説明

通信システム、携帯通信端末、着信規制方法、及びプログラム

【課題】着信制限が無効になったままでも、電池残量が僅かになったときに自動的に着信制限して電池消費を抑えることができる携帯通信端末を提供すること。
【解決手段】通信回線網に無線接続可能な携帯通信端末において、発信者の端末からの着信を規制するか否かの条件を規定した着信規制条件を記憶するとともに、前記着信規制条件に応じて発信者の端末に係る情報を含む着信規制情報を記憶する記憶部と、前記着信規制条件及び前記着信規制情報に基づいて発信者の端末に対して着信拒否するか否かを決定し、着信拒否することに決定した発信者の端末に係る情報を含む着信拒否情報を前記通信回線網側に送信する情報処理部と、を備え、前記情報処理部は、電池残量に応じて着信規制する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の発信者の端末からの着信又はメール受信を規制する機能を有する通信システム、携帯通信端末、着信規制方法、及びプログラムに関し、特に、携帯通信端末の電池残量に応じて着信又はメール受信を規制する通信システム、携帯通信端末、着信規制方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯通信端末を長時間駆動させるために、携帯通信端末の電池消費を抑える技術が提案されている。例えば、特許文献1では、携帯電話着信制限システムにおいて、携帯電話端末は、ユーザが事前に設定した条件により不特定者からの着信を制限するか否かを決定する条件として着信制限情報を記憶し、着信の際に発信者情報を取得して、着信制限情報に基づき、規制条件を満たした際に該当発信者情報を制限発信者情報として記憶し、該当発信者に対して着信制限を実行するか否かを決定して、着信拒否設定を携帯電話交換網側に設定し、着信規制処理装置は、着信拒否発信者情報を記憶する着信拒否発信者情報保持部と、発信者の情報を取得して、着信制限を設定している端末への着信を許可するか否かを判断し、拒否の際に発信者へ着信拒否通知を行う着信許可判定処理部とを有するものが開示されている。この携帯電話着信制限システムによれば、利用者を煩わせることなく、自動的に迷惑電話のみを着信規制することが可能である。
【0003】
【特許文献1】特開2004−336637号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記携帯電話着信制限システムでは、ユーザの手動操作によって着信制限を有効/無効を選択することになるが、携帯電話端末の電池残量が僅かになったときに着信制限が無効になったままであると、迷惑電話の着信により電池を無駄に消費してしまうことがあり、携帯電話端末の駆動時間を無駄に短縮してしまうおそれがある。
【0005】
本発明の主な課題は、着信制限が無効になったままでも、電池残量が僅かになったときに自動的に着信制限して電池消費を抑えることができる通信システム、携帯通信端末、着信規制方法、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の視点においては、携帯通信端末間で通信回線網を介して通信可能な通信システムにおいて、前記通信回線網に通信可能に接続された着信拒否処理装置を備え、前記携帯通信端末は、発信者の端末からの着信を規制するか否かの条件を規定した着信規制条件を記憶するとともに、前記着信規制条件に応じて発信者の端末に係る情報を含む着信規制情報を記憶する記憶部と、前記着信規制条件及び前記着信規制情報に基づいて発信者の端末に対して着信拒否するか否かを決定し、着信拒否することに決定した発信者の端末に係る情報を含む着信拒否情報を前記通信回線網側に送信する情報処理部と、を備え、前記着信拒否処理装置は、着信拒否情報を保持する着信拒否情報保持部と、前記携帯通信端末からの前記着信拒否情報を前記着信拒否情報保持部に登録する着信拒否情報登録部と、発信者の端末から前記発信者の端末に係る情報を取得することにより、前記発信者の端末に係る情報が前記着信拒否情報に含まれているか否かを判定し、含まれている場合に前記発信者の端末に着信拒否通知を送信する着信拒否判定処理部と、を備え、前記情報処理部は、電池残量に応じて着信規制することを特徴とする。
【0007】
本発明の前記通信システムにおいて、前記情報処理部は、電池残量が規定値を満たさないときに前記着信規制条件の全体を無効に設定し、電池残量が規定値を満たすときに前記着信規制条件の全体を有効に設定することが好ましい。
【0008】
本発明の前記通信システムにおいて、前記着信規制条件は、呼出有か呼出無かを設定するための呼出有無設定を有し、前記情報処理部は、電池残量が規定値を満たさないときに前記呼出有無設定を呼出無に設定し、電池残量が規定値を満たすときに前記呼出有無設定を呼出有に設定することが好ましい。
【0009】
本発明の前記通信システムにおいて、前記着信規制条件は、着信履歴表示をするかしないかを設定するための着信履歴表示有無設定を有し、前記情報処理部は、電池残量が規定値を満たさないときに前記着信履歴表示有無設定を無効に設定し、電池残量が規定値を満たすときに前記着信履歴表示有無設定を有効に設定することが好ましい。
【0010】
