0086】
なお、実施例2の移動体情報提供システムSでは、集積所毎に割り当てられた全てのメールアドレスに空メールを送信するだけで、顧客登録ができるので、顧客の利便性が高い。また、例えば、ゴミ集積所の看板等に、その集積所に割り当てられたメールアドレスが埋め込まれた二次元コードを付しておけば、ユーザがカメラを利用して、容易に空メールを送信することができる。
【0087】
(実施例2の変更例)
前記実施例2は、ゴミ回収車について説明をしたが、これに限定されず、例えば、移動経路が決まっているものについて、適用可能である。例えば、幼稚園の送迎バスのように、運行時間は決まっているが、交通状況によって、実際の運行が左右されてしまう移動車に対して適用可能である。この場合、自分の子供が乗車する場所を顧客位置として登録しておき、バスが近づいてから乗車位置に行くことができる。この結果、寒い屋外でバスを待つ時間を短縮することができる。
【実施例3】
【0088】
次に本発明の実施例3の移動体情報提供システムSの説明を行うが、この実施例3の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例3は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
実施例3の移動体情報提供システムSは、図1に示す、ユーザの要求に応じて、移動体の現在位置を知らせる移動体情報提供サーバ(移動体情報提供装置)7を有する。
【0089】
(顧客の携帯電話1の制御部の説明)
図12は実施例3の移動体情報提供システムの顧客の携帯電話の機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例1の図2に対応する図である。
図12において、実施例3の顧客の携帯電話1のコントローラCは、実施例1の携帯電話1のコントローラCと比較して、移動体現在位置情報閲覧制御手段C9を有している。
C9:移動体現在位置情報閲覧制御手段
移動体現在位置情報閲覧制御手段C9は、現在位置表示画像送信要求手段C9Aと、現在位置表示画像受信手段C9Bとを有し、移動体の現在位置を表示する画像の送受信や受信した画像の情報表示画面11への表示の制御を行う。
【0090】
C9A:現在位置表示画像送信要求手段
現在位置表示画像送信要求手段C9Aは、ユーザの入力に応じて、移動体の現在位置を表示するための画像(移動体現在位置表示画像)の送信(配信)を移動体情報提供サーバ7に要求する。
C9B:現在位置表示画像受信手段
現在位置表示画像受信手段C9Bは、移動体現在位置表示画像の送信要求に応じて移動体情報提供サーバ7から送信された移動体現在位置表示画像を受信し、記憶する。
【0091】
(事業者の携帯電話1′の制御部の説明)
図13は前記図1に示す移動体情報提供システムの事業者の携帯電話の機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例1の図3に対応する図である。
図13において、実施例3の事業者の携帯電話1′のコントローラCでは、顧客登録手段C11、顧客位置判別手段C12、メール送信制御手段C13が省略され、移動体情報提供サーバ7に組み込まれている。そして、実施例3の携帯電話1′のコントローラCは、現在位置更新手段C14を有している。
C14:現在位置更新手段
現在位置更新手段C14は、現在位置更新指示画像表示手段C14Aと、現在位置更新中画像表示手段C14Bと、現在位置更新指示送信手段C14Cと、移動体現在位置送信要求受信手段C14Dと、移動体現在位置送信手段C14Eとを有している。そして、現在位置更新手段C14は、移動体の現在位置を更新したり、移動体の現在位置を表示する地図画像を作成するか否か等の設定を行う。
【0092】
図14は現在位置更新用指示画像の説明図であり、図14Aは移動体の現在位置の更新を行っていない場合の現在位置更新指示画像の説明図、図14Bは移動体の現在位置の更新を行っている場合の現在位置更新中画像の説明図である。
C14A:現在位置更新指示画像表示手段
現在位置更新指示画像表示手段C14Aは、移動体の現在位置の更新を行っていない状態を示す現在位置更新指示画像31(図14A参照)を情報表示画面11に表示する。実施例3の現在位置更新指示画像31は、移動体の現在位置の更新開始を指示するための現在位置更新開始指示アイコン31aと、現在位置の更新停止を指示するための現在位置更新停止指示アイコン31bとを有する。
C14B:現在位置更新中画像表示手段
現在位置更新中画像表示手段C14Bは、移動体の現在位置を表示する現在位置表示画像の更新を行っている状態を示す現在位置更新中画像32(図14B参照)を情報表示画面11に表示する。実施例3の現在位置更新中画像32は、現在位置の更新開始を指示するための現在位置更新開始指示アイコン32aと、現在位置の更新停止を指示するための現在位置更新停止指示アイコン32bとを有する。
【0093】
C14C:現在位置更新指示送信手段
現在位置更新指示送信手段C14Cは、前記現在位置更新指示画像31への入力による現在位置更新指示(現在位置更新開始の指示または現在位置更新停止の指示)を移動体情報提供サーバ7に送信する。
C14D:移動体現在位置送信要求受信手段
移動体現在位置送信要求受信手段C14Dは、移動体情報提供サーバ7から送信された移動体の現在位置の送信要求(移動体現在位置送信要求)を受信する。
C14E:移動体現在位置送信手段
移動体現在位置送信手段C14Eは、移動体現在位置送信要求に応じて、GPS装置による測位データを移動体情報提供サーバ7に送信する。なお、移動体現在位置の測位方法は、従来公知の方法(方式)を使用することができ、例えば、A−GPS方式、MS−Based方式、あるいはAutonomous(オートノーマス)等を採用できる。また、実施例3では測位データをサーバ7に送信し、サーバ7で演算を行う(A−GPS方式)が、携帯電話1′で緯度経度まで演算することも可能である。
【0094】
(サーバ7の制御部の説明)
図15は実施例3の移動体情報提供サーバの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図15において、実施例3の移動体情報提供サーバ7のコントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ、記録媒体)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ、記録媒体)、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、CPUの処理に応じて種々のデータを記憶するハードディスク、ならびにクロック発振器等を有するコンピュータにより構成されており、前記ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
