説明

ナビゲーション装置およびナビゲーション装置用のプログラム

【課題】車両用ナビゲーション装置が、目的地特定のための駐車位置の表示において、駐車位置毎の過去の総合的な駐車時間の長短によって優先度付けされた表示を行うことができるようにする。
【解決手段】車両用ナビゲーション装置が、車両の駐車位置毎の過去からの累積駐車時間のデータを記録し(ステップ105〜155)、この記録したデータに含まれる複数の駐車位置を、累積駐車時間の長い駐車位置の表示順位をより優先したリスト表示で、画像表示装置に選択可能に表示させ、そのリストに基づいたユーザの選択操作に基づいて、その選択の対象となった駐車位置を目的地として特定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、過去の駐車履歴に基づいて目的地を特定する車両用ナビゲーション装置および車両用ナビゲーション装置用のプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両用ナビゲーション装置の過去の駐車履歴を利用して目的地を特定する車両用ナビゲーション装置として、特許文献1に記載のようなものが知られている。この特許文献1の車両用ナビゲーション装置は、自車両の駐車した位置および駐車時間等を駐車履歴情報として記録し、その記録に基づいて、駐車時間の長い順にソートした複数の駐車位置を画面表示し、それら複数の駐車位置からユーザが選択したものを目的地とするようになっている。
【0003】
また、この車両用ナビゲーション装置が記録する駐車時間としては、数分〜1時間程度のものが例示されており、また、この車両用ナビゲーション装置が同一駐車位置に駐車した場合には、その駐車位置における過去の駐車履歴情報を消去するようになっている。
【特許文献1】特開2001―50760号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、ユーザにとって、過去の駐車位置が目的地として重要度が高いか否かは、その駐車位置の前回の駐車時間の長短よりも、むしろ過去の複数の駐車機会の総合的な駐車時間の長短に依存しがちである。
【0005】
本発明は上記点に鑑み、車両用ナビゲーション装置が、目的地特定のための駐車位置の表示において、駐車位置毎の過去の総合的な駐車時間の長短によって優先度付けされた表示を行うことができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、車両の駐車位置毎の複数駐車期間に渡る累積駐車時間のデータ(以下、駐車履歴データという)を記憶媒体に記録する記録手段と、前記記録手段が記録した前記駐車履歴データに含まれる複数の駐車位置を、前記累積駐車時間の長い駐車位置をより優先して、画像表示装置に表示させる表示制御手段と、前記表示制御手段に表示させた前記複数の駐車位置のうち、ユーザによって選択された1つの駐車位置を目的地として特定する目的地特定手段と、を備えた車両用ナビゲーション装置である。
【0007】
このように、車両用ナビゲーション装置は、目的地特定のための駐車位置の表示において、複数駐車期間に渡る累積駐車時間の長い駐車位置をより優先するので、駐車位置毎の過去の総合的な駐車時間の長短によって優先度付けされた表示を行うことができるようになる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、前記記録手段は、位置Pにおいてある時間T駐車した場合、当該位置Pが前記駐車履歴データに含まれる駐車位置と同じであれば、前記駐車履歴データに含まれる前記駐車位置に対応する前記累積駐車時間の値を、当該時間Tだけ増加させることを特徴等する。
【0009】
このようにすることで、駐車履歴データとして、同じ駐車位置の過去の駐車時間の総和が記録されることになるので、総和そのものが記録されていない場合に比べ、累積駐車時間による優先度付けを迅速に行うことができる。なお、ここでいう「同じ駐車位置」とは、厳密な同じ位置のみならず、「何らかの近接基準を満たすと判定した2つの駐車位置」をも含む概念である。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、車両の駐車位置毎の複数駐車期間に渡る累積駐車時間のデータ(以下、駐車履歴データという)を記憶媒体に記録する記録手段、前記記録手段が記録した前記駐車履歴データに含まれる複数の駐車位置を、前記累積駐車時間の長い駐車位置をより優先して、画像表示装置に表示させる表示制御手段、および、前記表示制御手段に表示させた前記複数の駐車位置のうち、ユーザによって選択された1つの駐車位置を目的地として特定する目的地特定手段として、コンピュータを機能させるプログラムである。