本発明の第2の視点においては、通信回線網に無線接続可能な携帯通信端末において、発信者の端末からの着信を規制するか否かの条件を規定した着信規制条件を記憶するとともに、前記着信規制条件に応じて発信者の端末に係る情報を含む着信規制情報を記憶する記憶部と、前記着信規制条件及び前記着信規制情報に基づいて発信者の端末に対して着信拒否するか否かを決定し、着信拒否することに決定した発信者の端末に係る情報を含む着信拒否情報を前記通信回線網側に送信する情報処理部と、を備え、前記情報処理部は、電池残量に応じて着信規制することを特徴とする。
【0011】
本発明の前記携帯通信端末において、前記情報処理部は、電池残量が規定値を満たさないときに前記着信規制条件の全体を無効に設定し、電池残量が規定値を満たすときに前記着信規制条件の全体を有効に設定することが好ましい。
【0012】
本発明の前記携帯通信端末において、前記着信規制条件は、呼出有か呼出無かを設定するための呼出有無設定を有し、前記情報処理部は、電池残量が規定値を満たさないときに前記呼出有無設定を呼出無に設定し、電池残量が規定値を満たすときに前記呼出有無設定を呼出有に設定することが好ましい。
【0013】
本発明の前記携帯通信端末において、前記着信規制条件は、着信履歴表示をするかしないかを設定するための着信履歴表示有無設定を有し、前記情報処理部は、電池残量が規定値を満たさないときに前記着信履歴表示有無設定を無効に設定し、電池残量が規定値を満たすときに前記着信履歴表示有無設定を有効に設定することが好ましい。
【0014】
本発明の第3の視点においては、通信回線網に無線接続可能な携帯通信端末の着信を規制する着信規制方法であって、前記携帯通信端末において、電池残量に応じて、発信者の端末からの着信を規制するか否かの条件を規定した着信規制条件の全体又は一部を変更する工程と、前記携帯通信端末において、前記着信規制条件に応じて発信者の端末に係る情報を含む着信規制情報、及び前記着信規制条件に基づいて発信者の端末に対して着信拒否するか否かを決定する工程と、前記携帯通信端末において、着信拒否することに決定した発信者の端末に係る情報を含む着信拒否情報を前記通信回線網側に送信する工程と、を含むことを特徴とする。
【0015】
本発明の前記着信規制方法において、前記着信規制条件の全体又は一部を変更する工程では、電池残量が規定値を満たさないときに前記着信規制条件の全体を無効に設定し、電池残量が規定値を満たすときに前記着信規制条件の全体を有効に設定することが好ましい。
【0016】
本発明の前記着信規制方法において、前記着信規制条件は、呼出有か呼出無かを設定するための呼出有無設定を有し、前記着信規制条件の全体又は一部を変更する工程では、電池残量が規定値を満たさないときに前記呼出有無設定を呼出無に設定し、電池残量が規定値を満たすときに前記呼出有無設定を呼出有に設定することが好ましい。
【0017】
本発明の前記着信規制方法において、前記着信規制条件は、着信履歴表示をするかしないかを設定するための着信履歴表示有無設定を有し、前記着信規制条件の全体又は一部を変更する工程では、電池残量が規定値を満たさないときに前記着信履歴表示有無設定を無効に設定し、電池残量が規定値を満たすときに前記着信履歴表示有無設定を有効に設定することが好ましい。
【0018】
本発明の第4の視点においては、通信回線網に無線接続可能な携帯通信端末の着信を規制するプログラムであって、前記携帯通信端末において、電池残量に応じて、発信者の端末からの着信を規制するか否かの条件を規定した着信規制条件の全体又は一部を変更するステップと、前記携帯通信端末において、前記着信規制条件に応じて発信者の端末に係る情報を含む着信規制情報、及び前記着信規制条件に基づいて発信者の端末に対して着信拒否するか否かを決定するステップと、前記携帯通信端末において、着信拒否することに決定した発信者の端末に係る情報を含む着信拒否情報を前記通信回線網側に送信するステップと、を実行させることを特徴とする。
【0019】
本発明の前記プログラムにおいて、前記着信規制条件の全体又は一部を変更するステップでは、電池残量が規定値を満たさないときに前記着信規制条件の全体を無効に設定し、電池残量が規定値を満たすときに前記着信規制条件の全体を有効に設定することが好ましい。
【0020】
本発明の前記プログラムにおいて、前記着信規制条件は、呼出有か呼出無かを設定するための呼出有無設定を有し、前記着信規制条件の全体又は一部を変更するステップでは、電池残量が規定値を満たさないときに前記呼出有無設定を呼出無に設定し、電池残量が規定値を満たすときに前記呼出有無設定を呼出有に設定することが好ましい。
【0021】
