説明

高特性無極性III族窒化物光デバイスの有機金属化学気相成長法(MOCVD)による成長

無極性のIII族窒化物発光ダイオードおよびレーザ・ダイオードの特性改良を達成するデバイス成長とp電極処理の方法が開示される。重要な点は、低欠陥密度の基板またはテンプレート、厚い量子井戸、低温p型III族窒化物成長技術、及び電極用に透明な伝導性酸化物を用いることである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照関係
本出願は、米国特許法第119条(e)に基づいて、本発明の譲受人に譲渡された以下の同時係属の米国特許出願の利益を主張するものである。
米国特許仮出願第60/869,535、出願日2006年12月11日、マシュー C.シュミット(Mathew C.Schmidt)、キム クァン チューン(Kwang−Choong Kim)、佐藤 均(Hitoshi Sato)、スティーブン P.デンバース(Steven P.DenBaars)、ジェームス S.スペック(James S.Speck)、およびシュウジ ナカムラ(Shuji Nakamura)による、発明の名称「高特性M面GaN光デバイスのMOCVD成長(MOCVD GROWTH OF HIGH PERFORMANCE M−PLANE GAN OPTICAL DEVICES)」、代理人整理番号30794.212−US−P1(2007−316−1)。この出願は参照として本明細書中に組み込まれる。
【0002】
本出願は、本発明の譲受人に譲渡された以下の同時係属の特許出願に関係するものである。
【0003】
米国実用特許出願第10/581,940号、出願日2006年6月7日、テツオ フジイ(Tetsuo Fujii)、ヤン ガオ(Yan Gao)、イーブリン L. フー(Evelyn L.Hu)、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「表面粗化による高効率窒化ガリウムベースの発光ダイオード(HIGHLY EFFICIENT GALLIUM NITRIDE BASED LIGHT EMITTING DIODES VIA SURFACE ROUGHENING)」、代理人整理番号30794.108−US−WO(2004−063)。この出願は米国特許法第365条(c)に基づいて以下の特許の利益を主張するものである。
【0004】
PCT特許出願第US2003/03921号、出願日2003年12月9日、テツオ フジイ、ヤン ガオ、イーブリン L.フー、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「表面粗化による高効率窒化ガリウムベースの発光ダイオード(HIGHLY EFFICIENT GALLIUM NITRIDE BASED LIGHT EMITTING DIODES VIA SURFACE ROUGHENING)」、代理人整理番号30794.108−WO−01(2004−063)。
【0005】
米国実用特許出願第11/054,271号、出願日2005年2月9日、ラジャット シャーマ(Rajat Sharma)、P.モルガン パチソン(P.Morgan Pattison)、ジョン F.ケディング(John F.Kaeding)、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「半導体発光デバイス(SEMICONDUCTOR LIGHT EMITTING DEVICE)」、代理人整理番号30794.112−US−01(2004−208)。
【0006】
米国実用特許出願第11/175,761号、出願日2005年7月6日、村井 章彦(Akihiko Murai)、リー マッカーシー(Lee McCarthy)、ウメシュ K.ミシュラ(Umesh K.Mishra)、およびスティーブン P.デンバースによる、発明の名称「オプトエレクトロニクス応用のための(Al,In,Ga)NおよびZn(S,Se)ウェハボンディング方法(METHOD FOR WAFER BONDING(Al,In,Ga)N and Zn(S,Se) FOR OPTOELECTRONICS APPLICATIONS)」、代理人整理番号30794.116−US−U1(2004−455)。この出願は、米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の利益を主張するものである。
【0007】
米国特許仮出願第60/585,673号、出願日2004年7月6日、村井 章彦、リー マッカーシー、ウメッシュ K.ミシュラ、およびスティーブン P.デンバースによる、発明の名称「オプトエレクトロニクス応用のための(Al,In,Ga)NとZn(S,Se)のウェハボンディングの方法(METHOD FOR WAFER BONDING (Al,In,Ga)N and Zn(S,Se) FOR OPTOELECTRONICS APPLICATIONS)」、代理人整理番号30794.116−US−P1(2004−455−1)。
【0008】
米国実用特許出願第11/697,457号、出願日2007年4月6日、ベンジャミン A. ハスケル(Benjamin A.Haskell)、メルヴィン B.マクローリン(Melvin B.McLaurin)、スティーブン P.デンバース、ジェームス S.スペックおよびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「ハイドライド気相成長法による平坦で低転位密度のm面窒化ガリウムの成長( GROWTH OF PLANAR REDUCED DISLOCATION DENSITY M−PLANE GALLIUM NITRIDE BY HYDRIDE VAPOR PHASE EPITAXY)」、代理人整理番号30794.119−US−C1(2004−636−3)。この出願は以下の出願の継続出願である。
【0009】
米国実用特許出願第11/140,893号、2005年5月31日出願、ベンジャミン A.ハスケル、メルヴィン B.マクローリン、スティーブン P.デンバース、ジェームス S.スペック、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「ハイドライド気相成長法による平坦で低転位密度のm面窒化ガリウムの成長(GROWTH OF PLANAR REDUCED DISLOCATION DENSITY M−PLANE GALLIUM NITRIDE BY HYDRIDE VAPOR PHASE EPITAXY)」、代理人整理番号30794.119−US−U1(2004−636−2)、現在では米国特許第7,208,393号として2007年4月24日付で発行されている。本出願は米国特許法第119条(e)に基づいて、以下の特許出願の利益を主張するものである。
【0010】
米国特許仮出願第60/576,685号、2004年6月3日出願、ベンジャミン A. ハスケル、メルヴィン B.マクローリン、スティーブン P.デンバース、ジェームス S.スペック、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「ハイドライド気相成長法による平坦で低転位密度のm面窒化ガリウムの成長(GROWTH OF PLANAR REDUCED DISLOCATION DENSITY M−PLANE GALLIUM NITRIDE BY HYDRIDE VAPOR PHASE EPITAXY)」、代理人整理番号30794.119−US−P1(2004−636−1)。
【0011】
米国実用特許出願第11/067,957号、出願日2005年2月28日、クロードC.A.ワイズバッシュ(Claude C.A.Weisbuch)、オウレリエン J. F.デーヴィッド(Aurelien J.F.David)、ジェームス S.スペック、およびスティーブン P.デンバースによる、発明の名称「パターン化された基板上の成長による、水平放出、垂直放出、ビーム成形、分布帰還型(DFB)レーザ(HORIZONTAL EMITTING,VERITCAL EMITTING,BEAM SHAPED,DISTRIBUTED FEEDBACK(DFB) LASERS BY GROWTH OVER A PATTERNED SUBSTRATE)」、代理人整理番号30794.121−US−01(2005−144−1)。
【0012】
米国実用特許出願第11/923,414号、出願日2007年10月24日、クロード C.A.ワイズバッシュ、オウレリエン J.F.デーヴィッド、ジェームス S.スペック、およびスティーブン P.デンバースによる、発明の名称「パターン化された基板上の成長による、単一および多色高効率発光ダイオード(LED)(SINGLE OR MULTI−COLOR HIGH EFFICIENCY LIGHT EMITTING DIODE (LED) BY GROWTH OVER A PATTERNED SUBSTRATE)」、代理人整理番号30794.122−US−C1(2005−145−2)。この出願は以下の特許の継続出願である。
【0013】
