説明

ナビゲーション装置及びその表示方法

【課題】 従来、ナビゲーション装置において、燃費が悪化する要因となる運転操作を検出すると、その運転操作による実際の燃料消費量から当該運転操作が無かった場合の燃料消費量を減算した結果を無駄な燃料消費量として算出し、計測を開始してから経過した時間に応じて燃料消費量を示す技術がある。しかし、運転の改善を行うためには、運転者は、走行した際に無駄な運転操作があった道路を経過時間から解釈せねばならず、これは困難を伴う。
本発明の目的は、ナビゲーション装置において、より容易に運転の改善に結びつけうるように、エネルギー消費に関する情報を表示する技術を提供することにある。
【解決手段】
本発明のナビゲーション装置は、走行した場所に関連づけて、自車のエネルギー消費量がエネルギー消費量の基準値を超過したことを表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置の技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置において、燃費が悪化する要因となる運転操作を検出すると、その運転操作による実際の燃料消費量から当該運転操作が無かった場合の燃料消費量を減算した差分を無駄な燃料消費量として算出し、無駄な燃料消費量を表示部に表示する車両運転状態評価に関する技術がある。
【0003】
特許文献1には、このようなナビゲーション装置についての技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−278573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記のようなナビゲーション装置では、計測を開始してから経過した時間ごとの燃料消費量が示される。そのため、運転の改善を行うためには、運転者は、走行した際に無駄な運転操作があった道路を経過時間から解釈せねばならず、これは困難を伴う。例えば、「出発してから135分経過したころの運転の燃費が悪かった」という情報から、燃費の改善に結びつけることは難しい。
【0006】
本発明の目的は、ナビゲーション装置において、より容易に運転の改善に結びつけうるように、エネルギー消費に関する情報を表示する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決すべく、本発明のナビゲーション装置は、搭載された車両からエネルギーの使用量に関する情報を、走行した道路を構成するリンクごとに取得するエネルギー使用量取得手段と、前記リンクごとに、エネルギーの使用量の基準となる量を特定する基準エネルギー使用量特定手段と、前記エネルギー使用量取得手段により取得したエネルギー使用量と、対応するリンクの前記基準エネルギー使用量特定手段により特定した基準となる量と、を比較する比較手段と、前記比較手段による比較の結果、前記基準となる量を前記エネルギー使用量が超過したリンクを識別できるよう、走行経路上に強調表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また例えば、ナビゲーション装置の表示方法であって、前記ナビゲーション装置は、搭載された車両からエネルギーの使用量に関する情報を、走行した道路を構成するリンクごとに取得するエネルギー使用量取得ステップと、前記リンクごとに、エネルギーの使用量の基準となる量を特定する基準エネルギー使用量特定ステップと、前記エネルギー使用量取得ステップにより取得したエネルギー使用量と、対応するリンクの前記基準エネルギー使用量特定ステップにより特定した基準となる量と、を比較する比較ステップと、前記比較ステップによる比較の結果、前記基準となる量を前記エネルギー使用量が超過したリンクを識別できるよう、走行経路上に強調表示する表示ステップと、を実施することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本発明の一実施形態が適用されたナビゲーション装置の概略構成図である。
【図2】図2は、リンクテーブルの構成例を示す図である。
【図3】図3は、燃料消費記録テーブルの構成例を示す図である。
【図4】図4は、統計燃料消費テーブルの構成例を示す図である。
【図5】図5は、公称燃料消費テーブルの構成例を示す図である。
【図6】図6は、演算処理部の機能構成を示す図である。
【図7】図7は、自車燃費記録処理のフロー図である。
【図8】図8は、燃費改善提案処理のフロー図である。
【図9】図9は、燃費改善提案処理における画面例を示す図である。
【図10】図10は、燃費改善提案処理の変形例における画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の一実施形態が適用されたナビゲーション装置100について、図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本発明が適用された車載用のナビゲーション装置100の概略構成図である。図示するように、車載用ナビゲーション装置100は、演算処理部1と、ディスプレイ2と、記憶装置3と、音声入出力装置4(音声入力装置としてマイクロフォン41、音声出力装置としてスピーカ42)と、入力装置5と、ROM装置6と、車速センサ7と、ジャイロセンサ8と、GPS(Global Positioning System)受信装置9と、FM多重放送受信装置10と、ビーコン受信装置11と、燃料消費量検出装置12と、を備えている。
