説明

半導体素子、半導体素子の製造方法、発光素子及び電子素子

【課題】幅広い用途に対応することができ、製造コストが低く、大面積化が可能な半導体素子、半導体素子の製造方法、発光素子及び電子素子を提供すること。
【解決手段】半導体素子の基板が金属を主成分とするので、大面積の単結晶基板を安価に得ることができる。しかも、金属にはフレキシブル性があるため、例えば基板を曲げて使用することが可能である。これにより、スペースに応じて曲げて使用するなどの幅広い用途に対応することができ、製造コストが低く、大面積化が可能な半導体素子を得ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体素子、半導体素子の製造方法、発光素子及び電子素子に関する。
【背景技術】
【0002】
発光素子や電子素子に搭載される半導体素子として、シリコン半導体や13族化合物半導体が知られている。シリコン半導体は、一般的には高純度のシリコンウェハの表面を加工することで作製される。窒化ガリウム(GaN)を中心とする13族窒化物半導体素子は、一般的にはサファイアウェハやSiCウェハ上にエピタキシャル成長によって作製される。
【非特許文献1】Journal of Optoelectronics and Advanced Materials Vol. 7, No. 3, June 2005, p. 1421 - 1427
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述したシリコン、サファイア、SiCなどは硬くて脆く、基板を曲げて使用することができないため、用途が限定されてしまうという問題がある。これらの材料は高価でもあり、単結晶で大面積化しようとするとコストが高くなってしまう。
【0004】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、幅広い用途に対応することができ、製造コストが低く、大面積化が可能な半導体素子、半導体素子の製造方法、発光素子及び電子素子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明に係る薄膜の形成方法は、金属を主成分とする基板と、前記基板上に設けられ、岩塩型の結晶構造を有する金属窒化物からなるバッファ層と、前記バッファ層上に設けられた半導体層とを具備することを特徴とする。
【0006】
金属は加熱や圧延によってグレインを高速で成長可能であり、低コストで単結晶のまま大面積化が可能であることが知られている。本発明によれば、半導体素子の基板が金属を主成分とするので、大面積の単結晶基板を安価に得ることができる。しかも、金属にはフレキシブル性があるため、例えば基板を曲げて使用することが可能である。これにより、スペースに応じて曲げて使用するなどの幅広い用途に対応することができ、製造コストが低く、大面積化が可能な半導体素子を得ることができる。
【0007】
一般に、金属と半導体とが高温下で接する場合、界面反応を起こしやすいことが知られている。このため、従来、金属基板上に直接半導体を成長させて半導体層を形成する場合、半導体の成長温度を高くすることが困難であった。半導体の成長温度を高くできないため、半導体の結晶が十分に成長せず、半導体層の結晶性が低くなってしまうという問題があった。また、金属基板から半導体層中に金属原子が拡散し、半導体層の品質が劣化するという問題があった。
【0008】
これに対して、本発明者らは、岩塩型の結晶構造を有する金属窒化物は化学的に極めて安定であり他との反応性が極めて低い点、このような化学的に安定な物質をバッファ層として半導体を成長させると成長温度を高くしても界面反応が起こりにくい点を見出した。
【0009】
そこで、本発明では、岩塩型の結晶構造を有する金属窒化物からなるバッファ層が基板上に設けられており、当該バッファ層上に半導体層が設けられた構成としたので、バッファ層上に半導体を成長させる際には成長温度を高くしても、バッファ層と半導体との間では反応はほとんど生じない。このため、半導体を高温下で成長させることができ、結晶性に優れた半導体層を得ることができる。また、バッファ層を介して半導体を配置することによって、金属基板から半導体層に金属原子が拡散するのを防ぐことができるので、半導体層の品質を維持することができるという利点もある。
【0010】
上記の半導体素子は、前記金属窒化物が、4族窒化物であることを特徴とする。
岩塩型の結晶構造を有する金属窒化物として、4族金属と窒化物が知られている。本発明によれば、金属窒化物が4族窒化物であることとしたので、バッファ層上に成長させる半導体の結晶構造と整合性が高くなる。このため、結晶性に優れた半導体層を得ることができる。
【0011】
上記の半導体素子は、前記金属窒化物が、ハーフニウムナイトライド又はジルコニウムナイトライドであることを特徴とする。
4族窒化物の中でも、ハーフニウムナイトライド(HfN)又はジルコニウムナイトライド(ZrN)は、特に化学的に安定であり、かつ製造が容易であることが知られている。そこで、本発明では、金属窒化物が、ハーフニウムナイトライド又はジルコニウムナイトライドであることとしたので、結晶性に優れた半導体層を有する半導体素子を得ることができる。
