説明

AD病変を同定するために有用な造影剤

本明細書で開示される式を含む化合物及び組成物が本明細書において提供され、前記化合物はアミロイド結合性化合物である。本発明によるアミロイド結合性化合物は、アミロイド沈着物の生体内造影に適する量で患者に投与することができ、アミロイド沈着物を有する神経組織と正常神経組織とを識別し得る。本発明のアミロイドプローブは、例えば、ダウン症候群、家族性アルツハイマー病を始めとする疾患においてアミロイド沈着物を検出し、定量するために使用することができる。もう1つの実施形態では、前記化合物は神経変性障害の治療又は予防において使用することができる。また、前記化合物を脳組織内に分布させ、脳組織を画像化する方法−この方法によれば、正常対照レベルの結合と比較して脳組織への前記化合物の結合の上昇により、哺乳動物が神経変性疾患に罹患しているか又は神経変性疾患発症の危険性があることが示される−も、本明細書で提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式のいずれかの放射性標識化アミロイド結合性化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化1】

[式中、
〜Aは、独立して、CH又はNであり、但し、2個以下の基Aだけが同時にNであり;
は、H、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、シクロアルキル、OH、OR、OR、R−C(O)−、R−C(O)−、R−OC(O)、R−OC(O)、R−N(R10)C(O)、R−N(R10)C(O)、R−S(O)−又はR−S(O)−であり;
は、H、CN、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、シクロアルキル、ハロシクロアルキニル、アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、ハロチオアルキル、NH、NHR、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、シクロアルコキシアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールであり;
、R、R、R及びRは、独立して、H、ハロゲン、OH、CN、NO、R、R、CH、CHCHR、OR、OR、NH、NHR、N(R、−C(O)NHR、−C(O)N(R、R−C(O)−、R−C(O)−、R−C(O)O−、R−C(O)O−、R−C(O)N−、R−C(O)N−、R−OC(O)−、R−OC(O)−、R−OC(O)−、R−OC(O)O−、R−OC(O)N(R10)−、R−OC(O)N(R10)−、R−N(R10)C(O)−、R−N(R10)C(O)−、R−N(R10)C(O)−、R−N(R10)C(O)O−、R−N(R10)C(O)N(R10)−、R−N(R10)C(O)N(R10)−、R−S(O)−、R−S(O)−、R−S(O)N(R10)−、R−S(O)N(R10)−、R−N(R10)S(O)−又はR−N(R10)S(O)−であり;
は、H、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、シクロアルコキシアルキル、チオアルコキシアルキル、ハロチオアルコキシアルキル、シクロチオアルコキシアルキル、アリール、アリールアルキル、置換アリール、置換アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールアルキルであり;
は、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールであり;
10は、H、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、シクロアルコキシアルキル、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル又は置換ヘテロアリールアルキルであり;
Uは、Y又は単結合であり;
Wは、N又はCHであり;
Xは、OH、OR、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールであり;
Yは、NR、O又はSであり;
〜Zは、独立して、CH又はNであり、但し、2個以下の基Zだけが同時にNであり;
mは、0〜4であり;
nは、0〜5であり;そして
pは、0〜2であり;
但し、X又はR〜R10の少なくとも1つは、本明細書で定義される放射性標識を含んでなり;
前記放射性標識は、11C、13N、15O、18F、123I、124I、125I、131I及び77Brからなる群から選択される放射性核種を含んでなる。]
【請求項2】
下記式のいずれかの放射性標識化アミロイド結合性化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化2】

[式中、
は、CH又はNであり;
11は、R10、R10O−又はR10S−であり;
12及びR13は、独立して、H、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、シクロアルコキシアルキル、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキルであり;
Xは、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールであり;そして
qは、1又は2であり;
但し、X又はR11〜R13の少なくとも1つは、本明細書で定義される放射性標識を含んでなり;
前記放射性標識は、11C、13N、15O、18F、123I、124I、125I、131I及び77Brからなる群から選択される放射性核種を含んでなる。]
【請求項3】
下記式のいずれかの放射性標識化アミロイド結合性化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化3】

[式中、
Vは、O又はSであり;
14は、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルケニルアリール、アルケニル置換アリール又はアルケニルヘテロアリールであり;
15は、NH、N(R10、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールであり;