米国特許第7,291,864号、発行日2007年11月6日、クロード C.A.ワイズバッシュ、オウレリエン J.F.デーヴィッド、ジェームス S.スペック(、およびスティーブン P.デンバースによる、発明の名称「パターン化された基板上の成長による、単一および多色高効率発光ダイオード(LED)(SINGLE OR MULTI−COLOR HIGH EFFICIENCY LIGHT EMITTING DIODE (LED) BY GROWTH OVER A PATTERNED SUBSTRATE)」、代理人整理番号30794.122−US−01(2005−145−1)。
【0014】
米国実用特許出願第11/067,956号、出願日2005年2月28日、オウレリエン J.F.デーヴィッド、クロード C.A.ワイズバッシュ、およびスティーブン P.デンバース、発明の名称「最適化されたフォトニック結晶抽出器を有する高効率発光ダイオード(LED)(HIGH EFFICIENCY LIGHT EMITTING DIODE (LED) WITH OPTIMIZED PHOTONIC CRYSTAL EXTRACTOR)」、代理人整理番号30794.126−US−01(2005−198−1)。
【0015】
米国実用特許出願第11/621,482、出願日2007年1月9日、トロイ J.ベーカー(Troy J.Baker)、ベンジャミン A.ハスケル、ポール T.フィニ(Paul T.Fini)、スティーブン P.デンバース、ジェームス S.スペック、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「平坦な半極性窒化ガリウムの成長技術(TECHNIQUE FOR THE GROWTH OF PLANAR SEMI−POLAR GALLIUM NITRIDE)」、代理人整理番号30794.128−US−C1(2005−471−3)。この出願は次の特許出願の継続出願である。
【0016】
米国実用特許出願第11/372,914号、2006年3月10日出願、トロイ J.ベーカー、ベンジャミン A.ハスケル、ポール T.フィニ、スティーブン P.デンバース、ジェームス S.スペック、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「平坦な半極性窒化ガリウムの成長技術(TECHNIQUE FOR THE GROWTH OF PLANAR SEMI−POLAR GALLIUM NITRIDE)」、代理人整理番号30794.128−US−U1(2005−471−2)。この出願は現在、米国特許第7,220,324号として2007年5月22日付で発行されている。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて次の特許出願の利益を主張するものである。
【0017】
米国特許仮出願第60/660,283号、2005年3月10日出願、トロイ J.ベーカー、ベンジャミン A.ハスケル、ポール T.フィニ、スティーブン P.デンバース、ジェームス S.スペック、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「平坦な半極性窒化ガリウムの成長技術(TECHNIQUE FOR THE GROWTH OF PLANAR SEMI−POLAR GALLIUM NITRIDE)」、代理人整理番号30794.128−US−P1(2005−471−1)。
【0018】
米国実用特許出願第11/403,624号、出願日2006年4月13日、ジェームス S.スペック、トロイ J.ベーカー、およびベンジャミン A.ハスケルによる、発明の名称「自立(Al,In,Ga)Nウェーハ製作のウェーハ分離技術(WAFER SEPARATION TECHNIQUE FOR THE FABRICATION OF FREE−STANDING(Al,In,Ga)N WAFERS)」、代理人整理番号30794.131−US−U1(2005−482−2)、この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の利益を主張するものである。
【0019】
米国特許仮出願第60/670,810号、出願日2005年4月13日、ジェームス S.スペック、トロイ J.ベーカー、およびベンジャミン A.ハスケルによる、発明の名称「自立(Al,In,Ga)Nウェーハ製作のためのウェーハ分離技術(WAFER SEPARATION TECHNIQUE FOR THE FABRICATION OF FREE−STANDING(Al,In,Ga)N WAFERS)」、代理人整理番号30794.131−US−P1(2005−482−1)。
【0020】
米国実用特許出願第11/403,288号、出願日2006年4月13日、ジェームス S.スペック、ベンジャミン A.ハスケル、P.モルガン パチソン、およびトロイ J.ベーカーによる、発明の名称「(Al,In,Ga)N薄層を作製するためのエッチング技術(ETCHING TECHNIQUE FOR THE FABRICATION OF THIN (Al,In,Ga)N LAYERS)」、代理人整理番号30794.132−US−U1(2005−509−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の利益を主張するものである。
【0021】
米国特許仮出願第60/670、790号、出願日2005年4月13日、ジェームス S.スペック、ベンジャミン A.ハスケル、P.モルガン パチソン、およびトロイ J.ベーカーによる、発明の名称「(Al,In,Ga)N薄層を作製するためのエッチング技術(ETCHING TECHNIQUE FOR THE FABRICATION OF THIN (Al,In,Ga)N LAYERS)」、代理人整理番号30794.132−US−P1(2005−509−1)。
【0022】
米国実用特許出願第11/454,691号、出願日2006年6月16日、村井 章彦、クリスティーナ イェ チェン(Christina Ye Chen)、ダニエル B.トンプソン(Daniel B.Thompson)、リー S.マッカーシー(Lee S.McCarthy)、スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、およびウメシュ K.ミシュラによる、発明の名称「光電子応用のための(Al,Ga,In)NとZnOとの直接ウェーハ・ボンディング構造とその作製方法((Al,Ga,In)N AND ZnO DIRECT WAFER BONDING STRUCTURE FOR OPTOELECTRONIC APPLICATIONS AND ITS FABRICATION METHOD)」、代理人整理番号30794.134−US−U1(2005−536−4)、この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の利益を主張するものである。
【0023】
米国特許仮出願第60/691,710号、出願日2005年6月17日、村井 章彦、クリスティーナ イェ チェン、リー S.マッカーシー、スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、およびウメシュ K.ミシュラによる、発明の名称「光電子応用のための(Al,Ga,In)NとZnOの直接ウェーハ・ボンディング構造とその作製方法((Al,Ga,In)N AND ZnO DIRECT WAFER BONDING STRUCTURE FOR OPTOELECTRONIC APPLICATIONS, AND ITS FABRICATION METHOD)」、代理人整理番号30794.134−US−P1(2005−536−1)、
米国特許仮出願第60/732,319号、出願日2005年11月1日、村井 章彦、クリスティーナ イェ チェン、ダニエル B.トンプソン、リー S.マッカーシー、スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、およびウメシュ K.ミシュラによる、発明の名称「光電子応用のための(Al,Ga,In)NとZnOの直接ウェーハ・ボンディング構造とその作製方法((Al,Ga,In)N AND ZnO DIRECT WAFER BONDING STRUCTURE FOR OPTOELECTRONIC APPLICATIONS AND ITS FABRICATION METHOD)」、代理人整理番号30794.134−US−P2(2005−536−2)、および米国特許仮出願第60/764,881号、出願日2006年2月3日、村井 章彦、クリスティーナ イェ チェン、ダニエル B.トンプソン、リー S.マッカーシー、スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、およびウメシュ K.ミシュラによる、発明の名称「光電子応用のための(Al,Ga,In)NとZnOとの直接ウェーハ・ボンディング構造とその作製方法((Al,Ga,In)N AND ZnO DIRECT WAFER BONDING STRUCTURE FOR OPTOELECTRONIC APPLICATIONS,AND ITS FABRICATION METHOD)」、代理人整理番号30794.134−US−P3(2005−536−3)。
【0024】