【0012】
上記の半導体素子は、前記基板が、鉄又は銅を主成分とすることを特徴とする。
鉄や銅は、金属の中でも安価であり、また高い柔軟性を有している。本発明によれば、基板が鉄又は銅を主成分とするので、幅広い用途に対応することができ、低コストで大面積化することができる半導体素子を得ることができる。
【0013】
上記の半導体素子は、前記基板が、電磁鋼板であることを特徴とする。
電磁鋼板は、鉄を主成分とし、3%のシリコンを含んだ基板である。電磁鋼板はフレキシブル性が高く、安価である。本発明によれば、基板が電磁鋼板であるため、幅広い用途に対応することができ、低コストで大面積化することができる半導体素子を得ることができる。
【0014】
上記の半導体素子は、前記半導体層が、13族窒化物からなることを特徴とする。
13族窒化物は金属との反応性が特に高いため、金属基板上に直接形成した場合、界面反応が生じやすい。本発明によれば、当半導体層をバッファ層上に設ける構成になっているため、半導体層が13族窒化物からなる場合であっても、半導体層を高温で十分に成長させることができる。
【0015】
上記の半導体素子は、前記半導体層が、シリコンからなることを特徴とする。
シリコンについても、金属基板上に直接形成した場合、界面反応が生じる虞がある。本発明によれば、当半導体層をバッファ層上に設ける構成になっているため、半導体層がシリコンからなる場合であっても、半導体層を高温で十分に成長させることができる。
【0016】
本発明に係る半導体素子の製造方法は、金属を主成分とする基板上に、岩塩型の結晶構造を有する金属窒化物によってバッファ層を形成する工程と、前記バッファ層を構成する金属窒化物上に半導体層を成長させて半導体層を形成する工程とを具備することを特徴とする。
【0017】
本発明によれば、金属を主成分とする基板上に岩塩型の結晶構造を有する金属窒化物によってバッファ層を形成する工程と、当該バッファ層を構成する金属窒化物上に半導体層を成長させて半導体層を形成する工程とを具備することとしたので、半導体層を成長させる際に高温で十分に成長させることができる。これにより、幅広い用途に対応することができ、製造コストが低く、大面積化が可能であり、高い結晶性を有する半導体層を備えた半導体素子を製造することができる。
【0018】
上記の半導体素子の製造方法は、前記半導体層が13族窒化物からなり、前記半導体層を形成する工程では、前記バッファ層を構成する金属窒化物の(111)面に13族窒化物の(0001)面を成長させることを特徴とする。
本発明によれば、半導体層が13族窒化物からなり、半導体層を形成する工程では、バッファ層を構成する金属窒化物の(111)面に13族窒化物の(0001)面を成長させることとしたので、金属窒化物と13族窒化物との間で結晶整合性を保つことができる。
【0019】
上記の半導体素子の製造方法は、前記半導体層がシリコンからなり、前記半導体層を形成する工程では、前記バッファ層を構成する金属窒化物の(100)面にシリコンの(100)面を成長させて半導体層を形成することを特徴とする。
本発明によれば、半導体層がシリコンからなり、半導体層を形成する工程では、バッファ層を構成する金属窒化物の(100)面にシリコンの(100)面を成長させて半導体層を形成することとしたので、金属窒化物とシリコンとの間で結晶整合性を保つことができる。
【0020】
上記の半導体素子の製造方法は、上記の半導体素子の製造方法によって製造された半導体素子のうち、前記半導体層を基材表面に接着し、前記基板を前記バッファ層から剥離することを特徴とする。
基板を構成する金属とバッファ層を構成する金属窒化物とでは化学的・物理的性質が全く異なるため、容易に剥離することができる。本発明によれば、上記の半導体素子の製造方法によって製造された半導体素子のうち、半導体層を基材表面に接着し、基板をバッファ層から容易に剥離することができる。
【0021】
本発明に係る発光素子は、上記の半導体素子、又は、上記の半導体素子の製造方法によって製造された半導体素子を搭載したことを特徴とする。
本発明によれば、幅広い用途に対応することができ、製造コストが低く、大面積化が可能であり、高い結晶性を有する半導体層を備えた半導体素子を搭載したので、高性能の発光素子を安価で得ることができる。
【0022】
本発明に係る電子素子は、上記の半導体素子、又は、上記の半導体素子の製造方法によって製造された半導体素子を搭載したことを特徴とする。
