【課題】案内が途絶える前に案内情報を一括して利用者に提示することで、端末装置が低電力状態に陥った場合や現在位置の取得不良領域に入った場合に、急に案内が途絶えてユーザが混乱してしまう状況が発生することを防ぐことができるナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、端末側で、経路案内中に端末の状態に基づいて経路案内が途絶される可能性があると判定した場合に案内途絶情報をサーバへ送信し、サーバ側で、案内途絶情報の受信を契機に生成した代替案内データを少なくとも含む代替案内情報を端末へ送信し、端末側で、サーバから代替案内情報を受信した場合、経路案内を中止し、代替案内情報を出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
一般に、携帯型のナビゲーション装置は充電池式であり、電池に蓄電される充電量が有限であるため、電池の充電量が少なくなるとナビゲーションを継続できない状況が発生する。そのため、従来から、ナビゲーションにおける省電力を実現する技術が求められていた。例えば、特許文献１に記載のナビゲーションシステムは、現在地から目的地までの距離に応じて地図の表示と非表示を切り替えることで、省電力を実現する。これにより、限られた充電量であっても、より長時間ナビゲーションを継続できるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２００４−１０１３６６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、従来技術（特許文献１等）においては、経路案内中に消費する電力は低減できるものの、情報処理端末が低電力状態に陥った場合についての解決策については考慮されていないという問題点を有していた。また、従来技術（特許文献１等）においては、情報処理端末が現在位置の取得不良領域に入った場合（例えば、ＧＰＳ信号の受信不良領域に入った場合）についての解決策についても考慮されていないという問題点を有していた。
【０００５】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、案内が途絶える前に案内情報を一括して利用者に提示することで、端末装置が低電力状態に陥った場合や現在位置の取得不良領域に入った場合等に、急に案内が途絶えてユーザが混乱してしまう状況が発生することを防ぐことができるナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
このような目的を達成するため、本発明のナビゲーションシステムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置へ送信する経路案内情報送信手段と、上記端末装置から送信される、上記端末装置による経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を受信する案内途絶情報受信手段と、上記案内途絶情報受信手段による上記案内途絶情報の受信を契機に、上記案内経路データ、または、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて、代替案内データを生成する代替案内データ生成手段と、上記代替案内データ生成手段により生成された上記代替案内データを少なくとも含む代替案内情報を上記端末装置へ送信する代替案内情報送信手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記ナビゲーションサーバから上記経路案内情報送信手段により送信される上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、上記経路案内を実行する経路案内手段と、上記経路案内手段により実行される上記経路案内において、上記端末装置の状態に基づいて上記経路案内が途絶される可能性があると判定した場合、上記案内途絶情報を生成し、当該案内途絶情報を上記ナビゲーションサーバへ送信する案内途絶情報送信手段と、上記ナビゲーションサーバから上記代替案内情報送信手段により送信される上記代替案内情報を受信した場合、上記経路案内手段により実行される上記経路案内を中止し、上記代替案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行する代替案内手段と、を備えたことを特徴とする。
【０００７】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記代替案内データ生成手段は、上記案内経路データを用いて、当該案内経路データに含まれる案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより上記代替案内データを生成すること、を特徴とする。
【０００８】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記端末装置の上記制御部は、上記端末装置の利用者の現在位置を取得し、当該現在位置を上記ナビゲーションサーバへ送信する現在位置取得手段、を更に備え、上記代替案内データ生成手段は、上記案内経路データを用いて、上記端末装置から上記現在位置取得手段により送信される上記現在位置から上記目的地までの全経路を一画面で表示する上記代替案内データを生成すること、を特徴とする。
【０００９】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、案内途絶時に有用な救済箇所を少なくとも含むＰＯＩのＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段、を更に備え、上記代替案内データ生成手段は、上記現在位置から上記目的地までの上記案内経路に含まれる案内対象地点の個数が所定数以上である場合、上記現在位置と上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩ情報に基づいて、上記現在位置周辺に上記救済箇所があるか否かを判定し、上記救済箇所があると判定した場合、上記現在位置から上記救済箇所までの経路である代替経路を、上記ネットワークデータを用いて探索することにより上記代替案内データを生成すること、を特徴とする。
【００１０】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記案内途絶情報送信手段は、上記端末装置が低電圧状態にある場合、上記経路案内が途絶される可能性があると判定することを特徴とする。
【００１１】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記案内途絶情報送信手段は、上記端末装置が上記現在位置取得手段により取得される上記現在位置の取得不良領域に進入した場合、上記経路案内が途絶される可能性があると判定すること、を特徴とする。
【００１２】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記経路案内手段は、上記代替案内手段により実行される上記代替案内において、上記端末装置が上記現在位置取得手段により取得される上記現在位置の取得可能領域に進入した場合、上記代替案内を終了し、上記経路案内手段により実行される上記経路案内を再開すること、を特徴とする。
【００１３】
また、本発明の端末装置は、ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置であって、上記制御部は、上記ナビゲーションサーバから送信される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を交通網を規定するネットワークデータを用いて探索して生成された案内経路データを少なくとも含む、経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、上記経路案内手段により実行される上記経路案内において、上記端末装置の状態に基づいて上記経路案内が途絶される可能性があると判定した場合、上記経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を生成し、当該案内途絶情報を上記ナビゲーションサーバへ送信する案内途絶情報送信手段と、上記ナビゲーションサーバから送信される、上記端末装置から送信される上記案内途絶情報の受信を契機に上記案内経路データまたは上記ネットワークデータを用いて生成された代替案内データを少なくとも含む、代替案内情報を受信した場合、上記経路案内手段により実行される上記経路案内を中止し、上記代替案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行する代替案内手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１４】
また、本発明のナビゲーションサーバは、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段、を備え、上記制御部は、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく経路案内表示画面を生成する経路案内表示画面生成手段と、上記経路案内表示画面生成手段により生成された上記経路案内表示画面を上記端末装置へ送信して当該端末装置の上記出力部に当該経路案内表示画面の少なくとも一部を出力させることにより、経路案内を実行する経路案内出力制御手段と、上記端末装置から送信される、上記経路案内において上記端末装置の状態に基づいて上記経路案内が途絶される可能性があると判定して生成された、上記経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を受信する案内途絶情報受信手段と、上記案内途絶情報受信手段による上記案内途絶情報の受信を契機に、上記案内経路データ、または、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて、代替案内データを生成する代替案内データ生成手段と、上記代替案内データ生成手段により生成された上記代替案内データを少なくとも含む代替案内情報に基づく代替案内表示画面を生成する代替案内表示画面生成手段と、上記代替案内表示画面生成手段により生成された上記代替案内表示画面を上記端末装置へ送信して当該端末装置の上記出力部に当該代替案内表示画面を出力させることにより、代替案内を実行する代替案内出力制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１５】
また、本発明のナビゲーション装置は、出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段、を備え、上記制御部は、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、上記経路案内手段により実行される上記経路案内において、上記ナビゲーション装置の状態に基づいて上記経路案内が途絶される可能性があると判定した場合、上記経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を生成する案内途絶情報生成手段と、上記案内途絶情報生成手段による上記案内途絶情報の生成を契機に、上記案内経路データ、または、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて、代替案内データを生成する代替案内データ生成手段と、上記代替案内データ生成手段により代替案内データを生成した場合、上記経路案内手段により実行される上記経路案内を中止し、上記代替案内データを少なくとも含む代替案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行する代替案内手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１６】
また、本発明のナビゲーション方法は、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記案内経路探索ステップにて生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置へ送信する経路案内情報送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから上記経路案内情報送信ステップにて送信される上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内において、上記端末装置の状態に基づいて上記経路案内が途絶される可能性があると判定した場合、上記端末装置による上記経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を生成し、当該案内途絶情報を上記ナビゲーションサーバへ送信する案内途絶情報送信ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から上記案内途絶情報送信ステップにて送信される上記案内途絶情報を受信する案内途絶情報受信ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記案内途絶情報受信ステップにおける上記案内途絶情報の受信を契機に、上記案内経路データ、または、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて、代替案内データを生成する代替案内データ生成ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記代替案内データ生成ステップにて生成された上記代替案内データを少なくとも含む代替案内情報を上記端末装置へ送信する代替案内情報送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから上記代替案内情報送信ステップにて送信される上記代替案内情報を受信した場合、上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内を中止し、上記代替案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行する代替案内ステップと、を含むことを特徴とする。
【００１７】
また、本発明のナビゲーション方法は、ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を交通網を規定するネットワークデータを用いて探索して生成された案内経路データを少なくとも含む、経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内において、上記端末装置の状態に基づいて上記経路案内が途絶される可能性があると判定した場合、上記経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を生成し、当該案内途絶情報を上記ナビゲーションサーバへ送信する案内途絶情報送信ステップと、上記ナビゲーションサーバから送信される、上記端末装置から送信される上記案内途絶情報の受信を契機に上記案内経路データまたは上記ネットワークデータを用いて生成された代替案内データを少なくとも含む、代替案内情報を受信した場合、上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内を中止し、上記代替案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行する代替案内ステップと、を含むことを特徴とする。
【００１８】
また、本発明のナビゲーション方法は、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく経路案内表示画面を生成する経路案内表示画面生成ステップと、上記経路案内表示画面生成ステップにて生成された上記経路案内表示画面を上記端末装置へ送信して当該端末装置の上記出力部に当該経路案内表示画面の少なくとも一部を出力させることにより、経路案内を実行する経路案内出力制御ステップと、上記端末装置から送信される、上記経路案内において上記端末装置の状態に基づいて上記経路案内が途絶される可能性があると判定して生成された、上記経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を受信する案内途絶情報受信ステップと、上記案内途絶情報受信ステップにおける上記案内途絶情報の受信を契機に、上記案内経路データ、または、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて、代替案内データを生成する代替案内データ生成ステップと、上記代替案内データ生成ステップにて生成された上記代替案内データを少なくとも含む代替案内情報に基づく代替案内表示画面を生成する代替案内表示画面生成ステップと、上記代替案内表示画面生成ステップにて生成された上記代替案内表示画面を上記端末装置へ送信して当該端末装置の上記出力部に当該代替案内表示画面を出力させることにより、代替案内を実行する代替案内出力制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【００１９】
また、本発明のナビゲーション方法は、出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内において、上記ナビゲーション装置の状態に基づいて上記経路案内が途絶される可能性があると判定した場合、上記経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を生成する案内途絶情報生成ステップと、上記案内途絶情報生成ステップにおける上記案内途絶情報の生成を契機に、上記案内経路データ、または、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて、代替案内データを生成する代替案内データ生成ステップと、上記代替案内データ生成ステップにて代替案内データを生成した場合、上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内を中止し、上記代替案内データを少なくとも含む代替案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行する代替案内ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２０】
また、本発明のプログラムは、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置へ送信する経路案内情報送信ステップと、上記端末装置にて上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより実行される経路案内において、上記端末装置の状態に基づいて上記経路案内が途絶される可能性があると判定した場合に生成された、上記端末装置から送信される上記端末装置による上記経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を受信する案内途絶情報受信ステップと、上記案内途絶情報受信ステップにおける上記案内途絶情報の受信を契機に、上記案内経路データ、または、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて、代替案内データを生成する代替案内データ生成ステップと、上記代替案内データ生成ステップにて生成された上記代替案内データを少なくとも含む代替案内情報を上記端末装置へ送信する代替案内情報送信ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００２１】
また、本発明のプログラムは、ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置に実行させるためのプログラムであって、上記制御部において、上記ナビゲーションサーバから送信される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を交通網を規定するネットワークデータを用いて探索して生成された案内経路データを少なくとも含む、経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内において、上記端末装置の状態に基づいて上記経路案内が途絶される可能性があると判定した場合、上記経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を生成し、当該案内途絶情報を上記ナビゲーションサーバへ送信する案内途絶情報送信ステップと、上記ナビゲーションサーバから送信される、上記端末装置から送信される上記案内途絶情報の受信を契機に上記案内経路データまたは上記ネットワークデータを用いて生成された代替案内データを少なくとも含む、代替案内情報を受信した場合、上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内を中止し、上記代替案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行する代替案内ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００２２】
また、本発明のプログラムは、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく経路案内表示画面を生成する経路案内表示画面生成ステップと、上記経路案内表示画面生成ステップにて生成された上記経路案内表示画面を上記端末装置へ送信して当該端末装置の上記出力部に当該経路案内表示画面の少なくとも一部を出力させることにより、経路案内を実行する経路案内出力制御ステップと、上記端末装置から送信される、上記経路案内において上記端末装置の状態に基づいて上記経路案内が途絶される可能性があると判定して生成された、上記経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を受信する案内途絶情報受信ステップと、上記案内途絶情報受信ステップにおける上記案内途絶情報の受信を契機に、上記案内経路データ、または、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて、代替案内データを生成する代替案内データ生成ステップと、上記代替案内データ生成ステップにて生成された上記代替案内データを少なくとも含む代替案内情報に基づく代替案内表示画面を生成する代替案内表示画面生成ステップと、上記代替案内表示画面生成ステップにて生成された上記代替案内表示画面を上記端末装置へ送信して当該端末装置の上記出力部に当該代替案内表示画面を出力させることにより、代替案内を実行する代替案内出力制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００２３】
また、本発明のプログラムは、出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段、を備え、上記制御部において、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内において、上記ナビゲーション装置の状態に基づいて上記経路案内が途絶される可能性があると判定した場合、上記経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を生成する案内途絶情報生成ステップと、上記案内途絶情報生成ステップにおける上記案内途絶情報の生成を契機に、上記案内経路データ、または、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて、代替案内データを生成する代替案内データ生成ステップと、上記代替案内データ生成ステップにて代替案内データを生成した場合、上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内を中止し、上記代替案内データを少なくとも含む代替案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行する代替案内ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【００２４】
