高電圧双方向半導体スイッチのための駆動回路
【課題】デプレッション型素子である双方向性スイッチの独特な特徴を考慮して駆動回路および方法を改良する。
【解決手段】本願の一実施形態による双方向半導体スイッチを用いたハーフブリッジのための駆動回路は、ハイサイド双方向半導体スイッチを制御するよう動作可能なハイサイド駆動部を備え、ハイサイド駆動部は、双方向半導体スイッチに負バイアス電圧を供給して、ハイサイド双方向半導体スイッチをOFFにする。ローサイド駆動部は、ローサイド双方向半導体スイッチを制御するよう動作可能であってよい。負端子がハイサイド駆動部に接続された外部電圧源が備えられてよい。電圧源の負端子とハイサイド駆動部との間にハイサイド駆動スイッチが配置され、ローサイド駆動部がローサイド双方向半導体スイッチをONにする時に、ハイサイド駆動部を電圧源の負端子に接続するよう動作可能であってよい。
【解決手段】本願の一実施形態による双方向半導体スイッチを用いたハーフブリッジのための駆動回路は、ハイサイド双方向半導体スイッチを制御するよう動作可能なハイサイド駆動部を備え、ハイサイド駆動部は、双方向半導体スイッチに負バイアス電圧を供給して、ハイサイド双方向半導体スイッチをOFFにする。ローサイド駆動部は、ローサイド双方向半導体スイッチを制御するよう動作可能であってよい。負端子がハイサイド駆動部に接続された外部電圧源が備えられてよい。電圧源の負端子とハイサイド駆動部との間にハイサイド駆動スイッチが配置され、ローサイド駆動部がローサイド双方向半導体スイッチをONにする時に、ハイサイド駆動部を電圧源の負端子に接続するよう動作可能であってよい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高電圧双方向半導体スイッチのための駆動回路および方法に関する。特に、本発明は、ブートストラップコンデンサを用いる駆動回路と、DCバスからの自給を備えた駆動回路とを提供する。
【背景技術】
【0002】
近年開発された双方向III族窒化物スイッチは、高電圧および高周波数の電子技術の分野で特に有用である。双方向III族窒化物スイッチは、通例、Si、SiC、サファイアなどで構成してよい基板と、基板の上に形成され窒化ガリウム(GaN)から成る第1の半導体と、第1の半導体の上に形成されAlGaNから成る第2の半導体とを備える。GaNおよびAlGaNのヘテロ接合は、ヘテロ接合において、または、ヘテロ接合の近傍で、導電性の高い二次元電子ガス(2DEG)を生成する。2DEGは、当業者に周知のように、自発的な分極効果によって形成される。第2の半導体(AlGaN)には、2つのオーミック電源電極が、オーミック接続されている。2つのオーミック抵抗器のそれぞれから所定の距離に、2つのゲート電極が配置されてよい。上述の双方向III族窒化物スイッチは、通常はONであることから、デプレッション型素子である。しかしながら、ゲートのいずれかに適切な電圧を印加すると、2DEGの中断が起き、スイッチがOFFとなる。一般に、スイッチをOFFにするために1または複数のゲートに印加される電圧は、オーミック電極のいずれにおける電位に対しても負となる電圧である。
【0003】
上述の双方向スイッチは、高電圧、高周波数のシステムでの利用で特に有用であるため、幅広いトポロジにわたるほとんどすべての電力電子技術の用途に有用である。
【0004】
しかしながら、デプレッション型素子であるこれらのスイッチのいくぶん独特な特徴を考慮すると、これらのスイッチを制御するための駆動回路および方法を改良することが望ましい。
【発明の開示】
【0005】
本願の一実施形態による双方向半導体スイッチを用いたハーフブリッジのための駆動回路は、ハイサイド双方向半導体スイッチを制御するよう動作可能なハイサイド駆動部であって、双方向半導体スイッチに負バイアス電圧を供給してハイサイド双方向半導体スイッチをOFFにするハイサイド駆動部と、ローサイド双方向半導体スイッチを制御するよう動作可能なローサイド駆動部と、負端子がハイサイド駆動部に接続された外部電圧源と、電圧源の負端子とハイサイド駆動部との間に配置され、ローサイド駆動部がローサイド双方向半導体スイッチをONにする時に、ハイサイド駆動部を電圧源の負端子に接続するよう動作可能なハイサイド駆動スイッチと、を備える。
【0006】
本願の別の実施形態による双方向半導体スイッチを用いたハーフブリッジのための駆動回路は、ハイサイド双方向半導体スイッチを制御するよう動作可能なハイサイド駆動部であって、ハイサイド駆動部をハーフブリッジの下位レールに選択的に接続する線形レギュレータ制御装置を含むハイサイド駆動部と、ローサイド双方向半導体スイッチを制御するよう動作可能なローサイド駆動部と、を備える。
【0007】
本発明の他の特徴および利点は、添付の図面を参照して行う以下の説明から明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
上述のようなダブルゲートの双方向半導体スイッチを用いる利点の1つは、それに付随する駆動回路のトポロジに関しては、素子のソースをそれぞれ基準とする完全に等価な複数のゲートを有する可能性がある点である。例えば、図1に示す具体的な回路では、双方向半導体スイッチング素子(108または110)のゲートは、正のDCバスレール(VBUS)と、負のDCバスレール(RTN)と、ハーフブリッジ出力(ノード103)とを基準にする。
【0009】
さらに、双方向半導体スイッチは、通常はONであり、OFFにするために通例は少なくとも1つのゲートに対する負バイアスを必要とするデプレッション型素子であることを考慮すると、新しい駆動トポロジが可能である。
【0010】
図1の回路は、本発明の一実施形態に従って、双方向半導体スイッチ108および110を用いたハーフブリッジのための駆動回路の第1のトポロジを示す。
【0011】
図1に示すように、2つの双方向半導体素子、具体的には、ハイサイドスイッチ108およびローサイドスイッチ110が、正のDCバスレール(VBUS)と、負すなわち下位のDCバスレールすなわちリターンレール(RTN)との間に直列に配列されている。負荷(図示せず)に接続されることが好ましいハーフブリッジの出力側において、ハイサイドおよびローサイドスイッチ108および110の間に、ノード103が設けられている。
【0012】
ハーフブリッジのスイッチ108および110を制御するための駆動回路100が設けられている。図1に示した具体的な実施形態では、駆動回路は、2つのフローティングウェル104および106を備えた20Vのバルク基板102上に形成された集積回路(IC)として実現される。第1のウェル(HV1)104は、600Vの容量を有することが好ましく、ハイサイドスイッチ108を駆動するための構成要素を備える。第2のウェル(HV2)106は、20Vの容量を有することが好ましい。
【0013】
ハイサイド双方向スイッチ108は、第1のフローティングウェル104に配置されたトランジスタQ1およびQ2によって形成される従来の出力バッファによって駆動されることが好ましい。図に示すように、トランジスタQ1とQ2との間には、ノード116が配置され、スイッチ108のゲートの1つに接続されている。トランジスタQ1およびQ2のON/OFF状態は、バルクを介して回路100に接続されたハイサイド入力論理制御信号HIに基づいて決定されることが好ましい。IC回路は、従来の駆動回路に共通する適切なレベルシフトおよび遅延の機能をさらに備えることで、ハイサイド入力論理制御信号HIが適切な制御を提供することを保証してもよいことに注意されたい。
【0014】
