説明

メロシアニン誘導体を使用することによる紫外線による劣化に対するボディケア及び家庭用品の安定化

【課題】メロシアニン誘導体を使用することによる紫外線による劣化に対するボディケア及び家庭用品の安定化を提供すること。
【解決手段】記載されているのは光分解及び酸化的劣化からボディケア及び家庭用品を保護するための特定のメロシアニン誘導体の使用である。
これらの化合物は、優れた紫外線吸収性を示す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光分解及び酸化的劣化からボディケア及び家庭用品を保護するための選ばれた光安定剤の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
化粧品配合物及び家庭用品における油及び脂肪に基づく天然物質のますますの使用に対する近年の商品傾向は、また脂肪及び油の酸化的劣化の問題を増加し、結果として酸敗臭をもたらす。天然油又は不飽和脂肪酸はまずエマルジョンに存在しない事は無い。酸化的変化はときには反応性代謝物、例えばケトン、アルデヒド、酸、エポキシド及び過酸化脂質を生成し得る。
結果として、一方では商品のにおいにおける望ましくない変化及び他方では皮膚の耐性を変え得る物質が得られる場合もある。皮膚上におけるフリーラジカルの制御されない形成が種々の最初の病態物理学的変調、例えば炎症、発癌などの発生及び進行に寄与する。
しかしながら、酸化的劣化プロセスは油及び脂肪に基づく天然物質の場合においてのみ見出される訳ではない。それらはまた多数の他の化粧品成分、例えば香料及び芳香性物質、ビタミン、着色剤などにおいても見出される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
酸化的劣化プロセス(光酸化、自己酸化)を防ぐために、いわゆる抗酸化剤(AO)がそれ故化粧品及び食品において使用される。これら抗酸化剤は、酸化を防ぐ化合物(錯体形成体、還元剤など)及びフリーラジカル連鎖反応を中断する化合物、例えばブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、プロピルガラート(PG)のようなガラート、又は第三ブチルヒドロキノン(TBHQ)に分類され得る。しかしながら、後者の化合物はしばしばpH安定性並びに光及び温度安定性に関して満足のいくものでは無い。
結果として、そのような容器における活性体は自己酸化プロセスが原因で都合良い事にそれらの性質を変える。これは、結果として例えば粘度の低下及び色又は臭いにおける変化をもたらす。
さらに、近年の更に目立つ製品の傾向はまた、化粧品配合物及び家庭用品のための透明な容器類(ガラス、PET等)の使用増加に繋がっている。ガラス及び通常のプラスチックの両方ともは、紫外線B範囲において、ある特定の本質的な吸収を有するけれども、紫外線A範囲における吸収は非常に低い。
紫外線吸収による透明な包装製品のための様々な安定化技術が通常使用され、また既知である。例えばベンゾトリアゾール類の広帯域な紫外線光安定剤は、主にUV−Bを吸収するベンゾフェノンのような他の吸収剤と比較して、それらの非常に優れたUV−A及びUV−B吸収特性のために製品安定性及び貯蔵期間を高める。透明包装製品の光誘引退色を防御する又は遅延する為の今日知られる最も効果的な安定剤は、例えばチバ社製チノガード HS(TINOGARD HS)又はチバ チノガード TL(TINOGARD
TL)の名の商品名で知られているベンゾトリアゾール誘導体等である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
驚くべきことに、メロシアニン誘導体に基づく特定の光安定剤が、優れた紫外線吸収特性を示し、またそれゆえに製品保護に適することを見出した。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
従って、本発明は光分解及び酸化的劣化からボディケア及び家庭用品を保護するための下記式(1)で表されるメロシアニン誘導体の使用に関する。
【化1】

[式中、
1、L2又はL3は、互いに独立して水素原子;ヒドロキシ基;炭素原子数1ないし22
のアルキル基;炭素原子数1ないし22のアルコキシ基;炭素原子数2ないし22のアルケニル基;炭素原子数2ないし22のアルキニル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルケニル基;炭素原子数7ないし20のアラルキル基;炭素原子数1ないし20のヘテロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロへテロアルキル基、炭素原子数5ないし11のヘテロアラルキル基;炭素原子数6ないし20のアリール基;炭素原子数6ないし20のアリール−炭素原子数1ないし5のアルケニレン基;炭素原子数4ないし9のヘテロアリール基;CN;−(CH2tOR9
又はCOOR9を表し;
4は、CN;−COR7;−COOR7;−SO27;−CONR78;炭素原子数1な
いし22のアルキル基;炭素原子数2ないし22のアルケニル基;炭素原子数2ないし22のアルキニル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルケニル基;炭素原子数7ないし20のアラルキル基;炭素原子数1ないし20のヘテロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロへテロアルキル基;炭素原子数5ないし11のヘテロアラルキル基;炭素原子数6ないし20のアリール基;炭素原子数1ないし1のアルキルカルボニルアミノ−炭素原子数6ないし20のアリール基;炭素原子数4ないし9のヘテロアリール基を表し;
5、R6、R7及びR8は、互いに独立して水素原子;炭素原子数1ないし22のアルキル基;炭素原子数2ないし22のアルケニル基;炭素原子数2ないし22のアルキニル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルケニル基;炭素原子数7ないし20のアラルキル基;COR9;−(CO)−COO−R9;炭素原子数1ないし20のヘテロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロへテロアルキル基;炭素原子数5ないし11のヘテロアラルキル基;炭素原子数6ないし20のアリール基;炭素原子数1ないし5のアルコキシ−炭素原子数6ないし20のアリール基;−(CH2t−SO3H;−(CH2t−(CO)−OR9;−(CH2t−O−炭素原子数6ないし10のアリール基;−(CH2vCOO−R9;炭素原子数4ないし9のヘテロ
アリール基;−(CH2u−SiR151617;又は−X−Sil基を表し;
9は、水素原子;炭素原子数1ないし22のアルキル基;炭素原子数2ないし22のア
ルケニル基;炭素原子数2ないし22のアルキニル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルケニル基;炭素原子数7ないし20のアラルキル基;炭素原子数1ないし20のヘテロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロへテロアルキル基;炭素原子数5ないし11のヘテロアラルキル基;炭素原子数6ないし20のアリール基又は炭素原子数4ないし9のヘテロアリール基を表し;
1及びL2、L1及びL3、L2及びL3、L1及びR4、L2及びR4、L1及びR1、L2及び
1、L3及びR1、L3及びR5、R3及びR4、R1及びR2、R7及びR8、R5及びR6は、
一緒になって1、2、3又は4炭素環又はN、O及び/又はS−複素環を形成するために結合し得、さらに他の芳香族環と融合し得、及びN−複素環における各々のNは未置換であるか又はR10によって置換し得;
及び各々のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基又はシクロアルキレン基は未置換であるか又は1つ以上のR11によって置換し得、
及び各々のアリール基、ヘテロアリール基、アラルキル基、アリーレン基、ヘテロアリーレン基又はアラルキレン基は未置換であるか又は1つ以上のR12によって置換し得;
10は、R13;COR13;COOR13;又はCONR1314を表し;
11は、ハロゲン原子、OH;NR1516;O−R15;S−R15;O−CO−R15;CO−R15;オキソ基;チオノ基;CN;COOR15;CONR1516;SO2NR1516
SO215;SO315;SiR151617;OSiR151617;POR1516又は−X−Sil基を表し;
12は、炭素原子数1ないし12のアルキルチオ基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキルチオ基;炭素原子数1ないし12のアルケニルチオ基;炭素原子数3ないし12のシクロアルケニルチオ基;炭素原子数1ないし12のアルコキシ基;炭素原子数3ないし12のシクロアルコキシ基;炭素原子数1ないし12のアルケニルオキシ基;又は未置換であるか又は1つ以上のR11によって置換し得る炭素原子数3ないし12のシクロアルケニルオキシ基;ハロゲン原子;CN;SH;OH;CHO;R18;OR18;SR18;C(R18)=CR1920;O−CO−R19;NR1819;CONR1819;SO2NR1819
;SO218;COOR18;OCOOR18; NR18COR19;NR19COOR20;Si
151617;OSiR151617; P(=O)R1920又は−X−Sil基を表し;R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19及びR20は、互いに独立して水素原子;炭素原子数1ないし22のアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数2ないし12のアルケニル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルケニル基;炭素原子数6ないし14のアリール基;炭素原子数4ないし12のヘテロアリール基;炭素原子数7ないし18のアラルキル基又は炭素原子数5ないし16のヘテロアラルキル基を表し;又は
13及びR14、R15及びR16、R16及びR17及び/又はR18及びR19は、一緒になって未置換の又は炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換されるピロリジン基、ピペリジン基、ピペラジン基又はモルホリン基を形成するために結合し得;
Xはリンカーを表し;及び
Silは、シラン部分、オリゴシロキサン部分又はポリシロキサン部分を表し;
tは0ないし12の数を表し;
uは1ないし12の数を表し;
vは0ないし12の数を表し;
n=1の場合
1及びR2は、互いに独立して水素原子;炭素原子数1ないし22のアルキル基;ヒドロキシ−炭素原子数1ないし22のアルキル基;炭素原子数2ないし22のアルケニル基;炭素原子数2ないし22のアルキニル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルケニル基;炭素原子数7ないし20のアラルキル基;炭素原子数1ないし20のヘテロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロへテロアルキル基;炭素原子数6ないし20のアリール基;炭素原子数5ないし11のヘテロアラルキル基;炭素原子数4ないし9のヘテロアリール基;又は式
【化2】

で表される基を表し;
21、R22、R23は、互いに独立して炭素原子数1ないし22のアルキル基;又は炭素原子数1ないし22のアルコキシ基を表し;
aはリンカーXへの結合を表し;
3はCN;NR56;−COR5;−COOR5;−SO25;−CONR56;炭素原
子数6ないし20のアリール基;又は炭素原子数4ないし9のヘテロアリール基を表し;pは0ないし100の数を表し;
qは1ないし20の数を表し;
sは0ないし4の数を表し;
n=2の場合
1及びR2は各々、1つ以上の酸素原子によって中断し得る炭素原子数1ないし5のアルキレン基から選択される二価の基を表し;又は
1及びR2は窒素原子と一緒になって、六員環の複素環を形成し;及び同時にR3はn=
1に関して定義される通りであり;又は
3は式−CO−V1−炭素原子数1ないし12のアルキレン−W1−*(式中、アステリ
スク*は2番目のR3への結合を示し、V1は−O−;又は−NR7−;又は直接結合を表
し;W1は2番目のR3への結合を示すが;、ここでW1は直接結合を表すか、又は炭素原
子数1ないし12のアルキレン基;又はフェニレン基から選択される。)及び
1及びR2は同時にn=1に関して定義される通りであり;
n=3の場合
1、R2又はR3のうち1つは三価の基を表し;
n=4の場合
1又はR2は、式
【化3】

(式中、アスタリスク*は2番目、3番目及び4番目のR1/R2への結合を示し、W2
【化4】

を表す。)で表される基を表し;
3はn=1に関して定義される通りであるか;又は
3は式
【化5】

(式中、アスタリスク*は2番目(2)、3番目(3)及び4番目(4)のR3への結合
を示し;及びW3
【化6】

を表す。)を表す基を表し;又は
1又はR2は、式
【化7】

(アスタリスク*は2番目、3番目及び4番目のR1/R2への結合を示し、R24は炭素原子数1ないし22のアルキル基;又は炭素原子数1ないし22のアルコキシ基を表す。)を表す基を表す。]
【0006】
用語“オリゴシロキサン”は、一般式
Si(R21m[OSi(R22)]o
(式中、mは0、1又は2を表し;
oは3、2又は1を表し;及び
m及びoは3を表す。)で表される基を示し;又は
“オリゴシロキサン”は式
【化8】

(式中、AはリンカーXへの結合を表し;
pは0ないし10の数を表し;
qは1ないし10の数を表し;及び
vは0ないし1の数を表す。)で表される基を表す。
【0007】
この意味において用語“ポリシロキサン”は、一般式
【化9】

