説明

RAFキナーゼ阻害剤としてジフェニル尿素誘導体

【課題】rafキナーゼを阻害するジフェニル尿素誘導体を提供する。
【解決手段】ジフェニル尿素の一方のフェニル基が特定の置換基で置換され、他方のフェニル基がカルバモイル基もしくはN−置換カルバモイルを有するピリシルオキシ基またはピリジルチオ基で置換されたジフェニル尿素誘導体。

【発明の詳細な説明】
【本発明の分野】
【0001】
本発明は、アリール尿素群のraf仲介疾患の治療における使用およびそのような治療に使用するための薬剤組成物に関する。
【本発明の背景】
【0002】
p21ras オンコジーンはヒト固形がんの発生および進行に対する主要な貢献者であり、すべてのヒトがんの30%において突然変更する(Bolton et al.Ann.Rep.Med.Chem.1994,29,165−74;Bos.Cancer Res.1989,49,4682−9)。その正常な非突然変異形においては、ras蛋白質は殆どすべての組織中の増殖因子によって指令される信号形質導入カスケードのキーエレメントである(Avruch
et al.Trends Biochem.Sci.1994,19,279−83)。生理学的にはrasはグアニンヌクレオチド結合蛋白質であり、そしてGTP結合活性化形とGDP結合休止形の間のサイクリングはrasの内因性GTPアーゼ活性とそして他の調節蛋白質によって厳密に制御される。がん細胞中のras突然変異蛋白質においては、内因性GTPアーゼ活性が緩和され、それ故この蛋白質は酵素rafキナーゼのような下流のエフエクターへ建設的増殖信号を伝達する。これはこれら突然変異蛋白質を持っている細胞のがん性増殖へ導く(Magnuson et al.Semin.Cencer Biol.1994,5,247−53)。rafキナーゼに対する脱活性化抗体の投与によるrafキナーゼ信号経路を阻害することにより、または優性な負のrafキナーゼもしくはrafキナーゼの基質である優性な負のMEKの同時発現による活性rasの効果の阻害は、形質転換した細胞の正常増殖表現形への逆転へ導くことが示された(Daum et al.Trenss Biochem.Sci.1994,19,474−80;Fridman et al.J.Biol.Chem.1994,269,30105−8を見よ)。Kolch et al.(Nature 1991,349,426−28)はさらに、アンチセンスRNAによるraf発現の阻害は膜関連オンコジーンにおいて細胞増殖をブロックすることを示した。同様に、rafキナーゼの阻害(アンチセンスオリゴデオキシヌクレオチドによる)は、種々のヒト腫瘍タイプの増殖の阻害にインビトロおよびインビボにおいて相関してした(Monia et al.Nat.Med.1996,2,668−75)。
【本発明の概要】
【0003】
本発明は酵素rafキナーゼの阻害剤である化合物を提供する。この酵素はp21ras の下流エフェクターであるので、この阻害剤は例えばrafキナーゼにより仲介される腫瘍および/またはがん細胞増殖の治療のようにrafキナーゼ経路の阻害が指示されるヒトおよび動物用の薬剤組成物に有用である。特にこれら化合物はヒトまたは動物固形がん例えばネズミがんの治療に有用である。何故ならばこれらのがんの進行はras蛋白質信号形質導入カスケードに依存し、それ故このカスケードの中断により、すなわちrafキナーゼの阻害による処置に感受性であるからである。従って本発明の化合物は、例えばがん腫(例えば肺、膵臓、甲状腺、ぼうこうまたは結腸の)、骨髄異常(例えば骨髄白血病)または腺腫(例えば絨毛様結腸腺腫)のような固形がんを含むがんの処置に有用である。
【0004】
それ故本発明は、rafキナーゼ経路を阻害する、アリールおよびヘテロアリールアナログを含むアリール尿素と一般に記載される化合物を提供する。本発明はまた、ヒトおよび哺乳類におけるraf仲介病的状態を処置するための方法を提供する。こきため本発明は酵素rafキナーゼを阻害する化合物、rafキナーゼによって仲介されるがん細胞の増殖の処置のための化合物、組成物および方法に向けられ、その場合以下の式Iの化合物またはその薬学的に許容し得る塩が投与される。
【0005】
A−D−B (I)
【0006】
式Iにおいて、Dは、
−NH−C(CO)−NH−であり;
Aは、式−L−M−Lの置換分であって;ここでLは任意にペルハロまでのハロゲンおよびWnで置換されたフェニルであり、nは0〜3であり、WはC−C直鎖もしくは分岐アルキル、ペルハロアルキルまでのC−C直鎖もしくは分岐ハロアルキル、およびC−Cアルコキシよりなる群から独立に選ばれ;Lは−C(O)Rで置換され、そして任意にRおよびハロゲンよりなる群から独立に選ばれた1〜3の追加の置換基で置換されたピリジルであり;
ここでRはNRであって、RおよびRは、
A)独立に、
a)水素、
b)C−C10アルキル、
c)Cアリール、
d)ピリジル、
e)置換C−C10アルキル、
f)置換Cアリール、
g)置換ピリジル、
h)−フェニルピペラジン(ピリジニル)、
i)−フェニルモルホリニル、
j)−エチルモルホリニル、
k)−エチルピペリジル、
l)−メチルピロリジニル、
m)−メチルテトラヒドロフリル、または
n)−CNH(フェニル)であり;
およびRが置換された基である場合は、それらは、
a)ベルハロまでのハロゲン、
b)ヒドロキシ、
c)−N(CH
d)C−C10アルキル、
e)C−C10アルコキシ、
f)ハロ置換C−Cアルキル、または
g)−OSi(Pr−i)
で置換されており、あるいは、
B)RとRが合同してピペラジンまたは置換ピペラジンを形成し、置換ピペラジンの置換基は、
a)ハロゲン、
b)ヒドロキシ、
c)C−C10アルキル、
d)ピリジニル、
e)C−C10アルコキシ、
f)Cアリール、
g)ハロ置換Cアリール、および
h)N−(4−アセチルフェニル)
よりなる群から選ばれ;
Mは酸素またはイオウから選ばれ;そして
Bは、ハロゲンまたはRよりなる群から選ばれた1〜3の置換基によって置換されたフェニルであり、ここでRは、
a)任意に1〜3のハロゲンによって置換されたC−C直鎖もしくは分岐アルキル、または
b)C−C直鎖もしくはアルコキシである。
【0007】
全体を通じ好適なアルキル基および例えばアルコキシ等の基のアルキル部分はすべての直鎖およびイソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル等のような分枝異性体を含むメチル、エチル、プロピル、ブチル等を含む。
【0008】
ヘテロ原子を含まない好適なアリール基は例えばフェニル、1−および2−ナフチルを含む。
【0009】
ここで使用される術語“シクロアルキル”はアルキル置換基を持つまたは持たない環状構造を意味し、そのため例えばC4 シクロアルキルはメチル置換シクロプロピル基およびシクロブチル基を含む。ここで使用する術語“シクロアルキル”はまた飽和複素環基を含む。
【0010】
好適なハロゲン基はF,Cl,Brおよび/またはIを含み、1からペル置換(すなわち基上のすべてのHがハロゲン原子で置換される)はアルキル基がハロゲンによって置換される場合に可能であり、また与えられた基上にハロゲン原子タイプの混合置換も可能である。
【0011】
本発明は式Iの化合物自体に関する。
本発明は式Iの化合物の薬学的に許容し得る塩に向けられる。好適な薬学的に許容し得る塩は当業者には良く知られており、そして塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、1−ナフタレンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、乳酸、シュウ酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、安息香酸、サリチル酸、フェニル酢酸、およびマンデル酸のような無機酸および有機酸の塩基塩を含む。加えて薬学的に許容し得る塩はアルカリカチオン(例えばLi+ ,Na+ またはK+ )、アルカリ土類カチオン(例えばMg+2,Ca+2またはBa+2)、アンモニウムカチオンを含んでいる塩のような無機塩基の酸塩と、そして脂肪族および芳香族置換アンモニウム、およびトリエチルアミン、N,N−ジエチルアミン、N,N−ジシクロヘキシルアミン、リジン、ピリジン、N,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン(DABCO)、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノネン−5(DBN)および1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデ−7−セン(DBU)のプロトン化またはペルアルキル化から生ずるようなアンモニウムカチオンを含んでいる有機塩基の酸塩を含む。
【0012】
式Iの化合物の多数は不斉炭素原子を有し、それ故ラセミ形および光学活性形で存在する。エナンチオマーおよびジアステレオマー混合物の分離方法は当業者には良く知られている。本発明は阻害効果を有する式Iに記載される化合物の単離されたラセミまたは光学活性形を包含する。
【0013】
一般的調製方法
式Iの化合物は、あるものは市販の出発原料から既知の化学反応および操作を使用して調製することができる。それにもかかわらず、当業者がこれら化合物を合成するのを助けるため以下に一般的調製法が提供される。もっと詳細な実施例は後続の実験の部に提供される。
【0014】
置換アニリンは標準的方法を使用して発生させることができる(March,Advanced Organic Chemistry 3rd Ed,John Willy,New York(1985);Larock,Comprehensive Organic Transformations;VCH
Publishers,New York(1985))。スキーム1に示すように、アリールアミンは共通にNi,PdまたはPtのような金属触媒とH2 を使用して、またはホルメート、シクロヘキサジエンまたはボロハイドライドのような水素移動剤を使用してニトロアリールの還元によって合成される(Rylander,Hydrogenation Methods;Academic
Press,London,UK(1985))。ニトロアリールはまたLiAlH4 のような強力な水素源を使用し(Syden−Penne,Reduction by the Alumino−and Borohydrides
in Organic Synthesis;VCH Publishers;New York(1991))、またはしばしば酸性媒体中Fe,SnまたはCaのようなゼロ価金属を使用し(March,Advansed Organic Chemistry 3rd Ed;John Wiley,New York(1985);Larock,Comprehensive Organic Transformations;VCH Publishers;New York(1989))、直接に還元することもできる。
【0015】
【化1】

【0016】
スキームI.ニトロアリールのアリールアミンへの還元
ニトロアリールは共通してHNO3 または代りのNO2 + 源を使用して求電子性芳香族ニトロ化によって生成される。ニトロアリールは還元前にさらに手を加えてもよい。このためニトロアリールは、
【0017】
【化2】

【0018】
により置換され、可能性ある脱離基(例えばF,Cl,Br等)はチオレート(スキームIIに例示)またはフエノキサイドのような求核試薬との処理において置換反応を受けることができる。ニトロアリールはウルマンタイプのカップリング反応(スキームII)を受けることもできる。
【0019】
【化3】

【0020】
スキームII.ニトロアリール使用する選択した求核芳香族置換
ニトロアリールは遷移金属仲介クロスカップリング反応を受けることもできる。例えば、ニトロアリールブロマイド、ヨウダイドまたはトリフレートのようなニトロアリール求核試薬は、アリールボロン酸(鈴木反応、以下に例示)、アリールスズ(still反応)またはアリール亜鉛(根岸反応)のようなアリール求核試験とパラジウム仲介クロス反応を受け、ビアリール(5)を与える。
【0021】
【化4】

【0022】
ニトロアリールまたはアニリンのどちらかもクロロスルホン酸との処理において対応するアレーンスルホニルクロライド(7)へ変換し得る。スルホニルクロライドとKFのようなフッ化物源との反応はその時スルホニルフロライド(8)を与える。スルホニルフロライド(8)のフッ化物源の存在下トリス(ジメルアミノ)スルホニウムジフロロトリメチルシリコネート(FASF)のようなトリメチルシリルトリフロロメタンとの反応は対応するトリフロロメチルスルホン(9)へ導く。代って、スルホニルクロライド(7)は例えば亜鉛アマルガムによりアレーンチオール(10)へ還元される。チオール(10)の塩基の存在下CHClF2 との反応はジフロロメチルメルカプタン(11)を与え、これはCrO3 無水酢酸(Sedova et al.Zh.Org.Khim.1970,6,568)を含む任意の種類の酸化剤でスルホン(12)へ酸化し得る。
【0023】
【化5】

【0024】
スキームIII .フッ化アリールスルホン合成の選択された方法
スキームIVに示すように、非対称尿素生成はアリールイソシアネート(14)とアリールアミン(13)との反応を含むことができる。ヘテロアリールイソシアネートは、ホスゲン、またはトリクロロメチルクロロホルメート(ジホスゲン)、ビス(トリクロロメチル)カーボネート(トリホスゲン)、もしくはN,N’−カルボニルジイミダゾール(CDI)のようなホスゲン均等物での処理によってヘテロアリールアミンから合成することができる。イソシアネートは、エステル、酸ハライドまたは無水物のような複素環カルボキシル酸誘導体からクルチウスタイプ転位によって得ることもできる。このように酸誘導体(16)のアジト源との反応および続いての転位はイソシアネートを与える。対応するカルボキシル酸(17)はジフェニルフォスフォリルアジト(OPPA)または類似の試薬を使用してクルチウムタイプ転位へかけることもできる。
【0025】
【化6】