サーバ7のコントローラCは、図示しない入力装置やI/Oを介して入力された信号に応じた処理を実行して、前記ディスプレイ等に制御信号を出力する機能(制御手段)を有している。
【0095】
図15において、実施例3のサーバ7のコントローラCは、実施例1の事業者の携帯電話1′が有していた顧客登録手段C11、顧客位置判別手段C12およびメール送信制御手段C13を有し、さらに、顧客からのメールを受信するメール受信手段(顧客送信情報受信手段)C5′およびメール送信手段(移動体情報送信手段)C8′を有する。
実施例3の前記コントローラCは、以下の機能(制御手段)を有する。
【0096】
図16は実施例3のサーバ7から顧客の携帯電話1に送信される移動体関連情報のメールの内容の説明図である。
C13D′:リンク情報付き送信情報記憶手段
リンク情報付き送信情報記憶手段C13D′は、実施例1の送信情報記憶手段C13Dと同様に、顧客の携帯電話1に送信する移動体に関連する情報である移動体関連情報画像26″(図16参照)を記憶する。図16において、実施例3では、移動体関連情報画像26″には、移動体現在位置表示画像の送信要求を行うためのリンク情報26a″が含まれている。
【0097】
C21:地図データ記憶手段
地図データ記憶手段C21は、移動体の現在位置を表示するために使用する地図画像のデータを記憶する。
C22:現在位置更新指示受信手段
現在位置更新指示受信手段C22は、事業者の携帯電話1′から送信された現在位置の更新開始または更新停止の指示を受信し、指示内容を記憶する。
【0098】
C23:移動体現在位置取得手段
移動体現在位置取得手段C23は、移動体現在位置送信要求手段C23Aと、移動体現在位置受信手段C23Bと、移動体現在位置記憶手段C23Cとを有し、現在位置を更新中の移動体の現在位置を取得する。実施例3の移動体現在位置取得手段C23は、ナビゲーションと異なり、1秒から5秒といった高速な位置の更新は必要ないため、1分に一回程度で更新を行う。なお、更新間隔は任意に設定可能であるが、30秒〜1分程度でよい。また、事業者の携帯電話1′から受信した位置データに基づいて、移動車の位置を地図の道路上に配置するマップマッチングをサーバ7で行っている。なお、前記マップマッチングは実行しなくてもよいし、事業者の携帯電話1′で実行することも可能である。
C23A:移動体現在位置送信要求手段
移動体現在位置送信要求手段C23Aは、移動体の携帯電話1′に対して、移動体の現在位置のデータの送信要求を送信する。
【0099】
C23B:移動体現在位置受信手段
移動体現在位置受信手段C23Bは、移動体現在位置の送信要求に応じて携帯電話1′から送信された移動体の現在位置のデータを受信する。
C23C:移動体現在位置記憶手段
移動体現在位置記憶手段C23Cは、受信した移動体の現在位置を記憶する。
C24:移動体現在位置表示画像作成手段
移動体現在位置表示画像作成手段C24は、地図データと、移動体の現在位置とに基づいて、移動体の現在位置を表示する地図画像である移動体現在位置表示画像を作成する。
【0100】
C25:現在位置表示画像送信要求受信手段
現在位置表示画像送信要求受信手段C25は、顧客の携帯電話1から送信された現在位置表示画像の送信要求を受信する。
C26:現在位置更新中判別手段
現在位置更新中判別手段C26は、前記現在位置更新指示受信手段C22に記憶された指示内容に基づいて、移動体の現在位置の更新中であるか否かを判別する。
C27:現在位置表示画像送信手段
現在位置表示画像送信手段C27は、顧客の携帯電話1からの現在位置表示画像送信要求に応じて、移動体の現在位置表示画像を送信する。なお、実施例3の現在位置表示画像送信手段C27は、移動体の現在位置が更新停止中の場合、休業中であることを示す画像を顧客の携帯電話1に送信する。
【0101】
(実施例3のフローチャートの説明)
次に、実施例3のフローチャートの説明を行うが、顧客の携帯電話1の顧客位置の送信に関する処理は、実施例1と同様であるため、詳細な説明は省略する。また、実施例3では、実施例1の携帯電話1′で行われた顧客登録処理やメール送信処理がサーバ7で行われるが、処理を行う装置が変わっただけで、処理内容は同様であるため、詳細な説明は省略する。
(サーバのフローチャートの説明)
(移動体現在位置表示画像作成処理の説明)
図17は実施例3の移動体情報提供システムの移動体情報提供サーバが備えている移動体現在位置表示画像作成処理のフローチャートである。
図17のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記コントローラCのROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理はサーバ7の他の各種処理と並行して実行される。
図17に示すフローチャートは、サーバ7の起動により開始される。
【0102】
図17のST31において、事業者の携帯電話1′から現在位置表示画像(地図画像)の更新開始の指示が送信されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST31を繰り返し、イエス(Y)の場合はST32に進む。
ST32において、移動体現在位置情報の送信要求を事業者の携帯電話1に送信する。そして、ST33に進む。
ST33において、事業者の携帯電話1′から送信された移動体現在位置情報を受信したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST33を繰り返し、イエス(Y)の場合はST34に進む。
ST34において、受信した移動体の現在位置情報に基づいて、現在位置表示画像(地図画像)を作成(更新)する。そして、ST35に進む。
ST35において、現在位置表示画像の更新を停止する指示がされたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST32に戻り、イエス(Y)の場合はST31に戻る。
【0103】
(移動体現在位置画像送信処理の説明)
