説明

ナビゲーション装置、ナビゲーション方法およびプログラム

【課題】複数種類の移動手段を利用する出発地から目的地までの経路に沿って案内を行う
場合に適切な案内を行う。
【解決手段】ナビゲーション装置100は、案内音声を出力する音声出力部111、案内
内容を振動により通知するバイブレーション部113等の案内を行うための手段を有して
いる。案内制御部120は、出発地から目的地までに複数の移動手段を利用する経路探索
結果が取得された場合、例えば徒歩区間、電車区間、バス区間、徒歩区間といった4つの
区間経路からなる経路が取得された場合、徒歩区間についてのみ案内の指示を受け付け、
指示があった場合にはその区間について案内が行われるよう制御する一方で、電車区間や
バス区間については案内が行われないようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、経路に基づいてユーザを案内するナビゲーション装置、ナビゲーション方法
およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、カーナビゲーション装置などのナビゲーション装置は、出発地から目的地までの
経路探索を行う機能を有している。そして、このようなナビゲーション装置では、探索さ
れた経路を表示画面に表示される地図上に表示したり、曲がる方向などを音声で通知する
といった処理を行うことで、探索された経路に基づく案内を行う機能を備えている。
【0003】
また、近年では、携帯型のナビゲーション装置も提案されている(例えば、特許文献1
参照)。この特許文献に記載された携帯型情報機器では、出発地、乗車駅、利用する電車
、降車駅、目的地といった情報をユーザが入力することで、出発地から乗車駅の経路、降
車駅から目的地までの経路をそれぞれ探索するといった経路探索処理が行われる。
【0004】
【特許文献1】特開平9−115086号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来のカーナビゲーション装置では、走行する自動車を経路に沿って案内す
ることがその中心機能であり、出発地から目的地に到達するまで案内を中止する指示がな
い限り、案内が行われることになる。
【0006】
このような経路に沿った案内技術を、上記特許文献1に記載された携帯型ナビゲーショ
ン装置に適用すると、出発地、乗車駅、電車利用、降車駅、目的地といったルートにおい
て案内が行われることになる。しかしながら、すべての区間において案内が必要であると
は限らず、状況によっては音声案内等がなされることが不要な場合もある。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数種類の移動手段を利用して出発地
から目的地までの経路に沿って案内を行う場合に適切な案内が行えるようにするナビゲー
ション装置、ナビゲーション方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様にかかるナビゲーショ
ン装置は、出発地と目的地とを結ぶ経路であって、複数種類の異なる移動手段を利用する
区間経路から構成される経路を取得する経路取得手段と、前記経路取得手段によって取得
された経路に基づく案内を行う案内手段と、前記区間経路ごとに案内を行うか否かの指示
を受け付け、案内実行指示があった区間経路について案内を行うよう前記案内手段を制御
する案内制御手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の別の態様にかかるナビゲーション装置は、出発地と目的地とを結ぶ経路
であって、第1の移動手段を利用する第1の区間経路と、第2の移動手段を利用する第2
の区間経路とを含む経路を取得する経路取得手段と、前記経路取得手段によって取得され
た経路に基づく案内を行う案内手段と、前記第1の区間経路については案内を行うか否か
の指示を受け付け、案内実行指示があった区間経路についての案内を行うよう前記案内手
段を制御する一方で、前記第2の区間経路については案内を行わないよう制御する案内制
御手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の別の態様にかかるナビゲーション方法は、出発地と目的地と結ぶ経路で
あって、複数種類の異なる移動手段を利用する区間経路から構成される経路を取得し、取
得された経路の前記区間経路ごとに案内を行うか否かの指示を受け付け、案内実行指示が
あった区間経路について案内を行うことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の別の態様にかかるナビゲーション方法は、出発地と目的地とを結ぶ経路
であって、第1の移動手段を利用する第1の区間経路と、第2の移動手段を利用する第2
の区間経路とを含む経路を取得し、前記第1の区間経路については案内を行うか否かの指
示を受け付け、案内実行指示があった前記徒歩区間経路についての案内を行い、前記第2
の区間経路については案内を行わないことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の別の態様にかかるプログラムは、経路に基づく案内を行う案内手段を有
するナビゲーション装置のコンピュータを、出発地と目的地とを結ぶ経路であって、複数
種類の異なる移動手段を利用する区間経路から構成される経路を取得する経路取得手段、
前記区間経路ごとに案内を行うか否かの指示を受け付け、案内実行指示があった区間経路
について案内を行うよう前記案内手段を制御する案内制御手段として機能させることを特
徴とする。
【0013】