動作中、ハイサイドスイッチ108は、通常はONであるため、ハーフブリッジの出力ノード103を介して負荷に電圧を供給するよう導電する。この時に、トランジスタQ2はOFFであることが好ましく、トランジスタQ1はONであることが好ましい。したがって、スイッチ108のゲートには、電圧が供給されない。スイッチ108は、ノード116に接続されたゲートに電圧が印加されないため、ONのままであり、スイッチ108の他方のゲートにおける電圧は、正のDCバスレールの電圧と同じであることから、いずれのゲートにも負バイアス電圧は掛からない。必要に応じて、スイッチ108は、ハイサイド論理信号HIに基づいてOFFにされてよい。具体的には、スイッチQ2がONにされると共に、スイッチQ1がOFFにされることにより、電圧源109の負端子からトランジスタQ2および高電圧MOSFET114(Mbs)を介して、ノード116に負電圧が供給される。この負電圧は、スイッチ108の下位ゲートに印加されてよく、それにより、このスイッチをOFFにする負バイアスが提供される。
【0015】
従来のハーフブリッジ用の従来の駆動回路と同様に、ハイサイドスイッチ108およびローサイドスイッチ110は、同時にONにならないことが好ましい。したがって、ハイサイドスイッチ108がONである時には、ローサイドスイッチ110はOFFであることが好ましい。同様に、ローサイドスイッチ110がONである時には、ハイサイドスイッチ108はOFFである。したがって、ハイサイド論理入力HIおよびローサイド論理入力LIは、スイッチ108および110が同時にONにならないように供給される。
【0016】
このように、ハイサイド論理入力HIがスイッチ108をOFFに駆動した時に、ローサイド論理入力LIは、ローサイドスイッチ110をONにするよう用いられることが好ましい。しかしながら、IC100は、ハイサイドおよびローサイドスイッチ108および110が移行中に同時にONにならないことを保証するために、適切な不感時間(DT)を備えられてもよいことに注意されたい。このように事前に設定された不感時間を用いることは、駆動回路では一般的なことである。ローサイドスイッチ110は、カスコードスイッチングによって制御されることが好ましい。すなわち、電力MOSFET 112は、スイッチ110とDCバスの下位レールとの間に直列で配置される。スイッチ110の上部ゲートは、上部電極に接続されているため、上部電極に対する負バイアスを供給しない。スイッチ110の下部ゲートは、下位のDCバスレールすなわちリターンレールRTNに接続されている。したがって、下位ゲートに印加される電位は、ほぼ一定である。しかしながら、ローサイド入力論理LIは、第2のウェル106のトランジスタQ3およびQ4によって形成された出力バッファを制御するために用いられることが好ましい。この場合にも、ローサイド入力論理LIが適切な制御を提供することを保証するために、適切なレベルシフトおよび遅延が、IC 100に組み込まれてよい。トランジスタQ3およびQ4の間には、ノード118が設けられ、電力MOSFET 11をON/OFFするための電圧を供給する。電力MOSFETがONの時、スイッチのゲートに印加される電位の関係は、スイッチ110がONの状態を保つような関係である。しかしながら、電力MOSFET 110がOFFにされると、スイッチ110のローサイド電極における電圧は、スイッチ110がOFFになるように変化する。
【0017】
図に示すように、ノード118は、さらに、高電圧MOSFET 114を同様に制御し、それによって、電力MOSFET112がONである場合には、高電圧MOSFETはONのみである。特に、電力MOSFET 112をONにする動作と高電圧MOSFETをONにする動作との間にわずかな遅延があることで、電力MOSFET 112がすでにONになった後にのみ、高電圧MOSFET 114がONになることが好ましい。同様に、電力MOSFET 112がOFFになる前に、高電圧MOSFET 114がOFFになることが好ましい。
【0018】
さらに、電力MOSFET 112が飽和しないことを保証するために、飽和防止制御素子120が設けられる。この特徴は、電力MOSFETの制御の結果として下位のスイッチ110が制御されることを保証するのに望ましい。
【0019】
IC 100が用いる唯一の外部構成要素は、2つのコンデンサC1およびC2と1つのダイオードD2である。ダイオードD2は、必要に応じてICに組み込まれてもよいことに注意されたい。これは、短絡保護、電流検出、および温度検出を、より容易に提供するために好ましい。
【0020】
さらに、図1に示した構成を用いると、コンデンサC1は、ハイサイドスイッチ108がOFFにされた時に、ローサイドスイッチ110、電力MOSFET 112、および高電圧MOSFET 116を介して充電されることが可能であることにも注意されたい。
【0021】
図2は、図1に示した回路をシミュレートするために用いられる回路を示す図である。図2の回路は、International Rectifier社が製造するIR2109(4)などのハーフブリッジ駆動チップを用いて、上述の集積回路100の構成要素を実質的に提供する。IR2109(4)の機能およびレイアウトについては、周知であり公開されているため、本明細書では詳細に説明しない。ただし、機能的に等価な他の駆動チップを用いてもよいことを理解されたい。
【0022】
図2に示すように、外部コンデンサC1およびC2は、チップの適切なピンの間に接続されている。図2に示したトランジスタM1と、ラベルを付けた高電圧MOSFETは、図1の高電圧MOSFET 114に相当する。双方向半導体スイッチHEMT2およびHEMT1は、図2の双方向スイッチ108および110に相当する。図2に示すさらなる構成要素は、試験に必要な変形および適合を含む。
【0023】
図3は、図2のハイサイドおよびローサイドスイッチHEMT2およびHEMT1についてのゲート・ソース電圧(VGS)の測定値を示すグラフである。図に示すように、両方のスイッチのゲート・ソース電圧は、必要に応じて双方向スイッチをON/OFFできるように、正の値と負の値との間を移行する。
【0024】
図4は、図2のハイサイドおよびローサイドスイッチHEMT2およびHEMT1についてのゲート・ソース電圧(VGS)の測定値を示す別のグラフである。図4は、さらに、両方のスイッチがOFFになる図2のスイッチにおけるゲート・ソース電圧の変化の間に提供された不感時間を強調している。さらに、SWNも図示されている。
【0025】
図5は、基準SWNと共に、図2のローサイドスイッチHEMT1の負荷電流(Iload)、負荷電圧(Vload)、およびゲート・ソース電圧を示すグラフである。
【0026】
図6は、本発明の別の実施形態に従って、双方向半導体スイッチを用いたハーフブリッジのための駆動回路の第2のトポロジを示す。
【0027】
図6の回路では、多くの要素が図1の回路と共通しており、共通する要素については、共通の符号を用いている。
【0028】
図1のように、図6は、2つの双方向半導体素子、具体的には、ハイサイドスイッチ108およびローサイドスイッチ110が、正のDCバスレール(VBUS)と、負すなわち下位のDCバスレールすなわちリターンレール(RTN)との間に直列に配列されている様子を示している。ノード103は、負荷(図示せず)に接続されることが好ましいハーフブリッジの出力側において、ハイサイドおよびローサイドスイッチ108および110の間に設けられている。
【0029】