【0012】
演算処理部1は、様々な処理を行う中心的ユニットである。例えば各種センサ7,8やGPS受信装置9、FM多重放送受信装置10、またはビーコン受信装置11から出力される情報を基にして現在地を検出する。また、得られた現在地情報に基づいて、表示に必要な地図データを記憶装置3あるいはROM装置6から読み出す。また、読み出した地図データをグラフィックス展開し、そこに現在地を示すマークを重ねてディスプレイ2へ表示する。また、記憶装置3あるいはROM装置6に記憶されている地図データ等を用いて、ユーザから指示された出発地(現在地)と目的地とを結ぶ最適な経路(推奨経路)を探索する。また、スピーカ42やディスプレイ2を用いてユーザを誘導する。
【0013】
演算装置1は、各デバイス間をバス25で接続した構成である。演算処理部1は、数値演算及び各デバイスを制御するといった様々な処理を実行するCPU(Central Processing Unit)21と、記憶装置3から読み出した地図データ、演算データなどを格納するRAM(Random Access Memory)22と、プログラムやデータを格納するROM(Read Only Memory)23と、各種ハードウェアを演算装置1に接続するインターフェイスであるI/F24と、を有する。
【0014】
ディスプレイ2は、演算処理部1で生成されたグラフィックス情報を表示するユニットである。ディスプレイ2は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどで構成される。
【0015】
記憶装置3は、HDD(Hard Disk Drive)や不揮発性メモリカードといった、少なくとも読み書きが可能な記憶媒体で構成される。
【0016】
この記憶媒体には、通常の経路探索装置に必要な地図データ(地図上の道路を構成するリンクのリンクデータを含む)であるリンクテーブル200と、燃料消費記録テーブル300と、統計燃料消費テーブル400と、公称燃料消費テーブル500と、が記憶されている。
【0017】
図2は、リンクテーブル200の構成を示す図である。リンクテーブル200は、地図上の区画された領域であるメッシュの識別コード(メッシュID)201ごとに、そのメッシュ領域に含まれる道路を構成する各リンクのリンクデータ202を含んでいる。
【0018】
リンクデータ202は、リンクの識別子であるリンクID211ごとに、リンクを構成する2つのノード(開始ノード、終了ノード)の座標情報222、リンクを含む道路の種別を示す道路種別223、リンクの距離を示すリンク長224、リンク旅行時間225、リンクを構成する2つのノードにそれぞれ接続するリンクのリンクID(接続リンクID)である開始接続リンク、終了接続リンク226、リンクを含む道路の通称(例えば、「環八通り」等)を示す通称227、等を含んでいる。
【0019】
なお、ここでは、リンクを構成する2つのノードについて開始ノードと終了ノードとを区別することで、同じ道路の上り方向と下り方向とを、それぞれ別のリンクとして管理するようにしている。なお、リンク旅行時間225は、日時、天気などの条件ごとに対応付けられたリンク旅行時間であってもよい。
【0020】
図3は、燃料消費記録テーブル300の構成を示す図である。燃料消費記録テーブル300は、ナビゲーション装置100が搭載された車両が走行したリンクごとに、走行時に消費した燃料の消費量が記憶されるテーブルである。
【0021】
燃料消費記録テーブル300は、記録した日時を特定する情報である日時301と、走行した道路を構成するリンクを特定するリンク302と、当該リンク302を走行する間に消費した燃料の消費量を示す燃料消費量303と、を含んでいる。
【0022】
具体的には、日時301は、年月日時分を特定することのできる情報である。
【0023】
リンク302は、リンクテーブル200に格納されているリンクID211のうち、いずれかのリンクを特定するリンクIDである。
【0024】
燃料消費量303は、リンク302により特定されるリンクを走行するのにかかった燃料消費量を示す情報である。例えば、消費されたガソリン等の燃料の量を所定の単位(ml等)で示す。
【0025】
図4は、統計燃料消費テーブル400の構成を示す図である。統計燃料消費テーブル400は、リンクごとに統計処理された燃料消費量が記憶されるテーブルである。
【0026】
なお、統計処理された燃料消費量は、図示しない外部の機関等において、ナビゲーション装置100が搭載された車両のうち、自車を含む複数の車両が走行時に消費した燃料の消費量を、統計的に処理した情報であり、予め記憶装置3に記憶されている。また、FM多重放送受信装置10やビーコン受信装置11等の通信装置を介して、外部の機関等から受信した統計交通情報によって、統計燃料消費テーブル400に格納される情報は随時更新される。