米国実用特許出願第11/444,084号、2006年5月31日出願、ビルゲ M.イメル(Bilge M.Imer)、ジェームス S.スペック、およびスティーブン P.デンバースによる、発明の名称「単一工程の側壁を利用した選択横方向成長を用いた無極性窒化ガリウムの欠陥低減(DEFECT REDUCTION OF NON−POLAR GALLIUM NITRIDES WITH SINGLE−STEP SIDEWALL LATERAL EPITAXIAL OVERGROWTH)」、代理人整理番号30794.135−US−U1(2005−565−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて、次の特許出願の利益を主張するものである。
【0025】
米国特許仮出願第60/685,952号、2005年5月31日出願、ビルゲ M.イメル、ジェームス S.スペック、およびスティーブン P.デンバースによる、発明の名称「単一工程の側壁を利用した選択横方向成長を用いた無極性窒化ガリウムの欠陥低減(DEFECT REDUCTION OF NON−POLAR GALLIUM NITRIDE WITH SINGLE−STEP SIDEWALL LATERAL EPITAXIAL OVERGROWTH)」、代理人整理番号30794.135−US−P1(2005−565−1)
米国実用特許出願第11/870,115号、出願日2007年10月10日、ビルゲ M.イメル、ジェームス S.スペック、スティーブン P.デンバース、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「有機金属化学気相成長法(MOCVD)による平坦な無極性m面III族窒化物の成長(GROWTH OF PLANAR NON−POLAR M−PLANE III−NITRIDE USIBG METALORGANIC CHEMICAL VAPOR DEPOSITION (MOCVD))」、代理人整理番号30794.136−US−C1(2005−566−3)、この出願は次の出願の継続出願である。
【0026】
米国実用特許出願第11/444,946号、出願日2006年5月31日、ビルゲ M.イメル、ジェームス S.スペック、およびスティーブン P.デンバースによる、発明の名称「有機金属化学気相成長法(MOCVD)による平坦な無極性{1−100}m面窒化ガリウムの成長(GROWTH OF PLANAR NON−POLAR {1−100} M−PLANE GALLIUM NITRIDE WITH METALORGANIC CHEMICAL VAPOR DEPOSITION (MOCVD))」、代理人整理番号30794.136−US−U1(2005−566−2)、
この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて次の特許出願の利益を主張するものである。
【0027】
米国特許仮出願第60/685,908号、2005年5月31日出願、ビルゲ M.イメル、ジェームス S.スペック、およびスティーブン P.デンバースによる、発明の名称「有機金属化学気相成長法(MOCVD)による平坦な無極性{1−100}m面窒化ガリウムの成長(GROWTH OF PLANAR NON−POLAR {1−100} M−PLANE GALLIUM NITRIDE WITH METALORGANIC CHEMICAL VAPOR DEPOSITION (MOCVD))」、代理人整理番号30794.136−US−P1(2005−566−1)。
【0028】
米国実用特許出願第11/444,946号、2006年6月1日出願、ロバート M.ファレル(Robert M.Farrell)、トロイ J.ベーカー、アーパン チャクラボーティ(Arpan Chakraborty)、ベンジャミン A.ハスケル、P.モルガン パチソン、ラジャット シャーマ(Rajat Sharma)、ウメシュ K.ミシュラ、スティーブン P.デンバース、ジェームス S.スペック、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「半極性(Ga,Al,In,B)N薄膜、ヘテロ構造およびデバイスの成長と作製のための技術(TECHNIQUE FOR THE GROWTH AND FABRICATION OF SEMIPOLAR (Ga,Al,In,B)N THIN FILMS, HETEROSTRUCTURES, AND DEVICES)」、代理人整理番号30794.140−US−U1(2005−668)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて次の特許出願の利益を主張するものである。
【0029】
米国特許仮出願第60/686,244号、2005年6月1日出願、ロバート M.ファレル、トロイ J.ベーカー、アーパン チャクラボーティ、ベンジャミン A.ハスケル、P.モルガン パチソン、ラジャット シャーマ、ウメシュ K.ミシュラ、スティーブン P.デンバース、ジェームス S.スペック、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「半極性(Ga,Al,In,B)N薄膜、ヘテロ構造およびデバイスの成長と作製のための技術(TECHNIQUE FOR THE GROWTH AND FABRICATION OF SEMIPOLAR (Ga,Al,In,B)N THIN FILMS, HETEROSTRUCTURES, AND DEVICES)」、代理人整理番号30794.140−US−P1(2005−668−1)
米国実用特許出願第11/251,365号、出願日2005年10月14日、フレデリック S.ダイアナ(Frederic S.Diana)、オウレリエン J. F.デーヴィッド、ピエール M.ペトロフ(Pierre M.Petroff)、およびクロード C.A.ワイズバッシュ、発明の名称「多色発光装置の効率的な光取り出しおよび変換のためのフォトニック構造(PHOTONIC STRUCTURES FOR EFFICIENT LIGHT EXTRACTION AND CONVERSION IN MULTI−COLOR LIGHT EMITTING DEVICES)」、代理人整理番号30794.142−US−01(2005−534−1)
米国実用特許出願第11/633,148号、出願日2006年12月4日、クロード C.A.ワイズバッシュ、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「多数回のオーバーグロス法でパターン化された基板上への成長により作製された改良型の水平放出、垂直放出、ビーム成型形、分布帰還(DFB)レーザ(IMPROVED HORIZONTAL EMITTING,VERTICAL EMITTING,BEAM SHAPED,DISTRIBUTED FEEDBACK (DFB) LASERS FABRICATED BY GROWTH OVER A PATTERNED SUBSTRATE WITH MULTIPLE OVERGROWTH)」、代理人整理番号30794.143−US−U1(2005−721−2)、この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の利益を主張するものである。
【0030】
米国特許仮出願第60/741,935号、出願日2005年12月2日、クロード C.A.ワイズバッシュ、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「多数回のオーバーグロス法でパターン化された基板上への成長により作製された改良型の水平放出、垂直放出、ビーム成型形、分布帰還(DFB)レーザ(IMPROVED HORIZONTAL EMITTING,VERTICAL EMITTING,BEAM SHAPED, DISTRIBUTED FEEDBACK (DFB) LASERS FABRICATED BY GROWTH OVER A PATTERNED SUBSTRATE WITH MULTIPLE OVERGROWTH)」、代理人整理番号30794.143−US−P1(2005−721−1)
米国実用特許出願第11/517,797号、2006年9月8日出願、マイケル イザ(Michael Iza)、トロイ J.ベーカー、ベンジャミン A.ハスケル、スティーブン P.デンバース、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「有機金属化学気相成長法による半極性(Al,In,Ga,B)Nの成長促進法(METHOD FOR ENHANCING GROWTH OF SEMIPOLAR (Al,In,Ga,B)N VIA METALORGANIC CHEMICAL VAPOR DEPOSITION)」、代理人整理番号30794.144−US−U1(2005−722−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて次の特許出願の利益を主張するものである。
【0031】
米国特許仮出願第60/715,491号、2005年9月9日出願、マイケル イザ、トロイ J.ベーカー、ベンジャミン A.ハスケル、スティーブン P.デンバース、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「有機金属化学気相成長法による半極性(Al,In,Ga,B)Nの成長促進法(METHOD FOR ENHANCING GROWTH OF SEMIPOLAR (Al,In,Ga,B)N VIA METALORGANIC CHEMICAL VAPOR DEPOSITION)」、代理人整理番号30794.144−US−U1(2005−722−1)