この発明によれば、ナビゲーションサーバにおいて、交通網を規定するネットワークデータを記憶部に記憶し、端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経路である案内経路を、記憶部に記憶されたネットワークデータを用いて探索して案内経路データを生成し、生成された案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を端末装置へ送信し、端末装置から送信される、端末装置による経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を受信し、案内途絶情報の受信を契機に、案内経路データまたは記憶部に記憶されたネットワークデータを用いて、代替案内データを生成し、生成された代替案内データを少なくとも含む代替案内情報を端末装置へ送信し、端末装置において、ナビゲーションサーバから送信される経路案内情報の少なくとも一部を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行し、実行される経路案内において、端末装置の状態に基づいて経路案内が途絶される可能性があると判定した場合、案内途絶情報を生成し、当該案内途絶情報をナビゲーションサーバへ送信し、ナビゲーションサーバから送信される代替案内情報を受信した場合、実行される経路案内を中止し、代替案内情報を出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行するので、経路案内が途絶える前に予め代替案内情報を出力してユーザに提示できるという効果を奏する。これにより、本発明は、急に案内が途絶えてユーザが混乱してしまう状況（例えば、経路案内中に案内が突然途絶えてユーザが道に迷ってしまう状況等）が発生することを防ぐことができるという効果を奏する。
【００２５】
また、この発明によれば、ナビゲーションサーバによる代替案内データの生成において、案内経路データを用いて、当該案内経路データに含まれる案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより代替案内データを生成するので、経路案内が途絶える前に案内対象地点にて出力される案内データ（文字データ、音声データ、および、表示データ等）を一括して出力することができるという効果を奏する。すなわち、本発明は、経路案内が途絶える前に案内すべき案内対象地点にて出力される案内データをまとめてユーザに提示することができるという効果を奏する。例えば、本発明は、経路案内が途絶える前に代替案内として、文字データによる文字一括案内や、音声データによる音声一括案内や、表示データによる表示一括案内等を実行することができるという効果を奏する。
【００２６】
また、この発明によれば、端末装置において、端末装置の利用者の現在位置を取得し、当該現在位置をナビゲーションサーバへ送信し、ナビゲーションサーバによる代替案内データの生成において、案内経路データを用いて、端末装置から送信される現在位置から目的地までの全経路を一画面で表示する代替案内データを生成するので、経路案内が途絶える前に予め現在位置から目的地までの全経路を一括して出力することができるという効果を奏する。
【００２７】
また、この発明によれば、ナビゲーションサーバにおいて、案内途絶時に有用な救済箇所を少なくとも含むＰＯＩのＰＯＩ情報を記憶部に記憶し、ナビゲーションサーバによる代替案内データの生成において、現在位置から目的地までの案内経路に含まれる案内対象地点の個数が所定数以上である場合、現在位置と記憶部に記憶されたＰＯＩ情報に基づいて、現在位置周辺に救済箇所があるか否かを判定し、救済箇所があると判定した場合、現在位置から救済箇所までの経路である代替経路を、ネットワークデータを用いて探索することにより代替案内データを生成するので、経路案内が途絶える前に予め現在位置から案内途絶時に有用な救済箇所（例えば、道を尋ねることができる施設や、端末装置の電池を充電することが可能な施設等）までの代替経路をユーザに提示することができるという効果を奏する。
【００２８】
また、この発明によれば、端末装置において案内途絶情報を送信する際、端末装置が低電圧状態にある場合、経路案内が途絶される可能性があると判定するので、端末装置が低電力状態に陥った場合に、端末装置の電池の充電量が少なくなることで、急に案内が途絶えてユーザが混乱してしまう状況が発生することを防ぐことができるという効果を奏する。
【００２９】
また、この発明によれば、端末装置において案内途絶情報を送信する際、端末装置が現在位置の取得不良領域に進入した場合、経路案内が途絶される可能性があると判定するので、端末装置が現在位置の取得不良領域に入った場合に、現在位置を取得できなくなることで、急に案内が途絶えてユーザが混乱してしまう状況が発生することを防ぐことができるという効果を奏する。
【００３０】
また、この発明によれば、端末装置は、代替案内において、端末装置が現在位置の取得可能領域に進入した場合、代替案内を終了し、経路案内を再開するので、端末装置が現在位置の取得不良領域に入った場合であっても、端末装置が現在位置の取得可能領域に戻った場合は、経路案内を再開することができるという効果を奏する。
【００３１】
なお、上記において、本発明のナビゲーションシステムを一例に効果の説明をしたが、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムにおいても同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００３２】
【図１】図１は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【図２】図２は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【図３】図３は、本発明における案内途絶可能性の判定の一例について説明する図である。
【図４】図４は、本発明における案内対象地点の個数判定の一例を説明する図である。
【図５】図５は、本発明における案内対象地点の個数判定の別の一例を説明する図である。
【図６】図６は、本発明における端末装置に表示される画面例の一例を説明する図である。
【図７】図７は、本発明における端末装置に表示される画面例の別の一例を説明する図である。
【図８】図８は、本発明における端末装置に表示される画面例の更に別の一例を説明する図である。
【図９】図９は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の別の一例を示すフローチャートである。
【図１０】図１０は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図１１】図１１は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの処理の一例を示すフローチャートである。
【図１２】図１２は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの処理の別の一例を示すフローチャートである。
【図１３】図１３は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図１４】図１４は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【図１５】図１５は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の処理の別の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００３３】
以下に、本発明にかかるナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【００３４】
以下、本発明の構成および処理について、第１の実施形態（ナビゲーションシステム）、第２の実施形態（ナビゲーションサーバ（サーバ主導型））、第３の実施形態（ナビゲーション装置（スタンドアローン型））の順にて詳細に説明する。
【００３５】
［第１の実施形態］
最初に、本発明の第１の実施形態（ナビゲーションシステム）について、図１から図９を参照して以下に説明する。
【００３６】
［ナビゲーションシステムの構成］
まず、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例について、図１を参照して以下に説明する。ここで、図１は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００３７】
図１に示すように、第１の実施形態のナビゲーションシステムは、概略的に、経路探索等を行うナビゲーションサーバ２００と、単数または複数の経路案内アプリケーションや乗換案内アプリケーション等を搭載した端末装置１００とを備える。端末装置１００とナビゲーションサーバ２００は、ネットワーク３００を介して通信可能に接続している。ここで、図１に示すように、通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションシステムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【００３８】
そして、図１に示すように、第１の実施形態のナビゲーションシステムにおいて、ナビゲーションサーバ２００は、概略的に、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えており、端末装置１００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１８）と入力部１１６と制御部１０２と記憶部１０６とを少なくとも備える。
【００３９】
［ナビゲーションサーバ２００の構成］
ここで、図１において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経路である案内経路をネットワークデータを用いて探索して案内経路データを生成し、生成された案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を端末装置１００へ送信し、端末装置１００から送信される端末装置１００による経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を受信し、案内途絶情報の受信を契機に案内経路データまたはネットワークデータを用いて代替案内データを生成し、生成された代替案内データを少なくとも含む代替案内情報を端末装置１００へ送信する等の機能を有する。ナビゲーションサーバ２００は、通信制御インターフェース部２０４を介してネットワーク３００を経由し、端末装置１００と相互に通信可能に接続されており、制御部２０２と記憶部２０６とを備える。制御部２０２は、各種処理を行う制御手段である。通信制御インターフェース部２０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、ナビゲーションサーバ２００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部２０４は、端末装置１００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部２０６は、ＨＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ）等の固定ディスク装置やＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｒｉｖｅ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル（ネットワークデータベース２０６ａ、地図データベース２０６ｂ、案内データベース２０６ｃ、ＰＯＩ情報データベース２０６ｄ、経路案内情報データベース２０６ｅ、および、代替案内情報データベース２０６ｆ等）を格納する。
【００４０】
これら記憶部２０６の各構成要素のうち、ネットワークデータベース２０６ａは、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段である。ここで、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されるネットワークデータは、道路ネットワークデータ、路線網ネットワークデータ、および、施設内ネットワークデータを含んでいてもよい。これらネットワークデータは、ネットワークデータベース２０６ａに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器等からダウンロードしてネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータをアップデートしてもよい。
【００４１】
ここで、ネットワークデータベース２０６ａに記憶される道路ネットワークデータは、道路網を規定するネットワークデータであり、例えば、交差点等の道路網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間の道路区間であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。ここで、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、ノードの名称、緯度経度高度等の位置座標、ノード種別、接続するリンク本数、接続ノード番号、および、交差点名称等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、道路の種別、国道や県道や市道等の路線番号、重用する路線情報、リンクの存在する行政区域の属性情報、リンク長（例えば、距離等）、道路供用状況、異常気象時通行規制区間、車重制限、車両高さ制限、幅員、道路幅員区分、レーン情報（例えば、車線数、ならびに、専用通行帯、路線バス等優先通行帯、車両通行区分、および、進行方向別通行区分などについての車両通行帯情報等）、制限速度、高架やトンネルや橋等のリンク内属性、および、名称等の情報を含んでいてもよい。また、道路ネットワークデータは、利用料金データ等を含んでいてもよい。ここで、利用料金データは、自動車、オートバイ等で移動する場合に消費する燃料料金、高速自動車国道や自動車専用道路等の有料道路の通行料金等を表す情報等であってもよい。また、道路ネットワークデータは、自動車、オートバイ、自転車、徒歩等で移動する場合の経路上に存在する施設等の緯度経度情報などの位置情報等を記憶してもよい。また、道路ネットワークデータは、道路交通情報を含んでいてもよい。ここで、道路交通情報は、渋滞発生地点や渋滞距離や道路上の二地点間の通過時間（すなわち、旅行時間など）等の渋滞情報を含んでいてもよい。また、道路交通情報は、交通障害情報や交通規制情報等を含んでいてもよい。ここで、交通規制情報は、各種の交通規制を定義するデータであり、例えば、降水量規制、積雪・凍結規制、超波規制、風速規制、および、視程規制等の異常気象時通行規制、高さ規制、および、重量規制等の車両通行規制、道路工事や作業、道路周辺の工事に伴う工事時規制、ならびに、時間帯や車種により通行できる通行帯を規制している通行帯規制、道路の損壊等による車両通行止、交通の安全を確保するために設置されるコミュニティ・ゾーン等による一般車の進入禁止、ならびに、私有地への接続路であることによる一般車の進入禁止等の情報などを含んでいてもよい。これら道路交通情報は、ネットワークデータベース２０６ａに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的（例えば、５分毎等）にネットワーク３００を介して最新のデータを外部システム（例えば、ＶＩＣＳ（Ｖｅｈｉｃｌｅ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ ａｎｄ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ Ｓｙｓｔｅｍ）（登録商標）、ＡＴＩＳ（Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｔｒａｆｆｉｃ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｓｅｒｖｉｃｅ）、日本道路交通情報センター（ＪＡＲＴＩＣ）など）等からダウンロードしてネットワークデータベース２０６ａに記憶された道路交通情報をアップデートしてもよい。
【００４２】
また、ネットワークデータベース２０６ａに記憶される路線網ネットワークデータは、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、リニアモーターカー、および、船等の各交通機関（例えば、公共交通機関等）の路線網を規定するネットワークデータであり、例えば、路線網表現上の結節点であるノード（例えば、交通機関の停留地点である駅、停留場、停車場、停留所、空港、港、ターミナル等）のノードデータと、ノード間を接続する鉄道路線、航空路線、航路、および、バス路線等のリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。ここで、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、ノードの名称（例えば、交通機関の停留地点の名称である駅名、停留場名、停車場名、停留所名、空港名、港名、ターミナルの名称等）、緯度経度高度などの位置座標等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、種別、リンク長（例えば、距離等）、高架やトンネルや橋等のリンク内属性、および、名称（例えば、路線名など）等の情報を含んでいてもよい。また、路線網ネットワークデータは、交通機関の時刻表データ、利用料金データ、および、乗車位置データ等を含んでいてもよい。ここで、時刻表データは、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、船等の各交通機関の時刻表を表す情報であって、交通機関の行先情報（例えば、最終行先情報など）、交通機関の種別（例えば、特急、急行、準急、快速、快速急行、通勤特急、通勤快速、通勤急行、区間急行、区間準急、区間快速、各駅停車、普通など）、路線上のノード（すなわち、交通機関の停留地点）における交通機関の発着時刻（例えば、発車時刻および到着時刻など）、交通機関の路線の名称、および、交通機関の路線上のノード（すなわち、交通機関の停留地点）の名称等の属性情報を含む情報であってもよい。また、路線網ネットワークデータに含まれる時刻表データは、交通機関の路線上のノードを結ぶ区間（例えば、一つまたは複数のリンク等）毎に対応付けられた交通機関の属性情報（例えば、種別、行先情報等）を含んでいてもよい。また、利用料金データは、例えば、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、船等の各交通機関を利用した場合に生じる利用料金等を表す情報等であってもよい。また、乗車位置データは、例えば、電車、市電、モノレール、ならびに、ケーブルカー等の複数の車両が連結した交通機関の乗車位置（一例として、改札口に近い車両、乗換に便利な位置の車両、混雑率の低い車両、および、女性専用車両等）を表す情報等であってもよい。また、路線網ネットワークデータは、鉄道運行情報、航空運行情報、船舶運行情報、バス運行情報等を含んでいてもよい。これら鉄道運行情報、航空運行情報、船舶運行情報、バス運行情報等は、ネットワークデータベース２０６ａに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部システム等からダウンロードしてネットワークデータベース２０６ａに記憶された鉄道運行情報、航空運行情報、船舶運行情報、バス運行情報等をアップデートしてもよい。
【００４３】
また、ネットワークデータベース２０６ａに記憶される施設内ネットワークデータは、施設内の経路網を規定するネットワークデータであり、例えば、建造物内の店舗、会社、事務所、トイレ等の出入口、エレベータおよびエスカレータの乗降口、階段の出入口、飛行機等の搭乗口、駅のプラットホーム上の電車等の乗車位置、ならびに、駅の改札口等の、通路等を接続する結節点であるノードのノードデータと、ノード間を接続する通路、階段、動く歩道、エスカレータ、および、エレベータ等であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。ここで、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、緯度経度高度等の位置座標、ノード種別（例えば、出入口、乗降口、通路の曲がり角、および、通路の分岐点等）、接続するリンク本数、ならびに、接続ノード番号等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、リンク長、幅員、ならびに、リンク種別（例えば、ノード間を接続する通路、階段、スロープ、エスカレータ、エレベータ、および、動く歩道など）の情報を含んでいてもよい。ここで、施設とは、駅、オフィスビル、ホテル、デパート、スーパーマーケット、博物館、美術館、学校、水族館、地下通路、立体駐車場、地下駐車場、および、地下街等の屋内建造物、ならびに、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等の屋外建造物であってもよい。
【００４４】
また、地図データベース２０６ｂは、地図の地図データを記憶する地図データ記憶手段である。ここで、地図データベース２０６ｂに記憶される地図データは、本発明において、例えば、縮尺に従ってメッシュ化された地図データ（例えば、ＪＩＳ規格の第１〜３次地域区画メッシュデータ、および、１００ｍメッシュデータ等）等の屋外地図データであってもよい。また、地図データベース２０６ｂは、全国および各地方の道路地図や路線図等の屋外地図データを記憶してもよい。また、地図データベース２０６ｂは、例えば、高さ情報を持つ建築物（例えば、立体駐車場、駅、デパート、および、学校等）に関するフロア案内地図等の屋内地図データをさらに記憶してもよい。また、地図データベース２０６ｂに記憶される地図データは、地図上に表示される地物（例えば、ビルや住宅や駅等の建造物、道路、線路、橋、トンネル、等高線、海岸線や湖岸線等の水涯線、海、河川、湖、池、沼、公園や屋外施設等の場地、行政界、行政区域、および、街区等）の形状についての形状データ、地図上に表示される注記（例えば、地名、住所、電話番号、店や公園や駅等の施設名称、名所や旧跡や河川や湖や湾や山や森林等の俗称を含む名称、道路や橋やトンネル等の名称、路線名称、地点情報、および、口コミ情報等）の注記データ、ならびに、地図上に表示される記号（例えば、山や史跡や寺社や学校や病院や工場や墓地等の地図記号、ガソリンスタンドやコンビニエンスストアやスーパーマーケットやレストランや銀行や郵便局等の店舗記号、道路上の信号や有料道路の出入口や料金所やサービスエリアやパーキングエリアやインターチェンジ等の記号、駐車場や駅やホテルや美術館や博物館等の施設記号、および、口コミ地点記号等）の記号データ等のデータを含んでいてもよい。また、地図データベース２０６ｂは、後述する位置取得部１１２が位置発信装置５００から発信される位置情報信号を受信可能な範囲を示す受信可能範囲情報（すなわち、特定の範囲を示す座標情報）と対応付けて、地図データを記憶してもよく、端末装置１００の制御部１０２は、地図データに対応付けられた受信可能範囲情報を参照することで、端末装置１００が現在位置の取得不良領域（例えば、ＧＰＳ測位不良エリア）内または取得可能領域（例えば、ＧＰＳ測位可能エリア）内のうちいずれかに進入したか判定してもよい。また、屋外地図データや屋内地図データは、ラスタ形式、ベクタ形式等の地図描画用の画像データであってもよい。これら屋外地図データや屋内地図データは、地図データベース２０６ｂに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、地図データを提供する地図提供サーバなど）等からダウンロードして地図データベース２０６ｂに記憶された屋外地図データおよび屋内地図データをアップデートしてもよい。
【００４５】
また、案内データベース２０６ｃは、案内対象地点にて出力される案内データを記憶する案内データ記憶手段である。ここで、案内対象地点は、ノードおよびリンクで構成される案内経路または代替経路上の任意の位置に設定されていてもよい。例えば、案内対象地点は、交差点等の分岐点に対応する結節点であるノード上に設定されていてもよく、また、ノード間の道路区間等を示すリンク上に設定されていてもよい。また、案内データベース２０６ｃに記憶された案内データは、文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを含んでいてもよい。これら案内データは、案内データベース２０６ｃに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器等からダウンロードして案内データベース２０６ｃに記憶された案内データをアップデートしてもよい。
【００４６】