本発明の前記プログラムにおいて、前記着信規制条件は、着信履歴表示をするかしないかを設定するための着信履歴表示有無設定を有し、前記着信規制条件の全体又は一部を変更するステップでは、電池残量が規定値を満たさないときに前記着信履歴表示有無設定を無効に設定し、電池残量が規定値を満たすときに前記着信履歴表示有無設定を有効に設定することが好ましい。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、着信制限が無効になったままでも、電池残量が僅かになったときに自動的に着信制限するので、利用者を煩わせることがなく、迷惑電話等による電池の無駄な消費を抑えて、携帯通信端末の駆動時間を確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明の実施形態1では、携帯通信端末(図1の100、200)間で通信回線網(図1の400)を介して通信可能な通信システム(図1の1)において、前記通信回線網(図1の400)に通信可能に接続された着信拒否処理装置(図1の500)を備え、前記携帯通信端末(図1の100)は、発信者の端末(図1の200、300)からの着信を規制するか否かの条件を規定した着信規制条件を記憶するとともに、前記着信規制条件に応じて発信者の端末(図1の200、300)に係る情報を含む着信規制情報を記憶する記憶部(図2の106)と、前記着信規制条件及び前記着信規制情報に基づいて発信者の端末に対して着信拒否するか否かを決定し、着信拒否することに決定した発信者の端末に係る情報を含む着信拒否情報を前記通信回線網(図1の400)側に送信する情報処理部(図2の105)と、を備え、前記着信拒否処理装置(図1の500)は、着信拒否情報を保持する着信拒否情報保持部(図1の502)と、前記携帯通信端末(図1の100)からの前記着信拒否情報を前記着信拒否情報保持部に登録する着信拒否情報登録部(図1の501)と、発信者の端末(図1の200、300)から前記発信者の端末に係る情報を取得することにより、前記発信者の端末に係る情報が前記着信拒否情報に含まれているか否かを判定し、含まれている場合に前記発信者の端末に着信拒否通知を送信する着信拒否判定処理部(図1の503)と、を備え、前記情報処理部(図2の105)は、電池残量に応じて着信規制する。
【0024】
本発明の実施形態2では、通信回線網(図1の400)に無線接続可能な携帯通信端末(図1の100)において、発信者の端末(図1の200、300)からの着信を規制するか否かの条件を規定した着信規制条件を記憶するとともに、前記着信規制条件に応じて発信者の端末(図1の200、300)に係る情報を含む着信規制情報を記憶する記憶部(図2の106)と、前記着信規制条件及び前記着信規制情報に基づいて発信者の端末に対して着信拒否するか否かを決定し、着信拒否することに決定した発信者の端末に係る情報を含む着信拒否情報を前記通信回線網(図1の400)側に送信する情報処理部(図2の105)と、を備え、前記情報処理部(図2の105)は、電池残量に応じて着信規制する。
【0025】
本発明の実施形態3では、通信回線網に無線接続可能な携帯通信端末の着信を規制する着信規制方法であって、前記携帯通信端末において、電池残量に応じて、発信者の端末からの着信を規制するか否かの条件を規定した着信規制条件の全体又は一部を変更する工程(例えば、図4のステップA1〜A5)と、前記携帯通信端末において、前記着信規制条件に応じて発信者の端末に係る情報を含む着信規制情報、及び前記着信規制条件に基づいて発信者の端末に対して着信拒否するか否かを決定する工程(例えば、図6のステップC11)と、前記携帯通信端末において、着信拒否することに決定した発信者の端末に係る情報を含む着信拒否情報を前記通信回線網側に送信する工程(例えば、図6のステップC12)と、を含む。
【0026】
本発明の実施形態4では、通信回線網に無線接続可能な携帯通信端末の着信を規制するプログラムであって、前記携帯通信端末において、電池残量に応じて、発信者の端末からの着信を規制するか否かの条件を規定した着信規制条件の全体又は一部を変更するステップ(例えば、図4のステップA1〜A5)と、前記携帯通信端末において、前記着信規制条件に応じて発信者の端末に係る情報を含む着信規制情報、及び前記着信規制条件に基づいて発信者の端末に対して着信拒否するか否かを決定するステップ(例えば、図6のステップC11)と、前記携帯通信端末において、着信拒否することに決定した発信者の端末に係る情報を含む着信拒否情報を前記通信回線網側に送信するステップ(例えば、図6のステップC12)と、を実行させる。
【実施例1】
【0027】
本発明の実施例1に係る通信システムについて図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1に係る通信システムの構成を模式的に示したブロック図である。図2は、本発明の実施例1に係る通信システムにおける携帯通信端末の構成を模式的に示したブロック図である。図3は、本発明の実施例1に係る通信システムにおける携帯通信端末のメモリに記憶された情報の構成を示した模式図である。
【0028】
図1を参照すると、通信システム1は、携帯通信端末間、携帯通信端末−固定電話機間で通信可能なシステムであり、携帯通信端末100、200と、固定通信端末300と、通信回線網400と、着信拒否処理装置500と、を有する。
【0029】
携帯通信端末100は、着信規制機能を有する携帯通信端末である。携帯通信端末100は、アンテナ101と、無線部102と、コンバータ部103と、ベースバンド部104と、情報処理部105と、メモリ106と、操作部107と、表示部108と、レシーバ109と、スピーカ110と、マイク111と、電池112と、を有する。
【0030】