図18は実施例3の移動体情報提供システムの移動体情報提供サーバが備えている移動体現在位置画像送信処理のフローチャートである。
図18のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記コントローラCのROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理はサーバ7の他の各種処理と並行して実行される。
図18に示すフローチャートは、サーバ7の起動により開始される。
図18のST41において、顧客の携帯電話1から送信された移動体現在位置表示画像の送信要求がされたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST41を繰り返し、イエス(Y)の場合はST42に進む。
ST42において、現在位置表示画像の更新中であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST43に進み、ノー(N)の場合はST44に進む。
【0104】
図19は、実施例3の移動体現在位置表示画像の説明図であり、図19Aは現在位置更新中の移動体現在位置表示画像の説明図、図19Bは現在位置更新停止中の更新停止時表示画像の説明図である。
ST43において、顧客の携帯電話1に対して、移動体の現在位置を表示する移動体現在位置表示画像41(図19A参照)を送信する。そして、ST41に戻る。
ST44において、顧客の携帯電話1に対して、移動体の現在位置の更新が行われていない、すなわち、事業者の営業時間外であることを表示する更新停止時表示画像42を送信する。そして、ST41に戻る。
【0105】
(事業者の携帯電話1′のフローチャートの説明)
図20は実施例3の移動体情報提供システムの事業者の携帯電話が備えている現在位置更新設定、送信処理のフローチャートである。
図20のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記コントローラCのROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は携帯電話1′の他の各種処理と並行して実行される。
図20に示すフローチャートは、移動体情報提供プログラムの起動により開始される。
【0106】
図20のST51において、現在位置更新指示画像31(図14A参照)を情報表示画面11に表示する。そして、ST52に進む。
ST52において、現在位置更新開始の入力がされたか否か、すなわち、現在位置更新開始指示アイコン31a、32aの入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST53に進み、ノー(N)の場合はST55に進む。
ST53において、現在位置更新開始指示をサーバ7に送信する。そして、ST54に進む。
ST54において、現在位置更新中画像32(図14B参照)を携帯電話1′の情報表示画面11に表示する。そして、ST52に戻る。
【0107】
ST55において、サーバ7から現在位置情報の送信要求を受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST56に進み、ノー(N)の場合はST57に進む。
ST56において、GPS装置から取得した現在位置の測位データをサーバ7に送信する。そして、ST52に戻る。
ST57において、現在位置の更新停止の入力がされたか、すなわち、現在位置更新停止指示アイコン31b、32bの入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST58に進み、ノー(N)の場合はST52に戻る。
ST58において、現在位置更新停止指示をサーバ7に送信し、ST51に戻る。
【0108】
(実施例3の作用)
前記構成を備えた実施例3の移動体情報提供システムSでは、移動体の顧客の登録および移動体が近づいたことを知らせるメールの送信は、移動体情報提供サーバ7により行われるので、事業者の携帯電話1′の負荷を軽減できる。
また、サーバ7と、移動体と共に移動する携帯電話1′との交信により、移動体の現在位置が更新され、移動体の現在位置を表示する画像(地図画像)が作成される。そして、顧客は、受信したメールのリンク情報26a″を選択することで、サーバ7から移動体現在位置表示画像41が送信され、移動販売車9の現在位置を確認することができる。したがって、確認した移動販売車9の現在位置を参照して、移動販売車9に顧客が近づいて行くことができたり、通過してしまった移動販売車9を追いかけることもできる。この結果、利便性が高まる。
【0109】
さらに、実施例3の移動体情報提供システムSでは、移動体の現在位置の更新がされていない状態で、顧客が移動体の現在位置の送信要求をした場合、図19Bに示す更新停止時表示画像42が表示される。
したがって、顧客は、移動販売車9が近くにいない場合、すなわち、メールを受信しない場合でも、移動販売車9の現在位置を確認できるとともに、現在位置を更新中か否か、すなわち、現在営業中か否かを確認することもできる。
また、移動体情報提供サーバ7の運営者は、移動販売業者から運営管理費を徴収するようにするが、GIS(地理情報システム)関連の事業者であれば、サーバ構築にあまり投資を必要としないので、移動販売業者およびサーバ運営者共に比較的安価にサービスを提供できる。
【実施例4】
【0110】
次に本発明の実施例4の移動体情報提供システムSの説明を行うが、この実施例4の説明において、前記実施例1、3の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例4は、下記の点で前記実施例1、3と相違しているが、他の点では前記実施例1、3と同様に構成されている。
【0111】
(移動体情報提供サーバ7の制御部の説明)
図21は実施例4の移動体情報提供サーバの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図21において、実施例4の移動体情報提供サーバ7のコントローラCは、実施例3の移動体情報提供サーバ7の各制御手段に加え、以下の各制御手段を有する。
【0112】
図22は実施例1の顧客の携帯電話に表示されるポータルサイトの画像の説明図であり、図22Aはポータルサイト初期画像の説明図、図22Bは会員登録画像の説明図、図22Cは登録会員用の移動販売の設定登録画像の説明図、図22Dは図22Cの移動販売の設定登録画像の詳細登録画像の説明図である。
