説明

車体骨格構造

【課題】 車体のサイズ及び剛性を容易に適切にできるのみならず、車体前後方向以外の方向における剛性を高くできる車体骨格構造を得る。
【解決手段】 車体骨格構造10では、フロント骨格モジュール12とキャビン骨格モジュール50とが結合されると共に、キャビン骨格モジュール50とリヤ骨格モジュール70が結合されるのみならず、フロント骨格モジュール12、キャビン骨格モジュール50及びリヤ骨格モジュール70が下側のフレーム骨格モジュール90に結合されている。このため、車体のサイズ及び剛性を容易に適切できると共に、車体骨格構造10の剛性を車体前後方向以外の方向においても高くできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体の骨格を構成する車体骨格構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車体骨格構造としては、乗客室を有する中央の支持構造と、駆動装置ユニットを固定する後方の支持構造と、が結合されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、この車体骨格構造では、中央の支持構造と後方の支持構造とが車体前後方向において結合されたのみである。このため、車体前後方向以外の方向における剛性が低いという問題がある。
【特許文献1】特開2003−267267公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記事実を考慮し、車体のサイズ及び剛性を容易に適切にできるのみならず、車体前後方向以外の方向における剛性を高くできる車体骨格構造を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の車体骨格構造は、車体の前部における骨格を構成するフロント骨格モジュールと、車体の前後方向中間部における骨格を構成し、前記フロント骨格モジュールに結合されたセンタ骨格モジュールと、車体の後部における骨格を構成し、前記センタ骨格モジュールに結合されたリヤ骨格モジュールと、車体の前部から後部かつ前記フロント骨格モジュール、センタ骨格モジュール及びリヤ骨格モジュールの下側における骨格を構成し、前記フロント骨格モジュール、センタ骨格モジュール及びリヤ骨格モジュールに結合された基本骨格モジュールと、を備えている。
【0006】
請求項2に記載の車体骨格構造は、請求項1に記載の車体骨格構造において、前記基本骨格モジュールは、車体の左右両側部に車体前後方向側に亘って配置された1対の基本サイドメンバと、車体左右方向側に沿って配置されると共に、前記1対の基本サイドメンバ間に結合され、前記フロント骨格モジュールに結合された前基本クロスメンバと、車体左右方向側に沿って配置されると共に、前記1対の基本サイドメンバ間に結合され、前記センタ骨格モジュールに結合された中基本クロスメンバと、車体左右方向側に沿って配置されると共に、前記1対の基本サイドメンバ間に結合され、前記リヤ骨格モジュールに結合された後基本クロスメンバと、を有することを特徴としている。
【0007】
請求項3に記載の車体骨格構造は、請求項1又は請求項2に記載の車体骨格構造において、前記フロント骨格モジュールは、車体の左右両側部に車体前後方向側に沿って配置された1対のフロントサイドメンバと、車体左右方向側に沿って配置され、前記1対のフロントサイドメンバの下部間に結合されたフロントクロスメンバと、を有することを特徴としている。
【0008】
請求項4に記載の車体骨格構造は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の車体骨格構造において、前記センタ骨格モジュールは、車体の左右両側部に車体前後方向側に沿って配置された1対のロッカと、車体左右方向側に沿って配置され、前記フロント骨格モジュールに結合された前センタクロスメンバと、車体左右方向側に沿って配置され、前記リヤ骨格モジュールに結合された後センタクロスメンバと、前記1対のロッカと前記前センタクロスメンバ及び後センタクロスメンバとを連結する2対の連結部材と、を有することを特徴としている。
【0009】
請求項5に記載の車体骨格構造は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の車体骨格構造において、前記リヤ骨格モジュールは、車体の左右両側部に車体前後方向側に沿って配置された1対のリヤサイドメンバと、車体左右方向側に沿って配置され、前記1対のリヤサイドメンバの下部間に結合されたリヤクロスメンバと、を有することを特徴としている。
【0010】
請求項6に記載の車体骨格構造は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の車体骨格構造において、前記センタ骨格モジュールと前記基本骨格モジュールとの間で前記フロント骨格モジュール及びリヤ骨格モジュールの少なくとも一方を挟み込んだ、ことを特徴としている。
【0011】
請求項7に記載の車体骨格構造は、請求項6に記載の車体骨格構造において、前記フロント骨格モジュール及びリヤ骨格モジュールの少なくとも一方と前記センタ骨格モジュールとの少なくとも一方に水平面に対し傾斜されて設けられ、当該フロント骨格モジュール及びリヤ骨格モジュールの少なくとも一方と前記センタ骨格モジュールとの車体前後方向側における結合によって、前記センタ骨格モジュールが当該フロント骨格モジュール及びリヤ骨格モジュールの少なくとも一方を前記基本骨格モジュール側へ押圧する傾斜面を有する、ことを特徴としている。
【0012】
請求項8に記載の車体骨格構造は、請求項5乃至請求項7の何れか1項に記載の車体骨格構造において、前記前センタクロスメンバ及び後センタクロスメンバの少なくとも一方を隣設された前記フロントサイドメンバ及びリヤサイドメンバの少なくとも一方の上面と一致する高さに配置した、ことを特徴としている。
【0013】
請求項9の記載の車体骨格構造は、請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の車体骨格構造において、前記フロント骨格モジュールの車体前側端と前記基本骨格モジュールの車体前側端との間及び前記リヤ骨格モジュールの車体後側端と前記基本骨格モジュールの車体後側端との間の少なくとも一方を結合する結合部材を備えた、ことを特徴としている。
【0014】
請求項10に記載の車体骨格構造は、請求項9に記載の車体骨格構造において、前記フロント骨格モジュールの車体前側端と前記基本骨格モジュールの車体前側端との間及び前記リヤ骨格モジュールの車体後側端と前記基本骨格モジュールの車体後側端との間の少なくとも一方を複数の前記結合部材が結合する、ことを特徴としている。
【0015】
請求項11に記載の車体骨格構造は、請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載の車体骨格構造において、前記フロント骨格モジュールの車体前後方向中間部と前記基本骨格モジュールとを結合した、ことを特徴としている。
【0016】
請求項12に記載の車体骨格構造は、請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の車体骨格構造において、前記フロント骨格モジュール、センタ骨格モジュール、リヤ骨格モジュール及び基本骨格モジュールの少なくとも一部に組付部品が組み付けられた状態で前記フロント骨格モジュール、センタ骨格モジュール、リヤ骨格モジュール及び基本骨格モジュールが結合された、ことを特徴としている。
【0017】
請求項13に記載の車体骨格構造は、請求項12に記載の車体骨格構造において、前記フロント骨格モジュールに組み付けられた前記組付部品を、パワーユニット、駆動ユニット及びフロントサスペンションの少なくとも一部にした、ことを特徴としている。