本発明によれば、幅広い用途に対応することができ、製造コストが低く、大面積化が可能であり、高い結晶性を有する半導体層を備えた半導体素子を搭載したので、高性能の電子素子を安価で得ることができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、半導体素子の基板が金属を主成分とするため、加熱や圧延によって基板のグレインを高速に成長させることができる。このため、大面積の単結晶基板を安価に得ることができる。しかも、金属にはフレキシブル性があるため、例えば基板を曲げて使用することが可能である。これにより、スペースに応じて曲げて使用するなどの幅広い用途に対応することができ、製造コストが低く、大面積化が可能な半導体素子を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本実施形態に係る半導体素子1の構成を示す図である。
同図に示すように、半導体素子1は、基板2上にバッファ層3を介して半導体層4が積層された構成になっている。この半導体素子1は、例えば発光素子や電子素子などに搭載されるものである。
【0025】
基板2は、例えば鉄(Fe)や銅(Cu)、電磁鋼板(FeSi)などの金属又はこれらの合金からなる金属基板である。電磁鋼板は、鉄とシリコンとの合金であり、鉄がほぼ97%、シリコンがほぼ3%含まれた基板である。
バッファ層3は、例えばハーフニウムナイトライド(HfN)やジルコニウムナイトライド(ZrN)などの4族金属の窒化物からなる層である。これらの4族金属の窒化物は岩塩型結晶構造を有しており、化学的に安定性の高い層になっている。
【0026】
半導体層4は、例えば13族窒化物半導体からなる薄膜である。13族窒化物としては、例えばGaN(ガリウムナイトライド)、AlN(アルミニウムナイトライド)、InN(インジウムナイトライド)などが挙げられ、一般式InGaAl1−X−YN(0≦X≦1、0≦Y≦1、0≦X+Y≦1)で表される。
【0027】
図2は、上記のバッファ層3の製造装置であるスパッタ装置の構成を示す図である。
同図に示すように、スパッタ装置10は、チャンバ11と、基板側電極12と、ターゲット側電極13と、直流電源14と、基板保持部15と、ターゲット保持部16と、窒素供給源17と、加熱装置18とを主体として構成されている。
【0028】
チャンバ11は、外部に対して密閉可能に設けられている。チャンバ11内は図示しない真空ポンプなどによって減圧できるようになっている。
基板側電極12は、チャンバ11内の基板側に配置されている。ターゲット電極13は、チャンバ11内に基板側電極12に対向して設けられている。直流電源14は、基板側電極12及びターゲット側電極13にそれぞれ電気的に接続されており、基板側電極12とターゲット側電極13との間に直流電圧を印加する電圧源である。
【0029】
基板保持部15は、薄膜を形成する基板2を保持可能に設けられている。
ターゲット保持部16は、ターゲット16aを水平に保持可能に設置された坩堝であり、一定の導電性を有する材料からなる。このような材料としては、例えばチタン(Ti)などの金属を添加した窒化ホウ素(BN)や、窒化ガリウム(GaN)、窒化インジウム(InN)、窒化アルミニウム(AlN)などのIII族金属の窒化物が挙げられる。
【0030】
ターゲット16aは、例えばIII族金属及びその合金からなる。ターゲット16aとして用いられるIII族金属としては、例えばGa(ガリウム)、Al(アルミニウム)、In(インジウム)などが挙げられる。これらのIII族金属は、坩堝内に液体状で保持されるようになっている。
【0031】
窒素供給源17は、例えば供給管などによってチャンバ11内に接続されており、チャンバ11内に窒素ガスを供給する。図示しないが、窒素供給源17の他、チャンバ内にアルゴンガスを供給するアルゴンガス供給源も設けられている。
加熱装置118は、例えば基板保持部15に固定されており、基板保持部115上の基板102の周囲温度を調節できるようになっている。
【0032】
図3は、上記の半導体層4の製造装置であるパルスレーザ装置の構成を示す図である。
同図に示すように、パルスレーザ装置20は、チャンバ21と、基板保持部22と、ターゲット保持部23と、レーザ光源24と、レーザ入射口25と、窒素供給源26と、加熱装置27とを主体として構成されている。
【0033】
チャンバ21は、上記のスパッタ装置10のチャンバ11と同様の構成になっている。すなわち、外部に対して密閉可能に設けられており、図示しない真空ポンプなどによって減圧できるようになっている。
基板保持部22は、チャンバ21内に設けられており、上記の基板2を保持可能になっている。
【0034】
ターゲット保持部23は、チャンバ21内に基板保持部22に対向するように配置されており、ターゲット23aを保持可能になっている。レーザ光源24は、例えばKrFエキシマレーザ光を生成可能な光源である。レーザ光の射出部はレーザ入射口25に向けられている。レーザ入射口25は、レーザ光源24からのレーザ光をチャンバ21内に入射する部分である。
【0035】
窒素供給源26は、例えば供給管などによってチャンバ21内に接続されており、チャンバ21内に窒素ガスを供給する。加熱装置27は、例えば基板保持部22に固定されており、基板保持部22上の基板2の周囲温度を調節できるようになっている。
【0036】
半導体素子1を構成するバッファ層3は、例えば上記のスパッタ装置10を用いて形成される。
