説明

車両用制御装置

【課題】運転者が予期せぬ駆動力の出力を抑制すると共に路面の勾配の影響を考慮した車両用制御装置を提供すること。
【解決手段】車速を検出する車速検出手段36と、アクセル操作に基づいてスロットルバルブ開度を決定する制御手段60と、を備え、制御手段60は、車速検出手段36により検出された車速が所定車速以下のときにはスロットルバルブ開度を制限する低速時制限制御を行なう、車両用制御装置であって、路面の勾配を検出する勾配検出手段と、シフトポジションを検出するシフトポジション検出手段32と、を備え、シフトポジション検出手段32により検出されたシフトポジションが前進用のポジションであって、且つ、勾配検出手段により検出された路面の勾配が所定勾配以上の登り勾配であるときには、車速に拘らず低速時制限制御を行なわないことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用制御装置に関し、特に、車両の速度を検出する車速検出手段とアクセル操作に基づいてスロットルバルブ開度を決定する制御手段とを備え、制御手段は、車速検出手段により検出された車速が所定車速以下のときにはスロットルバルブ開度を制限する低速時制限制御を行なう、車両用制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特にオートマチック車両において、例えば、クリープ現象による車両の前後進を停止させようとした際に、アクセルペダルとブレーキペダルを踏み間違えることにより運転者の予期せぬ駆動力が出力される場合があった。
【0003】
これに対し、アクセルペダル開度とスロットルバルブ開度が機械的に直結している構造の車両に搭載された装置の例として、低速走行中にアクセルペダルが強く踏み込まれた場合には、ブレーキを作動させることにより、この予期せぬ駆動力の影響を抑制するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、低速走行中にアクセルペダルが強く踏み込まれた場合に、スロットルバルブ開度を、アクセルペダル操作に応じて決定される通常時のものよりも低く制限する装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平5−178127号公報
【特許文献2】特開平9−287488号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の特許文献1に記載の装置においては、駆動力の出力とブレーキ動作が同時に行なわれ、製造コストが上昇するだけでなく、車両の耐久性の面でも好ましくない。
【0006】
また、上記の特許文献2に記載の装置においては、路面の勾配についての考慮がなされておらず、例えば、上り坂における発進時あるいは低速走行時にスロットルバルブ開度が制限されることにより、運転者が期待した駆動力が出力されず、車両がずり下がりを生じる場合がある。この問題、下り坂で後進する際でも同様に当てはまる。
【0007】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、運転者が予期せぬ駆動力の出力を抑制すると共に路面の勾配の影響を考慮した車両用制御装置を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明の第1の態様は、車速を検出する車速検出手段と、アクセル操作に基づいてスロットルバルブ開度を決定する制御手段と、を備え、制御手段は、車速検出手段により検出された車速が所定車速以下のときにはスロットルバルブ開度を制限する低速時制限制御を行なう、車両用制御装置であって、路面の勾配を検出する勾配検出手段と、シフトポジションを検出するシフトポジション検出手段と、を備え、シフトポジション検出手段により検出されたシフトポジションが前進用のポジションであって、且つ、勾配検出手段により検出された路面の勾配が所定勾配以上の登り勾配であるときには、車速に拘らず前記低速時制限制御を行なわない、ことを特徴とするものである。
【0009】
この本発明の第1の態様によれば、基本的には車速検出手段により検出された車速が所定車速以下のときにはスロットルバルブ開度を制限する低速時制限制御を行なう、制御手段を備え、この制御手段は、路面の勾配が所定勾配以上の登り勾配であるときには、車速に拘らず低速時制限制御を行なわないから、運転者が予期せぬ駆動力の出力を抑制すると共に、上り坂における発進時あるいは低速走行時に車両がずり下がりを生じることを抑制することができる。
【0010】
また、この本発明の第1の態様において、シフトポジション検出手段により検出されたシフトポジションが後進用のポジションであって、且つ、前記勾配検出手段により検出された路面の勾配が所定勾配以上の下り勾配であるときには、車速に拘らず前記低速時制限制御を行なわない、ことを更に特徴とするものとしてもよい。こうすれば、下り坂における後進時にも、車両が下り方向にずり下がりを生じることを抑制することができる。
【0011】