ハーフブリッジのスイッチ108および110を制御するための駆動回路600が設けられている。図6に示した具体的な実施形態では、駆動回路は、20Vのバルク基板102上に形成された集積回路(IC)と、好ましくは600Vの容量を有すると共にハイサイドスイッチ108を駆動するための構成要素を備える1つのフローティングウェル(HV1)602と、によって実現される。
【0030】
ハイサイド双方向スイッチ108は、第1のフローティングウェル602に配置されたトランジスタQ1およびQ2によって形成される従来の出力バッファによって駆動されることが好ましい。図に示すように、ノード116は、トランジスタQ1とQ2との間に配置され、スイッチ108のゲートの1つに接続されている。トランジスタQ1およびQ2のON/OFF状態は、バルクを介して回路100に接続されたハイサイド入力論理制御信号HIに基づいて決定されることが好ましい。IC回路は、従来の駆動回路に共通する適切なレベルシフトおよび遅延の機能をさらに備えることで、ハイサイド入力論理制御信号HIが適切な制御を提供することを保証してもよいことに注意されたい。
【0031】
動作中、ハイサイドスイッチ108は、通常はONであるため、ハーフブリッジの出力ノード103を介して負荷に電圧を供給するよう導電する。この時に、トランジスタQ2はOFFであることが好ましく、トランジスタQ1はONであることが好ましい。したがって、スイッチ108のゲートには、電圧が供給されない。スイッチ108は、ノード116に接続されたゲートに電圧が印加されないため、ONのままであり、スイッチ108の他方のゲートにおける電圧は、正のDCバスレールの電圧と同じであることから、いずれのゲートにも負バイアス電圧は掛からない。
【0032】
さらに、線形レギュレータ制御素子604が、ウェル602に設けられ、コンデンサC23の電圧とスイッチ108の状態とを監視することが好ましい。線形レギュレータ制御素子604は、高電圧トランジスタ606(Mlin)を制御して、トランジスタQ1およびQ2によって形成される出力バッファに電力を供給する。図6に示すように、高電圧トランジスタ606(Mlin)は、p型素子であることが好ましい。コンデンサC23の電圧が、閾値よりも小さくなると(例えば、図6に示した具体的な回路で12ボルトになると)、トランジスタ606は、ONに切り替えられ、それにより、スイッチ108がONであるか否かに関わらず、コンデンサC23を充電するための電流路が確保される。スイッチ108がONの場合、コンデンサC23の電圧が閾値電圧よりも大きければ、トランジスタ606はONにされる。コンデンサC23の電圧が閾値よりも大きい場合には、ノード103における負荷電圧があまりに高く上昇している可能性があり、その場合、スイッチ108をOFFにすることが好ましい。ハイサイド入力論理HIと共に、リターンレール(RTN)の低電圧が、トランジスタ606とトランジスタQ2とを介してノード116に供給され、トランジスタQ2は、論理信号HIによってONにされることが好ましい。ノード116における電圧は、ハイサイドレールおよび出力電圧に対して負となるため、当該電圧はスイッチ108をOFFにする。上述のように、トランジスタQ1がONでトランジスタQ2がOFFである場合には、スイッチ108のゲートには電圧が印加されず、スイッチはONのままである。ハイサイドスイッチ108がOFFでありローサイドスイッチ110および112がONである場合に、コンデンサC23の放電を防止する助けとして、線形レギュレータループ内に低電圧ダイオードD3が設けられてもよい。
【0033】
図1に関して上述したように、ローサイド論理入力LIは、必要に応じてローサイドスイッチ110をON/OFFするために用いられることが好ましい。電力MOSFET 112は、スイッチ110とDCバスの下位のレールとの間に直列で配置されてよい。スイッチ110の上部ゲートは、上部電極に接続されているため、上部電極に対する負バイアスを供給しない。スイッチ110の下部ゲートは、下位のDCバスレールすなわちリターンレールRTNに接続されている。したがって、下位のゲートに印加される電位は、ほぼ一定である。しかしながら、ローサイド入力論理LIは、トランジスタQ3およびQ4によって形成された出力バッファを制御するために用いられることが好ましい。ローサイド入力論理LIが適切な制御を提供することを保証するために、適切なレベルシフトおよび遅延が、IC 600に組み込まれてよい。トランジスタQ3およびQ4の間には、ノード118が設けられ、電力MOSFET 112をON/OFFするための電圧を供給する。電力MOSFETがONの時、スイッチのゲートに印加される電位の関係は、スイッチ110がONの状態を保つような関係である。しかしながら、電力MOSFET 110がOFFにされると、スイッチ110のローサイド電極における電圧は、スイッチ110がOFFになるように変化する。
【0034】
電力MOSFET 112が飽和しないことを保証するために、飽和防止制御素子120が設けられてよい。この特徴は、電力MOSFETを制御することにより、下位のスイッチ110が制御されることを保証するのに望ましい。
【0035】
図6の集積回路600は、図1から外部電力供給109の必要性を排除し、さらに、線形回路への過渡効果を回避することにより、安全な始動と効率的な電圧制御を実現する。
【0036】
図7は、図6の回路を試験するために用いられるシミュレーション回路を示す図である。図8Aから8Cは、図7の回路の様々なパラメータの測定値を示すグラフである。例えば、出力電圧V4のグラフである図8Aに示すように、始動から、出力電圧V4は、滑らかに所望の値まで上昇した後に、所望の値を維持する。
【0037】
図9は、図7のハイサイドおよびローサイドスイッチについてのゲート・ソース電圧(VGS)の測定値を示すグラフである。図からわかるように、ゲート・ソース電圧は、正と負の値を交互に取るため、必要な時にスイッチをOFFにするのに十分である。さらに、図7の回路のSWNが図示されている。
【0038】
本発明は、具体的な実施形態に関連して説明されているが、多くの他の変更例および変形例、他の用途が存在することは、当業者にとって明らかなことである。したがって、本発明は、本明細書の具体的な開示によって限定されず、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本願の一実施形態に従って、双方向スイッチング素子を用いたハーフブリッジのための駆動回路を示す図。
【図2】図1の回路をシミュレートするために用いられるシミュレーション回路を示す説明図。
【図3】図2のシミュレーション回路に示したスイッチング素子のゲート・ソース電圧の測定値を示すグラフ。
【図4】図2の回路について、スイッチング素子のゲート・ソース電圧の測定値と、両方のスイッチがOFFになる不感時間とを示すグラフ。
【図5】図2のスイッチのゲート・ソース電圧と、負荷電圧および負荷電流とを示すグラフ。
【図6】本願の一実施形態に従って、双方向スイッチング素子を用いたハーフブリッジのための駆動回路を示す図。
【図7】図6の回路をシミュレートするために用いられるシミュレーション回路を示す図。
【図8A】図7の回路の様々なパラメータのシミュレーション値を示すグラフ。
【図8B】図7の回路の様々なパラメータのシミュレーション値を示すグラフ。
【図8C】図7の回路の様々なパラメータのシミュレーション値を示すグラフ。