【0018】
請求項14に記載の車体骨格構造は、請求項12又は請求項13に記載の車体骨格構造において、前記センタ骨格モジュールに組み付けられた前記組付部品を、インストルメントパネル、センタフロアパネル、シート及びカーペットの少なくとも一部にした、ことを特徴としている。
【0019】
請求項15に記載の車体骨格構造は、請求項12乃至請求項14の何れか1項に記載の車体骨格構造において、前記リヤ骨格モジュールに組み付けられた前記組付部品を、リヤサスペンション及びリヤフロアパネルの少なくとも一部にした、ことを特徴としている。
【0020】
請求項16に記載の車体骨格構造は、請求項12乃至請求項15の何れか1項に記載の車体骨格構造において、前記基本骨格モジュールに組み付けられた前記組付部品を、燃料タンク、排気管及びフロントサスペンションの少なくとも一部にした、ことを特徴としている。
【0021】
請求項17に記載の車体骨格構造は、請求項1乃至請求項16の何れか1項に記載の車体骨格構造において、前記センタ骨格モジュールに組み付けられたセンタフロアパネルを前記基本骨格モジュールに当接させた、ことを特徴としている。
【0022】
請求項18に記載の車体骨格構造は、請求項1乃至請求項17の何れか1項に記載の車体骨格構造において、前記リヤ骨格モジュールに組み付けられたリヤフロアパネルを前記基本骨格モジュールに当接させた、ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0023】
請求項1に記載の車体骨格構造では、フロント骨格モジュールとセンタ骨格モジュールとが結合されると共に、センタ骨格モジュールとリヤ骨格モジュールとが結合されている。さらに、フロント骨格モジュール、センタ骨格モジュール及びリヤ骨格モジュールが、基本骨格モジュールに結合されている。
【0024】
このため、フロント骨格モジュール、センタ骨格モジュール、リヤ骨格モジュール及び基本骨格モジュールを適切に組み合わせることで、車体のサイズ及び剛性を容易に適切にすることができる。
【0025】
さらに、フロント骨格モジュール、センタ骨格モジュール及びリヤ骨格モジュールが結合される基本骨格モジュールが、車体の前部から後部かつフロント骨格モジュール、センタ骨格モジュール及びリヤ骨格モジュールの下側における骨格を構成している。このため、車体前後方向以外の方向においても剛性を高くすることができる。
【0026】
請求項2に記載の車体骨格構造では、基本骨格モジュールにおいて、1対の基本サイドメンバが車体の左右両側部に車体前後方向側に亘って配置されている。さらに、1対の基本サイドメンバ間に前基本クロスメンバ、中基本クロスメンバ及び後基本クロスメンバが結合されており、前基本クロスメンバがフロント骨格モジュールに結合され、中基本クロスメンバがセンタ骨格モジュールに結合され、後基本クロスメンバがリヤ骨格モジュールに結合されている。このため、車体前後方向以外の方向における剛性を確実に高くすることができる。さらに、1対の基本サイドメンバの長さを変更することで基本骨格モジュールの車体前後方向長さを自由に変更できると共に、前基本クロスメンバ、中基本クロスメンバ及び後基本クロスメンバの長さを変更することで基本骨格モジュールの車体左右方向幅を自由に変更でき、かつ、1対の基本サイドメンバ、前基本クロスメンバ、中基本クロスメンバ及び後基本クロスメンバの剛性を変更することで基本骨格モジュールの剛性を自由に変更できる。
【0027】
請求項3に記載の車体骨格構造では、フロント骨格モジュールにおいて、1対のフロントサイドメンバ間にフロントクロスメンバが結合されている。このため、1対のフロントサイドメンバの長さを変更することでフロント骨格モジュールの車体前後方向長さを自由に変更できると共に、フロントクロスメンバの長さを変更することでフロント骨格モジュールの車体左右方向幅を自由に変更でき、かつ、1対のフロントサイドメンバ及びフロントクロスメンバの剛性を変更することでフロント骨格モジュールの剛性を自由に変更できる。
【0028】
請求項4に記載の車体骨格構造では、センタ骨格モジュールにおいて、1対のロッカと前センタクロスメンバ及び後センタクロスメンバとが2対の連結部材によって連結されている。このため、1対のロッカの長さを変更することでセンタ骨格モジュールの車体前後方向長さを自由に変更できると共に、特に前センタクロスメンバ及び後センタクロスメンバの長さを変更することでセンタ骨格モジュールの車体左右方向幅を自由に変更でき、かつ、1対のセンタサイドメンバ、前センタクロスメンバ、後センタクロスメンバ及び2対の連結部材の剛性を変更することでセンタ骨格モジュールの剛性を自由に変更できる。
【0029】
請求項5に記載の車体骨格構造では、リヤ骨格モジュールにおいて、1対のリヤサイドメンバ間にリヤクロスメンバが結合されている。このため、1対のリヤサイドメンバの長さを変更することでリヤ骨格モジュールの車体前後方向長さを自由に変更できると共に、リヤクロスメンバの長さを変更することでリヤ骨格モジュールの車体左右方向幅を自由に変更でき、かつ、1対のリヤサイドメンバ及びリヤクロスメンバの剛性を変更することでリヤ骨格モジュールの剛性を自由に変更できる。
【0030】
請求項6に記載の車体骨格構造では、センタ骨格モジュールと基本骨格モジュールとの間で、フロント骨格モジュール及びリヤ骨格モジュールの少なくとも一方が挟み込まれている。このため、当該フロント骨格モジュール及びリヤ骨格モジュールの少なくとも一方とセンタ骨格モジュールと基本骨格モジュールとの間の結合を強固にすることができる。
【0031】
請求項7に記載の車体骨格構造では、フロント骨格モジュール及びリヤ骨格モジュールの少なくとも一方とセンタ骨格モジュールとの少なくとも一方に設けられた傾斜面が、水平面に対し傾斜されており、当該フロント骨格モジュール及びリヤ骨格モジュールの少なくとも一方とセンタ骨格モジュールとの車体前後方向側における結合によって、センタ骨格モジュールが傾斜面において当該フロント骨格モジュール及びリヤ骨格モジュールの少なくとも一方を基本骨格モジュール側へ押圧している。このため、簡単な構成で、センタ骨格モジュールと基本骨格モジュールとの間で当該フロント骨格モジュール及びリヤ骨格モジュールの少なくとも一方を挟み込むことができる。
【0032】
請求項8に記載の車体骨格構造では、前センタクロスメンバ及び後センタクロスメンバの少なくとも一方が、隣設されたフロントサイドメンバ及びリヤサイドメンバの少なくとも一方の上面と一致する高さに配置されている。このため、当該フロントサイドメンバ及びリヤサイドメンバの少なくとも一方からの衝突荷重を、当該前センタクロスメンバ及び後センタクロスメンバの少なくとも一方が効率良く受けることができる。
【0033】
請求項9の記載の車体骨格構造では、フロント骨格モジュールの車体前側端と基本骨格モジュールの車体前側端との間及びリヤ骨格モジュールの車体後側端と基本骨格モジュールの車体後側端との間の少なくとも一方を結合部材が結合している。このため、車体骨格構造の車体前側端及び車体後側端の少なくとも一方を結合部材によって強固に結合することができる。
【0034】
請求項10に記載の車体骨格構造では、フロント骨格モジュールの車体前側端と基本骨格モジュールの車体前側端との間及びリヤ骨格モジュールの車体後側端と基本骨格モジュールの車体後側端との間の少なくとも一方を複数の結合部材が結合している。このため、車体骨格構造の車体前側端及び車体後側端の少なくとも一方を複数の結合部材によって一層強固に結合することができる。
【0035】
請求項11に記載の車体骨格構造では、フロント骨格モジュールの車体前後方向中間部と基本骨格モジュールとが結合されている。このため、車体骨格構造の車体前側部を強固に結合することができる。
【0036】