(式中、R21、R22及びR23は互いに独立して、炭素原子数1ないし22のアルキル基又
は炭素原子数1ないし22のアルコキシ基を表し;
AはリンカーXへの結合を表し;
sは4ないし250の数を表し;
tは5ないし250の数を表し;及び
qは1ないし30の数を表す。)を表す基に関連している。
【0008】
ハロゲン原子は、塩素原子、臭素原子、フッ素原子又はヨウ素原子、好ましくはフッ素原子、より好ましくはトリフルオロメチル基のようなフルオロアルキル基、α,α,α−トリフルオロエチル基又はヘプタフルオロプロピル基のようなペルフルオロ化アルキル基である。
アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキリデン基又はシクロアルケニル残基は、直鎖又は枝分かれ状、又は単環式又は多環式であり得る。
アルケニル基は、例えば直鎖の炭素原子数2ないし12のアルケニル基又は好ましくは枝分かれ状炭素原子数3ないし12のアルケニル基である。
炭素原子数1ないし22のアルキル基は、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基、イソブチル基、第三ブチル基、n−ペンチル基、2−ペンチル基、3−ペンチル基、2,2−ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、1,1,3,3−テトラメチルブチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、n−オクタデシル基、エイコシル基又はドデシル基である。
炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基は、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、トリメチルシクロヘキシル基、メンチル基、ツジル(thujyl)基、ボルニル基、1−アダマンチル基又は2−アダマンチル基である。
炭素原子数2ないし12のアルケニル基又は炭素原子数3ないし12のシクロアルケニル基は、1つ以上の二重結合を含有する不飽和炭化水素残基、例えばビニル基、アリル基、2−プロペニ−2−イル基、2−ブテニ−1−イル基、3−ブテニ−1−イル基、1,3−ブタジエン−2−イル基、2−シクロブテン−1−イル基、2−ペンテン−1−イル基、3−ペンテン−2−イル基、2−メチル−1−ブテン−3−イル基、2−メチル−3−ブテン−2−イル基、3−メチル−2−ブテン−1−イル基、1,4−ペンタジエン−3−イル基、2−シクロペンテン−1−イル基、2−シクロヘキセン−1−イル基、3−シクロヘキセン−1−イル基、2,4−シクロヘキサジエン−1−イル基、 1−p−メ
ンテン−8−イル基、4(10)−ツジェン(thujene)−10−イル基、2−ノルボルネン−1−イル基、2,5−ノルボルナジエン−1−イル基、7,7−ジメチル−2,4−ノルカラジエン−3−イル基又はヘキセニル基、オクテニル基、ノネニル基、デセニル基又はドデセニル基から選択される異なる異性体である。
炭素原子数7ないし18のアラルキル基は、例えばベンジル基、2−ベンジル−2−プロピル基、β−フェニル−エチル基、9−フルオレニル基、α,α−ジメチルベンジル基、ω−フェニル−ブチル基、ω−フェニル−オクチル基、ω−フェニル−ドデシル基又は3−メチル−5−(1’,1’,3’,3’−テトラメチル−ブチル)−ベンジル基である。
炭素原子数7ないし18のアラルキル基部分は、未置換の又はアラルキル基のアルキル基部分及びアリール基部分で置換し得るが、しかし好ましくはアリール基部分で置換される。
(炭素原子数1ないし6)−アルキリデン基は、例えばメチレン基、エチル−1−エン基又はプロピル−2−エン基である。
炭素原子数6ないし14のアリール基は、例えばフェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、2−フルオレニル基、フェナントリル基、アントラセニル基又はテルフェニル基である。
炭素原子数4ないし12のヘテロアリール基は、例えば4n+2の共役したπ−電子を有する不飽和又は芳香族基、例えば2−チエニル基、2−フリル基、2−ピリジル基、2
−チアゾリル基、2−オキサゾリル基、2−イミダゾリル基、イソチアゾリル基、トリアゾリル基、又は未置換のもしくは1ないし6のエチル基、メチル基、エチレン基及び/又はメチレン基、例えばベンゾトリアゾリル基によって置換されているチオフェン環、フラン環、ピリジン環、チアゾール環、オキサゾール環、イミダゾール環、イソチアゾール環、トリアゾール環、ピリジン環及びフェニル環からなるあらゆる環系である。
炭素原子数5ないし16のヘテロアラルキル基は、例えば炭素原子数4ないし8のヘテロアリール基によって置換される炭素原子数1ないし8のアルキル基部分である。
【0009】
好ましくは式(1)
(式中、L1、L2及びL3は、互いに独立して、水素原子;ヒドロキシ基;1つ以上の酸
素原子によって中断し得る炭素原子数1ないし5のアルキル基;COOR9;1つ以上の
ハロゲン原子、炭素原子数1ないし5のアルキル基、炭素原子数1ないし5のアルコキシ基、トリフルオロアルキル基、炭素原子数2ないし5のアルケニル基によって置換し得るフェニル基;炭素原子数4ないし9のヘテロアリール基を表し;及び
9は、請求項1において定義される通りであり;及び
nは1を表す。)で表される化合物、及び
より好ましくは式(1)
[式中、L1、L2及びL3は、互いに独立して、水素原子、メチル基、フェニル基、又は−COOR9(式中、R9は炭素原子数1ないし5のアルキル基を表す。)を表し、及び
nは1を表す。]で表される化合物が使用される。
【0010】
さらに、式(1)
(式中、L1及びL2又はL1及びL3又はL2及びL3は、一緒になって、
【化10】

から選ばれる二価の基を形成する。)で表される化合物が使用される。
【0011】
さらに、式(1)
(式中、R1及びR2は、互いに独立して、炭素原子数1ないし12のアルキル基;ヒドロキシ−炭素原子数1ないし12のアルキル基;1つ以上の炭素原子数1ないし5のアルキル基又はSO3Mによって置換し得るフェニル基又はフェニル−炭素原子数1ないし5の
アルキル基;又は式
【化11】

で表される基を表し、
nは1を表す。)で表される化合物、及びより好ましくは式(1)
(式中、R1及びR2は、互いに独立して、炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
Mは水素原子又は金属イオンを表し;及び
nは1を表す。)で表される化合物が好ましくは使用される。
【0012】
さらに、式(1)(式中、R1及びR2は一緒になって、
【化12】

から選らばれる二価の基を形成する。)で表される化合物が好ましくは使用される。
【0013】
さらに、式(1)
(式中、R3及びR4は互いに独立してCN;COR7;COOR7;CONR78;SO2
7を表すが、ここで、R7及びR8は互いに独立して、炭素原子数1ないし22のアルキ
ル基;フェニル基;又は−X−Sil基を表し;
nは1を表し;及び
X及びSilは請求項1において定義される通りである。)で表される化合物、及びより好ましくは式(1)
(式中、R3及びR4は一緒になって
【化13】

から選ばれる炭素環又は複素環の二価の基を形成する。)で表される化合物が好ましくは使用される。
【0014】
式(1)
(式中、R2及びL3
【化14】

から選ばれる二価の基を形成する。)で表される化合物の使用もまた好ましい。
【0015】
式(1)
(式中、L1、L2又はL3は、互いに独立して、水素原子;ヒドロキシ基;1つ以上の酸
素原子によって中断し得る炭素原子数1ないし5のアルキル基;COOR9;1つ以上の
ハロゲン原子、炭素原子数1ないし5のアルキル基、炭素原子数1ないし5のアルコキシ基、トリフルオロアルキル基、炭素原子数2ないし5のアルケニル基によって置換し得るフェニル基;炭素原子数4ないし9のヘテロアリール基を表し;又は
1及びL2又はL1及びL3又はL2及びL3は一緒になって
【化15】

から選ばれる二価の基を形成し、
1及びR2は、互いに独立して、炭素原子数1ないし12のアルキル基;ヒドロキシ−炭素原子数1ないし12のアルキル基;1つ以上の炭素原子数1ないし5のアルキル基又はSO3Mによって置換し得るフェニル基又はフェニル−炭素原子数1ないし5のアルキル
基;又は式
【化16】

で表される基を表し;又は
1及びR2は、一緒になって
【化17】

から選ばれる二価の基を形成し;
3及びR4は、互いに独立して、CN;COR7;COOR7;CONR78;SO27を表し;
7及びR8は、互いに独立して、炭素原子数1ないし22のアルキル基;フェニル基;又は−X−Sil基を表し;又は
3及びR4は、一緒になって
【化18】

から選ばれる炭素環又は複素環の二価の基を形成し;又は
2及びR3は、
【化19】

から選ばれる二価の基を形成し;及び
9、R21、R22、R23、X及びSilは請求項1に定義される通りである。)で表され
る化合物の使用が最も好ましい。
【0016】
さらに、式(1)で表される化合物が好ましく、ここで安定剤は式
【化20】

(式中、R1、R2、R3、R4、L1、L2、L3、W1及びW2は式(1)において定義され
る通りである。)に相当する。
【0017】
好ましくは式(2a)
[式中、R3は−CO−V1−炭素原子数1ないし12のアルキレン−**(式中、V1は−O又は−NH−を表す。)で表される基を表し;
1は、直接結合;炭素原子数1ないし4のアルキレン基又はフェニレン基を表し;
1及びR2は、互いに独立して、炭素原子数1ないし12のアルキル基を表し;
1、L2及びL3は、互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1ないし5のアルキル基
を表すか;又は
3及びR2は、一緒になって複素環を形成し;
4は、CN;COR7;COOR7;CONR78;SO27を表し;及び
7は、炭素原子数1ないし22のアルキル基又はフェニル基を表す。]で表される化合物が使用される。
【0018】
式(2b)
(式中、R1は炭素原子数1ないし3のアルキレン基を表し;
1、L2及びL3は、互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1ないし5のアルキル基
を表すか;又は
1及びL3は、一緒になって炭素環を形成し;
2は水素原子又は炭素原子数1ないし5のアルキル基を表し;
1は炭素原子数1ないし3のアルキレン基又は直接結合を表し;
3及びR4は、互いに独立して、CN;COR7;COOR7;CONR78;SO27を表し;及び
7及びR8は、互いに独立して、炭素原子数1ないし22のアルキル基又はフェニル基を表す。)で表される化合物が好ましい。
【0019】
さらに、式
【化21】

(式中、R1、R2、R3、R4、L1、L2、L3、W2及びW3は請求項1において定義され
る通りである。)で表される化合物の使用が好ましい。
【0020】
式(3a)
(式中、L1、L2及びL3は、互いに独立して、水素原子;ヒドロキシ基;炭素原子数1
ないし5のアルキル基を表すか、又はL1及びL3は一緒になって炭素環を形成し;
1及びR2は、互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1ないし12のアルキル基を表し;
3*−CO−V1−炭素原子数1ないし12のアルキレン−**を表し;
1は、−O又は−NH−を表し;
2は、式
【化22】

で表される四価の基を表し、
4は、CN;COR7;COOR7;CONR78;SO27を表し;及び
7及びR8は、互いに独立して、炭素原子数1ないし22のアルキル基又はフェニル基を表す。)で表される化合物がより好ましい。
【0021】

【化23】

(式中、アスタリスク*印のある基のうち少なくとも1つがオリゴマー状又はポリマー状の基に結合し得、及び
1、L2、L3、R2及びR4は式(1)において定義される通りである。)で表される構
造要素を含むポリマー状又はオリゴマー状化合物の使用がさらに好ましい。
【0022】
式(4)で表される化合物は既知であり、及び例は独国特許第3531383号明細書の8ないし11頁に開示される。
【0023】
本発明に有用であるメロシアニン誘導体の例は、以下の表に記載される:
【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

【表6】

【表7】

【表8】

【表9】

【表10】

【表11】

【表12】

【表13】

【表14】

【表15】

【表16】

【表17】

【表18】

【表19】

【0024】
式(1)で表される化合物は国際公開第04/006878号パンフレットから既知である。
しかしながら、式
【化24】

(式中、R3はCN;NR56;−COR5;−COOR5;−SO25;−CONR56
;炭素原子数6ないし20のアリール基又は炭素原子数4ないし9のヘテロアリール基を表し;
4は、CN;−COR7;−COOR7;−CONR78;炭素原子数1ないし22のア
ルキル基;炭素原子数2ないし22のアルケニル基;炭素原子数2ないし22のアルキニル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし12シクロアルケニル基;炭素原子数7ないし20のアラルキル基;炭素原子数1ないし20のヘテロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロへテロアルキル基;炭素原子数5ないし11のヘテロアラルキル基;炭素原子数6ないし20のアリール基;炭素原子数1ないし1のアルキルカルボニルアミノ−炭素原子数6ないし20のアリール基;炭素原子数4ないし9のヘテロアリール基を表し;
5、R6、R7及びR8は、互いに独立して、水素原子;炭素原子数1ないし22のアルキル基;炭素原子数2ないし22のアルケニル基;炭素原子数2ないし22のアルキニル基
;炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルケニル基;炭素原子数7ないし20のアラルキル基;COR9;−(CO)−COO−R9);炭素原子数1ないし20のヘテロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロへテロアルキル基;炭素原子数5ないし11のヘテロアラルキル基;炭素原子数6ないし20のアリール基;炭素原子数1ないし5のアルコキシ−炭素原子数6ないし20のアリール基;−(CH2t−SO3H;−(CH2t−(CO)−OR9;−(CH2t−O−炭素原子数6ないし10のアリール基;−(CH2vCOO−R9;炭素原子数4ないし9のヘ
テロアリール基;−(CH2u−SiR151617;又は−X−Sil基を表し;
9は、水素原子;炭素原子数1ないし22のアルキル基;炭素原子数2ないし22のア
ルケニル基;炭素原子数2ないし22のアルキニル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルケニル基;炭素原子数7ないし20のアラルキル基;炭素原子数1ないし20のヘテロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロへテロアルキル基;炭素原子数5ないし11のヘテロアラルキル基;炭素原子数6ないし20のアリール基又は炭素原子数4ないし9のヘテロアリール基を表し;又は
1及びL3は水素原子を表すか、又は一緒になって1,2,3又は4の炭素環又はN,O及び/又はS−複素環を形成するために結合し得、さらに他の芳香族環と融合し得、及びN−複素環における各々のNは未置換であるか又はR10によって置換し得、
及び各々のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基又はシクロアルキレン基は未置換であるか又は1つ以上のR11によって置換し得、
及び各々のアリール基、ヘテロアリール基、アラルキル基、アリーレン基、ヘテロアリーレン基又はアラルキレン基は未置換であるか又は1つ以上のR12によって置換し得;
10は、R13;COR13;COOR13;又はCONR1314を表し;
11は、ハロゲン原子;OH;NR1516;O−R15;S−R15;CO−R15;オキソ基;チオノ基;CN;COOR15;CONR1516;SO2NR1516;SO215;SO3
15;SiR151617;OSiR151617;POR1516;又は−X−Sil基を表し;
12は、炭素原子数1ないし12のアルキルチオ基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキルチオ基;炭素原子数1ないし12のアルケニルチオ基;炭素原子数3ないし12のシクロアルケニルチオ基;炭素原子数1ないし12のアルコキシ基;炭素原子数3ないし12のシクロアルコキシ基;炭素原子数1ないし12のアルケニルオキシ基;又は未置換の又は1つ以上のR11によって置換し得る炭素原子数3ないし12のシクロアルケニルオキシ基;ハロゲン原子;CN;SH;OH;CHO;R18;OR18;SR18;C(R18)=CR1920;O−CO−R19;NR1819;CONR1819;SO2NR1819;SO218;COOR18;OCOOR18;NR18COR19;NR19COOR20;SiR151617;OSiR151617;P(=O)R1920;又は−X−Sil基を表し;
13、R14、R15、R16、R17、R18、R19及びR20は、互いに独立して、水素原子;炭素原子数1ないし22のアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数2ないし12のアルケニル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルケニル基;炭素原子数6ないし14のアリール基;炭素原子数4ないし12のヘテロアリール基;炭素原子数7ないし18のアラルキル基又は炭素原子数5ないし16のヘテロアラルキル基を表し;又は
13及びR14、R15及びR16、R16及びR17及び/又はR18及びR19は、未置換の又は炭素原子数1ないし4のアルキルに置換されたピロリジン基、ピペリジン基、ピペラジン基又はモルホリン基を形成するために一緒になって結合し得;
Xはリンカーを表し;及び
Silはシラン部分、オリゴシロキサン部分及びポリシロキサン部分を表し;
tは、0ないし12の数を表し;
uは、1ないし12の数を表し;
vは、0ないし12の数を表し;
n=1の場合、
1及びR2は、互いに独立して、水素原子;炭素原子数1ないし22のアルキル基;ヒドロキシ−炭素原子数1ないし22のアルキル基;炭素原子数2ないし22のアルケニル基;炭素原子数2ないし22のアルキニル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルケニル基;炭素原子数7ないし20のアラルキル基;炭素原子数1ないし20のヘテロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロへテロアルキル基;炭素原子数6ないし20のアリール基;炭素原子数5ないし11のヘテロアラルキル基;炭素原子数4ないし9のヘテロアリール基又は式
【化25】