C41:ポータルサイト初期画像送信要求受信手段
ポータルサイト初期画像送信要求受信手段C41は、顧客の携帯電話1から送信されたポータルサイト初期画像51(図22A参照)の送信要求を受信する。すなわち、顧客の携帯電話1によりポータルサイトへのアクセスがあった場合にその信号を受信する。図22Aにおいて、実施例4のポータルサイト初期画像51は、ポータルサイトの会員の識別情報(アカウント)としての顧客のメールアドレスを入力するメールアドレス入力欄51aと、会員登録を行うための会員登録アイコン51bと、顧客がメールの配信(移動体関連情報の送信)を要求する項目の設定を行うためのログインアイコン51cとを有する。
【0113】
C42:ポータルサイト初期画像送信手段
ポータルサイト初期画像送信手段C42は、顧客の携帯電話1からのポータルサイト初期画像送信要求に応じて、ポータルサイト初期画像51を携帯電話1に送信する。
C43:会員登録画像送信要求受信手段
会員登録画像送信要求受信手段C43は、ポータルサイト初期画像51が表示された顧客の携帯電話1においてメールアドレス入力欄51aにメールアドレスが入力された状態で会員登録アイコン51bの入力がされた場合に、顧客の携帯電話1から送信される会員登録画像52(図22B)の送信要求を受信する。図22Bにおいて、実施例4の会員登録画像52は、顧客位置の登録方法を指示する複数の顧客位置登録欄と、顧客登録を行う会員登録実行アイコン52a(図22Bの「GO」アイコン参照)とを有する。
C44:会員登録画像送信手段
会員登録画像送信手段C44は、顧客の携帯電話1から送信された会員登録画像送信要求に応じて、会員登録画像52を携帯電話1に送信する。
【0114】
C45:顧客位置取得手段
顧客位置取得手段C45は、会員登録画像52で入力された顧客位置の登録方法に応じて、顧客位置を取得する。したがって、顧客がGPS等の携帯電話1内の情報に基づいて顧客位置の登録をすることを選択した場合は、携帯電話1から送信された情報を顧客位置として取得し、電話番号や住所、郵便番号、自分の位置を特定するバーコード等から顧客位置を取得することを選択した場合は、移動体情報提供サーバ7や情報配信サーバ8から顧客位置情報を取得する。
C46:移動販売登録画像送信要求受信手段
移動販売登録画像送信要求受信手段C46は、ポータルサイト初期画像51が表示された顧客の携帯電話1においてメールアドレス入力欄51aにメールアドレスが入力された状態でログインアイコン51cの入力がされた場合に、顧客の携帯電話1から送信される設定登録画像53(図22C参照)の送信要求を受信する。図22Cにおいて、実施例4の設定登録画像53は、登録会員用の移動販売の業種(移動体の属性)の設定登録を行うための複数の設定登録欄を有する。そして、実施例4の設定登録画像53は、食品の各設定登録欄に設けられた詳細登録用アイコン53aと、入力した内容を登録するための登録アイコン53bとを有する。なお、前記詳細登録用アイコン53aの入力がされた場合、詳細登録画像54(図26D参照)が顧客の携帯電話1に表示され、各入力を行った後、戻るアイコン54aを入力することにより、詳細な登録をすることができる。
【0115】
C47:移動販売登録画像送信手段
移動販売登録画像送信手段C47は、顧客の携帯電話1から送信された移動販売登録画像送信要求に応じて、顧客の識別情報であるメールアドレスが登録されていることを確認した上で、その顧客の設定登録内容に応じた設定登録画像53および詳細登録画像54を携帯電話1に送信する。
C48:ポータルサイト顧客情報記憶手段
ポータルサイト顧客情報記憶手段C48は、顧客位置情報記憶手段C48Aと、メールアドレス記憶手段C48Bと、選択移動体属性情報記憶手段C48Cとを有し、会員登録された顧客の各情報を記憶する。
C48A:顧客位置情報記憶手段
顧客位置情報記憶手段C48Aは、前記顧客位置取得手段C45で得られた顧客位置の情報を記憶する。
【0116】
C48B:メールアドレス記憶手段
メールアドレス記憶手段C48Bは、ポータルサイトを利用する顧客のアカウント名として登録されたメールアドレスを記憶する。
C48C:選択移動体属性情報記憶手段
選択移動体属性情報記憶手段C48Cは、前記設定登録画像53や詳細登録画像54でユーザが選択した内容(移動体の属性)を記憶する。
C49:移動体属性情報記憶手段
移動体属性情報記憶手段C49は、サーバ7に登録されている移動体の事業者毎に、その事業者の属性(設定登録欄の業種)を特定する移動体属性情報を記憶する。
【0117】
C50:移動体属性該当判別手段
移動体属性該当判別手段C50は、移動体属性情報記憶手段C49に記憶された事業者の移動体属性の中から、顧客が登録した業種(移動体の属性)に該当する移動体属性を判別する。
C51:移動体属性該当顧客登録手段
移動体属性該当顧客登録手段C51は、移動体属性該当判別手段C50の判別により移動体属性が該当する事業者がある場合、その事業者の顧客としてメールアドレスおよび顧客位置を顧客情報記憶手段C11Cに登録する。
【0118】
(実施例4のフローチャートの説明)
次に、実施例4のフローチャートの説明を行うが、事業者の携帯電話1′の処理は、実施例3と同様であるため、詳細な説明は省略する。また、実施例4では、移動体情報提供サーバ7の地図作成処理および現在位置表示画像送信処理は、実施例3と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0119】
(顧客の携帯電話1のポータルサイト登録、設定処理のフローチャート)
図23は実施例4の顧客の携帯電話が備えるポータルサイト登録、設定処理のフローチャートである。
図23のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記コントローラCのROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は携帯電話1の他の各種処理と並行して実行される。
図23に示すフローチャートは、ポータルサイト登録設定処理の起動、すなわち、ポータルサイトへのアクセスの開始により開始される。
【0120】
図23のST61において、移動体情報提供サーバ7に対して、ポータルサイト初期画像51の送信を要求する。そして、ST62に進む。