請求項12に記載の車体骨格構造では、フロント骨格モジュール、センタ骨格モジュール、リヤ骨格モジュール及び基本骨格モジュールの少なくとも1つに組付部品が組み付けられた状態で、フロント骨格モジュール、センタ骨格モジュール、リヤ骨格モジュール及び基本骨格モジュールが結合される。このため、フロント骨格モジュール、センタ骨格モジュール、リヤ骨格モジュール及び基本骨格モジュールが結合された後の組付工程において、組付部品の組付作業を削減でき、組付作業を容易にすることができる。
【0037】
請求項13に記載の車体骨格構造では、フロント骨格モジュールに組み付けられた前記組付部品が、パワーユニット、駆動ユニット及びフロントサスペンションの少なくとも一部にされている。このため、前記組付工程における組付作業を確実に容易にすることができる。
【0038】
請求項14に記載の車体骨格構造では、センタ骨格モジュールに組み付けられた前記組付部品が、インストルメントパネル、センタフロアパネル、シート及びカーペットの少なくとも一部にされている。このため、前記組付工程における組付作業を確実に容易にすることができる。
【0039】
請求項15に記載の車体骨格構造では、リヤ骨格モジュールに組み付けられた前記組付部品が、リヤサスペンション及びリヤフロアパネルの少なくとも一部にされている。このため、前記組付工程における組付作業を確実に容易にすることができる。
【0040】
請求項16に記載の車体骨格構造では、基本骨格モジュールに組み付けられた前記組付部品が、燃料タンク、排気管及びフロントサスペンションの少なくとも一部にされている。このため、前記組付工程における組付作業を確実に容易にすることができる。
【0041】
請求項17に記載の車体骨格構造では、センタ骨格モジュールに組み付けられたセンタフロアパネルが基本骨格モジュールに当接されている。このため、センタフロアパネルを補強することができる。
【0042】
請求項18に記載の車体骨格構造では、リヤ骨格モジュールに組み付けられたリヤフロアパネルが基本骨格モジュールに当接されている。このため、リヤフロアパネルを補強することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
図1には、本発明の実施の形態に係る車体骨格構造10が車体左側から見た側面図にて示されており、図2には、車体骨格構造10が車体上側から見た平面図にて示されている。なお、図面では、車体前方を矢印FRで示し、上方を矢印UPで示す。
【0044】
本実施の形態に係る車体骨格構造10は、フロント骨格モジュール12を備えており、フロント骨格モジュール12は、車体の前部における骨格を構成している。図3にも示す如く、フロント骨格モジュール12は、長尺矩形筒状のフロントサイドメンバ14を1対有しており、1対のフロントサイドメンバ14は、車体の左右両側部に車体前後方向に沿って配置されている。各フロントサイドメンバ14の車体後側部以外の部位は水平に配置されると共に、各フロントサイドメンバ14の車体後側部は車体後方へ向かうに従い下方へ向かう方向へ傾斜されている。
【0045】
各フロントサイドメンバ14の車体後側部には、上面、車体後側面及び車体左右方向両側面が開放された凹部16が形成されており、両凹部16は、車体前側面16Aが車体前後方向に垂直に配置されると共に、傾斜面としての下面16Bが車体後方へ向かうに従い下方へ向かう方向へ傾斜されている。
【0046】
各フロントサイドメンバ14の車体前後方向中央部には、支持突起18が設けられており、各支持突起18は、各フロントサイドメンバ14の下面から下方へ突出している。
【0047】
1対のフロントサイドメンバ14の車体後側端部(下端部)間には、長尺矩形筒状のフロントクロスメンバ20が結合されており、フロントクロスメンバ20は車体左右方向に沿って水平に配置されている。
【0048】
1対のフロントサイドメンバ14の車体前側端部間には、長尺矩形筒状のフロントバンパリインフォース22がボルト24の締結によって結合されており、フロントバンパリインフォース22は車体左右方向に沿って水平に配置されている。
【0049】
図3に示す如く、フロント骨格モジュール12には、組付部品としてのユニット26が組み付けられており、ユニット26は、1対のフロントサイドメンバ14、フロントバンパリインフォース22及びフロントクロスメンバ20に取り囲まれるエンジンコンパートメント28内に、各フロントサイドメンバ14に組み付けられた組付部品としてのマウント部材30を介して支持されている。ユニット26は、パワーユニットとしてのエンジン32と、駆動ユニットとしてのトランスミッション34と、エアクリーナ、ECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)及びジャンクションボックス等を有するモジュール36と、を含んで構成されている。さらに、ユニット26とフロントクロスメンバ20との間には、組付部品としてのトルクロッド38が組み付けられている。
【0050】
フロント骨格モジュール12には、組付部品としてのラジエータ40が組み付けられており、ラジエータ40はフロントバンパリインフォース22の車体後側に配置されている。フロント骨格モジュール12には、フロントサスペンションの一部を構成する組付部品としてのストラットアッセンブリ42が1対組み付けられており、1対のストラットアッセンブリ42は、それぞれショックアブソーバ42A及びコイルスプリング42Bを有して、1対のフロントサイドメンバ14に支持されている。フロント骨格モジュール12には、組付部品としてのフロントバンパ(図示省略)が組み付けられており、フロントバンパはエンジンコンパートメント28及びフロントバンパリインフォース22の車体前側を覆っている。フロント骨格モジュール12には、組付部品としての1対のフロントフェンダ(図示省略)が組み付けられており、1対のフロントフェンダはエンジンコンパートメント28及び1対のフロントサイドメンバ14の車体左右両外側を覆っている。フロント骨格モジュール12には、組付部品としてのエンジンフード(図示省略)が組み付けられており、エンジンフードはエンジンコンパートメント28の上側を覆っている。
【0051】
このように、フロント骨格モジュール12に上記各組付部品が組み付けられて、全体としてフロントモジュールアッセンブリ44が構成されている。
【0052】
図1及び図2に示す如く、車体骨格構造10は、センタ骨格モジュールとしてのキャビン骨格モジュール50を備えており、キャビン骨格モジュール50は、車体の前後方向中間部における骨格を構成している。図4にも示す如く、キャビン骨格モジュール50は、長尺略矩形筒状のロッカ52を1対有しており、1対のロッカ52は、車体の左右両側端部に車体前後方向に沿って水平に配置されている。
【0053】
1対のロッカ52の車体前側及び車体後側には、それぞれ前センタクロスメンバとしての長尺台形筒状の前キャビンクロスメンバ54及び後センタクロスメンバとしての長尺矩形筒状の後キャビンクロスメンバ56が配置されており、前キャビンクロスメンバ54及び後キャビンクロスメンバ56は1対のロッカ52よりも上側において車体左右方向に沿って水平に配置されている。前キャビンクロスメンバ54は、車体前側面54A及び車体後側面54Bが車体前後方向に垂直に配置されると共に、上面54Cが水平に配置される一方、傾斜面としての下面54Dが車体後方へ向かうに従い下方へ向かう方向へ傾斜されている。後キャビンクロスメンバ56は、車体前側面56A及び車体後側面56Bが車体前後方向に垂直に配置されると共に、上面56C及び下面56Dが水平に配置されている。
【0054】
前キャビンクロスメンバ54の各端部と各ロッカ52の車体前側端部との間は、それぞれ連結部材としての矩形筒状の前連結部材58によって連結(結合)されると共に、後キャビンクロスメンバ56の各端部と各ロッカ52の車体後側端部との間は、それぞれ連結部材としての矩形筒状の後連結部材60によって連結(結合)されている。