【図9】図7のシミュレーション回路のスイッチング素子のゲート・ソース電圧の測定値を示すグラフ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、高電圧双方向半導体スイッチのための駆動回路および方法に関する。特に、本発明は、ブートストラップコンデンサを用いる駆動回路と、DCバスからの自給を備えた駆動回路とを提供する。
【背景技術】
【0002】
近年開発された双方向III族窒化物スイッチは、高電圧および高周波数の電子技術の分野で特に有用である。双方向III族窒化物スイッチは、通例、Si、SiC、サファイアなどで構成してよい基板と、基板の上に形成され窒化ガリウム(GaN)から成る第1の半導体と、第1の半導体の上に形成されAlGaNから成る第2の半導体とを備える。GaNおよびAlGaNのヘテロ接合は、ヘテロ接合において、または、ヘテロ接合の近傍で、導電性の高い二次元電子ガス(2DEG)を生成する。2DEGは、当業者に周知のように、自発的な分極効果によって形成される。第2の半導体(AlGaN)には、2つのオーミック電源電極が、オーミック接続されている。2つのオーミック抵抗器のそれぞれから所定の距離に、2つのゲート電極が配置されてよい。上述の双方向III族窒化物スイッチは、通常はONであることから、デプレッション型素子である。しかしながら、ゲートのいずれかに適切な電圧を印加すると、2DEGの中断が起き、スイッチがOFFとなる。一般に、スイッチをOFFにするために1または複数のゲートに印加される電圧は、オーミック電極のいずれにおける電位に対しても負となる電圧である。
【0003】
上述の双方向スイッチは、高電圧、高周波数のシステムでの利用で特に有用であるため、幅広いトポロジにわたるほとんどすべての電力電子技術の用途に有用である。
【0004】
しかしながら、デプレッション型素子であるこれらのスイッチのいくぶん独特な特徴を考慮すると、これらのスイッチを制御するための駆動回路および方法を改良することが望ましい。
【発明の開示】
【0005】
本願の一実施形態による双方向半導体スイッチを用いたハーフブリッジのための駆動回路は、ハイサイド双方向半導体スイッチを制御するよう動作可能なハイサイド駆動部であって、双方向半導体スイッチに負バイアス電圧を供給してハイサイド双方向半導体スイッチをOFFにするハイサイド駆動部と、ローサイド双方向半導体スイッチを制御するよう動作可能なローサイド駆動部と、負端子がハイサイド駆動部に接続された外部電圧源と、電圧源の負端子とハイサイド駆動部との間に配置され、ローサイド駆動部がローサイド双方向半導体スイッチをONにする時に、ハイサイド駆動部を電圧源の負端子に接続するよう動作可能なハイサイド駆動スイッチと、を備える。
【0006】
本願の別の実施形態による双方向半導体スイッチを用いたハーフブリッジのための駆動回路は、ハイサイド双方向半導体スイッチを制御するよう動作可能なハイサイド駆動部であって、ハイサイド駆動部をハーフブリッジの下位レールに選択的に接続する線形レギュレータ制御装置を含むハイサイド駆動部と、ローサイド双方向半導体スイッチを制御するよう動作可能なローサイド駆動部と、を備える。
【0007】
本発明の他の特徴および利点は、添付の図面を参照して行う以下の説明から明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
上述のようなダブルゲートの双方向半導体スイッチを用いる利点の1つは、それに付随する駆動回路のトポロジに関しては、素子のソースをそれぞれ基準とする完全に等価な複数のゲートを有する可能性がある点である。例えば、図1に示す具体的な回路では、双方向半導体スイッチング素子(108または110)のゲートは、正のDCバスレール(VBUS)と、負のDCバスレール(RTN)と、ハーフブリッジ出力(ノード103)とを基準にする。
【0009】
さらに、双方向半導体スイッチは、通常はONであり、OFFにするために通例は少なくとも1つのゲートに対する負バイアスを必要とするデプレッション型素子であることを考慮すると、新しい駆動トポロジが可能である。
【0010】
図1の回路は、本発明の一実施形態に従って、双方向半導体スイッチ108および110を用いたハーフブリッジのための駆動回路の第1のトポロジを示す。
【0011】
図1に示すように、2つの双方向半導体素子、具体的には、ハイサイドスイッチ108およびローサイドスイッチ110が、正のDCバスレール(VBUS)と、負すなわち下位のDCバスレールすなわちリターンレール(RTN)との間に直列に配列されている。負荷(図示せず)に接続されることが好ましいハーフブリッジの出力側において、ハイサイドおよびローサイドスイッチ108および110の間に、ノード103が設けられている。
【0012】
ハーフブリッジのスイッチ108および110を制御するための駆動回路100が設けられている。図1に示した具体的な実施形態では、駆動回路は、2つのフローティングウェル104および106を備えた20Vのバルク基板102上に形成された集積回路(IC)として実現される。第1のウェル(HV1)104は、600Vの容量を有することが好ましく、ハイサイドスイッチ108を駆動するための構成要素を備える。第2のウェル(HV2)106は、20Vの容量を有することが好ましい。
【0013】
ハイサイド双方向スイッチ108は、第1のフローティングウェル104に配置されたトランジスタQ1およびQ2によって形成される従来の出力バッファによって駆動されることが好ましい。図に示すように、トランジスタQ1とQ2との間には、ノード116が配置され、スイッチ108のゲートの1つに接続されている。トランジスタQ1およびQ2のON/OFF状態は、バルクを介して回路100に接続されたハイサイド入力論理制御信号HIに基づいて決定されることが好ましい。IC回路は、従来の駆動回路に共通する適切なレベルシフトおよび遅延の機能をさらに備えることで、ハイサイド入力論理制御信号HIが適切な制御を提供することを保証してもよいことに注意されたい。
【0014】
動作中、ハイサイドスイッチ108は、通常はONであるため、ハーフブリッジの出力ノード103を介して負荷に電圧を供給するよう導電する。この時に、トランジスタQ2はOFFであることが好ましく、トランジスタQ1はONであることが好ましい。したがって、スイッチ108のゲートには、電圧が供給されない。スイッチ108は、ノード116に接続されたゲートに電圧が印加されないため、ONのままであり、スイッチ108の他方のゲートにおける電圧は、正のDCバスレールの電圧と同じであることから、いずれのゲートにも負バイアス電圧は掛からない。必要に応じて、スイッチ108は、ハイサイド論理信号HIに基づいてOFFにされてよい。具体的には、スイッチQ2がONにされると共に、スイッチQ1がOFFにされることにより、電圧源109の負端子からトランジスタQ2および高電圧MOSFET114(Mbs)を介して、ノード116に負電圧が供給される。この負電圧は、スイッチ108の下位ゲートに印加されてよく、それにより、このスイッチをOFFにする負バイアスが提供される。
【0015】
従来のハーフブリッジ用の従来の駆動回路と同様に、ハイサイドスイッチ108およびローサイドスイッチ110は、同時にONにならないことが好ましい。したがって、ハイサイドスイッチ108がONである時には、ローサイドスイッチ110はOFFであることが好ましい。同様に、ローサイドスイッチ110がONである時には、ハイサイドスイッチ108はOFFである。したがって、ハイサイド論理入力HIおよびローサイド論理入力LIは、スイッチ108および110が同時にONにならないように供給される。
【0016】