ST62において、ポータルサイト初期画像51を受信したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST62を繰り返し、イエス(Y)の場合はST63に進む。
ST63において、ポータルサイト初期画像51を情報表示画面11に表示する。そして、ST64に進む。
ST64において、メールアドレス入力欄51aへの入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST65に進み、ノー(N)の場合はST66に進む。
ST65において、入力に応じて、メールアドレス入力欄51aを含むポータルサイト初期画像51の画像を更新する。そして、ST64に戻る。
【0121】
ST66において、会員登録アイコン51bの入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST67に進み、ノー(N)の場合はST74に進む。
ST67において、サーバ7に対して会員登録画像52の送信を要求する。そして、ST68に進む。
ST68において、移動体情報提供サーバ7から送信された会員登録画像52を受信したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST68を繰り返し、イエス(Y)の場合はST69に進む。
ST69において、受信した会員登録画像52を情報表示画面11に表示する。そして、ST70に進む。
【0122】
ST70において、会員登録画像52の各入力欄(住所入力欄や電話番号入力欄等)への入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST71に進み、ノー(N)の場合はST72に進む。
ST71において、入力に応じて会員登録画像52を更新する。そして、ST70に戻る。
ST72において、会員登録実行アイコン52a(「GO」アイコン)の入力がされたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST70に戻り、イエス(Y)の場合はST73に進む。
ST73において、次の処理(1)、(2)を実行し、ST63に戻る。
(1)顧客の入力により選択された位置情報取得方法に応じて、携帯電話1で取得できる位置情報を取得する。
(2)取得した顧客位置情報や入力情報をサーバ7に送信する。
【0123】
ST74において、ログインアイコン51cの入力がされたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST75に進み、イエス(Y)の場合はST76に進む。
ST75において、ポータルサイト登録、設定処理を終了する入力、すなわち、ポータルサイトへのアクセスを終了する入力がされたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST64に戻り、イエス(Y)の場合は図23のポータルサイト登録、設定処理を終了する。
ST76において、移動体情報提供サーバ7へ設定登録画像53の送信の要求を行う。そして、ST77に進む。
ST77において、移動体情報提供サーバ7から送信された設定登録画像53を受信したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST77を繰り返し、イエス(Y)の場合はST78に進む。
【0124】
ST78において、受信した設定登録画像53を情報表示画面11に表示する。そして、ST79に進む。
ST79において、設定登録画像53の各入力欄(移動体属性の選択入力欄)への入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST80に進み、ノー(N)の場合はST81に進む。
ST80において、入力に応じて設定登録画像53を更新する。そして、ST79に戻る。
ST81において、詳細登録用アイコン53aの入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST82に進み、ノー(N)の場合はST86に進む。
【0125】
ST82において、詳細登録画像54を情報表示画面11に表示する。そして、ST83に進む。
ST83において、詳細登録画像54の各入力欄(移動体属性の選択入力欄)への入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST84に進み、ノー(N)の場合はST85に進む。
ST84において、詳細登録画像54への入力に応じて詳細登録画像54を更新する。そして、ST83に戻る。
ST85において、詳細登録画像54の戻るアイコン54aの入力がされたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST83に戻り、イエス(Y)の場合はST78に戻る。
ST86において、設定登録画像53の登録アイコン53bの入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST87に進み、ノー(N)の場合はST79に戻る。
ST87において、設定登録画像53や詳細登録画像54で入力された選択移動体属性情報を移動体情報提供サーバ7に送信する。そして、ST63に進む。
【0126】
(移動体情報提供サーバ7のポータルサイト登録、設定処理のフローチャート)
図24は実施例4の移動体情報提供サーバが備えるポータルサイト登録、設定処理のフローチャートである。
図24のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記コントローラCのROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理はサーバ7の他の各種処理と並行して実行される。
図24に示すフローチャートは、サーバ7の起動により開始される。
【0127】
図24のST91において、携帯電話1から送信されたポータルサイト初期画像51の送信要求を受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST92に進み、ノー(N)の場合はST93に進む。
ST92において、ポータルサイト初期画像51を携帯電話1に送信する。そして、ST91に戻る。
ST93において、携帯電話1から送信された会員登録画像52の送信要求を受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST94に進み、ノー(N)の場合はST95に進む。