本発明の第2の態様は、車速を検出する車速検出手段と、アクセル操作に基づいてスロットルバルブ開度を決定する制御手段と、を備え、制御手段は、車速検出手段により検出された車速が所定車速以下のときにはスロットルバルブ開度を制限する低速時制限制御を行なう、車両用制御装置であって、路面の勾配を検出する勾配検出手段を備え、制御手段は、勾配検出手段により検出された路面の勾配が所定勾配以上であるときには、車速に拘らず低速時制限制御を行なわない、ことを特徴とするものである。
【0012】
この本発明の第2の態様によれば、基本的には車速検出手段により検出された車速が所定車速以下のときにはスロットルバルブ開度を制限する低速時制限制御を行なう、制御手段を備え、この制御手段は、路面の勾配が所定勾配以上であるときには、車速に拘らず低速時制限制御を行なわないから、運転者が予期せぬ駆動力の出力を抑制すると共に、坂路における発進時あるいは低速走行時に車両が路面の下り方向にずり下がりを生じることを抑制することができる。
【0013】
また、この本発明の第1又は第2の態様において、制御手段は、好ましくは、所定車速にヒステリシスを設けて低速時制御を行なう手段である。
【0014】
また、この本発明の第1又は第2の態様は、好ましくは、操作者の操作により、低速時制御の停止およびこの停止からの復帰を入力することが可能な入力手段を備えるものである。この場合、入力手段への操作により低速時制御が停止された状態でイグニッションがオフされたとき、低速時制御が停止された状態から復帰させることが、さらに好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、運転者が予期せぬ駆動力の出力を抑制すると共に路面の勾配の影響を考慮した車両用制御装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。
【実施例】
【0017】
図1は、本発明の一実施例に係る車両用制御装置10の全体構成の一例を示す図である。車両用制御装置10は、エンジン20と、アクセルペダルの踏み込み量(開度)を検出するアクセルポジションセンサー30と、シフトポジションを検出するシフトポジションセンサー32と、車両の加速度を検出するGセンサー34と、車速センサー36と、スロットルバルブ40と、燃料インジェクター45と、操作者の入力により後述する低速時制限制御のオン/オフを指示することが可能な入力スイッチ50と、エンジン電子制御ユニット(以下、ECU:Electronic Control Unitという)60とを備える。
【0018】
エンジン20は、例えば、ガソリン等の燃料を燃焼させることにより、CVTを介して最終的に駆動輪に走行用の駆動力を出力する。
【0019】
Gセンサー34は、例えば、車両の中央部に取り付けられ、車両の前後左右方向に作用する加速度の大きさに応じた信号を出力するセンサーである。また、車速センサーは、例えば、車輪に取り付けられた車輪速センサーである。
【0020】
エンジンECU60は、例えば、CPUを中心としたコンピュータであり、アクセルペダルやブレーキペダルの操作に応じたエンジン20に対する燃料噴射制御等の制御を行なっている。エンジンECU60には、上述したセンサー類からの各種信号が図示しない入力ポートを介して入力されており、入力された信号の履歴は、エンジンECU60が備えるRAM等の記憶媒体に記憶される。
【0021】
スロットルバルブ40の開度(以下、スロットルバルブ開度という)は、後述するフローにより、エンジンECU60によって決定され、これがスロットルバルブ40に並設された図示しないモーターの駆動回路に送信されることにより、スロットルバルブ40が駆動される。
【0022】
燃料インジェクター45から噴射される燃料の量は、スロットルバルブ開度と理論空燃比に基づいて、エンジンECU60において決定される。従って、エンジン20が出力する駆動力の大きさは、基本的には、スロットルバルブ開度に応じて増減すると考えてよい。
【0023】
ところで、特にオートマチック車両において、例えば、クリープ現象による車両の前後進を停止させようとした際に、アクセルペダルとブレーキペダルを踏み間違えることにより運転者の予期せぬ駆動力が出力される場合があるため、本発明の一実施例に係る車両用制御装置10においても、低速時(例えば、5[km/h]以下等)には、スロットルバルブ開度に上限を設けることにより、この予期せぬ駆動力の出力を抑制している(以下、低速時制限制御という)。
【0024】
しかしながら、仮に、上り坂における発進時にスロットルバルブ開度が制限された場合、運転者が期待した駆動力が出力されず、車両がずり下がりを生じる場合がある。これは、下り坂で後進する際でも同様である。
【0025】
そこで、本発明の一実施例に係る車両用制御装置10では、路面勾配とシフトポジションに基づいて、所定の場合には、低速時制限制御を行なわないこととしている。以下、これについて説明する。
【0026】
図2は、エンジンECU60によって実行されるスロットルバルブ開度決定フローの一例を示す図である。本フローは、所定時間(例えば、数[msec])毎に、繰り返し実行される。
【0027】
まず、エンジンECU60のCPUは、アクセルポジションセンサー30やシフトポジションセンサー32、Gセンサー34、車速センサー36からの出力値を入力する(S100)。
【0028】