で表される基を表し;
21、R22、R23は、互いに独立して、炭素原子数1ないし22のアルキル基又は炭素原子数1ないし22のアルコキシ基を表し;
pは0ないし100の数を表し;
qは1ないし20の数を表し;
sは0ないし4の数を表し;
3は、CN;NR56;−COR5;−COOR5;−SO25;−CONR56; 炭
素原子数6ないし20のアリール基又は炭素原子数4ないし9のヘテロアリール基を表し;
n=2の場合、
1及びR2は、それぞれ1つ以上の酸素原子によって中断し得る炭素原子数1ないし5のアルキレン基から選ばれる二価の基を表すか;又は
1及びR2は、窒素原子と一緒になって6員環の複素環を形成し、及び同時にR3はn=
1に関して定義される通りであり;又は
3は、式−CO−V1−炭素原子数1ないし12のアルキレン−W1−*(式中、アスタ
リスク*は2番目のR3への結合を示し、V1は、−O−;又は−NR7−;又は直接結合
を表し;
1は、2番目のR3への結合を表すが、ここでW1は直接結合を表すか、又は炭素原子数
1ないし12のアルキレン基から選択されるか又はフェニレン基を表す。)で表される二価の基を表し;
及び
1及びR2は、同時にn=1に関して定義される通りであり、
n=3の場合、
1、R2又はR3のうち1つは三価の基を表し、
n=4の場合、
1又はR2は、式
【化26】

(式中、アスタリスク*は2番目、3番目及び4番目のR1/R2への結合を表し、W2

【化27】

を表す。)で表される基を表し;
3はn=1に関して定義される通りであるか、又は
3は式
【化28】

(式中、アスタリスク*は2番目(2)、3番目(3)及び4番目(4)のR3への結合
を表し、W3は、
【化29】

を表す。)で表される基を表すか、又は
1又はR2は、式
【化30】

(式中、アスタリスク*は2番目、3番目及び4番目のR1/R2への結合を表し、R24は炭素原子数1ないし22のアルキル基又は炭素原子数1ないし22のアルコキシ基を表す。)で表される基を表すが、
ここで基R1、R2、R3又はR4のうち少なくとも1つはシリコン有機化合物を表す。)に相当する化合物は新規であり、及び本発明の更なる対象を表す。
【0025】
式(1)で表される光安定剤並びに、表1ないし3に記載されるような他の紫外線吸収剤、フェノール系もしくは非フェノール系抗酸化剤又は錯体形成体とのそれらの化合物の混合物は、特に光分解に対してボディケア及び家庭用品を保護するために適する。
【0026】
式(1)で表される化合物との混合において使用し得る有機紫外線フィルタの例は、下記の表に記載される:
【表20】