まず、チャンバ11内にアルゴンガスを供給し、窒素供給源16から窒素ガスをチャンバ11内に供給する。アルゴンガス及び窒素ガスによってチャンバ11内が所定の圧力になった後、基板2を基板電極12に保持し、ハーフニウム(Hf)やジルコニウム(Zr)などの4族金属又はその合金からなるターゲット13aをターゲット電極13上に設置する。
【0037】
基板2及びターゲット13aを配置した後、加熱装置17によって、基板2の周囲温度を500℃〜1000℃程度に調節する。基板2の周囲温度を調節した後、基板電極12とターゲット電極13との間に直流電圧を印加し、ターゲット13aをスパッタする。図4に示すように、基板2上には、4族金属の窒化物からなるバッファ層3が形成される。バッファ層3の表面は当該バッファ層を構成する4族金属窒化物の(111)面になっている。基板2上にバッファ層3を形成したら、基板2をチャンバ11から取り出す。
【0038】
半導体素子1を構成する半導体層4は、例えば上記のパルスレーザ装置20を用いて形成される。
バッファ層3の形成された基板2をパルスレーザ装置20内に移動し、チャンバ21内の基板保持部22上に保持する。ターゲット保持部23には、13族金属又はその合金からなるターゲット23aを設置し、チャンバ21内に窒素ガスを供給する。窒素ガスを供給した後、パルスレーザをターゲット23aに照射する。レーザ光が照射されるとターゲット23aが蒸発し、図5に示すように、バッファ層3上には、13族金属の窒化物からなる半導体層4が形成される。
【0039】
ターゲット23aにパルスレーザを照射するときの基板2上の温度は500℃〜700℃程度にする。バッファ層3は化学的安定性の高い層であるため、基板2上の温度がこのような高温になっても、半導体層4との界面(表面)でほとんど化学反応を起こすことは無い。
【0040】
半導体層4は、13族金属の窒化物の(0001)面が成長する。この結果、バッファ層3を構成する4族金属窒化物の(111)面に半導体層4を構成する13族金属窒化物の(0001)面が形成されることになる。
【0041】
このように、本実施形態によれば、半導体素子1の基板2が金属を主成分とするため、例えば加熱や圧延によって基板2のグレインを高速に成長させることができる。このため、大面積の単結晶基板を安価に得ることができる。しかも、金属にはフレキシブル性があるため、例えば基板を曲げて使用することが可能である。これにより、スペースに応じて曲げて使用するなどの幅広い用途に対応することができ、製造コストが低く、大面積化が可能な半導体素子1を得ることができる。
【0042】
一般に、金属基板と半導体との間では反応性が高く、界面反応を起こしやすいことが知られている。このため、従来、金属基板上に直接半導体を成長させて半導体層を形成する場合、半導体の成長温度を高くすることが困難であった。半導体の成長温度を高くできないため、半導体の結晶が十分に成長せず、半導体層の結晶性が低くなってしまうという問題があった。本発明者らは、当該金属窒化物は化学的に極めて安定であり他との反応性が極めて低い点、このような科学的に安定な物質をバッファ層として半導体を成長させると成長温度を高くしても界面反応が起こりにくい点を見出した。
【0043】
そこで、本実施形態では、岩塩型の結晶構造を有するHfNやZrNなどの金属窒化物からなるバッファ層3が基板2上に設けられており、当該バッファ層3上に半導体層4が設けられた構成としたので、バッファ層3上に13族窒化物半導体を成長させる際には成長温度を1000℃程度に高くしても、バッファ層3と13族窒化物半導体との間では反応はほとんど生じない。このため、13族窒化物をバッファ層3上に十分に成長させることができ、結晶性に優れた半導体層4を得ることができる。
【0044】
本実施形態によれば、金属窒化物が岩塩型の結晶構造を有する4族窒化物であることとしたので、結晶性に優れた半導体層4を有する半導体素子1を得ることができる。4族窒化物の中でも、ハーフニウムナイトライド(HfN)又はジルコニウムナイトライド(ZrN)は、特に化学的に安定であり、かつ製造が容易であることが知られている。本実施形態のうち、バッファ層3を構成する金属窒化物が、ハーフニウムナイトライド又はジルコニウムナイトライドである場合、結晶性に優れた半導体層4を有する半導体素子を得ることができる。
【0045】
また、鉄や銅は、金属の中でも安価であり、また高い柔軟性を有している。本実施形態のうち、例えば基板2が鉄又は銅を主成分とする場合には、幅広い用途に対応することができ、低コストで大面積化することができる半導体素子1を得ることができる。一方、電磁鋼板は、鉄を主成分とし、3%のシリコンを含んだ基板である。電磁鋼板はフレキシブル性が高く、安価である。本実施形態のうち、例えば基板2が電磁鋼板とする場合、幅広い用途に対応することができ、低コストで大面積化することができる半導体素子1を得ることができる。
【0046】
