説明

肝機能の改善、血中アルコールの減少及び抗酸化に有効な組成物

【課題】 肝機能の改善、血中アルコール水準の減少及び体内抗酸化能の増進に有効な新規組成物の提供。
【解決手段】 ラクトバチルスブレビスHY7401、ラクトバチルスファーメンタムCS332、ラクトバチルスアシドフィラスCSG、ビフィドバクテリウムロンガムHY8001、ハンノキ抽出物、ウツボグサ抽出物、オオアザミ抽出物、生豆−米糠発酵抽出物、蕪濃縮液、トマト抽出物、ブロッコリー抽出物、パインアップル抽出物、初乳粉末、ベタイン、ビタミンB、B、B、B、B、B12、及び抗酸化ビタミンC、Eからなる組成物を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化に有効な組成物に係り、より詳しくは、ラクトバチルスブレビスHY7401、ラクトバチルスファーメンタムCS332、ラクトバチルスアシドフィラスCSG、ビフィドバクテリウムロンガムHY8001、ハンノキ抽出物、ウツボグサ抽出物、オオアザミ抽出物、生豆−米糠発酵抽出物、蕪濃縮液、トマト抽出物、ブロッコリー抽出物、パインアップル抽出物、初乳粉末、ベタイン、ビタミンB、B、B、B、B、B12、及び抗酸化ビタミンC、Eを有効成分として含有して肝機能を改善し、飲み過ぎまたは慢性的なアルコール摂取による肝損傷を保護及び治癒する機能を持つと共に、飲酒後に血中アルコールを低下させる機能及び体内抗酸化能を増進させる機能を持つ組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
酸素は、地球上で最も多い元素(53.8%)であって、乾燥大気中の21%を占めている。われわれの身体は酸素を呼吸してエネルギーを獲得する。ところが、酸素は、このように生命維持に絶対的に必要であるが、安定な分子状態である基底状態の三重項酸素(ground state triplet oxygen)が体内酵素系、還元代謝、化学薬品、公害物質、光化学反応などの各種物理的、化学的、環境的要因などによってスーパーオキシドラジカル(O-・)、ヒドロキシルラジカル(・OH)、過酸化水素(H)、一重項酸素()など反応性の非常に大きい遊離基(free radical)としての活性酸素(reactive oxygen)に転換されると、生体に致命的な酸素毒性を生じさせるという両面性を持っている。これら活性酸素は、細胞構成成分、例えば脂質、蛋白質、糖、DNAなどと反応して破壊作用をすることにより、癌を始めとして老化や、脳卒中、パーキンソン病などの脳疾患、心臓疾患、虚血、動脈硬化、皮膚損傷、炎症、リウマチ疾患、自己免疫疾患などの各種疾病を引き起こす原因となっている。また、脂質過酸化反応により生成される体内脂質過酸化物も、細胞に対する酸化的破壊による各種機能障害を生じさせることにより、老化や各種疾病などの原因となることもある。特に薬物や毒劇物、飲酒などの酸化的反応を起こす化学物質の摂取による酸化作用は、肝に損傷を与え、最悪のときには肝硬変(Cirrhosis)を引き起こす。
【0003】
肝(肝臓)は、人体で最も大きい臓器であって、その主要機能は、体外から流入された、或いは体内で生成された各種物質を加工処理し、重要な物質を合成供給するものである。また、血液にはわれわれの身体で重要な役割をする様々な蛋白質があるが、この中の約90%は肝で生成される。この他にも、肝は、解毒作用および免疫器官の役割などをするが、われわれの身体に入ってきた各種薬物と有害な物質は、肝で害の少ない物質に変えて尿または胆嚢汁で排泄される。特に、肝にはクッパー細胞という免疫細胞があって、体外から入り込む細菌、毒素または異物を食べた後分解させて体外に排出させる。
【0004】
このように肝は、様々で重要な機能を行うために、肝機能が大幅低下すると、いろいろの問題が発生する。ところが、肝は、旺盛な再生力を持っているため、75%を切除しても4〜6ヶ月後にはその大きさと機能が回復する。
【0005】
肝疾患は、発病する根本原因によって、ウィルスによる肝疾患、飲み過ぎによるアルコール性肝疾患、薬物による毒性肝疾患、肝に脂肪が蓄積される脂肪肝、人体免疫系統の異常による自己免疫性肝疾患、毒性物質が過多に蓄積されて生ずる代謝性肝疾患などに区分される。
【0006】
韓国内において、慢性肝疾患の主原因はB型肝炎ウィルスであり、C型肝炎は増加する趨勢にある。このようなウィルス性肝疾患に比べては相対的に少ないが、近年、アルコール消費量の増加に伴って習慣性飲酒によるアルコール性肝疾患が相当増えている。
【0007】
アルコール性肝疾患は、臨床及び病理学的所見によって脂肪肝、アルコール性肝炎、アルコール性肝硬変症などに大別される。アルコール性脂肪肝は習慣的に酒を飲む人の90〜100%で発生し、アルコール性肝炎は10〜35%、アルコール性肝硬変症は8〜0%のみで発生すると知られている。
【0008】
アルコールは主に消化臓器で吸収されるが、体内に吸収されたアルコールは、10%程度が呼気、尿、汗から排泄され、90%が肝で代謝される。血液を介して肝に移動したアルコールは、肝で生成されるいろいろの酵素(Alcohol Dehydrogenase, Microsomal ethanol oxidizing system, Catalase等)によってアセトアルデヒドに酸化し、アセトアルデヒドはさらに酵素によって身体に無害な酢酸に酸化する。一方、アルコールは、腸内に存在する多くの微生物によってアセトアルデヒドに酸化し易い。最近、腸内に存在する乳酸菌がエタノールをアセトアルデヒドに、アセトアルデヒドを酢酸に転換させてアルコール及びアセトアルデヒドの吸収を抑制し且つ肝を保護する機能を持つと報告されている。ところが、全ての乳酸菌がこのような機能を持っておらず、このような機能を持つ乳酸菌の開発が必要なのが実情である。このような乳酸菌を開発するときに重要な点は、人体腸内でよく増殖してその機能性を効果的に発揮することが可能な乳酸菌を開発しなければならないことにある。特に、乳酸菌は、宿主特異性を示すので、ヒトのための整腸剤または発酵製品のためにはヒトから分離した乳酸菌を使用しなければならない。ヒトから分離した乳酸菌を使用しなければ、実際人体内に定着することができず、所期の効果を得ることができない。
【0009】
アルコールの酸化により生成される代謝産物であるアセトアルデヒドは、反応性の強い毒性物質であって、蛋白質と結合して酵素活性を阻害し、脂質と酸化の増加によりミトコンドリアエに損傷を与え、グルタチオンの欠乏を招き、ピリドキシン、ビタミンA、亜鉛及びセレニウムなどの欠乏を招くうえ、チューブリン重合阻害による蛋白質分泌及び移動阻害などの肝損傷を誘発する主要因子として指摘されている。また、アセトアルデヒドによる遊離基の生成は肝のコラーゲン合成を促進させるので、アセトアルデヒドは慢性的なアルコール摂取者において肝繊維化(肝硬変)の原因となるものと報告されている。
【0010】
このため、アルコール代謝抑制剤、アルコール代謝促進剤、アルコール分解酵素などの多くの製品が開発され或いはその組成物が活用されてきた。たとえば、特許文献1には肝保護及び肝臓疾患治療用医薬組成物、特許文献2には宿酔解消及び肝機能改善用漢方生液剤の飲料とその製造方法、特許文献3にはケンポナシ、ハンノキ、葛の混合物を用いた宿酔解消機能性食品およびその製造方法、特許文献4にはアルコール代謝向上剤および肝障害低減剤、特許文献5にはアルコール吸収抑制剤を含有した宿酔除去及び肝臓保護用組成物、特許文献6にはケンポナシとハンノキを主材とした健康食品などがそれぞれ開示されている。
【0011】
また、特許文献7にはケンポナシの幼い枝から分離された、肝毒性、宿酔及び疲労の解消活性を持つ低級アルコール不溶性抽出分画及び多糖体物質とこれを含有した組成物、特許文献8にはケンポナシから分離された、肝毒性及び宿酔の解消活性を持つ低級アルコール不溶性抽出分画及び多糖体物質とこれを含有した組成物、特許文献9にはケンポナシの木質部から分離された、肝保護活性を持つ低級アルコール不溶性抽出物、これから分離された多糖体およびこれを含有する組成物がそれぞれ開示されており、特許文献10には宿酔解消用組成物及びこれを有効成分として含有する宿酔解消剤などが開示されているが、これは、予防的観点からの肝機能保護及び改善よりは主にアルコール過量摂取の際に発生する宿酔の解消に主目的を置いている。
【特許文献1】韓国特許登録第0178696号明細書
【特許文献2】韓国公開特許第2001−0050333号明細書
【特許文献3】韓国特許登録第0345798号明細書
【特許文献4】韓国公開特許第2002−0021980号明細書
【特許文献5】韓国公開特許第2002−0004193号明細書
【特許文献6】韓国公開特許第2003−0005127号明細書
【特許文献7】韓国特許登録第0403720号明細書
【特許文献8】韓国特許登録第0403721号明細書
【特許文献9】韓国特許登録第0403722号明細書
【特許文献10】韓国特許登録第2004−0052930号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
したがって、ラクトバチルスブレビスHY7401、ラクトバチルスファーメンタムCS332、ラクトバチルスアシドフィラスCSG、ビフィドバクテリウムロンガムHY8001、ハンノキ抽出物、ウツボグサ抽出物、オオアザミ抽出物、生豆−米糠発酵抽出物、蕪濃縮液、トマト抽出物、ブロッコリー抽出物、パインアップル抽出物、初乳粉末、ベタイン、ビタミンB、B、B、B、B、B12、及び抗酸化ビタミンC、Eを含有して予防的観点から肝を保護し或いは肝機能を改善する技術は、未だ製品化には至っていない状態である。
【0013】
そこで、本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な新規組成物を提供することにある。
【0014】
また、本発明は、前記肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物を有効成分として含有する発酵乳食品を提供することにある。
【0015】
また、本発明は、前記肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物を有効成分として含有する機能性飲料を提供することにある。
【0016】
また、本発明は、前記肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物を有効成分として含有する健康補助食品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、ラクトバチルスブレビスHY7401、ラクトバチルスファーメンタムCS332、ラクトバチルスアシドフィラスCSG、ビフィドバクテリウムロンガムHY8001、ハンノキ抽出物、ウツボグサ抽出物、オオアザミ抽出物、生豆−米糠発酵抽出物、蕪濃縮液、トマト抽出物、ブロッコリー抽出物、パインアップル抽出物、初乳粉末、ベタイン、ビタミンB、B、B、B、B、B12、及び抗酸化ビタミンC、Eからなることを特徴とする、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化に有効な組成物が提供される。