【表21】

【0027】
【表22】

【表23】

【表24】

【表25】

【0028】
【表26】

【表27】

【表28】

【0029】
式(1)で表される化合物もまた、例えば国際公開第00/25731号パンフレットにおいて開示されるフェノール系又はラクトン型抗酸化剤との混合において使用し得る。
式(1)で表される化合物はまた、例えば国際公開第03/103622号パンフレットに記載されるヒンダードアミン光安定剤、例えばヒンダードニトロキシル、ヒドロキシルアミン及びヒドロキシルアミン塩化合物との混合において使用し得る。
【0030】
パーソナルケア使用
式(1)で表されるメロシアニンは、特にスキンケア製品、浴用及びシャワー添加剤、香料及び発香物質を含有する製剤、ヘアケア製品、歯磨き剤、脱臭及び制汗製剤、化粧製剤、光保護配合物及び活性成分を含む製剤のための単成分として又は他の安定剤との混合物において使用し得る。
適するスキンケア製品は、特に、ボディオイル、ボディローション、ボディジェル、トリートメントクリーム、皮膚保護用の軟膏、シェービングフォーム又はジェルのようなシェービング製剤、ベビーパウダーのようなスキンパウダー、保湿用ジェル、保湿用スプレー、再活力化ボディスプレー、セルライト用ジェル及びピーリング製剤である。
適する浴用及びシャワー添加剤は、シャワージェル、バスソルト、バブルバス及び石けんである。
香料及び発香物質を含有する製剤は、特に、芳香剤、香水、化粧水及びシェービングロ
ーション(アフターシェーブ製剤)である。
適するヘアケア製品は例えば、ヒト及び動物、特にイヌのためのシャンプー、ヘアコンディショナー、ヘアをスタイリングし及び処理する製品、パーマ剤、ヘアスプレー及びラッカー、ヘアジェル、ヘア固定剤及び染毛剤又はブリーチング剤である。
適する歯磨き剤は、特に、歯磨きクリーム、歯磨きペースト、マウスウォッシュ、マウスリンス、アンチプラーク製剤及び義歯のための清浄剤である。
適する化粧製剤は、特に、リップスティック、マニキュア、アイシャドウ、マスカラ、乾式又は湿式メーキャップ、ルージュ、パウダー、脱毛剤及び日焼けローションである。
活性成分を含有する適する化粧品配合物は、特に、ホルモン製剤、ビタミン製剤、植物抽出製剤及び殺菌製剤である。
上述のボディケア製品は、クリーム、軟膏、ペースト、フォーム、ジェル、ローション、パウダー、メイクアップ、スプレー、スティック又はエアゾールの形態にあり得る。
それらは、好ましくは式(1)で表される光安定剤及び、所望により他のUV吸収剤、立体障害性アミン、錯化剤及びフェノール系又は非フェノール系抗酸化剤を含有する。
【0031】
従って、本発明はまた、式(1)で表される少なくとも1種の化合物を含むボディケア製品に関する。
式(1)で表される化合物は、全配合量に基づき、約5ないし約10000ppm、好ましくは約10ないし約5000ppm、及び最も好ましくは約100ないし約1000ppmの濃度で、ボディケア及び家庭用品中に存在する。
【0032】
本発明に従う化粧品組成物はまた、以下に記載するような1種以上の付加的な化合物を含有し得る。
脂肪アルコール
セチルアルコール、ステアリルアルコール、セテアリルアルコール、オレイルアルコール、オクチルドデカノールを含む、炭素原子数6ないし18、好ましくは炭素原子数8ないし10の脂肪アルコール、炭素原子数12ないし15のアルコールのベンゾエート、アセチル化ラノリンアルコール等をベースとしたゲルベ(Guerbet)アルコール。
【0033】
脂肪酸のエステル
直鎖状の炭素原子数6ないし24の脂肪酸と直鎖状の炭素原子数3ないし24のアルコールとのエステル、枝分れ状の炭素原子数6ないし13のカルボン酸と直鎖状の炭素原子数6ないし24の脂肪アルコールとのエステル、直鎖状の炭素原子数6ないし24の脂肪酸と枝分れ状のアルコール、特に2−エチルヘキサノールとのエステル、ヒドロキシカルボン酸と直鎖状又は枝分れ状の炭素原子数6ないし22の脂肪アルコールとのエステル、特にジオクチルマレート、直鎖状及び/又は枝分れ状脂肪酸と多価アルコール(例えばプロピレングリコール、二量体ジオール又は三量体トリオール)及び/又はゲルベアルコールとのエステル、例えばカプロン酸、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、カプリン酸、ラウリン酸、イソトリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、ペトロセリン酸、リノール酸、リノレン酸、エラエオステアリン酸(elaeostearic acid)、アラキ
ジン酸、ガドレイン酸、ベヘン酸及びエルカ酸並びにそれらの工業用等級の混合物(例えば、天然脂肪及びオイルの加圧除去において、ローレンのオキソ合成からのアルデヒドの還元において、又は不飽和脂肪酸の二量化において得られる)と、アルコール、例えばイソプロピルアルコール、カプロンアルコール、カプリルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、カプリンアルコール、ラウリルアルコール、イソトリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、パルモレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、エライジルアルコール、ペトロセレニルアルコール(petroselinyl alcohol)、リノイルアルコール
、リノレニルアルコール、エラエオステアリルアルコール(elaeostearyl
alcohol)、アラキジルアルコール、ガドレイルアルコール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール及びブラシジルアルコール並びにそれらの工業用等級の混合物(例えば、脂肪及びオイルをベースとした工業用等級のメチルエステル又はローレンのオキソ合成からのアルデヒドの高圧での水素化において、及び不飽和脂肪アルコールの二量化におけるモノマー画分として得られる)とのエステル。
そのようなエステルオイルの例は、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、イソプロピルステアレート、イソプロピルイソステアレート、イソプロピルオレエート、n−ブチルステアレート、n−ヘキシルラウレート、n−デシルオレエート、イソオクチルステアレート、イソノニルステアレート、イソノニルイソノナノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−ヘキシルラウレート、2−ヘキシルデシルステアレート、2−オクチルドデシルパルミテート、オレイルオレエート、オレイルエルケート、エルシルオレエート、エルシルエルケート、セテアリルオクタノエート、セチルパルミテート、セチルステアレート、セチルオレエート、セチルベヘネート、セチルアセテート、ミリスチルミリステート、ミリスチルベヘネート、ミリスチルオレエート、ミリスチルステアレート、ミリスチルパルミテート、ミリスチルラクテート、プロピレングリコールジカプリレート/カプレート、ステアリルヘプタノエート、ジイソステアリルマレート、オクチルヒドロキシステアレート等である。
【0034】
グリセリルエステルを含む天然の又は合成トリグリセリド及び誘導体
他のアルコールとの反応により変性された、炭素原子数6ないし18の脂肪酸をベースとしたジ−又はトリグリセリド(カプリル/カプリン酸トリグリセリド、小麦胚芽グリセリド等)。ポリグリセリンの脂肪酸エステル(ポリグリセリル−n、例えばポリグリセリル−4カプレート、ポリグリセリル−2イソステアレート等、又はヒマシ油、水素化植物油、スイートアーモンド油、小麦胚芽油、ゴマ油、水素化綿実油、ヤシ油、アボガド油、コーン油、水素化ヒマシ油、シアバター、ココアバター、大豆油、ミンク油、ヒマワリ油、ベニバナ油、マカダミアナッツ油、オリーブ油、水素化牛脂、アプリコット種子油、ヘーゼルナッツ油、ボラゴ(borago)油等)。
【0035】
ワックス
長鎖酸とアルコールとのエステルを含むワックス並びにワックス様特性を有する化合物、例えば、カルナウバワックス、ミツロウ(白色又は黄色)、ラノリンワックス、キャンデリラワックス、オゾケライト、木ロウ、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、セテアリルエステルワックス、合成ミツロウ等。また、セテアリルアルコール又は部分グリセリドのような親水性ワックス。
【0036】
真珠様ワックス:
アルキレングリコールエステル、特にエチレングリコールジステアレート;脂肪酸アルカノールアミド、特にヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド;部分グリセリド、特にステアリン酸モノグリセリド;多価の、未置換又はヒドロキシ−置換されたカルボン酸と、6ないし22の炭素原子を有する脂肪アルコールとのエステル、特に酒石酸の長鎖エステル;全部で少なくとも24個の炭素原子を有する脂肪物質、例えば脂肪アルコール、脂肪ケトン、脂肪アルデヒド、脂肪エーテル及び脂肪炭酸塩、特にラウロン及びジステアリルエーテル;ステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸又はベヘン酸のような脂肪酸、12ないし22個の炭素原子を有するオレフィンエポキシドと12ないし22個の炭素原子を有する脂肪アルコール及び/又は2ないし15個の炭素原子及び2ないし10個のヒドロキシ基を有するポリオールとの開環生成物、及びそれらの混合物。
【0037】
炭化水素オイル:
ミネラルオイル(軽又は重)、ワセリン(黄色又は白色)、マイクロクリスタリンワックス、パラフィン及びイソパラフィン化合物、ポリデセン及びポリブテンのような水素化イ
ソパラフィン分子、水素化ポリイソブテン、スクアラン、イソヘキサデカン、イソドデカン及び植物及び動物種からの他のもの。
【0038】
シリコーン又はシロキサン(有機置換されたポリシロキサン)
室温において液体か又は樹脂形態のどちらかにあり得る、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状シリコン、及びまたアミノ−、脂肪酸−、アルコール−、ポリエーテル−、エポキシ−、フッ素−、グリコシド−及び/又はアルキル−変性されたシリコン化合物。直鎖状ポリシロキサン、ジメチコン(ダウ コーニング(Do
w Corning)200流体、ロジア ミラシル DM(Rhodia MirasilDM))、ジメチコノール、環状シリコン流体、シクロペンタシロキサン揮発物(ダウコーニング 345流体)、フェニルトリメチコン(ダウ コーニング 556流体)。
また適するのは、200ないし300のジメチルシロキサン単位の平均鎖長を有するジメチコンと水素化シリケートとの混合物であるシメチコンである。適する揮発性シリコンのトッド(Todd)達による詳細な調査がまた化粧品及び洗面用品(Cosm.Toil.)91巻,27号(1976年)に見られ得る。
【0039】
フルオロ化又はパーフルオロ化オイル
パーフルオロヘキサン、ジメチルシクロヘキサン、エチルシクロペンタン、ポリパーフルオロメチルイソプロピルエーテル。
【0040】
乳化剤
いかなる慣用的に使用し得る乳化剤が本組成物に対して使用され得る。乳化剤系は、例えば:炭素環式酸及びその塩:ナトリウム、カリウム及びアンモニウムのアルカリセッケン、カルシウム又はマグネシウムの金属セッケン、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸及びオレイン酸等のような有機ベースのセッケンを含み得る。アルキルホスフェート又はリン酸エステル、酸ホスフェート、ジエタノールアミンホスフェート、カリウムセチルホスフェート。エトキシ化カルボン酸又はポリエチレングリコールエステル、PEG−nアシレート。炭素原子数8ないし22の直鎖状脂肪アルコール、12ないし22個の炭素原子を有する脂肪酸及びアルキル基中に8ないし15個の炭素原子を有するアルキルフェノールを有する、枝分れ鎖状の2ないし30モルエチレンオキシド及び/又は0ないし5モルのプロピレンオキシド。ラウレス−n、セテアレス−n、ステアレス−n、オレス−nのような脂肪アルコールポリグリコールエーテル。PEG−nステアレート、PEG−nオレエート、PEG−nココエートのような脂肪酸ポリグリコールエーテル。モノグリセリド及びポリオールエステル。エチレンオキシド1ないし30モルの付加生成物とポリオールとの炭素原子数12ないし22の脂肪酸モノ−及びジエステル。モノステアレートグリセロール、ジイソステアロイルポリグリセリル−3−ジイソステアレート、ポリグリセリル−3−ジイソステアレート、トリグリセリルジイソステアレート、ポリグリセリル−2−セスキイソステアレート又はポリグリセリルジメレートのような、脂肪酸とポリグリセロールのエステル。複数のそれら物質類からの化合物の混合物がまた適する。モノステアレートジエチレングリコール、脂肪酸とポリエチレングリコールとのエステルのような脂肪酸ポリグリコールエステル、スクロエステルのような脂肪酸とサッカロースとのエステル、スクログリセリドのようなグリセロールとサッカロースとのエステル。ソルビトール及びソルビタン、6ないし22個の炭素原子を有する飽和と不飽和脂肪酸及びエチレンオキシド付加生成物のソルビタンモノ−及びジ−エステル。ポリソルベート−n類、セスキイソステアレートのようなソルビタンエステル、ソルビタン、PEG−(6)−イソステアレートソルビタン、PEG−(10)−ソルビタンラウレート、PEG−17−ジ−オレエートソルビタン。糖成分として好ましくはグルコースを有する、グルコース誘導体、炭素原子数8ないし22のアルキル−モノ及びオリゴ−グリコシド及びエトキシ化類似体。メチルグルセス−20セスキステアレート、ソルビタンステアレート/スクロースココエート、メチルグルコースセスキステアレート、セテアリルアルコール/セテアリル
グルコシドのようなO/W乳化剤。メチルグルコースジオレエート/メチルグルコースイソステアレートのようなW/O乳化剤。スルフェート及びスルホン化誘導体、ジアルキルスルホスクシネート、ジオクチルスクシネート、アルキルラウリルスルホネート、直鎖状スルホン化パラフィン、スルホン化テトラプロプリン(tetraproplyne)スルホネート、ナトリウムラウリルスルフェート、アンモニウム及びエタノールアミンラウリルスルフェート、ラウリルエーテルスルフェート、ナトリウムラウレススルフェート、スルホスクシネート、アセチル(aceyl)イソチオネート、アルカノールアミドスルフェート、タウリン、メチルタウリン、イミダゾールスルフェート。アミン誘導体、アミン塩、エトキシ化アミン、アルキルイミダゾリン、ピリジン誘導体、イソキノテイン、セチルピリジニウム塩、セチルピリジニウムブロミドのようなヘテロ環を含む鎖を有するオキシドアミン、セチルトリメチルブロミドアンモニウムブロミド(CTBA)、ステアリルアルコニウムのような四級アンモニウム。アミド誘導体、アシルアミドDEAのようなアルカノールアミド、PEG−nアシルアミドのようなエトキシ化アミド、オキシデアミド。ポリシロキサン/ポリアルキル/ポリエーテルコポリマー及び誘導体、ジメチコン、コポリオール、シリコンポリエチレンオキシドコポリマー、シリコングリコールコポリマー。プロポキシ化又はPOE−nエーテル(メロキサポール(Meroxapol))、ポラキサマー又はポリ(オキシエチレン)m−ブロック−ポリ(オキシプロピレン)n−ブロック(オキシエチレン)。分子中に少なくとも1つの四級アンモニウム基及び少なくとも1つのカルボキシレート及び/又はスルホネート基を有する双性イオン性界面活性剤。特に適する双性イオン性界面活性剤は、各々アルキル基又はアシル基中に8ないし18個の炭素原子を有するN−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート、ココアルキルジメチルアンモニウムグリシネート、N−アシルアミノプロピル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート、ココアシルアミノプロピルジメチルアンモニウムグリシネート及び2−アルキル−3−カルボキシメチル−3−ヒドロキシエチルイミダゾリン、及びまた、ココアシルアミノエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルグリシネート、N−アルキルベタイン、N−アルキルアミノベタインのようなベタインである。アルキルイミダゾリン、アルキロペプチド、リポアミノ酸、自己乳化型塩基、及びK.F.DePolo著,コスメトロジーのショートテキストブック(A short textbook
of cosmetology),第8章、表第8−7、第250ないし251頁に記載
されるような化合物。
PEG−6ミツロウ(及び)PEG−6ステアレート(及び)ポリグリセリル−2−イソステアレート[アピファック(Apifac)]、グリセリルステアレート(及び)PEG−100ステアレートのような非イオン性乳化剤。[アルラセル(Arlacel)165]、PEG−5グリセリルステアレート[アルラトン(arlatone)983S]、ソルビタンオレエート(及び)ポリグリセリル−3リシノレエート[アルラセル1689]、ソルビタンステアレート及びスクロースココエート[アルラトン2121]、グリセリルステアレート及びラウレス23[セラシンス(Cerasynth)945]、セテアリルアルコール及びセテス−20[セトマクロゴール ワックス(Cetoma
crogol Wax)]、セテアリルアルコール及びコリソルベート60及びPEG−
150及びステアレート−20[ポーラワックス(Polawax)GP200,ポーラワックスNF]、セテアリルアルコール及びセテアリルポリグルコシド[エマルゲードPL(Emulgade PL)1618]、セテアリルアルコール及びセテアレス−20
[エマルゲード1000NI、コスモワックス(Cosmowax)]、セテアリルアルコール及びPEG−40ヒマシ油[エマルゲードFスペシャル(Special)]、セテアリルアルコール及びPEG−40ヒマシ油及びナトリウムセテアリルスルフェート[エマルゲードF]、ステアリルアルコール及びステアレス−7及びステアレス−10[エマルゲーター(Emulgator)E2155]、セテアリルアルコール及びステアレス−7及びステアレス−10[乳化ワックスU.S.N.F]、グリセリルステアレート及びPEG−75ステアレート[ゲロット(Gelot)64]、プロピレングリコールセテス−3アセテート。[ヘトエステル(Hetester)PCS]、プロピレングリ
コールイソセス−3アセテート[ヘトエステルPHA]、セテアリルアルコール及びセテス−12及びオレス−12[ランブリトール ワックス(Lanbritol Wax)N21]、PEG−6ステアレート及びPEG−32ステアレート[テフォス(Tefose)1500]、PEG−6ステアレート及びセテス−20及びステアレス−20[テフォス2000]、PEG−6ステアレート及びセテス−20及びグリセリルステアレート及びステアレス20[テフォス2561]、グリセリルステアレート及びセテアレス−20[テジンアシド(Teginacid)H、C、X]。
PEG−2ステアレートSE、グリセリルステアレートSE[モネルジン(Monelgine)、クチナ(Cutina)KD]、プロピレングリコールステアレート[テジン(Tegin)P]、セテアリルアルコール及びナトリウムセテアリルスルフェート[ラネッテ(Lanette)N、クチナ(Cutina)LE、クロダコール(Crodacol)GP]、セテアリルアルコール及びナトリウムラウリルスルフェート[ラネッテW]、トリラネス−4ホスフェート及びグリコールステアレート及びPEG−2ステアレート[セデフォス(Sedefos)75]、グリセリルステアレート及びナトリウムラウリルスルフェート[テジンアシド スペシャル(Teginacid Specia
l)]のようなアニオン性乳化剤。セテアリルアルコール及びセトリモニウムブロミドのようなカチオン性酸性ベース。
乳化剤は、組成物の総質量に基づき、例えば1ないし30質量%、特に4ないし20質量%及び好ましくは5ないし10質量%の量で使用し得る。
O/W型エマルジョン中に配合される場合、そのような乳化剤系の好ましい量は、油相の5%ないし20%を占め得る。
【0041】
過脂肪剤
過脂肪剤としての使用に適する物質は、例えばラノリン及びレシチン及びまたポリエトキシ化又はアクリル化ラノリン及びレシチン誘導体、ポリオール脂肪酸エステル、モノグリセリド及び脂肪酸アルカノールアミドであり、後者は同時に発泡安定剤として作用する。
【0042】
界面活性剤
適する弱界面活性剤、すなわち皮膚にとりわけ良く許容し得る界面活性剤の例は、脂肪アルコールポリグリコールエーテルスルフェート、モノグリセリドスルフェート、モノ−及び/又はジ−アルキルスルホスクシネート、脂肪酸イセチオネート、脂肪酸サルコシネート、脂肪酸タウリド、脂肪酸グルタメート、α−オレフィンスルホネート、エーテルカルボン酸、アルキルオリゴグルコシド、脂肪酸グルカミド、アルキルアミドベタイン及び/又はタンパク質脂肪酸縮合生成物であり、後者は好ましくは小麦タンパク質をベースとしている、を含む。
【0043】
稠度調節剤/増粘剤及びレオロジー改善剤
二酸化ケイ素、マグネシウムシリケート、アルミニウムシリケート、多糖類又はその誘導体、例えばヒアルロン酸、キサンタンガム、グアー−グアー、アガー−アガー、アルギネート、カラギーナン、ジェラン、ペクチン又はヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースのような変性セルロース。さらに、ポリアクリレート又は網状アクリル酸のホモポリマー及びポリアクリルアミド、カルボマー(カルボポール(carbopol)型980、981、1382、ETD2001、ETD2020、ウルトレズ(Ultrez)10又はサルケア(Salcare)SC80(ステアレス−10アリルエーテル/アクリレートコポリマー)、サルケアSC81(アクリレートコポリマー)、サルケアSC91及びサルケアAST(ナトリウムアクリレートコポリマー/PPG−1トリデセス−6)のようなサルケア種、セピゲル(sepigel)305(ポリアクリルアミド/ラウレス−7)、シムルゲル(Simulgel)NS及びシムルゲルEG(ヒドロキシエチルアクリレート/ナトリウムアクリロイルジメチルタウレートコポリマー)、スタビレン(Stabilen)30(アクリレート/ビニルイソデカノエートクロス
ポリマー)、ペムレン(Pemulen)TR−1(アクリレート/炭素原子数10ないし30のアルキルアクリレートクロスポリマー)、ルビゲル(Luvigel)EM(ナトリウムアクリレートコポリマー)、アクリン(Aculyn)28(アクリレート/ベヘネス−25メタクリレートコポリマー)等。
【0044】
ポリマー
適するカチオン性ポリマーは、例えば、カチオン性セルロース誘導体、例えば、アメルコール(Amerchol)社からのポリマー JR 400(Polymer JR 400)という名称の下で得られる4級化ヒドロキシメチルセルロース、カチオン性デンプン、ジアリルアンモニウム塩及びアクリルアミドのコポリマー、4級化ビニルピロリドン/ビニルイミダゾールポリマー、例えばルビクアッタ(Luviquata)(BASF社)、ポリグリコールとアミンの縮合生成物、4級化コラーゲンポリペプチド、例えばラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン(ラメクアッタ(Lamequat)(L/Grunau社))、4級化小麦ポリペプチド、ポリエチレンイミン、カチオン性シリコーンポリマー、例えばアミドメチコーン、アジピン酸とジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミンのコポリマー(カルタレチン(Cartaretin)(サンド(Sandoz)社))、アクリル酸とジメチルジアリルアンモニウムクロリドのコポリマー(メルクアット550(Merquat)(ケムビロン(Chemviron)社)、例えば仏国特許出願公開第2252840号明細書に記載されるようなポリアミノポリアミド、及びそれらの架橋された水溶性ポリマー、カチオン性キチン誘導体、例えば所望により微結晶形態で流通する4級化キトサン;ジハロアルキル、例えばジブロモブタンと、ビスジアルキルアミン、例えばビスジメチルアミノ−1,3−プロパンとの縮合生成物、カチオン性グアーガム、例えば、セラニーズ(Celanese)社からのジャガー (Jaguar)C−17、ジャガー C−16、4級化アンモニウム塩ポリマー、例えばミラノール(Miranol)社からのミラポール(Mirapol)A−15、ミラポールAD−1、ミラポールAZ−1である。アニオン性、双性、両性及び非イオン性ポリマーとして、例えば、酢酸ビニル/クロトン酸コポリマー、ビニルピロリドン/ビニルアクリレートコポリマー、酢酸ビニル/ブチルマレエート/イソボルニルアクリレートコポリマー、メチルビニルエーテル/マレイン酸無水物コポリマー及びそれらのエステル、未架橋のポリアクリル酸及びポリオールにより架橋されたポリアクリル酸、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド/アクリレートコポリマー、オクチルアクリルアミド/メチルメタクリレート/第三ブチルアミノエチルメタクリレート/2−ヒドロキシプロピルメタクリレートコポリマー、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート/ビニルカプロラクタムターポリマー及びまた所望により誘導されたセルロースエーテル及びシリコーンが考慮される。さらに、欧州特許第1093796号明細書(第3ないし第8頁、第17ないし第68パラグラフ)に記載されるとおりのポリマーが使用し得る。
【0045】
カチオン性界面活性剤
セチルトリメチルアンモニウムブロミド(CTAB)、ジメチコーンコポリオール、アミドメチコーン、アクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド/アクリルアミドコポリマー、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、国際化粧品材料辞典及びハンドブック(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook、1997年 第7版に記載されるヒドロキシセチルヒドロキシエチルジモニウムクロリドクオタニウム化合物、例えば国際化粧品材料辞典及びハンドブックに記載されるクオタニウム(Quaternium)−80、ポリクオタニウム化合物、例えばポリクオタニウム−5、ポリクオタニウム−6、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−10、ポリクオタニウム−11、ポリクオタニウム−17、ポリクオタニウム−18、ポリクオタニウム−24又はポリクオタニウム−27、ポリクオタニウム−28、ポリクオタニウム−32、ポリクオタニウム−37。
【0046】
生体有効成分
生体有効成分は、例えば、トコフェロール、トコフェロールアセテート、トコフェロールパルミテート、アスコルビン酸、デオキシリボ核酸、レチノール、ビサボロール、アラントイン、フィタントリオール、パンテノール、AHA酸、アミノ酸、セラミド、プソイドセラミド、精油、植物抽出物及びビタミン複合体であるとして理解されるべきである。
【0047】
脱臭有効成分
脱臭有効成分として、例えば制汗剤、例えばアルミニウムクロロハイドレート(J.Soc.Cosm.Chem.24巻,281頁(1973年)を参照のこと。)である。ヘキスト(Hoechst)AG,フランクフルト(ドイツ国)の商標名ロクロン(Locron)(登録商標)の下で、例えば、その使用がとりわけ好ましい、式Al2(OH
5Cl×2.5H2Oに対応するアルミニウムクロロハイドレートが商業上入手可能である(J.Pharm.Pharmacol.26,531(1975)を参照のこと。)。クロロハイドレートの他に、アルミニウムヒドロキシアセテート及び酸性アルミニウム/ジルコニウム塩を使用することがまた可能である。更なる脱臭有効成分としてエステラーゼ阻害剤が添加され得る。そのような阻害剤は、酵素活性を阻害し及びそれ故臭気形成を低減させる、好ましくは、トリメチルシトレート、トリプロピルシトレート、トリイソプロピルシトレート、トリブチルシトレート及び特にトリエチルシトレート(ヒダゲン(Hydagen(登録商標)CAT,ヘンケル(Henkel)のようなトリアルキルシトレートである。エステラーゼ阻害剤として考慮される更なる物質は、ステロールスルフェート又はホスフェート、例えばラノステロール、コレステロール、カンペステロール、スチグマステロール及びシトステロールスルフェート又はホスフェート、ジカルボン酸及びそれらのエステル、例えばグルタル酸、グルタル酸モノエチルエステル、グルタル酸ジエチルエステル、アジピン酸、アジピン酸モノエチルエステル、アジピン酸ジエチルエステル、マロン酸及びマロン酸ジエチルエステル及びヒドロキシカルボン酸及びそれらのエステル、例えばクエン酸、リンゴ酸、酒石酸又は酒石酸ジエチルエステルである。細菌叢に影響し、及び汗を分解するバクテリアの成長を殺すか又は阻害する抗バクテリア有効成分も同様に、製剤(特にスティック状製剤)中に存在し得る。その例は、キトサン、フェノキシエタノール及びクロロヘキシジングルコネートを含む。5−クロロ−2−(2,4−ジクロロフェノキシ)−フェノール(トリクロサン(Triclosan)、イルガサン(Irgasan)、チバスペシャルティケミカルズ社)がまた特に効果的でることが証明されている。
【0048】
ふけ防止剤
使用し得るふけ防止剤は、例えば、クリンバゾール、オクトピロックス及び亜鉛ピリチオンである。慣用のフィルム形成剤は、例えば、キトサン、マイクロクリスタリンキトサン、四級化キトサン、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、高割合のアクリル酸、コラーゲン、ヒアルロン酸及びそれらの塩を含む四級セルロース誘導体のポリマー及び同様の化合物を含む。
【0049】
ヒドロトロピー剤
流動性を改良するため、ヒドロトロピー剤、例えばエトキシ化又は非エトキシ化モノアルコール、ジオール又は低炭素原子数を有するポリオール又はそれらのエーテル(例えば、エタノール、イソプロパノール、1,2−ジプロパンジオール、プロピレングリコール、グリセリン、エチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル;ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル及び同様の製品)を使用することがまた可能である。本目
的のために考慮されるポリオールは、好ましくは、2ないし15個の炭素原子及び少なくとも2個のヒドロキシ基を有する。ポリオールはまた、更なる官能基、とりわけアミノ基をまた含み得、及び/又は窒素原子により変性され得る。典型例は以下:グリセロール、アルキレングリコール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール及びまた100ないし1000ダルトンの平均分子量を有するポリエチレングリコール;1.5ないし10の固有の縮合度を有する工業的なオリゴグリセロール混合物、例えば40ないし50質量%のジグリセロール含量を有する工業的なジグリセロール混合物;特に、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン、ペンタエリトリトール及びジペンタエリトリトールのようなメチロール化合物;低アルキル−グルコシド、特にアルキル基中に1ないし8個の炭素原子を有するもの、例えばメチル及びブチルグルコシド;5ないし12個の炭素原子を有する糖アルコール、例えばソルビトール又はマンニトール;5ないし12個の炭素原子を有する糖、例えばグルコース又はサッカロース;アミノ糖、例えばグルカミン;ジエタノールアミン又は2−アミノ−1,3−プロパンジオールのようなジアルコールアミンである。
【0050】
防腐剤
適する防腐剤は、例えば、メチル−、エチル−、プロピル−、ブチル−パラベン、ベンザルコニウムクロリド、2−ブロモ−2−ニトロ−プロパン−1,3−ジオール、デヒドロ酢酸、ジアゾリジニルウレア、2−ジクロロ−ベンジルアルコール、dmdmヒダントイン、ホルムアルデヒド溶液、メチルジブロモグルタニトリル、フェノキシエタノール、ナトリウムヒドロキシメチルグリシネート、イミダゾリジニルウレア、トリクロサン及び以下の参照文献:K.F.DePolo著−コスメトロジーのショートテキストブック,第7章,第7−2表、7−3表、7−4表及び7−5表,第210頁ないし第219頁,中に列挙される更なる物質類である。
【0051】
抗菌剤
抗菌剤の典型例は、2,4,4'−トリクロロ−2'−ヒドロキシジフェニルエーテル、クロルヘキシジン(1,6−ジ(4−クロロフェニル−ビグアニド)ヘキサン)又はTCC(3,4,4'−トリクロロカルバニリド)のような、グラム陽性菌に対して特異的な
活性を有する防腐剤である。多数の芳香族物質及びエーテルオイルがまた、抗微生物特性を有する。典型例は、チョウジ油、ミント油及びタイム油中の活性成分オイゲノール、メントール及びチモールである。興味ある天然消臭剤は、ライム花のオイル中に存在する、テルペンアルコールファルネソール(3,7,11−トリメチル−2,6,10−ドデカトリエノ−1−オール)である。グリセロールモノラウレートはまた、静菌性剤であることが証明されている。存在する付加的な抗菌剤の量は、製剤の固形分含量に基づき、大体0.1ないし2質量%である。
【0052】
香油
天然の及び/又は合成の芳香物質の混合物。天然の芳香物質は、例えば、花(ユリ、ラベンダー、バラ、ジャスミン、橙花、イランイラン)からの抽出物、茎及び葉(ゼラニウム、パッチュリ、プチグレン)からの抽出物、果実(アニスシード、コリアンダー、キャラウェイ、ジュニパ)からの抽出物、果実表皮(ベルガモット、レモン、オレンジ)からの抽出物、根(メース、アンジェリカ、セロリ、カルダモン、フクジンソウ、アヤメ、カルモス)からの抽出物、木(マツの木、サンダルウッド、グアヤクの木、セダーウッド、ローズウッド)からの抽出物、ハーブ及び草(タラゴン、レモングラス、セージ、タイム)からの抽出物、棘及び枝(トウヒ、マツ、ヨーロッパアカマツ、ヤママツ)からの抽出物、及び樹脂及びバルサム(ガルバヌム、エレミ、ベンゾイン、ミルラ、オリバナム、オポパナックス)からの抽出物である。動物原料がまた考慮され、例えば、シベット及び海狸香である。典型的な合成の芳香物質は、例えば、エステル、エーテル、アルデヒド、ケ
トン、アルコール又は炭化水素型の生成物である。エステル型の芳香物質化合物は、例えば、ベンジルアセテート、フェノキシエチルイソブチレート、p−第三ブチルシクロヘキシルアセテート、リナリルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、フェニルエチルアセテート、リナリルベンゾエート、ベンジルホルメート、エチルメチルフェニルグリシネート、アリルシクロヘキシルプロピオネート、スチラリルプロピオネート及びベンジルサリチレートである。エーテルは例えば、ベンジルエチルエーテルを含み;アルデヒドは例えば、8ないし18個の炭化水素原子を有する直鎖状のアルカナール、シトラル、シトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、リリアル(lilial)及びボージュナール(bourgeonal)を含み;ケトンは、例えばイオノン、イソメチルイオノン及びメチルセドリルケトンを含み;アルコールは、例えばアネソール、シトロネロール、オイゲノール、イソオイゲノール、ゲラニオール、リナロール、フェニルエチルアルコール及びテルピネオールを含み;及び炭化水素は、主としてテルペン及びバルサムを含む。しかしながら、魅力的な芳香を一緒に作る異なった芳香物質の混合物を使用することが好ましい。特に芳香成分として使用される、比較的低揮発性のエーテル状オイルがまた、芳香オイルとして適しており、例えば、セージオイル、カモミールオイル、チョウジ油、メリッサオイル、シナモン葉のオイル、ライム花のオイル、ジュニパ果実のオイル、ベチバーオイル、オリバナムオイル、ガルバヌムオイル、ラボラヌムオイル及びラバンジンオイルである。好ましいのは、ベルガモットオイル、ジヒドロミルセノール、リリアル、ライラル、シトロネロール、フェニルエチルアルコール、ヘキシルシンナムアルデヒド、ゲラニオール、ベンジルアセトン、シクラメンアルデヒド、リナロール、ボイサムブレンホルテ(boisambrene forte)、アンブロキサン(ambroxan)、インドール、ヘジオン
(hedione)、サンデライス(sandelice)、レモンオイル、タンジェリンオイル、オレンジオイル、アリルアミルグリコレート、シクロバータル、ラバンジンオイル、ムスカテルセージオイル、ダマスコーン、バーボンゼラニウムオイル、シクロヘキシルサリチレート、バートフィクス コアー(vertofix coeur)、イソ−E−スーパー(Super)、フィクスオリド(Fixolide)NP、エバーニル(evernyl)、イラルジンガンマ(iraldeingamma)、フェニル酢酸、ゲラニルアセテート、ベンジルアセテート、ローズオキシド、ロミラット(romillat)、イロチル(irotyl)及びフロラマット(floramat)単独又は互いと混合しての使用である。
【0053】
他の補助剤
化粧品製剤が、補助剤として、シリコーンのような消泡剤、マレイン酸のような構造剤、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール又はジエチレングリコールのような可溶化剤、ラテックス、スチレン/PVP又はスチレン/アクリルアミドコポリマーのような乳白剤、プロパン/ブタン混合物、N2O、ジメチルエーテル、CO2、N2
又は空気のような液体発泡剤、酸化染料前駆体としてのいわゆるカップラー及び顕色剤成分、チオグリコール酸及びその誘導体、チオ乳酸、システアミン、チオリンゴ酸又はメルカプトエタンスルホン酸のような還元剤、又は過酸化水素、臭素酸カリウム又は臭素酸ナトリウムのような酸化剤を含ませることがさらに可能である。
【0054】
適する昆虫忌避剤は、例えば、N,N−ジエチル−m−トルアミド、1,2−ペンタンジオール又は昆虫忌避剤3535であり;適するセルフタンニング剤は例えば、ジヒドロキシアセトン及び/又はエリトルロース又はジヒドロキシアセトン及び/又は国際公開第01/85124号パンフレットに記載されるとおりのジヒドロキシアセトン前駆体及び/又はエリトルロースである。
【0055】
本安定剤系は、ボディケア製品、特に:
−スキンケア製剤、例えば、タブレット形態又は液体セッケン、ソープレス洗剤又は洗浄
用ペーストの形態にある皮膚洗浄及び清浄製剤、
−浴用製剤、例えば液体(フォームバス、ミルク、シャワー製剤)又は固体の浴用製剤、例えばバスキューブ及びバスソルト;
−スキンケア製剤、例えば、皮膚用エマルジョン、マルチエマルジョン又は皮膚用オイル;ボディオイル、ボディローション、ボディジェル;皮膚保護用軟膏
−化粧品用パーソナルケア製剤、例えば、日中用クリーム又はパウダークリーム、フェイスパウダー(ルーズ又は圧縮された)、ルージュ又はクリームメイクアップの形態にある顔面用メイクアップ、アイケア用製剤、例えばアイシャドウ製剤、マスカラ、アイライナー、アイクリーム又はアイフィックスクリーム;リップケア製剤、例えばリップスティック、リップグロス、リップ輪郭用ペンシル、マニキュア、マニキュア除去剤、ネイルハードナー又は表皮除去剤のようなネイルケア製剤;
−フットケア製剤;例えば、フットバス、フットパウダー、フットクリーム又はフットバルサム、特別の脱臭剤及び制汗剤又はカルス除去製剤;
−サンミルク、ローション、クリーム又はオイル、サンブロック又はトロピカル、プレタンニング製剤又は日焼け後用製剤のような光保護製剤;
−スキンタンニング製剤、例えばセルフタンニングクリーム;
−脱色製剤、例えば皮膚をブリーチングするための製剤又はスキンライトニング製剤;
−昆虫忌避剤、例えば昆虫忌避オイル、ローション、スプレー又はスティック;
−脱臭スプレー、ポンプ作動のスプレー、脱臭ジェル、スティック又はロールオンのような脱臭剤;
−制汗剤、例えば制汗スティック、クリーム又はロールオン;
−汚れた皮膚を清浄にし及びケアするための製剤、例えば合成洗浄剤(固体又は液体)、ピーリング又はスクラブ製剤又はピーリングマスク;
−化学薬品形態にある脱毛製剤(脱毛)、例えば、脱毛パウダー、液体脱毛製剤、クリーム−又はペースト−形態の脱毛製剤、ジェル形態又はエアゾール発泡形態にある脱毛剤;−シェービング製剤、例えば、シェービングソープ、発泡シェービングクリーム、無発泡シェービングクリーム、フォーム及びジェル、ドライシェービングのためのプレシェーブ製剤、アフターシェーブ又はアフターシェーブローション;
−香料製剤、例えば、香料及び発香物質を含有する製剤(芳香剤、オーデコロン、オードトワレ、オードパヒューム、パルファンドトワレ、香水)、香油又はパヒュームクリーム;
−化粧品ヘアトリートメント製剤、例えば、シャンプー及びコンディショナーの形態にあるヘア洗浄用製剤、ヘアケア製剤、例えばプレトリートメント製剤、ヘアトニック、スタイリングクリーム、スタイリングジェル、ポマード、ヘアリンス、トリートメントパック、強力ヘアトリートメント、ヘアストラクチュアリング製剤、例えばパーマネントウェーブ(ホットウェーブ、マイルドウェーブ、コールドウェーブ)のためのヘアウェーブ製剤、ヘアストレートニング製剤、液体ヘアセット用製剤、ヘアフォーム、ヘアスプレー、ブリーチング製剤、例えば過酸化水素水、ライトニングシャンプー、ブリーチングクリーム、ブリーチングパウダー、ブリーチングペースト又はオイル、一時的、半永久的又は永久的染毛剤、自己酸化型染料を含有する製剤、又はヘンナ又はカモミールのような天然染毛剤;
−歯磨き剤、特に歯磨きクリーム、歯磨きペースト、マウスウォッシュ、マウスリンス、アンチプラーク製剤及び義歯のための清浄剤;
−化粧剤、特にリップスティック、マニキュア、アイシャドウ、マスカラ、乾式又は湿式メイクアップ、ルージュ、パウダー、脱毛剤及びサンタンローション;
−活性成分、特にホルモン製剤、ビタミン製剤、植物抽出製剤及び殺菌製剤を含む化粧品配合物
を安定化するのに特に適する。
活性成分を含有する適する化粧品配合物は特に、ホルモン製剤、ビタミン製剤、植物抽出製剤及び殺菌製剤である。
【0056】
製剤形態
列挙された最終の配合物は、幅広い種類の製剤形態、例えば:
−W/O、O/W、O/W/O、W/O/W又はPITエマルジョン及び全種のミクロエマルジョンとして液体製剤の形態で、
−ジェルの形態で、
−オイル、クリーム、ミルク又はローションの形態で、
−スティックの形態で、
−スプレー(発泡ガスでのスプレー又はポンプ作動のスプレー)又はエアゾールの形態で、
−フォームの形態で、又は
−ペーストの形態で、
存在し得る。
【0057】
皮膚のための化粧品製剤として特に重要なのは、サンミルク、ローション、クリーム、オイル、サンブロック又はトロピカル、プレタンニング製剤又は日焼け後製剤、またスキンタンニング製剤、例えばセルフタンニングクリームのような光保護製剤である。特に興味あるのは、日焼け止めクリーム、日焼け止めローション、日焼け止めミルク及びスプレーの形態にある日焼け止め製剤である。
【0058】
ヘアに対する化粧品製剤として特に重要なのは、ヘアトリートメントのための上述の製剤、特に、シャンプーの形態にあるヘア洗浄製剤、ヘアコンディショナー、ヘアケア製剤、例えばプレトリートメント製剤、ヘアトニック、スタイリングクリーム、スタイリングジェル、ポマード、ヘアリンス、トリートメントパック、強力ヘアトリートメント製剤、ヘアストレートニング製剤、液体ヘアセット用製剤、ヘアフォーム及びヘアスプレーである。特に興味あるのは、シャンプーの形態にあるヘア洗浄製剤である。
【0059】
シャンプーは例えば、以下の組成を有する:
式(1)で表される化合物0.01ないし5質量%、
ナトリウムラウレス−2−スルフェート12.0質量%、
コカミドプロピルベタイン4.0質量%、
塩化ナトリウム3.0質量%、
及び総量100%となる量の水。
【0060】
例えば、特に以下のヘア用化粧品配合物が使用され得る:
a1)水及びいかなる所望の四級アンモニウム化合物、例えば4%ミンクアミドプロ ピルジメチル−2−ヒドロキシエチルアンモニウムクロリド又はクオタニウム(Q uaternium)80も添加される、本発明に従う式(1)で表される化合物 、所望により他の安定剤、PEG−6−炭素原子数10のオキソアルコール及びソ ルビタンセスキオレエートを含む、自己乳化型の貯蔵用配合物;
a2)水及びいかなる所望の四級アンモニウム化合物、例えば4%ミンクアミドプロ ピルジメチル−2−ヒドロキシエチルアンモニウムクロリド又はクオタニウム80 も添加される、本発明に従う式(1)で表される化合物、所望により他の安定剤、 トリブチルシトレート及びPEG−20−ソルビタンモノオレエートを含む、自己 乳化型の貯蔵用配合物;
b)ブチルトリグリコール及びトリブチルシトレート中の本発明に従う式(1)で表 される化合物を含む1/4ドープ溶液;及び所望により他の安定剤;
c)本発明に従う式(1)で表される化合物とアルキルピロリドンとの混合物又は溶 液;及び所望により他の安定剤。
本発明のボディケア製品の例は以下の表に記載される:
【表29】

