含窒素縮合複素環化合物
式(I):
(式中、環Aは式(A’):
(式中、Xは炭素、X1は酸素、硫黄または−NR5−である)、または式(A”):
(式中、Xは窒素、R6は置換されていてもよいヒドロカルビルである)で表される5員環であり、R1は2つの置換されてもよいヒドロカルビル基によって置換されたアミノであり、R2はフェニルであり、Y1はCR3aまたは窒素であり、Y2はCR3bまたは窒素であり、Y3はCR3Cまたは窒素であり、ただし、Y1、Y2およびY3の1個以下は窒素であり、Wは結合手、−(CH2)n−であり、Zは結合手、−NR4−等である)の化合物またはその塩、またはそのプロドラッグを含有するCRFレセプターアンタゴニストの提供。
(式中、環Aは式(A’):
(式中、Xは炭素、X1は酸素、硫黄または−NR5−である)、または式(A”):
(式中、Xは窒素、R6は置換されていてもよいヒドロカルビルである)で表される5員環であり、R1は2つの置換されてもよいヒドロカルビル基によって置換されたアミノであり、R2はフェニルであり、Y1はCR3aまたは窒素であり、Y2はCR3bまたは窒素であり、Y3はCR3Cまたは窒素であり、ただし、Y1、Y2およびY3の1個以下は窒素であり、Wは結合手、−(CH2)n−であり、Zは結合手、−NR4−等である)の化合物またはその塩、またはそのプロドラッグを含有するCRFレセプターアンタゴニストの提供。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
(式中、環Aは、式(A’):
(式中、Xは炭素、X1は酸素、硫黄または−NR5−(式中、R5は水素、置換されていてもよいヒドロカルビルまたはアシルである)、または式(A”):
(式中、Xは窒素、R6は水素、置換されていてもよいヒドロカルビルまたはアシルである)で表される5員環であり;
R1は(1)置換されていてもよいヒドロカルビル基および置換されていてもよい複素環基から選ばれる2つの置換基で置換されたアミノ、または(2)置換されていてもよい環状アミノ(ただし、該環状アミノのアミノ窒素は該窒素に隣接するカルボニルを持たない)であり;
R2は置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよい複素環であり;
Y1、Y2およびY3はそれぞれ置換されていてもよいメチンまたは窒素であり、ただしY1、Y2およびY3のうち窒素は1つ以下であり;
Wは結合手、−(CH2)n−または−(CH2)m−CO−(式中、nは1〜4の整数、mは0〜4の整数である)であり;
Zは結合手、−CO−、酸素、硫黄、−SO−、−SO2−、−NR4−、−NR4−alk−、−CONR4−または−NR4CO−(式中、alk は置換されていてもよいC1−4アルキレンおよびR4は水素、置換されていてもよいヒドロカルビルまたはアシルである)であり;
ただし、(i)環Aが式A’の5員環(Xが炭素で、X1が硫黄である)であり、Wが結合手であり、Zが−NHCO−または−CONH−であり、Y1がCR3a(式中、R3aは水素、ハロゲン、またはアルコキシである)である化合物、および
(ii)環Aが式A’の5員環(Xが炭素で、X1が酸素、硫黄または−NH−である)であり、R1が置換されていてもよい1−ピペラジニルであり、Wが結合手であり、Zが結合手であり、R2が置換されていてもよいアリールである化合物は除く)で表される化合物またはその塩。
【請求項2】
請求項1記載の化合物のプロドラッグ。
【請求項3】
R1が2つの置換されていてもよいC1−4アルキル基で置換されたアミノである請求項1記載の化合物。
【請求項4】
R1が置換されていてもよいC1−4アルキルおよび置換されていてもよいフェニルまたは置換されていてもよい複素環で置換されたアミノである請求項1記載の化合物。
【請求項5】
R1が1以上の置換基で置換されていてもよい5または6員の環状アミノである請求項1記載の化合物。
【請求項6】
Y1がCR3a、Y2がCR3b、およびY3がCR3c(式中、R3a、R3bおよびR3cは独立して水素、ハロゲン、ニトロ、置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル、置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビルオキシ、置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビルチオ、置換されていてもよいアミノまたは炭素原子を4個まで含むアシルである)である請求項1記載の化合物。
【請求項7】
Y1、Y2およびY3の1つが窒素である請求項1記載の化合物。
【請求項8】
Wが結合手である請求項1記載の化合物。
【請求項9】
R2が置換されていてもよいC6−10アリールまたは置換されていてもよい5または10員の複素環である請求項1記載の化合物。
【請求項10】
Zが−NR4−(式中、R4は請求項1におけると同意義)である請求項1記載の化合物。
【請求項11】
環Aがチアゾール環または式(Aa):
(式中、R5aは水素、置換されていてもよいC1−4アルキルまたは炭素原子を4個まで含むアシルである)で表されるイミダゾール環である請求項1記載の化合物。
【請求項12】