【0055】
各ロッカ52の車体左右方向内側には、中基本クロスメンバの一部を構成する矩形筒状の連絡部材62が1対結合されており、各連絡部材62は車体左右方向に沿って配置されると共に、車体前側の各連絡部材62及び車体後側の各連絡部材62はそれぞれ車体左右方向において互いに離間された状態で対向している。なお、図7及び図8に示す如く、各連絡部材62のロッカ52側端部には矩形板状の3つの連絡部62Aが外側へ折り曲げられた状態で形成されており、車体前側及び車体後側の連絡部62Aがボルト24の締結によってロッカ52へ結合されることで、連絡部材62がロッカ52へ結合されている。
【0056】
図4に詳細に示す如く、キャビン骨格モジュール50には、組付部品としての矩形板状のダッシュパネル64が組み付けられており、ダッシュパネル64は、1対のロッカ52の車体前側端部間から1対の前連結部材58を介して前キャビンクロスメンバ54の上側まで延びている。キャビン骨格モジュール50には、組付部品であるセンタフロアパネルとしての略矩形板状のキャビンフロアパネル66が組み付けられており、キャビンフロアパネル66は、車体前側端においてダッシュパネル64の車体後側端(下端)と一体にされて、1対のロッカ52間及び1対の後連結部材60間を介して後キャビンクロスメンバ56まで延びている。また、ダッシュパネル64は、2対の連絡部材62の上面に当接している(図7及び図8参照)。
【0057】
キャビン骨格モジュール50には、組付部品としてのシート(図示省略)が所定数組み付けられており、所定数のシートは、キャビンフロアパネル66上に固定されている。キャビン骨格モジュール50には、組付部品としてのインストルメントパネル(図示省略)が組み付けられており、インストルメントパネルは、ダッシュパネル64上に固定されている。キャビン骨格モジュール50には、組付部品としてのカーペット(図示省略)が組み付けられており、カーペットは、ダッシュパネル64の車体後側部(下側部)上及びキャビンフロアパネル66上に配置されている。
【0058】
このように、キャビン骨格モジュール50に上記各組付部品が組み付けられて、全体としてセンタモジュールアッセンブリとしてのキャビンモジュールアッセンブリ68が構成されている。
【0059】
図1及び図2に示す如く、前キャビンクロスメンバ54はボルト24の締結によってダッシュパネル64と共に各フロントサイドメンバ14の凹部16(車体前側面16A)に車体前後方向において結合されており、これによって、キャビン骨格モジュール50(キャビンモジュールアッセンブリ68)は、フロント骨格モジュール12(フロントモジュールアッセンブリ44)に結合されている。これにより、前キャビンクロスメンバ54の下面54Dが各凹部16の下面16Bを下側へ押圧している。さらに、各フロントサイドメンバ14の上面14Aが前キャビンクロスメンバ54の上面54Cに対して同一の高さ又は低い位置に配置されて、凹部16の車体前側面16Aと前キャビンクロスメンバ54の車体前側面54Aとが車体前後方向において密着状態で対向しており、このため、フロントサイドメンバ14からの衝突荷重を前キャビンクロスメンバ54が効率良く受けることができる。
【0060】
車体骨格構造10は、リヤ骨格モジュール70を備えており、リヤ骨格モジュール70は、車体の後部における骨格を構成している。図5にも示す如く、リヤ骨格モジュール70は、長尺矩形筒状のリヤサイドメンバ72を1対有しており、1対のリヤサイドメンバ72は、車体の左右両側部に車体前後方向に沿って配置されている。各リヤサイドメンバ72の車体前側部は車体後方へ向かうに従い上方へ向かう方向へ傾斜されると共に、各リヤサイドメンバ72の車体前側部以外の部位は水平に配置されている。
【0061】
各リヤサイドメンバ72の車体前側部には、上面、車体前側面及び車体左右方向両側面が開放された凹部74が形成されており、各凹部74は、車体後側面74Aが車体前後方向に垂直に配置されると共に、下面74Bが水平に配置されている。
【0062】
1対のリヤサイドメンバ72の車体前側端部(下端部)間は、長尺矩形筒状のリヤクロスメンバ76で結合されており、リヤクロスメンバ76は車体左右方向に沿って水平に配置されている。
【0063】
1対のリヤサイドメンバ72の車体後側端部間には、長尺矩形筒状のリヤバンパリインフォース78が結合されており、リヤバンパリインフォース78は車体左右方向に沿って水平に配置されている。
【0064】
また、特にホイールベース(前輪の車軸と後輪の車軸との距離)が長い場合には、1対のリヤサイドメンバ72の車体前後方向中間部間に、長尺筒状の中リヤクロスメンバ80が付加的に結合されて車体左右方向に沿って水平に配置される。
【0065】
図5に示す如く、リヤ骨格モジュール70には、組付部品としての略矩形板状のリヤフロアパネル82が組み付けられており、リヤフロアパネル82は、上面が開放された略直方体形箱状とされて、上端を1対のリヤサイドメンバ72及びリヤバンパリインフォース78に固定されている。これにより、リヤフロアパネル82内は荷物室84とされている。
【0066】
リヤ骨格モジュール70には、組付部品であるリヤサスペンションとしてのリヤサスペンションアッセンブリ86が組み付けられており、リヤサスペンションアッセンブリ86は、略U字形棒状のリヤサスペンションアーム86Aと、1対のショックアブソーバ86Bと、1対のコイルスプリング86Cと、を有して、1対のリヤサイドメンバ72に支持されている。リヤ骨格モジュール70には、組付部品としてのリヤバンパ(図示省略)が組み付けられており、リヤバンパはリヤフロアパネル82及びリヤバンパリインフォース78の車体後側を覆っている。リヤ骨格モジュール70には、組付部品としての1対のリヤフェンダ(図示省略)が組み付けられており、1対のリヤフェンダはエンジンコンパートメント28及び1対のリヤサイドメンバ72の車体左右両外側を覆っている。
【0067】
このように、リヤ骨格モジュール70に上記各組付部品が組み付けられて、全体としてリヤモジュールアッセンブリ88が構成されている。
【0068】
図1及び図2に示す如く、キャビン骨格モジュール50の後キャビンクロスメンバ56はボルト24の締結によって各リヤサイドメンバ72の凹部74(車体後側面74A)に車体前後方向において結合されており、これによって、キャビン骨格モジュール50(キャビンモジュールアッセンブリ68)は、リヤ骨格モジュール70(リヤモジュールアッセンブリ88)に結合されている。これにより、後キャビンクロスメンバ56の下面56Dが各凹部74の下面74Bと接触している。さらに、各リヤサイドメンバ72の上面72Aが後キャビンクロスメンバ56の上面56Cに対して同一の高さ又は低い位置に配置されて、凹部74の車体後側面74Aと後キャビンクロスメンバ56の車体後側面56Bとが車体前後方向において密着状態で対向しており、このため、リヤサイドメンバ72からの衝突荷重を後キャビンクロスメンバ56が効率良く受けることができる。
【0069】
車体骨格構造10は、基本骨格モジュールとしてのフレーム骨格モジュール90を備えており、フレーム骨格モジュール90は、車体の下部(フロント骨格モジュール12、キャビン骨格モジュール50及びリヤ骨格モジュール70の下側)の前部から後部に亘る骨格を構成している。図6にも示す如く、フレーム骨格モジュール90は、基本サイドメンバとしての長尺矩形筒状の1対のフレームサイドメンバ92を有しており、これらのフレームサイドメンバ92は、車体の左右両側部に車体前後方向に沿って配置されている。各フレームサイドメンバ92の車体前側部及び車体後側部以外の部位は水平に配置されており、各フレームサイドメンバ92の車体前側部及び車体後側部は、他の部位よりも高い位置で水平に配置されている。