そして、アクセル開度に基づいて、運転者がアクセル操作により要求したと考えられる、要求スロットル開度S1を導出する(S110)。この導出は、エンジンECU60のROM等の記憶媒体に予め記憶された専用のマップを用いて行なう。図3に要求スロットル開度設定用マップの一例を示す。図示するように、要求スロットル開度は、アクセル開度に応じて増加する傾向に定められる。
【0029】
次に、車速センサーからの出力値により、現在の車速Vが速度V1以下であるか否かを判定する(S120)。速度V1は、車両の発進時やクリープ走行時に、S120において肯定的な判定を得るように、例えば5[km/h]等の速度に設定される。
【0030】
車速Vが速度V1以下である場合は、スロットル制限フラグにオンを設定する(S130)。このスロットル制限フラグは、設定が変更される毎に、エンジンECU60のRAM等の記憶媒体に記憶される。なお、車両の始動時(イグニッションがオンされた時)には、初期値としてオンが設定される。
【0031】
そして、入力スイッチ50からの信号を入力し、入力スイッチ50がオンの状態であるか、オフの状態であるかを判定する(S140)。なお、この入力スイッチ50の状態は、車両の始動時(イグニッションがオンされた時)には、初期値としてオンが設定される。
【0032】
入力スイッチ50がオンの状態である場合は、Gセンサー34および車速センサー36からの出力値によって路面の勾配を検出又は計算する(S150)。この計算は、車両の停車時にはGセンサー34の出力値のみにより行なうことが可能であるが、走行時には、車速センサーからの車速の履歴とGセンサーの出力値を比較して行なってよい。
【0033】
路面の勾配を検出又は計算すると、(A)所定勾配θ以上の上り坂であって、且つシフトポジションが前進用のポジション(例えば、D、1、2等)であるか、又は、(B)所定勾配θ以上の下り坂であって、且つシフトポジションが後進用のポジション(例えば、R等)であるか否かを判定する(S160、170)。所定勾配については、エンジン20の性能等に基づいて、任意に定めることができる。
【0034】
上記(A)、(B)のいずれにおいても否定的な判定を得た場合には、スロットルバルブ開度を制限することによるずり下がり等は発生しないと判断し、要求スロットル開度S1を上限値S2で制限して、スロットルバルブ開度Sを決定し(S180、190:低速時制限制御)、本フローの1ルーチンを終了する。ここで、上限値S2は、任意に定めることが可能であるが、このスロットルバルブ開度に基づいて出力される駆動力が、運転者が意図していないとしても、十分にブレーキ操作で対応可能な程度の、比較的小さい値に設定されることが望ましい。
【0035】
上記(A)、(B)のいずれかにおいて肯定的な判定を得た場合には、スロットルバルブ開度を制限することによるずり下がり等が発生する可能性があると判断し、要求スロットル開度S1をそのままスロットルバルブ開度Sに決定し(S200)、本フローの1ルーチンを終了する。
【0036】
一方、S140において、入力スイッチ50がオフであると判定された場合は、S200の処理を実行し、低速時制限制御を行なわない。
【0037】
一方、S120において、現在の車速Vが速度V1を超えると判定された場合は、現在の車速Vが速度V2以下であるか否かを判定する(S210)。この速度V2は、速度V1に対してヒステリシスをもって制御を行なうために、例えば10[km/h]程度の速度に設定されている。すなわち、車速Vが速度V1付近で推移した場合に、判定が頻繁に変化してスロットルバルブ開度が安定しなくなることをこれにより回避している。
【0038】
現在の車速Vが速度V2以下である場合には、スロットル制限フラグがオンであるかオフであるかを判定する(S220)。
【0039】
スロットル制限フラグがオンである場合は、例えば、車速Vが速度V1以下で推移してからV1を超えたものの、未だ速度V2に至っていない状態であると判断して、S140以下の、低速時制限制御を行なうか否かの判定を実行する。
【0040】
スロットル制限フラグがオフである場合は、例えば、車速Vが速度V2を超えて推移してから速度V2以下となったものの、未だ速度V1以下とはなっていない状態であると判断して、低速時制限制御は行なわない。すなわち、要求スロットル開度S1をそのままスロットルバルブ開度Sに決定する処理を実行し、本フローの1ルーチンを終了する(S200)。
【0041】
S210において、現在の車速Vが速度V2を超えると判定された場合には、スロットル制限フラグにオフを設定し(S230)、要求スロットル開度S1をそのままスロットルバルブ開度Sに決定する処理を実行し(S200)、本フローの1ルーチンを終了する。
【0042】
このように、本発明の一実施例に係る車両用制御装置10では、基本的には、低速時制限制御を行なって運転者が予期せぬ駆動力の出力を抑制しているが、所定角度θ以上の上り坂であって且つシフトポジションが前進用のポジションである場合や、所定角度θ以上の下り坂であって且つシフトポジションが後進用のポジションである場合には、低速時制限制御を行なわないようにしているから、車両が路面の下り方向にずり下がりを生じることを抑制することができる。
【0043】