16は、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールであり;
17は、R10O−又はR10S−であり;
18は、H、R10O−又はR−C(O)N−であり;
19は、H又はNHであり;そして
rは、1〜3であり;
但し、X又はR14〜R18の少なくとも1つは、本明細書で定義される放射性標識を含んでなり;
前記放射性標識は、11C、13N、15O、18F、123I、124I、125I、131I及び77Brからなる群から選択される放射性核種を含んでなる。]
【請求項4】
式(I)に関して:
及びAは、独立して、CH又はNであり;
は、H、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、OH、OR又はORであり;
Wは、N又はCHであり;
Xは、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールであり;
Yは、N−アルキル、N−ハロアルキル、O又はSであり;
式(II)に関して:
、A及びAは、独立して、CH又はNであり;
は、H、CN、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、シクロアルキル、ハロシクロアルキニル、アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、ハロチオアルキル、NH、NHR、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、シクロアルコキシアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールであり;
Xは、OH、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールであり;
mは、1〜3であり;
式(III)に関して:
及びAは、独立して、CH又はNであり;
は、ハロゲン、OH、OR、OR、−C(O)NHR又は−C(O)N(Rであり;
は、ハロゲン、OH、CN、NO、NH、OR、OR、NHR又はN(Rであり;
mは、0〜2であり;
nは、1〜2であり;
式(IV)に関して:
は、CH又はNであり;
及びRは、独立して、H、ハロゲン、OH、NO、R、R、CH、CHCHR、OR、OR、R−C(O)−又はR−C(O)−であり;
式(V)に関して:
Xは、H又はアリールであり、前記アリール基は、ハロゲン、CN、OH、OR、−NHR又は−N(Rで置換されていてもよく;
は、H、ハロゲン、CN又は−NOであり;
は、H、アルキル又はハロアルキルであり;
式(VI)に関して:
及びAは、独立して、CH又はNであり;
は、H、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、OH、OR又はORであり;
Xは、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールである、
請求項1に記載の放射性標識化アミロイド結合性化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
式(VII)に関して;
は、CH又はNであり;
11は、ORであり;
12は、Hであり;
Xは、4−フルオロフェニル、4−シアノフェニル、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールであり;そして
qは、1であり;
式(VIII)に関して:
11は、ORであり;
13は、Hであり;そして
qは、1であり;
式(IX)に関して:
11は、ORであり;そして
qは、1である、
請求項2に記載の放射性標識化アミロイド結合性化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
式(X)に関して:
14は、アリール又はCHCHアリールであり;
15は、NH、N(R10、アリール又は置換アリールであり;
式(XI)に関して:
16はヘテロアリールであり;
17はR10O−であり;
式(XII)に関して:
Vは、O又はSであり;
18は、H、R10O−又はR−C(O)N−であり;
19は、H又はNHであり;
式(XV)又は(XVI)に関して:
rは、1〜3である、
請求項3に記載の放射性標識化アミロイド結合性化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
式(I)に関して:
YがSである場合、
及びAは、独立して、CH又はNであり;
は、ハロゲン、OH又はORであり;
Wは、N又はCHであり;
Xは、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールであり;
YがN−アルキルである場合、
〜Aは、独立して、CHであり;
は、H、ハロゲン、アルキル又はハロアルキルであり;
Wは、Nであり;
Xは、アリール又は置換アリールであり;
YがOである場合、
は、N又はCHであり;
〜Aは、独立して、CHであり;
は、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル又はO−アルキルであり;
Wは、Nであり;
Xは、置換アリール又は置換ヘテロアリールであり;
式(II)に関して:
、A及びAは、独立して、CH又はNであり;
は、H、CN、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、ハロチオアルキル、NH、NHR、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールであり;
Uは、NH、O、S又は単結合であり;
Xは、OH、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールであり;
mは、1であり;
式(III)に関して:
及びAは、独立して、CH又はNであり;
は、ハロゲン、OH、O−アルキル、−C(O)NHR又は−C(O)N(Rであり;
は、ハロゲン、OH、CN、NO、NH、O−アルキル又はO−ハロアルキルであり;
mは、1であり;
nは、1であり;
式(IV)に関して:
は、CH又はNであり;