【0070】
各フレームサイドメンバ92の車体前側部には、結合突起94が設けられており、各結合突起94は、各フレームサイドメンバ92の上面から車体左右方向外側かつ上方へ突出している。
【0071】
1対のフレームサイドメンバ92の車体前側端部間及び車体後側端部間には、それぞれ前端基本クロスメンバとしての長尺矩形筒状の前端フレームクロスメンバ96及び後端基本クロスメンバとしての長尺矩形筒状の後端フレームクロスメンバ98がボルト24の締結によって結合されており、前端フレームクロスメンバ96及び後端フレームクロスメンバ98は車体左右方向に沿って水平に配置されている。
【0072】
1対のフレームサイドメンバ92の車体前側部近傍間及び車体後側部近傍間には、それぞれ前基本クロスメンバとしての長尺矩形筒状の前フレームクロスメンバ100及び後基本クロスメンバとしての長尺矩形筒状の後フレームクロスメンバ102が結合されており、前フレームクロスメンバ100及び後フレームクロスメンバ102は車体左右方向に沿って水平に配置されている。
【0073】
1対のフレームサイドメンバ92の車体前後方向中央部間には、中基本クロスメンバの一部を構成する長尺矩形筒状の中フレームクロスメンバ104が1対結合されており、各中フレームクロスメンバ104は車体左右方向に沿って水平に配置されている。
【0074】
図6に示す如く、フレーム骨格モジュール90には、組付部品としての燃料タンク106が組み付けられており、燃料タンク106は1対の中フレームクロスメンバ104間に配置されている。フレーム骨格モジュール90には、組付部品としての排気管108が組み付けられており、排気管108は、フレーム骨格モジュール90の下側において略前フレームクロスメンバ100の位置から略後端フレームクロスメンバ98の位置に亘って配置されている。フレーム骨格モジュール90には、フロントサスペンションの一部を構成する組付部品としてのフロントサスペンションアーム110が1対組み付けられており、1対のフロントサスペンションアーム110は、1対のフレームサイドメンバ92に車体前側部の車体左右方向外側において支持されている。
【0075】
このように、フレーム骨格モジュール90に上記各組付部品が組み付けられて、全体として基本モジュールアッセンブリとしてのフレームモジュールアッセンブリ112が構成されている。
【0076】
図1及び図2に示す如く、フレーム骨格モジュール90の前フレームクロスメンバ100はフロント骨格モジュール12のフロントクロスメンバ20とボルト24の締結によって上下方向において結合されており、フレーム骨格モジュール90の各結合突起94はフロント骨格モジュール12の各支持突起18とボルト24の締結によって上下方向において結合されている。さらに、フレーム骨格モジュール90の前端フレームクロスメンバ96はフロント骨格モジュール12のフロントバンパリインフォース22と1対の結合部材としての矩形筒状の前結合部材114によって上下方向において結合されており、1対の前結合部材114は上下方向に平行に配置されている。これにより、フレーム骨格モジュール90(フレームモジュールアッセンブリ112)は、フロント骨格モジュール12(フロントモジュールアッセンブリ44)に結合されており、フレーム骨格モジュール90の前フレームクロスメンバ100とキャビン骨格モジュール50の前キャビンクロスメンバ54との間に上下方向においてフロント骨格モジュール12の1対のフロントサイドメンバ14及びフロントクロスメンバ20が挟み込まれている。
【0077】
キャビン骨格モジュール50の各ロッカ52に結合された各対の連絡部材62はフレーム骨格モジュール90の各フレームサイドメンバ92と車体左右方向外側において結合されており、車体前側の各連絡部材62はフレーム骨格モジュール90の車体前側の中フレームクロスメンバ104と同一線上に配置されると共に、車体後側の各連絡部材62はフレーム骨格モジュール90の車体後側の中フレームクロスメンバ104と同一線上に配置されている。これにより、フレーム骨格モジュール90(フレームモジュールアッセンブリ112)は、キャビン骨格モジュール50(キャビンモジュールアッセンブリ68)に結合されており、フレーム骨格モジュール90における1対のフレームサイドメンバ92の上面及び1対の中フレームクロスメンバ104の上面はキャビンモジュールアッセンブリ68のキャビンフロアパネル66に当接している。さらに、図7に示す如く、フレーム骨格モジュール90の各フレームサイドメンバ92はボルト24の締結によって上下方向においてキャビンフロアパネル66に結合されている。なお、図7及び図9に示す如く、各連絡部材62のフレームサイドメンバ92側端には矩形板状の1対の溶接部62Bが車体前側及び車体後側へ折り曲げられた状態で形成されており、1対の溶接部62Bが溶接によってフレームサイドメンバ92へ結合されることで、連絡部材62がフレームサイドメンバ92へ結合されている。
【0078】
図1及び図2に示す如く、フレーム骨格モジュール90の後フレームクロスメンバ102はリヤ骨格モジュール70のリヤクロスメンバ76とボルト24の締結によって上下方向において結合されており、フレーム骨格モジュール90の後端フレームクロスメンバ98はリヤ骨格モジュール70のリヤバンパリインフォース78と1対の結合部材としての矩形筒状の後結合部材116によって上下方向において結合されており、1対の後結合部材116は上下方向に平行に配置されている。これにより、フレーム骨格モジュール90(フレームモジュールアッセンブリ112)は、リヤ骨格モジュール70(リヤモジュールアッセンブリ88)に結合されており、フレーム骨格モジュール90の後フレームクロスメンバ102とキャビン骨格モジュール50の後キャビンクロスメンバ56との間に上下方向においてリヤ骨格モジュール70の1対のリヤサイドメンバ72及びリヤクロスメンバ76が挟み込まれると共に、フレーム骨格モジュール90の1対のフレームサイドメンバ92はリヤモジュールアッセンブリ88のリヤフロアパネル82に当接している。
【0079】
なお、図1では、ボルト24締結部分のうちのフロントサイドメンバ14内の部分、リヤサイドメンバ72内の部分及びフレームサイドメンバ92内の部分は、図示の便宜上実線で示している。
【0080】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0081】
以上の構成の車体骨格構造10は、フロント骨格モジュール12、キャビン骨格モジュール50、リヤ骨格モジュール70及びフレーム骨格モジュール90が結合されて構成されている。
【0082】
さらに、フロント骨格モジュール12では、1対のフロントサイドメンバ14間にフロントクロスメンバ20及びフロントバンパリインフォース22が結合されている。このため、1対のフロントサイドメンバ14の長さを変更することでフロント骨格モジュール12の車体前後方向長さを自由に変更できると共に、特にフロントクロスメンバ20の長さを変更することでフロント骨格モジュール12の車体左右方向幅を自由に変更でき、かつ、1対のフロントサイドメンバ14、フロントクロスメンバ20及びフロントバンパリインフォース22の板厚を変更することでフロント骨格モジュール12の剛性を自由に変更できる。
【0083】
また、キャビン骨格モジュール50では、1対のロッカ52と前キャビンクロスメンバ54及び後キャビンクロスメンバ56とが1対の前連結部材58及び1対の後連結部材60によって連結されている。このため、1対のロッカ52の長さを変更することでキャビン骨格モジュール50の車体前後方向長さを自由に変更できると共に、特に前キャビンクロスメンバ54及び後キャビンクロスメンバ56の長さを変更することでキャビン骨格モジュール50の車体左右方向幅を自由に変更でき、かつ、1対のロッカ52、前キャビンクロスメンバ54、後キャビンクロスメンバ56、1対の前連結部材58及び1対の後連結部材60の板厚を変更することでキャビン骨格モジュール50の剛性を自由に変更できる。