ST94において、会員登録画像52を携帯電話1に送信する。そして、ST91に戻る。
ST95において、携帯電話1から送信された設定登録画像53の送信要求を受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST96に進み、ノー(N)の場合はST97に進む。
【0128】
ST96において、設定登録画像53を携帯電話1に送信する。そして、ST91に戻る。
ST97において、会員登録画像52への入力により携帯電話1から送信された顧客位置情報を受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST98に進み、ノー(N)の場合はST99に進む。
ST98において、顧客位置情報とメールアドレスとを新規登録または更新する。そして、ST91に戻る。
ST99において、設定登録画像53への入力により携帯電話1から送信された選択移動体属性情報を受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST100に進み、ノー(N)の場合はST91に戻る。
ST100において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST91に戻る。
(1)受信した選択移動体属性情報を登録、更新する。
(2)選択移動体属性情報に該当する移動販売車の事業者の顧客として、顧客位置情報とメールアドレスを登録する。
【0129】
(実施例4の作用)
前記構成を備えた実施例4の移動体情報提供システムSでは、顧客は、ポータルサイトに自分のメールアドレスと顧客位置情報を登録するだけで、ポータルサイトに移動販売業者として登録されていて顧客が今まで利用したことのない移動販売業者に関する情報を取得することができる。この結果、顧客側の利便性も高く、移動販売業者側にとっても、いままで取引をしたことのない新規顧客を獲得することができる。
また、複数の業種の移動販売業者を一括して登録できるので、顧客側にとっても利用しやすい。
【0130】
さらに、サーバ運営者は、多くの移動販売業者および業種や、登録された顧客の顧客位置や選択移動体属性情報のデータに基づいてコンサルティングを行うことができる。例えば、ラーメンに興味を持っている潜在顧客はどの地域に多いかとか、同業者が巡回していない地域はどこか、といった情報を移動販売業者に提供することもできる。このデータは、実際に顧客の興味を反映したデータや事業者の動向を反映したデータであるので、極めて的確で緻密なマーケティングコンサルティングを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0131】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。
前記実施例の他に、例えば、顧客が移動販売業者とコンタクトを取るリンクを設けてもよい。例えば、「廃品が大量にあるから、今日でなくても良いがいつか来て欲しい」といった顧客側からのリクエストも出せるようになり、利便性がさらに高まる。この方法を採用することにより、自宅まで来てくれる「物売り」も可能となり、高齢者社会には適した事業形態を復活させることもできる。
【0132】
また、実施例1,2において、移動体関連情報表示装置として携帯電話1′を使用したが、これに限定されず、PHSやPDA等の携帯端末、ノート型パソコンを使用することも可能であり、あるいは、この機能を組み込んだカーナビゲーションシステムやカーステレオ等を使用することも可能である。
さらに、前記各実施例において、受信先特定情報としてメールアドレスを使用し、メールにより移動体関連情報を受信したが、例えば固定電話のメールシステム(NTTのエルモード(登録商標))などであってもよい。また、これに限定されず、例えば、受信先特定情報としてFAX番号を使用し、ファクシミリ装置により移動体関連情報を受信することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0133】
【図1】図1は、本発明の移動体情報提供システムの実施例1の説明図である。
【図2】図2は前記図1に示す移動体情報提供システムの顧客の携帯電話の機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
【図3】図3は前記図1に示す移動体情報提供システムの事業者の携帯電話の機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
【図4】図4は実施例1の移動体情報提供システムの作用説明図であり、図4Aは移動車の移動と顧客の位置との関係の説明図、図4Bは情報送信範囲の変更例の説明図、図4Cは顧客に送信される移動体関連情報の説明図である。
【図5】図5は実施例1の移動体情報提供システムの移動販売業者の携帯電話が備えている顧客登録処理のフローチャートである。
【図6】図6は実施例1の移動体情報提供システムの移動販売業者の携帯電話が備えているメール送信処理のフローチャートである。
【図7】図7は実施例2の顧客の携帯電話の制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例1の図2に対応する図である。
【図8】図8は実施例2の事業者の携帯電話の制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例1の図3に対応する図である。
【図9】図9は実施例2の移動体情報提供システムの作用説明図であり、ゴミ回収車の移動経路と経由地としての集積所との関係を示す説明図である。
【図10】図10は実施例2の移動体情報提供システムの事業者の携帯電話が備えているメール送信処理のフローチャートであり、実施例1の図6に対応する図である。
【図11】図11は、実施例2において事業者から顧客に送信される移動体関連情報の説明図であり、実施例1の図4Cに対応する図である。
【図12】図12は実施例3の移動体情報提供システムの顧客の携帯電話の機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例1の図2に対応する図である。
【図13】図13は前記図1に示す移動体情報提供システムの事業者の携帯電話の機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図であり、実施例1の図3に対応する図である。