また、13族窒化物は金属との反応性が特に高いため、金属基板上に直接形成した場合、界面反応が生じやすい。本実施形態では、半導体層4をバッファ層3上に設けることとしたので、界面反応を回避することができる。これにより、半導体層4を高温で十分に成長させることができる。
【0047】
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、上記実施形態においては、半導体層4として13族金属の窒化物を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば、半導体層4としてシリコン(Si(100))を形成しても構わない。
【0048】
シリコンを金属基板上に成長させる場合、例えばMBE(Molecular Beam Epitaxy:分子線エピタキシー)法などの手法によって成長させることが可能である。この場合、シリコンターゲットを配置した真空チャンバ内にバッファ層3を形成した基板2を収容し、シリコンターゲットに電子ビームを照射して当該ターゲットを蒸発させ、蒸発したシリコン原子をバッファ層3上に付着させてシリコン薄膜を成長させるようにする。結晶性向上のためには1000℃以上の高温でシリコンを成長させることが好ましい。
【0049】
シリコンについても、金属基板上に直接形成した場合、界面反応が生じる虞があるため、1000℃以上の高温で成長させることが困難である。これに対して、例えばHfNやZrNなどからなるバッファ層3上にシリコンを形成することにより、1000℃以上の高温でシリコンの結晶を成長させても界面反応はほとんど生じない。
【0050】
半導体層4にシリコンを用いた構成として、例えばSi/HfN/FeSiの構成やSi/ZrN/FeSiの構成などが挙げられる。FeやCuを基板2の材料として用いても良い。半導体層4を形成する際には、バッファ層3を構成する金属窒化物の(100)面にシリコンの(100)面を成長させることが好ましい。これにより、金属窒化物とシリコンとの間で結晶整合性を保つことができる。
【0051】
また、図6に示すように本実施形態の手法によって製造された半導体素子1の半導体層4の表面に回路や配線などを形成した後、例えばポリマーやガラスなどからなる他の基板5にこの表面を接着し、図7に示すように半導体素子1の基板2をバッファ層3から剥離することにより、基板5上に半導体層4が配置された構成にしても良い。
【0052】
基板2を構成する金属材料とバッファ層3を構成する金属窒化物材料とでは化学的・物理的性質が全く異なるため、容易に剥離することができる。この手法によれば、半導体層4を基板5の表面に接着し、基板2をバッファ層3から容易に剥離することができるので、他の用途に用いる基板に転写することも可能となる。これにより、幅広い用途に対応することができる。
【0053】
また、上記実施形態では、半導体層4を形成する際にパルスレーザ法及びMBE法によって形成する例を説明したが、これに限られることはなく、例えばスパッタリング法や、ターゲット13aに電子線を照射するパルス電子線法(PED法)など、他の手法によって形成することとしても勿論構わない。
【実施例1】
【0054】
本発明の実施例1を説明する。
本実施例では、上記実施形態に記載のスパッタリング法によって電磁鋼板(FeSi(110))上にHfNの薄膜(バッファ層)を形成した。チャンバ中のアルゴンガスを1.2sccm、窒素ガスを0.8sccm、DC電源を100W、チャンバ内の圧力を2.0×10−3Torrとした。成長温度を500℃、700℃、750℃、1000℃としてそれぞれ形成した。
【0055】
図8は、形成されたHfN薄膜のEBSD逆極点図である。
同図に示すように、成長温度が500℃の場合、HfNの結晶面はランダムに形成されている。成長温度が700℃の場合、HfN(111)のグレインが2つ形成されている。成長温度が750℃の場合、HfN(111)の単結晶が形成されている。成長温度が1000℃の場合、HfN(100)の単結晶が形成されている。
【0056】
図9は、形成されたHfN(111)薄膜の(100)EBSD極点図である。図10は、形成されたHfN(111)薄膜の(111)EBSD極点図である。
図9及び図10に示されるように、明瞭な3回回転対象性が確認できる。このことから、結晶方位の揃った良質なHfN(111)が電磁鋼板上(FeSi(110))に成長しているといえる。
【実施例2】
【0057】
本発明の実施例2を説明する。
本実施例では、上記の実施例1で形成されたHfN(111)薄膜上にパルスレーザ法によってGaN薄膜(半導体層)を形成した。レーザ光をKrFエキシマレーザとし、レーザ光の出力を30Hz、21.0kV、85mJとした。チャンバ内の圧力を4.0×10−6Torrとし、成長温度を690℃とした。また、プラズマ強度を400Wとした。
【0058】
図11は、形成されたGaN薄膜の0001EBSD極点図である。図12は、このGaN薄膜の10−12EBSD極点図である。
図11に示すように、GaN薄膜の(0001)方向に明確なスポットが確認できる。また、図12に示すように、明確な6回回転対象性が確認できる。このことから、結晶方位の揃った良質なGaN(0001)がHfN(111)上に成長しているといえる。