また、本発明の別の態様にかかるプログラムは、経路に基づく案内を行う案内手段を有
するナビゲーション装置のコンピュータを、出発地と目的地とを結ぶ経路であって、第1
の移動手段を利用する第1の区間経路と、第2の移動手段を利用する第2の区間経路とを
含む経路を取得する経路取得手段、前記第1の区間経路については案内を行うか否かの指
示を受け付け、案内実行指示があった前記徒歩区間経路についての案内を行うよう前記案
内手段を制御する一方で、前記第2の区間経路については案内を行わないよう制御する案
内制御手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、複数種類の移動手段を利用する出発地から目的地までの経路に沿って
案内を行う場合に適切な案内を行うことができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるナビゲーション装置、ナビゲーション方
法およびプログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0016】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるナビゲーション装置を含むネットワークシ
ステムの構成を示すブロック図である。同図に示すように、このネットワークシステムは
、ナビゲーション装置100と、ネットワーク200と、ナビゲーションサーバ300と
を備えている。
【0017】
ネットワーク200は、携帯電話網やインターネットなどのネットワークであり、かか
るネットワーク200を介してナビゲーション装置100とナビゲーションサーバ300
との間で種々のデータの授受を行うことができる。
【0018】
本実施の形態におけるナビゲーション装置100は、携帯電話としての機能を備えた携
帯型のナビゲーション装置であり、表示部110と、音声出力部111と、音声入力部1
12と、バイブレーション部113と、GPS(Global Positioning System)部114
と、通信部115と、操作部116と、制御部117とを備える。
【0019】
表示部110は、LCD(Liquid Crystal Display)などを有しており、制御部117
から供給される表示用データに基づいて地図など種々の情報を表示する。音声出力部11
1は、スピーカを有しており、制御部117から供給される音声データに基づく音声を発
する。音声入力部112は、マイクロホンを有しており、ユーザ等が発した音に対応する
音声データを生成し、制御部117に出力する。かかる音声入力部112は、電話として
利用される場合のユーザの音声入力などに用いられる。
【0020】
バイブレーション部113は、振動モータ等を有しており、制御部117の制御に基づ
き振動する。かかる振動によって当該ナビゲーション装置100を所持するユーザに対し
て電話着呼やその他の種々の情報を通知される。GPS部114は、GPSアンテナ等を
有しており、衛星から受信した情報に基づく位置情報を制御部117に出力する。
【0021】
通信部115は、アンテナ等の一般的な携帯電話の通信部と同様の構成であり、制御部
117の制御の下、ネットワーク200の携帯電話網を介して他の通信端末(携帯電話や
Webサーバなど)との間で、音声データ、地図データやその他の種々のデータの授受を
行う。操作部116は、テンキー等の入力手段を有しており、ユーザの操作内容に応じて
操作信号を生成し、制御部117に出力する。例えば、ユーザは、操作部116を適宜操
作することで、経路に沿った案内を行う旨を指示するための案内実行指示を入力すること
ができる。
【0022】
制御部117は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)
、RAM(Random Access Memory)などの記憶部を有しており、記憶部に記憶されたプロ
グラムを実行することで、当該ナビゲーション装置100の全体を制御する。すなわち、
制御部117は、上述したように携帯電話として機能するよう装置各部を制御する。
【0023】
また、本実施の形態におけるナビゲーション装置100の制御部117は、地図表示、
案内等のナビゲーション機能を実施するために装置各部を制御する。より具体的には、制
御部117は、案内制御部120と、表示制御部130と、案内音声制御部140と、バ
イブ制御部150と、ナビゲーション情報取得部160とを有する。
【0024】
表示制御部130は、ナビゲーションサーバ300から配信された地図データに基づい
て地図を表示するための地図表示用データを生成し、かかる地図表示用データを表示部1
10する。また、表示制御部130は、案内用文字図形情報、その他ナビゲーションに関
する情報を表示するための表示用データを生成し、表示部110に出力する。かかる表示
制御部130により生成された表示用データに基づく表示がなされることで、案内すべき
経路が表示された地図、「右方向に曲がる」等の経路案内文字情報などが表示部110に
表示される。
【0025】
案内音声制御部140は、経路案内が実施されている状態で、予め決められたタイミン
グで音声出力部111から発すべき音声に対応する音声データを音声出力部111に出力
することで、案内音声を発生させる。例えば、当該ナビゲーション装置100の所持者の
位置が右に曲がるべき交差点の30m手前の地点となった時点で、「次の交差点を右です
」等の案内音声を発生させるための音声データを出力する。
【0026】
バイブ制御部150は、予め決められたタイミングでバイブレーション部113を駆動