アンテナ101は、無線信号を空中に放射したり、空中を伝わってくる無線信号を受けたりする部分である。無線部102は、アンテナ101を介して無線信号を送受信する部分である。コンバータ部103は、無線部102とベースバンド部104の間にて、信号をアナログ/デジタル変換(A/D変換)・デジタル/アナログ変換(D/A変換)する部分である。ベースバンド部104は、コンバータ部103と情報処理部105の間にて、デジタル信号の変復調処理を行う。情報処理部105は、所定のプログラムに基づいて、情報処理、及び各構成部の制御を行う。メモリ106は、データ、プログラムなどの情報を記憶する部分である。メモリ106は、データ、プログラム等の情報を記憶する部分である。操作部107は、ユーザの操作を入力するための部分である。表示部108は、情報を表示する部分である。レシーバ109は、小音量の音を外部に出力する部分である。スピーカ110は、大音量の音を外部に出力する部分である。マイク111は、外部の音を入力する部分である。電池112は、情報処理部105に供給する電力を蓄積する部分である。
【0031】
情報処理部105は、電池112の残量を監視し、表示部108にて電池112の残量を表示するように制御したり、電池112の残量に応じて所定の制御を行う。情報処理部105は、着信制御処理を行う着信制御部105aを有する。着信制御部105aは、電池112の残量に応じて、着信規制条件設定エリア106cにおける着信規制条件の全体又は一部の設定を変更するように処理する。着信制御部105aは、着信許可するか否かの処理を行う。なお、着信制御部105aにおける着信許可するか否かの処理動作については後述する。
【0032】
メモリ106に記憶された情報として、電話帳エリア106aと、着信履歴エリア106bと、着信規制条件設定エリア106cと、着信規制情報保持エリア106dと、その他の記憶エリアと、を有する。電話帳エリア106aは、相手の電話番号である発呼者番号を記憶するためのエリアである。着信履歴エリア106bは、着信履歴として発信者電話番号と着信者時刻等を記憶するためのエリアである。着信規制条件設定エリア106cは、発信者の端末からの着信を規制するか否かの条件を規定した着信規制条件を設定するためのエリアであり、着信規制条件として、着信規制回数設定、呼出規制回数設定、呼出有無設定、着信履歴表示有無設定を記憶するためのエリアである。着信規制情報保持エリア106dは、前記着信規制条件に応じて、該当する発信者の端末に係る電話番号、着信回数、着信日時、着信制限を含む着信規制情報を記憶するためのエリアである。その他の記憶エリアには、プログラム、データ等の情報が記憶されている。
【0033】
ここで、着信規制回数設定は、規制する着信回数を設定するための部分である。呼出規制回数設定は、規制する呼出回数を設定するための部分である。呼出有無設定は、呼出有か呼出無かを設定するための部分である。着信履歴表示有無設定は、着信履歴表示をするかしないかを設定するための部分である。
【0034】
なお、着信規制情報保持エリア106dの情報は、操作部107の操作により表示部108にて表示させることができ、着信制限されている発信者の着信制限を取り消すことも可能である。また、着信規制情報保持エリア106dの情報は、操作部107の操作により、着信制限したい発信者の電話番号や電子メールアドレスを登録することができる。これにより、該当する発信者の着信制限や特定の人のみからの着信を可能とすることもできる。
【0035】
携帯通信端末100は、着信の際、アンテナ101で受信した着信信号を、無線部102、コンバータ部103、ベースバンド部104を介して情報処理部105における着信制御部105aに入力され、着信制御部105aにおいて着信許可されたときにスピーカ110より着信音を出力して着信報知する。
【0036】
携帯通信端末200は、発信側の携帯通信端末であり、着信規制機能を有するか否かは問わない。
【0037】
固定通信端末300は、発信側の固定通信端末である。
【0038】
通信回線網400は、携帯通信端末間、携帯通信端末−固定電話機間を通信可能に処理する回線網である。通信回線網400は、基地局401、402と、交換機403と、収容局404と、網制御装置405と、を有する。
【0039】
基地局401、402は、携帯通信端末と無線通信可能にする装置であり、交換機403と通信可能に接続されている。交換機403は、発信者の要求に従って基地局401、402、収容局404間の接続を切り替え通信回線を構成する通信機器である。収容局404は、固定通信端末300と有線通信可能にする装置であり、交換機403と通信可能に接続されている。網制御装置405は、交換機403における網制御を行う装置であり、着信拒否処理装置500と通信可能に接続されている。
【0040】
着信拒否処理装置500は、着信拒否処理を行うコンピュータ装置であり、網制御装置405と通信可能に接続されている。着信拒否処理装置500は、所定のプログラムに基づいて着信拒否に関する情報処理を行う。着信拒否処理装置500は、着信拒否情報登録部501と、着信拒否情報保持部502と、着信拒否判定処理部503と、を有する。
【0041】
着信拒否情報登録部501は、着信規制機能を有する携帯通信端末100からの着信拒否情報を着信拒否情報保持部502に登録する部分である。着信拒否情報保持部502は、着信拒否情報を記憶(保持)する部分である。着信拒否判定処理部503は、発信側の端末から呼出要求があったときに、着信拒否情報保持部502の着信拒否情報に基づいて、発信側の端末の電話番号を比較することにより、着信を拒否するか否かを判定する部分である。