【0061】
家庭用製品
本発明の安定剤系はまた、家庭用清浄剤及び処理剤において、例えば洗濯用製品及び繊維柔軟剤、液体清浄剤及び研磨剤、ガラス用洗剤、中性清浄剤(全目的用清浄剤)、酸性家庭用清浄剤(浴槽)、浴室用清浄剤、トイレ清浄剤中において、例えば洗浄剤、すすぎ及び食器洗浄剤、台所及びオーブン清浄剤、清浄すすぎ剤、食器洗浄器用洗剤、靴磨き剤、研磨用ワックス、床洗浄剤及び研磨剤、金属、ガラス及び陶器用清浄剤、生地用ケア製品、敷物用清浄剤及びカーペット用シャンプー、錆、色及びしみを除去する薬剤(しみ除去用塩)、家具及び多目的用研磨剤及び革及びビニル用仕上げ剤(革及びビニル用スプレー)及び空気清浄剤中において使用される。
【0062】
家庭用清浄剤は、1種以上の下記成分の水性又はアルコール性(エタノール又はイソプロピルアルコール)溶液である:
−アニオン性、非アニオン性、両性及び/又はカチオン性界面活性剤、
−動物性及び植物性グリースの鹸化によって調製される石けん、
−塩酸、リン酸又は硫酸のような有機酸、
−基礎製品のための無機(NaOH又はKOH)又は有機ベース、
−表面の清浄を改善するための研磨剤、
−表面の維持及び保護のためのワックス及び/又はシリコーン、
−ポリホスフェート、
−次亜塩素酸塩又はハロゲンを除去する物質、
−TAED、例えば過ホウ酸ナトリウム又はH22のようなブリーチング活性剤を含む過酸化物、
−酵素、
−洗浄剤における変色防止剤、ソイルレリース(soil−release)化合物、グレイスケール防止剤、フォーム防止剤、蛍光増白剤、
−ベンジン、テルビン油から選ばれる溶媒を含み得るワックスベースの清浄剤及び又はワックベースのバラフィン及び乳化剤、
−粉末状清浄剤のためのシリケート、ポリホスフェート、ゼオライトのような充てん剤(filling agent)
−顔料、染色レーキ又は可溶性染料、
−香料、及び
−光安定剤、抗酸化剤及びキレート剤。
【0063】
着色清浄剤及び装飾用化粧品は、下記染料を含み得る:
−無機顔料、例えば酸化鉄[赤酸化鉄(Iron Oxide Red)、黄酸化鉄(I
ron Oxide Yellow)、黒酸化鉄(Iron Oxide Black)等]、ウルトラマリン、緑酸化クロム(Chromium Oxide Green)又
はカーボンブラック、
−天然又は合成有機顔料、
−HC型、例えばHCレッド(Red)No.3、HCブルー(Blue)No.2のような直接ヘア用染料並びに国際化粧品材料辞典及びハンドブック(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Han
dbook)第7版、1997年に列挙されるすべての他のヘア用染料のような、溶媒中に溶解され得る分散染料、或いは、カラー インデックス インターナショナル(Color Index International)又はソサイエティ オブ ダイヤー アンド カラリスト(Society of Dyers and Colourists)に列挙される分散染料;
−カラーワニス(多くのアニオン性染料のCa−、Ba−又はAl−塩のような、可溶性染料の不溶性塩);
−酸性染料(アニオン性)、塩基性染料(カチオン性)、直接染料、反応性染料または溶媒染料のような、可溶性アニオン性又はカチオン性染料。
【0064】
一般に、家庭用製品及びボディケア製品の着色に対し、電磁放射線(波長約4000ないし700nm)の可視光に吸収を有するすべての物質が適する。吸収はしばしば、以下の発色団:アゾ−(モノ−、ジ、トリス−、又はポリ−)スチルベン−、カロテノイド−、ジアリールメタン−、トリアリールメタン−、キサンテン−、アクリジン−、キノリン、メチン−(またポリメチン−)、チアゾル−、インダミン−、インドフェノール−、アジン−、オキサジン、チアジン−、アントラキノン−、インディゴイド−、フタロシアニン−及び他の合成、天然及び/又は無機発色団により引き起こされる。
【0065】
本発明はまた、排水管用清浄剤、消毒溶液、室内装飾材料用清浄剤、自動車用ケア製品(例えば、塗料、タイヤ、クロム、ビニル、革、繊維、ゴム、プラスチック及び繊維を清浄し及び/又は研磨及び保護するための)、脱脂剤、研磨剤(ガラス用、木材用、革用、プラスチック用、大理石用、花コウ岩用、及びタイル用等)、及び金属用研磨剤及び清浄剤のようなホームケア及び繊維ケア製品に関する。抗酸化剤は、上記製品中の並びにドライヤーシート中の香料を保護するために適する。本発明はまた、キャンドル、ジェル状キャンドル、空気清浄剤及び香料オイル(家庭用の)のようなホームケア製品に関する。
【0066】
家庭用清浄剤及び処理剤の典型例は以下の表に記載される:
【表30】