し、種々のパターンで振動させるようにするものである。本実施の形態におけるナビゲー
ション装置100では、種々のパターンの振動によりユーザに対して経路案内を行うこと
ができるようになっている。例えば、当該ナビゲーション装置100の所持者の位置が右
に曲がるべき交差点の30m手前の地点となった時点で右方向を意味する振動パターン(
例えば、1秒間隔で3回振動させるパターンなど)で振動させるようバイブレーション部
113を制御したり、所持者の位置が左に曲がるべき交差点の30m手前の地点となった
時点で左方向を意味する振動パターン(例えば、2秒間隔で2回振動させるパターン)で
振動させるようバイブレーション部113を駆動するといった制御を行う。
【0027】
以上のように本実施の形態では、表示部110、音声出力部111、バイブレーション
部113、表示制御部130、案内音声制御部140およびバイブ制御部150は、経路
に沿ってユーザを案内するための案内手段を構成しており、これらの各部による案内は案
内制御部120によって制御される。
【0028】
案内制御部120は、上述したように経路に沿ってユーザを案内するための各部を制御
し、案内を実行させる。より具体的には、案内制御部120は、GPS部114から得ら
れる現在の位置情報と、案内を実行するよう選択されている経路とに基づいて、上述した
ような各部を制御し、案内情報の表示、音声による案内、バイブレーションによる案内な
どの案内が行われるようにする。
【0029】
また、案内制御部120は、上記のように経路に基づく案内が行われるよう各部を制御
するが、経路のすべての区間について案内が行われるよう制御するのではなく、徒歩を利
用する区間経路についてのみ案内実行指示を受け付け、案内実行指示があった場合にその
区間経路について案内が行われるよう制御するのである。
【0030】
本実施の形態におけるナビゲーションサーバ300は、出発地と目的地を指定すること
で、出発地、乗車駅(またはバス停留所など)、利用する公共交通機関、降車駅(または
バス停留所)、目的地といった徒歩区間のみならず、公共交通機関を利用する区間も含め
てトータルの経路探索を行う。例えば、ある出発地Aと目的地Bを指定した場合に、出発
地A→C駅(徒歩)、C駅→D駅(地下鉄〇〇線)、D駅→E駅(JR□□線)、E駅→
F停留所(バス)、F停留所→目的地B(徒歩)といった経路が自動的に探索されるので
ある。なお、徒歩を利用する区間とは、公共交通手段を利用しない区間であり、自転車等
任意に移動できる手段を利用する場合も含む。
【0031】
案内制御部120は、以上のように探索された複数種類に移動手段を利用する出発地A
から出発地Bまでの経路の案内を行う場合には、その中の徒歩を利用する区間経路(A→
C)、(F→B)についてのみユーザからの案内実行指示を受け付け、指示があった区間
経路について、音声案内、バイブレーション案内などの案内が行われるよう制御するので
ある。
【0032】
ナビゲーション情報取得部160は、通信部115およびネットワーク200を介して
ナビゲーションサーバ300にアクセスし、表示部110に地図を表示するための地図デ
ータ、出発地から目的地までの経路探索結果を示すデータなどのナビゲーションに必要な
情報の送信を要求する。
【0033】
より具体的には、ナビゲーション情報取得部160は、現在位置を含む地図表示をなす
場合には、ナビゲーション情報取得部160は、GPS部114から定期的に現在位置を
示す情報を取得し、かかる現在位置を示す情報を含む地図データの配信要求をナビゲーシ
ョンサーバ300に送信する。なお、配信要求は、現在位置を含む地図データの配信を既
に受けている場合は行わないようにし、現在位置を含む地図データがない場合にのみ配信
要求を行わないようにする。
【0034】
また、ナビゲーション情報取得部160は、出発地(現在位置を自動的に出発地として
もよいし、ユーザが入力して設定してもよい)、目的地、その他の探索条件(例えば、所
要時間の短いもの、所要コストの低いものといった条件など)などの経路探索に必要な情
報を含む経路探索要求をナビゲーションサーバ300に送信する。そして、このような要
求に応じてナビゲーションサーバ300から送信される地図データや経路探索結果を取得
し、表示制御部130等に供給する。
【0035】
以上がナビゲーション装置100の構成である。次に、ナビゲーションサーバ300に
ついて説明する。ナビゲーションサーバ300は、地図配信部310と、地図データベー
ス(DB)320と、経路探索部330とを備えている。
【0036】
地図データベース320は、地図データを蓄積するデータベースである。地図配信部3
10は、ナビゲーション装置100(他のナビゲーション装置でもよい)から配信要求を
受けた場合、地図データベースから当該配信要求に含まれる現在位置情報に示される地点
を含む地図データを取得し、当該地図データをネットワーク200を介して要求元である
ナビゲーション装置100に送信する。
【0037】
経路探索部330は、ナビゲーション装置100から経路探索要求を受けた場合、当該
要求に含まれる出発地から目的地までの経路を複数探索し、経路探索結果をネットワーク
200を介して要求元であるナビゲーション装置100に送信する。
【0038】
本実施の形態におけるナビゲーションサーバ300の経路探索部330は、上述したよ
うに出発地から目的地までの経路として、徒歩、電車やバスなどの公共交通機関など複数
種類の移動手段を適宜組み合わせて最適な経路探索をなすことができる。このような種々
の移動手段を利用して経路探索を技術については、例えば特開2000−258184号