このように、ハイサイド論理入力HIがスイッチ108をOFFに駆動した時に、ローサイド論理入力LIは、ローサイドスイッチ110をONにするよう用いられることが好ましい。しかしながら、IC100は、ハイサイドおよびローサイドスイッチ108および110が移行中に同時にONにならないことを保証するために、適切な不感時間(DT)を備えられてもよいことに注意されたい。このように事前に設定された不感時間を用いることは、駆動回路では一般的なことである。ローサイドスイッチ110は、カスコードスイッチングによって制御されることが好ましい。すなわち、電力MOSFET 112は、スイッチ110とDCバスの下位レールとの間に直列で配置される。スイッチ110の上部ゲートは、上部電極に接続されているため、上部電極に対する負バイアスを供給しない。スイッチ110の下部ゲートは、下位のDCバスレールすなわちリターンレールRTNに接続されている。したがって、下位ゲートに印加される電位は、ほぼ一定である。しかしながら、ローサイド入力論理LIは、第2のウェル106のトランジスタQ3およびQ4によって形成された出力バッファを制御するために用いられることが好ましい。この場合にも、ローサイド入力論理LIが適切な制御を提供することを保証するために、適切なレベルシフトおよび遅延が、IC 100に組み込まれてよい。トランジスタQ3およびQ4の間には、ノード118が設けられ、電力MOSFET 11をON/OFFするための電圧を供給する。電力MOSFETがONの時、スイッチのゲートに印加される電位の関係は、スイッチ110がONの状態を保つような関係である。しかしながら、電力MOSFET 110がOFFにされると、スイッチ110のローサイド電極における電圧は、スイッチ110がOFFになるように変化する。
【0017】
図に示すように、ノード118は、さらに、高電圧MOSFET 114を同様に制御し、それによって、電力MOSFET112がONである場合には、高電圧MOSFETはONのみである。特に、電力MOSFET 112をONにする動作と高電圧MOSFETをONにする動作との間にわずかな遅延があることで、電力MOSFET 112がすでにONになった後にのみ、高電圧MOSFET 114がONになることが好ましい。同様に、電力MOSFET 112がOFFになる前に、高電圧MOSFET 114がOFFになることが好ましい。
【0018】
さらに、電力MOSFET 112が飽和しないことを保証するために、飽和防止制御素子120が設けられる。この特徴は、電力MOSFETの制御の結果として下位のスイッチ110が制御されることを保証するのに望ましい。
【0019】
IC 100が用いる唯一の外部構成要素は、2つのコンデンサC1およびC2と1つのダイオードD2である。ダイオードD2は、必要に応じてICに組み込まれてもよいことに注意されたい。これは、短絡保護、電流検出、および温度検出を、より容易に提供するために好ましい。
【0020】
さらに、図1に示した構成を用いると、コンデンサC1は、ハイサイドスイッチ108がOFFにされた時に、ローサイドスイッチ110、電力MOSFET 112、および高電圧MOSFET 116を介して充電されることが可能であることにも注意されたい。
【0021】
図2は、図1に示した回路をシミュレートするために用いられる回路を示す図である。図2の回路は、International Rectifier社が製造するIR2109(4)などのハーフブリッジ駆動チップを用いて、上述の集積回路100の構成要素を実質的に提供する。IR2109(4)の機能およびレイアウトについては、周知であり公開されているため、本明細書では詳細に説明しない。ただし、機能的に等価な他の駆動チップを用いてもよいことを理解されたい。
【0022】
図2に示すように、外部コンデンサC1およびC2は、チップの適切なピンの間に接続されている。図2に示したトランジスタM1と、ラベルを付けた高電圧MOSFETは、図1の高電圧MOSFET 114に相当する。双方向半導体スイッチHEMT2およびHEMT1は、図2の双方向スイッチ108および110に相当する。図2に示すさらなる構成要素は、試験に必要な変形および適合を含む。
【0023】
図3は、図2のハイサイドおよびローサイドスイッチHEMT2およびHEMT1についてのゲート・ソース電圧(VGS)の測定値を示すグラフである。図に示すように、両方のスイッチのゲート・ソース電圧は、必要に応じて双方向スイッチをON/OFFできるように、正の値と負の値との間を移行する。
【0024】
図4は、図2のハイサイドおよびローサイドスイッチHEMT2およびHEMT1についてのゲート・ソース電圧(VGS)の測定値を示す別のグラフである。図4は、さらに、両方のスイッチがOFFになる図2のスイッチにおけるゲート・ソース電圧の変化の間に提供された不感時間を強調している。さらに、SWNも図示されている。
【0025】
図5は、基準SWNと共に、図2のローサイドスイッチHEMT1の負荷電流(Iload)、負荷電圧(Vload)、およびゲート・ソース電圧を示すグラフである。
【0026】
図6は、本発明の別の実施形態に従って、双方向半導体スイッチを用いたハーフブリッジのための駆動回路の第2のトポロジを示す。
【0027】
図6の回路では、多くの要素が図1の回路と共通しており、共通する要素については、共通の符号を用いている。
【0028】
図1のように、図6は、2つの双方向半導体素子、具体的には、ハイサイドスイッチ108およびローサイドスイッチ110が、正のDCバスレール(VBUS)と、負すなわち下位のDCバスレールすなわちリターンレール(RTN)との間に直列に配列されている様子を示している。ノード103は、負荷(図示せず)に接続されることが好ましいハーフブリッジの出力側において、ハイサイドおよびローサイドスイッチ108および110の間に設けられている。
【0029】
ハーフブリッジのスイッチ108および110を制御するための駆動回路600が設けられている。図6に示した具体的な実施形態では、駆動回路は、20Vのバルク基板102上に形成された集積回路(IC)と、好ましくは600Vの容量を有すると共にハイサイドスイッチ108を駆動するための構成要素を備える1つのフローティングウェル(HV1)602と、によって実現される。
【0030】
ハイサイド双方向スイッチ108は、第1のフローティングウェル602に配置されたトランジスタQ1およびQ2によって形成される従来の出力バッファによって駆動されることが好ましい。図に示すように、ノード116は、トランジスタQ1とQ2との間に配置され、スイッチ108のゲートの1つに接続されている。トランジスタQ1およびQ2のON/OFF状態は、バルクを介して回路100に接続されたハイサイド入力論理制御信号HIに基づいて決定されることが好ましい。IC回路は、従来の駆動回路に共通する適切なレベルシフトおよび遅延の機能をさらに備えることで、ハイサイド入力論理制御信号HIが適切な制御を提供することを保証してもよいことに注意されたい。
【0031】
動作中、ハイサイドスイッチ108は、通常はONであるため、ハーフブリッジの出力ノード103を介して負荷に電圧を供給するよう導電する。この時に、トランジスタQ2はOFFであることが好ましく、トランジスタQ1はONであることが好ましい。したがって、スイッチ108のゲートには、電圧が供給されない。スイッチ108は、ノード116に接続されたゲートに電圧が印加されないため、ONのままであり、スイッチ108の他方のゲートにおける電圧は、正のDCバスレールの電圧と同じであることから、いずれのゲートにも負バイアス電圧は掛からない。
【0032】