【0084】
さらに、リヤ骨格モジュール70では、1対のリヤサイドメンバ72間にリヤクロスメンバ76及びリヤバンパリインフォース78が結合されている。このため、1対のリヤサイドメンバ72の長さを変更することでリヤ骨格モジュール70の車体前後方向長さを自由に変更できると共に、特にリヤクロスメンバ76の長さを変更することでリヤ骨格モジュール70の車体左右方向幅を自由に変更でき、かつ、1対のリヤサイドメンバ72、リヤクロスメンバ76及びリヤバンパリインフォース78の板厚を変更することでリヤ骨格モジュール70の剛性を自由に変更できる。
【0085】
また、フレーム骨格モジュール90では、1対のフレームサイドメンバ92間に前端フレームクロスメンバ96、前フレームクロスメンバ100、1対の中フレームクロスメンバ104、後フレームクロスメンバ102及び後端フレームクロスメンバ98が結合されている。このため、1対のフレームサイドメンバ92の長さを変更することでフレーム骨格モジュール90の車体前後方向長さを自由に変更できると共に、前端フレームクロスメンバ96、前フレームクロスメンバ100、1対の中フレームクロスメンバ104、後フレームクロスメンバ102及び後端フレームクロスメンバ98の長さを変更することでフレーム骨格モジュール90の車体左右方向幅を自由に変更でき、かつ、1対のフレームサイドメンバ92、前端フレームクロスメンバ96、前フレームクロスメンバ100、1対の中フレームクロスメンバ104、後フレームクロスメンバ102及び後端フレームクロスメンバ98の板厚を変更することでフレーム骨格モジュール90の剛性を自由に変更できる。
【0086】
以上により、例えばエンジン32の車体左右方向幅、車重及び求められる車体の剛性等に対応して、フロント骨格モジュール12、キャビン骨格モジュール50、リヤ骨格モジュール70及びフレーム骨格モジュール90を適切に組み合わせることで、車体のサイズ(前後方向長さ及び左右方向幅)を容易に適切にすることができると共に、車体の剛性(車重及び衝突に対する耐久耐力の他車体骨格の変形しにくさ(走行中の捩れや曲げに対抗する強さ)を含む)を容易に適切にすることができる。これにより、車体骨格構造10で構成されるプラットフォーム(車台)の構成の自由度を高くして低コスト化を図ることができると共に、車体骨格構造10の重量を適切にして車重を軽減することができる。なお、各結合突起94の長さ及び各フレームサイドメンバ92への設置位置や設置角度と各連絡部材62、各前結合部材114及び各後結合部材116の長さとは、フロント骨格モジュール12、キャビン骨格モジュール50及びリヤ骨格モジュール70とフレーム骨格モジュール90とが適切に結合されるように調整される。
【0087】
また、フロント骨格モジュール12とキャビン骨格モジュール50とが車体前後方向において結合されると共に、キャビン骨格モジュール50とリヤ骨格モジュール70が車体前後方向において結合されるのみならず、フロント骨格モジュール12、キャビン骨格モジュール50及びリヤ骨格モジュール70が、下側のフレーム骨格モジュール90に上下方向又は車体左右方向において結合されている。しかも、フレーム骨格モジュール90の1対のフレームサイドメンバ92が車体の前部から後部に亘って配置されている。このため、車体骨格構造10の剛性を車体前後方向以外の方向においても高くすることができる。
【0088】
さらに、フロント骨格モジュール12、キャビン骨格モジュール50、リヤ骨格モジュール70及びフレーム骨格モジュール90が、直接又は2対の連絡部材62によって結合されている。このため、車体骨格構造10が衝突荷重等の荷重を効率良く伝達することができる。
【0089】
また、フロント骨格モジュール12における各フロントサイドメンバ14の上面14Aがキャビン骨格モジュール50における前キャビンクロスメンバ54の上面54Cに対して同一の高さ又は低い位置に配置されて前キャビンクロスメンバ54に車体前後方向において対向している。しかも、リヤ骨格モジュール70における各リヤサイドメンバ72の上面72Aがキャビン骨格モジュール50における後キャビンクロスメンバ56の上面56Cに対して同一の高さ又は低い位置に配置されて後キャビンクロスメンバ56に車体前後方向において対向している。このため、フロントサイドメンバ14及びリヤサイドメンバ72からの衝突荷重を、それぞれ前キャビンクロスメンバ54及び後キャビンクロスメンバ56が効率良く受けることができる。
【0090】
さらに、フロント骨格モジュール12における各フロントサイドメンバ14の凹部16とキャビン骨格モジュール50における前キャビンクロスメンバ54とが単純な面で合せられて結合されている。また、キャビン骨格モジュール50における後キャビンクロスメンバ56とリヤ骨格モジュール70における各リヤサイドメンバ72の凹部74とが単純な面で合せられて結合されている。しかも、フレーム骨格モジュール90の前フレームクロスメンバ100とフロント骨格モジュール12のフロントクロスメンバ20とが単純な面で合せられて結合されると共に、フレーム骨格モジュール90の後フレームクロスメンバ102とリヤ骨格モジュール70のリヤクロスメンバ76とが単純な面で合せられて結合されている。このため、車体骨格構造10の結合精度を高くすることができる。
【0091】
また、フレーム骨格モジュール90の前フレームクロスメンバ100とキャビン骨格モジュール50の前キャビンクロスメンバ54との間にフロント骨格モジュール12の1対のフロントサイドメンバ14及びリヤサイドメンバ72が挟み込まれている。しかも、フレーム骨格モジュール90の後フレームクロスメンバ102とキャビン骨格モジュール50の後キャビンクロスメンバ56との間にリヤ骨格モジュール70の1対のリヤサイドメンバ72及びリヤクロスメンバ76が挟み込まれている。このため、フロント骨格モジュール12及びリヤ骨格モジュール70とキャビン骨格モジュール50とフレーム骨格モジュール90との間の結合を強固にすることができる。
【0092】
しかも、各フロントサイドメンバ14における凹部16の下面16Bとキャビン骨格モジュール50における前キャビンクロスメンバ54の下面54Dとが水平面に対し傾斜されており、各フロントサイドメンバ14の凹部16と前キャビンクロスメンバ54との車体前後方向における結合によって、前キャビンクロスメンバ54の下面54Dが凹部16の下面16Bをフレーム骨格モジュール90側へ押圧している。このため、簡単な構成で、キャビン骨格モジュール50とフレーム骨格モジュール90との間でフロント骨格モジュール12を挟み込むことができる。
【0093】
また、フロント骨格モジュール12のフロントバンパリインフォース22とフレーム骨格モジュール90の前端フレームクロスメンバ96との間を1対の前結合部材114が上下方向において結合することで、1対の前結合部材114と、フロントバンパリインフォース22及び前端フレームクロスメンバ96の1対の前結合部材114間の部分と、が全体として車体前側からの正面視で矩形枠状にされている。さらに、リヤ骨格モジュール70のリヤバンパリインフォース78とフレーム骨格モジュール90の後端フレームクロスメンバ98との間を1対の後結合部材116が上下方向において結合することで、1対の後結合部材116と、リヤバンパリインフォース78及び後端フレームクロスメンバ98の1対の前結合部材114間の部分と、が全体として車体後側からの背面視で矩形枠状にされている。このため、車体骨格構造10の車体前側端及び車体後側端をそれぞれ1対の前結合部材114及び1対の後結合部材116によって強固に結合することができる。
【0094】