公報に開示された技術を利用することができる。
【0039】
以上が本実施の形態にかかるナビゲーション装置100およびナビゲーションサーバ3
00を備えたネットワークシステムの構成である。次に、ナビゲーション装置100を用
いて経路探索を含むナビゲーション方法を実施する際におけるナビゲーション装置100
およびナビゲーションサーバ300の動作について図2〜7を参照しながら説明する。
【0040】
まず、図2に示すように、ユーザが出発地、目的地等の探索条件を操作部116を介し
てナビゲーション装置100に入力し経路探索要求を指示する。これによりナビゲーショ
ン装置100は、入力された出発地、目的地等の探索条件を含む経路探索要求をネットワ
ーク200を介してナビゲーションサーバ300に送信する(ステップSa1)。
【0041】
ナビゲーション装置100からの経路探索要求を受けたナビゲーションサーバ300は
、経路探索要求に含まれる探索条件にしたがって経路探索を行い(ステップSa2)、そ
の経路探索結果をネットワーク200を介してナビゲーション装置100に送信する(ス
テップSa3)。上述したようにナビゲーションサーバ300では、出発地と目的地とを
指定することで、徒歩とバス、徒歩と電車など、複数種類の移動手段を利用する区間経路
を組み合わせた経路を探索することができるようになっており、このような経路探索結果
が送信される。
【0042】
かかる経路探索結果の配信を受けたナビゲーション装置100では、経路探索結果が表
示部110に表示される(ステップSa4)。ここで、ナビゲーション装置100の表示
部110に表示される経路探索結果の一例を図3に示す。同図に示すように、この例では
、経路探索結果として4つの経路(「15:30発16:11着」の経路、「15:33
発16:13着」の経路等)が一覧表示されるとともに、これらの経路の詳細内容が表示
される。
【0043】
なお、この図は、ナビゲーション装置100の表示画面サイズに収まるか否かにかかわ
らず、表示される画面の内容を示している。つまり、表示画面サイズがこの図に示される
表示より小さい場合には、スクロール表示をなすことでかかる表示をすべて参照すること
ができる。
【0044】
また、同図に示す例における第1経路は、徒歩→地下鉄→徒歩といった経路で出発地か
ら目的地までに到達する経路である。より詳細には、第1経路は、(1)徒歩を利用する
区間経路(現在地→根津駅2番口)と、(2)千代田線を利用する区間経路(根津駅→日
比谷駅)と、(3)日比谷線を利用する区間経路(日比谷駅→神谷町駅)と、(4)徒歩
を利用する区間経路(神谷町駅1番口→自宅(目的地))とから構成されており、このよ
うな各区間経路の詳細が表示されている。
【0045】
また、上記のように(1)〜(4)といった4つの区間経路から構成される経路の詳細
を表示する場合において、徒歩を利用する区間経路(1)、(4)については「ルート案
内開始」および「ルート地図確認」といったソフトボタン401が表示されている。ユー
ザは、ナビゲーション装置100の操作部116を操作してソフトボタン401をクリッ
クすることで、「ルート案内開始」または「ルート地図確認」といった指示を入力するこ
とができる。
【0046】
一方、地下鉄を利用する区間経路については、「ルート案内開始」等のソフトボタンは
表示されない。図示はされていないが、本実施の形態では、バスや地下鉄以外の電車など
公共交通機関を利用する区間経路については「ルート案内開始」等のソフトボタンが表示
されず、これらの区間経路については「ルート案内開始」の指示を受け付けないようにな
っているのである。
【0047】
次に、図4を参照しながら、上記のように複数の経路が表示された後において、ユーザ
の経路選択を伴う指示に基づくナビゲーション装置100の動作について説明する。同図
に示すように、まずユーザから操作部116を介して何らかの指示があったか否かが制御
部117によって判別される(ステップSb1)。
【0048】
指示があった場合には、まず、「ルート地図確認」がクリックされたか否かが判別され
(ステップSb2)、「ルート地図確認」がクリックされた場合には、選択された経路の
出発地点を含む地図が表示部110に表示されるような制御が行われる(ステップSb3
)。
【0049】
ここで、図5に「ルート地図確認」がクリックされた場合の表示部110の表示内容の
一例を示す。同図に示すように、出発点(図中の「S」)を含む地図が表示され、出発点
からの経路(図中太線)が表示される。また、このような地図の下方側には「サブメニュ
ー」ボタンが表示されている。
【0050】
制御部117は、かかる状況において「サブメニュー」がクリックされたか否かを判別
し(ステップSb4)、クリックされたと判別すると、図6に示すような画面を表示部1
10に表示させる。同図に示すように、この画面には、「ルート案内開始」、「現在位置
確認ON」、各種設定を行うための「設定」、経路の再探索を指示するための「リルート
」など、コマンド指示のためのソフトボタンが表示される(ステップSb5)。
【0051】
制御部117は、上記のような表示をなすとともに「現在地確認ON/OFF」がクリ
ックされたか否かを判別し(ステップSb6)、クリックされた場合には、現在設定され
ている現在地表示の状態をそれと異なる状態に切り換える(ステップSb7)。すなわち
、その時点で現在地表示をなすように設定されている場合には、現在地表示をしない状態
に切り換え、現在地表示をしないように設定されている場合には、現在地表示がなされる
状態に切り換える。
【0052】
また、制御部117は、「設定」がクリックされたか否かを判別し(ステップSb8)