【0026】
スキームIV.非対称尿素生成の選択された方法
最後に、尿素は当業者には良く知られた方法を使用してさらに処理することができる。
【0027】
本発明はまた、式Iの化合物および生理学的に許容し得る担体を含んでいる薬剤組成物を含んでいる。
【0028】
化合物は、経口的、局所的、非経口的、吸入もしくはスプレーにより、経膣的、経直腸的または舌下的に投与単位製剤において投与することができる。注射による投与は、静脈内、筋肉内、皮下および非経口注射、および注入技術の使用を含む。一以上の化合物は一以上の薬学的に許容し得る担体およびもし望むならば他の活性成分と組合せて存在することができる。
【0029】
経口使用を意図する組成物は、薬剤組成物の製造のための当業者に知られた適当な方法に従って調製することができる。そのような組成物は希釈剤、甘味剤、香味剤、着色剤および保存剤よりなる群から選ばれた一以上の剤を服用可能な製剤を調製するために含むことができる。錠剤は錠剤の製造に適した非毒性の薬学的に許容し得る補助剤との混合物中の活性成分を含有する。これら補助剤は、例えば炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、乳糖、リン酸カルシウムもしくはリン酸ナトリウムのような不活性希釈剤;例えばコーンスターチまたはアルギン酸のような顆粒化および崩壊剤;および例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクのような結合剤であることができる。錠剤は未被覆か、またはそれらは胃腸管において崩壊および吸収を遅らせ、それにより長期間にわたって持続作用を提供するため公知技術によって被覆されることができる。例えばグリセリルモノステアレートまたはグリセリルジステアレートのような時間遅延材料を使用することができる。これらの化合物は固形の速放形に調製することもできる。
【0030】
経口使用のための製剤は、活性成分が例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウムもしくはカオリンのような不活性個体希釈剤と混合された硬化ゼラチンカプセルとして、または活性成分が水または油性媒体、例えばピーナッツオイル、流状パラフィンもしくはオリーブ油と混合された軟ゼラチンカプセルとして提供することもできる。
【0031】
水性懸濁液の製造に適した補助剤との混合物中の活性成分を含有する水性懸濁液も使用し得る。そのような補助剤は懸濁剤、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガントガム、アカシアガムであり、分散または湿潤剤は天然に存在するフォスファチド、例えばレシチン、または長鎖脂肪族アルコールとのエチレンオキシドの縮合物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、またはポリオキシエチレンソルビトールモノオレエートのような脂肪酸とヘキシトールから得られた部分エステルとのエチレンオキシドの縮合生成物、または脂肪酸と無水ヘキシトールから得られた部分エステルとのエチレンオキシドの縮合生成物例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートであることができる。水性懸濁液は一以上の保存剤、例えばp−ヒドロキシ安息香酸エチルもしくはn−プロピル;一以上の着色剤;一以上の香味剤、およびショ糖もしくはサッカリンのような一以上の甘味剤を含むことができる。
【0032】
水の添加により水性懸濁液の調製に適した分散し得る粉末および顆粒は、分散または湿潤剤、懸濁剤および一以上の保存剤との混合物の活性成分を提供する。適切な分散もしくは湿潤剤および分散剤は既に上述したものによって例示されている。追加の補助剤、例えば甘味剤、香味剤および着色剤も存在することができる。
【0033】
化合物は非水性液体製剤の形、例えば活性成分を植物油、例えばアラキス油、オリーブ油もしくはピーナッツ油中に、または液状パラフィンのような鉱油中に分散することによって製剤化することができる油性懸濁液の形であってもよい。油性懸濁液は増粘剤、例えば蜜ロウ、硬パラフィンまたはセチルアルコールを含有することができる。服用し得る経口製剤を提供するため、上で述べたような甘味剤および香味剤を加えることができる。これら組成物はアスコルビン酸のような抗酸化剤の添加によって保存することができる。
【0034】
本発明の薬剤組成物は水中油型のエマルジョンの形にあることができる。油相は植物油例えばオリーブ油もしくはアラキス油、または鉱油例えば液状パラフィン、またはこれらの混合物でよい。好適な乳化剤は天然ガム例えばアカシアガムもしくはトラガントガム、天然フォスファチド例えば大豆レシチン、および脂肪酸と無水ヘキシトールから誘導されたエステルもしくは部分エステル例えばソルビタンモノオレエート、および前記エステルのエチレンオキシドとの縮合生成物例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートを含む。エマルジョンは甘味剤および香味剤を含むことができる。
【0035】
シロップおよびエリキサーは甘味剤例えばグリセロース、プロピレングリコール、ソルビトールもしくはショ糖で処方することができる。そのような処方は緩和剤、保存剤、香味剤および着色剤を含有することができる。
【0036】
化合物は薬物の直腸投与のための坐剤の形で投与することもできる。これらの組成物は、薬物を常温で固体であるがしかし直腸または膣温度では液体であり、そして直腸または膣内で溶融して薬物を放出する適当な非刺激性補助剤と混合することによって調製することができる。そのような材料はココアバターおよびポリエチレングリコールを含む。
【0037】
式Iの化合物のためのここに記載した使用のすべての療法のため、1日当りの経口投与療法は好ましくは0.01ないし200mg/kg全体重であろう。静脈内、筋肉内、皮下および非経口注射、および注入技術の使用を含む注射による投与のための1日当り投与量は、好ましくは0.01ないし200mg/kg全体重であろう。1日当りの直腸投与療法は好ましくは0.01ないし200mg/kg全体重であろう。1日当りの局所投与療法は好ましくは毎日1ないし4回投与される0.1ないし200mgであろう。1日当りの吸入投与療法は好ましくは0.01ないし10mg/kg全体重であろう。
【0038】
当業者には、特定の投与方法は種々のファクターに依存し、そのすべての治療剤を投与する時日常的に考慮されるものであることが認められるであろう。しかしながら、与えられた患者に対する特定の投与量レベルは、投与される化合物の特定の活性、患者の年令、患者の体重、患者の一般的健康、患者の性別、患者の食事、投与時間、投与ルート、排泄速度、薬物併用、および治療を受ける症状の重篤度等を含む、種々のファクターに依存することが理解されるであろう。さらに当業者には、最適の治療コース、すなわち処置モードおよび限られた日数について式Iの化合物またはその薬学的に許容し得る塩の日毎の投与回数は慣用の処置テストコースを使用して当業者により確かめることができることが認められるであろう。
【0039】
しかしながら、特定の患者のための特定の投与量レベルは、採用される特定化合物の活性、年令、体重、一般的健康状態、性別、食事、投与時間、投与ルート、排泄速度、薬物配合、および治療を受ける病状の重篤度を含む種々のファクターに依存することが理解されるであろう。
【0040】
1999年1月13日に出願された仮出願No.60/115,877および1999年2月25日に出願された非仮出願No.09/257,266を含む以上および以下で引用したすべての出願、特許および発表の全体の開示を参照としてここに取入れる。
【0041】
式Iの化合物は既知化合物から(または既知化合物から製造し得る出発原料から)例えば上に示した一般的調製方法を通って製造することができる。rafキナーゼを阻害する与えられた化合物の活性は、例えば以下に開示する操作に従って日常的にアッセイすることができる。以下の実施例は例証目的のみのためであり、本発明をいか様にも制限することを意図しないし、そのように解してはならない。
【実施例】
【0042】
すべての反応は乾燥アルゴンまたは乾燥窒素の陽圧のもとで炎乾燥またはオーブン乾燥されたガラス器具内で実施され、そして特記しない限り磁気的に攪拌された。敏感な液体および溶液はシリンジまたはカニューレにより移され、そしてゴム栓を通って反応容器へ導入された。特記しない限り、「減圧下の濃縮」の用語は約15mmHgにおけるBuchiロータリエバポレーターの使用を指す。特記しない限り「高真空下」とは0.4〜1.0mmHgを意味する。
【0043】
すべての温度は未補正の摂氏(℃)で報告される。特記しない限り、すべての部およびパーセントは重量による。
【0044】
市販グレードの試薬および溶媒がさらに精製することなく使用された。N−シクロヘキシル−N’−(メチルポリスチレン)カルボジイミドはCalbiochem−Novabiochem Corp.から購入した。3−t−ブチルアニリン、5−t−ブチル−2−メトキシアニリン、4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)アニリン、4−t−ブチル−2−ニトロアニリン、3−アミノ−2−ナフトール、エチル4−イソシアナトベンゾエート、N−アセチル−4−クロロ−2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)アニリンおよび4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートは購入し、さらに精製することなく使用した。3−アミノ−2−メトキシキノリンの合成(E.Cho et
al.WO98/00402;A.Cordi et al.EP542,609;IBID Bioorg.Med.Chem.3,1995,129)、4−(3−カルバモイルフェノキシ)−1−ニトロベンゼン(K.Ikawa、薬学雑誌79,1950,760;Chem.Abstr.53,1959,12761b),3−t−ブチルフェニルイソシアネート(O.Rohr et al.,DE2,436,108)および2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネート(K.Inukai et al.,JP42025067,IBID工業雑誌70,1967,491)は以前に記載されている。
【0045】
薄層クロマトグラフィー(TLC)はWhatmanプレコートガラスバックシリカゲル60A F−254の250μmプレートを使用して実施した。プレートの可視化は次の技術の一以上によって実施された。(a)紫外線照射、(b)ヨウ素蒸気へ曝露、(c)エタノール中リンモリブデン酸10%溶液中プレートの浸漬および続いて加熱、(d)硫酸セリウム溶液中プレートの浸漬および続いて加熱、(e)2,4−ジニトロフェニルヒドラジンの酸性エタノール溶液中プレートの浸漬および続いて加熱。カラムクロマトグラフィー(フラッシュクロマトグラフィー)は230−400メッシュEMサイエンスシリカゲルを使用して実施された。
【0046】
融点(mp)は、Thomas−Hoover融点装置またはMettler
FP66自動融点装置を使用して決定され、補正しなかった。フーリエ変換赤外スペクトルはMattson 4020 Galaxyシリーズ分光光度計を使用して得られた。プロトン( 1H)核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、General Electric GN−オメガ300(300MHz)スペクトロメータにより、標準としてMe4 Si(δ0.00)またはプロトン化溶媒(CHCl3 δ7.26;MeOH δ3.30;DMSO δ2.49)で測定された。炭素(13C)NMRスペクトルはGeneral Electric GN−オメガ300(75MHz)スペクトロメータと、標準として溶媒(CDCl3 δ77.0;MeOD−d3 ;δ49.0;DMSO−d6 δ39.5)で測定された。低解像質量スペクトル(MS)および高解像質量スペクトル(HRMS)は、電子インパクト(EI)質量スペクトルとして、または高速原子衝撃(FAB)質量スペクトルとして得られた。電子インパクト質量スペクトル(EI−MS)はサンプル導入のためVacumetric脱着化学的イオン化プローブを備えたヒューレット−パッカード5989A質量スペクトル計で得られた。イオン源は250℃に維持された。電子インパクトイオン化は電子エネルギー70eVおよびトラップ電流300μAで実施された。液体セシウム二次イオン質量スペクトル(FAB−MS)すなわち高速原子衝撃の最新型はKratos Concept 1−Hスペクトル計を用いて得られた。化学的イオン化質量スペクトル(CI−MS)は試薬ガスとして(1×10-4トルないし2.5×10-4トル)メタンまたはアンモニアを使用し、ヒューレット−パッカードMS−エンジン(5989A)を使用して得られた。直接挿入脱着化学的イオン化(DCI)プローブ(Vacumetrics,Inc.)は10秒で0〜15Aから立ち上げられ、サンプルの痕跡すべてが消失するまで(〜1〜2分)10Aに保たれた。スペクトルは2秒/走査において50〜800amuから走査された。HPLCエレクトロスプレー質量スペクトル(HPLC ES−MS)は、四級ポンプ、可変波長検出器、C−18カラム、およびエレクトロスプレーイオン化を有するFinnigan LCQイオントラップ質量スペクトル計を備えたヒューレット−パッカード1100HPLCを使用して得られた。スペクトルはソースのイオンの数に従って可変イオン時間を使用して120〜800amuから走査された。ガスクロマトグラフィー/イオン選択性質量スペクトル(GC−MS)は、HP−1メチルシリコーンカラム(0.33mMコーティング;25m×0.2mm)を備えたヒューレット−パッカード5890ガスクロマトグラフ、およびヒューレット−パッカード5971質量選択性検出器(イオン化エネルギー70eV)で得られた。元素分析はRobertson Microlit Labs.Madison NJによって実施された。
【0047】
すべての化合物は、帰属された構造と一致するNMRスペクトル、LRMSおよび元素分析もしくはHRMSをディスプレーした。
【0048】
略号のリスト
AcOH 酢酸
anh 無水
BOC t−ブトキシカルボニル
CDI 1,1’−カルボニルジイミダゾール
conc 濃縮
d 日
dec 分解
DMAC N,N−ジメチルアセタミド
DMPU 1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−
Z(1H)ピリミジン
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
DPPA ジフェニルフォスフォリルアジド
EDCI 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカ
ルボジイミド
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール(100%)
Et2 O ジエチルエーテル
Et3 N トリエチルアミン
h 時
HOBT 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
m−CPBA 3−クロロペルオキシ安息香酸
MeOH メタノール
pet.ether 石油エーテル(沸騰範囲30〜60℃)
temp 温度
THF テトラヒドロフラン
TFA トリフルオロAcOH
Tf トリフルオロメタンスルホニル
【0049】
A.置換アニリンの一般的合成法。
A1.エステル生成次いでエステル鹸化、クルチウス転位およびカルバメート脱保護を経由するアリールアミン生成のための一般的方法。2−アミノ−3−メトキシナフタレンの合成。
【0050】
【化7】

【0051】
ステップ1;3−メトキシ−2−ナフトエ酸メチル
DMF中3−ヒドロキシナフトエ酸メチル(10.1g,50.1mmol)とK2 CO3 (7.96g,57.6mmol)のスラリーを室温で15分間かきまぜ、次にヨウ化メタン(3.43ml,55.1mmol)で処理した。混合物を室温で一夜かきまぜ、次に水(200ml)で処理した。得られた混合物をEtOAc(2×200ml)で抽出し、合併した有機層を飽和NaCl溶液(100ml)で洗い、乾燥(MgSO4 )し、減圧下(約0.4mmHg一夜)で濃縮し、こはく色オイルとして3−メトキシ−2−ナフトエ酸メチル(10.30g)を得た。 1H−NMR(DMSO−d6 )δ2.70(s,3H),2.85(s,3H),7.38(app t,J=8.09Hz,1H),7.44(s,1H),7.53(app t,J=8.09Hz,1H),7.84(d,J=8.09Hz,1H),7.90(s,1H),8.21(s,1H)
【0052】
【化8】

【0053】
ステップ2;3−メトキシ−2−ナフトエ酸
MeOH(100ml)中の3−メトキシ−2−ナフトエ酸メチル(6.28g,29.10mmol)と水(10ml)の溶液を室温で1N NaOH溶液(33.4ml,33.4mmol)で処理した。混合物を還流温度で3時間加熱し、10%クエン酸溶液で酸性化した。得られた溶液をEtOAc(2×100ml)で抽出した。合併した有機層を飽和食塩水で洗い、乾燥(MgSO4 )し、そして減圧濃縮した。残渣をヘキサンとこね、ヘキサンで数回洗い、白色固体として3−メトキシ−2−ナフトエ酸(5.40g,92%)を得た。 1H−NMR(DMSO−d6 )δ3.88(s,3H),7.34−7.41(m,2H),7.49−7.54(m,1H),7.83(d,J=8.09Hz,1H),7.91(d,J=8.09Hz,1H),8.19(s,1H),12.83(br s,1H)
【0054】
【化9】

【0055】
ステップ3;2−(N−(カルボベンジルオキシ)アミノ−3−メトキシナフタレン
無水トルエン(70ml)中の3−メトキシ−2−ナフトエ酸(3.36g,16.6mmol)とEt3 N(2.59ml,18.6mmol)とEt3 N(2.59ml,18.6mmol)の溶液を室温で15分かきまぜ、次にトルエン(10ml)中のDPPA(5.12g,18.6mmol)の溶液でピペットを使用して処理した。得られた混合物を80℃で2時間加熱した。混合物を室温へ冷却後、ベンジルアルコール(2.06ml,20mmol)をシリンジを用いて加えた。混合物を次に80℃へ一夜暖めた。得られた混合物を室温へ冷却し、10%クエン酸溶液を加え、EtOAc(2×100ml)で抽出した。合併した有機層を飽和食塩水で洗い、乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し(14%EtOAc/86%エタノール)、淡黄色オイルとして2−(N−カルボベンジルオキシ)アミノ−3−メトキシナフタレン(5.1g,100%)を得た。 1H−NMR(DMSO−d6 )δ3.89(s,3H),5.17(s,2H),7.27−7.44(m,8H),7.72−7.75(m,2H),8.20(s,1H),8.76(s,1H)
【0056】
【化10】

【0057】
ステップ4;2−アミノ−3−メトキシナフタレン
EtOAc(70ml)中2−(N−(カルボベンジルオキシ)アミノ−3−メトキシナフタレン(5.0g,16.3mmol)およびPd/C(0.5g)のスラリーをH2 雰囲気下(バルーン)に室温で一夜維持した。得られた混合物をセライトを通して濾過し、減圧濃縮してピンク色の粉末として2−アミノ−3−メトキシナフタレン(2.40g,85%)を得た。 1H−NMR(DMSO−d6 )δ3.86(s,3H),6.85(s,2H),7.04−7.16(m,2H),7.43(d,J=8.0Hz,1H),7.56(d,J=8.0Hz,1H);EI−MS m/z 173〔M+
A2.カルバミルピリジンの生成次いでアリールアミンとの求核性カップリングを経由するω−カルバミルアニリンの合成。4(2−N−メチルカルバミル−4−ピリジルオキシ)アニリンの合成。
【0058】
【化11】

【0059】
ステップ1a;Menisci反応を経由する4−クロロ−N−メチル−2−ピリジンカルボキサマイドの合成
注意:これは高度に危険な潜在的に爆発性の反応である。室温のN−メチルホルムアミド(250ml)中の4−クロロピリジン(10.0g)のかきまぜ溶液へ、濃硫酸(3.55ml)を加えて発熱させた。この混合物へH2 2 (H2 O中30%wt,17ml)ついでFeSO4 ・7H2 Oを加え、発熱させた。得られた混合物を暗所で室温で1時間かきまぜ、次に4時間を要して45℃へゆっくり暖めた。発泡が静まった時、反応物を60℃で16時間加熱した。得られた不透明な褐色溶液をH2 O(700ml)次いで10%NaOH溶液で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×500ml)で抽出した。有機相を別々に飽和食塩水(3×150ml)で洗い、合併し、乾燥(MgSO4 )し、EtOAcの助けによりシリカゲルのパッドを通して濾過した。得られた褐色のオイルをカラムクロマトグラフィー(50%EtOAc/50%ヘキサンから80%EtOAc/20%ヘキサンまでの勾配)によって精製した。得られた黄色オイルは0℃で72時間を要して結晶化し、4−クロロ−N−メチル−2−ピリジンカルボサマイド(0.61g,5.3%)を得た。TLC(50%EtOAc/50%ヘキサン)Rf0.50; 1H−NMR(CDCl3 )δ3.04(d,J=5.1Hz,3H),7.43(dd,J=5.4,2.4Hz,1H),7.96(br s,1H),8.21(s,1H),8.44(d,J=5.1Hz,1H),CI−Ms m/z 173〔(M+H)+
【0060】
【化12】

【0061】
ステップ1b;ピコリン酸を経由する4−クロロピリジン−2−カルボニルクロライドHCl塩の合成
無水DMF(6.0ml)を40〜50℃の間でSOCl2 (180ml)へ加えた。溶液をこの温度範囲内で10分かきまぜ、次にピコリン酸(60.0g,487mmol)を少しづつ30分間に加えた。得られた溶液を72℃で(激しくSO2 発生)16時間加熱すると黄色の固体沈澱が生じた。得られた混合物を室温へ冷却し、トルエン(500ml)で希釈し、200mlへ濃縮した。このトルエン添加/濃縮プロセスを2回繰り返した。得られた殆ど乾燥した残渣を濾過し、固体をトルエン(2×200ml)で洗い、高真空下4時間乾燥し、黄橙色固体として4−クロロピリジン−2−カルボニルクロライドHCl塩(92.0g,89%)を得た。
【0062】
【化13】

【0063】
ステップ2;4−クロロピリジン−2−カルボン酸メチルHCl塩の合成
無水DMF(10.0ml)を40〜48℃の間でSOCl2 (300ml)へ加えた。溶液をこの温度範囲内で10分かきまぜ、次にピコリン酸(100g,812mmol)を30分間で加えた。得られた溶液を72℃で(激しくSO2 発生)16時間加熱すると黄色の固体が生成した。得られた混合物を室温へ冷却し、トルエン(500ml)で希釈し、200mlへ濃縮した。トルエン添加/濃縮プロセスを2回繰り返した。得られた殆ど乾燥した残渣を濾過し、固体をトルエン(50ml)で洗い、高真空下4時間乾燥し、灰白色固体として4−クロロピリジン−2−カルボニルクロライドHCl塩(27.2g,16%)を得た。この物質は別に取って置いた。
【0064】
赤色の濾液へMeOH(200ml)へ内温を55℃に保つ速度で加えた。内容物を室温で45分かきまぜ、5℃へ冷却し、Et2 O(200ml)を滴下して処理した。得られた固体を濾過し、Et2 O(200ml)で洗い、減圧下35℃で乾燥し、4−クロロピリジン−2−カルボン酸メチルHCl塩を白色固体(110g,65%)として得た。mp108−112℃; 1H−NMR(CDSO−d6 )δ3.88(s,3H),7.82(dd,J=5.5,2.2Hz,1H),8.08(d,J=2.2Hz,1H),8.68(d,J=5.5Hz,1H),10.68(br s,1H),;HPLC ES−MS m/z 178〔(M+H)+
【0065】
【化14】

【0066】
ステップ3a;4−クロロ−2−ピリジン−2−カルボン酸メチルから4−クロロ−N−メチル−2−ピリジンカルボキサマイドの合成
0℃のMeOH(75ml)中の4−クロロ−2−ピリジンカルボン酸メチルHCl塩(89.0g,428mmol)の懸濁液をTHF(lL)中の2.0Mメチルアミン溶液で内温を5℃以下に保つ速度で処理した。得られた混合物を3℃で5時間貯え、次に減圧濃縮した。得られた固体をEtOAc(1L)に懸濁し、濾過した。濾液を飽和食塩水(500ml)で洗い、乾燥し(MgSO4 ),減圧濃縮して淡黄色結晶として4−クロロ−N−メチル−2−ピリジンカルボキサマイド(71.2g,97%)を得た。mp 41−43℃; 1H−NMR(DMSO−d6 )δ2.81(s,3H),7.74(dd,J=5.1,2.2Hz,1H),8.00(d,J=2.2,1H),8.61(d,J=5.1Hz,1H),8.85(brd,1H);CI−MS m/z 〔(M+H)+
【0067】
【化15】

【0068】
ステップ3b;4−クロロピリジン−2−カルボニルクロライドから4−クロロ−N−メチル−2−ピリジンカルボキサマイドの合成
4−クロロピリジン−2−カルボニルクロライドHCl塩(7.0g,32.95mmol)を少しづつTHF(100ml)中の2.0Mメチルアミン溶液とMeOH(20ml)の0℃の混合液へ加えた。得られた混合物を3℃で4時間放置し、次に減圧濃縮した。得られた殆ど乾燥した固体をEtOAc(100ml)に懸濁し、濾過した。濾液を飽和NaCl溶液(2×100ml)で洗い、乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮して黄色結晶として4−クロロ−N−メチル−3−ピリジンカルボキサマイド(4.95g,88%)を得た。mp37−40℃
【0069】
【化16】

【0070】
ステップ4;4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンの合成
無水DMF(150ml)中の4−アミノフェノール(9.60g,88.0mmol)の溶液をカリウムt−ブトキサイド(10.29g,91.7mmol)で処理し、赤味の褐色混合物を室温で2時間かきまぜた。中味を4−クロロ−N−メチル−2−ピリジンカルボキサマイド(15.0g,87.9mmol)とK2 CO3 (6.50g,47.0mmol)で処理し、80℃で8時間加熱した。混合物を室温で冷却し、EtOAc(500ml)と飽和食塩水(500ml)の間に分配した。水相をEtOAcで逆抽出した。合併した有機層を飽和食塩水(4×1000ml)で洗い、乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮した。得られた固体を減圧下35℃で3時間乾燥し、明るい褐色固体として4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンを得た。 1H−NMR(DMSO−d6 )δ2.77(d,J=4.8Hz,3H),5.17(br s,2H),6.64,6.86(AA’BB’quartet,J=8.4Hz,4H),7.06(dd,J=5.5,2.5Hz,1H),7.33(d,J=2.5Hz,1H),8.44(d,J=5.5Hz,1H),8.73(br d,1H);HPLC ES−MS m/z 〔(M+H)+
【0071】
A3.求核性芳香族付加次いでニトロアレーン還元によるアニリン合成の一般的方法。5−(4−アミノフェノキシ)イソインドリン−1,3−ジオンの合成。
【0072】
【化17】