米国実用特許出願第11/593,268号、出願日2006年11月6日、スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、増井 久志(Hisashi Masui)、ナタリー N.フェローズ(Natalie N.Fellows)、および村井 章彦による、発明の名称「光取り出し効率の高い発光ダイオード(LED)(HIGH LIGHT EXTRACTION EFFICIENCY LIGHT EMITTING DIODE (LED))」、代理人整理番号30794.161−US−U1(2006−271−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の利益を主張するものである。
【0032】
米国特許仮出願第60/734,040号、出願日2005年11月4日、スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、増井 久志、ナタリー N.フェローズ、および村井 章彦による、発明の名称 「光取り出し効率の高い発光ダイオード(LED)(HIGH LIGHT EXTRACTION EFFICIENCY LIGHT EMITTING DIODE (LED))」、代理人整理番号30794.161−US−P1(2006−271−1)
米国実用特許出願第11/608,439号、出願日2006年12月8日、スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、およびジェームス S.スペックによる、発明の名称「高効率の発光ダイオード(LED)(HIGH EFFICIENCY LIGHT EMITTING DIODE (LED))」、代理人整理番号30794.164−US−U1(2006−318−3)、この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の利益を主張するものである。
【0033】
米国特許仮出願第60/748,480号、出願日2005年12月8日、スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、およびジェームス S.スペックによる、発明の名称「高効率の発光ダイオード(LED)(HIGH EFFICIENCY LIGHT EMITTING DIODE (LED))」、代理人整理番号30794.164−US−P1(2006−318−1)および、米国特許仮出願第60/764,975号、出願日2006年2月3日、スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、およびジェームス S.スペックによる、発明の名称「高効率の発光ダイオード(LED)(HIGH EFFICIENCY LIGHT EMITTING DIODE (LED))」、代理人整理番号30794.164−US−P2(2006−318−2)
米国実用特許出願第11/676,999号、出願日2007年2月20日、ホン ゾーン(Hong Zhong)、ジョン F.ケディング、ラジャット シャーマ、ジェームス S.スペック、スティーブン P.デンバース、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称 「半極性(Al,In,Ga,B)N光電子デバイスの成長方法(METHOD FOR GROWTH OF SEMIPOLAR (Al,In,Ga,B)N OPTOELECTRONIC DEVICES)」、代理人整理番号30794.173−US−U1(2006−422−2)、この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の利益を主張するものである。
【0034】
米国特許仮出願第60/774,467号、出願日2006年2月17日、ホン ゾーン、ジョン・F.ケディング、ラジャット シャーマ、ジェームス S.スペック、スティーブン P.デンバース、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「半極性(Al,In,Ga,B)N光電子デバイスの成長方法(METHOD FOR GROWTH OF SEMIPOLAR (Al,In,Ga,B)N OPTOELECTRONICS DEVICES)」、代理人整理番号30794.173−US−P1(2006−422−1)
米国実用特許出願第11/840,057号、出願日2007年8月16日、マイケル イザ、佐藤 均、スティーブン P.デンバース、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「マグネシウム・ドープ(Al,In,Ga,B)N層を成膜する方法(METHOD FOR DEPOSITION OF MAGNESIUM DOPED (Al,In,Ga,B)N LAYERS))、代理人整理番号30794.187−US−U1(2006−678−2)、この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の利益を主張するものである。
【0035】
米国特許仮出願第60/822,600号、出願日2006年8月16日、マイケル イザ、佐藤 均、スティーブン P.デンバース、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「マグネシウム・ドープ(Al,In,Ga,B)N層を成膜する方法(METHOD FOR DEPOSITION OF MAGNESIUM DOPED (Al,In,Ga,B)N LAYERS))、代理人整理番号30794.187−US−P1(2006−678−1)
米国実用特許出願第11/940,848号、出願日2007年11月15日、オウレリエン J.F.デーヴィッド、クロード C.A.ワイズバッシュ、およびスティーブン P.デンバースによる、発明の名称 「複数の取り出し器を通した高光取り出し効率の発光ダイオード(LED)(HIGH LIGHT EXTRACTION EFFICIENCY LIGHT EMITTING DIODE (LED) THROUGH MULTIPLE EXTRACTORS)」、代理人整理番号30794.191−US−U1(2007−047−3)、この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の利益を主張するものである。
【0036】
米国特許仮出願第60/866,014号、出願日2006年11月15日、オウレリエン J.F.デーヴィッド、クロード C.A.ワイズバッシュ、およびスティーブン P.デンバースによる、発明の名称「複数の取り出し器を通した高光取り出し効率の発光ダイオード(LED)(HIGH LIGHT EXTRACTION EFFICIENCY LIGHT EMITTING DIODE (LED) THROUGH MULTIPLE EXTRACTORS)」、代理人整理番号30794.191−US−P1(2007−047−1)および、米国特許仮出願第60/883,977号、出願日2007年1月8日、オウレリエン J. F.デーヴィッド、クロード C.A.ワイズバッシュ、およびスティーブン P.デンバースによる、発明の名称「複数の取り出し器を通した高光取り出し効率の発光ダイオード(LED)(HIGH LIGHT EXTRACTION EFFICIENCY LIGHT EMITTING DIODE (LED) THROUGH MULTIPLE EXTRACTORS)」、代理人整理番号30794.191−US−P2(2007−047−2)
米国実用特許出願第11/940,853号、出願日2007年11月15日、クロード C.A.ワイズバッシュ、ジェームス S.スペック、およびスティーブン P.デンバースによる、発明の名称「屈折率整合構造による高効率の、白色、単色または多色発光ダイオード(LED)(HIGH EFFICIENCY WHITE,SINGLE OR MULTI−COLOUR LIGHT EMITTING DIODES (LEDS) BY INDEX MATCHING STRUCTURES)」、代理人整理番号30794.196−US−U1(2007−114−2)、この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の利益を主張するものである。
【0037】
米国特許仮出願第60/866,026号、出願日2006年11月15日、クロード C.A.ワイズバッシュ、ジェームス S.スペック、およびスティーブン P.デンバースによる、発明の名称「屈折率整合構造による高効率の、白色、単色または多色LED(HIGH EFFICIENCY WHITE,SINGLE OR MULTI−COLOUR LED BY INDEX MATCHING STRUCTURES)」、代理人整理番号30794.196−US−P1(2007−114−1)