【0027】
統計燃料消費テーブル400は、リンク401ごとに、時間帯402に応じた統計情報を含む。統計情報には、車種403と、当該車種の平均的な燃料消費量404が含まれる。
【0028】
具体的には、リンク401は、リンクテーブル200に格納されているリンクID211のうち、いずれかのリンクを特定するリンクIDである。
【0029】
時間帯401は、重複しない所定の時間帯を特定する情報である。例えば、早朝(午前4時〜6時)、朝(午前6時〜8時)、午前(午前8時〜午後12時)、等である。
【0030】
車種403は、車両の種類を特定する情報である。例えば、「軽自動車」、「普通自動車」、「大型自動車」、「トラック」等の種類分けに従うものであってもよいし、特定の車両のモデル名による種類分けに従うものであってもよい。
【0031】
燃料消費量404は、車種403で特定される車両が当該リンクを走行した際に消費した燃料の量の平均値である。例えば、消費されたガソリン等の燃料の量を所定の単位(ml等)で示す情報である。
【0032】
図5は、公称燃料消費テーブル500の構成を示す図である。公称燃料消費テーブル500は、車両の種類ごとに定められた所定の測定方法に基づく燃料の消費率の公称値に関する情報が記憶されるテーブルである。
【0033】
公称燃料消費テーブル500は、車種501ごとに、公称燃費(km/l)502の情報を含む。
【0034】
具体的には、車種501は、車両の種類を特定する情報である。例えば、特定の車両のモデル名による種類分けを示す情報である。
【0035】
公称燃費502は、車種501で特定される車両の公称の燃費率を示す情報である。例えば、10・15モード等の所定の測定方法によるガソリン等の燃料消費率を所定の単位(km/l等)で示す情報である。
【0036】
図1に戻って説明する。音声入出力装置4は、音声入力装置としてマイクロフォン41と、音声出力装置としてスピーカ42と、を備える。マイクロフォン41は、使用者やその他の搭乗者が発した声などの車載用ナビゲーション装置100の外部の音声を取得する。
【0037】
スピーカ42は、演算処理部1で生成された使用者へのメッセージを音声信号として出力する。マイクロフォン41とスピーカ42は、車両の所定の部位に、別個に配されている。ただし、一体の筐体に収納されていても良い。車載用ナビゲーション装置100は、マイクロフォン41及びスピーカ42を、それぞれ複数備えることができる。
【0038】
入力装置5は、使用者からの指示を使用者による操作を介して受け付ける装置である。入力装置5は、タッチパネル51と、ダイヤルスイッチ52と、その他のハードスイッチ(図示しない)であるスクロールキー、縮尺変更キーなどで構成される。
【0039】
タッチパネル51は、ディスプレイ2の表示面側に搭載され、表示画面を透視可能である。タッチパネル51は、ディスプレイ2に表示された画像のXY座標と対応したタッチ位置を特定し、タッチ位置を座標に変換して出力する。タッチパネル51は、感圧式または静電式の入力検出素子などにより構成される。
【0040】
ダイヤルスイッチ52は、時計回り及び反時計回りに回転可能に構成され、所定の角度の回転ごとにパルス信号を発生し、演算処理部1に出力する。演算処理部1では、パルス信号の数から、回転角度を求める。
【0041】
ROM装置6は、CD-ROMやDVDなどのROM(Read Only Memory)やIC(Integrated Circuit)カードといった、少なくとも読み取りが可能な記憶媒体で構成されている。この記憶媒体には、例えば、動画データや、音声データなどが記憶されている。
【0042】
車速センサ7,ジャイロセンサ8およびGPS受信装置9は、車載用ナビゲーション装置100において現在地(自車位置)を検出するために使用されるものである。
【0043】
車速センサ7は、車速を算出するのに用いる値を出力するセンサである。ジャイロセンサ8は、光ファイバジャイロや振動ジャイロ等で構成され、移動体の回転による角速度を検出するものである。GPS受信装置9は、GPS衛星からの信号を受信し移動体とGPS衛星間の距離と距離の変化率を3個以上の衛星に対して測定することで移動体の現在位置、進行速度および進行方位を測定し、演算処理部1に送信するものである。
【0044】
FM多重放送受信装置10は、FM多重放送局から送られてくるFM多重放送信号を受信する。FM多重放送には、VICS(Vehicle Information Communication System:登録商標)情報の概略現況交通情報、規制情報、SA/PA(サービスエリア/パーキングエリア)情報、駐車場情報、天気情報などやFM多重一般情報としてラジオ局が提供する文字情報などがある。
【0045】
ビーコン受信装置11は、光ビーコン、電波ビーコン等の信号を受信する。ビーコン等の信号には、VICS情報の概略現況交通情報、規制情報、SA/PA(サービスエリア/パーキングエリア)情報、駐車場情報などがある。
【0046】