【0073】
ステップ1;5−ヒドロキシイソインドリン−1,3−ジオンの合成
濃AcOH(25ml)中の炭酸アンモニウム(5.28g,54.9mmol)混合物へ4−ヒドロキシフタル酸(5.0g,27.45mmol)をゆっくり加えた。得られた混合物を120℃で45分加熱し、次に明黄色透明混合物を160℃で2時間加熱した。得られた混合物を160℃に保ち、約15mlに濃縮し、次に室温へ冷却し、1N NaOH溶液でpH10へ調節した。この混合物を0℃へ冷却し、1N HCl溶液を用いてpH5へゆっくり酸性化した。得られた沈澱を濾過し集め、減圧乾燥して生成物として淡黄色粉末として5−ヒドロキシイソインドリン1,3−ジオン(3.24g,72%)を得た。 1H−NMR(DMSO−d6 )δ7.00−7.03(m,2H),7.56(d,J=9.3Hz,1H)
【0074】
【化18】

【0075】
ステップ2;5−(4−ニトロフェノキシ)イソインドリン−1,3−ジオンの合成
室温のDMF(40ml)中のNaH(1.1g,44.9mmol)の攪拌下のスラリーへ、DMF(40ml)中の5−ヒドロキシイソインドリン−1,3−ジオン(3.2g,19.6mmol)の溶液を滴下した。明黄緑色混合物を室温へ戻し、1時間かきまぜ、次に1−フルオロ−4−ニトロベンゼン(2.67g,18.7mmol)を3〜4分割してシリンジを用いて加えた。得られた混合物を一夜70℃で加熱し、次に室温へ冷却し、水(150ml)でゆっくり希釈し、EtOAc(2×100ml)で抽出した。合併した有機層を乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮して黄色固体として5−(4−ニトロフェノキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(3.3g,62%)を得た。TLC(30%EtOAc/70%ヘキサン)Rf0.28; 1H−NMR(DMSO−d6 )δ7.32(d,J=12Hz,2H),7.52−7.57(m,2H),7.89(d,J=7.8Hz,1H),8.29(d,J=9Hz,2H),11.43(br s,1H);CI−MS m/z 〔(M+H)+ ,100%〕
【0076】
【化19】

【0077】
ステップ3;5−(4−アミノフェノキシ)イソインドリン1,3−ジオンの合成
濃AcOH(12ml)および水(0.1ml)中の5−(4−ニトロフェノキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(0.6g,2.11mmol)の溶液をアルゴン流下かきまぜ、その間鉄粉(0.59g,55.9mmol)をゆっくり加えた。この混合物を室温で72時間かきまぜ、次に水(25ml)で希釈し、EtOAc(3×50ml)で抽出した。合併した有機層を乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮して褐色固体として5−(4−アミノフェノキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(0.4g,75%)を得た。TLC(50%EtOAc/50%ヘキサン)Rf0z27; 1H−NMR(DMSO−d6 )δ5.14(br s,2H),6.62(d,J=8.7Hz,2H),6.84(d,J=8.7Hz,2H),7.03(d,J=2.1Hz,1H),7.23(dd,1H),7.75(d,J=8.4Hz,1H),11.02(s,1H);HPLC ES−MS m/z 255〔(M+H)+ ,100%〕
【0078】
A4.ピロリルアニリン合成の一般的方法。5−t−ブチル−2−(2,5−ジメチルピロリル)アニリンの合成。
【0079】
【化20】

【0080】
ステップ1;1−(4−t−ブチル−2−ニトロフェニル)−2,5−ジメチルピロールの合成
シクロヘキサン(10ml)中の2−ニトロ−4−t−ブチルアニリン(0.5g,2.57mmol)の溶液へ攪拌下シリンジを用いてAcOH(0.1ml)とアセトニルアセトン(0.299g,2.63mmol)を加えた。反応混合物を120℃で72時間揮発分を共沸除去しながら加熱した。反応混合物を室温へ冷却し、CH2 Cl2 (10ml)で希釈し、1N HCl(15ml),1N NaOH溶液(15ml)および飽和食塩水(15ml)で順次洗い、乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮した。得られたオレンジ褐色の固体をカラムクロマトグラフィー(60gSiO2 ;67EtOAc/94%ヘキサンから25%EtOAc/75%ヘキサンまでの勾配)によって精製し、橙黄色固体として1−(4−t−ブチル−2−ニトロフェニル)−2,5−ジメチルピロール(0.34g,49%)を得た。TLC(15%EtOAc/85%ヘキサン)Rf0.67; 1H−NMR(CDCl3 )δ1.34(s,9H),1.89(s,6H),5.84(s,2H),7.19−7.24(m,1H),7.62(dd,1H),7.88(d,J=2.4Hz,1H);CI−MS m/z
273〔(M+H)+ ,50%〕
【0081】
【化21】

【0082】
ステップ2;5−t−ブチル−2−(2,5−ジメチルピロリル)アニリンの合成
2 雰囲気(バルーン)下の1−(4−t−ブチル−2−ニトロフェニル)−2,5−ジメチルピロール(0.341g,1.25mmol)と、10%Pd/C(0.056g)と、EtOAc(50ml)のスラリーを72時間かきまぜ、次にセライトのパッドを通して濾過した。濾液を減圧濃縮し、黄色固体として5−t−ブチル−2−(2,5−ジメチルピロリル)アニリン(0.30g,99%)を得た。TLC(10%EtOAc/90%ヘキサン)Rf0.43;
1H−NMR(DMSO−d6 )δ1.28(s,9H),1.87−1.91(m,8H),5.85(br s,2H),6.73−6.96(m,3H),7.28(br s,1H)
【0083】
A5.求核芳香族置換によるアニリン類からアニリン類の一般的合成方法。4−(2−N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−2−メチルアニリン塩酸塩の合成。
【0084】
【化22】

【0085】
乾燥ジメチルアセタミド(75ml)中の4−アミノ−3−メチルフェノール(5.45g,44.25mmol)の溶液をカリウムt−ブトキサイド(10.86g,96.77mmol)で処理し、黒色混合物をフラスコが室温になるまで室温でかきまぜた。次に中味を4−クロロ−N−メチル−2−ピリジンカルボキサマイド(方法A2,ステップ3b;7.52g,44.2mmol)で処理し、110℃で8時間加熱した。混合物を室温へ冷却し、水(75ml)で希釈した。有機層をEtOAc(5×100ml)で抽出した。合併した有機層を飽和食塩水(200ml)で洗い、乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮した。残渣の黒色オイルをEt2 O(50ml)で処理し、超音波処理した。次に溶液をHCl(Et2 O中1M,100ml)で処理し、室温で5分攪拌した。得られた暗ピンク色固体(7.04g,24.1mmol)を溶液から濾取し、使用前0℃で嫌気性条件下で貯蔵した。 1H−NMR(DMSO−d6 )δ2.41(s,3H),2.78(d,J=4.4Hz,3H),4.93(br s,2H),7.19(dd,J=8.5,2.6Hz,1H),7.23(dd,J=5.5,2.6Hz,1H),7.26(d,J=2.6Hz,1H),7.55(d,J=2.6Hz,1H),7.64(d,J=8.8Hz,1H),8.55(d,J=5.9Hz,1H),8.99(q,J=4.8Hz,1H)
【0086】
A6.N−保護、求核芳香族置換および脱保護によるヒドロキシアニリン類からアニリン類の一般的合成方法。4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−2−クロロアニリンの合成。
【0087】
【化23】

【0088】
ステップ1;3−クロロ−4−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)フェノールの合成
鉄(3.24g,58.00mmol)をかきまぜながらTFA(200ml)へ加えた。このスラリーへ2−クロロ−4−ニトロフェノール(10.0g,58.0mmol)と無水トリフルオロ酢酸(20ml)を加えた。この灰色スラリーを室温で6日かきまぜた。溶液から鉄を濾過し、残りの物質を減圧濃縮した。得られた灰色固体を水(20ml)に溶かした。得られた黄色の溶液へ飽和NaHCO3 溶液(50ml)を加えた。溶液から沈澱した固体は除去した。生成物が溶液から見えるように分離するまで(ミニバイアルを使用して決定)濾液をNaHCO3 溶液で処理した。僅かに濁った黄色溶液をEtOAc(3×125ml)で抽出した。合併した有機層を飽和NaCl溶液(125ml)で洗い、乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮した。1H−NMRはニトロフェノール出発物質と、所望生成物3−クロロ−4−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)フェノールの1:1比であることを示した。粗製物質をさらに精製することなく次のステップに用いた。
【0089】
【化24】

【0090】
ステップ2;4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−2−クロロフェニル(2,2,2−トリフルオロ)アセタミドの合成
乾燥ジメチルアセタミド(50ml)中の粗製3−クロロ−4−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)フェノール(5.62g,23.46mmol)の溶液をカリウムt−ブトキサイド(5.16g,45.98mmol)で処理し、褐黒色混合物をフラスコが室温へ冷めるまで室温でかきまぜる。得られた混合物を4−クロロ−N−メチル−2−ピリジンカルボキサマイド(方法A2,ステップ3b;1.99g,11.7mmol)で処理し、100℃でアルゴン下4日加熱した。黒色の反応混合物を室温へ冷却し、次に冷水(100ml)へ注いだ。混合物をEtOAc(3×75ml)で抽出し、合併した有機層を減圧濃縮した。残渣の褐色オイルをカラムグロマトグラフィー(20%EtOAc/石油エーテルから40%EtOAc/石油エーテルまでの勾配)により精製し、黄色固体として4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−2−クロロフェニル−(2,2,2−トリフルオロ)アセタミド(8.59g,23.0mmol)を得た。
【0091】
【化25】

【0092】
ステップ3;4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−2−クロロアニリンの合成
乾燥4−ジオキサン(20ml)中の粗製4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−2−クロロフェニル−(2,2,2−トルフルオロ)アセタミド(8.59g,23.0mmol)溶液を1NNaOH溶液(20ml)で処理した。この褐色溶液を8時間攪拌し、この溶液へEtOAc(40ml)を加えた。緑色の有機層をEtOAc(3×40ml)で抽出し、そして溶媒を濃縮し、放置により固化する緑色オイルとして4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−2−クロロアニリン(2.86g,10.30mmol)を得た。 1H−NMR(DMSO−d6 )δ2.77(d,J=4.8Hz,3H),5.51(s,2H),6.60(dd,J=8.5,2.6Hz,1H),6.76(d,J=2.6,1H),7.03(d,J=8.5Hz,1H),7.07(dd,J=5.5,2.6Hz,1H),7.27(d,J=2.6Hz,1H),8.46(d,J=5.5Hz,1H),8.75(q,J=4.8Hz,1H)
【0093】
A7.アシル化アニリンの脱保護のための一般的方法。4−クロロ−2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)アニリンの合成。
【0094】
【化26】

【0095】
6M HCl溶液(24ml)中の3−クロロ−6−(N−アセチル)−4−(トリフルオロメチル)アニソール(4.00g,14.95mmol)を還流温度へ1時間加熱した。得られた溶液を室温へ冷却し、その間に僅かに固化した。得られた混合物を水(20ml)で希釈し、溶液が塩基性になるまで固体NaOHと飽和NaHCO3 溶液の混合物で処理した。有機層をCH2 Cl2 (3×50ml)で抽出し、合併した有機層を乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮し、褐色オイルとして4−クロロ−2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)アニリン(3.20g,14.2mmol)を得た。 1H−NMR(DMSO−d6 )δ3.84(s,3H),5.30(s,2H),7.01(s,2H)
A8.ω−アルコキシ−ω−カルボキシフェニルアニリンの一般的合成法。4−(3−(N−メチルカルバモイル)−4−メトキシフェノキシ)アニリンの合成。
【0096】
【化27】

【0097】
ステップ1;4−(3−メトキシカルボニル−4−メトキシフェノキシ)−1−ニトロベンゼン
4−(3−カルボキシ−4−ヒドロキシフェノキシ)−1−ニトロベンゼン(方法A13,ステップ1に記載したのと類似の態様で2,5−ジヒドロキシ安息香酸から製造;12mmol)のアセトン(50ml)溶液へK2 CO3 (5g)とジメチル硫酸(3.5ml)を加えた。得られた混合物を還流温度で一夜加熱し、室温へ冷却し、セライトのパッドを通して濾過した。得られた溶液を減圧濃縮し、SiO2 に吸収し、カラムクロマトグラフィー(50%EtOAc/50%ヘキサン)により精製し、黄色粉末として4−(3−メトキシカルボニル−4−メトキシフェノキシ)−1−ニトロベンゼン(3g)を得た。mp115−118℃
【0098】
【化28】

【0099】
ステップ2;4−(3−カルボキシ−4−メトキシフェノキシ)−1−ニトロベンゼン
MeOH(45ml)中4−(3−メトキシカルボニル−4−メトキシフェノキシ)−1−ニトロベンゼン(1.2g)とKOH(0.33g)と水(5ml)の混合物を室温で一夜攪拌し、次に還流温度で4時間加熱した。得られた混合物を室温へ冷却し、減圧濃縮した。残渣を水(50ml)に溶かし、水性混合物を1N HCl溶液で酸性とした。得られた混合物をEtOAc(50ml)で抽出した。有機層を乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮して4−(3−カルボキシ−4−メトキシフェノキシ)−1−ニトロベンゼン(1.04g)を得た。
【0100】
【化29】

【0101】
ステップ3;4−(3−(N−メチルカルバモイル)−4−メトキシフェノキシ)−1−ニトロベンゼン
CH2 Cl2 (12ml)中の4−(3−カルボキシ−4−メトキシフェノキシ)−1−ニトロベンゼン(0.50g,1.75mmol)溶液へSOCl2 (0.64ml,8.77mmol)を少しづつ加えた。得られた溶液を還流温度で18時間加熱し、室温へ冷却し、減圧濃縮した。得られた黄色固体をCH2 Cl2 (3ml)に溶かし、得られた溶液をメチルアミン溶液(THF中2.0M,3.5ml,7.03mmol)で少しづつ処理(注意:ガス発生)し、室温で4時間かきまぜた。得られた混合物を1N NaOH溶液で処理し、CH2 Cl2 (23ml)で抽出した。有機層を乾燥し、減圧乾燥して黄色固体として4−(3−N−メチルカルバモイル)−4−メトキシフェノキシ)−1−ニトロベンゼン(0.50g,95%)を得た。
【0102】
【化30】

【0103】
ステップ4;4−(3−(N−メチルカルバモイル)−4−メトキシフェノキシ)アニリン
EtOH(55ml)中の4−(3−(N−メチルカルバモイル)−4−メトキシフェノキシ)−1−ニトロベンゼン(0.78g,2.60mmol)と、10%Pd/C(0.20g)のスラリーをH2 1気圧(バルーン)のもとで2.5日攪拌し、セライトのパッドを通して濾過した。得られた溶液を減圧濃縮し、灰白色固体として4−(3−(N−メチルカルバモイル)−4−メトキシフェノキシ)アニリン(0.68g,96%)を得た。TLC(0.1%Et3 N/99.9%EtOAc)Rf0.36
A9.ω−アルキルフタルイミド含有アニリンの一般的合成方法。5−(4−アミノフェノキシ)−2−メチルイソインドリン−1,3−ジオンの合成。
【0104】
【化31】

ステップ1;5−(4−ニトロフェノキシ)−2−メチルイソインドリン−1,3−ジオンの合成
DMF(15ml)中5−(4−ニトロフェノキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(A3ステップ2;1.0g,3.52mmol)とNaH(0.13g,5.27mmol)のスラリーを室温で1時間攪拌し、コウ化メチル(0.3ml,4.57mmol)で処理した。得られた混合物を室温で一夜攪拌し、0℃へ冷却し、水(10ml)で処理した。得られた固体を集め、減圧乾燥し、明黄色固体として5−(4−ニトロフェノキシ)−2−メチルイソインドリン−1,3−ジオン(0.87g,83%)を得た。TLC(35%EtOAc/65%ヘキサン)Rf0.61
【0105】
【化32】

【0106】
ステップ2;5−(4−アミノフェノキシ)−2−メチルイソインドリン−1,3−ジオンの合成
MeOH中のニトロフェノキシ−2−メチルイソインドリン−1,3−ジオン(0.87g,2.78mmol)と10%Pd/C(0.10g)のスラリーをH2 1気圧(バルーン)下で一夜攪拌した。得られた混合物をセライトのパッドを通して濾過し、減圧濃縮した。得られた黄色固体をEtOAc(3ml)に溶かし、SiO2 の詰物を通して濾過し(60%EtOAc/40%ヘキサン)黄色固体として5−(4−アミノフェノキシ)−2−メチルイソインドリン−1,3−ジオン(0.67g,86%)を得た。TLC(40%EtOAc/60%ヘキサン)Rf0.27
【0107】
A10.ω−アルコキシカルボニルアリール前駆体のアミンとの反応を経由するω−カルバモイルアリールアニリン類の一般的合成法。4−(2−(N−(2−モルホリン−4−イルエチル)カルバモイル)ピリジルオキシ)アニリンの合成。
【0108】
【化33】

【0109】
ステップ1;4−クロロ−2−(N−(2−モルホリン−4−イルエチル)カルバモイル)ピリジンの合成
THF(20ml)中の4−クロロピリジン−2−カルボン酸メチルHCl塩(方法A2,ステップ2;1.01g,4.86mmol)の溶液へ4(2−アミノエチル)モルホリン(2.55ml,19.4mmol)を滴下し、得られた溶液を還流温度で20時間加熱し、室温へ冷却し、水(50ml)で処理した。得られた混合物をEtOAc(50ml)で抽出した。有機層を乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮し、黄色オイルとして4−クロロ−2−(N−(2−モルホリン−4−イルエチル)カルバモイルピリジン(1.25g,95%)を得た。TLC(10%MeOH/90%EtOAc)Rf0.50
【0110】
【化34】