米国実用特許出願第11/940,866号、出願日2007年11月15日、オウレリエン J.F.デーヴィッド、クロード C.A.ワイズバッシュ、スティーブン P.デンバース、およびステーシア ケラー(Stacia Keller)による、発明の名称「構造物質中に発光体を持つ高光取り出し効率の発光ダイオード(LED)(HIGH LIGHT EXTRACTION EFFICIENCY LIGHT EMITTING DIODE (LED) WITH EMITTERS WITHIN STRUCTURED MATERIALS)」、代理人整理番号30794.197−US−U1(2007−113−2)、この出願は米国特許法119(e)項に基づいて以下の特許出願の利益を主張するものである。
【0038】
米国特許仮出願第60/866,015号、出願日2006年11月15日、オウレリエン J.F.デーヴィッド、クロード C.A.ワイズバッシュ、スティーブン P.デンバース、およびステーシア ケラーによる、発明の名称「構造物質中に発光体を持つ高光取り出し効率のLED(HIGH LIGHT EXTRACTION EFFICIENCY LED WITH EMITTERS WITHIN STRUCTURED MATERIALS)」、代理人整理番号30794.197−US−P1(2007−113−1)
米国実用特許出願第11/940,876号、出願日2007年11月15日、イーブリン L.フー、シュウジ ナカムラ、ヨン ショク チョイ(Yong Seok Choi)、ラジャット シャーマ、およびチョーフー ワン(Chiou−Fu Wang)による、発明の名称「光電気化学的(PEC)エッチングにより製作された空気ギャップ付きIII族窒化物デバイスの構造的完全性のためのイオンビーム処理(ION BEAM TREATMENT FOR THE STRUCTURAL INTEGRITY OF AIR−GAP III−NITRIDE DEVICES PRODUCED BY PHOTOELECTROCHEMICAL (PEC) ETCHING)」、代理人整理番号30794.201−US−U1(2007−161−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の利益を主張するものである。
【0039】
米国特許仮出願第60/866,027号、出願日2006年11月15日、イーブリン L.フー、シュウジ ナカムラ、ヨン ショク チョイ、ラジャット シャーマ、およびチョーフー ワンによる、発明の名称「光電気化学的(PEC)エッチングにより製作された空気ギャップ付きIII族窒化物デバイスの構造的完全性のためのイオンビーム処理(ION BEAM TREATMENT FOR THE STRUCTURAL INTEGRITY OF AIR−GAP III−NITRIDE DEVICES PRODUCED BY PHOTOELECTROCHEMICAL (PEC) ETCHING)」、代理人整理番号30794.201−US−P1(2007−161−1)
米国実用特許出願第11/940,885号、出願日2007年11月15日、ナタリー N.フェローズ、スティーブン P.デンバース、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「繊維模様のついた蛍光剤変換層をもつ発光ダイオード(TEXTURED PHOSPHOR CONVERSION LAYER LIGHT EMITTING DIODE)」、代理人整理番号30794.203−US−U1(2007−270−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の利益を主張するものである。
【0040】
米国特許仮出願第60/866,024号、出願日2006年11月15日、ナタリー N.フェローズ、スティーブン P.デンバース、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「繊維模様のついた蛍光剤変換層をもつ発光ダイオード(TEXTURED PHOSPHOR CONVERSION LAYER LIGHT EMITTING DIODE)」、代理人整理番号30794.203−US−P1(2007−270−1)
米国実用特許出願第11/940,872号、出願日2007年11月15日、スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラおよび増井 久志による、発明の名称「光取り出し効率の高い球形LED(HIGH EXTRACTION EFFICIENCY SPHERE LED)」、代理人整理番号30794.204−US−U1(2007−271−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて、以下の特許出願の利益を主張するものである。
【0041】
米国特許仮出願第60/866,025号、出願日2006年11月15日、スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、および増井 久志による、発明の名称「光取り出し効率の高い球形LED(HIGH EXTRACTION EFFICIENCY SPHERE LED)」、代理人整理番号 30794.204−US−P1(2007−271−1)
米国実用特許出願第11/940,883号、出願日2007年11月15日、シュウジ ナカムラ、およびスティーブン P.デンバースによる、発明の名称「自立した、透明な、鏡なし(STML)の発光ダイオード(STANDING TRANSPARENT MIRROR−LESS (STML) LIGHT EMITTING DIODE)」、代理人整理番号30794.205−US−U1(2007−272−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の利益を主張するものである。
【0042】
米国特許仮出願第60/866,017号、出願日2006年11月15日、シュウジ ナカムラ、およびスティーブン P.デンバースによる、発明の名称「自立した、透明な、鏡なしの(STML)発光ダイオード(STANDING TRANSPARENT MIRROR−LESS (STML) LIGHT EMITTING DIODE)」、代理人整理番号30794.205−US−P1(2007−272−1)
米国実用特許出願第11/940,898号、出願日2007年11月15日、スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、およびジェームス S.スペックによる、発明の名称「透明な、鏡なしの(TML)発光ダイオード(TRANSPARENT MIRROR−LESS (TML) LIGHT EMITTING DIODE)」、代理人整理番号30794.206−US−U1(2007−273−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の利益を主張するものである。
【0043】
米国特許仮出願第60/866,023号、出願日2006年11月15日、スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、およびジェームス S.スペック、発明の名称「透明な、鏡なしの(TML)発光ダイオード(TRANSPARENT MIRROR−LESS (TML) LIGHT EMITTING DIODE)」、 代理人整理番号30794.206−US−P1(2007−273−1)
米国実用特許出願第xx/xxx,xxx号、出願日2007年12月11日、スティーブン P.デンバース、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「透明な、鏡なしの発光ダイオードのためのリード・フレーム(LEAD FRAME FOR TRANSPARENT MIRRORLESS LIGHT EMITTING DIODE)」、代理人整理番号30794.210−US−U1(2007−281−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の利益を主張するものである。
【0044】
米国特許仮出願第60/869,454号、出願日2006年12月11日、スティーブン P.デンバース、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「TM−LEDのためのリード・フレーム(LEAD FRAME FOR TM−LED)」、代理人整理番号30794.210−US−P1(2007−281−1)
米国実用特許出願第xx/xxx,xxx号、出願日2007年12月11日、シュウジ ナカムラ、スティーブン P.デンバース、およびヒロクニ アサミズ(Hirokuni Asamizu)による、発明の名称「透明な発光ダイオード(TRANSPARENT LIGHT EMITTING DIODES)」、代理人整理番号30794.211−US−U1(2007−282−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の利益を主張するものである。
【0045】
米国特許仮出願第60/869,447号、出願日2006年12月11日、シュウジ ナカムラ、スティーブン P.デンバース、およびヒロクニ アサミズによる、発明の名称「透明なLED(TRANSPARENT LEDS)」、代理人整理番号30794.211−US−P1(2007−282−1)