Y1がCR3a、Y2がCR3b、およびY3がCR3c(式中、R3a、R3bおよびR3cは独立して水素、ハロゲン、ニトロ、置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル、置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビルオキシ、置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビルチオ、置換されていてもよいアミノまたは炭素原子を4個まで含むアシルである)であり;Wが結合手であり;R2が置換されていてもよいC6−10アリールまたは置換されていてもよい5または10員の複素環であり;Zが−NR4−(式中、R4は水素または置換されていてもよいヒドロカルビルである)であり;環Aがチアゾール環または式(Aa):
(式中、R5aは水素、置換されていてもよいC1−4アルキルまたは炭素原子を4個まで含むアシルである)で表されるイミダゾール環である請求項1記載の化合物。
【請求項13】
式(Ia):
(式中、環Aは、式(A’):
(式中、Xは炭素、X1は酸素、硫黄または−NR5−(式中、R5は水素、置換されていてもよいヒドロカルビルまたはアシルである)、または式(A”):
(式中、Xは窒素、R6は水素、置換されていてもよいヒドロカルビルまたはアシルである)で表される5員環であり;
R1aは(1)置換されていてもよいヒドロカルビル基および置換されていてもよい複素環基から選ばれる2つの置換基で置換されたアミノ、または(2)置換されていてもよい環状アミノであり;
R2は置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよい複素環であり;
Y1、Y2およびY3はそれぞれ置換されていてもよいメチンまたは窒素であり、ただしY1、Y2およびY3のうち窒素は1つ以下であり;
Wは結合手、−(CH2)n−または−(CH2)m−CO−(式中、nは1〜4の整数、mは0〜4の整数である)であり;
Zは結合手、−CO−、酸素、硫黄、−SO−、−SO2−、−NR4−、−NR4−alk−、−CONR4−または−NR4CO−(式中、alk は置換されていてもよいC1−4アルキレン、R4は水素、置換されていてもよいヒドロカルビルまたはアシルである)であり;
ただし、環Aが式A’の5員環(Xが炭素で、X1が硫黄である)であり、Wが結合手であり、Zが−NHCO−または−CONH−であり、Y1がCR3a(式中、R3aはハロゲン、またはアルコキシである)である化合物は除く)で表される化合物またはその塩の有効量を、それを必要とする対象に投与することを特徴とするCRF受容体が関与する疾患の治療または予防方法。
【請求項14】
治療または予防する疾患が情動障害、うつ病および不安症から選ばれる請求項13記載の治療または予防方法。
【請求項15】
CRF受容体が関与する疾患の予防または治療薬を製造するための請求項13記載の化合物(Ia)またはその塩の使用。
【請求項16】
情動障害、うつ病または不安症の予防または治療薬を製造するための請求項13記載の化合物(Ia)またはその塩の使用。
【請求項17】
請求項13記載の化合物(Ia)またはその塩を含有するCRF受容体が関与する疾患の予防または治療剤。
【請求項18】
請求項13記載の化合物(Ia)またはその塩を含有する情動障害、うつ病または不安症の予防または治療剤。
【請求項1】
式(I):
(式中、環Aは、式(A’):
(式中、Xは炭素、X1は酸素、硫黄または−NR5−(式中、R5は水素、置換されていてもよいヒドロカルビルまたはアシルである)、または式(A”):
(式中、Xは窒素、R6は水素、置換されていてもよいヒドロカルビルまたはアシルである)で表される5員環であり;
R1は(1)置換されていてもよいヒドロカルビル基および置換されていてもよい複素環基から選ばれる2つの置換基で置換されたアミノ、または(2)置換されていてもよい環状アミノ(ただし、該環状アミノのアミノ窒素は該窒素に隣接するカルボニルを持たない)であり;
R2は置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよい複素環であり;
Y1、Y2およびY3はそれぞれ置換されていてもよいメチンまたは窒素であり、ただしY1、Y2およびY3のうち窒素は1つ以下であり;
Wは結合手、−(CH2)n−または−(CH2)m−CO−(式中、nは1〜4の整数、mは0〜4の整数である)であり;
Zは結合手、−CO−、酸素、硫黄、−SO−、−SO2−、−NR4−、−NR4−alk−、−CONR4−または−NR4CO−(式中、alk は置換されていてもよいC1−4アルキレンおよびR4は水素、置換されていてもよいヒドロカルビルまたはアシルである)であり;
ただし、(i)環Aが式A’の5員環(Xが炭素で、X1が硫黄である)であり、Wが結合手であり、Zが−NHCO−または−CONH−であり、Y1がCR3a(式中、R3aは水素、ハロゲン、またはアルコキシである)である化合物、および
(ii)環Aが式A’の5員環(Xが炭素で、X1が酸素、硫黄または−NH−である)であり、R1が置換されていてもよい1−ピペラジニルであり、Wが結合手であり、Zが結合手であり、R2が置換されていてもよいアリールである化合物は除く)で表される化合物またはその塩。
【請求項2】
請求項1記載の化合物のプロドラッグ。
【請求項3】
R1が2つの置換されていてもよいC1−4アルキル基で置換されたアミノである請求項1記載の化合物。
【請求項4】
R1が置換されていてもよいC1−4アルキルおよび置換されていてもよいフェニルまたは置換されていてもよい複素環で置換されたアミノである請求項1記載の化合物。
【請求項5】
R1が1以上の置換基で置換されていてもよい5または6員の環状アミノである請求項1記載の化合物。
【請求項6】