【図14】図14は現在位置更新用指示画像の説明図であり、図14Aは移動体の現在位置の更新を行っていない場合の現在位置更新指示画像の説明図、図14Bは移動体の現在位置の更新を行っている場合の現在位置更新中画像の説明図である。
【図15】図15は実施例3の移動体情報提供サーバの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
【図16】図16は実施例3のサーバ7から顧客の携帯電話1に送信される移動体関連情報のメールの内容の説明図である。
【図17】図17は実施例3の移動体情報提供システムの移動体情報提供サーバが備えている移動体現在位置表示画像作成処理のフローチャートである。
【図18】図18は実施例3の移動体情報提供システムの移動体情報提供サーバが備えている移動体現在位置画像送信処理のフローチャートである。
【図19】図19は、実施例3の移動体現在位置表示画像の説明図であり、図19Aは現在位置更新中の移動体現在位置表示画像の説明図、図19Bは現在位置更新停止中の更新停止時表示画像の説明図である。
【図20】図20は実施例3の移動体情報提供システムの事業者の携帯電話が備えている現在位置更新設定、送信処理のフローチャートである。
【図21】図21は実施例4の移動体情報提供サーバの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
【図22】図22は実施例1の顧客の携帯電話に表示されるポータルサイトの画像の説明図であり、図22Aはポータルサイト初期画像の説明図、図22Bは会員登録画像の説明図、図22Cは登録会員用の移動販売の設定登録画像の説明図、図22Dは図22Cの移動販売の設定登録画像の詳細登録画像の説明図である。
【図23】図23は実施例4の顧客の携帯電話が備えるポータルサイト登録、設定処理のフローチャートである。
【図24】図24は実施例4の移動体情報提供サーバが備えるポータルサイト登録、設定処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0134】
1,1′・・携帯電話
2・・・・・・携帯電話ネットワーク
3・・・・・・データ通信装置
4・・・・・・専用線
6・・・・・・インターネット
7・・・・・・移動体情報提供サーバ
8・・・・・・情報配信サーバ
9a・・・・二次元コード
11・・・・情報表示画面
12・・・・入力キー
21・・・・顧客位置
22・・・・情報送信範囲、
C・・・・・・携帯電話のコントローラ
C1・・・・・液晶駆動回路制御手段
C2・・・・・振動モータ制御手段
C3・・・・・GPS制御手段
C4・・・・・カメラ制御手段
C5・・・・・メール受信手段
C6・・・・・コード認識手段
C7・・・・・顧客位置検出手段
C8・・・・・メール送信手段
C5′・・・・メール受信手段(顧客送信情報受信手段)
C7′・・・・移動体現在位置検出手段
C8′・・・・メール送信手段(移動体情報送信手段)
C11・・・・顧客登録手段
C12:顧客位置判別手段
C13:メール送信制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在位置が移動する移動体の前記現在位置を記憶する移動体現在位置記憶手段と、
顧客が前記移動体に関する情報を受信する位置である顧客位置を特定する顧客位置情報と、前記移動体に関する情報である移動体関連情報の受信先を特定する受信先特定情報と、を対応させて記憶する顧客情報記憶手段と、
前記移動体の現在位置に対して予め設定された情報送信範囲内に、前記顧客位置が含まれるか否かを判別する顧客位置判別手段と、
前記情報送信範囲内に前記顧客位置が含まれる場合に、顧客の前記受信先に対して、前記移動体関連情報を送信する情報送信手段と、
を備えたことを特徴とする移動体情報提供システム。
【請求項2】
前記移動体の現在位置を検出する移動体現在位置検出手段と、
顧客の前記受信先特定情報含む顧客送信情報を受信する顧客送信情報受信手段と、
前記顧客送信情報受信手段により前記受信先特定情報を受信した時の前記移動体の現在位置を、前記顧客位置情報として記憶する前記顧客情報記憶手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の移動体情報提供システム。
【請求項3】
前記顧客位置情報および受信先特定情報を含む顧客送信情報を受信する顧客送信情報受信手段と、
前記顧客送信情報に含まれる前記顧客位置情報および受信先特定情報を記憶する前記顧客情報記憶手段と、
を備えたことを特徴とする請求項2記載の移動体情報提供システム。
【請求項4】
前記移動体の通過順序が予め設定された複数の経由地を有する移動経路に対して、前記複数の経由地の中の特定の経由地の位置情報を前記顧客位置情報として記憶する前記顧客情報記憶手段と、
前記移動体の現在位置を検出する移動体現在位置検出手段と、
前記移動体の現在位置に対して前記移動経路上で前記通過順序が早い経由地を前記情報送信範囲内に含まれる経由地とし、前記通過順序が早い経由地に前記顧客位置情報により特定される経由地が該当するか否かを判別する前記顧客位置判別手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の移動体情報提供システム。
【請求項5】
地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
前記移動体の現在位置を検出する移動体現在位置検出手段と、
前記移動体の現在位置と、前記地図データとに基づいて、移動体現在位置表示地図画像を作成する現在位置表示地図作成手段と、
前記移動体現在位置表示地図画像を表示させるためのリンク情報を含む前記移動体関連情報を送信する情報送信手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の移動体情報提供システム。
【請求項6】
前記移動体毎に設定された移動体属性を記憶する移動体属性記憶手段と、
前記各移動体の現在位置を記憶する移動体現在位置記憶手段と、
顧客が選択した移動体属性と、前記受信先特定情報と、前記顧客位置情報と、を対応させて記憶する前記顧客情報記憶手段と、
前記顧客が選択した移動体属性が設定された前記移動体の現在位置を中心とする前記情報送信範囲内に、前記顧客位置が含まれるか否かを判別する前記顧客位置判別手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の移動体情報提供システム。