【0111】
ステップ2;4−(2−(N−2−モルホリン−4−イルエチル)カルバモイル)ピンジルオキシ)アニリンの合成
DMF(8ml)中の4−アミノフェノール(0.49g,4.52mmol)とカリウムt−ブトキサイド(0.53g,4.75mmol)の溶液を室温で2時間かきまぜ、次に4−クロロ−2−(N−(2−モルホリン−4−イルエチル)カルバモイル)ピリジン(1.22g,4.52mmol)およびK2 CO3 (0.31g,2.26mmol)で順次処理した。得られた混合物を75℃で一夜加熱し、室温へ冷却し、EtOAc(25ml)と飽和NaCl溶液(25ml)の間に分離した。水相をEtOAc(25ml)で逆抽出し、合併した有機層を飽和NaCl溶液(3×25ml)で洗い、減圧濃縮した。得られた褐色固体をカラムクロマトグラフィー(58g;100%EtOAcから25%MeOH/75%EtOAcまでの勾配)により精製し、4−(2−(N−モルホリン−4−イルエチル)カルバモイル)ピリジルオキシ)アニリン(1.0g,65%)を得た。TLC(10%MeOH/90%EtOAc)Rf0.32
【0112】
A11.ニトロアレーンのアリールアミンへの一般的還元方法。4−(3−カルボキシフェノキシ)アニリンの合成。
【0113】
【化35】

MeOH(120ml)中の4−(3−カルボキシフェノキシ)−1−ニトロベンゼン(5.38g,20.7mmol)と10%Pd/C(0.50g)のスラリーをH2 雰囲気下(バルーン)2日攪拌した。得られた混合物をセライトのパッドを通して濾過し、減圧濃縮して4−(3−カルボキシフェノキシ)アニリンを褐色固体(2.26g,48%)として得た。TLC(10%MeOH/90%CH2 Cl2 )Rf0.44(縞状)
【0114】
A12.イソインドリノン含有アニリンの一般的合成法。4−(1−オキソイソインドリン−5−イルオキシ)アニリンの合成。
【0115】
【化36】

【0116】
ステップ1;5−ヒドロキシイソインドリン−1−オンの合成
AcOH(500ml)中の5−ヒドロキシフタルイミド(19.8g,121mmol)溶液へ亜鉛末(47.6g,729mmol)をゆっくりと分けて加え、次に混合物を還流温度で40分加熱し、熱時濾過し、減圧濃縮した。この反応を同じスケールで繰り返し、合併した油状残渣をカラムクロマトグラフィー(1.1kg SiO2 ;60%EtOAc/40%ヘキサンから25%MeOH/75%EtOAcまでの勾配)により精製し、5−ヒドロキシイソインドリン−1−オン(3.77g)を得た。TLC(100%EtOAc)Rf0.17;HPLC ES−MS m/z 〔(M+H)+
【0117】
【化37】

【0118】
ステップ2;4−(1−イソインドリン−5−イルオキシ)−1−ニトロベンゼン
DMF中NaH(0.39g,16.1mmol)のスラリーへ0℃で5−ヒドロキシイソインドリン−1−オン(2.0g,13.4mmol)を少しづつ加えた。得られたスラリーを室温まで暖め、45分間攪拌し、次に4−フルオロ−1−ニトロベンゼンを加え、70℃で3時間加熱した。混合物を0℃へ冷却し、沈澱が生ずるまで水を滴下した。得られた固体を集め、暗黄色固体として4−(1−イソインドリン−5−イルオキシ)−1−ニトロベンゼン(3.23g,89%)を得た。TLC(100%EtOAc)Rf0.35
【0119】
【化38】

【0120】
ステップ3;4−(1−オキソイソインドリン−5−イルオキシ)アニリン
EtOH(50ml)中の4−(1−イソインドリノン−5−イルオキシ)−1−ニトロベンゼン(2.12g,7.8mmol)と、10%Pd/C(0.20g)のスラリーをH2 雰囲気下(バルーン)4時間攪拌し、セライトのパッドを通して濾過した。濾過を減圧濃縮し、4−(1−オキソイソインドリン−5−イルオキシ)アニリンを暗黄色固体として得た。TLC(100%EtOAc)Rf0.15
【0121】
A13.EDCI仲介アミド生成続いてニトロアレーン還元を経由するω−カルバモイルアニリンの一般的合成法。4−(3−N−メチルカルバモイルフェノキシ)アニリンの合成。
【0122】
【化39】

【0123】
ステップ1;4−(3−エトキシカルボニルフェノキシ)−1−ニトロベンゼンの合成
DMF(125ml)中の4−フルオロ−1−ニトロベンゼン(16ml,150mmol)と、3−ヒドロキシ安息香酸エチル(25g,150mmol)と、K2 CO3 (41g,300mmol)の混合物を還流温度で一夜加熱し、室温へ冷却し、水(250ml)で処理した。得られた混合物をEtOAc(3×150ml)で抽出し、合併した有機層を水(3×100ml)と飽和NaCl溶液(2×100ml)で順次洗い、乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(10%EtOAc/90%ヘキサン)により精製し、オイルとして4−(3−エトキシカルボニルフェノキシ)−1−ニトロベンゼン(38g)を得た。
【0124】
【化40】

【0125】
ステップ2;4−(3−カルボキシフェノキシ)−1−ニトロベンゼンの合成
3:1THF/水溶液(75ml)中の4−(3−エトキシカルボニルフェノキシ)−1−ニトロベンゼン(5.14g,17.9mmol)の激しくかきまぜた混合物へ水(36ml)中のLiOH・H2 O(1.50g,35.8mmol)溶液を加えた。得られた混合物を50℃で一夜加熱し、室温へ冷却し、減圧濃縮し、1M HCl溶液でpH2へ調節した。得られた明黄色固体を濾取し、ヘキサンで洗い、4−(3−カルボキシフェノキシ)−1−ニトロベンゼン(4.40g,95%)を得た。
【0126】
【化41】

【0127】
ステップ3;4−(3−(N−メチルカルバモイル)フェノキシ)−1−ニトロベンゼン
CH2 Cl2 (45ml)中の4−(3−カルボキシフェノキシ)−1−ニトロベンゼン(3.72g,14.4mmol)と、EDCI・HCl(3.63g,18.6mmol)と、N−メチルモルホリン(1.6ml,14.5mmol)の混合物を室温で3日攪拌し、次に減圧濃縮した。残渣をEtOAc(50ml)に溶かし、混合物を1M HCl溶液(50ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×50ml)で逆抽出し、合併した有機層を飽和NaCl溶液(50ml)で洗い、乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮し、オイルとして4−(3−(N−メチルカルバモイル)フェノキシ)−1−ニトロベンゼン(1.89g)を得た。
【0128】
【化42】

【0129】
ステップ4;4−(3−(N−メチルカルバモイル)フェノキシ)アニリンの合成
EtOAc(20ml)中の4−(3−(N−メチルカルバモイル)フェノキシ)−1−ニトロベンゼン(1.89g,6.95mmol)と10%Pd/C(0.24g)のスラリーをH2 雰囲気下(バルーン)一夜攪拌した。得られた混合物をセライトのパッドを通して濾過し、減圧濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(5%MeOH/95%CH2 Cl2 )により精製した。得られたオイルは真空下一夜で固化し、黄色固体として4−(3−(N−メチルカルバモイル)フェノキシ)アニリン(0.95g,56%)を与えた。
【0130】
A14.EDCI仲介アミド生成続いてニトロアレーン還元を経由するω−カルバモイルアニリンの合成。4−(3−(5−メトキシカルボニル)ピリジルオキシ)アニリンの合成。
【0131】
【化43】

【0132】
ステップ1;4−(3−(5−メトキシカルボニル)ピリジルオキシ)−1−ニトロベンゼンの合成
DMF(20ml)中のNaH(0.63g,26.1mmol)のスラリーへDMF(10ml)中の5−ヒドロキシニコチン酸メチル(2.0g,13.1mmol)を加えた。得られた混合物をDMF(10ml)中の4−フルオロニトロベンゼン(1.4ml,13.1mmol)溶液へ加え、70℃で一夜加熱し、室温へ冷却し、MeOH(5ml)次いで水(50ml)で処理した。得られた混合物をEtOAc(100ml)で抽出し、有機層を減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(30%EtOAc/70%ヘキサン)により精製し、4−(3−(5−メトキシカルボニル)ピリジルオキシ)−1−ニトロベンゼン(0.60g)を得た。
【0133】
【化44】

【0134】
ステップ2;4−(3−(5−メトキシカルボニル)ピリジルオキシ)アニリンの合成
MeOH/EtOAc中4−(3−(5−メトキシカルボニル)ピリジルオキシ)−1−ニトロベンゼン(0.60g,2.20mmol)および10%Pd/CのスラリーをH2 雰囲気下(バルーン)72時間攪拌した。得られた混合物を濾過し、濾液は減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(10%EtOAc/90%ヘキサンから30%EtOAc/70%への勾配)により精製し、4−(3−(5−メトキシカルボニル)ピリジルオキシ)アニリン(0.28g,60%)を得た。 1H−NMR(CDCl3 )δ3.92(s,3H),6.71(d,2H),6.89(d,2H),7.73(d,1H),8.51(d,1H),8.87(d,1H)
【0135】
A15.求電子性ニトロ化次いで還元によるアニリンの合成。4−(3−メチルスルファモイルフェノキシ)アニリンの合成。
【0136】
【化45】

ステップ1;N−メチル−3−ブロモベンゼンスルホンアミドの合成
THF(15ml)中の3−ブロモベンゼンスルホニルクロライド(2.5g,11.2mmol)溶液へ℃においてメチルアミン(THF中2.0M;28ml,56mmol)を加えた。得られた溶液を室温へ暖め、室温で一夜攪拌した。得られた混合物をEtOAc(25ml)と1M HCl溶液(25ml)間で分離し、水相をEtOAc(2×25ml)で逆抽出した。合併した有機層を水(2×25ml)と飽和NaCl溶液(25ml)で順次洗い、乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮し、白色固体としてN−メチル−3−ブロモベンゼンスルホンアミド(2.8g,99%)を得た。
【0137】
【化46】

【0138】
ステップ2;4−(3−(N−メチルスルファモイル)フェニルオキシ)ベンゼンの合成
DMF(25ml)中のフェノール(1.9g,20mmol)と、K2 CO3 (6.0g,40mmol)と、CuI(4g,20mmol)のスラリーへN−メチル−3−ブロモベンゼンスルホンアミド(2.5g,10mmol)を加え、得られた混合物を還流温度で一夜攪拌し、室温へ冷却し、EtOAc(50ml)と1N HCl溶液(50ml)の間で分離した。水層をEtOAc(2×50ml)で逆抽出し、合併した有機相を水(2×50ml)と飽和NaCl溶液(50ml)で順次洗い、乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮した。残渣のオイルをカラムクロマトグラフィー(30%EtOAc/70%ヘキサン)により精製し、4−(3−(N−メチルスルファモイル)フェノキシ)ベンゼン(0.30g)を得た。
【0139】
【化47】

【0140】
ステップ3;4−(3−(N−メチルスルファモイル)フェニルオキシ)−1−ニトロベンゼンの合成
TFA(6ml)中の4−(3−(N−メチルスルファモイル)フェニルオキシ)ベンゼン(0.30g,1.14mmol)溶液へNaNO2 (0.097g,1.14mmol)を5分にわたって少しづつ加えた。得られた溶液を−10℃で1時間かきまぜ、室温へ暖め、減圧濃縮した。残渣をEtOAc(10ml)と水(10ml)の間で分離し、有機相を水(10ml)と飽和NaCl溶液(10ml)で順次洗い、乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮して4−(3−(N−メチルスルファモイル)フェニルオキシ)−1−ニトロベンゼン(0.20g)を得た。この物質はさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0141】
【化48】

【0142】
ステップ4;4−(3−(N−メチルスルファモイル)フェニルオキシ)アニリンの合成
EtOAc(20ml)中の4−(3−(N−メチルスルファモイル)フェニルオキシ)−1−ニトロベンゼン(0.30g)と10%Pd/C(0.030g)のスラリーをH2 雰囲気下(バルーン)一夜攪拌した。得られた混合物をセライトのパッドを通して濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(30%EtOAc170%ヘキサン)により精製し、4−(3−(N−メチルスルファモイル)フェニルオキシ)アニリン(0.070g)を得た。
【0143】
A16.ω−ケトンの修飾。4−(4−(1−(N−メトキシ)イミノエチル)フェノキシアニリンHCl塩の合成。
【0144】
【化49】

【0145】
4−(4−アセチルフェノキシ)アニリンHCl塩(方法A13,ステップ4に類似の態様で製造;1.0g,3.89mmol)のEtOH(10ml)とピリジン(1.0ml)混液中のスラリーへO−メチルヒドロキシルアミンHCl塩(0.65g,7.78mmol,2.0当量)を加えた。得られた混合物を還流温度で30分間加熱し、室温へ冷却し、減圧濃縮した。得られた固体を水(10ml)とこね、水で洗い、黄色固体として4−(4−(1−(N−メトキシ)イミノエチル)フェノキシアニリンHCl塩(0.85g)を得た。TLC(50%EtOAc/50%石油エーテル)Rf0.78; 1H−NMR(DMSO−d6 )δ3.90(s,3H),5.70(s,3H);HPLC−MS m/z 〔(m+H)+
【0146】
A17.N−(ω−シリルオキシアルキル)アミドの合成。4−(4−(2−(N−2−トリイソプロピルシロキシ)エチルカルバモイル)ピリジルオキシアニリンの合成。
【0147】
【化50】

【0148】
ステップ1;4−クロロ−N−(2−トリイソプロピルシリルオキシ)エチルピリジン−2−カルボキサマイド
無水DMF(7ml)中の4−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン−2−カルボキサマイド(方法A2,ステップ3bに類似の態様で製造;1.5g,7.5mmol)溶液へトリイソプロピルシリルクロライド(1.59g,8.2mmol),1.1当量)とイミダゾール(1.12g,16.4mmol,2.2当量)を加えた。得られた黄色溶液を室温で3時間攪拌し、減圧濃縮した。残渣を水(10ml)とEtOAc(10ml)の間で分離し、水相をEtOAcで抽出した。合併した有機層を乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮し、オレンジ色オイルとして4−クロロ−2−(N−(2−トリイソプロピルシリルオキシ)エチル)ピリジンカルボキサマイド(2.32g,88%)を得た。このものはさらに精製することなく次のステップに使用した。
【0149】
【化51】

【0150】
ステップ2;4−(4−(2−(N−(2−トリイソプロピルシリルオキシ)エチルカルバモイル)ピリジルオキシアニリン
無水DMF(8ml)中の4−ヒドロキシアニリン(0.70g,6.0mmol)溶液へカリウムp−t−ブトキサイド(0.67g,6.0mmol,1当量)を一時に加えた(発熱した)。この混合物が室温へ冷えた時、DMF(4ml)中の4−クロロ−2−(N−(2−トリイソプロピルシリルオキシ)エチル)ピリジンカルボキサマイド(2.32g,6mmol,1当量)を加え、次いでK2 CO3 (0.42g,3.0mmol,0.50当量)を加えた。得られた混合物を氷水浴で0℃へ冷し、次に水(約1ml)をゆっくり滴下した。有機層をEtOAc(3×10ml)で抽出し、合併した有機層を飽和NaCl溶液(20ml)で洗い、乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮した。褐色の油状残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2 ,30%EtOAc/70%石油エーテル)で精製し、褐色オイルとして4−(4−(2−(N−(2−トリイソプロピルシリルオキシ)エチルカルバモイル)ピリジルオキシアニリン(0.99g,38%)を得た。
【0151】
A18.2−エチルピリジンの酸化を経由する2−ピリジンカルボキシレートエステルの合成。4−(5−(2−メトキシカルボニル)ピリジルオキシ)アニリンの合成。
【0152】
【化52】

【0153】
ステップ1;4−(5−(2−メチル)ピリジルオキシ−1−ニトロベンゼン
DMF(100ml)中5−ヒドロキシ−2−メチルピリジン(10.0g,91.6mmol)、1−フルオロ−4−ニトロベンゼン(9.8ml,91.6mmol,1当量)、K2 CO3 (25g,183mmol,2.0当量)の混合物を還流温度で一夜加熱した。得られた混合物を室温へ冷却し、水(200ml)で処理し、EtOAc(3×100ml)で抽出した。合併した有機層を水(2×100ml)および飽和NaCl溶液(100ml)で順次洗い、乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮し、褐色固体として4−(5−(2−メチル)ピリジルオキシ)−1−ニトロベンゼン(12.3g)を得た。
【0154】
【化53】

【0155】
ステップ2;4−(5−(2−メトキシカルボニル)ピリジルオキシ)−1−ニトロベンゼンの合成
ピリジン(20ml)中4−(5−(2−メチル)ピリジルオキシ)−1−ニトロベンゼン(1.70g,7.39mmol)と二酸化セレン(2.50g,22.2mmol,3.0当量)の混合物を還流温度で5時間加熱し、室温へ冷却した。得られたスラリーを濾過し、減圧濃縮した。残渣をMeOH(100ml)に溶かし、溶液を濃HCl溶液(7ml)で処理し、次に還流温度で3時間加熱し、室温へ冷却し、減圧濃縮した。残渣をEtOAc(50ml)と1N NaOH(50ml)の間で分離した。水層をEtOAc(2×50ml)で抽出し、合併した有機層を水(2×50ml)と飽和NaCl溶液(50ml)で順次洗い、乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2 ,50%EtOAc/50%ヘキサン)により精製し、4−(5−(2−メトキシカルボニル)ピリジルオキシ)−1−ニトロベンゼン(0.70g)を得た。
【0156】
【化54】

【0157】
ステップ3;4−(5−(3−メトキシカルボニル)ピリジルトキシ)アニリンの合成
EtOAc(20ml)とMeOH(5ml)の混液中の4−(5−(2−メトキシカルボニル)ピリジルオキシ)−1−ニトロベンゼン(0.50g)と10%Pd/C(0.050g)のスラリーを一夜H2 雰囲気F(バルーン)に置いた。得られた混合物をセライトのパッドを通して濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2 ,70%EtOAc/30%ヘキサン)により精製し、4−(5−(2−メトキシカルボニル)ピリジルオキシ)アニリン(0.40g)を得た。
A19.ω−スルホニルアニリンの合成。4−(4−メチルスルホニルフェニルオキシ)アニリンの合成。
【0158】
【化55】

【0159】
ステップ1;4−(4−メチルスルホニルフェノキシ)−1−ニトロベンゼン
CH2 Cl2 (75ml)中の4−(4−メチルチオフェノキシ)−1−ニトロベンゼン(2.0g,7.7mmol)溶液へ0℃でm−CPBA(57〜86%,4.0g)をゆっくり加え、反応混合物を室温で5時間攪拌した。反応混合物を1N NaOH溶液(25ml)で処理した。有機層を1N NaOH溶液(25ml)、水(25ml)および飽和NaCl溶液(25ml)で順次洗い、乾燥(MgSO4 )し、減圧乾燥し、固体として4−(4−メチルスルホニルオキシ)−1−ニトロベンゼンを得た。
【0160】
ステップ2;4−(4−メチルスルホニルフェノキシ)−1−アニリン
4−(4−メチルスルホニルフェノキシ)−1−ニトロベンゼンを方法A18,ステップ3に記載したのと類似の態様でアニリンへ還元した。
【0161】
B.尿素前駆体の合成。
B1.CDIを用いたアニリンからのイソシアネートの合成。4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートの合成。
【0162】
【化56】