米国実用特許出願第xx/xxx,xxx号、出願日2007年12月11日、スティーブン P.デンバース、マシュー・C.シュミット、キム クァン・チューン、ジェームス S.スペック、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「無極性(m面)および半極性発光デバイス(NON−POLAR (M−PLANE) AND SEMI−POLAR EMITTING DEVICES)」、代理人整理番号30794.213−US−U1(2007−317−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の利益を主張するものである。
【0046】
米国特許仮出願第60/869,540号、出願日2006年12月11日、スティーブン P.デンバース、マシュー・C.シュミット、クワン・チューン キム、ジェームス S.スペック、およびシュウジ ナカムラによる、発明の名称「無極性(m面)および半極性発光デバイス(NON−POLAR (M−PLANE) AND SEMI−POLAR EMITTING DEVICES)」、代理人整理番号30794.213−US−P1(2007−317−1)および、
米国実用特許出願第xx/xxx,xxx号、出願日2007年12月12日、キム クァン・チューン、マシュー・C.シュミット、フェン ウー、平井 朝子、メルヴィン B.マクローリン、スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、およびジェームス S.スペックによる、発明の名称「各種基板上の(Al,In,Ga,B)Nのm面および半極性面の結晶成長(CRYSTAL GROWTH OF M−PLANE AND SEMIPOLAR PLANES OF (Al,In,Ga,B)N ON VARIOUS SUBSTRATES)」、代理人整理番号30794.214−US−U1(2007−334−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の利益を主張するものである。
米国特許仮出願第60/869,701号、出願日2006年12月12日、キム クァン・チューン、マシュー・C.シュミット、フェン ウー、平井 朝子、メルヴィン・B.マクローリン、スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、およびジェームス S.スペックによる、発明の名称「各種基板上の(Al,In,Ga,B)Nのm面および半極性面の結晶成長(CRYSTAL GROWTH OF M−PLANE AND SEMIPOLAR PLANES OF (Al,In,Ga,B)N ON VARIOUS SUBSTRATES)」、代理人整理番号30794.214−US−P1(2007−334−1)
これらの出願は全て、参照として本明細書中に組み込まれているものとする。
【背景技術】
【0047】
1.本発明の技術分野
本発明は、無極性III族窒化物薄膜上の半導体デバイス、具体的には、LED(発光ダイオード)、LD(レーザ・ダイオード)、VCSEL(垂直共振器面発光レーザ)、RCLED(共振器LED)、およびMCLED(微小共振器LED)の成長に関するものである。
2.関連技術の説明
(注:本願は、明細書を通して、例えば「非特許文献x」のように参照番号xを括弧の中に示した、多くの異なる刊行物を参照する。番号xによって示されたこれらのさまざまな公開文書は、以下に「参考文献」と記されたセクションに見出すことが出来る。これらの刊行物のそれぞれは、参照として本明細書中に組み込まれているものとする。)
窒化ガリウム(GaN)LEDのような従来のIII族窒化物光デバイスは、ウルツ鉱型単位胞のc方向に成長する。自発分極と圧電分極からの寄与で生じる正味分極は、薄膜成長の方向に起こる。その結果できあがる内蔵電界はバンド構造を傾かせ、量子井戸においてもっとも顕著にバンド構造を傾かせる。これは、c面成長のGaN光デバイスの特性に大きな影響を与える。傾いた量子井戸は、結果的に正孔と電子の波動関数の空間的な重なりを消滅させ、次に、発光再結合効率を低下させる。さらに、量子閉じ込めシュタルク効果(QCSE)で説明されるように、駆動電流の増加とともに発光波長は減少する(ブルー・シフト)[非特許文献1]。
【0048】
m面とa面GaNは、これらの面に垂直な分極電界がないため、非極性GaNと規定される。それゆえに、c面のようにバンド構造が傾くことはない。このことは、これらの面上の量子井戸構造はフラット・バンドであることを意味する。発光効率は理論的には高く、波長シフトは起こらない。無極性LEDに関する論文は最近報告されている[非特許文献2、3]。しかしながら、 出力電力と効率はc面LEDよりも遥かに低い。この良好ではない特性の主な理由は、一般的に高い転位密度に起因する。
【0049】
現行の無極性GaN光デバイスは、市場に売り出すのに必要な特性標準を達成していない。報告されているm面LEDの最高パワーは、20mAにて1.79mWであり[非特許文献3]、m面GaN上に成長した電気的に励起したLDは報告されていない。m面GaN上に成長した光デバイスは、偏光した光を放出するという利点がある[非特許文献4]。これは、偏光器が必要なくなるという理由で、表示装置、とくにLCD(液晶表示装置)の後方照明への応用に適している。
【0050】
このように、高い特性を持つ無極性III族窒化物光デバイスを製作する方法を改良することがこの分野で必要とされている。本発明は、このニーズを満たすものである。
【非特許文献1】Jpn.J.Appl.Phys.Vol.36(1997),L382−L385
【非特許文献2】Jpn.J.Appl.Phys.Vol.44(2005),L173−L175
【非特許文献3】Jpn.J.Appl.Phys.Vol.45(2006),L1197−L1199
【非特許文献4】Jpn.J.Appl.Phys.Vol.43(2005),L1329−L1332
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0051】
本発明は、高い特性をもつ無極性III族窒化物光電子デバイス、より具体的には、非極性GaNのLEDおよびLDを実現するために必要な材料と成長条件を記述する。本発明は、共に用いることで例のないデバイス特性を製作するいくつかの重要概念を含む。
【0052】
デバイスは、低欠陥密度基板上に成長される。この基板は、ハイドライド気相エピタキシャル成長法(HVPE)で成長したバルクのm面GaN基板であってもよいし、または、MOCVDまたはHVPE法で成長したm面側壁横方向エピタキシャル・オーバーグロス(SLEO)テンプレートでもよい。非発光再結合センタの数を低減しキャリアの輸送特性を改善するために、活性領域から欠陥および積層欠陥を取り除くことが重要である。
【0053】
活性領域の多重量子井戸(MQW)構造中の量子井戸は、約845℃〜890℃の範囲の温度で約8〜12ナノメートルの厚さになるまで成長される。この厚さは、通常のc面LED(約2.5nm)に比べて厚い。MQW構造中の量子障壁は、約915℃〜940℃の範囲の温度で、約10〜18ナノメートルの厚さになるように成長される。
【0054】
p型GaNは、比較的低温、すなわち量子障壁の成長温度で成長される。
【0055】
光取り出し効率向上のために、透明伝導性酸化物電極がデバイス上に成膜される。このような酸化物は、酸化インジウム錫(ITO)および酸化亜鉛(ZnO)および対象の波長で透明な他の酸化物および材料を含むが、これらに限定はされない。
【0056】
以下、図面を参照し、対応する部分には一貫して同じ参照番号を付与する。
【発明を実施するための形態】
【0057】
好ましい実施形態の以下の説明では、添付の図面を参照する。添付の図面は本明細書の一部を形成し、本発明を実施することができる特定の実施例を例示するために示す。本発明の範囲から逸脱することなしに、他の実施形態を用いてもよく、構造的な変化がなされてもよいことは明らかである。
概要
本発明は、現状技術水準のm面GaN光デバイスを成長する方法を記述する。ここに表される技術は、m面GaNの改良されたLED特性を達成するために用いられてきた。これらm面GaNのLEDは、現在存在する最高品質のc面GaNのLEDに匹敵する出力パワーを有する。この結果は、光電子デバイスにおける大きな発見を示すものである。
技術的な説明
本発明の高い特性をもつm面GaNのLEDは、超低欠陥密度の基板またはテンプレート上に成長される。これらの基板またはテンプレートは、バルクのm面GaN基板またはm面SLEOテンプレートであってもよいが、これらに限定されるものではない。SLEOテンプレートは、m−SiC、LiAlOxおよびスピネルを含む多くの基板上に成長出来るが、これらに限定されない。さらに、適当にミスカットした基板上で成長すると、表面形態の安定性を改善することが出来る。現在の結果は、バルクのGaN基板上で達成されており、以下の記述はこの場合に特定される。
【0058】
図1は、本発明の好ましい実施形態による、成長直後のm面GaNのLED10の概略図である。m面GaNのLED10は、低欠陥の基板またはテンプレート12と、約10μm厚さの緩衝層であるn型GaN(n−GaN)層14と、高い出力特性のために用いる厚い量子井戸をもつ多重量子井戸(MQW)構造を含む活性領域106と、厚さ約10μmのAlGaN電子ブロック層18と、厚さ約160nmの3段階または3部分のp型GaN(p−GaN)層20とを含む。p型GaN(p−GaN)層20の底部22は、約890℃で、高いMgドーピングと約40nmの厚さをもって成長され、中心部24は、約955℃で、軽いMgドーピングと約90nmの厚さをもって成長され、最上部26は、約955℃で、高いMgドーピングと約30nmの厚さでもって成長されることを特徴とする。