は、H、OH、O−アルキル、O−ハロアルキル、NO又は−C(O)−アルキルであり;
は、H、ベンジル、アリール、ヘテロアリール、置換アリール又はCHCHRであり;
式(V)に関して:
Xは、H又はアリールであり、前記アリール基は、ハロゲン、CN、OH、−NH、−N(アルキル)、−N(アルキル)(ハロアルキル)、−O−アルキルで置換されていてもよく;
は、H、ハロゲン、CN又は−NOであり;
は、Hであり;
式(VI)に関して:
及びAは、独立して、CH又はNであり;
は、ハロゲン、OH又はORであり;
Xは、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールである、
請求項1に記載の放射性標識化アミロイド結合性化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
式(Ia)の放射性標識化アミロイド結合性化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化4】

[式中、
及びAは、独立して、CH又はNであり;
は、ハロゲン、OR又はORであり;
は、H、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、シクロアルコキシアルキル、チオアルコキシアルキル、ハロチオアルコキシアルキル、シクロチオアルコキシアルキル、アリール、アリールアルキル、置換アリール、置換アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、置換へテロアリール又は置換へテロアリールアルキルであり;
は、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールであり;
Wは、N又はCHであり;そして
Xは、OH、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールであり;
但し、X及びRの少なくとも1つは、放射性標識を含んでなり;
前記放射性標識は、11C、13N、15O、18F、123I、124I、125I、131I及び77Brからなる群から選択される放射性核種を含んでなる。]
【請求項9】
は、Nであり;
は、CHであり;
は、ハロゲン、OR又はORであり;
は、H、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、シクロアルコキシアルキル、チオアルコキシアルキル、ハロチオアルコキシアルキル、シクロチオアルコキシアルキル、アリール、アリールアルキル、置換アリール、置換アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、置換へテロアリール又は置換へテロアリールアルキルであり;
は、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールであり;
Wは、Nであり;そして
Xは、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールである、
請求項8に記載の放射性標識化アミロイド結合性化合物。
【請求項10】
は、Nであり;
は、CHであり;
は、ORであり;
は、H、アルキル又はハロアルキルであり;
Wは、Nであり;そして
Xは、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールであり;そして
放射性核種は、18Fである、
請求項8に記載の放射性標識化アミロイド結合性化合物。
【請求項11】
は、Nであり;
は、CHであり;
は、ORであり;
は、アルキル又はハロアルキルであり;
Wは、Nであり;そして
Xは、フェニル、3−Fフェニル、3−ヒドロキシフェニル、3−アルコキシフェニル、3−ハロアルコキシフェニル、4−Fフェニル、4−CNフェニル、4−アルコキシフェニル、4−ハロアルコキシフェニル、4−アミノフェニル、4−ニトロフェニル、4−アルキルアミノフェニル、4−ジアルキルアミノフェニル、4−ピロリジニルフェニル、3−OH、4−Fフェニル、3,4,5−トリフルオロフェニル、2−フリル、2−チエニル、2−ハロ−4−チエニル、4−ハロアルキル−2−フリル、2−チアゾリル、2−オキサゾリル、2−ピリジル、4−ハロ−2−ピリジル、5−ハロ−2−ピリジル、6−ハロ−2−ピリジル、2−ハロ−5−ピリジル、3−ハロ−5−ピリジル、4−ハロ−5−ピリジル、2−ジアルキルアミノ−5−ピリジル、ピラジニル、2−ハロ−5−ピラジニル、ピリミジル、ナフチル、キノリニル、ベンズイミダゾリル、N−アルキルベンズイミダゾリル、チオベンズイミダゾリル、5−ベンゾフラニル、5−オキシインドリル、2−(2−ピリジル)−5−チエニルからなる群から選択され;そして
放射性核種は、18Fである、
請求項8に記載の放射性標識化アミロイド結合性化合物。
【請求項12】
式(Ib)の放射性標識化アミロイド結合性化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化5】

[式中、
及びAは、独立して、CH又はNであり;
は、ハロゲン、OR又はORであり;
は、H、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、シクロアルコキシアルキル、チオアルコキシアルキル、ハロチオアルコキシアルキル、シクロチオアルコキシアルキル、アリール、アリールアルキル、置換アリール、置換アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、置換へテロアリール又は置換へテロアリールアルキルであり;
は、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールであり;
Wは、N又はCHであり;そして
Xは、OH、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールであり;
但し、X及びRの少なくとも1つは、放射性標識を含んでなり;
前記放射性標識は、11C、13N、15O、18F、123I、124I、125I、131I及び77Brからなる群から選択される放射性核種を含んでなる。]
【請求項13】
は、Nであり;
は、CHであり;
は、ORであり;
は、アルキル又はハロアルキルであり;
Wは、Nであり;そして