なお、FM多重放送受信装置10およびビーコン受信装置11は、図示しない外部の機関等から送信される統計交通情報を受信する。統計交通情報は、例えば、早朝、夕方等の時間帯、休日、平日等の日の種類、晴れ、雨、雪等の天気の種類ごとに、各リンクを走行する車両から集めた燃料消費量に関する情報を分類し、統計処理を行って算出した燃料消費量の情報を含む。
【0047】
燃料消費量検出装置12は、ナビゲーション装置100が搭載される車両の所定の時間内に消費した燃料の量を検出する装置である。
【0048】
図6は、演算処理部1の機能ブロック図である。
【0049】
図示するように、演算処理部1は、主制御部101と、入力受付部102と、出力処理部103と、燃料消費量蓄積部104と、基準燃費算出部105と、燃費改善提案部106と、を有する。
【0050】
主制御部101は、様々な処理を行う中心的な機能部であり、処理内容に応じて、他の処理部を制御する。また、主制御部101は、車載用ナビゲーション装置100の基本動作であるナビゲーション処理(例えば、交通情報の表示、現在位置の表示等)を実施する。
【0051】
入力受付部102は、マイクロフォン41、タッチパネル51およびダイヤルスイッチ52を介して、使用者からの指示入力を受け付け、これを各処理部に受け渡す処理部である。
【0052】
出力処理部103は、画面出力をディスプレイ2に表示させる機能部である。ディスプレイ2への表示が要求される画面データと表示候補を受け取り、指定された描画方式で、道路、その他の地図構成物や、現在地、目的地、推奨経路、メッセージ情報のためのダイアログなどを描画するように画面描画コマンドを生成する。そして、生成したコマンドを、ディスプレイ2に送信する。
【0053】
燃料消費量蓄積部104は、燃料消費量検出装置12から検出した燃料消費量を、燃料消費量記録テーブル300に蓄積する。
【0054】
基準燃費算出部105は、ナビゲーション装置100が所定のリンクを走行する場合に基準とする燃費(基準燃費)を算出する。基準燃費は、搭載された車両が走行した各リンクについて、走行するごとに決定される。基準燃費は、搭載された車両が実際に消費した過去の燃料消費量と、搭載された車両の種類と、時刻帯と、統計的な燃費と、車両の仕様上の燃費と、に基づいて決定される。
【0055】
燃費改善提案部106は、ナビゲーション装置100が搭載された車両が実際に走行したリンクにおける燃料消費量と、当該リンクの基準燃費と、を比較して、燃費を改善しうるリンクを特定して、当該リンクを含む区間を特定し、表示する。
【0056】
なお、主制御部101、入力受付部102、出力処理部103、燃料消費量蓄積部104、基準燃費算出部105、燃費改善提案部106は、CPU21が所定のプログラムを読み込み実行することにより構築される。したがって、RAM22には、各機能部の処理を実現するためのプログラムが記憶されている。
【0057】
なお、上記した各構成要素は、ナビゲーション装置100の構成を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。また、構成要素の分類の仕方やその名称によって、本願発明が制限されることはない。ナビゲーション装置100の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【0058】
また、各機能部は、ハードウエア(ASIC、GPUなど)により構築されてもよい。また、各機能部の処理が一つのハードウエアで実行されてもよいし、複数のハードウエアで実行されてもよい。
【0059】
[動作の説明]次に、上記構成のナビゲーション装置100の動作について説明する。
【0060】
図7は、自車燃費記録処理の流れを示すフロー図である。
【0061】
主制御部101は、ナビゲーション装置100の図示しない電源装置に電源が投入されると、本フローを開始する。
【0062】
主制御部101は、自車の現在位置を取得する(ステップS001)。具体的には、主制御部101は、ナビゲーション装置100が搭載された車両の存在する現在位置の情報を取得する。
【0063】
次に、主制御部101は、ステップS001で取得した現在位置の情報から、現在位置が属するリンクを特定する(ステップS002)。具体的には、主制御部101は、ステップS001で取得した現在位置が属するリンクを、マップマッチング処理等により特定する。
【0064】
次に、燃料消費量蓄積部104は、ステップS002にて特定したリンクのリンクIDに変化がないか否かを判定する(ステップS003)。具体的には、燃料消費量蓄積部104は、ステップS002にて特定したリンクのリンクIDを、前回実施したステップS002において特定したリンクのリンクIDと比較して、変更がないか否かを判定する。なお、前回実施したステップS002の結果がない場合には、燃料消費量蓄積部104は、リンクIDに変更があったものとして判定する。
【0065】