さらに、フロント骨格モジュール12における各フロントサイドメンバ14の支持突起18とフレーム骨格モジュール90における各フレームサイドメンバ92の結合突起94とが、結合されている。このため、車体骨格構造10の車体前側部を強固に結合することができる。
【0095】
また、フロント骨格モジュール12は、キャビン骨格モジュール50及びフレーム骨格モジュール90と結合される前に、1対のマウント部材30、ユニット26、1対のトルクロッド38、ラジエータ40、1対のストラットアッセンブリ42、フロントバンパ、1対のフロントフェンダ及びエンジンフードが組み付けられて、フロントモジュールアッセンブリ44が構成される。
【0096】
さらに、キャビン骨格モジュール50は、フロント骨格モジュール12、リヤ骨格モジュール70及びフレーム骨格モジュール90と結合される前に、ダッシュパネル64、キャビンフロアパネル66、所定数のシート、インストルメントパネル及びカーペットが組み付けられて、キャビンモジュールアッセンブリ68が構成される。
【0097】
また、リヤ骨格モジュール70は、キャビン骨格モジュール50及びフレーム骨格モジュール90と結合される前に、リヤフロアパネル82、リヤサスペンションアッセンブリ86、リヤバンパ及び1対のリヤフェンダが組み付けられて、リヤモジュールアッセンブリ88が構成される。
【0098】
さらに、フレーム骨格モジュール90は、フロント骨格モジュール12、キャビン骨格モジュール50及びリヤ骨格モジュール70と結合される前に、燃料タンク106、排気管108及び1対のフロントサスペンションアーム110が組み付けられて、フレームモジュールアッセンブリ112が構成される。
【0099】
以上により、フロント骨格モジュール12(フロントモジュールアッセンブリ44)、キャビン骨格モジュール50(キャビンモジュールアッセンブリ68)、リヤ骨格モジュール70(リヤモジュールアッセンブリ88)及びフレーム骨格モジュール90(フレームモジュールアッセンブリ112)が結合された後の組付工程において、組付部品の組付作業を削減でき(場合によっては難組付作業を排除でき)、組付作業を容易にすることができる。
【0100】
また、キャビン骨格モジュール50に組み付けられたキャビンフロアパネル66がフレーム骨格モジュール90の1対のフレームサイドメンバ92及び2対の連絡部材62に当接されている。このため、所定数のシートを支持するキャビンフロアパネル66を補強することができる。
【0101】
さらに、リヤ骨格モジュール70に組み付けられたリヤフロアパネル82がフレーム骨格モジュール90の1対のフレームサイドメンバ92に当接されている。このため、荷物室84の壁面として使用されるリヤフロアパネル82を補強することができる。
【0102】
なお、本実施の形態において、キャビン骨格モジュール50に、組付部品としての一対のフロントピラー、一対のセンタピラー、一対のリヤピラー、ウインドシールドガラス、リヤウインド、ワイパ及びルーフの少なくとも一部を組み付けて、キャビンモジュールアッセンブリ(センタモジュールアッセンブリ)を構成してもよい。
【0103】
また、本実施の形態では、フレーム骨格モジュール90の前端フレームクロスメンバ96とフロント骨格モジュール12のフロントバンパリインフォース22とを1対の前結合部材114によって結合すると共に、フレーム骨格モジュール90の後端フレームクロスメンバ98とリヤ骨格モジュール70のリヤバンパリインフォース78とを1対の後結合部材116によって結合した構成としたが、フレーム骨格モジュール90の前端フレームクロスメンバ96とフロント骨格モジュール12のフロントバンパリインフォース22とを1つ又は3つ以上の前結合部材114によって結合した構成としたり、フレーム骨格モジュール90の後端フレームクロスメンバ98とリヤ骨格モジュール70のリヤバンパリインフォース78とを1つ又は3つ以上の後結合部材116によって結合した構成としてもよい。さらに、フレーム骨格モジュール90の前端フレームクロスメンバ96とフロント骨格モジュール12のフロントバンパリインフォース22とを前結合部材114によって結合しない構成としたり、フレーム骨格モジュール90の後端フレームクロスメンバ98とリヤ骨格モジュール70のリヤバンパリインフォース78とを後結合部材116によって結合しない構成としてもよい。
【0104】
さらに、本実施の形態では、キャビン骨格モジュール50とフレーム骨格モジュール90とを結合する前にキャビン骨格モジュール50のロッカ52に連絡部材62を結合した構成としたが、キャビン骨格モジュール50とフレーム骨格モジュール90とを結合する際にキャビン骨格モジュール50のロッカ52とフレーム骨格モジュール90のフレームサイドメンバ92とに連絡部材62を結合してロッカ52とフレームサイドメンバ92とを結合する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本発明の実施の形態に係る車体骨格構造を示す車体左側から見た断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る車体骨格構造を示す上側から見た平面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る車体骨格構造におけるフロントモジュールアッセンブリを示す車体前斜め左側から見た斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る車体骨格構造におけるキャビンモジュールアッセンブリを示す車体前斜め左側から見た斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る車体骨格構造におけるリヤモジュールアッセンブリを示す車体前斜め左側から見た斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る車体骨格構造におけるフレームモジュールアッセンブリを示す車体前斜め左側から見た斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る車体骨格構造におけるキャビンモジュールアッセンブリとフレームモジュールアッセンブリとの結合状態を示す車体前側から見た断面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る車体骨格構造におけるキャビンモジュールアッセンブリのロッカと連絡部材との結合状態を示す車体前斜め内側から見た斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る車体骨格構造におけるフレームモジュールアッセンブリのフレームサイドメンバと連絡部材との結合状態を示す車体後斜め内側から見た斜視図である。
【符号の説明】
【0106】
10 車体骨格構造
12 フロント骨格モジュール
14 フロントサイドメンバ
14A 上面
16B 下面(傾斜面)
20 フロントクロスメンバ
26 ユニット(組付部品)
30 マウント部材(組付部品)
32 エンジン(パワーユニット)
34 トランスミッション(駆動ユニット)
38 トルクロッド(組付部品)
40 ラジエータ(組付部品)
42 ストラットアッセンブリ(組付部品、フロントサスペンション)
50 キャビン骨格モジュール(センタ骨格モジュール)
52 ロッカ
54 前キャビンクロスメンバ(前センタクロスメンバ)
54D 下面(傾斜面)
56 後キャビンクロスメンバ(後センタクロスメンバ)
58 前連結部材(連結部材)
60 後連結部材(連結部材)
62 連絡部材(中基本クロスメンバ)
64 ダッシュパネル(組付部品)
66 キャビンフロアパネル(組付部品、センタフロアパネル)
70 リヤ骨格モジュール
72 リヤサイドメンバ
72A 上面
76 リヤクロスメンバ