さらに、線形レギュレータ制御素子604が、ウェル602に設けられ、コンデンサC23の電圧とスイッチ108の状態とを監視することが好ましい。線形レギュレータ制御素子604は、高電圧トランジスタ606(Mlin)を制御して、トランジスタQ1およびQ2によって形成される出力バッファに電力を供給する。図6に示すように、高電圧トランジスタ606(Mlin)は、p型素子であることが好ましい。コンデンサC23の電圧が、閾値よりも小さくなると(例えば、図6に示した具体的な回路で12ボルトになると)、トランジスタ606は、ONに切り替えられ、それにより、スイッチ108がONであるか否かに関わらず、コンデンサC23を充電するための電流路が確保される。スイッチ108がONの場合、コンデンサC23の電圧が閾値電圧よりも大きければ、トランジスタ606はONにされる。コンデンサC23の電圧が閾値よりも大きい場合には、ノード103における負荷電圧があまりに高く上昇している可能性があり、その場合、スイッチ108をOFFにすることが好ましい。ハイサイド入力論理HIと共に、リターンレール(RTN)の低電圧が、トランジスタ606とトランジスタQ2とを介してノード116に供給され、トランジスタQ2は、論理信号HIによってONにされることが好ましい。ノード116における電圧は、ハイサイドレールおよび出力電圧に対して負となるため、当該電圧はスイッチ108をOFFにする。上述のように、トランジスタQ1がONでトランジスタQ2がOFFである場合には、スイッチ108のゲートには電圧が印加されず、スイッチはONのままである。ハイサイドスイッチ108がOFFでありローサイドスイッチ110および112がONである場合に、コンデンサC23の放電を防止する助けとして、線形レギュレータループ内に低電圧ダイオードD3が設けられてもよい。
【0033】
図1に関して上述したように、ローサイド論理入力LIは、必要に応じてローサイドスイッチ110をON/OFFするために用いられることが好ましい。電力MOSFET 112は、スイッチ110とDCバスの下位のレールとの間に直列で配置されてよい。スイッチ110の上部ゲートは、上部電極に接続されているため、上部電極に対する負バイアスを供給しない。スイッチ110の下部ゲートは、下位のDCバスレールすなわちリターンレールRTNに接続されている。したがって、下位のゲートに印加される電位は、ほぼ一定である。しかしながら、ローサイド入力論理LIは、トランジスタQ3およびQ4によって形成された出力バッファを制御するために用いられることが好ましい。ローサイド入力論理LIが適切な制御を提供することを保証するために、適切なレベルシフトおよび遅延が、IC 600に組み込まれてよい。トランジスタQ3およびQ4の間には、ノード118が設けられ、電力MOSFET 112をON/OFFするための電圧を供給する。電力MOSFETがONの時、スイッチのゲートに印加される電位の関係は、スイッチ110がONの状態を保つような関係である。しかしながら、電力MOSFET 110がOFFにされると、スイッチ110のローサイド電極における電圧は、スイッチ110がOFFになるように変化する。
【0034】
電力MOSFET 112が飽和しないことを保証するために、飽和防止制御素子120が設けられてよい。この特徴は、電力MOSFETを制御することにより、下位のスイッチ110が制御されることを保証するのに望ましい。
【0035】
図6の集積回路600は、図1から外部電力供給109の必要性を排除し、さらに、線形回路への過渡効果を回避することにより、安全な始動と効率的な電圧制御を実現する。
【0036】
図7は、図6の回路を試験するために用いられるシミュレーション回路を示す図である。図8Aから8Cは、図7の回路の様々なパラメータの測定値を示すグラフである。例えば、出力電圧V4のグラフである図8Aに示すように、始動から、出力電圧V4は、滑らかに所望の値まで上昇した後に、所望の値を維持する。
【0037】
図9は、図7のハイサイドおよびローサイドスイッチについてのゲート・ソース電圧(VGS)の測定値を示すグラフである。図からわかるように、ゲート・ソース電圧は、正と負の値を交互に取るため、必要な時にスイッチをOFFにするのに十分である。さらに、図7の回路のSWNが図示されている。
【0038】
本発明は、具体的な実施形態に関連して説明されているが、多くの他の変更例および変形例、他の用途が存在することは、当業者にとって明らかなことである。したがって、本発明は、本明細書の具体的な開示によって限定されず、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本願の一実施形態に従って、双方向スイッチング素子を用いたハーフブリッジのための駆動回路を示す図。
【図2】図1の回路をシミュレートするために用いられるシミュレーション回路を示す説明図。
【図3】図2のシミュレーション回路に示したスイッチング素子のゲート・ソース電圧の測定値を示すグラフ。
【図4】図2の回路について、スイッチング素子のゲート・ソース電圧の測定値と、両方のスイッチがOFFになる不感時間とを示すグラフ。
【図5】図2のスイッチのゲート・ソース電圧と、負荷電圧および負荷電流とを示すグラフ。
【図6】本願の一実施形態に従って、双方向スイッチング素子を用いたハーフブリッジのための駆動回路を示す図。
【図7】図6の回路をシミュレートするために用いられるシミュレーション回路を示す図。
【図8A】図7の回路の様々なパラメータのシミュレーション値を示すグラフ。
【図8B】図7の回路の様々なパラメータのシミュレーション値を示すグラフ。
【図8C】図7の回路の様々なパラメータのシミュレーション値を示すグラフ。
【図9】図7のシミュレーション回路のスイッチング素子のゲート・ソース電圧の測定値を示すグラフ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
双方向半導体スイッチを用いたハーフブリッジのための駆動回路であって、
ハイサイド双方向半導体スイッチを制御するよう動作可能なハイサイド駆動部であって、前記ハイサイド双方向半導体スイッチに負バイアス電圧を供給して前記ハイサイド双方向半導体スイッチをOFFにするハイサイド駆動部と、
ローサイド双方向半導体スイッチを制御するよう動作可能なローサイド駆動部と、
負端子が前記ハイサイド駆動部に接続された外部電圧源と、
前記電圧源の前記負端子と前記ハイサイド駆動部との間に配置され、前記ローサイド駆動部が前記ローサイド双方向半導体スイッチをONにする時に、前記ハイサイド駆動部を前記電圧源の前記負端子に接続するよう動作可能なハイサイド駆動スイッチと、を備える、駆動回路。
【請求項2】
請求項1に記載の駆動回路であって、
前記ハイサイド駆動部は、ハイサイド入力制御信号によって制御される、駆動回路。
【請求項3】
請求項1に記載の駆動回路であって、
前記ローサイド駆動部は、ローサイド入力制御信号によって制御される、駆動回路。
【請求項4】
請求項3に記載の駆動回路であって、
前記ローサイド駆動部は、さらに、
プッシュプル構成として配置されていると共に、前記ローサイド入力制御信号に基づいてONおよびOFFに切り替えられる第1のトランジスタおよび第2のトランジスタと、
前記ローサイド双方向半導体スイッチと直列に配置された電力MOSFETと、
前記第1および第2のトランジスタの間に配置され、前記電力MOSFETのゲートに接続された出力ノードと、を備え、
前記出力ノードの電圧値が前記電力MOSFETをONにする時には、前記ローサイド双方向半導体スイッチがONであり、前記出力ノードの電圧値が前記電力MOSFETをOFFにする時には、前記ローサイド双方向半導体スイッチがOFFである、駆動回路。