、クリックされた場合には、その他の種々の設定をなすための画面を表示部110に表示
させ、ユーザからが設定変更等の指示があった場合にはその設定変更処理を行う(ステッ
プSb9)。
【0053】
また、制御部117は、「ルート案内開始」がクリックされたか否かを判別し(ステッ
プSb10)、クリックされた場合には、選択されている経路についての案内を開始させ
る(ステップSb11)。また、「リルート」がクリックされたか否かを判別し(ステッ
プSb12)、クリックされた場合には、制御部117は経路の再探索要求をナビゲーシ
ョンサーバ300に対して行う(ステップSb13)。
【0054】
また、「リルート」がクリックされない場合には、メインメニューに戻るよう指示があ
ったか否かが判別され(ステップSb14)、指示があった場合にはメインメニューに戻
る。
【0055】
一方、図3に示す表示がなされている場合において、「ルート地図確認」ではなく「ル
ート案内開始」がクリックされたときには(ステップSb2の判別「No」)、「ルート
地図確認」がクリックされた場合には、選択されている経路についての案内を開始させる
(ステップSb15)。
【0056】
このようにルート案内開始の指示がなされると、制御部117(案内制御部120)は
、以下に説明するように各部を制御し、選択されている経路に沿ってユーザが進行できる
よう種々の案内を行わせる。図7に示すように、まず、案内を開始する旨のメッセージが
ユーザに通知される(ステップSc1)。かかる通知は音声で行うようにしてもよいし、
表示することで通知するようにしてもよいし、両者を行うようにしてもよい。
【0057】
案内開始のメッセージを通知すると、制御部117は、GPS部114から現在位置を
示す情報を取得し(ステップSc2)、現在位置が選択されている経路上の位置からずれ
ているか否かを判別する(ステップSc3)。かかる経路からのずれの有無は、ずれ量が
予め決められた基準値以上である場合にずれがあると判定する。
【0058】
経路から外れていると判別された場合、制御部117は、リルートをするか否かを判別
し(ステップSc4)、リルートをする場合には現在位置を出発地とする経路探索の要求
をナビゲーションサーバに対して行う(ステップSc5)。一方、リルートを行わない場
合には、ステップSc2に戻る。なお、リルートをするか否かは、位置がずれた場合にリ
ルートするか否かの指示を促すメッセージをユーザに通知し、その指示に基づいて判別す
るようにしてもよいし、予め経路から外れた場合に自動的にリルートを行う設定がなされ
ているか否かにより判別するようにしてもよい。
【0059】
一方、経路からずれていないと判別された場合、制御部117は、GPS部114から
取得した現在位置を含む地図を表示させるための処理を行う(ステップSc6)。かかる
現在地を含む地図表示制御は、上述した構成説明で述べた通りである。そして、経路案内
のための制御を行う(ステップSc7)。ここで、経路案内のための制御とは、曲がるべ
き交差点の所定距離前の地点にある場合には、その旨の音声メッセージを発生させたり、
バイブレーションによる通知を行わせたり、その旨の文字情報や記号を表示部110に表
示させたりするための制御である。
【0060】
そして、GPS部114から取得した現在位置が目的地であるか否かを判別し(ステッ
プSc8)、目的地でない場合にはステップSc2に戻る。一方、現在位置が目的地であ
る場合には、目的地に到達したことを含む終了メッセージをユーザに通知し(ステップS
c9)、経路案内のための処理を終了する。
【0061】
このように本実施の形態におけるナビゲーション装置100では、徒歩を利用する区間
経路についてはユーザからの案内開始指示を受け付け、案内開始指示があった場合には、
表示、音声、バイブレーション等の案内のための手段を用いて徒歩区間経路にしたがって
ユーザが進行できるよう案内が行われる。
【0062】
以上説明したように、本実施の形態では、ユーザは出発地(現在地や任意に指定した地
点など)と目的地を指定した経路探索要求をなせば、徒歩、電車やバスなど公共交通機関
といった複数種類の移動手段を用いた区間経路が組み合わされた経路がユーザに通知され
る。したがって、ユーザがどのような区間でどのような移動手段を利用するといった条件
を指定することなく、種々の移動手段を利用した出発地から目的地までの連なった経路を
探索することができる。
【0063】
また、本実施の形態では、上記のように1つの経路に沿ってユーザが進行できるように
するための音声案内等の案内を行うことができるが、徒歩を利用する区間以外の区間(公
共交通機関を利用する区間など)では案内を行わせる指示をなすことができない。つまり
、このような区間経路については案内実行の指示を受け付けず、当然案内も行われない。
【0064】
公共交通機関を利用する区間経路、例えば淡路町駅→霞ヶ関駅(丸の内線)といった区
間経路を移動中、つまり電車に乗って移動している場合にはユーザにとっては案内が行わ
れる必要性はなく、電車内で音声案内やバイブレーション案内がなされることがかえって
不便となることもある。
【0065】
本実施の形態では、このような点に鑑み、徒歩、公共交通機関など種々の移動手段を利
用した1つの経路を探索することを可能とする一方で、そのまま当該経路の全区間につい
て案内を行うのではなく、徒歩区間といった案内が必要な区間のみの案内実行指示を受け
付けて案内を行うことができるようにしているのである。
【0066】
すなわち、種々の移動手段を利用して出発地から目的地までに到達する経路を案内する