【0011】
このように、請求項1に記載の発明は、プログラムとして捉えることもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1に、本実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1のハードウェア構成図を示す。この車両用ナビゲーション装置1は、以下詳述する通り、自車両の駐車位置毎の過去の累積駐車時間を記録し、目的地設定の際に、その累積駐車時間の長い順に駐車位置を表示し、それら複数の駐車位置からユーザが選択したものを、目的地として特定するようになっている。このような車両用ナビゲーション装置1は、図1に示す通り、位置検出器11、操作スイッチ群12、画像表示装置13、音声回路14、スピーカ14a、マイク14b、パーキングブレーキセンサ15、RAM16、ROM17、外部記憶部18、および制御回路19を有している。
【0013】
位置検出器11は、いずれも周知の図示しない地磁気センサ、ジャイロスコープ、車速センサ、およびGPS受信機等のセンサを有しており、これらセンサの各々の性質に基づいた、車両の現在位置や向きを特定するための情報を制御回路19に出力する。
【0014】
操作スイッチ群12は、車両用ナビゲーション装置1に設けられた複数のメカニカルスイッチ、画像表示装置13の表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置から成り、ユーザによるメカニカルスイッチの押下、タッチパネルのタッチに基づいた信号を制御回路19に出力する。
【0015】
画像表示装置13は、制御回路19から出力された映像信号に基づいた映像をユーザに表示する。表示映像としては、例えば現在地を中心とする地図等がある。
【0016】
音声回路14は、制御回路19から受けた音声データに基づく音声信号をスピーカ14aに出力し、マイク14bが検出した音声信号に基づく音声データを制御回路19に出力する。
【0017】
パーキングブレーキセンサ15は、車両のパーキングブレーキがオンとなっている(すなわちパーキングブレーキが効いている)か、オフとなっているかを検出し、その検出信号を制御回路19に出力する。
【0018】
外部記憶部18は、HDD等の不揮発性の記憶媒体およびそれら記憶媒体に対してデータの読み出しおよび可能ならば書き込みを行う装置から成り、制御回路19が読み出して実行するプログラム、経路案内用の地図データ等を記憶している。地図データは、リンクおよびノードの位置、種別、ノードとリンクとの接続関係情報等を含む道路データ、および施設データを有している。
【0019】
制御回路(コンピュータに相当する)19は、ROM17および外部記憶部18から読み出した車両用ナビゲーション装置1の動作のためのプログラムを実行し、その実行の際にはRAM16、ROM17、および外部記憶部18から情報を読み出し、RAM16および外部記憶部18に対して情報の書き込みを行い、位置検出器11、操作スイッチ群12、画像表示装置13、音声回路14、およびパーキングブレーキセンサ15と信号の授受を行い、またイグニッション線からのイグニッションキー信号を受ける。
【0020】
制御回路19がプログラムを実行することによって行う具体的な処理としては、現在位置特定処理、目的地特定処理、誘導経路算出処理、経路案内処理等がある。
【0021】
現在位置特定処理は、位置検出器11からの信号に基づいて、周知のマップマッチング等の技術を用いて車両の現在位置や向きを特定する処理である。目的地特定処理は、操作スイッチ群12に対するユーザの操作に基づいて、目的地を特定する処理である。誘導経路算出処理は、現在位置から、目的地特定処理によって特定された目的地までの最適な誘導経路を算出する処理である。経路案内処理は、外部記憶部18から地図データを読み出し、算出された誘導経路、目的地、経由地および現在位置等をこの地図データの示す地図上に重ねた画像を、画像表示装置13に出力し、案内交差点の手前に自車両が到達した等の必要時に、右折、左折等を指示する案内音声信号を音声回路14に出力する処理である。
【0022】
本実施形態においては、上記の目的地特定処理において、過去の駐車位置を、その駐車位置の累積駐車時間の長い順にリスト表示することができるようになっている。そのために、制御回路19は、駐車履歴データ記録プログラム100を短い周期(例えば1秒〜1分周期)で繰り返し実行することで、駐車履歴データを外部記憶部18のHDDに記録するようになっている。