【0059】
このLEDデバイス10は、成長方向に垂直なm軸をもつバルクのGaNの小片上にMOCVD反応装置内で再成長される。使用される特定のバルクのGaN基板で会合およびデバイス品質表面を達成するためには、非常に厚い初期GaN層14、又は厚いGaN緩衝層と呼ばれる層を成長することが必要である。この目的を達成するために、一般的に約8〜15μmの成長が必要である。薄膜は、適当な表面処理を用いることによって達成することも出来る。この初期GaN層14にSiをドープすることにより、nドープのデバイス層14を実現することができる。しかしながら、この層14は、nドープの成長に切り替える前は、任意の厚さの非意図的ドープ(UID)層であってもよい。
【0060】
活性領域16は、nドープのGaN層14の後で成長される。活性領域16中のMQW構造は、80Åの井戸と180Åの障壁層の組の6周期の積層からなっているが、井戸と障壁層の数はより多くても少なくてもよい。量子井戸はInGaNから作られていて、望みの発光波長に応じてInの割合を幅広くすることができる。量子障壁はGaNから作られるが、量子井戸よりもInの割合が少ないInGaN層として成長することも出来る。
【0061】
量子井戸の厚さは約8〜12nm、量子障壁の厚さは、約10〜18nmがデバイス特性にとって最良である。本発明の範囲を逸脱することなしに、他の厚さの量子井戸、および他の厚さの量子障壁を用いることも出来る。量子障壁の厚さをより薄くし、これに限定されないが例えば約10nmなどにすることができ、それによりデバイス特性が最適化される可能性もある。
【0062】
活性領域106は通常は845℃〜890℃の範囲の温度で成長されるが、これに限定されない。TEG、NH、およびNのガス流量は、量子井戸と障壁の成長のどちらにおいても同じ値に保たれる。InGaN量子障壁を用いた活性領域16が用いられない場合は、量子井戸成長の期間だけTMIを流す。InGaN量子障壁を用いた活性領域16が用いられる場合は、量子障壁のInGaN組成は、反応装置温度は同じに保持してTMIのガス流量を低下させるか、または、温度を上げてTMIガス流量を一定に保持することによって制御することが出来る。通常は、温度上昇に要する時間を避けるために前者の方法が用いられる。さらに、InGaN/InGaNのようなMQW構造は、たいていレーザ・ダイオードにのみ用いられる。
【0063】
デバイス10の発光波長は、量子井戸層のIn組成で制御される。In組成は、反応装置の温度を変えることによってもっともよく制御される。一般的には、一定のTMIのガス流量で、低い温度で成長すると、In組成は高い温度での成長よりも大きくなる。
【0064】
通常は、m面LEDは、量子井戸層と障壁層の両方に対して一定の温度で成長される。しかしながら、二温度の活性領域16を用いることも出来る。そのような活性領域16では、量子障壁層は、量子井戸層よりも高い温度で成長される。
【0065】
例えば、量子井戸層は厚さが約8〜12ナノメートルになるように約845℃〜890℃の範囲の温度で成長される。量子井戸が成長された直後に、厚さ2〜5nmのGaNのキャップが成長される。このキャップは、量子井戸の成長温度で成長され、実質的には量子障壁の最初の部分である。このキャップが成長されると、反応装置は、約915℃〜940℃の範囲の温度まで昇温され、この時点で、量子障壁の残りが約10〜18ナノメートルの厚さに成長される。温度は、量子井戸の成長温度にまで降温され、望みの数の量子井戸と量子障壁が成長されるまでその工程が繰り返される。
【0066】
AlGaN阻止層18が、MQW構造16の最後の量子障壁の後に成長される。この層18のAl組成は約12〜20%である。AlGaN阻止層18は、量子障壁の成長温度で、又は少なくとも活性領域16の成長温度と同様の温度で成長される。
AlGaN阻止層18の後に、低温Mgドープのp型GaN層20が成長される。この層20の詳細は、米国実用特許出願第11/840,057号と米国特許仮出願第60/822,600号に記述されている。この出願はどちらも前述の相互参照関係で記述されており、参照として本明細書中に組み込まれているものとする。通常はこのような層20は、比較的低温で、すなわち量子障壁の成長温度で成長される。例えば、量子井戸層の成長温度より約150℃未満だけ高い温度で成長され、厚さは上記のように160nmであるが、デバイス設計に対して望まれる他の温度と他の厚さで成長することも出来る。さらに、層20は、本発明の範囲を逸脱しない限り他の技術を用いて成長することが出来る。
【0067】
図2は、p電極28とn電極30とを含むLED10の概略図である。この実施形態では、p電極28とn電極30は共にITO層を含んでいる。ITO層の厚さは250nmであり、電子ビームを用いて成膜されている。ITO層の厚さは約150nm〜300nmの範囲である。ITO成膜は、スパッタリングまたは化学気相成膜(CVD)のような他の技術を用いて行うことも出来る。ITO層にN/O中で600℃で約5分間の熱処理を施して、ITO層を透明にする。引き続き、N中で10分間熱処理を施し、ITO層のシート伝導率を改善する。
【0068】
出来上がったITO層は、放出光に対してほぼ透明である。それ故、従来の方法で処理したLEDの場合よりもより多くの光が、デバイス10の上面より取り出される。もちろん、パッケージングの方法によりどの光が取り出されるかが決定する。以下に論じるZnOと共に、このITO層の存在により、デバイス10内で起こる吸収の量を簡単に低減することができる。
【0069】
図3もまた、p電極32とn電極34とを含むLEDの概略図である。しかしながら、この実施形態では、p電極32とn電極34の両方はZnO層を含んでいる。ZnO層は、MOCVD、スパッタリング、電子ビーム、又は他のCVD技術によって成膜できる。さらに、ZnO層は、アンドープ、又は、これに限定はされないが、AlまたはGaがドープされていてもよい。
【0070】
ITO層と同様に、ZnO層は放出光に対して非常に透明である。従来の方法で処理したLEDの場合よりもより多くの光が、デバイス10の上面より取り出される。
実験結果
図4は、本発明の好ましい実施形態によるm面LEDの出力電力と外部量子効率(EQE)を示すグラフである。図示のように、20mAでの電力は25.4mW、発光波長は403nmであり、外部量子効率は20mAで41.4%である。EQEの曲線の性質は、c面GaNのLEDで見られるものとは異なる。EQEは20mAで尚上昇中であることに留意されたい。
【0071】
図5は、出力電力対量子井戸の厚さを示すグラフであり、m面LEDに対しては厚い井戸層(8〜12nm)が最適であることを示している。この図は量子井戸の厚さに対する出力電力の依存性を示す。出力電力のピークは、8〜16nmの井戸幅の間にある。これに対し、通常のc面LEDは約2.5nmの井戸幅で出力電力がピークになる。
処理工程
図6は、本発明の好ましい実施形態により行われる処理工程を示すフローチャートである。
【0072】
ブロック36は、無極性III族窒化物基板またはテンプレート上に成長されるn型GaN層を表す。
【0073】
ブロック38は、n−GaN層上に成長される量子井戸構造を含む活性領域を表す。
【0074】
ブロック40は、活性領域上に成長されるAlGaN電子阻止層を表す。
【0075】
ブロック42は、AlGaN電子阻止層の上面に成長されるp型GaN層を表す。
【0076】
ブロック44は、デバイス上に成膜される電極を表す。
可能な変更と変形
本発明の可能な変更と変形は、3色の活性領域を採用することにより実現できる偏光した赤−緑−青(RGB)光源を含む。そのような活性領域は、赤色、緑色、および青色光を放出する少なくとも3つの個別のバンド端を有する。個別のバンド端は、量子井戸中の(Al、In、Ga)N組成を制御するためにガス流量および温度を操作することによって作り出すことが出来る。
【0077】
更に、活性領域は(Ga、Al、In、B)Nの任意の組成であってよい。例えば、AlGaN/GaNまたはAlGaN/AlGaN活性領域は、紫外線(UV)スペクトルで発光するデバイスを作るために成長することが出来る。
【0078】
最後に、前述した方法はGaNのa面および任意の半極性面に対して適用することも出来る。
利点と改良点
本明細書に記述した方法は、m面GaN上に高出力の光デバイスを実現する方法を示す。前述のMOCVD成長方法およびITO電極を用いることにより、出力電力を非常に高く、高効率にすることができた。超低欠陥密度の基板上のデバイス成長を行うと、非発光再結合センタの数を低減し、デバイスの出力電力と効率が改良される。出力電力は、典型的なc面GaNの量子井戸よりも厚い量子井戸を用いることにより更に増大する。更に、光取り出し効率は、透明酸化物電極(ITO)を用いることによって増大する。最終結果として、世界記録になる特性を持つm面GaNのLEDが実現された。
【0079】
エピタキシャル成長技術の革新は、m面GaN基板またはテンプレート上のレーザ・ダイオードの成長にも適用できる。透明伝導性酸化物は、m面GaNのレーザ・ダイオードの製作に用いることが出来る。更に、本明細書に記述した方法は、GaNのa面および任意の半極性面に適用することも出来る。これらの場合、低欠陥の基板またはテンプレートは、それぞれの面方位のものでなければならない。