【0163】
ステップ1;4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)アニリンHCl塩の合成
Et2 O(500ml)中の4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)アニリン(64g,267mmol)溶液へHCl溶液(Et2 O中1M,300ml)を滴下し、得られた混合物を室温で16時間攪拌した。得られたピンク白色の沈澱を濾過によって除去し、Et2 O(50ml)で洗い、5−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)アニリンHCl塩(73g,98%)を得た。
【0164】
【化57】

【0165】
ステップ2;4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートの合成
トルエン(278ml)中の4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)アニリンHCl塩(36.8g,133mmol)懸濁液へトリクロロメチルクロロホルメートを滴下し、得られた混合物を還流温度で18時間加熱した。得られた混合物を減圧濃縮し、残渣をCH2 Cl2 (500ml)で処理し、減圧濃縮した。CH2 Cl2 処理/濃縮プロトコールを繰返し、得られたコハク色オイルを−20℃で16時間貯蔵し、黄褐色固体として4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネート(35.1g,86%)を得た。GC−MS m/z 265(M+
【0166】
C.尿素の生成方法。
C1a.イソシアネートとアニリンの反応による尿素の一般的合成法。N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)フェニル)尿素の合成。
【0167】
【化58】

【0168】
CH2 Cl2 (35ml)中4−クロロ−3−(トリメチル)フェニルイソシアネート(14.60g,65.90mmol)の溶液をCH2 Cl2 (35ml)中の4−(2−(N−メチルカルボニル)−4−ピリジルオキシ)アニリン(方法A2,ステップ4;16.0g,65.77mmol)の懸濁液へ0℃で滴下した。得られた混合物を室温で22時間攪拌した。得られた黄色固体を濾取し、CH2 Cl2 (2×30ml)で洗い、減圧下(約1mmHg)乾燥し、灰白色固体としてN−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)フェニル)尿素(28.5g,93%)を得た。mp207−209℃; 1H−NMR(DMSO−d6 )δ2.77(d,J=4.8Hz,3H),7.16(m,3H),7.37(d,J=2.5Hz,1H),7.62(m,4H),8.11(d,J=2.5Hz,1H),8.49(d,J=5.5Hz,1H),8.77(br d,1H),8.99(s,1H),9.21(s,1H);HPLC ES−MS m/z 465〔(M+H)+
【0169】
C1b.イソシアネートとアニリンの反応による尿素の一般的合成法。N−(4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)フェニル)尿素の合成。
【0170】
【化59】

【0171】
CH2 Cl2 (80ml)中の4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネート(方法B1,ステップ2;8.0g,30.1mmol)溶液をCH2 Cl2 (40ml)中の4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリン(方法A2,ステップ4;7.0g,28.8mmol)溶液へ0℃で滴下した。得られた混合物を室温で16時間攪拌した。得られた黄色固体を濾取し、CH2 Cl2 (2×50ml)で洗い、減圧下(約1mmHg)40℃で乾燥し、N−(4−ブロモ−3−(トリメチルフルオロ)フェニル)−N’−(4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)フェニル)尿素を淡黄色固体(13.2g,90%)として得た。mp203−205℃; 1H−NMR(DMSO−d6 )δ2.77(d,J=4.8Hz,3H),7.16(m,3H),7.37(d,J=2.5Hz,1H),7.58(m,3H),7.77(d,J=8.8Hz,1H),8.11(d,J=2.5Hz,1H),8.49(d,J=5.5Hz,1H),8.77(br d,1H),8.99(s,1H),9.21(s,1H);HPLC ES−MS m/z 509〔(M+H)+
【0172】
C1c.イソシアネートとアニリンの反応による尿素の一般的合成法。N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(2−メチル−4−(2−N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)フェニル)尿素の合成。
【0173】
【化60】

【0174】
CH2 Cl2 (1ml)中の2−メチル−4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリン(方法A5;0.11g,0.45mmol)溶液をEt3 N(0.16ml)と4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネート(0.10g,0.45mmol)で処理した。得られた褐色溶液を室温で6日攪拌し、次に水(3ml)で処理した。水層をEtOAc(3×5ml)で逆抽出し、有機層を乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮して褐色オイルとしてN−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(2−メチル−4−(2−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)フェニル)尿素(0.11g,0.22mmol)を得た。 1H−NMR(DMSO−d6 )δ2.27(s,3H),2.77(d,J=4.8Hz,3H),7.03(dd,J=8.5,2.6Hz,1H),7.11(d,J=2.9Hz,1H),7.15(dd,J=5.5,2.6Hz,1H),7.38(d,J=2.6Hz,1H),7.62(app d,J=2.6Hz,2H),7.84(d,J=8.8Hz,1H),8.12(s,1H),8.17(s,1H),8.50(d,J=5.5Hz,1H),8.78(q,J=5.2Hz,1H),9.52(s,1H);HPLC ES−MS m/z 479〔(M+H)+
【0175】
C1d.イソシアネートとアニリンの反応による尿素の一般的合成法。N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−アミノフェニル)尿素の合成。
【0176】
【化61】

【0177】
CH2 Cl2 (308ml)中の4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネート(2.77g,10.3mmol)溶液へp−フェニレンジアミン(3.32g,30.7mmol)を一時に加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、CH2 Cl2 (100ml)で処理し、減圧濃縮した。得られたピンク色固体をEtOAc(110ml)とMeOH(15ml)の混液へ溶かし、透明な溶液を0.05N HCl溶液で洗った。有機層を減圧濃縮し、不純なN−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−アミノフェニル)尿素(3.3g)を得た。TLC(100%EtOAc)Rf0.72
【0178】
C1e.イソシアネートとアニリンの反応による尿素の一般的合成法。N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−エトキシカルボニルフェニル)尿素の合成。
【0179】
【化62】

【0180】
CH2 Cl2 (30ml)中の4−イソシアナート安息香酸エチル(3.14g,16.4mmol)溶液へ4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)アニリン(3.31g,16.4mmol)を加え、溶液を室温で一夜攪拌した。得られたスラリーをCH2 Cl2 (50ml)で希釈し、濾過し、白色固体としてN−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−エトキシカルボニルフェニル)尿素(5.93g,97%)を得た。TLC(40%EtOAc/60%ヘキサン)Rf0.44
【0181】
C1f.イソシアネートとアニリンの反応による尿素の一般的合成法。N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(3−カルボキシフェニル)尿素の合成。
【0182】
【化63】

【0183】
CH2 Cl2 (8ml)中の4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネート(1.21g,5.46mmol)溶液へ4−(3−カルボキシフェノキシ)アニリン(方法A11;0.81g,5.76mmol)を加え、得られた混合物を室温で一夜攪拌し、MeOH(8ml)で処理し、さらに2時間攪拌した。得られた混合物を減圧濃縮した。得られた褐色固体を1:1EtOAc/ヘキサン溶液でこね、灰白色固体としてN−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(3−カルボキシフェニル)尿素(1.21g,76%)を得た。
【0184】
C2a.アニリンとN,N’−カルボニルジイミダゾールとの反応
次いで第2のアニリンの付加による尿素合成のための一般方法。N−(2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)フェ ニル)尿素の合成。
【0185】
【化64】

【0186】
無水CH2 Cl2 (15ml)中の2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)アニリン(0.15g)の溶液へ0℃においてCDI(0.13g)を加えた。得られた溶液を1時間で室温へ暖め、室温で16時間攪拌し、次に4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリン(0.18g)と処理した。得られた黄色溶液を室温で72時間攪拌し、H2 O(125ml)で処理した。得られた水性混合物をEtOAc(2×150ml)で抽出し、合併した有機層を飽和NaCl溶液(100ml)で洗い、乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮した。残渣をこね(90%EtOAc/10%ヘキサン)、得られた白色固体を濾過して集め、EtOAcで洗った。濾液を減圧濃縮し、残渣のオイルをカラムクロマトグラフィ(33%EtOAc/67%ヘキサンから50%EtOAc/50%ヘキサンまでの勾配)により精製し、明黄色固体としてN−(2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)フェニル尿素(0.098g,30%)を得た。TLC(100%EtOAc)Rf0.62; 1H−NMR(DMSO−d6 )δ2.76(d,J=4.8Hz,3H),3.96(s,3H),7.1−7.6(m,11H),8.4−8.6(m,11H),8.75(d,J=4.8Hz,1H),9.55(s,1H);FAB−MS m/z 461〔(M+H)+
【0187】
C2b.アニリンとN,N’−カルボニルジイミダゾールとの反応
次いで第2のアニリンの付加による尿素合成のための一般的方法。N,N’−カルボニルジイミダゾール反応操作の副生成物としての対称尿素。ビス(4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリビルオキシ)フェニル)尿素。
【0188】
【化65】

【0189】
無水CH2 Cl2 (15ml)中の3−アミノ−2−メトキシキノリン(0.14g)の溶液へかきまぜながらCDI(0.13g)を0℃において加えた。得られた溶液を1時間にわたって室温へ暖め、室温で16時間攪拌した。得られた混合物を4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリン(0.18g)で処理し、得られた黄色の溶液を室温で72時間攪拌し、次に水(125ml)で処理した。得られた水性混合物をEtOAc(2×150ml)で抽出し、合併した有機層を飽和NaCl溶液(100ml)で洗い、減圧濃縮した。残渣をこね(90%EtOAc/10%ヘキサン)、得られた白色固体を濾取し、EtOAcで洗い、ビス(4−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)フェニル)尿素(0.081g,44%を得た。TLC(100%EtOAc)Rf0.50; 1H−NMR(DMSO−d6 )δ2.76(d,J=5.1Hz,6H),7.1−7.6(m,12H),8.48(d,J=5.4Hz,1H),8.75(d,J=4.8Hz,2H),8.86(s,2H);HPLC ES−MS m/z 513〔(M+H)+
【0190】
C2c.イソシアネートとアニリンの反応による尿素の一般的合成法。N−(2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(1,3−ジオキソインドリン−5−イルオキシ)フェニル尿素の合成。
【0191】
【化66】

【0192】
CH2 Cl(1.5ml)中2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネート(0.10g,0.47mmol)の溶液へ攪拌下5−(4−アミノフェノキシ)インドリン−1,3−ジオン(方法A3,ステップ3;0.12g,0.47mmol)を一時に加えた。得られた混合物を12時間攪拌し、次にCH2 Cl2 (10ml)とMeOH(5ml)で処理した。得られた混合物を1N HCl溶液(15ml)と飽和NaCl溶液(15ml)で順次洗い、乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮し、白色固体としてN−(2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(1,3−ジオキソイソインドリン−5−イルオキシ)フェニル)尿素(0.2g,96%)を得た。TLC(70%EtOAc/30%ヘキサン)Rf0.50; 1H−NMR(DMSO−d6 )δ3.95(s,3H),7.31−7.10(m,6H),7.37(d,J=9.3Hz,2H),7.80(d,J=8.7Hz,1H),8.53(br s,2H),9.57(s,1H),11.27(br s,1H);HPLC ES−MS m/z 472.0〔(M+H)+ ,100%〕
【0193】
C2d.アニリンとN,N’−カルボニルジイミダゾールとの反応次いで第2のアニリンの付加による尿素合成の一般的方法。N−(5−(t−ブチル)−2−(2,5−ジメチルピロリル)フェニル)−N’−(4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)フェニル)尿素の合成。
【0194】
【化67】

【0195】
CH2 Cl2 (2ml)中のCDI(0.21g,1.30mmol)溶液へ攪拌下5−(t−ブチル)−2−(2.5−ジメチルピロリル)アニリン(方法A4,ステップ2;0.30g,1.24mmol)を一時に加えた。得られた混合物を室温で4時間攪拌し、次に4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリン(0.065g,0.267mmol)を一時に加えた。得られた混合物を一夜36℃で加熱し、室温へ冷却し、EtOAc(5ml)で希釈した。得られた混合物を水(15ml)および1N HCl溶液(15ml)で順次洗い、乾燥し、シリカゲルパッド(50g)を通して濾過し、黄色固体としてN−(5−(t−ブチル)−2−(2,5−ジメチルピロリル)フェニル)−N’−(4−(2−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)尿素(0.033g,24%)を得た。TLC(40%EtOAc/60%ヘキサン)Rf0.24; 1H−NMR(アセトン−d6 )δ1.37(s,9H),1.89(s,6H),2.89(d,J=4.8Hz,3H),5.83(s,2H),6.87−7.20(m,6H),7.17(dd,1H),7.51−7.58(m,3H),8.43(d,J=5.4Hz,1H),8.57(d,J=2.1Hz,1H),8.80(br s,1H);HPLC ES−MS 512〔(M+H)+ ,100%〕
【0196】
C3.トリホスゲンを用いるジフェニル尿素合成の組合せ方法。
連結すべきアニリンの一方をジクロロエタンに溶解した(0.10M)。この溶液をジクロロエタン(1ml)を含む8mlバイアル(0.5ml)へ加えた。これへビス(トリクロロメチル)カーボネート溶液(ジクロロエタン中0.12M,0.2ml,0.4当量)を加え、次いでジイソプロピルエチルアミン(ジクロロエタン中0.35M,0.2ml,1.2当量)を加えた。バイアルをキャップし、80℃で5時間加熱し、約10時間で室温へ冷却した。第2のアニリンを加え、(ジクロロエタン中0.10M,0.5ml,1.0当量)、次いでジイソプロピルエチルアミン(ジクロロエタン中0.35M,0.2ml,1.2当量)を加えた。得られた混合物を80℃で4時間加熱し、室温へ冷却し、MeOH(0.5ml)で処理した。得られた混合物を減圧濃縮し、逆相HPLCで精製した。
【0197】
C4.アニリンとホスゲンとの反応次いで第2のアニリンの付加による尿素合成の一般的方法。N−(2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−フェニル)尿素の合成。
【0198】
【化68】

【0199】
CH2 Cl2 (20ml)中のホスゲン(トルエン中1.9M,2.07ml,0.21g,1.30mmol)の溶液へ0℃で攪拌下無水ピリジン(0.32ml)次いで2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)アニリン(0.75g)を加えた。黄色の混合物を1時間攪拌し、次に減圧濃縮した。得られた固体をトルエン(20ml)へ加え、次いで4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリン(方法A2のように調製,0.30g)を加え、得られた懸濁液80℃で20時間加熱し、室温へ冷却した。得られた混合物を水(100ml)で希釈し、飽和NaHCO3 溶液(2〜3ml)で塩基性とした。この塩基性溶液をEtOAc(2×250ml)で抽出し、有機層を別々に飽和NaCl溶液で洗い、合併し、乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮した。得られたピンク褐色の残渣をMeOHに溶かし、SiO2 (100g)に吸収した。カラムクロマトグラフィー(300g SiO2 ;1%Et3 N/33%EtOAc/66%ヘキサンから1%Et3 N/99%EtOAcへ1%Et3 N/20%MeOH/79%EtOAcへの勾配)、次いで減圧下45℃での濃縮は暖かいEtOAc溶液を与えた。これをヘキサン(10ml)で処理するとN−(2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)フェニル)尿素がゆっくり結晶(0.44g)を形成した。TLC(1%Et3 N/99%EtOAc)Rf0.40
【0200】
D.尿素の相互変換。
N−(4−クロロ−3−((トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(3−メトキシカルボニルフェニル)カルボキシアミノフェニル)尿素の合成。
D1a.ω−アミノフェニル尿素のω−アロイルアミノ尿素への変換。N−(4−クロロ−3−((トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(3−メチルカルバモイル)フェニル)カルボキシアミノフェニル)尿素の合成。
【0201】
【化69】

【0202】
DMF(8ml)中、N−(4−クロロ−3−((トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−アミノフェニル)尿素(方法C1d;0.050g,1.52mmol)、モノメチルイソフタレート(0.25g,1.38mmol),HOBT・H2 O(0.41g,3.03mmol)およびN−メチルモルホリン(0.33ml,3.03mmol)の溶液へEDCI・HCl(0.29g,1.52mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一夜攪拌し、EtOAc(25ml)で希釈し、水(25ml)および飽和NaHCO3 溶液(25ml)で順次洗った。有機層を乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮した。得られた固体をEtOAc溶液(80%EtOAc/20%ヘキサン)でこね、N−(4−クロロ−3−((トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(3−メトキシカルボニルフェニル)カルボキシアミノフェニル)尿素(0.27g,43%)を得た。mp121−122℃;TLC(80%EtOAc/20%ヘキサン)Rf0.75
【0203】
D1b.ω−カルボキシフェニル尿素のω−(アリールカルバモイル)フェニル尿素への変換。N−(4−クロロ−3−((トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(3−メチルカルバモイルフェニル)カルバモイルフェニル)尿素の合成。
【0204】
【化70】

【0205】
DMF(3ml)中のN−(4−クロロ−3−((トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(3−メチルカルバモイルフェニル)カルボキシアミノフェニル)尿素(0.14g,0.48mmol)、3−メチルカルバモイルアニリン(0.080g,0.55mmol)、HOBT・H2 O(0.14g,1.07mmol)およびN−メチルモルホリン(0.5ml,1.07mmol)の溶液へ0℃においてEDCI・HCl(0.10g,0.53mmol)を加えた。得られた混合物を室温へ暖め、一夜攪拌した。得られた混合物を水(10ml)で処理し、EtOAc(25ml)で抽出した。有機層を減圧濃縮し、得られた黄色固体をEtOAc(3ml)に溶かし、シリカゲルパッドを通して濾過し(17g,70%EtOAc/30%ヘキサンから10%MeOH/90%EtOAcまでの勾配)、白色固体としてN−(4−クロロ−3−((トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(3−メチルカルバモイルフェニル)カルバモイルフェニル)尿素(0.097g,41%)を得た。mp225−229℃;TLC(100%EtOAc)Rf0.23
【0206】
D1c.ω−カルボキシフェニル尿素のω−(アリールカルバモイル)フェニル尿素への変換の組合せアプローチ。N−(4−クロロ−3−((トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(N−(3−ピリジル)カルバモイル)フェニル)カルバモイル)フェニル)尿素の合成。
【0207】
【化71】

【0208】
1,2−ジクロロエタン(1ml)中のN−(4−クロロ−3−((トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(3−カルボキシフェニル)尿素(方法C1f;0.030g,0.067mmol)とN−シクロヘキシル−N−(メチルポリスチレン)カルボイミド(55mg)の混合物をCH2 Cl2 中の3−アミノピリジン溶液(1M;0.074ml,0.074mmol)で処理した。(不溶もしくは懸濁の場合は少量のDMSOを加えた。)得られた混合物を36℃で一夜加熱し、濁った反応混合物をTHF(1ml)で処理し、加熱を18時間続けた。得られた混合物を36℃で72時間攪拌し、室温へ冷却し、濾過した。得られた溶液をシリカゲル(1g)の詰物を通して濾過した。減圧下の濃縮はN−(4−クロロ−3−((トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(N−(3−(N−(3−ピリジル)カルバモイル)フェニル)カルバモイル)フェニル)尿素(0.024g,59%)を与えた。TLC(70%EtOAc/30%ヘキサン)Rf0.12
【0209】
D2.ω−カルボアルコキシアリール尿素のω−カルバモイルアリール尿素への変換。N−(4−クロロ−3−((トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(3−メチルカルバモイルフェニル)カルボキシアミノフェニル)尿素の合成。
【0210】
【化72】