【請求項7】
現在位置が移動する移動体の前記現在位置を記憶する移動体現在位置記憶手段と、
顧客が前記移動体に関する情報を受信する位置である顧客位置を特定する顧客位置情報と、前記移動体に関する情報である移動体関連情報の受信先を特定する受信先特定情報と、を対応させて記憶する顧客情報記憶手段と、
前記移動体の現在位置に対して予め設定された情報送信範囲内に、前記顧客位置が含まれるか否かを判別する顧客位置判別手段と、
前記情報送信範囲内に前記顧客位置が含まれる場合に、顧客の前記受信先に対して、前記移動体関連情報を送信する情報送信手段と、
を備えたことを特徴とする移動体情報提供装置。
【請求項8】
前記移動体の現在位置を検出する移動体現在位置検出手段と、
顧客の前記受信先特定情報含む顧客送信情報を受信する顧客送信情報受信手段と、
前記顧客送信情報受信手段により前記受信先特定情報を受信した時の前記移動体の現在位置を、前記顧客位置情報として記憶する前記顧客情報記憶手段と、
を備えたことを特徴とする請求項7記載の移動体情報提供装置。
【請求項9】
前記顧客位置情報および受信先特定情報を含む顧客送信情報を受信する顧客送信情報受信手段と、
前記顧客送信情報に含まれる前記顧客位置情報および受信先特定情報を記憶する前記顧客情報記憶手段と、
を備えたことを特徴とする請求項9記載の移動体情報提供装置。
【請求項10】
前記移動体の通過順序が予め設定された複数の経由地を有する移動経路に対して、前記複数の経由地の中の特定の経由地の位置情報を前記顧客位置情報として記憶する前記顧客情報記憶手段と、
前記移動体の現在位置を検出する移動体現在位置検出手段と、
前記移動体の現在位置に対して前記移動経路上で前記通過順序が早い経由地を前記情報送信範囲内に含まれる経由地とし、前記通過順序が早い経由地に前記顧客位置情報により特定される経由地が該当するか否かを判別する前記顧客位置判別手段と、
を備えたことを特徴とする請求項7記載の移動体情報提供装置。
【請求項11】
現在位置が移動する移動体毎に設定された移動体属性を記憶する移動体属性記憶手段と、
各移動体の現在位置を記憶する移動体現在位置記憶手段と、
顧客が選択した移動体属性と、顧客が前記移動体に関する情報である移動体関連情報の受信先を特定する受信先特定情報と、顧客が前記移動体に関する情報を受信する位置である顧客位置情報と、を対応させて記憶する顧客情報記憶手段と、
前記顧客が選択した移動体属性が設定された前記移動体の現在位置を中心とする情報送信範囲内に、前記顧客位置が含まれるか否かを判別する顧客位置判別手段と、
前記情報送信範囲内に前記顧客位置が含まれる場合に、顧客の前記受信先に対して、前記移動体関連情報を送信する情報送信手段と、
を備えたことを特徴とする移動体情報提供サーバ。
【請求項12】
コンピュータを、
現在位置が移動する移動体の前記現在位置を記憶する移動体現在位置記憶手段、
顧客が前記移動体に関する情報を受信する位置である顧客位置を特定する顧客位置情報と、前記移動体に関する情報である移動体関連情報の受信先を特定する受信先特定情報と、を対応させて記憶する顧客情報記憶手段、
前記移動体の現在位置に対して予め設定された情報送信範囲内に、前記顧客位置が含まれるか否かを判別する顧客位置判別手段、
前記情報送信範囲内に前記顧客位置が含まれる場合に、顧客の前記受信先に対して、前記移動体関連情報を送信する情報送信手段、
として機能させるための移動体情報提供プログラム。
【請求項13】
コンピュータを、
前記移動体の現在位置を検出する移動体現在位置検出手段、
顧客の前記受信先特定情報含む顧客送信情報を受信する顧客送信情報受信手段、
前記顧客送信情報受信手段により前記受信先特定情報を受信した時の前記移動体の現在位置を、前記顧客位置情報として記憶する前記顧客情報記憶手段、
として機能させるための請求項12記載の移動体情報提供プログラム。
【請求項14】
コンピュータを、
前記顧客位置情報および受信先特定情報を含む顧客送信情報を受信する顧客送信情報受信手段、
前記顧客送信情報に含まれる前記顧客位置情報および受信先特定情報を記憶する前記顧客情報記憶手段、
として機能させるための請求項13記載の移動体情報提供プログラム。
【請求項15】
コンピュータを、
前記移動体の通過順序が予め設定された複数の経由地を有する移動経路に対して、前記複数の経由地の中の特定の経由地の位置情報を前記顧客位置情報として記憶する前記顧客情報記憶手段、
前記移動体の現在位置を検出する移動体現在位置検出手段、
前記移動体の現在位置に対して前記移動経路上で前記通過順序が早い経由地を前記情報送信範囲内に含まれる経由地とし、前記通過順序が早い経由地に前記顧客位置情報により特定される経由地が該当するか否かを判別する前記顧客位置判別手段、
として機能させるための請求項12記載の移動体情報提供プログラム。
【請求項16】
コンピュータを、
地図データを記憶する地図データ記憶手段、
前記移動体の現在位置を検出する移動体現在位置検出手段、
前記移動体の現在位置と、前記地図データとに基づいて、移動体現在位置表示地図画像を作成する現在位置表示地図作成手段、
前記移動体現在位置表示地図画像を表示させるためのリンク情報を含む前記移動体関連情報を送信する情報送信手段、
として機能させるための請求項12記載の移動体情報提供プログラム。
【請求項17】
コンピュータを、
前記移動体毎に設定された移動体属性を記憶する移動体属性記憶手段、
前記各移動体の現在位置を記憶する移動体現在位置記憶手段、
顧客が選択した移動体属性と、前記受信先特定情報と、前記顧客位置情報と、を対応させて記憶する前記顧客情報記憶手段、
前記顧客が選択した移動体属性が設定された前記移動体の現在位置を中心とする前記情報送信範囲内に、前記顧客位置が含まれるか否かを判別する前記顧客位置判別手段、
として機能させるための請求項12記載の移動体情報提供プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2006−279142(P2006−279142A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−90690(P2005−90690)
【出願日】平成17年3月28日(2005.3.28)
【出願人】(500168811)株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Fターム(参考)】