Y1がCR3a、Y2がCR3b、およびY3がCR3c(式中、R3a、R3bおよびR3cは独立して水素、ハロゲン、ニトロ、置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル、置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビルオキシ、置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビルチオ、置換されていてもよいアミノまたは炭素原子を4個まで含むアシルである)である請求項1記載の化合物。
【請求項7】
Y1、Y2およびY3の1つが窒素である請求項1記載の化合物。
【請求項8】
Wが結合手である請求項1記載の化合物。
【請求項9】
R2が置換されていてもよいC6−10アリールまたは置換されていてもよい5または10員の複素環である請求項1記載の化合物。
【請求項10】
Zが−NR4−(式中、R4は請求項1におけると同意義)である請求項1記載の化合物。
【請求項11】
環Aがチアゾール環または式(Aa):
(式中、R5aは水素、置換されていてもよいC1−4アルキルまたは炭素原子を4個まで含むアシルである)で表されるイミダゾール環である請求項1記載の化合物。
【請求項12】
Y1がCR3a、Y2がCR3b、およびY3がCR3c(式中、R3a、R3bおよびR3cは独立して水素、ハロゲン、ニトロ、置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル、置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビルオキシ、置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビルチオ、置換されていてもよいアミノまたは炭素原子を4個まで含むアシルである)であり;Wが結合手であり;R2が置換されていてもよいC6−10アリールまたは置換されていてもよい5または10員の複素環であり;Zが−NR4−(式中、R4は水素または置換されていてもよいヒドロカルビルである)であり;環Aがチアゾール環または式(Aa):
(式中、R5aは水素、置換されていてもよいC1−4アルキルまたは炭素原子を4個まで含むアシルである)で表されるイミダゾール環である請求項1記載の化合物。
【請求項13】
式(Ia):
(式中、環Aは、式(A’):
(式中、Xは炭素、X1は酸素、硫黄または−NR5−(式中、R5は水素、置換されていてもよいヒドロカルビルまたはアシルである)、または式(A”):
(式中、Xは窒素、R6は水素、置換されていてもよいヒドロカルビルまたはアシルである)で表される5員環であり;
R1aは(1)置換されていてもよいヒドロカルビル基および置換されていてもよい複素環基から選ばれる2つの置換基で置換されたアミノ、または(2)置換されていてもよい環状アミノであり;
R2は置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよい複素環であり;
Y1、Y2およびY3はそれぞれ置換されていてもよいメチンまたは窒素であり、ただしY1、Y2およびY3のうち窒素は1つ以下であり;
Wは結合手、−(CH2)n−または−(CH2)m−CO−(式中、nは1〜4の整数、mは0〜4の整数である)であり;
Zは結合手、−CO−、酸素、硫黄、−SO−、−SO2−、−NR4−、−NR4−alk−、−CONR4−または−NR4CO−(式中、alk は置換されていてもよいC1−4アルキレン、R4は水素、置換されていてもよいヒドロカルビルまたはアシルである)であり;
ただし、環Aが式A’の5員環(Xが炭素で、X1が硫黄である)であり、Wが結合手であり、Zが−NHCO−または−CONH−であり、Y1がCR3a(式中、R3aはハロゲン、またはアルコキシである)である化合物は除く)で表される化合物またはその塩の有効量を、それを必要とする対象に投与することを特徴とするCRF受容体が関与する疾患の治療または予防方法。
【請求項14】
治療または予防する疾患が情動障害、うつ病および不安症から選ばれる請求項13記載の治療または予防方法。
【請求項15】
CRF受容体が関与する疾患の予防または治療薬を製造するための請求項13記載の化合物(Ia)またはその塩の使用。
【請求項16】
情動障害、うつ病または不安症の予防または治療薬を製造するための請求項13記載の化合物(Ia)またはその塩の使用。
【請求項17】
請求項13記載の化合物(Ia)またはその塩を含有するCRF受容体が関与する疾患の予防または治療剤。
【請求項18】
請求項13記載の化合物(Ia)またはその塩を含有する情動障害、うつ病または不安症の予防または治療剤。
【公表番号】特表2007−510646(P2007−510646A)
【公表日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−538217(P2006−538217)
【出願日】平成16年10月27日(2004.10.27)
【国際出願番号】PCT/US2004/035648
【国際公開番号】WO2005/044793
【国際公開日】平成17年5月19日(2005.5.19)
【出願人】(000002934)武田薬品工業株式会社 (396)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年10月27日(2004.10.27)
【国際出願番号】PCT/US2004/035648
【国際公開番号】WO2005/044793
【国際公開日】平成17年5月19日(2005.5.19)
【出願人】(000002934)武田薬品工業株式会社 (396)
【Fターム(参考)】
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