変更がない場合(ステップS003にて「Yes」)、燃料消費量蓄積部104は、燃料消費量記録テーブル300の最新のレコードに燃料消費量を加算する。具体的には、燃料消費量蓄積部104は、燃料消費量記録テーブル300に格納されている最新の日時301を有するレコードを取得する。そして、燃料消費量蓄積部104は、燃料消費量検出装置12から燃料消費量を取得する。そして、燃料消費量蓄積部104は、取得したレコードの燃料消費量303として格納されている値を、燃料消費量検出装置12から取得した燃料消費量を加算した値で更新する。そして、燃料消費量蓄積部104は、燃料消費量検出装置12の検出値をゼロクリアして、燃料消費量検出装置12に対して再度燃料消費量の検出を開始させる。また、燃料消費量蓄積部104は、日時301に、現在の時刻を記録する。
【0066】
そして、燃料消費量蓄積部104は、制御をステップS001に戻す。
【0067】
変更がある場合(ステップS003にて「No」)、燃料消費量蓄積部104は、燃料消費量記録テーブル300に新たなレコードを追加して燃料消費量を記録する。 具体的には、燃料消費量蓄積部104は、燃料消費量記録テーブル300に新たなレコードを追加して、追加したレコードの燃料消費量303に、燃料消費量検出装置12から取得した燃料消費量を格納する。そして、燃料消費量蓄積部104は、燃料消費量検出装置12の検出値をゼロクリアして、燃料消費量検出装置12に対して再度燃料消費量の検出を開始させる。また、燃料消費量蓄積部104は、日時301に、現在の時刻を記録し、リンク302にステップS002にて特定したリンクのリンクIDを記録する。
【0068】
そして、燃料消費量蓄積部104は、制御をステップS001に戻す。
【0069】
以上が、本実施形態に係る自車燃費記録処理のフローである。
【0070】
自車燃費記録処理を実施することで、自車が走行したリンクごとに、当該リンクを走行するために消費した燃料消費量を記録することが可能となる。
【0071】
図8は、燃費改善提案処理の流れを示すフロー図である。
【0072】
燃費改善提案部106は、ナビゲーション装置100を搭載した車両が目的に到着したことを検知すると、本フローを開始する。
【0073】
燃費改善提案部106は、出発地から現在地まで、通行した各リンクと、通行した各リンクについて最後に燃料消費量を記録した日時とを特定する(ステップS101)。具体的には、燃費改善提案部106は、ナビゲーション装置100が搭載された車両の存在する現在位置の情報を取得し、出発地から現在地までに記録された燃料消費記録テーブル300のリンク302を通行した各リンクとして特定し、当該日時301を燃料消費量を記録した日時として特定する。
【0074】
次に、基準燃費算出部105は、ステップS101で特定した各リンクについて、同じ時刻帯での自車の過去の平均の燃料消費量を算出する(ステップS102)。具体的には、基準燃費算出部105は、ステップS101で特定したリンクごとに、過去の所定の期間(例えば過去3ヶ月間)に燃料消費記録テーブル300に記録された燃料消費量303の値を取得し、そのうち時刻が所定の時刻帯に属するものについて、燃料消費量303の平均値(相加平均等)を自車実績値X(Xは小数)として算出する。
【0075】
なお、所定の時刻帯とは、一日を重複無く複数に分割した時間帯の一つであって、ステップS101で特定した日時が属する時間帯をいう。例えば、午前4時〜午前6時までの時刻帯や、午前6時〜午前8時までの時刻帯等である。
【0076】
次に、基準燃費算出部105は、ステップS101で特定した各リンクについて、同じ時刻帯での自車と他車とを含む同型車についての統計的な燃料消費量を、統計値Y(Yは小数)として特定する(ステップS103)。具体的には、基準燃費算出部105は、ステップS101で特定したリンクごとに、自車と同型車について統計処理された燃料消費量を、統計燃料消費テーブル400から統計値Yとして特定する。
【0077】
次に、基準燃費算出部105は、ステップS101で特定したリンクごとに、自車と同型車の仕様上の燃費、すなわち公称燃費Zを算出する(ステップS104)。具体的には、基準燃費算出部105は、自車と同型の車種について、公称燃料消費テーブル500に記録された公称燃費502の値を取得する。そして、基準燃費算出部105は、各リンクのリンク長224をリンクの距離として特定し、リンクの距離を公称燃費で割って公称燃費に基づく燃料消費量を、公称燃費Z(Zは小数)として算出する。
【0078】
次に、基準燃費算出部105は、ステップS102〜ステップS104で算出した自車実績値Xと、統計値Yと、公称燃費Zと、を用いて、各リンクの基準燃料消費量F(Fは小数)を算出する。なお、基準燃費算出部105は、基準燃料消費量Fを算出する際に、所定の重み付けを行って算出するようにしてもよい。例えば、基準燃費算出部105は、下式(1)に従って各リンクの基準燃料消費量Fを算出する。
【0079】
F=X・A+Y・B+Z・C(A,B,Cは0または正の数、A+B+C=1)・・・式(1)
なお、所定の重み付けを行うA、B、Cの定数は、所定の値を用いるが、これに限らない。すなわち、例えば、車両の経年劣化を考慮して、車両の使用期間に応じて公称燃費Zを基準燃料消費量Fに反映させる度合いを低く設定するように、Cの定数を徐々にゼロに近づけるようにしてもよい。
【0080】