82 リヤフロアパネル(組付部品)
86 リヤサスペンションアッセンブリ(組付部品、リヤサスペンション)
90 フレーム骨格モジュール(基本骨格モジュール)
92 フレームサイドメンバ(基本サイドメンバ)
100 前フレームクロスメンバ(前基本クロスメンバ)
102 後フレームクロスメンバ(後基本クロスメンバ)
104 中フレームクロスメンバ(中基本クロスメンバ)
106 燃料タンク(組付部品)
108 排気管(組付部品)
110 フロントサスペンションアーム(組付部品、フロントサスペンション)
114 前結合部材(結合部材)
116 後結合部材(結合部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体の前部における骨格を構成するフロント骨格モジュールと、
車体の前後方向中間部における骨格を構成し、前記フロント骨格モジュールに結合されたセンタ骨格モジュールと、
車体の後部における骨格を構成し、前記センタ骨格モジュールに結合されたリヤ骨格モジュールと、
車体の前部から後部かつ前記フロント骨格モジュール、センタ骨格モジュール及びリヤ骨格モジュールの下側における骨格を構成し、前記フロント骨格モジュール、センタ骨格モジュール及びリヤ骨格モジュールに結合された基本骨格モジュールと、
を備えた車体骨格構造。
【請求項2】
前記基本骨格モジュールは、
車体の左右両側部に車体前後方向側に亘って配置された1対の基本サイドメンバと、
車体左右方向側に沿って配置されると共に、前記1対の基本サイドメンバ間に結合され、前記フロント骨格モジュールに結合された前基本クロスメンバと、
車体左右方向側に沿って配置されると共に、前記1対の基本サイドメンバ間に結合され、前記センタ骨格モジュールに結合された中基本クロスメンバと、
車体左右方向側に沿って配置されると共に、前記1対の基本サイドメンバ間に結合され、前記リヤ骨格モジュールに結合された後基本クロスメンバと、
を有することを特徴とする請求項1記載の車体骨格構造。
【請求項3】
前記フロント骨格モジュールは、
車体の左右両側部に車体前後方向側に沿って配置された1対のフロントサイドメンバと、
車体左右方向側に沿って配置され、前記1対のフロントサイドメンバの下部間に結合されたフロントクロスメンバと、
を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車体骨格構造。
【請求項4】
前記センタ骨格モジュールは、
車体の左右両側部に車体前後方向側に沿って配置された1対のロッカと、
車体左右方向側に沿って配置され、前記フロント骨格モジュールに結合された前センタクロスメンバと、
車体左右方向側に沿って配置され、前記リヤ骨格モジュールに結合された後センタクロスメンバと、
前記1対のロッカと前記前センタクロスメンバ及び後センタクロスメンバとを連結する2対の連結部材と、
を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の車体骨格構造。
【請求項5】
前記リヤ骨格モジュールは、
車体の左右両側部に車体前後方向側に沿って配置された1対のリヤサイドメンバと、
車体左右方向側に沿って配置され、前記1対のリヤサイドメンバの下部間に結合されたリヤクロスメンバと、
を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の車体骨格構造。
【請求項6】
前記センタ骨格モジュールと前記基本骨格モジュールとの間で前記フロント骨格モジュール及びリヤ骨格モジュールの少なくとも一方を挟み込んだ、ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の車体骨格構造。
【請求項7】
前記フロント骨格モジュール及びリヤ骨格モジュールの少なくとも一方と前記センタ骨格モジュールとの少なくとも一方に水平面に対し傾斜されて設けられ、当該フロント骨格モジュール及びリヤ骨格モジュールの少なくとも一方と前記センタ骨格モジュールとの車体前後方向側における結合によって、前記センタ骨格モジュールが当該フロント骨格モジュール及びリヤ骨格モジュールの少なくとも一方を前記基本骨格モジュール側へ押圧する傾斜面を有する、ことを特徴とする請求項6記載の車体骨格構造。
【請求項8】
前記前センタクロスメンバ及び後センタクロスメンバの少なくとも一方を隣設された前記フロントサイドメンバ及びリヤサイドメンバの少なくとも一方の上面と一致する高さに配置した、ことを特徴とする請求項5乃至請求項7の何れか1項記載の車体骨格構造。
【請求項9】
前記フロント骨格モジュールの車体前側端と前記基本骨格モジュールの車体前側端との間及び前記リヤ骨格モジュールの車体後側端と前記基本骨格モジュールの車体後側端との間の少なくとも一方を結合する結合部材を備えた、ことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項記載の車体骨格構造。
【請求項10】
前記フロント骨格モジュールの車体前側端と前記基本骨格モジュールの車体前側端との間及び前記リヤ骨格モジュールの車体後側端と前記基本骨格モジュールの車体後側端との間の少なくとも一方を複数の前記結合部材が結合する、ことを特徴とする請求項9記載の車体骨格構造。
【請求項11】
前記フロント骨格モジュールの車体前後方向中間部と前記基本骨格モジュールとを結合した、ことを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1項記載の車体骨格構造。
【請求項12】
前記フロント骨格モジュール、センタ骨格モジュール、リヤ骨格モジュール及び基本骨格モジュールの少なくとも1つに組付部品が組み付けられた状態で前記フロント骨格モジュール、センタ骨格モジュール、リヤ骨格モジュール及び基本骨格モジュールが結合された、ことを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか1項記載の車体骨格構造。
【請求項13】
前記フロント骨格モジュールに組み付けられた前記組付部品を、パワーユニット、駆動ユニット及びフロントサスペンションの少なくとも一部にした、ことを特徴とする請求項12記載の車体骨格構造。
【請求項14】
前記センタ骨格モジュールに組み付けられた前記組付部品を、インストルメントパネル、センタフロアパネル、シート及びカーペットの少なくとも一部にした、ことを特徴とする請求項12又は請求項13記載の車体骨格構造。
【請求項15】
前記リヤ骨格モジュールに組み付けられた前記組付部品を、リヤサスペンション及びリヤフロアパネルの少なくとも一部にした、ことを特徴とする請求項12乃至請求項14の何れか1項記載の車体骨格構造。
【請求項16】
前記基本骨格モジュールに組み付けられた前記組付部品を、燃料タンク、排気管及びフロントサスペンションの少なくとも一部にした、ことを特徴とする請求項12乃至請求項15の何れか1項記載の車体骨格構造。
【請求項17】
前記センタ骨格モジュールに組み付けられたセンタフロアパネルを前記基本骨格モジュールに当接させた、ことを特徴とする請求項1乃至請求項16の何れか1項記載の車体骨格構造。
【請求項18】
前記リヤ骨格モジュールに組み付けられたリヤフロアパネルを前記基本骨格モジュールに当接させた、ことを特徴とする請求項1乃至請求項17の何れか1項記載の車体骨格構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−111076(P2006−111076A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−298778(P2004−298778)
【出願日】平成16年10月13日(2004.10.13)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】