【0042】
携帯通信端末100からの着信規制情報の登録要求は、基地局401、交換機403、網制御装置405を介して着信拒否処理装置500における着信拒否情報登録部501へと送られ、着信拒否情報が着信拒否情報保持部502に登録される。
【0043】
発信側の携帯通信端末200(又は固定通信端末300)から、着信規制機能を有する着信側の携帯通信端末100への発信要求は、基地局402(固定通信端末300の場合、収容局404)、交換機403、網制御装置405を介して、着信拒否処理装置500における着信拒否判定処理部503へと送られ、着信拒否判定処理部503にて着信許可されれば網制御装置405交換機403、基地局401を介して、着信規制機能を有する携帯通信端末100へと着信信号が送信されることになる。なお、着信拒否判定処理部503における着信拒否するか否かの処理動作については、後述する。
【0044】
次に、本発明の実施例1に係る通信システムの動作について説明する。
【0045】
まず、携帯通信端末100において、電池残量に応じて着信規制条件を設定する動作について図面を用いて説明する。図4は、本発明の実施例1に係る通信システムにおける携帯通信端末の電池残量に応じて着信規制条件を設定する動作の一例を模式的に示したフローチャートである。
【0046】
携帯通信端末100は、電池残量に応じて着信規制条件の全体の有効/無効を設定することができる。すなわち、電池残量が規定値を満たす場合には着信規制条件の全体を無効とし、電池残量が規定値を満たさない場合には着信規制条件の全体を有効とすることができる。
【0047】
また、携帯通信端末100は、電池残量に応じて着信規制条件における個別の条件の設定(例えば、呼出有無設定、着信履歴表示有無設定)を変更することができる。呼出有無設定を変更する例については、以下の通りである。
【0048】
まず、着信制御部105aは、電池112の残量が規定値(予め規定された値)を満たすか否かを確認する(ステップA1)。電池残量が規定値を満たす場合(ステップA1のYES)、ステップA4に進む。
【0049】
電池残量が規定値を満たさない場合(ステップA1のNO)、着信制御部105aは、メモリ106における着信規制条件設定エリア106cの呼出有無設定が呼出無であるか否かを確認する(ステップA2)。呼出有無設定が呼出無である場合(ステップA2のYES)、ステップA1に戻る。
【0050】
呼出有無設定が呼出有である場合(ステップA2のNO)、着信制御部105aは、メモリ106における着信規制条件設定エリア106cの呼出有無設定を呼出無に設定する(ステップA3)。その後、ステップA1に戻る。
【0051】
電池残量が規定値を満たす場合(ステップA1のYES)、着信制御部105aは、メモリ106における着信規制条件設定エリア106cの呼出有無設定が呼出有であるか否かを確認する(ステップA4)。呼出有無設定が呼出有である場合(ステップA4のYES)、ステップA1に戻る。
【0052】
呼出有無設定が呼出有でない場合(ステップA4のNO)、信制御部105aは、メモリ106における着信規制条件設定エリア106cの呼出有無設定を呼出有に設定する(ステップA5)。その後、ステップA1に戻る。
【0053】
次に、着信拒否処理装置500の動作について図面を用いて説明する。図5は、本発明の実施例1に係る通信システムにおける着信規制処理装置の動作を模式的に示したフローチャートである。
【0054】
まず、携帯通信端末200(又は固定通信端末300)から携帯通信端末100への発信要求があったときに、着信拒否判定処理部503は、発信要求が、登録されている携帯通信端末100に対する発信要求であるか否かを確認する(ステップB1)。登録されている携帯通信端末100に対する発信要求でない場合(ステップB1のNO)、着信拒否判定処理部503は、網制御装置405に対して着信許可通知を送信し(ステップB4)、着信許可判定処理を終了する。その後、通常の発着信処理が行われることになる。
【0055】
登録されている携帯通信端末100に対する発信要求である場合(ステップB1のYES)、着信拒否判定処理部503は、着信拒否情報保持部502において、発信要求している携帯通信端末200(又は固定通信端末300)の電話番号が登録されているか否かを確認する(ステップB2)。電話番号が登録されていない場合(ステップB2のNO)、着信拒否判定処理部503は、網制御装置405に対して着信許可通知を送信し(ステップB4)、着信拒否判定処理を終了する。その後、通常の発着信処理が行われることになる。
【0056】
電話番号が登録されている場合(ステップB2のYES)、着信拒否判定処理部503は、携帯通信端末200(又は固定通信端末300)からの発信要求が着信拒否対象の迷惑(いたずら)電話として、発信側の携帯通信端末200(又は固定通信端末300)に対して着信拒否通知を送信し(ステップB3)、着信許可判定処理を終了する。この時、着信側となる携帯通信端末100への着信通知は行われない。
【0057】