または、例えば、時刻帯、車両の現在位置(都市部か郊外部か)、リンクが属する道路の種類(幹線道路か、有料道路か、細街路等か)、などの走行状況に応じて、A、B、Cの各定数を変化させるようにしてもよい。
【0081】
または、少なくともA、B、Cのうち一つ以上の値をゼロ以外の値として、他の値をゼロとするようにしてもよい。
【0082】
もちろん、これらを組み合わせてA、B、Cそれぞれの定数を特定するようにしてもよい。このようにすることで、走行状況に応じて適切な基準燃料消費量Fを求めることができるようになる。
【0083】
次に、基準燃費算出部105は、ステップS101で特定したリンクのうち、ステップS105で算出した各リンクの基準燃料消費量Fよりも燃料消費量が大きいリンクを特定する(ステップS106)。
【0084】
次に、基準燃費算出部105は、ステップS106で特定したリンクについて、地図画面上で強調表示されるよう、出力表示部103に指示する(ステップS107)。
【0085】
以上が、本実施形態に係る燃費改善提案処理のフローである。
【0086】
燃費改善提案処理を実施することで、自車が走行したリンクごとに、基準燃料消費量より多く燃料を使用したか否かを判定して、基準燃料消費量より多く燃料を使用したリンクを具体的に運転者に知らせることが可能となる。
【0087】
次に、燃費改善提案処理にて表示される画面の例を、図9を用いて説明する。図9は、燃費改善提案処理のステップS107にて表示される画面表示の例を示す図である。
【0088】
図9には、画面表示の例である画面600が示されている。画面600には、ナビゲーション装置が搭載された車両の現在地を示すカーマーク601と、車両の現在地の履歴を示す点線すなわち走行軌跡620と、当該車両の現在地の周囲の地図情報と、メッセージ表示欄630と、が表示されている。
【0089】
ここで、当該車両は道路602、603、604を順に走行して現在位置に至ったものとする。また、車両は、道路602を走行する際には、道路602を構成するリンク611において、道路603を走行する際には、道路603を構成するリンク612において、また道路604を走行する際には、道路604を構成するリンク613において、基準燃料消費量を上回る燃料を消費したものとする。
【0090】
画面600においては、リンク611、612、613を示す部分が、道路602、603、604を示す通常の線よりも太い線で表示される。また、メッセージ表示欄630には、太い線が燃費を改善すべき区間であることを伝えるメッセージ等が表示される。画面600により、基準燃料消費量を上回ったリンク611、612および613が強調表示されるため、燃費を改善するべき区間を地図上で一目のもとに表示できる。
【0091】
以上、本発明の一実施形態を説明した。
【0092】
本発明の上記実施形態によれば、ナビゲーション装置100は、地図上に、基準燃料消費量よりも燃料を多く消費した区間を地図上に一覧して示すことが可能となる。これにより、使用者は、燃費改善のために注意して運転すべき区間を具体的に把握できるようになる。
【0093】
本発明は、上記実施形態に制限されない。上記実施形態は、本発明の技術的思想の範囲内で様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では、燃費改善提案処理のステップS107においては、上述のように地図上の該当するリンクを強調して表示することとしているが、これに限られない。すなわち、より長距離の走行を行った場合等には、図10に示すようにサマリ表示を行うようにしてもよい。
【0094】
図10は、燃費改善提案処理のステップS107にて表示される画面表示の例を示す図である。図10には、画面表示の例である画面700が示されている。画面700には、表710が表示されている。表710は、ナビゲーション装置が搭載された車両が走行してきた道路の名称712を横軸として、基準燃料消費量に対する燃料消費量の比711を縦軸とする。なお、道路の名称712は、複数のリンクにより構成される一連の道路の所定の区間をまとめるために、リンクよりも大きな区分(例えば「国道○○号線」等)により使用者に情報を提供することを目的として表示している。燃費改善提案部106は、道路の名称712を、リンクテーブル200の通称227を用いて特定する。
【0095】
また、表710には、基準燃料消費量に対する燃料消費量の比の値が1以上、すなわち基準燃料消費量よりも燃料消費量が大きい場合には、超過した燃料消費量を示す範囲713に、着色等、注目を集めるための強調加工がなされている。このように上記実施形態を変形することで、走行した距離が長い場合、または走行した地域の地理に詳しくない場合であっても、適切に使用者に燃費改善しうる区域を一覧の元に示すことが可能となる。
【0096】
また、上記実施形態においては、燃費改善提案処理のステップS101において、通行した全てのリンクを特定しているが、これに限られない。例えば、自車燃費記録処理のステップS004およびステップS005において、燃料消費量蓄積部104は、制限速度を超過して走行したリンクについてのレコードには警告情報を併せて記録しておき、燃費改善提案処理のステップS101において、燃費改善提案部106は、警告情報が記録されたレコードを特定対象から除外するようにしてもよい。このように変形することで、制限速度を遵守する運転を使用者に意識づけることが可能となる。
