説明

PDE阻害による神経新生の調節

本開示は、神経新生を刺激又は増加させることにより中枢神経系及び末梢神経系の病気及び状態を治療する方法を記載する。本開示は、新たな神経細胞の形成を刺激又は活性化するために、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせたPDE薬の組成物、当該薬剤の使用に基く方法を含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
細胞又は組織において神経新生を刺激又は増加させる方法であって、当該方法が、当該細胞又は組織を、1以上の他の神経薬と組み合わせたPDE薬と接触させることを含み、ここで当該薬剤又は組み合わせ剤が、当該細胞又は組織において神経新生をもたらすのに有効である、前記方法。
【請求項2】
前記細胞又は組織が、動物対象又はヒト患者内に存在する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記患者が、神経新生を必要としていると同定されていたか、又は中枢若しくは末梢神経系の疾患、病気、若しくは損傷と診断されていた、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記1以上の神経薬が、ACE阻害剤、アンジオテンシン受容体アンタゴニスト、HMG-CoAレダクターゼ阻害剤、SSRI、5HT1a受容体、又は葉酸である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記ACE阻害剤が、カプトプリル、エナラプリル、ランドラプリル又はペリンドプリルであり;
前記アンジオテンシン受容体アンタゴニストが、カンデサルタン又はテルミサルタンであり;
前記HMG-CoAレダクターゼ阻害剤がアトルバスタチンであり;
前記SSRIがフルオキセチンであり;又は
前記5HT1a受容体のアゴニストがブシピロンである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記神経新生が、神経細胞系に沿った神経幹細胞(NSC)の分化を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記神経新生が、グリア細胞系に沿った神経幹細胞(NSC)の分化を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記PDE薬がイブジラストである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記PDE薬が、PDE3又はPDE4の阻害剤である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記薬剤が、エノキシモン又はロリプラムである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記細胞又は組織が、低い神経新生を示すか、又は神経新生を低減若しくは阻害する薬剤に晒される、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項12】
神経新生を低減若しくは阻害する前記薬剤が、オピオイド受容体アゴニストである、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記オピオイド受容体アゴニストがモルヒネ又は別のオピエートである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記対象又は患者が、1以上の化学物質中毒又は依存症を有する、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項15】
対象又は患者において細胞変性、精神医学的状態、細胞外傷及び/又は傷害に関連する神経系障害、又は他の神経学的に関連する状態を治療する方法であって、当該方法が、1以上の他の神経薬と組み合わせてPDE薬を投与して、当該対象又は患者において当該障害の改善をもたらすことを含む、前記方法。
【請求項16】
前記細胞変性に関連した神経系障害が、神経変性障害、神経幹細胞障害、神経前駆細胞障害、網膜の変性疾患、虚血障害、及びそれらの組み合わせから選ばれる、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記精神病に関連する神経系障害が、神経精神病、情動障害、うつ病、軽躁病、パニック発作、不安症、過度の高揚感、双極性うつ病、双極性障害(躁鬱病)、季節性気分症(又は情動性)障害、統合失調症及び他の精神病、脳回欠損症候群、不安症候群、不安障害、恐怖症、ストレス及び関連の症候群、認知機能障害、侵襲、薬剤及びアルコール乱用、妄想性強迫行動症候群、境界性人格障害、非老年性認知症、疼痛後うつ病、産後うつ病、脳性麻痺、及びそれらの組み合わせから選ばれる、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記細胞性外傷及び/又は傷害に関連する神経系傷害が、神経外傷及び傷害、手術に関連する外傷及び/又は傷害、網膜損傷及び外傷、てんかんに関連する損傷、脊髄損傷、脳傷害、脳手術、脳傷害に関連する外傷、脊髄損傷に関連する外傷、癌治療に関連する脳損傷、癌治療に関連する脊髄損傷、感染症に関連する脳損傷、炎症に関連する脳損傷、感染症に関連する脊髄損傷、環境毒に関連する脳損傷、環境毒に関連する脊髄損傷、及びそれらの組み合わせから選ばれる、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記神経学的に関連する状態が、学習障害、記憶障害、自閉症、注意欠陥障害、過眠症、睡眠障害、認知障害、てんかん、側頭葉てんかん、及びそれらの組み合わせから選ばれる、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記精神病が、うつ病を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記1以上の他の神経薬が、抗うつ薬を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記うつ病が、モルヒネ、アルコール、又は対象又は患者による薬剤の使用のため生じる、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記PDE薬が、PDE3又はPDE4の阻害剤である、請求項15〜22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記PDE薬がイブジラスト、エノキシモン、又はロリプラムである、請求項15に記載の方法。
【請求項25】
前記組み合わせ剤が、医薬として許容される製剤である、請求項15に記載の方法。
【請求項26】
対象又は患者に移植用の細胞又は組織の調製方法であって、当該細胞又は組織を、1以上の他の神経薬と組み合わせたPDE薬と接触させて、当該細胞又は組織において神経新生を刺激又は増加させることを含む、前記方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2009−512711(P2009−512711A)
【公表日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−536840(P2008−536840)
【出願日】平成18年10月20日(2006.10.20)
【国際出願番号】PCT/US2006/041131
【国際公開番号】WO2007/047978
【国際公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【出願人】(508004661)ブレインセルス,インコーポレイティド (8)
【Fターム(参考)】