次に、着信側の携帯通信端末100における着信制御部105aの着信時の動作について図面を用いて説明する。図6は、本発明の実施例1に係る通信システムにおける携帯通信端末の着信時の動作を模式的に示したフローチャートである。なお、ここでは、携帯通信端末100における着信規制条件が有効になっているものとする。
【0058】
まず、着信処理部105aは、通信回線網400からの着信通知を受信したか否か確認する(ステップC1)。着信通知を受信していない場合(ステップC1のNO)、ステップC1に戻る。
【0059】
着信通知を受信した場合(ステップC1のYES)、着信処理部105aは、発信側の携帯通信端末200(又は固定通信端末300)の電話番号(又はメールアドレス)を取得する(ステップC2)。
【0060】
ステップC2の後、着信処理部105aは、メモリ106における着信規制条件設定エリア106cの呼出有無設定が呼出無であるか否かを確認する(ステップC3)。呼出有無設定が呼出無である場合(ステップC3のYES)、ステップC15に進む。
【0061】
呼出有無設定が呼出無でない場合(呼出有の場合;ステップC3のNO)、着信処理部105aは、着信音を鳴らして呼出しを開始する(ステップC4)。
【0062】
ステップC4の後、着信処理部105aは、ユーザが操作部107の通話ボタンを押下したか否かを確認する(ステップC5)。通話ボタンを押下した場合(ステップC5のYES)、着信処理部105aは、通話可能な状態に移行させ(ステップC6)、着信処理を終了する。
【0063】
通話ボタンを押下していない場合(ステップC5のNO)、着信処理部105aは、呼出が継続しているか否かを確認する(ステップC7)。呼出が継続している場合(ステップC7のYES)、ステップC5に戻る。
【0064】
呼出が継続していない場合(ステップC7のNO)、切断された状態にあるので、着信処理部105aは、切断までに呼び出さされた呼出回数が、メモリ106における着信規制条件設定エリア106cの呼出規制回数設定で設定されている呼出回数設定値以上であるか否かを確認する(ステップC8)。呼出回数が呼出回数設定値以上である場合(ステップC8のYES)、着信処理部105aは、通常処理としてメモリ106内の着信履歴エリア106bに発信者の電話番号(又はメールアドレス)と着信日時を登録し(ステップC9)、着信処理を終了する。
【0065】
呼出回数が呼出回数設定値以上でない場合(ステップC8のNO)、着信処理部105aは、携帯通信端末200(又は固定通信端末300)からの発信要求が着信規制対象の迷惑(いたずら)電話として、メモリ106における着信規制情報保持エリア106dに発信者情報(電話番号、着信回数、着信履歴、着信規制)を登録する(ステップC10)。
【0066】
なお、着信規制情報エリアに登録される発信者情報は、初回の場合は、発信者の電話番号、判断着信回数、着信履歴、着信規制が記憶される。2回目以降であれば、初回のデータに対して着信履歴が追記され、着信回数が加算される。
【0067】
ステップC10の後、着信処理部105aは、着信規制情報保持エリア106dにおいて、登録された着信回数が、着信規制条件設定エリア106cの着信規制回数設定で設定された着信規制回数設定値以上の発信者(電話番号、メールアドレス)がいるか否かを確認する(ステップC11)。着信回数が着信規制回数設定値以上の発信者がいない場合(ステップC11のNO)、終了する。
【0068】
着信回数が着信規制回数設定値以上の発信者がいる場合(ステップC11のYES)、着信処理部105aは、該当する発信者(電話番号、メールアドレス)に対応する着信規制情報保持エリア106dの着信制限にフラグを立て、該当する発信者(電話番号、メールアドレス)からの次回以降の着信を拒否するための着信拒否情報(電話番号、メールアドレスを含む)を着信拒否処理装置500に向けて送信する(ステップC12)。
【0069】
ステップC12の後、着信処理部105aは、メモリ106における着信規制条件設定エリア106cの着信履歴表示有無設定が無効であるか否かを確認する(ステップC13)。着信履歴表示有無設定が無効である場合(ステップC13のYES)、終了する。これにより、着信制限された発信者の着信履歴が、表示されず、着信履歴エリア106bに記憶されず、着信履歴が残らない。このため、迷惑電話自体あたかも着信がなかったかの様になり、着信履歴の電話番号を見て着信側からかけ直すことがなくなり、不要なトラブルを回避できる。
【0070】
着信履歴表示有無設定が無効でない場合(ステップC13のNO)、着信処理部105aは、着信制限された発信者の着信履歴を表示部108にて表示させ、着信履歴エリア106bに登録し(ステップC14)、終了する。
【0071】
呼出有無設定が無効である場合(ステップC3のYES)、着信処理部105aは、着信規制情報保持エリア106dにおいて、取得した電話番号に係る着信回数が、着信規制条件設定エリア106cの着信規制回数設定で設定された着信規制回数設定値以上であるか否かを確認する(ステップC15)。着信回数が着信規制回数設定値以上である場合(ステップC15のYES)、ステップC4に進む。
【0072】
着信回数が着信規制回数設定値以上でない場合(ステップC15のNO)、着信処理部105aは、呼出が継続しているか否かを確認する(ステップC16)。呼出が継続している場合(ステップC16のYES)、ステップC15に戻る。呼出が継続していない場合(ステップC16のNO)、ステップC8に進む。