にあたって、案内を行うことが有効であると考えられる区間(本実施の形態では、徒歩区
間)については案内指示を受け付け、ユーザから要求があった場合にはその区間経路につ
いて音声案内等の案内を行う一方で、案内を行う必要がない、または行うべきでないと考
えられる区間(本実施の形態では、電車等を利用する区間)については案内指示を受け付
けず、案内が行われないようにしているのである。
【0067】
以上のようにすることで、複数の移動手段を利用した経路に沿って案内を行う場合に必
要な区間については案内を行い、不要な区間については案内を行わないといった適切な案
内を行うことができる。
【0068】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態にかかるナビゲーション装置について説明する。第2
の実施の形態にかかるナビゲーション装置は、上記第1の実施の形態におけるナビゲーシ
ョン装置100(図1参照)と同様の構成を備えており、制御部117による案内制御が
第1の実施の形態と相違している。なお、本実施の形態において、第1の実施の形態と共
通する構成要素には同一の符号を付けて、その説明を省略する。
【0069】
上述した第1の実施の形態では、徒歩を利用する区間経路についてのみ案内指示を受け
付け、指示があった場合にその指示のあった区間経路についてのみ案内を行うようにして
いたが、本実施の形態におけるナビゲーション装置の制御部117は、徒歩、バス、電車
等の種々の移動手段を利用する区間経路のすべてについて個別に案内を行うか否かの指示
を受け付け、指示があった区間経路について案内が行われるよう制御する点で第1の実施
の形態と相違している。
【0070】
すなわち、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同様に、経路探索結果の配
信を受けたナビゲーション装置の表示部110には、その経路探索結果が表示される。こ
こで、第2の実施の形態におけるナビゲーション装置の表示部110に表示される経路探
索結果の一例を図8に示す。同図に示すように、この例では、経路探索結果として4つの
経路(「15:30発16:11着」の経路、「15:33発16:13着」の経路等)
が一覧表示されるとともに、これらの経路の詳細内容が表示される。
【0071】
本実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同様、探索され表示される経路は、
複数の移動手段を利用し、出発地から目的地までに到達する経路である。より詳細には、
第1経路は、(1)徒歩を利用する区間経路(現在地→根津駅2番口)と、(2)千代田
線を利用する区間経路(根津駅→日比谷駅)と、(3)日比谷線を利用する区間経路(日
比谷駅→神谷町駅)と、(4)徒歩を利用する区間経路(神谷町駅1番口→自宅(目的地
))とから構成されており、このような各区間経路の詳細が表示されている。
【0072】
そして、本実施の形態では、上記のように(1)〜(4)といった4つの区間経路から
構成される経路の詳細を表示する場合において、徒歩を利用する区間経路(1)、(2)
、(3)、(4)のすべての区間経路について「ルート案内開始」および「ルート地図確
認」といったソフトボタン401が表示されている。そして、ユーザは、ナビゲーション
装置100の操作部116を操作してソフトボタン401をクリックすることで、各々の
区間経路について個別に「ルート案内開始」または「ルート地図確認」といった指示を入
力することができる。つまり、探索された出発地から目的地までの経路を構成する各区間
経路ごとに案内を行わせるか否かを指示することができるようになっている。
【0073】
そして、ある区間経路について「ルート案内開始」ボタンがクリックされた場合には、
制御部117は、その案内開始指示を受け付け、その区間経路についての案内を行うよう
装置各部を制御する。かかる案内制御の内容については上述した第1の実施の形態と同様
であり(図7参照)、その詳細な説明は省略する。
【0074】
以上説明したように第2の実施の形態では、上記第1の実施形態と同様、ユーザは出発
地(現在地や任意に指定した地点など)と目的地を指定した経路探索要求をなせば、徒歩
、電車やバスなど公共交通機関といった複数種類の移動手段を用いた区間経路が組み合わ
された経路がユーザに通知される。
【0075】
また、本実施の形態では、このように複数種類の移動手段を用いた区間経路から構成さ
れる全経路に沿って案内を行わせるか否かを指示を受け付けるのではなく、各区間経路ご
とに案内を行うか否かの指示を受け付け、指示があった区間についてのみ案内が行われる
。すなわち、ユーザは、各区間ごとに案内を行うか否かの選択をなすことができ、ユーザ
が所望する区間についてのみ案内を行わせることができる。
【0076】
例えば、次のようなケースについては各区間ごとに案内を行うか否かを個別に設定でき
ることが非常に有効である。自宅を出発地として最寄駅を経由して電車(乗換含む)に乗
り、目的地近傍の駅で降車してそこから目的地までは徒歩といった経路が探索された場合
、自宅から最寄駅までの区間の経路はユーザが熟知しており、案内の必要がない。しかし
、乗換を含む電車を利用する区間の経路はそのユーザにとって初めて利用する経路(また
はたまにしか利用しない経路)であり、降車駅から目的地までの徒歩区間もユーザにとっ
て初めて利用する経路(またはたまにしか利用しない経路)である場合、自宅から最寄駅
までの区間の案内は不要であるが、残りの区間については案内が必要だというケースであ
る。
【0077】
(変形例)