【0023】
この駐車履歴データ記録プログラム100の実行において、制御回路19は、まずステップ105で、パーキングブレーキセンサ15からの検出信号に基づいて、パーキングブレーキがオンであるか否かを判定し、オンでなければ続いてステップ110を実行し、オンであれば続いてステップ115を実行する。
【0024】
ステップ110では、外部記憶部18のHDD中に、変数Tpとして現在時刻を記録し、その後駐車履歴データ記録プログラム100の1回分の実行を終了する。ステップ115では、イグニッションキー信号に基づいて、ACCがオンであるか否かを判定し、オンであれば続いてステップ120を実行し、オフであれば駐車履歴データ記録プログラム100の1回分の実行を終了する。
【0025】
ステップ120では、外部記憶部18のHDD中に、変数Tnとして現在時刻を記録する。続いてステップ125では、HDD中の変数Tnの値から変数Tpの値を減じた結果をLとする。続いてステップ130では、上述の現在位置特定処理によって現在位置を特定する。
【0026】
続いてステップ135では、ステップ130で特定した現在位置を検索キーとして用いて、外部記憶部18のHDD中の駐車履歴データを検索する。駐車履歴データは、駐車位置毎の駐車時間を示すデータである。図3に、この駐車履歴データの一例をテーブル形式で示す。このように、駐車履歴データは、駐車位置毎に設けられるエントリを複数有し、各エントリは駐車位置、および駐車時間の情報を要素として有する。
【0027】
ステップ140では、ステップ135の検索の結果、検索キーとして用いた駐車位置(すなわち現在位置)と同じ位置を要素として有するエントリが、駐車履歴データ中にあるか否かを判定する。ここで、同じ位置であるか否かは、検索キーとして用いた駐車位置と、各エントリ中の駐車位置とを比較し、その2つの位置が近接基準を満たしているか否かで判定する。近接基準としては、例えば「2つの位置が基準距離内にある」という基準であってもよい。ここで、基準距離は、あらかじめ記憶された一定値であってもよいし、各種条件(例えば現在位置が属する施設が大きくなるほど大きくなる、現在位置と自車両の所有者の登録された自宅位置との距離が大きくなるほど大きくなる等)に基づいて変動する値であってもよいし、一定の範囲内でランダムに決まる値であってもよい。検索キーとして用いた駐車位置と同じ位置を要素として有するエントリがある場合、続いてステップ145を実行し、ない場合、続いてステップ150を実行する。
【0028】
ステップ145では、ステップ140で、検索キーとして用いた駐車位置と同じ位置であると判定した対象のエントリ中の駐車時間の値を、その値にステップ125で算出した時間Lを加算した値に変更する。すなわち、当該エントリ中の駐車時間の値をLだけ増加させる。
【0029】
ステップ150では、駐車履歴データに新たなエントリを追加する。そして、そのエントリ中の位置は、検索キーとして用いた駐車位置と同じ値にし、駐車時間は、ステップ125で算出した時間Lと同じ値にする。
【0030】
ステップ145、150に続いては、ステップ155で、上述の変数Tpに、現在の変数Tnの値を代入する。具体的には、外部記憶部18のHDD中に、変数Tpとして、現在の変数Tnの値を記録する。ステップ155の後、駐車履歴データ記録プログラム100の1回分の実行が終了する。
【0031】
このような駐車履歴データ記録プログラム100を繰り返し実行することで、車両用ナビゲーション装置1は、パーキングブレーキがオフの場合、すなわち駐車中でない場合は(ステップ105参照)、Tpの値を現在時刻に更新し続ける(ステップ110参照)。そして、車両がある位置で駐車し、パーキングブレーキがオフからオンになると、まず直前のステップ110の実行時からの短い経過時間がLとして算出され(ステップ120、125参照)、その後もACCがオンである間は、ステップ120、125の繰り返しの度に、その直前の繰り返しの時刻からの経過時間がLとして算出される。そして、ACCがオフになると、外部記憶部18にはTpとしてそのオフとなる直前の時刻が記録されたままになる(ステップ155参照)。なお、車両用ナビゲーション装置1は、ACCオフになってから数秒後に作動停止し、その後再度ACCオンになると起動するようになっている。
【0032】
また、車両のACCがオフとなってから時間を経て再度オンになると、ステップ105、115を経て、ステップ120、125で、ACCオフになる直前から現在までの時間、すなわちACCがオフであった時間がLとして算出される。そして、パーキングブレーキがオフとなるまでは、その後もACCがオンである間は、ステップ120、125の繰り返しの度に、その直前の繰り返しの時刻からの経過時間がLとして算出される。