【0073】
実施例1によれば、携帯通信端末の電池残量が僅かになった場合、自動的に着信制限させることが可能なので、利用者を煩わせることなく、自動的に不要電話のみを着信及び電子メールの受信を規制することが可能となる。また、着信履歴を記憶しない設定を実行している場合は、迷惑電話自体等をあたかも着信がなかったかの様になり、着信履歴の電話番号を見て着信側からかけ直すことがなくなり不要なトラブルを回避できる。また、着信拒否時は着信拒否処理装置500側にて発信者側に着信に対して拒否通知処理等をし、着信側の携帯通信端末100に対しての制御が発生しないため、無線回線の不要な利用によるサービス低下や端末の電池の無駄な消費を回避することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の実施例1に係る通信システムの構成を模式的に示したブロック図である。
【図2】本発明の実施例1に係る通信システムにおける携帯通信端末の構成を模式的に示したブロック図である。
【図3】本発明の実施例1に係る通信システムにおける携帯通信端末のメモリに記憶された情報の構成を示した模式図である。
【図4】本発明の実施例1に係る通信システムにおける携帯通信端末の電池残量に応じて着信規制条件を設定する動作を模式的に示したフローチャートである。
【図5】本発明の実施例1に係る通信システムにおける着信規制処理装置の動作を模式的に示したフローチャートである。
【図6】本発明の実施例1に係る通信システムにおける携帯通信端末の着信時の動作を模式的に示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0075】
1 通信システム
100 携帯通信端末(着信側)
101 アンテナ
102 無線部
103 コンバータ部
104 ベースバンド部
105 情報処理部
105a 着信制御部
106 メモリ(記憶部)
106a 電話帳エリア
106b 着信履歴エリア
106c 着信規制条件設定エリア
106d 着信規制情報保持エリア
107 操作部
108 表示部
109 レシーバ
110 スピーカ
111 マイク
112 電池
200 携帯通信端末(発信側)
300 固定通信端末
400 通信回線網
401 基地局(着信側)
402 基地局(発信側)
403 交換機
404 収容局
405 網制御装置
500 着信拒否処理装置
501 着信拒否情報登録部
502 着信拒否情報保持部
503 着信拒否判定処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯通信端末間で通信回線網を介して通信可能な通信システムにおいて、
前記通信回線網に通信可能に接続された着信拒否処理装置を備え、
前記携帯通信端末は、
発信者の端末からの着信を規制するか否かの条件を規定した着信規制条件を記憶するとともに、前記着信規制条件に応じて発信者の端末に係る情報を含む着信規制情報を記憶する記憶部と、
前記着信規制条件及び前記着信規制情報に基づいて発信者の端末に対して着信拒否するか否かを決定し、着信拒否することに決定した発信者の端末に係る情報を含む着信拒否情報を前記通信回線網側に送信する情報処理部と、
を備え、
前記着信拒否処理装置は、
着信拒否情報を保持する着信拒否情報保持部と、
前記携帯通信端末からの前記着信拒否情報を前記着信拒否情報保持部に登録する着信拒否情報登録部と、
発信者の端末から前記発信者の端末に係る情報を取得することにより、前記発信者の端末に係る情報が前記着信拒否情報に含まれているか否かを判定し、含まれている場合に前記発信者の端末に着信拒否通知を送信する着信拒否判定処理部と、
を備え、
前記情報処理部は、電池残量に応じて着信規制することを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記情報処理部は、電池残量が規定値を満たさないときに前記着信規制条件の全体を無効に設定し、電池残量が規定値を満たすときに前記着信規制条件の全体を有効に設定することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
【請求項3】
前記着信規制条件は、呼出有か呼出無かを設定するための呼出有無設定を有し、
前記情報処理部は、電池残量が規定値を満たさないときに前記呼出有無設定を呼出無に設定し、電池残量が規定値を満たすときに前記呼出有無設定を呼出有に設定することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
【請求項4】
前記着信規制条件は、着信履歴表示をするかしないかを設定するための着信履歴表示有無設定を有し、
前記情報処理部は、電池残量が規定値を満たさないときに前記着信履歴表示有無設定を無効に設定し、電池残量が規定値を満たすときに前記着信履歴表示有無設定を有効に設定することを特徴とする請求項1又は3記載の通信システム。
【請求項5】
通信回線網に無線接続可能な携帯通信端末において、
発信者の端末からの着信を規制するか否かの条件を規定した着信規制条件を記憶するとともに、前記着信規制条件に応じて発信者の端末に係る情報を含む着信規制情報を記憶する記憶部と、