【0018】
また、本発明の他の観点によれば、ラクトバチルスブレビスHY7401、ラクトバチルスファーメンタムCS332、ラクトバチルスアシドフィラスCSG、ビフィドバクテリウムロンガムHY8001、ハンノキ抽出物、ウツボグサ抽出物、オオアザミ抽出物、生豆−米糠発酵抽出物、蕪濃縮液、トマト抽出物、ブロッコリー抽出物、パインアップル抽出物、初乳粉末、ベタイン、ビタミンB、B、B、B、B、B12、及び抗酸化ビタミンC、Eからなる、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化に有効な組成物を有効成分として含有することを特徴とする、発酵乳食品が提供される。
【0019】
また、本発明の別の観点によれば、ラクトバチルスブレビスHY7401、ラクトバチルスファーメンタムCS332、ラクトバチルスアシドフィラスCSG、ビフィドバクテリウムロンガムHY8001、ハンノキ抽出物、ウツボグサ抽出物、オオアザミ抽出物、生豆−米糠発酵抽出物、蕪濃縮液、トマト抽出物、ブロッコリー抽出物、パインアップル抽出物、初乳粉末、ベタイン、ビタミンB、B、B、B、B、B12、及び抗酸化ビタミンC、Eからなる、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化に有効な組成物を有効成分として含有することを特徴とする、機能性飲料が提供される。
【0020】
また、本発明の別の観点によれば、ラクトバチルスブレビスHY7401、ラクトバチルスファーメンタムCS332、ラクトバチルスアシドフィラスCSG、ビフィドバクテリウムロンガムHY8001、ハンノキ抽出物、ウツボグサ抽出物、オオアザミ抽出物、生豆−米糠発酵抽出物、蕪濃縮液、トマト抽出物、ブロッコリー抽出物、パインアップル抽出物、初乳粉末、ベタイン、ビタミンB、B、B、B、B、B12、及び抗酸化ビタミンC、Eからなる、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化に有効な組成物を有効成分として含有することを特徴とする、健康補助食品が提供される。
【発明の効果】
【0021】
以上述べたように、本発明に係るラクトバチルスブレビスHY7401、ラクトバチルスファーメンタムCS332、ラクトバチルスアシドフィラスCSG、ビフィドバクテリウムロンガムHY8001、ハンノキ抽出物、ウツボグサ抽出物、オオアザミ抽出物、生豆−米糠発酵抽出物、蕪濃縮液、トマト抽出物、ブロッコリー抽出物、パインアップル抽出物、初乳粉末、ベタイン、ビタミンB、B、B、B、B、B12、及び抗酸化ビタミンC、Eからなる組成物は、低下した肝機能を改善し、飲み過ぎまたは慢性的なアルコールの摂取による肝損傷を保護及び治癒する効果が非常に優れており、飲酒の後に血中アルコールを低下させる機能があり、体内抗酸化能を増進させる効果が優れているので、各種肝疾患の予防及び肝機能の改善に効果的に使用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態をより詳しく説明する。
【0023】
本発明に係る肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物は、ラクトバチルスブレビスHY7401、ラクトバチルスファーメンタムCS332、ラクトバチルスアシドフィラスCSG、ビフィドバクテリウムロンガムHY8001、ハンノキ抽出物、ウツボグサ抽出物、オオアザミ抽出物、生豆−米糠発酵抽出物、蕪濃縮液、トマト抽出物、ブロッコリー抽出物、パインアップル抽出物、初乳粉末、ベタイン、ビタミンB、B、B、B、B、B12、及び抗酸化ビタミンC、Eからなる。
【0024】
肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物に含まれるラクトバチルスブレビスHY7401(韓国特許出願第2003−0077488号、寄託機関:韓国の農業生命工学研究院、寄託番号:KACC91069、寄託日:2003年10月6日)菌株は、健康な韓国成人の糞便から分離したものである。この菌株は、アルコール(エタノール)とアセトアルデヒド分解酵素活性及び減少能に優れているため、腸内で摂取アルコール(エタノール)をアセトアルデヒドに、アルコール(エタノール)の分解によって生成されて肝損傷誘発因子として作用するアセトアルデヒドを酢酸に転換させる。したがって、摂取したアルコール(エタノール)の吸収を効果的に抑制することにより、過多なアルコール代謝による肝機能障害、アルコール性肝疾患及び腸疾患の発生を予防することができる。
【0025】
また、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物に含まれるラクトバチルスファーメンタムCS332(韓国特許出願第2004−0098717号、寄託機関:韓国の農業生命工学研究院、寄託番号:KACC91138、寄託日:2004年10月26日)も、小腸内アルコール(エタノール)代謝に関与して血中アルコール及びアセトアルデヒドの含量を低める機能を持っているため、アルコール摂取の際に小腸内におけるアルコールの吸収を抑制することにより、過量のアルコールが肝に移されて分解されることを予防する(Yang, W. Y., Ahn Y. T., Lim, K. S., Huh, C. S., Baek, Y. J., and Kim, H. S. 2004. Ethanol metabolism by probiotic lactic acid bacteria in vivo. Proceeding of 2004 JOINT ANNUAL MEETING. American Dairy Science Association, American Society of Animal Science, Poultry Science Association. p. 384)。
【0026】
また、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物に含まれるラクトバチルスアシドフィラスCSGとビフィドバクテリウムロンガムHY8001(韓国特許登録第142615号)は、肝毒性物質である四塩化炭素に対するマウスの肝損傷を抑制する効果が卓越しているため、市販の肝臓薬より肝数値(ASTとALT)を低める効果が高いものと報告された(ハンソンイ、ハチョルソン、キムドンヒョン.Hepatoprotective effect of lactic acid bacteria, inhibitor of β-glucuronidase production against intestinal bacteria. 大韓薬学会秋季学術大会、Proceeding. 2004.)。
【0027】
また、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物に含まれるハンノキ抽出物、ウツボグサ抽出物、オオアザミ抽出物、生豆−米糠発酵抽出物、及び蕪濃縮液は、肝臓の保護及び血中アルコールの分解に有効な組成物(Y−MIXと命名、韓国特許出願第2004−0072213号)であって、次の効果がある。
【0028】
前記ハンノキ(Alnus japonica Steud.)は、カバノキ科に属する落葉高木であって、輸理木または赤楊ともいい、中国では茶條ともいう。深い山の中にある土産種朝鮮ハンノキの場合には、酒毒を解き且つ肝を保護する効果があると知られている。その主要成分は、タンニン、トリテルペノイドであるタラクセロール、ベツリン酸、精油などが知られている。このハンノキは、肝炎、肝硬化、脂肪肝などの各種肝疾患に治療効果が優れた薬木として知られている。
【0029】
前記ウツボグサ(Prunella vulgaris var. lilacina Nakai)は、夏に果樹が半分萎れると、採取して日光に干して薬材として使用してきた無毒な漢方生薬である。漢方では、慢性的な腫れ物、痘瘡、急性乳腺炎およびリンパ腺結核などに用いられてきた。その主要成分としては、オレアノール酸(oleanolic acid)、ウルソル酸(ursolic acid)などのサポニン類、カロチン(carotene)、ビタミンC、ビタミンK、タンニン(tannin)、コーヒー酸(caffeic acid)、クロロゲン酸(chlorogenic acid)などが知られている[韓国有用植物資源研究総覧、韓国化学研究所、pp.480〜482(1988)]。
【0030】
前記オオアザミ(Silybum marianum L. Gaertn.)は、菊科植物であって、1年草または2年生の地中海地方原産の植物であって、伝統的にヨーロッパで薬用植物として広く使用されてきた植物である。今日は、この植物の精製抽出物質であるシリマリン(silymarin)またはその主成分であるシリビン(silybin)が中毒性肝損傷、慢性炎症性肝疾患、ウィルス性肝炎及び肝硬変に対する補助治療剤として使用中にある。この他にも、蛋白質合成増加による肝の再生、肝損傷の際に生成されるロイコトリエン(leukotriene)と炎症反応性プロスタグランジン(inflammatory prostaglandin)の形成抑制、強力な抗酸化効果、飲み過ぎ後の解毒過程に必須成分であるグルタチオン(glutathione)の欠乏予防など様々な生理活性を示す。
【0031】
前記生豆−米糠発酵抽出物は、炒めていないコーヒー豆と穀物から、微生物を利用した発酵工法によって発酵抽出した天然物であって、抗酸化作用と有害酸素除去効果のあるリン酸イノシトール(inositol phosphate)とポリフェノール(polyphenol)、アミノ酸(amino acid)、ペプチド(peptide)が含有された機能性植物発酵抽出物であって、人体に有害な有害酸素を除去してDNA損傷(癌発生原因)防止、不飽和脂肪酸の過酸化防止効果、ACE阻害作用による高血圧防止作用などの効果がある。
【0032】
前記蕪(Brassica campestris L. Var. rapifera)の有効成分としては、硫黄を含有した化合物であるイソチオシアン酸塩(isothiocyanate)、ジスルフィド(disulfide)、スルフォラファン(sulforaphane)などがある。蕪の辛い味を出すイソシアン酸は、前々から抗癌成分として知られており、動物実験では食道癌、肝癌、肺癌、大腸癌を予防する効果が立証された。このイソシアン酸は、最近、韓国内の動物実験で肝癌、肝硬化症の症状を軽減させる効果があるとも報告されている。