【0067】
本発明に従う式(1)で表される安定剤は、例えば必要であれば高温油相又はアルコール又は水相中での溶解により配合される。
本発明のボディケア製品及び家庭用製品は、それらの製品に存在する成分の色変化及び化学分解に対して高い安定性を有する。例えば、染料を含む本発明の組成物は優れた色安定性を有することが見い出された。
下記の実施例は本発明を説明する。
【実施例】
【0068】
下記の実施例において、表に記載される安定が使用される:
【表31】

【表32】

【表33】

【0069】
最先端の安定剤との効果比較
実施例1:
下記の着色ベーシックシャンプー配合物を調製した:
ナトリウムラウレスエーテルスルフェート 10%
コカミドプロピルベタイン 3%
クエン酸 pH5まで
FD&CブルーNo.1 0.002%
安定剤 100%まで

この配合物の下記の安定化された及び安定化されていない試料を光安定性試験のために調製した:
1.安定化されていないベーシックシャンプー配合物
2.ベーシックシャンプー配合物と式(AO07)で表される化合物0.05%
3.ベーシックシャンプー配合物と式(101)で表される化合物0.05%
4.ベーシックシャンプー配合物と式(102)で表される化合物0.05%
5.ベーシックシャンプー配合物と式(103)で表される化合物0.05%
6.ベーシックシャンプー配合物と式(104)で表される化合物0.05%
7.ベーシックシャンプー配合物と式(105)で表される化合物0.05%

前記配合物を30mLのガラス瓶に充填し、そしてアトラス社(ATLAS)製の太陽光放射機(Suntest)XLS+キセノンランプ(光強度500W/m2、屋内条件に光調整したスペクトラム、試料室の温度:32℃)において照射した。
結果を以下の表に記載した。
【表34】

本発明に従う安定剤を含む試料3ないし7は、式(AO07)で表される最先端の紫外
線吸収剤と比較して著しく優れた光安定性を示した。
【0070】
実施例2:
下記の着色ベーシックシャンプー配合物を調製した:
ナトリウムラウレスエーテルスルフェート 10%
コカミドプロピルベタイン 3%
クエン酸 pH5まで
FD&CブルーNo.1 0.002%
安定剤 100%まで

この配合物の下記の安定化された及び安定化されていない試料を光安定性試験のために調製した:
1.安定化されていないベーシックシャンプー配合物
2.ベーシックシャンプー配合物と式(AO07)で表される化合物0.05%
3.ベーシックシャンプー配合物と式(AO07)で表される化合物0.05%と式
AO02で表される化合物0.003%
4.ベーシックシャンプー配合物と式(104)で表される化合物0.05%