ここで、案内データベース２０６ｃに記憶された案内データのうち文字データは、案内対象地点（分岐点等）における進行方向等に対応付けられた、現在位置が目標物に近づいた旨や進行方向を知らせるメッセージを構成する文字データ（例えば、「まもなく目的地周辺です」、「次の交差点を左に曲がります」、「次の交差点を右に曲がります」、「そのまま直進して下さい」や交差点の名称等の文字データ）であり、例えば、端末装置１００の制御部１０２が文字案内を実行する際に用いられる。また、案内データベース２０６ｃに記憶された案内データのうち音声データは、案内対象地点（分岐点等）における進行方向等に対応付けられた現在位置が目標物に近づいた旨や進行方向を知らせるメッセージを構成する文字データからテキスト読み上げ（ｔｅｘｔ−ｔｏ−ｓｐｅｅｃｈ：ＴＴＳ）システム等により変換された音声データ（例えば、「次の交差点を左に曲がります」や、現在位置が目的地に近づいた場合に対応付けられた「まもなく目的地周辺です」や、交差点の名称に対応する音声データ）であり、例えば、端末装置１００の制御部１０２が音声案内を実行する際に用いられる。また、案内データベース２０６ｃに記憶された案内データのうち表示データは、案内対象地点（分岐点等）における進行方向等に対応付けられた、右左折等の誘導を画面に表示する矢印ナビゲーションであるターンバイターン（ＴＢＴ）（例えば、左折矢印、右折矢印、直進矢印等のアイコン等）や、道路標識（例えば、交差点名称、通行止め、車両進入禁止、一方通行等の標識等）や方面看板（例えば、左向き矢印と共に「Ａ方面」と表示する看板、右向け矢印と共に「Ｂ方面」と表示する看板等）の画像データであり、例えば、端末装置１００の制御部１０２が表示案内を実行する際に用いられる。
【００４７】
また、ＰＯＩ情報データベース２０６ｄは、案内途絶時に有用な救済箇所を少なくとも含むＰＯＩのＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段である。ここで、ＰＯＩ情報データベース２０６ｄに記憶された救済箇所とは、案内途絶時に有用な施設や特定の地点等のＰＯＩを意味し、例えば、交番やインフォメーション施設等の利用者が道を尋ねることが可能な施設や、地図看板の設置スポットなどであってもよい。一例として、端末装置１００が低電圧状態にある場合は、救済箇所は、携帯電話ショップ等の利用者が端末装置１００の電池を充電することが可能な施設等であってもよく、また、端末装置１００が現在位置の取得不良領域（例えば、ＧＰＳ測位不良エリア等）に入った場合は、救済箇所は、現在位置の取得可能領域（例えば、ＧＰＳ測位可能エリア）の範囲内の特定の地点であってもよい。ここで、ＰＯＩとは、ｐｏｉｎｔ ｏｆ ｉｎｔｅｒｅｓｔの略称であり、便利な場所や興味のある場所として人が知覚する施設や特定の地点等であって、上述した救済箇所の他、店舗（例えば、飲食店、食料品店、酒店、タバコ店、百貨店、ショッピングセンター、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、金融機関、郵便局、立体駐車場、および、ホテルや旅館等の宿泊施設など）、会社、事務所、公共施設（例えば、官庁、警察署、消防署、駅、医療機関、美術館、博物館、および、学校など）、娯楽施設（例えば、映画館、劇場、遊園地、パチンコ店、カジノ、競馬場、競輪場、競艇場、オートレース場、場外馬券場など）、ならびに、屋外施設（公園、動物園、および、屋外駐車場など）等であってもよい。また、ＰＯＩ情報データベース２０６ｄに記憶されるＰＯＩ情報は、緯度・経度等の座標に対応付けて、救済箇所や店舗等の詳細情報（救済箇所や店舗等の名称、住所、営業内容、営業時間などの情報等）や、アイコン（救済箇所や店舗等を表すためのアイコン等）を含んでいてもよい。また、ＰＯＩ情報は、後述する位置取得部１１２が位置発信装置５００から発信される位置情報信号を受信可能な範囲を示す受信可能範囲情報（すなわち、特定の範囲を示す座標情報）を含んでいてもよく、制御部２０２は、ＰＯＩ情報データベース２０６ｄに記憶された受信可能範囲情報を参照することで、現在位置を取得可能なＰＯＩまでの経路を探索してもよい。これらＰＯＩ情報は、ＰＯＩ情報データベース２０６ｄに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、ＰＯＩ情報を提供する施設情報提供サーバなど）等からダウンロードしてＰＯＩ情報データベース２０６ｄに記憶されたＰＯＩ情報をアップデートしてもよい。
【００４８】
また、経路案内情報データベース２０６ｅは、経路案内情報を記憶する経路案内情報記憶手段である。ここで、経路案内情報データベース２０６ｅに記憶される経路案内情報は、制御部２０２により格納される、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報であってもよい。また、経路案内情報は、地図データベース２０６ｂに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。また、経路案内情報は、案内データベース２０６ｃに記憶された、案内経路に含まれる案内対象地点にて出力される案内データを含んでいてもよい。
【００４９】
また、代替案内情報データベース２０６ｆは、代替案内情報を記憶する代替案内情報記憶手段である。ここで、代替案内情報データベース２０６ｆに記憶される代替案内情報は、制御部２０２により格納される、代替案内データを少なくとも含む代替案内情報であってもよい。ここで、代替案内情報は、地図データベース２０６ｂに記憶された、地図の地図データを含んでいてもよい。また、代替案内データは、案内経路データを用いて、当該案内経路データに含まれる案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより生成されたものであってもよい。また、代替案内データは、制御部２０２により現在位置から救済箇所までの代替経路が探索された場合、当該代替経路上の案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより生成されたものであってもよい。また、代替案内データは、案内経路データを用いて生成された現在位置から目的地までの全経路を一画面で表示するものであってもよい。
【００５０】
また、制御部２０２は、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、経路探索条件受信部２０２ａ、案内経路探索部２０２ｂ、経路案内情報送信部２０２ｃ、経路案内情報格納部２０２ｄ、案内途絶情報受信部２０２ｅ、代替案内データ生成部２０２ｆ、代替案内情報送信部２０２ｇ、および、代替案内情報格納部２０２ｈを備える。
【００５１】
このうち、経路探索条件受信部２０２ａは、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を受信する経路探索条件受信手段である。ここで、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。
【００５２】
また、案内経路探索部２０２ｂは、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経路である案内経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索手段である。ここで、経路探索条件は、端末装置１００の利用者により入力部１１６を介して入力されたものであってもよい。また、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【００５３】
また、経路案内情報送信部２０２ｃは、案内経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を端末装置１００へ送信する経路案内情報送信手段である。ここで、経路案内情報は、地図データベース２０６ｂに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。また、経路案内情報は、案内データベース２０６ｃに記憶された、案内経路に含まれる案内対象地点にて出力される案内データを含んでいてもよい。
【００５４】
また、経路案内情報格納部２０２ｄは、案内経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を経路案内情報データベース２０６ｅに格納する経路案内情報格納手段である。
【００５５】
また、案内途絶情報受信部２０２ｅは、端末装置１００から送信される、端末装置１００による経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を受信する案内途絶情報受信手段である。ここで、案内途絶情報は、端末装置１００の制御部１０２が、端末装置１００が低電圧状態にある場合に経路案内が途絶される可能性があると判定することにより生成されたものであってもよい。また、案内途絶情報は、端末装置１００の制御部１０２が、端末装置１００が現在位置の取得不良領域に進入した場合に経路案内が途絶される可能性があると判定することにより生成されたものであってもよい。
【００５６】
また、代替案内データ生成部２０２ｆは、案内途絶情報受信部２０２ｅによる案内途絶情報の受信を契機に、案内経路データ、または、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて、代替案内データを生成する代替案内データ生成手段である。ここで、代替案内データ生成部２０２ｆは、案内経路データを用いて、当該案内経路データに含まれる案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより代替案内データを生成してもよい。また、代替案内データ生成部２０２ｆは、案内経路データを用いて、端末装置１００から現在位置取得部１０２ａにより送信される現在位置から目的地までの全経路を一画面で表示する代替案内データを生成してもよい。また、代替案内データ生成部２０２ｆは、現在位置から目的地までの案内経路に含まれる案内対象地点の個数が所定数以上である場合、現在位置とＰＯＩ情報データベース２０６ｄに記憶されたＰＯＩ情報に基づいて、現在位置周辺に救済箇所があるか否かを判定し、救済箇所があると判定した場合、現在位置から救済箇所までの経路である代替経路を、ネットワークデータを用いて探索することにより代替案内データを生成してもよい。
【００５７】
ここで、救済箇所とは、案内途絶時に有用な施設や特定の地点等のＰＯＩを意味し、例えば、交番やインフォメーション施設等の利用者が道を尋ねることが可能な施設や、地図看板の設置スポットなどであってもよい。一例として、端末装置１００が低電圧状態にある場合は、救済箇所は、携帯電話ショップ等の利用者が端末装置１００の電池を充電することが可能な施設等であってもよく、また、端末装置１００が現在位置の取得不良領域（例えば、ＧＰＳ測位不良エリア等）に入った場合は、救済箇所は、現在位置の取得可能領域（例えば、ＧＰＳ測位可能エリア）の範囲内の特定の地点であってもよい。
【００５８】
また、代替案内情報送信部２０２ｇは、代替案内データ生成部２０２ｆにより生成された代替案内データを少なくとも含む代替案内情報を端末装置１００へ送信する代替案内情報送信手段である。ここで、代替案内情報は、地図データベース２０６ｂに記憶された、地図の地図データを含んでいてもよい。また、代替案内データは、案内経路データを用いて、当該案内経路データに含まれる案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより生成されたものであってもよい。また、代替案内データは、代替案内データ生成部２０２ｆにより現在位置から救済箇所までの代替経路が探索された場合、当該代替経路上の案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより生成されたものであってもよい。また、代替案内データは、案内経路データを用いて生成された、現在位置から目的地までの全経路を一画面で表示するものであってもよい。
【００５９】
また、代替案内情報格納部２０２ｈは、代替案内データ生成部２０２ｆにより生成された代替案内データを少なくとも含む代替案内情報を代替案内情報データベース２０６ｆに格納する代替案内情報格納手段である。
【００６０】
［端末装置１００の構成］
また、図１において、端末装置１００は、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路案内情報の少なくとも一部を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行し、実行される経路案内において、端末装置１００の状態に基づいて経路案内が途絶される可能性があると判定した場合、案内途絶情報を生成し、当該案内途絶情報をナビゲーションサーバ２００へ送信し、ナビゲーションサーバ２００から送信される代替案内情報を受信した場合、実行される経路案内を中止し、代替案内情報を出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行する等の機能を有する。端末装置１００は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置、および、走行経路案内等を行うナビゲーション端末等である。ここで、端末装置１００は、インターネットブラウザ等を搭載していてもよく、経路案内アプリケーションや乗換案内アプリケーション等を搭載していてもよい。また、端末装置１００は、リアルタイムに現在位置取得が行えるよう、ＧＰＳ機能やＩＭＥＳ機能等を有する位置取得部１１２を備えている。また、端末装置１００は、少なくとも表示部１１４と音声出力部１１８とを少なくとも含む出力部を備えている。ここで、表示部１１４は、ナビゲーションサーバ２００から受信した案内データのうち表示案内に用いられる文字データや表示データ等の表示画面を表示する表示手段（例えば、液晶や有機ＥＬ等から構成されるディスプレイやモニタ等）である。また、音声出力部１１８は、ナビゲーションサーバ２００から受信した音声データ等を音声として出力する音声出力手段（例えば、スピーカ等）である。また、端末装置１００は、経路探索条件の入力等を行う入力部１１６（例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、マイク等）を備えている。また、入出力制御インターフェース部１０８は、位置取得部１１２、表示部１１４、入力部１１６、および、音声出力部１１８等の制御を行う。
【００６１】
ここで、位置取得部１１２は、例えば、位置発信装置５００から発信される位置情報信号を受信する位置取得手段であってもよい。ここで、位置発信装置５００は、位置情報信号（ＧＰＳ信号）を発信するＧＰＳ装置であってもよく、また、ＧＰＳ信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするＩＭＥＳ（Ｉｎｄｏｏｒ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｙｓｔｅｍ）技術を実現するＩＭＥＳ装置であってもよい。なお、ＩＭＥＳ技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。また、位置発信装置５００は、屋外で受信したＧＰＳ信号を屋内で発信するＧＰＳリピータであってもよい。また、位置発信装置５００は、建物（例えば、立体駐車場等）内の各フロアや地下構造物（例えば、トンネル、地下駐車場等）の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報（位置ＩＤ等）が割り振られている。そして、端末装置１００が通信可能範囲に入ると、端末装置１００は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグシステムやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置５００は、無線ＬＡＮのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、位置取得部１１２は、無線ＬＡＮ信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。そして、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。また、本実施形態において、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。
【００６２】
また、位置取得部１１２は、例えば、方位センサにて検出した端末装置１００の進行方向等の方位情報、距離センサにて検出した距離情報、および、地図データに基づいて端末装置１００の利用者の現在位置を示す位置情報を取得してもよい。ここで、方位センサには、端末装置１００の絶対走行方位を検出する地磁気センサおよび端末装置１００の相対走行方位を検出する光ジャイロが使用されてもよい。また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで方位や傾きに関する情報を取得できる電子コンパスであってもよい。
【００６３】
また、通信制御インターフェース部１０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、端末装置１００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部１０４は、ナビゲーションサーバ２００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク３００は、端末装置１００と外部機器（例えば、ナビゲーションサーバ２００、外部の施設情報提供サーバや地図提供サーバや外部システム等）などとを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網（携帯端末回線網および一般電話回線網等）、イントラネット、または、電力線通信（ＰＬＣ）等であってもよい。
【００６４】
また、記憶部１０６は、ＨＤやＳＳＤ等の大容量のストレージ手段、および／または、ＳＲＡＭ（Ｓｔａｔｉｃ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）等を用いて構成される小容量高速メモリ（例えば、キャッシュメモリ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやファイルやテーブル（経路案内情報ファイル１０６ａ、代替案内情報ファイル１０６ｂ等）を格納してもよい。ここで、記憶部１０６は、各種のファイル等を一時的に記憶するものであってもよい。
【００６５】
このうち、経路案内情報ファイル１０６ａは、経路案内情報を記憶する経路案内情報記憶手段である。ここで、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶される経路案内情報は、制御部１０２により格納される、ナビゲーションサーバ２００から受信した経路案内情報であってもよい。また、経路案内情報ファイル１０６ａに格納された経路案内情報は、制御部１０２により出力部を介して出力された後や一定期間経過後や所定のデータ量を超えた場合に、経路案内情報ファイル１０６ａ内から削除されてもよい。
【００６６】
また、代替案内情報ファイル１０６ｂは、代替案内情報を記憶する代替案内情報記憶手段である。ここで、代替案内情報ファイル１０６ｂに記憶される代替案内情報は、制御部１０２により格納される、ナビゲーションサーバ２００から受信した代替案内情報であってもよい。また、代替案内情報ファイル１０６ｂに格納された代替案内情報は、制御部１０２により出力部を介して出力された後や一定期間経過後や所定のデータ量を超えた場合に、代替案内情報ファイル１０６ｂ内から削除されてもよい。
【００６７】
また、制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部１０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部１０２は、機能概念的に、現在位置取得部１０２ａ、経路探索条件送信部１０２ｂ、経路案内情報受信部１０２ｃ、経路案内部１０２ｄ、案内途絶情報送信部１０２ｅ、代替案内情報受信部１０２ｆ、代替案内部１０２ｇ、および、目的地判定部１０２ｈを備える。
【００６８】
このうち、現在位置取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置を取得する現在位置取得手段である。ここで、現在位置取得部１０２ａは、更に、取得した現在位置をナビゲーションサーバ２００へ送信してもよい。また、現在位置取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置を所定時間（所定周期）ごと（例えば、１秒ごと、３分ごと等）に取得してもよい。また、現在位置取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置として取得してもよい。また、現在位置取得部１０２ａは、更に、位置取得部１１２の方位センサにて検出した端末装置１００の進行方向等の方位情報等を取得してもよい。また、現在位置取得部１０２ａは、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置として取得してもよい。ここで、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。例えば、現在位置取得部１０２ａは、入力部１１６を介して利用者に表示部１１４に表示された地図データの表示画面上で指定（例えば、タッチパネル式の表示部１１４での指定操作等）させた座標を端末装置１００の利用者の現在位置として取得してもよい。また、現在位置取得部１０２ａは、更に、入力部１１６を介して利用者に表示部１１４に表示された地図データの表示画面上で指定させた方位情報等を取得してもよい。
【００６９】
また、経路探索条件送信部１０２ｂは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件をナビゲーションサーバ２００へ送信する経路探索条件送信手段である。ここで、出発地は、現在位置取得部１０２ａにより取得される端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に経由地等を含んでいてもよい。
【００７０】
また、経路案内情報受信部１０２ｃは、ナビゲーションサーバ２００から経路案内情報送信部２０２ｃにより送信される経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段である。ここで、経路案内情報受信部１０２ｃは、更に、受信した経路案内情報を経路案内情報ファイル１０６ａに格納してもよい。ここで、経路案内情報受信部１０２ｃは、経路案内情報ファイル１０６ａに既存の経路案内情報が記憶されている場合、新たに設定された経路案内情報を、既存の経路案内情報に上書きして格納してもよい。
【００７１】
また、経路案内部１０２ｄは、ナビゲーションサーバ２００から経路案内情報送信部２０２ｃにより送信される経路案内情報の少なくとも一部を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段である。ここで、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｄは、案内経路データ、および／または、地図データに基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、更に、端末装置１００の利用者の現在位置を出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｄは、地図データ上に、案内経路データおよび／または端末装置１００の利用者の現在位置を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報に含まれる案内経路上の案内対象地点（分岐点等）における進行方向等に対応付けられた案内データを出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｄは、案内データのうち文字データ（案内メッセージ等）を表示部１１４を介して表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、案内データのうち表示データ（ＴＢＴ等）を表示部１１４を介して表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、案内データのうち音声データ（案内メッセージ等）を音声出力部１１８を介して出力させてもよい。なお、経路案内部１０２ｄは、後述する代替案内部１０２ｇにより実行される代替案内において、端末装置１００が現在位置取得部１０２ａにより取得される現在位置の取得可能領域に進入した場合、代替案内を終了し、経路案内部１０２ｄにより実行される経路案内を再開してもよい。
【００７２】
また、案内途絶情報送信部１０２ｅは、経路案内部１０２ｄにより実行される経路案内において、端末装置１００の状態に基づいて経路案内が途絶される可能性があると判定した場合、案内途絶情報を生成し、当該案内途絶情報をナビゲーションサーバへ送信する案内途絶情報送信手段である。ここで、案内途絶情報送信部１０２ｅは、端末装置１００が低電圧状態にある場合、経路案内が途絶される可能性があると判定してもよい。また、案内途絶情報送信部１０２ｅは、端末装置１００が現在位置取得部１０２ａにより取得される現在位置の取得不良領域に進入した場合、経路案内が途絶される可能性があると判定してもよい。
【００７３】