【0033】
また、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物に含まれるトマト抽出物、ブロッコリー抽出物、及びパインアップル抽出物は、抗酸化に有効な組成物(韓国特許出願第2005−0009441)であって、次の効果がある。
【0034】
前記トマト(Lycopersicon esculentum Mill)は、南アメリカ西部高原地帯原産であって、実を食用し、民間で高血圧や夜盲症、糖尿などに薬として使っている。トマト実は、水分95重量%、蛋白質0.7重量%、脂肪0.1重量%、炭水化物3.3重量%、セルロース0.4重量%、及び灰分0.5重量%が含有されている。トマト実100g当りカロチン390μg、ビタミンC20mg、ビタミンB0.05mg、ビタミンB0.03mg、ビタミンB、カリウム、リン、マンガン、ルチン、ナイアシンなどが含有されている。この他にも、リコピンやケルセチン(quercetin)、フィトエン(phytoene)、フィトフルエン(phytofluene)、シクロリコピン(cyclolycopene)、サリチル酸塩(salicylates)、トマチン(tomatine)などの様々な生理活性物質が含有されている。特に、トマトは、カロチノイドとビタミンEより抗酸化力及び抗癌作用に優れているリコピン(lycopene)の主要供給源として知られており、米国人の場合、約80重量%のリコピンの供給をトマトまたはトマト加工食品から受けると知られている。フラボン(flavone)類に属するケルセチンは、男性ホルモンであるアンドロゲン受容体の発現を阻止することにより、前立腺癌の予防に効果があると知られている。
【0035】
前記ブロッコリー(Brassica oleracea var. italica Plenck)は、地中海沿岸が原産地であって、花キャベツといわれるカリフラワー(cauliflower)の一種であり、幼い芽と茎を食用とする。ブロッコリーは、緑黄色野菜の中でも最も栄養価の高い作物であって、ブロッコリー100g当りビタミンC114mg、カロチン1.9mg、カリウム164mg、カルシウム150mgなどが含有されている。鉄分も他の野菜に比べて2倍多く含有されている。ビタミンCの含有量は、レモンの2倍、ジャガイモの7倍であって、野菜の中でも著しく多い方である。その他にも、ビタミンAを始めとしてビタミンB、Bとカリウム、リン、カルシウムなどのミネラルがほうれん草と同様に多量含有されている。一方、ブロッコリーに豊富に含有されているグルコシノレート(glucosinolate)などは抗癌作用があり、特に結腸癌の抑制にはブロッコリーがキャベツよりも優れているという最近の研究結果もある。特に、最近、ブロッコリーのグルコシノレートの酵素的加水分解産物の一つであるスルフォラファン(sluforaphane)が体内グルタチオンSトランスフェラーゼなどの活性を選択的に誘導して発癌に対し防御作用を示すと知られている。
【0036】
前記パインアップル(Ananas comosus)は、双子葉植物綱−粉胚乳目−パインアップル科の常緑多年草であって、パインアップルという名は、松毬に似ている実という意味から由来した。このパインアップは、中央アメリカと南アメリカ北部原産であって、実は汁が多く、スクロースが10%、クエン酸が1%程度入っており、爽快な酸っぱい味と甘い味がする。ビタミンA、B、Cが豊富であり、特にビタミンCは、果実内に最も多く含有されているが、100g当たり60mgが入っている。パインアップルにはブロメライン(bromelain)ともいう蛋白質分解酵素も入っているため、肉類の消化を助ける。また、ブロメラインは、血清のフィブリン(fibrin)とフィブリノゲン(fibrinogen)を加水分解して血液の凝固を抑制する役割をすると知られている。
【0037】
また、肝機能の改善、血中アルコールの減少および体内抗酸化能の増進に有効な組成物に含まれるベタイン(トリメチルグリセリン)は、コリン(choline)、葉酸(folic acid)、及びビタミンB12と類似の作用をする。これらは、肝で「メチル基供与体(Methyl donor)」としての作用をして有毒な物質の形にメチル基(−CH)を化学的に供給して生体内の生化学的作用を円滑に行えるように助ける役割をする。特に、ベタインは、肝機能と関連して肝細胞の増殖、毒素除去能力に重要な作用をしていると知られている。アルコール摂取の際に肝でメチオニンシンターゼ(Methionine synthase)の活性が阻害されるため、メチオニンを代謝して生じたホモシステイン(homocysteine)をメチル化(Methylation)させることができない。したがって、肝毒性物質であるホモシステインが蓄積される。ベタインは、血中のホモシステインの含量を低める効果があり、特に飲酒による脂肪肝の症状を改善させる。ベタインが豊富な食品としては、魚類、砂糖大根、マメ科植物などがある。
【0038】
また、A型肝炎ウィルスの感染抑制に有効な初乳粉末は、乳牛の初乳を乾燥させたものであって、A型肝炎ウィルスに対する抗体に有効な成分(韓国特許出願第2004−0072212号)である免疫グロブリンが多量含有されている。
【0039】
また、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物に含まれるビタミンB群、例えばチアミン(thiamin、B)、リボフラビン(riboflavin、B)、ナイアシン(niacin、B)、葉酸(folic acid、B)、コバラミン(cobalamin、B12)などは、主にエネルギー代謝と関連して摂取した食品の栄養素を生体エネルギーに転換することに重要な役割をしている。また、ビタミンB群は、抗ストレスビタミンとも呼ばれており、肉体的または精神的に疲れを感じるときに最も速く消耗される栄養素である。人間の肉体は、ストレスに抵抗するためにこれらのビタミンを必要とするうえ、ストレスによってこれらを消尽し次第これらのビタミンが補充されなければならない。ビタミンB群の欠乏は、疲労、不安感、脱毛、爪損傷などを招くこともある。特に、ビタミンB、ビタミンB12、葉酸などは、ベタインと同様の作用により毒性物質のホモシステインの含量を低めて肝損傷を防ぐ機能を持つ。
【0040】
また、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物に含まれる抗酸化ビタミンCは、水溶性ビタミンであって、欠乏の際に壊血病を生じさせる。この他にも、抗酸化ビタミンCは、癌、精神分裂症、AIDS、紫斑病などを防止することが可能なビタミンであって、酸化物質である酵素または化合物に電子を提供する物質なので、電子を失い易くて良い還元物質となる抗酸化物質として作用し、果物と野菜に多量含有されている。
【0041】
また、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物に含まれる抗酸化ビタミンEは、脂溶性ビタミンであって、グループの中で最も重要なものはα−トコフェロールである。抗酸化ビタミンEの欠乏は、生殖能力の低下、筋肉硬化症、中枢及び末梢神経の退化、心臓腫の発生、赤血球の溶血などを招く。この他にも、嚢胞性繊維症、非正常的ベータリポ蛋白血症、慢性胆うっ滞性肝疾患、小児脂肪便症、短腸症、及びその他の慢性下痢症を招く。抗酸化ビタミンEは、植物性油脂(大豆油、コーン油、綿実油、サフラワー油など)、小麦の胚芽、緑色葉野菜などに多く含有されているが、食品の加工、貯蔵、調理中に多量損失する。
【0042】
本発明によれば、前述した特性を持っているラクトバチルスブレビスHY7401、ラクトバチルスファーメンタムCS332、ラクトバチルスアシドフィラスCSG、ビフィドバクテリウムロンガムHY8001、ハンノキ抽出物、ウツボグサ抽出物、オオアザミ抽出物、生豆−米糠発酵抽出物、蕪濃縮液、トマト抽出物、ブロッコリー抽出物、パインアップル抽出物、初乳粉末、ベタイン、ビタミンB、B、B、B、B、B12、及び抗酸化ビタミンC、Eは、様々な組成範囲の内で混合できるが、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進効果を含んだ薬理効果と製造コストなどを考慮すれば、総組成物100重量%に対し、ラクトバチルスブレビスHY7401を0.001重量%〜0.1重量%、好ましくは0.01重量%、ラクトバチルスファーメンタムCS332を0.001重量%〜0.1重量%、好ましくは0.01重量%、ラクトバチルスアシドフィラスCSGを0.001重量%〜0.1重量%、好ましくは0.01重量%、ビフィドバクテリウムロンガムHY8001を0.001重量%〜0.1重量%、好ましくは0.01重量%、ハンノキ抽出物を32重量%〜36重量%、好ましくは35重量%、ウツボグサ抽出物を38重量%〜42重量%、好ましくは40重量%、オオアザミ抽出物を0.1重量%〜0.8重量%、好ましくは0.5重量%、生豆−米糠発酵抽出物を1重量%〜2.5重量%、好ましくは2重量%、蕪濃縮液を0.1重量%〜0.2重量%、好ましくは0.16重量%、トマト抽出物を0.8重量%〜1.5重量%、好ましくは1重量%、ブロッコリー抽出物を0.1重量%〜0.5重量%、好ましくは0.3重量%、パインアップル抽出物を0.15重量%〜0.25重量%、好ましくは0.2重量%、初乳粉末3.0重量%〜4.0重量%、好ましくは3.5重量%、ベタインを4.5重量%〜5.0重量%、好ましくは4.8重量%、複合ビタミンフリーミックスを2.0重量%〜3.0重量%、好ましくは2.35重量%を含有し、残部は3.85重量%〜18.24重量%、好ましくは10重量%の水からなることがよい。
【0043】
この際、ラクトバチルスブレビスHY7401、ラクトバチルスファーメンタムCS332、ラクトバチルスアシドフィラスCSG、及びビフィドバクテリウムロンガムHY8001は、総組成物100重量%に対し、0.001重量%未満で含有される場合には、人体の腸内でよく定着して増殖することが難しいという問題点があり、0.1重量%超過で含有される場合には、製造コストの上昇を誘発するという問題点があるので、ラクトバチルスブレビスHY7401、ラクトバチルスファーメンタムCS332、ラクトバチルスアシドフィラスCSG、及びビフィドバクテリウムロンガムHY8001の含量は0.001重量%〜0.1重量%とすることが好ましい。
【0044】
ハンノキ抽出物は、総組成物100重量%に対し、32重量%未満で含有される場合には、血中アルコールの濃度減少効果が低下するという問題点があり、36重量%超過で含有される場合には、味が低下し、色が黒色に変わるうえ、製造コストの上昇を誘発するという問題点があるので、ハンノキ抽出物の含量は32重量%〜36重量%とすることが好ましい。