前記着信規制条件及び前記着信規制情報に基づいて発信者の端末に対して着信拒否するか否かを決定し、着信拒否することに決定した発信者の端末に係る情報を含む着信拒否情報を前記通信回線網側に送信する情報処理部と、
を備え、
前記情報処理部は、電池残量に応じて着信規制することを特徴とする携帯通信端末。
【請求項6】
前記情報処理部は、電池残量が規定値を満たさないときに前記着信規制条件の全体を無効に設定し、電池残量が規定値を満たすときに前記着信規制条件の全体を有効に設定することを特徴とする請求項5記載の携帯通信端末。
【請求項7】
前記着信規制条件は、呼出有か呼出無かを設定するための呼出有無設定を有し、
前記情報処理部は、電池残量が規定値を満たさないときに前記呼出有無設定を呼出無に設定し、電池残量が規定値を満たすときに前記呼出有無設定を呼出有に設定することを特徴とする請求項5記載の携帯通信端末。
【請求項8】
前記着信規制条件は、着信履歴表示をするかしないかを設定するための着信履歴表示有無設定を有し、
前記情報処理部は、電池残量が規定値を満たさないときに前記着信履歴表示有無設定を無効に設定し、電池残量が規定値を満たすときに前記着信履歴表示有無設定を有効に設定することを特徴とする請求項5又は7記載の携帯通信端末。
【請求項9】
通信回線網に無線接続可能な携帯通信端末の着信を規制する着信規制方法であって、
前記携帯通信端末において、電池残量に応じて、発信者の端末からの着信を規制するか否かの条件を規定した着信規制条件の全体又は一部を変更する工程と、
前記携帯通信端末において、前記着信規制条件に応じて発信者の端末に係る情報を含む着信規制情報、及び前記着信規制条件に基づいて発信者の端末に対して着信拒否するか否かを決定する工程と、
前記携帯通信端末において、着信拒否することに決定した発信者の端末に係る情報を含む着信拒否情報を前記通信回線網側に送信する工程と、
を含むことを特徴とする着信規制方法。
【請求項10】
前記着信規制条件の全体又は一部を変更する工程では、電池残量が規定値を満たさないときに前記着信規制条件の全体を無効に設定し、電池残量が規定値を満たすときに前記着信規制条件の全体を有効に設定することを特徴とする請求項9記載の着信規制方法。
【請求項11】
前記着信規制条件は、呼出有か呼出無かを設定するための呼出有無設定を有し、
前記着信規制条件の全体又は一部を変更する工程では、電池残量が規定値を満たさないときに前記呼出有無設定を呼出無に設定し、電池残量が規定値を満たすときに前記呼出有無設定を呼出有に設定することを特徴とする請求項9記載の着信規制方法。
【請求項12】
前記着信規制条件は、着信履歴表示をするかしないかを設定するための着信履歴表示有無設定を有し、
前記着信規制条件の全体又は一部を変更する工程では、電池残量が規定値を満たさないときに前記着信履歴表示有無設定を無効に設定し、電池残量が規定値を満たすときに前記着信履歴表示有無設定を有効に設定することを特徴とする請求項9又は11記載の着信規制方法。
【請求項13】
通信回線網に無線接続可能な携帯通信端末の着信を規制するプログラムであって、
前記携帯通信端末において、電池残量に応じて、発信者の端末からの着信を規制するか否かの条件を規定した着信規制条件の全体又は一部を変更するステップと、
前記携帯通信端末において、前記着信規制条件に応じて発信者の端末に係る情報を含む着信規制情報、及び前記着信規制条件に基づいて発信者の端末に対して着信拒否するか否かを決定するステップと、
前記携帯通信端末において、着信拒否することに決定した発信者の端末に係る情報を含む着信拒否情報を前記通信回線網側に送信するステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項14】
前記着信規制条件の全体又は一部を変更するステップでは、電池残量が規定値を満たさないときに前記着信規制条件の全体を無効に設定し、電池残量が規定値を満たすときに前記着信規制条件の全体を有効に設定することを特徴とする請求項13記載のプログラム。
【請求項15】
前記着信規制条件は、呼出有か呼出無かを設定するための呼出有無設定を有し、
前記着信規制条件の全体又は一部を変更するステップでは、電池残量が規定値を満たさないときに前記呼出有無設定を呼出無に設定し、電池残量が規定値を満たすときに前記呼出有無設定を呼出有に設定することを特徴とする請求項13記載のプログラム。
【請求項16】
前記着信規制条件は、着信履歴表示をするかしないかを設定するための着信履歴表示有無設定を有し、
前記着信規制条件の全体又は一部を変更するステップでは、電池残量が規定値を満たさないときに前記着信履歴表示有無設定を無効に設定し、電池残量が規定値を満たすときに前記着信履歴表示有無設定を有効に設定することを特徴とする請求項13又は15記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−141422(P2010−141422A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−313489(P2008−313489)
【出願日】平成20年12月9日(2008.12.9)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】