【0211】
N−(4−クロロ−3−((トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(3−カルボメトキシフェニル)カルボキシアミノフェニル)尿素のサンプル(0.17g,0.34mmol)へメチルアミン(THF中2M;1ml,1.7mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一夜攪拌し、減圧濃縮し、白色固体としてN−(4−クロロ−3−((トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(3−メチルカルバモイルフェニル)カルボキシアミノフェニル)尿素を得た。mp247℃;TLC(100%EtOAc)Rf0.35
【0212】
D3.ω−カルボアルコキシアリール尿素のω−カルボキシアリール尿素への変換。N−(4−クロロ−3−((トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−カルボキシフェニル)尿素の合成。
【0213】
【化73】

【0214】
MeOH(75ml)中のN−(4−クロロ−3−((トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−エトキシカルボニルフェニル)尿素(方法C1e;5.93g,15.3mmol)スラリーへKOH水溶液(2.5N,10ml,23mmol)を加えた。得られた混合物を還流温度で12時間加熱し、室温へ冷却し、減圧濃縮した。残渣を水(50ml)で希釈し、1N HCl溶液で処理してpH2〜3とした。得られた固体を集め、減圧下乾燥し、白色固体としてN−(4−クロロ−3−((トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−カルボキシフェニル)尿素(5.05g,92%)を得た。
【0215】
D4.ω−アルコキシエステルのω−アルキルアミドへの変換。N−(4−クロロ−3−((トリフルオロメチル)フェニル)−N’−((4−(3−(5−(2−ジメチルアミノエチル)カルバモイル)ピリジル)オキシフェニル)尿素の合成。
【0216】
【化74】

【0217】
ステップ1;N−(4−クロロ−3−((トリフルオロメチル)フェニル)−N’−((4−(3−(5−カルボキシピリジル)オキシフェニル尿素の合成
N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(3−(5−メトキシカルボニルピリジル)オキシフェニル)尿素は、方法Claに類似の方法で4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートと、4−(3−(5−メトキシカルボニルヒリジル)オキシアニリン(方法A14,ステップ2)とから合成した。MeOH(10ml)中のN−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−((4−(3−(5−メトキシカルボニルピリジル)オキシフェニル)尿素(0.26g,0.56mmol)懸濁液を水(1ml)のKOH(0.14g,2.5mmol)溶液で処理し、室温で1時間攪拌した。得られた混合物を1N HCl溶液でpH3に調節し、生成した沈澱を濾取し、水洗した。得られた固体をEtOH(10ml)に溶かし、溶液を減圧濃縮した。このEtOH/濃縮操作を2回繰返し、N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(3−(5−カルボキシピリジン)オキシフェニル)尿素(0.18g,71%)を得た。
【0218】
【化75】

【0219】
ステップ2;N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル−N’−((4−(3−(5−(2−ジメチルアミノエチル)カルバモイル)ピリジル)オキシフェニル)尿素の合成。
DMF(2.5ml)中、N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−((4−(3−(5−カルボキシピリジル)オキシフェニル)尿素(0.050g,0.011mmol),N,N−ジメチルエチレンジアミン(0.22mg,0.17mmol),HOBT(0.028g,0.17mmol),N−メチルモルホリン(0.035g,0.28mmol)およびEDCI・HCl(0.032g,0.17mmol)の混合物を室温で一夜攪拌した。得られた溶液をEtOAc(50ml)と水(50ml)との間に分離し、有機層を水(35ml)で洗い、乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮した。残渣を最少量のCH2 Cl2 (約2ml)に溶かし、この溶液へEt2 Oを滴下し、白色沈澱としてN−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−((4−(3−(5−(2−ジメチルアミノエチル)カルバモイル)ピリジル)オキシフェニル)尿素(0.48g,84%)を得た。 1H−NMR(DMSO−d6 )δ2.10(s,6H),3.26(s,H),7.03(d,2H),7.52(d,2H),7.60(m,3H),8.05(s,1H),8.43(s,1H),8.58(t,1H),8.69(s,1H)8.90(s,1H),9.14(s,1H);HPLC ES−MS m/z 522〔(M+H)+
【0220】
D5.N−ω−(シリルオキシアルキル)アミドの脱保護のための一般的方法。N−(4−クロロ−3−((トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(4−(2−(N−(2−ヒドロキシ)エチルカルバモイル)ピリジルオキシフェニル)尿素の合成。
【0221】
【化76】