参考文献
以下の参考文献は、参照として本明細書中に組み込まれているものとする。
1.Jpn.J.Appl.Phys.Vol.36(1997),L382−L385
2.Jpn.J.Appl.Phys.Vol.44(2005),L173−L175
3.Jpn.J.Appl.Phys.Vol.45(2006),L1197−L1199
4.Jpn.J.Appl.Phys.Vol.43(2005),L1329−L1332
結論
本明細書に記述した方法により、m面GaN上に高出力光デバイスを実現することができる。これらの技術を用いて作り上げたm面GaN上のLEDの20mAでの出力電力は、現行のc面LEDと同程度である。この方法によってはじめて、m面光デバイスが市場に出すのにふさわしいものとなる。この高出力電力のm面LEDは、液晶表示装置(LCD)、および分極光が必要とされる他の応用分野における偏光した光源として用いることが出来る。デバイスをさらに最適化することにより最終的に、m面LEDは、出力電力と効率とにおいてc面LEDを凌駕することが考えられる。同じことが、m面GaN上のレーザ・ダイオードに対しても言うことができる。
【0080】
さらに、本発明の方法は、太陽電池、垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)、共振器発光ダイオード(RCLED)、微小共振器発光ダイオード(MCLED)、高電子移動度トランジスタ(HEMT)、および同様の基板上に搭載された、又は同様の半導体材料または処理工程を必要とするトランジスタ、ダイオード、および他の電子デバイスのようなその他の電子デバイス、光電子デバイス、又は光デバイスにとっても有益である。
【0081】
ここでは横方向デバイスに関して記述されたが、本発明により、バルク基板を製造することができ、多くの基板材料上に垂直型デバイスを製造することもできる。たとえば、出来上がるデバイスのn電極が、本発明によって製造されるデバイスの導電性基板の底面上に存在することも可能である。本発明は、垂直デバイスに限定しようとするものではなく、むしろ、垂直デバイスは例示のためだけに表現されたものであり、本発明を制限するように意図されたものではない。
【0082】
本発明は、m面GaNについて記述されたが、本発明の範囲の中で、他のウルツ鉱型結晶構造、および、他のIII族窒化物材料も用いることが出来る。更に、ウルツ鉱型構造内の他の面は、III族窒化物および他の材料の半極性および無極性構造と同様に、本発明の範囲内で用いることが出来る。LEDに関して記述されたが、本発明のm面成長技術は、また、レーザ・ダイオードおよび他のデバイスのような他のデバイスにも適用可能である。
【0083】
これで本発明の好ましい実施形態の説明を終える。本発明の一つ以上の実施形態に関するこれまでの記述は、例示と説明を目的として表したものである。開示の形態そのものによって包括または限定しようとするものでもない。上記の教示に照らして多くの変更と変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】厚いGaN緩衝層、厚い量子井戸層および3段階p−GaN成長層を用いた成長直後のm面GaNのLEDの概略図である。
【図2】熱処理したITOのp電極を用いた、処理後のm面LEDの概略図である。
【図3】p電極としてZnOを用いた、処理後のm面LEDの概略図である。
【図4】m面LEDの世界新記録である出力電力と外部量子効率(EQE)のグラフである。
【図5】出力電力対量子井戸の厚さのグラフであり、厚い井戸(8〜12nm)がm面LEDにとって最適であることを示している。
【図6】本発明の好ましい実施形態による工程を示すフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)n型III族窒化物層を低欠陥の無極性III族窒化物の基板またはテンプレート上に成長するステップと、
(b)量子井戸構造を含む活性領域を前記n型III族窒化物層上に成長するステップと、
(c)低温のp型III族窒化物層を前記活性領域上に成長するステップと
を備えた光電子デバイスの作製方法。
【請求項2】
前記低欠陥の無極性III族窒化物の基板またはテンプレートは、ハイドライド気相エピタキシャル成長法(HVPE)または安熱成長方法で成長したバルクの無極性III族窒化物であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記低欠陥の無極性III族窒化物の基板またはテンプレートは、有機金属化学気相成長法(MOCVD)またはハイドライド気相エピタキシャル成長法(HVPE)で成長した非極性側壁横方向エピタキシャル・オーバーグロス(SLEO)テンプレートであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
量子井戸構造は、約8〜12ナノメートルの厚さに成長されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
量子井戸構造は、約845℃〜890℃の範囲の温度で成長されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記量子井戸構造内の量子障壁は、約10〜18ナノメートルの厚さで成長されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記量子井戸構造内の量子障壁は、約915℃〜940度の範囲の温度で成長されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記低温p型III族窒化物層は、量子障壁成長温度で成長されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記デバイス上に透明酸化物電極を成膜するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記電極は、酸化インジウム錫(ITO)または酸化亜鉛(ZnO)からなることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
請求項1に記載の方法を用いて作製された光電子デバイス。
【請求項12】
(a)低欠陥の無極性III族窒化物の基板またはテンプレート上に成長したn型III族窒化物層と、
(b)前記n型III族窒化物層上に成長したと量子井戸構造を含む活性領域と、
(c)前記活性領域上に成長した低温のp型III族窒化物層と、
を備えた光電子デバイス。
【請求項13】
前記低欠陥の無極性III族窒化物の基板またはテンプレートは、ハイドライド気相エピタキシャル成長法(HVPE)または安熱成長方法で成長したバルクの無極性III族窒化物であることを特徴とする請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記低欠陥の無極性III族窒化物の基板またはテンプレートは、有機金属化学気相成長法(MOCVD)またはハイドライド気相エピタキシャル成長法(HVPE)で成長した無極性側壁横方向エピタキシャル・オーバーグロス(SLEO)テンプレートであることを特徴とする請求項12に記載のデバイス。
【請求項15】
量子井戸構造は、約8〜12ナノメートルの厚さに成長されることを特徴とする請求項12に記載のデバイス。
【請求項16】
量子井戸構造は、約845℃〜890℃の範囲の温度で成長されることを特徴とする請求項12に記載のデバイス。
【請求項17】
前記量子井戸構造内の量子障壁は、約10〜18ナノメートルの厚さに成長されることを特徴とする請求項12に記載のデバイス。
【請求項18】
前記量子井戸構造内の量子障壁は、約915℃から940℃の範囲の温度で成長されることを特徴とする請求項12に記載のデバイス。
【請求項19】
前記低温のp型III族窒化物層は、量子障壁成長温度で成長されることを特徴とする請求項12に記載のデバイス。
【請求項20】
前記デバイス上に成膜された透明酸化物電極を更に備えることを特徴とする請求項12に記載のデバイス。
【請求項21】
前記電極は、酸化インジウム錫(ITO)または酸化亜鉛(ZnO)からなることを特徴とする請求項20に記載のデバイス。

【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2010−512661(P2010−512661A)
【公表日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−541331(P2009−541331)
【出願日】平成19年12月11日(2007.12.11)
【国際出願番号】PCT/US2007/025249
【国際公開番号】WO2008/073385
【国際公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願人】(592130699)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア (364)
【氏名又は名称原語表記】The Regents of The University of California
【出願人】(503360115)独立行政法人科学技術振興機構 (1,734)
【Fターム(参考)】