なお、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、以下に例示するよ
うな種々の変形が可能である。
【0078】
(変形例1)
上述した第1の実施の形態では、種々の移動手段を利用して出発地から目的地までに到
達する経路を案内するにあたって、徒歩区間については案内指示を受け付け、ユーザから
要求があった場合にはその区間経路について音声案内等の案内を行う一方で、徒歩以外の
移動手段を利用する区間については案内指示を受け付けず、案内が行われないようにして
いた。このように徒歩区間のみ案内を受け付け、他の移動手段を利用する区間経路の案内
を行わないようにしてもよいが、徒歩以外の案内が有効な特定の種類(1または複数)の
移動手段を利用する区間経路(第1の区間経路)については案内指示を受け付け、指示が
あった場合に案内を行うようにし、案内があまり有効でない特定の種類以外の移動手段を
利用する区間経路(第2の区間経路)については案内指示を受け付けず、案内を行わない
ようにしてもよい。
【0079】
(変形例2)
また、上述した第2の実施の形態では、出発地から目的地までの全経路を構成する各区
間経路ごとに「ルート案内開始」といったソフトボタンを表示させ、ユーザの指示を受け
付けるようにしていたが、予めユーザの指示にしたがって区間経路ごとに案内を行うか否
かを設定しておき、GPS部114によって取得される現在位置が案内を行うよう設定さ
れた区間に達したときに自動的に案内を開始するようにしてもよい。
【0080】
例えば、図9に示すように、各移動手段の種類ごとの区間経路について案内を行うか否
かをユーザが予め指示することで設定テーブルに設定しておき、かかるナビゲーション装
置の制御部117が当該設定テーブルを参照することで、GPS部114が取得した現在
位置が案内を行うよう設定された区間経路に達した時は案内を自動的に行うように制御し
てもよい。
【0081】
図示のような設定がなされている場合において、探索された経路が、(1)徒歩を利用
する区間経路(現在地→根津駅2番口)と、(2)千代田線を利用する区間経路(根津駅
→日比谷駅)と、(3)日比谷線を利用する区間経路(日比谷駅→神谷町駅)と、(4)
徒歩を利用する区間経路(神谷町駅1番口→自宅(目的地))といった4つの区間経路か
ら構成される経路であるときには、ナビゲーション装置の制御部117は次のように動作
する。
【0082】
まず、設定テーブルには徒歩を利用する区間経路については案内を行うよう設定されて
いるので、GPS部114に取得される現在位置が出発地から根津駅までの区間経路にあ
るときは案内を行うよう制御する。そして、地下鉄を利用する区間経路については案内を
行わないよう設定されているので、GPS部114に取得される現在位置が根津駅に達し
た後、神谷町駅に到達するまでの区間((2)と(3)の区間経路)は案内が行われない
。そして、神谷町駅に到達すると、制御部117は、神谷町駅から自宅までの区間につい
て案内を開始行う。
【0083】
以上のようにすれば、ユーザは経路が探索されるごとに、各区間について案内を行うか
否かを指示するといった操作を行う必要がなく、予め設定しておいた案内が必要であると
考えられる区間について自動的に案内を行わせることができる。
【0084】
(変形例3)
また、上述した各実施の形態では、ナビゲーション装置100は、携帯電話機能を有し
ており、ナビゲーションサーバ300との間でネットワーク200を介して通信を行うこ
とで、地図データや経路探索結果等を取得するようにしていたが、ナビゲーション装置が
地図データを記憶する記憶部、および経路探索処理を行う経路探索処理部を備え、地図デ
ータの取得や経路探索処理をナビゲーション装置単体で行えるようにしてもよい。
【0085】
(変形例4)
また、上述した各実施の形態においては、制御部のCPUがROM等の記憶部に格納さ
れたプログラムにしたがって上述したような案内制御を含む処理を実行するようにしてい
たが、同様の処理をコンピュータに実行させるためのプログラムをインターネット等の通
信回線を介してユーザに提供するようにしてもよいし、当該プログラムをCD−ROM(
Compact Disc-Read Only Memory)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し
てユーザに提供するようにしてもよい。また、上記のような処理を行う専用のハードウェ
ア回路によって実現するナビゲーション装置として構成し、ユーザに提供等するようにし
てもよい。
【産業上の利用可能性】
【0086】
以上のように、本発明にかかるナビゲーション装置、ナビゲーション方法およびプログ
ラムは、携帯型のナビゲーションに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるナビゲーション装置を含むネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】前記ナビゲーション装置がナビゲーションサーから経路探索結果を取得する手順を示すフローチャートである。
【図3】前記ナビゲーション装置に表示される経路探索結果の一例を示す図である。
【図4】前記ナビゲーション装置において行われる経路に基づく案内等の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】前記ナビゲーション装置において経路に基づく案内等が行われる際に表示される画面の一例を示す図である。
【図6】前記ナビゲーション装置において経路に基づく案内等が行われる際に表示される画面の一例を示す図である。