また、代替案内情報受信部１０２ｆは、ナビゲーションサーバ２００から代替案内情報送信部２０２ｇにより送信される代替案内情報を受信する代替案内情報受信手段である。ここで、代替案内情報受信部１０２ｆは、更に、受信した代替案内情報を代替案内情報ファイル１０６ｂに格納してもよい。ここで、代替案内情報受信部１０２ｆは、代替案内情報ファイル１０６ｂに既存の代替案内情報が記憶されている場合、新たに設定された代替案内情報を、既存の代替案内情報に上書きして格納してもよい。
【００７４】
また、代替案内部１０２ｇは、ナビゲーションサーバ２００から代替案内情報送信部２０２ｇにより送信される代替案内情報を代替案内情報受信部１０２ｆにより受信した場合、経路案内部１０２ｄにより実行される経路案内を中止し、代替案内情報を出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行する代替案内手段である。ここで、代替案内部１０２ｇは、地図の地図データを含む代替案内情報を出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行してもよい。また、代替案内部１０２ｇは、案内経路データを用いて、当該案内経路データに含まれる案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより生成された代替案内データを含む、代替案内情報を出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行してもよい。また、代替案内部１０２ｇは、代替案内データ生成部２０２ｆにより現在位置から救済箇所までの代替経路が探索された場合、当該代替経路上の案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより生成された代替案内データを含む、代替案内情報を出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行してもよい。また、代替案内部１０２ｇは、案内経路データを用いて生成された、現在位置から目的地までの全経路を一画面で表示する代替案内データを含む、代替案内情報を出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行してもよい。
【００７５】
また、目的地判定部１０２ｈは、目的地と、端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致するか否か判定する目的地判定手段である。
【００７６】
［ナビゲーションシステムの処理］
次に、このように構成された第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例について、以下に図２から図９を参照して詳細に説明する。
【００７７】
まず、図２を参照し、第１の実施形態において、経路案内中に端末装置１００が低電圧状態になった場合のナビゲーションシステムの処理フローについて説明する。ここで、図２は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【００７８】
図２に示すように、端末装置１００の経路探索条件送信部１０２ｂは、利用者により入力部１１６を介して入力された（ステップＳＡ−１）、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＡ−２）。ここで、出発地は、現在位置取得部１０２ａの処理により取得される端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。
【００７９】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索条件受信部２０２ａは、ステップＳＡ−２にて経路探索条件送信部１０２ｂの処理により端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を受信する（ステップＳＡ−３）。
【００８０】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路探索部２０２ｂは、ステップＳＡ−３にて経路探索条件受信部２０２ａの処理により受信された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する（ステップＳＡ−４）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【００８１】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路案内情報送信部２０２ｃは、ステップＳＡ−４にて案内経路探索部２０２ｂの処理により生成された案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を端末装置１００へ送信する（ステップＳＡ−５）。ここで、経路案内情報は、地図データベース２０６ｂに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。また、経路案内情報は、案内データベース２０６ｃに記憶された、案内経路に含まれる案内対象地点にて出力される案内データを含んでいてもよい。
【００８２】
ここで、ステップＳＡ−５において、ナビゲーションサーバ２００の経路案内情報格納部２０２ｄは、ステップＳＡ−４にて案内経路探索部２０２ｂの処理により生成された案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を経路案内情報データベース２０６ｅに格納してもよい。
【００８３】
そして、端末装置１００の経路案内情報受信部１０２ｃは、ステップＳＡ−５にてナビゲーションサーバ２００から経路案内情報送信部２０２ｃの処理により送信される経路案内情報を受信する（ステップＳＡ−６）。ここで、経路案内情報受信部１０２ｃは、更に、受信した経路案内情報を経路案内情報ファイル１０６ａに格納してもよい。ここで、経路案内情報受信部１０２ｃは、経路案内情報ファイル１０６ａに既存の経路案内情報が記憶されている場合、新たに設定された経路案内情報を、既存の経路案内情報に上書きして格納してもよい。
【００８４】
そして、端末装置１００の現在位置取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置を取得する（ステップＳＡ−７）。具体的には、現在位置取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置として取得する。ここで、現在位置取得部１０２ａは、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置についての情報等を端末装置１００の利用者の現在位置として取得してもよい。また、現在位置取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置を所定時間ごとに取得してもよい。
【００８５】
ここで、ステップＳＡ−７において、端末装置１００の現在位置取得部１０２ａは、更に、取得した現在位置を示す現在位置情報をナビゲーションサーバ２００へ送信してもよい。
【００８６】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、ステップＳＡ−７にて端末装置１００から現在位置取得部１０２ａの処理により送信される、現在位置情報を受信する（ステップＳＡ−８）。その後、ステップＳＡ−１３の処理へ移行する。
【００８７】
再び端末装置１００の処理に戻り、端末装置１００の目的地判定部１０２ｈは、ステップＳＡ−１にて利用者により入力部１１６を介して入力された経路探索条件に含まれる目的地と、ステップＳＡ−７にて現在位置取得部１０２ａの処理により取得された端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致するか否か判定する（ステップＳＡ−９）。
【００８８】
そして、端末装置１００の目的地判定部１０２ｈは、経路探索条件に含まれる目的地と、端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致すると判定した場合（ステップＳＡ−９：Ｙｅｓ）、処理を終了する。
【００８９】
一方、端末装置１００の経路案内部１０２ｄは、ステップＳＡ−９にて目的地判定部１０２ｈの処理により、経路探索条件に含まれる目的地と端末装置１００の利用者の現在位置とが一致しないと判定された場合（ステップＳＡ−９：Ｎｏ）、ステップＳＡ−６にて経路案内情報受信部１０２ｃの処理により経路案内情報ファイル１０６ａに格納された経路案内情報の少なくとも一部を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する（ステップＳＡ−１０）。ここで、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｄは、案内経路データ、および／または、地図データに基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、更に、端末装置１００の利用者の現在位置を出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｄは、地図データ上に、案内経路データおよび／または端末装置１００の利用者の現在位置を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報に含まれる案内経路上の案内対象地点（分岐点等）における進行方向等に対応付けられた案内データを出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｄは、案内データのうち文字データ（案内メッセージ等）を表示部１１４を介して表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、案内データのうち表示データ（ＴＢＴ等）を表示部１１４を介して表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、案内データのうち音声データ（案内メッセージ等）を音声出力部１１８を介して出力させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、利用者により入力部１１６を介して経路案内開始指示が入力された場合、経路案内の実行処理を開始してもよい。なお、経路案内部１０２ｄによる経路案内の実行処理は、経路案内の開始後、端末装置１００が目的地に到達するまで、または、端末装置１００による経路案内が途絶される可能性があると判定されて代替案内を実行されるまで、継続して、および／または、繰り返し行ってもよい。
【００９０】
そして、端末装置１００の案内途絶情報送信部１０２ｅは、ステップＳＡ−１０にて経路案内部１０２ｄの処理により実行される経路案内において、端末装置１００の状態に基づいて経路案内が途絶される可能性があると判定した場合（ステップＳＡ−１１：Ｙｅｓ）、案内途絶情報を生成し、当該案内途絶情報をナビゲーションサーバへ送信する（ステップＳＡ−１２）。ここで、図２において、一例として、案内途絶情報送信部１０２ｅは、端末装置１００が低電圧状態にある場合、経路案内が途絶される可能性があると判定している。このように、案内途絶情報送信部１０２ｅは、経路案内中に、端末装置１００のバッテリ残量が一定の値を下回ったことを検出すると、低電圧情報に基づく案内途絶情報をナビゲーションサーバ２００へ送信する。その後、ステップＳＡ−１３の処理へ移行する。
【００９１】
ここで、図３を参照し、案内途絶可能性の判定の一例について説明する。図３は、本発明における案内途絶可能性の判定の一例について説明する図である。
【００９２】
図３に示す画面例のように、端末装置１００の制御部１０２が、経路案内中に端末装置１００の低電圧状態を検出すると（例えば、図３において、端末装置１００の表示部１１４の上部に示す、バッテリ残量を示すアイコンがバッテリ残量が少ないことを示している場合）、案内途絶情報送信部１０２ｅは、端末装置１００の低電圧情報に基づいて案内途絶情報をサーバへ送信する（上記ステップＳＡ−１１：Ｙｅｓ、および、ステップＳＡ−１２に対応）。
【００９３】
再び図２に戻り、一方、端末装置１００の制御部１０２の処理により、ステップＳＡ−１０にて経路案内部１０２ｄの処理により実行される経路案内において、端末装置１００の状態に基づいて経路案内が途絶される可能性がないと判定した場合（すなわち、図２において、端末装置１００が低電圧状態にないと判定した場合）（ステップＳＡ−１１：Ｎｏ）、ステップＳＡ−７に戻り、経路案内を継続する。
【００９４】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内途絶情報受信部２０２ｅは、ステップＳＡ−１２にて端末装置１００から案内途絶情報送信部１０２ｅの処理により送信される、端末装置１００による経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を受信する（ステップＳＡ−１３）。
【００９５】
そして、ナビゲーションサーバ２００の代替案内データ生成部２０２ｆは、ステップＳＡ−１３にて案内途絶情報受信部２０２ｅの処理による案内途絶情報の受信を契機に、案内経路データ、または、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて、代替案内データを生成する（ステップＳＡ−１４〜ステップＳＡ−１８）。
【００９６】
具体的には、ナビゲーションサーバ２００の代替案内データ生成部２０２ｆは、端末装置１００から送信される現在位置情報のうち最新の端末装置１００の利用者の現在位置から目的地までの案内経路に含まれる案内対象地点の個数が所定数以上であるか否かを判定する（ステップＳＡ−１４）。すなわち、低電圧情報に基づく案内途絶情報を受信したナビゲーションサーバ２００の代替案内データ生成部２０２ｆは、端末装置１００の現在位置から目的地までの案内対象地点（ガイダンスポイント）が所定数未満であるか否かを判断する。このとき、代替案内データ生成部２０２ｆは、案内対象地点をカウントできるよう、端末装置１００の制御部１０２がナビゲーションサーバ２００へ低電圧情報に基づく案内途絶情報とともに受信済みの案内経路データを送信するか、または、ナビゲーションサーバ２００側で案内経路探索時の案内経路データを経路案内情報データベース２０６ｅに記憶していてもよい。
【００９７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の代替案内データ生成部２０２ｆは、案内経路に含まれる案内対象地点の個数が所定数未満の場合（ステップＳＡ−１４：Ｎｏ）、案内経路データを用いて、当該案内経路データに含まれる案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約する一括案内データを代替案内データとして生成する（ステップＳＡ−１７）。すなわち、ナビゲーションサーバ２００の代替案内データ生成部２０２ｆは、案内対象地点（ガイダンスポイント）が所定数を超えない場合は、現在地から目的地に至るまでの一括案内データを代替案内データとして生成する。ここで、代替案内データは、後述するステップＳＡ−１６にて代替案内データ生成部２０２ｆの処理により現在位置から救済箇所までの代替経路が探索された場合、当該代替経路上の案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより生成されたものであってもよい。その後、ステップＳＡ−１９の処理へ移行する。なお、図示しないが、代替案内データ生成部２０２ｆは、ステップＳＡ−１３において案内途絶情報を受信後、直接ステップＳＡ−１７の処理へ移行し、案内経路データを用いて、当該案内経路データに含まれる案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約する一括案内データを代替案内データとして生成してもよい。
【００９８】
ここで、図４を参照し、案内対象地点（ガイダンスポイント）が所定数に満たない場合（上記ステップＳＡ−１４：Ｎｏに対応）について具体的に説明する。図４は、本発明における案内対象地点の個数判定の一例を説明する図である。
【００９９】
図４に示すように、ナビゲーションサーバ２００の代替案内データ生成部２０２ｆは、端末装置１００の現在地から目的地までの案内対象地点の合計数と予め設定されている所定数とを比較する（上記ステップＳＡ−１４に対応）。例えば、所定数が「８」に設定され、図４に示すような案内経路（ルート）が引かれている場合、代替案内データ生成部２０２ｆは、現在地から目的地までの案内経路上にある案内対象地点の個数は「６」個であるので、設定された所定数「８」に満たないことを判定する（上記ステップＳＡ−１４：Ｎｏに対応）。ここで、案内対象地点は、ノードおよびリンクで構成される案内経路上の任意の位置に設定されており、図４において、例えば、交差点等の分岐点に対応する結節点であるノード上（例えば、図４において、案内経路上の案内対象地点１、２、３、５、６）に設定されていてもよく、また、ノード間の道路区間等を示すリンク上（例えば、図４において、案内経路上の案内対象地点４）に設定されていてもよい。
【０１００】
再び図２に戻り、ステップＳＡ−１４において、代替案内データ生成部２０２ｆは、案内経路に含まれる案内対象地点の個数が所定数以上である場合（ステップＳＡ−１４：Ｙｅｓ）、現在位置とＰＯＩ情報データベース２０６ｄに記憶されたＰＯＩ情報に基づいて、現在位置周辺に救済箇所があるか否かを判定する（ステップＳＡ−１５）。ここで、代替案内データ生成部２０２ｆは、現在位置から救済箇所まで所定距離以上離れているか否か、および／または、現在位置から救済箇所までの経路上の案内対象地点の個数が所定数以上であるか否か、を判定することにより、現在位置周辺に救済箇所があるか否かを判定してもよい。そして、代替案内データ生成部２０２ｆは、現在位置周辺に救済箇所があると判定した場合（ステップＳＡ−１５：Ｙｅｓ）、現在位置から救済箇所までの経路である代替経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて探索することにより、代替案内データを生成する（ステップＳＡ−１６）。すなわち、ナビゲーションサーバ２００の代替案内データ生成部２０２ｆは、案内対象地点が所定数を超える場合には、現在地から最寄りの救済箇所まで代替案内を行うことができるよう、当該救済箇所までの経路を検索する。その後、上記ステップＳＡ−１７の処理へ移行する。
【０１０１】
ここで、図５を参照し、目的地までの案内対象地点（ガイダンスポイント）が所定数を超える場合について具体的に説明する。図５は、本発明における案内対象地点の個数判定の別の一例を説明する図である。なお、図５においては、図４と同様に案内対象地点の所定数は「８」に設定されているものとする。
【０１０２】
図５に示すような案内経路（ルート）が引かれている場合、代替案内データ生成部２０２ｆは、案内経路上にある案内対象地点の個数は「９」個であるので、設定された所定数「８」を超えることを判定する（上記ステップＳＡ−１４：Ｙｅｓに対応）。そして、代替案内データ生成部２０２ｆは、現在地周辺の最寄りの救済箇所（救済ＰＯＩ）として、例えば、インフォメーション施設と、当該インフォメーション施設までの最適経路を代替経路として探索する（上記ステップＳＡ−１５：Ｙｅｓ、および、ステップＳＡ−１６に対応）。以降、代替案内データ生成部２０２ｆは、上述した目的地までの案内と同様の処理方法で、インフォメーション施設に至る為の代替案内データの生成を行う（上記ステップＳＡ−１７に対応）。ここで、案内対象地点は、ノードおよびリンクで構成される案内経路上の任意の位置に設定されており、図５において、例えば、交差点等の分岐点に対応する結節点であるノード上（例えば、図５において、案内経路上の案内対象地点１、２、３、５、８、９や、代替経路上の案内対象地点Ｉ）に設定されていてもよく、また、ノード間の道路区間等を示すリンク上（例えば、図４において、案内経路上の案内対象地点４、６、７や、代替経路上の案内対象地点ＩＩ）に設定されていてもよい。
【０１０３】
再び図２に戻り、ステップＳＡ−１５において、ナビゲーションサーバ２００の代替案内データ生成部２０２ｆは、現在位置周辺に救済箇所がないと判定した場合（ステップＳＡ−１５：Ｎｏ）、ステップＳＡ−４にて案内経路探索部２０２ｂの処理により生成された案内経路データを用いて、現在位置から目的地までの全経路を一画面で表示する全経路表示データを代替案内データとして生成する（ステップＳＡ−１８）。その後、ステップＳＡ−１９の処理へ移行する。なお、図示しないが、代替案内データ生成部２０２ｆは、ステップＳＡ−１３において案内途絶情報を受信後、または、ステップＳＡ−１４において案内経路に含まれる案内対象地点の個数が所定数以上であると判定された場合、直接ステップＳＡ−１８の処理へ移行し、案内経路データを用いて、現在位置から目的地までの全経路を一画面で表示する全経路表示データを代替案内データとして生成してもよい。
【０１０４】
ここで、図６を参照し、目的地や救済箇所（救済ＰＯＩ）までの案内対象地点（ガイダンスポイント）が所定数以上の場合（上記ステップＳＡ−１５：Ｎｏに対応）について具体的に説明する。図６は、本発明における端末装置１００に表示される画面例の一例を説明する図である。
【０１０５】
図６の画面例に示すように、ナビゲーションサーバ２００の代替案内データ生成部２０２ｆは、現在地から目的地までの経路が全て含まれる縮尺で案内地図を表示できるよう代替案内データを生成する（上記ステップＳＡ−１８に対応）。すなわち、代替案内データ生成部２０２ｆは、最寄りの救済箇所に至るルートに含まれる案内対象地点の数についても所定数を超える場合、または、現在地から救済箇所まで所定距離以上離れている場合には、一括案内の対象外のパターンであると判定し、この場合、現在地から目的地までの経路が全て画面上に含まれるようなスケールに縮小した全経路表示データを代替案内データとして生成してもよい。ここで、全経路表示データは、例えば、案内経路データを用いて抽出した現在位置から目的地までの経路が全て含まれる縮尺で、地図データベース２０６ｂに記憶された対応する地図データ上に、全経路を重畳させた表示画面であってもよい。
【０１０６】
再び図２に戻り、ナビゲーションサーバ２００の代替案内情報送信部２０２ｇは、代替案内データを少なくとも含む代替案内情報を端末装置１００へ送信する（ステップＳＡ−１９）。ここで、代替案内情報は、地図データベース２０６ｂに記憶された、地図の地図データを含んでいてもよい。また、代替案内データは、案内経路データを用いて、当該案内経路データに含まれる案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより生成されたものであってもよい。また、代替案内データは、代替案内データ生成部２０２ｆにより現在位置から救済箇所までの代替経路が探索された場合、当該代替経路上の案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより生成されたものであってもよい。また、代替案内データは、案内経路データを用いて生成された、現在位置から目的地までの全経路を一画面で表示するものであってもよい。
【０１０７】
ここで、ステップＳＡ−１９において、ナビゲーションサーバ２００の代替案内情報格納部２０２ｈは、代替案内データ生成部２０２ｆの処理により生成された代替案内データを少なくとも含む代替案内情報を代替案内情報データベース２０６ｆに格納してもよい。
【０１０８】
そして、端末装置１００の代替案内情報受信部１０２ｆは、ステップＳＡ−１９にてナビゲーションサーバ２００から代替案内情報送信部２０２ｇの処理により送信される代替案内情報を受信する（ステップＳＡ−２０）。ここで、代替案内情報受信部１０２ｆは、更に、受信した代替案内情報を代替案内情報ファイル１０６ｂに格納してもよい。ここで、代替案内情報受信部１０２ｆは、代替案内情報ファイル１０６ｂに既存の代替案内情報が記憶されている場合、新たに設定された代替案内情報を、既存の代替案内情報に上書きして格納してもよい。
【０１０９】
そして、端末装置１００の代替案内部１０２ｇは、ステップＳＡ−１９にてナビゲーションサーバ２００から代替案内情報送信部２０２ｇの処理により送信される代替案内情報を、ステップＳＡ−２０にて代替案内情報受信部１０２ｆの処理により受信した場合、ステップＳＡ−１０にて経路案内部１０２ｄの処理により実行される経路案内を中止し、代替案内情報を出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行する（ステップＳＡ−２１）。ここで、代替案内部１０２ｇは、地図の地図データを含む代替案内情報を出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行してもよい。また、代替案内部１０２ｇは、案内経路データを用いて、当該案内経路データに含まれる案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより生成された代替案内データを含む、代替案内情報を出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行してもよい。また、代替案内部１０２ｇは、代替案内データ生成部２０２ｆにより現在位置から救済箇所までの代替経路が探索された場合、当該代替経路上の案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより生成された代替案内データを含む、代替案内情報を出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行してもよい。また、代替案内部１０２ｇは、上述した図６の画面例に示すように、案内経路データを用いて生成された、現在位置から目的地までの全経路を一画面で表示する代替案内データを含む、代替案内情報を出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行してもよい。