Xは、フェニル、3−Fフェニル、3−ヒドロキシフェニル、3−アルコキシフェニル、3−ハロアルコキシフェニル、4−Fフェニル、4−CNフェニル、4−アルコキシフェニル、4−ハロアルコキシフェニル、4−アミノフェニル、4−ニトロフェニル、4−アルキルアミノフェニル、4−ジアルキルアミノフェニル、4−ピロリジニルフェニル、3−OH、4−Fフェニル、3,4,5−トリフルオロフェニル、2−フリル、2−チエニル、2−ハロ−4−チエニル、4−ハロアルキル−2−フリル、2−チアゾリル、2−オキサゾリル、2−ピリジル、4−ハロ−2−ピリジル、5−ハロ−2−ピリジル、6−ハロ−2−ピリジル、2−ハロ−5−ピリジル、3−ハロ−5−ピリジル、4−ハロ−5−ピリジル、2−ジアルキルアミノ−5−ピリジル、ピラジニル、2−ハロ−5−ピラジニル、ピリミジル、ナフチル、キノリニル、ベンズイミダゾリル、N−アルキルベンズイミダゾリル、チオベンズイミダゾリル、5−ベンゾフラニル、5−オキシインドリル及び2−(2−ピリジル)−5−チエニルからなる群から選択され;そして
放射性核種は、18Fである、
請求項12に記載の放射性標識化アミロイド結合性化合物。
【請求項14】
式(IIa)の放射性標識化アミロイド結合性化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化6】

[式中、
、A及びAは、独立して、CH又はNであり、但し、2個以下の基Aだけが同時にNであり;
は、H、CN、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、NH、NHR、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールであり;
は、H、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、シクロアルコキシアルキル、チオアルコキシアルキル、ハロチオアルコキシアルキル、シクロチオアルコキシアルキル、アリール、アリールアルキル、置換アリール、置換アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、置換へテロアリール又は置換へテロアリールアルキルであり;
Xは、OH、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール又は置換ヘテロアリールであり;
但し、X及びRの少なくとも1つは、放射性標識を含んでなり;そして
前記放射性標識は、11C、13N、15O、18F、123I、124I、125I、131I及び77Brからなる群から選択される放射性核種を含んでなる。]
【請求項15】
、A及びAは、CHであり;
は、H、CN、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、NH−アルキル、NHハロアルキル、N(アルキル)、N(アルキル)(ハロアルキル)、N(ハロアルキル)、4−アミノメチルフェニル、2−アミノメチルフェニル、2−アミノメチル−5−ピリジル、4−(NHアルキル)−3−(ハロフェニル)又は2−アミノ−5−チアゾリルであり;
Xは、OH、アルコキシ、ハロアルコキシ、フェニル、4−アルキルフェニル、4−Fフェニル、4−CNフェニル、4−アルコキシフェニル、4−アミノフェニル、4−アルキルアミノフェニル又は4−ジアルキルアミノフェニルであり;
但し、X及びRの少なくとも1つは、放射性標識を含んでなり;そして
放射性核種は、18Fである、
請求項14に記載の放射性標識化アミロイド結合性化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれか一項に記載の化合物を含んでなる、アミロイド沈着の生体内造影のための医薬組成物。
【請求項17】
アミロイドーシス関連疾患に付随する状態を抑制するための方法であって、請求項1に記載の化合物の治療有効量を患者に投与することを含んでなる方法。
【請求項18】
前記状態が細胞変性である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記状態が、フィブリル形成に関連する毒性である、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
哺乳動物において神経変性状態又はその素因を診断する方法であって、
a)血液脳関門を通過し、脳組織中の可溶性オリゴマー、ポリマー及びフィブリルに選択的に結合する放射性標識化化合物であって、式(I)〜(XVII)の化合物からなる群から選択される化合物の診断有効量を哺乳動物に投与すること;
b)前記化合物を脳組織内に分布させること;並びに
c)脳組織を画像化し、正常対照レベルの結合と比較して上昇した脳組織への前記化合物の結合が、哺乳動物が神経変性疾患に罹患しているか又は神経変性疾患を発症する危険度が高いことを示すこと
を含んでなる方法。
【請求項21】
前記化合物が、請求項1〜15のいずれか一項に記載の化合物である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
神経変性状態がアルツハイマー病である、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
哺乳動物においてアルツハイマー病(AD)又はその素因を診断する方法であって、
a)血液脳関門を通過し、脳組織中の可溶性ADオリゴマー、ポリマー及びフィブリルに選択的に結合する、請求項1〜16のいずれか一項に記載の放射性標識化化合物又は組成物の診断有効量を哺乳動物に投与すること;
b)前記化合物を脳組織内に分布させること;並びに
c)脳組織を画像化し、正常対照レベルの結合と比較して上昇した脳組織への前記化合物の結合が、哺乳動物がアルツハイマー病に罹患しているか又はアルツハイマー病を発症する危険度が高いことを示すこと
を含んでなる方法。
【請求項24】
前記放射性標識化化合物がフィブリルに選択的に結合する、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記結合の上昇が、前記正常対照値より少なくとも10%大きい、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記化合物が静脈内注射によって投与される、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