【図7】前記ナビゲーション装置において行われる案内処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態におけるナビゲーション装置に表示される経路探索結果の一例を示す図である。
【図9】前記第2の実施の形態の変形例におけるナビゲーション装置に設定される設定テーブルの内容を示す図である。
【符号の説明】
【0088】
100 ナビゲーション装置
110 表示部
111 音声出力部
112 音声入力部
113 バイブレーション部
114 GPS部
115 通信部
116 操作部
117 制御部
120 案内制御部
130 表示制御部
140 案内音声制御部
150 バイブ制御部
160 ナビゲーション情報取得部
200 ネットワーク
300 ナビゲーションサーバ
310 地図配信部
320 地図データベース
330 経路探索部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出発地と目的地とを結ぶ経路であって、複数種類の異なる移動手段を利用する区間経路
から構成される経路を取得する経路取得手段と、
前記経路取得手段によって取得された経路に基づく案内を行う案内手段と、
前記区間経路ごとに案内を行うか否かの指示を受け付け、案内実行指示があった区間経
路について案内を行うよう前記案内手段を制御する案内制御手段と
を具備することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記案内制御手段は、前記区間経路ごとに案内実行指示をなすためのソフトボタンを表
示させる
ことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
出発地と目的地とを結ぶ経路であって、第1の移動手段を利用する第1の区間経路と、
第2の移動手段を利用する第2の区間経路とを含む経路を取得する経路取得手段と、
前記経路取得手段によって取得された経路に基づく案内を行う案内手段と、
前記第1の区間経路については案内を行うか否かの指示を受け付け、案内実行指示があ
った区間経路についての案内を行うよう前記案内手段を制御する一方で、前記第2の区間
経路については案内を行わないよう制御する案内制御手段と
を具備することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
前記第2の区間経路は、第2の移動手段として公共交通機関を利用する区間経路であり
、第1の区間経路は、第1の移動手段として徒歩を含む公共交通機関以外の移動手段を利
用する区間経路である
ことを特徴とする請求項3に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記第1の区間経路は、徒歩を移動手段とする区間経路であり、前記第2の区間経路は
、第2の移動手段として公共交通機関を利用する区間経路である
ことを特徴とする請求項3に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
出発地と目的地と結ぶ経路であって、複数種類の異なる移動手段を利用する区間経路か
ら構成される経路を取得し、
取得された経路の前記区間経路ごとに案内を行うか否かの指示を受け付け、案内実行指
示があった区間経路について案内を行う
ことを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項7】
出発地と目的地とを結ぶ経路であって、第1の移動手段を利用する第1の区間経路と、
第2の移動手段を利用する第2の区間経路とを含む経路を取得し、
前記第1の区間経路については案内を行うか否かの指示を受け付け、案内実行指示があ
った区間経路についての案内を行い、前記第2の区間経路については案内を行わない
ことを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項8】
経路に基づく案内を行う案内手段を有するナビゲーション装置のコンピュータを、
出発地と目的地とを結ぶ経路であって、複数種類の異なる移動手段を利用する区間経路
から構成される経路を取得する経路取得手段、
前記区間経路ごとに案内を行うか否かの指示を受け付け、案内実行指示があった区間経
路について案内を行うよう前記案内手段を制御する案内制御手段
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項9】
経路に基づく案内を行う案内手段を有するナビゲーション装置のコンピュータを、
出発地と目的地とを結ぶ経路であって、第1の移動手段を利用する第1の区間経路と、
第2の移動手段を利用する第2の区間経路とを含む経路を取得する経路取得手段、
前記第1の区間経路については案内を行うか否かの指示を受け付け、案内実行指示があ
った前記徒歩区間経路についての案内を行うよう前記案内手段を制御する一方で、前記第
2の区間経路については案内を行わないよう制御する案内制御手段
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−343343(P2006−343343A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−195488(P2006−195488)
【出願日】平成18年7月18日(2006.7.18)
【分割の表示】特願2003−344819(P2003−344819)の分割
【原出願日】平成15年10月2日(2003.10.2)
【出願人】(500168811)株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Fターム(参考)】