【０１１０】
ここで、図７および図８を参照し、端末装置１００に出力される代替案内データの一例について具体的に説明する。図７は、本発明における端末装置１００に表示される画面例の別の一例を説明する図である。図８は、本発明における端末装置１００に表示される画面例の更に別の一例を説明する図である。
【０１１１】
図７の画面例に示すように、端末装置１００の代替案内部１０２ｇは、現在地から目的地までの経路上の各案内対象地点における表示データおよび文字データが一覧表示された画面を出力する（上記ステップＳＡ−２１に対応）。具体的には、代替案内部１０２ｇは、文字データ（例えば、図７において、上述した図４に示す案内対象地点１にて出力される「８０ｍ先斜め左」、案内対象地点２にて出力される「１５０ｍ先踏切」、案内対象地点３にて出力される「７０ｍ先直進」等の文字データなど）を集約することにより生成された代替案内データを含む、代替案内情報を表示部１１４を介して表示させることにより、代替案内を実行してもよい。また、代替案内部１０２ｇは、表示データ（例えば、図７において、上述した図４に示す案内対象地点１にて出力される「斜め左」を示す矢印記号、案内対象地点２にて出力される「踏切」を示す看板表示、案内対象地点３にて出力される「直進」を示す矢印記号等の表示データなど）を集約することにより生成された代替案内データを含む、代替案内情報を表示部１１４を介して表示させることにより、代替案内を実行してもよい。また、代替案内部１０２ｇは、同時に、各案内対象地点における音声データを一括して出力してもよい。具体的には、代替案内部１０２ｇは、音声データ（例えば、図７において、上述した図４に示す案内対象地点１にて出力される「８０ｍ先斜め左」、案内対象地点２にて出力される「１５０ｍ先踏切」、案内対象地点３にて出力される「７０ｍ先直進」等のメッセージを含む音声データなど）を集約することにより生成された代替案内データを含む、代替案内情報を音声出力部１１８を介して出力させることにより、代替案内を実行してもよい。なお、代替案内部１０２ｇは、端末装置１００のバッテリ残量に応じて、文字データ、表示データ、または、音声データを出力してもよい。例えば、代替案内部１０２ｇは、バッテリ残量が非常に少ない場合は、音声データの出力よりも、文字データや表示データの出力を優先させてもよい。また、代替案内部１０２ｇは、同時に全案内データ（文字データ、表示データ、および、音声データ）を出力するよう制御してもよい。
【０１１２】
また、図８の画面例のように、救済箇所（救済ポイント）までの代替案内をする場合は、端末装置１００の代替案内部１０２ｇは、救済箇所であるインフォメーション施設までの代替案内データを出力する（上記ステップＳＡ−２１に対応）。具体的には、代替案内部１０２ｇは、文字データ（例えば、図８において、上述した図５に示す案内対象地点Ｉにて出力される「８０ｍ先斜め左」、案内対象地点ＩＩにて出力される「１０ｍ先○○案内所です」等の文字データなど）を集約することにより生成された代替案内データを含む、代替案内情報を表示部１１４を介して表示させることにより、代替案内を実行してもよい。また、代替案内部１０２ｇは、表示データ（例えば、図８において、上述した図５に示す案内対象地点Ｉにて出力される「斜め左」を示す矢印記号、案内対象地点ＩＩにて出力される救済箇所である「インフォメーション施設」を示す看板表示等の表示データなど）を集約することにより生成された代替案内データを含む、代替案内情報を表示部１１４を介して表示させることにより、代替案内を実行してもよい。また、代替案内部１０２ｇは、同時に、各案内対象地点における音声データを一括して出力してもよい。具体的には、代替案内部１０２ｇは、音声データ（例えば、図８において、上述した図５に示す案内対象地点Ｉにて出力される「８０ｍ先斜め左」、案内対象地点ＩＩにて出力される「１０ｍ先○○案内所です」等のメッセージを含む音声データなど）を集約することにより生成された代替案内データを含む、代替案内情報を音声出力部１１８を介して出力させることにより、代替案内を実行してもよい。
【０１１３】
続いて、図９を参照し、第１の実施形態において、経路案内中に端末装置１００が現在位置の取得不良領域に進入した場合のナビゲーションシステムの処理フローについて説明する。ここで、図９は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の別の一例を示すフローチャートである。
【０１１４】
なお、図９のステップＳＢ−１〜ステップＳＢ−１０の処理は、図１のステップＳＡ−１〜ステップＳＡ−１０の処理と同様であるため、説明を省略する。
【０１１５】
図９に示すように、端末装置１００の案内途絶情報送信部１０２ｅは、ステップＳＢ−１０にて経路案内部１０２ｄの処理により実行される経路案内において、端末装置１００の状態に基づいて経路案内が途絶される可能性があると判定した場合（ステップＳＢ−１１：Ｙｅｓ）、案内途絶情報を生成し、当該案内途絶情報をナビゲーションサーバへ送信する（ステップＳＢ−１２）。ここで、図９においては、一例として、案内途絶情報送信部１０２ｅは、端末装置１００が現在位置取得部１０２ａの処理により取得される現在位置の取得不良領域に進入した場合、経路案内が途絶される可能性があると判定している。その後、ステップＳＢ−１３の処理へ移行する。
【０１１６】
一方、端末装置１００の制御部１０２の処理により、ステップＳＢ−１０にて経路案内部１０２ｄの処理により実行される経路案内において、端末装置１００の状態に基づいて経路案内が途絶される可能性がないと判定した場合（すなわち、図９において、端末装置１００が取得不良領域に進入していない、または、取得可能領域内にいると判定した場合）（ステップＳＢ−１１：Ｎｏ）、ステップＳＢ−７に戻り、経路案内を継続する。
【０１１７】
なお、図９のステップＳＢ−１３〜ステップＳＢ−２１の処理は、図１のステップＳＡ−１３〜ステップＳＡ−２１の処理と同様であるため、説明を省略する。
【０１１８】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、ステップＳＢ−２１にて代替案内部１０２ｇの処理により実行される代替案内において、端末装置１００の利用者の現在位置が、現在位置の取得可能領域内に戻ったか否かを判定する（ステップＳＢ−２２）。
【０１１９】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、代替案内中に端末装置１００が現在位置の取得可能領域内に戻っていないと判定した場合（ステップＳＢ−２２：Ｎｏ）、ステップＳＢ−２１の処理へ戻る。
【０１２０】
一方、端末装置１００の制御部１０２は、代替案内中に端末装置１００が現在位置の取得可能領域内に戻ったと判定した場合（ステップＳＢ−２２：Ｙｅｓ）、ステップＳＢ−７の処理へ戻る。このように、経路案内部１０２ｄは、ステップＳＢ−２１にて代替案内部１０２ｇの処理により実行される代替案内において、端末装置１００が現在位置取得部１０２ａにより取得される現在位置の取得可能領域に進入した場合、代替案内を終了し、経路案内部１０２ｄにより実行される経路案内を再開してもよい。
【０１２１】
以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例の説明を終える。
【０１２２】
［第２の実施形態］
続いて、本発明の第２の実施形態（ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型））について、図１０から図１２を参照して以下に説明する。ここで、図１０は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。また、図１１は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例を示すフローチャートである。また、図１２は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の別の一例を示すフローチャートである。
【０１２３】
なお、第２の実施形態においては、ナビゲーションサーバ２００にて端末装置１００の出力部に出力させるデータを生成し、これらのデータを端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の出力部を機能させている。このように、第２の実施形態は、ナビゲーションサーバ２００にてサーバ主導で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【０１２４】
［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成］
まず、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成の一例について、図１０を参照して以下に説明する。
【０１２５】
図１０に示すように、本発明の第２の実施形態のナビゲーションサーバ２００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１８）と入力部１１６と制御部１０２とを少なくとも備えた端末装置１００に通信可能に接続された、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備える。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションサーバ２００および端末装置１００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【０１２６】
図１０において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経路である案内経路を、ネットワークデータを用いて探索して案内経路データを生成し、生成された案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく経路案内表示画面を生成し、生成された経路案内表示画面を端末装置１００へ送信して当該端末装置１００の出力部に当該経路案内表示画面の少なくとも一部を出力させることにより経路案内を実行し、端末装置１００から送信される経路案内において端末装置１００の状態に基づいて経路案内が途絶される可能性があると判定して生成された、経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を受信し、案内途絶情報の受信を契機に案内経路データまたはネットワークデータを用いて代替案内データを生成し、生成された代替案内データを少なくとも含む代替案内情報に基づく代替案内表示画面を生成し、生成された代替案内表示画面を端末装置１００へ送信して当該端末装置１００の出力部に当該代替案内表示画面を出力させることにより代替案内を実行する等の機能を有する。
【０１２７】
なお、ナビゲーションサーバ２００における通信制御インターフェース部２０４および記憶部２０６（ネットワークデータベース２０６ａ、地図データベース２０６ｂ、案内データベース２０６ｃ、ＰＯＩ情報データベース２０６ｄ、経路案内情報データベース２０６ｅ、および、代替案内情報データベース２０６ｆ等）の機能、また、端末装置１００における位置取得部１１２、表示部１１４、入力部１１６、および、音声出力部１１８の機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１２８】
また、図１０において、制御部２０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、経路探索条件受信部２０２ａ、案内経路探索部２０２ｂ、経路案内情報格納部２０２ｄ、案内途絶情報受信部２０２ｅ、代替案内データ生成部２０２ｆ、代替案内情報格納部２０２ｈ、経路案内表示画面生成部２０２ｉ、経路案内出力制御部２０２ｊ、現在位置取得部２０２ｋ、代替案内表示画面生成部２０２ｍ、代替案内出力制御部２０２ｎ、および、目的地判定部２０２ｐを備える。なお、経路探索条件受信部２０２ａ、案内経路探索部２０２ｂ、経路案内情報格納部２０２ｄ、案内途絶情報受信部２０２ｅ、代替案内データ生成部２０２ｆ、代替案内情報格納部２０２ｈ、および、目的地判定部２０２ｐの機能の機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１２９】
このうち、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、案内経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく経路案内表示画面を生成する経路案内表示画面生成手段である。ここで、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、端末装置１００の利用者の現在位置を含む経路案内情報に基づく経路案内表示画面を生成してもよい。また、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、地図データベース２０６ｂに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含む経路案内情報に基づく経路案内表示画面を生成してもよい。また、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、案内データベース２０６ｃに記憶された、案内経路上の案内対象地点に出力される案内データ（例えば、文字データや表示データ等）を含む経路案内情報に基づく経路案内表示画面を生成してもよい。また、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、経路案内表示画面の案内経路上の案内対象地点にて対応する音声データが出力されるよう、当該経路案内表示画面の案内対象地点に対応する音声データのリンクを埋め込んでもよい。
【０１３０】
また、経路案内出力制御部２０２ｊは、経路案内表示画面生成部２０２ｉにより生成された経路案内表示画面を端末装置１００へ送信して当該端末装置１００の出力部に当該経路案内表示画面の少なくとも一部を出力させることにより、経路案内を実行する経路案内出力制御手段である。ここで、経路案内出力制御部２０２ｊは、案内データベース２０６ｃに記憶された案内データのうち案内経路に対応する音声データを端末装置１００へ送信することにより、端末装置１００の音声出力部１１８を介して出力させて音声案内を実行させてもよい。
【０１３１】
また、現在位置取得部２０２ｋは、端末装置１００の利用者の現在位置を取得する現在位置取得手段である。ここで、現在位置取得部２０２ｋは、端末装置１００の位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号を端末装置１００から受信し、当該位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置として取得してもよい。また、現在位置取得部２０２ｋは、利用者により端末装置１００の入力部１１６を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を受信し、当該位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置として取得してもよい。
【０１３２】
また、代替案内表示画面生成部２０２ｍは、代替案内データ生成部２０２ｆにより生成された代替案内データを少なくとも含む代替案内情報に基づく代替案内表示画面を生成する代替案内表示画面生成手段である。ここで、代替案内表示画面生成部２０２ｍは、地図の地図データを含む代替案内情報に基づく代替案内表示画面を生成してもよい。また、代替案内表示画面生成部２０２ｍは、案内経路データを用いて、当該案内経路データに含まれる案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより生成された代替案内データを含む、代替案内情報に基づく代替案内表示画面を生成してもよい。また、代替案内表示画面生成部２０２ｍは、代替案内データ生成部２０２ｆにより現在位置から救済箇所までの代替経路が探索された場合、当該代替経路上の案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより生成された代替案内データを含む、代替案内情報に基づく代替案内表示画面を生成してもよい。また、代替案内表示画面生成部２０２ｍは、案内経路データを用いて生成された、現在位置から目的地までの全経路を一画面で表示する代替案内データを含む、代替案内情報に基づく代替案内表示画面を生成してもよい。
【０１３３】
また、代替案内出力制御部２０２ｎは、代替案内表示画面生成部２０２ｍにより生成された代替案内表示画面を端末装置１００へ送信して当該端末装置１００の出力部に当該代替案内表示画面を出力させることにより、代替案内を実行する代替案内出力制御手段である。
【０１３４】
以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例の説明を終える。
【０１３５】
［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の処理］
次に、このように構成された第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例について、以下に図１１および図１２を参照して詳細に説明する。
【０１３６】
まず、図１１を参照し、第２の実施形態において、経路案内中に端末装置１００が低電圧状態になった場合のナビゲーションサーバ２００の処理フローについて説明する。ここで、図１１は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１３７】
図１１に示すように、端末装置１００の制御部１０２は、利用者により入力部１１６を介して入力された（ステップＳＣ−１）、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＣ−２）。ここで、出発地は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。例えば、制御部１０２は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置として取得し、当該端末装置１００の利用者の現在位置を出発地として設定してもよい。また、制御部１０２は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号をナビゲーションサーバ２００へ送信してもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。
【０１３８】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索条件受信部２０２ａは、ステップＳＣ−２にて制御部２０２の処理により端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を受信する（ステップＳＣ−３）。
【０１３９】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路探索部２０２ｂは、ステップＳＣ−３にて経路探索条件受信部２０２ａの処理により受信された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する（ステップＳＣ−４）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【０１４０】
ここで、ステップＳＣ−４において、ナビゲーションサーバ２００の経路案内情報格納部２０２ｄは、案内経路探索部２０２ｂの処理により生成された案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を経路案内情報データベース２０６ｅに格納してもよい。ここで、経路案内情報は、地図データベース２０６ｂに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。また、経路案内情報は、案内データベース２０６ｃに記憶された、案内経路に含まれる案内対象地点にて出力される案内データを含んでいてもよい。なお、経路案内情報格納部２０２ｄは、経路案内情報データベース２０６ｅに既存の経路案内情報が記憶されている場合、新たに設定された経路案内情報を、既存の経路案内情報に上書きして格納してもよい。
【０１４１】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路案内表示画面生成部２０２ｉは、案内経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく経路案内表示画面を生成する（ステップＳＣ−５）。ここで、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、端末装置１００の利用者の現在位置を含む経路案内情報に基づく経路案内表示画面を生成してもよい。また、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、地図データベース２０６ｂに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含む経路案内情報に基づく経路案内表示画面を生成してもよい。また、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、案内データベース２０６ｃに記憶された、案内経路上の案内対象地点に出力される案内データ（例えば、文字データや表示データ等）を含む経路案内情報に基づく経路案内表示画面を生成してもよい。また、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、経路案内表示画面の案内経路上の案内対象地点にて対応する音声データが出力されるよう、当該経路案内表示画面の案内対象地点に対応する音声データのリンクを埋め込んでもよい。
【０１４２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の現在位置取得部２０２ｋは、端末装置１００の利用者の現在位置を取得する（ステップＳＣ−６）。具体的には、現在位置取得部２０２ｋは、端末装置１００の位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号を端末装置１００から受信し、当該位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置として取得する。また、現在位置取得部２０２ｋは、利用者により端末装置１００の入力部１１６を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を受信し、当該位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置として取得してもよい。また、現在位置取得部２０２ｋは、端末装置１００の利用者の現在位置を所定時間ごとに取得してもよい。
【０１４３】
そして、ナビゲーションサーバ２００の目的地判定部２０２ｐは、ステップＳＣ−３にて経路探索条件受信部２０２ａの処理により受信した経路探索条件に含まれる目的地と、ステップＳＣ−６にて現在位置取得部２０２ｋの処理により取得された端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致するか否か判定する（ステップＳＣ−７）。
【０１４４】
そして、ナビゲーションサーバ２００の目的地判定部２０２ｐは、ステップＳＣ−３にて経路探索条件受信部２０２ａの処理により受信した経路探索条件に含まれる目的地と、ステップＳＣ−６にて現在位置取得部２０２ｋの処理により取得した端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致すると判定した場合（ステップＳＣ−７：Ｙｅｓ）、処理を終了する。
【０１４５】