【0045】
ウツボグサ抽出物は、総組成物100重量%に対し、38重量%未満で含有される場合には、抗酸化効果が低下するという問題点があり、42重量%超過で含有される場合には、味が低下し、色が黒色に変わるうえ、製造コストの上昇を誘発するという問題点があるので、ウツボグサ抽出物の含量は38重量%〜42重量%とすることが好ましい。
【0046】
オオアザミ抽出物は、総組成物100重量%に対し、0.1重量%未満で含有される場合には、肝機能の改善及び抗酸化効果が低下するという問題点があり、0.8重量%超過で含有される場合には、味が低下し、色が黒色に変わるうえ、製造コストの上昇を誘発するという問題点があるので、オオアザミ抽出物の含量は0.1重量%〜0.8重量%とすることが好ましい。
【0047】
生豆−米糠発酵抽出物は、総組成物100重量%に対し、1.0重量%未満で含有される場合には、抗酸化効果が低下するという問題点があり、2.5重量%超過で含有される場合には、製造コストの上昇を誘発するという問題点があるので、 生豆−米糠発酵抽出物の含量は1.0重量%〜2.5重量%とすることが好ましい。
【0048】
蕪濃縮液は、総組成物100重量%に対し、0.1重量%未満で含有される場合には、損傷した肝細胞の再生が難しいという問題点があり、0.2重量%超過で含有される場合には、味が低下し、製造コストの上昇を誘発するという問題点があるので、蕪濃縮液の含量は0.1重量%〜0.2重量%とすることが好ましい。
【0049】
トマト抽出物は、総組成物100重量%に対し、0.8重量%未満で含有される場合には、抗酸化効果が低下するという問題点があり、1.5重量%超過で含有される場合には、製造コストの上昇を誘発するという問題点があるので、トマト抽出物の含量は0.8重量%〜1.5重量%とすることが好ましい。
【0050】
ブロッコリー抽出物は、総組成物100重量%に対し、0.1重量%未満で含有される場合には、抗酸化効果が低下するという問題点があり、0.5重量%超過で含有される場合には、製造コストの上昇を誘発するという問題点があるので、ブロッコリー抽出物の含量は0.1重量%〜0.5重量%とすることが好ましい。
【0051】
パインアップル抽出物は、総組成物100重量%に対し、0.15重量%未満で含有される場合には、抗酸化効果が低下するという問題点があり、0.25重量%超過で含有される場合には、製造コストの上昇を誘発するという問題点があるので、パインアップル抽出物の含量は0.15重量%〜0.25重量%とすることが好ましい。
【0052】
初乳粉末は、総組成物100重量%に対し、3.0重量%未満で含有される場合には、A型肝炎ウィルスの感染を抑制することが難しいという問題点があり、4.0重量%超過で含有される場合には、製造コストの上昇を誘発するという問題点があるので、初乳粉末の含量は3.0重量%〜4.0重量%とすることが好ましい。
【0053】
ベタインは、総組成物100重量%に対し、4.5重量%未満で含有される場合には、損傷した肝細胞の再生が難しいという問題点があり、5.0重量%超過で含有される場合には、製造コストの上昇を誘発するという問題点があるので、ベタインの含量は4.5重量%〜5.0重量%とすることが好ましい。
【0054】
複合ビタミンフリーミックスは、総組成物100重量%に対し、2.0重量%未満で含有される場合には、肝細胞の毒性物質除去及び抗酸化効果が低下するという問題点があり、3.0重量%超過で含有される場合には、味が低下し、製造コストの上昇を誘発するという問題点があるので、複合ビタミンフリーミックスの含量は2.0重量%〜3.0重量%とすることが好ましい。
【0055】
以下、本発明の構成を実施例によってさらに詳しく説明する。但し、下記実施例は、本発明を例示するためのもので、本発明を限定するものではない。
【0056】
実施例1
【0057】
肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化に有効な組成物の製造
【0058】
ラクトバチルスブレビスHY7401は、食品原料用プロテオースペプトンNo.3(Proteose peptone #3)、酵母エキス(Yeast Extract)、牛肉エキス(Beef Extract)、ブドウ糖を添加した液体培地を製造して37℃で約16時間培養した後、培養液を遠心分離し、滅菌した生理食塩水で洗浄し、その後滅菌乳に分散した。さらに凍結乾燥させて凍結乾燥粉末グラム(g)当り約1011cfu菌数を得た。
【0059】
ラクトバチルスファーメンタムCS332も、前記ラクトバチルスブレビスHY7401と同様にして培養し、最終的に凍結乾燥粉末グラム(g)当り約1011cfu菌数を得た。
【0060】
ラクトバチルスアシトフィラスCSGも、前記ラクトバチルスブレビスHY7401と同様にして培養し、最終的に凍結乾燥粉末グラム(g)当り約1011cfu菌数を得た。
【0061】
ビフィドバクテリウムロンガムHY8001は、食品原料用プロテオースペプトンNo.3、酵母エキス、牛肉エキス、ブドウ糖、及びL−システインで培養し、最終的に凍結乾燥粉末グラム(g)当り約1011cfu菌数を得た。
【0062】
ハンノキ抽出物は、乾燥したハンノキの木質及び樹皮100gを100℃の沸かし水1000gに入れて1〜5時間抽出した後、その抽出液を5μmのろ過紙で濾過して最終的に得た500gを使用した。
【0063】
ウツボグサ抽出物は、乾燥したウツボグサ50gを100℃の沸かし水1000gに入れて1〜5時間抽出した後、その抽出液を400メッシュで濾過して最終的に得た600gを使用した。
【0064】
オオアザミ抽出物(TGS、日本)は、粉末状態で総フラボノイド含量が80重量%〜95重量%であり、シリビンの含量が28重量%〜32重量%であるものを市中で購入して使用し、生豆−米糠発酵抽出物((株)東洋発酵、日本)は、液状のものを市中で購入して使用し、蕪濃縮液((株)江華名品、韓国)は、液状(34Brix〜36Brix)のものを市中で購入して使用した。
【0065】
トマト抽出物は、水でよく洗浄したトマト実100gと水100gを混合してミキサによって粉砕し、木綿布で濾過してトマト濾液125gを得た後、これを噴霧乾燥させて最終的に得た4.5gを使用した。
【0066】
ブロッコリー抽出物は、熱水でよく洗浄したブロッコリー100gと水100gを混合してミキサによって粉砕し、2時間静置させた後、木綿布で濾過してブロッコリー濾液100gを得、これを冷凍乾燥させて最終的に得た1.8gを使用した。
【0067】
パインアップル抽出物は、冷水でよく洗浄したパインアップル100gを細かく切った後、水100gと混合してミキサによって粉砕し、その後木綿布で濾過してパインアップル濾液100gを得、これを噴霧乾燥させて最終的に得た4.5gを使用した
【0068】
初乳粉末は、50,000倍で蒸留水に希釈したとき、HAV(hepatitis A virus)に特異的なIgGの力価490nmで吸光度が1〜1.7のものをカルチャーシステムスコリアから購入して使用した。
【0069】
ベタインは、ベタイン含量99重量%〜100重量%の食品添加物用無水ベタイン(DANISCO、フィランド)を購入して使用した。
【0070】
ビタミンは、複合ビタミンフリーミックス(DSM、シンガポール)を購入して使用し、原料名及び含量は次のとおりである。チアミンヒドロクロライド(B)0.6933重量%、リボフラビン(B)0.6312重量%、ナイアシンアミド(B)6.1265重量%、ピリドキシンヒドロクロライド(B)0.9982重量%、葉酸(B)0.1461重量%、ビタミンB120.5065重量%、アスコルビン酸ナトリウム(ビタミンC)56.4972重量%、ビタミンE25.1558重量%、マルトデキストリン9.2452重量%が含有されている。
【0071】
こうして得られた各成分を混合攪拌するが、総組成物100重量%に対し、ラクトバチルスブレビスHY7401を0.01重量%、ラクトバチルスファーメンタムCS332を0.01重量%、ラクトバチルスアシドフィラスCSGを0.01重量%、ビフィドバクテリウムロンガムHY8001を0.01重量%、ハンノキ抽出物を35重量%、ウツボグサ抽出物を40重量%、オオアザミ抽出物を0.5重量%、生豆−米糠発酵抽出物を2重量%、蕪濃縮液を0.16重量%、トマト抽出物を1重量%、ブロッコリー抽出物を0.3重量%、パインアップル抽出物を0.2重量%、初乳粉末を3.5重量%、ベタインを4.8重量%、複合ビタミンフリーミックスを2.5重量%、水を10重量%含有することを特徴とする、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化に有効な組成物を得た。
【0072】
一方、前記本発明の肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物を有効成分として通常の担体や賦形剤などを添加することにより、各種機能性飲料や発酵乳食品、健康補助食品などに製造できる。
【0073】
実施例2
【0074】
肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物を有効成分として含有することを特徴とする発酵乳食品の製造
【0075】
乳酸菌培養液、前記肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物及び混合果汁シロップからなる発酵乳食品を製造する方法は、次のとおりである。
【0076】
乳酸菌培養液は、原乳95.36重量%と脱脂粉乳(または混合粉乳)4.6重量%を攪拌し、15℃での比重が1.0473〜1.0475、適正酸度が0.200〜0.220%、pHが6.65〜6.70、20℃でのBrixが16.3〜16.5%程度となるように混合した。その後、これをUHT熱処理(135℃で2秒間殺菌)し、40℃に冷却した後、ストレプトコッカスサーモフィラス菌と乳糖分解酵素(Valley Laboratory、USA)をそれぞれ0.02重量ずつ添加し、6時間培養することにより、BCP培地での総乳酸菌数が1.0×10cfu/mL以上、適正酸度が0.89〜0.91%、pHが4.55〜4.65となるようにして製造した。
【0077】
混合果汁シロップは、液状果糖10〜15重量%、白砂糖3〜5重量%、茶色砂糖3〜5重量%、混合果汁濃縮液56Brix10〜15重量%、ペクチン0.1〜1.0重量%、フレッシュフルーツミックスエッセンス0.05〜0.15重量%、及び精製水58.85〜73.85重量%を30〜35℃で攪拌して混合した後、UHT熱処理(135℃で2秒間殺菌)した後、冷却して製造した。
【0078】