【0033】
そして、このようにLが算出されていく度に、その駐車履歴データ中のその駐車位置に相当するエントリにおいて、駐車時間がそのLだけ増加していく(ステップ130〜145参照)。その結果、パーキングブレーキオン→ACCオフ→ACCオン→パーキングブレーキオフという一連の操作によって完結する1回の車両の駐車によって、その駐車位置に対応する駐車履歴データ中の駐車時間が増大する。そして、その増大値は、パーキングブレーキオンとなる直前から、パーキングブレーキオフとなる直前までの期間、すなわち、実質的な駐車時間である。ただし、その駐車位置に対応するエントリがない場合は、1回の車両の駐車によって、駐車履歴データ中にその駐車位置に対応するエントリが新規に作成され、そのエントリ中の駐車時間が0から増大する。そして、その増大値は、上記と同様、パーキングブレーキオンとなる直前から、パーキングブレーキオフとなる直前までの期間、すなわち、実質的な駐車時間である。
【0034】
このように、車両用ナビゲーション装置1は、位置Pにおいてある時間T駐車した場合、当該位置Pが駐車履歴データに含まれる駐車位置と同じである場合、駐車履歴データに含まれる駐車位置に対応する駐車時間の値を、当該時間Tだけ増加させる。このような車両用ナビゲーション装置1を駐車の度に繰り返すことで、駐車履歴データは、車両の駐車位置毎の、過去の複数の駐車機会に渡る累積駐車時間のデータを直接記憶するようになる。
【0035】
また、制御回路19は、過去の駐車位置を、その駐車位置の累積駐車時間の長い順にリスト表示するために、目的地特定処理において、操作スイッチ群12に対する、累積駐車時間順の表示を行うことを要求する旨のユーザ操作に基づいて、駐車履歴用目的地特定プログラム200の実行を開始する。
【0036】
そして制御回路19は、駐車履歴用目的地特定プログラム200の実行において、まずステップ210で、駐車履歴データを外部記憶部18から読み出し、続いてステップ220で、その駐車履歴データの全エントリを、駐車時間の長い順にソートし、そのソート結果の順序で、各エントリの情報(具体的には位置および駐車時間)を、画像表示装置13に、選択可能に表示させる。選択可能な表示とは、例えば、画像表示装置13の表示画面上の、そのリストのどの一施設に該当する部分をユーザがタッチしたかを、タッチパネルからの信号に基づいて検出するようにすることをいう。
【0037】
続いてステップ230では、表示されたエントリのうち1つを選択するための、操作スイッチ群12の操作があるまで待ち、その操作があると、続いてステップ240で、その選択の対象となったエントリに対応する駐車位置を、目的地として特定する。ステップ240の後、駐車履歴用目的地特定プログラム200の実行が終了する。
【0038】
このような駐車履歴用目的地特定プログラム200を実行することで、車両用ナビゲーション装置1は、車両の駐車位置毎の累積駐車時間のデータに含まれる複数の駐車位置を、累積駐車時間の長い駐車位置の表示順位をより優先したリスト表示で、画像表示装置に選択可能に表示させ(ステップ210、220参照)、そのリストに基づいたユーザの選択操作を受け付け(ステップ230参照)、その選択の対象となった駐車位置を目的地として特定する(ステップ240参照)。
【0039】
以上のような作動により、車両用ナビゲーション装置1は、目的地特定のための駐車位置の表示において、駐車履歴データ中の累積駐車時間の長い駐車位置をより優先するので、駐車位置毎の過去の総合的な駐車時間の長短によって優先度付けされた表示を行うことができるようになる。また、駐車履歴データとして、同じ駐車位置の過去の駐車時間の総和が直接記録されることになるので、総和そのものが記録されていない場合に比べ、累積駐車時間による優先度付けを迅速に行うことができる。
【0040】
なお、上記の実施形態において、駐車履歴データ記録プログラム100および駐車履歴用目的地特定プログラム200が特許請求の範囲のプログラムに相当する。また、制御回路19が、駐車履歴データ記録プログラム100を実行することで、記録手段として機能する。また、制御回路19が、駐車履歴用目的地特定プログラム200のステップ220を実行することで、表示制御手段として機能し、ステップ240を実行することで、目的地特定手段として機能する。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の各発明特定事項の機能を実現し得る種々の形態を包含するものである。