【0059】
図13は、このGaN(0001)薄膜表面のXPS測定図である。
同図に示すように、GaNの成長表面に不純物(FeやSiの単体など)のピークは見られない。このことから、電磁鋼板からのFe原子やSi原子の拡散をHfN(111)がバッファ層として確実に防いでいることがわかる。
【0060】
図14は、このGaN上に素子を形成してPL測定を行った結果を示すグラフである。グラフの縦軸が光の強さ、グラフの横軸がエネルギーをそれぞれ示している。
同図に示すように、エネルギーが3.2eV程度から発光が強くなっていき、エネルギーが3.44eVのときに発光の強さがピークに達している。その後、3.6eVになるまで発光が弱くなっていく。このことから、GaNがバンド端で発光していることが確認できる。
【0061】
図15は、このGaN素子のショットキー特性を示すグラフである。グラフの縦軸が電流の大きさ、グラフの横軸が電圧の大きさをそれぞれ示している。
同図に示すように、電圧が0Vよりも大きくなるにつれて電流の値も大きくなっているが、電圧が0Vよりも小さくなっても電流の値はほとんど小さくなっていない。このことから、整流特性を有していることが認められる。
【実施例3】
【0062】
本発明の実施例3を説明する。
上記実施形態に記載のスパッタリング法によって電磁鋼板(FeSi(100))上にHfN(100)の薄膜(バッファ層)を形成した。チャンバ中のアルゴンガスを1.2sccm、窒素ガスを0.8sccm、DC電源を100W、チャンバ内の圧力を2.0×10−3Torrとした。成長温度を500℃、700℃、750℃、1000℃としてそれぞれ形成した。
【0063】
その後、形成されたHfN(100)薄膜上にMBE法によって半導体層としてシリコン(Si(100))薄膜を形成した。このときのチャンバ内の圧力を2.0×10−8Torr、成長温度を600℃とした。電子ビームの出力を7.6kV、100mAとした。
【0064】
図16は、形成されたHfN薄膜のEBSD逆極点図である。
同図に示すように、成長温度が500℃の場合、HfNの結晶面はランダムに形成されている。成長温度が700℃の場合、HfN(111)のグレインが2つ形成されている。成長温度が750℃の場合、HfN(100)の単結晶が形成されている。成長温度が1000℃の場合、HfN(100)の単結晶が形成されている。したがって、成長温度は800℃〜1000℃程度が好ましいといえる。
【0065】
図17は、形成されたHfN(100)薄膜の(100)EBSD極点図である。図18は、このHfN(100)薄膜の(111)EBSD極点図である。
図17及び図18に示すように、明瞭な4回回転対称性が確認できる。このことから、結晶方位の揃った良質なHfN(100)が電磁鋼板(FeSi(100))上に成長しているといえる。
【0066】
図19(a)は、形成されたSi(100)薄膜の(100)EBSD極点図である。図19(b)は、このSi(100)薄膜の(111)EBSD極点図である。
図19(a)及び図19(b)に示すように、明確な4回回転対象性が確認できる。このことから、結晶方位の揃った良質なSi(100)がHfN(111)上に成長しているといえる。
【0067】
図20は、このSi(100)薄膜のRHEED図である。
同図に示すように、回折スポットが明瞭に現れていることがわかる。このことから、良質な単結晶が形成されているといえる。
【実施例4】
【0068】
本発明の実施例4を説明する。
本実施例では、上記実施形態に記載のスパッタリング法によって電磁鋼板(FeSi(110))上にHfNの薄膜(バッファ層)を形成した。チャンバ中のアルゴンガスを1.2sccm、窒素ガスを0.8sccm、DC電源を102W、チャンバ内の圧力を2.0×10−3Torr、成長温度を500℃、成長時間を40minとした。HfN薄膜の膜厚はほぼ200nmであった。
【0069】
図21は、形成されたHfN薄膜のEBSD極点図である。
同図に示すように、明瞭な6回回転対象性が確認できる。このことから、結晶方位の揃った良質なHfNが電磁鋼板上に成長しているといえる。なお、この薄膜の(111)面についてのFWHM半値幅を測定したところ、0.88°であった。また、この薄膜の(110)面についてのツイスト角を測定したところ、0.56°であった。これらのことからも、形成されたHfNの結晶性が高いことがわかる。
【0070】
図22は、形成されたHfN薄膜の表面を撮影した電子顕微鏡写真図である。図23は、図22で示された領域の相図である。
図22に示すように、HfN薄膜の表面には目立った凹凸は認められず、平坦に形成されていることがわかる。また、図23に示すように、HfN薄膜の表面には電磁鋼板(FeSi)を構成するFe原子がほとんど認められない。このことから、HfN薄膜がFe原子の拡散を防ぐことができる高性能のバッファ層であるといえる。
【実施例5】
【0071】
本発明の実施例5を説明する。