前記配合物を30mLのガラス瓶に充填し、そしてアトラス社(ATLAS)製の太陽光放射機(Suntest)XLS+キセノンランプ(光強度500W/m2、屋内条件に光調整したスペクトラム、試料室の温度:32℃)において照射した。
結果を以下の表に記載した。
【表35】

試料4は本発明に従う安定剤を含む。それは式(AO01)で表される最先端の紫外線吸収剤と比較して著しく優れた光安定性を示し、及び試料3の極めて効果的な安定剤の組み合わせよりもずっと優れた役目を果たす。
【0071】
実施例3
下記の安定化された及び安定化されていない試料を酸化防止試験のために調製した:
1.純リノール酸
2.式(104)で表される化合物0.05%含有リノール酸

試料をラシマット(RACIMAT)に置き、そして80℃まで加熱した。空気流15L/分に調整した。気流をそれぞれの加熱した試料に通し、その後貯水槽を通して泡立てた。このように、酸化過程によって形成された全ての揮発性有機化合物を気流によって貯水槽に運んだ。貯水槽の伝導率は測定している間中オンラインで監視した。酸化が開始するとすぐに、ギ酸のような揮発性有機化合物が貯水槽に移送され、その結果急な(指数関数的)伝導率の増加をもたらした。酸化開始までの時間を“誘導時間”と呼ぶ。
結果を以下の表に記載した。
【表36】

本発明に従う安定剤を含む試料2は、安定化されていない試料と比較して優れた酸化安定性を示す。
【0072】
実施例4ないし15:ボディケア及び家庭用配合物の調製
【表37】

調製:
成分(A)は室温で分散される。
(B)をパラベンが完全に溶解するまで加熱下で混合し、そして次に(B)を穏やかに攪拌しながら(A)に加えた。
(C)を(C)が完全に溶解するまでブレンドし、そして(A)及び(B)の混合物に攪拌下ゆっくり加えた。

ジェルの透明度が、少量のトリエタノールアミンを加えることによって増加し得る(pH=5.6ないし5.75)。
【0073】
【表38】

調製:均一な溶液が得られるまで界面活性剤及び水をブレンドした。pHをクエン酸で6
.0ないし6.5に調製し、そして他の成分を示された順序で加えた。該混合物を完全に溶解するまで攪拌した。
【0074】
【表39】

調製:前記成分を50℃で示された順序で完全に混合した。透明で均一な溶液を得た。
【0075】
【表40】

【0076】
【表41】

【0077】
【表42】

【0078】
【表43】

【0079】
【表44】

【0080】
【表45】

【0081】
【表46】

【0082】
家庭用品の配合物の調製
【表47】

調製:前記成分を透明で均一な混合物を得るまで示された順序で溶解した。
【0083】
【表48】

調製:前記成分を均一な混合物を得るまで示された順序で溶解した。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
光分解及び酸化的劣化からボディケア及び家庭用品を保護するための下記式(1)で表される安定剤の使用
【化1】

[式中、
1、L2又はL3は、互いに独立して水素原子;ヒドロキシ基;炭素原子数1ないし22
のアルキル基;炭素原子数1ないし22のアルコキシ基;炭素原子数2ないし22のアルケニル基;炭素原子数2ないし22のアルキニル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルケニル基;炭素原子数7ないし20のアラルキル基;炭素原子数1ないし20のヘテロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロへテロアルキル基、炭素原子数5ないし11のヘテロアラルキル基;炭素原子数6ないし20のアリール基;炭素原子数6ないし20のアリール−炭素原子数1ないし5のアルケニレン基;炭素原子数4ないし9のヘテロアリール基;CN;−(CH2t−OR9
;又はCOOR9を表し、
4は、CN;−COR7;−COOR7;−SO27;−CONR78;炭素原子数1な
いし22のアルキル基;炭素原子数2ないし22のアルケニル基;炭素原子数2ないし22のアルキニル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルケニル基;炭素原子数7ないし20のアラルキル基;炭素原子数1ないし20のヘテロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロへテロアルキル基;炭素原子数5ないし11のヘテロアラルキル基;炭素原子数6ないし20のアリール基;炭素原子数1ないし1のアルキルカルボニルアミノ−炭素原子数6ないし20のアリール基;炭素原子数4ないし9のヘテロアリール基を表し、
5、R6、R7及びR8は、互いに独立して水素原子;炭素原子数1ないし22のアルキル基;炭素原子数2ないし22のアルケニル基;炭素原子数2ないし22のアルキニル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルケニル基;炭素原子数7ないし20のアラルキル基;COR9;−(CO)−COO−R9;炭素原子数1ないし20のヘテロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロへテロアルキル基;炭素原子数5ないし11のヘテロアラルキル基;炭素原子数6ないし20のアリール基;炭素原子数1ないし5のアルコキシ−炭素原子数6ないし20のアリール基;−(CH2t−SO3H;−(CH2t−(CO)−OR9;−(CH2t−O−炭素原子数6ないし10のアリール基;−(CH2vCOO−R9;炭素原子数4ないし9のヘテロ
アリール基;−(CH2u−SiR151617;又は−X−Sil基を表し、
9は、水素原子;炭素原子数1ないし22のアルキル基;炭素原子数2ないし22のア
ルケニル基;炭素原子数2ないし22のアルキニル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルケニル基;炭素原子数7ないし20のアラルキル基;炭素原子数1ないし20のヘテロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロへテロアルキル基;炭素原子数5ないし11のヘテロアラルキル基;炭素原子数6ないし20のアリール基又は炭素原子数4ないし9のヘテロアリール基を表し、又は
1及びL2、L1及びL3、L2及びL3、L1及びR4、L2及びR4、L1及びR1、L2及び
1、L3及びR1、L3及びR5、R3及びR4、R1及びR2、R7及びR8、R5及びR6は、
一緒になって1、2、3又は4炭素環又はN、O及び/又はS−複素環を形成するために結合し得、さらに他の芳香族環と融合し得、及びN−複素環における各々のNは未置換であるか又はR10によって置換し得、
及び各々のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基又はシクロアルキレン基は未置換であるか又は1つ以上のR11によって置換し得、
及び各々のアリール基、ヘテロアリール基、アラルキル基、アリーレン基、ヘテロアリーレン基又はアラルキレン基は未置換であるか又は1つ以上のR12によって置換し得、
10は、R13;COR13;COOR13;又はCONR1314を表し、
11は、ハロゲン原子、OH;NR1516;O−R15;S−R15;O−CO−R15;CO−R15;オキソ基;チオノ基;CN;COOR15;CONR1516;SO2NR1516
SO215;SO315;SiR151617;OSiR151617;POR1516又は−X−Sil基を表し、
12は、炭素原子数1ないし12のアルキルチオ基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキルチオ基;炭素原子数1ないし12のアルケニルチオ基;炭素原子数3ないし12のシクロアルケニルチオ基;炭素原子数1ないし12のアルコキシ基;炭素原子数3ないし12のシクロアルコキシ基;炭素原子数1ないし12のアルケニルオキシ基;又は未置換であるか又は1つ以上のR11によって置換し得る炭素原子数3ないし12のシクロアルケニルオキシ基;ハロゲン原子;CN;SH;OH;CHO;R18;OR18;SR18;C(R18)=CR1920;O−CO−R19;NR1819;CONR1819;SO2NR1819
;SO218;COOR18;OCOOR18;NR18COR19;NR19COOR20;SiR151617;OSiR151617;P(=O)R1920又は−X−Sil基を表し、
13、R14、R15、R16、R17、R18、R19及びR20は、互いに独立して水素原子;炭素原子数1ないし22のアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数2ないし12のアルケニル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルケニル基;炭素原子数6ないし14のアリール基;炭素原子数4ないし12のヘテロアリール基;炭素原子数7ないし18のアラルキル基又は炭素原子数5ないし16のヘテロアラルキル基を表し、又は
13及びR14、R15及びR16、R16及びR17及び/又はR18及びR19は、一緒になって未置換の又は炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換されるピロリジン基、ピペリジン基、ピペラジン基又はモルホリン基を形成するために結合し得、
Xはリンカーを表し、及び
Silは、シラン部分、オリゴシロキサン部分又はポリシロキサン部分を表し、
tは0ないし12の数を表し、
uは1ないし12の数を表し、
vは0ないし12の数を表し、
n=1の場合
1及びR2は、互いに独立して水素原子;炭素原子数1ないし22のアルキル基;ヒドロキシ−炭素原子数1ないし22のアルキル基;炭素原子数2ないし22のアルケニル基;炭素原子数2ないし22のアルキニル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルケニル基;炭素原子数7ないし20のアラルキル基;炭素原子数1ないし20のヘテロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロへテロアルキル基;炭素原子数6ないし20のアリール基;炭素原子数5ないし11のヘテロアラルキル基;炭素原子数4ないし9のヘテロアリール基;又は式
【化2】

で表される基を表し、
21、R22、R23は、互いに独立して炭素原子数1ないし22のアルキル基;又は炭素原子数1ないし22のアルコキシ基を表し、
aはリンカーXへの結合を表し、
3はCN;NR56;−COR5;−COOR5;−SO25;−CONR56;炭素原
子数6ないし20のアリール基;又は炭素原子数4ないし9のヘテロアリール基を表し、pは0ないし100の数を表し、
qは1ないし20の数を表し、
sは0ないし4の数を表し、
n=2の場合
1及びR2は各々、1つ以上の酸素原子によって中断し得る炭素原子数1ないし5のアルキレン基から選択される二価の基を表し、又は
1及びR2は窒素原子と一緒になって、六員環の複素環を形成し;及び同時にR3はn=
1に関して定義される通りであり、又は
3は式−CO−V1−炭素原子数1ないし12のアルキレン−W1−*(式中、アステリ
スクは2番目のR3への結合を示し、V1は−O−;又は−NR7−;又は直接結合を表し
、W1は2番目のR3への結合を示すが、ここでW1は直接結合を表すか、又は炭素原子数
1ないし12のアルキレン基から選択されるか;又はフェニレン基を表す。)、及び
1及びR2は同時にn=1に関して定義される通りであり、
n=3の場合
1、R2又はR3のうち1つは三価の基を表し、
n=4の場合
1又はR2は、式
【化3】

(式中、アスタリスク*は2番目、3番目及び4番目のR1/R2への結合を示し、W2
【化4】

を表す。)で表される基を表し、
3はn=1に関して定義される通りであるか、又は
3は式
【化5】

(式中、アスタリスク*は2番目(2)、3番目(3)及び4番目(4)のR3への結合
を示し、及びW3
【化6】

を表す。)を表す基を表し、又は
1又はR2は、式
【化7】

(式中、アスタリスク*は2番目、3番目及び4番目のR1/R2への結合を示し、R24は炭素原子数1ないし22のアルキル基;又は炭素原子数1ないし22のアルコキシ基を表す。)を表す基を表す。]。
【請求項2】
前記式(1)中、L1、L2及びL3は、互いに独立して、水素原子;ヒドロキシ基;1つ
以上の酸素原子によって中断し得る炭素原子数1ないし5のアルキル基;COOR9;1
つ以上のハロゲン原子、炭素原子数1ないし5のアルキル基、炭素原子数1ないし5のアルコキシ基、トリフルオロアルキル基、炭素原子数2ないし5のアルケニル基によって置換し得るフェニル基;炭素原子数4ないし9のヘテロアリール基を表し、及び
9は、請求項1において定義される通りであり、及び
nは1を表す、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
前記式(1)中、L1、L2及びL3は、互いに独立して、水素原子、メチル基、フェニル
基、又は−COOR9(式中、R9は炭素原子数1ないし5のアルキル基を表す。)を表し、及び
nは1を表す、請求項1又は請求項2に記載の使用。
【請求項4】
1及びL2又はL1及びL3又はL2及びL3は、一緒になって、
【化8】

から選ばれる二価の基を形成する、請求項1又は請求項2に記載の使用。
【請求項5】
前記式(1)中、R1及びR2は、互いに独立して、炭素原子数1ないし12のアルキル基;ヒドロキシ−炭素原子数1ないし12のアルキル基;1つ以上の炭素原子数1ないし5のアルキル基又はSO3Mによって置換し得るフェニル基又はフェニル−炭素原子数1な
いし5のアルキル基、又は式
【化9】

(式中、R21、R22、R23及びsは請求項1において定義される通りである。)で表される基を表し、
nは1を表す、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の使用。
【請求項6】
前記式(1)中、R1及びR2は、互いに独立して、炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、及び
nは1を表す、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の使用。
【請求項7】
前記式(1)中、R1及びR2は一緒になって、
【化10】

から選らばれる二価の基を形成する、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の使用。
【請求項8】
前記式(1)中、R3及びR4は互いに独立してCN;COR7;COOR7;CONR78;SO27を表し、ここで、R7及びR8は互いに独立して、炭素原子数1ないし22のアルキル基;フェニル基;又は−X−Sil基を表し、
nは1を表し、及び
X及びSilは請求項1において定義される通りである、請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の使用。
【請求項9】
前記式(1)中、R3及びR4は一緒になって
【化11】

から選ばれる炭素環又は複素環の二価の基を形成する、請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の使用。
【請求項10】
前記式(1)中、R2及びL3
【化12】

から選ばれる二価の基を形成する、請求項1に記載の使用。
【請求項11】
前記式(1)中、L1、L2又はL3は、互いに独立して、水素原子;ヒドロキシ基;1つ
以上の酸素原子によって中断し得る炭素原子数1ないし5のアルキル基;COOR9;1
つ以上のハロゲン原子、炭素原子数1ないし5のアルキル基、炭素原子数1ないし5のアルコキシ基、トリフルオロアルキル基、炭素原子数2ないし5のアルケニル基によって置換し得るフェニル基;炭素原子数4ないし9のヘテロアリール基を表し、又は
1及びL2又はL1及びL3又はL2及びL3は一緒になって
【化13】