【0041】
例えば、駐車履歴データや変数Tpを書き込むのは、HDDに限らず、フラッシュメモリ、バックアップRAM等、車両用ナビゲーション装置1の作動停止時においても記憶データを保持し続ける記憶媒体であれば、どのようなものであってもよい。
【0042】
また、制御回路19は、駐車履歴データ記録プログラム100のステップ145において、駐車履歴データの対象とするエントリに、その各駐車機会における駐車時間を追加記録するようになっていてもよい。このようになっていることで、駐車履歴データの各エントリは、複数の駐車機会における駐車時間が複数列記されることになる。この場合、制御回路19は、駐車履歴用目的地特定プログラム200のステップ220において、各エントリ内の駐車時間の総和を算出し、その算出値に基づいてソートを行うようになっていれば、本発明の機能は実現される。すなわち、累積駐車時間のデータは、結果的に駐車位置毎の過去の複数の駐車機会に渡る累積時間がわかるようなデータであれば足りる。
【0043】
また、特定された目的地を対象とする案内は、上記の実施形態のように経路に沿った案内でなくともよく、例えば、自車両の向きに対するその目的地への相対的方角のみの簡易案内であっても、その目的地を地図上に表示するだけの案内であってもよい。
【0044】
また、駐車履歴データを削除HDDから削除できないように、制御回路19によるファイル管理のためのプログラムの実行において、駐車履歴データに削除不可能属性を付与するようになっていてもよい。このようにすることで、車両用ナビゲーション装置1は、駐車位置毎の過去のすべての駐車機会に渡る累積時間のデータを、そのデータが削除不能なように記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1のハードウェア構成図である。
【図2】制御回路19が実行する駐車履歴データ記録プログラム100のフローチャートである。
【図3】駐車履歴データのデータ構造を例示する図表である。
【図4】制御回路19が実行する駐車履歴用目的地特定プログラム200のフローチャートである。
【符号の説明】
【0046】
1…車両用ナビゲーション装置、10…無線通信回路、11…位置検出器、
12…操作スイッチ群、13…画像表示装置、14…音声回路、14a…スピーカ、
14b…マイク、15…パーキングブレーキセンサ、16…RAM、17…ROM、
18…外部記憶部、19…制御回路、100…駐車履歴データ記録プログラム、
200…駐車履歴用目的地特定プログラム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の駐車位置毎の複数駐車期間に渡る累積駐車時間のデータ(以下、駐車履歴データという)を記憶媒体に記録する記録手段と、
前記記録手段が記録した前記駐車履歴データに含まれる複数の駐車位置を、前記累積駐車時間の長い駐車位置をより優先して、画像表示装置に表示させる表示制御手段と、
前記表示制御手段に表示させた前記複数の駐車位置のうち、ユーザによって選択された1つの駐車位置を目的地として特定する目的地特定手段と、を備えた車両用ナビゲーション装置。
【請求項2】
前記記録手段は、位置Pにおいてある時間T駐車した場合、当該位置Pが前記駐車履歴データに含まれる駐車位置と同じであれば、前記駐車履歴データに含まれる前記駐車位置に対応する前記累積駐車時間の値を、当該時間Tだけ増加させることを特徴等する請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
車両の駐車位置毎の複数駐車期間に渡る累積駐車時間のデータ(以下、駐車履歴データという)を記憶媒体に記録する記録手段、
前記記録手段が記録した前記駐車履歴データに含まれる複数の駐車位置を、前記累積駐車時間の長い駐車位置をより優先して、画像表示装置に表示させる表示制御手段、および、
前記表示制御手段に表示させた前記複数の駐車位置のうち、ユーザによって選択された1つの駐車位置を目的地として特定する目的地特定手段として、コンピュータを機能させるプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2006−300542(P2006−300542A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−118341(P2005−118341)
【出願日】平成17年4月15日(2005.4.15)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】