本実施例では、上記の実施例1と同一の方法及び同一の条件によってHfNのバッファ層を形成し、当該バッファ層上にパルスレーザ法によってGaN薄膜(半導体層)を形成した。レーザ光をKrFエキシマレーザとし、出力を55〜85J/cm(30Hz)とした。チャンバ内の圧力を4.0×10−6Torr、成長温度を500℃、成長時間を60minとした。
【0072】
図24(a)は、形成されたGaN薄膜の11−20RHEED図である。図24(b)は、このGaN薄膜の10−10RHEED図である。
図24(a)及び図24(b)に示すように、回折スポットが明瞭に現れていることがわかる。このことから、良質な単結晶が形成されているといえる。
【0073】
図25(a)は、このGaN薄膜の(0001)EBSD極点図である。図25(b)は、このGaN薄膜の10−10EBSD極点図である。
図25(a)には、単一のスポットが明瞭に現れている。図25(b)には、明瞭な6回回転対象性が確認できる。このことから、結晶方位の揃った良質なGaNがバッファ層上に成長しているといえる。
【0074】
図26は、このGaN薄膜の表面を撮影した電子顕微鏡写真図である。
同図に示すように、GaN薄膜の表面には目だった凹凸は認められず、平坦に形成されていることがわかる。
【0075】
図27は、半導体層、バッファ層、基板の3層構造(GaN/HfN/FeSi)のXPS測定図である。図27(a)及び図27(b)はバッファ層(HfN)についてのXSP測定図であり、図27(c)、図27(d)及び図27(e)は電磁鋼板(FeSi)についてのXPS測定図である。
【0076】
図27(a)及び図27(b)に示すように、測定図中にHf単体のピークが認められない。また、図27(c)、図27(d)及び図27(e)に示すように、測定図中にFe単体及びSi単体のピークが認められない。このことから、バッファ層及び電磁鋼板におけるHf、Fe、Si原子の拡散が無いことがわかる。
【0077】
図28は、半導体層、バッファ層、基板の3層構造(GaN/HfN/FeSi)のX線回折の結果を示すグラフである。縦軸がピークの強さ、横軸がX線の照射角度(2θ)をそれぞれ示している。
同図に示すように、グラフ内には3箇所のピークが認められる。このピークはそれぞれGaN(0002)、HfN(222)、Fe(220)の存在を示している。このことから、Fe(110)面上にHfN(111)面が形成され、HfN(111)面上にGaN(0001)面が形成されていることがわかる。
【0078】
図29は、このGaN上に素子を形成してPL測定を行った結果を示すグラフである。グラフの縦軸が光の強さ、グラフの横軸がエネルギーをそれぞれ示している。
同図に示すように、エネルギーが3.0eV程度から発光が強くなっていき、エネルギーが3.42eVのときに発光の強さがピークに達している。その後、3.6eVになるまで発光が弱くなっていく。このことから、GaNがバンド端で発光していることが確認できる。この発光特性のFWHMは225meVであった。
【実施例6】
【0079】
次に、本発明の実施例6を説明する。
本実施例では、上記の実施例1と同一の方法及び同一の条件によってHfNのバッファ層を形成し、当該バッファ層上に実施例2とほぼ同一の条件でパルスレーザ法によってGaN薄膜(半導体層)を形成した。実施例2と異なるのは、成長温度を500℃ではなく、550℃とした点である。
【0080】
図30は、形成されたGaN薄膜のEBSD極点図である。
同図に示すように、明瞭な3回回転対象性が確認できる。このことから、成長温度を500℃で形成した場合に比べて結晶方位がより揃った良質なHfNが電磁鋼板上に成長しているといえる。なお、この薄膜の(111)面についてのFWHM半値幅を測定したところ、0.36°であった。また、この薄膜の(110)面についてのツイスト角を測定したところ、0.33°であった。これらのことからも、成長温度を500℃で形成した場合に比べて、形成されたHfNの結晶性が高いことがわかる。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の第1実施形態に係る半導体基板の構成を示す図。
【図2】本実施形態に係るスパッタ装置の構成を示す図。
【図3】本実施形態に係るパルスレーザ装置の構成を示す図。
【図4】本実施形態に係る半導体素子の製造過程を示す工程図。
【図5】同、工程図。
【図6】本実施形態に係る半導体素子の他の製造過程を示す工程図。
【図7】同、工程図。
【図8】本発明の実施例1に係るHfN薄膜についてのEBSD逆極点図。
【図9】本実施例に係るHfN(111)薄膜についての(100)EBSD極点図。
【図10】本実施例に係るHfN(111)薄膜についての(111)EBSD極点図。
【図11】本発明の実施例2に係るGaN薄膜についての0001EBSD極点図。
【図12】本実施例に係るGaN薄膜についての10−12EBSD極点図。
【図13】本実施例に係るGaN(0001)薄膜表面のXPS測定図。
【図14】本実施例に係るGaNのPL測定結果を示すグラフ。