【0222】
無水THF(2ml)中のN−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(4−(2−(N−(2−トリイソプロピルシリルオキシ)エチルカルバモイル)ピリジルオキシフェニル尿素(方法C1aに類似の方法で製造;0.25g,0.37mmol)溶液へ、テトラブチルアンモニウムフロライド溶液(THF中1.0M,2ml)を加えた。混合物を室温で50分攪拌し、水(10ml)で処理した。水性混合物をEtOAc(3×10ml)で抽出し、有機層を乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2 ;100%ヘキサンから40%EtOAc/60%ヘキサンまでの勾配)により精製し、白色固体としてN−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(4−(2−(N−(2−ヒドロキシ)エチルカルバモイル)ピリジルオキシフェニル)尿素(0.019g,10%)を得た。
【0223】
以下に上の詳細な実験操作に従って合成した後出の表に掲げた化合物のリストを示す。
例示した化合物の合成(化合物キャラクタリゼーションについては表を見よ)
【0224】
エントリー1:
方法A13に従って4−(3−N−メチルカルバモイルフェノキシ)アニリンを合成した。方法C3に従い、3−t−ブチルアニリンをビス(トリクロロメチル)カーボネート続いて4−(3−N−メチルカルバモイルフェノキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0225】
エントリー2:
方法A13,ステップ1に従って4−フルオロ−1−ニトロゼンとp−ヒドロキシアセトフェノンを反応させ、4−(4−アセチルフェノキシ)−1−ニトロベンゼンを得た。この化合物を方法A13,ステップ4に従って還元し、4−(4−アセチルフェノキシ)アニリンを得た。方法C3に従って3−t−ブチルアニリンをビス(トリクロロメチル)カーボネート次に4−(4−アセチルフェノキシ)アニリンと反応させ尿素を得た。
【0226】
エントリー3:
方法C2dに従い、3−t−ブチルアニリンをCDI、次いで方法A8に従って製造した4−(3−N−メチルカルバモイル)−4−メトキシフェノキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0227】
エントリー4:
方法B1に従い、5−t−ブチル−2−メトキシアニリンを5−t−ブチル−2−メトキシフェニルイソシアネートに変換した。方法A13に従って製造した4−(3−N−メチルカルバモイルフェノキシ)アニリンをこのイソシアネートと反応させ、尿素を得た。
【0228】
エントリー5:
方法C2dに従い、5−t−ブチル−2−メトキシアニリンをCDI、次いで4−(3−N−メチルカルバモイル)−4−メトキシフェノキシ)アニリン(方法A8に従って製造)と反応させ、尿素を得た。
【0229】
エントリー6:
方法A3に従って5−(4−アミノフェノキシ)イソインドリン−1,3−ジオンを製造した。方法C2dに従い、5−t−ブチル−2−メトキシアニリンをCDIと、次いで5−(4−アミノフェノキシ)イソインドリン−1,3−ジオンと反応させ、尿素を得た。
【0230】
エントリー7:
方法A2に従って4−(1−オキソイソインドリン−5−イルオキシ)アニリンを合成した。方法C2dに従い、5−t−ブチル−2−メトキシアニリンとCDIと、次いで4−(1−オキソイソインドリン−5−イルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0231】
エントリー8:
方法A13に従って4−(3−N−メチルカルバモイルフェノキシ)アニリン合成した。方法C2aに従い、2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)アニリンをCDIと、次いで4−(3−N−メチルカルバモイルフェノキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0232】
エントリー9:
方法A3,ステップ2に従い、4−ヒドロキシアセトフェノンを2−クロロ−5−ニトロピリジンと反応させ、4−(4−アセチルフェノキシ)−5−ニトロピリジンを得た。方法A8,ステップ4に従い、4−(4−アセチルフェノキシ)−5−ニトロピリジンを4−(4−アセチルフェノキシ−5−アミノピリジンへ還元した。方法B1に従い、2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)アニリンを2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートへ変換した。このイソシアネートを方法C1aに従って4−(4−アセチルフェノキシ)−5−アミノピリジンと反応させ、尿素を得た。
【0233】
エントリー10:
方法A13,ステップ1に従って4−フルオロ−1−ニトロベンゼンとp−ヒドロキシアセトフェノンを反応させ、4−(4−アセチルフェノキシ)−1−ニトロベンゼンを得た。この化合物を方法A13,ステップ4に従って4−(4−アセチルフェノキシ)アニリンへ還元した。方法C3に従い、5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシブチルアニリンをビス(トリクロロメチル)カーボネートと、次いて4−(4−アセチルフェノキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0234】
エントリー11:
方法A2,ステップ3aに従って合成した4−クロロ−N−メチル−2−ピリジンカルボキサマイドを方法A2,ステップ4に従い、DMFの代りにDMACを使用して3−アミノフェノールと反応させ、3−(2−(N−メチルカルバモイルフェノキシ)−4−ピリジルオキシ)アニリンを得た。方法C4に従い、2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)アニリンをホスゲンと、次いで3−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0235】
エントリー12:
方法A2,ステップ3bに従い、4−クロロピリジン−2−カルボニルクロライドHClとアンモニアと反応させ、4−クロロ−2−ピリジンカルボキサマイドを生成させた。この化合物を方法A2,ステップ4に従い、DMFの代りにDMACを使用して3−アミノフェノールと反応させ、3−(2−カルバモイル−4−ピリジルオキシ)アニリンを得た。方法C2aに従い、2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)アニリンをホスゲンと、次いで3−(2−カルバモイル−4−ピリジルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0236】
エントリー13:
方法A2,ステップ3bに従って4−クロロ−N−メチル−2−ピリジンカルボキサマイドを合成した。この化合物を方法A2,ステップ4に従い、DMFの代りにDMACを使用して4−アミノフェノールと反応させ、4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンを得た。方法C2aに従い、2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)アニリンをCDIと、次いで4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0237】
エントリー14:
方法A2,ステップ3bに従い、4−クロロピリジン−2−カルボニルクロライドHClをアンモニアと反応させ、4−クロロ−2−ピリジンカルボキサマイドを生成させた。この化合物を方法A2,ステップ4に従い、DMFの代りにDMACを用いて4−アミノフェノールと反応させ、4−(2−カルバモイル−4−ピリジルオキシ)アニリンを得た。方法C4に従い、2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)アニリンをホスゲン、次いで4−(2−カルバモイル−4−ピリジルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0238】
エントリー15:
方法C2dに従い、5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシアニリンをCDIと、次いで方法A8に従って製造した4−(3−N−メチルカルバモイル)−4−メトキシフェノキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0239】
エントリー16:
方法A5に従い、4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−2−メチルアニリンを合成した。5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシアニリンを方法B1に従って5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニルイソシアネートへ変換した。このイソシアネートを方法C1に従って4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−2−メチルアニリンと反応させ、尿素を得た。
【0240】
エントリー17:
方法A6に従って4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ−2−クロロアニリンを合成した。方法B1に従って5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシアニリンを5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニルイソシアネートへ変換した。このイソシアネートを方法C1aに従って4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ−2−クロロアニリンと反応させ、尿素を得た。
【0241】
エントリー18:
方法A2,ステップ4に従い、5−アミノ−2−メチルフェノールを方法A2,ステップ3bに従って合成した4−クロロ−N−メチル−2−ピリジンカルボキサマイドと反応させ、3−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−4−メチルアニリンを得た。5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシアニリンを方法B1に従って5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニルイソシアネートへ変換した。このイソシアネートを3−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−4−メチルアニリンと方法C1aに従って反応させ、尿素を得た。
【0242】
エントリー19:
方法A2,ステップ3bに従って4−クロロピリジン−2−カルボニルクロライドをエチルアミンと反応させた。得られた4−クロロ−N−エチル−2−ピリジンカルボキサマイドを方法A2,ステップ4に従って4−アミノフェノールと反応させ、4−(2−(N−エチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンを得た。5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシアニリンを方法B1に従って5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニルイソシアネートへ変換した。このイソシアネートを方法C1aに従って4−(2−(N−エチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0243】
エントリー20:
方法A2,ステップ4に従い、4−アミノ−2−クロロフェノールを方法A2,ステップ3bに従って合成した4−クロロ−N−メチル−2−ピリジンカルボキサマイドと反応させ、4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−(ピリジルオキシ)−3−クロロアニリンを得た。5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシアニリンを方法B1に従って5−(トリフルオロメチル−2−メトキシフェニルイソシアネートへ変換した。このイソシアネートを方法C1aに従って4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−3−クロロアニリンと反応させ、尿素を得た。
【0244】
エントリー21:
方法A19,ステップ1に従って4−(4−メチルチオフェノキシ)−1−ニトロベンゼンを酸化し、4−(4−メチルスルホニルフェノキシ)−1−ニトロベンゼンを得た。このニトロベンゼンを方法A19,ステップ2に従って還元し、4−(4−メチルスルホニルフェノキシ)−1−アニリンを得た。方法C1aに従って5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニルイソシアネートを4−(4−メチルスルホニルフェノキシ)−1−アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0245】
エントリー22:
方法A15,ステップ4に従って4−(3−カルバモイルフェノキシ)−1−ニトロベンゼンを4−(3−カルバモイルフェノキシ)アニリンへ還元した。方法C1aに従って5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニルイソシアネートを4−(3−カルバモイルフェノキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0246】
エントリー23:
方法A3に従って5−(4−アミノフェノキシ)イソインドリン−1,3−ジオンを合成した。方法B1に従って5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシアニリンを5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニルイソシアネートへ変換した。方法C1aに従ってこのイソシアネートを5−(4−アミノフェノキシ)イソインドリン−1,3−ジオンと反応させ、尿素を得た。
【0247】
エントリー24:
方法A2,ステップ3bに従って4−クロロピリジン−2−カルボニルクロライドをジメチルアミンと反応させた。得られた4−クロロ−N,N−ジメチル−2−ピリジンカルボキサマイドを方法A2,ステップ4に従って4−アミノフェノールと反応させ、4−(2−(N,N−ジメチルカルバモイル)−4−ピリジルアニリンを得た。方法B1に従って5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシアニリンを5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニルイソシアネートへ変換した。このイソシアネートを方法C1aに従って4−(2−(N,N−ジメチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0248】
エントリー25:
方法A12に従って4−(1−オキソイソインドリン−5−イルオキシ)アニリンを合成した。5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシアニリンを方法C2dに従ってCDI,次いで4−(1−オキソイソインドリン−5−イルオキシ)アニリンで処理し、尿素を得た。
【0249】
エントリー26:
方法A13,ステップ1に従って4−ヒドロキシアセトフェノンを4−フルオロニトロベンゼンと反応させ、4−(4−アセチルフェノキシ)ニトロベンゼンを得た。このニトロベンゼンを方法A13,ステップ4に従って還元し、4−(4−アセチルフェノキシ)アニリンとし、この化合物を方法A16に従って4−(4−(1−(N−メトキシ)イミノエチル)フェノキシアニリンHCl塩へ変換した。5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシアニリンを方法B1に従って5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニルイソシアネートへ変換した。このイソシアネートを方法C1aに従って4−(4−(1−(N−メトキシ)イミノエチル)フェノキシアニリンHCl塩と反応させ、尿素を得た。
【0250】
エントリー27:
4−クロロ−N−メチルピリジルカルボキサマイドを方法A2,ステップ3bに記載したように合成した。このクロロピリジンを方法A2,ステップ4に従って4−アミノフェノールと反応させ、4−(4−(2−(N−メチルカルバモイル)フェニルチオアニリンと得た。5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシアニリンを方法B1に従って5−(トリフルオロメチル−2−メトキシフェニルイソシアネートへ変換し、これを4−(4−(2−(N−メチルカルバモイル)フェニルチオ)アニリンと方法C1aに従って反応させ、尿素を得た。
【0251】
エントリー28:
方法A9に従って5−(4−アミノフェノキシ)−2−メチルイソインドリン−1,3−ジオンを合成した。5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシアニリンを方法B1に従って5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニルイソシアネートに変換し、これを方法C1aに従って5−(4−アミノフェノキシ)−2−メチルイソインドリン−1,3−ジオンと反応させ、尿素を得た。
【0252】
エントリー29:
方法A2,ステップ3bに従って4−クロロ−N−メチルピリジンカルボキサマイドを合成した。このクロロピリジンを方法A2,ステップ4に従って3−アミノチオフェノールと反応させ、3−(4−(2−(N−メチルカルバモイル)フェニルチオ)アニリンを得た。5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシアニリンを方法B1に従って5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニルイソシアネートへ変換し、これを方法C1aに従って3−(4−(2−(N−メチルカルバモイル)フェニルチオ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0253】
エントリー30:
方法A2,ステップ3bに従って4−クロロピリジン−2−カルボニルクロライドをイソプロピルアミンと反応させた。得られた4−クロロ−N−イソプロピル−2−ピリジンカルボキサマイドを方法A2,ステップ4に従って4−アミノフェノールと反応させ、4−(2−(N−イソプロピルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンを得た。5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシアニリンを方法B1に従って5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニルイソシアネートへ変換し、このイソシアネートを方法C1aに従って4−(2−(N−イソプロピルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0254】
エントリー31:
方法A14に従い、4−(3−(5−メトキシカルボニル)アニリンを合成した。5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシアニリンを方法B1に従って5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニルイソシアネートへ変換し、このイソシアネートを方法C1aに従って4−(3−(5−メトキシカルボニル)ピリジルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。N−(5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニル)−N’−(4−(3−(5−メトキシカルボニルピリジン)オキシ)フェニル)尿素を方法D,ステップ1に従って鹸化し、対応する酸を4−(2−アミノエチル)モルホリンと方法D4,ステップ2に従って結合し、アミドを得た。
【0255】
エントリー32:
方法A14に従って4−(3−(5−メトキシカルボニル)ピリジルオキシ)アニリンを合成した。5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシアニリンを方法B1に従って5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニルイソシアネートへ変換し、このイソシアネートを方法C1aに従って4−(3−(5−メトキシカルボニル)ピリジルオキシ)アニリンと反応させ、尿素とした。N−(5−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(3−(5−メトキシカルボニルピリジル)オキシ)フェニル)尿素を方法D4,ステップ1に従って鹸化し、対応する酸を方法D4,ステップ2に従ってメチルアミンと結合し、アミドを得た。
【0256】
エントリー33:
方法A14に従い、4−(3−(5−メトキシカルボニル)ピリジルオキシ)アニリンを合成した。方法B1に従って5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシアニリンを5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニルイソシアネートへ変換し、このイソシアネートを方法C1aに従って4−(3−(5−メトキシカルボニル)ピリジルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。N−(5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニル)−N’−(4−(3−(5−メトキシカルボニルピリジル)オキシ)フェニル)尿素を方法D4,ステップ1に従って鹸化し、対応する酸を方法D4,ステップ2に従ってN,N−ジメチルエチレンジアミンと結合し、アミドを得た。
【0257】
エントリー34:
方法A11に従い、4−(3−カルボキシフェノキシ)アニリンを合成した。5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシアニリンを方法B1に従って5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニルイソシアネートへ変換し、このイソシアネートを方法C1fに従って4−(3−カルボキシフェノキシ)アニリンと反応させ、N−(5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニル)−N’−(3−カルボキシフェノキシフェニル)尿素とし、これを方法D1cに従って3−アミノピリジンと連結した。
【0258】
エントリー35:
方法A11に従って4−(3−カルボキシフェノキシ)アニリンを合成した。5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシアニリンを方法B1に従って5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニルイソシアネートへ変換し、このイソシアネートを方法C1fに従って4−(3−カルボキシフェノキシ)アニリンと反応させ、N−(5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニル)−N’−(3−カルボキシフェニル)尿素を得た。この化合物を方法D1cに従ってN−(4−フルオロフェニル)ピペラジンと結合した。
【0259】
エントリー36:
方法A11に従って4−(3−カルボキシフェノキシ)アニリンを合成した。5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシアニリンを方法B1に従って5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニルイソシアネートへ変換し、このイソシアネートを方法C1fに従って4−(3−カルボキシフェノキシ)アニリンと反応させ、N−(5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニル)−N’−(3−カルボキシフェニル)尿素とし、これを方法D1cに従って4−フルオロアニリンと連結した。
【0260】
エントリー37:
方法A11に従って4−(3−カルボキシフェノキシ)アニリンを合成した。5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシアニリンを方法B1に従って5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニルイソシアネートへ変換し、このイソシアネートを方法C1fに従って4−(3−カルボキシフェノキシ)アニリンと反応させ、N−(5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニル)−N’−(3−カルボキシフェニル)尿素とし、これを方法D1cに従って4−(ジメチルアミノ)アニリンと連結した。
【0261】
エントリー38:
方法A11に従って4−(3−カルボキシフェノキシ)アニリンを合成した。5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシアニリンを方法B1に従って5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニルイソシアネートへ変換し、このイソシアネートを方法C1fに従って4−(3−カルボキシフェノキシ)アニリンと反応させ、N−(5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニル)−N’−(3−カルボキシフェニル)尿素とし、これを方法D1cに従って5−アミノ−2−メトキシピリジンと連結した。
【0262】
エントリー39:
方法A11に従って4−(3−カルボキシフェノキシ)アニリンを合成した。5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシアニリンを方法B1に従って5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニルイソシアネートへ変換し、このイソシアネートを方法C1fに従って4−(3−カルボキシフェノキシ)アニリンと反応させ、N−(5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニル)−N’−(3−カルボキシフェニル)尿素とし、これを方法D1cに従って4−モルホリノアニリンと連結した。
【0263】
エントリー40:
方法A11に従って4−(3−カルボキシフェノキシ)アニリンを合成した。5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシアニリンを方法B1に従って5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニルイソシアネートへ変換し、このイソシアネートを方法C1fに従って4−(3−カルボキシフェノキシ)アニリンと反応させ、N−(5−(トリフルオロメチル)−2−メトキシフェニル)−N’−(3−カルボキシフェニル)尿素とし、これを方法D1cに従ってN−(2−ピリジル)ピペラジンと連結した。
【0264】
エントリー41:
方法A13に従って4−(3−(N−メチルカルバモイル)フェノキシ)アニリンを合成した。方法C3に従い、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)アニリンをイソシアネートへ変換し、次に(3−(N−メチルカルバモイル)フェノキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0265】
エントリー42:
方法A2に従って4−(2−N−メチルカルバモイル−4−ピリジルオキシ)アニリンを合成した。4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを方法C1aに従って4−(2−N−メチルカルバモイル−4−ピリジルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0266】
エントリー43:
方法A2,ステップ3bに従い、4−クロロピリジン−2−カルボニルクロライドHCl塩をアンモニアと反応させ、4−クロロ−2−ピリジンカルボキサマイドを生成させた。これを方法A2,ステップ4に従って4−アミノフェノールと反応させ、4−(2−カルバモイル−4−ピリジルオキシ)アニリンを生成させた。方法C1aに従い、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを4−(2−カルバモイル−4−ピリジルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0267】
エントリー44:
方法A2,ステップ3bに従い、4−クロロピリジン−2−カルボニルクロライドHCl塩をアンモニアと反応させ、4−クロロ−2−ピリジンカルボキサマイドを生成させた。これを方法A2,ステップ4に従って3−アミノフェノールと反応させ、3−(2−カルバモイル−4−ピリジルオキシ)アニリンを生成させた。方法C1aに従い、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを3−(2−カルバモイル−4−ピリジルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0268】
エントリー45:
方法A2,ステップ3aに従い、4−クロロ−N−メチル−2−ピリジンカルボキサマイドを方法A2,ステップ4に従って3−アミノフェノールと反応させ、3−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンを生成させた。方法C1aに従い、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを3−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0269】
エントリー46:
方法A3に従って5−(4−アミノフェノキシ)イソインドリン−1,3−ジオンを合成した。方法C1aに従い、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを5−(4−アミノフェノキシ)イソインドリン−1,3−ジオンと反応させ、尿素を得た。
【0270】
エントリー47:
方法A5に従い、4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−2−メチルアニリンを合成した。方法C1eに従い、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを5−(4−アミノフェノキシ)イソインドリン−1,3−ジオンと反応させ、尿素を得た。
【0271】
エントリー48:
方法15に従い、4−(3−N−メチルスルホニル)フェニルオキシ)アニリンを合成した。方法C1aに従い、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを4−(3−N−メチルスルホニル)フェニルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0272】
エントリー49:
方法A6に従い、4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−(ピリジルオキシ)−2−クロロアニリンを合成した。方法C1aに従い、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−2−クロロアニリンと反応させ、尿素を得た。
【0273】
エントリー50:
方法A2,ステップ4に従い、5−アミノ−2−メチルフェノールを4−クロロ−N−メチル−2−ピリジンカルボキサマイド(方法A2,ステッス3bに従って合成)と反応させ、3−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ−4−メチルアニリンを得た。方法C1aに従い、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを3−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−4−メチルアニリンと反応させ、尿素を得た。
【0274】
エントリー51:
方法A2,ステップ3bに従い、4−クロロピリジン−2−カルボニルクロライドをエチルアミンと反応させた。得られた4−クロロ−N−エチル−2−ピリジンカルボキサマイドを方法A2,ステップ4に従って4−アミノフェノールと反応させ、4−(2−(N−エチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンとした。方法C1aに従い、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを4−(2−(N−エチルカルバモイル)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0275】
エントリー52:
方法A2,ステップ4に従い、4−アミノ−2−クロロフェノールを4−クロロ−N−メチル−2−ピリジンカルボキサマイド(方法A2,ステップ3bに従って合成)と反応させ、4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ−3−クロロアニリンを得た。方法C1aに従い、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−3−クロロアニリンと反応させ、尿素を得た。
【0276】
エントリー53:
方法A19,ステップ1に従い、4−(4−メチルチオフェノキシ)−1−ニトロベンゼンを酸化し、4−(4−メチルスルホニルフェノキシ)−1−ニトロベンゼンを得た。このニトロベンゼンを方法A19,ステップ2に従って還元し、4−(4−メチルスルホニルフェノキシ)−1−アニリンを得た。方法C1aに従い、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを4−(4−メチルスルホニルフェノキシ)−1−アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0277】
エントリー54:
方法A15,ステップ1に従い、4−ブロモベンゼンスルホニルクロライドをメチルアミンと反応させ、N−メチル−4−ブロモベンゼンスルホンアミドを得た。方法A15,ステップ2に従い、N−メチル−4−ブロモベンゼンスルホンアミドをフェノールと結合し、4−(4−(N−メチルスルホニル)フェノキシ)ベンゼンを得た。この化合物を方法15,ステップ3に従って4−(4−(N−メチルスルファモイル)フェノキシ)−1−ニトロベンゼンへ変換し、これを方法A15,ステップ4に従って4−(4−N−メチルスルファモイル)フェニルオキシ)アニリンへ還元した。方法C1aに従い、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを4−(3−N−メチルスルファモイル)フェニルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0278】
エントリー55:
方法A18,ステップ1に従い、5−ヒドロキシ−2−メチルピリジンを1−フルオロ−4−ニトロベンゼンと連結し、4−(5−(2−メチル)ピリジルオキシ)−1−ニトロベンゼンを得た。このメチルピリジンを方法A18,ステップ2に従ってカルボン酸へ酸化し、次にエステル化して4−(5−(2−メトキシカルバモイル)ピリジルオキシ)−1−ニトロベンゼンを得た。このニトロベンゼンを方法A18,ステップ3に従い、4−(5−(2−メトキシカルボニル)ピリジルオキシ)アニリンへ還元した。このアニリンを4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートと方法C1aに従って反応させ、尿素を得た。
【0279】
エントリー56:
方法A18,ステップ1に従い、5−ヒドロキシ−2−メチルピリジンを1−フルオロ−4−ニトロベンゼンと連結し、4−(5−(2−メチル)ピリジルオキシ)−1−ニトロベンゼンを得た。このメチルピリジンをカルボン酸へ酸化し、方法A18,ステップ2に従ってエステル化し、4−(5−(2−メトキシカルボニル)ピリジルオキシ)−1−ニトロベンゼンを得た。このニトロベンゼンを方法A18,ステップ3に従って、4−(5−(2−メトキシカルボニル)ピリジルオキシ)アニリンへ還元した。このアニリンを方法C1aに従って4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートと反応させ、N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(2−メトキシカルボニル)−5−ピリジルオキシ)フェニル)尿素を得た。このメチルエステルを方法D2に従ってメチルアミンと反応させ、N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(2−(N−メチルカルバモイル)−5−ピリジルオキシ)フェニル)尿素を得た。
【0280】
エントリー57:
方法C1dに従ってN−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−アミノフェニル)尿素を製造した。この化合物をモノメチルイソフタレートと方法D1aに従って連結し、尿素を得た。
【0281】
エントリー58:
方法C1dに従い、N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−アミノフェニル)尿素を製造した。方法D1aに従い、N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−アミノフェニル)尿素をモノメチルイソフタレートと連結し、N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(3−メトキシカルボニルフェニル)カルボキシアミノフェニル)尿素を得た。方法D2に従い、この尿素をメチルアミンで処理し、対応するメチルアミドを得た。
【0282】
エントリー59:
方法A,ステップ3bに従い、4−クロロピリジン−2−カルボニルクロライドをジメチルアミンと反応させた。得られた4−クロロ−N,N−ジメチル−2−ピリジンカルボキサマイドを方法A2,ステップ4に従って4−アミノフェノールと反応させ、4−(2−N,N−ジメチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンを得た。方法C1aに従い、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを上で得たアニリンと反応させ、尿素を得た。
【0283】
エントリー60:
方法A13,ステップ1に従い、4−ヒドロキシアセトフェノンを4−フルオロニトロベンゼンと反応させ、4−(4−アセチルフェノキシ)ニトロベンゼンを得た。このニトロベンゼンを方法13,ステップ4に従って4−(4−アセチルフェノキシ)アニリンへ還元し、これを方法A16に従って4−(4−(1−(N−メトキシ)イミノエチル)フェノキシアニリンHCl塩へ変換した。方法C1aに従い、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)−フェニルイソシアネートを4−(4−アセチルフェノキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0284】
エントリー61:
方法A13,ステップ2に従い、4−(3−カルボキシフェノキシ)−1−ニトロベンゼンを合成した。このニトロベンゼンを方法A13,ステップ3に従って4−(2−アミノエチル)モルホリンと連結し、4−(3−(N−(2−モルホリニルエチル)カルバモイル)フェノキシ−1−ニトロベンゼンを得た。方法A13,ステップ4に従い、このニトロベンゼンを4−(3−(N−(2−モルホリニルエチル)カルバモイル)フェノキシ)アニリンへ還元した。方法C1aに従い、このアニリンを4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートと反応させ、尿素を得た。
【0285】
エントリー62:
方法A13,ステップ2に従って4−(3−カルボキシフェノキシ)−1−ニトロベンゼンを合成した。このニトロベンゼンを方法A13,ステップ3に従い、1−(2−アミノエチル)ピペリジンと連結し、4−(2−ピペリジルエチル)カルバモイル)フェノキシ−1−ニトロベンゼンを得た。方法13,ステップ4に従い、これを4−(3−(N−(2−ピペリジリルエチル)カルバモイル)フェノキシ)アニリンへ還元した。方法C1aに従い、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを4−(3−(N−(2−ピペリジルエチル)カルバモイル)フェノキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0286】
エントリー63:
方法A13,ステップ2に従って4−(3−カルボキシフェノキシ)−1−ニトロベンゼンを合成した。このニトロベンゼンを方法A13,ステップ3に従い、テトラヒドロフルフリルアミンと連結し、4−(3−(N−テトラヒドロフリルメチル)カルバモイル)フェノキシ)−1−ニトロベンゼンを得た。これを4−(3−(N−(テトラヒドロフリルメチル)カルバモイル)フェノキシ)アニリンへ還元した。方法C1aに従い、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを4−(3−(N−(テトラヒドロフリルメチル)カルバモイル)フェノキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0287】
エントリー64:
方法A13,ステップ2に従って4−(3−カルボキシフェノキシ)−1−ニトロベンゼンを合成した。このニトロベンゼンを方法A13,ステップ3に従い2−アミノメチル−1−エチルピロリジンと連結し、4−(3−(N−(1−メチルピロリジニル)メチル)カルバモイル)フェノキシ)−1−ニトロベンゼンを得た。これを4−(3−(N−(1−メチルピロリジニル)メチル)カルバモイル)フェノキシ)アニリンへ還元した。方法C1aに従い、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを4−(3−(N−(1−メチルピロリジニル)メチル)フェノキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0288】
エントリー65:
方法2,ステップ3bのように4−クロロ−N−メチルピリジンカルボキサマイドを合成した。このクロロピリジンを方法A2,ステップ4に従って4−アミノチオフェノールと処理し、4−(4−(2−(N−メチルカルバモイル)フェニルチオ)アニリンを得た。方法C1aに従い、4−クロロ−3−トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを4−(4−(2−(N−メチルカルバモイル)フェニルチオ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0289】
エントリー66:
方法A2,ステップ3bに従い、4−クロロピリジン−2−カルボニルクロライドをイソプロピルアミンと反応させた。得られた4−クロロ−N−イソプロピル−2−ピリジンカルボキサマイドを方法A2,ステップ4に従い4−アミノフェノールと反応させ、4−(2−(N−イソプロピルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンを得た。方法C1aに従い、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを4−(2−(N−イソプロピルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0290】
エントリー67:
方法C1eに従い、N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−エトキシカルボニルフェニル)尿素を合成した。この尿素を方法D3に従って鹸化し、N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−カルボキシフェニル)尿素を得た。これを3−メチルカルバモイルアニリンと方法D1bに従って連結し、N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(3−メチルカルバモイルフェニル)カルバモイルフェニル)尿素を得た。
【0291】
エントリー68:
方法A9に従って5−(4−アミノフェノキシ)−2−メチルイソインドリン−1,3−ジオンを合成した。方法C1aに従い、4−クロロ−3−(トリフルオロ)フェニルイソシアネートを5−(4−アミノフェノキシ)−2−メチルイソインドリン−1,3−ジオンと反応させ、尿素を得た。
【0292】
エントリー69:
方法A2,ステップ3bに従い、4−クロロ−N−メチルピリジンカルボキサマイドを合成した。このクロルピリジンを方法A2,ステップ4に従って3−アミノチオフェノールと反応させ、3−(4−(2−(N−メチルカルバモイル)フェニルチオ)アニリンを得た。方法C1aに従い、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを3−(4−(2−(N−メチルカルバモイル)フェニルチオ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0293】
エントリー70:
方法A10に従い、4−(2−(N−(2−モルホリン−4−イルエチル)カルバモイル)ピリジルオキシ)アニリンを合成した。方法C1aに従い、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを4−(2−(N−(2−モルホリン−4−イルエチル)カルバモイル)ピリジルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0294】
エントリー71:
方法A14に従い、4−(3−(5−メトキシカルボニル)ピリジルオキシ)アニリンを合成した。方法C1aに従い、これを4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートと反応させ、N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(3−(5−メトキシカルボニルピリジル)オキシ)フェニル)尿素を得た。方法D4,ステップ1に従いこれを鹸化し、対応する酸を4−(2−アミノエチル)モルホリンと連結し、アミドを得た。
【0295】
エントリー72:
方法A14に従い、4−(3−(5−メトキシカルボニル)ピリジルオキシ)アニリンを合成した。方法C1aに従い、これを4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートと反応させ、N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(3−(5−メトキシカルボニルピリジルオキシ)フェニル尿素を得た。方法D4,ステップ1に従いこれを鹸化し、対応する酸をメチルアミンと連結し、アミドを得た。
【0296】
エントリー73:
方法A14に従い、4−(3−(5−メトキシカルボニル)ピリジルオキシ)アニリンを合成した。方法C1aに従い、これを4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートと反応させ、N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(3−(5−メトキシカルボニルピリジルオキシ)フェニル)尿素を得た。方法D4,ステップ1に従い、これを鹸化し、対応する酸をN,N−ジメチルエチレンジアミンと連結し、アミドを得た。
【0297】
エントリー74:
方法A2,ステップ3bに従い、4−クロロピリジン−2−カルボニルクロライドHCl塩を2−ヒドロキシエチルアミンと反応させ、4−クロロ−N−(2−N−(2−トリイソプロピルシロキシ)エチルピリジン−2−カルボサマイドを生成させた。方法A17に従い、これを4−アミノフェノールと反応させ、4−(4−(2−(N−(2−トリイソプロピルシロキシ)エチルカルバモイル)ピリジルオキシアニリンを得た。方法C1aに従い、これを4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートと反応させ、N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(4−(2−(N−(2−トリイソプロピルシロキシ)エチルカルバモイル)ピリジルオキシフェニル)尿素を得た。
【0298】
エントリー75:
方法A11に従って4−クロロ−(3−カルボキシフェノキシ)アニリンを合成した。方法C1fに従ってこれを4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートと反応させ尿素とし、方法D1cに従って3−アミノピリジンと連結した。
【0299】
エントリー76:
方法A11に従って4−クロロ−(3−カルボキシフェノキシ)アニリンを合成した。方法C1fに従ってこれを4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートと反応させ尿素とし、方法D1cに従ってN−(4−アセチルフェニル)ピペラジンと連結した。
【0300】
エントリー77:
方法A11に従って4−クロロ−(3−カルボキシフェノキシ)アニリンを合成した。方法C1fに従ってこれを4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートと反応させ尿素とし、方法D1cに従って4−フルオロアニリンと連結した。
【0301】
エントリー78:
方法A11に従って4−クロロ−(3−カルボキシフェノキシ)アニリンを合成した。方法C1fに従ってこれを4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートと反応させ尿素とし、方法D1cに従って4−(ジメチルアミノ)アニリンと連結した。
【0302】
エントリー79:
方法A11に従って4−クロロ−(3−カルボキシフェノキシ)−アニリンを合成した。方法C1fに従ってこれを4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートと反応させ尿素とし、方法D1cに従ってN−フェニルエチレンジアミンと連結した。
【0303】
エントリー80:
方法A11に従って4−クロロ−(3−カルボキシフェノキシ)−アニリンを合成した。方法C1fに従って4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートと反応させ尿素とし、方法D1cに従って2−メトキシエチルアミンと連結した。
【0304】
エントリー81:
方法A11に従って4−クロロ−3−(カルボキシフェノキシ)アニリンを合成した。方法C1fに従ってこれを4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートと反応させ尿素とし、方法D1cに従って5−アミノ−2−メトキシピリジンと連結した。
【0305】
エントリー82:
方法A11に従って4−クロロ−3−(カルボキシフェノキシ)アニリンを合成した。方法C1fに従ってこれを4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートと反応させ尿素とし、方法D1cに従って4−モルホリノアニリンと連結した。
【0306】
エントリー83:
方法A11に従って4−クロロ−3−(カルボキシフェノキシ)アニリンを合成した。方法C1fに従ってこれを4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートと反応させ尿素とし、方法D1cに従ってN−(2−ピリジル)ピペラジンと連結した。
【0307】
エントリー84:
方法A2,ステップ3bに従い、4−クロロピリジン−2−カルボニルクロライドHCl塩を2−ヒドロキシエチルアニリンと反応させ、4−クロロ−N−(2−トリイソプロピルシロキシ)エチルピリジン−2−カルボキサマイドを得た。方法A17に従い、このものをトリイソプロピルシリルクロライド次いで4−アミノフェノールと反応させ、4−(4−(2−(N−(2−トリイソプロピルシロキシ)エチルカルバモイル)ピリジルオキシアニリンを得た。これを方法C1aに従い、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートと反応させ、N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N’−(4−(4−(2−(N−2−トリイソプロピルシロキシ)エチルカルバモイル)ピリジルオキシ)フェニル尿素を得た。
【0308】
エントリー85:
方法A2に従い、4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンを合成した。4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)アニリンを方法B1に従って4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートに変換した。方法C1aに従い、4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンを4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートと反応させ、尿素を得た。
【0309】
エントリー86:
方法A6に従い、4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−2−クロロアニリンを合成した。4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)アニリンを方法B1に従って4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートに変換した。方法C1aに従い、4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−2−クロロアニリンと反応させ、尿素を得た。
【0310】
エントリー87:
方法A2,ステップ4に従い、4−アミノ−2−クロロフェノールを方法A2,ステップ3bに従って合成した4−クロロ−N−メチル−2−ピリジンカルボキサマイドと反応させ、4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−3−クロロアニリンを得た。方法B1に従い、4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)アニリンを4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートに変換した。方法C1aに従い、4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−3−クロロアニリンと反応させ、尿素を得た。
【0311】
エントリー88:
方法A2,ステップ3bに従い、4−クロロピリジン−2−カルボニルクロライドをエチルアミンと反応させた。得られた4−クロロ−N−エチル−2−ピリジンカルボキサマイドを方法A2,ステップ4に従って4−アミノフェノールと反応させ、4−(2−(N−エチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンを得た。方法B1に従い、4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)アニリンを4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートへ変換した。方法C1aに従い、4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを4−(2−(N−エチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0312】
エントリー89:
方法A2,ステップ3aに従って合成した4−クロロ−N−メチル−2−ピリジンカルボキサマイドを方法A2,ステップ4に従って3−アミノフェノールと反応させ、3−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンを得た。方法B1に従い、4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)アニリンを4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートに変換した。方法C1aに従い、4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを3−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0313】
エントリー90:
方法A2,ステップ4に従い、5−アミノ−2−メチルフェノールを方法A2,ステップ3bに従って合成した4−クロロ−N−メチル−2−ピリジンカルボキサマイドと反応させ、3−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−4−メチルアニリンを得た。方法B1に従い、4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)アニリンを4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートへ変換した。方法C1aに従い、4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを3−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−4−メチルアニリンと反応させ、尿素を得た。
【0314】
エントリー91:
方法A2,ステップ3bに従い、4−クロロピリジン−2−カルボニルクロライドをジメチルアミンと反応させた。得られた4−クロロ−N,N−ジメチル−2−ピリジンカルボキサマイドを方法A2,ステップ4に従って4−アミノフェノールと反応させ、4−(2−(N,N−ジメチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンを得た。方法B1に従い、4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)アニリンを4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートへ変換した。方法C1aに従い、4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを4−(2−(N,N−ジメチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0315】
エントリー92:
方法A2,ステップ3bに従い、4−クロロ−N−メチルピリジンカルボキサマイドを合成した。このクロロピリジンを方法A2,ステップ4に従って4−アミノチオフェノールと反応させ、4−(4−(2−(N−メチルカルバモイル)フェニルチオ)アニリンを得た。4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)アニリンを方法B1に従って4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートへ変換した。方法C1aに従い、4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを4−(4−(2−(N−メチルカルバモイル)フェニルチオ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0316】
エントリー93:
方法A2,ステップ3bに従い、4−クロロ−N−メチルピリジンカルボキサマイドを合成した。このクロロピリジンを方法A2,ステップ4に従って3−アミノチオフェノールと反応させ、3−(4−(2−(N−メチルカルバモイル)フェニルチオ)アニリンを得た。4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)アニリンを方法B1に従って4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートへ変換した。方法C1aに従い、4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを3−(4−(2−(N−メチルカルバモイル)フェニルチオ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0317】
エントリー94:
方法A10に従い、4−(2−(N−(2−モルホリン−4−イルエチル)カルバモイル)ピリジルオキシ)アニリンを合成した。方法B1に従って4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)アニリンを4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートへ変換した。方法C1aに従い、4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートを4−(2−(N−(2−モルホリン−4−イルエチル)カルバモイル)ピリジンオキシアニリンと反応させ、尿素を得た。
【0318】
エントリー95:
方法A2に従って4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンを合成した。方法A7に従い、4−クロロ−2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)アニリンを合成し、方法B1に従って4−クロロ−2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートへ変換した。方法C1aに従い、このイソシアネートを4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0319】
エントリー96:
方法A6に従って4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−2−クロロアニリンを合成した。方法A7に従い、4−クロロ−2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)アリニンを合成し、方法B1に従って4−クロロ−2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートに変換した。方法C1aに従い、このイソシアネートを4−(2−N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−2−クロロアニリンと反応させ、尿素を得た。
【0320】
エントリー97:
方法A2,ステップ4に従い、4−アミノ−2−クロロフェノールを方法A2,ステップ3bに従って合成した4−クロロ−N−メチル−2−ピリジンカルボキサマイドと反応させ、4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−3−クロロアニリンを得た。方法A7に従い、4−クロロ−2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)アニリンを合成し、方法B1に従って4−クロロ−2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートへ変換した。方法C1aに従い、このイソシアネートを4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)−3−クロロアニリンと反応させ、尿素を得た。
【0321】
エントリー98:
方法A2,ステップ3aに従い、合成した4−クロロ−N−メチル−2−ピリジンカルボキサマイドを方法A2,ステップ4に従って3−アミノフェノールと反応させ、3−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンを得た。方法A7に従い、4−クロロ−2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)アニリンを合成し、方法B1に従って4−クロロ−2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートに変換した。方法C1aに従い、このイソシアネートを3−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0322】
エントリー99:
方法A2,ステップ3bに従って、4−クロロピリジン−2−カルボニルクロライドをエチルアミンと反応させた。得られた4−クロロ−N−エチル−2−ピリジンカルボキサマイドを方法A2,ステップ4に従って4−アミノフェノールと反応させ、4−(2−(N−エチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンを得た。方法A7に従い、4−クロロ−2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)アニリンを合成し、方法B1に従って4−クロロ−2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートへ変換した。方法C1aに従い、このイソシアネートを4−(2−(N−エチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アリニンと反応させ、尿素を得た。
【0323】
エントリー100:
方法A2,ステップ3bに従って4−クロロピリジン−2−カルボニルクロライドをジメチルアミンと反応させた。得られた4−クロロ−N,N−ジメチル−2−ピリジンカルボキサマイドを方法A2,ステップ4に従って4−アミノフェノールと反応させ、4−(2−(N,N−ジメチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンを得た。方法7に従って4−クロロ−2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)アニリンを合成し、方法B1に従って4−クロロ−2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネートへ変換した。方法C1aに従い、このイソシアネートを4−(2−(N,N−ジメチルカルバモイル−4−ピリジルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0324】
エントリー101:
方法A2,ステップ3aに従って合成した4−クロロ−N−メチル−2−ピリジンカルボキサマイドを方法A2,ステップ4に従って3−アミノフェノールと反応させ、3−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンを得た。方法A1に記載したように2−アミノ−3−メトキシナフタレンを合成した。方法C3に従い2−アミノ−3−メトキシナフタレンをビス(トリクロロメチル)カーボネート次いで3−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0325】
エントリー102:
方法A2に従って4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンを合成した。方法A5に従って5−t−ブチル−2−(2,5−ジメチルピロリル)アニリンを合成し、これを方法C2dに従ってCDI次いで4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンと反応させ、尿素を得た。
【0326】
エントリー103:
方法A2,ステップ3bに従って4−クロロ−N−メチル−2−ピリジンカルボキサマイドを合成した。これを方法A2,ステップ4に従い、DMFの代りにDMACを用いて4−アミノフェノールと反応させ、4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンを得た。方法C2bに従い、3−アミノ−2−メトキシキノリンとCDI次いで4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)アニリンとの反応はビス(4−(2−(N−メチルカルバモイル)−4−ピリジルオキシ)フェニル)尿素を与えた。
【0327】
以下の表に上の詳細な実験操作に従って合成された化合物を掲げる。
【表1】