一方、ナビゲーションサーバの経路案内出力制御部２０２ｊは、ステップＳＣ−７にて目的地判定部２０２ｐの処理により、経路探索条件に含まれる目的地と端末装置１００の利用者の現在位置とが一致しないと判定された場合（ステップＳＣ−７：Ｎｏ）、ステップＳＣ−５にて経路案内表示画面生成部２０２ｉの処理により生成された経路案内表示画面を端末装置１００へ送信して（ステップＳＣ−８）、当該端末装置１００の出力部に当該経路案内表示画面の少なくとも一部を出力させることにより、経路案内を実行する（ステップＳＣ−９）。ここで、経路案内出力制御部２０２ｊは、案内データベース２０６ｃに記憶された案内データのうち案内経路に対応する音声データを端末装置１００へ送信することにより、端末装置１００の音声出力部１１８を介して出力させて音声案内を実行させてもよい。なお、経路案内出力制御部２０２ｊによる経路案内の実行処理は、経路案内の開始後、端末装置１００が目的地に到達するまで、または、端末装置１００による経路案内が途絶される可能性があると判定されて代替案内を実行されるまで、継続して、および／または、繰り返し行ってもよい。
【０１４６】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内途絶情報受信部２０２ｅは、端末装置１００から制御部２０２の処理により送信される、端末装置１００による経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を受信し、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、案内途絶情報受信部２０２ｅの処理により案内途絶情報を受信したか否かを監視することにより、経路案内が途絶される可能性があるか否かを判定する（ステップＳＣ−１０）。ここで、図１１においては、一例として、端末装置１００の制御部１０２は、経路案内において、端末装置１００が低電圧状態にある場合、経路案内が途絶される可能性があると判定して案内途絶情報をナビゲーションサーバ２００へ送信するよう予め設定されている。
【０１４７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２の処理により、経路案内が途絶される可能性がないと判定された場合（すなわち、図１１において、端末装置１００が低電圧状態にないと判定された場合）（ステップＳＣ−１０：Ｎｏ）、ステップＳＣ−６に戻り、経路案内を継続する。
【０１４８】
一方、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２の処理により、経路案内が途絶される可能性があると判定された場合（すなわち、図１１において、端末装置１００が低電圧状態にある場合）（ステップＳＣ−１０：Ｙｅｓ）、ステップＳＣ−１１の処理へ移行する。
【０１４９】
そして、ナビゲーションサーバ２００の代替案内データ生成部２０２ｆは、ステップＳＣ−１０にて案内途絶情報受信部２０２ｅの処理による案内途絶情報の受信を契機に、案内経路データ、または、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて、代替案内データを生成する（ステップＳＣ−１１〜ステップＳＣ−１５）。
【０１５０】
具体的には、ナビゲーションサーバ２００の代替案内データ生成部２０２ｆは、現在位置取得部２０２ｋの処理により取得された現在位置のうち最新の端末装置１００の利用者の現在位置から目的地までの案内経路に含まれる案内対象地点の個数が所定数以上であるか否かを判定する（ステップＳＣ−１１）。そして、代替案内データ生成部２０２ｆは、案内経路に含まれる案内対象地点の個数が所定数以上である場合（ステップＳＣ−１１：Ｙｅｓ）、現在位置とＰＯＩ情報データベース２０６ｄに記憶されたＰＯＩ情報に基づいて、現在位置周辺に救済箇所があるか否かを判定する（ステップＳＣ−１２）。ここで、代替案内データ生成部２０２ｆは、現在位置から救済箇所まで所定距離以上離れているか否か、および／または、現在位置から救済箇所までの経路上の案内対象地点の個数が所定数以上であるか否か、を判定することにより、現在位置周辺に救済箇所があるか否かを判定してもよい。そして、代替案内データ生成部２０２ｆは、現在位置周辺に救済箇所があると判定した場合（ステップＳＣ−１２：Ｙｅｓ）、現在位置から救済箇所までの経路である代替経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて探索することにより、代替案内データを生成する（ステップＳＣ−１３）。その後、ステップＳＣ−１４の処理へ移行する。
【０１５１】
ここで、ステップＳＣ−１１に戻り、ナビゲーションサーバ２００の代替案内データ生成部２０２ｆは、案内経路に含まれる案内対象地点の個数が所定数未満の場合（ステップＳＣ−１１：Ｎｏ）、案内経路データを用いて、当該案内経路データに含まれる案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約する一括案内データを代替案内データとして生成する（ステップＳＣ−１４）。ここで、代替案内データは、ステップＳＣ−１３にて代替案内データ生成部２０２ｆの処理により現在位置から救済箇所までの代替経路が探索された場合、当該代替経路上の案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより生成されたものであってもよい。その後、ステップＳＣ−１６の処理へ移行する。なお、図示しないが、代替案内データ生成部２０２ｆは、ステップＳＣ−１０において案内途絶情報を受信することにより経路案内が途絶される可能性があると判定された場合、直接ステップＳＣ−１４の処理へ移行し、案内経路データを用いて、当該案内経路データに含まれる案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約する一括案内データを代替案内データとして生成してもよい。
【０１５２】
また、ステップＳＣ−１２に戻り、ナビゲーションサーバ２００の代替案内データ生成部２０２ｆは、現在位置周辺に救済箇所がないと判定した場合（ステップＳＣ−１２：Ｎｏ）、ステップＳＣ−４にて案内経路探索部２０２ｂの処理により生成された案内経路データを少なくとも用いて、現在位置から目的地までの全経路を一画面で表示する全経路表示データを代替案内データとしてを生成する（ステップＳＣ−１５）。ここで、代替案内データは、例えば、案内経路データを用いて探索した現在位置から目的地までの代替経路が全て含まれる縮尺で、地図データベース２０６ｂに記憶された対応する地図データ上に、全経路を重畳させた表示画面であってもよい。その後、ステップＳＣ−１６の処理へ移行する。なお、図示しないが、代替案内データ生成部２０２ｆは、ステップＳＣ−１０において案内途絶情報を受信することにより経路案内が途絶される可能性があると判定された場合、または、ステップＳＣ−１１において案内経路に含まれる案内対象地点の個数が所定数以上であると判定された場合、直接ステップＳＣ−１５の処理へ移行し、案内経路データを用いて、現在位置から目的地までの全経路を一画面で表示する全経路表示データを代替案内データとして生成してもよい。
【０１５３】
そして、ナビゲーションサーバ２００の代替案内表示画面生成部２０２ｍは、代替案内データ生成部２０２ｆの処理により生成された代替案内データを少なくとも含む代替案内情報に基づく代替案内表示画面を生成する（ステップＳＣ−１６）。ここで、代替案内表示画面生成部２０２ｍは、地図の地図データを含む代替案内情報に基づく代替案内表示画面を生成してもよい。また、代替案内表示画面生成部２０２ｍは、案内経路データを用いて、当該案内経路データに含まれる案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより生成された代替案内データを含む、代替案内情報に基づく代替案内表示画面を生成してもよい。また、代替案内表示画面生成部２０２ｍは、代替案内データ生成部２０２ｆにより現在位置から救済箇所までの代替経路が探索された場合、当該代替経路上の案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより生成された代替案内データを含む、代替案内情報に基づく代替案内表示画面を生成してもよい。また、代替案内表示画面生成部２０２ｍは、案内経路データを用いて生成された、現在位置から目的地までの全経路を一画面で表示する代替案内データを含む、代替案内情報に基づく代替案内表示画面を生成してもよい。
【０１５４】
ここで、ステップＳＣ−１６において、ナビゲーションサーバ２００の代替案内情報格納部２０２ｈは、代替案内データ生成部２０２ｆの処理により生成された代替案内データを少なくとも含む代替案内情報を代替案内情報データベース２０６ｆに格納してもよい。ここで、代替案内情報格納部２０２ｈは、代替案内情報データベース２０６ｆに既存の代替案内情報が記憶されている場合、新たに設定された代替案内情報を、既存の代替案内情報に上書きして格納してもよい。
【０１５５】
そして、ナビゲーションサーバ２００の代替案内出力制御部２０２ｎは、ステップＳＣ−１６にて代替案内表示画面生成部２０２ｍの処理により生成された代替案内表示画面を端末装置１００へ送信して（ステップＳＣ−１７）、当該端末装置１００の出力部に当該代替案内表示画面を出力させることにより、代替案内を実行する（ステップＳＣ−１８）。
【０１５６】
続いて、図１２を参照し、第２の実施形態において、経路案内中に端末装置１００が現在位置の取得不良領域に進入した場合のナビゲーションサーバ２００の処理フローについて説明する。ここで、図１２は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の別の一例を示すフローチャートである。
【０１５７】
なお、図１２のステップＳＤ−１〜ステップＳＤ−９の処理は、図１１のステップＳＣ−１〜ステップＳＣ−９の処理と同様であるため、説明を省略する。
【０１５８】
図１２に示すように、ナビゲーションサーバ２００の案内途絶情報受信部２０２ｅは、端末装置１００から制御部２０２の処理により送信される、端末装置１００による経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を受信し、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、案内途絶情報受信部２０２ｅの処理により案内途絶情報を受信したか否かを監視することにより、経路案内が途絶される可能性があるか否かを判定する（ステップＳＤ−１０）。ここで、図１２においては、一例として、端末装置１００の制御部１０２は、経路案内において、端末装置１００が現在位置の取得不良領域に進入した場合（具体的には、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信する位置情報信号が受信不良となった場合）、経路案内が途絶される可能性があると判定して案内途絶情報をナビゲーションサーバ２００へ送信するよう予め設定されている。
【０１５９】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２の処理により、経路案内が途絶される可能性がないと判定された場合（すなわち、図１２において、端末装置１００が取得不良領域に進入していない、または、取得可能領域内にいると判定した場合）（ステップＳＤ−１０：Ｎｏ）、ステップＳＤ−６に戻り、経路案内を継続する。
【０１６０】
一方、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２の処理により、経路案内が途絶される可能性があると判定された場合（すなわち、図１２において、端末装置１００が現在位置の取得不良領域に進入した場合）（ステップＳＤ−１０：Ｙｅｓ）、ステップＳＤ−１１の処理へ移行する。
【０１６１】
なお、図１２のステップＳＤ−１１〜ステップＳＤ−１８の処理は、図１１のステップＳＣ−１１〜ステップＳＣ−１８の処理と同様であるため、説明を省略する。
【０１６２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、ステップＳＤ−１７にて代替案内出力制御部２０２ｎの処理により実行される代替案内において、端末装置１００から送信される位置情報信号の受信状態を監視することにより、現在位置取得部２０２ｋの処理により現在位置が取得可能であるか否かを判定する（ステップＳＤ−１９）。すなわち、制御部２０２は、代替案内中に、端末装置１００の利用者の現在位置が、現在位置の取得可能領域内に戻ったか否かを判定する。
【０１６３】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、代替案内中に端末装置１００が現在位置の取得可能領域内に戻っていないと判定した場合（ステップＳＤ−１９：Ｎｏ）、ステップＳＤ−１７の処理へ戻る。
【０１６４】
一方、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、代替案内中に端末装置１００が現在位置の取得可能領域内に戻ったと判定した場合（ステップＳＤ−１９：Ｙｅｓ）、ステップＳＤ−６の処理へ戻る。このように、経路案内出力制御部２０２ｊは、ステップＳＤ−１７にて代替案内出力制御部２０２ｎの処理により実行される代替案内において、端末装置１００が現在位置取得部２０２ｋにより取得される現在位置の取得可能領域に進入した場合、代替案内を終了し、経路案内出力制御部２０２ｊにより実行される経路案内を再開してもよい。
【０１６５】
以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例の説明を終える。
【０１６６】
［第３の実施形態］
続いて、本発明の第３の実施形態（ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型））について、図１３から図１５を参照して以下に説明する。ここで、図１３は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【０１６７】
なお、第３の実施形態においては、全ての機能をナビゲーション装置４００に集約し、ナビゲーションサーバ２００に接続することなく、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経路である案内経路を探索して案内経路データを生成し、生成された案内経路データを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部を出力部を介して出力させることにより経路案内を実行し、実行される経路案内においてナビゲーション装置４００の状態に基づいて経路案内が途絶される可能性があると判定した場合、経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を生成し、案内途絶情報の生成を契機に代替案内データを生成し、代替案内データを生成した場合、実行される経路案内を中止し、代替案内データを少なくとも含む代替案内情報を出力部を介して出力させることにより代替案内を実行する等の機能を有する。このように、第３の実施形態は、ナビゲーション装置４００がスタンドアローン型に構成され単独で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【０１６８】
［ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の構成］
まず、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の構成の一例について、図１３を参照して以下に説明する。
【０１６９】
図１３に示すように、本発明の第３の実施形態のナビゲーション装置４００は、位置取得部４１２と出力部（表示部４１４および音声出力部４１８）と入力部４１６と制御部４０２と記憶部４０６とを少なくとも備える。これらナビゲーション装置４００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されてもよい。ナビゲーション装置４００は、例えば、ＰＮＤ（Ｐｏｒｔａｂｌｅ Ｎａｖｉｇａｔｉｏｎ Ｄｅｖｉｃｅ）等の各種ナビゲーション端末、ノート型のパーソナルコンピュータ等の各種情報処理装置、または、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置等であってもよい。
【０１７０】
図１３において、入出力制御インターフェース部４０８、位置取得部４１２、表示部４１４、入力部４１６、および、音声出力部４１８の各機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、記憶部４０６の各部（ネットワークデータベース４０６ａ、地図データベース４０６ｂ、案内データベース４０６ｃ、ＰＯＩ情報データベース４０６ｄ、経路案内情報データベース４０６ｅ、および、代替案内情報データベース４０６ｆ等）についても、ナビゲーションサーバ２００ではなくナビゲーション装置４００に備えられている点を除き、各機能が第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１７１】
図１３において、制御部４０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部４０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部４０２は、機能概念的に、現在位置取得部４０２ａ、案内経路探索部４０２ｂ、経路案内部４０２ｃ、経路案内情報格納部４０２ｄ、案内途絶情報生成部４０２ｅ、代替案内データ生成部４０２ｆ、代替案内部４０２ｇ、代替案内情報格納部４０２ｈ、および、目的地判定部４０２ｉを備える。なお、制御部４０２の各部（現在位置取得部４０２ａ〜目的地判定部４０２ｉ等）については、本実施形態のナビゲーション装置４００がスタンドアローン型であり、制御部４０２が各送信部を備えていない点を除き、各機能は第１の実施形態と基本的に同様である。
【０１７２】
このうち、現在位置取得部４０２ａは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置を取得する現在位置取得手段である。ここで、現在位置取得部４０２ａは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置を所定時間（所定周期）ごと（例えば、１秒ごと、３分ごと等）に取得してもよい。また、現在位置取得部４０２ａは、位置取得部４１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置として取得してもよい。また、現在位置取得部４０２ａは、更に、位置取得部４１２の方位センサにて検出したナビゲーション装置４００の進行方向等の方位情報等を取得してもよい。また、現在位置取得部４０２ａは、利用者により入力部４１６を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置として取得してもよい。ここで、利用者により入力部４１６を介して入力された現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。例えば、現在位置取得部４０２ａは、入力部４１６を介して利用者に表示部４１４に表示された地図データの表示画面上で指定（例えば、タッチパネル式の表示部４１４での指定操作等）させた座標をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置として取得してもよい。また、現在位置取得部４０２ａは、更に、入力部４１６を介して利用者に表示部４１４に表示された地図データの表示画面上で指定させた方位情報等を取得してもよい。
【０１７３】
また、案内経路探索部４０２ｂは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経路である案内経路を、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索手段である。ここで、経路探索条件は、ナビゲーション装置４００の利用者により入力部４１６を介して入力されたものであってもよい。また、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【０１７４】
また、経路案内部４０２ｃは、案内経路探索部４０２ｂにより生成された案内経路データを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段である。ここで、経路案内部４０２ｃは、経路案内情報に基づく表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。例えば、経路案内部４０２ｃは、案内経路データ、および／または、地図データに基づく表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内部４０２ｃは、更に、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置を出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内部４０２ｃは、地図データ上に、案内経路データおよび／またはナビゲーション装置４００の利用者の現在位置を重畳した表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内部４０２ｃは、経路案内情報に含まれる案内経路上の案内対象地点（分岐点等）における進行方向等に対応付けられた案内データを出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内部４０２ｃは、案内データのうち文字データ（案内メッセージ等）を表示部４１４を介して表示させてもよい。また、経路案内部４０２ｃは、案内データのうち表示データ（ＴＢＴ等）を表示部４１４を介して表示させてもよい。また、経路案内部４０２ｃは、案内データのうち音声データ（案内メッセージ等）を音声出力部４１８を介して出力させてもよい。なお、経路案内部４０２ｃは、後述する代替案内部４０２ｇにより実行される代替案内において、ナビゲーション装置４００が現在位置取得部４０２ａにより取得される現在位置の取得可能領域に進入した場合、代替案内を終了し、経路案内部４０２ｃにより実行される経路案内を再開してもよい。
【０１７５】
また、経路案内情報格納部４０２ｄは、案内経路探索部４０２ｂにより生成された案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を経路案内情報データベース４０６ｅに格納する経路案内情報格納手段である。ここで、経路案内情報は、地図データベース４０６ｂに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。また、経路案内情報は、案内データベース４０６ｃに記憶された、案内経路に含まれる案内対象地点にて出力される案内データを含んでいてもよい。
【０１７６】
また、案内途絶情報生成部４０２ｅは、経路案内部４０２ｃにより実行される経路案内において、ナビゲーション装置４００の状態に基づいて経路案内が途絶される可能性があると判定した場合、案内途絶情報を生成する案内途絶情報生成手段である。ここで、案内途絶情報生成部４０２ｅは、ナビゲーション装置４００が低電圧状態にある場合、経路案内が途絶される可能性があると判定してもよい。また、案内途絶情報生成部４０２ｅは、ナビゲーション装置４００が現在位置取得部４０２ａにより取得される現在位置の取得不良領域に進入した場合、経路案内が途絶される可能性があると判定してもよい。
【０１７７】
また、代替案内データ生成部４０２ｆは、案内途絶情報生成部４０２ｅによる案内途絶情報の生成を契機に、案内経路データ、または、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて、代替案内データを生成する代替案内データ生成手段である。ここで、代替案内データ生成部４０２ｆは、現在位置から目的地までの案内経路に含まれる案内対象地点の個数が所定数以上である場合、現在位置とＰＯＩ情報データベース４０６ｄに記憶されたＰＯＩ情報に基づいて、現在位置周辺に救済箇所があるか否かを判定し、救済箇所があると判定した場合、現在位置から救済箇所までの経路である代替経路を、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて探索することにより、代替案内データを生成してもよい。
【０１７８】