【0097】
また、上記実施形態においては、燃費改善提案処理のステップS107において、燃料使用量が基準を超過したリンクを対象として強調表示しているが、これに限られない。例えば、所定の数(例えば10)に限って強調表示するようにしてもよい。その際には、超過した燃料使用量が多いリンクから順にリンクを特定するようにしてもよい。このように変形することで、燃料消費量が多いリンクが多すぎる場合であっても、燃費が良くないリンクから数を限って表示することで、運転者が燃費を改善しようとするモチベーションを維持することが可能となる。
【0098】
また、上記実施形態では、燃費改善提案処理のステップS107においては、上述のように地図上の該当するリンクを強調して表示することとしているが、これに限られない。
【0099】
例えば、より長距離の走行を行った場合等には、リンクよりも大きな単位で燃費を改善する区間を表示するようにしてもよい。例えば、所定の数のリンクを結合させて、そこに含まれるリンクにおける燃料消費量の平均値と、基準燃料消費量Fの平均値とを比較して燃費を改善する区間として特定し、表示するようにしてもよい。この場合さらに、結合させる所定の数のリンクは、走行した距離に応じて(例えば10kmまでならば10のリンクを結合させ、100kmまでならば100のリンクを結合させる等)定められるようにしてもよい。このように変形することで、リンク単位では細かすぎて分かりにくくなりがちな燃費改善区間を、より分かりやすく表示することができる。
【0100】
また、上記実施形態においては、燃料改善提案処理は、目的地に到着すると実施されるようにしているが、これに限られない。すなわち、所定の間隔で本フローを開始することで、目的地に到着する前に、すなわち走行中に実施するようにしてもよい。このようにすることで、走行中に燃費の情報を(若干の遅れはあるものの)ほぼリアルタイムに表示することが可能となり、運転者はすぐに燃費の改善を行うように注意して運転することが可能となる。
【0101】
また、上記実施形態では、駆動エネルギーが燃料である場合に基づいているが、本発明はこれに制限されるものではない。例えば、電気自動車等、電気を駆動エネルギーとする場合には、電力の消費量(ワット)を管理するようにしても良い。その場合には、上記実施形態の説明において「燃料」とある記載を、「電力」または「消費電力」と読み替えれば実現できる。
【0102】
なお、上記の実施形態では、本発明を車載用ナビゲーション装置に適用した例について説明したが、本発明は車載用以外のナビゲーション装置にも適用することができる。
【符号の説明】
【0103】
1:演算処理部、2:ディスプレイ、3:記憶装置、4:音声出入力装置、5:入力装置、6:ROM装置、7:車速センサ、8:ジャイロセンサ、9:GPS受信機、10:FM多重放送受信装置、11:ビーコン受信装置、12:燃料消費量検出装置、21:CPU、22:RAM、23:ROM、24:I/F、25:バス、41:マイクロフォン、42:スピーカ、51:タッチパネル、52:ダイヤルスイッチ、100:ナビゲーション装置、101:主制御部、102:入力受付部、103:出力処理部、104:燃料消費量蓄積部、105:基準燃費算出部、106:燃費改善提案部、200:リンクテーブル、300:燃料消費記録テーブル、400:統計燃料消費テーブル、500:公称燃料消費テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搭載された車両からエネルギーの使用量に関する情報を、走行した道路を構成するリンクごとに取得するエネルギー使用量取得手段と、
前記リンクごとに、エネルギーの使用量の基準となる量を特定する基準エネルギー使用量特定手段と、
前記エネルギー使用量取得手段により取得したエネルギー使用量と、対応するリンクの前記基準エネルギー使用量特定手段により特定した基準となる量と、を比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、前記基準となる量を前記エネルギー使用量が超過したリンクを識別できるよう、走行経路上に強調表示する表示手段と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置であって、さらに、
前記表示手段は、前記基準となる量を前記エネルギー使用量が超過したリンクが含まれる道路の名称とともに、超過したエネルギーの使用量を表示する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のナビゲーション装置であって、
前記表示手段は、前記基準となる量を前記エネルギー使用量が超過したエネルギーの使用量が多い順に所定の個数のリンクを対象として強調表示する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって、さらに、