そして、前記の方法で製造された乳酸菌培養液35〜50重量%、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化に有効な組成物5.5〜7.0重量%、及び混合果汁シロップ43.0〜59.5重量%を組み合わせて150barで均質処理した後、10℃以下に冷却して肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物を有効成分として含有することを特徴とする、発酵乳食品を製造した。
【0079】
実施例3
【0080】
肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物を有効成分として含有することを特徴とする機能性飲料
【0081】
前記肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物と混合果汁シロップからなる機能性飲料を製造する方法は、次のとおりである。
【0082】
混合果汁シロップは、液状果糖10〜15重量%、白砂糖3〜5重量%、茶色砂糖3〜5重量%、混合果汁濃縮液56Brix10〜15重量%、ペクチン0.1〜1.0重量%、フレッシュフルーツミックスエッセンス0.05〜0.15重量%、及び精製水58.85〜73.85重量%を30〜35℃で攪拌して混合した後、UHT熱処理(135℃で2秒間殺菌)した後、冷却して製造した。
【0083】
前記の方法で製造された混合果汁シロップ43.0〜59.5重量%、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化に有効な組成物5.5〜7.0重量%、及び残部水33.5〜51.5重量%を組み合わせて150barで均質処理した後、10℃以下に冷却し、その後これをガラス瓶、パッド瓶などの小包装容器に包装して肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物を有効成分として含有することを特徴とする、機能性飲料を製造した。
【0084】
実施例4
【0085】
肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物を有効成分として含有することを特徴とする健康補助食品
【0086】
本発明の肝機能の改善、血中アルコールの減少、及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物は、単独でまたは薬剤学的に許容される賦形剤と通常の薬剤学的方法によって錠剤、カプセル剤などの剤形に製剤化して使用できる。
【0087】
前記肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物を有効成分とする健康補助食品を製造する方法は、次のとおりである。
【0088】
本発明の肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物を65℃で15分間殺菌した後冷却し、適量ずつ小さく分けて直ちに凍結させる。凍結させた本発明の肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物を凍結乾燥させた後粉砕し、密封包装して製品化した。
【0089】
試験例1(組成物の血中アルコールの低下)
【0090】
本発明の試験例に使用した実験動物としては、5週齢のSprague−Dawley系雄性マウス(大韓バイオリンク株式会社、韓国)を室温25±1℃、湿度50℃±5%の一定の条件で固形飼料(CJ株式会社製、韓国)で1週間予備飼育した後、試験用とした。
【0091】
本発明の肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化に有効な組成物投与時の血中アルコール低下効果を次のような動物実験によって確認した。
【0092】
対照群には2週間リン酸緩衝生理食塩水(Phosphate buffered saline)を5mL/kg B.W.強制経口投与し、組成物投与群には本発明の肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物を5mL/kgB.W.2週間投与した。各群はそれぞれ5匹とした。試験15日目、対照群にはリン酸緩衝生理食塩水を、組成物投与群には本発明の肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物をそれぞれ5mL/kgB.W.投与した後、30分以内に対照群と組成物投与群に22%アルコール溶液を4g/kgB.W.強制経口投与した。アルコールの投与から一定の時間が経過した後、微静脈からヘパリン処理毛細管で100μLの血液を取り、ここに1mLのジクロロメタン(dichloromethane)(Sigma)を加えて強く攪拌した後、少量の無水硫酸ナトリウム(NaSO)を処理して水分を除去し、濾過して血液内アルコール含量の分析に使用した。アルコール投与の後、1時間毎に採血して血中アルコールの量を測定した。血液内アルコールの含量は、ガスクロマトグラフィ(Hewlett Packard HP6890、GC)を使用し、試料は、自動試料注入器(HP G1512A autosampler)を用いてガスクロマトグラフィに注入した。検出器は、火炎イオン化検出器(FID)を使用した。キャリアガスとしては、窒素を使用した。分析に使用したカラムはDB−Wax(30m×0.25mm×0.15μm、Agilent)であり、分析条件は、インジェクター(injector)の温度を200℃に維持し、温度プログラミング(temperature programming)によって55℃で2分間維持し、10℃/minずつ増加させて70℃で4分間維持させた。内部標準物質として酢酸エチル(ethyl acetate)を使用した。
【0093】
その結果を図1に示した。図1より、本発明の肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化に有効な組成物は対照群に比べて優れた血中アルコール低下能を示すことが分かる。
【0094】
試験例2(組成物の慢性アルコール摂取に対する肝保護効果)
【0095】
1週間予備飼育した実験動物を対照群と、アルコール群と、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物群に分けた。各群をそれぞれ6匹とした。対照群とアルコール群には、2週間リン酸緩衝生理食塩水(5mL/kgB.W.)を強制経口投与し、組成物群には、本発明の肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物(5mL/kg、B.W.)を2週間投与し、アルコール群と肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物群には、それぞれ前記リン酸緩衝生理食塩水と肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物を投与すると同時に、22%アルコール溶液(3g/kgB.W.)を2週間強制経口投与した。試験14日目に最後に投与した後、全ての群の実験動物を24時間絶食させ、エーテル麻酔の下で腹部正中線沿いに開腹した後、腹部大動脈から採血して失血死させた。採血した血液は、血液分析器(Prime、BioSED)を用いてAST(Aspartate aminotransferase)とALT(Alanine aminotransferase)を測定した後、その結果をそれぞれ図2a、図2bに示した。
【0096】
図2a及び図2bに示すように、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物群でアルコール群に比べてAST及びALT数値が減少したことが分かり、このような肝酵素数値(AST、ALT)の減少は、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物のアルコールに対する肝保護効果が向上したことを示す。
【0097】
試験例3(組成物の抗酸化効果)
【0098】
肝組織内グルタチオンSトランスフェラーゼの活性増加及びSODの活性減少による抗酸化能増加効果試験
【0099】
前記試験例2に準じて当該物質を強制投与した後失血死させた全ての群の実験動物の肝を4℃の生理食塩水で灌流させ、肝組織内に残っている血液を除去した後、摘出した。
摘出した肝組織の一定量に4倍の0.25Mスクロース溶液(0.5mM EDTA含有)を加えて氷の水槽でガラステフロン(登録商標)ホモジナイザー(glass Teflon homogenizer)で均質液を作った。この均質液を600×gで10分間遠心分離して核及び未摩砕部分を除去し、上澄み液を10,000×gで20分間遠心分離した。さらにミトコンドリア分画を除去した上澄み液を105,000×gで1時間超遠心分離して上澄み液(サイトソル分画)を得た。サイトソル分画は、グルタチオンSトランスフェラーゼ(GSH S-transferase)及びスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)の活性測定に使用した。酵素の活性に使用した酵素液(サイトソル分画)内の蛋白質含量は、蛋白質測定キット(Protein assay kit,Bio−rad)を用いて測定した。
【0100】
グルタチオンSトランスフェラーゼの活性は、次のように測定した。サイトソル分画10μL、0.1Mのリン酸カリウム緩衝溶液(pH6.5)2.935mL、0.12M 2−4CNDB(1-chloro-2,4-dinitrobenzene)25μL、及び0.1M還元型グルタチオン30μLを混合して25℃で20秒の間隔で3分間の反応を340nmで測定した。酵素の活性は、1分間酵素蛋白質ミリグラム(g)当り生成される2,4−ジニトロベンゼン−グルタチオン(2,4-dinitrobenzene-glutathione)の量を2,4−ジニトロベンゼン−グルタチオンの分子吸光度係数(E mM/340nm=9.6mM−1cm−1)を用いて測定した[Habig等. J. Biol. Chem. 249:7130-7139(1985)]。対照群のグルタチオンSトランスフェラーゼの活性と、アルコール群及び肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物群の活性とを比較して活性増加率(%)を求めて図3aに示した。
【0101】
図3aに示すように、肝の解毒作用と関連のあるグルタチオンSトランスフェラーゼの活性は、アルコール投与の際に増加したが、アルコール群では113%、前記組成物群で122%に肝組織内抗酸化酵素活性が向上したことが分かる。
【0102】
スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)の活性は、次のように測定した。50mMトリス塩酸緩衝溶液(10mM EDTA含有、pH8.6)2.8mLと15mMのピロガロール(pyrogallol)0.1mLと混合して5℃で5分間前培養させた後、サイトソル液0.1mLを加えて最終反応液が3.0mLとなるようにした。この反応液を25℃で10分間反応させた後、1N塩酸0.1mLを加えて反応を終了させ、440nmで吸光度の変化を測定した。酵素活性のユニットは、酵素液を入れずに反応させた15mMピロガロール溶液の自動酸化を50%抑制する酵素の量で定め[MarklundとMarklund. Eur. J. Biochem. 47:469-474(1974)]、対照群、アルコール群、並びに肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物群の測定結果を比較して図3bに示した。
【0103】
図3bに示すように、対照群の場合には3.6U/mg、前記組成物群の場合には3.9U/mg、アルコール群の場合には5.2U/mgであって、アルコール投与によって肝組織内で増加したスーパーオキシドの分解のために高くなった酵素活性が、組成物群の場合、アルコール群より低い数値を示して肝組織内抗酸化能が向上した。
【0104】
肝組織内過酸化脂質減少効果試験
【0105】
肝均質液0.1mLに8.1%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)0.2mL、20%酢酸緩衝溶液(pH3.5)1.5mL及び0.8%チオバルビツール酸溶液1.5mLを加え、蒸留水を入れて反応溶液を4mLに調節した後、95℃で1時間反応させた。反応済み後、室温に冷やし、その後蒸留水1mLとブタノール:ピリジン(15:1)混合溶液5mLを添加して混合した後、4,000rpmで10分間遠心分離し、その後532nmで吸光度を測定した。1,1,3,3−テトラエトキシプロパンを標準物質として用いて標準曲線を作成し、これからマロンジアルデヒド(MDA)の濃度(nmoles MDA/g of liver)で換算して[Okawa等. Anal. Biochemistry. 95:35-41(1979)]、対照群、アルコール群、及び肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物群のMDA濃度(nmoles/g)を図3cに示した。
【0106】
図3cに示すように、前記組成物群がアルコール群に比べて低いMDA濃度(nmoles/g)を示すことが分かるが、これは、前記組成物群がアルコール群より肝組織内の過酸化脂質生成減少効果に優れることを示す。
【0107】
試験例4(組成物の体内アルコール代謝促進効果
【0108】
前記試験例3で製造したマウス間のサイトソル分画内アルコール分解酵素活性を測定した。2.5mMのニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)が含有された0.1Mグリシン緩衝溶液(pH9.6)に、最終濃度が25mMとなるようにエタノールを添加した後、100μLのサイトソル液を添加して25℃の恒温水槽で反応させた。反応済みの後、還元されるニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)の量に対して分光光度計を用いて25℃、340nmで吸光度を測定した。アルコール分解酵素の活性は、サイトソル分画の蛋白質ミリグラム(mg)及び反応時間当たり生成される還元されたニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)の量で計算した[Nosova等. Alcohol & Alcoholism. 35:561-568(2000)]。対照群、アルコール群、並びに肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物群のアルコール分解酵素の活性を図4に示した。
【0109】
図4に示すように、前記組成物群ではアルコール群に比べてアルコール分解酵素の活性が増加することが分かるが、これは前記組成物群が肝のアルコール代謝を促進することを示す。
【0110】
試験例5(組成物の人体肝機能改善効果)
【0111】
対象者は、人体効能試験の公告によって無作為に募集した満18才以上〜60才未満の成人のうち、担当医師が適合と判定した人達である。研究の目的を理解し参与を受諾した対象者を被験者として選定した。
【0112】
肝機能改善効果試験のための対象者は、去る6ヶ月中に肝機能検査数値がAST50以上またはALT45以上またはγ−GTP80以上である人達のうち、肝炎ウィルス(B、C)感染有無が確認された場合、または肝炎ウィルスが原因でない場合、全ての人を1次対象者として選定して問診及び精密肝機能検査を施した後、60名の被験者を最終的に選定した。
【0113】
肝機能改善効果試験は、次のように実施した。
【0114】
肝機能改善効果試験群は、被験者60名を偽薬群、陽性対照群、並びに肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物群の小集団として、無作為に分類した。偽薬群、陽性対照群、前記組成物群のいずれも、それぞれの試料(150mL)を一日2回ずつ(朝、夜)8週間服用させた。肝機能改善効果は、最終対象者選定の際に検査した肝機能数値(0週)と、試料服用を始めてから4週及び8週にそれぞれ空腹の際に採血して得た肝機能数値とを比較した。肝機能指標の分析は、全血3mLを2,500rpmで10分間遠心分離して血清を分離した後、生化学自動分析器(Hitachi 7600-110, 7170 automatic analyzer)を用いてAST(Aspartate aminotransferase)、ALT(Alanine aminotransferase)、γ−GTP(γ-glutamyl transpeptidase)を測定した。
【0115】
前記試験例5に使用された試料は、次のとおりである。各試験群に提供された全ての試料は、同一容器に入れて完全にパッキングして冷蔵保管状態で研究室まで伝達され、実験群に応じて研究責任者の管理の下に被験者に直接提供された。この際、一定の模様に包装し、被験者が伝達試料の差異を認識し得ないようにした。偽薬は、前記組成物と類似の味を感じることができるように、前記組成物に含有された同一量の混合果汁濃縮液と液状果糖を精製水に添加して135℃で2秒間殺菌して製造した。肝機能改善剤(陽性対照群用)は、同一の方法で製造された偽薬に肝機能改善剤中の懸濁液形態のCarduus marinus ext.(懸濁液100mL中のCarduus marinus ext.1.38g)を薬局から購入して試料1瓶当り18.9mL混合して使用した。
【0116】
研究結果は、SPSS/WIN12.0プログラムを用いて統計処理した。2群の平均比較は、独立した標本の場合には独立標本t−検定(Independent sample t-test)を利用し、対をなした場合には対応標本t−検定(Paired samples t-test)を利用した。3群以上の場合には、一元配置分散分析法(One-way ANOVA)を利用し、事後分析はBonferroniの方法で補正した。反復測定された資料の場合には、反復測定された資料の分散分析法(Repeated measures ANOVA)を利用し、群間差異の事後分析はBonferroniの方法で補正した。
【0117】
本発明の肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物の人体肝機能改善効果は、図5a{a、b:互いに異なる文字は各群内で統計的に有意な差異を示す(p<0.05)}、図5b{a、b、c:互いに異なる文字は各群内で統計的に有意な差異を示す(p<0.05)}、及び図5c{a、b:互いに異なる文字は各群内で統計的に有意な差異を示す(p<0.05)}に示した。
【0118】
図5a、図5b及び図5cに示すように、前記組成物群では肝数値(AST、ALT、γ−GTP)の減少効果を示し、特にASTの場合は市販肝臓薬の減少効果(0週のAST数値〜8週のAST数値)の約80%水準を示した。
【0119】
試験例6(組成物の人体血中アルコール減少効果)
【0120】
人体内アルコール代謝判定試験のための対象者は、先天性または慢性疾患がなく、内科的な診察結果、病的症状または所見がなく、担当医師が食品の特性に応じて実施した血液病理検査、血液化学検査、尿検査などの臨床病理検査の結果、適合と判定された人達を被験者として選定した。体内アルコール代謝試験群は、交差試験形態であって、被験者26名がまず2週間偽薬を摂取し、3週間休み期間を持った後、さらに肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物を2週間摂取する群(偽薬−組成物群)13名と、2週間前記組成物を摂取し、3週間休み期間を持った後、さらに偽薬を2週間摂取する群(組成物−偽薬群)13名に無作為に分類した。
【0121】
偽薬−組成物群、組成物−偽薬群のいずれも、の各試料(150mL)を一日2回(朝、夜)ずつ2週間摂取させた。偽薬または前記組成物を服用した後、血中アルコール減少効果の差異を比較分析するために、試料の摂取開始直前と2週間の摂取直後のそれぞれ1回空腹の際に採血を施して血中アルコール水準を分析した。1次試験の後3週間の休みによって対象者を安定化させた後、同一の方法で役割を変えて2次試験を行った。2回の試験が行われる過程でアルコール代謝効果を比較するために、1次及び2次試験の最終日に、全ての被験者は同一成分のアルコール(50mL、40%vol)を1分以内に摂取させ、血中アルコール濃度の個人別変化を見るために、アルコール摂取直前を含んで摂取後4時間まで合計8回(0分、20分、40分、60分、90分、120分、180分、240分)採血して血液内のアルコール濃度を比色反応法によって分析比較した。血中アルコール濃度を分析するための採血の便宜上、heparinized angio−catheter方式を選択した。
【0122】
血中アルコールの濃度分析は、次のように実施した。血中アルコール濃度の測定及び計算は、COBAS INTEGRA system(Integra400、Roche、ドイツ)を使用した。R1(buffer reagent:300mmol/L 1,3-diamino-2-hydroxypropane buffer pH 9.0)溶液120μLに、分離された血清2μLを混合した後、R2(enzyme reagent:50mmo1/L sodium citrate, 36mmol/L NAD, and ≧2000μkat/L alcohol dehydrogenase)溶液40μLを入れて総量が245μLとなるように蒸留水を添加して378/409nmで吸光度を測定し、血中アルコール濃度(%)で算出した。