また、代替案内部４０２ｇは、代替案内データ生成部４０２ｆにより代替案内データを生成した場合、経路案内部４０２ｃにより実行される経路案内を中止し、代替案内情報を出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行する代替案内手段である。ここで、代替案内部４０２ｇは、地図の地図データを含む代替案内情報を出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行してもよい。また、代替案内部４０２ｇは、案内経路データを用いて、当該案内経路データに含まれる案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより生成された代替案内データを含む、代替案内情報を出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行してもよい。また、代替案内部４０２ｇは、代替案内データ生成部４０２ｆにより現在位置から救済箇所までの代替経路が探索された場合、当該代替経路上の案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより生成された代替案内データを含む、代替案内情報を出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行してもよい。また、代替案内部４０２ｇは、案内経路データを用いて生成された、現在位置から目的地までの全経路を一画面で表示する代替案内データを含む、代替案内情報を出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行してもよい。
【０１７９】
また、代替案内情報格納部４０２ｈは、代替案内データ生成部４０２ｆにより生成された代替案内データを少なくとも含む代替案内情報を代替案内情報データベース４０６ｆに格納する代替案内情報格納手段である。
【０１８０】
また、目的地判定部４０２ｉは、目的地と、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置と、が一致するか否か判定する目的地判定手段である。
【０１８１】
以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例の説明を終える。
【０１８２】
［ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の処理］
次に、このように構成された第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例について、以下に図１４および図１５を参照して詳細に説明する。
【０１８３】
まず、図１４を参照し、第３の実施形態において、経路案内中にナビゲーション装置４００が低電圧状態になった場合の処理フローについて説明する。ここで、図１４は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１８４】
図１４に示すように、まず、案内経路探索部４０２ｂは、利用者により入力部４１６を介して入力された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経路である案内経路を、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する（ステップＳＥ−１）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。また、出発地は、現在位置取得部４０２ａにより取得されるナビゲーション装置４００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。また、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【０１８５】
ここで、ステップＳＥ−１において、経路案内情報格納部４０２ｄは、案内経路探索部４０２ｂの処理により生成された案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を経路案内情報データベース４０６ｅに格納してもよい。ここで、経路案内情報格納部４０２ｄは、経路案内情報データベース４０６ｅに既存の経路案内情報が記憶されている場合、新たに設定された経路案内情報を、既存の経路案内情報に上書きして格納してもよい。
【０１８６】
そして、現在位置取得部４０２ａは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置を取得する（ステップＳＥ−２）。具体的には、現在位置取得部４０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置として取得する。ここで、現在位置取得部４０２ａは、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置についての情報等をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置として取得してもよい。また、現在位置取得部４０２ａは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置を所定時間ごとに取得してもよい。
【０１８７】
そして、目的地判定部４０２ｉは、利用者により入力部１１６を介して入力された経路探索条件に含まれる目的地と、現在位置取得部４０２ａの処理により取得されたナビゲーション装置４００の利用者の現在位置と、が一致するか否か判定する（ステップＳＥ−３）。
【０１８８】
そして、目的地判定部４０２ｉは、経路探索条件に含まれる目的地と、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置と、が一致すると判定した場合（ステップＳＥ−３：Ｙｅｓ）、処理を終了する。
【０１８９】
一方、経路案内部４０２ｃは、ステップＳＥ−３にて目的地判定部４０２ｉの処理により、経路探索条件に含まれる目的地とナビゲーション装置４００の利用者の現在位置とが一致しないと判定された場合（ステップＳＥ−３：Ｎｏ）、経路案内情報の少なくとも一部を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する（ステップＳＥ−４）。ここで、経路案内部４０２ｃは、経路案内情報に基づく表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。例えば、経路案内部４０２ｃは、案内経路データ、および／または、地図データに基づく表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内部４０２ｃは、更に、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置を出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内部４０２ｃは、地図データ上に、案内経路データおよび／またはナビゲーション装置４００の利用者の現在位置を重畳した表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内部４０２ｃは、経路案内情報に含まれる案内経路上の案内対象地点（分岐点等）における進行方向等に対応付けられた案内データを出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内部４０２ｃは、案内データのうち文字データ（案内メッセージ等）を表示部４１４を介して表示させてもよい。また、経路案内部４０２ｃは、案内データのうち表示データ（ＴＢＴ等）を表示部４１４を介して表示させてもよい。また、経路案内部４０２ｃは、案内データのうち音声データ（案内メッセージ等）を音声出力部４１８を介して出力させてもよい。また、経路案内部４０２ｃは、利用者により入力部４１６を介して経路案内開始指示が入力された場合、経路案内の実行処理を開始してもよい。なお、経路案内部４０２ｃによる経路案内の実行処理は、経路案内の開始後、ナビゲーション装置４００が目的地に到達するまで、または、ナビゲーション装置４００による経路案内が途絶される可能性があると判定されて代替案内を実行されるまで、継続して、および／または、繰り返し行ってもよい。
【０１９０】
そして、案内途絶情報生成部４０２ｅは、ステップＳＥ−４にて経路案内部４０２ｃの処理により実行される経路案内において、ナビゲーション装置４００の状態に基づいて経路案内が途絶される可能性があると判定した場合（ステップＳＥ−５：Ｙｅｓ）、案内途絶情報を生成する（ステップＳＥ−６）。ここで、図１４においては、一例として、案内途絶情報生成部４０２ｅは、ナビゲーション装置４００が低電圧状態にある場合、経路案内が途絶される可能性があると判定している。その後、ステップＳＥ−７の処理へ移行する。
【０１９１】
一方、制御部４０２の処理により、ステップＳＥ−４にて経路案内部４０２ｃの処理により実行される経路案内において、ナビゲーション装置４００の状態に基づいて経路案内が途絶される可能性がないと判定した場合（すなわち、図１４において、ナビゲーション装置４００が低電圧状態にないと判定した場合）（ステップＳＥ−５：Ｎｏ）、ステップＳＥ−３に戻り、経路案内を継続する。
【０１９２】
そして、代替案内データ生成部４０２ｆは、ステップＳＥ−６にて案内途絶情報生成部４０２ｅの処理による案内途絶情報の生成を契機に、案内経路データ、または、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて、代替案内データを生成する（ステップＳＥ−７〜ステップＳＥ−１１）。
【０１９３】
具体的には、代替案内データ生成部４０２ｆは、現在位置取得部４０２ａの処理により取得された現在位置のうち最新のナビゲーション装置４００の利用者の現在位置から目的地までの案内経路に含まれる案内対象地点の個数が所定数以上であるか否かを判定する（ステップＳＥ−７）。そして、代替案内データ生成部４０２ｆは、案内経路に含まれる案内対象地点の個数が所定数以上である場合（ステップＳＥ−７：Ｙｅｓ）、現在位置とＰＯＩ情報データベース４０６ｄに記憶されたＰＯＩ情報に基づいて、現在位置周辺に救済箇所があるか否かを判定する（ステップＳＥ−８）。ここで、代替案内データ生成部４０２ｆは、現在位置から救済箇所まで所定距離以上離れているか否か、および／または、現在位置から救済箇所までの経路上の案内対象地点の個数が所定数以上であるか否か、を判定することにより、現在位置周辺に救済箇所があるか否かを判定してもよい。そして、代替案内データ生成部４０２ｆは、現在位置周辺に救済箇所があると判定した場合（ステップＳＥ−８：Ｙｅｓ）、現在位置から救済箇所までの経路である代替経路を、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて探索することにより、代替案内データを生成する（ステップＳＥ−９）。その後、ステップＳＥ−１０の処理へ移行する。
【０１９４】
ここで、ステップＳＥ−７に戻り、代替案内データ生成部４０２ｆは、案内経路に含まれる案内対象地点の個数が所定数未満の場合（ステップＳＥ−７：Ｎｏ）、案内経路データを用いて、当該案内経路データに含まれる案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約する一括案内データを代替案内データとして生成する（ステップＳＥ−１０）。ここで、代替案内データは、ステップＳＥ−９にて代替案内データ生成部４０２ｆの処理により現在位置から救済箇所までの代替経路が探索された場合、当該代替経路上の案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより生成されたものであってもよい。その後、ステップＳＥ−１２の処理へ移行する。なお、図示しないが、代替案内データ生成部４０２ｆは、ステップＳＥ−６において案内途絶情報を生成後、直接ステップＳＥ−１０の処理へ移行し、案内経路データを用いて、当該案内経路データに含まれる案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約する一括案内データを代替案内データとして生成してもよい。
【０１９５】
また、ステップＳＥ−８に戻り、代替案内データ生成部４０２ｆは、現在位置周辺に救済箇所がないと判定した場合（ステップＳＥ−８：Ｎｏ）、ステップＳＥ−１にて案内経路探索部４０２ｂの処理により生成された案内経路データを用いて、現在位置から目的地までの全経路を一画面で表示する全経路表示データを代替案内データとして生成する（ステップＳＥ−１１）。ここで、代替案内データは、例えば、案内経路データを用いて探索した現在位置から目的地までの代替経路が全て含まれる縮尺で、地図データベース４０６ｂに記憶された対応する地図データ上に、全経路を重畳させた表示画面であってもよい。その後、ステップＳＥ−１２の処理へ移行する。なお、図示しないが、代替案内データ生成部４０２ｆは、ステップＳＥ−６において案内途絶情報を生成後、または、ステップＳＥ−７において案内経路に含まれる案内対象地点の個数が所定数以上であると判定された場合、直接ステップＳＥ−１１の処理へ移行し、案内経路データを用いて、現在位置から目的地までの全経路を一画面で表示する全経路表示データを代替案内データとして生成してもよい。
【０１９６】
そして、代替案内部４０２ｇは、代替案内データ生成部４０２ｆの処理により代替案内データを生成した場合、ステップＳＥ−４にて経路案内部４０２ｃの処理により実行される経路案内を中止し、代替案内情報を出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行する（ステップＳＥ−１２）。ここで、代替案内部４０２ｇは、地図の地図データを含む代替案内情報を出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行してもよい。また、代替案内部４０２ｇは、案内経路データを用いて、当該案内経路データに含まれる案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより生成された代替案内データを含む、代替案内情報を出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行してもよい。また、代替案内部４０２ｇは、代替案内データ生成部４０２ｆにより現在位置から救済箇所までの代替経路が探索された場合、当該代替経路上の案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより生成された代替案内データを含む、代替案内情報を出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行してもよい。また、代替案内部４０２ｇは、案内経路データを用いて生成された、現在位置から目的地までの全経路を一画面で表示する代替案内データを含む、代替案内情報を出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行してもよい。
【０１９７】
ここで、ステップＳＥ−１２において、代替案内情報格納部４０２ｈは、代替案内データ生成部４０２ｆの処理により生成された代替案内データを少なくとも含む代替案内情報を代替案内情報データベース４０６ｆに格納してもよい。ここで、代替案内情報格納部４０２ｈは、代替案内情報データベース４０６ｆに既存の代替案内情報が記憶されている場合、新たに設定された代替案内情報を、既存の代替案内情報に上書きして格納してもよい。
【０１９８】
続いて、図１５を参照し、第３の実施形態において、経路案内中にナビゲーション装置４００が現在位置の取得不良領域に進入した場合の処理フローについて説明する。ここで、図１５は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の別の一例を示すフローチャートである。
【０１９９】
なお、図１５のステップＳＦ−１〜ステップＳＦ−４の処理は、図１４のステップＳＥ−１〜ステップＳＥ−４の処理と同様であるため、説明を省略する。
【０２００】
図１５に示すように、案内途絶情報生成部４０２ｅは、ステップＳＦ−４にて経路案内部４０２ｃの処理により実行される経路案内において、ナビゲーション装置４００の状態に基づいて経路案内が途絶される可能性があると判定した場合（ステップＳＦ−５：Ｙｅｓ）、案内途絶情報を生成する（ステップＳＦ−６）。ここで、図１５においては、一例として、案内途絶情報生成部４０２ｅは、ナビゲーション装置４００が現在位置取得部４０２ａの処理により取得される現在位置の取得不良領域に進入した場合、経路案内が途絶される可能性があると判定している。その後、ステップＳＦ−７の処理へ移行する。
【０２０１】
一方、制御部４０２の処理により、ステップＳＦ−４にて経路案内部４０２ｃの処理により実行される経路案内において、ナビゲーション装置４００の状態に基づいて経路案内が途絶される可能性がないと判定した場合（すなわち、図１５において、ナビゲーション装置４００が取得不良領域に進入していない、または、取得可能領域内にいると判定した場合）（ステップＳＦ−５：Ｎｏ）、ステップＳＦ−３に戻り、経路案内を継続する。
【０２０２】
なお、図１５のステップＳＦ−７〜ステップＳＦ−１２の処理は、図１４のステップＳＥ−７〜ステップＳＥ−１２の処理と同様であるため、説明を省略する。
【０２０３】
そして、制御部４０２は、ステップＳＦ−１２にて代替案内部４０２ｇの処理により実行される代替案内において、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置が、現在位置の取得可能領域内に戻ったか否かを判定する（ステップＳＦ−１３）。
【０２０４】
そして、制御部４０２は、代替案内中にナビゲーション装置４００が現在位置の取得可能領域内に戻っていないと判定した場合（ステップＳＦ−１３：Ｎｏ）、ステップＳＦ−１２の処理へ戻る。
【０２０５】
一方、制御部４０２は、代替案内中にナビゲーション装置４００が現在位置の取得可能領域内に戻ったと判定した場合（ステップＳＦ−１３：Ｙｅｓ）、ステップＳＦ−３の処理へ戻る。このように、経路案内部４０２ｃは、ステップＳＦ−１２にて代替案内部４０２ｇの処理により実行される代替案内において、ナビゲーション装置４００が現在位置取得部４０２ａにより取得される現在位置の取得可能領域に進入した場合、代替案内を終了し、経路案内部４０２ｃにより実行される経路案内を再開してもよい。
【０２０６】
以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例の説明を終える。
【０２０７】
［他の実施の形態］
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
【０２０８】
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【０２０９】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【０２１０】
また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【０２１１】
例えば、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００の各装置が備える処理機能、特に制御部１０２、制御部２０２、および、制御部４０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現することができ、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現することも可能である。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤ等の記憶部１０６、記憶部２０６、および、記憶部４０６等は、ＯＳとして協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。
【０２１２】
また、このコンピュータプログラムは、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に対して任意のネットワーク３００を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【０２１３】
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤ、Ｂｌｕ−ｒａｙ Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」、あるいは、ＬＡＮ、ＷＡＮ、インターネットに代表されるネットワーク３００を介してプログラムを送信する場合の通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持する「通信媒体」を含むものとする。
【０２１４】
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【０２１５】
記憶部１０６、記憶部２０６、ならびに、記憶部４０６に格納される各種のデータベース等（経路案内情報ファイル１０６ａ、代替案内情報ファイル１０６ｂ、ネットワークデータベース２０６ａ、地図データベース２０６ｂ、案内データベース２０６ｃ、ＰＯＩ情報データベース２０６ｄ、経路案内情報データベース２０６ｅ、代替案内情報データベース２０６ｆ、ネットワークデータベース４０６ａ、地図データベース４０６ｂ、案内データベース４０６ｃ、ＰＯＩ情報データベース４０６ｄ、経路案内情報データベース４０６ｅ、および、代替案内情報データベース４０６ｆ等）は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ＨＤ等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラムやテーブルやデータベースやウェブページ用ファイル等を格納する。
【０２１６】
また、ナビゲーションサーバ２００は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、ナビゲーションサーバ２００は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。
【０２１７】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【０２１８】
以上詳述したように、本発明によれば、案内が途絶える前に案内情報を一括して利用者に提示することで、端末装置が低電力状態に陥った場合や現在位置の取得不良領域に入った場合等に、急に案内が途絶えてユーザが混乱してしまう状況が発生することを防ぐことができるナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することができる。このように、本発明は、測位圏外または低電圧における簡易ルート提供方法を実現する携帯型ナビゲーションシステム等を提供することができるので、ナビゲーションを支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。
【符号の説明】
【０２１９】
１００ 端末装置
１０２ 制御部
１０２ａ 現在位置取得部
１０２ｂ 経路探索条件送信部
１０２ｃ 経路案内情報受信部
１０２ｄ 経路案内部
１０２ｅ 案内途絶情報送信部
１０２ｆ 代替案内情報受信部
１０２ｇ 代替案内部
１０２ｈ 目的地判定部
１０４ 通信制御インターフェース部
１０６ 記憶部
１０６ａ 経路案内情報ファイル
１０６ｂ 代替案内情報ファイル
１０８ 入出力制御インターフェース部
１１２ 位置取得部
１１４ 表示部
１１６ 入力部
１１８ 音声出力部
２００ ナビゲーションサーバ
２０２ 制御部
２０２ａ 経路探索条件受信部
２０２ｂ 案内経路探索部
２０２ｃ 経路案内情報送信部
２０２ｄ 経路案内情報格納部
２０２ｅ 案内途絶情報受信部
２０２ｆ 代替案内データ生成部
２０２ｇ 代替案内情報送信部
２０２ｈ 代替案内情報格納部
２０２ｉ 経路案内表示画面生成部
２０２ｊ 経路案内出力制御部
２０２ｋ 現在位置取得部
２０２ｍ 代替案内表示画面生成部
２０２ｎ 代替案内出力制御部
２０２ｐ 目的地判定部
２０４ 通信制御インターフェース部
２０６ 記憶部
２０６ａ ネットワークデータベース
２０６ｂ 地図データベース
２０６ｃ 案内データベース
２０６ｄ ＰＯＩ情報データベース
２０６ｅ 経路案内情報データベース
２０６ｆ 代替案内情報データベース
３００ ネットワーク
４００ ナビゲーション装置
４０２ 制御部
４０２ａ 現在位置取得部
４０２ｂ 案内経路探索部
４０２ｃ 経路案内部
４０２ｄ 経路案内情報格納部
４０２ｅ 案内途絶情報生成部
４０２ｆ 代替案内データ生成部
４０２ｇ 代替案内部
４０２ｈ 代替案内情報格納部
４０２ｉ 目的地判定部
４０６ 記憶部
４０６ａ ネットワークデータベース
４０６ｂ 地図データベース
４０６ｃ 案内データベース
４０６ｄ ＰＯＩ情報データベース
４０６ｅ 経路案内情報データベース
４０６ｆ 代替案内情報データベース
４０８ 入出力制御インターフェース部
４１２ 位置取得部
４１４ 表示部
４１６ 入力部
４１８ 音声出力部
５００ 位置発信装置

【特許請求の範囲】
【請求項１】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索手段と、
上記案内経路探索手段により生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置へ送信する経路案内情報送信手段と、
上記端末装置から送信される、上記端末装置による経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を受信する案内途絶情報受信手段と、