前記リンクごとに、前記エネルギー使用量取得手段により取得したエネルギーの使用量の履歴から、自車の過去のエネルギーの使用量の実績値を算出する自車実績値算出手段を備え、
前記基準エネルギー使用量特定手段は、前記自車実績値算出手段により算出されたエネルギーの使用量の実績値を取得して前記基準となる使用量を前記リンクごとに特定する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって、さらに、
前記リンクごとに、統計処理されたエネルギーの使用量を外部から取得する統計情報取得手段を備え、
前記基準エネルギー使用量特定手段は、前記統計情報取得手段により前記統計処理されたエネルギーの使用量を取得して前記基準となる使用量を前記リンクごとに特定する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって、さらに、
公称のエネルギー使用量を記憶する記憶手段を備え、
前記基準エネルギー使用量特定手段は、前記記憶手段に記憶された前記エネルギー消費量を用いて前記基準となる使用量を前記リンクごとに特定する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項1〜3のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって、さらに、
前記リンクごとに、前記エネルギー使用量取得手段により取得したエネルギーの使用量の履歴から、自車の過去のエネルギーの使用量の実績値を算出する自車実績値算出手段と、
前記リンクごとに、統計処理されたエネルギーの使用量を外部から取得する統計情報取得手段と、
公称のエネルギー使用量を記憶する記憶手段と、を備え、
前記基準エネルギー使用量特定手段は、前記自車実績値算出手段により算出されたエネルギーの使用量の実績値と、前記統計情報取得手段により前記統計処理されたエネルギーの使用量と、前記記憶手段に記憶された前記エネルギー消費量と、を所定の比率で重み付けして前記基準となる使用量を前記リンクごとに特定する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
請求項7に記載のナビゲーション装置であって、
前記基準エネルギー使用量特定手段が前記基準となる使用量を前記リンクごとに特定する処理において、前記記憶手段に記憶された前記エネルギー消費量の重みを、使用開始からの年月に応じて減少させる、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項9】
請求項7に記載のナビゲーション装置であって、
前記基準エネルギー使用量特定手段が前記基準となる使用量を前記リンクごとに特定する処理において、前記重みを、前記リンクが属する道路の種類に応じて特定する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項10】
請求項7に記載のナビゲーション装置であって、
前記基準エネルギー使用量特定手段が前記基準となる使用量を前記リンクごとに特定する処理において、前記重みを、前記リンクが属する地域に応じて特定する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項11】
請求項7に記載のナビゲーション装置であって、
前記基準エネルギー使用量特定手段が前記基準となる使用量を前記リンクごとに特定する処理において、前記重みを、前記リンクを走行した時刻帯に応じて特定する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項12】
請求項1〜11に記載のナビゲーション装置であって、
前記エネルギーは、燃料もしくは電気のいずれか、または燃料と電気の両方、
であることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項13】
ナビゲーション装置の表示方法であって、
前記ナビゲーション装置は、
搭載された車両からエネルギーの使用量に関する情報を、走行した道路を構成するリンクごとに取得するエネルギー使用量取得ステップと、
前記リンクごとに、エネルギーの使用量の基準となる量を特定する基準エネルギー使用量特定ステップと、
前記エネルギー使用量取得ステップにより取得したエネルギー使用量と、対応するリンクの前記基準エネルギー使用量特定ステップにより特定した基準となる量と、を比較する比較ステップと、
前記比較ステップによる比較の結果、前記基準となる量を前記エネルギー使用量が超過したリンクを識別できるよう、走行経路上に強調表示する表示ステップと、
を実施することを特徴とする表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−33447(P2011−33447A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−179149(P2009−179149)
【出願日】平成21年7月31日(2009.7.31)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】