生存哺乳動物の脳においてアルツハイマー病又はその素因を検出するための方法であって、
a)血液脳関門を通過し、脳内の可溶性ADオリゴマー、ポリマー及びフィブリルに選択的に結合する放射性標識化化合物の診断有効量を哺乳動物に投与し、検出可能に標識される化合物が請求項1〜15のいずれか一項に記載の化合物であること;
b)前記化合物を脳組織内に分布させること;並びに
c)脳組織を画像化し、正常対照レベルの結合と比較して上昇した脳組織への前記化合物の結合が、哺乳動物がアルツハイマー病に罹患しているか又はアルツハイマー病を発症する危険度が高いことを示すこと
を含んでなる方法。
【請求項28】
生存哺乳動物の脳においてアルツハイマー病又はその素因を検出するための方法であって、
a)血液脳関門を通過し、脳内の可溶性ADオリゴマー、ポリマー及びフィブリルに選択的に結合する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の放射性標識化化合物の診断有効量を哺乳動物に投与すること;
b)前記化合物を脳組織内に分布させること;並びに
c)脳組織を画像化し、正常対照レベルの結合と比較して上昇した脳組織への前記化合物の結合が、哺乳動物がアルツハイマー病に罹患しているか又はアルツハイマー病を発症する危険度が高いことを示すこと
を含んでなる方法。
【請求項29】
検出が、γ線イメージング、磁気共鳴イメージング、磁気共鳴分光法又は蛍光分光法を用いて実施される、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
γ線イメージングによる検出がPET又はSPECTである、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
哺乳動物においてアルツハイマー病又はその素因を診断する方法であって、
a)血液脳関門を通過し、脳内の可溶性若しくは不溶性ADオリゴマー、ポリマー、フィブリル、過剰リン酸化タウ、神経原線維変化、ペアードヘリカルフィラメント及び/又は神経毒性可溶性オリゴマーに選択的に結合する化合物であり、請求項1〜15のいずれか一項に記載の化合物である放射性標識化化合物の診断有効量を哺乳動物に投与すること;並びに
b)脳内又は脳の一部における前記放射性標識化化合物の分布を観測し又は視覚化するために、陽電子放射断層撮影法(PET)及び単一光子放出型コンピュータ断層撮影法(SPECT)からなる群から選択される核医学画像化技術を使用すること
を含んでなる方法。
【請求項32】
被験者からの組織においてアミロイド沈着物を検出する方法であって、被験者からの組織を請求項1〜15のいずれか一項に記載の化合物又は請求項16に記載の医薬組成物を含有する溶液と共にインキュベートすること及び組織中の少なくとも1つのアミロイド沈着物へのプローブの結合を検出することを含んでなる方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6a】
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【図7a】
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【図7b】
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【図8a】
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【図8b】
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【図9a】
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【図9b】
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【図10a】
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【図10b】
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【図11a】
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【図11b】
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【図12a】
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【図12b】
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【図14a】
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【図14b】
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【図4】
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【図6b】
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【図13】
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【公表番号】特表2011−529086(P2011−529086A)
【公表日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−520238(P2011−520238)
【出願日】平成21年7月24日(2009.7.24)
【国際出願番号】PCT/US2009/051748
【国際公開番号】WO2010/011964
【国際公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【出願人】(593063105)シーメンス メディカル ソリューションズ ユーエスエー インコーポレイテッド (156)
【氏名又は名称原語表記】Siemens Medical Solutions USA,Inc.
【住所又は居所原語表記】51 Valley Stream Parkway,Malvern,PA 19355−1406,U.S.A.
【Fターム(参考)】