【図15】本実施例に係るGaNのショットキー特性を示すグラフ。
【図16】本発明の実施例3に係るHfN薄膜についてのEBSD逆極点図。
【図17】本実施例に係るHfN(100)薄膜についての(100)EBSD極点図。
【図18】本実施例に係るHfN(100)薄膜についての(111)EBSD極点図。
【図19】本実施例に係るSi(100)薄膜のEBSD極点図。
【図20】本実施例に係るSi(100)薄膜のRHEED図。
【図21】本発明の実施例4に係るHfN薄膜のEBSD極点図。
【図22】本実施例に係るHfN薄膜の表面を撮影した電子顕微鏡写真図。
【図23】本実施例に係るHfN薄膜の相図。
【図24】本発明の実施例5に係るGaN薄膜のRHEED図。
【図25】本実施例に係るGaN薄膜のEBSD極点図。
【図26】本実施例に係るGaN薄膜の表面を撮影した電子顕微鏡写真図。
【図27】本実施例に係る半導体素子に関するXPS測定図。
【図28】本実施例に係る半導体素子のX線回折の結果を示すグラフ。
【図29】本実施例に係るGaNのショットキー特性を示すグラフ。
【図30】本発明の実施例6に係るGaN薄膜のEBSD極点図。
【符号の説明】
【0082】
1…半導体素子 2…基板 3…バッファ層 4…半導体層 5…基板 10…スパッタ装置 20…パルスレーザ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属を主成分とする基板と、
前記基板上に設けられ、岩塩型の結晶構造を有する金属窒化物からなるバッファ層と、
前記バッファ層上に設けられた半導体層と
を具備することを特徴とする半導体素子。
【請求項2】
前記金属窒化物が、4族窒化物である
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項3】
前記金属窒化物が、ハーフニウムナイトライド又はジルコニウムナイトライドである
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体素子。
【請求項4】
前記基板が、鉄又は銅を主成分とする
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項に記載の半導体素子。
【請求項5】
前記基板が、電磁鋼板である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか一項に記載の半導体素子。
【請求項6】
前記半導体層が、13族窒化物からなる
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項に記載の半導体素子。
【請求項7】
前記半導体層が、シリコンからなる
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項に記載の半導体素子。
【請求項8】
金属を主成分とする基板上に、岩塩型の結晶構造を有する金属窒化物によってバッファ層を形成する工程と、
前記バッファ層を構成する金属窒化物上に半導体層を成長させて半導体層を形成する工程と
を具備することを特徴とする半導体素子の製造方法。
【請求項9】
前記半導体層が13族窒化物からなり、
前記半導体層を形成する工程では、前記バッファ層を構成する金属窒化物の(111)面に13族窒化物の(0001)面を成長させる
ことを特徴とする請求項8に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項10】
前記半導体層がシリコンからなり、
前記半導体層を形成する工程では、前記バッファ層を構成する金属窒化物の(100)面にシリコンの(100)面を成長させて半導体層を形成する
ことを特徴とする半導体素子の製造方法。
【請求項11】
請求項8乃至請求項10のうちいずれか一項に記載の半導体素子の製造方法によって製造された半導体素子のうち、前記半導体層を基材表面に接着し、
前記基板を前記バッファ層から剥離する
ことを特徴とする半導体素子の製造方法。
【請求項12】
請求項1乃至請求項7のうちいずれか一項に記載の半導体素子、又は、請求項8乃至請求項11のうちいずれか一項に記載の半導体素子の製造方法によって製造された半導体素子を搭載したことを特徴とする発光素子。
【請求項13】
請求項1乃至請求項7のうちいずれか一項に記載の半導体素子、又は、請求項8乃至請求項11のうちいずれか一項に記載の半導体素子の製造方法によって製造された半導体素子を搭載したことを特徴とする電子素子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公開番号】特開2008−243873(P2008−243873A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−78188(P2007−78188)
【出願日】平成19年3月26日(2007.3.26)
【出願人】(591243103)財団法人神奈川科学技術アカデミー (271)
【Fターム(参考)】