【0328】
【表2】


【0329】
【表3】




【0330】
【表4】






【0331】
【表5】



【0332】
【表6】

【0333】
【表7】

【0334】
以下の表1〜6に掲げた化合物は上に示した一般的方法によって合成され、そしてもっと詳細な実験操作は上のエントリーリストにあり、キャラクタリゼーションは表に示されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式Iの化合物またはその薬学的に許容し得る塩:
A−D−B (I)
式Iにおいて、Dは、
−NH−C(CO)−NH−であり;
Aは、式−L−M−Lの置換分であって;ここでLは任意にペルハロまでのハロゲンおよびWnで置換されたフェニルであり、nは0〜3であり、WはC−C直鎖もしくは分岐アルキル、ペルハロアルキルまでのC−C直鎖もしくは分岐ハロアルキル、およびC−Cアルコキシよりなる群から独立に選ばれ;Lは−C(O)Rで置換され、そして任意にRおよびハロゲンよりなる群から独立に選ばれた1〜3の追加の置換基で置換されたピリジルであり;
ここでRはNRであって、RおよびRは、
A)独立に、
a)水素、
b)C−C10アルキル、
c)Cアリール、
d)ピリジル、
e)置換C−C10アルキル、
f)置換Cアリール、
g)置換ピリジル、
h)−フェニルピペラジン(ピリジニル)、
i)−フェニルモルホリニル、
j)−エチルモルホリニル、
k)−エチルピペリジル、
l)−メチルピロリジニル、
m)−メチルテトラヒドロフリル、または
n)−CNH(フェニル)であり;
およびRが置換された基である場合は、それらは、
a)ベルハロまでのハロゲン、
b)ヒドロキシ、
c)−N(CH
d)C−C10アルキル、
e)C−C10アルコキシ、
f)ハロ置換C−Cアルキル、または
g)−OSi(Pr−i)
で置換されており、あるいは、
B)RとRが合同してピペラジンまたは置換ピペラジンを形成し、置換ピペラジンの置換基は、
a)ハロゲン、
b)ヒドロキシ、
c)C−C10アルキル、
d)ピリジニル、
e)C−C10アルコキシ、
f)Cアリール、
g)ハロ置換Cアリール、および
h)N−(4−アセチルフェニル)
よりなる群から選ばれ;
Mは酸素またはイオウから選ばれ;そして
Bは、ハロゲンまたはRよりなる群から選ばれた1〜3の置換基によって置換されたフェニルであり、ここでRは、
a)任意に1〜3のハロゲンによって置換されたC−C直鎖もしくは分岐アルキル、または
b)C−C直鎖もしくはアルコキシである。
【請求項2】
式IのDへ結合したBおよびLの環構造のオルト位は水素である請求項1の化合物。
【請求項3】
式IのBは、ハロゲン、C−Cアルコキシ、およびペルハロまでのC−Cハロアルキルよりなる群から独立に選ばれた1〜3の置換基で置換されたフェニルである請求項1の化合物。
【請求項4】
Lは、任意にハロゲンおよびC−Cアルコキシよりなる群から独立に選ばれた1〜3の置換基で置換されたフェニルである請求項1の化合物。
【請求項5】
は、C−Cアルキル、ハロゲンおよびC−Cアルコキシよりなる群から独立して選ばれた1〜3の置換基で追加的に置換されている請求項1の化合物。
【請求項6】
およびRは独立に水素またはC−Cアルキルである請求項1の化合物。
【請求項7】
上の任意の置換基は、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ClおよびFよりなる群から独立に選ばれる請求項1の化合物。
【請求項8】
BおよびLの置換基は、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ClおよびFよりなる群から独立に選ばれる請求項1の化合物。
【請求項9】
下記式Iの化合物またはその薬学的に許容し得る塩:
A−D−B (I)
式Iにおいて、Dは、
−NH−C(CO)−NH−であり;
Aは、式−L−M−Lの置換分であって;ここでLは任意にC−C直鎖もしくは分岐アルキル、ペルハロまでのC−C直鎖もしくは分岐ハロアルキル、およびハロゲンよりなる群から独立に選ばれた1〜3の置換基で置換されたフェニルであり;
は、−C(O)Rで置換されたピリジルであって、RはNRであり、RおよびRは独立に水素、C−C10アルキル、Cアリール、ピリジニル、置換C−C10アルキル、置換Cアリール、または置換ピリジニルであり、RおよびRが置換されている場合はそれらはペルハロまでのハロゲンによって置換されており;
Mは、酸素またはイオウから選ばれ;そして
Bは、Rおよびハロゲンよりなる群から独立に選ばれた1〜3の置換基によって置換されたフェニルであって、Rは、
a)任意に1〜3のハロゲンで置換されたC−C直鎖もしくは分岐アルキル、または
b)C−C直鎖もしくは分岐アルコキシである。
【請求項10】
Mは酸素である請求項1ないし9のいずれかの化合物。
【請求項11】
下記式Iの化合物またはその薬学的に許容し得る塩:
A−D−B (I)
式Iにおいて、Dは、
−NH−C(CO)−NH−であり;
Aは、式−L−M−Lの置換分であって;ここでLはフェニルであり;Mは−O−であり;Lは−C(O)Rによって置換されたピリジルであり、RはNRであって、ここにRおよびRは独立に水素、C−C10アルキル、C10アリール、ピリジル、置換C−C10アルキル、置換Cアリール、または置換ピリジルから独立に選ばれ、RおよびRが置換された基である場合はそれらのペルハロまでのハロゲンによって置換されており;
Bは、トリフルオロメチルまたはt−ブチルによって置換され、そして任意にペルハロまでのハロゲンおよびWnよりなる群から独立に選ばれた置換基によって追加的に置換されたフェニルであって、nは0〜3であり、そして各Wは、C−C10アルキル、C−C10アルコキシ、Cアリール、ピリジル、およびペルハロまでのハロゲンによって置換された置換C−C10アルキルよりなる群から独立に選ばれる。
【請求項12】
下記式Iの化合物またはその薬学的に許容し得る塩:
A−D−B (I)
式Iにおいて、Dは、
−NH−C(CO)−NH−であり;
Aは、式−L−M−Lの置換分であって;ここでLは任意にハロゲン、C−Cアルキル、ハロゲンによって置換されたC−Cアルキル、およびC−Cアルコキシよりなる群から選ばれた置換基によって置換されたフェニルであり;Mは酸素であり;Lは−C(O)NRによって置換されたピリジルであって、ここでRおよびRは独立に水素またはC−Cアルキルであり;
Bは、トリフルオロメチルまたはt−ブチルによって置換され、そして任意にペルハロまでのハロゲンおよびWnよりなる群から独立に選ばれた置換基によって追加的に置換されたフェニルであって、nは0〜3であり、そして各Wは、C−C10アルキル、C−C10アルコキシ、Cアリール、ピリジル、およびペルハロまでのハロゲンによって置換されたC−C10アルキルよりなる群から独立に選ばれる。
【請求項13】
a)塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸(トシル酸)、1−ナフタレンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、乳酸、シュウ酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、安息香酸、サリチル酸、フェニル酢酸、およびマンデル酸からなる群から選ばれた無機酸および有機酸の塩基塩、および b)アルカリカチオン、アルカリ土類カチオン、アンモニウムカチオン、脂肪族置換アンモニウムカチオンおよび芳香族置換アンモニウムカチオンよりなる群から選ばれた無機および有機塩基の酸塩、よりなる群から選ばれた式Iの化合物の薬学的に許容し得る塩である請求項1ないし12のいずれかの化合物。
【請求項14】
請求項1ないし13のいずれかの化合物を有効成分として含んでいる、rafキナーゼによって仲介される癌細胞生育の処置のための医薬。

【公開番号】特開2006−328075(P2006−328075A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−190034(P2006−190034)
【出願日】平成18年7月11日(2006.7.11)
【分割の表示】特願2000−593580(P2000−593580)の分割
【原出願日】平成12年1月12日(2000.1.12)
【出願人】(399002610)バイエル コーポレイション (3)
【氏名又は名称原語表記】Bayer corporation
【住所又は居所原語表記】100 Bayer Road, Pittsburgh,Pennsylvania 15205,USA
【Fターム(参考)】