上記案内途絶情報受信手段による上記案内途絶情報の受信を契機に、上記案内経路データ、または、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて、代替案内データを生成する代替案内データ生成手段と、
上記代替案内データ生成手段により生成された上記代替案内データを少なくとも含む代替案内情報を上記端末装置へ送信する代替案内情報送信手段と、
を備え、
上記端末装置の上記制御部は、
上記ナビゲーションサーバから上記経路案内情報送信手段により送信される上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、上記経路案内を実行する経路案内手段と、
上記経路案内手段により実行される上記経路案内において、上記端末装置の状態に基づいて上記経路案内が途絶される可能性があると判定した場合、上記案内途絶情報を生成し、当該案内途絶情報を上記ナビゲーションサーバへ送信する案内途絶情報送信手段と、
上記ナビゲーションサーバから上記代替案内情報送信手段により送信される上記代替案内情報を受信した場合、上記経路案内手段により実行される上記経路案内を中止し、上記代替案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行する代替案内手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項２】
請求項１に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記代替案内データ生成手段は、
上記案内経路データを用いて、当該案内経路データに含まれる案内対象地点にて出力される文字データ、音声データ、および、表示データのうち少なくとも一つを集約することにより上記代替案内データを生成すること、
を特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項３】
請求項１に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記端末装置の上記制御部は、
上記端末装置の利用者の現在位置を取得し、当該現在位置を上記ナビゲーションサーバへ送信する現在位置取得手段、
を更に備え、
上記代替案内データ生成手段は、
上記案内経路データを用いて、上記端末装置から上記現在位置取得手段により送信される上記現在位置から上記目的地までの全経路を一画面で表示する上記代替案内データを生成すること、
を特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項４】
請求項３に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
案内途絶時に有用な救済箇所を少なくとも含むＰＯＩのＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段、
を更に備え、
上記代替案内データ生成手段は、
上記現在位置から上記目的地までの上記案内経路に含まれる案内対象地点の個数が所定数以上である場合、上記現在位置と上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩ情報に基づいて、上記現在位置周辺に上記救済箇所があるか否かを判定し、
上記救済箇所があると判定した場合、上記現在位置から上記救済箇所までの経路である代替経路を、上記ネットワークデータを用いて探索することにより上記代替案内データを生成すること、
を特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項５】
請求項１から４のうちいずれか一つに記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記案内途絶情報送信手段は、
上記端末装置が低電圧状態にある場合、上記経路案内が途絶される可能性があると判定すること
を特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項６】
請求項３または４に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記案内途絶情報送信手段は、
上記端末装置が上記現在位置取得手段により取得される上記現在位置の取得不良領域に進入した場合、上記経路案内が途絶される可能性があると判定すること、
を特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項７】
請求項６に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記経路案内手段は、
上記代替案内手段により実行される上記代替案内において、上記端末装置が上記現在位置取得手段により取得される上記現在位置の取得可能領域に進入した場合、上記代替案内を終了し、上記経路案内手段により実行される上記経路案内を再開すること、
を特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項８】
ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置であって、
上記制御部は、
上記ナビゲーションサーバから送信される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を交通網を規定するネットワークデータを用いて探索して生成された案内経路データを少なくとも含む、経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、
上記経路案内手段により実行される上記経路案内において、上記端末装置の状態に基づいて上記経路案内が途絶される可能性があると判定した場合、上記経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を生成し、当該案内途絶情報を上記ナビゲーションサーバへ送信する案内途絶情報送信手段と、
上記ナビゲーションサーバから送信される、上記端末装置から送信される上記案内途絶情報の受信を契機に上記案内経路データまたは上記ネットワークデータを用いて生成された代替案内データを少なくとも含む、代替案内情報を受信した場合、上記経路案内手段により実行される上記経路案内を中止し、上記代替案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行する代替案内手段と、
を備えたことを特徴とする、端末装置。
【請求項９】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、
上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記制御部は、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索手段と、
上記案内経路探索手段により生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく経路案内表示画面を生成する経路案内表示画面生成手段と、
上記経路案内表示画面生成手段により生成された上記経路案内表示画面を上記端末装置へ送信して当該端末装置の上記出力部に当該経路案内表示画面の少なくとも一部を出力させることにより、経路案内を実行する経路案内出力制御手段と、
上記端末装置から送信される、上記経路案内において上記端末装置の状態に基づいて上記経路案内が途絶される可能性があると判定して生成された、上記経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を受信する案内途絶情報受信手段と、
上記案内途絶情報受信手段による上記案内途絶情報の受信を契機に、上記案内経路データ、または、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて、代替案内データを生成する代替案内データ生成手段と、
上記代替案内データ生成手段により生成された上記代替案内データを少なくとも含む代替案内情報に基づく代替案内表示画面を生成する代替案内表示画面生成手段と、
上記代替案内表示画面生成手段により生成された上記代替案内表示画面を上記端末装置へ送信して当該端末装置の上記出力部に当該代替案内表示画面を出力させることにより、代替案内を実行する代替案内出力制御手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションサーバ。
【請求項１０】
出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、
上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記制御部は、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索手段と、
上記案内経路探索手段により生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、
上記経路案内手段により実行される上記経路案内において、上記ナビゲーション装置の状態に基づいて上記経路案内が途絶される可能性があると判定した場合、上記経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を生成する案内途絶情報生成手段と、
上記案内途絶情報生成手段による上記案内途絶情報の生成を契機に、上記案内経路データ、または、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて、代替案内データを生成する代替案内データ生成手段と、
上記代替案内データ生成手段により代替案内データを生成した場合、上記経路案内手段により実行される上記経路案内を中止し、上記代替案内データを少なくとも含む代替案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行する代替案内手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項１１】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記案内経路探索ステップにて生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置へ送信する経路案内情報送信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから上記経路案内情報送信ステップにて送信される上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内において、上記端末装置の状態に基づいて上記経路案内が途絶される可能性があると判定した場合、上記端末装置による上記経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を生成し、当該案内途絶情報を上記ナビゲーションサーバへ送信する案内途絶情報送信ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から上記案内途絶情報送信ステップにて送信される上記案内途絶情報を受信する案内途絶情報受信ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記案内途絶情報受信ステップにおける上記案内途絶情報の受信を契機に、上記案内経路データ、または、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて、代替案内データを生成する代替案内データ生成ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記代替案内データ生成ステップにて生成された上記代替案内データを少なくとも含む代替案内情報を上記端末装置へ送信する代替案内情報送信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから上記代替案内情報送信ステップにて送信される上記代替案内情報を受信した場合、上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内を中止し、上記代替案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行する代替案内ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１２】
ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置において実行されるナビゲーション方法であって、
上記制御部において実行される、
上記ナビゲーションサーバから送信される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を交通網を規定するネットワークデータを用いて探索して生成された案内経路データを少なくとも含む、経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、
上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内において、上記端末装置の状態に基づいて上記経路案内が途絶される可能性があると判定した場合、上記経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を生成し、当該案内途絶情報を上記ナビゲーションサーバへ送信する案内途絶情報送信ステップと、
上記ナビゲーションサーバから送信される、上記端末装置から送信される上記案内途絶情報の受信を契機に上記案内経路データまたは上記ネットワークデータを用いて生成された代替案内データを少なくとも含む、代替案内情報を受信した場合、上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内を中止し、上記代替案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行する代替案内ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１３】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索ステップと、
上記案内経路探索ステップにて生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく経路案内表示画面を生成する経路案内表示画面生成ステップと、
上記経路案内表示画面生成ステップにて生成された上記経路案内表示画面を上記端末装置へ送信して当該端末装置の上記出力部に当該経路案内表示画面の少なくとも一部を出力させることにより、経路案内を実行する経路案内出力制御ステップと、
上記端末装置から送信される、上記経路案内において上記端末装置の状態に基づいて上記経路案内が途絶される可能性があると判定して生成された、上記経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を受信する案内途絶情報受信ステップと、
上記案内途絶情報受信ステップにおける上記案内途絶情報の受信を契機に、上記案内経路データ、または、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて、代替案内データを生成する代替案内データ生成ステップと、
上記代替案内データ生成ステップにて生成された上記代替案内データを少なくとも含む代替案内情報に基づく代替案内表示画面を生成する代替案内表示画面生成ステップと、
上記代替案内表示画面生成ステップにて生成された上記代替案内表示画面を上記端末装置へ送信して当該端末装置の上記出力部に当該代替案内表示画面を出力させることにより、代替案内を実行する代替案内出力制御ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１４】
出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記制御部において実行される、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索ステップと、
上記案内経路探索ステップにて生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、
上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内において、上記ナビゲーション装置の状態に基づいて上記経路案内が途絶される可能性があると判定した場合、上記経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を生成する案内途絶情報生成ステップと、
上記案内途絶情報生成ステップにおける上記案内途絶情報の生成を契機に、上記案内経路データ、または、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて、代替案内データを生成する代替案内データ生成ステップと、
上記代替案内データ生成ステップにて代替案内データを生成した場合、上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内を中止し、上記代替案内データを少なくとも含む代替案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行する代替案内ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１５】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記制御部において、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索ステップと、
上記案内経路探索ステップにて生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置へ送信する経路案内情報送信ステップと、
上記端末装置にて上記経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより実行される経路案内において、上記端末装置の状態に基づいて上記経路案内が途絶される可能性があると判定した場合に生成された、上記端末装置から送信される上記端末装置による上記経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を受信する案内途絶情報受信ステップと、
上記案内途絶情報受信ステップにおける上記案内途絶情報の受信を契機に、上記案内経路データ、または、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて、代替案内データを生成する代替案内データ生成ステップと、
上記代替案内データ生成ステップにて生成された上記代替案内データを少なくとも含む代替案内情報を上記端末装置へ送信する代替案内情報送信ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項１６】
ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置に実行させるためのプログラムであって、
上記制御部において、
上記ナビゲーションサーバから送信される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を交通網を規定するネットワークデータを用いて探索して生成された案内経路データを少なくとも含む、経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、
上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内において、上記端末装置の状態に基づいて上記経路案内が途絶される可能性があると判定した場合、上記経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を生成し、当該案内途絶情報を上記ナビゲーションサーバへ送信する案内途絶情報送信ステップと、
上記ナビゲーションサーバから送信される、上記端末装置から送信される上記案内途絶情報の受信を契機に上記案内経路データまたは上記ネットワークデータを用いて生成された代替案内データを少なくとも含む、代替案内情報を受信した場合、上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内を中止し、上記代替案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行する代替案内ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項１７】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記制御部において、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索ステップと、
上記案内経路探索ステップにて生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく経路案内表示画面を生成する経路案内表示画面生成ステップと、
上記経路案内表示画面生成ステップにて生成された上記経路案内表示画面を上記端末装置へ送信して当該端末装置の上記出力部に当該経路案内表示画面の少なくとも一部を出力させることにより、経路案内を実行する経路案内出力制御ステップと、
上記端末装置から送信される、上記経路案内において上記端末装置の状態に基づいて上記経路案内が途絶される可能性があると判定して生成された、上記経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を受信する案内途絶情報受信ステップと、
上記案内途絶情報受信ステップにおける上記案内途絶情報の受信を契機に、上記案内経路データ、または、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて、代替案内データを生成する代替案内データ生成ステップと、
上記代替案内データ生成ステップにて生成された上記代替案内データを少なくとも含む代替案内情報に基づく代替案内表示画面を生成する代替案内表示画面生成ステップと、
上記代替案内表示画面生成ステップにて生成された上記代替案内表示画面を上記端末装置へ送信して当該端末装置の上記出力部に当該代替案内表示画面を出力させることにより、代替案内を実行する代替案内出力制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項１８】
出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記制御部において、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索ステップと、
上記案内経路探索ステップにて生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、
上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内において、上記ナビゲーション装置の状態に基づいて上記経路案内が途絶される可能性があると判定した場合、上記経路案内が途絶される可能性があることを示す案内途絶情報を生成する案内途絶情報生成ステップと、
上記案内途絶情報生成ステップにおける上記案内途絶情報の生成を契機に、上記案内経路データ、または、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて、代替案内データを生成する代替案内データ生成ステップと、
上記代替案内データ生成ステップにて代替案内データを生成した場合、上記経路案内ステップにて実行される上記経路案内を中止し、上記代替案内データを少なくとも含む代替案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、代替案内を実行する代替案内ステップと、
を実行させるためのプログラム。

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

【図７】

【図８】

【図９】

【図１０】

【図１１】

【図１２】

【図１３】

【図１４】

【図１５】

【公開番号】特開２０１１−１９６８７１（Ｐ２０１１−１９６８７１Ａ）
【公開日】平成２３年１０月６日（２０１１．１０．６）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−６５０９５（Ｐ２０１０−６５０９５）
【出願日】平成２２年３月１９日（２０１０．３．１９）
【出願人】（５００１６８８１１）株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Ｆターム（参考）】