【請求項5】
請求項4に記載の駆動回路であって、
前記ローサイド駆動部は、さらに、前記電力MOSFETに接続された飽和防止制御素子を備えることで、前記電力MOSFEが飽和状態で動作しないことを保証する、駆動回路。
【請求項6】
請求項3に記載の駆動回路であって、
前記ローサイド入力制御信号は、さらに、前記ローサイド双方向半導体スイッチがONにされた時に前記電圧源の前記負端子が前記ハイサイド駆動部に接続されるように、前記ハイサイド駆動スイッチを制御し、
前記負端子の負電圧は、前記ハイサイド双方向半導体スイッチをOFFにするために用いられる、駆動回路。
【請求項7】
双方向半導体スイッチを用いたハーフブリッジのための駆動回路であって、
ハイサイド双方向半導体スイッチを制御するよう動作可能なハイサイド駆動部であって、前記ハイサイド駆動部を前記ハーフブリッジの下位レールに選択的に接続する線形レギュレータ制御装置を含むハイサイド駆動部と、
ローサイド双方向半導体スイッチを制御するよう動作可能なローサイド駆動部と、を備える、駆動回路。
【請求項8】
請求項7に記載の駆動回路であって、
前記線形レギュレータ制御装置は、前記ハイサイド双方向スイッチがONであり、かつ、前記ハイサイド駆動部を横切るコンデンサの電圧が閾値電圧よりも高くなった時に、前記ハイサイド駆動部を前記ハーフブリッジの前記下位レールに接続し、それにより、前記ハイサイド駆動部は、前記ハイサイド双方向半導体素子のゲートに負バイアス電圧を印可して、前記ハイサイド双方向半導体素子をOFFにする、駆動回路。
【請求項9】
請求項8に記載の駆動回路であって、
前記線形レギュレータ制御装置は、前記コンデンサの前記電圧が前記閾値よりも低くなった時に、前記ハイサイド駆動部を前記ハーフブリッジの前記下位レールに接続する、駆動回路。
【請求項10】
請求項7に記載の駆動回路であって、
前記ローサイド駆動部は、さらに、
プッシュプル構成として配置されていると共に、前記ローサイド入力制御信号に基づいてONおよびOFFに切り替えられる第1のトランジスタおよび第2のトランジスタと、
前記ローサイド双方向半導体スイッチと直列に配置された電力MOSFETと、
前記第1および第2のトランジスタの間に配置され、前記電力MOSFETのゲートに接続された出力ノードと、を備え、
前記出力ノードの電圧値が前記電力MOSFETをONにする時には、前記ローサイド双方向半導体スイッチがONであり、前記出力ノードの電圧値が前記電力MOSFETをOFFにする時には、前記ローサイド双方向半導体スイッチがOFFである、駆動回路。
【請求項11】
請求項10に記載の駆動回路であって、
前記ローサイド駆動部は、さらに、前記電力MOSFETに接続された飽和防止制御素子を備えることで、前記電力MOSFEが飽和状態で動作しないことを保証する、駆動回路。
【請求項12】
双方向スイッチング回路であって、
ハイサイド双方向半導体スイッチと、
前記ハイサイド双方向半導体スイッチと直列に接続されたローサイド双方向半導体スイッチと、
請求項7に記載の駆動回路と、を備える、双方向スイッチング回路。
【請求項13】
双方向スイッチング回路であって、
ハイサイド双方向半導体スイッチと、
前記ハイサイド双方向半導体スイッチと直列に接続されたローサイド双方向半導体スイッチと、
前記ハイサイド双方向半導体スイッチを制御するよう動作可能なハイサイド駆動部であって、前記ハイサイド双方向半導体スイッチに負バイアス電圧を供給して前記ハイサイド双方向半導体スイッチをOFFにするハイサイド駆動部と、
前記ローサイド双方向半導体スイッチを制御するよう動作可能なローサイド駆動部と、
負端子が前記ハイサイド駆動部に接続された外部電圧源と、
前記電圧源の前記負端子と前記ハイサイド駆動部との間に配置され、前記ローサイド駆動部が前記ローサイド双方向半導体スイッチをONにする時に、前記ハイサイド駆動部を前記電圧源の前記負端子に接続するよう動作可能なハイサイド駆動スイッチと、を備える、双方向スイッチング回路。
【請求項14】
請求項13に記載の双方向スイッチング回路であって、
前記ハイサイド駆動部は、ハイサイド入力制御信号によって制御される、双方向スイッチング回路。
【請求項15】
請求項13に記載の双方向スイッチング回路であって、
前記ローサイド駆動部は、ローサイド入力制御信号によって制御される、双方向スイッチング回路。
【請求項16】
請求項15に記載の双方向スイッチング回路であって、
前記ローサイド駆動部は、さらに、
プッシュプル構成として配置されていると共に、前記ローサイド入力制御信号に基づいてONおよびOFFに切り替えられる第1のトランジスタおよび第2のトランジスタと、
前記ローサイド双方向半導体スイッチと直列に配置された電力MOSFETと、
前記第1および第2のトランジスタの間に配置され、前記電力MOSFETのゲートに接続された出力ノードと、を備え、
前記出力ノードの電圧値が前記電力MOSFETをONにする時には、前記ローサイド双方向半導体スイッチがONであり、前記出力ノードの電圧値が前記電力MOSFETをOFFにする時には、前記ローサイド双方向半導体スイッチがOFFである、双方向スイッチング回路。
【請求項17】
請求項16に記載の双方向スイッチング回路であって、
前記ローサイド駆動部は、さらに、前記電力MOSFETに接続された飽和防止制御素子を備えることで、前記電力MOSFEが飽和状態で動作しないことを保証する、双方向スイッチング回路。
【請求項18】
請求項17に記載の双方向スイッチング素子であって、
前記ローサイド入力制御信号は、さらに、前記ローサイド双方向半導体スイッチがONにされた時に前記電圧源の前記負端子が前記ハイサイド駆動部に接続されるように、前記ハイサイド駆動スイッチを制御し、
前記負端子の負電圧は、前記ハイサイド双方向半導体スイッチをOFFにするために用いられる、双方向スイッチング素子。
【請求項1】
双方向半導体スイッチを用いたハーフブリッジのための駆動回路であって、
ハイサイド双方向半導体スイッチを制御するよう動作可能なハイサイド駆動部であって、前記ハイサイド双方向半導体スイッチに負バイアス電圧を供給して前記ハイサイド双方向半導体スイッチをOFFにするハイサイド駆動部と、
ローサイド双方向半導体スイッチを制御するよう動作可能なローサイド駆動部と、
負端子が前記ハイサイド駆動部に接続された外部電圧源と、
前記電圧源の前記負端子と前記ハイサイド駆動部との間に配置され、前記ローサイド駆動部が前記ローサイド双方向半導体スイッチをONにする時に、前記ハイサイド駆動部を前記電圧源の前記負端子に接続するよう動作可能なハイサイド駆動スイッチと、を備える、駆動回路。
【請求項2】
請求項1に記載の駆動回路であって、
前記ハイサイド駆動部は、ハイサイド入力制御信号によって制御される、駆動回路。
【請求項3】
請求項1に記載の駆動回路であって、
前記ローサイド駆動部は、ローサイド入力制御信号によって制御される、駆動回路。
【請求項4】
請求項3に記載の駆動回路であって、
前記ローサイド駆動部は、さらに、
プッシュプル構成として配置されていると共に、前記ローサイド入力制御信号に基づいてONおよびOFFに切り替えられる第1のトランジスタおよび第2のトランジスタと、
前記ローサイド双方向半導体スイッチと直列に配置された電力MOSFETと、
前記第1および第2のトランジスタの間に配置され、前記電力MOSFETのゲートに接続された出力ノードと、を備え、