【0123】
血中アルコールの濃度測定結果は、試験例5と同様に、SPSS/WIN 12.0プログラムを用いて同一の方法で統計処理し、図6a(*:p<0.05.群内における差異はpaired t−testを行って確認)と図6b(*:p<0.05.群内における差異はpaired t−testを行って確認)に示した。
【0124】
図6a及び図6bに示すように、1次、2次試験のいずれにおいて、本発明の肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物群の血中アルコール水準が対照群と比較して大幅減少することが分かる。
【0125】
試験例7(組成物の人体抗酸化増進効果)
【0126】
組成物の人体抗酸化増進効果試験は、試験例6のアルコール代謝判定試験と同一の試験対象者を対象として実施した。偽薬−組成物群、組成物−偽薬群のいずれも、各試料(150mL)を一日2回(朝、夜)ずつ2週間摂取させた。偽薬又は組成物服用後の抗酸化効果の差異を比較分析するために、試料の摂取開始直前と2週間摂取直後、それぞれ1回空腹の際に採血を施して総抗酸化能(TAS;total antioxidant status)及び脂質過酸化抑制能(thiobarbituric acid reactive substance)を分析した。1次試験の後3週間の休みによって対象者を安定化させた後、同一の方法で役割を変えて2次試験を行った。
【0127】
総酸化能分析は、次のように実施した。遊離基の一種であるABTS[2,2'-Azino-di-(3-ethylbenzthiazoline sulphonate)]とフェロキシダーゼを過酸化水素で活性化させることにより、生成されたフェリルミオグロビンラジカル種(ferryl myoglobin radical species)との相互作用によって形成されたABTS遊離基陽イオン(free radical cation)の吸光度を測定することに基礎を置いたTotal Antioxidant Status assay kit(Randox Lab.Ltd.,UK)を利用した。被験者から採血した後、分離した血漿20μLをクロモゲン(chromogen)溶液1mLを入れて混合した後、室温で1分間反応させ、600nmで吸光度を測定した(A)。ここに基質溶液200μLを入れて混合し、3分後に同一の波長で吸光度を測定した(A)。TAS濃度(mmol/L)は、次の式によって算出した。
【0128】
−A=ΔA of samples/standard/blank
Total Antioxidant Status; Factor=conc. of standard/(ΔA blank−ΔA standard)mmol/L=Factor×(ΔA Blank−ΔA Sample)
【0129】
脂質過酸化抑制能の分析は、次のように実施した。TMOP(1,1,3,3-Tetramethoxypropane)を標準試料として使用したLipid Peroxidation assay kit(CALBIOCHEM、CA、USA)を利用した。被験者から採血した後、分離したプラズマ200μLをR1(N-methyl-2-phenylindole in acetonitrile)溶液650μLに混合した後、3〜4秒間振とうし、R2(methanesulfonic acid)溶液150μLを混合して45℃で60分間反応させた後、586nmで吸光度を測定した。測定された値は、標準曲線に代入させてMDAの量で換算した。
【0130】
体内の総抗酸化能と脂質過酸化抑制能の測定結果は、試験例5と同様に、SPSS/WIN12.0プログラムを用いて同一の方法で統計処理し、図7a(*:p<0.05、群内における差異はpaired t−testを行って確認)と図7b(*:p<0.05、群内における差異はpaired t−testを行って確認)に示した。
【0131】
図7a及び図7bに示すように、1次、2次試験の両方ともで、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化能の増進に有効な組成物群の摂取によって血中総抗酸化物能が増加し、過酸化脂質の含量は減少することが分かる。
【図面の簡単な説明】
【0132】
【図1】本発明の組成物による実験動物における血中アルコール水準の減少効果を示すグラフである。
【図2】図2aは、本発明の組成物による実験動物における慢性的なアルコール摂取時のAST減少効果を示すグラフである。図2bは、本発明の組成物による実験動物における慢性的なアルコール摂取時のALT減少効果を示すグラフである。
【図3】図3aは、本発明の組成物による実験動物における慢性的なアルコール摂取時のグルタチオンSトランスフェラーゼの活性増加効果を示すグラフである。図3bは、本発明の組成物による実験動物における慢性的なアルコール摂取時のスーパーオキシドディスムターゼの活性減少による抗酸化能増加効果を示すグラフである。図3cは、本発明の組成物による実験動物における慢性的なアルコール摂取時の肝組織内過酸化脂質減少効果を示すグラフである。
【図4】本発明の組成物による実験動物におけるアルコール分解酵素の活性増加効果を示すグラフである。
【図5】図5aは、本発明の組成物による人体内AST減少効果を示すグラフである。図5bは、本発明の組成物による人体内ALT減少効果を示すグラフである。図5cは、本発明の組成物による人体内γ−GTP減少効果を示すグラフである。
【図6】図6aは、本発明の組成物による人体内血中アルコール水準の減少効果(1次)を示すグラフである。図6bは、本発明の組成物による人体内血中アルコール水準の減少効果(2次)を示すグラフである。
【図7】図7aは、本発明の組成物による人体内総抗酸化能増加効果を示すグラフである。図7bは、本発明の組成物による人体内過酸化脂質量の減少を示すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラクトバチルスブレビスHY7401、ラクトバチルスファーメンタムCS332、ラクトバチルスアシドフィラスCSG、ビフィドバクテリウムロンガムHY8001、ハンノキ抽出物、ウツボグサ抽出物、オオアザミ抽出物、生豆−米糠発酵抽出物、蕪濃縮液、トマト抽出物、ブロッコリー抽出物、パインアップル抽出物、初乳粉末、ベタイン、ビタミンB、B、B、B、B、B12、及び抗酸化ビタミンC、Eからなることを特徴とする、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化に有効な組成物。
【請求項2】
前記ラクトバチルスブレビスHY7401は、凍結乾燥粉末グラム(g)当り1011cfu、
前記ラクトバチルスファーメンタムCS332は、凍結乾燥粉末グラム(g)当り1011cfu、
前記ラクトバチルスアシドフィラスCSGは、凍結乾燥粉末グラム(g)当り1011cfu、
前記ビフィドバクテリウムロンガムHY8001は、凍結乾燥粉末グラム(g)当り1011cfu、
前記ハンノキ抽出物は、乾燥したハンノキの木質及び樹皮を沸かし水に入れて1〜5時間抽出した後、濾過して得たもの、
前記ウツボグサ抽出物は、乾燥したウツボグサを沸かし水に入れて1〜5時間抽出した後、濾過して得たもの、
前記オオアザミ抽出物は、総フラボノイド含量が80重量%〜95重量%であり、シリビン含量が28重量%〜32重量%であるもの、
前記生豆−米糠発酵抽出物は、(株)東洋発酵(日本)の液状生豆−米糠発酵抽出物のもの、
前記蕪濃縮液は、34Birx〜36Brixのもの、
前記トマト抽出物は、水で洗浄したトマト実を水と混合して粉砕し、濾過した後、噴霧乾燥させたもの、
前記ブロッコリー抽出物は、熱水で洗浄したブロッコリーを水と混合して粉砕し、濾過した後、噴霧乾燥させたもの、
前記パインアップル抽出物は、水で洗浄したパインアップルを水と混合して粉砕し、濾過した後、噴霧乾燥させたもの、
前記初乳粉末は、50,000倍で蒸留水に希釈したときにHAV(hepatitis A virus)に特異的なIgGの力価490nmで吸光度が1〜1.7のもの、
前記ベタインは、ベタイン含量99重量%〜100重量%の食品添加物用無水ベタインのもの、
前記ビタミンB、B、B、B、B、B12及び抗酸化ビタミンC、Eは、複合ビタミンフリーミックス(DSM、シンガポール)からなることを特徴とする、請求項1に記載の肝機能の改善、血中アルコールの減少および体内抗酸化に有効な組成物。
【請求項3】
前記組成物100重量%に対し、ラクトバチルスブレビスHY7401は0.001重量%〜0.1重量%、ラクトバチルスファーメンタムCS332は0.001重量%〜0.1重量%、ラクトバチルスアシドフィラスCSGは0.001重量%〜0.1重量%、ビフィドバクテリウムロンガムHY8001は0.001重量%〜0.1重量%、ハンノキ抽出物は32重量%〜36重量%、ウツボグサ抽出物は38重量%〜42重量%、オオアザミ抽出物は0.1重量%〜0.8重量%、生豆−米糠発酵抽出物は1.0重量%〜2.5重量%、蕪濃縮液は0.1重量%〜0.2重量%、トマト抽出物は0.8重量%〜1.5重量%、ブロッコリー抽出物は0.1重量%〜0.5重量%、パインアップル抽出物は0.15重量%〜0.25重量%、初乳粉末は3.0重量%〜4.0重量%、ベタインは4.5重量%〜5.0重量%、複合ビタミンフリーミックスは2.0重量%〜3.0重量%含有し、残部は3.85重量%〜18.24重量%の水からなることを特徴とする、請求項2に記載の肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化に有効な組成物。
【請求項4】
ラクトバチルスブレビスHY7401、ラクトバチルスファーメンタムCS332、ラクトバチルスアシドフィラスCSG、ビフィドバクテリウムロンガムHY8001、ハンノキ抽出物、ウツボグサ抽出物、オオアザミ抽出物、生豆−米糠発酵抽出物、蕪濃縮液、トマト抽出物、ブロッコリー抽出物、パインアップル抽出物、初乳粉末、ベタイン、ビタミンB、B、B、B、B、B12、及び抗酸化ビタミンC、Eからなる、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化に有効な組成物を有効成分として含有することを特徴とする、発酵乳食品。
【請求項5】
前記ラクトバチルスブレビスHY7401は、凍結乾燥粉末グラム(g)当り1011cfu、
前記ラクトバチルスファーメンタムCS332は、凍結乾燥粉末グラム(g)当り1011cfu、
前記ラクトバチルスアシドフィラスCSGは、凍結乾燥粉末グラム(g)当り1011cfu、
前記ビフィドバクテリウムロンガムHY8001は、凍結乾燥粉末グラム(g)当り1011cfu、
前記ハンノキ抽出物は、乾燥したハンノキの木質及び樹皮を沸かし水に入れて1〜5時間抽出した後、濾過して得たもの、