から選ばれる二価の基を形成し、
1及びR2は、互いに独立して、炭素原子数1ないし12のアルキル基;ヒドロキシ−炭素原子数1ないし12のアルキル基;1つ以上の炭素原子数1ないし5のアルキル基又はSO3Mによって置換し得るフェニル基又はフェニル−炭素原子数1ないし5のアルキル
基;又は式
【化14】

で表される基を表し、又は
1及びR2は、一緒になって
【化15】

から選ばれる二価の基を形成し、
3及びR4は、互いに独立して、CN;COR7;COOR7;CONR78;SO27を表し、
7及びR8は、互いに独立して、炭素原子数1ないし22のアルキル基;フェニル基;又は−X−Sil基を表し、又は
3及びR4は、一緒になって
【化16】

から選ばれる炭素環又は複素環の二価の基を形成し、又は
2及びR3は、
【化17】

から選ばれる二価の基を形成し、及び
9、R21、R22、R23、X及びSilは請求項1に定義される通りである、請求項1に
記載の使用。
【請求項12】
前記安定剤が式
【化18】

(式中、R1、R2、R3、R4、L1、L2、L3、W1及びW2は請求項1において定義され
る通りである。)に相当する、請求項1に記載の使用。
【請求項13】
前記式(2a)中、
3は−CO−V1−炭素原子数1ないし12のアルキレン−**(式中、V1は−O又は−
NH−を表す。)で表される基を表し、
1は、直接結合;炭素原子数1ないし4のアルキレン基又はフェニレン基を表し、
1及びR2は、互いに独立して、炭素原子数1ないし12のアルキル基を表し、
1、L2及びL3は、互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1ないし5のアルキル基
を表すか、又は
3及びR2は、一緒になって複素環を形成し、
4は、CN;COR7;COOR7;CONR78;SO27を表し、及び
7は、炭素原子数1ないし22のアルキル基又はフェニル基を表す、請求項12に記載
の使用。
【請求項14】
前記式(2b)中、
1は炭素原子数1ないし3のアルキレン基を表し、
1、L2及びL3は、互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1ないし5のアルキル基
を表すか、又は
1及びL3は、一緒になって炭素環を形成し、
2は水素原子又は炭素原子数1ないし5のアルキル基を表し、
1は炭素原子数1ないし3のアルキレン基又は直接結合を表し、
3及びR4は、互いに独立して、CN;COR7;COOR7;CONR78;SO27を表し、及び
7及びR8は、互いに独立して、炭素原子数1ないし22のアルキル基又はフェニル基を表す、請求項12に記載の使用。
【請求項15】
前記安定剤が式
【化19】

(式中、R1、R2、R3、R4、L1、L2、L3、W2及びW3は請求項1において定義され
る通りである。)に相当する、請求項1に記載の使用。
【請求項16】
前記式(3a)中、L1、L2及びL3は、互いに独立して、水素原子;ヒドロキシ基;炭
素原子数1ないし5のアルキル基を表すか、又はL1及びL3は一緒になって炭素環を形成し、
1及びR2は、互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1ないし12のアルキル基を表し、
3*−CO−V1−炭素原子数1ないし12のアルキレン−**を表し、
1は、−O又は−NH−を表し、
Wは、式
【化20】

で表される四価の基を表し、
4は、CN;COR7;COOR7;CONR78;SO27を表し、及び
7及びR8は、互いに独立して、炭素原子数1ないし22のアルキル基又はフェニル基を表す、請求項12に記載の使用。
【請求項17】
皮膚及びその付属器のためのボディケア製品における請求項1ないし請求項16のいずれか1項に記載の光安定剤の使用。
【請求項18】
前記ボディケア製品がスキンケア製品、浴用及びシャワー添加剤、香料及び発香物質を含有する製剤、ヘアケア製品、歯磨き剤、脱臭及び制汗製剤、化粧製剤、光保護配合物及び活性成分を含む製剤から選択される、請求項17に記載の使用。
【請求項19】
前記ボディケア製品がボディオイル、ボディローション、ボディジェル、トリートメントクリーム、皮膚保護用の軟膏、シェービング製剤及びスキンパウダーから選択される、請求項17に記載の使用。
【請求項20】
前記香料及び発香物質を含有する製剤が、芳香剤、香水、化粧水及びシェービングローション(アフターシェーブ製剤)から選択される、請求項17に記載の使用。
【請求項21】
前記ボディケア製品がヘアケア製品であり、及びシャンプー、ヘアコンディショナー、ヘアをスタイリングし及び処理する製品、パーマ剤、ヘアスプレー及びラッカー、ヘアジェル、ヘア固定剤及び染毛剤又はブリーチング剤から選択される、請求項17に記載の使用。
【請求項22】
前記ボディケア製品が化粧製剤であり、及びリップスティック、マニキュア、アイシャドウ、マスカラ、乾式又は湿式メーキャップ、ルージュ、パウダー、脱毛剤及び日焼けローションから選択される、請求項17に記載の使用。
【請求項23】
前記化粧製剤が活性成分を含有し、及びホルモン製剤、ビタミン製剤、植物抽出製剤及び抗細菌製剤から選択される、請求項17に記載の使用。
【請求項24】
家庭用清浄剤及び処理剤における請求項1ないし請求項16のいずれか1項に記載の光安定剤の使用。
【請求項25】
前記家庭用清浄剤及び処理剤が洗浄剤、すすぎ及び食器洗浄剤、靴磨き剤、研磨用ワックス、床洗浄剤及び研磨剤、全目的用清浄剤、浴室及びトイレ清浄剤、台所清浄剤、車用シャンプー及びワックス、中性、酸性及びアルカリ性清浄剤、金属、ガラス及び陶器用清浄剤、生地用ケア製品、錆、色及びしみを除去する薬剤(しみ除去用塩)、ブリーチ、家具及び多目的用研磨剤、表面保護配合物、フィルム形成配合物、空気ケア配合物及びろうそくから選択される、請求項24に記載の使用。
【請求項26】
請求項1に記載の少なくとも1種の光安定剤を含むボディケア製品。
【請求項27】
請求項1に記載の少なくとも1種の光安定剤を含む家庭用清浄剤及び処理剤。
【請求項28】

【化21】

[式中、R3はCN;NR56;−COR5;−COOR5;−SO25;−CONR56;炭素原子数6ないし20のアリール基又は炭素原子数4ないし9のヘテロアリール基を表し、
4は、CN;−COR7;−COOR7;−CONR78;炭素原子数1ないし22のア
ルキル基;炭素原子数2ないし22のアルケニル基;炭素原子数2ないし22のアルキニル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし12シクロアルケニル基;炭素原子数7ないし20のアラルキル基;炭素原子数1ないし20のヘテロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロへテロアルキル基;炭素原子数5ないし11のヘテロアラルキル基;炭素原子数6ないし20のアリール基;炭素原子数1ないし1のアルキルカルボニルアミノ−炭素原子数6ないし20のアリール基;炭素原子数4ないし9のヘテロアリール基を表し、
5、R6、R7及びR8は、互いに独立して、水素原子;炭素原子数1ないし22のアルキル基;炭素原子数2ないし22のアルケニル基;炭素原子数2ないし22のアルキニル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルケニル基;炭素原子数7ないし20のアラルキル基;COR9;−(CO)−COO−R9;炭素原子数1ないし20のヘテロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロへテロアルキル基;炭素原子数5ないし11のヘテロアラルキル基;炭素原子数6ないし20のアリール基;炭素原子数1ないし5のアルコキシ−炭素原子数6ないし20のアリール基;−(CH2t−SO3H;−(CH2t−(CO)−OR9;−(CH2t−O−炭素原子数6ないし10のアリール基;−(CH2vCOO−R9;炭素原子数4ないし9のヘテ
ロアリール基;−(CH2u−SiR151617;又は−X−Sil基を表し、
9は、水素原子;炭素原子数1ないし22のアルキル基;炭素原子数2ないし22のア
ルケニル基;炭素原子数2ないし22のアルキニル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルケニル基;炭素原子数7ないし20のアラルキル基;炭素原子数1ないし20のヘテロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロへテロアルキル基;炭素原子数5ないし11のヘテロアラルキル基;炭素原子数6ないし20のアリール基又は炭素原子数4ないし9のヘテロアリール基を表し、又は
1及びL3は水素原子を表すか、又は一緒になって1,2,3又は4の炭素環又はN,O及び/又はS−複素環を形成するために結合し得、さらに他の芳香族環と融合し得、及びN−複素環における各々のNは未置換であるか又はR10によって置換し得、
及び各々のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基又はシクロアルキレン基は未置換であるか又は1つ以上のR11によって置換し得、
及び各々のアリール基、ヘテロアリール基、アラルキル基、アリーレン基、ヘテロアリーレン基又はアラルキレン基は未置換であるか又は1つ以上のR12によって置換し得、
10は、R13;COR13;COOR13;又はCONR1314を表し、
11は、ハロゲン原子;OH;NR1516;O−R15;S−R15;CO−R15;オキソ基;チオノ基;CN;COOR15;CONR1516;SO2NR1516;SO215;SO3
15;SiR151617;OSiR151617;POR1516;又は−X−Sil基を表し、
12は、炭素原子数1ないし12のアルキルチオ基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキルチオ基;炭素原子数1ないし12のアルケニルチオ基;炭素原子数3ないし12のシクロアルケニルチオ基;炭素原子数1ないし12のアルコキシ基;炭素原子数3ないし
12のシクロアルコキシ基;炭素原子数1ないし12のアルケニルオキシ基;又は未置換の又は1つ以上のR11によって置換し得る炭素原子数3ないし12のシクロアルケニルオキシ基;ハロゲン原子;CN;SH;OH;CHO;R18;OR18;SR18;C(R18)=CR1920;O−CO−R19;NR1819;CONR1819;SO2NR1819;SO218;COOR18;OCOOR18;NR18COR19;NR19COOR20;SiR151617;OSiR151617;P(=O)R1920;又は−X−Sil基を表し、
13、R14、R15、R16、R17、R18、R19及びR20は、互いに独立して、水素原子;炭素原子数1ないし22のアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数2ないし12のアルケニル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルケニル基;炭素原子数6ないし14のアリール基;炭素原子数4ないし12のヘテロアリール基;炭素原子数7ないし18のアラルキル基又は炭素原子数5ないし16のヘテロアラルキル基を表し、又は
13及びR14、R15及びR16、R16及びR17及び/又はR18及びR19は、一緒になって未置換の又は炭素原子数1ないし4のアルキルに置換されたピロリジン基、ピペリジン基、ピペラジン基又はモルホリン基を形成するために結合し得、
Xはリンカーを表し、及び
Silはシラン部分、オリゴシロキサン部分及びポリシロキサン部分を表し、
tは、0ないし12の数を表し、
uは、1ないし12の数を表し、
vは、0ないし12の数を表し、
n=1の場合、
1及びR2は、互いに独立して、水素原子;炭素原子数1ないし22のアルキル基;ヒドロキシ−炭素原子数1ないし22のアルキル基;炭素原子数2ないし22のアルケニル基;炭素原子数2ないし22のアルキニル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロアルケニル基;炭素原子数7ないし20のアラルキル基;炭素原子数1ないし20のヘテロアルキル基;炭素原子数3ないし12のシクロへテロアルキル基;炭素原子数6ないし20のアリール基;炭素原子数5ないし11のヘテロアラルキル基;炭素原子数4ないし9のヘテロアリール基又は式
【化22】

で表される基を表し、
21、R22、R23は、互いに独立して、炭素原子数1ないし22のアルキル基又は炭素原子数1ないし22のアルコキシ基を表し、
pは0ないし100の数を表し、
qは1ないし20の数を表し、
sは0ないし4の数を表し、
3は、CN;NR56;−COR5;−COOR5;−SO25;−CONR56;炭素
原子数6ないし20のアリール基又は炭素原子数4ないし9のヘテロアリール基を表し、n=2の場合、
1及びR2は、それぞれ1つ以上の酸素原子によって中断し得る炭素原子数1ないし5の
アルキレン基から選ばれる二価の基を表すか、又は
1及びR2は、窒素原子と一緒になって6員環の複素環を形成し、及び同時にR3はn=
1に関して定義される通りであり、又は
3は、式−CO−V1−炭素原子数1ないし12のアルキレン−W1−*(式中、アスタ
リスク*は2番目のR3への結合を示し、V1は、−O−;又は−NR7−;又は直接結合
を表し、
1は、2番目のR3への結合を表すが、ここでW1は直接結合を表すか、又は炭素原子数
1ないし12のアルキレン基から選択されるか又はフェニレン基を表す。)で表される二価の基を表し、
及び
1及びR2は、同時にn=1に関して定義される通りであり、
n=3の場合、
1、R2又はR3のうち1つは三価の基を表し、
n=4の場合、
1又はR2は、式
【化23】

(式中、アスタリスク*は2番目、3番目及び4番目のR1/R2への結合を表し、W2

【化24】

を表す。)で表される基を表し、
3はn=1に関して定義される通りであるか、又は
3は式
【化25】

(式中、アスタリスク*は2番目(2)、3番目(3)及び4番目(4)のR3への結合
を表し、W3は、
【化26】

を表す。)で表される基を表し、又は
1又はR2は、式
【化27】

(式中、アスタリスク*は2番目、3番目及び4番目のR1/R2への結合を表し、R24は炭素原子数1ないし22のアルキル基又は炭素原子数1ないし22のアルコキシ基を表す。)で表される基を表し、
ここで基R1、R2、R3又はR4のうち少なくとも1つはシリコン有機化合物を表す。]で
表される化合物。


【公表番号】特表2009−503172(P2009−503172A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−523319(P2008−523319)
【出願日】平成18年7月19日(2006.7.19)
【国際出願番号】PCT/EP2006/064388
【国際公開番号】WO2007/014848
【国際公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【出願人】(396023948)チバ ホールディング インコーポレーテッド (530)
【氏名又は名称原語表記】Ciba Holding Inc.
【Fターム(参考)】