前記出力ノードの電圧値が前記電力MOSFETをONにする時には、前記ローサイド双方向半導体スイッチがONであり、前記出力ノードの電圧値が前記電力MOSFETをOFFにする時には、前記ローサイド双方向半導体スイッチがOFFである、駆動回路。
【請求項5】
請求項4に記載の駆動回路であって、
前記ローサイド駆動部は、さらに、前記電力MOSFETに接続された飽和防止制御素子を備えることで、前記電力MOSFEが飽和状態で動作しないことを保証する、駆動回路。
【請求項6】
請求項3に記載の駆動回路であって、
前記ローサイド入力制御信号は、さらに、前記ローサイド双方向半導体スイッチがONにされた時に前記電圧源の前記負端子が前記ハイサイド駆動部に接続されるように、前記ハイサイド駆動スイッチを制御し、
前記負端子の負電圧は、前記ハイサイド双方向半導体スイッチをOFFにするために用いられる、駆動回路。
【請求項7】
双方向半導体スイッチを用いたハーフブリッジのための駆動回路であって、
ハイサイド双方向半導体スイッチを制御するよう動作可能なハイサイド駆動部であって、前記ハイサイド駆動部を前記ハーフブリッジの下位レールに選択的に接続する線形レギュレータ制御装置を含むハイサイド駆動部と、
ローサイド双方向半導体スイッチを制御するよう動作可能なローサイド駆動部と、を備える、駆動回路。
【請求項8】
請求項7に記載の駆動回路であって、
前記線形レギュレータ制御装置は、前記ハイサイド双方向スイッチがONであり、かつ、前記ハイサイド駆動部を横切るコンデンサの電圧が閾値電圧よりも高くなった時に、前記ハイサイド駆動部を前記ハーフブリッジの前記下位レールに接続し、それにより、前記ハイサイド駆動部は、前記ハイサイド双方向半導体素子のゲートに負バイアス電圧を印可して、前記ハイサイド双方向半導体素子をOFFにする、駆動回路。
【請求項9】
請求項8に記載の駆動回路であって、
前記線形レギュレータ制御装置は、前記コンデンサの前記電圧が前記閾値よりも低くなった時に、前記ハイサイド駆動部を前記ハーフブリッジの前記下位レールに接続する、駆動回路。
【請求項10】
請求項7に記載の駆動回路であって、
前記ローサイド駆動部は、さらに、
プッシュプル構成として配置されていると共に、前記ローサイド入力制御信号に基づいてONおよびOFFに切り替えられる第1のトランジスタおよび第2のトランジスタと、
前記ローサイド双方向半導体スイッチと直列に配置された電力MOSFETと、
前記第1および第2のトランジスタの間に配置され、前記電力MOSFETのゲートに接続された出力ノードと、を備え、
前記出力ノードの電圧値が前記電力MOSFETをONにする時には、前記ローサイド双方向半導体スイッチがONであり、前記出力ノードの電圧値が前記電力MOSFETをOFFにする時には、前記ローサイド双方向半導体スイッチがOFFである、駆動回路。
【請求項11】
請求項10に記載の駆動回路であって、
前記ローサイド駆動部は、さらに、前記電力MOSFETに接続された飽和防止制御素子を備えることで、前記電力MOSFEが飽和状態で動作しないことを保証する、駆動回路。
【請求項12】
双方向スイッチング回路であって、
ハイサイド双方向半導体スイッチと、
前記ハイサイド双方向半導体スイッチと直列に接続されたローサイド双方向半導体スイッチと、
請求項7に記載の駆動回路と、を備える、双方向スイッチング回路。
【請求項13】
双方向スイッチング回路であって、
ハイサイド双方向半導体スイッチと、
前記ハイサイド双方向半導体スイッチと直列に接続されたローサイド双方向半導体スイッチと、
前記ハイサイド双方向半導体スイッチを制御するよう動作可能なハイサイド駆動部であって、前記ハイサイド双方向半導体スイッチに負バイアス電圧を供給して前記ハイサイド双方向半導体スイッチをOFFにするハイサイド駆動部と、
前記ローサイド双方向半導体スイッチを制御するよう動作可能なローサイド駆動部と、
負端子が前記ハイサイド駆動部に接続された外部電圧源と、
前記電圧源の前記負端子と前記ハイサイド駆動部との間に配置され、前記ローサイド駆動部が前記ローサイド双方向半導体スイッチをONにする時に、前記ハイサイド駆動部を前記電圧源の前記負端子に接続するよう動作可能なハイサイド駆動スイッチと、を備える、双方向スイッチング回路。
【請求項14】
請求項13に記載の双方向スイッチング回路であって、
前記ハイサイド駆動部は、ハイサイド入力制御信号によって制御される、双方向スイッチング回路。
【請求項15】
請求項13に記載の双方向スイッチング回路であって、
前記ローサイド駆動部は、ローサイド入力制御信号によって制御される、双方向スイッチング回路。
【請求項16】
請求項15に記載の双方向スイッチング回路であって、
前記ローサイド駆動部は、さらに、
プッシュプル構成として配置されていると共に、前記ローサイド入力制御信号に基づいてONおよびOFFに切り替えられる第1のトランジスタおよび第2のトランジスタと、
前記ローサイド双方向半導体スイッチと直列に配置された電力MOSFETと、
前記第1および第2のトランジスタの間に配置され、前記電力MOSFETのゲートに接続された出力ノードと、を備え、
前記出力ノードの電圧値が前記電力MOSFETをONにする時には、前記ローサイド双方向半導体スイッチがONであり、前記出力ノードの電圧値が前記電力MOSFETをOFFにする時には、前記ローサイド双方向半導体スイッチがOFFである、双方向スイッチング回路。
【請求項17】
請求項16に記載の双方向スイッチング回路であって、
前記ローサイド駆動部は、さらに、前記電力MOSFETに接続された飽和防止制御素子を備えることで、前記電力MOSFEが飽和状態で動作しないことを保証する、双方向スイッチング回路。
【請求項18】
請求項17に記載の双方向スイッチング素子であって、
前記ローサイド入力制御信号は、さらに、前記ローサイド双方向半導体スイッチがONにされた時に前記電圧源の前記負端子が前記ハイサイド駆動部に接続されるように、前記ハイサイド駆動スイッチを制御し、
前記負端子の負電圧は、前記ハイサイド双方向半導体スイッチをOFFにするために用いられる、双方向スイッチング素子。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図9】
【公開番号】特開2006−352839(P2006−352839A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−110890(P2006−110890)
【出願日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【出願人】(505300623)インターナショナル・レクティファイヤ・コーポレーション (23)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL RECTIFIER CORPORATION
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−110890(P2006−110890)
【出願日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【出願人】(505300623)インターナショナル・レクティファイヤ・コーポレーション (23)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL RECTIFIER CORPORATION
【Fターム(参考)】
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