以上、本発明を実施するための最良の形態について一実施例を用いて説明したが、本発明はこうした一実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述した一実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
【0044】
例えば、路面の勾配を検出する態様については、実施例のものに限られず、直接的に勾配を検出する勾配センサーを備えてもよい。
【0045】
また、所定勾配θ以上の上り坂であって且つシフトポジションが前進用のポジションである場合、及び、所定勾配θ以上の下り坂であって且つシフトポジションが後進用のポジションである場合に、低速時制限制御を行なわないものとしたが、上りと下りを判断せず、勾配は所定勾配θ以上の時には、低速時制限制御を行なわないものとしてもよい。
【0046】
また、入力スイッチ50を備えずに、勾配に基づく低速時制限制御の制限を常に行なうものとしてもよく、低速時制限制御の判定にヒステリシスを設けない制御を行なってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、少なくとも車速に基づいてスロットルバルブ開度を制限する車両用制御装置に利用できる。搭載される車両の外観、重量、サイズ、走行性能等は問わない。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の一実施例に係る車両用制御装置10の全体構成の一例を示す図である。
【図2】エンジンECU60によって実行されるスロットルバルブ開度決定フローの一例を示す図である。
【図3】要求スロットル開度設定用マップの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0049】
10 車両用制御装置
20 エンジン
30 アクセルポジションセンサー
32 シフトポジションセンサー
34 Gセンサー
36 車速センサー36
40 スロットルバルブ
45 燃料インジェクター
50 入力スイッチ
60 エンジンECU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車速を検出する車速検出手段と、アクセル操作に基づいてスロットルバルブ開度を決定する制御手段と、を備え、該制御手段は、前記車速検出手段により検出された車速が所定車速以下のときにはスロットルバルブ開度を制限する低速時制限制御を行なう、車両用制御装置であって、
路面の勾配を検出する勾配検出手段と、
シフトポジションを検出するシフトポジション検出手段と、を備え、
該シフトポジション検出手段により検出されたシフトポジションが前進用のポジションであって、且つ、前記勾配検出手段により検出された路面の勾配が所定勾配以上の登り勾配であるときには、車速に拘らず前記低速時制限制御を行なわない、
ことを特徴とする車両用制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用制御装置であって、
前記シフトポジション検出手段により検出されたシフトポジションが後進用のポジションであって、且つ、前記勾配検出手段により検出された路面の勾配が所定勾配以上の下り勾配であるときには、車速に拘らず前記低速時制限制御を行なわない、
ことを更に特徴とする車両用制御装置。
【請求項3】
車速を検出する車速検出手段と、アクセル操作に基づいてスロットルバルブ開度を決定する制御手段と、を備え、該制御手段は、前記車速検出手段により検出された車速が所定車速以下のときにはスロットルバルブ開度を制限する低速時制限制御を行なう、車両用制御装置であって、
路面の勾配を検出する勾配検出手段を備え、
前記制御手段は、前記勾配検出手段により検出された路面の勾配が所定勾配以上であるときには、車速に拘らず前記低速時制限制御を行なわない、
ことを特徴とする車両用制御装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用制御手段であって、
前記制御手段は、前記所定車速にヒステリシスを設けて前記低速時制御を行なう手段である、
車両用制御手段。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載の車両用制御装置であって、
操作者の操作により、前記低速時制御の停止および該停止からの復帰を入力することが可能な入力手段を備える、
車両用制御装置。
【請求項6】
請求項5に記載の車両用制御装置であって、
前記入力手段への操作により前記低速時制御が停止された状態でイグニッションがオフされたとき、前記低速時制御が停止された状態から復帰させる、
ことを特徴とする車両用制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−132316(P2007−132316A)
【公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−328453(P2005−328453)
【出願日】平成17年11月14日(2005.11.14)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】