前記ウツボグサ抽出物は、乾燥したウツボグサを沸かし水に入れて1〜5時間抽出した後、濾過して得たもの、
前記オオアザミ抽出物は、総フラボノイド含量が80重量%〜95重量%であり、シリビン含量が28重量%〜32重量%であるもの、
前記生豆−米糠発酵抽出物は、(株)東洋発酵(日本)の液状生豆−米糠発酵抽出物のもの、
前記蕪濃縮液は、34Birx〜36Brixのもの、
前記トマト抽出物は、水で洗浄したトマト実を水と混合して粉砕し、濾過した後、噴霧乾燥させたもの、
前記ブロッコリー抽出物は、熱水で洗浄したブロッコリーを水と混合して粉砕し、濾過した後、噴霧乾燥させたもの、
前記パインアップル抽出物は、水で洗浄したパインアップルを水と混合して粉砕し、濾過した後、噴霧乾燥させたもの、
前記初乳粉末は、50,000倍で蒸留水に希釈したときにHAV(hepatitis A virus)に特異的なIgGの力価490nmで吸光度が1〜1.7のもの、
前記ベタインは、ベタイン含量99重量%〜100重量%の食品添加物用無水ベタインのもの、
前記ビタミンB、B、B、B、B、B12、及び抗酸化ビタミンC、Eは、複合ビタミンフリーミックス(DSM、シンガポール)からなる、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化に有効な組成物を有効成分として含有することを特徴とする、請求項4に記載の発酵乳食品。
【請求項6】
前記組成物100重量%に対し、ラクトバチルスブレビスHY7401は0.001重量%〜0.1重量%、ラクトバチルスファーメンタムCS332は0.001重量%〜0.1重量%、ラクトバチルスアシドフィラスCSGは0.001重量%〜0.1重量%、ビフィドバクテリウムロンガムHY8001は0.001重量%〜0.1重量%、ハンノキ抽出物は32重量%〜36重量%、ウツボグサ抽出物は38重量%〜42重量%、オオアザミ抽出物は0.1重量%〜0.8重量%、生豆−米糠発酵抽出物は1.0重量%〜2.5重量%、蕪濃縮液は0.1重量%〜0.2重量%、トマト抽出物は0.8重量%〜1.5重量%、ブロッコリー抽出物は0.1重量%〜0.5重量%、パインアップル抽出物は0.15重量%〜0.25重量%、初乳粉末は3.0重量%〜4.0重量%、ベタインは4.5重量%〜5.0重量%、複合ビタミンフリーミックスは2.0重量%〜3.0重量%含有し、残部は3.85重量%〜18.24重量%の水からなることを特徴とする、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化に有効な組成物を有効成分として含有することを特徴とする、請求項5に記載の発酵乳食品。
【請求項7】
ラクトバチルスブレビスHY7401、ラクトバチルスファーメンタムCS332、ラクトバチルスアシドフィラスCSG、ビフィドバクテリウムロンガムHY8001、ハンノキ抽出物、ウツボグサ抽出物、オオアザミ抽出物、生豆−米糠発酵抽出物、蕪濃縮液、トマト抽出物、ブロッコリー抽出物、パインアップル抽出物、初乳粉末、ベタイン、ビタミンB、B、B、B、B、B12、及び抗酸化ビタミンC、Eからなる、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化に有効な組成物を有効成分として含有することを特徴とする、機能性飲料。
【請求項8】
前記ラクトバチルスブレビスHY7401は、凍結乾燥粉末グラム(g)当り1011cfu、
前記ラクトバチルスファーメンタムCS332は、凍結乾燥粉末グラム(g)当り1011cfu、
前記ラクトバチルスアシドフィラスCSGは、凍結乾燥粉末グラム(g)当り1011cfu、
前記ビフィドバクテリウムロンガムHY8001は、凍結乾燥粉末グラム(g)当り1011cfu、
前記ハンノキ抽出物は、乾燥したハンノキの木質及び樹皮を沸かし水に入れて1〜5時間抽出した後、濾過して得たもの、
前記ウツボグサ抽出物は、乾燥したウツボグサを沸かし水に入れて1〜5時間抽出した後、濾過して得たもの、
前記オオアザミ抽出物は、総フラボノイド含量が80重量%〜95重量%であり、シリビン含量が28重量%〜32重量%であるもの、
前記生豆−米糠発酵抽出物は、(株)東洋発酵(日本)の液状生豆−米糠発酵抽出物のもの、
前記蕪濃縮液は、34Birx〜36Brixのもの、
前記トマト抽出物は、水で洗浄したトマト実を水と混合して粉砕し、濾過した後、噴霧乾燥させたもの、
前記ブロッコリー抽出物は、熱水で洗浄したブロッコリーを水と混合して粉砕し、濾過した後、噴霧乾燥させたもの、
前記パインアップル抽出物は、水で洗浄したパインアップルを水と混合して粉砕し、濾過した後、噴霧乾燥させたもの、
前記初乳粉末は、50,000倍で蒸留水に希釈したときにHAV(hepatitis A virus)に特異的なIgGの力価490nmで吸光度が1〜1.7のもの、
前記ベタインは、ベタイン含量99重量%〜100重量%の食品添加物用無水ベタインのもの、
前記ビタミンB、B、B、B、B、B12及び抗酸化ビタミンC、Eは、複合ビタミンフリーミックス(DSM、シンガポール)からなる、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化に有効な組成物を有効成分として含有することを特徴とする、請求項7に記載の機能性飲料。
【請求項9】
前記組成物100重量%に対し、ラクトバチルスブレビスHY7401は0.001重量%〜0.1重量%、ラクトバチルスファーメンタムCS332は0.001重量%〜0.1重量%、ラクトバチルスアシドフィラスCSGは0.001重量%〜0.1重量%、ビフィドバクテリウムロンガムHY8001は0.001重量%〜0.1重量%、ハンノキ抽出物は32重量%〜36重量%、ウツボグサ抽出物は38重量%〜42重量%、オオアザミ抽出物は0.1重量%〜0.8重量%、生豆−米糠発酵抽出物は1.0重量%〜2.5重量%、蕪濃縮液は0.1重量%〜0.2重量%、トマト抽出物は0.8重量%〜1.5重量%、ブロッコリー抽出物は0.1重量%〜0.5重量%、パインアップル抽出物は0.15重量%〜0.25重量%、初乳粉末は3.0重量%〜4.0重量%、ベタインは4.5重量%〜5.0重量%、複合ビタミンフリーミックスは2.0重量%〜3.0重量%含有し、残部は3.85重量%〜18.24重量%の水からなることを特徴とする、 肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化に有効な組成物を有効成分として含有することを特徴とする、請求項8に記載の機能性飲料。
【請求項10】
ラクトバチルスブレビスHY7401、ラクトバチルスファーメンタムCS332、ラクトバチルスアシドフィラスCSG、ビフィドバクテリウムロンガムHY8001、ハンノキ抽出物、ウツボグサ抽出物、オオアザミ抽出物、生豆−米糠発酵抽出物、蕪濃縮液、トマト抽出物、ブロッコリー抽出物、パインアップル抽出物、初乳粉末、ベタイン、ビタミンB、B、B、B、B、B12、及び抗酸化ビタミンC、Eからなる、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化に有効な組成物を有効成分として含有することを特徴とする、健康補助食品。
【請求項11】
前記ラクトバチルスブレビスHY7401は、凍結乾燥粉末グラム(g)当り1011cfu、
前記ラクトバチルスファーメンタムCS332は、凍結乾燥粉末グラム(g)当り1011cfu、
前記ラクトバチルスアシドフィラスCSGは、凍結乾燥粉末グラム(g)当り1011cfu、
前記ビフィドバクテリウムロンガムHY8001は、凍結乾燥粉末グラム(g)当り1011cfu、
前記ハンノキ抽出物は、乾燥したハンノキの木質及び樹皮を沸かし水に入れて1〜5時間抽出した後、濾過して得たもの、
前記ウツボグサ抽出物は、乾燥したウツボグサを沸かし水に入れて1〜5時間抽出した後、濾過して得たもの、
前記オオアザミ抽出物は、総フラボノイド含量が80重量%〜95重量%であり、シリビン含量が28重量%〜32重量%であるもの、
前記生豆−米糠発酵抽出物は、(株)東洋発酵(日本)の液状生豆−米糠発酵抽出物のもの、
前記蕪濃縮液は、34Birx〜36Brixのもの、
前記トマト抽出物は、水で洗浄したトマト実を水と混合して粉砕し、濾過した後、噴霧乾燥させたもの、
前記ブロッコリー抽出物は、熱水で洗浄したブロッコリーを水と混合して粉砕し、濾過した後、噴霧乾燥させたもの、
前記パインアップル抽出物は、水で洗浄したパインアップルを水と混合して粉砕し、濾過した後、噴霧乾燥させたもの、
前記初乳粉末は、50,000倍で蒸留水に希釈したときにHAV(hepatitis A virus)に特異的なIgGの力価490nmで吸光度が1〜1.7のもの、
前記ベタインは、ベタイン含量99重量%〜100重量%の食品添加物用無水ベタインのもの、
前記ビタミンB、B、B、B、B、B12及び抗酸化ビタミンC、Eは、複合ビタミンフリーミックス(DSM、シンガポール)からなる、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化に有効な組成物を有効成分として含有することを特徴とする、請求項10に記載の健康補助食品。
【請求項12】
前記組成物100重量%に対し、ラクトバチルスブレビスHY7401は0.001重量%〜0.1重量%、ラクトバチルスファーメンタムCS332は0.001重量%〜0.1重量%、ラクトバチルスアシドフィラスCSGは0.001重量%〜0.1重量%、ビフィドバクテリウムロンガムHY8001は0.001重量%〜0.1重量%、ハンノキ抽出物は32重量%〜36重量%、ウツボグサ抽出物は38重量%〜42重量%、オオアザミ抽出物は0.1重量%〜0.8重量%、生豆−米糠発酵抽出物は1.0重量%〜2.5重量%、蕪濃縮液は0.1重量%〜0.2重量%、トマト抽出物は0.8重量%〜1.5重量%、ブロッコリー抽出物は0.1重量%〜0.5重量%、パインアップル抽出物は0.15重量%〜0.25重量%、初乳粉末は3.0重量%〜4.0重量%、ベタインは4.5重量%〜5.0重量%、複合ビタミンフリーミックスは2.0重量%〜3.0重量%含有し、残部は3.85重量%〜18.24重量%の水からなることを特徴とする、肝機能の改善、血中アルコールの減少及び体内抗酸化に有効な組成物を有効成分として含有することを特徴とする、請求項11に記載の健康補助食品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−298917(P2006−298917A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−101505(P2006−101505)
【出願日】平成18年4月3日(2006.4.3)
【出願人】(501065960)株式会社韓国ヤクルト (1)
【Fターム(参考)】